JP2003268268A - インクジェット記録用水性インク - Google Patents

インクジェット記録用水性インク

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JP2003268268A JP2002070822A JP2002070822A JP2003268268A JP 2003268268 A JP2003268268 A JP 2003268268A JP 2002070822 A JP2002070822 A JP 2002070822A JP 2002070822 A JP2002070822 A JP 2002070822A JP 2003268268 A JP2003268268 A JP 2003268268A
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成美 古賀
Masaya Fujioka
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Hiromitsu Sago
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Shunichi Higashiyama
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    • C09D11/30Inkjet printing inks
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッド内への初期導入性が良好であり、
普通紙に記録してもフェザリングとカラーブリードとを
同時に低減できるインクジェット記録用水性インクを提
供する。 【解決手段】 下記式(1)で表される界面活性剤又は
下記式(2)で表される界面活性剤、ジプロピレングリ
コール、着色剤、及び、水を含有することを特徴とする
インクジェット記録用水性インク。 【化1】 式(1)中、Rはアルキル基を表し、x+y=5〜15
の整数を表す。式(2)中、zは9以下の整数を表す。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンターに用いるインクジェット記録用水性インクに関
する。 【0002】 【従来の技術】インクジェット記録方式は、静電吸引方
式;圧電素子等を用いてインクに機械的振動又は変位を
与える方式;インクを加熱することにより気泡を発生さ
せ、その時の圧力を利用する方式等のインク吐出方式に
よりインク小滴を形成し、それらの一部又は全部を紙等
の被記録材に付着させて記録を行うものである。 【0003】このようなインクジェット記録方式に使用
するインクジェット記録用水性インクとしては、水溶性
染料又は顔料を、水又は水と水溶性有機溶剤からなる液
媒体に溶解又は分散させたものが使用されている。イン
クジェットプリンターのノズルやオリフィスで目詰まり
することなく安定した吐出を行い、長時間にわたって良
好な記録を行うために、このインクジェット記録用水性
インクには、粘度、表面張力及び密度等の物性値が適当
な値であること;熱等により析出物が生じたり、物性値
が変化したりしないこと;記録画像が耐水性や耐光性に
優れていること等が要求される。 【0004】しかしながら、従来のインクジェット記録
用水性インクでは、インクジェットプリンターに新品の
インクカートリッジを装着して印字を開始する際に、記
録ヘッドの狭いインク流路中にインクがスムーズに入る
ことができず、不吐出等の吐出不良を生じることがある
という問題があった。このため、インクジェットプリン
ターにおいて、記録ヘッドノズルの不吐出等を防止して
良好な記録を行うためには、記録ヘッドノズル内でのイ
ンクのぬれ性を向上して、記録ヘッド内への初期導入性
を改善する必要があった。 【0005】また、インクジェットプリンターにより記
録を行う際にインクの滲みのない良好な印字品質を得る
ために、インクジェット専用紙が使用されるが、近年、
ランニングコストや環境への配慮からインクジェット専
用紙よりも普通紙への記録需要が高まってきている。更
に、インクジェットプリンターの家庭向け及びオフィス
向け市場では、モノクロのインクジェットプリンターよ
りもカラーインクジェットプリンターの需要が圧倒的に
多く、今やカラーインクジェットプリンターが当たり前
の時代となっている。これに対して、従来のインクジェ
ット記録用水性インクでは、普通紙に記録されたとき
に、印字品質が充分でないという問題があった。 【0006】普通紙への印字品質が充分でない主な要因
としては、第一に、インクが記録紙中に浸透する際に記
録紙の表面に沿って不均一に広がり、画像部のエッジが
ギザギザになってしまい、シャープな画像部のエッジが
得られないというフェザリングを挙げることができ、第
二に、異なった色同士が隣接する部分(以下、境界部と
もいう)でインク同士が混合し、双方のインクが滲んで
印字品質が悪化するというカラーブリードを挙げること
ができる。 【0007】従来、記録ヘッド内への初期導入性の改
善、フェザリングやカラーブリードの防止に対して多く
の手法が用いられてきた。記録ヘッド内への初期導入性
を改善するためには、例えば、界面活性剤を適量添加す
ることにより表面張力を最適値まで下げ、記録ヘッド内
部へのぬれ性を向上させる方法が一般に広く用いられて
きた。しかしながら、この方法で得られたインクは、表
面張力が低下するとともに、記録紙へのぬれ性も高ま
り、フェザリングを起こしやすいという問題があった。 【0008】フェザリングを防止するためには、表面張
力を高くする方法が一般に広く用いられてきた。具体的
には、例えば、インクの表面張力を40mN/m以上に
して記録紙の表面に沿ったインクの浸透を抑制してフェ
ザリングを防止する技術が特開平8−259864号公
報において開示されている。しかしながら、この方法で
得られたインクは、記録紙へのぬれ性が低下してカラー
ブリードが発生したり、記録紙上でのインクの乾燥性が
低下したり、記録ヘッド内への初期導入性が悪化したり
するという問題があった。 【0009】カラーブリードを防止するためには、浸透
剤としてジエチレングリコールモノブチルエーテル等の
多価アルコールのアルキルエーテルを配合する方法や界
面活性剤を配合する方法が一般に広く用いられてきた。
具体的には、例えば、インク中に浸透剤と界面活性剤と
を添加し、表面張力を下げて紙内部への浸透性を高め、
カラーブリードを防止する技術が特開平8−28363
1号公報において開示されている。しかしながら、この
方法で得られたインクは、フェザリングを抑制すること
ができないという問題があった。 【0010】このように、従来のインクジェット記録用
水性インクでは、記録ヘッド内への初期導入性の改善
と、フェザリング及びカラーブリードの防止による印字
品質の改善とを両立することができず、充分な印字品質
を得ることができないという問題があった。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点を解決するためになされたものであり、記録ヘッド
内への初期導入性が良好であり、普通紙に記録してもフ
ェザリングとカラーブリードとを同時に低減できるイン
クジェット記録用水性インクを提供することを目的とす
るものである。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明は、下記式(1)
で表される界面活性剤又は下記式(2)で表される界面
活性剤、ジプロピレングリコール、着色剤、及び、水を
含有するインクジェット記録用水性インクである。 【0013】 【化3】 【0014】式(1)中、Rはアルキル基を表し、x+
y=5〜15の整数を表す。 【0015】 【化4】 【0016】式(2)中、zは9以下の整数を表す。以
下に本発明を詳述する。 【0017】本発明のインクジェット記録用水性インク
は、下記式(1)で表される界面活性剤又は下記式
(2)で表される界面活性剤を含有する。下記式(1)
で表される界面活性剤又は下記式(2)で表される界面
活性剤は、フェザリング、カラーブリードにより印字品
質を悪化させることなく、本発明のインクジェット記録
用水性インクの表面張力を良好な記録ヘッド内への初期
導入性が得られる最適値まで低下させるものである。 【0018】 【化5】 【0019】上記式(1)中、Rはアルキル基を表し、
x+y=5〜15の整数を表す。上記x+yが5未満で
あると、水への溶解度が低いため、使用範囲が限られ、
汎用性に欠ける。上記x+yが15を超えると、表面張
力を低下させる力が弱くなり、多量添加となるため、シ
ャープな画像部のエッジを保つことが困難になる。 【0020】 【化6】 【0021】上記式(2)中、zは9以下の整数を表
す。上記zが9を超えると、表面張力を低下させる力が
弱くなり、多量添加となるため、シャープな画像部のエ
ッジを保つことが困難になる。 【0022】上記式(1)で表される界面活性剤として
は特に限定されず、例えば、ポリオキシエチレンオレイ
ルアミン、ポリオキシエチレンラウリルアミン等のポリ
オキシエチレンアルキルアミン等を挙げることができ
る。かかる界面活性剤のうち市販されているものとして
は、例えば、エソミンC/15(x+y=5)、エソミ
ンC/20(x+y=10)、エソミンC/25(x+
y=15)、エソミンS/15(x+y=5)、エソミ
ンS/20(x+y=10)、エソミンS/25(x+
y=15)、エソミンT/15(x+y=5)、エソミ
ンT/20(x+y=10)、エソミンT/25(x+
y=15)(以上、ライオンアクゾ社製)等を挙げるこ
とができる。 【0023】上記式(2)で表される界面活性剤として
は特に限定されず、例えば、ポリオキシエチレン(3)
ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(4)ラウリル
エーテル、ポリオキシエチレン(4,1)ラウリルエー
テル、ポリオキシエチレン(4,9)ラウリルエーテ
ル、ポリオキシエチレン(6,0)ラウリルエーテル等
を挙げることができる。かかる界面活性剤のうち市販さ
れているものとしては、例えば、エマルゲン103、エ
マルゲン104P、エマルゲン105、エマルゲン10
6、エマルゲン108(以上、花王社製)等を挙げるこ
とができる。 【0024】上記式(1)で表される界面活性剤又は上
記式(2)で表される界面活性剤の本発明のインクジェ
ット記録用水性インクにおける配合量は本発明のインク
ジェット記録用水性インクの全量に対して0.01〜1
0重量%であることが好ましい。0.01重量%未満で
あると、記録ヘッドへのインクのぬれ性が低くなり、記
録ヘッド内への初期導入性が悪くなる。10重量%を超
えると、インクが記録ヘッドのノズル周りを不均一にぬ
らしてインクの安定吐出ができにくくなる。より好まし
くは0.1〜3重量%である。 【0025】本発明のインクジェット記録用水性インク
は、ジプロピレングリコールを含有する。上記ジプロピ
レングリコールは、本発明のインクジェット記録用水性
インクの記録紙への浸透性に大きく関与しており、グリ
コールエーテル等の一般的な浸透剤と比較して記録紙へ
の浸透速度は遅く、画像部のエッジのシャープさを保つ
ために最適な溶剤である。 【0026】上記ジプロピレングリコールの本発明のイ
ンクジェット記録用水性インクにおける配合量は本発明
のインクジェット記録用水性インクに対して1〜20重
量%であることが好ましい。1重量%未満であると、本
発明のインクジェット記録用水性インクの記録紙への浸
透速度が遅く、乾燥時間が長くなり、カラーブリードを
生じることがある。20重量%を超えると、本発明のイ
ンクジェット記録用水性インクの記録紙への浸透が激し
くなり、記録紙の裏にまでインクが達したり、フェザリ
ングを生じたりすることがある。好ましくは3〜15重
量%である。 【0027】本発明のインクジェット記録用水性インク
は、着色剤を含有する。上記着色剤としては特に限定さ
れず、例えば、水溶性染料、顔料等を挙げることができ
る。上記水溶性染料としては特に限定されず、例えば、
直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料等を挙げ
ることができる。なかでも、鮮明性、水溶性、安定性、
耐光性等の性能を満たす好適なものとしては、例えば、
C.I.ダイレクトブラック17、19、32、51、
71、108、146、154、168;C.I.ダイ
レクトブルー6、22、25、71、86、90、10
6、199;C.I.ダイレクトレッド1、4、17、
28、80、83、227;C.I.ダイレクトイエロ
ー12、24、26、86、98、132、142;
C.I.ダイレクトオレンジ34、39、44、46、
60;C.I.ダイレクトバイオレット47、48;
C.I.ダイレクトブラウン109;C.I.ダイレク
トグリーン59;C.I.アシッドブラック2、7、2
4、26、31、52、63、112、118;C.
I.アシッドブルー9、22、40、59、93、10
2、104、113、117、120、167、22
9、234;C.I.アシッドレッド1、6、32、3
7、51、52、80、85、87、92、94、11
5、181、256、289、315、317;C.
I.アシッドイエロー11、17、23、25、29、
42、61、71;C.I.アシッドオレンジ7、1
9;C.I.アシッドバイオレット49;C.I.ベー
シックブラック2;C.I.ベーシックブルー1、3、
5、7、9、24、25、26、28、29;C.I.
ベーシックレッド1、2、9、12、13、14、3
7;C.I.ベーシックバイオレット7、14、27;
C.I.フードブラック1、2;C.I.リアクティブ
ブラック1、3、5、6、8、12、14;C.I.リ
アクティブイエロー1、2、3、13、14、15、1
7;C.I.リアクティブオレンジ2、5、7、16、
20、24;C.I.リアクティブレッド6、7、1
1、12、15、17、21、23、24、35、3
6、42、63、66、180;C.I.リアクティブ
バイオレット2、4、5、8、9;C.I.リアクティ
ブブルー2、5、7、12、13、14、15、17、
18、19、20、21、25、27、28、37、3
8、40、41、71;C.I.リアクティブグリーン
5、7;C.I.リアクティブブラウン1、7、16等
を挙げることができる。 【0028】上記顔料としては水相に分散可能なもので
あれば特に限定されず、有機顔料、無機顔料ともに使用
できる。上記有機顔料としては特に限定されないが、例
えば、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キ
レートアゾ顔料等のアゾ顔料;フタロシアニン顔料、ペ
リレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナ
クリドン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジゴ顔料、
イソインドリノン顔料、キノフタロン顔料等の多環式顔
料;塩基性染料型レーキ、酸性染料型レーキ等の染料レ
ーキ;ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック昼
光蛍光顔料等が好適に用いられる。上記無機顔料として
は特に限定されず、例えば、カーボンブラック、酸化チ
タン、酸化鉄等が好適に用いられる。上記水溶性染料及
び上記顔料は、それぞれ単独で用いられてもよく、水溶
性染料同士、顔料同士、又は、水溶性染料と顔料との組
み合わせで2種以上が併用されてもよい。 【0029】上記着色剤の本発明のインクジェット記録
用水性インクにおける配合量は、本発明のインクジェッ
ト記録用水性インク全量に対して一般に0.1〜20重
量%であり、好ましくは0.3〜15重量%であり、よ
り好ましくは0.5〜10重量%である。 【0030】上記水としては、一般の水ではなく、イオ
ン交換水、蒸留水等の純度の高いものが好ましい。上記
水の本発明のインクジェット記録用水性インクにおける
配合量は、本発明のインクジェット記録用水性インク全
量に対して一般に10〜98重量%であり、好ましくは
30〜97重量%であり、より好ましくは40〜95重
量%である。 【0031】本発明のインクジェット記録用水性インク
には、更に必要に応じて、従来公知の各種分散剤、粘度
調整剤、表面張力調整剤、pH調整剤、防腐防カビ剤等
が添加されてもよい。 【0032】本発明のインクジェット記録用水性インク
は、インクジェットプリンター記録ヘッドのノズルにお
けるインクの乾燥を防止するために、液安定性を向上さ
せる物質を含有していてもよい。上記液安定性を向上さ
せる物質としては特に限定されず、例えば、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、1,3−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、
1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタント
リオール、ペトリオール等の多価アルコール類;N−メ
チル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピ
ロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾ
リジノン、ε−カプロラクタム等の含窒素複素環化合
物;ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−
ジメチルホルムアミド等のアミド類;モノエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モ
ノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等
のアミン類;ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオ
ジエタノール等の含硫黄化合物等を挙げることができ
る。これらの液安定性を向上させる物質は単独で用いら
れてもよく、併用されてもよい。上記液安定性を向上さ
せる物質の本発明のインクジェット記録用水性インクに
おける配合量は、本発明のインクジェット記録用水性イ
ンクの組成又は所望される特性に応じて広い範囲で決定
されるが、一般に0〜40重量%であり、好ましくは5
〜30重量%である。 【0033】本発明のインクジェット記録用水性インク
が記録液を帯電させるインクジェット記録方式に適用さ
れる場合には、塩化リチウム、塩化アンモニウム、塩化
ナトリウム等の無機塩類等の比抵抗調整剤が添加されて
もよい。また、本発明のインクジェット記録用水性イン
クが熱エネルギーの作用によってインクを吐出させるイ
ンクジェット記録方式に適用される場合には、比熱、熱
膨張係数、熱電導率等の熱的な物性値が調整されてもよ
い。 【0034】本発明のインクジェット記録用水性インク
は、上記式(1)で表される界面活性剤又は上記式
(2)で表される界面活性剤、及び、上記ジプロピレン
グリコールを含有することにより、表面張力を最適な値
まで低下させて良好な記録ヘッド内への初期導入性を得
ることができ、かつ、フェザリング及びカラーブリード
を防止できる。 【0035】 【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるも
のではない。 【0036】(実施例1)上記式(1)で表される界面
活性剤としてエソミンC/15(ライオンアクゾ社製、
x+y=5)を用い、インクセットを調製した。各イン
クの組成を表1に示した。なお、ブラックインクの着色
剤としては、顔料であるキャボジェット300ブラック
(キャボット社製)を用いた。 【0037】 【表1】 【0038】(実施例2)上記式(1)で表される界面
活性剤としてエソミンS/15(ライオンアクゾ社製、
x+y=5)を用い、インクセットを調製した。各イン
クの組成を表2に示した。 【0039】 【表2】 【0040】(実施例3)上記式(1)で表される界面
活性剤としてエソミンT/25(ライオンアクゾ社製、
x+y=15)を用い、インクセットを調製した。各イ
ンクの組成を表3に示した。 【0041】 【表3】 【0042】(実施例4)上記式(2)で表される界面
活性剤としてエマルゲン106(花王社製)を用い、イ
ンクセットを調製した。各インクの組成を表4に示し
た。 【0043】 【表4】【0044】(実施例5)上記式(2)で表される界面
活性剤としてエマルゲン106(花王社製)を用い、イ
ンクセットを調製した。各インクの組成を表5に示し
た。 【0045】 【表5】 【0046】(比較例1)上記式(1)で表される界面
活性剤又は上記式(2)で表される界面活性剤は使用せ
ず、ジプロピレングリコールを用い、インクセットを調
製した。各インクの組成を表6に示した。 【0047】 【表6】 【0048】(比較例2)ジプロピレングリコールは使
用せず、上記式(1)で表される界面活性剤としてエソ
ミンC/15(ライオンアクゾ社製、x+y=5)を用
い、インクセットを調製した。各インクの組成を表7に
示した。 【0049】 【表7】 【0050】(比較例3)ジプロピレングリコールは使
用せず、上記式(2)で表される界面活性剤としてエマ
ルゲン106(花王社製)を用い、インクセットを調製
した。各インクの組成を表8に示した。 【0051】 【表8】 【0052】(比較例4)浸透剤としてグリコールエー
テル系のジエチレングリコールジエチルエーテルを使用
し、上記式(1)で表される界面活性剤としてエソミン
C/25(ライオンアクゾ社製、x+y=15)を用
い、インクセットを調製した。各インクの組成を表9に
示した。 【0053】 【表9】【0054】(比較例5)浸透剤としてグリコールエー
テル系のトリプロピレングリコールメチルエーテルを使
用し、上記式(2)で表される界面活性剤としてエマル
ゲン106(花王社製)を用い、インクセットを調製し
た。各インクの組成を表10に示した。 【0055】 【表10】 【0056】(比較例6)ジプロピレングリコールと、
上記式(1)で表される界面活性剤又は上記式(2)で
表される界面活性剤以外の界面活性剤であるオルフィン
E1010(日信化学社製)とを用い、インクセットを
調製した。各インクの組成を表11に示した。 【0057】 【表11】 【0058】(評価)実施例1、2、3、4、5及び比
較例1、2、3、4、5、6で調製したインク組成物の
それぞれについて各材料を充分に混合攪拌した。その
後、超音波を照射しながら、真空ポンプを使用してイン
ク容器中を真空状態とし、インクの脱気を行った。脱気
したブラックインク、イエローインク、マゼンタインク
及びシアンインクをそれぞれ記録評価に使用した。 【0059】上記記録は、(A)記録ヘッド内のインク
に熱エネルギーを与えて液滴を吐出させて記録を行うオ
ンデマンドタイプのマルチヘッド(吐出オリフィス径3
5μm、発熱抵抗体抵抗値150オーム、駆動電圧30
V、周波数2kHz)を有するインクジェットプリンタ
ー;(B)記録ヘッド内のインクにピエゾ素子振動によ
る圧力を与えて液滴を発生させ、記録を行うオンデマン
ドタイプのマルチヘッド(吐出オリフィス径40μm、
駆動電圧30V、周波数10kHz)を有するインクジ
ェットプリンターを用いてそれぞれ行った。 【0060】(1)記録ヘッド内への初期導入性の評価 インクカートリッジの交換後にパージ(プリンター本体
のポンプによるインクの吸引)を3回行ってから記録を
行い、全ノズルに対する吐出ノズルの割合から以下の評
価基準により評価した。 ◎・・・パージ3回で4色とも吐出ノズルが100%で
あった。 ○・・・パージ3回で4色とも吐出ノズルが95%以上
であった。 ○・・・パージ3回で4色とも吐出ノズルが90%以上
であった。 ×・・・パージ3回で4色とも吐出ノズルが90%未満
であった。 【0061】(2)フェザリング及びカラーブリードの
評価 背景なしの単色の文字のみからなる単色部分と、2色の
インクを文字色及び背景色として相互に組み合わせてな
る2色部分とからなる画像サンプルを普通紙(Xero
x4200)に記録した。上記画像サンプルの文字の大
きさについては、MicrosoftWord97にお
いて文字のサイズを11ポイントに設定した。上記画像
サンプルのフェザリングは、ブラックインク、イエロー
インク、マゼンタインク及びシアンインクで記録した各
単色部分について、インクの滲みによるラインの乱れの
程度と文字の鮮明さにより以下の基準に基づいて評価し
た。 ◎・・・ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの単色
部分でフェザリングがほとんどなく、文字が鮮明であっ
た。 ○・・・ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの単色
部分のいくつかで、僅かにフェザリングが発生したが、
文字は充分に判読できた。 △・・・ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの単色
部分のいくつかで、明らかにフェザリングが発生した
が、文字は判読できた。 ×・・・ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの単色
部分のいくつかで、明らかにフェザリングが発生し、文
字の判読も困難であった。 【0062】上記画像サンプルのカラーブリードは、各
2色部分について、境界部での滲みの程度と文字の鮮明
さを、背景なしの文字と比較することにより、以下の基
準に基づいて評価した。 ◎・・・ブラックとカラー及びカラーとカラーの組み合
わせでカラーブリードがほとんどなく、文字が同程度の
鮮明さを有していた。 ○・・・ブラックとカラー又はカラーとカラーの組み合
わせで僅かにカラーブリードが発生していたが、文字は
充分に判読できた。 △・・・ブラックとカラー又はカラーとカラーの組み合
わせで明らかにカラーブリードが発生していたが、文字
は判読できた。 ×・・・ブラックとカラー又はカラーとカラーの組み合
わせで明らかにカラーブリードが発生し、文字の判読も
困難であった。 【0063】(3)総合評価 画像サンプルの総合評価は、記録ヘッド内への初期導入
性の評価、フェザリングの評価、及び、カラーブリード
の評価のうちで最も悪い評価結果をそのインクの総合評
価とした。具体的には、例えば、記録ヘッド内への初期
導入性の評価:×、フェザリングの評価:◎、カラーブ
リードの評価:◎であった場合には、印字品質がどれほ
どよくても吐出が非常に悪いので、総合評価は×とな
る。表12に各評価の結果をまとめて示した。 【0064】 【表12】 【0065】表12から、実施例で調製されたインクジ
ェット記録用水性インクは、記録ヘッド内への初期導入
性が良好であった。また、実施例で調製されたインクジ
ェット記録用水性インクを用いることで、シャープなラ
インエッジと、カラーブリードに対する優れた低減効果
を得ることができた。一方、比較例で調製されたインク
ジェット記録用水性インクは、記録ヘッド内への初期導
入性が悪かったり、これを用いたときにフェザリングや
カラーブリードが発生したりした。これにより、上記式
(1)で表される界面活性剤又は上記式(2)で表され
る界面活性剤とジプロピレングリコールとはそれぞれ単
独で使用されても得られる効果が少なく、併用すること
によって記録ヘッド内への初期導入性が良好であり、フ
ェザリング、カラーブリードを充分に低減できるインク
を得ることができることが確認できた。 【0066】 【発明の効果】本発明は、上述の構成よりなるので、記
録ヘッド内への初期導入性が良好であり、かつ、フェザ
リング及びカラーブリードを同時に低減でき、普通紙に
記録しても鮮明なカラー記録を行うことができるインク
ジェット記録用水性インクを提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大平 英朗 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 後藤 数摩 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 左合 宏充 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 東山 俊一 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA05 FA03 FA04 FA07 FC02 2H086 BA52 BA53 BA55 BA59 4J039 AE07 BC09 BC13 BC35 BE01 BE06 BE22 CA03 CA06 EA48 GA24

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 下記式(1)で表される界面活性剤又は
    下記式(2)で表される界面活性剤、ジプロピレングリ
    コール、着色剤、及び、水を含有することを特徴とする
    インクジェット記録用水性インク。 【化1】 式(1)中、Rはアルキル基を表し、x+y=5〜15
    の整数を表す。 【化2】 式(2)中、zは9以下の整数を表す。
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