JP2003268269A - 水性インクおよびインクジェット記録装置 - Google Patents
水性インクおよびインクジェット記録装置Info
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Abstract
の初期物性、保存安定性を保った上で、インクジェット
記録装置の各種構成部材を腐食することのない、水性イ
ンクの提供、さらにそのようなインクを用いた耐久性の
高いインクジェット記録装置、および記録方法を提供す
る 【解決手段】 色材と、これを分散する水および/また
は水溶性有機溶剤を含有する水性インクにおいて、前記
水性インクは、前記色材が顔料であり、ベンゾトリアゾ
ール、またはベンゾトリアゾール誘導体を含有し、25
℃における粘度が5〜15mPa・sであり、pHが8
〜11である水性インクとする。
Description
録用に適した水性インク、特に所謂普通紙に対する画像
形成に有用な水性インクに関する。また、この水性イン
クを用いたインクジェット記録装置に関する。
小型で価格が安く、低ランニングコスト、低騒音といっ
た利点から急速に普及しており、電子写真用転写紙、印
刷用紙、タイプライター用紙、ワイヤードットプリンタ
用紙、ワードプロセッサー用紙、レター用紙、レポート
用紙等種々のノンコートの普通紙に印字可能なインクジ
ェットプリンタが市場に投入されている。最近では、耐
光性、耐水性などの向上のために色材に顔料を用いた顔
料インクも検討され、実用化されている。
て、各種構成部材がインクとの接触により、腐食劣化す
るという問題があった。特に、シリコンやガラス部材及
び/またはニッケル、SUS等の金属部材からなる液室
・供給部を有するヘッドなどの構成部材に腐食・侵食が
発生し、インク吐出特性等に悪影響を及ぼしていた。こ
のため、構成部材の溶出を防止するために、構成部材側
からの対策として、特開平3−79350号公報、特開
平9−85949号公報、特開平10−264383号
公報、特開平10−291322号公報、WO98−4
2513号公報等に記されているように、シリコンある
いはガラス部材の上にSiO2、SiN、TiN、Ti
O2等の層を設けて防止する方法が挙げられている。こ
れらの層を設けることにより、シリコンやガラス部材に
直接インクが接する場合に比べて構成部材の溶出が抑え
られるものもあるが、その効果は不十分であった。
3175366号公報に記載されているように、インク
のpHを調整することが提案されているが、pH調整だ
けでは、複数の構成部材の溶出を抑えることが困難であ
った。さらに特開平7−228808号公報に記載され
ているように、水溶性染料を用いたインクについては、
ベンゾトリアゾールのような防錆剤を添加して構成部材
の溶出を防ぐことも提案されているが、この場合、水に
難溶性のベンゾトリアゾールを添加することによるイン
クの初期物性や保存安定性への悪影響の問題が懸念され
る。加えて、顔料を用いたインクでは、pHを調整した
り、腐食溶出を防止する添加剤を加えると、染料インク
の場合よりもさらにインク物性に悪影響を与えるという
問題があり、構成部材の腐食溶出防止対策が困難であっ
た。
発明は、顔料を含有する水性インクであって、インクの
初期物性、保存安定性を保った上で、インクジェット記
録装置の各種構成部材を腐食することのない、水性イン
クの提供、さらにそのようなインクを用いた耐久性の高
いインクジェット記録装置、および記録方法を提供する
ことを課題とする。
に、請求項1に記載の発明は、色材と、これを分散する
水および/または水溶性有機溶剤を含有する水性インク
において、前記水性インクは、前記色材が顔料であり、
ベンゾトリアゾール、またはベンゾトリアゾール誘導体
を含有し、25℃における粘度が5〜15mPa・sで
あり、pHが8〜11である水性インクとする。請求項
2に記載の発明は、請求項1に記載の水性インクにおい
て、前記顔料は、自己分散顔料である水性インクとす
る。請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載
の水性インクにおいて、前記ベンゾトリアゾール、また
はベンゾトリアゾール誘導体の含有量が0.01〜0.
5重量%である水性インクとする。請求項4に記載の発
明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の水性インク
において、前記水性インクは、pH調整のために、グッ
ド緩衝剤から選択される有機pH緩衝剤と、アミノプロ
パンジオール誘導体から選択される化合物とを含有する
水性インクとする。
4のいずれかに記載の水性インクにおいて、前記水性イ
ンクは、振動板の部材の少なくとも一部がニッケルを含
む材料から形成されるインクジェット記録装置における
記録に用いられる水性インクとする。請求項6に記載の
発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の水性イン
クにおいて、前記水性インクは、ノズルの部材の少なく
とも一部がニッケルを含む材料から形成されたインクジ
ェット記録装置における記録に用いられる水性インクと
する。請求項7に記載の発明は、請求項5または6に記
載の水性インクにおいて、前記水性インクは、前記振動
板または前記ノズル部材に用いるニッケルを含む材料
が、ニッケルおよびフッ素系高分子の共析メッキから形
成される材料であるインクジェット記録装置における記
録に用いられる水性インクとする。
7のいずれかに記載の水性インクを使用するインクジェ
ット記録方法とする。請求項9に記載の発明は、インク
を収容したインク収容器を備えるインクカートリッジに
おいて、前記インクは、請求項1ないし7のいずれかに
記載の水性インクであるインクカートリッジとする。請
求項10に記載の発明は、インクを収容したインク収容
部と、インク滴を吐出させるための記録ヘッド部とを備
える記録ユニットにおいて、前記インクは、請求項1な
いし7のいずれかに記載の水性インクである記録ユニッ
トとする。請求項11に記載の発明は、インクを収容し
たインク収容部と、インク滴を吐出させるための記録ヘ
ッド部とを有する記録ユニットを備えるインクジェット
記録装置において、前記インクは、請求項1ないし7の
いずれかに記載の水性インクであるインクジェット記録
装置とする。
明する。本発明に係る水性インクの構成の特徴は、色材
に顔料を用い、粘度およびpHをある特定範囲に規定し
て、腐食溶出防止機能を持つベンゾトリアゾール、また
はその誘導体を含有させるところにある。これにより、
顔料を用いたインクにおいても、インク物性を保った上
でインクジェット記録装置の各種構成部材がインクとの
接触による腐食劣化を起こさない水生インクとすること
ができる。以下にその構成を示す。
料としてアゾ系、フタロシアニン系、アントラキノン
系、ジオキサジン系、インジゴ系、チオインジゴ系、ペ
リレン系、イソインドレノン系、アニリンブラック、ア
ゾメチン系、ローダミンBレーキ顔料、カーボンブラッ
ク等が挙げられ、無機顔料として酸化鉄、酸化チタン、
炭酸カルシウム硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バ
リウムイエロー、紺青、カドミウムレッド、クロムイエ
ロー、金属粉が挙げられる。より具体的には、黒用顔料
として、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチ
レンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラッ
ク(C.I.ピグメントブラック7)類、又は銅酸化
物、鉄酸化物(C.I.ピグメントブラック11)、若
しくは酸化チタン等の金属類、アニリンブラック(C.
I.ピグメントブラック1)等の有機顔料を挙げること
ができる。カラーインク用顔料としては、黄色インク用
として、C.I.ピグメントイエロー1(ファストイエ
ローG)、3、12(ジスアゾイエローAAA)、1
3、14、17、23、24、34、35、37、42
(黄色酸化鉄)、53、55、74、81、83(ジス
アゾイエローHR)、95、97、98、100、10
1、104、108、109、110、117、12
0、128、138、150、153等が挙げられる。
マゼンタ用として、C.I.ピグメントレッド1、2、
3、5、17、22(ブリリアントファーストスカーレ
ット)、23、31、38、48:2(パーマネントレ
ッド2B(Ba))、48:2(パーマネントレッド2
B (Ca))、48:3(パーマネントレッド2B
(Sr))、48:4(パーマネントレッド2B(M
n))、49:1、52:2、53:1、57:1(ブ
リリアントカーミン6B)、60:1、63:1、6
3:2、64:1、81(ローダミン6Gレーキ)、8
3、88、92、101(べんがら)、104、10
5、106、108(カドミウムレッド)、112、1
14、122(ジメチルキナクリドン)、123、14
6、149、166、168、170、172、17
7、178、179、185、190、193、20
9、219が挙げられる。シアン用として、C.I.ピ
グメントブルー1、2、15(銅フタロシアニンブルー
R)、15:1、15:2、15:3(フタロシアニン
ブルーG)、15:4、15:6(フタロシアニンブル
ーE)、16、17:1、56、60、63等が挙げら
れる。また、中間色としてはレッド、グリーン、ブルー
用として下記顔料を単独もしくは混合して用いることが
できる。
基やカルボキシル基等の官能基を付加し、水中に分散可
能とした自己分散顔料の場合に腐食劣化防止効果が非常
に大きく現れる。顔料の粒径に特に制限は無いが、最大
個数換算で最大頻度が20〜150nmの粒径の顔料イ
ンクを用いることが本発明では好ましい。粒径が150
nmを超えると、記録液としての顔料分散安定性が悪く
なるばかりでなく、記録液の吐出安定性も劣化し、画像
濃度などの画像品質も低くなり好ましくない。粒径が2
0nm未満では、記録液の保存安定性、プリンタでの噴
射特性は安定するが、そのように細かな粒径にまで分散
せしめるのは、分散操作や、分級操作が複雑となり、経
済的に記録液を製造することが困難となる。
は、従来公知のインクジェットに用いられるものであれ
ばいずれも使用することができる。たとえば、高分子分
散剤、水溶性界面活性剤などが挙げられる。
ット記録装置の各種構成部材に対して腐食溶出防止機能
を有するベンゾトリアゾール、およびその誘導体を含有
する。ベンゾトリアゾールは、それ自体は水に難溶性で
あるため、その水溶性を改善するため、さらには防錆機
能を向上するために種々の誘導体を用いることができ
る。ベンゾトリアゾール誘導体とは、構造中にベンゾト
リアゾール骨格を有し、種々の置換基を有したり、高分
子鎖をグラフト化した化合物およびその塩などを意味す
る。具体例としては、1,2,3-ベンゾトリアゾールナトリ
ウム塩、4-メチルベンゾトリアゾール、トリルトリアゾ
ール、トリルトリアゾールアミン、2-(2�-ヒドロキ
シ-5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾールなどが挙げら
れる。
ゾール誘導体の含有量は、0.01〜0.5重量%であ
ることが好ましい。この範囲において、本発明の水性イ
ンクは、優れた腐食溶出防止機能を発揮する。含有量が
0.01重量%未満では、ベンゾトリアゾール等が顔料
粒子に吸着するため、その分腐食溶出防止の効果を得る
ことができない。また、含有量が0.5重量%を超える
と、インク物性への影響が起こり易いため好ましくな
い。
ける粘度が5〜15mPa・sの範囲である。従来のイ
ンクジェットプリンタに用いられてきた3mPa・s程
度の低粘度インクでは、普通紙に着弾した際に普通紙の
繊維に沿ってインクが流れて広がる傾向が強いため、画
像の輪郭が滲んだような形状になるフェザリング現象が
発生する。したがって、本発明の水性インクは、このよ
うな現象を抑えて普通紙に対しても良好な画質を得るた
めに、5〜15mPa・sの粘度範囲とする。尚、15
mPa・sを超える高粘度のインクでは、ノズルからの
インク吐出が不安定になったり、普通紙への浸透性が低
下して、画像の定着性が低下するため好ましくない。上
記に規定した所望のインク粘度への調整は、インク中の
固形分濃度を上げたり、水溶性高分子などの粘度調整剤
の添加、水溶性有機溶剤の種類、添加量の調節などによ
って達成される。固形分濃度では、特に顔料濃度を上げ
ることにより、粘度調整が可能であるが、それにともな
って、顔料分散のバランスを維持するためにその他の含
有物の含有量も調整する必要がある。これら物質の詳細
については後述する。
る。pHをこの範囲とするのは、インクジェット記録装
置の構成部材に対する腐食溶出を低減するためであり、
腐食溶出防止機能を有するベンゾトリアゾールおよびそ
の誘導体の水系溶剤に対する溶解性を改善することもで
きるため、非常に好適であるからである。上記のpH
は、通常用いられる無機、有機アルカリ化合物、および
必要に応じてpH緩衝剤を用いて調整される。
ッド緩衝剤から選択される有機pH緩衝剤を用い、アル
カリ化合物として、アミノプロパンジオール誘導体から
選択される化合物を用いることが好ましい。これによっ
て得られる水性インクは、インク物性を維持しつつ、イ
ンクジェット記録装置の各種構成部材に対する腐食溶出
防止に大きな効果を示す。グッド緩衝剤とは生化学用の
有機緩衝剤であり、具体的な構造は、表1及び表2に示
す通りである。
1-アミノ-2,3-プロパンジオール、1-メチルアミノ-2,3-
プロパンジオール、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジ
オール、2-アミノ-2-エチル-1,3-プロパンジオールなど
が好ましい例として挙げられるが、これらに限定される
ものではない。
主成分として使用されることが多いが、インクを所望の
物性にするため、インクの乾燥を防止するため、またイ
ンクの溶解安定性を向上させるため等の目的で水溶性有
機溶剤を使用することができる。水溶性有機溶剤として
は、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−へ
キサンジオール、グリセリン、1,2,6−へキサントリオ
ール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオ
ール、ペトリオール等の多価アルコール類、エチレング
リコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ
ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエー
テル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレン
グリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコール
モノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテ
ル類、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチ
レングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコー
ルアリールエーテル類、N−メチル−2−ピロリドン、
N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、2−ピロリド
ン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ε−カプロラク
タム等の含窒素複素環化合物、ホルムアミド、N−メチ
ルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のア
ミド類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、
トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルア
ミン、トリエチルアミン等のアミン類、ジメチルスルホ
キシド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合
物類、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン、γ−ブ
チロラクトン等を用いることができる。これらの溶剤
は、水とともに単独もしくは、複数混合して使用するこ
とができる。これらの中で特に好ましいものはジエチレ
ングリコール、チオジエタノール、ポリエチレングリコ
ール200〜600、トリエチレングリコール、グリセ
リン、1,2,6−へキサントリオール、1,2,4−ブタントリ
オール、ペトリオール、1,5−ペンタンジオール、N−
メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチルピロリ
ドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン
であり、これらを用いることによりインクの乾燥による
目詰まりすなわち水分蒸発による噴射特性不良の防止、
及び本発明のインクの溶解安定性向上する上で優れた効
果が得られる。
すような従来から知られている添加剤を加えることがで
きる。インクの表面張力を調整する目的で浸透剤を添加
することができ、このような浸透剤としては、2,2,4−
トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2−エチル−1,3
−ヘキサンジオールなどの多価アルコール類、ジエチレ
ングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコー
ルモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノアリ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピ
レングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレング
リコールクロロフェニルエーテル等の多価アルコールの
アルキル及びアリールエーテル類、ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンブロック共重合体、フッ素系界面
活性剤、エタノール、2−プロパノール等の低級アルコ
ール類が挙げられる。
記録材に対する浸透性を改良し、またインクジェットプ
リンタのヘッド部材に対するインクの濡れ性を向上させ
ることによりインクの吐出安定性を改良する等の目的で
界面活性剤を添加することができる。例えば、アニオン
界面活性剤としては、アルキルアリル又はアルキルナフ
タレンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、アルキル硫酸
塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、
アルキルスルホコハク酸塩、アルキルエステル硫酸塩、
アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルジフェニルエ
ーテルジスルホン酸塩、アルキルアリールエーテルリン
酸塩、アルキルアリールエーテル硫酸塩、アルキルアリ
ールエーテルエステル硫酸塩、オレフィンスルホン酸
塩、アルカンオレフィンスルホン酸塩、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル硫酸エステル塩、エーテルカルボキシレ
ート、スルホコハク酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル、
脂肪酸塩、高級脂肪酸とアミノ酸の縮合物、ナフテン酸
塩等がある。カチオン界面活性剤としては、アルキルア
ミン塩、ジアルキルアミン塩、脂肪族アミン塩、ベンザ
ルコニウム塩、第4級アンモニウム塩、アルキルピリジ
ニウム塩、イミダゾリニウム塩、スルホニウム塩、ホス
ホニウム塩等がある。ノニオン系界面活性剤としては、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、ポリオキシエチレングリコール
エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキ
シエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレングリコール、グリセリンエステル、ソル
ビタンエステル、ショ糖エステル、グリセリンエステル
のポリオキシエチレンエーテル、ソルビタンエステルの
ポリオキシエチレンエーテル、ソルビトールエステルの
ポリオキシエチレンエーテル、脂肪酸アルカノールアミ
ド、アミンオキシド、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ン、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、アル
キル(ポリ)グリコキシド等がある。両性界面活性剤と
しては、イミダゾリニウムベタイン等のイミダゾリン誘
導体、ジメチルアルキルラウリルベタイン、アルキルグ
リシン、アルキルジ(アミノエチル)グリシン等があ
る。インク組成物中でのこれら界面活性剤の添加量は
0.01重量%〜5.0重量%であり、好ましくは0.
5重量%〜3重量%である。0.01重量%未満では添
加した効果は無く、5.0重量%より多い添加では記録
媒体への浸透性が必要以上に高くなり、画像濃度の低下
や裏抜けの発生といった問題がある。前記界面活性剤
は、単独または二種以上を混合して用いることができ
る。
溶性紫外線吸収剤、水溶性赤外線吸収剤等が挙げられ
る。防腐防黴剤としては、1,2−ベンズイソチアゾリン-
3-オン、安息香酸ナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウ
ム、ソルビン酸ナトリウム、ぺンタクロロフェノールナ
トリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナト
リウム等が挙げられる。
て記録を行うのに好適な、本発明のインクジェット記録
装置の一例を以下に説明する。先ず、熱エネルギーを利
用したインクジェット記録装置の主要部であるヘッド構
成の一例を図1に示す。図1は、インク流路に沿ったヘ
ッド13の断面図であり、ヘッド13はインクを通す流
路(ノズル)14を有するガラス、セラミック、シリコ
ン、ニッケル又はプラスチック板等と発熱素子基板15
とを接着して得られる。発熱素子基板15は、酸化シリ
コン、窒化シリコン、炭化シリコン等で形成される保護
層16、アルミニウム、金、アルミニウム−銅合金等で
形成される電極17−1及び17−2、HfB2、Ta
N、TaAl等の高融点材料から形成される発熱抵抗体
層18、熱酸化シリコン、酸化アルミニウム等で形成さ
れる蓄熱層19、シリコン、アルミニウム、窒化アルミ
ニウム等の放熱性のよい材料で形成される基板20より
なっている。上記ヘッド13の電極17−1及び17−
2にパルス状の電気信号が印加されると、発熱素子基板
15のnで示される領域が急速に発熱し、この表面に接
しているインク21に気泡が発生し、その圧力でメニス
カス23が突出し、インク21がヘッドのノズル14を
通して吐出し、吐出オリフィス22よりインク小滴24
となり、被記録材25に向かって飛翔する。
ェット記録装置の一例を示す。図2において、61はワ
イピング部材としてのブレードであり、その一端はブレ
ード保持部材によって保持固定されており、カンチレバ
ーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッド65による
記録領域に隣接した位置に配置され、又、本例の場合、
記録ヘッド65の移動経路中に突出した形態で保持され
る。62は記録ヘッド65の突出口面のキャップであ
り、ブレード61に隣接するホームポジションに配置さ
れ、記録ヘッド65の移動方向と垂直な方向に移動し
て、インク吐出口面と当接し、キャッピングを行う構成
を備える。更に、63はブレード61に隣接して設けら
れるインク吸収体であり、ブレード61と同様、記録ヘ
ッド65の移動経路中に突出した形態で保持される。上
記ブレード61、キャップ62及びインク吸収体63に
よって吐出回復部64が構成され、ブレード61及びイ
ンク吸収体63によって吐出口面に水分、塵埃等の除去
が行われる。65は、吐出エネルギー発生手段を有し、
吐出口を配した吐出口面に対向する被記録材にインクを
吐出して記録を行う記録ヘッド、66は記録ヘッド65
を搭載して記録ヘッド65の移動を行うためのキャリッ
ジである。キャリッジ66はガイド軸67と摺動可能に
係合し、キャリッジ66の一部はモーター68によって
駆動されるベルト69と接続している(図示されていな
い)。これによりキャリッジ66はガイド軸67に沿っ
た移動が可能となり、記録ヘッド65による記録領域及
びその隣接した領域の移動が可能となる。51は被記録
材を挿入するための紙給部、52は不図示のモーターに
より駆動される紙送りローラーである。これらの構成に
より記録ヘッドの65吐出口面と対向する位置へ被記録
材が給紙され、記録が進行するにつれて排紙ローラー5
3を配した排紙部へ排紙される。以上の構成において記
録ヘッド65が記録終了してホームポジションへ戻る
際、吐出回復部64のキャップ62は記録ヘッド65の
移動経路から退避しているが、ブレード61は移動経路
中に突出している。その結果、記録ヘッド65の吐出口
がワイピングされる。尚、キャップ62が記録ヘッド6
5の吐出面に当接してキャッピングを行う場合、キャッ
プ62は記録ヘッドの移動経路中に突出するように移動
する。記録ヘッド65がホームポジションから記録開始
位置へ移動する場合、キャップ62及びブレード61は
上記したワイピングの時の位置と同一の位置にある。こ
の結果、この移動においても記録ヘッド65の吐出口面
はワイピングされる。上述の記録ヘッドのホームポジシ
ョンへの移動は、記録終了時や吐出回復時ばかりでな
く、記録ヘッドが記録のために記録領域を移動する間に
所定の間隔で記録領域に隣接したホームポジションへ移
動し、この移動に伴って上記ワイピングが行われる。
えば、チューブを介して供給されるインクを収容したイ
ンクカートリッジの一例を示す図である。ここで40は
供給用インクを収納したインク収容部、例えば、インク
袋であり、その先端にはゴム製の栓42が設けられてい
る。この栓42に針(不図示)を挿入することにより、
インク袋40中のインクをヘッドに供給可能にする。4
4は廃インクを受容するインク吸収体である。インク収
容部としてはインクとの接液面がポリオレフィン、特に
ポリエチレンで形成されているものが好ましい。
置としては、上述のようにヘッドとインクカートリッジ
とが別体となったものに限らず、図4に示すようなそれ
らが一体になったものにも好適に用いられる。図4にお
いて、70は記録ユニットであり、この中にはインクを
収容したインク収容部、例えば、インク吸収体が収納さ
れており、かかるインク吸収体中のインクが複数オリフ
ィスを有するヘッド部71から液滴として吐出される構
成になっている。インク吸収体の材料としてはポリウレ
タン、セルロース、ポリビニルアセテート又はポリオレ
フィン系樹脂を用いることが本発明にとって好ましい。
又、インク吸収体を用いず、インク収容部が内部にバネ
等を仕込んだインク袋であるような構造でもよい。72
はカートリッジ内部を大気に連通させるための大気連通
口である。この記録ユニット70は図2に示す記録ヘッ
ド65に換えて用いられるものであって、キャリッジ6
6に対して着脱自在になっている。
ジェット記録装置の好ましい一例としては、複数のノズ
ルを有するノズル形成基板と、ノズルに対向して配置さ
れる圧電材料と導電材料からなる圧力発生素子と、この
圧力発生素子の周囲を満たすインクを備え、印加電圧に
より圧力発生素子を変位させ、インクの小液滴をノズル
から吐出させるオンデマンドインクジェット記録装置を
挙げることができる。図5は、オンデマンドインクジェ
ット記録装置の主要部である記録ヘッドの構成の一例を
示す図である。ヘッドは、図示されていないインク室に
連通したインク流路80と、所望の体積のインク滴を吐
出するためのオリフィスプレート81と、インクに直接
圧力を作用させる振動板82と、この振動板82に接合
され、電気信号により変位する圧電素子83と、オリフ
ィスプレート81、振動板82等を支持固定するための
基板84とから構成されている。図5において、インク
流路80は、感光性樹脂等で形成され、オリフィスプレ
ート81は、ステンレス、ニッケル等の金属を電鋳やプ
レス加工による穴あけ等により吐出口85が形成され、
表面にニッケル/PTFE(ポリテトラフルオロエチレ
ン)の共析メッキ等の撥インク層が設けられている。こ
のように構成部材がニッケルとフッ素系高分子の共析メ
ッキにより形成されている場合、本発明の水性インクを
用いると、腐食劣化防止の非常に高い効果を得ることが
できる。振動板82はステンレス、ニッケル、チタン等
の金属フィルム及び高弾性樹脂フィルム等で形成され、
圧電素子83は、チタン酸バリウム、PZT(チタン酸
ジルコン酸鉛)等の誘電体材料で形成される。以上のよ
うな構成の記録ヘッドは、圧電素子83にパルス状の電
圧を与え、歪み応力を発生させ、そのエネルギーが圧電
素子83に接合された振動板82を変形させ、インク流
路80内のインクを垂直に加圧しインク滴(不図示)を
オリフィスプレート81の吐出口85より吐出して記録
を行うように動作する。このような記録ヘッドは、図4
に示したものと同様なインクジェット記録装置に組み込
んで使用される。インクジェット記録装置の細部の動作
は、先述と同様に行うもので差しつかえない。
ェット記録装置の好ましい一例として、図6に、静電ア
クチュエータを用いた記録ヘッドの構成の一例を示す。
図6は、記録ヘッドの断面図である。図6に示すよう
に、記録ヘッド1は、シリコン基板2を挟み、上側に同
じくシリコン製のノズルプレート3、下側にシリコンと
熱膨張率が近いホウ珪酸ガラス基板4がそれぞれ積層さ
れた3層構造となっている。中央のシリコン基板2に
は、それぞれ独立した複数のインク室5、これらに共通
に設けられた共通インク室6及びこの共通インク室6を
複数のインク室5にそれぞれ接続しているインク供給路
7としてそれぞれ機能する溝が、その表面(図中、上
面)からエッチングを施すことにより形成されている。
これらの溝がノズルプレート3によって塞がれて、各部
分5、6、7が区画形成されている。ノズルプレート3
には、各インク室5の先端側の部分に対応する位置に、
インクノズル11が形成されており、これらが各インク
室5に連通している。また、ノズルプレート3には共通
インク室6に連通するインク供給口が形成されている。
インクは、外部の図示しないインクタンクから、インク
供給口を通って共通インク室6に供給される。共通イン
ク室6に供給されたインクは、インク供給路7を通っ
て、互いに独立したインク室5にそれぞれ供給される。
インク室5は、その底壁8が図6の上下方向に弾性変位
可能なダイヤフラムとして機能するように薄肉に形成さ
れている。したがって、この底壁8の部分を、以後の説
明の都合上、ダイヤフラム8と称して説明することもあ
る。次に、シリコン基板2の下面に接しているガラス基
板4においては、その上面、即ちシリコン基板2との接
合面には、シリコン基板2の各インク室5に対応した位
置に、浅くエッチングされた凹部9が形成されている。
したがって、各インク室5の底壁8は、非常に僅かの隙
間を隔てて、ガラス基板4の凹部9の表面92と対峙し
ている。なお、ガラス基板4の凹部9はインク室5の底
壁8に対向しているので、振動板対向壁あるいは単に対
向壁91と称する。ここで、各インク室5の底壁8は、
それぞれ電荷を蓄えるための電極として機能する。そし
て、各インク室5の底壁8に対峙するように、ガラス基
板4の凹部表面92には、セグメント電極10が形成さ
れている。各セグメント電極10の表面は無機ガラスか
らなる厚さGの絶縁層により覆われている。このよう
に、セグメント電極10と各インク室底壁8とは、絶縁
層を挟んで互いに対向電極(電極間距離をGとする)を
形成している。
説明する。 (自己分散顔料の製造例1)スルホン化剤処理したカーボンブラック 市販のカーボンブラック顔料(プリンテックス#85;
デグサ社製)200gをスルホラン500ml中によく
混合し、ビーズミルで微分散後、アミド硫酸15gを添
加して140〜150℃で10時間攪拌した。得られた
スラリーをイオン交換水1000ml中に投入し、12
000rpmで遠心分離機により表面処理カーボンブラ
ックウエットケーキを得る。このカーボンブラックウエ
ットケーキを1000mlのイオン交換水中に再分散
し、水酸化リチウムにてpHを調整し、限外濾過膜によ
り脱塩濃縮し、1μmのナイロンフィルターで濾過し顔
料濃度20重量%のブラック顔料分散液Bとした。
を低温プラズマ処理しカルボン酸基を導入した顔料を作
製した。これをイオン交換水に分散したものを、限外濾
過膜にて脱塩濃縮し顔料濃度15%のイエロー顔料分散
液Yとした。なお、マゼンタ顔料、シアン顔料について
も、同様に表面処理を施し、それぞれマゼンタ顔料分散
液M、シアン顔料分散液Cとした。
0.8μmポリプロピレンフィルターにて濾過し、ブラ
ックインクを作製した。なお、このブラックインクの粘
度は8.7mPa・s、pHは9.7であった。 ブラック顔料分散液B 50重量部 ジエチレングリコール 20重量部 グリセリン 6.5重量部 2-ピロリドン 5重量部 2-エチル-1,3-ヘキサンジオール 5重量部 グッド緩衝剤 CHES 0.05重量部 2-アミノ-2-エチル-1,3-プロパンジオール 0.8重量部 ベンゾトリアゾール 0.01重量部 イオン交換水 12.64重量部
リアゾールの添加量を0.05重量部、イオン交換水1
2.6重量部とした以外は同様にしてブラックインクを
作製した。なお、このブラックインクの粘度は8.7m
Pa・s、 pHは9.6であった。
リアゾールの添加量を0.1重量部、イオン交換水1
2.55重量部とした以外は同様にしてブラックインク
を作製した。なお、このブラックインクの粘度は8.8
mPa・s、pHは9.5であった。
後、0.8μmポリプロピレンフィルターにて濾過しイ
エローインクを作製した。このイエローインクの粘度は
14.3mPa・s、pHは10.2であった。 CAB-O-JET200(スルホン基付加型) 40重量部 ジエチレングリコール 24重量部 グリセリン 8重量部 2-エチル-1,3-ヘキサンジオール 5重量部 2-ピロリドン 5重量部 グッド緩衝剤 CAPS 0.05重量部 2-アミノ-2-エチル-1,3-プロパンジオール 1.2重量部 ベンゾトリアゾール 0.08重量部 イオン交換水 16.67重量部
後、0.8μmポリプロピレンフィルターにて濾過しイ
エローインクを作製した。このイエローインクの粘度は
9.7mPa・s、pHは9.0であった。 イエロー顔料分散液Y 40重量部 ジエチレングリコール 20重量部 グリセリン 6.5重量部 2-ピロリドン 5重量部 2-エチル-1,3-ヘキサンジオール 5重量部 グッド緩衝剤 CAPSO 0.1重量部 2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール 0.7重量部 ベンゾトリアゾール 0.3重量部 イオン交換水 22.4重量部
後、0.8μmポリプロピレンフィルターにて濾過しマ
ゼンタインクを作製した。このマゼンタインクの粘度は
10.8mPa・s、pHは10.5であった。 マゼンタ顔料分散液M 40重量部 ジエチレングリコール 22重量部 グリセリン 7.0重量部 2-ピロリドン 5重量部 2-エチル-1,3-ヘキサンジオール 5重量部 グッド緩衝剤 TAPS 0.2重量部 メチルアミノ-2,3-プロパンジオール 1.2重量部 4-メチルベンゾトリアゾールトリメチルアンモニウム塩 0.5重量部 イオン交換水 19.1重量部
後、0.8μmポリプロピレンフィルターにて濾過しシ
アンインクを作製した。このシアンインクの粘度は6.
6mPa・s、pHは8.5であった。 シアン顔料分散液C 30重量部 ジエチレングリコール 15重量部 グリセリン 5重量部 2-ピロリドン 5重量部 2-エチル-1,3-ヘキサンジオール 5重量部 グッド緩衝剤 Bicine 0.1重量部 1-アミノ-2,3-プロパンジオール 0.6重量部 4-メチルベンゾトリアゾールトリメチルアンモニウム塩 0.7重量部 イオン交換水 38.6重量部
リアゾールを添加せず、イオン交換水を12.65重量
部とした以外は同様にしてブラックインクを作製した。
なお、インクの粘度は8.7mPa・s、pHは9.7
であった。
-2-メチル-1,3-プロパンジオールを0.3重量部、イオ
ン交換水を12.14重量部とした以外は同様にしてブ
ラックインクを作製した。なお、インクの粘度は8.4
mPa・s、pHは7.5であった。
-2-メチル-1,3-プロパンジオールを添加せずに、トリエ
タノールアミン0.4重量部、イオン交換水を12.2
4重量部とした以外は同様にしてブラックインクを作製
した。なお、インクの粘度は8.5mPa・s、pHは
11.4であった。
0.8μmポリプロピレンフィルターにて濾過しブラッ
クインクを作製した。なお、このブラックインクの粘度
は4.4mPa・s、pHは9.6であった。 ブラック顔料分散液B 25重量部 ジエチレングリコール 10重量部 グリセリン 3重量部 2-ピロリドン 1重量部 2-エチル-1,3-ヘキサンジオール 1重量部 グッド緩衝剤 CHES 0.05重量部 2-アミノ-2-エチル-1,3-プロパンジオール 0.8重量部 ベンゾトリアゾール 0.1重量部 イオン交換水 59.05重量部
後、0.8μmポリプロピレンフィルターにて濾過しイ
エローインクを作製した。このイエローインクの粘度は
16.1mPa・s、pHは10.2であった。 CAB-O-JET200(スルホン基付加型) 45重量部 ジエチレングリコール 25重量部 グリセリン 8重量部 2-エチル-1,3-ヘキサンジオール 2重量部 2-ピロリドン 2重量部 グッド緩衝剤 CAPS 0.05重量部 2-アミノ-2-エチル-1,3-プロパンジオール 1.2重量部 ベンゾトリアゾール 0.08重量部 イオン交換水 16.67重量部
リアゾールを添加しないで、イオン交換水を22.1重
量部とした以外は同様にしてイエローインクを作製し
た。なお、インクの粘度は9.7mPa・s、pHは
9.2であった。
ベンゾトリアゾールトリメチルアンモニウム塩を添加し
ないで、イオン交換水を18.6重量部とした以外は同
様にしてマゼンタインクを作製した。なお、インクの粘
度は10.4mPa・s、pHは10.6であった。
ベンゾトリアゾールトリメチルアンモニウム塩を添加し
ないで、イオン交換水を37.9重量部とした以外は同
様にしてシアンインクを作製した。なお、インクの粘度
は6.2mPa・s、pHは8.7であった。
て、初期粘度、顔料の平均粒径を測定後、以下の評価を
行った。ノズル径30μmのNi/PTFE共析メッキ
を施したノズルを有し、圧電素子(PZT)で駆動する
ヘッドを有するプリンタを使用し、インクを脱気後、カ
ートリッジに充填し初期印字を行った後、プリンタにイ
ンクを充填したまま、50℃、60%RHの環境下で1
ヶ月間プリンタを放置した。この後、インクをカートリ
ッジから抜き取り、抜き取ったインクのNi溶存量、粘
度および顔料の平均粒径変化を測定した。なお、粘度お
よび平均粒径変化については、それぞれの変化率が5%
未満を○、5%以上10未満を△、10%以上を×とし
て表した。結果を表3に示す。
たはその誘導体を含有し、初期粘度が5〜15mPa・
s(@25℃)で、pHが8〜11の範囲であった実施
例1〜7の本発明に係る水性インクは、放置後も、粘度
変化、顔料の平均粒径変化がほとんどなく、インクの物
性を維持していた。なおかつ、記録ヘッドの構成部材で
あるNiの溶出も見られず、ベンゾトリアゾールまたは
その誘導体による腐食溶出防止効果が十分得られている
ことが確認できた。一方、ベンゾトリアゾールまたはそ
の誘導体を添加しなかった比較例1および比較例6〜8
では、いずれも高いNi溶存量を示しており、記録ヘッ
ド構成部材の腐食劣化が進行していることがわかった。
また、インクのpHが8より小さかった比較例2では、
ベンゾトリアゾールを添加したにもかかわらず、Ni溶
存量は高く、その腐食溶出防止効果が十分得られなかっ
た。また、インクのpHが11より大きかった比較例3
では、Ni溶存量は少ないものの、放置後のインクの物
性、すなわち、粘度および顔料の平均粒径の変化が大き
いことがわかった。さらには、初期粘度が5〜15mP
a・s(@25℃)の範囲外であった比較例4および5
においても、放置後のインクの物性変化が大きかった。
り、色材に顔料を用い、ベンゾトリアゾールまたはその
誘導体を含有し、25℃における粘度が5〜15mPa
・sで、pHを8〜11とすることで、インクの初期物
性、保存安定性を保った上で、インクジェット記録装置
の各種構成部材を腐食することのない、水性インクを提
供することができる。さらに、このような水性インクを
用いることで、耐久性の高いインクジェット記録装置を
提供することができる。
置の主要部であるヘッド構成の一例を示す図である。
置の一例を示す図である。
示す図である。
である記録ヘッドの構成の一例を示す図である。
の一例を示す断面図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 色材と、これを分散する水および/また
は水溶性有機溶剤を含有する水性インクにおいて、 前記水性インクは、前記色材が顔料であり、 ベンゾトリアゾール、またはベンゾトリアゾール誘導体
を含有し、 25℃における粘度が5〜15mPa・sであり、 pHが8〜11であることを特徴とする水性インク。 - 【請求項2】 請求項1に記載の水性インクにおいて、 前記顔料は、自己分散顔料であることを特徴とする水性
インク。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の水性インクに
おいて、 前記ベンゾトリアゾール、またはベンゾトリアゾール誘
導体の含有量が0.01〜0.5重量%であることを特
徴とする水性インク。 - 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の水性
インクにおいて、 前記水性インクは、pH調整のために、グッド緩衝剤か
ら選択される有機pH緩衝剤と、アミノプロパンジオー
ル誘導体から選択される化合物とを含有することを特徴
とする水性インク。 - 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の水性
インクにおいて、 前記水性インクは、振動板の部材の少なくとも一部がニ
ッケルを含む材料から形成されるインクジェット記録装
置における記録に用いられることを特徴とする水性イン
ク。 - 【請求項6】 請求項1から4のいずれかに記載の水性
インクにおいて、 前記水性インクは、ノズルの部材の少なくとも一部がニ
ッケルを含む材料から形成されたインクジェット記録装
置における記録に用いられることを特徴とする水性イン
ク。 - 【請求項7】 請求項5または6に記載の水性インクに
おいて、 前記水性インクは、前記振動板または前記ノズル部材に
用いるニッケルを含む材料が、ニッケルおよびフッ素系
高分子の共析メッキから形成される材料であるインクジ
ェット記録装置における記録に用いられることを特徴と
する水性インク。 - 【請求項8】 請求項1から7のいずれかに記載の水性
インクを使用することを特徴とするインクジェット記録
方法。 - 【請求項9】 インクを収容したインク収容器を備える
インクカートリッジにおいて、 前記インクは、請求項1から7のいずれかに記載の水性
インクであることを特徴とするインクカートリッジ。 - 【請求項10】 インクを収容したインク収容部と、イ
ンク滴を吐出させるための記録ヘッド部とを備える記録
ユニットにおいて、 前記インクは、請求項1から7のいずれかに記載の水性
インクであることを特徴とする記録ユニット。 - 【請求項11】 インクを収容したインク収容部と、イ
ンク滴を吐出させるための記録ヘッド部とを有する記録
ユニットを備えるインクジェット記録装置において、 前記インクは、請求項1から7のいずれかに記載の水性
インクであることを特徴とするインクジェット記録装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002070905A JP2003268269A (ja) | 2002-03-14 | 2002-03-14 | 水性インクおよびインクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002070905A JP2003268269A (ja) | 2002-03-14 | 2002-03-14 | 水性インクおよびインクジェット記録装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003268269A true JP2003268269A (ja) | 2003-09-25 |
Family
ID=29201340
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002070905A Pending JP2003268269A (ja) | 2002-03-14 | 2002-03-14 | 水性インクおよびインクジェット記録装置 |
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|---|---|
| JP (1) | JP2003268269A (ja) |
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