JP2003269363A - タンゼンシャルファン羽根車及び空気調和機 - Google Patents
タンゼンシャルファン羽根車及び空気調和機Info
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Abstract
きるタンゼンシャルファン羽根車の提供と、このタンゼ
ンシャルファン羽根車を用いた空気調和機の提供とを課
題とする。 【解決手段】 各羽根31を、互いに等しい枚数を有
する偶数のグループにまとめ、仮想平均ピッチ角度をα
とし、各グループのうち、隣接する一方のグループにお
ける各羽根間ピッチ角度をβ、他方のグループにおける
各羽根間ピッチ角度をγとした場合に、β=α+εでか
つ、γ=α−εとなるピッチずれ角度εを有する構成を
採用した。軸方向に各ブロックをδ角度だけずらせて
隣接接合することにより、各ブロックのNZr成分波の
合成音圧を最小化するδ角ずらし配置ファンとした。
Description
の室内ユニットなどに用いられて好適なタンゼンシャル
ファン羽根車と、このタンゼンシャルファン羽根車を備
えた空気調和機とに関する。
根車を備えた空気調和機の一例を、図5に示す。なお、
同図は、従来の空気調和機の室内ユニットを示す縦断面
図である。同図に示す室内ユニットは、ベース1に対し
て前面パネル2を組み合わせることで箱形の筐体(以
下、これをケーシング3と呼ぶ)が形成されている。こ
の前面パネル2には、その前面および上面にそれぞれ空
気吸い込み口4,5,6が形成されている。
ーブ形の室内熱交換器7およびクロスフローファンであ
るタンゼンシャルファン羽根車8が配置されている。タ
ンゼンシャルファン羽根車8は、複数枚の羽根を環状配
置させて円筒をなし、この円筒をその軸線方向(紙面垂
直方向)の複数箇所において該軸線に垂直をなす間板に
より補強した構成を有しており、ケーシング3内の風路
ケース1A中に配設されている。なお、各羽根は、前記
軸線を中心として互いに等ピッチ角度間隔を空けて配置
されている。
を平行に配列するとともにその両側にそれぞれ側板を配
置し、かつこれら側板および複数のプレートフィンの間
に冷媒の流れるチューブを配設した構成をなしている。
そして、この室内熱交換器7は、タンゼンシャルファン
羽根車8が図中矢印aに示す方向へ回転した際の空気の
吸い込み側に、タンゼンシャルファン羽根車8を取り囲
むように配設されている。この室内熱交換器7は、複数
部分すなわち第1段部分7a,第2段部分7b,第3段
部分7cに3分割されている。一方、フロントパネル2
の空気吹出し口2aには、冷風および温風の送風方向を
変える風向き変更装置9が設けられている。
の空気の吸い込み側には、ノーズ1a及びスタビライザ
1bが、ベース1と一体に設けられている。このスタビ
ライザ1bは、室内熱交換器7で発生するドレン(凝縮
液)を受けるドレンガイドを兼用しており、タンゼンシ
ャルファン羽根車8の外周面に対して所定隙間を置いて
平行をなす、概ね平板形状をなしている。
示す方向へ回転すると、周囲の空気がフロントパネル2
の前面の空気吸い込み口4および上面の各空気吸い込み
口5,6からそれぞれ吸い込まれ、室内熱交換器7の第
1〜第3段部分7a〜7cに送られる。そして、これら
室内熱交換器7の第1〜第3段部分7a〜7cで空気が
熱交換され、得られた冷風または温風Kがタンゼンシャ
ルファン羽根車8の駆動により、上述した吸い込み側か
ら当該タンゼンシャルファン羽根車8を横断して、図中
矢印で示す方向に向かう流れとなり、やがて、空気吹出
し口2aから送風されていく。このときの冷風または温
風Kは、風向き変更装置9により、その吹出し方向が変
更されるようになっている。
従来のタンゼンシャルファン羽根車8を有する空気調和
機は、以下に説明する問題を有していた。すなわち、前
記各羽根の枚数をZrとし、タンゼンシャルファン羽根
車8の回転数を毎秒N回転とした場合に、その周囲に、
毎秒NZr回の圧力変動が規則的に生じるため、この規
則的な圧力変動に起因するピュア・トーン・ノイズが発
生するという問題である。
羽根車の送風音は、一般的に、広帯域になだらかに分布
する広帯域周波数騒音と、単一周波数にピークを有する
離散周波数騒音(ピュア・トーン・ノイズ、またはNZ
音と称される。)とで構成される。広帯域周波数騒音
は、熱交換機後流の乱れや、各羽根からの流れの剥離な
どが主因となる乱流騒音であり、周波数帯域は広いが、
音圧レベルとしては、比較的低い。一方、離散周波数騒
音は、前記NZrを基本周波数としてその整数倍の周波
数(1NZr,2NZr,3NZr)で顕著なピークを
有する、比較的高い周波数の騒音であり、耳につきやす
い騒音源となっている。この離散周波数騒音のレベル
は、広帯域周波数騒音と比較して流速の寄与率が小さ
く、低風量運転時に顕著になりやすい。空気調和機は、
寝室でも使用されるが、就寝時に用いられる低騒音モー
ドの騒音を低減させるためには、この離散周波数騒音の
抑制が必要不可欠である。
て、各羽根の配列を不等間隔にするランダムピッチファ
ンがある。これは、翼の配列ピッチを乱数正規分布にし
たがって不等間隔にすることで音源の周期を不規則に
し、翼ピッチ音を複数の低いピークに分散させる手法で
ある。しかし、この場合も、1NZr,2NZr,3N
Zrの各周波数で顕著なピーク波形を生じることは同様
であり、ピークレベルが期待ほど減少せず、さらなる騒
音対策が望まれている。
のであり、離散周波数騒音を効果的に低減することがで
きるタンゼンシャルファン羽根車の提供と、このタンゼ
ンシャルファン羽根車を用いた空気調和機の提供とを目
的とする。
決するために以下の手段を採用した。すなわち、請求項
1に記載のタンゼンシャルファン羽根車は、複数枚の羽
根を回転軸線回りに環状配置させて筒をなし、その回転
により、内部に導入した流体を外部に吹き出すタンゼン
シャルファン羽根車において、前記各羽根を、これら羽
根の枚数が偶数枚である場合には、互いに等しい枚数を
有する偶数のグループにまとめ、これら羽根の枚数が奇
数枚である場合には、そのうちの1枚を除いたものを、
互いに等しい枚数を有する偶数のグループにまとめ、3
60°を前記各羽根の全枚数で割った仮想平均ピッチ角
度をαとし、前記各グループのうち、隣接する一方のグ
ループにおける各羽根間ピッチ角度をβ、他方のグルー
プにおける各羽根間ピッチ角度をγとした場合に、β=
α+εでかつ、γ=α−εとなるピッチずれ角度εを有
することを特徴とする。上記請求項1に記載のタンゼン
シャルファン羽根車によれば、そのNZr成分音圧をフ
ーリエ積分により求めた場合、ピッチ角度βを有するグ
ループの波形成分も、ピッチ角度γを有するグループの
波形成分もNZr成分の波形との間で、ピッチずれ角度
εを有することにより、時間軸方向でNZr成分の波形
と位相差が生じるため、NZr成分のフーリエ積分値は
βグループ波の場合でも、γグループ波の場合でも打ち
消しあって減衰する。
ァン羽根車は、請求項1に記載のタンゼンシャルファン
羽根車において、前記ピッチずれ角度εが、0<ε≦
0.1αであることを特徴とする。上記請求項2に記載
のタンゼンシャルファン羽根車によれば、離散周波数騒
音の減衰効果を得るためには、ピッチずれ角度εが0以
上である必要がある。また、タンゼンシャルファン羽根
車の送風特性を極端に低下させないためには、ピッチず
れ角度εを0.1α以下にする必要がある。
ァン羽根車は、請求項1または請求項2に記載のタンゼ
ンシャルファン羽根車において、前記各グループの分割
数を、2分割とすることを特徴とする。上記請求項3に
記載のタンゼンシャルファン羽根車によれば、3分割以
上とする場合に比較して、シンプルでありながらも、最
も効果的な離散周波数騒音の減衰を得ることができる。
ァン羽根車は、請求項1から請求項3のいずれかに記載
のタンゼンシャルファン羽根車において、前記各羽根
が、前記回転軸線方向の複数ブロックに分割され、隣り
合うブロック間で、相対位置がδだけずらされているこ
とを特徴とする。上記請求項4に記載のタンゼンシャル
ファン羽根車によれば、その回転軸線方向の音圧を合成
し、その和の最小値を与える様に、ずらし角δを求めた
場合、一方のブロックの波形成分と、他方のブロックの
波形成分との間で、略々近似的に逆位相となり、両ブロ
ックの波形成分の山谷が互いに打ち消しあって減衰す
る。
ァン羽根車は、請求項4に記載のタンゼンシャルファン
羽根車において、前記隣り合うブロック間での相対位置
のずれδは、180°±β/2°の範囲内であることを
特徴とする。上記請求項5に記載のタンゼンシャルファ
ン羽根車によれば、各ブロック内では、回転軸線を中心
として、各羽根の質量の集中密度が、密のグループ(ピ
ッチ角度がγのグループ)と疎のグループ(ピッチ角度
がβのグループ)とに分かれるため、重量的なアンバラ
ンスが生じるが、これらブロック間の相対位置のずれを
180°±α/2°とすることにより、隣接するブロッ
ク間でアンバランスを打ち消しあうことができるように
なる。
内ユニット及び室外ユニットを備えてなり、前記室内ユ
ニットが、ファンと、該ファンからの空気を送り出す風
路を除いて、該ファンの周囲に配置された室内熱交換器
と、該室内熱交換器で発生するドレンを受けるべく該室
内熱交換器及び前記ファン間に配置されたスタビライザ
とを備え、前記室外ユニットが、室外熱交換器と、前記
室内熱交換器に高温高圧の気体冷媒を送出する圧縮機
と、各種電気回路素子からなる室外ユニット制御部とを
備えた空気調和機において、前記ファンとして、請求項
1から請求項5の何れかに記載のタンゼンシャルファン
羽根車が備えられていることを特徴とする。上記請求項
6に記載の空気調和機によれば、そのタンゼンシャルフ
ァン羽根車が、離散周波数騒音を効果的に低減できるた
め、耳障りな動作音を極めて低減させることができる。
根車を備えた空気調和機の一実施形態を、図面を参照し
ながら以下に説明するが、本発明がこれのみに限定解釈
されるものでないことは勿論である。まず、図1を参照
しながら、空気調和機の全体構成を以下に説明する。な
お、この図1は、本実施形態の室内ユニット及びこれを
備えた空気調和機を示す斜視図である。
0及び室外ユニット20から構成されている。これら室
内ユニット10及び室外ユニット20は、冷媒が導通す
る冷媒配管21や図示しない電気配線等により接続され
ている。冷媒配管21は2本備えられており、冷媒は、
その一方において室内ユニット10から室外ユニット2
0へ、また他方において室外ユニット20から室内ユニ
ット10へと流れることになる。
図5を用いて説明したものと略同一構成を有するので、
従来のものとの相違点を後述において説明し、その他構
成は、図5で説明した前記室内ユニットと同様であると
して、ここでは説明を省略する。
に、室外熱交換器20b,プロペラファン20c,圧縮
機20f,室外ユニット制御部20g等が備えられてい
る。室外熱交換器20bは、周囲に多数のプレート状フ
ィンを備えた冷媒配管により構成されており、冷媒と室
外気との熱交換を実現するためのものである。プロペラ
ファン20cは、筐体20a内に背面から前面へと抜け
る空気流を生じさせることにより、新たな空気を常に筐
体20a内に取り込んで、室外熱交換器20bにおける
熱交換効率の向上を図るために設けられている。
高温高圧の気体冷媒に変換して吐出するものであり、冷
媒回路を構成する部品の中では最も中心的な働きを担う
ものである。ちなみに冷媒回路とは、この圧縮機20f
に加えて、前記室内熱交換器7、室外熱交換器20b、
冷媒配管21、膨張弁、及び冷媒の流れ方向を規定する
四方弁(膨張弁及び四方弁は共に不図示)等から概略構
成され、冷媒を室内ユニット10と室外ユニット20と
の間で循環させる回路である。室外ユニット制御部20
gは、前記プロペラファン20c、圧縮機20f、その
他室外ユニット20に備えられた各種機器に関する動作
制御等を行うもので、各種電気回路素子から構成されて
いるものである。
機の作用について、暖房運転時及び冷房運転時のそれぞ
れの場合に分けて説明する。まず、暖房運転時には、圧
縮機20fで高温高圧の気体とされた冷媒が、冷媒配管
21を通って室内ユニット10の室内熱交換器7に送ら
れる。室内ユニット10内では、タンゼンシャルファン
羽根車8により前面パネル2から取り込まれた室内気に
対して、室内熱交換器7を通過する高温高圧の気体冷媒
から熱が与えられる。これにより、空気吹出し口2aか
ら温風が吹き出されることになる。また同時に、高温高
圧の気体冷媒は、室内熱交換器7において凝縮液化し、
高温高圧の液冷媒となる。
1を通って室外ユニット20における室外熱交換器20
bに送られる。室外ユニット20では、図示しない膨脹
弁を通過し減圧されて低温低圧の液冷媒となり、プロペ
ラファン20cにより筐体20a内に取り込まれた新し
い室外気から、室外熱交換器20bを通過する低温低圧
の液冷媒が熱を奪うことになる。低温低圧の液冷媒は、
これにより蒸発気化して低温低圧の気体冷媒となる。こ
れが再び圧縮機20fに送出され、上記過程を繰り返す
ことになる。
方向に冷媒回路中を流れる。すなわち、圧縮機20fで
高温高圧の気体とされた冷媒が、冷媒配管21を通過し
て室外熱交換器20bに送られ、室外気に熱を与えて凝
縮液化し高温高圧の液冷媒となる。この高温高圧の液冷
媒は、図示しない膨張弁を通過して低温低圧の液冷媒と
なり、再び冷媒配管21を通って室内熱交換器7に送ら
れる。低温低圧の液冷媒は、ここで室内気から熱を奪っ
て当該室内気を冷却するとともに、冷媒自身は蒸発気化
して低温低圧の気体冷媒となる。これが再び圧縮機20
fに送出され、上記過程を繰り返すことになる。
められた室内ユニット制御部15及び室外ユニット20
内に収められた室外ユニット制御部20gが協調するこ
とにより、制御されるようになっている。
タンゼンシャルファン羽根車を中心とする説明を、図2
〜図4を参照しながら以下に行う。なお、以下の説明に
おいては、従来の前記タンゼンシャルファン羽根車8と
区別するために、新たな符号30を本実施形態のタンゼ
ンシャルファン羽根車に付与するものとする。なお、図
2は、本実施形態の室内ユニット10に備えられている
タンゼンシャルファン羽根車30を示す正面図である。
また、図3(a)は図2のA−A断面図であり、図3
(b)は図2のB−B断面図である。また、図4は、単
一ブロック内における各羽根間のピッチ間隔分布を示す
グラフであって、横軸がタンゼンシャルファン羽根車の
各羽根の番号、縦軸が隣接する羽根間のピッチ角度を示
している。
タンゼンシャルファン羽根車30は、例えば35枚(複
数枚)の羽根31を回転軸線CL回りに環状配置させて
筒をなし、その回転により、内部に導入した流体を外部
に吹き出す羽根車である。さらに、この羽根車の各羽根
31は、各間板32を介して、回転軸線CL方向(長手
方向)において複数のブロック33に分割されている。
て、図3に示すように、各羽根31は、35枚のうちの
1枚を除いたものが、それぞれ17枚づつの等しい枚数
を有する2つ(偶数)のグループ34,35にまとめら
れている。そして、これらグループ34,35それぞれ
の羽根31は、360°を各羽根31の全枚数である3
5で割った仮想平均ピッチ角度をα=10.3°とし、
各グループ34,35のうち、隣接する一方のグループ
34における各羽根31間のピッチ角度をβ、他方のグ
ループ35における各羽根31間のピッチ間隔をγとし
た場合に、β=α+εでかつ、γ=α−εとなるピッチ
ずれ角度εを有している。すなわち、各羽根31は、等
ピッチ角度にした場合よりも広いピッチ角度βを有する
疎のグループ34と、等ピッチ角度にした場合よりも狭
いピッチ角度γを有する密のグループ35とに2分割さ
れている。
0<ε≦0.1αを満たす角度として、例えば0.1×
10.3°=1.03°が採用されている。したがっ
て、前記ピッチ角度βは、10.3°+1.03°=1
1.33°となり、また前記ピッチ角度γは、10.3
°−1.03°=9.27°となっている。なお、これ
らグループ34,35間の境目部分におけるピッチ角度
としては、11.33°から9.27°、または、9.
27°から11.33°に急に切り替わるようにしても
良いが、例えば図4にしめすような遷移ピッチ部分3
6,37を両グループ34,35間の境目に設けた方
が、送風特性維持などの観点から見てより好ましい。
34内の両端に位置する羽根31と、グループ35内の
両端に位置する羽根31とを用いて、これらの間のピッ
チ角度遷移が滑らかになされるようにした部分であり、
この部分だけ、9.27°から11.33°に、また
は、11.33°から9.27°に向かって徐々に隣接
する羽根31間のピッチ角度が遷移している。
タンゼンシャルファン羽根車30は、隣り合うブロック
33間で、各羽根31の相対位置が、例えば、全ブロッ
クのNZr成分波の合成和がブロック間ずらし角δに対
しδ=178°(ここに、δは隣接ブロック33間のず
らし角であり、各ブロック33のNZr成分波の全ブロ
ック合成和が最小を与える角度である。そして、このδ
としては、180°±β/2°の範囲内から選択するの
が好ましい。)において最小値をとった例として178
度ずらされている。すなわち、図3(a)に示す一方の
ブロック33内におけるグループ34の位置に、図3
(b)に示す他方のブロック33内のグループ35が1
80−178=2度ずれて隣接するように相対位置が決
められている。このような相対的な位置付けが、全ての
隣り合うブロック33間に適用されている。
ァン羽根車30を備えたことにより、本実施形態の空気
調和機は、その室内ユニット30より発する離散周波数
騒音を、極めて低減させることが可能となっている。す
なわち、タンゼンシャルファン羽根車より発する騒音
(音圧)は、フーリエ積分で求めることができるが、そ
の際に、各ブロック33内において、ピッチ角度βを有
するグループ34の波形成分も、ピッチ角度γを有する
グループ35の波形成分もNZr成分に対し、ピッチず
れ角度εがあることによって時間軸方向でNZr成分波
と位相差が生じるため、NZr波形成分の音圧を求める
フーリエ積分過程でβグループ波もγグループ波も山谷
が互いに打ち消しあって減衰するようになる。
CL方向の音圧をブロック間ずらし角δを付与してCL
方向に合成することにより求めた場合、一方のブロック
33の波形成分と、他方のブロック33の波形成分との
間に、略々逆位相なる位相差が生じるため、これらの波
形成分の山谷が互いに打ち消しあって減衰するようにな
る。
ァン羽根車30は、各羽根31を、互いに等しい枚数を
有する2つのグループ34,35にまとめ、仮想平均ピ
ッチ角度をαとし、各グループ34,35のうち、隣接
する一方のグループ34における各羽根間ピッチ角度を
β、他方のグループ35における各羽根間ピッチ角度を
γとした場合に、β=α+εでかつ、γ=α−εとなる
ピッチずれ角度εを有する構成を採用した。この構成に
よれば、ピッチ角度βを有するグループ34の波形成分
も、ピッチ角度γを有するグループ35の波形成分もN
Zr成分の波形との間で、ピッチずれ角度εにより、時
間軸方向でNZr成分の波形と位相差が生じ、NZr波
形成分のフーリエ積分値はβグループ波の場合でもγグ
ループ波の場合でも打ち消しあって減衰するため、離散
周波数騒音を効果的に低減することが可能となる。した
がって、室内ユニット10の低騒音化を達成することが
可能となる。
羽根車30は、ピッチずれ角度εが、0<ε≦0.1α
である構成を採用した。この構成によれば、離散周波数
騒音の減衰と、送風特性の維持との両方を達成すること
が可能となる。
羽根車30は、各グループ34,35の分割数を、2分
割とする構成を採用した。この構成によれば、離散周波
数騒音の低減効果を最も効果的に発揮することが可能と
なる。なおかつ、より分割数を多くする場合に比較し
て、設計及び製造を容易にすることができるので、低コ
スト化も達成可能となる。
羽根車30は、各羽根31が、回転軸線CL方向の複数
ブロック33に分割され、隣り合うブロック33間で、
各羽根31の相対位置をδだけずらす構成を採用した。
この構成によれば、タンゼンシャルファン羽根車30の
回転軸線CL方向においても、同様の離散周波数騒音の
低減効果を得ることが可能となる。したがって、さらな
る低騒音化が達成可能となる。
羽根車30は、隣り合うブロック33間での相対位置の
ずれδが、178°、即ち、δ=178の場合である構
成を採用した。この構成によれば、回転軸線CLを中心
としたバランスが整えられるので、タンゼンシャルファ
ン羽根車30の回転時に生じる振動を許容レベル以下に
収めることが可能となる。
ァンとして、上記タンゼンシャルファン羽根車30を備
える構成を採用した。この構成によれば、そのタンゼン
シャルファン羽根車30が、離散周波数騒音を効果的に
低減できるため、耳障りな動作音を極めて低減させた静
かな空気調和機とすることが可能となる。なお、本実施
形態では、羽根31の枚数を35枚としたが、これに限
らず、34枚以下、もしくは36枚以上としても良い。
さらには、奇数枚に限らず、偶数米としても良い。この
偶数枚の場合には、各羽根31を、互いに等しい枚数を
有する偶数のグループにまとめることになる。
ルファン羽根車は、各羽根を、互いに等しい枚数を有す
る偶数のグループにまとめ、360°を前記各羽根の全
枚数で割った仮想平均ピッチ角度をαとし、各グループ
のうち、隣接する一方のグループにおける各羽根間ピッ
チ角度をβ、他方のグループにおける各羽根間ピッチ角
度をγとした場合に、β=α+εでかつ、γ=α−εと
なるピッチずれ角度εを有する構成を採用した。この構
成によれば、ピッチ角度βを有するグループの波形成分
も、ピッチ角度γを有するグループの波形成分もNZr
成分の波形との間で、ピッチずれ角度εにより、時間軸
方向でNZr成分の波形と位相差が生じ、NZr成分の
フーリエ積分値はβグループ波の場合でもγグループ波
の場合でもが互いに打ち消しあって減衰するため、離散
周波数騒音を効果的に低減することが可能となる。
ァン羽根車は、請求項1に記載のタンゼンシャルファン
羽根車において、ピッチずれ角度εが、0<ε≦0.1
αである構成を採用した。この構成によれば、離散周波
数騒音の減衰と、送風特性の維持との両方を達成するこ
とが可能となる。
ァン羽根車は、請求項1または請求項2に記載のタンゼ
ンシャルファン羽根車において、前記各グループの分割
数を、2分割とする構成を採用した。この構成によれ
ば、離散周波数騒音の低減効果を最も効果的に発揮する
ことが可能となる。なおかつ、より分割数を多くする場
合に比較して、設計及び製造を容易にすることができる
ので、低コスト化も達成可能となる。
ァン羽根車は、請求項1から請求項3のいずれかに記載
のタンゼンシャルファン羽根車において、各羽根が、回
転軸線方向の複数ブロックに分割され、隣り合うブロッ
ク間で、各羽根の相対位置をδだけずらす構成を採用し
た。ここでδは軸方向の全ブロックのNZr成分の合成
波の振幅が最小になる角度として得られている。この構
成によれば、タンゼンシャルファン羽根車の回転軸線方
向においても、同様の離散周波数騒音の低減効果を得る
ことが可能となる。
ァン羽根車は、請求項4に記載のタンゼンシャルファン
羽根車において、隣り合うブロック間での相対位置のず
れδが、180°±±β/2°の範囲で求められてい
る。この構成によれば、回転軸線を中心としたバランス
が整えられるので、タンゼンシャルファン羽根車の回転
時に生じる振動を許容レベル以下に収めることが可能と
なる。
のファンとして、請求項1から請求項5の何れかに記載
のタンゼンシャルファン羽根車を備える構成を採用し
た。この構成によれば、そのタンゼンシャルファン羽根
車が、離散周波数騒音を効果的に低減できるため、耳障
りな動作音を極めて低減させた静かな空気調和機とする
ことが可能となる。
た空気調和機の一実施形態を示す斜視図である。
である。
って、(a)は図2のA−A断面図であり、(b)は図
2のB−B断面図である。
ッチ間隔を示す図であって、横軸は、周方向の羽根番号
を示し、縦軸は、その羽根ピッチ角度を示している。
室内機の縦断面図である。
る騒音の周波数特性を示すグラフであって、横軸が周波
数、縦軸が騒音を示している。
Claims (6)
- 【請求項1】 複数枚の羽根を回転軸線回りに環状配置
させて筒をなし、その回転により、内部に導入した流体
を外部に吹き出すタンゼンシャルファン羽根車におい
て、 前記各羽根を、 これら羽根の枚数が偶数枚である場合には、互いに等し
い枚数を有する偶数のグループにまとめ、 これら羽根の枚数が奇数枚である場合には、そのうちの
1枚を除いたものを、互いに等しい枚数を有する偶数の
グループにまとめ、 360°を前記各羽根の全枚数で割った仮想平均ピッチ
角度をαとし、前記各グループのうち、隣接する一方の
グループにおける各羽根間ピッチ角度をβ、他方のグル
ープにおける各羽根間ピッチ角度をγとした場合に、 β=α+εでかつ、 γ=α−εとなるピッチずれ角度εを有することを特徴
とするタンゼンシャルファン羽根車。 - 【請求項2】 請求項1に記載のタンゼンシャルファン
羽根車において、 前記ピッチずれ角度εは、0<ε≦0.1αであること
を特徴とするタンゼンシャルファン羽根車。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のタンゼ
ンシャルファン羽根車において、 前記各グループの分割数を、2分割とすることを特徴と
するタンゼンシャルファン羽根車。 - 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
のタンゼンシャルファン羽根車において、 前記各羽根は、前記回転軸線方向の複数ブロックに分割
され、 隣り合うブロック間で、相対位置がδだけずらされてい
ることを特徴とするタンゼンシャルファン羽根車。 - 【請求項5】 請求項4に記載のタンゼンシャルファン
羽根車において、 前記隣り合うブロック間での相対位置のずれδは、18
0°±β/2°の範囲内であることを特徴とするタンゼ
ンシャルファン羽根車。 - 【請求項6】 室内ユニット及び室外ユニットを備えて
なり、 前記室内ユニットは、ファンと、該ファンからの空気を
送り出す風路を除いて、該ファンの周囲に配置された室
内熱交換器と、該室内熱交換器で発生するドレンを受け
るべく該室内熱交換器及び前記ファン間に配置されたス
タビライザとを備え、 前記室外ユニットが、室外熱交換器と、前記室内熱交換
器に高温高圧の気体冷媒を送出する圧縮機と、各種電気
回路素子からなる室外ユニット制御部とを備えた空気調
和機において、 前記ファンとして、請求項1から請求項5の何れかに記
載のタンゼンシャルファン羽根車が備えられていること
を特徴とする空気調和機。
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|---|---|---|---|
| JP2002072996A JP3564462B2 (ja) | 2002-03-15 | 2002-03-15 | タンゼンシャルファン羽根車及び空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP2002072996A JP3564462B2 (ja) | 2002-03-15 | 2002-03-15 | タンゼンシャルファン羽根車及び空気調和機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003269363A true JP2003269363A (ja) | 2003-09-25 |
| JP3564462B2 JP3564462B2 (ja) | 2004-09-08 |
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ID=29202841
Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2002072996A Expired - Fee Related JP3564462B2 (ja) | 2002-03-15 | 2002-03-15 | タンゼンシャルファン羽根車及び空気調和機 |
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|---|---|
| JP (1) | JP3564462B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011030749A1 (ja) | 2009-09-11 | 2011-03-17 | シャープ株式会社 | 貫流ファン、成型用金型および流体送り装置 |
| WO2018127970A1 (ja) * | 2017-01-06 | 2018-07-12 | 三菱電機株式会社 | ファン、送風機、及び電動機 |
| JP2020023972A (ja) * | 2017-09-27 | 2020-02-13 | ダイキン工業株式会社 | 空気調和機 |
| US11384765B2 (en) | 2017-09-27 | 2022-07-12 | Daikin Industries, Ltd. | Air conditioner |
| JP2022136087A (ja) * | 2019-10-30 | 2022-09-15 | ダイキン工業株式会社 | 空気調和機 |
-
2002
- 2002-03-15 JP JP2002072996A patent/JP3564462B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
| JP3564462B2 (ja) | 2004-09-08 |
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