JP2003270346A - パルス信号生成回路および距離測定装置 - Google Patents

パルス信号生成回路および距離測定装置

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JP2003270346A JP2002073900A JP2002073900A JP2003270346A JP 2003270346 A JP2003270346 A JP 2003270346A JP 2002073900 A JP2002073900 A JP 2002073900A JP 2002073900 A JP2002073900 A JP 2002073900A JP 2003270346 A JP2003270346 A JP 2003270346A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生成するパルス信号のタイミングが入力信号
の振幅の変動の影響を受けないパルス信号生成回路を提
供し、また、精度の高い距離測定を可能とした距離測定
装置を提供すること。 【解決手段】測定対象物にレーザパルス光を照射し、反
射してくるパルス光を受光してその受光信号を入力信号
S105とする。入力信号S105をディレイ401に
より半値幅分ディレイさせた信号S401を出力し、入
力信号S105を半値幅の2倍分ディレイさせた信号S
402を出力し、入力信号S105と信号S401との
出力レベルの交点を検出して受信タイミング信号106
の前側エッジを生成し、信号S401と信号S402の
出力レベルの交点を検出して受信タイミング信号106
の後側エッジを生成して受信タイミング信号106を生
成する。レーザパルス光の照射により時間計測を開始
し、受信タイミング信号106により時間計測をストッ
プし、得られた光走行時間により測定対象物までの距離
を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力信号に対応す
るパルス信号を生成するパルス信号生成回路、および、
このパルス信号生成回路を使用し、光を用いて測定対象
物までの距離を測定する距離測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な測量機に用いる距離測定装置
は、1m〜数kmといった範囲の距離を精度5mm+3
ppm×D(Dは測定する距離)という高精度で測定す
る必要がある。この精度を劣化させる要因として受信信
号振幅の変動があげられる。この変動を吸収するための
方法として、微分回路による信号検出がある。パルス状
の受信信号を、定数を最適化した微分回路に通すと、パ
ルスのピークのタイミングで符号が反転する出力信号が
得られる。パルスの振幅が変化してもピーク位置のタイ
ミングは変化しないので、微分回路の出力のゼロクロス
を検出することにより、振幅変動による影響の少ないタ
イミング検出を行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この微分回路
による方式は微分回路の定数の最適化が難しく、また1
台の装置について最適化したとしても、装置によってパ
ルス幅の個体差があるため、同じ定数で全数の最適化を
行うと、振幅変動によるタイミングずれの影響が大きく
なるという問題点がある。
【0004】本発明は、生成するパルス信号のタイミン
グが入力信号の振幅の変動の影響を受けないパルス信号
生成回路を提供し、また、精度の高い距離測定を可能と
した距離測定装置を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、入力
信号に対応するパルス信号を生成するパルス信号生成回
路に適用され、入力信号を、入力信号の信号幅以内の値
である第1の時間遅延させて第1の遅延信号を出力する
第1の遅延手段と、入力信号を、入力信号の信号幅の2
倍以内の値であり第1の時間より長い第2の時間遅延さ
せて第2の遅延信号を出力する第2の遅延手段と、入力
信号と第1の遅延信号と第2の遅延信号とに基づき、入
力信号と第1の遅延信号との出力レベルの交点を検出し
てパルス信号の前側エッジを生成し、第1の遅延信号と
第2の遅延信号の出力レベルの交点を検出してパルス信
号の後側エッジを生成してパルス信号を生成する交点検
出手段とを備えるものである。請求項2の発明は、請求
項1記載のパルス信号生成回路において、交点検出手段
は、入力信号が所定のレベル以上であることを検出した
ときに第1の信号をアクティブとして出力する第1のコ
ンパレータ手段と、第1の信号がアクティブとなったと
きにイネーブルとされ、イネーブルとされているときか
つ入力信号のレベルが第1の遅延信号のレベルより低い
とき第2の信号をアクティブとして出力する第2のコン
パレータ手段と、第2の信号がアクティブとなったとき
イネーブルとされ、イネーブルとされているときかつ第
1の遅延信号のレベルが第2の遅延信号のレベルより高
いときに第3の信号をアクティブとし、第1の遅延信号
のレベルが第2の遅延信号のレベルより低いときに第3
の信号を反転して出力する第3のコンパレータ手段とを
備え、第3のコンパレータ手段が出力する第3の信号を
パルス信号とするものである。請求項3の発明は、請求
項1または2記載のパルス信号生成回路において、第1
の時間は入力信号の振幅の約半分の値におけるパルス幅
に相当し、第2の時間は入力信号の振幅の約半分の値に
おけるパルス幅の約2倍に相当するとするものである。
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれか1項記載
のパルス信号生成回路において、交点検出手段はECL
素子を使用し、ECL素子より出力されたパルス信号
を、ECLレベルからTTLレベルに変換する変換手段
をさらに備えるとするものである。請求項5の発明は、
測距指令信号に基づき距離測定用光を目標物に向けて送
光する送光手段と、目標物で反射された距離測定用光を
受光して受光信号を出力する受光手段と、受光信号に基
づき時間計測終了信号を生成する時間計測終了信号生成
手段と、測距指令信号に基づき時間計測を開始し、時間
計測終了信号に基づき時間計測を終了し、送光から受光
までの光走行時間を計測する時間計測手段と、時間計測
手段により計測された光走行時間を取得し、取得した光
走行時間に基づいて目標物までの距離を演算する演算手
段とを備える距離測定装置に適用され、時間計測終了信
号生成手段は、請求項1から4のいずれか1項記載のパ
ルス信号生成回路を備え、パルス信号生成回路の入力信
号は受光信号に対応し、パルス信号生成回路のパルス信
号は時間計測終了信号に対応するものである。請求項6
の発明は、請求項5記載の距離測定装置を備えるもので
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図を
用いて説明する。図1は、本発明の実施形態である距離
測定装置のブロック図である。本実施の形態の距離測定
装置は、パルス光を用いて測定対象物(目標物)までの
距離を測定するものである。この距離測定装置は、特
に、測定対象物までの距離や測定対象物方向の角度など
を測量する測量機に備えられる。
【0007】CPUなどで構成される演算制御部1は、
オペレータ等からの測定指令信号に従い、時間計測部2
に測距指令信号S101を与える。時間計測部2は、送
光部3にパルス発光指令S102を与えると共に、時間
計測を開始する。時間計測部2は、時間計測の開始から
終了までの間基準クロックをカウントするカウンタと、
基準クロック間の時間を補間計算する積分回路(不図
示)を有する。積分回路は、基準クロック間において、
経過時間に応じた電圧信号を出力する。これらのカウン
タと積分回路などの組み合わせにより精密な時間が計測
される。
【0008】送光部3は、例えば半導体レーザ駆動回路
31、半導体レーザ32、及び発光されたパルス光10
3を送光する送光光学系33を有する。送光光学系33
中には、パルス光103を外部光路である測距光路11
0と内部光路である基準光路111とに分割する光路分
割部34が設けられている。光路分割部34は、例えば
パルス光103の入射光路に45°に配置された半透過
鏡で構成された光路分割部34が設けられている。従っ
てパルス光103は、測距光路110に射出されるパル
ス光104と基準光路111に射出されるパルス光10
5に分割される。
【0009】また、送光光学系33中には光路切り替え
部36が備えられ、演算制御部1からの切り替え信号
(不図示)により、測距光路110または基準光路11
1のどちらか一方を遮光する。基準光路111が遮光さ
れ、測距光路110よりパルス光が投光された場合に
は、測定対象物で反射され測距光路110を戻った反射
パルス光106が、受光部4内にある受光光学系41a
に入射される。受光光学系41aに入射したパルス光1
06は、光量調整フィルタ44、受光光学系41bを経
由してAPD(アバランシェフォトダイオード)等の受
光素子42に集光され、光電変換される。
【0010】一方、測距光路110が遮光された場合に
は、基準パルス光105が基準光路111に送光され、
減光フィルタ35で光量を所定のレベルに減衰され、光
量調整フィルタ44を介して受光部4内の受光光学系4
1bに至る。受光光学系41bは、入射光軸に対して4
5°に配置された半透過鏡43を備え、基準パルス光1
05も反射パルス光106と同じ光軸に導かれ、受光素
子42に集光され、光電変換される。
【0011】APD42の出力である受信パルス信号S
104は、信号増幅部5により増幅され、増幅された受
信パルス信号S105が受信タイミング検出部6に供給
される。受信タイミング検出部6は、コンパレータ部6
1とレベル変換部62とで構成され、入力の受信パルス
信号S105に対して、振幅が変動した場合にも時間的
に安定な受信タイミング信号S106を時間計測部2に
出力する。受信タイミング検出部6の詳細な動作につい
ては後述する。
【0012】時間計測部2は、パルス発光指令S102
から受信タイミング信号S106までの時間(パルス光
走行時間)を計測し、時間データS112を演算制御部
1に送る。演算制御部1は、時間データS112と光速
をもとに被測定物までの距離を算出する。
【0013】図2は、図1の装置による測距方法を説明
する図である。図2の(1)と(2)は、基準光路11
1を選択した場合のパルス発光指令S102と受信タイ
ミング信号S106との関係を示す。また、(3)と
(4)は、測距光路110を選択した場合のパルス発光
指令S102と受信タイミング信号S106との関係を
示す。
【0014】図1に戻り、実際の測距シーケンスについ
て説明する。演算制御部1は、距離測定の前に測距光路
110からの受信信号レベルの確認を行う(光量平衡処
理)。まず、演算制御部1は、ゲインコントロール信号
S108より増幅部5のゲインを最小にし、駆動信号S
109により駆動部45を介して光量調整フィルタ44
を基準光路111、測距光路110で共に透過率最大と
なるように設定する。光量調整フィルタ44は、1枚の
フィルタに対して基準光路111の光が通る部分と測距
光路110の光が通る部分と別々になっており、基準光
路111の光を減衰させる場合には測距光路110の光
は開放のまま変化せず、測距光路110の光を減衰させ
る場合には基準光路111の光は開放のまま変化しない
ように構成されている。
【0015】次に、光路切り替え部36を基準光路11
1側開放とし、演算制御部1は増幅部5の出力S105
をレベル検出部7でピークホールドした受信レベル信号
S107を読み込む。このとき基準光路111の受信レ
ベルS107は、所定のレベルになるようにあらかじめ
減光フィルタ35で調整されている。次に、光路切り替
え部36を測距光路110側開放とし、被測定物からの
受信信号レベルを同様にS107を読み込むことにより
測定する。
【0016】被測定物からの受信信号レベルの方が基準
光路111の信号レベルより大きい場合には、駆動信号
S109、駆動部45を介して光量調整フィルタ44の
測距光路110の光量を減衰させて、2つの光路の信号
レベルが等しくなるように調整する。また、被測定物か
らの受信信号レベルの方が基準光路111の信号レベル
より小さい場合には、ゲインコントロール信号S108
を介して増幅部5のゲインを上げ、被測定物からの受信
信号レベルを基準光路111の信号レベルに等しくす
る。この場合、増幅部5のゲインを上げたことで基準光
路111の信号レベルが上がっているので、駆動信号S
109、駆動部45を介して光量調整フィルタ44の基
準光路111の光量を減衰させて、2つの光路の信号レ
ベルが等しくなるように調整する。演算制御部1は、2
つの光路の信号レベルが等しくなった後に測距動作に入
る。
【0017】光路切り替え部36で基準光路111側を
開放とし、パルス光103を基準光路111に送光す
る。減光フィルタ35で所定の光量に減衰された基準パ
ルス光105が、受光部4、増幅部5、受信タイミング
検出部6を経て時間計測部2へ受信タイミング信号S1
06として送られる。前述のように時間計測部2は、パ
ルス発光指令S102から受信タイミング信号S106
までの時間S112を計測し、演算制御部1は、その計
測時間S112と光速をもとに基準光路111での測定
距離Lrefを求める。
【0018】次に、光路切り替え部36で測距光路11
0側を開放とし、パルス光103を測距光路110に送
光する。被測定物で反射した反射パルス光106は、測
距光路110を戻り、受光部4で検出され、基準光路の
場合と同様に受信タイミング信号S106が時間計測部
2に送られ、演算制御部1内で測距光路での測定距離L
sが求められる。演算制御部1は、測距光路での測定距
離Lsから基準光路での測定距離Lrefを引くことによ
り、電気系回路の温度等による変動による誤差要因をキ
ャンセルし、正確な被測定物までの距離Lを算出する。
【0019】図3は、図1に示した本実施の形態の距離
測定装置における測距光路110、基準光路111、及
び、送光部3、受光部4の構成の詳細を示す図である。
半導体レーザ32で発光されたパルス光は、コリメータ
レンズ301で平行光束となり、半透過プリズム302
(光路分割部34に相当)に入射する。半透過プリズム
302は、例えば透過T:反射Rの比がT:R=1:9
9の特性を有し基準光路111側へ送光される基準パル
ス光は大きく減衰される。
【0020】光路切り替え部36により基準光路111
が選択されているときには、基準パルス光はミラー31
3で反射し、減光フィルタ35、光量調整フィルタ44
を通り、半透過プリズム311(半透過鏡43に相当)
に入射する。基準パルス光は、半透過プリズム311で
反射した後、リレーレンズ312を介してAPD42で
受光される。
【0021】一方、光路切り替え部36により測距光路
110が選択されているときには、半透過プリズム30
2で反射されて測距光路110側に送光されたパルス光
は、コリメータレンズ304からミラー305、対物レ
ンズ306を介して測定対象物に向けて測距パルス光1
04として送光される。測定対象物で反射して戻ってき
た反射パルス光106は、対物レンズ306で受光さ
れ、ダイクロイックミラー307を介して光ファイバ3
09に入射する。
【0022】上記のダイクロイックミラー307は、赤
外光を反射し、可視光を透過する特性を有する。光ファ
イバ309に入射した反射パルス光106は、光ファイ
バ309の他端部に配置されたコリメータレンズ310
で平行光とされた後、光量調整フィルタ44により基準
光路を通る基準パルス光と等しい光量に減衰されて、ミ
ラー317で反射され、半透過プリズム311、コリメ
ータレンズ312を介してAPD42で受光される。
【0023】ここで、光量調整フィルタ44は、基準パ
ルス光及び測距パルス光の通過位置において、その透過
率が円周方向でそれぞれ所定の勾配で徐々に変化する円
盤状フィルタであり、その中心を駆動部(駆動モータ)
45で回転駆動される。また、フィルタ上における基準
パルス光の通過位置と測距パルス光の通過位置は、それ
ぞれ別の半径の円周上にあり、基準光路の濃度勾配が徐
々に変化する位置では測距光路の透過率は最大で一定と
なり、逆に測距光路の濃度勾配が徐々に変化する位置で
は基準光路の透過率は最大で一定となる。
【0024】図3には、さらに測定対象物の方向に送
光、受光光学系の光軸を一致させる為の視準光学系が示
されている。すなわち、オペレータ321に対して、接
眼レンズ320、レチクル319、正立プリズム31
8、合焦レンズ308及び対物レンズ306により視準
光学系が構成される。ダイクロイックミラー307は、
可視光を透過する特性を有する。本実施の形態において
は、視準光学系及び送光光学系、受光光学系は全て同一
の光軸上に構成される。
【0025】次に、図4のブロック図及び図5のタイミ
ングチャートに従って本実施の形態による受信タイミン
グ検出部6の詳細について説明する。図4は、受信タイ
ミング検出部6のブロック図である。図5は、図4のブ
ロック図におけるタイミングチャートである。図4にお
ける前段のコンパレータ部61は、2つのディレイ(遅
延素子)401、402および3つのコンパレータ40
3、404、405で構成される。ディレイ401、4
02は、コイルやコンデンサなどから構成されるパッシ
ブディレイラインを使用する。なお、アクティブディレ
イラインなどのその他のディレイ素子を使用するように
してもよい。
【0026】高精度化のためには、入力のパルス信号の
パルス幅は狭い程望ましく、10ns以下のパルス幅に
なると、コンパレータはECLタイプを使用することが
望ましい。本構成例は、ECLタイプのコンパレータを
使用することを前提としており、そのため出力信号をT
TLレベルに変換するためのレベル変換部62が接続さ
れている。
【0027】次にコンパレータ部61の動作を説明す
る。受信パルス信号S105がコンパレータ403に入
力されると、この信号レベルが所定のスレッショルドを
越えた時点でコンパレータ404に出力S403を出
し、コンパレータ404はこの信号によりラッチモード
からコンパレートモードへと変化し、同時に出力S40
4がレベルHからレベルLへと変化する。ラッチモード
とは出力状態を保持するモードであり、コンパレートモ
ードとはコンパレート動作を行うモードである。言い換
えれば、出力S403がアクティブ(レベルH)となっ
たとき、コンパレータ404はイネーブルとなりコンパ
レート動作を行う。
【0028】コンパレータ404の2つの入力のうちの
S401は、S105をおよそパルスの半値幅(振幅の
約半分の値におけるパルス幅)だけディレイ401で遅
らせた信号であり、2つの信号はクロスポイントのタイ
ミングで大小関係が逆転し、出力S404はこのタイミ
ングでレベルLからレベルHへと変化する。
【0029】コンパレータ405は、出力S404の立
ち上がりエッジによりラッチモードからコンパレートモ
ードになり、同時に出力S405が、レベルLからレベ
ルHへと変化する。コンパレータ405の入力のうちの
S402は、S105をディレイ401の遅延時間のお
よそ2倍の遅延時間に設定されたディレイ402で遅ら
せた信号であり、2つの入力S401とS402は、ク
ロスポイントのタイミングで大小関係が逆転し、出力S
405はこのタイミングでレベルHからレベルLへと変
化する。
【0030】なお、受信パルス信号S105が所定のス
レッショルドより小さくなった時点で、出力S403は
レベルHからレベルLへ変化する。ただし、この所定の
スレッショルドは、クロスポイントの変動するレベルよ
りも十分小さな値を設定しておけばよい。
【0031】以上により、図5に示すように、コンパレ
ータ405の出力S405は、元のパルス信号S105
に対して遅延時間の異なる2つのディレイで遅らせたパ
ルス信号により発生する2つのクロスポイントにより論
理が反転する信号となる。すなわち、元のパルス信号S
105と出力S401のレベルが交差する点(交点)で
出力S405のアクティブパルス信号の前側エッジが生
成され、出力S401と出力S402のレベルが交差す
る点(交点)で出力S405のアクティブパルス信号の
後側エッジが生成される。この出力S405のアクティ
ブパルス信号が受信タイミング信号S106となる。
【0032】ここで、本実施の形態において、クロスポ
イントにより受信タイミング信号S106を生成してい
る理由について説明する。図6は、受信パルス信号をあ
るスレッショルドレベルで検出したときの受信タイミン
グの変化を示す図である。受信パルス信号の振幅が、温
度やその他の環境変化により、実線の振幅レベルから上
下の破線のレベルに変化したとき、受信タイミング信号
は図6に示すようにδtだけ前後に変動することがわか
る。この信号をそのまま受信タイミング信号として使用
したのでは、受信タイミングに変動が生じ、精度の高い
測定が達成できない。そこで、本実施の形態では、この
変動を吸収するための方法として、クロスポイントによ
りパルス信号を生成する。
【0033】例えば、コンパレータ404を例に考えて
見る。図7は、コンパレータ404に入力する受信パル
ス信号S105と受信パルスS105をディレイ401
で遅らせた信号S401の信号波形を示す図である。図
6に示す通り、受信パルス信号S105と信号S401
の振幅が変動しても、クロスポイントのタイミングは変
動しないことが分かる。これにより、環境変化に影響を
受けないタイミングを取得することができる。
【0034】1つのクロスポイントにより、受信タイミ
ングの後部エッジが生成できれば、その後部エッジを時
間計測の基準にしていれば精度の高い測定が可能であ
る。しかし、本実施の形態では、上述した通り、コンパ
レータにはECLタイプを使用し、その出力信号をTT
Lレベル(あるいはCMOSレベル)に変換するための
レベル変換部62を使用している。図8は、ECLレベ
ルをTTLレベルに変換する回路例である。このレベル
変換回路では、入力されたパルスはトランジスタのベー
ス容量の影響を受け、入力パルス幅が変化すると、後ろ
側エッジの遅延時間が変化する。
【0035】例えば、図4のコンパレータ404の出力
S404を、そのままレベル変換回路62を経由して受
信タイミング信号S106として利用する場合を想定す
ればよい。このような場合、出力S404の後部エッジ
はクロスポイントにより生成されているので、変動の受
けないタイミングで生成されるが、前部エッジはパルス
信号S105の振幅の影響を受けて変動する。すなわ
ち、出力S404は、後部エッジのタイミングは変動を
受けないがパルス幅は変動する。このような変動するパ
ルス幅をレベル変換部62に入力すると、振幅変動に対
してクロスポイントは変化しなくても、最終的なTTL
出力信号の後部エッジのタイミングは変化してしまうこ
とになる。
【0036】そこで、本実施の形態では前述したよう
に、パルス幅においても変動を受けないように、受信タ
イミング信号の前部エッジおよび後部エッジの両方おい
て、クロスポイントによりタイミングを生成するように
している。これにより、図8のようなレベル変換回路を
使用するような場合であっても、タイミング的に安定な
受信タイミング信号S106を出力することができる。
【0037】以上により、受信信号の振幅が変動して
も、タイミング的に安定した受信タイミング信号S10
6を生成することができ、ひいては、精度の高い距離測
定が可能となる。また、微分回路を使用する場合に比べ
て、回路定数のばらつきの影響を受けにくく、構成部品
の選定が容易となり、製造工程も容易となる。その結
果、部品コストや製造コストも安くなる。
【0038】上記の実施の形態では、測量機における距
離測定装置の例を説明したが、この内容に限定する必要
はない。入力信号に対応するパルス信号を生成する場合
に、入力信号の振幅の変動の影響を受けないタイミング
でパルス信号を生成する必要があるあらゆる用途に適用
することができる。また、距離測定装置においては、測
量機に搭載されるものに限定する必要はない。例えば、
車両の車間距離を測定するような装置にも使用すること
ができる。すなわち、目標物までの距離を測定する必要
があるあらゆる用途に適用することができる。
【0039】上記の実施の形態では、信号S105をお
よそパルスの半値幅(振幅の約半分の値におけるパルス
幅)だけディレイ401で遅らせ、さらに信号S105
をパルスの半値幅の2倍だけディレイ402で遅らせる
例を説明したが、この内容に限定する必要はない。信号
S105のパルス幅以内の値でクロスポイントが検出で
きる範囲で可変してもよい。
【0040】上記の実施の形態では、信号S105をデ
ィレイ401およびディレイ402に入力し、ディレイ
402はディレイ401に対し約2倍のディレイ値が設
定されている例を説明したが、この内容に限定する必要
はない。ディレイ401とディレイ402は同じディレ
イ値をもつものを使用し、ディレイ401の出力をディ
レイ402に入力するようにしてもよい。
【0041】上記の実施の形態では、コンパレータ40
3〜405にECL素子を使用する例を説明したが、こ
の内容に限定する必要はない。TTLやCMOSなどの
他のテクノロジーの素子であってもよい。レベル変換回
路を使用しない場合でも本発明は適用することができ
る。
【0042】上記の実施の形態では、パルスレーザ光の
例を説明したが、この内容に限定する必要はない。目標
物に対しねらいを定めて照射することが可能であり、そ
の光が目標物から反射するときに受光素子で受光できる
ような光であればどのようなものでもよい。
【0043】上記の実施の形態では、信号がGNDに対
してハイレベルの場合をアクティブである、いわゆる正
論理で説明をしたが、この内容に限定する必要はない。
信号が一定のレベルに対してGNDレベルをアクティブ
とする、いわゆる負論理で回路等を構成する場合にも適
用できる。すなわち、本明細書では、説明の便宜上正論
理を使用して発明を表しているが、本発明は正論理およ
び負論理の両方で構成されるものを含むものである。
【0044】上記の実施の形態では、2入力のレベルを
比較するのにコンパレータを使用する例で説明をした
が、この内容に限定する必要はない。すなわち、2入力
のレベルを比較し、その比較結果に応じた信号を出力す
ることが可能な回路、素子等であればどのようなもので
もよい。本明細書では、これらをコンパレータ手段と言
う。
【0045】本明細書で、送光とは、光を送り出すこ
と、照射すること、出射することなどを意味する。
【0046】上記では、種々の実施の形態および変形例
を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるもの
ではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるそ
の他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
【0047】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成して
いるので、例えば、入力信号の振幅が変動しても、入力
信号に対応するパルス信号を安定したタイミングで生成
することが可能となる。また、このようなパルス信号生
成回路を距離測定装置に使用すると、低コストで精度の
高い距離測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である距離測定装置のブロッ
ク図である。
【図2】図1の装置による測距方法を説明する図であ
る。
【図3】測距光路、基準光路、送光部、受光部の構成の
詳細を示す図である。
【図4】受信タイミング検出部のブロック図である。
【図5】図4のブロック図におけるタイミングチャート
である。
【図6】受信パルス信号をあるスレッショルドレベルで
検出したときの受信タイミングの変化を示す図である。
【図7】受信パルス信号S105とディレイで遅らせた
信号S401の信号波形を示す図である。
【図8】ECLレベルをTTLレベルに変換する回路例
である。
【符号の説明】
1 演算制御部 2 時間計測部 3 送光部 4 受光部 5 信号増幅部 6 受信タイミング検出部 61 コンパレータ部 62 レベル変換部 401、402 ディレイ 403〜405 コンパレータ
フロントページの続き (72)発明者 渋谷 仁 東京都大田区南蒲田2丁目16番2号 株式 会社ニコンジオテックス内 Fターム(参考) 5J084 AA05 AD01 BA04 BA36 BB04 BB14 BB21 BB31 BB38 CA12 CA19 CA21 CA57 CA64 DA01 DA08 EA04 EA31 EA33

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号に対応するパルス信号を生成する
    パルス信号生成回路であって、 前記入力信号を、前記入力信号の信号幅以内の値である
    第1の時間遅延させて第1の遅延信号を出力する第1の
    遅延手段と、 前記入力信号を、前記入力信号の信号幅の2倍以内の値
    であり前記第1の時間より長い第2の時間遅延させて第
    2の遅延信号を出力する第2の遅延手段と、 前記入力信号と前記第1の遅延信号と前記第2の遅延信
    号とに基づき、前記入力信号と前記第1の遅延信号との
    出力レベルの交点を検出して前記パルス信号の前側エッ
    ジを生成し、前記第1の遅延信号と前記第2の遅延信号
    の出力レベルの交点を検出して前記パルス信号の後側エ
    ッジを生成して前記パルス信号を生成する交点検出手段
    とを備えることを特徴とするパルス信号生成回路。
  2. 【請求項2】請求項1記載のパルス信号生成回路におい
    て、 前記交点検出手段は、 前記入力信号が所定のレベル以上であることを検出した
    ときに第1の信号をアクティブとして出力する第1のコ
    ンパレータ手段と、 前記第1の信号がアクティブとなったときにイネーブル
    とされ、イネーブルとされているときかつ前記入力信号
    のレベルが前記第1の遅延信号のレベルより低いとき第
    2の信号をアクティブとして出力する第2のコンパレー
    タ手段と、 前記第2の信号がアクティブとなったときイネーブルと
    され、イネーブルとされているときかつ前記第1の遅延
    信号のレベルが前記第2の遅延信号のレベルより高いと
    きに第3の信号をアクティブとし、前記第1の遅延信号
    のレベルが前記第2の遅延信号のレベルより低いときに
    第3の信号を反転して出力する第3のコンパレータ手段
    とを備え、 前記第3のコンパレータ手段が出力する前記第3の信号
    を前記パルス信号とすることを特徴とするパルス信号生
    成回路。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のパルス信号生成回
    路において、 前記第1の時間は前記入力信号の振幅の約半分の値にお
    けるパルス幅に相当し、前記第2の時間は前記入力信号
    の振幅の約半分の値におけるパルス幅の約2倍に相当す
    ることを特徴とするパルス信号生成回路。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれか1項記載のパル
    ス信号生成回路において、 前記交点検出手段はECL素子を使用し、 ECL素子より出力された前記パルス信号を、ECLレ
    ベルからTTLレベルに変換する変換手段をさらに備え
    ることを特徴とするパルス信号生成回路。
  5. 【請求項5】測距指令信号に基づき距離測定用光を目標
    物に向けて送光する送光手段と、 前記目標物で反射された前記距離測定用光を受光して受
    光信号を出力する受光手段と、 前記受光信号に基づき時間計測終了信号を生成する時間
    計測終了信号生成手段と、 前記測距指令信号に基づき時間計測を開始し、前記時間
    計測終了信号に基づき時間計測を終了し、前記送光から
    前記受光までの光走行時間を計測する時間計測手段と、 前記時間計測手段により計測された光走行時間を取得
    し、取得した光走行時間に基づいて前記目標物までの距
    離を演算する演算手段とを備える距離測定装置であっ
    て、 前記時間計測終了信号生成手段は、請求項1から4のい
    ずれか1項記載のパルス信号生成回路を備え、 前記パルス信号生成回路の入力信号は前記受光信号に対
    応し、前記パルス信号生成回路のパルス信号は前記時間
    計測終了信号に対応することを特徴とする距離測定装
    置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の距離測定装置を備えたこと
    を特徴とする測量機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102520414A (zh) * 2011-11-18 2012-06-27 西安交通大学 激光主动与红外被动复合探测装置
KR101483041B1 (ko) 2012-09-04 2015-01-19 광운대학교 산학협력단 일정 분율 판별 방식의 타임 픽오프 장치 및 그 방법
CN108474843A (zh) * 2016-01-29 2018-08-31 松下知识产权经营株式会社 距离测量装置
KR20230094065A (ko) * 2021-12-20 2023-06-27 영남대학교 산학협력단 펄스 레이저 기반의 거리 측정 장치 및 방법과 이를 구비하는 차량

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KR102604467B1 (ko) * 2021-12-20 2023-11-20 영남대학교 산학협력단 펄스 레이저 기반의 거리 측정 장치 및 방법과 이를 구비하는 차량

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