JP2003270394A - 蓄積性蛍光体パネル - Google Patents
蓄積性蛍光体パネルInfo
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Landscapes
- Conversion Of X-Rays Into Visible Images (AREA)
- Radiography Using Non-Light Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 蓄積性蛍光体パネルにおいて、蓄積性蛍光体
層から発生した輝尽発光光の検出によって取得される放
射線像を表す画像信号の品質を高める 【解決手段】 蓄積性蛍光体層10と、複数のマイクロ
プリズム21を備え蓄積性蛍光体層10から発生した輝
尽発光光の光束を収束させて通す光収束層20とが、均
等に分散された物理的接触点Pを介して接触せしめられ
て蓄積性蛍光体層10と光収束層20との間に気体層3
0が形成されるように、蓄積性蛍光体層10と光収束層
20とを積層する。
層から発生した輝尽発光光の検出によって取得される放
射線像を表す画像信号の品質を高める 【解決手段】 蓄積性蛍光体層10と、複数のマイクロ
プリズム21を備え蓄積性蛍光体層10から発生した輝
尽発光光の光束を収束させて通す光収束層20とが、均
等に分散された物理的接触点Pを介して接触せしめられ
て蓄積性蛍光体層10と光収束層20との間に気体層3
0が形成されるように、蓄積性蛍光体層10と光収束層
20とを積層する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄積性蛍光体パネ
ルに関し、詳しくは、蓄積性蛍光体層とこの蓄積性蛍光
体層から発生した輝尽発光光の光束を収束させて通す光
収束層とを備えている蓄積性蛍光体パネルに関するもの
である。
ルに関し、詳しくは、蓄積性蛍光体層とこの蓄積性蛍光
体層から発生した輝尽発光光の光束を収束させて通す光
収束層とを備えている蓄積性蛍光体パネルに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、X線等の放射線を照射すると
この放射線エネルギの一部を蓄積し、その後、可視光等
の励起光を照射すると蓄積された放射線エネルギに応じ
て輝尽発光を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用
して、人体等の被写体の放射線像を蓄積性蛍光体層に一
旦潜像として記録し、この蓄積性蛍光体層にレーザ光等
の励起光を照射して輝尽発光光を生じせしめ、この輝尽
発光光を光電的に検出して被写体の放射線像を表す画像
信号を取得する放射線画像記録装置および放射線画像読
取装置等からなる放射線画像記録再生システムがCR
(ComputedRadiography)としてが
知られている。
この放射線エネルギの一部を蓄積し、その後、可視光等
の励起光を照射すると蓄積された放射線エネルギに応じ
て輝尽発光を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用
して、人体等の被写体の放射線像を蓄積性蛍光体層に一
旦潜像として記録し、この蓄積性蛍光体層にレーザ光等
の励起光を照射して輝尽発光光を生じせしめ、この輝尽
発光光を光電的に検出して被写体の放射線像を表す画像
信号を取得する放射線画像記録装置および放射線画像読
取装置等からなる放射線画像記録再生システムがCR
(ComputedRadiography)としてが
知られている。
【0003】上記放射線画像記録再生システムに使用さ
れる記録媒体としては、保護層上に蓄積性蛍光体層を塗
布したり蒸着したりして積層し、蓄積性蛍光体層と保護
層とが積層されている積層領域の全領域が物理的に接触
せしめられるように形成された蓄積性蛍光体パネルが知
られている。
れる記録媒体としては、保護層上に蓄積性蛍光体層を塗
布したり蒸着したりして積層し、蓄積性蛍光体層と保護
層とが積層されている積層領域の全領域が物理的に接触
せしめられるように形成された蓄積性蛍光体パネルが知
られている。
【0004】また、上記保護層の替わりに蓄積性蛍光体
層から発生した輝尽発光光の光束を収束させて通す光収
束層を蓄積性蛍光体層上に積層することにより、輝尽発
光光の検出効率を高めるようにした蓄積性蛍光体パネル
も知られている(特開2001−208899号公報
等)。さらに、蓄積性蛍光体層と上記光収束層とをスペ
ーサを介して積層させて蓄積性蛍光体層と光収束層との
間に気体層を形成し、蓄積性蛍光体層から発生した輝尽
発光光を気体層を通してこの気体層より屈折率の高い光
収束層に入射させることにより光収束層中に伝播される
輝尽発光光の光束の広がりを狭め、上記光収束層から射
出される輝尽発光光の光束をより収束させてこの輝尽発
光光の検出効率をより高めるようにした蓄積性蛍光体パ
ネルも検討されている。
層から発生した輝尽発光光の光束を収束させて通す光収
束層を蓄積性蛍光体層上に積層することにより、輝尽発
光光の検出効率を高めるようにした蓄積性蛍光体パネル
も知られている(特開2001−208899号公報
等)。さらに、蓄積性蛍光体層と上記光収束層とをスペ
ーサを介して積層させて蓄積性蛍光体層と光収束層との
間に気体層を形成し、蓄積性蛍光体層から発生した輝尽
発光光を気体層を通してこの気体層より屈折率の高い光
収束層に入射させることにより光収束層中に伝播される
輝尽発光光の光束の広がりを狭め、上記光収束層から射
出される輝尽発光光の光束をより収束させてこの輝尽発
光光の検出効率をより高めるようにした蓄積性蛍光体パ
ネルも検討されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、蓄積性
蛍光体層と保護層との間に気体層が形成されている上記
蓄積性蛍光体パネルを形成する際に、蓄積性蛍光体層の
周縁部にのみスペーサを配置して、すなわちスペーサの
配置間隔(ピッチ)を広げて蓄積性蛍光体層上の放射線
像の読み取り領域を外してこの蓄積性蛍光体層上に光収
束層を積層しようとすると、光収束層が自重で撓み、蓄
積性蛍光体層と光収束層とが接触する領域が生じてしま
うので、厚いスペーサを配置して蓄積性蛍光体と光収束
層との間の間隔を大きく広げる必要があり、このよう
に、光収束層と蓄積性蛍光体層との間の間隔が広げられ
ている領域においては、蓄積性蛍光体層に入射された励
起光が、この蓄積性蛍光体層と光収束層との間で繰り返
し反射されて、蓄積性蛍光体層への励起光への照射領域
が広がってしまう。
蛍光体層と保護層との間に気体層が形成されている上記
蓄積性蛍光体パネルを形成する際に、蓄積性蛍光体層の
周縁部にのみスペーサを配置して、すなわちスペーサの
配置間隔(ピッチ)を広げて蓄積性蛍光体層上の放射線
像の読み取り領域を外してこの蓄積性蛍光体層上に光収
束層を積層しようとすると、光収束層が自重で撓み、蓄
積性蛍光体層と光収束層とが接触する領域が生じてしま
うので、厚いスペーサを配置して蓄積性蛍光体と光収束
層との間の間隔を大きく広げる必要があり、このよう
に、光収束層と蓄積性蛍光体層との間の間隔が広げられ
ている領域においては、蓄積性蛍光体層に入射された励
起光が、この蓄積性蛍光体層と光収束層との間で繰り返
し反射されて、蓄積性蛍光体層への励起光への照射領域
が広がってしまう。
【0006】すなわち、光収束層と蓄積性蛍光体層との
間の間隔が広いときには1回の反射における励起光の伝
播距離が長いので、図20に示すように、光収束層20
および気体層30を通して入射され、光収束層20と蓄
積性蛍光体層10との間で反射を繰り返した励起光Le
は、蓄積性蛍光体層10上の領域R1の範囲に広がる。
一方、光収束層20と蓄積性蛍光体層10との間の間隔
が狭いときには、図21に示すように1回の反射におけ
る励起光の伝播距離が短いので、光収束層20および気
体層30を通して入射され、光収束層20と蓄積性蛍光
体層10との間で反射を繰り返した励起光Leは、上記
領域R1より狭い領域R2の範囲に広がる。したがっ
て、光収束層20と蓄積性蛍光体層10との間で、励起
光が同じ回数反射されても、両者の間の間隔が広い場合
には励起光の照射領域が広がる。
間の間隔が広いときには1回の反射における励起光の伝
播距離が長いので、図20に示すように、光収束層20
および気体層30を通して入射され、光収束層20と蓄
積性蛍光体層10との間で反射を繰り返した励起光Le
は、蓄積性蛍光体層10上の領域R1の範囲に広がる。
一方、光収束層20と蓄積性蛍光体層10との間の間隔
が狭いときには、図21に示すように1回の反射におけ
る励起光の伝播距離が短いので、光収束層20および気
体層30を通して入射され、光収束層20と蓄積性蛍光
体層10との間で反射を繰り返した励起光Leは、上記
領域R1より狭い領域R2の範囲に広がる。したがっ
て、光収束層20と蓄積性蛍光体層10との間で、励起
光が同じ回数反射されても、両者の間の間隔が広い場合
には励起光の照射領域が広がる。
【0007】そのため、蓄積性蛍光体層10からは、こ
の広い領域R1に相当する太い光束を持つ励起光の照射
を受けたことと同等の作用によって輝尽発光光が発せら
れ、この検出範囲外を含む広い領域から発生した輝尽発
光光の検出により取得された画像信号で表される放射線
像の鮮鋭性が低下してしまうという問題がある。
の広い領域R1に相当する太い光束を持つ励起光の照射
を受けたことと同等の作用によって輝尽発光光が発せら
れ、この検出範囲外を含む広い領域から発生した輝尽発
光光の検出により取得された画像信号で表される放射線
像の鮮鋭性が低下してしまうという問題がある。
【0008】また、スペーサのピッチを狭めて、蓄積性
蛍光体層上の放射線像を検出する領域内に多数の薄いス
ペーサを配置し、これらのスペーサ介して蓄積性蛍光体
層上に光収束層を積層すると、蓄積性蛍光体層と光収束
層との間に均一な厚さの薄い気体層が形成されるので上
記励起光の照射領域の広がりは抑制されるが、蓄積性蛍
光体上に配置された上記スペーサが、蓄積性蛍光体層に
入射される励起光を散乱させたり遮断したりすると共
に、蓄積性蛍光体層から発生する輝尽発光光をも散乱さ
せたり遮断したりするので、このような輝尽発光光を検
出して取得された画像信号で表される放射線像に画質の
ムラが生じてしまうという問題がある。
蛍光体層上の放射線像を検出する領域内に多数の薄いス
ペーサを配置し、これらのスペーサ介して蓄積性蛍光体
層上に光収束層を積層すると、蓄積性蛍光体層と光収束
層との間に均一な厚さの薄い気体層が形成されるので上
記励起光の照射領域の広がりは抑制されるが、蓄積性蛍
光体上に配置された上記スペーサが、蓄積性蛍光体層に
入射される励起光を散乱させたり遮断したりすると共
に、蓄積性蛍光体層から発生する輝尽発光光をも散乱さ
せたり遮断したりするので、このような輝尽発光光を検
出して取得された画像信号で表される放射線像に画質の
ムラが生じてしまうという問題がある。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、蓄積性蛍光体層から発生した輝尽発光光の検出
によって取得される放射線像を表す画像信号の品質を高
めることができる蓄積性蛍光体パネルを提供することを
目的とするものである。
であり、蓄積性蛍光体層から発生した輝尽発光光の検出
によって取得される放射線像を表す画像信号の品質を高
めることができる蓄積性蛍光体パネルを提供することを
目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の蓄積性蛍光体パ
ネルは、蓄積性蛍光体層と、この蓄積性蛍光体層上に積
層され、励起光の照射を受けて前記蓄積性蛍光体層から
発生した輝尽発光光の光束を収束させて通す光収束層と
を備えてなる蓄積性蛍光体パネルであって、蓄積性蛍光
体層と光収束層とが、均等に分散された物理的接触点を
介して接触せしめられて、蓄積性蛍光体層と光収束層と
の間に気体層が形成されていることを特徴とするもので
ある。
ネルは、蓄積性蛍光体層と、この蓄積性蛍光体層上に積
層され、励起光の照射を受けて前記蓄積性蛍光体層から
発生した輝尽発光光の光束を収束させて通す光収束層と
を備えてなる蓄積性蛍光体パネルであって、蓄積性蛍光
体層と光収束層とが、均等に分散された物理的接触点を
介して接触せしめられて、蓄積性蛍光体層と光収束層と
の間に気体層が形成されていることを特徴とするもので
ある。
【0011】前記蓄積性蛍光体層と光収束層とが積層さ
れている積層領域の面積に対する、上記接触点が占める
面積の比率Rの値は、0<R≦30%であることが好ま
しい。
れている積層領域の面積に対する、上記接触点が占める
面積の比率Rの値は、0<R≦30%であることが好ま
しい。
【0012】前記光収束層は、複数のマイクロレンズを
平面状に並設してなるものとすることができる。
平面状に並設してなるものとすることができる。
【0013】前記光収束層を厚さ1μm以上、100μ
m以下とし、かつ、前記マイクロレンズをピッチ50μ
m以下で並設されているものとすることができる。な
お、マイクロレンズが基材上に形成されているときに
は、この基材と基材上に並設されているマイクロレンズ
とを含めたものが光収束層となる。
m以下とし、かつ、前記マイクロレンズをピッチ50μ
m以下で並設されているものとすることができる。な
お、マイクロレンズが基材上に形成されているときに
は、この基材と基材上に並設されているマイクロレンズ
とを含めたものが光収束層となる。
【0014】前記光収束層は、表面凹凸を有する樹脂膜
とすることができる。
とすることができる。
【0015】なお、物理的接触点とは、固体、気体、液
体等を介在させることなく2つの物体が物理的に直接接
触している点を意味するものである。すなわち、例えば
表面に粗さを有する2つの物体が互いに積層される際に
は、この積層領域中に気体層を介して互いに近接してい
る領域と気体層を介在させることなく互いに直接接触し
ている領域とが共に存在するが、このとき直接接触して
いる領域が物理的接触点となる。
体等を介在させることなく2つの物体が物理的に直接接
触している点を意味するものである。すなわち、例えば
表面に粗さを有する2つの物体が互いに積層される際に
は、この積層領域中に気体層を介して互いに近接してい
る領域と気体層を介在させることなく互いに直接接触し
ている領域とが共に存在するが、このとき直接接触して
いる領域が物理的接触点となる。
【0016】また、物理的接触点を均等に分散させると
は、蓄積性蛍光体層から発生した輝尽発光光の検出によ
って取得された画像信号で表される放射線像に、物理的
接触点の存在に起因する画質のムラが発生しないよう
に、この物理的接触点を偏りなく配置させることを意味
する。
は、蓄積性蛍光体層から発生した輝尽発光光の検出によ
って取得された画像信号で表される放射線像に、物理的
接触点の存在に起因する画質のムラが発生しないよう
に、この物理的接触点を偏りなく配置させることを意味
する。
【0017】
【発明の効果】本発明の蓄積性蛍光体パネルによれば、
蓄積性蛍光体層と光収束層とが、均等に分散された物理
的接触点を介して接触せしめられて、蓄積性蛍光体層と
光収束層との間に気体層が形成されているので、蓄積性
蛍光体層から発生した輝尽発光光の検出によって取得さ
れた放射線像を表す画像信号の品質を高めることができ
る。すなわち、蓄積性蛍光体層と光収束層との間に分散
配置された物理的接触点は蓄積性蛍光体層と光収束層と
が直接接触している点であり、励起光が蓄積性蛍光体層
に到達する前にこの励起光が物理的接触点によって散乱
されたり遮断されたりすることはなく、蓄積性蛍光体層
から発生した輝尽発光光がこの物理的接触点によって散
乱されたり遮断されたりすることもない。また、蓄積性
蛍光体層と光収束層とが積層されている積層領域中の物
理的接触点以外の領域は、薄い気体層を介して蓄積性蛍
光体層と光収束層とが近接配置されているので、蓄積性
蛍光体層上への励起光の照射領域の広がりを縮小させる
ことができる。これらのことにより、蓄積性蛍光体層か
ら発生した輝尽発光光の検出によって取得される放射線
像を表す画像信号の品質を高めることができる。
蓄積性蛍光体層と光収束層とが、均等に分散された物理
的接触点を介して接触せしめられて、蓄積性蛍光体層と
光収束層との間に気体層が形成されているので、蓄積性
蛍光体層から発生した輝尽発光光の検出によって取得さ
れた放射線像を表す画像信号の品質を高めることができ
る。すなわち、蓄積性蛍光体層と光収束層との間に分散
配置された物理的接触点は蓄積性蛍光体層と光収束層と
が直接接触している点であり、励起光が蓄積性蛍光体層
に到達する前にこの励起光が物理的接触点によって散乱
されたり遮断されたりすることはなく、蓄積性蛍光体層
から発生した輝尽発光光がこの物理的接触点によって散
乱されたり遮断されたりすることもない。また、蓄積性
蛍光体層と光収束層とが積層されている積層領域中の物
理的接触点以外の領域は、薄い気体層を介して蓄積性蛍
光体層と光収束層とが近接配置されているので、蓄積性
蛍光体層上への励起光の照射領域の広がりを縮小させる
ことができる。これらのことにより、蓄積性蛍光体層か
ら発生した輝尽発光光の検出によって取得される放射線
像を表す画像信号の品質を高めることができる。
【0018】また、蓄積性蛍光体層と光収束層とが積層
されている積層領域の面積に対する、物理的接触点が占
める面積の比率Rの値を0<R≦30%とすれば、気体
層を介して輝尽発光光を射出させることにより輝尽発光
光の光束の広がりを小さく抑えて輝尽発光光の集光効率
を十分に高めることができる。すなわち、気体層の屈折
率は1.0となるので、上記比率Rの値を0<R≦30
%とすれば、蓄積性蛍光体層と光収束層との間に挟まれ
た気体層と物理的接触点とを含む層状の境界領域全体の
屈折率を平均して屈折率を1.2以下とすることが可能
となるが、固体あるいは液体の状態で屈折率が1.2以
下の物質は実質的に存在しないので、上記層状の境界領
域全体を固体あるいは液体で満たして屈折率を1.2以
下とすることは実質的に不可能である。したがって、比
率Rの値を0<R≦30%とすれば、気体層を介するこ
とにより輝尽発光光の集光効率を十分に高めることがで
きる。
されている積層領域の面積に対する、物理的接触点が占
める面積の比率Rの値を0<R≦30%とすれば、気体
層を介して輝尽発光光を射出させることにより輝尽発光
光の光束の広がりを小さく抑えて輝尽発光光の集光効率
を十分に高めることができる。すなわち、気体層の屈折
率は1.0となるので、上記比率Rの値を0<R≦30
%とすれば、蓄積性蛍光体層と光収束層との間に挟まれ
た気体層と物理的接触点とを含む層状の境界領域全体の
屈折率を平均して屈折率を1.2以下とすることが可能
となるが、固体あるいは液体の状態で屈折率が1.2以
下の物質は実質的に存在しないので、上記層状の境界領
域全体を固体あるいは液体で満たして屈折率を1.2以
下とすることは実質的に不可能である。したがって、比
率Rの値を0<R≦30%とすれば、気体層を介するこ
とにより輝尽発光光の集光効率を十分に高めることがで
きる。
【0019】ここで、光収束層を、複数のマイクロレン
ズを平面状に並設してなるものとすれば、光収束層を通
る輝尽発光光の光束を確実に収束させることができ、輝
尽発光光の集光効率を高める効果をより確実に得ること
ができる。さらに、上記光収束層を、厚さ1μm以上、
100μm以下とし、かつ、上記マイクロレンズをピッ
チ50μm以下で並設されているものとすれば、蓄積性
蛍光体層から発生した輝尽発光光を各マイクロレンズに
よって収束させることにより上記マイクロレンズのピッ
チに応じて生じる輝尽発光光の光量ムラをより確実に分
散させることができ、この輝尽発光光の検出によって取
得された画像信号によって表される放射線像の画質のム
ラをより少なくすることができるとともに、この光収束
層を、厚さ1μm以上とすることによる蓄積性蛍光体層
上への上記光収束層の積層を容易にする効果、および厚
さ100μm以下とすることによる放射線像のボケを抑
制する効果を得ることができる。
ズを平面状に並設してなるものとすれば、光収束層を通
る輝尽発光光の光束を確実に収束させることができ、輝
尽発光光の集光効率を高める効果をより確実に得ること
ができる。さらに、上記光収束層を、厚さ1μm以上、
100μm以下とし、かつ、上記マイクロレンズをピッ
チ50μm以下で並設されているものとすれば、蓄積性
蛍光体層から発生した輝尽発光光を各マイクロレンズに
よって収束させることにより上記マイクロレンズのピッ
チに応じて生じる輝尽発光光の光量ムラをより確実に分
散させることができ、この輝尽発光光の検出によって取
得された画像信号によって表される放射線像の画質のム
ラをより少なくすることができるとともに、この光収束
層を、厚さ1μm以上とすることによる蓄積性蛍光体層
上への上記光収束層の積層を容易にする効果、および厚
さ100μm以下とすることによる放射線像のボケを抑
制する効果を得ることができる。
【0020】すなわち、光収束層の厚さが1μm未満に
なると、この光収束層を蓄積性蛍光体層上に積層すると
きに光収束層にしわが寄る等のことにより、蓄積性蛍光
体層上への上記光収束層の積層が難しくなる。一方、光
収束層の厚さが100μmより厚くなると、図22に示
すように、光収束層20と外気Aとの界面Qで反射され
た励起光Leあるいは輝尽発光光Kの蓄積性蛍光体層1
0への戻り光の、1回の反射における伝播距離R3が長
くなるので、界面Qと蓄積性蛍光体層10との間で反射
された励起光Leあるいは輝尽発光光Kは、蓄積性蛍光
体層10上の広い範囲に広がり、輝尽発光光の検出によ
って取得された画像信号によって表される放射線像のボ
ケが増大してしまう。
なると、この光収束層を蓄積性蛍光体層上に積層すると
きに光収束層にしわが寄る等のことにより、蓄積性蛍光
体層上への上記光収束層の積層が難しくなる。一方、光
収束層の厚さが100μmより厚くなると、図22に示
すように、光収束層20と外気Aとの界面Qで反射され
た励起光Leあるいは輝尽発光光Kの蓄積性蛍光体層1
0への戻り光の、1回の反射における伝播距離R3が長
くなるので、界面Qと蓄積性蛍光体層10との間で反射
された励起光Leあるいは輝尽発光光Kは、蓄積性蛍光
体層10上の広い範囲に広がり、輝尽発光光の検出によ
って取得された画像信号によって表される放射線像のボ
ケが増大してしまう。
【0021】また光収束層を、表面凹凸を有する樹脂膜
とすれば、光収束層をより容易に形成することができ
る。
とすれば、光収束層をより容易に形成することができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態
の蓄積性蛍光体パネルの概略構成を示す側面図、図2は
上記蓄積性蛍光体パネルの拡大断面図、図3は気体層を
介して蓄積性蛍光体パネルから射出される輝尽発光光の
光束の広がりを示す図、図4は気体層を介することなく
蓄積性蛍光体パネルから射出される輝尽発光光の光束の
広がりを示す図、図5は蓄積性蛍光体層と光収束層との
積層領域中の気体層が占める領域の面積と物理的接触点
が占める領域の面積とを比較した概念図、図6は放射線
像の1画素に対応して配置されている光収束層中のマイ
クロレンズを示す概念図、図7は光収束層を通して射出
される輝尽発光光の指向性を示す図、図8は反射防止用
のコーティング層を有する光収束層の側面の断面図、図
9(a)から図9(d)はマイクロレンズの様々な形状
を示す斜視図、図10は蓄積性蛍光体層と光収束層とを
屈折率の低い接着剤を介して接着して形成した蓄積性蛍
光体パネルの側面を示す断面図である。
て、図面を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態
の蓄積性蛍光体パネルの概略構成を示す側面図、図2は
上記蓄積性蛍光体パネルの拡大断面図、図3は気体層を
介して蓄積性蛍光体パネルから射出される輝尽発光光の
光束の広がりを示す図、図4は気体層を介することなく
蓄積性蛍光体パネルから射出される輝尽発光光の光束の
広がりを示す図、図5は蓄積性蛍光体層と光収束層との
積層領域中の気体層が占める領域の面積と物理的接触点
が占める領域の面積とを比較した概念図、図6は放射線
像の1画素に対応して配置されている光収束層中のマイ
クロレンズを示す概念図、図7は光収束層を通して射出
される輝尽発光光の指向性を示す図、図8は反射防止用
のコーティング層を有する光収束層の側面の断面図、図
9(a)から図9(d)はマイクロレンズの様々な形状
を示す斜視図、図10は蓄積性蛍光体層と光収束層とを
屈折率の低い接着剤を介して接着して形成した蓄積性蛍
光体パネルの側面を示す断面図である。
【0023】本発明の実施の形態による蓄積性蛍光体パ
ネルは、蓄積性蛍光体層10と、蓄積性蛍光体層10上
に積層され、励起光の照射を受けて蓄積性蛍光体層10
から発生した輝尽発光光の光束を収束させて通す光収束
層20とを備えており、蓄積性蛍光体層10と光収束層
20とが、均等に分散された物理的接触点Pを介して接
触せしめられて、蓄積性蛍光体層10と光収束層20と
の間に気体層30が形成されている。
ネルは、蓄積性蛍光体層10と、蓄積性蛍光体層10上
に積層され、励起光の照射を受けて蓄積性蛍光体層10
から発生した輝尽発光光の光束を収束させて通す光収束
層20とを備えており、蓄積性蛍光体層10と光収束層
20とが、均等に分散された物理的接触点Pを介して接
触せしめられて、蓄積性蛍光体層10と光収束層20と
の間に気体層30が形成されている。
【0024】蓄積性蛍光体層10と光収束層20とが積
層されている積層領域の面積に対する、物理的接触点P
が占める面積の比率である物理的接触比率Rの値は30
%である。また、光収束層20は、複数のマイクロレン
ズ21を平面状に並設してなるものであり、上記並設さ
れている各マイクロレンズ21は、蓄積性蛍光体層10
から発生する輝尽発光光が入射される側の入射面22が
平面で、輝尽発光光が射出される側の射出面23が球面
をなす球面レンズからなるものである。
層されている積層領域の面積に対する、物理的接触点P
が占める面積の比率である物理的接触比率Rの値は30
%である。また、光収束層20は、複数のマイクロレン
ズ21を平面状に並設してなるものであり、上記並設さ
れている各マイクロレンズ21は、蓄積性蛍光体層10
から発生する輝尽発光光が入射される側の入射面22が
平面で、輝尽発光光が射出される側の射出面23が球面
をなす球面レンズからなるものである。
【0025】次に上記実施の形態における作用について
説明する。
説明する。
【0026】光収束層20を通して外部から入射された
励起光の照射を受けて蓄積性蛍光体層10から発生した
輝尽発光光は、光収束層20中を伝播して球面をなす射
出面23と外気Aとの境界で屈折され光束が収束されて
射出される。この光収束層20から射出された輝尽発光
光の検出により蓄積性蛍光体層10に記録されている放
射線像を表す画像信号が取得される。なお、上記励起光
が蓄積性蛍光体層10上の2次元状の領域に走査される
ことによってこの2次元状の領域から発生した輝尽発光
光が検出され、上記放射線像を表す2次元状の画像信号
が取得される。
励起光の照射を受けて蓄積性蛍光体層10から発生した
輝尽発光光は、光収束層20中を伝播して球面をなす射
出面23と外気Aとの境界で屈折され光束が収束されて
射出される。この光収束層20から射出された輝尽発光
光の検出により蓄積性蛍光体層10に記録されている放
射線像を表す画像信号が取得される。なお、上記励起光
が蓄積性蛍光体層10上の2次元状の領域に走査される
ことによってこの2次元状の領域から発生した輝尽発光
光が検出され、上記放射線像を表す2次元状の画像信号
が取得される。
【0027】ここで、蓄積性蛍光体層10から発生した
輝尽発光光が気体層30を介して光収束層20中に入射
されて検出される場合と、蓄積性蛍光体層10の物理的
接触点Pから発生した輝尽発光光が気体層30を通るこ
となく直接光収束層20中に入射され検出される場合と
について詳しく説明する。
輝尽発光光が気体層30を介して光収束層20中に入射
されて検出される場合と、蓄積性蛍光体層10の物理的
接触点Pから発生した輝尽発光光が気体層30を通るこ
となく直接光収束層20中に入射され検出される場合と
について詳しく説明する。
【0028】なお、光収束層20中を伝播する輝尽発光
光の光束が各マイクロレンズ21の射出面23で屈折さ
れ収束される効果は、気体層30を通して光収束層20
中を伝播する輝尽発光光に対しても、物理的接触点Pか
ら発生して光収束層20中を伝播する輝尽発光光に対し
ても等しいので、以下の説明においては、球面をなす射
出面23を光収束層20から除いてこの光収束層を平行
平板とみなし、上記気体層30を通して伝播される輝尽
発光光と物理的接触点Pから発生して伝播される輝尽発
光光との光路の違いを説明する。
光の光束が各マイクロレンズ21の射出面23で屈折さ
れ収束される効果は、気体層30を通して光収束層20
中を伝播する輝尽発光光に対しても、物理的接触点Pか
ら発生して光収束層20中を伝播する輝尽発光光に対し
ても等しいので、以下の説明においては、球面をなす射
出面23を光収束層20から除いてこの光収束層を平行
平板とみなし、上記気体層30を通して伝播される輝尽
発光光と物理的接触点Pから発生して伝播される輝尽発
光光との光路の違いを説明する。
【0029】蓄積性蛍光体層10から発生した輝尽発光
光が気体層30を通して検出される場合には、図3に示
すように、蓄積性蛍光体層10から発生し気体層30に
入射した輝尽発光光K1は、屈折率の低い気体層30と
この気体層30より屈折率の高い平行平板層20Aとの
境界で屈折されて一旦光束が収束された後、平行平板層
20Aと屈折率の低い外気Aとの境界で再び光束が発散
する方向に屈折されて平行平板層20Aから射出角度α
1で射出される。なお、平行平板層20Aは、光収束層
20から、球面をなす射出面23を除いて平行平板とし
たものである。
光が気体層30を通して検出される場合には、図3に示
すように、蓄積性蛍光体層10から発生し気体層30に
入射した輝尽発光光K1は、屈折率の低い気体層30と
この気体層30より屈折率の高い平行平板層20Aとの
境界で屈折されて一旦光束が収束された後、平行平板層
20Aと屈折率の低い外気Aとの境界で再び光束が発散
する方向に屈折されて平行平板層20Aから射出角度α
1で射出される。なお、平行平板層20Aは、光収束層
20から、球面をなす射出面23を除いて平行平板とし
たものである。
【0030】一方、図4に示すように、輝尽発光光が物
理的接触点Pから射出され気体層30を通ることなく平
行平板層20A中に入射される場合には、蓄積性蛍光体
層10から発生した輝尽発光光K2は屈折されずに直接
平行平板層20A中に入射し、平行平板層20Aと屈折
率の低い外気Aとの境界で光路が発散する方向に屈折さ
れて射出角度α2で射出される(α2>α1)。
理的接触点Pから射出され気体層30を通ることなく平
行平板層20A中に入射される場合には、蓄積性蛍光体
層10から発生した輝尽発光光K2は屈折されずに直接
平行平板層20A中に入射し、平行平板層20Aと屈折
率の低い外気Aとの境界で光路が発散する方向に屈折さ
れて射出角度α2で射出される(α2>α1)。
【0031】したがって、気体層30を通して輝尽発光
光を伝播させることにより、平行平板層20Aから射出
される輝尽発光光の光束の広がりを小さくすることがで
きる。
光を伝播させることにより、平行平板層20Aから射出
される輝尽発光光の光束の広がりを小さくすることがで
きる。
【0032】なお、輝尽発光光が物理的接触点Pから射
出される場合には、上記、気体層30を通すことにより
輝尽発光光の光束を収束させる効果を得ることはできな
いが、この物理的接触点Pは、スペーサを蓄積性蛍光体
層と光収束層との間に介在されるときのように励起光を
遮断したり散乱させたりすることなく、また輝尽発光光
の発生や伝播を妨げることもない。さらに、この物理的
接触点Pは蓄積性蛍光体層10と平行平板層20Aとの
間に均等に分散されているので、上記物理的接触点の有
無により生じる輝尽発光光の光束の広がりの違いに起因
する輝尽発光光の検出強度のムラが緩和され、この輝尽
発光光の検出によって取得される画像信号によって表さ
れる放射線像の品質のムラを抑制することができる。
出される場合には、上記、気体層30を通すことにより
輝尽発光光の光束を収束させる効果を得ることはできな
いが、この物理的接触点Pは、スペーサを蓄積性蛍光体
層と光収束層との間に介在されるときのように励起光を
遮断したり散乱させたりすることなく、また輝尽発光光
の発生や伝播を妨げることもない。さらに、この物理的
接触点Pは蓄積性蛍光体層10と平行平板層20Aとの
間に均等に分散されているので、上記物理的接触点の有
無により生じる輝尽発光光の光束の広がりの違いに起因
する輝尽発光光の検出強度のムラが緩和され、この輝尽
発光光の検出によって取得される画像信号によって表さ
れる放射線像の品質のムラを抑制することができる。
【0033】なお、物理的接触比率Rの値が30%であ
ると、模式的に表した図5に示すように、気体層30を
通ることなく物理的接触点Pから輝尽発光光が射出され
る領域11は蓄積性蛍光体層10中の30%の領域とな
り、屈折率1の気体層30を介して輝尽発光光が射出さ
れる領域12は蓄積性蛍光体層10中の70%の領域と
なる。そして、気体層30と物理的接触点Pとを含む層
状の境界領域31中の物理的接触点Pが含まれる領域1
1の平均屈折率を1.7とすれば、層状の境界領域31
全体としての平均屈折率は1.21となる(1.21=
(1.7×30%+1.0×70%)/100%)。こ
こで、屈折率1.21以下の層は実質的に気体層以外に
は考えられないので、物理的接触比率Rの値を30%と
すれば、輝尽発光光の検出効率を高める十分な効果を得
ることができる。なお、上記屈折率は輝尽発光光が持つ
波長に対する屈折率を意味するものである。
ると、模式的に表した図5に示すように、気体層30を
通ることなく物理的接触点Pから輝尽発光光が射出され
る領域11は蓄積性蛍光体層10中の30%の領域とな
り、屈折率1の気体層30を介して輝尽発光光が射出さ
れる領域12は蓄積性蛍光体層10中の70%の領域と
なる。そして、気体層30と物理的接触点Pとを含む層
状の境界領域31中の物理的接触点Pが含まれる領域1
1の平均屈折率を1.7とすれば、層状の境界領域31
全体としての平均屈折率は1.21となる(1.21=
(1.7×30%+1.0×70%)/100%)。こ
こで、屈折率1.21以下の層は実質的に気体層以外に
は考えられないので、物理的接触比率Rの値を30%と
すれば、輝尽発光光の検出効率を高める十分な効果を得
ることができる。なお、上記屈折率は輝尽発光光が持つ
波長に対する屈折率を意味するものである。
【0034】また、上記平行平板層20Aを、この平行
平板層20Aにレンズ機能を有する射出面23を付加し
た光収束層20とすることにより、この光収束層20を
通して射出される輝尽発光光は各マイクロレンズ21を
通すことによってより収束され、蓄積性蛍光体パネル中
に積層されている各層面に対して垂直な方向により強い
指向性を持って上記光収束層20から射出させることが
できる。
平板層20Aにレンズ機能を有する射出面23を付加し
た光収束層20とすることにより、この光収束層20を
通して射出される輝尽発光光は各マイクロレンズ21を
通すことによってより収束され、蓄積性蛍光体パネル中
に積層されている各層面に対して垂直な方向により強い
指向性を持って上記光収束層20から射出させることが
できる。
【0035】すなわち、図6および図7に示すように、
放射線像を表す1画素Gに相当する蓄積性蛍光体層10
上の領域に対応して配置されている複数のマイクロレン
ズ21を通して射出される輝尽発光光の指向性ε1は、
球面をなす射出面23を光収束層20から除いて、この
光収束層を平行平板としたときに射出される輝尽発光光
の指向性ε2より高くすることができる。
放射線像を表す1画素Gに相当する蓄積性蛍光体層10
上の領域に対応して配置されている複数のマイクロレン
ズ21を通して射出される輝尽発光光の指向性ε1は、
球面をなす射出面23を光収束層20から除いて、この
光収束層を平行平板としたときに射出される輝尽発光光
の指向性ε2より高くすることができる。
【0036】ここで、図8に示すように、光収束層20
が、光収束層20の蓄積性蛍光体層10側に、この光収
束層20より屈折率の低いコーティング層25を有する
ものとしてもよい。これにより、外部から照射される励
起光によって光収束層20と蓄積性蛍光体層10との間
に発生する励起光の繰り返し反射の反射光量を低減させ
ることができ、蓄積性蛍光体層上への励起光の照射領域
を実質的に縮小させることができる。
が、光収束層20の蓄積性蛍光体層10側に、この光収
束層20より屈折率の低いコーティング層25を有する
ものとしてもよい。これにより、外部から照射される励
起光によって光収束層20と蓄積性蛍光体層10との間
に発生する励起光の繰り返し反射の反射光量を低減させ
ることができ、蓄積性蛍光体層上への励起光の照射領域
を実質的に縮小させることができる。
【0037】なお、上記実施の形態においては、物理的
接触比率Rの値を30%としたが、物理的接触比率Rの
値は0<R≦30%の範囲であれば上記気体層を形成し
たことによる効果を得ることができることは言うまでも
ない。
接触比率Rの値を30%としたが、物理的接触比率Rの
値は0<R≦30%の範囲であれば上記気体層を形成し
たことによる効果を得ることができることは言うまでも
ない。
【0038】上記実施の形態においては、光収束層中の
マイクロレンズとして輝尽発光光の入射側が平面、射出
側が球面で構成されている例を示したが、光収束層の屈
折力を有する面は、輝尽発光光の入射側と射出側との両
面、あるいは入射側片面のみであってもよく、マイクロ
レンズとしては、図9に示すように1方向に並設されて
いるレンチキュラーレンズ(図9(a)参照)や1方向
に並設されている三角プリズム(図9(b)参照)、お
よび2次元状に配設されているピラミダルプリズム(図
9(c)参照)や2次元状に配設されている半球レンズ
(図9(d)参照)等を採用することもできる。なお、
マイクロレンズのピッチは、必ずしも50μm以下にす
る必要はなく、放射線像を表す画像信号を取得する際の
1画素に相当する領域に対応して複数のマイクロレンズ
が配設されるようにすればよい。さらに、光収束層を、
表面凹凸を有する樹脂膜で形成するようにし、この表面
凹凸に輝尽発光光を収束させるレンズ機能を持たせるよ
うにしてもよい。
マイクロレンズとして輝尽発光光の入射側が平面、射出
側が球面で構成されている例を示したが、光収束層の屈
折力を有する面は、輝尽発光光の入射側と射出側との両
面、あるいは入射側片面のみであってもよく、マイクロ
レンズとしては、図9に示すように1方向に並設されて
いるレンチキュラーレンズ(図9(a)参照)や1方向
に並設されている三角プリズム(図9(b)参照)、お
よび2次元状に配設されているピラミダルプリズム(図
9(c)参照)や2次元状に配設されている半球レンズ
(図9(d)参照)等を採用することもできる。なお、
マイクロレンズのピッチは、必ずしも50μm以下にす
る必要はなく、放射線像を表す画像信号を取得する際の
1画素に相当する領域に対応して複数のマイクロレンズ
が配設されるようにすればよい。さらに、光収束層を、
表面凹凸を有する樹脂膜で形成するようにし、この表面
凹凸に輝尽発光光を収束させるレンズ機能を持たせるよ
うにしてもよい。
【0039】また、図10に示すように、蓄積性蛍光体
層10と光収束層20とを、光収束層より屈折率の低い
接着剤を介して接着するようにしてもよい。この場合、
蓄積性蛍光体層10から発生した輝尽発光光は接着部3
5中に射出され、接着部35とこの接着部35より屈折
率の高い光収束層20との境界26で光束が収束する方
向に屈折されるので、上記と同様に輝尽発光光の光束を
より収束させる効果を得ることができる。なお、屈折率
が略1の気体層より接着部35の方が屈折率が高いの
で、上記輝尽発光光の光束を収束させる効果は気体層を
通して輝尽発光光を収束させる場合に比して減少する。
層10と光収束層20とを、光収束層より屈折率の低い
接着剤を介して接着するようにしてもよい。この場合、
蓄積性蛍光体層10から発生した輝尽発光光は接着部3
5中に射出され、接着部35とこの接着部35より屈折
率の高い光収束層20との境界26で光束が収束する方
向に屈折されるので、上記と同様に輝尽発光光の光束を
より収束させる効果を得ることができる。なお、屈折率
が略1の気体層より接着部35の方が屈折率が高いの
で、上記輝尽発光光の光束を収束させる効果は気体層を
通して輝尽発光光を収束させる場合に比して減少する。
【0040】また、光収束層は上記マイクロレンズを備
えることにより複雑な表面形状を有するようになり、外
部から入射された励起光がこの光収束層の内部において
散乱することがある。そのため、この散乱を減衰させる
ための着色層や散乱層をこの光収束層中に備えるように
してもよい。
えることにより複雑な表面形状を有するようになり、外
部から入射された励起光がこの光収束層の内部において
散乱することがある。そのため、この散乱を減衰させる
ための着色層や散乱層をこの光収束層中に備えるように
してもよい。
【0041】さらに、物理的接触点それぞれの面積を1
000μm2以下にすれば、この物理的接触点の有無に
より生じる輝尽発光光の光束の広がりの違いに起因して
発生する輝尽発光光の検出強度のムラが緩和され、この
輝尽発光光の検出によって取得される画像信号で表され
る放射線像の品質のムラをより低減させることができ
る。
000μm2以下にすれば、この物理的接触点の有無に
より生じる輝尽発光光の光束の広がりの違いに起因して
発生する輝尽発光光の検出強度のムラが緩和され、この
輝尽発光光の検出によって取得される画像信号で表され
る放射線像の品質のムラをより低減させることができ
る。
【0042】以下、上記発明に基づく蓄積性蛍光体パネ
ルを用いた実験結果について説明する。図11は実施例
1の蓄積性蛍光体パネルの概略構成を示す断面図、図1
2は実施例2の蓄積性蛍光体パネルの概略構成を示す斜
視図、図13は比較例1の蓄積性蛍光体パネルの概略構
成を示す断面図、図14は比較例2の蓄積性蛍光体パネ
ルの概略構成を示す断面図である。
ルを用いた実験結果について説明する。図11は実施例
1の蓄積性蛍光体パネルの概略構成を示す断面図、図1
2は実施例2の蓄積性蛍光体パネルの概略構成を示す斜
視図、図13は比較例1の蓄積性蛍光体パネルの概略構
成を示す断面図、図14は比較例2の蓄積性蛍光体パネ
ルの概略構成を示す断面図である。
【0043】1.実験用の蓄積性蛍光体パネルの形成
[実施例1]14面体形状蛍光体(BaFBr0.85I0.15:Eu2+)で平
均粒子径Dm=4.5μmのものを下記
均粒子径Dm=4.5μmのものを下記
【結合剤】およびメチルエチルケトンで分散して塗布液
を作成し、それをポリエチレンテレフタレート支持体上
にドクターブレードで塗布して厚さ300μmの蛍光体層を
作成した。蛍光体と結合剤の重量比は1:20である。
を作成し、それをポリエチレンテレフタレート支持体上
にドクターブレードで塗布して厚さ300μmの蛍光体層を
作成した。蛍光体と結合剤の重量比は1:20である。
【0044】○
【結合剤】(結合剤の組成):(なお、下記数宇は全結
合剤の重量を100とした比率である。) ・ポリウレタンエラストマー 70重量部 ・架橋剤(ポリイソシアネート) 10重量部 ・黄変防止剤 20重量部 別途、下記
合剤の重量を100とした比率である。) ・ポリウレタンエラストマー 70重量部 ・架橋剤(ポリイソシアネート) 10重量部 ・黄変防止剤 20重量部 別途、下記
【塗布液】を作成し、6μm厚さの平滑なポリエチレン
テレフタレート(PET)上にバーコーダーで塗布形成
することで概略図11中に示される光収束フィルム54
の構成を得た。
テレフタレート(PET)上にバーコーダーで塗布形成
することで概略図11中に示される光収束フィルム54
の構成を得た。
【0045】○
・5μm径の架橋アクリル単分散粒子 8重量部
(ケミスノ-MX500,綜研化学(株)製:屈折率=1.51)
・PVA樹脂水溶液 26重量部
(8wt%濃度:PVA217、クラレ(株)製:屈折率=1.51)
・水 66重量部
これを上記蛍光体層の表面に糊層を用いずにラミネート
して周囲を糊で止めて、概略図11に示す蓄積性蛍光体
パネル91を形成した。
して周囲を糊で止めて、概略図11に示す蓄積性蛍光体
パネル91を形成した。
【0046】なお、図11中の各記号は以下のものを示
す。
す。
【0047】
51:架橋アクリル単分散粒子 (φ5μm)
52:PVA樹脂膜(厚さ2μm)
53:PETフィルム層(厚さ6μm)
54:光収束フィルム
55:空気層
56:蛍光体層
57:蛍光体粒子
P1:マイクロレンズのピッチ=5μm
H1:マイクロレンズの高さ=11μm
[実施例2]概略図12に示すような、並設されるプリズ
ム形状を成すPVA樹脂フィルムを成形し、実施例1と同様
の蛍光休層56上に積層して蓄積性蛍光体パネル92を
形成した。
ム形状を成すPVA樹脂フィルムを成形し、実施例1と同様
の蛍光休層56上に積層して蓄積性蛍光体パネル92を
形成した。
【0048】なお、図12中の各記号は以下のものを示
す。
す。
【0049】
58:PVA樹脂フィルム(プリズム形状を成す)
55:空気層
56:蛍光体層
57:蛍光体粒子
P2:マイクロレンズのピッチ=20μm
H2:マイクロレンズの高さ=35μm
[比較例1]6μmの厚さの平滑なポリエチレンテレフルー
ト(PET)フィルムを実施例1と同様の蛍光体層56
上に積層して蓄積性蛍光体パネルを93形成した(概略
図13参照)。
ト(PET)フィルムを実施例1と同様の蛍光体層56
上に積層して蓄積性蛍光体パネルを93形成した(概略
図13参照)。
【0050】なお、図13中の各記号は以下のものを示
す。
す。
【0051】
59:平滑なPET樹脂フィルム(厚さ6μm)
55:空気層
56:蛍光体層
57:蛍光体粒子
[比較例2]実施例1の光収束フィルム54を実施例1と同
様の蛍光体層56上にポリエステル樹脂の糊層(厚み=1.
5μm:届折率=1.53)を介してラミネートし融着して蓄
積性蛍光体パネル94を形成した(概略図14参照)。
様の蛍光体層56上にポリエステル樹脂の糊層(厚み=1.
5μm:届折率=1.53)を介してラミネートし融着して蓄
積性蛍光体パネル94を形成した(概略図14参照)。
【0052】なお、図14中の各記号は以下のものを示
す。
す。
【0053】
51:架橋アクリル単分散粒 (φ5μm)
52:PVA樹脂膜(厚さ2μm)
53:PETフィルム層(厚さ6μm)
54:光収束フィルム
60:糊層(厚さ1.5μm)
56:蛍光体層
57:蛍光体粒子
P1:マイクロレンズのピッチ=5μm
H1:マイクロレンズの高さ=11μm
2.評価
以下、上記実験用の蓄積性蛍光体パネルの評価について
説明する。図15は評価装置の概略構成を示す概念図、
図16は上記発光角度分布の測定結果を示す図図、17
は蓄積性蛍光体パネルから発生した輝尽発光光の発光角
度分布を示す図、図18は輝尽発光光検出装置の概略構
成を示す概念図である。
説明する。図15は評価装置の概略構成を示す概念図、
図16は上記発光角度分布の測定結果を示す図図、17
は蓄積性蛍光体パネルから発生した輝尽発光光の発光角
度分布を示す図、図18は輝尽発光光検出装置の概略構
成を示す概念図である。
【0054】図15に示すように、レーザー65から励
起光Leを射出し、この励起光Leが照射された蓄積性蛍光
体パネル(91〜94)上の点Eを中心とする円弧上に
15°間隔で6個のフォトマルチプライヤM1〜M6を配
置した評価装置67を用い、励起光が照射された蓄積性
蛍光体パネル(91〜94)上の点Eから発生した輝尽
発光光Kを、上記各角度に配置されたフォトマルチプラ
イヤM1〜M6によって受光し、一定時間積算して積算
強度を測定した。なお、上記実験用の蓄積性蛍光体パネ
ル91〜94の4つのサンプルには、予め一定線量のX
線を爆射しておいた。
起光Leを射出し、この励起光Leが照射された蓄積性蛍光
体パネル(91〜94)上の点Eを中心とする円弧上に
15°間隔で6個のフォトマルチプライヤM1〜M6を配
置した評価装置67を用い、励起光が照射された蓄積性
蛍光体パネル(91〜94)上の点Eから発生した輝尽
発光光Kを、上記各角度に配置されたフォトマルチプラ
イヤM1〜M6によって受光し、一定時間積算して積算
強度を測定した。なお、上記実験用の蓄積性蛍光体パネ
ル91〜94の4つのサンプルには、予め一定線量のX
線を爆射しておいた。
【0055】0°に配置されたフォトマルチプライヤM
1によって測定された輝尽発光光の積算強度を1とし、
この0°における積算強度とそれぞれの角度に配置され
たフォトマルチプライヤM1〜M6で測定された輝尽発
光光の積算強度との強度比から求めた発光角度分布の測
定結果を表1および図16に示す。
1によって測定された輝尽発光光の積算強度を1とし、
この0°における積算強度とそれぞれの角度に配置され
たフォトマルチプライヤM1〜M6で測定された輝尽発
光光の積算強度との強度比から求めた発光角度分布の測
定結果を表1および図16に示す。
【0056】
【表1】
一般に、蛍光体粉体のような通常の拡散体では角度と強
度比との関係はcosθ分布となるはずであり、実際に、
上記蛍光体層56に平滑なPETフィルム59を積層した
比較例1の蓄積性蛍光体パネル93の発光角度分布はcos
θの分布に近い分布であり、光収束層54を糊層60で
蛍光休層56上に接着した比較例2の蓄積性蛍光体パネ
ル94の発光角度分布もcosθ分布と大きな差はない。
すなわち、比較例1の蓄積性蛍光体パネル93および比
較例2の蓄積性蛍光体パネル94から発生した輝尽発光
光Kの強度分布B1(図17(a)の発光角度分布参照)は
cosθ分布に近い分布となっていることがわかる。
度比との関係はcosθ分布となるはずであり、実際に、
上記蛍光体層56に平滑なPETフィルム59を積層した
比較例1の蓄積性蛍光体パネル93の発光角度分布はcos
θの分布に近い分布であり、光収束層54を糊層60で
蛍光休層56上に接着した比較例2の蓄積性蛍光体パネ
ル94の発光角度分布もcosθ分布と大きな差はない。
すなわち、比較例1の蓄積性蛍光体パネル93および比
較例2の蓄積性蛍光体パネル94から発生した輝尽発光
光Kの強度分布B1(図17(a)の発光角度分布参照)は
cosθ分布に近い分布となっていることがわかる。
【0057】しかし、実施例1、実施例2における蓄積性
蛍光体パネル91、92では角度が大きくなるにしたが
ってcosθ分布によって示される強度比からずれて、こ
の強度比がcosθ分布に比べて減少していることが確認
された。すなわち、実施例1および実施例2の蓄積性蛍光
体パネル91および92から発生した輝尽発光光の強度
分布B2(図17(b)の発光角度分布参照)はcosθ分布
からずれて0°方向へ向かう光の強度が高く、すなわち
0°方向への光の指向性が高くなっていることがわか
る。
蛍光体パネル91、92では角度が大きくなるにしたが
ってcosθ分布によって示される強度比からずれて、こ
の強度比がcosθ分布に比べて減少していることが確認
された。すなわち、実施例1および実施例2の蓄積性蛍光
体パネル91および92から発生した輝尽発光光の強度
分布B2(図17(b)の発光角度分布参照)はcosθ分布
からずれて0°方向へ向かう光の強度が高く、すなわち
0°方向への光の指向性が高くなっていることがわか
る。
【0058】次に、図18に示すような、蓄積性蛍光体
パネル66上に紙面に垂直方向(以後主走査X方向と呼
ぶ)に伸びる線状の励起光Leを照射するライン状光源7
0と、蓄積性蛍光体パネル66から発生した輝尽発光光
の光量を測定する上記主走査X方向に延びるCCD71
と、上記線状の励起光Leの照射により蓄積性蛍光体パネ
ル66から発生した輝尽発光光Kを上記CCD71の受光面
上に結像させるセルフォクレンズアレイ72とからなる
輝尽発光光検出装置73を用いて、上記主走査X方向に
延びる線状の励起光が照射された上記蓄積性蛍光体パネ
ル91〜94から発生した輝尽発光光の光量を測定し
た。
パネル66上に紙面に垂直方向(以後主走査X方向と呼
ぶ)に伸びる線状の励起光Leを照射するライン状光源7
0と、蓄積性蛍光体パネル66から発生した輝尽発光光
の光量を測定する上記主走査X方向に延びるCCD71
と、上記線状の励起光Leの照射により蓄積性蛍光体パネ
ル66から発生した輝尽発光光Kを上記CCD71の受光面
上に結像させるセルフォクレンズアレイ72とからなる
輝尽発光光検出装置73を用いて、上記主走査X方向に
延びる線状の励起光が照射された上記蓄積性蛍光体パネ
ル91〜94から発生した輝尽発光光の光量を測定し
た。
【0059】なお、上記セルフォクレンズアレイ72は
主走査X方向に並設された多数のセルフォクレンズから
なるものであり、蓄積性蛍光体パネルから発生する輝尽
発光光を検出する際の、上記セルフォクレンズアレイ7
2の上記主走査X方向に直交する面(紙面に平行な面)
における見込み角αは±20°である。
主走査X方向に並設された多数のセルフォクレンズから
なるものであり、蓄積性蛍光体パネルから発生する輝尽
発光光を検出する際の、上記セルフォクレンズアレイ7
2の上記主走査X方向に直交する面(紙面に平行な面)
における見込み角αは±20°である。
【0060】また、上記各蓄積性蛍光体パネル91〜9
4には予め一定のX線量を爆射したものを用いた。
4には予め一定のX線量を爆射したものを用いた。
【0061】比較例1の蓄積性蛍光体パネル93を用い
て測定した輝尽発光光の光量を100としたときの、各蓄
積性蛍光体パネル91〜94の相対発光量を表2に示
す。
て測定した輝尽発光光の光量を100としたときの、各蓄
積性蛍光体パネル91〜94の相対発光量を表2に示
す。
【0062】表2に示すように、実施例1、実施例2の蓄
積性蛍光体パネルにおいて検出された輝尽発光光の光量
は、比較例1、比較例2の蓄積性蛍光体パネルにおいて検
出された輝尽発光光の光量より多くなっており、蓄積性
蛍光体パネルから発生する輝尽発光光の指向性が向上し
ていることがわかる。
積性蛍光体パネルにおいて検出された輝尽発光光の光量
は、比較例1、比較例2の蓄積性蛍光体パネルにおいて検
出された輝尽発光光の光量より多くなっており、蓄積性
蛍光体パネルから発生する輝尽発光光の指向性が向上し
ていることがわかる。
【0063】
【表2】
3.補足説明
以下、糊層を介して光収束層を接着した場合について補
足説明を行なう。図19は空気層を介して光収束層を積
層した蓄積性蛍光体パネルと糊層を介して光収束層を積
層した蓄積性蛍光体パネルとを示す断面図である。
足説明を行なう。図19は空気層を介して光収束層を積
層した蓄積性蛍光体パネルと糊層を介して光収束層を積
層した蓄積性蛍光体パネルとを示す断面図である。
【0064】光収束層54を樹脂で形成すると屈折率は
通常1.5〜1.65となる。また、酸化チタン超微粒子等を
添加し屈折率を上げると屈折率を2程度まで高めること
ができる。
通常1.5〜1.65となる。また、酸化チタン超微粒子等を
添加し屈折率を上げると屈折率を2程度まで高めること
ができる。
【0065】図19(a)に示すように、蛍光体層56と
光収東層54との間に空気層55が形成されている蓄積
性蛍光体パネル91の場合には、空気層55と光収束層
54との屈折率差により、空気層55から光収束層54
に入射される光が収束される。さらに、光収束層54か
ら光が出射される際には光収束層54による収束効果に
より光の拡がりが抑制される。なお、光収束層の替わり
に平滑なフィルムが積層されている場合には、フィルム
から外気へ光が出射される際に、フィルムと外気との屈
折率差によって2点鎖線G1で示されるようにさらに光束
が拡がてしまうことになる。
光収東層54との間に空気層55が形成されている蓄積
性蛍光体パネル91の場合には、空気層55と光収束層
54との屈折率差により、空気層55から光収束層54
に入射される光が収束される。さらに、光収束層54か
ら光が出射される際には光収束層54による収束効果に
より光の拡がりが抑制される。なお、光収束層の替わり
に平滑なフィルムが積層されている場合には、フィルム
から外気へ光が出射される際に、フィルムと外気との屈
折率差によって2点鎖線G1で示されるようにさらに光束
が拡がてしまうことになる。
【0066】一方、図19(b) に示すように、糊層60
を介して光収束層54と蛍光体層56とを接着した蓄積
性蛍光体パネル94の場合、樹脂からなる糊層60の屈
折率は通常1.5〜1.6程度で光収束層54との屈折率差が
小さいため、糊層60から光収束層54へ入射される光
の収束性が、上記空気層55から光収束層54に入射さ
れる光の収束性に比して低下し、最終的に出射される光
の収束性も低下する。なお、光収束層54の替わりに平
滑なフィルムが積層されている場合には、フィルムから
外気へ光が出射される際に、フィルムと外気との屈折率
差によって2点鎖線G2で示されるようにさらに光束が拡
がてしまうことになる。
を介して光収束層54と蛍光体層56とを接着した蓄積
性蛍光体パネル94の場合、樹脂からなる糊層60の屈
折率は通常1.5〜1.6程度で光収束層54との屈折率差が
小さいため、糊層60から光収束層54へ入射される光
の収束性が、上記空気層55から光収束層54に入射さ
れる光の収束性に比して低下し、最終的に出射される光
の収束性も低下する。なお、光収束層54の替わりに平
滑なフィルムが積層されている場合には、フィルムから
外気へ光が出射される際に、フィルムと外気との屈折率
差によって2点鎖線G2で示されるようにさらに光束が拡
がてしまうことになる。
【0067】従って、糊層を用いる場合は、光収束層の
屈折率を糊層よりも十分高いものとすることが好まし
い。
屈折率を糊層よりも十分高いものとすることが好まし
い。
【図1】本発明の実施の形態による蓄積性蛍光体パネル
の概略構成を示す側面図
の概略構成を示す側面図
【図2】蓄積性蛍光体パネルの拡大断面図
【図3】気体層を介して射出される輝尽発光光の光束の
広がりを示す図
広がりを示す図
【図4】気体層を介することなく射出される輝尽発光光
の光束の広がりを示す図
の光束の広がりを示す図
【図5】気体層の面積と物理的接触点が占める領域の面
積とを比較した概念図
積とを比較した概念図
【図6】放射線像の1画素に対応して配されている複数
のマイクロレンズを示す概念図
のマイクロレンズを示す概念図
【図7】光収束層を通して射出される輝尽発光光の指向
性を示す図
性を示す図
【図8】コーティング層を有する光収束層の側面の断面
図
図
【図9】マイクロレンズの様々な形状を示す斜視図
【図10】蓄積性蛍光体層と光収束層とを接着剤で接着
した蓄積性蛍光体パネルの側面を示す断面図
した蓄積性蛍光体パネルの側面を示す断面図
【図11】実施例1の蓄積性蛍光体パネルの概略構成を
示す断面図
示す断面図
【図12】実施例2の蓄積性蛍光体パネルの概略構成を
示す断面図
示す断面図
【図13】比較例1の蓄積性蛍光体パネルの概略構成を
示す断面図
示す断面図
【図14】比較例2の蓄積性蛍光体パネルの概略構成を
示す断面図
示す断面図
【図15】評価装置の概略構成を示す概念図
【図16】発光角度分布の測定結果を示す図
【図17】蓄積性蛍光体パネルから発生した輝尽発光光
の発光角度分布を示す図
の発光角度分布を示す図
【図18】輝尽発光光検出装置の概略構成を示す概念図
【図19】空気層を介して光収束層を積層した蓄積性蛍
光体パネルと糊層を介して光収束層を積層した蓄積性蛍
光体パネルとを示す断面図。
光体パネルと糊層を介して光収束層を積層した蓄積性蛍
光体パネルとを示す断面図。
【図20】厚い気体層中を繰り返し反射して伝播される
励起光の様子を示す側面図
励起光の様子を示す側面図
【図21】薄い気体層中を繰り返し反射して伝播される
励起光の様子を示す側面図
励起光の様子を示す側面図
【図22】光収束層が厚くなったときに励起光Leある
いは輝尽発光光Kが蓄積性蛍光体層上の広い範囲に広が
る様子を示す図
いは輝尽発光光Kが蓄積性蛍光体層上の広い範囲に広が
る様子を示す図
10 蓄積性蛍光体層
20 光収束層
21 マイクロプリズム
30 気体層
P 物理的接触点
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 2G083 AA03 CC08 CC10 DD01 DD11
DD12 DD17 EE02
2H013 AB01 AC04
Claims (5)
- 【請求項1】 蓄積性蛍光体層と、該蓄積性蛍光体層上
に積層され、励起光の照射を受けて前記蓄積性蛍光体層
から発生した輝尽発光光の光束を収束させて通す光収束
層とを備えてなる蓄積性蛍光体パネルであって、 前記蓄積性蛍光体層と前記光収束層とが、均等に分散さ
れた物理的接触点を介して接触せしめられて、該蓄積性
蛍光体層と該光収束層との間に気体層が形成されている
ことを特徴とする蓄積性蛍光体パネル。 - 【請求項2】 前記蓄積性蛍光体層と前記光収束層とが
積層されている積層領域の面積に対する、前記接触点が
占める面積の比率Rの値が0<R≦30%であることを
特徴とする請求項1記載の蓄積性蛍光体パネル。 - 【請求項3】 前記光収束層が、複数のマイクロレンズ
を平面状に並設してなるものであることを特徴とする請
求項1または2記載の蓄積性蛍光体パネル。 - 【請求項4】 前記光収束層が厚さ1μm以上、100
μm以下であり、かつ、前記マイクロレンズがピッチ5
0μm以下で並設されているものであることを特徴とす
る請求項3記載の蓄積性蛍光体パネル。 - 【請求項5】 前記光収束層が、表面凹凸を有する樹脂
膜であることを特徴とする請求項1または2記載の蓄積
性蛍光体パネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002069822A JP2003270394A (ja) | 2002-03-14 | 2002-03-14 | 蓄積性蛍光体パネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002069822A JP2003270394A (ja) | 2002-03-14 | 2002-03-14 | 蓄積性蛍光体パネル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003270394A true JP2003270394A (ja) | 2003-09-25 |
Family
ID=29200553
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002069822A Pending JP2003270394A (ja) | 2002-03-14 | 2002-03-14 | 蓄積性蛍光体パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003270394A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014032029A (ja) * | 2012-08-01 | 2014-02-20 | Hitachi Ltd | シンチレータ及びこれを用いた放射線検出器 |
| CN111051932A (zh) * | 2018-01-30 | 2020-04-21 | 松下知识产权经营株式会社 | 荧光体及其制造方法 |
-
2002
- 2002-03-14 JP JP2002069822A patent/JP2003270394A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014032029A (ja) * | 2012-08-01 | 2014-02-20 | Hitachi Ltd | シンチレータ及びこれを用いた放射線検出器 |
| CN111051932A (zh) * | 2018-01-30 | 2020-04-21 | 松下知识产权经营株式会社 | 荧光体及其制造方法 |
| CN111051932B (zh) * | 2018-01-30 | 2022-03-22 | 松下知识产权经营株式会社 | 荧光体及其制造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20040308 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050823 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20051206 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |
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| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060203 |