JP2003270636A - 液晶パネル、液晶デバイス、および、液晶デバイスを用いたプロジェクタ - Google Patents

液晶パネル、液晶デバイス、および、液晶デバイスを用いたプロジェクタ

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JP2003270636A
JP2003270636A JP2002074317A JP2002074317A JP2003270636A JP 2003270636 A JP2003270636 A JP 2003270636A JP 2002074317 A JP2002074317 A JP 2002074317A JP 2002074317 A JP2002074317 A JP 2002074317A JP 2003270636 A JP2003270636 A JP 2003270636A
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liquid crystal
light
crystal panel
optical compensation
compensation film
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Takeshi Takezawa
武士 竹澤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 温度変化によって発生していた明るさ分布を
抑制しつつ、コントラストを向上させる。 【解決手段】 2つの基板部311,321と、前記2
つの基板部で挟持される液晶層303とを有する液晶パ
ネルであって、前記2つの基板部に含まれる少なくとも
1つのガラス面上に光学補償膜318,328を有し、
前記光学補償膜は、所定の無機酸化物を前記ガラス面上
に斜め方向から蒸着またはスパッタすることにより形成
される、所定の複屈折性を示す複屈折層を含むことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液晶パネル、液
晶パネルを含む液晶デバイス、および、液晶デバイスを
用いたプロジェクタに関する。
【0002】
【従来の技術】画像を投写するプロジェクタでは、照明
光学系から射出された光を、液晶ライトバルブと呼ばれ
る液晶パネルを含む液晶デバイスを用いて画像信号に応
じて変調し、変調された画像を表す光(画像光)を投写
レンズ(投写光学系)を用いてスクリーン上に投写する
ことにより画像表示を実現している。
【0003】ここで、液晶デバイスは、液晶分子の複屈
折性(屈折率異方性)に起因して、光の入射角度によって
コントラストが変化する性質がある。したがって、従来
のプロジェクタでは、液晶ライトバルブの入射光の角度
によっては、スクリーン上に投写表示される画像のコン
トラストが全体的に低下してしまうということがあった
(以下、この現象を、「コントラストの入射角依存性」
という)。この現象は、光の入射角度が一方向である場
合は、光の入射角度をコントラストが最も高くなる方向
に合わせることによって解決することも可能である。し
かしながら、光源装置から一方向の光を得ることは不可
能に近く、また、プロジェクタでは光源装置と液晶ライ
トバルブとの間にレンズやミラーなど様々な光学要素が
配置される。したがって、液晶ライトバルブへの光の入
射角度を一方向にすることは、極めて困難である。ま
た、近年のプロジェクタでは、液晶ライトバルブへ照度
分布が均一な光を照射するために、いわゆるインテグレ
ータ光学系を用いている。このインテグレータ光学系
は、光源装置から射出された光線束を複数の部分光線束
に分割して、空間的に分離された複数の疑似光源を形成
し、これを液晶ライトバルブの光入射面に重畳させるこ
とによってライトバルブを照明する光学系であるため、
液晶ライトバルブに様々な方向から光が照射されること
になる。一般的に、疑似光源像の数を増やすほど照明光
の照度分布は均一となるが、疑似光源像の数を増やすほ
ど、液晶ライトバルブに入射する光の方向が増えること
になる。したがって、インテグレータ光学系を用いたプ
ロジェクタでは、特に、投写画面全体のコントラストの
向上を図ることが困難となる。
【0004】このようなコントラストの入射角依存性
は、液晶分子の複屈折性による影響を打ち消すような光
学特性を有する光学補償フィルムを用いることにより改
善することが可能である。光学補償フィルムとしては、
例えば、富士写真フィルム社が販売する「Fuji WV Film
ワイドビューA」を用いることができる。
【0005】図9は、光学補償フィルムを有する従来の
液晶デバイスの概略構成を示す斜視図である。この液晶
デバイス800では、液晶パネル801の光入射面側お
よび光射出面側に第1および第2の偏光板802i,8
02oが配置されており、液晶パネル801と第1の偏
光板802iとの間に第1の光学補償フィルム805が
配置されており、液晶パネル801と第2の偏光板80
2oとの間に第2の光学補償フィルム806が配置され
ている。
【0006】なお、第1および第2の光学補償フィルム
805,806は、液晶パネル801の光入射面および
光射出面、あるいは、第1および第2の偏光板802
i,802oにそれぞれ貼り付けられる。また、第1お
よび第2の光学補償フィルム305,306は、液晶パ
ネル801、偏光板802i,802oの双方から離し
て設けるようにすることも考えられる。この場合、光学
補償フィルム805,806は、それぞれ、薄い光透過
性板材に貼り付けるようにすれば良い。
【0007】図10は、第1の光学補償フィルム805
の構造を示す概略断面図である。第1の光学補償フィル
ム805は、シート状(フィルム状)の支持体812上に
円盤状化合物を均一に塗布することにより得られる光学
補償層814とで構成されている。円盤状化合物として
は、いわゆるディスコティック液晶性を示す化合物が利
用される。また、支持体としてはTAC(トリアセチル
セルロース)フィルムが利用されている。TACフィル
ムにより構成される支持体812は、支持体としての機
能だけではなく、光学補償の機能の一部も担っている。
したがって、光学補償フィルム805は、液晶分子の複
屈折性による影響を打ち消すように、光学補償層814
および支持体812の両方による光学特性(複屈折性)を
最適化することにより構成されている。
【0008】第2の光学補償フィルム806も第1の光
学補償フィルム805と同様である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図11は、光学補償フ
ィルムの問題点を示す説明図である。液晶パネル801
や偏光板802i,802oは、入射する光のうち利用
されない光によって発熱する。このため、これらに近接
する第1と第2の光学補償フィルム805,806の温
度も上昇し、フィルム面内において温度分布が発生す
る。このような温度変化によって、第1と第2の光学補
償フィルム805,806の支持体812、すなわち、
TACフィルムのフィルム面内には、熱膨張による応力
が発生する。この応力は、フィルム面内の周辺端部で特
に大きく、例えば、矩形状のフィルムであるとすると、
4隅付近で顕著である。そして、このような応力によっ
て、TACフィルム内における分子の光学軸の方向が変
化することになり、TACフィルムの複屈折性(光学特
性)に変化をもたらすことになる。温度変化によって光
学補償フィルムの複屈折性が変化すると、仮に、一様な
画面を表示したとしても、図11に示すように、応力が
顕著な4隅付近において他の領域に比べて画面が明るく
なり、明るさの分布が発生してしまう場合がある。ま
た、カラー画像を表示するプロジェクタでは、通常、
赤、緑、青色に対応する3枚の液晶デバイスを利用する
ため、上記のような明るさ分布がそれぞれの液晶デバイ
スに独立して発生すると、色ムラが発生してしまうこと
になる。
【0010】このような明るさ分布の問題は、光学補償
フィルム805,806を、それぞれ、薄い光学ガラス
に貼り付けて、液晶パネル801、偏光板802i,8
02oの双方から離して設けるようにすれば、解決可能
である。しかしながら、部品数の増加や、装置の大型化
を伴うことになり、あまり好ましくない。
【0011】なお、上記のような問題は、プロジェクタ
に用いられる液晶ライトバルブと呼ばれる液晶デバイス
だけでなく、直視型の液晶ディスプレイに用いられてい
る液晶デバイスにおいて、光学補償フィルムを利用した
ものにも共通する問題である。
【0012】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、温度変化によっ
て発生していた明るさ分布を抑制しつつ、コントラスト
を向上させることのできる技術を提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第
1の液晶パネルは、2つの基板部と、前記2つの基板部
で挟持される液晶層とを有する液晶パネルであって、前
記2つの基板部に含まれる少なくとも1つのガラス面上
に光学補償膜を有し、前記光学補償膜は、所定の無機酸
化物を前記ガラス面上に斜め方向から蒸着またはスパッ
タすることにより形成される、所定の複屈折性を示す複
屈折層を含むことを特徴とする。
【0014】所定の無機酸化物を斜め方向から蒸着また
はスパッタすると、複屈折性を示す複屈折層を形成する
ことが可能である。従って、この複屈折層を、液晶層に
おける液晶分子の複屈折性を抑制するような複屈折性を
示すように形成すれば、先に述べたコントラストの入射
角依存性が低減され、コントラストを向上させることが
可能となる。
【0015】また、光学補償膜は、所定の無機酸化物を
ガラス面上に斜め方向から蒸着またはスパッタすること
により形成されているので、先に述べた温度変化によっ
て発生していた明るさ分布を抑制することが可能であ
る。
【0016】なお、前記光学補償膜の前記複屈折層は、
前記液晶層における厚み方向に沿って配列された液晶分
子であって、前記液晶層の厚み方向に対して光学軸が傾
斜する液晶分子の複屈折性を抑制するように形成されて
いるようにしてもよい。
【0017】このようにすれば、前記液晶層の厚み方向
に対して光学軸が傾斜した液晶分子の複屈折性によるコ
ントラストの入射角依存性を低減することが可能であ
る。
【0018】また、前記光学補償膜の前記複屈折層は、
異なった複屈折性を示す層が複層形成されているように
してもよい。
【0019】こうすれば、異なった複屈折性を示す複数
の液晶分子が液晶層の厚み方向に配列されている場合に
おいて、これらの複数の複屈折性に起因するコントラス
トの入射角依存性を低減することが可能である。
【0020】なお、前記光学補償膜の前記複屈折層は、
前記液晶層における厚み方向に沿って配列された複数の
液晶分子であって、前記液晶層の厚み方向に対して光学
軸の傾斜角度が異なる液晶分子それぞれの複屈折性を抑
制するように、異なった複屈折性を示す層が複層形成さ
れているようにすることが可能である。
【0021】このようにすれば、前記液晶層の厚み方向
に対して光学軸の傾斜角度が異なる液晶分子が液晶層の
厚み方向に配列されている場合において、これらの複数
の複屈折性に起因するコントラストの入射角依存性を低
減することが可能である。
【0022】なお、上記第1の液晶パネルにおいて、前
記ガラス面には、前記液晶層を制御するための電極が形
成されており、前記光学補償膜の前記複屈折層は、前記
所定の無機酸化物を前記電極上に斜め方向から蒸着また
はスパッタすることにより、前記電極を介して前記ガラ
ス面上に形成されているようにすることも可能である。
【0023】本発明の第2の液晶パネルは、入射側基板
部および射出側基板部と、前記入射側基板部および射出
側基板部で挟持される液晶層とを有する液晶パネルであ
って、前記入射側基板部に含まれる第1のガラス面上に
入射側光学補償膜を有し、前記射出側基板部に含まれる
第2のガラス面上に射出側光学補償膜を有し、前記入射
側光学補償膜は、第1の無機酸化物を前記第1のガラス
面上に斜め方向から蒸着またはスパッタすることにより
形成される、第1の複屈折性を示す複屈折層を含み、前
記射出側光学補償膜は、第2の無機酸化物を前記第2の
ガラス面上に斜め方向から蒸着またはスパッタすること
により形成される、第2の複屈折性を示す複屈折層を含
むことを特徴とする。
【0024】第2の液晶パネルにおいては、入射側基板
部に含まれる第1のガラス面上に、第1の複屈折性を示
す第1の複屈折層を有する入射側光学補償膜を有し、射
出側基板部に含まれる第2のガラス面上に、第2の複屈
折性を示す第2の複屈折層を有する射出側光学補償膜を
有している。この場合にも、先に述べたコントラストの
入射角依存性が低減され、コントラストを向上させるこ
とが可能となる。また、入射側光学補償膜は第1の無機
酸化物を第1のガラス面上に斜め方向から蒸着またはス
パッタし、射出側光学補償膜は第2の無機酸化物を第2
のガラス面上に斜め方向から蒸着またはスパッタするこ
とにより、それぞれ形成されているので、先に述べた温
度変化によって発生していた明るさ分布を抑制すること
が可能である。
【0025】ここで、前記第1と第2の無機酸化物は、
互いに等しい無機酸化物であってもよい。
【0026】また、前記第1と第2の複屈折性は、互い
に等しいことも好ましい。
【0027】なお、前記入射側光学補償膜の前記複屈折
層は、前記入射側基板部に近い液晶層における厚み方向
に沿って配列された液晶分子であって、前記液晶層の厚
み方向に対して光学軸が傾斜した液晶分子の複屈折性を
抑制するように形成されており、前記射出側光学補償膜
の前記複屈折層は、前記射出側基板部に近い液晶層にお
ける厚み方向に沿って配列された液晶分子であって、前
記液晶層の厚み方向に対して光学軸が傾斜した液晶分子
の複屈折性を抑制するように形成されているようにして
もよい。
【0028】このようにすれば、前記入射側基板部に近
い液晶層および前記射出側基板部に近い液晶層におい
て、前記液晶層の厚み方向に対して光学軸が傾斜した液
晶分子の複屈折性によるコントラストの入射角依存性を
低減することが可能である。
【0029】また、前記入射側光学補償膜の前記複屈折
層は、異なった複屈折性を示す層が複層形成されている
ようにしてもよい。
【0030】こうすれば、入射側基板部に近い液晶層
で、異なった複屈折性を示す複数の液晶分子が、液晶層
の厚み方向に配列されている場合において、これらの異
なった複屈折性に起因するコントラストの入射角依存性
を低減することが可能である。
【0031】ここで、前記入射側光学補償膜の前記複屈
折層は、前記入射側基板部に近い液晶層における厚み方
向に沿って配列された複数の液晶分子であって、前記液
晶層の厚み方向に対して光学軸の傾斜角度が異なる液晶
分子のそれぞれの複屈折性を抑制するように、前記異な
った複屈折性を示す複数の層が複層形成されているよう
にすることが可能である。
【0032】このようにすれば、入射側基板部に近い液
晶層で、液晶層の厚み方向に対して光学軸の傾斜角度が
異なる液晶分子が液晶層の厚み方向に配列されている場
合において、これらの異なった複屈折性に起因するコン
トラストの入射角依存性を低減することが可能である。
【0033】なお、前記射出側光学補償膜の前記複屈折
層は、異なった複屈折性を示す層が複層形成されている
ようにしてもよい。
【0034】こうすれば、射出側基板部に近い液晶層
で、異なった複屈折性を示す複数の液晶分子が、液晶層
の厚み方向に配列されている場合において、これらの異
なった複屈折性に起因するコントラストの入射角依存性
を低減することが可能である。
【0035】ここで、前記射出側光学補償膜の前記複屈
折層は、前記射出側基板部に近い液晶層における厚み方
向に沿って配列された複数の液晶分子であって、前記液
晶層の厚み方向に対して光学軸の傾斜角度が異なる液晶
分子のそれぞれの複屈折性を抑制するように、前記異な
った複屈折性を示す層が複層形成されているようにする
ことが可能である。
【0036】このようにすれば、射出側基板部に近い液
晶層で、液晶層の厚み方向に対して光学軸の傾斜角度が
異なる液晶分子が液晶層の厚み方向に配列されている場
合において、これらの異なった複屈折性に起因するコン
トラストの入射角依存性を低減することが可能である。
【0037】なお、上記第2の液晶パネルにおいて、前
記第1のガラス面には、前記液晶層を制御するための入
射側電極が形成されており、前記入射側光学補償膜の複
屈折層は、前記第1の無機酸化物を前記入射側電極上に
斜め方向から蒸着またはスパッタすることにより、前記
入射側電極を介して前記第1のガラス面上に形成されて
いるようにすることも可能である。
【0038】また、上記第2の液晶パネルにおいて、前
記第2のガラス面には、前記液晶層を制御するための射
出側電極が形成されており、前記射出側光学補償膜の複
屈折層は、前記第2の無機酸化物を前記射出側電極上に
斜め方向から蒸着またはスパッタすることにより、前記
射出側電極を介して前記第2のガラス面上に形成されて
いるようにすることも可能である。
【0039】なお、上記第1、第2の液晶パネルは、T
N(ツイステッドネマティック)モードで動作する液晶パ
ネルとすることができる。
【0040】TNモードの液晶パネルにおいては、コン
トラストに入射角依存性が生じやすい。したがって、T
Nモードで動作する液晶パネルの場合には、コントラス
トの入射角依存性の低減効果は、特に大きい。
【0041】本発明の第1の液晶デバイスは、与えられ
た画像信号に応じて光を変調する液晶デバイスであっ
て、上記第1の液晶パネルまたは第2の液晶パネルと、
前記液晶パネルの光入射面側に配置された入射側偏光板
と、前記液晶パネルの光射出面側に配置された射出側偏
光板と、を備えることを特徴とする。
【0042】本発明の第1の液晶デバイスは、上記第1
または第2の液晶パネルを備えているので、同様に、先
に述べたコントラストの入射角依存性が低減され、コン
トラストを向上させることが可能となる。先に述べた温
度変化によって発生していた明るさ分布を抑制すること
が可能である。
【0043】本発明の第2の液晶デバイスは、与えられ
た画像信号に応じて光を変調する液晶デバイスであっ
て、2つの基板部と、前記2つの基板部で挟持される液
晶層とを有する液晶パネルと、前記液晶パネルの光入射
面側に配置された入射側偏光板と、前記液晶パネルの光
射出面側に配置された射出側偏光板と、前記液晶パネル
と前記入射側偏光板との間と、前記液晶パネルと前記射
出側偏光板との間と、の少なくとも一方に配置された光
学補償素子と、を備え、前記光学補償素子は、ガラス板
と、前記ガラス板上に、所定の無機酸化物を斜め方向か
ら蒸着またはスパッタすることにより形成される、所定
の複屈折性を示す複屈折層を含む光学補償膜と、を備え
ることを特徴とする。
【0044】本発明の第2の液晶デバイスの光学補償素
子は、ガラス板上に、所定の無機酸化物を斜め方向から
蒸着またはスパッタすることにより形成される、所定の
複屈折性を示す複屈折層を含む光学補償膜を備えてい
る。従って、先に述べたコントラストの入射角依存性を
低減して、コントラストを向上させることが可能となる
とともに、先に述べた温度変化によって発生していた明
るさ分布を抑制することが可能である。
【0045】本発明の第1のプロジェクタは、画像を投
写表示するためのプロジェクタであって、照明光を射出
する照明光学系と、前記照明光学系からの光を画像信号
に応じて変調する液晶ライトバルブと、前記液晶ライト
バルブの光射出面に形成される画像光を投写する投写光
学系と、を備え、前記液晶ライトバルブは、上記第1ま
たは第2の液晶デバイスであることを特徴とする。
【0046】本発明の第1のプロジェクタは、上記液晶
デバイスを液晶ライトバルブとして用いているので、同
様に、先に述べたコントラストの入射角依存性が低減さ
れ、投写表示される画像のコントラストを向上させるこ
とが可能となる。また、先に述べた温度変化によって発
生していた画像の明るさ分布を抑制することが可能であ
る。
【0047】本発明の第2のプロジェクタは、カラー画
像を投写表示するためのプロジェクタであって、照明光
を射出する照明光学系と、前記照明光学系から射出され
た前記照明光を、3つの色成分をそれぞれ有する第1な
いし第3の色光に分離する色光分離光学系と、前記色光
分離光学系により分離された第1ないし第3の色光を、
画像信号に応じて変調する第1ないし第3の液晶ライト
バルブと、前記第1ないし第3の液晶ライトバルブの光
射出面に形成される画像光を合成する色合成部と、前記
色合成部から射出される合成光を投写する投写光学系
と、を備え、前記第1ないし第3の液晶ライトバルブの
それぞれは、上記第1または第2の液晶デバイスである
ことを特徴とする。
【0048】本発明の第1のプロジェクタは、上記液晶
デバイスを液晶ライトバルブとして用いているので、同
様に、先に述べたコントラストの入射角依存性が低減さ
れ、投写表示されるカラー画像のコントラストを向上さ
せることが可能となる。また、先に述べた温度変化によ
って発生していた明るさ分布を抑制することにより、カ
ラー画像の色ムラを抑制することが可能である。
【0049】上記第1と第2のプロジェクタにおいて、
前記照明光学系は、略平行な光線束を射出する光源装置
と、前記光源装置から射出された光線束を複数の部分光
線束に分割するための分割光学素子と、前記分割光学素
子から射出された前記複数の部分光線束を、前記液晶ラ
イトバルブの前記光入射面に重畳して照射するための重
畳レンズと、を備えるようにしてもよい。
【0050】光源装置から射出された光線束を複数の部
分光線束に分割して、これを液晶ライトバルブの光入射
面に重畳させるいわゆるインテグレータ光学系は、複数
の疑似光源からの光をライトバルブに照射する光学系で
あるため、液晶ライトバルブに光が複数の方向から照射
されることになる。本発明の第1と第2のプロジェクタ
においては、上記発明の液晶デバイスが液晶ライトバル
ブとして用いられているので、このように液晶ライトバ
ルブに複数の方向から入射する光がある場合にも、コン
トラストの入射角依存性を低減させることができる。こ
の結果、投写光学系によって投写表示される画像のコン
トラストを向上させることが可能である。インテグレー
タ光学系を用いる場合には、様々な方向から入射する光
があり、光の入射角度をコントラストが最も高くなる方
向に合わせるという従来の方法によってコントラストの
向上を図ることができないため、本発明を用いる効果
は、特に大きい。
【0051】本発明の表示装置は、請求項17記載の液
晶デバイスを備えることを特徴とする。本発明の表示装
置は、上記液晶デバイスを備えているので、同様に、先
に述べたコントラストの入射角依存性が低減され、表示
される画像のコントラストを向上させることが可能とな
る。また、先に述べた温度変化によって発生していた画
像の明るさ分布を抑制することが可能である。
【0052】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、実施例に基づき以下の手順で説明する。 A.第1実施例: A1.液晶デバイスの構成: A2.光学補償膜の構成: B.第2実施例: C.第3実施例: D.プロジェクタの構成: E.変形例:
【0053】A.第1実施例:図1は、第1実施例とし
ての液晶デバイスの構成を示す説明図である。図1
(A)は、液晶デバイス300の構成を示す概略断面図
であり、図1(B)は、液晶デバイス300の一部の構
成を示す概略斜視図である。この液晶デバイス300
は、液晶パネル300aと、入射側に設けられた入射側
偏光板300iと、射出側に設けられた射出側偏光板3
00oとで構成されている。
【0054】液晶パネル300aは、液晶層303を挟
んで、透明な電極を有する入射側基板311および射出
側基板321を備えている。これらの基板311,32
1には、透明な光学ガラス、例えば、石英ガラスやネオ
セラム(日本電気硝子社の商標)などが用いられてい
る。
【0055】入射側基板311の液晶層303側の面上
には、透明な共通電極312が設けられている。射出側
基板321の液晶層303側の面上には、薄膜トランジ
スタ323と透明な画素電極322とが設けられてい
る。薄膜トランジスタ323は、マトリクス状に配置さ
れた複数の画素電極322の周辺に設けられ、画素電極
322と電気的に接続されている。
【0056】各画素は、1つの画素電極322と、共通
電極312と、これらの間に挟まれた液晶層303とで
構成される。入射側基板311と共通電極312との間
には、各画素を区分するように遮光部(BM)316が
設けられている。BM316は、薄膜トランジスタや配
線への光の入射を遮断する機能を有している。
【0057】上記構成の液晶パネルおよび液晶デバイス
は、アクティブマトリクス型の液晶パネルおよびアクテ
ィブマトリクス型の液晶デバイスと呼ばれる。
【0058】なお、入射側基板311および射出側基板
321の電極が形成されている面上には、さらに、液晶
層303の液晶分子を配列させるための入射側配向膜3
17および射出側配向膜327が成膜されている。この
液晶パネル300aは、TN(ツイステッドネマティッ
ク)モードの液晶パネルであり、入射側配向膜317お
よび射出側配向膜327は、入射側基板311側の液晶
分子の配向方向と射出側基板321側の液晶分子の配向
方向とが約90度の角度を成すように、ラビング処理が
なされている。
【0059】入射側基板311の液晶層303と反対側
の表面にはマイクロレンズアレイ313が光学接着剤3
14によって貼りつけられている。マイクロレンズアレ
イ313は、複数のマイクロレンズ313aを有してお
り、各マイクロレンズ313aは、上記各画素にそれぞ
れ光を集光するように配置されている。なお、このマイ
クロレンズアレイ313を省略するようにしてもよい。
但し、各マイクロレンズ313aは、対応する各画素に
光を集光し、光の利用効率を向上させる機能を有してい
るので、マイクロレンズアレイ313を有しているほう
が好ましい。
【0060】マイクロレンズアレイ313の入射側基板
311と反対側の表面には、入射側カバー315が光学
接着剤によって貼りつけられている。射出側基板321
の液晶層303と反対側の表面にも、射出側カバー32
5が光学接着剤によって貼りつけられている。これらの
カバー315,325にも、透明な光学ガラス、例え
ば、石英ガラスやネオセラムなどが用いられている。
【0061】入射側カバー315のマイクロレンズ31
3と反対側の表面(光入射面)には入射側光学補償膜3
18が成膜されている。同様に、射出側カバーの射出側
基板321と反対側の表面(光射出面)には射出側光学
補償膜328が成膜されている。
【0062】なお、液晶層303よりも入射側に設けら
れた入射側配向膜317、共通電極312、入射側基板
311、マイクロレンズアレイ313、入射側カバー3
15および入射側光学補償膜318等の各要素が入射側
基板部301に相当する。また、液晶層303よりも射
出側に設けられた射出側配向膜327、画素電極32
2、射出側基板321、射出側カバー325および射出
側光学補償膜328等の各要素が射出側基板部302に
相当する。
【0063】入射側カバー315および射出側カバー3
25の外側には、1種類の直線偏光成分のみを選択透過
させる偏光手段としての入射側偏光板300iおよび射
出側偏光板300oが設けられている。液晶デバイス3
00が、電圧無印加状態で明状態となるノーマリホワイ
トモードである場合には、これらの偏光板300i,3
00oは、互いの透過軸が直交するように設定される。
また、液晶デバイス300が、電圧無印加状態で暗状態
となるノーマリブラックモードである場合には、これら
の偏光板300i,300oは、互いの透過軸が平行と
なるように設定される。本例における入射側偏光板30
0iと射出側偏光板300oとは、互いの透過軸が直交
するように設定されており、液晶デバイス300はノー
マリホワイトモードで動作する。
【0064】なお、これらの偏光板300i,300o
は、偏光板300i,300oにおいて発生する熱が液
晶パネル300aに悪影響を及ぼす可能性があるため、
離間して配置するほうが好ましいが、液晶パネル300
aへの熱の影響が許容できる程度であるような場合は、
入射側カバー315および射出側カバー325上、具体
的には、入射側光学補償膜318および射出側光学補償
膜328上に貼りつけてもよい。また、偏光板300
i,300oのうち一方のみを対応する入射側カバー3
15あるいは射出側カバー325の上に貼りつけて、他
方は離間して配置するようにしても良い。なお、液晶パ
ネル300aの部分のみを液晶デバイスと呼ぶ場合もあ
るが、本実施形態においては、液晶パネル300aと偏
光板300i,300oとを組み合わせたものを液晶デ
バイスと呼ぶ。
【0065】A2.光学補償膜の構成:図2は、入射側
配向膜317および射出側配向膜327付近における液
晶層303の液晶分子と、入射側光学補償膜318およ
び射出側光学補償膜328の分子の状態を示す説明図で
ある。
【0066】ノーマリホワイトモードの液晶デバイス3
00において、光を透過する明状態、すなわち、液晶層
303に電圧を印加しない状態では、正の一軸性物質と
しての液晶分子の光学軸は、原理的には、上述した入射
側配向膜317および射出側配向膜327のラビング方
向に従って、入射側基板311と射出側基板321との
間で約90度連続的にねじれた状態で配列され、入射側
配向膜317近傍ではラビング方向317dに平行とな
り、射出側配向膜327近傍ではラビング方向327d
に平行となる。このような配列を有する液晶層303
は、入射した偏光光の偏光方向が回転するという「旋光
性」を示す。また、光を遮光する暗状態、すなわち、液
晶層303に電圧が印加された状態では、原理的には、
液晶分子の旋光性は消失し、液晶分子の光学軸が2枚の
基板311,312の基板面に対する法線(基板法線)
Pnの方向(「液晶層の厚み方向」とも呼ぶ)に平行に
起き上がった状態で配列される。
【0067】しかしながら、図2に示すように、実際の
入射側配向膜317および射出側配向膜327近傍にお
ける液晶分子の光学軸は、ラビング方向317d,32
7dおよび基板法線Pnに対して傾斜した状態となる。
なお、このような配向膜近傍における液晶分子の光学軸
の傾斜を「プレチルト」と呼ぶ。
【0068】このような液晶分子の光学軸の傾斜は、液
晶分子の複屈折性(屈折率異方性)に変化をもたらすた
め、液晶デバイスのコントラストの入射角依存性が偏っ
た特性、例えば、基板法線Pnに対して左右方向や上下
方向でコントラストの入射角依存性が対称でなく、どち
らか一方に偏った特性となる。このような偏ったコント
ラストの入射角依存性は、光の入射角によってはコント
ラストの低下を招くことになる。
【0069】そこで、上記のような液晶デバイスに発生
するコントラストの入射角依存性の偏りを抑制するため
に、本実施例の液晶デバイス300における入射側光学
補償膜318には、入射側配向膜317近傍において光
学軸(長軸)が傾斜した液晶分子(以下、「傾斜液晶分
子」とも呼ぶ)の複屈折性をキャンセルするような複屈
折性を示す複屈折層が形成されている。また、射出側光
学補償膜328には、射出側配向膜327近傍における
傾斜液晶分子の複屈折性をキャンセルするような複屈折
性を示す複屈折層が形成されている。なお、これらの複
屈折層は、以下のようにして形成されている。
【0070】図3は、傾斜液晶分子の複屈折性をキャン
セルする原理について示す説明図である。光学軸が傾斜
した正の一軸性物質Maの複屈折性をキャンセルするた
めには、図3(A)に示すように、面対称な光学軸を有
する正の一軸性物質Mbを組み合わせることにより実現
可能である。また、図3(B)に示すように、正の一軸
性物質Maに等しい光学軸を有する負の一軸性物質Mc
を組み合わせることによっても実現可能である。
【0071】そこで、図2の入射側光学補償膜318の
複屈折層および射出側光学補償膜328の複屈折層は、
図3(A)の原理を適用して、それぞれ対応する傾斜液
晶分子の光学軸と入射側基板311や射出側基板321
の基板面に対して面対称な光学軸を有する正の一軸性分
子が配列されるように形成されている。
【0072】なお、このような傾斜した光学軸を有する
正の一軸性分子が配列された複屈折層は、Ta25のよ
うな所定の無機酸化物を基板法線Pnに対して所定の蒸
着角で、入射側カバー315の入射側表面上および射出
側カバー325の射出側表面上に斜め方向から蒸着また
はスパッタすることにより形成することが可能である。
また、所定の無機酸化物としては、Ta25以外にも、
Bi23、WO3、HfO2、CeO2、SnO2、ZrO
2、TiO2、SiO2、MoO3等が利用可能である。ま
た、入射側光学補償膜318と射出側光学補償膜328
とで、必ずしも同じ無機酸化物を斜め方向から蒸着また
はスパッタする必要はなく、それぞれ異なった無機酸化
物を斜め方向から蒸着またはスパッタするようにしても
よい。
【0073】以上説明したように、本実施例の液晶デバ
イス300では、入射側光学補償膜318および射出側
光学補償膜328によって、入射側配向膜317および
射出側配向膜327の近傍における液晶分子のプレチル
トに起因して発生するコントラストの入射角依存性の偏
りを抑制することができるので、コントラストの向上を
図ることができる。
【0074】また、入射側光学補償膜318の複屈折層
および射出側光学補償膜328の複屈折層は、光学ガラ
スを用いた入射側カバー315および射出側カバー32
5の表面上に無機酸化物を蒸着することにより形成され
ているので、従来の光学補償フィルム(図10参照)の
ように、支持体であるTACフィルムにおいて発生する
発熱による温度上昇によって光学特性(複屈折性)が変
化して、明るさの分布が発生してしまうことを抑制する
ことができる。
【0075】なお、入射側配向膜317および射出側配
向膜327の近傍において、基板法線Pnの方向(液晶
層の厚み方向)に沿って配列されている液晶分子の光学
軸の傾斜角は同じではなく、実際には変化している。こ
のため、入射側光学補償膜318の複屈折層および射出
側光学補償膜328の複屈折層における分子の光学軸の
傾斜角は、それぞれ対応する側の液晶分子の光学軸が一
様な傾斜角であると仮定して設定されている。しかしな
がら、より高精度な光学補償を実現するためには、入射
側光学補償膜318の複屈折層および射出側光学補償膜
328の複屈折層を、それぞれ対応する側の異なった液
晶分子の光学軸の傾斜角に応じて、異なった傾斜角の光
学軸を有する分子が基板法線Pnの方向に沿って配列さ
れるように複層形成するようにしてもよい。なお、光学
補償膜の複屈折層を複層化することは、以下の実施例に
おいても同様である。
【0076】B.第2実施例:図4は、第2実施例とし
ての液晶デバイスの構成を示す概略断面図である。第1
実施例の液晶デバイス300は、入射側カバー315の
光入射面上に入射側光学補償膜318を形成し、射出側
カバー325の光射出面上に出側光学補償膜328を形
成している場合を示しているが、第2実施例の液晶デバ
イス300Xは、入射側基板311上に形成された共通
電極312(入射側電極)と入射側配向膜317との間
に入射側光学補償膜318を形成し、射出側基板321
上に形成された画素電極322(射出側電極)と射出側
配向膜327との間に射出側光学補償膜328を形成し
た場合を示している。
【0077】本実施例の液晶デバイス300Xのように
入射側光学補償膜318および射出側光学補償膜328
を形成しても、光学的には第1実施例の液晶デバイス3
00と等価とみなすことができる。従って、入射側配向
膜317および射出側配向膜327の近傍における液晶
分子のプレチルトに起因して発生するコントラストの入
射角依存性の偏りを抑制することができるので、コント
ラストの向上を図ることができる。また、従来の光学補
償フィルムのように、支持体であるTACフィルムにお
いて発生する発熱による温度変化によって光学特性(複
屈折性)が変化して、明るさの分布が発生してしまうこ
とも抑制することができる。
【0078】なお、入射側光学補償膜318および射出
側光学補償膜328は、入射側基板311および射出側
基板321の液晶層303とは反対側の表面に形成する
ようにしてもよい。また、入射側光学補償膜318およ
び射出側光学補償膜328のいずれか一方を第1実施例
と同様に対応する入射側カバー315の光入射面および
射出側カバー325の光射出面上に形成するようにして
もよい。すなわち、入射側光学補償膜は入射側基板部内
のいずれかのガラス面上に形成し、射出側光学補償膜は
射出側基板部内のいずれかのガラス面上に形成すること
が可能である。
【0079】C.第3実施例:図5は、第3実施例とし
ての液晶デバイスの構成を示す概略断面図である。第1
と第2実施例の液晶デバイス300,300Xは、入射
側基板部内のいずれかのガラス面上に入射側光学補償膜
を形成し、射出側基板部内のいずれかのガラス面上に射
出側光学補償膜を形成している場合を示しているが、第
3実施例の液晶デバイス300Yは、射出側カバー32
5の光射出面上に入射側光学補償膜318と射出側光学
補償膜328とを複層形成している場合を示している。
【0080】本実施例の液晶デバイス300Yのように
入射側光学補償膜318および射出側光学補償膜328
を同一ガラス面上に複層形成しても、光学的には第1と
第2実施例の液晶デバイス300,300Aと等価とみ
なすことができる。従って、入射側配向膜317および
射出側配向膜327の近傍における液晶分子のプレチル
トに起因して発生するコントラストの入射角依存性の偏
りを抑制することができるので、コントラストの向上を
図ることができる。また、従来の光学補償板のように、
支持体であるTACフィルムにおいて発生する発熱によ
る温度変化によって光学特性(複屈折性)が変化して、
明るさの分布が発生してしまうことも抑制することがで
きる。
【0081】なお、本実施例の液晶デバイス300Yで
は、射出面側光学補償膜328、入射面側光学補償膜3
18の順に複層形成した場合を例に示しているが、逆の
順に複層形成してもよい。また、入射面側光学補償膜3
28の複屈折層および射出面側光学補償膜328の複屈
折層をそれぞれ複層化する場合には、それぞれの複数の
層をそれぞれ区別して複層化する必要はなく、全体とし
て要求される数の複数の層が形成されるようにすればよ
い。
【0082】また、本実施例では、射出面側カバー32
5の光射出面上に入射面側光学補償膜318および射出
面側光学補償膜328を複層形成した場合を例に示して
いるが、射出側カバー325の光射出面と反対側の面
上、射出側基板321のどちらか一方の面上、射出側配
向膜327の面上、入射側基板311のどちらか一方の
面上、入射側配向膜317の面上、入射側カバー315
のどちらか一方の面上に複層形成するようにしてもよ
い。また、入射側基板部内の異なったガラス面上に入射
側光学補償膜318と射出側光学補償膜328とを入射
側基板部内または射出側基板部内の異なったガラス面上
に形成するようにしてもよい。すなわち、2つの基板部
内に含まれる少なくとも1つのガラス面上に少なくとも
1つの光学補償膜を形成するようにすればよい。
【0083】D.プロジェクタの構成:図6は、本発明
の液晶デバイスを液晶ライトバルブとして適用したプロ
ジェクタを示す説明図である。なお、以下の実施例にお
いては、互いに直交する3つの方向を便宜的にx方向
(横方向)、y方向(縦方向)、z方向(光軸と平行な
方向)とする。
【0084】プロジェクタ1000は、照明光学系10
0と、色光分離光学系200と、3つの液晶ライトバル
ブ300R,300G,300Bと、クロスダイクロイ
ックプリズム(色光合成光学系)400と、投写レンズ
(投写光学系)500とを備えている。
【0085】照明光学系100から射出された光は、色
光分離光学系200において赤(R)、緑(G)、青
(B)の3色の色光に分離される。分離された各色光
は、液晶ライトバルブ300R,300G,300Bに
おいて画像信号(画像情報)に応じて変調される。変調
された各色光(画像光)は、クロスダイクロイックプリ
ズム400で合成され、投写レンズ500によってスク
リーン上にカラー画像が投写表示されることとなる。
【0086】図7は、図6の照明光学系100を拡大し
て示す説明図である。この照明光学系100は、光源装
置120と、第1および第2のレンズアレイ140,1
50と、偏光発生光学系160と、重畳レンズ170と
を備えている。光源装置120と、第1および第2のレ
ンズアレイ140,150と、偏光発生光学系160
と、重畳レンズ170とは、それぞれの光軸がシステム
光軸100axに一致するように配置されている。な
お、図7において照明光学系100が照明する照明領域
LAは、図6の液晶ライトバルブ300R,300G,
300Bに対応する。
【0087】光源装置120は、略平行な光線束を射出
する機能を有している。光源装置120は、光源ランプ
122と、光源ランプ122から射出された放射光を反
射して光源光軸(システム光軸100ax)に略平行な光
線束とするリフレクタ124とを有している。光源ラン
プ122としては、メタルハライドランプや高圧水銀放
電灯などの高圧放電灯が用いられる。リフレクタ124
としては、回転放物面形状の反射面を有する凹面鏡が用
いられる。なお、リフレクタとしては、回転楕円面形状
の反射面を有する凹面鏡を用いることも可能である。た
だし、この場合には、リフレクタの開口面近傍に、光源
装置から射出される集光光を平行光に変換する平行化レ
ンズを設ける必要がある。
【0088】第1のレンズアレイ140は、マトリクス
状に配列された複数の小レンズ142を有している。各
小レンズ142は平凸レンズであり、z方向から見たと
きの外形形状は、照明領域LA(液晶ライトバルブ)と
相似形となるように設定されている。第1のレンズアレ
イ140は、光源装置120から射出された略平行な光
線束を複数の部分光線束に分割して射出する。なお、第
1のレンズアレイ140は、本発明の分割光学素子に相
当する。
【0089】第2のレンズアレイ150は、マトリクス
状に配列された複数の小レンズ152を有しており、第
1のレンズアレイ150と同様のものが用いられてい
る。第2のレンズアレイ150は、第1のレンズアレイ
140から射出された部分光線束のそれぞれの中心軸が
システム光軸100axにほぼ平行となるように揃える
機能を有しているとともに、第1のレンズアレイ140
の各小レンズ142の像を照明領域LA上に結像させる
機能を有している。なお、第2のレンズアレイ150
は、省略可能である。
【0090】第1のレンズアレイ140の各小レンズ1
42から射出された部分光線束は、図示するように、第
2のレンズアレイ150を介して、その近傍位置、すな
わち、偏光発生光学系160内において集光される。
【0091】偏光発生光学系160は、2つの偏光発生
素子アレイ160A,160Bにより構成されている。
第1および第2の偏光発生素子アレイ160A,160
Bは、システム光軸100axに対して、対称となるよ
うに配置されている。
【0092】図8は、図7の偏光発生素子アレイ160
Aを拡大して示す説明図である。図8(A)は、第1の
偏光発生素子アレイ160Aの斜視図を示しており、図
8(B)は、+y方向から見たときの平面図を示してい
る。偏光発生素子アレイ160Aは、遮光板62と、偏
光ビームスプリッタアレイ64と、選択位相差板66と
を備えている。なお、第2の偏光発生素子アレイ160
Bについても同様である。
【0093】偏光ビームスプリッタアレイ64は、図8
(A)に示すように、略平行四辺形の断面を有する柱状
の透光性板材64cが複数貼り合わされて構成されてい
る。各透光性板材64cの界面には、偏光分離膜64a
と反射膜64bとが交互に形成されている。なお、偏光
分離膜64aとしては誘電体多層膜が用いられ、反射膜
64bとしては誘電体多層膜や金属膜が用いられる。
【0094】遮光板62は、遮光面62bと開口面62
aとがストライプ状に配列されて構成されている。遮光
板62は、遮光面62bに入射する光線束を遮り、開口
面62aに入射する光線束を通過させる機能を有してい
る。遮光面62bと開口面62aとは、第1のレンズア
レイ140(図7)から射出された部分光線束が偏光ビ
ームスプリッタアレイ64の偏光分離膜64aのみに入
射し、反射膜64bには入射しないように配列されてい
る。具体的には、図8(B)に示すように、遮光板62
の開口面62aの中心は、偏光ビームスプリッタアレイ
64の偏光分離膜64aの中心とほぼ一致するように配
置されている。また、開口面62aのx方向の開口幅W
pは、偏光分離膜64aのx方向の大きさとほぼ等しく
設定されている。このとき、遮光板62の開口面62a
を通過した光線束は、そのほとんど全てが偏光分離膜6
4aのみに入射し、反射膜64bには入射しないことと
なる。なお、遮光板62としては、平板状の透明体(例
えばガラス板)に遮光性の膜(例えばクロム膜や、アル
ミニウム膜、誘電体多層膜など)を部分的に形成したも
のを用いることができる。また、アルミニウム板のよう
な遮光性の平板に開口部を設けたものを用いてもよい。
【0095】第1のレンズアレイ140(図7)から射
出された各部分光線束は、図8(B)に実線で示すよう
に、その主光線(中心軸)がシステム光軸100axに
ほぼ平行に遮光板62の開口面62aに入射する。開口
面62aを通過した部分光線束は、偏光分離膜64aに
入射する。偏光分離膜64aは、入射した部分光線束を
s偏光の部分光線束とp偏光の部分光線束とに分離す
る。このとき、p偏光の部分光線束は偏光分離膜64a
を透過し、s偏光の部分光線束は偏光分離膜64aで反
射される。偏光分離膜64aで反射されたs偏光の部分
光線束は、反射膜64bに向かい、反射膜64bにおい
てさらに反射される。このとき、偏光分離膜64aを透
過したp偏光の部分光線束と、反射膜64bで反射され
たs偏光の部分光線束とは、互いにほぼ平行となってい
る。
【0096】選択位相差板66は、開口層66aとλ/
2位相差層66bとによって構成されている。なお、開
口層66aは、λ/2位相差層66bが形成されていな
い部分である。開口層66aは、入射する直線偏光光を
そのまま透過する機能を有している。一方、λ/2位相
差層66bは、入射する直線偏光光を、偏光方向が直交
する直線偏光光に変換する偏光変換素子としての機能を
有している。本実施例においては、図8(B)に示すよ
うに、偏光分離膜64aを透過したp偏光の部分光線束
は、λ/2位相差層66bに入射する。したがって、p
偏光の部分光線束は、λ/2位相差層66bにおいて、
s偏光の部分光線束に変換されて射出される。一方、反
射膜64bで反射されたs偏光の部分光線束は、開口層
66aに入射するので、s偏光の部分光線束のまま射出
される。すなわち、偏光発生光学系160に入射した非
偏光の部分光線束は、s偏光の部分光線束に変換されて
射出されることとなる。なお、反射膜64bで反射され
るs偏光の部分光線束の射出面だけにλ/2位相差層6
6bを配置することにより、偏光発生光学系160に入
射する部分光線束をp偏光の部分光線束に変換して射出
することもできる。選択位相差板66としては、開口層
66aの部分に何も設けず、単に、λ/2位相差層66
bをp偏光の部分光線束またはs偏光の部分光線束の射
出面に貼りつけるようなものであってもよい。
【0097】なお、上記偏光発生光学系160は、シス
テム光軸100axに対して対象に配置された2つの偏
光発生素子アレイを備える場合を示しているが、1つの
偏光変換素子アレイを備えるようにしてもよい。
【0098】第1のレンズアレイ140から射出された
複数の部分光線束は、上記のように、偏光発生光学系1
60によって各部分光線束ごとに2つの部分光線束に分
離されるとともに、それぞれ偏光方向の揃ったほぼ1種
類の直線偏光光に変換される。偏光方向の揃った複数の
部分光線束は、図7に示す重畳レンズ170によって照
明領域LA上で重畳されることとなる。このとき、照明
領域LAを照射する光の強度分布は、ほぼ均一となって
いる。
【0099】照明光学系100(図6)は、偏光方向の
揃った照明光(s偏光光)を射出し、色光分離光学系2
00を介して、液晶ライトバルブ300R,300G,
300Bを照明する。すなわち、照明光学系100の2
つのレンズアレイ140,150と、重畳レンズ170
とは、照明領域LA(液晶ライトバルブ300R,30
0G,300Bを)をほぼ均一に照明するためのインテ
グレータ光学系を構成している。
【0100】色光分離光学系200は、2枚のダイクロ
イックミラー220,240と、リレー光学系250と
を備えている。照明光学系100Bから射出された光
は、反射ミラー210によって第1のダイクロイックミ
ラー220に向けて反射される。この反射ミラー210
は必ずしも必要なものではなく、照明光学系100Bの
配置の仕方によって省略可能である。
【0101】第1のダイクロイックミラー220は、赤
色光成分を反射するとともに、緑色光成分および青色光
成分を透過する。第1のダイクロイックミラー220で
反射された赤色光は、さらに、反射ミラー230で反射
され、フィールドレンズ260を介して赤色光用の液晶
ライトバルブ300Rの光入射面に照射される。このフ
ィールドレンズ262は、照明光学系100Bから射出
された各部分光線束をその中心光線(主光線)に対してほ
ぼ平行な光線束に変換する機能を有している。なお、他
の液晶ライトバルブ300G,300Bの前に設けられ
たフィールドレンズ264,260も同様である。
【0102】第1のダイクロイックミラー220を透過
した緑色光と青色光のうちで、緑色光は第2のダイクロ
イックミラー240によって反射され、フィールドレン
ズ264を介して緑色光用の液晶ライトバルブ300G
の光入射面に照射される。一方、青色光は、第2のダイ
クロイックミラー240を透過し、入射側レンズ25
2、リレーレンズ256、射出側レンズ(フィールドレ
ンズ)260、および反射ミラー254,258を有す
るリレー光学系250を介して、青色光用の液晶ライト
バルブ300Bの光入射面に照射される。青色光にリレ
ー光学系250が用いられているのは、青色光の経路が
他の色光の経路よりも長いため、光の利用効率の低下を
防止するためである。すなわち、入射側レンズ252に
入射した光の像をそのまま、射出側レンズ260に伝え
るためである。なお、2枚のダイクロイックミラー22
0,240は、それぞれガラス板等の透明板に対応する
誘電体多層膜をコーティングすることにより形成され
る。
【0103】色光分離光学系200で分離された各色光
は、対応する各色光用の液晶ライトバルブ300R,3
00G,300Bの光入射面上に照射される。なお、各
色光用の液晶ライトバルブ300R,300G,300
Bの光入射面が、照明光学系100が照明する照明領域
LAに相当する。
【0104】液晶ライトバルブ300R,300G,3
00Bとしては、上記第1ないし第3実施例液晶デバイ
ス300,300X,300Yのいずれかを適用するこ
とができる。本例では、第1実施例の液晶デバイス30
0を液晶ライトバルブ300R,300G,300Bと
して適用する。照明光学系100から射出される偏光光
の偏光方向は、液晶ライトバルブの光入射面側に配置さ
れた偏光板300iが透過可能な方向(透過軸の方向)
に設定される。
【0105】各液晶ライトバルブ300R,300G,
300Bの光入射面に入射した光は、画像信号に応じて
変調される。各液晶ライトバルブ300R,300G,
300Bには、液晶パネルに画像信号を供給して駆動さ
せるための図示しない駆動部が接続されている。各液晶
ライトバルブ300R,300G,300Bにおいて画
像信号に応じて変調された変調光線束は、各色の画像を
あらわす画像光として射出される。
【0106】各液晶ライトバルブ300R,300G,
300Bから射出された各色の画像光は、クロスダイク
ロイックプリズム400に入射される。クロスダイクロ
イックプリズム400は、3色の画像光を合成する色光
合成光学系としての機能を有する。クロスダイクロイッ
クプリズム400には、赤光を反射する誘電体多層膜4
10と、青光を反射する誘電体多層膜420とが、4つ
の直角プリズムの界面に略X字状に形成されている。3
色の画像光は、これらの誘電体多層膜によって合成され
て、投写レンズ500に向けて射出される。
【0107】クロスダイクロイックプリズム400で生
成された合成光は、投写レンズ500の方向に射出され
る。投写レンズ500は、クロスダイクロイックプリズ
ム400から射出された合成光を投写して、スクリーン
上にカラー画像を表示する。なお、投写レンズ500と
してはテレセントリックレンズを用いることができる。
【0108】以上のプロジェクタ1000においては、
本発明の液晶デバイス300を赤、緑、青の各色光用の
液晶ライトバルブ300R,300G,300Bとして
用いている。本発明の液晶デバイス300は、上述した
ように、液晶ライトバルブから射出される画像光のコン
トラストの入射角依存性を低減することが可能である。
また、従来の液晶デバイスにおいて、光学補償フィルム
の温度上昇による光学特性(複屈折性)の変化のために
発生していた明るさの分布を抑制することができるの
で、各液晶ライトバルブ300R,300G,300B
でそれぞれ独立して発生する明るさの分布を抑制して、
投写表示されるカラー画像に生じる色ムラを低減するこ
とが可能である。
【0109】なお、上記プロジェクタ1000では、図
6に示すように、照明光学系100として、いわゆるイ
ンテグレータ光学系が用いられているが、これに限られ
ない。例えば、ほぼ平行な光線束を射出する光源装置1
20のみで照明光学系を構成するようにしてもよい。こ
の場合には、インテグレータ光学系を用いた場合のよう
に、ライトバルブ上の1点に様々な方向から光が入射す
ることはない。しかしながら、光源装置から一方向の光
を得ることは不可能に近く、また、プロジェクタでは光
源装置と液晶ライトバルブとの間にレンズやミラーなど
様々な光学要素が配置される。したがって、液晶ライト
バルブへの光の入射角度を一方向にすることは、極めて
困難である。したがって、インテグレータ光学系を用い
ないプロジェクタにおいても、本発明の液晶デバイスを
液晶ライトバルブとして用いることにより、コントラス
トの入射角依存性を低減して、投写画像のコントラスト
を向上させることができる。
【0110】また、上記プロジェクタ1000では、光
源装置120から射出された光線束を複数の部分光線束
に分割するための光束分割光学素子として、レンズアレ
イ140を用いているが、レンズアレイ140の代わり
に、ロッドインテグレータと呼ばれる棒状の導光体を用
いることも可能である。ロッドインテグレータとして
は、例えば、断面が四角形のガラスロッドや4枚のミラ
ーを組み合わせて作った中空状のロッド等を利用するこ
とができる。このようなロッドインテグレータを用いる
場合にも、レンズアレイ140を用いる場合と同様に、
複数の疑似光源が生じることになるので、本発明の液晶
デバイスを液晶ライトバルブとして用いる効果は大き
い。
【0111】また、照明光学系100は、偏光発生光学
系160を備えているが、省略してもよい。
【0112】E.変形例:なお、この発明は上記の実施
例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲において種々の態様において実施することが
可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0113】(1)上記実施例の液晶デバイスは、液晶
パネル内の入射側基板部内または射出側基板部内の少な
くとも一方のガラス面上に光学補償膜を形成した場合を
例に説明している。しかしながら、入射側偏光板と液晶
パネルとの間と、射出側偏光板と液晶パネルとの間との
少なくとも一方に、ガラス板上に無機酸化物を斜め方向
から蒸着またはスパッタすることにより形成された光学
補償膜を有する光学補償素子を配置するようにしてもよ
い。このようにしても、部品点数は増加するものの、上
記実施例と同様な効果を得ることが可能である。
【0114】(2)上記プロジェクタの構成は、カラー
画像を表示するプロジェクタを例に示しているが、モノ
クロ画像を表示するプロジェクタにおいても同様に本発
明を適用可能である。
【0115】(3)上記実施例では、本発明の液晶デバ
イスを適用した表示装置としてプロジェクタを例に説明
しているが、直視型の表示装置に本発明の液晶デバイス
を適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例としての液晶デバイスの構成を示す
説明図である。
【図2】入射側配向膜317および射出側配向膜327
付近における液晶層303の液晶分子と、入射側光学補
償膜318および射出側光学補償膜328の分子の状態
を示す説明図である。
【図3】傾斜液晶分子の複屈折性をキャンセルする原理
について示す説明図である。
【図4】第2実施例としての液晶デバイスの構成を示す
概略断面図である。
【図5】第3実施例としての液晶デバイスの構成を示す
概略断面図である。
【図6】本発明の液晶デバイスを液晶ライトバルブとし
て適用したプロジェクタを示す説明図である。
【図7】図6の照明光学系100を拡大して示す説明図
である。
【図8】図7の偏光発生素子アレイ160Aを拡大して
示す説明図である。
【図9】光学補償フィルムを有する従来の液晶デバイス
の概略構成を示す斜視図である。
【図10】第1の光学補償フィルム805の構造を示す
概略断面図である。
【図11】光学補償フィルムの問題点を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
300…液晶デバイス 300X…液晶デバイス 300Y…液晶デバイス 300a…液晶パネル 300Xa…液晶パネル 300Ya…液晶パネル 300i…入射側偏光板 300o…射出側偏光板 301…入射側基板部 301X…入射側基板部 301Y…入射側基板部 302…射出側基板部 302X…射出側基板部 302Y…射出側基板部 303…液晶層 311…入射側基板 312…共通電極 313…マイクロレンズアレイ 313a…マイクロレンズ 314…光学接着剤 315…入射側カバー 316…遮光部(BM) 317…入射側配向膜 318…入射側光学補償膜 321…射出側基板 322…画素電極 323…薄膜トランジスタ 325…射出側カバー 327…射出側配向膜 328…射出側光学補償膜 317d…ラビング方向 327d…ラビング方向 1000…プロジェクタ 100…照明光学系 100B…照明光学系 100ax…システム光軸 120…光源装置 122…光源ランプ 124…リフレクタ140,150…レンズアレイ 142…小レンズ 152…小レンズ 160…偏光発生光学系 160A,160B…偏光発生素子アレイ 62…遮光板 62a…開口面 62b…遮光面 64…偏光ビームスプリッタアレイ 64a…偏光分離膜 64b…反射膜 64c…透光性板材 66…選択位相差板 66a…開口層 66b…λ/2位相差層 170…重畳レンズ 200…色光分離光学系 210,230…反射ミラー 220,240…ダイクロイックミラー 240…第2のダイクロイックミラー 250…リレー光学系 252…入射側レンズ 256…リレーレンズ 254,258…反射ミラー 260…フィールドレンズ(射出側レンズ) 262…フィールドレンズ 264…フィールドレンズ 300R,300G,300B…液晶ライトバルブ 400…クロスダイクロイックプリズム(色光合成光学
系) 410…誘電体多層膜 420…誘電体多層膜 500…投写レンズ(投写光学系) 800…液晶デバイス 801…液晶パネル 802i…第1の偏光板 802o…第2の偏光板 805…第1の光学補償フィルム 806…第2の光学補償フィルム 812…支持体 814…光学補償層 LA…照明領域 Ma…正の一軸性物質 Mb…正の一軸性物質 Mc…負の一軸性物質 Pn…基板法線 Wp…開口幅
フロントページの続き Fターム(参考) 2H049 BA02 BA06 BA42 BB03 BC01 BC22 2H091 FA07X FA07Z FA11X FA11Z FA12X FA12Z FA29Z FA35Z FA41Z FB06 FC04 GA01 GA13 HA07 LA04 LA17 LA20 LA30 2K103 AA01 AA05 AA11 AB01 AB05 BB02 BC16 BC17 BC51 5C058 AA08 AB06 BA06 BA08 DA06 EA01 EA02 EA03 EA26

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの基板部と、前記2つの基板部で挟
    持される液晶層とを有する液晶パネルであって、 前記2つの基板部に含まれる少なくとも1つのガラス面
    上に光学補償膜を有し、 前記光学補償膜は、所定の無機酸化物を前記ガラス面上
    に斜め方向から蒸着またはスパッタすることにより形成
    される、所定の複屈折性を示す複屈折層を含むことを特
    徴とする液晶パネル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の液晶パネルであって、 前記光学補償膜の前記複屈折層は、前記液晶層における
    厚み方向に沿って配列された液晶分子であって、前記液
    晶層の厚み方向に対して光学軸が傾斜する液晶分子の複
    屈折性を抑制するように形成されていることを特徴とす
    る液晶パネル。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の液晶パネルであって、 前記光学補償膜の前記複屈折層は、異なった複屈折性を
    示す層が複層形成されていることを特徴とする液晶パネ
    ル。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の液晶パネルであって、 前記光学補償膜の前記複屈折層は、前記液晶層における
    厚み方向に沿って配列された複数の液晶分子であって、
    前記液晶層の厚み方向に対して光学軸の傾斜角度が異な
    る液晶分子それぞれの複屈折性を抑制するように、異な
    った複屈折性を示す層が複層形成されていることを特徴
    とする液晶パネル。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の液晶パネルであって、 前記ガラス面には、前記液晶層を制御するための電極が
    形成されており、 前記光学補償膜の前記複屈折層は、前記所定の無機酸化
    物を前記電極上に斜め方向から蒸着またはスパッタする
    ことにより、前記電極を介して前記ガラス面上に形成さ
    れていることを特徴とする液晶パネル。
  6. 【請求項6】 入射側基板部および射出側基板部と、前
    記入射側基板部および射出側基板部で挟持される液晶層
    とを有する液晶パネルであって、 前記入射側基板部に含まれる第1のガラス面上に入射側
    光学補償膜を有し、 前記射出側基板部に含まれる第2のガラス面上に射出側
    光学補償膜を有し、 前記入射側光学補償膜は、第1の無機酸化物を前記第1
    のガラス面上に斜め方向から蒸着またはスパッタするこ
    とにより形成される、第1の複屈折性を示す複屈折層を
    含み、 前記射出側光学補償膜は、第2の無機酸化物を前記第2
    のガラス面上に斜め方向から蒸着またはスパッタするこ
    とにより形成される、第2の複屈折性を示す複屈折層を
    含むことを特徴とする液晶パネル。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の液晶パネルであって、 前記第1と第2の無機酸化物は、互いに等しい無機酸化
    物である、液晶パネル。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7記載の液晶パネ
    ルであって、 前記第1と第2の複屈折性は互いに等しい、液晶パネ
    ル。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし請求項8のいずれかに記
    載の液晶パネルであって、 前記入射側光学補償膜の前記複屈折層は、前記入射側基
    板部に近い液晶層における厚み方向に沿って配列された
    液晶分子であって、前記液晶層の厚み方向に対して光学
    軸が傾斜した液晶分子の複屈折性を抑制するように形成
    されており、 前記射出側光学補償膜の前記複屈折層は、前記射出側基
    板部に近い液晶層における厚み方向に沿って配列された
    液晶分子であって、前記液晶層の厚み方向に対して光学
    軸が傾斜した液晶分子の複屈折性を抑制するように形成
    されていることを特徴とする液晶パネル。
  10. 【請求項10】 請求項6ないし請求項8のいずれかに
    記載の液晶パネルであって、 前記入射側光学補償膜の前記複屈折層は、異なった複屈
    折性を示す層が複層形成されていることを特徴とする液
    晶パネル。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の液晶パネルであっ
    て、 前記入射側光学補償膜の前記複屈折層は、前記入射側基
    板部に近い液晶層における厚み方向に沿って配列された
    複数の液晶分子であって、前記液晶層の厚み方向に対し
    て光学軸の傾斜角度が異なる液晶分子のそれぞれの複屈
    折性を抑制するように、前記異なった複屈折性を示す複
    数の層が複層形成されていることを特徴とする液晶パネ
    ル。
  12. 【請求項12】 請求項6ないし請求項8、請求項1
    0、請求項11のいずれかに記載の液晶パネルであっ
    て、 前記射出側光学補償膜の前記複屈折層は、異なった複屈
    折性を示す層が複層形成されていることを特徴とする液
    晶パネル。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の液晶パネルであっ
    て、 前記射出側光学補償膜の前記複屈折層は、前記射出側基
    板部に近い液晶層における厚み方向に沿って配列された
    複数の液晶分子であって、前記液晶層の厚み方向に対し
    て光学軸の傾斜角度が異なる液晶分子のそれぞれの複屈
    折性を抑制するように、前記異なった複屈折性を示す層
    が複層形成されていることを特徴とする液晶パネル。
  14. 【請求項14】 請求項6ないし請求項13のいずれか
    に記載の液晶パネルであって、 前記第1のガラス面には、前記液晶層を制御するための
    入射側電極が形成されており、 前記入射側光学補償膜の複屈折層は、前記第1の無機酸
    化物を前記入射側電極上に斜め方向から蒸着またはスパ
    ッタすることにより、前記入射側電極を介して前記第1
    のガラス面上に形成されていることを特徴とする液晶パ
    ネル。
  15. 【請求項15】 請求項6ないし請求項14のいずれか
    に記載の液晶パネルであって、 前記第2のガラス面には、前記液晶層を制御するための
    射出側電極が形成されており、 前記射出側光学補償膜の複屈折層は、前記第2の無機酸
    化物を前記射出側電極上に斜め方向から蒸着またはスパ
    ッタすることにより、前記射出側電極を介して前記第2
    のガラス面上に形成されていることを特徴とする液晶パ
    ネル。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし請求項15のいずれか
    に記載の液晶パネルであって、 TN(ツイステッドネマティック)モードで動作する、液
    晶パネル。
  17. 【請求項17】 与えられた画像信号に応じて光を変調
    する液晶デバイスであって、 請求項1ないし請求項16のいずれかに記載の液晶パネ
    ルと、 前記液晶パネルの光入射面側に配置された入射側偏光板
    と、 前記液晶パネルの光射出面側に配置された射出側偏光板
    と、を備えることを特徴とする液晶デバイス。
  18. 【請求項18】 与えられた画像信号に応じて光を変調
    する液晶デバイスであって、 2つの基板部と、前記2つの基板部で挟持される液晶層
    とを有する液晶パネルと、 前記液晶パネルの光入射面側に配置された入射側偏光板
    と、 前記液晶パネルの光射出面側に配置された射出側偏光板
    と、 前記液晶パネルと前記入射側偏光板との間と、前記液晶
    パネルと前記射出側偏光板との間と、の少なくとも一方
    に配置された光学補償素子と、を備え、 前記光学補償素子は、 ガラス板と、 前記ガラス板上に、所定の無機酸化物を斜め方向から蒸
    着またはスパッタすることにより形成される、所定の複
    屈折性を示す複屈折層を含む光学補償膜と、を備えるこ
    とを特徴とする液晶デバイス。
  19. 【請求項19】 画像を投写表示するためのプロジェク
    タであって、 照明光を射出する照明光学系と、 前記照明光学系からの光を画像信号に応じて変調する液
    晶ライトバルブと、 前記液晶ライトバルブの光射出面に形成される画像光を
    投写する投写光学系と、を備え、 前記液晶ライトバルブは、請求項17または請求項18
    記載の液晶デバイスであることを特徴とするプロジェク
    タ。
  20. 【請求項20】 カラー画像を投写表示するためのプロ
    ジェクタであって、 照明光を射出する照明光学系と、 前記照明光学系から射出された前記照明光を、3つの色
    成分をそれぞれ有する第1ないし第3の色光に分離する
    色光分離光学系と、 前記色光分離光学系により分離された第1ないし第3の
    色光を、画像信号に応じて変調する第1ないし第3の液
    晶ライトバルブと、 前記第1ないし第3の液晶ライトバルブの光射出面に形
    成される画像光を合成する色合成部と、 前記色合成部から射出される合成光を投写する投写光学
    系と、を備え、 前記第1ないし第3の液晶ライトバルブのそれぞれは、
    請求項17または請求項18記載の液晶デバイスである
    ことを特徴とするプロジェクタ。
  21. 【請求項21】 請求項19または請求項20記載のプ
    ロジェクタであって、 前記照明光学系は、 略平行な光線束を射出する光源装置と、 前記光源装置から射出された光線束を複数の部分光線束
    に分割するための分割光学素子と、 前記分割光学素子から射出された前記複数の部分光線束
    を、前記液晶ライトバルブの前記光入射面に重畳して照
    射するための重畳レンズと、を備える、プロジェクタ。
  22. 【請求項22】 画像を表示する表示装置であって、 請求項17または請求項18記載の液晶デバイスを備え
    ることを特徴とする表示装置。
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