JP2003273628A - 誘電体アンテナ - Google Patents

誘電体アンテナ

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JP2003273628A
JP2003273628A JP2002076352A JP2002076352A JP2003273628A JP 2003273628 A JP2003273628 A JP 2003273628A JP 2002076352 A JP2002076352 A JP 2002076352A JP 2002076352 A JP2002076352 A JP 2002076352A JP 2003273628 A JP2003273628 A JP 2003273628A
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JP
Japan
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antenna
antenna element
conductor
external terminal
dielectric
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JP2002076352A
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English (en)
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Takao Shibuya
隆夫 渋谷
Kenichi Hoshi
健一 星
Tatsuya Imaizumi
達也 今泉
Hironori Okado
広則 岡戸
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路基板に実装する際に接地導体パターンの
近傍に配置しても使用周波数帯域において良好なVSW
R特性が得られ、且つ製造の簡略化を図れる小型の誘電
体アンテナを提供する。 【解決手段】 共振周波数が第1周波数に設定されてい
るアンテナエレメント113と共振周波数が第2周波数に
設定されているアンテナエレメント114の給電点を給電
用外部端子112bに接続すると共に、アンテナエレメント
114の給電点近傍にオープンスタブ115を接続し、かつ対
称な位置に配置された外部端子112a〜112hを有する誘電
体アンテナ110を構成する。オープンスタブ115を設ける
ことにより、アンテナエレメント113,114の長さが、使
用周波数の波長によって決まる通常の長さよりも短い長
さで使用周波数に共振可能になると共に、各側面の外部
端子を1つの印刷マスクを用いて印刷可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯型電話機や携
帯型無線通信機に用いられる誘電体アンテナに関し、特
に回路基板上の実装密度の向上を図れると共に製造工程
の簡易化を図れる誘電体アンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯型電話機や携帯型無線通信機
の普及が進むにつれ、その小型軽量化が要求されてい
る。半導体集積回路を初めとした各種電子部品の小型化
は急速に進んでいるが、無線通信機器に関して小型化の
妨げになるのはアンテナである。周知のようにアンテナ
は電磁波の出入り口であり、使用する周波数に共振して
いないと効率が極端に低下する。通常のダイポールアン
テナの場合、使用周波数の1/2波長の長さを必要とす
るため、小型化が非常に困難である。このためアンテナ
の小型化に関する様々な工夫が提案されている。
【0003】例えば、特開平10−13135号公報に
開示されるアンテナでは、アンテナエレメントを長尺方
向に沿って実質的に平行になるように折り返すことによ
ってアンテナの形状を小型にすると共に2つの周波数帯
に共振するように構成している。
【0004】また、特開平10−229304号公報に
開示されるアンテナでは、誘電体基板の表面にアンテナ
エレメントを形成することにより、さらなる小型化を図
ると共に簡単に回路基板に実装して用いることができる
ように工夫している。
【0005】しかしながら、携帯型電話機や携帯型無線
通信機の小型化及び集積化が進み、回路基板上に実装す
るときに、回路基板に形成されている接地導体パターン
の近傍に配置しなければならいことが多々生じる。この
場合、従来のアンテナを接地導体パターンの近傍に配置
するとアンテナの共振周波数が変化して通信に用いる周
波数帯域におけるVSWRが上昇してしまい、効率が大
幅に低下するという問題点があった。
【0006】例えば、直方体形状をなす2.4GHz帯
用の誘電体アンテナの場合、上記小型化及び集積化が進
み、上記誘電体アンテナを回路基板の接地導体に近づけ
て配置しなければならないとき、誘電体アンテナと接地
導体との間の距離を3mm以上離さなければ、アンテナ
として使用可能なVSWRを得ることはできなかった。
【0007】このため本願出願人は、特願2001−313847
号によって、回路基板に実装する際に接地導体パターン
の近傍に配置しても使用周波数帯域において良好なVS
WR特性が得られる小型の誘電体アンテナを提案した。
【0008】この誘電体アンテナの一例を図22乃至図
24に示す。図22は誘電体アンテナを示す透視斜視
図、図23は第1アンテナエレメントを示す平面図、図
24は第2アンテナエレメントを示す平面図である。
【0009】図において、10は誘電体アンテナで、誘
電体セラミック材料からなる絶縁性の平板状基板(以
下、単に基板と称する)11a,11b,11cを積層
したセラミック素体11を有し、その一側面に外部端子
12a,12bが設けられている。また、中間層の基板
11bとその下層の基板11cのそれぞれの上面には、
第1或いは第2アンテナエレメント13,14を形成す
る導電体が設けられている。また、最下層の基板11c
の裏面には回路基板1への実装時に安定して半田付け固
定できるようにダミー電極16a〜16cが成されてい
る。上記セラミック素体11の大きさは、長さL1が1
0mm、幅Wが4mm、厚さDが1mmである。
【0010】基板11bの上面に形成された第1アンテ
ナエレメント13は、帯状の導電体13a〜13oから
なり、一般に逆F型アンテナと称されているエレメント
で、例えば共振周波数が2.4GHzに設定され、給電
点インピーダンスが例えば約100Ωに設定されてい
る。給電点となる外部端子12bに一端が接続された導
電体13aの他端には導電体13b〜13kが記述の順
に蛇行するように折り返して連結されて矩形波形状をな
している。
【0011】さらに、第1アンテナエレメント13の先
端部にある導電体13kの幅は、先端部直前の導電体1
3jの幅よりも大きく形成され、導電体13kの面積を
大きくすることによって、導電体13kとその周辺の接
地導体との間に静電容量が発生し、この静電容量によっ
て第1アンテナエレメント13はヘッドキャパシティ型
のアンテナを構成する。これにより、2.4GHzに共
振する第1アンテナエレメント13の長さが短縮され
る。
【0012】また、導電体13aを境にして導電体13
b〜13kが配置された側とは反対側に導電体13l〜
13oが設けられ、導電体13lの一端は導電体13a
の長手方向中間部に直角に接続されている。さらに導電
体13lの他端には導電体13mの一端が直角に接続さ
れ、導電体13mの他端に導電体13nの一端が直角に
接続され、導電体13nの他端は導電体13oを介して
接地端子となる外部端子12aに接続されている。
【0013】基板11cの上面に形成された第2アンテ
ナエレメント14は、帯状の導電体14a〜14gから
なり、例えば共振周波数は2.5GHzに設定され、給
電点インピーダンスが例えば約100Ωに設定されてい
る。給電点となる外部端子12bに一端が接続された導
電体14aの他端には導電体14b〜14gが記述の順
に蛇行するように折り返して連結され、矩形波形状をな
している。これらの導電体14b〜14gは第1アンテ
ナエレメント13を構成する導電体13l〜13oが配
置されている側に配置されている。
【0014】さらに、第2アンテナエレメント14の先
端部にある導電体14gの幅は、先端部直前の導電体1
4fの幅よりも大きく形成され、導電体14gの面積を
大きくすることによって、導電体14gとその周辺の接
地導体との間に静電容量が発生し、この静電容量によっ
て第2アンテナエレメント14はヘッドキャパシティ型
のアンテナを構成する。これにより、2.5GHzに共
振する第2アンテナエレメント14の長さが短縮され
る。
【0015】また、導電体14aを境にして反対側に
は、長方形の導電体からなるオープンスタブ15が設け
られ、オープンスタブ15の一端は導電体14aの長手
方向中間部に直角に接続されている。また、オープンス
タブ15は、長さLstが約2mm、幅Wstが0.3mm
に設定されると共に、オープンスタブ15と導電体14
aとの接続位置と給電点(給電用外部端子12b)との
間の距離L3が約2mmに設定され、基板11bを挟ん
で第1アンテナエレメント13と複数箇所で容量結合す
るように配置されている。
【0016】使用時において、誘電体アンテナ10は回
路基板1に実装され、回路基板1上に形成された接地導
体3の接続用ランド3aに接地用の外部端子12aが接
続され、給電用の外部端子12bが給電用ランド2に接
続される。
【0017】上記構成よりなる誘電体アンテナ10は、
オープンスタブ15を設けることにより、図25及び図
26に示すような周波数特性を有したものとなり、第1
及び第2アンテナエレメント13,14の長さが、使用
周波数の波長によって決まる通常の長さよりも短い長さ
で使用周波数に共振可能となり、さらに、回路基板1に
実装する際に接地導体パターンの近傍に配置しても使用
周波数帯域において良好なVSWR特性が得られる周波
数帯域幅が拡大された。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記誘
電体アンテナ10の構成においては、外部端子12a,
12bと固定用のダミー電極16a〜16cの形成位置
に偏りがあり、方向性を有する電子部品となっている。
このため、誘電体アンテナ10の製造工程においては、
外部端子12a,12bを印刷マスクとダミー電極16
a〜16c用の印刷マスクを用意しなければならない。
さらに、これらの外部端子12a,12bとダミー電極
16a〜16cを印刷する際には、セラミック素体11
の方向を選別した上で、複数のセラミック素体11を整
列させて、外部端子12a,12bとダミー電極16a
〜16cを印刷しなければならず、非常に手間がかかり
生産コストの低減を図る障害になっていた。
【0019】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、回路
基板に実装する際に接地導体パターンの近傍に配置して
も使用周波数帯域において良好なVSWR特性が得ら
れ、且つ製造の簡略化を図れる小型の誘電体アンテナを
提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、表面に導電体が設けられた1つ以上の誘
電体層からなる直方体形状のセラミック素体と、該セラ
ミック素体の外表面に設けられた複数の外部端子とから
なり、前記セラミック素体に設けられた導電体によって
形成され、共振周波数が第1周波数に設定されている第
1アンテナエレメントと、前記セラミック素体に設けら
れた導電体によって形成され、共振周波数が前記第1周
波数と同一周波数帯域内であり且つ第1周波数とは異な
る第2周波数に設定されている第2アンテナエレメント
と、前記第1及び第2アンテナエレメントの給電点に接
続された給電用外部端子と、前記第2アンテナエレメン
トの給電点近傍に接続されているオープンスタブとを備
え、前記誘電体層の表面内で該面における中心点を通り
且つ各外表面に平行な仮想直線に対して、前記複数の外
部端子が互いに線対称な位置に配置されていると共に、
前記第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメント
の少なくとも前記給電点側の部分は、前記給電点用外部
端子を除く他の外部端子に対する結合容量が小さくなる
ように、該外部端子から所定距離だけ離れた位置に配置
されている誘電体アンテナを提案する。
【0021】該誘電体アンテナは、前記オープンスタブ
を設けることにより、前記第1及び第2アンテナエレメ
ントの長さが、使用周波数の波長によって決まる通常の
長さよりも短い長さで使用周波数に共振可能となり、さ
らに、回路基板に実装する際に接地導体パターンの近傍
に配置しても使用周波数帯域において良好なVSWR特
性が得られる周波数帯域幅が拡大される。
【0022】また、前記誘電体層の表面内で該面におけ
る中心点を通り且つ各外表面に平行な仮想直線に対し
て、前記複数の外部端子が互いに線対称な位置に配置さ
れているので、製造時の外部端子形成時において前記セ
ラミック素体の方向性を選別する必要が無く、さらに前
記外部端子が形成されている一側面に対応する印刷マス
クによって双方の側面の外部端子を印刷することができ
る。
【0023】さらに、前記第1アンテナエレメントと第
2アンテナエレメントの少なくとも前記給電点側の部分
すなわちエレメントに流れている高周波電流の値が大き
い部分は、前記給電点用外部端子を除く他の外部端子に
対する結合容量が小さくなるように、該外部端子から所
定距離だけ離れた位置に配置されているので、前記外部
端子が前記第1及び第2アンテナエレメントに与える電
気的影響が低減される。
【0024】また、本発明の誘電体アンテナは、前記第
1及び第2アンテナエレメントは誘電体層を挟んで異な
る層に設けることにより前記セラミック素体の形状を小
型化すると共に、前記オープンスタブを前記誘電体層を
挟んで前記第1アンテナエレメントの一部に重なるよう
に配置することにより、前記第1アンテナエレメントと
オープンスタブとの間に容量性結合を生じさせ且つオー
プンスタブのインダクタンス成分が第1アンテナエレメ
ントの一部に並列接続された状態となし、第1アンテナ
エレメントの長さをさらに短縮している。
【0025】また、本発明の誘電体アンテナは、前記外
部端子は前記セラミック素体の互いに平行な2つの側面
のそれぞれに設けることにより、回路基板への実装時の
安定性を高めた。さらに、前記第1アンテナエレメント
と第2アンテナエレメントを、誘電体層の面内で、前記
外部端子が形成された側面間を往復するように折り返さ
れて蛇行しする形状となし、前記第1アンテナエレメン
トと第2アンテナエレメントの少なくとも前記給電点側
の部分を、前記給電点用外部端子に対して線対称に配置
された他方の側面側の外部端子に対する結合容量が小さ
くなるように、該外部端子から所定距離だけ離れた位置
に配置した。
【0026】また、本発明の誘電体アンテナは、前記第
1アンテナエレメントと前記オープンスタブとが重なる
部分を複数箇所設定している。
【0027】さらに、本発明の誘電体アンテナは、前記
第1アンテナエレメントの給電点側の所定位置と接地用
外部端子との間に接続された帯状の導電体を設けること
によって、前記第1アンテナエレメントを、一般に逆F
型と称されるアンテナとしている。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
一実施形態を説明する。
【0029】図1は本発明の第1実施形態における誘電
体アンテナを示す透視斜視図、図2は第1アンテナエレ
メントを示す平面図、図3は第2アンテナエレメントを
示す平面図である。第1の実施形態では、現在、携帯通
信に用いられている2.4GHz帯用の誘電体アンテナ
の一例を説明する。
【0030】図1乃至図3において、110は誘電体アン
テナで、誘電体セラミック材料からなる絶縁性の平板状
基板(以下、単に基板と称する)111a,111b,111cを積
層したセラミック素体111を有し、互いに平行な2つの
側面のそれぞれに外部端子112a〜112hが設けられてい
る。これにより、回路基板への実装時の安定性を向上さ
せることができる。これらの外部端子112a〜112hは、基
板111a〜111cの表面内で該面における中心点を通り且つ
各外表面に平行な仮想直線に対して線対称な位置に配置
されている。即ち、誘電体アンテナ110には外部端子112
a〜112hの配置に関する外観上の方向性が無い。尚、図
示していないが、給電用外部端子の位置或いは第1番目
の外部端子の位置を示すマークが誘電体アンテナ110の
上面に設けられており、このマークによって回路基板へ
の実装時の位置合わせを行えるようになっている。
【0031】また、中間層の基板111bとその下層の基板
111cのそれぞれの上面には、第1或いは第2アンテナエ
レメント(以下、単にアンテナエレメントと称する)11
3,114を形成する導電体が設けられている。
【0032】上記セラミック素体111の大きさは、長さ
L1が10mm、幅Wが4mm、厚さDが1mmであ
る。また、図2,3においては、各部の寸法比が実物の
寸法比とほぼ等しくなるように描いてある。
【0033】基板111bの上面に形成された第1アンテナ
エレメント113は、帯状の導電体113a〜113oからなり、
一般に逆F型アンテナと称されているエレメントで、例
えば共振周波数が2.4GHzに設定され、給電点イン
ピーダンスが例えば約100Ωに設定されている。給電
点となる外部端子112bに一端が接続された導電体113aの
他端には導電体113b〜113kが記述の順に蛇行するように
折り返して連結されて矩形波形状をなしている。
【0034】さらに、アンテナエレメント113の先端部
にある導電体113kの幅は、先端部直前の導電体113jの幅
よりも大きく形成され、導電体113kの面積を大きくする
ことによって、導電体113kとその周辺の接地導体との間
に静電容量が発生し、この静電容量によってアンテナエ
レメント113はヘッドキャパシティ型のアンテナを構成
する。これにより、2.4GHzに共振するアンテナエ
レメント113の長さが短縮される。
【0035】また、導電体113aを境にして導電体113b〜
113kが配置された側とは反対側に導電体113l〜113oが設
けられ、導電体113lの一端は導電体113aの長手方向中間
部に直角に接続されている。さらに導電体113lの他端に
は導電体113mの一端が直角に接続され、導電体113mの他
端に導電体113nの一端が直角に接続され、導電体113nの
他端は導電体113oを介して接地端子となる外部端子112a
に接続されている。
【0036】尚、上記アンテナエレメント113の配置に
おいて、従来例との相違部分は、アンテナエレメント11
3の最初の折り返し部分すなわち導電体113bと外部端子1
12gとの間に生ずる結合容量が小さくなるように、導電
体113bが外部端子112gから所定距離Laだけ、例えば従
来例の距離の3倍以上の距離だけ離れた位置に配置され
ていることである。さらに、導電体113bを外部端子112g
から距離Laだけ離して配置したことによる導電体113
a,113cの短縮分の長さだけ先端部の導電体113kが長く形
成され、アンテナエレメント113の全長は共振周波数が
2.4GHzになるように設定されている。
【0037】基板111cの上面に形成されたアンテナエレ
メント114は、帯状の導電体114a〜114gからなり、例え
ば共振周波数は2.5GHzに設定され、給電点インピ
ーダンスが例えば約100Ωに設定されている。給電点
となる外部端子112bに一端が接続された導電体114aの他
端には導電体114b〜114gが記述の順に蛇行するように折
り返して連結され、矩形波形状をなしている。これらの
導電体114b〜114gは上記アンテナエレメント113を構成
する導電体113l〜113oが配置されている側に配置されて
いる。
【0038】さらに、アンテナエレメント114の先端部
にある導電体114gの幅は、先端部直前の導電体114fの幅
よりも大きく形成され、導電体114gの面積を大きくする
ことによって、導電体114gとその周辺の接地導体との
間に静電容量が発生し、この静電容量によってアンテナ
エレメント114はヘッドキャパシティ型のアンテナを構
成する。これにより、2.5GHzに共振するアンテナ
エレメント114の長さが短縮される。
【0039】また、導電体114aを境にして反対側には、
長方形の導電体からなるオープンスタブ115が設けら
れ、オープンスタブ115の一端は導電体114aの長手方向
中間部に直角に接続されている。また、オープンスタブ
115は、長さLstが約2mm、幅Wstが0.3mmに設
定されると共に、オープンスタブ115と導電体114aとの
接続位置と給電点(外部端子112b)との間の距離L3が
約2mmに設定され、基板111bを挟んでアンテナエレメ
ント113と複数箇所で容量結合するように配置されてい
る。
【0040】尚、上記アンテナエレメント114の配置に
おいて、従来例との相違部分は、アンテナエレメント11
4の最初の折り返し部分すなわち導電体114bと外部端子1
12g,112hとの間に生ずる結合容量が小さくなるように、
導電体114bが外部端子112g,112hから所定距離Laだ
け、例えば従来例の距離の3倍以上の距離だけ離れた位
置に配置されていることである。さらに、導電体114bを
外部端子112g,112hから距離Laだけ離して配置したこ
とによる導電体114a,114cの短縮分の長さだけ先端部の
導電体114gが長く形成され、アンテナエレメント114の
全長は共振周波数が2.5GHzになるように設定され
ている。
【0041】使用時において、誘電体アンテナ110は回
路基板1に実装され、回路基板1上に形成された接地導
体3の接続用ランド3aに接地用の外部端子112aが接続
され、給電用の外部端子112bが給電用ランド2に接続さ
れる。
【0042】上記構成よりなる誘電体アンテナ110は、
オープンスタブ115を設けたことにより、誘電体アンテ
ナ110を回路基板1上に実装するとき、回路基板1に形
成されている接地導体3との距離L2を従来よりも短く
することができる。本実施形態の誘電体アンテナ110で
は、接地導体3との間の距離L2を1mmに設定しても
良好な特性を得ることができた。さらに、形状も従来よ
り小型にすることができた。
【0043】即ち、誘電体アンテナ110は、図4に示す
ように2つのアンテナエレメント113,114の給電点が同
一の外部端子112bに接続されているので、外部端子112b
における給電点インピーダンスは一般に高周波送受信回
路の高周波入出力インピーダンスに設定されている50
Ωになる。
【0044】さらに、オープンスタブ115が、基板111b
を挟んでアンテナエレメント113と複数箇所で容量結合
するように配置されているため、図4に示したように、
アンテナエレメント113とオープンスタブ115との間に容
量性結合を生じさせ且つオープンスタブ115のインダク
タンス成分がアンテナエレメント113の一部に並列接続
された状態となり、アンテナエレメント113の長さがさ
らに短縮される。
【0045】また、前述のようにアンテナエレメント11
3,114の先端部の導電体113k、114gとその周辺の接地
導体との間に静電容量が発生し、この静電容量によって
アンテナエレメント113,114はヘッドキャパシティ型の
アンテナを構成するので、アンテナエレメント113,114
の長さがさらに短縮される。
【0046】また、誘電体アンテナ110のVSWRは、
図5に示すように、個々のアンテナエレメント113,114
のVSWRを合成したものとなる。このため、個々のア
ンテナエレメント113,114を単独で用いた場合に比べ
て、低いVSWRを示す周波数帯域幅が広がり、広帯域
での使用が可能になる。図5に示すVSWR特性では、
2.15〜2.68GHzでVSWRが3以下となり、
2.25GHzでVSWRが1.1、2.50GHzで
VSWRが1.4という低い良好な値を示している。こ
のように、本実施形態の誘電体アンテナ110によれば特
性曲線に示されるように使用対象となる周波数帯におい
て良好に使用可能な帯域幅を拡大することができる。
【0047】さらに、誘電体アンテナ110は、図6に示
すようなゲイン特性を有している。この特性によれば、
2.3GHz〜2.6GHzの周波数、特に2.2GH
z付近では0dBであるのに対して、2.6GHz以上
の周波数では周波数の増加に伴って徐々にゲインが低下
し、2.2GHz付近の周波数では−10dB以下を示
す。これにより、使用周波数帯域外において10dB以
上の減衰を得ることができ、帯域外周波数の信号による
混変調を防止することができる。
【0048】また、誘電体アンテナ110に対してXYZ
座標を図7に示すように設定したときの放射ビームパタ
ーンを図8乃至図10に示す。ここでは、誘電体アンテ
ナ110の幅W方向にX軸を、厚さD方向にY軸を、長さ
L1方向にZ軸を設定した。
【0049】図8は、YZ平面における主偏波(実線)
と交差偏波(破線)を表しているが、主偏波はほぼ円形
に近い状態になっている。図9はXY平面における主偏
波(実線)と交差偏波(破線)を表し、図10はXZ平
面における主偏波(実線)と交差偏波(破線)を表して
いる。このように良好な放射ビームパターンを得ること
ができる。
【0050】従って、本実施形態の誘電体アンテナ110
を用いることにより、誘電体アンテナ110を回路基板1
上に実装するときに、回路基板1に形成されている接地
導体3との距離L2を従来よりも短くすることができる
ので、携帯型電話機や携帯型無線通信機の小型化および
集積化に大いに貢献することができる。
【0051】さらに、前述したように各外部端子112a〜
112hが、基板111a〜111cの表面内で該面における中心点
を通り且つ各外表面に平行な仮想直線に対して線対称な
位置に配置されているので、製造時の外部端子形成時に
おいてセラミック素体111の方向性を選別する必要が無
く、さらに一方の側面に外部端子112a〜112dを形成する
ための印刷マスクによって他方の側面の外部端子112e〜
112hを形成することができ、双方の側面の外部端子を1
つの印刷マスクを用いて印刷することができる。このた
め、製造工程を大幅に簡略化することができ、製造コス
トの低減を図ることができる。
【0052】図11,12,13に比較例を示す。図1
1は第1アンテナエレメントの平面図、図12は第2ア
ンテナエレメントの平面図、図13はVSWR特性を示
す図である。この比較例は、前述した従来例の誘電体ア
ンテナ10からダミー電極16a〜16cを除去して、
8つの外部端子12a〜12hを第1実施形態と同様に
線対称な位置に設けたものである。また、図13に示す
VSWR特性は、第1実施形態と同様に、誘電体アンテ
ナを回路基板1の接地導体3から距離L2(1mm)離
して回路基板1に実装したときのものである。
【0053】このように、線対称な位置に配置された外
部端子12a〜12hを単に設けただけの場合、図13
に示すように、2.06〜2.20GHz及び2.30
〜2.64GHzでVSWRが3以下となり、2.12
GHzでVSWRが1.5、2.47GHzでVSWR
が1.6という低い値を示しているが、第1実施形態に
比べると全体的に高いVSWR値を示している。
【0054】尚、第1実施形態の誘電体アンテナ110
は、オープンスタブ115を設けることにより、実際は、
共振周波数を合わせるだけでなく、結合状態を含むイン
ピーダンスも制御できるため、短縮率6%の効果だけで
はなく、それ以上の効果が得られている。
【0055】また、オープンスタブ115の長さLstや幅
Wstを変化させたり或いはオープンスタブ115と導電体1
14aとの接続位置を変えることにより、共振周波数及び
給電点インピーダンスを変化させることができる。
【0056】また、アンテナエレメント113,114の先端
部の導電体113k,114gの長さや面積、及びアンテナエレ
メント113における給電点と接地端とを結ぶ導電体113l
〜113oの全体の長さや面積を変えることによっても、共
振周波数及び給電点インピーダンスを変化させることが
できる。
【0057】次に、本発明の第2実施形態の誘電体アン
テナに関して説明する。
【0058】第2実施形態では、2GHz帯のW−CD
MA用の誘電体アンテナを構成した。図14は本発明の
第2実施形態における誘電体アンテナを示す透視斜視
図、図15は第1アンテナエレメントの平面図、図16
は第2アンテナエレメントの平面図である。
【0059】図において、120は誘電体アンテナで、誘
電体セラミック材料からなる絶縁性の平板状基板(以
下、単に基板と称する)121a,121b,121cを積層したセ
ラミック素体121を有し、互いに平行な2つの側面のそ
れぞれに外部端子122a〜122hが設けられている。これら
の外部端子122a〜122hは、基板121a〜121cの表面内で該
面における中心点を通り且つ各外表面に平行な仮想直線
に対して線対称な位置に配置されている。即ち、誘電体
アンテナ120には外部端子122a〜122hの配置に関する外
観上の方向性が無い。尚、図示していないが、給電用外
部端子の位置或いは第1番目の外部端子の位置を示すマ
ークが誘電体アンテナ120の上面に設けられており、こ
のマークによって回路基板への実装時の位置合わせを行
えるようになっている。
【0060】また、中間層の基板121bとその下層の基板
121cのそれぞれの上面には、アンテナエレメント123,1
24を形成する導電体が設けられている。
【0061】上記セラミック素体121の大きさは、長さ
L1が12mm、幅Wが4mm、厚さDが1mmであ
る。また、図15,16においては、各部の寸法比が実
物の寸法比とほぼ等しくなるように描いてある。
【0062】基板121bの上面に形成されたアンテナエレ
メント123は、帯状の導電体123a〜123oからなり、一般
に逆F型アンテナと称されているエレメントで、例えば
共振周波数が1.9GHzに設定され、給電点インピー
ダンスが例えば約100Ωに設定されている。給電点と
なる外部端子122bに一端が接続された導電体123aの他端
には導電体123b〜123kが記述の順に蛇行するように折り
返して連結されて矩形波形状をなしている。
【0063】また、導電体123aを境にして導電体123b〜
123kが配置された側とは反対側に導電体123l〜123oが設
けられ、導電体123lの一端は導電体123aの長手方向中間
部に直角に接続されている。さらに導電体123lの他端に
は導電体123mの一端が直角に接続され、導電体123mの他
端に導電体123nの一端が直角に接続され、導電体123nの
他端は導電体123oを介して接地端子となる外部端子122a
に接続されている。
【0064】また、上記アンテナエレメント123の配置
において、アンテナエレメント123の最初の折り返し部
分すなわち導電体123bと外部端子122gとの間に生ずる結
合容量が小さくなるように、導電体123bが外部端子122g
から所定距離Laだけ離れた位置に配置されている。
【0065】基板121cの上面に形成されたアンテナエレ
メント124は、帯状の導電体124a〜124gからなり、例え
ば共振周波数は2.2GHzに設定され、給電点インピ
ーダンスが例えば約100Ωに設定されている。給電点
となる外部端子122bに一端が接続された導電体124aの他
端には導電体124b〜124gが記述の順に蛇行するように折
り返して連結され、矩形波形状をなしている。これらの
導電体124b〜124gは上記アンテナエレメント123を構成
する導電体123l〜123oが配置されている側に配置されて
いる。
【0066】また、導電体124aを境にして反対側には、
長方形の導電体からなるオープンスタブ125が設けら
れ、オープンスタブ125の一端は導電体124aの長手方向
中央よりも給電点側(外部端子122b側)で直角に接続さ
れている。また、オープンスタブ125は、長さLstが
4.00mm、幅Wstが0.5mmに設定されると共
に、オープンスタブ125と導電体124aとの接続位置と給
電点(外部端子122b)との間の距離L3が0.2mmに
設定され、基板121bを挟んでアンテナエレメント123と
複数箇所で容量結合するように配置されている。
【0067】また、上記アンテナエレメント124の配置
において、アンテナエレメント124の最初の折り返し部
分すなわち導電体124bと外部端子122g,122hとの間に生
ずる結合容量が小さくなるように、導電体124bが外部端
子122g,122hから所定距離Laだけ離れた位置に配置さ
れている。
【0068】誘電体アンテナ120の給電点インピーダン
スは、上記と同様に、2つのアンテナエレメント123,1
24の給電点が同一の外部端子122bに接続されているの
で、一般に高周波送受信回路の高周波入出力インピーダ
ンスに設定されている50Ωになる。
【0069】使用時において、誘電体アンテナ120は回
路基板1に実装され、回路基板1上に形成された接地導
体3の接続用ランド3aに接地用の外部端子122aが接続
され、給電用の外部端子122bが給電用ランド2に接続さ
れる。
【0070】上記構成よりなる誘電体アンテナ120も第
1実施形態と同様の効果が得られる。即ち、オープンス
タブ125を設けたことにより、誘電体アンテナ120を回路
基板1上に実装するとき、回路基板1に形成されている
接地導体3との距離L2を従来よりも短くすることがで
きる。本実施形態の誘電体アンテナ120では、接地導体
3との間の距離L2を2mmに設定しても良好な特性を
得ることができた。さらに、形状も従来より小型にする
ことができた。
【0071】さらに、オープンスタブ125が、基板121b
を挟んでアンテナエレメント123と複数箇所で容量結合
するように配置されているため、アンテナエレメント12
3とオープンスタブ125との間に容量性結合を生じさせ且
つオープンスタブ125のインダクタンス成分がアンテナ
エレメント123の一部に並列接続された状態となり、ア
ンテナエレメント123の長さがさらに短縮される。
【0072】また、誘電体アンテナ110のVSWRは、
図17に示すように、個々のアンテナエレメント123,1
24のVSWRを合成したものとなる。このため、個々の
アンテナエレメント123,124を単独で用いた場合に比べ
て、低いVSWRを示す周波数帯域幅が広がり、広帯域
での使用が可能になる。図17に示すVSWR特性で
は、W−CDMAにおける送信周波数帯域1.92〜
1.98GHzの内の1.92〜1.965GHzでV
SWRが2以下が得られ、1.98GHzにおいてもV
SWRが2.4であった。また、W−CDMAにおける
受信周波数帯域2.11〜2.17GHzでは1.8以
下のVSWRを示している。このように送信周波数帯域
及び受信周波数帯域のそれぞれにおいて60MHzにわ
たる帯域幅内で良好なVSWRが得られた。
【0073】従って、本実施形態の誘電体アンテナ120
を用いることにより、誘電体アンテナ120を回路基板1
上に実装するときに、回路基板1に形成されている接地
導体3との距離L2を従来よりも短くすることができる
ので、携帯型電話機や携帯型無線通信機の小型化および
集積化に大いに貢献することができる。
【0074】さらに、前述したように各外部端子122a〜
122hが、基板121a〜121cの表面内で該面における中心点
を通り且つ各外表面に平行な仮想直線に対して線対称な
位置に配置されているので、製造時の外部端子形成時に
おいてセラミック素体121の方向性を選別する必要が無
く、さらに一方の側面に外部端子122a〜122dを形成する
ための印刷マスクによって他方の側面の外部端子122e〜
122hを形成することができ、双方の側面の外部端子を1
つの印刷マスクを用いて印刷することができる。このた
め、製造工程を大幅に簡略化することができ、製造コス
トの低減を図ることができる。
【0075】尚、オープンスタブ125の長さLstや幅Ws
t、オープンスタブ125と導電体124aとの接続位置、アン
テナエレメント123,124の先端部の導電体123k,124gの
長さや面積、アンテナエレメント123における給電点と
接地端とを結ぶ導電体123l〜123oの全体の長さや面積の
うちの何れかを変えることによって、共振周波数及び給
電点インピーダンスを変化させることができる。
【0076】次に、本発明の第3実施形態を説明する。
【0077】第3実施形態は、第1実施形態と同様に、
現在携帯電話に用いられている2.4GHz帯用の誘電
体アンテナの一例を説明する。第3実施形態では、前述
したと同様のオープンスタブを設けると共にアンテナエ
レメントの先端部を分岐させることにより、第1実施形
態よりもさらに小型化を可能にした。
【0078】図18は第3実施形態における誘電体アン
テナを示す透視斜視図、図19は第1アンテナエレメン
トの平面図、図20は第2アンテナエレメントの平面図
である。
【0079】これらの図において、130は誘電体アンテ
ナで、誘電体セラミック材料からなる絶縁性の平板状基
板(以下、単に基板と称する)131a,131b,131cを積層
したセラミック素体131を有し、互いに平行な2つの側
面のそれぞれに外部端子132a〜132hが設けられている。
これらの外部端子132a〜132hは、基板131a〜131cの表面
内で該面における中心点を通り且つ各外表面に平行な仮
想直線に対して線対称な位置に配置されている。即ち、
誘電体アンテナ130には外部端子132a〜132hの配置に関
する外観上の方向性が無い。尚、図示していないが、給
電用外部端子の位置或いは第1番目の外部端子の位置を
示すマークが誘電体アンテナ130の上面に設けられてお
り、このマークによって回路基板への実装時の位置合わ
せを行えるようになっている。
【0080】また、中間層の基板131bとその下層の基板
131cのそれぞれの上面には、アンテナエレメント133,1
34を形成する導電体が設けられている。
【0081】上記セラミック素体131の大きさは、長さ
L1が10mm、幅Wが3mm、厚さDが1mmであ
る。また、図19,20においては、各部の寸法比が実
物の寸法比とほぼ等しくなるように描いてある。
【0082】基板131bの上面に形成されたアンテナエレ
メント133は、帯状の導電体133a〜133tからなり、一般
に逆F型アンテナと称されているエレメントで、例えば
共振周波数が2.4GHzに設定され、給電点インピー
ダンスが例えば約100Ωに設定されている。給電点と
なる外部端子132bに一端が接続された導電体133aの他端
には導電体133b〜133iが記述の順に蛇行するように折り
返して連結されて矩形波形状をなしている。さらに、導
電体133iの先端には導電体133j,133kがそれぞれ異なる
方向に分岐するように接続されている。導電体133kは、
導電体133iと直交する方向に延ばされ、導電体133kの先
端には導電体133lが直交するように接続されている。ま
た、導電体133jの先端にはセラミック素体131の側面に
設けられた導電体133mが接続され、この導電体133mを介
して基板131cに設けられた導電体133nの一端に接続され
ている。導電体133nの他端には前記導電体133kに対して
平行に配置された導電体133oの一端が直交するように接
続されている。さらに、導電体133oの他端には導電体13
3pの一端が直交するように接続されている。
【0083】また、上記導電体133a,133c,133e,133
g,133i,133l,133pは互いに平行に配置され、アンテ
ナエレメント133の先端部の分岐枝である導電体133lと
導電体133pとの間隔は0.55mmに設定され、導電体
133iと導電体133pとの間隔は0.6mmに設定されてい
る。また、導電体133l,133pの幅は共に0.2mmに設
定され、導電体133lの長さが2.4mm、導電体133pの
長さが2.2mmにそれぞれ設定されている。
【0084】従って、アンテナエレメント133の先端部
は導電体133k,133lからなる分岐枝と導電体133j,133m
〜133pからなる分岐枝の2つに分岐している。これによ
り、これら2つの分岐枝とその周辺の接地導体との間に
静電容量が発生し、この静電容量によってアンテナエレ
メント133はヘッドキャパシティ型のアンテナを構成す
る。これにより、2.4GHzに共振するアンテナエレ
メント133の長さが短縮される。
【0085】また、導電体133aを境にして導電体133b〜
133pが配置された側とは反対側に導電体133q〜133tが設
けられ、導電体133qの一端は導電体133aの長手方向中間
部に直角に接続されている。さらに導電体133qの他端に
は導電体133rの一端が直角に接続され、導電体133rの他
端に導電体133sの一端が直角に接続され、導電体133sの
他端は導電体133tを介して接地端子となる外部端子132a
に接続されている。
【0086】また、上記アンテナエレメント133の配置
において、アンテナエレメント133の最初の折り返し部
分すなわち導電体133bと外部端子132gとの間に生ずる結
合容量が小さくなるように、導電体133bが外部端子132g
から所定距離Laだけ離れた位置に配置されている。
【0087】基板131cの上面に形成されたアンテナエレ
メント134は、帯状の導電体134a〜134iからなり、例え
ば共振周波数は2.5GHzに設定され、給電点インピ
ーダンスが例えば約100Ωに設定されている。給電点
となる外部端子132bに一端が接続された導電体134aの他
端には導電体134b〜134fが記述の順に蛇行するように折
り返して連結されて矩形波形状をなしている。
【0088】さらに、導電体134fの先端には導電体134
g,134hがそれぞれ異なる方向に分岐するように接続さ
れ、導電体134hの先端には導電体134iが直角に接続され
ている。
【0089】これらの導電体134b〜134gは上記アンテナ
エレメント133を構成する導電体133o〜133rが配置され
ている側に配置され、上記導電体134a,134c,134e,13
4g,134iは互いに平行に配置されている。
【0090】さらに、アンテナエレメント134の先端部
の分岐枝である導電体134gと導電体134iとの間隔は0.
5mmに設定され、導電体134gと導電体134eとの間隔は
0.65mmに設定されている。また、導電体134g,13
4iの幅は共に0.2mmに設定され、導電体134g,134i
の長さが共に2.4mmに設定されている。
【0091】また、上記アンテナエレメント134の配置
において、アンテナエレメント134の最初の折り返し部
分すなわち導電体134bと外部端子132g,132hとの間に生
ずる結合容量が小さくなるように、導電体134bが外部端
子132g,132hから所定距離Laだけ離れた位置に配置さ
れている。
【0092】従って、アンテナエレメント134の先端部
は2つに分岐している。これにより、導電体134g,134i
とその周辺の接地導体との間に静電容量が発生し、この
静電容量によってアンテナエレメント133はヘッドキャ
パシティ型のアンテナを構成する。これにより、2.5
GHzに共振するアンテナエレメント134の長さが短縮
される。
【0093】また、導電体134aを境にして反対側には、
長方形の導電体からなるオープンスタブ135が設けら
れ、オープンスタブ135の一端は導電体134aの長手方向
中間部に直角に接続されている。また、オープンスタブ
135は、長さLstが2.75mm、幅Wstが0.3mm
に設定されると共に、オープンスタブ135と導電体134a
との接続位置と給電点(外部端子132b)との間の距離L
3が0.9mmに設定され、基板131bを挟んでアンテナ
エレメント133と複数箇所で容量結合するように配置さ
れている。
【0094】また、誘電体アンテナ130の給電点インピ
ーダンスは、上記と同様に、2つのアンテナエレメント
133,134の給電点が同一の外部端子132bに接続されてい
るので、一般に高周波送受信回路の高周波入出力インピ
ーダンスに設定されている50Ωになる。
【0095】使用時において、誘電体アンテナ130は回
路基板1に実装され、回路基板1上に形成された接地導
体3の接続用ランド3aに接地用の外部端子132aが接続
され、給電用の外部端子132bが給電用ランド2に接続さ
れる。
【0096】上記構成よりなる誘電体アンテナ130は、
オープンスタブ135を設けたことにより、誘電体アンテ
ナ130を回路基板1上に実装するとき、回路基板1に形
成されている接地導体3との距離L2を従来よりも短く
することができる。本実施形態の誘電体アンテナ130で
は、接地導体3との間の距離L2を1mmに設定しても
良好な特性を得ることができた。
【0097】さらに、第3実施形態ではアンテナエレメ
ント133,134の先端部を分岐させたことによって、第1
実施形態よりもさらにアンテナエレメントを小型にし且
つ良好な特性を得ることができた。
【0098】即ち、オープンスタブ135が、基板131bを
挟んでアンテナエレメント133と複数箇所で容量結合す
るように配置されているため、アンテナエレメント133
とオープンスタブ135との間に容量性結合を生じさせ且
つオープンスタブ135のインダクタンス成分がアンテナ
エレメント133の一部に並列接続された状態となり、ア
ンテナエレメント133の長さがさらに短縮される。
【0099】また、前述のようにアンテナエレメント13
3,134の先端部が分岐しているので、分岐した導電体の
それぞれとその周辺の接地導体との間に静電容量が発生
し、この静電容量によってアンテナエレメント133,134
はヘッドキャパシティ型のアンテナを構成するので、ア
ンテナエレメント133,134の長さがさらに短縮される。
【0100】また、誘電体アンテナ130のVSWRは、
図21に示すように、個々のアンテナエレメント133,1
34のVSWRを合成したものとなる。このため、個々の
アンテナエレメント133,134を単独で用いた場合に比べ
て、低いVSWRを示す周波数帯域幅が広がり、広帯域
での使用が可能になる。図21に示すVSWR特性で
は、2.15〜2.66GHzでVSWRが3以下とな
り、2.25GHzでVSWRが1.4、2.48GH
zでVSWRが1.1という低い良好な値を示してい
る。このように、本実施形態の誘電体アンテナ130によ
れば特性曲線に示されるように使用対象となる周波数帯
において良好に使用可能な帯域幅を拡大することができ
る。
【0101】従って、本実施形態の誘電体アンテナ130
を用いることにより、誘電体アンテナ130を回路基板1
上に実装するときに、回路基板1に形成されている接地
導体3との距離L2を従来よりも短くすることができる
ので、携帯型電話機や携帯型無線通信機の小型化および
集積化に大いに貢献することができる。
【0102】さらに、前述したように各外部端子132a〜
132hが、基板131a〜131cの表面内で該面における中心点
を通り且つ各外表面に平行な仮想直線に対して線対称な
位置に配置されているので、製造時の外部端子形成時に
おいてセラミック素体131の方向性を選別する必要が無
く、さらに一方の側面に外部端子132a〜132dを形成する
ための印刷マスクによって他方の側面の外部端子132e〜
132hを形成することができ、双方の側面の外部端子を1
つの印刷マスクを用いて印刷することができる。このた
め、製造工程を大幅に簡略化することができ、製造コス
トの低減を図ることができる。
【0103】また、上記第1及び第2実施形態と同様
に、オープンスタブ135の長さLstや幅Wst、オープン
スタブ135と導電体134aとの接続位置、アンテナエレメ
ント133,134の先端部の分岐導電体133j〜133p,134g,
134iの長さや面積、アンテナエレメント133における給
電点と接地端とを結ぶ導電体133q〜133tの全体の長さや
面積のうちの何れかを変えることによって、共振周波数
及び給電点インピーダンスを変化させることができる。
【0104】尚、上記第1乃至第3実施形態は、本願発
明の一具体例に過ぎず、本願発明がこれらの実施形態の
み限定されることはない。例えば、本実施形では積層構
造を有するセラミック素体を用いたが、積層構造を有さ
ないセラミック素体を用いても良い。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように本発明の誘電体アン
テナによれば、オープンスタブを設けることにより、第
1及び第2アンテナエレメントの長さが、使用周波数の
波長によって決まる通常の長さよりも短い長さで使用周
波数に共振可能となり、さらに、回路基板に実装する際
に接地導体パターンの近傍に配置しても使用周波数帯域
において良好なVSWR特性が得られる周波数帯域幅が
拡大されるので、回路基板上に実装するときに、回路基
板に形成されている接地導体との距離を従来よりも短く
設定することができるため、携帯型電話機や携帯型無線
通信機の小型化および集積化に大いに貢献することがで
きる。
【0106】さらに、各外部端子が誘電体層の表面内で
該面における中心点を通り且つ各外表面に平行な仮想直
線に対して線対称な位置に配置されているので、製造時
の外部端子形成時においてセラミック素体の方向性を選
別する必要無く、回路基板に安定して固定できる各側面
の外部端子を1つの印刷マスクを用いて印刷することが
できる。このため、製造工程を大幅に簡略化することが
でき、製造コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における誘電体アンテナ
を示す透視斜視図
【図2】本発明の第1実施形態における第1アンテナエ
レメントを示す平面図
【図3】本発明の第1実施形態における第2アンテナエ
レメントを示す平面図
【図4】本発明の第1実施形態におけるオープンスタブ
の作用を説明する図
【図5】本発明の第1実施形態におけるVSWR特性を
示す図
【図6】本発明の第1実施形態における相対利得特性を
示す図
【図7】本発明の第1実施形態における放射ビームパタ
ーン測定におけるXYZ座標を示す図
【図8】本発明の第1実施形態におけるYZ平面におけ
る放射ビームパターンを示す図
【図9】本発明の第1実施形態におけるXY平面におけ
る放射ビームパターンを示す図
【図10】本発明の第1実施形態におけるXZ平面にお
ける放射ビームパターンを示す図
【図11】本発明の第1実施形態における比較例の第1
アンテナエレメントを示す平面図
【図12】本発明の第1実施形態における比較例の第2
アンテナエレメントを示す平面図
【図13】本発明の第1実施形態における比較例のVS
WR特性を示す図
【図14】本発明の第2実施形態における誘電体アンテ
ナを示す透視斜視図
【図15】本発明の第2実施形態における第1アンテナ
エレメントを示す平面図
【図16】本発明の第2実施形態における第2アンテナ
エレメントを示す平面図
【図17】本発明の第2実施形態におけるVSWR特性
を示す図
【図18】本発明の第3実施形態における誘電体アンテ
ナを示す透視斜視図
【図19】本発明の第3実施形態における第1アンテナ
エレメントを示す平面図
【図20】本発明の第3実施形態における第2アンテナ
エレメントを示す平面図
【図21】本発明の第3実施形態におけるVSWR特性
を示す図
【図22】従来例の誘電体アンテナを示す透視斜視図
【図23】従来例における第1アンテナエレメントを示
す平面図
【図24】従来例における第2アンテナエレメントを示
す平面図
【図25】従来例におけるVSWR特性を示す図
【図26】従来例における相対利得特性を示す図
【符号の説明】
1…回路基板、2…給電用ランド、3…接地導体、3a
…接地用ランド、110,120,130…誘電体アンテナ、11
1,121,131…セラミック素体、111a,111b,111c,121
a,121b,121c,131a,131b,131c…基板、112a,122
a,132a…接地用外部端子、112b,122b,132b…給電用
外部端子、113,123,133…第1アンテナエレメント、1
14,124,134…第2アンテナエレメント、113a〜113o,1
14a〜114g,123a〜123o,124a〜124g,133a〜133t,134a〜1
34i…導電体、115,125,135…オープンスタブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今泉 達也 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 岡戸 広則 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 Fターム(参考) 5J046 AA02 AA04 AA07 AB06 AB13 PA04 PA07 5J047 AA02 AA04 AA07 AB06 AB13 FD01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に導電体が設けられた1つ以上の誘
    電体層からなる直方体形状のセラミック素体と、該セラ
    ミック素体の外表面に設けられた複数の外部端子とから
    なり、 前記セラミック素体に設けられた導電体によって形成さ
    れ、共振周波数が第1周波数に設定されている第1アン
    テナエレメントと、 前記セラミック素体に設けられた導電体によって形成さ
    れ、共振周波数が前記第1周波数と同一周波数帯域内で
    あり且つ第1周波数とは異なる第2周波数に設定されて
    いる第2アンテナエレメントと、 前記第1及び第2アンテナエレメントの給電点に接続さ
    れた給電用外部端子と、 前記第2アンテナエレメントの給電点近傍に接続されて
    いるオープンスタブとを備え、 前記誘電体層の表面内で該面における中心点を通り且つ
    各外表面に平行な仮想直線に対して、前記複数の外部端
    子が互いに線対称な位置に配置されていると共に、 前記第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメント
    の少なくとも前記給電点側の部分は、前記給電点用外部
    端子を除く他の外部端子に対する結合容量が小さくなる
    ように、該外部端子から所定距離だけ離れた位置に配置
    されていることを特徴とする誘電体アンテナ。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2アンテナエレメントは
    誘電体層を挟んで異なる層に設けられていると共に、 前記オープンスタブが、誘電体層を挟んで前記第1アン
    テナエレメントの一部に重なっていることを特徴とする
    請求項1に記載の誘電体アンテナ。
  3. 【請求項3】 前記外部端子は前記セラミック素体の互
    いに平行な2つの側面のそれぞれに設けられており、 前記第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメント
    は誘電体層の面内で、前記外部端子が形成された側面間
    を往復するように折り返されて蛇行した形状をなしてい
    ると共に、 前記第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメント
    の少なくとも前記給電点側の部分は、前記給電点用外部
    端子に対して線対称に配置された他方の側面側の外部端
    子に対する結合容量が小さくなるように、該外部端子か
    ら所定距離だけ離れた位置に配置されていることを特徴
    とする請求項1に記載の誘電体アンテナ。
  4. 【請求項4】 前記第1アンテナエレメントと前記オー
    プンスタブとが重なる部分が複数箇所設けられているこ
    とを特徴とする請求項3に記載の誘電体アンテナ。
  5. 【請求項5】 前記第1アンテナエレメントの給電点側
    の所定位置と接地用外部端子との間に接続された帯状の
    導電体を有することを特徴とする請求項1に記載の誘電
    体アンテナ。
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