JP2003276187A - ソレノイド式高速印字用ガン - Google Patents

ソレノイド式高速印字用ガン

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JP2003276187A
JP2003276187A JP2002081181A JP2002081181A JP2003276187A JP 2003276187 A JP2003276187 A JP 2003276187A JP 2002081181 A JP2002081181 A JP 2002081181A JP 2002081181 A JP2002081181 A JP 2002081181A JP 2003276187 A JP2003276187 A JP 2003276187A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】塗料を用いた高速印字用ガンを提供する 【解決手段】外周にソレノイドコイルを有している中空
のソレノイドボビンの中空内の一部にソレノイドボビン
の内壁と液密封に嵌め込まれた固定鉄芯と、ソレノイド
ボビンの中空内にソレノイドボビンの内壁と間隙を保つ
ように配置され、かつ、一方の端面が固定鉄芯の一方の
端面と向い合い、かつ間隙を保つて配置された可動鉄芯
と、可動鉄芯の他方の端面から延在する先細部の先端部
分と係合するノズルを有する弁本体とを有する印字用ガ
ンであって、固定鉄芯の中心部に中心貫通孔を設け、固
定鉄芯の一端から可動鉄芯の存在する他端に向けてその
中心貫通孔を通して液体塗料の供給をする。塗料は可動
鉄芯の外周面に沿って流れ、可動鉄芯がノズル開位置か
ら閉位置に戻る際に可動鉄芯を戻すのを助勢するので、
可動鉄芯は高速で戻ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工業用オンデマン
ド型ドット印字装置に使用するソレノイド式印字用ガン
に関する。
【0002】
【従来の技術】工業用オンデマンド型ドット印字は、材
質、規格等を表す製品印字、工場内の製品管理を行う管
理印字等に広く使われている。生産効率を上げるため、
高速で流れているライン上での印字を行う必要性は高
い。塗料を使用した従来のドット印字装置は、高速印字
ができないため、1本のラインが分流した後に複数台の
印字装置を設置して印字を行っている。このため、印字
を行うために多くの設置場所と周辺機器を含めたコスト
がかかっていた。塗料を使用したソレノイド式ドット印
字装置の例が特開平2‐131164号に記載されてい
る。このようなドット印字装置の印字用ガンでは、弁の
開閉は弁体に接続された可動鉄芯をソレノイドコイルに
より吸引し、ばねの作用により復帰することにより行
う。弁を開閉すると、加圧液体塗料が弁開口から吐出す
る。図4は従来の印字用ガンのノズルの近傍部分を示す
概略図である。従来の方式は、図示のように可動鉄芯1
1の先細部11aの辺りに塗料供給孔を設け、その供給
孔から塗料を供給していたので、ソレノイドボビン13
aの塗料充満室16内に塗料が充満している。可動鉄芯
11が動作すると塗料充満室16の中を塗料が動き回
り、流体抵抗となっていた。この流体抵抗を小さくする
ため可動鉄芯11とソレノイドボビン13a間の隙間を
大きく取らざるを得ず、結果としてソレノイドの寸法を
大きくしなければならなかった。また、可動鉄芯11と
固定鉄芯12の合わせ面の距離を大きくするとソレノイ
ドコイル13による推力が低下するために、大きくでき
ず、流体抵抗を無視することはできなかった。可動鉄芯
11は塗料内を動くので流体抵抗を受け高速動作ができ
なかった。又、流体抵抗を減少させるために、可動部の
大部分を空気中に配置する方法によっても、塗料のシー
ルを行うため、摺動抵抗が生じ、可動部の動作を阻害し
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の印字
用ガンは、塗料の流体抵抗により可動鉄芯の高速動作が
阻害されていたので、それを解決するためになされたも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、外周にソレノ
イドコイルを有している中空のソレノイドボビンの中空
内の一部にソレノイドボビンの内壁と液密封に嵌め込ま
れた固定鉄芯と、ソレノイドボビンの中空内にソレノイ
ドボビンの内壁と間隙を保つように配置され、かつ、一
方の端面が固定鉄芯の一方の端面と向い合い、かつ間隙
を保つて配置された可動鉄芯と、可動鉄芯の他方の端面
から延在する先細部の先端部分と係合するノズルを有す
る弁本体とを有する印字用ガンであって、固定鉄芯の中
心部に中心貫通孔を設け、固定鉄芯の一端から可動鉄芯
の存在する他端に向けてそのその中心貫通孔を通して液
体塗料の供給を行う構成とする。塗料は可動鉄芯の外周
面に沿って流れ、可動鉄芯がノズル開位置から閉位置に
戻る際に可動鉄芯を戻すのを助勢するので、可動鉄芯は
高速で戻ることができる。すなわち、ゼロにすることが
できない流体抵抗を、可動鉄心を弁閉位置に戻すための
力として作用させることにより可動鉄芯を高速で戻すこ
とができる。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による印字用ガン
を示す概略断面図である。固定鉄芯12は中心部に中心
貫通孔15が設けられ、塗料供給孔14から塗料が中心
貫通孔15を通して供給される。可動鉄芯11はソレノ
イドボビン13aの塗料充満室16内に配置され、塗料
充満室16内には加圧された塗料が充満している。可動
鉄芯11の先細部11aの先端に弁体(図示せず)が連
結されていて、弁体がノズル17の弁座(図示せず)と
係合する弁本体10を構成する。ソレノイドコイル13
の付勢により可動鉄芯11が吸引されてノズル17を開
として塗料を吐出し、印字する。
【0006】可動鉄芯11の先細部11aに接続された
弁体をノズル17の弁座から分離して、弁開位置に駆動
する力は、ソレノイドコイル13に印加される電流によ
る電磁力によっている。ソレノイドコイル13にはパル
ス電流(通電時間30ないし300μsec)を流して
いるため、磁束は表皮効果により固定鉄芯12の表面部
分にしか存在しないので、固定鉄芯12の中心部に中心
貫通孔15を設けても可動鉄芯11に作用する推力は低
下しない。このため、固定鉄心12の肉厚は、固定鉄心
直径の約1/4まで(中心貫通孔15の孔径すなわち内
径を固定鉄芯直径の3/4以下)薄くしても推力は低下
しない。中心貫通孔15の孔径が小さい場合は、固定鉄
心12での流体塗料に対する圧力損失が大きくなるた
め、少なくてもノズル内径の2倍以上の孔径が必要であ
る。ソレノイドコイル13内に存在しない固定鉄芯12
の部分は推力にほとんど影響しないので肉厚は薄いほう
がよい。
【0007】本発明の印字用ガンでは、可動鉄芯11を
戻すように作用する流体の力として2つの力がある。一
つは、前記した塗料が動くときの流速により発生する力
であり、もう一つは、可動鉄芯11と固定鉄芯12との
間隙が狭くなるために発生する差圧による。可動鉄芯1
1と固定鉄芯12との間隙が初期の約半分以下になる
と、間隙が小さくなるほど間隙を通過する流量は低下
し、流速による可動鉄芯11を戻す力は弱くなるが、可
動鉄芯11が固定鉄芯12に近づくほどこの部分での差
圧が大きくなり、可動鉄芯11を戻す力が大きくなる。
【0008】前記した流体の2つの力に助勢されて可動
鉄芯11を弁閉位置に戻しても、可動鉄芯そのものが重
ければ高速動作を達成することができない。そこで、固
定鉄芯12と同じ理由で、可動鉄芯11もその中心部を
空洞化することで軽量化しても、ソレノイドコイル13
による推力は低下しない。可動鉄芯11は、固定鉄芯1
2と異なり移動するため、軽量にすることにより弁が開
くときにも高速動作をする効果がある。又、可動鉄芯1
1は全ての部分がソレノイドコイル13内にはないの
で、ソレノイドコイル13から出ている部分は、更に空
洞の直径を大きくして薄肉化しても推力はあまり低下し
ない割りには流体抵抗による戻し力が有効に働き、更に
高速動作が可能となる。
【0009】弁を閉じるために塗料の差圧を利用してい
るが、弱いスプリング(図示せず)を使用してその力で
可動鉄芯を戻すようにすることが普通行われている。
【0010】また、高速で動作する可動鉄芯は、耐久性
がないと短時間で動作不良になる虞がある。このため高
速で動作するほど高い耐久性が要求される。本発明の構
成では、図2を参照して以下説明するように、可動鉄芯
が塗料以外のものと接触する部分は弁本体あるいはノズ
ルのみなので、高い耐久性を有している。このため、可
動鉄芯の摺動抵抗がなく常に安定した高速動作を行うこ
とが可能となる。
【0011】図2は、図1の一部分を拡大して、塗料で
外周囲を囲まれた可動鉄芯11と、それを囲むソレノイ
ドボビン13a、固定鉄芯12との相対的関係の概略を
示す。図2に示すように可動鉄芯11が右に寄った場
合、右側の流路が狭くなり、この部分を流れる塗料の流
速が遅くなる。一方、左側の流路は広がって塗料の流速
は速くなる。その結果、可動鉄芯11は塗料流速の速い
左側に寄せられる結果、右側と左側の流路がほぼ同じ幅
のところ、つまり中央部に可動鉄芯11が位置するよう
になる、センタリング効果を受ける。
【0012】塗料の流速が遅いとこのセンタリング効果
は弱くなるため、可動鉄芯11とソレノイドボビン13
a、弁本体10との間隙の選定は重要である。具体的に
は、塗料の粘度で最適値が決まり、粘度が低い場合は間
隙を狭く、粘度が高い場合は間隙を広くしなければなら
ない。
【0013】また、間隙部流路の長さが短いとセンタリ
ング効果が弱くなるのである程度の長さが必要である。
ただし、長すぎると塗料の圧力損失が大きくなりすぎる
ため、ノズルからの塗料噴射速度が低下し安定した印字
が行えなくなる。このため、塗料の粘度が5〜50cP
の範囲で有れば、円筒形の可動鉄芯とソレノイドボビン
の間隙は、0.03〜0.3mmとし、長手方向に少な
くとも合計5mm以上となる流路を設けることにより、
センタリング効果を発揮させることができる。
【0014】さらに、可動鉄芯が軽いほどセンタリング
効果が出るので、可動鉄芯を中空構造とすることも有効
であり、その分、間隙を広く取れ、結果として塗料の圧
力損失が少なくなる。
【0015】また、可動鉄芯と固定鉄芯の接触について
も、可動鉄芯が固定鉄芯に近づくほどこの部分での塗料
の差圧が大きくなり、ソレノイドコイル通電時間30〜
300μsecの印字条件では可動鉄芯を戻す力が大き
く働き固定鉄芯と接触することがない。
【0016】一方、可動鉄芯と固定鉄芯との間隙を大き
くするとソレノイドの推力が大幅に低下するため、高速
動作させる場合は通常40〜200μmの間隙とする。
【0017】この間隙は、図1および本発明の別に実施
の形態を示す図3より分かるように、弁本体10に対す
るノズル17の位置、ソレノイドボビン13aの位置、
ソレノイドボビンに対する固定鉄芯12の位置で決ま
る。これらを高精度で取り付けても良いが、ラフに組み
付けたい場合や、組立後間隙を調整したい場合には、本
発明によれば容易に間隙の調整ができる。
【0018】間隙の調整を行うためには、固定鉄芯12
とソレノイドボビン13aに細目のネジ31を切り、固
定鉄芯を回転することで行う。固定鉄芯12を回転させ
るためには、図3に示すように固定鉄芯12の上部端面
にスリット33を形成し、マイナスドライバーが入るよ
うにするか、あるいは、固定鉄芯12の端面外周を六角
形状に形成してボックスレンチが入るようにしても良
い。
【0019】塗料の供給は、塗料供給ブロック30から
行うために、固定鉄芯12の半径方向(法線方向)に貫
通孔を設ける。この貫通孔が1個の場合は固定鉄芯12
の外周に円周方向溝を形成することによって、固定鉄芯
12の位置に拘わらず塗料を安定供給することができ
る。固定鉄芯に複数の半径方向貫通孔を設ける場合は、
外周部の円周方向溝は設けなくてもよい。
【0020】前記したように、固定鉄芯12とソレノイ
ドボビン13aにネジ切り加工を行った場合、ネジ部お
よび法線方向の貫通孔の回りから塗料が漏れるのでシー
ルを行わなければならない。このシールは、図3に示す
ようなOリング32を使用したものでも良いが、Oリン
グの材質は塗料の成分に侵されないものを選定する必要
がある。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、従来の印字用ガンに比
べ約2倍の2kHzの速さで高速印字を行うことが可能
となり、高速印字を行っても長期間安定した印字が行え
るようになった。又、弁が開いている時間が短いため、
より小さなドット径で安定して印字をすることができ
る。
【0022】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による印字用ガンの概略断面図。
【図2】図1の部分拡大概略断面図で、可動鉄芯と、ソ
レノイドボビン、固定鉄芯との間隙に流れる塗料流体に
よるセンタリング効果を示す図。
【図3】本発明による別の実施形態による印字用ガンの
概略断面図。
【図4】従来の印字用ガンの可動鉄芯を包含するソレノ
イド内塗料充満室の概略を示す断面図。
【符号の説明】
10 弁本体 11 可動鉄芯 11a 可動鉄芯の先細部 12 固定鉄芯 13 ソレノイドコイル 13a ソレノイドボビン 14 塗料供給孔 15 固定鉄芯の中心貫通孔 16 塗料充満室 17 ノズル 30 塗料供給ブロック 31 ネジ 32 Oリング

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周にソレノイドコイルを有している筒状
    のソレノイドボビンと、前記ソレノイドボビンの中空内
    の一部に前記ソレノイドボビンの内壁と液密封に嵌め込
    まれた固定鉄芯と、前記ソレノイドボビンの中空内に前
    記ソレノイドボビンの内壁と間隙を保つように配置さ
    れ、かつ、一方の端面が前記固定鉄芯の一方の端面と向
    い合い、かつ間隙を保って配置された可動鉄芯と、前記
    可動鉄芯の他方の端面から延在する先細部と、前記先細
    部の先端部分と係合するノズルを有する弁本体とを有す
    る印字用ガンであって、前記固定鉄芯は中心部に前記一
    方の端面から他方の端面に貫通する中心貫通孔を有し、
    前記固定鉄芯の他方の端面に塗料供給孔を有する塗料供
    給ブロックが接続され、塗料を前記塗料供給ブロックの
    塗料供給孔から、前記固定鉄芯の中心貫通孔を介して前
    記可動鉄芯が配置されている前記ソレノイドボビンの空
    所内に供給するようにした印字用ガン。
  2. 【請求項2】塗料の粘度が5〜50cPの範囲で、前記
    可動鉄芯と前記ソレノイドボビンの中空の内壁との間隙
    は、0.03〜0.3mmである請求項1に記載の印字
    用ガン。
  3. 【請求項3】前記可動鉄芯と前記ソレノイドボビンの筒
    状の内壁との間隙が0.03〜0.3mmの部分に長手
    方向に少なくとも合計5mm以上となる流路を設けた請
    求項2に記載の印字用ガン。
  4. 【請求項4】前記可動鉄芯と前記固定鉄芯との間隔を4
    0〜200μmの間隙とした請求項1ないし3のいずれ
    かに記載の印字用ガン。
  5. 【請求項5】前記固定鉄心の中心貫通孔の内径は、ノズ
    ル内径の2倍以上、かつ、前記固定鉄心直径の3/4以
    下とした請求項1ないし4のいずれかに記載の印字用ガ
    ン。
  6. 【請求項6】前記可動鉄芯の中心部を空洞にした請求項
    1ないし5のずれかに記載の印字用ガン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010528852A (ja) * 2007-06-14 2010-08-26 ジェイ・ジンマー・マシンネンバウ・ゲゼルシャフト・エム・ベー・ハー 基板に流体を塗布するための塗布装置のバルブ装置、及びアプリケータ

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JP2010528852A (ja) * 2007-06-14 2010-08-26 ジェイ・ジンマー・マシンネンバウ・ゲゼルシャフト・エム・ベー・ハー 基板に流体を塗布するための塗布装置のバルブ装置、及びアプリケータ

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