JP2003276193A - 静電アクチュエータ、液滴吐出ヘッド及びインクジェット記録装置 - Google Patents
静電アクチュエータ、液滴吐出ヘッド及びインクジェット記録装置Info
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- JP2003276193A JP2003276193A JP2002081354A JP2002081354A JP2003276193A JP 2003276193 A JP2003276193 A JP 2003276193A JP 2002081354 A JP2002081354 A JP 2002081354A JP 2002081354 A JP2002081354 A JP 2002081354A JP 2003276193 A JP2003276193 A JP 2003276193A
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- electrostatic actuator
- movable portion
- electrode
- diaphragm
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
- Reciprocating Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 低コストで高い吐出効率が得られない。
【解決手段】 第1基板1にはスペーサ部材12を介し
て振動板10に対向する第2基板2を接合して、第1基
板1と第2基板2との間に空間13を形成し、空間13
内で、振動板10側及び第2基板12側には、振動板1
0と略平行な方向に静電引力を発生させるための導電性
を有する構造体からなる電極14a、14bをそれぞれ
設けた。
て振動板10に対向する第2基板2を接合して、第1基
板1と第2基板2との間に空間13を形成し、空間13
内で、振動板10側及び第2基板12側には、振動板1
0と略平行な方向に静電引力を発生させるための導電性
を有する構造体からなる電極14a、14bをそれぞれ
設けた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は静電アクチュエータ、液
滴吐出ヘッド及びインクジェット記録装置に関する。
滴吐出ヘッド及びインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、ファクシミリ、複写装置等の
画像記録装置或いは画像形成装置として用いるインクジ
ェット記録装置において使用する液滴吐出ヘッドである
インクジェットヘッドは、インク滴を吐出する単一又は
複数のノズル孔と、このノズル孔が連通する吐出室(イ
ンク室、液室、加圧液室、圧力室、インク流路等とも称
される。)と、吐出室内のインクを加圧する圧力を発生
する圧力発生手段とを備えて、圧力発生手段で発生した
圧力で吐出室内インクを加圧することによってノズル孔
からインク滴を吐出させる。
画像記録装置或いは画像形成装置として用いるインクジ
ェット記録装置において使用する液滴吐出ヘッドである
インクジェットヘッドは、インク滴を吐出する単一又は
複数のノズル孔と、このノズル孔が連通する吐出室(イ
ンク室、液室、加圧液室、圧力室、インク流路等とも称
される。)と、吐出室内のインクを加圧する圧力を発生
する圧力発生手段とを備えて、圧力発生手段で発生した
圧力で吐出室内インクを加圧することによってノズル孔
からインク滴を吐出させる。
【0003】なお、液滴吐出ヘッドとしては、例えば液
体レジストを液滴として吐出する液滴吐出ヘッド、DN
Aの試料を液滴として吐出する液滴吐出ヘッドなどもあ
るが、以下ではインクジェットヘッドを中心に説明す
る。また、液滴吐出ヘッドのアクチュエータ部分を構成
する静電アクチュエータは、例えばマイクロポンプ、マ
イクロ光変調デバイスなどの光学デバイス、マイクロス
イッチ(マイクロリレー)、マルチ光学レンズのアクチ
ュエータ(光スイッチ)、マイクロ流量計、圧力センサ
などにも適用することができる。
体レジストを液滴として吐出する液滴吐出ヘッド、DN
Aの試料を液滴として吐出する液滴吐出ヘッドなどもあ
るが、以下ではインクジェットヘッドを中心に説明す
る。また、液滴吐出ヘッドのアクチュエータ部分を構成
する静電アクチュエータは、例えばマイクロポンプ、マ
イクロ光変調デバイスなどの光学デバイス、マイクロス
イッチ(マイクロリレー)、マルチ光学レンズのアクチ
ュエータ(光スイッチ)、マイクロ流量計、圧力センサ
などにも適用することができる。
【0004】ところで、液滴吐出ヘッドとしては、圧力
発生手段として圧電素子などの電気機械変換素子を用い
て吐出室の壁面を形成している振動板を変形変位させる
ことでインク滴を吐出させるピエゾ型のもの、吐出内に
配設した発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いてイン
クの膜沸騰でバブルを発生させてインク滴を吐出させる
サーマル型のもの、吐出室の壁面を形成する振動板を静
電力で変形させることでインク滴を吐出させる静電型の
ものなどがある。
発生手段として圧電素子などの電気機械変換素子を用い
て吐出室の壁面を形成している振動板を変形変位させる
ことでインク滴を吐出させるピエゾ型のもの、吐出内に
配設した発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いてイン
クの膜沸騰でバブルを発生させてインク滴を吐出させる
サーマル型のもの、吐出室の壁面を形成する振動板を静
電力で変形させることでインク滴を吐出させる静電型の
ものなどがある。
【0005】近年、環境問題から鉛フリーであるバブル
型、静電型が注目を集め、鉛フリーに加え、低消費電力
の観点からも環境に影響が少ない、静電型のものが複数
提案されている。
型、静電型が注目を集め、鉛フリーに加え、低消費電力
の観点からも環境に影響が少ない、静電型のものが複数
提案されている。
【0006】この静電型インクジェットヘッドとして
は、例えば、特開平6−71882号公報に記載されて
いるように、一対の電極対がエアギャップを介して設け
られており、片方の電極が振動板として働き、振動板の
対向する電極と反対側にインクが充填されるインク室が
形成され、電極間(振動板−電極間)に電圧を印加する
ことによって電極間に静電引力が働き、電極(振動板)
が変形し、電圧を除去すると振動板が弾性力によっても
との状態に戻り、その力を用いてインク滴を吐出するも
のがある。
は、例えば、特開平6−71882号公報に記載されて
いるように、一対の電極対がエアギャップを介して設け
られており、片方の電極が振動板として働き、振動板の
対向する電極と反対側にインクが充填されるインク室が
形成され、電極間(振動板−電極間)に電圧を印加する
ことによって電極間に静電引力が働き、電極(振動板)
が変形し、電圧を除去すると振動板が弾性力によっても
との状態に戻り、その力を用いてインク滴を吐出するも
のがある。
【0007】また、特開2000−15805号公報に
記載されているように、シリコン基板からなる振動板表
面に突起部を設け、この突起部に電極を形成し、電極に
電圧を印加することによって突起部間に作用するという
静電力によって振動板を変形させ、インク滴を吐出する
ものとするものもある。
記載されているように、シリコン基板からなる振動板表
面に突起部を設け、この突起部に電極を形成し、電極に
電圧を印加することによって突起部間に作用するという
静電力によって振動板を変形させ、インク滴を吐出する
ものとするものもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た振動板とこれに対向する電極(電極対)を用いるヘッ
ドにあっては、振動板の変位を大きくすることができ
ず、大きな排除体積を得ることが難しく、大きなインク
液滴を吐出することが困難である。また、インク液吐出
の圧力発生手段として振動板の戻りバネ力を利用してい
るため、液吐出のための圧力制御性が良くなく高精度の
液滴量制御が難しく、高画質化を達成することが困難で
ある。さらに、低電圧化のためには電極間のエアギャッ
プを非常に小さくしなければならず、そのような微小な
ギャップを精度良く、バラツキ少なく形成するのは非常
に困難であり、歩留まりが上がらないといった問題があ
る。
た振動板とこれに対向する電極(電極対)を用いるヘッ
ドにあっては、振動板の変位を大きくすることができ
ず、大きな排除体積を得ることが難しく、大きなインク
液滴を吐出することが困難である。また、インク液吐出
の圧力発生手段として振動板の戻りバネ力を利用してい
るため、液吐出のための圧力制御性が良くなく高精度の
液滴量制御が難しく、高画質化を達成することが困難で
ある。さらに、低電圧化のためには電極間のエアギャッ
プを非常に小さくしなければならず、そのような微小な
ギャップを精度良く、バラツキ少なく形成するのは非常
に困難であり、歩留まりが上がらないといった問題があ
る。
【0009】また、振動板表面に設けた突起部に電極を
形成して、電極に電圧を印加することによって電極間で
静電力を発生させて振動板を変形させるヘッドにあって
は、両端部以外の電極は両側の電極から静電引力を受け
ることになり、結果として両端部の電極に作用する静電
引力のみが振動板を撓ませるのに有効に働くことにな
る。したがって、振動板をより大きく撓ませる、つまり
は振動板を撓ませるための力をより大きくするには、両
端部の静電引力を大きくする、つまりは電極の高さを大
きくする以外にないが、電極を高さを大きくすること
は、製造コストを飛躍的に高め、更に電極を高くしすぎ
ると、振動板の撓み量を所望の値にする前に電極同士が
接触してしまうという不都合が生じてしまうという課題
がある。
形成して、電極に電圧を印加することによって電極間で
静電力を発生させて振動板を変形させるヘッドにあって
は、両端部以外の電極は両側の電極から静電引力を受け
ることになり、結果として両端部の電極に作用する静電
引力のみが振動板を撓ませるのに有効に働くことにな
る。したがって、振動板をより大きく撓ませる、つまり
は振動板を撓ませるための力をより大きくするには、両
端部の静電引力を大きくする、つまりは電極の高さを大
きくする以外にないが、電極を高さを大きくすること
は、製造コストを飛躍的に高め、更に電極を高くしすぎ
ると、振動板の撓み量を所望の値にする前に電極同士が
接触してしまうという不都合が生じてしまうという課題
がある。
【0010】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、低コストで、駆動効率が高く、安定した動作特
性が得られる静電アクチュエータ、この静電アクチュエ
ータを備えることで、滴吐出効率が高く、安定した滴吐
出特性が得られる液滴吐出ヘッド、この液滴吐出ヘッド
を備えることで高画質記録が可能なインクジェット記録
装置を提供することを目的とする。
であり、低コストで、駆動効率が高く、安定した動作特
性が得られる静電アクチュエータ、この静電アクチュエ
ータを備えることで、滴吐出効率が高く、安定した滴吐
出特性が得られる液滴吐出ヘッド、この液滴吐出ヘッド
を備えることで高画質記録が可能なインクジェット記録
装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係る静電アクチュエータは、可動部分とこ
れに対向する固定部とに、可動部分と略平行な方向の静
電力を発生させるための構造体からなる電極を各々設け
たものである。
め、本発明に係る静電アクチュエータは、可動部分とこ
れに対向する固定部とに、可動部分と略平行な方向の静
電力を発生させるための構造体からなる電極を各々設け
たものである。
【0012】ここで、可動部分側の電極と固定部側の電
極とは可動部分の短辺方向に交互に配置されている構成
とすることが好ましく、また、可動部分の略中央部付近
に可動部分側又は固定部側に2つ若しくは1つの電極が
配置され、これらの電極を起点として可動部分の略中央
部から両端側に向かって可動部分側及び固定部側の電極
がそれぞれ交互に配置されている構成とできる。
極とは可動部分の短辺方向に交互に配置されている構成
とすることが好ましく、また、可動部分の略中央部付近
に可動部分側又は固定部側に2つ若しくは1つの電極が
配置され、これらの電極を起点として可動部分の略中央
部から両端側に向かって可動部分側及び固定部側の電極
がそれぞれ交互に配置されている構成とできる。
【0013】また、可動部分の中央部付近を境として可
動部分の両端側の向かう反対方向の力を可動部分に作用
させることができる。さらに、可動部分側のすべての電
極に同じ電位を与えることで可能で、且つ、固定部側の
すべての電極に同じ電位を与えることで可能である構成
とすることができ、或いは、隣り合う2つの電極に同じ
電位を与えることで可能である構成とすることができ
る。
動部分の両端側の向かう反対方向の力を可動部分に作用
させることができる。さらに、可動部分側のすべての電
極に同じ電位を与えることで可能で、且つ、固定部側の
すべての電極に同じ電位を与えることで可能である構成
とすることができ、或いは、隣り合う2つの電極に同じ
電位を与えることで可能である構成とすることができ
る。
【0014】さらに、電極の表面には絶縁膜が形成され
ていることが好ましく、また、可動部分と電極との間に
は絶縁層が形成されていることが好ましく、さらに、固
定部と電極との間には絶縁層が形成されていることが好
ましい。また、固定部側に可動部分との間に形成される
空間に連通する貫通穴が形成されていることが好まし
い。さらに、可動部分は窒化シリコンから形成されてい
ることが、電極はポリシリコンから形成されていること
が好ましい。
ていることが好ましく、また、可動部分と電極との間に
は絶縁層が形成されていることが好ましく、さらに、固
定部と電極との間には絶縁層が形成されていることが好
ましい。また、固定部側に可動部分との間に形成される
空間に連通する貫通穴が形成されていることが好まし
い。さらに、可動部分は窒化シリコンから形成されてい
ることが、電極はポリシリコンから形成されていること
が好ましい。
【0015】本発明に係る液滴吐出ヘッドは、液滴を吐
出するノズル孔が連通する吐出室の壁面の一部を形成す
る可動部分を有する振動板を備え、この振動板の可動部
分を変形させる本発明に係る静電アクチュエータを備え
ているものである。ここで、インクを供給するインクタ
ンクを一体に備えることができる。
出するノズル孔が連通する吐出室の壁面の一部を形成す
る可動部分を有する振動板を備え、この振動板の可動部
分を変形させる本発明に係る静電アクチュエータを備え
ているものである。ここで、インクを供給するインクタ
ンクを一体に備えることができる。
【0016】本発明に係るインクジェット記録装置は、
インク滴を吐出させるインクジェットヘッドが本発明に
係る液滴吐出ヘッドである構成としたものである。
インク滴を吐出させるインクジェットヘッドが本発明に
係る液滴吐出ヘッドである構成としたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は、本発明の液滴吐出ヘ
ッドの第1実施形態に係るインクジェットヘッドの分解
斜視図で、一部断面図で示している。図2は同ヘッドの
振動板長手方向の断面説明図、図3は同ヘッドの振動板
短辺方向の断面説明図である。
図面を参照して説明する。図1は、本発明の液滴吐出ヘ
ッドの第1実施形態に係るインクジェットヘッドの分解
斜視図で、一部断面図で示している。図2は同ヘッドの
振動板長手方向の断面説明図、図3は同ヘッドの振動板
短辺方向の断面説明図である。
【0018】このインクジェットヘッドは、インク液滴
を基板の面部に設けたノズル孔から吐出させるサイドシ
ュータタイプのものであり、第1、第2、第3基板1、
2、3を重ねて接合した積層構造となっており、第1基
板1と第3基板3とを接合することによって、インク滴
を吐出する複数のノズル孔4が連通する吐出室6、各吐
出室6に流体抵抗部7を介してインクを供給する共通液
室(共通インク室)8などを形成している。
を基板の面部に設けたノズル孔から吐出させるサイドシ
ュータタイプのものであり、第1、第2、第3基板1、
2、3を重ねて接合した積層構造となっており、第1基
板1と第3基板3とを接合することによって、インク滴
を吐出する複数のノズル孔4が連通する吐出室6、各吐
出室6に流体抵抗部7を介してインクを供給する共通液
室(共通インク室)8などを形成している。
【0019】中間の第1基板1は、シリコン基板からな
り、底壁を可動部分である振動板10とする吐出室6を
形成するための貫通部と、各々の吐出室6にインクを供
給するための共通液室8を形成するための貫通部を有す
る。
り、底壁を可動部分である振動板10とする吐出室6を
形成するための貫通部と、各々の吐出室6にインクを供
給するための共通液室8を形成するための貫通部を有す
る。
【0020】この第1基板1には隔壁部(スペーサ部
材)12を介して振動板10に対向する対向部材であっ
て固定部と形成する第2基板2を接合して、第1基板1
と第2基板2との間に空間13を形成している。そし
て、この空間13内で、振動板10側及び第2基板12
側には、振動板10と略平行な方向に静電引力を発生さ
せるための導電性を有する構造体からなる電極14(振
動板側電極14を電極14a、第2基板側(固定部側)
電極14を電極14bとする。)をそれぞれ設けてい
る。これらの振動板10と電極14a、14bで本発明
に係る静電アクチュエータを構成している。
材)12を介して振動板10に対向する対向部材であっ
て固定部と形成する第2基板2を接合して、第1基板1
と第2基板2との間に空間13を形成している。そし
て、この空間13内で、振動板10側及び第2基板12
側には、振動板10と略平行な方向に静電引力を発生さ
せるための導電性を有する構造体からなる電極14(振
動板側電極14を電極14a、第2基板側(固定部側)
電極14を電極14bとする。)をそれぞれ設けてい
る。これらの振動板10と電極14a、14bで本発明
に係る静電アクチュエータを構成している。
【0021】ここで、振動板10は窒化シリコン膜で形
成し、電極14はポリシリコンで形成している。窒化シ
リコンは薄い膜をピンホール無しに均一厚みで形成で
き、窒化シリコン膜を振動板10として用いることで集
積度を高くすることができる。しかも、絶縁性に優れて
おり、吐出室6内の液体(インク)に電極14に加える
電圧がリークすることもない。また、ポリシリコンは比
較的厚い層が容易に形成でき、電極材料として適してい
る。これらの材料を用いることで、歩留まり高く性能の
良いヘッドを量産でき、低コスト化を図れる。
成し、電極14はポリシリコンで形成している。窒化シ
リコンは薄い膜をピンホール無しに均一厚みで形成で
き、窒化シリコン膜を振動板10として用いることで集
積度を高くすることができる。しかも、絶縁性に優れて
おり、吐出室6内の液体(インク)に電極14に加える
電圧がリークすることもない。また、ポリシリコンは比
較的厚い層が容易に形成でき、電極材料として適してい
る。これらの材料を用いることで、歩留まり高く性能の
良いヘッドを量産でき、低コスト化を図れる。
【0022】また、第1基板1の上面に接合される第3
基板3には、例えば厚さ50μmのニッケル基板を用
い、第3基板3の面部に、吐出室6と連通するようにそ
れぞれノズル孔4、共通液室8と吐出室6を連通させる
流体抵抗部7となる溝を設け、また共通液室8と連通す
るようにインク供給口9を設けている。
基板3には、例えば厚さ50μmのニッケル基板を用
い、第3基板3の面部に、吐出室6と連通するようにそ
れぞれノズル孔4、共通液室8と吐出室6を連通させる
流体抵抗部7となる溝を設け、また共通液室8と連通す
るようにインク供給口9を設けている。
【0023】このように構成したインクジェットヘッド
の動作を説明する。例えば、電極14a、14bの複数
ビットに0Vから40Vのパルス電位を印加し、その他
の電極14a、14bには0Vを印加する。この結果、
電位を与える電極14a、14bを選択することによっ
て、2つの電極14間で振動板10と略平行な方向に静
電引力が発生して引き合うので、電極14aの自由端が
変位することで振動板10が撓むことになる。これによ
り、吐出室6内の圧力が急激に上昇し、図3に示すよう
に、ノズル孔4よりインク液滴22を記録紙23に向け
て吐出する。
の動作を説明する。例えば、電極14a、14bの複数
ビットに0Vから40Vのパルス電位を印加し、その他
の電極14a、14bには0Vを印加する。この結果、
電位を与える電極14a、14bを選択することによっ
て、2つの電極14間で振動板10と略平行な方向に静
電引力が発生して引き合うので、電極14aの自由端が
変位することで振動板10が撓むことになる。これによ
り、吐出室6内の圧力が急激に上昇し、図3に示すよう
に、ノズル孔4よりインク液滴22を記録紙23に向け
て吐出する。
【0024】そして、電位40Vを与えていた電極14
の電位が0Vに戻ると、電極間の電位差はなくなり、静
電引力がなくなるので、振動板10は元の状態に復元す
る。振動板10が復元することにより、インクが共通液
室8より流体抵抗部7を通じて吐出室6内に補給され
る。
の電位が0Vに戻ると、電極間の電位差はなくなり、静
電引力がなくなるので、振動板10は元の状態に復元す
る。振動板10が復元することにより、インクが共通液
室8より流体抵抗部7を通じて吐出室6内に補給され
る。
【0025】ここで、電極間に働く力Fは、次の(1)
式に示すように電極間距離dの2乗に反比例して大きく
なる。低電圧で駆動するためには、電極14間の距離を
狭く形成することが重要となる。
式に示すように電極間距離dの2乗に反比例して大きく
なる。低電圧で駆動するためには、電極14間の距離を
狭く形成することが重要となる。
【0026】
【数1】
【0027】なお、(1)式において、F:電極間に働
く力、ε:誘電率、S:電極の対向する面の面積、d:
電極間距離、 V:印加電圧である。
く力、ε:誘電率、S:電極の対向する面の面積、d:
電極間距離、 V:印加電圧である。
【0028】このような構成を採用することで、振動板
と電極とを平行に配置した静電型アクチュエータ及びヘ
ッドに比べて、電極間ギャップを所望する変位量に合わ
せる必要がなくなって、静電引力を大きくとることがで
きる。また、後述するように、振動板上のすべての電極
に作用する静電引力を、振動板を撓ませるために有効に
利用することができるため、振動板に与えられる力を大
きくできる。これにより、低電圧で、大きな変位が得ら
れ、変位効率が向上し、安定した変位が得られるアクチ
ュエータを構成でき、このアクチュエータを含むヘッド
を構成することで、滴吐出効率が高い、安定した滴吐出
特性が得られるヘッドを実現できる。
と電極とを平行に配置した静電型アクチュエータ及びヘ
ッドに比べて、電極間ギャップを所望する変位量に合わ
せる必要がなくなって、静電引力を大きくとることがで
きる。また、後述するように、振動板上のすべての電極
に作用する静電引力を、振動板を撓ませるために有効に
利用することができるため、振動板に与えられる力を大
きくできる。これにより、低電圧で、大きな変位が得ら
れ、変位効率が向上し、安定した変位が得られるアクチ
ュエータを構成でき、このアクチュエータを含むヘッド
を構成することで、滴吐出効率が高い、安定した滴吐出
特性が得られるヘッドを実現できる。
【0029】ここで、振動板10に電極14を設ける方
向性について図4を参照して説明する。振動板10は、
通常、4辺を固定された矩形板である。4辺を固定され
た振動板10に加圧力が加えられ、振動板10が面外に
撓む場合、その撓み量は、振動板10の短辺長に大きく
依存するが、長辺長には余り依存しない。例えば、図4
に示すように、振動板10の一方の面に一様な荷重Pを
加えた場合、振動板10は撓み量δで撓み、振動板短辺
方向の撓みは同図(a)、振動板長辺方向の撓みは同図
(b)にそれぞれ示すようになる。なお、変形後の状態
を振動板10’で示している。
向性について図4を参照して説明する。振動板10は、
通常、4辺を固定された矩形板である。4辺を固定され
た振動板10に加圧力が加えられ、振動板10が面外に
撓む場合、その撓み量は、振動板10の短辺長に大きく
依存するが、長辺長には余り依存しない。例えば、図4
に示すように、振動板10の一方の面に一様な荷重Pを
加えた場合、振動板10は撓み量δで撓み、振動板短辺
方向の撓みは同図(a)、振動板長辺方向の撓みは同図
(b)にそれぞれ示すようになる。なお、変形後の状態
を振動板10’で示している。
【0030】このような矩形板(振動板10)と対向部
材である固定部に電極14を配設して、その電極14間
に発生する静電引力(静電力)により振動板10を撓ま
せる場合、電極14は振動板10の短辺方向に静電引力
が発生するように配設すると効率が向上する。
材である固定部に電極14を配設して、その電極14間
に発生する静電引力(静電力)により振動板10を撓ま
せる場合、電極14は振動板10の短辺方向に静電引力
が発生するように配設すると効率が向上する。
【0031】つまり、上述した実施形態のように、振動
板10側の電極14aと固定部側の電極14bとは、振
動板10の短辺方向に交互に配置することによって、変
位効率をより向上することができる。
板10側の電極14aと固定部側の電極14bとは、振
動板10の短辺方向に交互に配置することによって、変
位効率をより向上することができる。
【0032】また、振動板短辺方向中央部を境にして、
振動板10側の電極14aに加える力と振動板10の撓
む向きを分類すると、図5(a)、(b)に示すように
振動板短辺方向中央部に向かう方向の力を加えると振動
板10は上に撓み、同図(c)、(d)に示すように振
動板短辺方向中央部から両端側に向かう方向の力を加え
ると振動板10は下に撓む。なお、変形後の状態を振動
板10’、電極14a’で示している。
振動板10側の電極14aに加える力と振動板10の撓
む向きを分類すると、図5(a)、(b)に示すように
振動板短辺方向中央部に向かう方向の力を加えると振動
板10は上に撓み、同図(c)、(d)に示すように振
動板短辺方向中央部から両端側に向かう方向の力を加え
ると振動板10は下に撓む。なお、変形後の状態を振動
板10’、電極14a’で示している。
【0033】一方、電極14の配置構成として、図6に
示す例では、振動板10の略中央部付近に2つの振動板
側電極14aを配置し、これら2つの電極14aを起点
として振動板略中央部から両端側に向かって固定部側電
極14aと振動板側電極14bとを交互に配置してい
る。なお、ここでは振動板10の略中央部付近に2つの
振動板側電極14aを配置しているが、振動板10の略
中央部付近に1つの振動板側電極14aを配置してもよ
く、或いは固定部側に2つ若しくは1つの固定部側電極
14bを配置する構成でもよい。
示す例では、振動板10の略中央部付近に2つの振動板
側電極14aを配置し、これら2つの電極14aを起点
として振動板略中央部から両端側に向かって固定部側電
極14aと振動板側電極14bとを交互に配置してい
る。なお、ここでは振動板10の略中央部付近に2つの
振動板側電極14aを配置しているが、振動板10の略
中央部付近に1つの振動板側電極14aを配置してもよ
く、或いは固定部側に2つ若しくは1つの固定部側電極
14bを配置する構成でもよい。
【0034】また、図7に示す例では、振動板側電極1
4aと固定部側電極14bとを交互に配置している。な
お、図6及び図7において、電極14a、14bを説明
上特定するために、左側から電極番号をNo.1〜14
で表すこととする。
4aと固定部側電極14bとを交互に配置している。な
お、図6及び図7において、電極14a、14bを説明
上特定するために、左側から電極番号をNo.1〜14
で表すこととする。
【0035】ここで、図6或いは図7に示す電極配置構
成において、電極14a、14bのNo.1と2の間、
No.3と4の間、No.5と6の間、No.9と10
の間、No.11と12の間、No.13と14の間
に、それぞれ静電引力が働くように電位を与えると、固
定側電極14bは固定されているため、振動板側電極1
4aに働く力が図4(a)、(b)に示すようになり、
振動板10が上に撓んで液滴が吐出される構成とでき
る。
成において、電極14a、14bのNo.1と2の間、
No.3と4の間、No.5と6の間、No.9と10
の間、No.11と12の間、No.13と14の間
に、それぞれ静電引力が働くように電位を与えると、固
定側電極14bは固定されているため、振動板側電極1
4aに働く力が図4(a)、(b)に示すようになり、
振動板10が上に撓んで液滴が吐出される構成とでき
る。
【0036】これに対して、図6或いは図7に示す電極
配置構成において、電極14a、14bのNo.2と3
の間、No.4と5の間、No.6と7の間、No.8
と9の間、No.10と11の間、No.12と13の
間に、それぞれ静電引力が働くように電位を与えると、
固定側電極14bは固定されているため、振動板側電極
14aに働く力が図4(c)、(d)に示すようにな
り、振動板10を下に撓ませた後、振動板10の復元力
により液滴を吐出する構成とできる。いずれの場合にも
効率的な変位を行うことができる。
配置構成において、電極14a、14bのNo.2と3
の間、No.4と5の間、No.6と7の間、No.8
と9の間、No.10と11の間、No.12と13の
間に、それぞれ静電引力が働くように電位を与えると、
固定側電極14bは固定されているため、振動板側電極
14aに働く力が図4(c)、(d)に示すようにな
り、振動板10を下に撓ませた後、振動板10の復元力
により液滴を吐出する構成とできる。いずれの場合にも
効率的な変位を行うことができる。
【0037】次に、振動板側電極14aと固定部側電極
14bに対する電位の与え方、すなわち、振動板側電極
14aと固定部側電極14bの配線或いは接続構成につ
いて説明する。先ず、図6に示す電極配置構成において
は、すべての振動板側電極14a、つまり、No.1、
3、5、7、8、10、12、14の電極14aに同じ
電位V1を印加し、すべての固定部側電極14b、つま
り、No.2、4、6、8、9、11、13の電極14
bに同じ電位V2を与える構成が採用できる。
14bに対する電位の与え方、すなわち、振動板側電極
14aと固定部側電極14bの配線或いは接続構成につ
いて説明する。先ず、図6に示す電極配置構成において
は、すべての振動板側電極14a、つまり、No.1、
3、5、7、8、10、12、14の電極14aに同じ
電位V1を印加し、すべての固定部側電極14b、つま
り、No.2、4、6、8、9、11、13の電極14
bに同じ電位V2を与える構成が採用できる。
【0038】この場合には、振動板側電極14aのすべ
てに接続された引出しパターンと固定部側電極14bの
すべてに接続された引出しパターンとを形成すること
で、これらの各引出しパターン間にパルス電位を印加す
ればよい。また、振動板10と固定部側部材(第2基
板)2との間を絶縁すれば、振動板10と振動板側電極
14aとの間、あるいは、第2基板2と固定部側電極1
4bとの間を絶縁しないで、振動板10、第2基板2を
それぞれ振動板側電極14a、固定部側電極14bの引
出し部として兼用することができる。
てに接続された引出しパターンと固定部側電極14bの
すべてに接続された引出しパターンとを形成すること
で、これらの各引出しパターン間にパルス電位を印加す
ればよい。また、振動板10と固定部側部材(第2基
板)2との間を絶縁すれば、振動板10と振動板側電極
14aとの間、あるいは、第2基板2と固定部側電極1
4bとの間を絶縁しないで、振動板10、第2基板2を
それぞれ振動板側電極14a、固定部側電極14bの引
出し部として兼用することができる。
【0039】したがって、このような電位印加構成とす
ることで、配線が簡単になる。また、アクチュエーター
間の仕切部分(スペーサ部12)が導電性であれば、こ
の仕切部分も対向部材(固定部)側の電極として利用す
ることもできる。
ることで、配線が簡単になる。また、アクチュエーター
間の仕切部分(スペーサ部12)が導電性であれば、こ
の仕切部分も対向部材(固定部)側の電極として利用す
ることもできる。
【0040】さらに、振動板側電極14aを個別電極、
固定部側電極14bを全てのアクチュエーターの共通電
極として、振動板10とその面上の電極14aは絶縁若
しくは振動板10自体を絶縁材料とし、導電性の対向部
材(第2基板2)とその面上の電極14bは絶縁しない
(導通する)ようにすれば、共通電極は一つの配線で採
ることができ、吐出室6内の液体に通電されることもな
く、液体の変質を招くことなく、配線の簡素化を図れ
る。
固定部側電極14bを全てのアクチュエーターの共通電
極として、振動板10とその面上の電極14aは絶縁若
しくは振動板10自体を絶縁材料とし、導電性の対向部
材(第2基板2)とその面上の電極14bは絶縁しない
(導通する)ようにすれば、共通電極は一つの配線で採
ることができ、吐出室6内の液体に通電されることもな
く、液体の変質を招くことなく、配線の簡素化を図れ
る。
【0041】また、例えば図7に示す電極構成を有する
のであれば、No.1、3、5、7、8、10、12、
14の電極14a、14bに同じ電位V1を与え、N
o.2、4、6、8、9、11、13の電極14a、1
4bに同じ電位V2を与えることができる。この場合、
振動板短辺方向中央線を境に、同じ振動板10上の電極
14a間、第2基板2側の電極14bでも与える電位が
異なることになるが、上述したように、振動板10が効
率良く撓むように電位を印加することが重要である。
のであれば、No.1、3、5、7、8、10、12、
14の電極14a、14bに同じ電位V1を与え、N
o.2、4、6、8、9、11、13の電極14a、1
4bに同じ電位V2を与えることができる。この場合、
振動板短辺方向中央線を境に、同じ振動板10上の電極
14a間、第2基板2側の電極14bでも与える電位が
異なることになるが、上述したように、振動板10が効
率良く撓むように電位を印加することが重要である。
【0042】次に、電極14への電位の与え方として、
隣合う電極14の2つづつに同じ電位を与え、その他の
電極にその電位とは異なる電位を与えることができる。
つまり図6に示す電極配置構成においては、No.1、
2、5、6、9、10、13、14に同じ電位V1を与
え、その他の電極に異なる電位V2を与える。また、図
7における電極配置構成においては、No.2、3、
6、7、10、11、14に同じ電位V1を与え、その
他の電極に異なる電位V2を与える。これによって、さ
らに効率的な変位をさせることができる。
隣合う電極14の2つづつに同じ電位を与え、その他の
電極にその電位とは異なる電位を与えることができる。
つまり図6に示す電極配置構成においては、No.1、
2、5、6、9、10、13、14に同じ電位V1を与
え、その他の電極に異なる電位V2を与える。また、図
7における電極配置構成においては、No.2、3、
6、7、10、11、14に同じ電位V1を与え、その
他の電極に異なる電位V2を与える。これによって、さ
らに効率的な変位をさせることができる。
【0043】すなわち、前述したように、例えば、図6
のNo.5の電極14aに電位V1、No.4、6の電
極14bに電位V2が印加される場合、No.5の電極
14aはNo.4の電極14bから静電引力を受ける
が、No.6の電極14bからも静電引力を受ける。し
たがって、No.5の電極14aに加えたい力の向きに
よって、No.4−5間もしくは5−6間の距離の一方
を他方よりも大きくして、静電引力が働かないようにす
る必要があるが、この結果、配設できる電極の数が減
り、アクチュエーターとしての効率が低下することにな
る。
のNo.5の電極14aに電位V1、No.4、6の電
極14bに電位V2が印加される場合、No.5の電極
14aはNo.4の電極14bから静電引力を受ける
が、No.6の電極14bからも静電引力を受ける。し
たがって、No.5の電極14aに加えたい力の向きに
よって、No.4−5間もしくは5−6間の距離の一方
を他方よりも大きくして、静電引力が働かないようにす
る必要があるが、この結果、配設できる電極の数が減
り、アクチュエーターとしての効率が低下することにな
る。
【0044】そこで、上述したように、隣合う電極14
の2つづつに同じ電位を与え、その他の電極にその電位
とは異なる電位を与えることで、両隣りからの静電引力
を受けることを防止できて、より効率的な駆動を行うこ
とができる。
の2つづつに同じ電位を与え、その他の電極にその電位
とは異なる電位を与えることで、両隣りからの静電引力
を受けることを防止できて、より効率的な駆動を行うこ
とができる。
【0045】ここでも、電極配置をうまく採ることで、
アクチュエーター間の仕切部分(スペーサ部12)が導
電性であれば、この仕切部分を固定部側電極として利用
することもできる。
アクチュエーター間の仕切部分(スペーサ部12)が導
電性であれば、この仕切部分を固定部側電極として利用
することもできる。
【0046】また、図7に示すような電極構成を有する
のであれば、No.1、4、5、8、11、12の電極14
a、14bに同じ電位V1を与え、No.2、3、6、7、
9、10、13、14の電極14a、14bに同じ電位V
2を与えても良い。この場合、隣合うNo.6、7の電
極14b、14aに与える電位が同じにも関わらず、N
o.8、9の電極14b、14aに与える電位が異なる
というように、振動板短辺方向中央線を境に電位印加パ
ターンが変わるが、上述したように、振動板が効率良く
撓むように電位を印加することが重要である。
のであれば、No.1、4、5、8、11、12の電極14
a、14bに同じ電位V1を与え、No.2、3、6、7、
9、10、13、14の電極14a、14bに同じ電位V
2を与えても良い。この場合、隣合うNo.6、7の電
極14b、14aに与える電位が同じにも関わらず、N
o.8、9の電極14b、14aに与える電位が異なる
というように、振動板短辺方向中央線を境に電位印加パ
ターンが変わるが、上述したように、振動板が効率良く
撓むように電位を印加することが重要である。
【0047】次に、本発明に係る液滴吐出ヘッドの他の
異なる第2ないし第6実施形態について図8ないし図1
2を参照して説明する。先ず、図8に示す第2実施形態
は、電極14a、14bの表面に絶縁膜15を形成した
ものである。この絶縁膜15としては、熱酸化膜或いは
堆積膜を用いることができる。堆積膜は、高温熱CV
D、低温熱CVDによるシリコン酸化膜、PE−CVD
によるシリコン酸化膜やシリコン窒化膜、LP−CVD
によるシリコン窒化膜、スパッタによるシリコン酸化
膜、酸化チタン、酸化モリブデン、酸化タングステンな
どの金属酸化膜、あるいは真空蒸着による金属膜を酸化
した膜などが挙げられる。
異なる第2ないし第6実施形態について図8ないし図1
2を参照して説明する。先ず、図8に示す第2実施形態
は、電極14a、14bの表面に絶縁膜15を形成した
ものである。この絶縁膜15としては、熱酸化膜或いは
堆積膜を用いることができる。堆積膜は、高温熱CV
D、低温熱CVDによるシリコン酸化膜、PE−CVD
によるシリコン酸化膜やシリコン窒化膜、LP−CVD
によるシリコン窒化膜、スパッタによるシリコン酸化
膜、酸化チタン、酸化モリブデン、酸化タングステンな
どの金属酸化膜、あるいは真空蒸着による金属膜を酸化
した膜などが挙げられる。
【0048】このように電極14a、14bの表面に絶
縁膜15を形成することで、電極14間に電位差を与
え、電極同士が接近した際に生じる可能性がある放電を
抑えることができ、電極14間のショートを防止するこ
とができる。
縁膜15を形成することで、電極14間に電位差を与
え、電極同士が接近した際に生じる可能性がある放電を
抑えることができ、電極14間のショートを防止するこ
とができる。
【0049】次に、図9に示す第3実施形態は、例えば
シリコン基板に高濃度ボロン拡散層を形成し、この高濃
度ボロン拡散層をエッチングストップ層に用いて振動板
10を形成する場合のように、振動板10を導電性材料
で形成し、この振動板10の下面にシリコン酸化膜や窒
化膜などの絶縁膜11を介して振動板側電極14aを形
成したものである。
シリコン基板に高濃度ボロン拡散層を形成し、この高濃
度ボロン拡散層をエッチングストップ層に用いて振動板
10を形成する場合のように、振動板10を導電性材料
で形成し、この振動板10の下面にシリコン酸化膜や窒
化膜などの絶縁膜11を介して振動板側電極14aを形
成したものである。
【0050】このようにすれば、振動板を導電性材料で
形成した場合にも、1又は複数の振動板側電極14aに
対して個別的に電位を印加することができるようにな
る。
形成した場合にも、1又は複数の振動板側電極14aに
対して個別的に電位を印加することができるようにな
る。
【0051】次に、図10に示す第4実施形態は、例え
ば第2基板2にシリコン基板などの導電性材料を用い
て、この第2基板2の上面にシリコン酸化膜や窒化膜な
どの絶縁膜16を介して固定部側電極14bを形成した
ものである。
ば第2基板2にシリコン基板などの導電性材料を用い
て、この第2基板2の上面にシリコン酸化膜や窒化膜な
どの絶縁膜16を介して固定部側電極14bを形成した
ものである。
【0052】このようにすれば、固定部材(対向部材)
を導電性材料で形成した場合にも、1又は複数の固定部
側電極14bに対して個別的に電位を印加することがで
きるようになる。
を導電性材料で形成した場合にも、1又は複数の固定部
側電極14bに対して個別的に電位を印加することがで
きるようになる。
【0053】次に、図11に示す第5実施形態は、第2
基板2に電極14a、14bを配置する空間13に連通
する貫通穴17(同図(b)参照)を形成したものであ
る。すなわち、振動板側電極14aと固定部側電極14
bとの電極間の狭ギャップは精度良く形成しなければな
らない。したがって、振動板側電極14aと固定部側電
極14bとを、いったん一体ものとして形成し、その後
電極間に存在する材料を除去する製造工程で製作する
ことが好ましい。
基板2に電極14a、14bを配置する空間13に連通
する貫通穴17(同図(b)参照)を形成したものであ
る。すなわち、振動板側電極14aと固定部側電極14
bとの電極間の狭ギャップは精度良く形成しなければな
らない。したがって、振動板側電極14aと固定部側電
極14bとを、いったん一体ものとして形成し、その後
電極間に存在する材料を除去する製造工程で製作する
ことが好ましい。
【0054】この場合、電極間に存在する材料を除去す
る通路が必要であり、この通路として、第2基板2の電
極14bが形成されていない部分の一部に貫通穴17を
設けることで、容易に電極間に存在する材料を除去でき
る。
る通路が必要であり、この通路として、第2基板2の電
極14bが形成されていない部分の一部に貫通穴17を
設けることで、容易に電極間に存在する材料を除去でき
る。
【0055】ここでは、同図を参照して製造工程を簡単
に説明すると、同図(a)に示すように、先ず、第1基
板1となるシリコン基板31にシリコン窒化膜32をC
VDで形成した後、HTO膜(シリコン酸化膜)膜33
を形成し、更に振動板10となるシリコン窒化膜34を
形成した後、シリコン酸化膜35を形成する。
に説明すると、同図(a)に示すように、先ず、第1基
板1となるシリコン基板31にシリコン窒化膜32をC
VDで形成した後、HTO膜(シリコン酸化膜)膜33
を形成し、更に振動板10となるシリコン窒化膜34を
形成した後、シリコン酸化膜35を形成する。
【0056】その後、シリコン酸化膜35上に振動板側
電極14aを形成するためのポリシリコンをCVDで所
定厚みに成膜した後、これをエッチングして溝を掘り込
むことでポリシリコンからなる振動板側電極14a及び
スペーサ部12を形成する。
電極14aを形成するためのポリシリコンをCVDで所
定厚みに成膜した後、これをエッチングして溝を掘り込
むことでポリシリコンからなる振動板側電極14a及び
スペーサ部12を形成する。
【0057】次いで、掘り込み部にシリコン窒化膜36
を成膜した後、シリコン酸化膜37で掘り込み部を埋め
込み、シリコン酸化膜37に固定部側電極14bを形成
するための溝を形成した後、この溝内にポリシリコンを
形成して、ポリシリコンからなる固定部側電極14bを
形成する。
を成膜した後、シリコン酸化膜37で掘り込み部を埋め
込み、シリコン酸化膜37に固定部側電極14bを形成
するための溝を形成した後、この溝内にポリシリコンを
形成して、ポリシリコンからなる固定部側電極14bを
形成する。
【0058】そして、表面を研磨して、余分なシリコン
窒化膜36、シリコン酸化膜37及び固定部側電極14
bを形成するために成膜したポリシリコンを除去した
後、第2基板2となるポリシリコン38を形成する。
窒化膜36、シリコン酸化膜37及び固定部側電極14
bを形成するために成膜したポリシリコンを除去した
後、第2基板2となるポリシリコン38を形成する。
【0059】その後、同図(b)に示すように、シリコ
ン基板31をウエットエッチングして吐出室6となる掘
り込みを形成する。次に、ドライエッチングにより第2
基板2となるポリシリコン38の電極14aを形成して
いない部分に貫通穴17を形成する。
ン基板31をウエットエッチングして吐出室6となる掘
り込みを形成する。次に、ドライエッチングにより第2
基板2となるポリシリコン38の電極14aを形成して
いない部分に貫通穴17を形成する。
【0060】そして、貫通穴17を通して内部のシリコ
ン酸化膜37及びシリコン窒化膜36を順次エッチング
で除去することによって、振動板側電極14aと固定部
側電極14bを配置した空間13を形成する。このと
き、振動板10に対応する部分のシリコン窒化膜32も
エッチングされて、吐出室6側にシリコン酸化膜33を
有し、電極側にシリコン酸化膜35を有するサンドイッ
チ構造のシリコン窒化膜34からなる振動板10が形成
される。その後、図示しないが、熱酸化を行って振動板
側電極14a、固定部側電極14bの表面に第2実施形
態で説明したような熱酸化膜を形成する。
ン酸化膜37及びシリコン窒化膜36を順次エッチング
で除去することによって、振動板側電極14aと固定部
側電極14bを配置した空間13を形成する。このと
き、振動板10に対応する部分のシリコン窒化膜32も
エッチングされて、吐出室6側にシリコン酸化膜33を
有し、電極側にシリコン酸化膜35を有するサンドイッ
チ構造のシリコン窒化膜34からなる振動板10が形成
される。その後、図示しないが、熱酸化を行って振動板
側電極14a、固定部側電極14bの表面に第2実施形
態で説明したような熱酸化膜を形成する。
【0061】次に、図12に示す第6実施形態は、振動
板側電極14aの形状として、断面形状で棒状(矩形
状)の電極14a1と、断面形状で屈曲した形状をなす
電極14a2とを形成したものである。
板側電極14aの形状として、断面形状で棒状(矩形
状)の電極14a1と、断面形状で屈曲した形状をなす
電極14a2とを形成したものである。
【0062】すなわち、振動板側電極14aは、同図に
示すように振動板10の短辺方向でアクチュエータ1/
4線の付近に集めて配置することが、振動板10を撓め
る上で最も効率が良くなる。そこで、振動板側電極とし
て屈曲させた形状の電極14a2を用いることで、アク
チュエータ1/4線の付近に集めて配置することが可能
になり、振動板10の変形効率を大幅に向上することが
できる。
示すように振動板10の短辺方向でアクチュエータ1/
4線の付近に集めて配置することが、振動板10を撓め
る上で最も効率が良くなる。そこで、振動板側電極とし
て屈曲させた形状の電極14a2を用いることで、アク
チュエータ1/4線の付近に集めて配置することが可能
になり、振動板10の変形効率を大幅に向上することが
できる。
【0063】次に、本発明に係る静電アクチュエータの
効果確認について図13ないし図15を参照して説明す
る。なお、図13は平行平板アクチュエータの説明に供
する説明図、図14は本発明に係るアクチュエータの第
1例の説明に供する説明図、図15は本発明に係るアク
チュエータの第2例の説明に供する説明図であり、いず
れもアクチュエータの左半分のみを図示している。
効果確認について図13ないし図15を参照して説明す
る。なお、図13は平行平板アクチュエータの説明に供
する説明図、図14は本発明に係るアクチュエータの第
1例の説明に供する説明図、図15は本発明に係るアク
チュエータの第2例の説明に供する説明図であり、いず
れもアクチュエータの左半分のみを図示している。
【0064】ここで、平行平板アクチュエータは、2つ
の平行な平板電極(通常一方は振動板が兼用される)を
0.5μギャップで配置したものである。また、第1例
の本発明に係るアクチュエータは、振動板側電極14a
と固定部側電極14bとの電極間ギャップを交互に0.
256μmと1.5μmにしたものである。さらに、第
2例の本発明に係るアクチュエータは、振動板側電極1
4aと固定部側電極14bとの電極間ギャップを交互に
0.256μmと0.5μmにしたものである。
の平行な平板電極(通常一方は振動板が兼用される)を
0.5μギャップで配置したものである。また、第1例
の本発明に係るアクチュエータは、振動板側電極14a
と固定部側電極14bとの電極間ギャップを交互に0.
256μmと1.5μmにしたものである。さらに、第
2例の本発明に係るアクチュエータは、振動板側電極1
4aと固定部側電極14bとの電極間ギャップを交互に
0.256μmと0.5μmにしたものである。
【0065】ここでは、シュミレーターとしてANSY
Sを利用した。本発明は静電アクチュエーターであるの
で、静電場での解析が必要であるが、ここでは原理確認
を目的としているので、F=(ε/2)・(V2/d2)
においてd=一定としたコンスタントな力Fを用いて、
構造解析で代用した。
Sを利用した。本発明は静電アクチュエーターであるの
で、静電場での解析が必要であるが、ここでは原理確認
を目的としているので、F=(ε/2)・(V2/d2)
においてd=一定としたコンスタントな力Fを用いて、
構造解析で代用した。
【0066】第1例の本発明に係るアクチュエータ(図
14)と平行平板アクチュエータ(図13)を比較す
る。本発明アクチュエーターが平行平板アクチュエータ
に対して有利な点は、電極間のGap長(ギャップ長)
を狭くできる点にある。解析の諸条件を以下のように採
る。スケールパラメータは、図中に表記した。
14)と平行平板アクチュエータ(図13)を比較す
る。本発明アクチュエーターが平行平板アクチュエータ
に対して有利な点は、電極間のGap長(ギャップ長)
を狭くできる点にある。解析の諸条件を以下のように採
る。スケールパラメータは、図中に表記した。
【0067】〔第1例〕
エアGap=0.2μm
絶縁膜(SiO2)が電極に0.1μmづつ形成される
として、実効Gap=0.256μm 駆動電圧=40Vを想定し、静電引力(一定値)=0.
108μN/μm2
として、実効Gap=0.256μm 駆動電圧=40Vを想定し、静電引力(一定値)=0.
108μN/μm2
【0068】このとき、
δy(A点)=0.0607μm
δx(B点)=0.0199μm
となった。
【0069】〔平行平板〕
Gap=0.5μmの変位を想定して、エアGap=
0.5μm 絶縁膜(SiO2)が振動板、電極に0.1μmづつ形
成されるとして、実効Gap=0.556μm 駆動電圧=40Vを想定し、静電引力(一定値)=0.
0229μN/μm 2
0.5μm 絶縁膜(SiO2)が振動板、電極に0.1μmづつ形
成されるとして、実効Gap=0.556μm 駆動電圧=40Vを想定し、静電引力(一定値)=0.
0229μN/μm 2
【0070】このとき、δy(A点)=0.0417μ
m となった。
m となった。
【0071】ここでは静電場の影響が大きくならない領
域で確認できるように、駆動電圧を低くして変位量が大
きくならないようにしている。結果より、同じ電圧でも
電極間Gapが狭くできる本発明に係るアクチュエータ
の方が、より大きな変位量を得ることができていること
が分かる。
域で確認できるように、駆動電圧を低くして変位量が大
きくならないようにしている。結果より、同じ電圧でも
電極間Gapが狭くできる本発明に係るアクチュエータ
の方が、より大きな変位量を得ることができていること
が分かる。
【0072】本発明において、図14のB点におけるx
方向変位は、アクチュエータ内で最もx方向に変位する
距離が大きい。それでも、同図A点におけるy方向変位
の1/3である。また、アクチュエーターの撓み領域
は、所謂微小変位領域である。したがって、δy(A
点)の変位量が0.5μmになっても、δx(B点)は
0.164μmであり、電極同士の接触はない。
方向変位は、アクチュエータ内で最もx方向に変位する
距離が大きい。それでも、同図A点におけるy方向変位
の1/3である。また、アクチュエーターの撓み領域
は、所謂微小変位領域である。したがって、δy(A
点)の変位量が0.5μmになっても、δx(B点)は
0.164μmであり、電極同士の接触はない。
【0073】しかしながら、静電アクチュエータは、電
極間の実効Gapの1/3において、不連続的に電極が
接触するメカニズムを有することが知られている。本発
明構成は40Vの時点で、実行Gapのほぼ10%変位
している。一方、平行平板アクチュエータでは、40V
で実行Gapのほぼ8%変位している。従って、電圧を
上げて行った場合、先に電極同士が接触して、かつ よ
り大きな変位を得るのは本発明の構成であることにな
る。
極間の実効Gapの1/3において、不連続的に電極が
接触するメカニズムを有することが知られている。本発
明構成は40Vの時点で、実行Gapのほぼ10%変位
している。一方、平行平板アクチュエータでは、40V
で実行Gapのほぼ8%変位している。従って、電圧を
上げて行った場合、先に電極同士が接触して、かつ よ
り大きな変位を得るのは本発明の構成であることにな
る。
【0074】なお、ここでは、スケールパラメータの最
適化を行なっていない。したがって、パラメータの最適
化を行なえば、平行平板アクチュエータに対して さら
に優位な結果を得ることができる。
適化を行なっていない。したがって、パラメータの最適
化を行なえば、平行平板アクチュエータに対して さら
に優位な結果を得ることができる。
【0075】次に、第2例の本発明に係るアクチュエー
タと第1例の本発明に係るアクチュエータとを比較す
る。第2例の本発明に係るアクチュエータが第1例の本
発明に係るアクチュエーターに対して有利な点は、電極
数を多くできることである。解析の諸条件を以下のよう
に採る。スケールパラメータは、図中に表記している。
タと第1例の本発明に係るアクチュエータとを比較す
る。第2例の本発明に係るアクチュエータが第1例の本
発明に係るアクチュエーターに対して有利な点は、電極
数を多くできることである。解析の諸条件を以下のよう
に採る。スケールパラメータは、図中に表記している。
【0076】〔第2例〕
エアGap=0.2μm
絶縁膜(SiO2)が電極に0.1μmづつ形成される
として、実効Gap=0.256μm 駆動電圧=40Vを想定して、静電引力(一定値)=
0.108μN/μm 2
として、実効Gap=0.256μm 駆動電圧=40Vを想定して、静電引力(一定値)=
0.108μN/μm 2
【0077】このとき、
δy(A点)=0.0741μm
δx(B点)=0.0243μm
となった。
【0078】ここでも静電場の影響が大きくならない領
域で確認できるように、駆動電圧を低くして変位量が大
きくならないようにしている。この結果より、第2例の
方が第1例に比べてより大きな変位量が得られることが
分かる。
域で確認できるように、駆動電圧を低くして変位量が大
きくならないようにしている。この結果より、第2例の
方が第1例に比べてより大きな変位量が得られることが
分かる。
【0079】次に、本発明に係る液滴吐出ヘッドとして
のインクジェットヘッドとインクタンクを一体にしたイ
ンクカートリッジについて図16を参照して説明する。
このインクカートリッジ(インクタンク一体型ヘッド)
100は、ノズル孔101等を有する上記各実施形態の
いずれかのインクジェットヘッド102と、このインク
ジェットヘッド102に対してインクを供給するインク
タンク103とを一体化したものである。
のインクジェットヘッドとインクタンクを一体にしたイ
ンクカートリッジについて図16を参照して説明する。
このインクカートリッジ(インクタンク一体型ヘッド)
100は、ノズル孔101等を有する上記各実施形態の
いずれかのインクジェットヘッド102と、このインク
ジェットヘッド102に対してインクを供給するインク
タンク103とを一体化したものである。
【0080】このように本発明に係る液滴吐出ヘッドで
あるインクジェットヘッドとインクタンクとを一体化す
ることにより、滴吐出効率が高く、安定した滴吐出特性
が得られる液滴吐出ヘッドを一体化したインクカートリ
ッジ(インクタンク一体型ヘッド)が得られる。
あるインクジェットヘッドとインクタンクとを一体化す
ることにより、滴吐出効率が高く、安定した滴吐出特性
が得られる液滴吐出ヘッドを一体化したインクカートリ
ッジ(インクタンク一体型ヘッド)が得られる。
【0081】次に、本発明に係るインクジェットヘッド
を搭載したインクジェット記録装置の一例について図1
7及び図18を参照して説明する。なお、図17は同記
録装置の斜視説明図、図18は同記録装置の機構部の側
面説明図である。
を搭載したインクジェット記録装置の一例について図1
7及び図18を参照して説明する。なお、図17は同記
録装置の斜視説明図、図18は同記録装置の機構部の側
面説明図である。
【0082】このインクジェット記録装置は、記録装置
本体111の内部に主走査方向に移動可能なキャリッ
ジ、キャリッジに搭載した本発明に係るインクジェット
ヘッドからなる記録ヘッド、記録ヘッドへインクを供給
するインクカートリッジ等で構成される印字機構部11
2等を収納し、装置本体111の下方部には前方側から
多数枚の用紙113を積載可能な給紙カセット(或いは
給紙トレイでもよい。)114を抜き差し自在に装着す
ることができ、また、用紙113を手差しで給紙するた
めの手差しトレイ115を開倒することができ、給紙カ
セット114或いは手差しトレイ115から給送される
用紙113を取り込み、印字機構部112によって所要
の画像を記録した後、後面側に装着された排紙トレイ1
16に排紙する。
本体111の内部に主走査方向に移動可能なキャリッ
ジ、キャリッジに搭載した本発明に係るインクジェット
ヘッドからなる記録ヘッド、記録ヘッドへインクを供給
するインクカートリッジ等で構成される印字機構部11
2等を収納し、装置本体111の下方部には前方側から
多数枚の用紙113を積載可能な給紙カセット(或いは
給紙トレイでもよい。)114を抜き差し自在に装着す
ることができ、また、用紙113を手差しで給紙するた
めの手差しトレイ115を開倒することができ、給紙カ
セット114或いは手差しトレイ115から給送される
用紙113を取り込み、印字機構部112によって所要
の画像を記録した後、後面側に装着された排紙トレイ1
16に排紙する。
【0083】印字機構部112は、図示しない左右の側
板に横架したガイド部材である主ガイドロッド121と
従ガイドロッド122とでキャリッジ123を主走査方
向(図18で紙面垂直方向)に摺動自在に保持し、この
キャリッジ123にはイエロー(Y)、シアン(C)、
マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を
吐出する本発明に係る液滴吐出ヘッドであるインクジェ
ットヘッドからなるヘッド124を複数のインク吐出口
を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方
向を下方に向けて装着している。またキャリッジ123
にはヘッド124に各色のインクを供給するための各イ
ンクカートリッジ125を交換可能に装着している。な
お、本発明に係るヘッド一体型のインクカートリッジを
搭載するようにすることもできる。
板に横架したガイド部材である主ガイドロッド121と
従ガイドロッド122とでキャリッジ123を主走査方
向(図18で紙面垂直方向)に摺動自在に保持し、この
キャリッジ123にはイエロー(Y)、シアン(C)、
マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を
吐出する本発明に係る液滴吐出ヘッドであるインクジェ
ットヘッドからなるヘッド124を複数のインク吐出口
を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方
向を下方に向けて装着している。またキャリッジ123
にはヘッド124に各色のインクを供給するための各イ
ンクカートリッジ125を交換可能に装着している。な
お、本発明に係るヘッド一体型のインクカートリッジを
搭載するようにすることもできる。
【0084】インクカートリッジ125は上方に大気と
連通する大気口、下方にはインクジェットヘッドへイン
クを供給する供給口を、内部にはインクが充填された多
孔質体を有しており、多孔質体の毛管力によりインクジ
ェットヘッドへ供給されるインクをわずかな負圧に維持
している。
連通する大気口、下方にはインクジェットヘッドへイン
クを供給する供給口を、内部にはインクが充填された多
孔質体を有しており、多孔質体の毛管力によりインクジ
ェットヘッドへ供給されるインクをわずかな負圧に維持
している。
【0085】また、記録ヘッドとしてここでは各色のヘ
ッド124を用いているが、各色のインク滴を吐出する
ノズルを有する1個のヘッドでもよい。
ッド124を用いているが、各色のインク滴を吐出する
ノズルを有する1個のヘッドでもよい。
【0086】ここで、キャリッジ123は後方側(用紙
搬送方向下流側)を主ガイドロッド121に摺動自在に
嵌装し、前方側(用紙搬送方向上流側)を従ガイドロッ
ド122に摺動自在に載置している。そして、このキャ
リッジ123を主走査方向に移動走査するため、主走査
モータ127で回転駆動される駆動プーリ128と従動
プーリ129との間にタイミングベルト130を張装
し、このタイミングベルト130をキャリッジ123に
固定しており、主走査モーター127の正逆回転により
キャリッジ123が往復駆動される。
搬送方向下流側)を主ガイドロッド121に摺動自在に
嵌装し、前方側(用紙搬送方向上流側)を従ガイドロッ
ド122に摺動自在に載置している。そして、このキャ
リッジ123を主走査方向に移動走査するため、主走査
モータ127で回転駆動される駆動プーリ128と従動
プーリ129との間にタイミングベルト130を張装
し、このタイミングベルト130をキャリッジ123に
固定しており、主走査モーター127の正逆回転により
キャリッジ123が往復駆動される。
【0087】一方、給紙カセット114にセットした用
紙113をヘッド124の下方側に搬送するために、給
紙カセット114から用紙113を分離給装する給紙ロ
ーラ131及びフリクションパッド132と、用紙11
3を案内するガイド部材133と、給紙された用紙11
3を反転させて搬送する搬送ローラ134と、この搬送
ローラ134の周面に押し付けられる搬送コロ135及
び搬送ローラ134からの用紙113の送り出し角度を
規定する先端コロ136とを設けている。搬送ローラ1
34は副走査モータ137によってギヤ列を介して回転
駆動される。
紙113をヘッド124の下方側に搬送するために、給
紙カセット114から用紙113を分離給装する給紙ロ
ーラ131及びフリクションパッド132と、用紙11
3を案内するガイド部材133と、給紙された用紙11
3を反転させて搬送する搬送ローラ134と、この搬送
ローラ134の周面に押し付けられる搬送コロ135及
び搬送ローラ134からの用紙113の送り出し角度を
規定する先端コロ136とを設けている。搬送ローラ1
34は副走査モータ137によってギヤ列を介して回転
駆動される。
【0088】そして、キャリッジ123の主走査方向の
移動範囲に対応して搬送ローラ134から送り出された
用紙113を記録ヘッド124の下方側で案内する用紙
ガイド部材である印写受け部材139を設けている。こ
の印写受け部材139の用紙搬送方向下流側には、用紙
113を排紙方向へ送り出すために回転駆動される搬送
コロ141、拍車142を設け、さらに用紙113を排
紙トレイ116に送り出す排紙ローラ143及び拍車1
44と、排紙経路を形成するガイド部材145、146
とを配設している。
移動範囲に対応して搬送ローラ134から送り出された
用紙113を記録ヘッド124の下方側で案内する用紙
ガイド部材である印写受け部材139を設けている。こ
の印写受け部材139の用紙搬送方向下流側には、用紙
113を排紙方向へ送り出すために回転駆動される搬送
コロ141、拍車142を設け、さらに用紙113を排
紙トレイ116に送り出す排紙ローラ143及び拍車1
44と、排紙経路を形成するガイド部材145、146
とを配設している。
【0089】記録時には、キャリッジ123を移動させ
ながら画像信号に応じて記録ヘッド124を駆動するこ
とにより、停止している用紙113にインクを吐出して
1行分を記録し、用紙113を所定量搬送後次の行の記
録を行う。記録終了信号または、用紙113の後端が記
録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を
終了させ用紙113を排紙する。この場合、ヘッド12
4を構成する本発明に係るインクジェットヘッドはイン
ク滴噴射の制御性が向上し、特性変動が抑制されている
ので、安定して高い画像品質の画像を記録することがで
きる。
ながら画像信号に応じて記録ヘッド124を駆動するこ
とにより、停止している用紙113にインクを吐出して
1行分を記録し、用紙113を所定量搬送後次の行の記
録を行う。記録終了信号または、用紙113の後端が記
録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を
終了させ用紙113を排紙する。この場合、ヘッド12
4を構成する本発明に係るインクジェットヘッドはイン
ク滴噴射の制御性が向上し、特性変動が抑制されている
ので、安定して高い画像品質の画像を記録することがで
きる。
【0090】また、キャリッジ123の移動方向右端側
の記録領域を外れた位置には、ヘッド124の吐出不良
を回復するための回復装置147を配置している。回復
装置147はキャップ手段と吸引手段とクリーニング手
段を有している。キャリッジ123は印字待機中にはこ
の回復装置147側に移動されてキャッピング手段でヘ
ッド124をキャッピングされ、吐出口部を湿潤状態に
保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。
また、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出す
ることにより、全ての吐出口のインク粘度を一定にし、
安定した吐出性能を維持する。
の記録領域を外れた位置には、ヘッド124の吐出不良
を回復するための回復装置147を配置している。回復
装置147はキャップ手段と吸引手段とクリーニング手
段を有している。キャリッジ123は印字待機中にはこ
の回復装置147側に移動されてキャッピング手段でヘ
ッド124をキャッピングされ、吐出口部を湿潤状態に
保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。
また、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出す
ることにより、全ての吐出口のインク粘度を一定にし、
安定した吐出性能を維持する。
【0091】吐出不良が発生した場合等には、キャッピ
ング手段でヘッド124の吐出口(ノズル)を密封し、
チューブを通して吸引手段で吐出口からインクとともに
気泡等を吸い出し、吐出口面に付着したインクやゴミ等
はクリーニング手段により除去され吐出不良が回復され
る。また、吸引されたインクは、本体下部に設置された
廃インク溜(不図示)に排出され、廃インク溜内部のイ
ンク吸収体に吸収保持される。
ング手段でヘッド124の吐出口(ノズル)を密封し、
チューブを通して吸引手段で吐出口からインクとともに
気泡等を吸い出し、吐出口面に付着したインクやゴミ等
はクリーニング手段により除去され吐出不良が回復され
る。また、吸引されたインクは、本体下部に設置された
廃インク溜(不図示)に排出され、廃インク溜内部のイ
ンク吸収体に吸収保持される。
【0092】このように、このインクジェット記録装置
においては本発明を実施したインクジェットヘッド又は
インクカートリッジを搭載しているので、滴吐出効率が
高く、安定したインク滴吐出特性が得られて、画像品質
が向上する。また、低電圧で駆動できるヘッドを搭載す
るので、インクジェット記録装置全体の消費電力も低減
できる。
においては本発明を実施したインクジェットヘッド又は
インクカートリッジを搭載しているので、滴吐出効率が
高く、安定したインク滴吐出特性が得られて、画像品質
が向上する。また、低電圧で駆動できるヘッドを搭載す
るので、インクジェット記録装置全体の消費電力も低減
できる。
【0093】次に、本発明に係る静電アクチュエータを
備えたマイクロポンプの一例について図19を参照して
説明する。なお、同図は同マイクロポンプの要部断面説
明図である。このマイクロポンプは、流路基板201と
対向基板(対向部材或いは固定部材)202とをスペー
サ部209を介して重ねて接合した積層構造となってお
り、流路基板201には流体が流れる流路203を形成
するとともに、流路203の一壁面を形成する変形可能
な可動板204(ヘッドの振動板に相当する。)を設
け、可動板204の対向基板202と接合固定しない部
分は可動部分205となっている。
備えたマイクロポンプの一例について図19を参照して
説明する。なお、同図は同マイクロポンプの要部断面説
明図である。このマイクロポンプは、流路基板201と
対向基板(対向部材或いは固定部材)202とをスペー
サ部209を介して重ねて接合した積層構造となってお
り、流路基板201には流体が流れる流路203を形成
するとともに、流路203の一壁面を形成する変形可能
な可動板204(ヘッドの振動板に相当する。)を設
け、可動板204の対向基板202と接合固定しない部
分は可動部分205となっている。
【0094】そして、流路基板201と対向基板202
との間に形成される空間208内には、可動部分205
には絶縁膜206を介して外面側に前記インクジェット
ヘッドと同様に、複数の電極(可動電極という。)20
7aを設け、対向基板202側にも複数の電極(固定電
極)207bを設けて、可動部分205と電極207
a、207b(両者を電極207という。)で本発明に
係るマイクロアクチュエータを構成している。なお、電
極の配置構成、材料等は前述したヘッドの実施形態と同
様である。
との間に形成される空間208内には、可動部分205
には絶縁膜206を介して外面側に前記インクジェット
ヘッドと同様に、複数の電極(可動電極という。)20
7aを設け、対向基板202側にも複数の電極(固定電
極)207bを設けて、可動部分205と電極207
a、207b(両者を電極207という。)で本発明に
係るマイクロアクチュエータを構成している。なお、電
極の配置構成、材料等は前述したヘッドの実施形態と同
様である。
【0095】このマイクロポンプの動作原理を説明する
と、前述したように複数の電極207に対して選択的に
パルス電位を与えることによって電極207間で静電吸
引力が生じるので、可動部分205が流路203側に変
形する。ここで、可動部分205を図中右側から順次駆
動することによって流路203内の流体は、矢印方向へ
流れが生じ、流体の輸送が可能となる。
と、前述したように複数の電極207に対して選択的に
パルス電位を与えることによって電極207間で静電吸
引力が生じるので、可動部分205が流路203側に変
形する。ここで、可動部分205を図中右側から順次駆
動することによって流路203内の流体は、矢印方向へ
流れが生じ、流体の輸送が可能となる。
【0096】この場合、本発明に係るマイクロアクチュ
エータを備えることで、可動部分の変位効率が向上し、
振動板の撓み量を大きくできるので、マイクロポンプの
性能が大きく向上する。なお、この実施形態では可動部
分を複数設けた例を示したが、可動部分は1つでも良
い。また、輸送効率を上げるために、可動部分間に1又
は複数の弁、例えば逆止弁などを設けることもできる。
エータを備えることで、可動部分の変位効率が向上し、
振動板の撓み量を大きくできるので、マイクロポンプの
性能が大きく向上する。なお、この実施形態では可動部
分を複数設けた例を示したが、可動部分は1つでも良
い。また、輸送効率を上げるために、可動部分間に1又
は複数の弁、例えば逆止弁などを設けることもできる。
【0097】次に、本発明に係る静電アクチュエータを
備えた光学デバイスの一例について図20を参照して説
明する。なお、同図は同デバイスの概略構成図である。
この光学デバイスは、変形可能なミラー301と対向基
板(対向部材あるいは固定部材)302とをスペーサ3
09を介して重ねて接合しており、ミラー301の対向
基板302と接合固定しない部分は可動部分305とな
っている。なお、ミラー301表面は反射率を増加させ
るため誘電体多層膜や金属膜を形成すると良い。
備えた光学デバイスの一例について図20を参照して説
明する。なお、同図は同デバイスの概略構成図である。
この光学デバイスは、変形可能なミラー301と対向基
板(対向部材あるいは固定部材)302とをスペーサ3
09を介して重ねて接合しており、ミラー301の対向
基板302と接合固定しない部分は可動部分305とな
っている。なお、ミラー301表面は反射率を増加させ
るため誘電体多層膜や金属膜を形成すると良い。
【0098】そして、可動部分305と対向基板302
との間に形成される空間308内には、可動部分305
に絶縁膜306を介して外面側に前記インクジェットヘ
ッドと同様に、複数の電極(可動電極という。)307
aを設け、対向基板302側にも複数の電極(固定電
極)307bを設けて、可動部分305と電極307
a、307b(両者を電極307という。)で本発明に
係るマイクロアクチュエータを構成している。なお、電
極の配置構成、材料等は前述したヘッドの実施形態と同
様である。
との間に形成される空間308内には、可動部分305
に絶縁膜306を介して外面側に前記インクジェットヘ
ッドと同様に、複数の電極(可動電極という。)307
aを設け、対向基板302側にも複数の電極(固定電
極)307bを設けて、可動部分305と電極307
a、307b(両者を電極307という。)で本発明に
係るマイクロアクチュエータを構成している。なお、電
極の配置構成、材料等は前述したヘッドの実施形態と同
様である。
【0099】この光学デバイスの原理を説明すると、前
述したように複数の電極307に対して選択的にパルス
電位を与えることによって、電極307間で静電吸引力
が生じるので、可動部分305が凸状に変形して凸面ミ
ラーとなる。したがって、光源310からの光がレンズ
311を介してミラー301に照射した場合、ミラー3
01を駆動しないときには、光は入射角と同じ角度で反
射するが、ミラー301の可動部分305を駆動した場
合はその可動部分305が凸面ミラーとなるので反射光
は発散光となる。これにより光変調デバイスが実現でき
る。
述したように複数の電極307に対して選択的にパルス
電位を与えることによって、電極307間で静電吸引力
が生じるので、可動部分305が凸状に変形して凸面ミ
ラーとなる。したがって、光源310からの光がレンズ
311を介してミラー301に照射した場合、ミラー3
01を駆動しないときには、光は入射角と同じ角度で反
射するが、ミラー301の可動部分305を駆動した場
合はその可動部分305が凸面ミラーとなるので反射光
は発散光となる。これにより光変調デバイスが実現でき
る。
【0100】そして、本発明のマイクロアクチュエータ
を備えることで可動部分の変位効率が向上し、可動部分
の撓み量を大きくできるので、光学ミラーの性能を大き
く向上させることができる。
を備えることで可動部分の変位効率が向上し、可動部分
の撓み量を大きくできるので、光学ミラーの性能を大き
く向上させることができる。
【0101】そこで、この光学デバイスを応用した例を
図21をも参照して説明する。この例は、上述した光学
デバイスを2次元に配列し、各ミラーの可動部分305
を独立して駆動するようにしたものである。なお、ここ
では、4×4の配列を示しているが、これ以上配列する
ことも可能である。
図21をも参照して説明する。この例は、上述した光学
デバイスを2次元に配列し、各ミラーの可動部分305
を独立して駆動するようにしたものである。なお、ここ
では、4×4の配列を示しているが、これ以上配列する
ことも可能である。
【0102】したがって、前述した図20と同様に、光
源310からの光はレンズ311を介してミラー301
に照射され、ミラー301を駆動していないところに入
射した光は、投影用レンズ312へ入射する。一方、電
極307に電圧を印加してミラー301の可動部分30
5を変形させているところは凸面ミラーとなるので光は
発散し投影用レンズ312にほとんど入射しない。この
投影用レンズ312に入射した光はスクリーン(図示し
ない)などに投影され、スクリーンに画像を表示するこ
とができる。
源310からの光はレンズ311を介してミラー301
に照射され、ミラー301を駆動していないところに入
射した光は、投影用レンズ312へ入射する。一方、電
極307に電圧を印加してミラー301の可動部分30
5を変形させているところは凸面ミラーとなるので光は
発散し投影用レンズ312にほとんど入射しない。この
投影用レンズ312に入射した光はスクリーン(図示し
ない)などに投影され、スクリーンに画像を表示するこ
とができる。
【0103】なお、上記実施形態においては、液滴吐出
ヘッドとしてインクジェットヘッドに適用した例で説明
したが、インクジェットヘッド以外の液滴吐出ヘッドと
して、例えば、液体レジストを液滴として吐出する液滴
吐出ヘッド、DNAの試料を液滴として吐出する液滴吐
出ヘッドなどの他の液滴吐出ヘッドにも適用できる。ま
た、静電アクチュエータは、マイクロポンプ、光学デバ
イス(光変調デバイス)以外にも、マイクロスイッチ
(マイクロリレー)、マルチ光学レンズのアクチュエー
タ(光スイッチ)、マイクロ流量計、圧力センサなどに
も適用することができる。
ヘッドとしてインクジェットヘッドに適用した例で説明
したが、インクジェットヘッド以外の液滴吐出ヘッドと
して、例えば、液体レジストを液滴として吐出する液滴
吐出ヘッド、DNAの試料を液滴として吐出する液滴吐
出ヘッドなどの他の液滴吐出ヘッドにも適用できる。ま
た、静電アクチュエータは、マイクロポンプ、光学デバ
イス(光変調デバイス)以外にも、マイクロスイッチ
(マイクロリレー)、マルチ光学レンズのアクチュエー
タ(光スイッチ)、マイクロ流量計、圧力センサなどに
も適用することができる。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る静電
アクチュエータによれば、可動部分とこれに対向する固
定部とに、可動部分と略平行な方向の静電力を発生させ
るための構造体からなる電極を各々設けたので、低コス
トで、駆動効率の高い、安定した動作特性の得られるア
クチュエータを得ることができる。
アクチュエータによれば、可動部分とこれに対向する固
定部とに、可動部分と略平行な方向の静電力を発生させ
るための構造体からなる電極を各々設けたので、低コス
トで、駆動効率の高い、安定した動作特性の得られるア
クチュエータを得ることができる。
【0105】本発明に係る液滴吐出ヘッドによれば、液
滴を吐出するノズルが連通する吐出室の少なくとも一方
の壁面を構成する可動部分となる振動板を有し、この振
動板を変形させるための本発明に係る静電アクチュエー
タを備えているので、低コストで、液滴吐出効率の高い
ヘッドが得られる。
滴を吐出するノズルが連通する吐出室の少なくとも一方
の壁面を構成する可動部分となる振動板を有し、この振
動板を変形させるための本発明に係る静電アクチュエー
タを備えているので、低コストで、液滴吐出効率の高い
ヘッドが得られる。
【0106】本発明に係るインクジェット記録装置によ
れば、インク滴を吐出するインクジェットヘッドが本発
明に係る液滴吐出ヘッドである構成としたので、高画質
記録を行うことができる。
れば、インク滴を吐出するインクジェットヘッドが本発
明に係る液滴吐出ヘッドである構成としたので、高画質
記録を行うことができる。
【図1】本発明の液滴吐出ヘッドの第1実施形態に係る
インクジェットヘッドの分解斜視説明図
インクジェットヘッドの分解斜視説明図
【図2】同ヘッドの振動板長手方向の断面説明図
【図3】同ヘッドの振動板短辺方向の要部拡大断面説明
図
図
【図4】矩形状振動板の撓みの説明に供する説明図
【図5】振動板側電極に作用する力の方向と振動板の撓
み方向の説明に供する説明図
み方向の説明に供する説明図
【図6】同ヘッドの電極配置構成の一例を説明する要部
拡大説明図
拡大説明図
【図7】同ヘッドの電極配置構成の他の例を説明する要
部拡大説明図
部拡大説明図
【図8】同第2実施形態に係るインクジェットヘッドの
振動板短辺方向に沿う要部断面説明図
振動板短辺方向に沿う要部断面説明図
【図9】同第3実施形態に係るインクジェットヘッドの
振動板短辺方向に沿う要部断面説明図
振動板短辺方向に沿う要部断面説明図
【図10】同第4実施形態に係るインクジェットヘッド
の振動板短辺方向に沿う要部断面説明図
の振動板短辺方向に沿う要部断面説明図
【図11】同第5実施形態に係るインクジェットヘッド
の構成及びその製造工程の説明に供する振動板短辺方向
に沿う要部断面説明図
の構成及びその製造工程の説明に供する振動板短辺方向
に沿う要部断面説明図
【図12】同第6実施形態に係るインクジェットヘッド
の振動板短辺方向に沿う要部断面説明図
の振動板短辺方向に沿う要部断面説明図
【図13】本発明の作用効果の説明に供する比較例とし
ての平行平板アクチュエータの説明図
ての平行平板アクチュエータの説明図
【図14】本発明の作用効果の説明に供する本発明に係
るアクチュエータの第1例の説明図
るアクチュエータの第1例の説明図
【図15】本発明の作用効果の説明に供する本発明に係
るアクチュエータの第2例の説明図
るアクチュエータの第2例の説明図
【図16】インクタンク一体型ヘッドの説明に供する斜
視説明図
視説明図
【図17】本発明に係るインクジェット記録装置の一例
を説明する斜視説明図
を説明する斜視説明図
【図18】同記録装置の機構部の説明図
【図19】本発明に係るアクチュエータを備えたマイク
ロポンプの一例を説明する断面説明図
ロポンプの一例を説明する断面説明図
【図20】本発明に係るアクチュエータを備えた光学デ
バイスの一例を説明する断面説明図
バイスの一例を説明する断面説明図
【図21】同光学デバイスを用いた光変調デバイスの一
例を説明する斜視説明図
例を説明する斜視説明図
1…第1基板、2…第2基板、3…ノズル板、4…ノズ
ル孔、6…吐出室、7…流体抵抗部、8…共通液室、1
0…振動板、14…電極、14a……振動板側電極、1
4b…固定部側電極、100…インクカートリッジ、2
01…流路基板、203…流路、205…可動部分、2
07…電極、301…ミラー、305…可動部分、30
7…電極。
ル孔、6…吐出室、7…流体抵抗部、8…共通液室、1
0…振動板、14…電極、14a……振動板側電極、1
4b…固定部側電極、100…インクカートリッジ、2
01…流路基板、203…流路、205…可動部分、2
07…電極、301…ミラー、305…可動部分、30
7…電極。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 2C057 AF52 AG54 AG92 AN01 AP53
AP54 AP56 AQ02 BA04 BA15
3H077 AA06 BB10 CC00 DD00 EE02
EE15 FF03 FF22 FF31
Claims (15)
- 【請求項1】 可動部分を変形させる静電アクチュエー
タにおいて、前記可動部分とこれに対向する固定部と
に、前記可動部分と略平行な方向の静電力を発生させる
ための構造体からなる電極を各々設けたことを特徴とす
る静電アクチュエータ。 - 【請求項2】 請求項1に記載の静電アクチュエータに
おいて、前記可動部分側の電極と固定部側の電極とは可
動部分の短辺方向に交互に配置されていることを特徴と
する静電アクチュエータ。 - 【請求項3】 請求項2に記載の静電アクチュエータに
おいて、前記可動部分の略中央部付近に前記可動部分側
又は固定部側に2つ若しくは1つの電極が配置され、こ
れらの電極を起点として前記可動部分の略中央部から両
端側に向かって前記可動部分側及び固定部側の電極がそ
れぞれ交互に配置されていることを特徴とする静電アク
チュエータ。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の静
電アクチュエータにおいて、前記可動部分の中央部付近
を境として可動部分の両端側に向かう反対方向の力を前
記可動部分に作用させることを特徴とする静電アクチュ
エータ。 - 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかに記載の静
電アクチュエータにおいて、前記可動部分側のすべての
電極に同じ電位を与えることで可能で、且つ、前記固定
部側のすべての電極に同じ電位を与えることで可能であ
ることを特徴とする静電アクチュエータ。 - 【請求項6】 請求項1ないし3のいずれかに記載の静
電アクチュエータにおいて、隣り合う2つの電極に同じ
電位を与えることで可能であることを特徴とする静電ア
クチュエータ。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の静
電アクチュエータにおいて、前記電極の表面には絶縁膜
が形成されていることを特徴とする静電アクチュエー
タ。 - 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の静
電アクチュエータにおいて、前記可動部分と電極との間
には絶縁層が形成されていることを特徴とする静電アク
チュエータ。 - 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の静
電アクチュエータにおいて、前記固定部と電極との間に
は絶縁層が形成されていることを特徴とする静電アクチ
ュエータ。 - 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
静電アクチュエータにおいて、前記固定部側に前記可動
部分との間に形成される空間に連通する貫通穴が形成さ
れていることを特徴とする静電アクチュエータ。 - 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかに記載
の静電アクチュエータにおいて、前記可動部分が窒化シ
リコンから形成されていることを特徴とする静電アクチ
ュエータ。 - 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれかに記載
の静電アクチュエータにおいて、前記電極がポリシリコ
ンから形成されていることを特徴とする静電アクチュエ
ータ。 - 【請求項13】 液滴を吐出するノズル孔が連通する吐
出室の壁面の一部を形成する可動部分を有する振動板を
備え、この振動板を変形させることで前記液滴を吐出さ
せる液滴吐出ヘッドにおいて、前記振動板の可動部分を
変形させる請求項1ないし12のいずれかに記載の静電
アクチュエータを備えていることを特徴とする液滴吐出
ヘッド。 - 【請求項14】 請求項13に記載の液滴吐出ヘッドに
おいて、インクを供給するインクタンクを一体に備えて
いることを特徴とする液滴吐出ヘッド。 - 【請求項15】 インク滴を吐出させるインクジェット
ヘッドを備えたインクジェット記録装置において、前記
インクジェットヘッドが請求項13又は14に記載の液
滴吐出ヘッドであることを特徴とするインクジェット記
録装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002081354A JP2003276193A (ja) | 2002-03-22 | 2002-03-22 | 静電アクチュエータ、液滴吐出ヘッド及びインクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002081354A JP2003276193A (ja) | 2002-03-22 | 2002-03-22 | 静電アクチュエータ、液滴吐出ヘッド及びインクジェット記録装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003276193A true JP2003276193A (ja) | 2003-09-30 |
Family
ID=29206557
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002081354A Pending JP2003276193A (ja) | 2002-03-22 | 2002-03-22 | 静電アクチュエータ、液滴吐出ヘッド及びインクジェット記録装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003276193A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104481850A (zh) * | 2014-11-13 | 2015-04-01 | 常州大学 | 一种光驱动微流体泵 |
-
2002
- 2002-03-22 JP JP2002081354A patent/JP2003276193A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104481850A (zh) * | 2014-11-13 | 2015-04-01 | 常州大学 | 一种光驱动微流体泵 |
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