JP2003278543A - エンジンの冷却装置 - Google Patents

エンジンの冷却装置

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JP2003278543A
JP2003278543A JP2002079260A JP2002079260A JP2003278543A JP 2003278543 A JP2003278543 A JP 2003278543A JP 2002079260 A JP2002079260 A JP 2002079260A JP 2002079260 A JP2002079260 A JP 2002079260A JP 2003278543 A JP2003278543 A JP 2003278543A
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重孝 吉川
Zenichi Shinpo
善一 新保
Isao Takagi
功 高木
Masazumi Yoshida
雅澄 吉田
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】冷却能力を高く維持してエンジンの動力性能の
悪化の抑制を図る。 【解決手段】エンジン2内を循環した冷却水は冷却通路
10及びバイパス通路20、22に流出する。冷却通路
10には、ラジエータ12が備えられており、これによ
り冷却水が冷却される。このラジエータ12に対向し
て、この内部の冷却水を冷却するファン70が配置され
ている。これら冷却通路10及びバイパス通路20、2
2は電子サーモスタット30と連結されており、同電子
サーモスタット30から流出する冷却水は入口通路40
を介してエンジン2に供給される。電子サーモスタット
30は、冷却通路10を介して入口通路40へ流出する
冷却水を制御する。電子サーモスタット30の通電がな
されているとき及び同通電の停止から所定時間が経過す
るまでの間、ファン70の作動の判断に用いる所定の判
定値を低下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンとラジエ
ータとの間で冷却媒体を循環させてエンジンを冷却する
エンジンの冷却装置に関し、特にラジエータ内の冷却媒
体を冷却するためのファンを備えたエンジンの冷却装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンとラジエータとの間の冷却媒体
(冷却水)の循環量をサーモスタットバルブを用いて制
御するエンジンの冷却装置が周知である。このエンジン
の冷却装置においては、熱によって膨張可能な部材を用
いて構成されるサーモスタットバルブを備え、エンジン
の冷却水の温度(冷却水温)に応じて開閉態様が変化す
る該サーモスタットバルブの開閉動作を通じて、エンジ
ンとラジエータとの間の冷却水の循環量が制御される。
また、こうした冷却装置にあっては、上記サーモスタッ
トバルブをヒータによって電気的に加熱することで、冷
却水温に応じた開弁量よりも大きな開弁量となるようサ
ーモスタットバルブを電子制御するものも提案されてい
る。
【0003】いずれにせよ、これら冷却装置には、ラジ
エータ内の冷却水を冷却すべく、ラジエータに対向して
ファン(送風機)が備えられていることが多い。これに
より、車両の走行により流入する空気によってはラジエ
ータ内の冷却水が十分に冷却されないときに、このファ
ンを作動させることで、ラジエータ内の冷却水の冷却を
促進させることが可能となる。
【0004】そして従来、こうしたファンと上記電子制
御式のサーモスタットバルブを備えるエンジンの冷却装
置としては、例えば特開平8−232661号公報に記
載の装置が知られている。この装置では、ヒータへの通
電がなされ且つ冷却水温が所定の判定値以上のときに上
記ファンを作動させるようにしている。これにより、ヒ
ータへの通電によってサーモスタットバルブが強制的に
開かれ、エンジンからの高温の冷却水がラジエータに流
入することでその温度が上昇するラジエータ内の冷却水
をファンの作動により好適に冷却することができるよう
になる。すなわち、冷却水によるエンジンの冷却能力を
好適に維持することができるようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載の冷却
装置では、ヒータへの通電がなされ且つ冷却水温が所定
の判定値以上のときに上記ファンが作動することとなる
ため、サーモスタットバルブの強制的な開弁によってエ
ンジンからの高温の冷却水がラジエータに流入するよう
な場合であれ、その冷却能力を維持することはできる。
しかし、ヒータへの通電が停止されることでファンの作
動が停止された後、短時間のうちに再びヒータへの通電
が行われるようなときには、その冷却能力を十分に維持
することができなくなるおそれがある。
【0006】すなわち、高負荷状態が断続的におこる登
坂路等の走行に際しては、一旦、高動力性能が不要とな
って上記ヒータへの通電が停止されファンの作動が停止
された後でも、ラジエータ水温が下がりきらないうちに
再び高動力性能が要求されることがある。このような場
合、上記ヒータへの通電も再開されてサーモスタットバ
ルブの強制的な開弁がなされることとなるが、このとき
にはラジエータ水温もより高い温度となることから、エ
ンジンを冷却する冷却水を十分に冷却することができな
くなる。そして、このようにエンジンを冷却する冷却水
を十分に冷却することができなくなれば、エンジンの動
力性能も自ずと悪化するようになる。
【0007】なお、こうした不都合の発生が懸念される
装置は、上記ヒータを備えてサーモスタットバルブを電
子制御する装置には限られない。要は、エンジンとラジ
エータとの間の冷却媒体(冷却水)の循環量を制御する
流量制御弁と上記ファンとを備えるエンジンの冷却装置
にあっては、その作動状況によってエンジンの動力性能
の悪化が懸念されるこうした実情も概ね共通したものと
なっている。
【0008】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、冷却能力を高く維持してエンジン
の動力性能の悪化を好適に抑制することのできるエンジ
ンの冷却装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1記載の発明は、エンジンとラジエータとの間での冷
却媒体の循環量を制御する流量制御弁と、前記ラジエー
タ内の冷却媒体を冷却するファンとを備えるエンジンの
冷却装置において、前記冷却媒体の温度が所定の判定値
以上であるとの条件と前記エンジンの運転状態及び運転
環境の少なくとも一方を対象とする所定の条件との論理
積条件が満たされている間前記ファンを作動させるとと
もに、前記冷却媒体の温度が前記所定の判定値以上であ
って且つ前記所定の条件が満たされなくなるタイミング
に対して前記ファンの作動を停止するタイミングを遅延
させる制御手段を備えることをその要旨とする。
【0010】上記構成では、冷却媒体の温度が所定の判
定値以上であるとの条件とエンジンの運転状態及び運転
環境の少なくとも一方に対する所定の条件との論理積条
件が満たされるときにファンが作動される。これによ
り、ラジエータからの冷却媒体の冷却能力を確保するこ
とができる。ただし、その後、エンジンの運転状態及び
運転環境の少なくとも一方に対する所定の条件が満たさ
なくなったときに冷却媒体の温度が十分に低下していな
いことがある。この場合、再び上記所定の条件が満たさ
れることとなったときには、冷却媒体の冷却能力が不足
するおそれがある。
【0011】この点、上記構成では、冷却媒体の温度が
所定の判定値以上であって且つ所定の条件が満たされな
くなるタイミングに対してファンの作動を停止するタイ
ミングを遅延させるために、冷却能力を高く維持してエ
ンジンの動力性能の悪化を好適に抑制することができる
ようになる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記制御手段は、前記冷却媒体の温度が前
記所定の判定値以上であって且つ前記所定の条件が満た
されなくなるタイミングに対して前記ファンの作動を停
止するタイミングを遅延させることをその要旨とする。
【0013】ラジエータからの冷却媒体の温度の低下度
合いは、エンジンの運転状態や運転環境によって異な
る。この点、上記構成によれば、エンジンの運転状態及
び運転環境の少なくとも一方に基づいてラジエータから
の冷却媒体の温度の低下度合いを把握することができ
る。したがって、上記構成によれば、上記遅延量をエン
ジンの運転状態及び運転環境の少なくとも一方に応じて
可変とすることで、エンジンの動力性能の悪化をいっそ
う好適に抑制することができるようになる。
【0014】また、上記構成によれば、当該エンジンの
搭載される車両のおかれる路面の状態予測に基づいて、
上記遅延量を可変とすることもできるようになる。請求
項3記載の発明は、エンジンとラジエータとの間での冷
却媒体の循環量を制御する流量制御弁と、前記ラジエー
タ内の冷却媒体を冷却するファンとを備えるエンジンの
冷却装置において、前記冷却媒体の温度が所定の判定値
以上であるとの条件と前記エンジンの運転状態及び運転
環境の少なくとも一方を対象とする所定の条件との論理
積条件が満たされたときから、前記所定の条件が満たさ
れなくなってから所定時間が経過するとの条件と前記冷
却媒体の温度が前記所定の判定値を下回るとの条件との
論理和条件が満たされるまで前記ファンを作動させる制
御手段を備えることをその要旨とする。
【0015】上記構成では、冷却媒体の温度が所定の判
定値以上であるとの条件とエンジンの運転状態及び運転
環境の少なくとも一方に対する所定の条件との論理積条
件が満たされるときにファンが作動される。これによ
り、ラジエータからの冷却媒体の冷却能力を確保するこ
とができる。ただし、その後、エンジンの運転状態及び
運転環境の少なくとも一方に対する所定の条件が満たさ
なくなったときに冷却媒体の温度が十分に低下していな
いことがある。この場合、再び上記所定の条件が満たさ
れることとなったときには、冷却媒体の冷却能力が不足
するおそれがある。
【0016】ここで、上記構成では、所定の条件が満た
されなくなってから所定時間が経過するとの条件と前記
冷却媒体の温度が前記所定の判定値を下回るとの条件と
の論理和条件が満たされるまでファンを作動させる。こ
のため、上記構成によれば、冷却能力を高く維持してエ
ンジンの動力性能の悪化を好適に抑制することができる
ようになる。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、前記制御手段は、前記所定時間を、前記エ
ンジンの運転状態及び運転環境の少なくとも一方に応じ
て可変とすることをその要旨とする。
【0018】ラジエータからの冷却媒体の温度の低下度
合いは、エンジンの運転状態や運転環境によって異な
る。この点、上記構成によれば、エンジンの運転状態及
び運転環境の少なくとも一方に基づいてラジエータから
の冷却媒体の温度の低下度合いを把握することができ
る。したがって、上記構成によれば、上記所定時間をエ
ンジンの運転状態及び運転環境の少なくとも一方に応じ
て可変とすることで、エンジンの動力性能の悪化をいっ
そう好適に抑制することができるようになる。
【0019】また、上記構成によれば、当該エンジンの
搭載される車両のおかれる路面の状態予測に基づいて、
上記所定時間を可変とすることもできるようになる。請
求項5記載の発明は、エンジンとラジエータとの間での
冷却媒体の循環量を制御する流量制御弁と、前記ラジエ
ータ内の冷却媒体を冷却するファンとを備えるエンジン
の冷却装置において、前記冷却媒体の温度が所定の判定
値以上であるとの条件と前記エンジンの運転状態及び運
転環境の少なくとも一方を対象とする所定の条件との論
理積条件が満たされてから少なくとも前記冷却媒体の温
度が前記所定の判定値を下回るまで前記ファンを作動さ
せる制御手段を備えることをその要旨とする。
【0020】上記構成では、冷却媒体の温度が所定の判
定値以上であるとの条件とエンジンの運転状態及び運転
環境の少なくとも一方に対する所定の条件との論理積条
件が満たされるときにファンが作動される。これによ
り、ラジエータからの冷却媒体の冷却能力を確保するこ
とができる。ただし、その後、エンジンの運転状態及び
運転環境の少なくとも一方に対する所定の条件が満たさ
なくなったときに冷却媒体の温度が十分に低下していな
いことがある。この場合、再び上記所定の条件が満たさ
れることとなったときには、冷却媒体の冷却能力が不足
するおそれがある。
【0021】この点、上記構成では、少なくとも冷却媒
体の温度が所定の判定値を下回るまではファンを作動さ
せるために、冷却能力を高く維持してエンジンの動力性
能の悪化を好適に抑制することができるようになる。
【0022】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれかに記載の発明において、前記所定の条件とは、前
記エンジンの負荷が所定値以上となる条件であることを
その要旨とする。
【0023】エンジンの負荷が大きいほど、エンジンに
対して高い動力性能が要求される。そして、エンジンの
高い動力性能が要求されるときには、冷却媒体に対して
も高い冷却能力が要求される。
【0024】ここで、上記構成では、エンジンの負荷が
所定値以上であるとの条件と冷却媒体の温度が上記所定
の判定値以上であるとの条件との論理積条件が満たされ
るときに、ファンを作動させる。このため、上記構成に
よれば、エンジンの高い動力性能が要求されるときに、
冷却媒体の冷却能力を高くすることができる。
【0025】請求項7記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれかに記載の発明において、前記流量制御弁はサーモ
スタットバルブであるとともに、少なくとも前記エンジ
ンの負荷が所定以上であるときに前記サーモスタットバ
ルブを加熱する加熱手段を更に備え、前記所定の条件と
は、前記加熱手段による加熱が行われる条件であること
をその要旨とする。
【0026】上記構成において、加熱手段による加熱が
なされているときにはサーモスタットバルブの開弁量が
強制的に増大させられるため、ラジエータ内の冷却媒体
の温度が上昇しやすい。このため、この加熱がなされて
いるとの条件と冷却媒体の温度が所定の判定値以上であ
るとの条件との論理積条件が満たされているときにファ
ンを作動させることで、ラジエータ内の冷却媒体の冷却
能力の維持を図ることができる。
【0027】請求項8記載の発明は、エンジンとラジエ
ータとの間での冷却媒体の循環量を制御する流量制御弁
と、前記ラジエータ内の冷却媒体を冷却するファンとを
備えるエンジンの冷却装置において、前記冷却媒体の温
度が所定の判定値以上のときに前記ファンを作動させる
とともに、この判定値を高温側から低温側へ移行させる
条件に対して同判定値を前記低温側から前記高温側へ移
行させる条件を厳しくするヒステリシスをもたせて前記
判定値を可変設定する制御手段を備えることをその要旨
とする。
【0028】上記構成では、冷却媒体の温度が所定の判
定値以上のときにファンを作動させるとともに、この判
定値を高温側から低温側へ移行させる条件に対して同判
定値を前記低温側から前記高温側へ移行させる条件を厳
しくするヒステリシスをもたせて同判定値を可変設定す
る。このため、判定値の低温側から高温側への移行に先
立ってラジエータからの冷却媒体の冷却能力を確保する
ことができる。したがって、上記構成によれば、冷却媒
体の冷却能力を低下させた後、再びその冷却能力の増大
の要求が生じた場合であれ、エンジンを冷却する冷却媒
体を好適に冷却することができ、ひいてはエンジンの動
力性能の悪化を好適に抑制することができるようにな
る。
【0029】なお、上記判定値の可変設定は、例えば以
下のようにして行ってもよい。 ・エンジンの負荷に基づいて可変設定する。(例えば判
定値が2つの場合には、エンジンの負荷が所定値以上か
否かによって低温側の判定値と高温側の判定値とにそれ
ぞれ設定する。) ・当該エンジンの冷却装置が、冷却媒体の温度の制御目
標である目標温度領域を複数有する場合、これら目標温
度領域毎に判定値を各別に設定する。この際、目標温度
領域が低いほど判定値を低下させる。
【0030】また、上記判定値を低温側から高温側へ移
行させる条件の設定態様については、例えば以下のよう
にしてもよい。 ・判定値の設定に際して用いられるパラメータの状態
が、高温側から低温側への移行時に用いられる条件にお
ける高温側の状態のものへと推移してから所定時間が経
過するまでの間低温側の判定値を維持するようにする。 ・判定値の設定に際して用いられるパラメータの状態
が、高温側から低温側への移行時に用いられる条件にお
ける高温側の状態のものへと推移してから冷却媒体の温
度が所定以上低下するまでの間低温側の判定値を維持す
るようにする。 ・判定値を指定するエンジンの運転状態や運転環境にか
かるパラメータ領域を、高温側から低温側への切り替え
時のものと低温側から高温側への切り替え時のものとで
異ならしめる。
【0031】請求項9記載の発明は、請求項8記載の発
明において、前記制御手段は、前記判定値を前記低温側
から前記高温側へ移行させる条件を前記エンジンの運転
状態及び運転環境の少なくとも一方に応じて可変とする
ことをその要旨とする。
【0032】ラジエータからの冷却媒体の温度の低下度
合いは、エンジンの運転状態や運転環境によって異な
る。この点、上記構成によれば、エンジンの運転状態及
び運転環境の少なくとも一方に基づいてラジエータから
の冷却媒体の温度の低下度合いを把握することができ
る。したがって、上記構成によれば、判定値を低温側か
ら高温側へ移行させる条件をエンジンの運転状態及び運
転環境の少なくとも一方に応じて可変設定することで、
エンジンの動力性能の悪化をいっそう好適に抑制するこ
とができるようになる。
【0033】また、上記構成によれば、当該エンジンの
搭載される車両のおかれる路面の状態予測に基づいて、
判定値を低温側から高温側へ移行させる条件を可変設定
することもできるようになる。
【0034】請求項10記載の発明は、請求項8又は9
記載の発明において、前記流量制御弁はサーモスタット
バルブであるとともに、少なくとも前記エンジンの負荷
が所定以上であるときに前記サーモスタットバルブを加
熱する加熱手段を更に備えることをその要旨とする。
【0035】上記構成では、少なくともエンジンの負荷
が所定以上であるときにサーモスタットバルブを加熱す
ることで、サーモスタットバルブの開弁量を強制的に増
大させる。これにより、ラジエータからエンジンへ供給
される冷却媒体の流量が増大するために、エンジンを好
適に冷却することができる。したがって、上記構成によ
れば、エンジンの負荷が所定以上であるときのエンジン
の動力性能の悪化を抑制することができる。
【0036】なお、上記判定値を高温側から低温側への
移行させる条件を、加熱手段による加熱が開始される条
件としてもよい。請求項11記載の発明は、エンジンを
冷却する冷却媒体の温度に応じて開弁量が変化し、前記
エンジンとラジエータとの間を循環する冷却媒体の循環
量を制御するサーモスタットバルブと、該サーモスタッ
トバルブを加熱する加熱手段と、前記ラジエータ内の冷
却媒体を冷却するファンとを備えるエンジンの冷却装置
において、前記冷却媒体の温度が所定の判定値以上のと
きに前記ファンを作動させるとともに、前記判定値を前
記加熱手段による加熱がなされているとき及び同加熱手
段による加熱終了から所定時間が経過するまでの間低下
させる制御手段を備えることをその要旨とする。
【0037】上記構成において、加熱手段による加熱が
なされているときにはサーモスタットバルブの開弁量が
強制的に増大させられるため、ラジエータからの冷却媒
体の温度が上昇しやすい。このため、この加熱がなされ
ているときにファンを作動させる判定値を低下させるこ
とで、ラジエータ内の冷却媒体の冷却能力の維持を図
る。
【0038】そして、この加熱が終了すると、サーモス
タットバルブの開弁量が縮小する。しかし、このように
加熱が終了されサーモスタットバルブの開弁量が縮小さ
れたとしても、冷却媒体の温度が十分に低下していない
ことがある。そしてこの場合、再び加熱が行われサーモ
スタットバルブの開弁量が強制的に増大されたとして
も、ラジエータからの冷却媒体の冷却能力が不足するお
それがある。
【0039】この点、上記構成によれば、加熱手段によ
る加熱終了から所定時間が経過するまでの間、上記判定
値を低下させるために、再びサーモスタットバルブの開
弁量が強制的に増大される場合であれ、ラジエータから
の冷却媒体の冷却能力を好適に維持することができる。
したがって、上記構成によれば、エンジンの動力性能の
悪化を好適に抑制することができるようになる。
【0040】請求項12記載の発明は、エンジンを冷却
する冷却媒体の温度に応じて開弁量が変化し、前記エン
ジンとラジエータとの間を循環する冷却媒体の循環量を
制御するサーモスタットバルブと、前記エンジンの負荷
状態に応じてサーモスタットバルブを加熱する加熱手段
と、前記ラジエータ内の冷却媒体を冷却するファンとを
備えるエンジンの冷却装置において、前記冷却媒体の温
度が所定の判定値以上のときに前記ファンを作動させる
とともに、前記判定値を前記エンジンの負荷が所定値以
上のとき及び同エンジンの負荷が前記所定値を下回って
から所定時間が経過するまでの間低下させる制御手段を
備えることをその要旨とする。
【0041】エンジンの負荷が大きいほど、エンジンに
対して高い動力性能が要求される。そして、エンジンの
高い動力性能が要求されるときには、冷却媒体に対して
も高い冷却能力が要求される。
【0042】ここで、上記構成では、エンジンの負荷が
所定値以上のときにファンを作動させる判定値を低下さ
せるために、エンジンの高い動力性能が要求されるとき
に、冷却媒体の冷却能力を高くすることができる。しか
し、エンジンの負荷が高いときには冷却媒体の温度も上
昇しやすいために、その後、エンジンの負荷が所定値を
下回った時点において冷却媒体の温度が十分に低下して
いないことがある。そして、この場合、上記判定値を上
昇させると、再びエンジンの負荷が所定値以上となった
ときには、ラジエータからの冷却媒体の冷却能力が不足
するおそれがある。
【0043】この点、上記構成によれば、エンジンの負
荷が所定値を下回ってから所定時間が経過するまでの
間、上記判定値を低下させるために、再びエンジンの負
荷が所定値以上となる場合であれ、ラジエータからの冷
却媒体の冷却能力を好適に確保することができる。した
がって、上記構成によれば、エンジンの動力性能の悪化
を好適に抑制することができるようになる。
【0044】請求項13記載の発明は、エンジンとラジ
エータとの間での冷却媒体の循環量を制御する流量制御
弁と、前記ラジエータ内の冷却媒体を冷却するファンと
を備えるエンジンの冷却装置において、前記冷却媒体の
温度が所定の判定値以上のときに前記ファンを作動させ
るとともに、前記判定値を前記流量制御弁の開度が所定
の開度以上であるとき及び同開度が前記所定の開度を下
回ってから所定時間が経過するまでの間低下させる制御
手段を備えることをその要旨とする。
【0045】上記構成において、流量制御弁の開度が所
定の開度以上であるときには、ラジエータ内の冷却媒体
の温度が上昇しやすいため、このときにファンを作動さ
せる判定値を低下させることで、ラジエータ内の冷却媒
体の冷却能力の維持を図る。
【0046】ただし、この後、流量制御弁の開度が所定
の開度を下回ったとしても、冷却媒体の温度が十分に低
下していないことがある。そしてこの場合、上記判定値
を上昇させると、再び流量制御弁の開度が所定の開度以
上となったときに、ラジエータからの冷却媒体の冷却能
力が不足するおそれがある。
【0047】この点、上記構成によれば、流量制御弁の
開度が所定の開度を下回ってから所定時間が経過するま
での間、上記判定値を低下させるために、再び流量制御
弁の開度が所定の開度以上となった場合であれ、ラジエ
ータからの冷却媒体の冷却能力を好適に維持することが
できる。したがって、上記構成によれば、エンジンの動
力性能の悪化を好適に抑制することができるようにな
る。
【0048】請求項14記載の発明は、請求項11〜1
3のいずれかに記載の発明において、前記制御手段は、
前記所定時間を前記エンジンの運転状態及び前記エンジ
ンの運転環境の少なくとも一方に応じて可変設定するこ
とをその要旨とする。
【0049】ラジエータからの冷却媒体の温度の低下度
合いは、エンジンの運転状態や運転環境によって異な
る。この点、上記構成によれば、エンジンの運転状態及
び運転環境の少なくとも一方に基づいてラジエータから
の冷却媒体の温度の低下度合いを把握することができ
る。したがって、上記構成によれば、上記所定時間をエ
ンジンの運転状態及び運転環境の少なくとも一方に応じ
て可変設定することで、エンジンの動力性能の悪化をい
っそう好適に抑制することができるようになる。
【0050】また、上記構成によれば、以下の請求項1
5記載の発明のような構成も可能となる。請求項15記
載の発明は、請求項14記載の発明において、前記制御
手段は、前記判定値の低温側から高温側への切り替えに
際し、当該エンジンの搭載される車両のおかれる路面が
上り坂となると予測されるときには前記所定時間を増大
することをその要旨とする。
【0051】エンジンの搭載される車両のおかれる路面
が上り坂となるときには、エンジンの高い動力性能が要
求される。換言すれば、ラジエータからの冷却媒体の冷
却能力を高めることが要求される。
【0052】ここで、上記構成によれば、当該エンジン
の搭載される車両のおかれる路面が上り坂となると予測
されるときには上記所定時間を増大させることで、エン
ジンの高い動力性能の要求を的確に満たすことができる
ようになる。
【0053】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
にかかるエンジンの冷却装置を有段の自動変速機の設け
られた車両に搭載されるガソリンエンジンの冷却装置に
適用した第1の実施形態について、図面を参照しつつ説
明する。
【0054】図1に、本実施形態にかかるエンジンの冷
却装置の全体構成を示す。本実施形態におけるエンジン
2の出力は、トルクコンバータ4を介して遊星歯車機構
6に取り込まれ、ここで所定の変速を受けた後、アウト
プットシャフト7から出力される。なお、これらトルク
コンバータ4及び、遊星歯車機構6を備えて自動変速機
が構成されている。
【0055】一方、本実施形態にかかるエンジンの冷却
装置は、エンジン2のシリンダブロックやシリンダヘッ
ドに形成された冷却水配管に冷却水を流通させること
で、エンジン2の冷却を行うものである。
【0056】同図1に示すように、このエンジンの冷却
装置においては、エンジン2から流出される冷却水は、
出口通路8を介して冷却通路10、バイパス通路(メイ
ンバイパス通路20、サブバイパス通路22)に流出す
る。
【0057】上記冷却通路10には、冷却水を冷却する
ラジエータ12が設けられている。また、上記ラジエー
タ12を介した冷却通路10内の冷却水とバイパス通路
20、22内の冷却水とは、電子制御式の電子サーモス
タット30に流入する。そして、この電子サーモスタッ
ト30から流出する冷却水は入口通路40を介してエン
ジン2に供給される。上記入口通路40には、冷却水を
強制的に流動させるウォータポンプ42が備えられてい
る。このウォータポンプ42は、エンジン2の動力によ
って、すなわち、エンジン2の出力軸を介して駆動され
る。
【0058】ここで、電子サーモスタット30は、ラジ
エータ12を通過して流入する冷却通路10内の冷却水
とバイパス通路20内の冷却水とが上記入口通路40へ
流出する流量を制御するものである。図2に、この電子
サーモスタット30の構成を示す。
【0059】この電子サーモスタット30は、上記ラジ
エータ12を通過して流入する冷却通路10内の冷却水
と、メインバイパス通路20を介して流入する冷却水と
が上記入口通路40へ流出する流量を制御するワックス
式の制御弁(サーモスタットバルブ)を備えている。こ
の制御弁は、温度に応じて圧縮及び膨張するワックスを
利用することで、エンジン2の上記シリンダブロック等
を循環した冷却水の水温に応じてその弁体が機械的に開
閉するものである。更に、この電子サーモスタットは、
この制御弁のワックスを電気的に加熱することでその開
弁量を電子制御するものである。
【0060】同図2に示すように、この電子サーモスタ
ット30は、上記冷却通路10と連結する第1入力ポー
ト30a、上記メインバイパス通路20と連結する第2
入力ポート30b、上記サブバイパス通路22と連結す
る第3入力ポート30c、及び、上記入口通路40と連
結する出力ポート30dを備えている。そして、上記制
御弁の弁体として、第1入力ポート30a及び出力ポー
ト30d間の流路面積を制御する弁体31と、第2入力
ポート30b及び出力ポート30d間の流路面積を制御
する弁体32を備えている。これら弁体31及び弁体3
2は、弁軸33に連結されており、これにより、弁体3
1及び弁体32は一体的に動作する。
【0061】また、上記制御弁は、上記ワックスの充填
された感温部34を備えており、この感温部34内のワ
ックスが膨張することで、上記弁軸33を付勢するよう
になっている。すなわち、感温部34内のワックスが膨
張すると、弁体31が開弁方向に、また弁体32が閉弁
方向に付勢される。換言すれば、感温部34内のワック
スが膨張することで、冷却通路10及び入口通路40間
の流路面積が拡大され、またメインバイパス通路20及
び入口通路40間の流路面積が縮小される。そして、弁
体31が全開となることで冷却通路10及び入口通路4
0間の流路面積が最大となったときに、弁体32が閉弁
してメインバイパス通路20及び入口通路40間の流路
面積が「0」となる。なお、上記弁体31及び弁体32
は、スプリング35によって弁体31の閉弁方向へ付勢
されている。
【0062】上記感温部34は、サブバイパス通路22
から流入した冷却水の温度に応じて圧縮及び膨張するよ
うに配置されている。すなわち、サブバイパス通路22
から流入した冷却水がウォータポンプ42へと流出する
際に通過する流通通路に接して配置されている。これに
より、エンジン2を冷却する冷却水の温度が高いときに
は、感温部34がサブバイパス通路22からの冷却水に
よって温められるために、弁体31が開弁し弁体32が
閉弁する。一方、エンジン2を冷却する冷却水の温度が
低いときには、感温部34がサブバイパス通路22から
の冷却水によって冷やされるために、弁体31が閉弁し
弁体32が開弁する。
【0063】この電子サーモスタット30は、更に上記
感温部34を電気的に加熱するPTC(Positive Tempe
rature Coefficient)ヒータ36を備えている。そし
て、このPTCヒータ36への通電制御によって、サブ
バイパス通路22からの冷却水の温度に応じた弁体3
1、32の機械的な開閉制御とは別に、弁体31、32
の開閉を電子制御する。
【0064】なお、本明細書においては、特に断りのな
い限り、冷却通路10及び入口通路40間の流路面積に
かかる弁体31の開閉状態を電子サーモスタット30の
開閉状態と定義する。
【0065】更に、本実施形態にかかるエンジンの冷却
装置は、先の図1に示すように、上記エンジン2や、遊
星歯車機構6、電子サーモスタット30を制御する電子
制御装置50を備えている。この電子制御装置50にお
いては、各種センサの検出結果が取り込まれ、ここで所
定の演算が施された後、制御信号が出力される。例えば
回転速度センサ51によって上記アウトプットシャフト
7の回転速度NEOを検出し、これに基づいて上記遊星
歯車機構6を制御する。
【0066】また、この電子制御装置50では、エンジ
ン2の運転状態に基づいて電子サーモスタット30を制
御する。詳しくは、本実施形態では、同図1に示すよう
に、エンジン2の出力軸の回転速度を検出する回転速度
センサ61とエンジン2に吸入される空気量を検出する
エアフローメータ62とを備えている。そして、図3に
示すように、エアフローメータ62の検出値である吸入
空気量(エンジン負荷Q)とエンジン2の出力軸の回転
速度NEとに基づいて電子サーモスタット30の通電制
御を行う。すなわち、本実施形態では、エンジン負荷Q
及びエンジン回転速度NEによって定まる所定の運転条
件下においては電子サーモスタット30を機械的に制御
し、それ以外の運転条件下においては電子サーモスタッ
ト30への通電、より具体的にはPTCヒータ36への
通電を行うよう設定がなされている。
【0067】これは、エンジン2のフリクションの低減
及び燃費の向上とエンジン2の動力性能の向上との両立
を図るべく行われる。すなわち、制御目標とする冷却水
の水温領域である目標温度領域を、上記所定の運転条件
下においては高めに設定することでエンジン2のフリク
ションを低減し、ひいては燃費の向上を図る。また、そ
れ以外の運転領域においては電子サーモスタット30へ
の通電を行うことで上記目標温度領域を上記所定の条件
下におけるものよりも低めに設定し、エンジン2の動力
性能の向上を図る。ここで、通電を行う領域は、エンジ
ン2の負荷Qが所定値以上となる領域とする。そして、
この通電を行う所定値は、エンジン回転速度NEによっ
て可変設定する。
【0068】このように、電子サーモスタット30の通
電を行うことで、図4に示すように電子サーモスタット
30が開弁するエンジン冷却水温が低温側にシフトす
る。ちなみに、上記感温部34内のワックスの膨張に基
づく電子サーモスタット30の機械的な開弁は、この開
弁量が全開及び全閉の間の所定の開度領域Δθとなる冷
却水温領域が、上記エンジン2の所定の運転条件下にお
ける目標温度領域1となるように設定されている。そし
て、通電を行うことで、所定の開度領域Δθとなる冷却
水温領域が低温側に、すなわち、目標温度領域2にシフ
トする。
【0069】更に、本実施形態においては、先の図3に
示した電子サーモスタットの機械的制御領域にあるか通
電領域にあるかにかかわらず、エンジン2の出口水温が
所定の温度を上回った場合には、上記電子サーモスタッ
ト30への通電を行う。具体的には、本実施形態では、
先の図1に示すように、水温センサ63を備えてエンジ
ン2から出口通路8に流出した冷却水の温度(エンジン
水温)THW1を検出し、この値が所定値を上回ったと
きに上記電子サーモスタット30への通電を行う。な
お、この所定値は、電子サーモスタットの機械的制御領
域における上記目標温度領域1の上限値、又は同目標温
度領域1内の所定温度、又は同目標温度領域1よりも高
い温度に設定することが望ましい。
【0070】また、本実施形態では、ラジエータ12内
の冷却水を冷却すべく、ラジエータ12に対応してファ
ン70を配置し、ラジエータ12からの冷却水温が所定
の判定値を超えたときにファン70を作動させる。更
に、この所定の判定値を、上記電子サーモスタット30
への通電がなされているときには、同通電がなされてい
ないときよりも低く設定する。これは、以下の理由によ
る。
【0071】先の図3に示した電子サーモスタットの通
電領域においては、同電子サーモスタットの機械的制御
領域におけるよりも目標温度領域が低く設定されてい
る。すなわち、ここではラジエータ12からの冷却水と
してより高い冷却能力が要求されている。また、電子サ
ーモスタットの通電を行う条件であるエンジン水温TH
W1が所定値を上回っているときにも、ラジエータ12
からの冷却水としてより高い冷却能力が要求されてい
る。これらの理由によって、上記電子サーモスタット3
0への通電がなされているときには、同通電がなされて
いないときよりも上記所定の判定値を低く設定する。
【0072】しかし、このような設定がなされたとして
も、例えばエンジン2の高負荷状態が断続的に生じる登
坂路等においては、エンジン2の運転状態が先の図3に
示した電子サーモスタットの通電領域と機械的制御領域
とを断続的に繰り返すことに起因して次のような問題が
生じる。すなわち、通電が停止された後、ラジエータ1
2からの冷却水温が下がりきらないうちに再び通電がな
されると、冷却能力が不足するためにエンジン2の動力
性能が悪化するという問題が生じる。
【0073】そこで、本実施形態では、電子サーモスタ
ットの通電がなされているとき及び同通電の停止から所
定時間が経過するまでの間、上記所定の判定値を低下さ
せる。これにより、再び電子サーモスタットの通電がな
される場合であれ、ラジエータ12内からエンジン2へ
供給される冷却水の冷却能力の維持し、エンジン2の適
切な動力性能を確保する。
【0074】詳しくは、本実施形態では、上記所定時間
をエンジンの運転状態及び運転環境の少なくとも一方に
応じて可変設定する。すなわち、ラジエータからの冷却
媒体の温度の低下度合いは、エンジンの運転状態や運転
環境によって異なるため、これらに応じて所定時間を可
変設定することで、エンジンの動力性能のより適切な維
持を図る。なお、この所定時間の可変設定は、通電停止
後のラジエータからの冷却水温の低下度合いが小さいと
予測されるほど長くなるようにする。これは例えば、通
電停止時におけるラジエータからの冷却媒体の温度の暖
機度合いが大きいほど、冷却水温の低下度合いが小さい
と予測する。したがって、例えば負荷が高い状態が続い
た場合ほど上記所定時間を長く設定するようにすればよ
い。また、例えばエンジンの回転速度が大きい値が続い
た場合ほど上記所定時間を長く設定するようにすればよ
い。
【0075】具体的には、本実施形態では、先の図1に
示すように、水温センサ71を備え、ラジエータ12か
らの冷却水の温度(ラジエータ水温)THW2を検出す
る。そして、このラジエータ水温THW2が所定の判定
値以上のときに上記ファン70を作動させるとともに、
この所定の判定値を電子サーモスタットの通電がなされ
ているとき及び同通電の停止から所定時間が経過するま
での間低下させる。
【0076】以下、図5を用いて本実施形態にかかるフ
ァン70の作動制御にかかる処理手順について説明す
る。図5は、上記処理手順を示すフローチャートであ
る。この制御は、この処理は、上記電子制御装置50に
よって実行される。また、この処理は、例えば所定の処
理周期で繰り返し実行される。
【0077】この一連の処理においては、まずステップ
100において、回転速度センサ61によるエンジン回
転速度NEと、エアフローメータ62による吸入空気量
(エンジン負荷Q)と、上記各水温センサ63、71に
よるエンジン水温THW1及びラジエータ水温THW2
と、を読み込む。そして、ステップ110において、こ
れら読み込まれたエンジン回転速度NEとエンジン負荷
Qとに基づいて、通電条件が成立しているかを判断す
る。換言すれば、先の図2に示した通電領域にあるか
を、あるいは同図2に示した機械的制御条件にあってエ
ンジン水温THW1が上記所定値を超えているかを判断
する。
【0078】そして、ステップ110において通電条件
が成立していると判断されると、ステップ120におい
て上記PTCヒータ36への通電を行う。更に、ステッ
プ130において上記ファン70を作動の判定に用いる
判定値THWfonを低温側に設定する。すなわち、こ
こでは電子サーモスタットに対する通電がなされていな
いときと比較してファン70の作動の判定に用いる判定
値THWfonを低い値に設定する。
【0079】そして、ステップ140において、ラジエ
ータ水温THW2がこの判定値THWfon以上である
か否かを判断する。そして、ラジエータ水温THW2が
判定値THWfon以上であるときには、ステップ15
0に移行してファン70を作動させる。これに対し、ラ
ジエータ水温THW2が判定値THWfonを下回って
いるときには、ステップ160に移行してファン70を
非作動とする。
【0080】一方、ステップ110において電子サーモ
スタットの通電条件が成立していないと判断されると、
ステップ170において電子サーモスタットを非通電と
する。そして、ステップ180において、通電の停止か
ら上記判定値THWfonを低下させる所定時間Tfd
を算出する。この所定時間Tfdの算出は、例えば以下
のものに基づいて行うようにすればよい。 ・算出時前の所定期間においてエンジンの運転状態が電
子サーモスタットの通電領域にあった時間。 ・算出時前の所定期間におけるエンジンの負荷。 ・算出時前の所定期間におけるエンジン回転速度。 ・算出時前の所定期間における上記自動変速機における
作動油の温度。 ・算出時前の所定期間におけるエンジンの作動油の温
度。
【0081】そして、上記ステップ180で所定時間T
fdが算出されると、ステップ190において、電子サ
ーモスタットの通電停止後、所定時間が経過したか否か
を判断する。すなわち、このステップ190において
は、電子サーモスタットの通電が停止されたとはいえ、
まだ判定値THWfonを低温側に維持するべきか否か
を判断する。
【0082】そして、ステップ190において、電子サ
ーモスタットの通電停止後、未だ所定時間が経過してい
ないと判断されると、上記ステップ130に移行する。
一方、ステップ190において、電子サーモスタットの
通電停止後、所定時間が経過したと判断されると、ステ
ップ200において判定値を高温側に設定した後、上記
ステップ140に移行する。
【0083】なお、上記ステップ140やステップ16
0の処理が終了すると、この一連の処理を一旦終了す
る。図6に、上記処理によるエンジン水温THW1及び
ラジエータ水温THW2の推移例を示す。
【0084】図6に示されるように、時刻t1に電子サ
ーモスタットへの通電が開始されるに伴い、判定値TH
Wfonが高温側から低温側へ切り替えられる。そし
て、ラジエータ水温THW2が判定値THWfon以上
となる時刻t2においてファンが作動される。この判定
値THWfonは、電子サーモスタットへの通電が停止
される時刻t3以後、時刻t5までの間、換言すれば所
定時間Tfdの間維持される。このため、ラジエータ水
温THW2は、上記ファン70によって十分に低下さ
れ、時刻t4において判定値THWfonを下回りファ
ン70の作動が停止される。
【0085】したがって、時刻t6において電子サーモ
スタットへの通電が再開されたときには、ラジエータ水
温THW2は十分な冷却能力を有するものとなる。これ
に対し、ヒータ通電が終了されると判定値THWfon
を高温側に設定する場合を、一点鎖線で示す。この場
合、時刻t6において電子サーモスタットへの通電が再
開されたとき、ラジエータ水温THW2は十分に低下し
ておらず、冷却能力が不足することとなる。
【0086】以上説明した本実施形態によれば、以下の
効果が得られるようになる。 (1)電子サーモスタット30の通電がなされていると
き及び同通電の停止から所定時間が経過するまでの間、
ファン70の作動の判断に用いる所定の判定値を低下さ
せた。これにより、再び電子サーモスタット30の通電
がなされる場合であれ、ラジエータ12内からエンジン
2へ供給される冷却水の冷却能力の維持し、エンジン2
の適切な動力性能を確保することができる。
【0087】(2)上記所定時間をエンジンの運転状態
及び運転環境の少なくとも一方に応じて可変設定するこ
とで、エンジンの動力性能をより適切に確保することが
できるようになる。
【0088】(3)電子サーモスタット30の通電の停
止からファン70の作動の判断に用いる所定の判定値を
低下させておく所定時間Tfdを逐次算出更新するよう
にした。これにより、電子サーモスタット30の通電の
停止後のファンの作動によるラジエータ水温THW2の
低下度合いを所定時間Tfdの算出に反映することも可
能となる。すなわち、この所定時間Tfdの算出に用い
るパラメータとして、電子サーモスタット30の通電の
停止後のファンの作動による影響を受けるパラメータを
含めることで、上記低下度合いを所定時間Tfdの算出
に反映することも可能となる。
【0089】(第2の実施形態)以下、本発明にかかる
エンジンの冷却装置を有段の自動変速機の設けられた車
両に搭載されるガソリンエンジンの冷却装置に適用した
第2の実施形態について、上記第1の実施形態との相違
点を中心に図面を参照しつつ説明する。
【0090】上記第1の実施形態では、電子サーモスタ
ット30の通電の停止からファン70の作動の判定に用
いる所定の判定値を低下させておく所定時間を、通電停
止後のラジエータ水温の低下度合いが小さいと予測され
るほど長くなるように設定した。これに対し、本実施形
態では、エンジン2の搭載される車両のおかれる路面が
上り坂となると予測されるときには上記所定時間を増大
させることで、エンジン2の高い動力性能の要求の満足
を図る。
【0091】この路面の状態の予測は、推定算出される
走行中の路面の状態の履歴に基づいて行われる。また、
路面の状態の推定算出は、エンジン2の出力トルクの推
定値から算出される基準加速度と上記遊星歯車機構6の
出力軸(自動変速機の出力軸:アウトプットシャフト
7)の回転速度に基づく実加速度との差に基づいて行な
われる。そして、エンジン2の出力トルクの推定値は、
基本的にはエンジン2の回転速度NEとエンジン2の負
荷Qとに基づいて算出される。
【0092】ここで、上記路面の状態予測に基づく上記
所定時間の算出処理について図7を用いて説明する。図
7は、同処理の手順を示すフローチャートである。この
処理は、上記電子制御装置50によって実行される。ま
た、この処理は、例えば所定周期で繰り返し実行され
る。
【0093】この一連の処理においては、まずステップ
300において、回転速度センサ61によるエンジン回
転速度NEと、エアフローメータ62による吸入空気量
(エンジン負荷Q)と、回転速度センサ51によるアウ
トプットシャフト7の回転速度NEOと、を読み込む。
次に、ステップ310において、上記アウトプットシャ
フト7の回転速度に基づき車両の実加速度を算出する。
すなわち、ここでは、まず、自動変速機によって可変制
御がなされ、車両の駆動輪(図示略)に伝達される出力
回転速度と直接相関のある駆動伝達系について、その回
転速度を検出する。そして、これにより、車両の実加速
度を算出する。
【0094】一方、ステップ320においては、エンジ
ン回転速度NEやエンジン負荷Qに基づいてエンジント
ルクの推定値を算出する。なお、ここでは、エンジン回
転速度NEやエンジン負荷Qに基づいて推定算出される
エンジントルクに対し、点火時期や外気温等による補正
を行うことが望ましい。
【0095】そして、ステップ330において、エンジ
ントルクの推定値に基づく基準加速度を算出する。この
基準加速度は、所定の路面(ここでは、一例として平坦
な路面を想定)を走行したときに車両に付与されると想
定される加速度である。
【0096】こうして基準加速度及び実加速度が算出さ
れると、ステップ340において、基準加速度から実加
速度を減算した値に基づいて現在走行中の路面の勾配の
傾斜度合いを算出する。ここで、実加速度は、その路面
を走行中に、エンジントルクによって実際に車両に付与
される加速度である。これに対し、基準加速度は、平坦
な路面を走行中に、エンジントルクによって車両に付与
されると想定される加速度である。したがって、基準加
速度から実加速度を減算したものに車体重量を乗算した
ものは、車両の走行方向に働く重力に相当する。このた
め、この車両の走行方向に働く重力相当値に基づいて路
面の勾配の傾斜度合いを推定算出することができる。
【0097】こうして路面の勾配の傾斜度合いが算出さ
れると、ステップ350において、これまで算出された
路面の勾配の傾斜度合いの履歴に基づいて今後走行する
路面の勾配を予測する。ここでは、例えば上記履歴が路
面が上り坂と略水平な面との繰り返しであり、現在略水
平な場合には、今後走行する路面は上り坂となるなどの
予測がなされる。
【0098】そして、ステップ360において、今後走
行する路面に基づいて所定時間Tfdを算出する。ここ
では、例えば今後走行する路面の勾配が大きいと判断さ
れるほど所定時間Tfdを大きく設定するなどする。
【0099】以上説明した本実施形態によれば、先の第
1の実施形態の上記(1)〜(3)の効果に加えて更に
以下の効果が得られるようになる。 (4)エンジン2の搭載される車両のおかれる路面が上
り坂となると予測されるときには上記所定時間を増大さ
せることで、エンジン2の高い動力性能の要求の満足を
図ることができるようになる。
【0100】なお、上記各実施形態は以下のように変更
して実施してもよい。 ・ラジエータからの冷却水温を検出する水温センサ71
の配置箇所は、ラジエータ12によって冷却された(又
は冷却されている)冷却水温を検出することのできる範
囲で変更してよい。
【0101】・エンジンを冷却する冷却水温を検出する
水温センサ63の配置箇所は、エンジン2内のシリンダ
ブロックやシリンダヘッドを循環することで熱の供給さ
れた冷却水温(又は熱の供給されている冷却水温)を検
出することのできる範囲で変更してよい。また、この水
温センサ63の配置箇所として、先の図1に示した入口
通路40内の冷却水温等、エンジン2内のシリンダブロ
ックやシリンダヘッドを循環することで熱の供給された
冷却水とラジエータ12からの冷却水との混合された冷
却水の温度を検出することのできる範囲としてもよい。
【0102】ただし、本明細書において、それに応じて
サーモスタットの開弁量が変化する「エンジンを冷却す
る冷却媒体の温度」については、上記混合された冷却水
の温度を含まないこととする。
【0103】・ファンの作動判定に用いる冷却水温とし
ては、ラジエータからの冷却水温に限らず、エンジンを
冷却する冷却水温でもよい。 ・路面の勾配の傾斜度合いの推定算出手法としては、上
記第2の実施形態で例示したものに限らない。例えば車
両に加わる力に基づいて路面の勾配を検出する手段の検
出結果に基づいて路面の勾配の傾斜度合いを算出するよ
うにしてもよい。また、算出時前の所定期間において、
エンジンの運転状態が電子サーモスタットの通電領域に
あった時間やエンジンの負荷、エンジン回転速度、上記
自動変速機における作動油の温度、エンジンの作動油の
温度等に基づいて推定するようにしてもよい。
【0104】・上記第1の実施形態において、所定時間
の算出に際し、ラジエータからの冷却水温の低下度合い
を推定する手法としては、先の図5のステップ180の
ところで例示したものに限らない。例えば先の図7に示
す路面の勾配の傾斜度合いの履歴をラジエータからの冷
却水温の低下度合いを推定するパラメータとして用いて
もよい。
【0105】・ファンの作動の判定に用いる判定値の可
変設定態様については、上記第1及び第2の実施形態に
おいて例示したものに限らない。例えばエンジンの負荷
が所定値以上のときからエンジンの負荷が同所定値を下
回ってから所定時間が経過するまでの間、上記判定値を
低下させるようにしてもよい。また、複数の目標温度領
域に切り替え制御する場合、各目標温度領域毎に判定値
を設定し、低温側の目標温度領域から高温側の目標温度
領域へ切り替えがなされた後、所定時間の間低温側の目
標温度領域に対応した判定値を維持するようにしてもよ
い。
【0106】・所定時間を逐次算出する代わりに、低温
側から高温側への判定値の切り替えに際して1度だけ算
出されるようにしてもよい。 ・所定時間を可変設定する代わりに、これを固定として
もよい。
【0107】・ファンの作動の判定に用いる判定値の可
変設定に際し、上記所定時間を用いるものに限らず、高
温側から低温側へ移行させる条件に対して同判定値を前
記低温側から前記高温側へ移行させる条件を厳しくする
ヒステリシスをもたせて判定値を可変設定する任意の手
法を用いてよい。
【0108】例えば、ヒータへの通電開始に伴い低温側
の判定値とするとともに、ヒータの通電が停止された
後、ラジエータからの冷却水温が所定以上低下するまで
の間低温側の判定値を維持するようにしてもよい。ま
た、エンジンの負荷が所定以上のときに低温側の判定値
とするとともに、エンジン負荷が所定以下となった後、
ラジエータからの冷却水温が所定以上低下するまでの間
低温側の判定値を維持するようにしてもよい。このラジ
エータからの冷却水温の所定以上の低下としては、例え
ばラジエータからの冷却水温が一旦低温側の判定値まで
低下するまでとしてもよい。また、このラジエータから
の冷却水温の所定以上の低下を、エンジンの運転状態や
運転環境に基づいて可変設定するようにしてもよい。
【0109】また、例えば、判定値を指定するエンジン
の運転状態や運転環境にかかるパラメータ領域を、高温
側から低温側への移行時のものと低温側から高温側への
移行時のものとで異ならしめてもよい。
【0110】・更に、ファンの作動の判定に用いる判定
値を可変設定するものに限らない。冷却水温が所定の判
定値以上であるとの条件とエンジンの運転状態及び運転
環境の少なくとも一方を対象とする所定の条件との論理
積条件が満たされている間ファンを作動させるものに対
して、任意の制御にて次のことを満足するようにすれば
よい。すなわち、冷却水温が所定の判定値以上であって
且つ所定の条件が満たされなくなるタイミングに対して
ファンの作動を停止するタイミングを遅延させることの
できる任意の制御を行うようにすればよい。更に、こう
した制御に代えて、冷却水温が所定の判定値を下回るま
でファンを作動させる制御を行ってもよい。
【0111】・本発明の適用可能なエンジンの冷却装置
の行う目標温度領域への制御としては、上記各実施形態
に例示したものに限られない。例えば特許第26618
7号公報のように、エンジンの運転状態や運転環境に応
じて目標温度が可変設定されるようなエンジンの冷却装
置に本発明を適用することもできる。すなわち、通電制
御を用いて、例えばエンジンの運転状態や運転環境に応
じて設定される目標温度毎にエンジンを冷却する冷却水
温がこの目標温度付近となるように、換言すれば、冷却
水温が目標温度領域内となるように制御するようにして
もよい。
【0112】・エンジンの冷却装置としては、電子サー
モスタットの通電制御を、上記エンジン負荷及びエンジ
ン回転速度に基づいて行うものに限らない。エンジンの
運転状態やエンジンの運転環境に基づいて通電制御を行
うものであればよい。
【0113】・電子サーモスタットにおいて、温度に応
じて圧縮及び膨張する部材は、ワックスに限らない。換
言すれば、機械的な制御弁(サーモスタットバルブ)と
しては、ワックス式に限らず、ベローズ式等でもよい。
【0114】・電子サーモスタットは、メインバイパス
通路20及びサブバイパス通路22の2つのバイパス通
路から冷却水の供給される構成に限らない。 ・電子サーモスタットにおいて、温度に応じて圧縮及び
膨張する部材を加熱する加熱手段としては、上記PTC
ヒータに限らない。
【0115】・制御弁(サーモスタットバルブ)を加熱
してその開弁量を更に強制制御する加熱手段としては、
上記ヒータを備えるものに限らない。 ・加熱手段を備えるサーモスタットバルブに限らず、エ
ンジンとラジエータとの間での冷却媒体の循環量を電子
制御する任意の流量制御弁を備えるエンジンの冷却装置
に本発明を適用することもできる。なお、サーモスタッ
トバルブを備えずその開弁量を多段階に電子制御する流
量制御弁を備えるエンジンの冷却装置にあっては、目標
温度領域(目標温度を含む)を、冷却水の温度の制御目
標とする領域(値を含む)であると定義する。
【0116】・ファンの作動制御を行う制御手段として
は、上記電子制御装置に限らず、この制御に特化した専
用の装置であってもよい。 ・自動変速機の設けられた車両に搭載されるものに限ら
ない。
【0117】・上記各実施形態では、ガソリンエンジン
の冷却装置に本発明を適用したが、ディーゼルエンジン
の冷却装置に適用してもよい。この際、エンジンの負荷
を示すパラメータとして吸入空気量に代えてアクセルペ
ダルの踏み込み量等を用いる。
【0118】・エンジンとラジエータとの間を循環する
冷却媒体としては、冷却水に限らず、エンジンを冷却す
ることのできる適宜の流体であればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるエンジンの冷却装置を自動変速
機の設けられた車両に搭載される装置に適用した第1の
実施形態の全体構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態における電子サーモスタットの構成
を示す断面図。
【図3】同実施形態における電子サーモスタットの制御
態様を示す図。
【図4】同実施形態における電子サーモスタットの制御
態様を示す図。
【図5】同実施形態におけるファンの制御手順を示すフ
ローチャート。
【図6】同実施形態にかかる冷却水温の推移例を示すタ
イムチャート。
【図7】本発明にかかるエンジンの冷却装置の第2の実
施形態について、所定時間の算出処理手順を示すフロー
チャート。
【符号の説明】
2…エンジン、4…トルクコンバータ、6…遊星歯車機
構、7…アウトプットシャフト、8…出口通路、10…
冷却通路、12…ラジエータ、20…メインバイパス通
路、22…サブバイパス通路、30…電子サーモスタッ
ト、30a…第1入力ポート、30b…第2入力ポー
ト、30c…第3入力ポート、30d…出力ポート、3
1、32…弁体、33…弁軸、34…感温部、35…ス
プリング、36…PTCヒータ、40…入口通路、42
…ウォータポンプ、50…電子制御装置、51…回転速
度センサ、61…回転速度センサ、62…エアフローメ
ータ、63、71…水温センサ、70…ファン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新保 善一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 高木 功 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 吉田 雅澄 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機 株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンとラジエータとの間での冷却媒体
    の循環量を制御する流量制御弁と、前記ラジエータ内の
    冷却媒体を冷却するファンとを備えるエンジンの冷却装
    置において、 前記冷却媒体の温度が所定の判定値以上であるとの条件
    と前記エンジンの運転状態及び運転環境の少なくとも一
    方を対象とする所定の条件との論理積条件が満たされて
    いる間前記ファンを作動させるとともに、前記冷却媒体
    の温度が前記所定の判定値以上であって且つ前記所定の
    条件が満たされなくなるタイミングに対して前記ファン
    の作動を停止するタイミングを遅延させる制御手段を備
    えることを特徴とするエンジンの冷却装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、前記冷却媒体の温度が前
    記所定の判定値以上であって且つ前記所定の条件が満た
    されなくなるタイミングに対して前記ファンの作動を停
    止するタイミングを遅延させる遅延量を、前記エンジン
    の運転状態及び運転環境の少なくとも一方に応じて可変
    とする請求項1記載のエンジンの冷却装置。
  3. 【請求項3】エンジンとラジエータとの間での冷却媒体
    の循環量を制御する流量制御弁と、前記ラジエータ内の
    冷却媒体を冷却するファンとを備えるエンジンの冷却装
    置において、 前記冷却媒体の温度が所定の判定値以上であるとの条件
    と前記エンジンの運転状態及び運転環境の少なくとも一
    方を対象とする所定の条件との論理積条件が満たされた
    ときから、前記所定の条件が満たされなくなってから所
    定時間が経過するとの条件と前記冷却媒体の温度が前記
    所定の判定値を下回るとの条件との論理和条件が満たさ
    れるまで前記ファンを作動させる制御手段を備えること
    を特徴とするエンジンの冷却装置。
  4. 【請求項4】前記制御手段は、前記所定時間を、前記エ
    ンジンの運転状態及び運転環境の少なくとも一方に応じ
    て可変とする請求項3記載のエンジンの冷却装置。
  5. 【請求項5】エンジンとラジエータとの間での冷却媒体
    の循環量を制御する流量制御弁と、前記ラジエータ内の
    冷却媒体を冷却するファンとを備えるエンジンの冷却装
    置において、 前記冷却媒体の温度が所定の判定値以上であるとの条件
    と前記エンジンの運転状態及び運転環境の少なくとも一
    方を対象とする所定の条件との論理積条件が満たされて
    から少なくとも前記冷却媒体の温度が前記所定の判定値
    を下回るまで前記ファンを作動させる制御手段を備える
    ことを特徴とするエンジンの冷却装置。
  6. 【請求項6】前記所定の条件とは、前記エンジンの負荷
    が所定値以上となる条件である請求項1〜5のいずれか
    に記載のエンジンの冷却装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜5のいずれかに記載のエンジン
    の冷却装置において、 前記流量制御弁はサーモスタットバルブであるととも
    に、少なくとも前記エンジンの負荷が所定以上であると
    きに前記サーモスタットバルブを加熱する加熱手段を更
    に備え、 前記所定の条件とは、前記加熱手段による加熱が行われ
    る条件であることを特徴とするエンジンの冷却装置。
  8. 【請求項8】エンジンとラジエータとの間での冷却媒体
    の循環量を制御する流量制御弁と、前記ラジエータ内の
    冷却媒体を冷却するファンとを備えるエンジンの冷却装
    置において、 前記冷却媒体の温度が所定の判定値以上のときに前記フ
    ァンを作動させるとともに、この判定値を高温側から低
    温側へ移行させる条件に対して同判定値を前記低温側か
    ら前記高温側へ移行させる条件を厳しくするヒステリシ
    スをもたせて前記判定値を可変設定する制御手段を備え
    ることを特徴とするエンジンの冷却装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載のエンジンの冷却装置におい
    て、 前記制御手段は、前記判定値を前記低温側から前記高温
    側へ移行させる条件を前記エンジンの運転状態及び運転
    環境の少なくとも一方に応じて可変とすることを特徴と
    するエンジンの冷却装置。
  10. 【請求項10】請求項8又は9記載のエンジンの冷却装
    置において、 前記流量制御弁はサーモスタットバルブであるととも
    に、少なくとも前記エンジンの負荷が所定以上であると
    きに前記サーモスタットバルブを加熱する加熱手段を更
    に備えることを特徴とするエンジンの冷却装置。
  11. 【請求項11】エンジンを冷却する冷却媒体の温度に応
    じて開弁量が変化し、前記エンジンとラジエータとの間
    を循環する冷却媒体の循環量を制御するサーモスタット
    バルブと、該サーモスタットバルブを加熱する加熱手段
    と、前記ラジエータ内の冷却媒体を冷却するファンとを
    備えるエンジンの冷却装置において、 前記冷却媒体の温度が所定の判定値以上のときに前記フ
    ァンを作動させるとともに、前記判定値を前記加熱手段
    による加熱がなされているとき及び同加熱手段による加
    熱終了から所定時間が経過するまでの間低下させる制御
    手段を備えることを特徴とするエンジンの冷却装置。
  12. 【請求項12】エンジンを冷却する冷却媒体の温度に応
    じて開弁量が変化し、前記エンジンとラジエータとの間
    を循環する冷却媒体の循環量を制御するサーモスタット
    バルブと、前記エンジンの負荷状態に応じてサーモスタ
    ットバルブを加熱する加熱手段と、前記ラジエータ内の
    冷却媒体を冷却するファンとを備えるエンジンの冷却装
    置において、 前記冷却媒体の温度が所定の判定値以上のときに前記フ
    ァンを作動させるとともに、前記判定値を前記エンジン
    の負荷が所定値以上のとき及び同エンジンの負荷が前記
    所定値を下回ってから所定時間が経過するまでの間低下
    させる制御手段を備えることを特徴とするエンジンの冷
    却装置。
  13. 【請求項13】エンジンとラジエータとの間での冷却媒
    体の循環量を制御する流量制御弁と、前記ラジエータ内
    の冷却媒体を冷却するファンとを備えるエンジンの冷却
    装置において、 前記冷却媒体の温度が所定の判定値以上のときに前記フ
    ァンを作動させるとともに、前記判定値を前記流量制御
    弁の開度が所定の開度以上であるとき及び同開度が前記
    所定の開度を下回ってから所定時間が経過するまでの間
    低下させる制御手段を備えることを特徴とするエンジン
    の冷却装置。
  14. 【請求項14】請求項11〜13のいずれかに記載のエ
    ンジンの冷却装置において、 前記制御手段は、前記所定時間を前記エンジンの運転状
    態及び前記エンジンの運転環境の少なくとも一方に応じ
    て可変設定することを特徴とするエンジンの冷却装置。
  15. 【請求項15】請求項14記載のエンジンの冷却装置に
    おいて、 前記制御手段は、前記判定値の低温側から高温側への切
    り替えに際し、当該エンジンの搭載される車両のおかれ
    る路面が上り坂となると予測されるときには前記所定時
    間を増大することを特徴とするエンジンの冷却装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2702255A4 (en) * 2011-04-29 2015-04-08 Scania Cv Ab COOLING SYSTEM FOR COOLING A COMBUSTION ENGINE
EP2935822A4 (en) * 2012-12-18 2016-08-17 Scania Cv Ab COOLING SYSTEM IN A VEHICLE
CN115370462A (zh) * 2022-09-01 2022-11-22 长城汽车股份有限公司 一种风扇控制方法和装置

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