JP2003282010A - プラズマディスプレイパネルとその製造方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルとその製造方法

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JP2003282010A
JP2003282010A JP2002086827A JP2002086827A JP2003282010A JP 2003282010 A JP2003282010 A JP 2003282010A JP 2002086827 A JP2002086827 A JP 2002086827A JP 2002086827 A JP2002086827 A JP 2002086827A JP 2003282010 A JP2003282010 A JP 2003282010A
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plasma display
discharge
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electrode
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JP2002086827A
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Ryoji Koseki
良治 小関
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Shibuya Corp
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Shibuya Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 プラズマディスプレイパネル1は、フロ
ントパネル2とリヤパネル3との間に多数の隔壁4を備
えるとともに、隣合う隔壁4によって区画した多数の放
電空間5を備えている。従来とは異なり、上記隔壁4の
頂部に銅からなるX方向電極7を設けている。レーザエ
ッチングによって隔壁4を形成する際に、X方向電極7
がマスクとなる。 【効果】 ITO膜を用いないので、発光輝度が高く、
かつ消費電力の少ないプラズマディスプレイパネルを提
供できる上に、その製造コストを低減させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマディスプレ
イパネル(PDP)とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般のプラズマディスプレイパネル
は、次のような構成を備えている。すなわち、相互に離
隔させて配置したフロントパネルおよびリヤパネルと、
上記両パネル間に配設された隔壁と、上記両パネルと上
記隔壁とによって区画形成した多数の放電空間と、相互
に交差させて配置した多数の放電電極とを備え、上記放
電空間内に所要の放電ガスを介在させるように構成して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
プラズマディスプレイパネルの隔壁は、ガラスやセラミ
ックス系の材料を印刷法あるいはサンドブラスト法によ
って形成していたものである。また、従来のプラズマデ
ィスプレイパネルの放電電極は、基板上にCVDやPV
DによりITO膜を成膜した後、該ITO膜における不
用部分をフォトリソグラフィ法によってエッチングして
所定パターンに形成していたものである。しかしなが
ら、従来のプラズマディスプレイパネルは、放電電極と
してITO膜を用いて、発光部である放電空間をITO
膜を通して見るように配置されているため、光の透過率
が悪いという欠点があった。しかも、ITO膜は導電率
が悪いので、発光強度を上げるために放電電流を上昇さ
せる際に放電電極に高電圧を印加する必要がある。その
ため、ITO膜を用いた従来のプラズマディスプレイパ
ネルにおいては、消費電力が大きいという欠点があっ
た。さらに、上記隔壁を形成するための印刷法とサンド
ブラスト法、および上記放電電極を形成するためのフォ
トリソグラフィ法は、処理工程数が非常に多く、従来で
は隔壁と放電電極をそれぞれ別々に形成していることか
ら、従来のプラズマディスプレイパネルは製造コストが
高いという欠点があった。そこで、本発明の目的は、放
電電極としてITO膜のような透明電極を用いることな
く、従来に比べて製造コストが安いプラズマディスプレ
イパネルおよびその製造方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1に記
載した第1の本発明は、フロントパネルとリヤパネルと
の間に設けた複数の隔壁と、上記両パネル間にX方向に
配置した複数のX方向電極と、上記両パネル間に上記X
方向と交差するY方向に配置した複数のY方向電極と、
上記両パネルと上記複数の隔壁とによって区画形成した
複数の放電空間とを備えたプラズマディスプレイパネル
において、上記隔壁として上記X方向に沿ってX方向の
隔壁を設けるとともに、上記X方向の隔壁の頂部に上記
X方向電極を設け、さらに上記放電空間に臨む上記両パ
ネルのいずれかの表面に上記Y方向電極を設けたもので
ある。また、請求項3に記載した第2の発明は、フロン
トパネルとリヤパネルとの間に2枚の中間パネルを配置
して三層の空間部を形成し、これら三層の空間部内に複
数の隔壁を設けて、上記三層の空間部内に多数の放電空
間を形成し、さらに上記各放電空間のそれぞれに放電ガ
スを封入して、上記三層の空間部内のいずれかの放電空
間内において赤色、緑色および青色のいずれかの発光色
が得られるようにしたプラズマディスプレイパネルであ
って、上記三層の空間部における重合位置の放電空間の
発光色を組み合わせて表示色を表示するように構成した
ものである。さらに、請求項10に記載した第3の発明
は、フロントパネルとリヤパネルとの間に設けた隔壁
と、上記両パネルの間に設けた複数の電極と、上記両パ
ネルと隔壁とによって区画形成した複数の放電空間とを
備えたプラズマディスプレイパネルの製造方法であっ
て、上記両パネルのいずれかとなる板状部材の表面に樹
脂材を貼り付けた後、所定形状にパターニングした薄い
金属板によって上記樹脂材の表面を被覆した状態におい
て、該樹脂材および上記薄い金属板に向けてレーザ光を
照射して、上記薄い金属板でマスクされない領域の樹脂
材を除去するとともに上記薄い金属板でマスクした領域
の樹脂材を上記板状部材上に残存させて、該残存した樹
脂材によって上記隔壁を形成するとともに、該隔壁の頂
部に位置する上記薄い金属板によって上記電極を形成し
たものである。上記第1の発明においては、X方向電極
をX方向の隔壁の頂部に設けてあり、しかもITO膜を
用いない構成となっている。そのため、従来と比較して
発光輝度が高く、消費電力の少ないプラズマディスプレ
イを提供できる上、プラズマディスプレイパネルの構成
および製造工程を簡略化することができ、したがって、
プラズマディスプレイパネルの製造コストを低減させる
ことができる。また、上記第2の発明によれば、上記三
層の空間部における放電空間の発光色を組み合わせて表
示色を表示するようにしたので、ITO膜を用いること
なく高精細な表示が可能となる。さらに、上記第3の発
明によれば、隔壁形成用の金属板のマスクを電極として
隔壁の頂部に残し、しかもITO膜を用いない構成とな
っている。そのため、従来と比較してプラズマディスプ
レイパネルの構成および製造工程を簡略化することがで
き、したがって、プラズマディスプレイパネルの製造コ
ストを低減させることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下図示実施例について本発明を
説明すると、図1において、1はプラズマディスプレイ
パネルである。このプラズマディスプレイパネル1は、
前面側となるフロントパネル2と、背面側となるリヤパ
ネル3と、これら両パネル2,3の間に図面上のX方向
と平行に設けた多数の隔壁4とを備えている。上記フロ
ントパネル2およびリヤパネル3は、ともに透明な樹脂
(例えばPET、ポリイミド)からなり、可撓性を備え
ている。本実施例の隔壁4は、蛍光体を混入した透明な
樹脂(例えばPET、ポリイミド)によって薄板状に形
成してあり、X方向と平行にかつX方向と直交するY方
向において所定間隔ごとに配置している。隔壁4の底部
の幅(Y方向寸法)は、頂部の幅(Y方向寸法)よりも
少し大きな寸法で台形状になっている。各隔壁4はリヤ
パネル3の表面に対して直立するように設けている。こ
れらの各隔壁4と上記両パネル2,3とによって、X方
向と平行な多数の細長い放電空間5を区画形成してい
る。これらの放電空間5には放電ガスが封入されてい
る。
【0006】上記各放電空間5に臨むリヤパネル3上に
は、上記Y方向と平行に直線状のY方向電極6を設けて
いる。これらY方向電極6は薄い銅箔からなり、X方向
において等間隔に配置されている。上記各Y方向電極6
によって予備放電電極を構成している。上記隔壁4は、
このY方向電極6に直交させて設けてあり、各隔壁4の
底面をリヤパネル3の上面および各Y方向電極6に重合
させて密着させている。他方、従来のものとは異なり、
本実施例においては、上記各隔壁4の頂部に上記Y方向
電極6と直交するX方向電極7を設けている。このX方
向電極7も薄い銅箔からなり、各隔壁4の頂部の長手方
向全域にわたって一体に設けてあり、かつ、これら各隔
壁4の頂部に設けたX方向電極7は、フロントパネル2
の下面(リヤ側の面)に密着させている。また、X方向
電極7は、主放電電極とGND電極との2種類の電極か
らなり、それら主放電電極とGND電極とをY方向にお
いて交互に配置している。このように隔壁4の頂部に設
けたX方向電極7は、ブラックストライプの機能も備え
ている。上述したように各隔壁4には蛍光体を混入させ
ているが、図1に示した本実施例においては、主放電電
極となるX方向電極7には、左方側から順に赤、緑、青
の蛍光体を混入してあり、GND電極となるX方向電極
7には、隣接位置の隔壁4に混入された色の蛍光体が半
分ずつ混入している。
【0007】さらに、このようにX方向電極7、Y方向
電極6及び各隔壁4を設けたリヤパネル3は、表面全域
を薄い誘電体膜8によって被覆されている。この誘電体
膜8としては、SiO膜あるいはMgO膜を用いてい
る。このように各隔壁4の表面を誘電体膜8で被覆する
ことにより、樹脂からなる隔壁4の表面を保護すると同
時に、交流放電時における放電集中を防止することがで
きるようにしている。上記両パネル2、3の輪郭となる
部分は、図示しない閉鎖部材によって密閉してあり、か
つ、密閉状態とした両パネル2,3の間の各放電空間5
内に所要の放電ガスを封入している。本実施例において
は、放電ガスとして、例えばキセノンガスとネオンガス
との混合ガス、あるいはヘリウムガスとキセノンガスと
ネオンガスとの混合ガスを用いるようにしている。ま
た、本実施例においては、上記混合ガス中に数%の一酸
化炭素を混合させている。
【0008】以上の構成において、図示しない電源から
上記Y方向電極6(予備電極)における特定の電極に低
電圧を印加して、その特定電極と、その特定電極を挟む
両隣の電極との間で予備放電させる。次に、X方向電極
7の主放電電極における特定の電極に電圧を印加するこ
とにより、予備放電している箇所で特定の主放電電極と
その隣のGND電極との間で主放電させる。このとき、
Y方向電極6(予備電極)に印加する電圧は、X方向電
極7の主電極に印加する電圧よりも小さくしている。す
ると、上記特定のY方向電極6とX方向電極7との交点
の隣接位置となる放電空間5内の放電ガスが放電プラズ
マ状態となって紫外線を発生する。この紫外線によって
隔壁4に混入した蛍光体が発光して、所要の可視光を発
光するようになっている。このとき本実施例において
は、放電ガス中に一酸化炭素を混合させているので、可
視光線が発光する際には、オレンジ色の発光が抑制さ
れ、表示色の輝度が高まるようになっている。以上のよ
うに、本実施例においてはX方向電極7は、隔壁4の頂
部に隔壁4と一体に設けてあり、各放電空間5に臨むフ
ロントパネル2の下面にITO膜を配設していないの
で、従来のものに比較して発光輝度が高くなっている。
また、本実施例においては、放電電極としてITO膜を
用いず、導電率の良い銅を用いるので、X方向電極およ
びY方向電極に高電圧を印加する必要が無く、従来より
も消費電力が小さなプラズマディスプレイパネル1を提
供することができる。しかも、本実施例は、両パネル
2,3を透明な樹脂から構成しているので、従来とは異
なり、外部から内部構成を目視することができるプラズ
マディスプレイパネル1を提供することができる。な
お、上記実施例における両パネル2,3の材料として、
樹脂(PET)の代わりにソーダライムガラスを用いて
も良い。さらに、本実施例は、両パネル2,3および隔
壁4を可撓性を有する樹脂から構成することにより、湾
曲可能なプラズマディスプレイパネル1を提供すること
ができる。なお、本実施例においては、隔壁4に蛍光体
を混入しているが、従来のように隔壁4の側面やリヤパ
ネル3の表面に蛍光体を塗布しても良い。
【0009】-------(製造工程の説明)次に図2から
図8に基づいて、本実施例のプラズマディスプレイパネ
ル1の製造工程を説明する。先ず、図2に示すように、
上記リヤパネル3の材料となる透明な樹脂(PET)の
薄板11を用意する。この薄板11の上面(フロント側
の面)には、上記Y方向電極6となる多数の筋状の銅箔
12を予め所定間隔で貼り付けている。次に、図3に示
すように、上記薄板11における上記銅箔12を設けた
上面全域に、所定厚さの樹脂フィルム13を熱圧着によ
って貼り付ける。この樹脂フィルム13内には予め赤
色、緑色、青色の蛍光体を所定の幅で混入してあり、ま
た、この樹脂フィルム13の上面(フロント側の面)の
全域には、予め上記X方向電極7となる銅箔14を熱圧
着により貼り付けている。本実施例においては、上記リ
ヤパネル3となる薄板11は樹脂からなるので、この薄
板11の表面(上面)全域にSiOの薄膜を施してあ
り、その上から上記樹脂フィルム13を貼り付けるよう
にしている。次に、図4に示すように、上記樹脂フィル
ム13の表面に位置する銅箔14に対して従来公知のフ
ォトリソグラフィ法によって、上記銅箔14が所定間隔
で上記X方向と平行な筋状となるようにパターニングを
行なう。より詳細に説明すると、先ず、上記銅箔14の
上面にレジストを塗布し、次に、塗布したレジストに対
して所定パターンとなるように露光して、レジストを多
数の筋状に硬化させる。この後、洗浄してレジストの硬
化部以外の銅箔14を除去する。これにより、銅箔14
における電極として残らない領域のレジストが全て除去
される。次に、この状態の銅箔14に対してケミカルエ
ッチングを行なう。このケミカルエッチングを行なうこ
とにより、レジストが付着していない領域の銅箔14が
全て樹脂フィルム13の表面から取り除かれる。この
後、筋状に残った銅箔14に付着したレジストを化学的
に完全に除去する。このようにして、銅箔14のパター
ニングを行なうことにより、樹脂フィルム13の表面に
上記X方向電極7となる銅箔14が筋状に残存した状態
となる。
【0010】次に、この状態の樹脂フィルム13の表面
および筋状となった銅箔14に向けてCOレーザ光を
照射してレーザエッチングを行なう(図5)。その際、
上記筋状に残留した銅箔14がマスクとして機能するの
で、隣り合う筋状の銅箔14の間に位置するマスクされ
なかった樹脂フィルム13が除去される(図6)。ま
た、樹脂からなる薄板11の表面には、SiO膜を施
してあるので、この膜を施した位置までレーザエッチン
グが行なわれて、樹脂からなる薄板11の表面はレーザ
エッチングされないようになっている。これにより、筋
状に残った銅箔14でマスクされた領域の樹脂フィルム
13が筋状に残留して、そこが上記隔壁4として形成さ
れる。このようにして形成された隔壁4は、底部の幅が
頂部の幅よりも少し大きくなる筋状となって、薄板11
の表面に対して直立した状態で形成されている。なお、
各隔壁4には所定の色の蛍光体が混入していることにな
る。また、隔壁4の頂部に貼り付いて残存した銅箔14
が上記X方向電極7として形成される。また、薄板11
の上面に上記隔壁4と直交するように銅箔12が露出す
ることになり、これが上記Y方向電極6となる。次に、
図7に示すように、リヤパネル3の全面に誘電体膜とな
るSiO膜8を付着させて被覆する。これにより、上
記Y方向電極6およびX方向電極7を備えた上記リヤパ
ネル3と上記隔壁4が形成されたことになる。次に、こ
のリヤパネル3上の各隔壁4の頂部(X方向電極7)に
上記フロントパネル2となる樹脂製の薄板15の裏面を
密着させる(図8)。この後、隣り合う隔壁4の間とな
る放電空間5内に放電ガスを供給した後、両薄板11,
15の輪郭となる開口部分を閉鎖部材で閉鎖すること
で、上記図1に示した本実施例のプラズマディスプレイ
パネル1が完成する。
【0011】以上のように、本実施例におけるプラズマ
ディスプレイパネル1の製造方法によれば、隔壁4を形
成するためにパターニングしたマスクとしての銅箔14
がそのままX方向電極7として隔壁4の頂部に残るの
で、各放電空間5に臨むフロントパネル2の下面にX方
向電極を配設する必要が無い。さらに、上記本実施例に
おいては、ITO膜を用いないので、それを設ける工程
が不要となる。そして、本実施例においては、僅か数工
程によって上記隔壁4とX方向電極7を形成することが
できる。隔壁の形成とX方向電極の取り付けに多数の処
理工程を必要としていた上記従来のプラズマディスプレ
イパネルの製造方法と比較すると、本実施例によればプ
ラズマディスプレイパネル1の製造コストを大幅に低減
させることができる。さらに、隔壁4の材質を樹脂とし
ているので、レーザエッチングによって容易に不要領域
の樹脂を除去することができる。なお、上記実施例にお
いては、両パネル2,3の材料として樹脂(PET)を
用いているが、樹脂の代わりにソーダライムガラスを用
いても良い。このように、ソーダライムガラスを用いる
場合には、上述した製造工程における薄板11の表面に
施していたSiO膜を省略することができる。
【0012】-----(第2実施例)次に、図9は本発明
の第2実施例のプラズマディスプレイパネル1を示した
ものである。端的に言うと、この第2実施例は、上記第
1実施例における両パネルの配置状態を上下で逆にした
ものである。すなわち、この実施例では隔壁4はフロン
トパネル2と一体に形成してあり、下方へ向けた隔壁4
の下端部となる頂部にX方向電極7を設けている。フロ
ントパネル2の下面(リヤ側の面)には、Y方向電極6
を設けている。そして、各隔壁4の頂部に位置するX方
向電極7をリヤパネル3の上面に密着させている。その
他の構成及びこの第2実施例のプラズマディスプレイパ
ネル2の製造工程は、上記第1実施例と実質同一であ
り、同一部分の説明は省略する。このような構成の第2
実施例においても上記第1実施例と同様の作用、効果を
得ることができることは明らかである。
【0013】-----(第3実施例)次に、図10は本発
明の第3実施例のプラズマディスプレイパネル1を示し
たものである。この第3実施例は、上記第1実施例にお
いて、フロントパネル2側にもリヤパネル3側と対向す
る位置に隔壁4’を形成して、リヤパネル3の隔壁4の
頂部に設けたX方向電極7を密着させたものである。こ
の他の構成は上記第1実施例と同じなので、同一部分の
説明は省略する。このように構成した第3実施例におい
ても、上記第1実施例と同様の作用、効果を得ることが
できることは明らかである。
【0014】-----(第4実施例)次に、図11は本発
明の第4実施例を示したものである。この第4実施例
は、上記図1に示した第1実施例において、上記X方向
の隔壁4と直交させてさらにY方向と平行な隔壁4’を
設けたものである。つまり、X方向の隔壁4とY方向の
隔壁4’とによって全体として格子状に形成している。
したがって、この実施例においては、両パネル2,3の
間に多数の枡形の放電空間5が構成されている。隔壁
4’の材料と寸法、形状は上記X方向の隔壁4と同じに
している。このY方向隔壁4’にも蛍光体を混入させて
いる。Y方向電極6は、上記各Y方向の隔壁4’の底部
の位置、すなわちリヤパネル3の表面に設けている。こ
のY方向電極6の幅は、上記Y方向の隔壁4’の底部の
幅よりも幅広に形成してあり、したがって、各電極6の
長手方向の両側部は上記放電空間5に露出して放電空間
5に臨んでいる。その他の構成および作動は上記第1実
施例のものと同じである。なお、Y方向電極6はY方向
の隔壁4’の底部の幅よりも幅広にして、長手方向の両
側部を放電空間5に臨ませていたが、Y方向電極6の幅
をY方向の隔壁4’の底部の幅と同一寸法に設定しても
良い。
【0015】-------(製造工程について)次に、この
第4実施例のプラズマディスプレイパネル1の製造工程
は、上記第1実施例の製造工程における図5に示したレ
ーザエッチングまでは基本的に同じであり、その後の処
理が異なるだけである。すなわち、先ず、上記図2に示
すように、上記リヤパネル3の材料となる透明な樹脂
(PET)の薄板11を用意する。この薄板11の上面
(フロント側の面)には、上記Y方向電極6となる多数
の筋状の銅箔12を予め所定間隔で貼り付けている。次
に、上記図3に示すように、上記薄板11における上記
銅箔12を設けた上面全域に、所定厚さの樹脂フィルム
13を熱圧着によって貼り付ける。この樹脂フィルム1
3内には予め赤色、緑色、青色の蛍光体を所定の幅で混
入してあり、また、この樹脂フィルム13の上面(フロ
ント側の面)の全域には、予め上記X方向電極7となる
銅箔14を熱圧着により貼り付けている。本実施例にお
いては、上記リヤパネル3となる薄板11は樹脂からな
るので、この薄板11の表面(上面)全域にSiO
薄膜を施してあり、その上から上記樹脂フィルム13を
貼り付けるようにしている。次に、上記図4に示すよう
に、上記樹脂フィルム13の表面に位置する銅箔14に
対して従来公知のフォトリソグラフィ法によって、上記
銅箔14がXY方向と平行な格子状となるようにパター
ニングを行なう。次に、この状態の樹脂フィルム13の
表面および格子状となった銅箔14に向けてCOレー
ザ光を照射してレーザエッチングを行なう(図5)。そ
の際、上記格子状に残留した銅箔14がマスクとして機
能することにより、X方向の隔壁4およびY方向の隔壁
4’が略形成される。この後、X方向の隔壁4上の銅箔
14(X方向電極7)上だけにスクリーン印刷でレジス
トを塗布する。その後にケミカルエッチングを行なって
Y方向の隔壁4’上に残っていた銅箔14を除去する。
その後に、上記X方向の隔壁4上の銅箔14(X方向電
極7)上に塗布されていたレジストを除去する。このよ
うにして、X方向の隔壁4とX方向電極7を形成すると
ともにY方向の隔壁4’およびY方向電極6を形成する
ようにしている。この後の処理工程は、上記第1実施例
と同様なので、説明は省略する。このような第4実施例
であっても、上記第1実施例と同様の作用、効果を得る
ことができることは明らかです。
【0016】-----(第5実施例)次に、図12は本発
明の第5実施例を示したものである。端的に言えば、こ
の第5実施例は、上記図7に示した製造工程を終えた状
態のリヤパネル3と隔壁4を3つ製造し、それらを順次
三層に重ねてから最上方となる三層目の隔壁4の頂部
(X方向電極7)にフロントパネル2を密着させたもの
である。この第5実施例では、最下方に位置する樹脂製
の薄板がリヤパネル3となり、2段目、3段目に位置す
る樹脂製の薄板は中間パネル18、19となっている。
最上方に位置する樹脂製のフロントパネル2は、第1実
施例と同じく樹脂製の板状部材である。これにより、フ
ロントパネル2と、2枚の中間パネル18、19および
リヤパネル3とによって、上中下となる三層の空間部に
多数の放電空間5が形成されている。2枚の中間パネル
18、19とリヤパネル3およびそれらに設ける隔壁
4、X方向電極7、Y方向電極6の構成は、上記第1実
施例におけるリヤパネル3とそれに設けた隔壁4、X方
向電極7、Y方向電極6と同じに構成している。中間パ
ネル18,19の厚さは、リヤパネル3の厚さよりも薄
くしている。各層に設ける隔壁4の数は同一にしてあ
り、しかも、各層の隔壁4は、Y方向において同一位置
(フロントパネル2側から見たときに重合する同一位
置)に配置している。また、蛍光体の混入の仕方として
は、最上層の隔壁4には赤色の蛍光体を混入し、中間層
の隔壁4には緑色の蛍光体を混入し、最も下層の隔壁4
に青色の蛍光体を混入している。
【0017】このように三層の空間部を構成した第5実
施例のプラズマディスプレイパネル1は、フロントパネ
ル2と、2枚の中間パネル18、19およびリヤパネル
3の輪郭となる側面の開口部分を図示しない閉鎖部材で
閉鎖するとともに、各層の放電空間5に放電ガスを封入
するようにしている。そして、交点が同一でかつ重合位
置となる各層のいずれかの特定のX方向電極7とY方向
電極6とに電圧を印加するようにしている。それによ
り、重合位置となる三層の放電空間5での発光色を適宜
組み合わせて所要の表示色を表示できるようになってい
る。本実施例においては、最上層の空間部の放電空間5
によって赤色を発光させ、中間層の空間部の放電空間5
によって緑色を発光させ、さらに最下層の空間部の放電
空間5において青色を発光させるようにしており、それ
ら各層の発光色を適宜組み合わせることにより、所要の
表示色を表示できるようになっている。したがって、こ
の第5実施例においては、上記各実施例と同じ作用、効
果が得られるだけでなく、プラズマディスプレイパネル
1をLCDと同程度に高精細化することができる。
【0018】-----(第6実施例)次に、上記図12に
示した三層式のプラズマディスプレイパネル1として、
上記三層の空間部の放電空間5に封入する放電ガスの種
類を異ならせて、それらがプラズマ状態で発光する放電
発光色によって表示色を表示できるようにしても良い。
より詳細には、上記図12に示す構成において、隔壁4
に各色の蛍光体が混入しておらず、最上層となる空間部
の各放電空間5にネオンガスを封入し、中間層となる空
間部の各放電空間5にキセノンガスを封入し、さらに最
下層となる空間部の放電空間5にアルゴンガスまたは水
素ガスを封入する。最上層の空間部の放電空間5内のネ
オンガスがプラズマ放電状態となると赤色の放電発光色
を発光し、中間層の空間部の放電空間5内のキセノンガ
スがプラズマ放電状態となると緑色の放電発光色を発光
し、さらに最下層の空間部の放電空間5のアルゴンガス
または水素ガスがプラズマ放電状態となると、青色の放
電発光色を発光するようになっている。この実施例で
は、重合位置となる上記各層の放電ガスの放電発光色を
適宜組み合わせることによって、所要の表示色を表示す
ることができる。このような第6実施例の構成であって
も、上記第5実施例と同様の作用、効果を得ることがで
きることは勿論である。また、上記第5実施例および第
6実施例においては、X方向の隔壁4のみを有するもの
が前提となっているが、上記図11に示したY方向の隔
壁4’を備えたものを三層重ねた構成であっても良い。
なお、上記各実施例において説明の便宜上用いたX方向
とY方向は逆であっても良い。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、発光輝度
が高く、消費電力の少ないプラズマディスプレイパネル
を提供できる上に、その製造コストを低減させることが
できるという効果が得られる。また、高精細な表示が可
能なプラズマディスプレイパネルを提供できるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図
【図2】図1に示したプラズマディスプレイパネルの製
造工程図
【図3】図1に示したプラズマディスプレイパネルの製
造工程図
【図4】図1に示したプラズマディスプレイパネルの製
造工程図
【図5】図1に示したプラズマディスプレイパネルの製
造工程図
【図6】図1に示したプラズマディスプレイパネルの製
造工程図
【図7】図1に示したプラズマディスプレイパネルの製
造工程図
【図8】図1に示したプラズマディスプレイパネルの製
造工程図
【図9】本発明の第2実施例を示す斜視図
【図10】本発明の第3実施例を示す斜視図
【図11】本発明の第4実施例を示す斜視図
【図12】本発明の第5実施例を示す斜視図
【符号の説明】
1 プラズマディスプレイパネル 2 フロントパネ
ル 3 リヤパネル 4 隔壁 5 放電空間 6 Y方向電極 7 X方向電極 11 薄板(板状
部材) 12 銅箔(金属板) 13 樹脂フィル
ム(樹脂材) 14 銅箔(金属板) 15 薄板(板状
材料)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C027 AA01 AA09 5C040 FA01 FA04 GB03 GC12 GC19 GF02 GF03 GF18 GF19 GF20 GG09 GJ02 JA09 JA14 JA40 KA14 LA02 LA05 LA20 MA24 MA26

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントパネルとリヤパネルとの間に設
    けた複数の隔壁と、上記両パネル間にX方向に配置した
    複数のX方向電極と、上記両パネル間に上記X方向と交
    差するY方向に配置した複数のY方向電極と、上記両パ
    ネルと上記複数の隔壁とによって区画形成した複数の放
    電空間とを備えたプラズマディスプレイパネルにおい
    て、 上記隔壁として上記X方向に沿ってX方向の隔壁を設け
    るとともに、上記X方向の隔壁の頂部に上記X方向電極
    を設け、さらに上記放電空間に臨む上記両パネルのいず
    れかの表面に上記Y方向電極を設けたことを特徴とする
    プラズマディスプレイパネル。
  2. 【請求項2】 上記隔壁としてさらに上記Y方向に沿っ
    てY方向の隔壁を設けて、該Y方向の隔壁の底部に該隔
    壁の幅よりも幅広の上記Y方向電極を設けたことを特徴
    とする請求項1に記載のプラズマディスプレイパネル。
  3. 【請求項3】 フロントパネルとリヤパネルとの間に2
    枚の中間パネルを配置して三層の空間部を形成し、これ
    ら三層の空間部内に複数の隔壁を設けて、上記三層の空
    間部内に多数の放電空間を形成し、さらに上記各放電空
    間のそれぞれに放電ガスを封入して、上記三層の空間部
    内のいずれかの放電空間内において赤色、緑色および青
    色のいずれかの発光色が得られるようにしたプラズマデ
    ィスプレイパネルであって、上記三層の空間部における
    重合位置の放電空間の発光色を組み合わせて表示色を表
    示するように構成したことを特徴とするプラズマディス
    プレイパネル。
  4. 【請求項4】 上記各層の隔壁としてX方向に沿ったX
    方向の隔壁を設けて、これらX方向の隔壁における頂部
    にX方向電極を設けるとともに、上記各層の放電空間に
    臨む面に上記X方向と交差するY方向電極を設けたこと
    を特徴とする請求項3に記載のプラズマディスプレイパ
    ネル。
  5. 【請求項5】 上記各層の隔壁としてさらにY方向に沿
    ったY方向の隔壁を設けるとともに、該Y方向の隔壁の
    底部に該隔壁の幅よりも幅広に上記Y方向電極を設けた
    ことを特徴とする請求項4に記載のプラズマディスプレ
    イパネル。
  6. 【請求項6】 上記X方向電極およびY方向電極は銅か
    らなることを特徴とする請求項1または5に記載のプラ
    ズマディスプレイパネル。
  7. 【請求項7】 上記隔壁は樹脂からなることを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれかに記載のプラズマディスプレ
    イパネル。
  8. 【請求項8】 上記隔壁は内部に蛍光体が混入されてい
    ることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のプ
    ラズマディスプレイパネル。
  9. 【請求項9】 上記三層の空間部内の放電空間に封入す
    る放電ガスの種類をそれぞれ異ならせて、それら三層の
    放電空間内の放電ガスの放電発光色を組み合わせて表示
    色を表示するように構成したことを特徴とする請求項2
    〜7のいずれかに記載のプラズマディスプレイパネル。
  10. 【請求項10】 フロントパネルとリヤパネルとの間に
    設けた隔壁と、上記両パネルの間に設けた複数の電極
    と、上記両パネルと隔壁とによって区画形成した複数の
    放電空間とを備えたプラズマディスプレイパネルの製造
    方法であって、上記両パネルのいずれかとなる板状部材
    の表面に樹脂材を貼り付けた後、所定形状にパターニン
    グした薄い金属板によって上記樹脂材の表面を被覆した
    状態において、該樹脂材および上記薄い金属板に向けて
    レーザ光を照射して、上記薄い金属板でマスクされない
    領域の樹脂材を除去するとともに上記薄い金属板でマス
    クした領域の樹脂材を上記板状部材上に残存させて、該
    残存した樹脂材によって上記隔壁を形成するとともに、
    該隔壁の頂部に位置する上記薄い金属板によって上記電
    極を形成したことを特徴とするプラズマディスプレイパ
    ネルの製造方法。
  11. 【請求項11】 予め表面全域に薄い金属板を貼り付け
    た樹脂材を上記板状部材の表面に熱圧着した後、上記樹
    脂材に貼り付けた金属板を所定形状にパターニングした
    後、該樹脂材および金属板にレーザ光を照射することを
    特徴とする請求項10に記載のプラズマディスプレイパ
    ネルの製造方法。
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