JP2003282014A - 蛍光表示管 - Google Patents
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Landscapes
- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 シングルマトリクス構造の蛍光表示管におい
て、たとえば総ドットパターンあるいは大型高密度の表
示パターンを備えた蛍光表示管を提供する。 【解決手段】 複数本配列されたアノード電極54相互
間に、ワイヤーグリッド60と蛍光体層56が接触する
のを防止する為の凸状絶縁体層58が形成されている
為、蛍光体層56とワイヤーグリッド60との距離を十
分に接近させても、たとえば駆動熱あるいは振動などに
よりワイヤーグリッド60が蛍光体層56に接触するこ
とがない。すなわち、たとえばデュアルワイヤーグリッ
ド駆動方式などを用いたシングルマトリクス構造の蛍光
表示管において、たとえば総ドットパターンあるいは大
型高密度の表示パターンを備えた蛍光表示管50を提供
することができる。
て、たとえば総ドットパターンあるいは大型高密度の表
示パターンを備えた蛍光表示管を提供する。 【解決手段】 複数本配列されたアノード電極54相互
間に、ワイヤーグリッド60と蛍光体層56が接触する
のを防止する為の凸状絶縁体層58が形成されている
為、蛍光体層56とワイヤーグリッド60との距離を十
分に接近させても、たとえば駆動熱あるいは振動などに
よりワイヤーグリッド60が蛍光体層56に接触するこ
とがない。すなわち、たとえばデュアルワイヤーグリッ
ド駆動方式などを用いたシングルマトリクス構造の蛍光
表示管において、たとえば総ドットパターンあるいは大
型高密度の表示パターンを備えた蛍光表示管50を提供
することができる。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光表示管(Va
cuum Fluorescent Display:
VFD)の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】基板の表示面に設けられた複数個の陽極
上に蛍光体層が固着され、その表示面の上方に位置する
陰極から発生する電子をその蛍光体層に衝突させること
によりその蛍光体層を選択的に発光させる形式の蛍光表
示管が知られている。このような蛍光表示管は低い動作
電圧で鮮明に表示されると共に、発光色の異なる蛍光体
層を用意することによりカラー表示が可能となる等の特
徴がある為、音響機器や自動車の表示パネルの表示部品
などとして多用されている。 【0003】従来、蛍光表示管の表示パターンとして
は、「日」や「△」などの種々の所定形状に陽極および
蛍光体層が設けられた所謂キャラクタパターン(あるい
はセグメントパターン)が多く用いられてきたが、近年
ではグラフィック表示に用いる為の、縦横に区画された
ドットマトリクスパターン(あるいはグラフィックパタ
ーン)も用いられている。このドットマトリクスパター
ンにおいては、区画されたドットすなわち画素を選択的
に発光させることによりたとえば漢字、平仮名、あるい
は図形などの表示が可能とされる。 【0004】そのようなドットマトリクスパターンの一
形態として、デュアルワイヤーグリッド駆動方式などを
用いたシングルマトリクス構造がある。たとえば図1
は、デュアルワイヤーグリッド駆動方式を用いたシング
ルマトリクス構造を備えた蛍光表示管10の要部構造を
説明する概略断面図である。この図に示すように、蛍光
表示管10は、基板12と、その基板12の表面に互い
に平行となるように複数本固着され、その表面に蛍光体
層16が固着された帯状のアノード電極14と、そのア
ノード電極14から一定の距離を隔ててそのアノード電
極14の長手方向と直交する方向に複数本架設されたワ
イヤーグリッド18と、そのワイヤーグリッド18から
前記アノード電極14とは逆側に一定の距離を隔てて、
前記アノード電極14の長手方向に複数本架設されたカ
ソード電極20とを備えて構成されている。かかるデュ
アルワイヤーグリッド駆動方式を用いたシングルマトリ
クス構造では、表示欠けの制約なしに、アノード電極1
4相互間の距離およびワイヤーグリッド16相互間の距
離を作製可能な限界まで接近させることが可能であると
いう利点がある。 【0005】かかる蛍光表示管10では、たとえば図2
に示すように、ワイヤーグリッド18を順次2本ずつ励
起して正電位とすることにより、カソード電極20から
放出される電子を加速させ、平面視において、そのよう
に励起された2本のワイヤーグリッド18の間に存在す
るアノード電極14の1区画に衝突させることによりか
かるアノード電極14の1区画の表面に固着された蛍光
体層16を発光させる。一方、平面視において、負電位
とされた2本のワイヤーグリッド18の間に存在するア
ノード電極14の1区画には電子が到達しない為に発光
も起こらない。そのように、ワイヤーグリッド18のス
キャンニングと同期してアノード電極14に画像信号を
送ることにより所望の区画を選択的に発光させ、たとえ
ば漢字、平仮名、あるいは図形などを表示することがで
きる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の蛍光
表示管10では、上記蛍光体層16において発光が所望
されない区画が発光する所謂漏れ発光が生じることがあ
った。すなわち、図2に示すように、カソード電極20
から放出された電子の軌道がワイヤグリッド18の近傍
において曲げられ、発光が望まれない隣接する区画に回
り込んで衝突し、その部分の蛍光体層16が発光すると
いう弊害があり、画素の微細化の障害となっていた。 【0007】かかる不具合を解消する為に先ず考えられ
るのは、蛍光体層16とワイヤーグリッド18との距離
をより接近させることである。そのようにすれば、ワイ
ヤグリッド18の近傍において軌道を曲げられた電子が
隣接する区画に回り込む前に、発光が所望される区画の
蛍光体層16に衝突する為、上述の漏れ発光が好適に抑
制される。 【0008】しかし、図1に示すような蛍光表示管10
において、蛍光体層16の表面とワイヤーグリッド18
との距離をたとえば300μm以下となるように接近さ
せると、たとえば駆動熱あるいは振動などによりワイヤ
ーグリッド18が変形し、蛍光体層16に接触する可能
性がある。これを防ぐ為、蛍光体層16とワイヤーグリ
ッド18との間に脚部材を設置することも考えられる
が、たとえば前記蛍光体層の全面が前記ワイヤーグリッ
ドによって縦横に区画された総ドットパターンあるいは
大型高密度の表示パターンを備えたものでは設置が不可
能であった。この為、たとえばデュアルワイヤーグリッ
ド駆動方式などを用いたシングルマトリクス構造の蛍光
表示管において、たとえば総ドットパターンあるいは大
型高密度の表示パターンを備えた蛍光表示管は未だ開発
されていないのが現状である。 【0009】本発明は、以上の事情を背景として為され
たものであり、その目的とするところは、シングルマト
リクス構造の蛍光表示管において、たとえば総ドットパ
ターンあるいは大型高密度の表示パターンを備えた蛍光
表示管を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の要旨とするところは、(a)基板の表面に
互いに平行となるように複数本固着され、その表面に蛍
光体層が固着された帯状のアノード電極と、(b)その
アノード電極から一定の距離を隔ててそのアノード電極
の長手方向と直交する方向に複数本架設されたワイヤー
グリッドと、(c)そのワイヤーグリッドから前記アノ
ード電極とは逆側に一定の距離を隔てて、前記アノード
電極の長手方向に複数本架設されたカソード電極とを備
えて構成された蛍光表示管であって、(d)前記複数本
のアノード電極相互間に、前記ワイヤーグリッドと前記
蛍光体層が接触するのを防止する為の凸状絶縁体層が形
成されていることを特徴とするものである。 【0011】 【発明の効果】このようにすれば、前記複数本のアノー
ド電極相互間に、前記ワイヤーグリッドと前記蛍光体層
が接触するのを防止する為の凸状絶縁体層が形成されて
いる為、蛍光体層とワイヤーグリッドとの距離を十分に
接近させても、たとえば駆動熱あるいは振動などにより
ワイヤーグリッドが蛍光体層に接触することがない。す
なわち、たとえばデュアルワイヤーグリッド駆動方式な
どを用いたシングルマトリクス構造の蛍光表示管におい
て、たとえば総ドットパターンあるいは大型高密度の表
示パターンを備えた蛍光表示管を提供することができ
る。 【0012】 【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面に基づい
て詳細に説明する。なお、以下の説明に用いる図面に関
して、各部の寸法比等は必ずしも正確には描かれていな
い。 【0013】図3は、本発明の一実施例である蛍光表示
管50の一部を拡大して示す斜視図である。この図に示
すように、蛍光表示管50は、たとえばガラス、セラミ
ックス、琺瑯などの絶縁体材料から形成された基板52
と、その基板52の表面に互いに平行となるように複数
本固着され、その表面に蛍光体層56が固着された帯状
のアノード電極54と、その複数本のアノード電極54
相互間に設けられた凸状絶縁体層58と、上記アノード
電極54から一定の距離を隔てて上記アノード電極54
の長手方向と直交する方向に複数本架設されたワイヤー
グリッド60と、そのワイヤーグリッド60から前記ア
ノード電極54とは逆側に一定の距離を隔てて、前記ア
ノード電極54の長手方向に複数本架設されたカソード
電極62と、透明なカバーガラス板64と、枠状に形成
された図示しないガラス製のスペーサとを備えて構成さ
れており、それら基板52、スペーサ、およびカバーガ
ラス板64が一体的にガラス封着されることにより、そ
れらの部材により囲まれた真空空間が形成されている。 【0014】本実施例の蛍光表示管50は、所謂デュア
ルワイヤーグリッド駆動方式などが好適に用いられる蛍
光表示管であり、互いに隣接するワイヤーグリッド60
を順次2本ずつ励起してたとえばカソード電極62に対
して60V程度の正電圧を印加することにより、カソー
ド電極62から放出される電子を加速させ、平面視にお
いて、そのように励起された2本のワイヤーグリッド6
0の間に存在するアノード電極54の1区画に衝突させ
ることによりかかるアノード電極54の1区画の表面に
固着された蛍光体層56を発光させる。一方、平面視に
おいて、たとえばカソード電極62に対して数V程度の
負電圧を印加した2本のワイヤーグリッド60の間に存
在するアノード電極54の1区画には電子が到達しない
為、たとえアノード電極54に正電圧が印加されていた
としても発光が起こらない。そのように、カソード電極
62に電流が流されることにより熱電子が放出された状
態で、ワイヤーグリッド60に加速電圧が順次印加され
るタイミングに同期して、それぞれのアノード電極54
に画像信号を送ることにより、所謂ダイナミック駆動に
よって所望のパターンで発光表示がおこなわれる。 【0015】上記アノード電極54は、たとえば約20
μm程度の厚さを備えたたとえばグラファイト層あるい
はアルミニウム薄膜層から構成されたものであり、その
幅が約100〜400μm程度、長手方向の長さが約3
0〜2000mm程度とされている。そのように帯状に
構成されたアノード電極54は、たとえば約30〜20
0μm程度の一定の距離を隔てて互いに平行となるよう
に配列されており、基板52上において各列毎に独立し
て、すなわち電気的に絶縁された状態で備えられてい
る。また、上記蛍光体層56は、たとえば約30μm程
度の厚さを備えた所望の発光色に対応する1乃至複数の
蛍光体から構成されたものであり、上記アノード電極5
4における真空空間に面した1平面に、その略全面を覆
うように固着されている。 【0016】図4は、本実施例の蛍光表示管50の一部
を、前記アノード電極54の長手方向に垂直な平面で切
断して示す概略断面図である。図において、紙面に垂直
な方向がアノード電極54の長手方向に対応する。前記
アノード電極54の相互間に設けられた凸状絶縁体層5
8は、たとえばアルミナ粒子等の無機フィラーを含む低
融点ガラス等の絶縁体材料から構成された厚膜絶縁ペー
ストが、たとえばスクリーン印刷により繰り返し印刷さ
れることより形成されたものであり、たとえば約100
μm程度の高さを備えて構成されている。すなわち、か
かる凸状絶縁体層58は、前記蛍光体層56の表面から
真空空間側にさらに約50μm程度突出しており、その
ような構成をとることで、前記ワイヤーグリッド60が
たとえば駆動熱あるいは振動などにより変形することに
より前記蛍光体層56に接触するのを好適に防止する。
この為、本実施例においては、蛍光体層56の表面とワ
イヤーグリッド60との距離を、たとえば約100μm
程度と発光漏れを防ぐのに十分な距離にまで狭めること
ができる。また、かかる凸状絶縁体層58は、前記アノ
ード電極54および蛍光体層56が、隣接するアノード
電極54および蛍光体層56と接触するのを防ぐスペー
サとしての機能も備えており、かかる凸状絶縁体層58
を設けることで、前記アノード電極54の相互間隔を可
及的に狭めることが可能となるという利点もある。 【0017】ここで、さらに好適には、前記ワイヤーグ
リッド60は、前記凸状絶縁体層58に略接触して架設
されたものである。このようにすれば、前記凸状絶縁体
層58が前記蛍光体層56の表面から突出した高さがす
なわち蛍光体層56の表面とワイヤーグリッド60との
距離となり、蛍光体層56の表面とワイヤーグリッド6
0との距離を可及的に近接させることが可能となる。 【0018】図5は、本実施例の蛍光表示管50を表示
面に垂直な方向から見た平面図である。前述の基板52
の真空空間により覆われた一面は、蛍光表示管50の表
示面として機能するものであり、蛍光表示管50の表示
面に設けられている前記アノード電極54a、54b、・
・・54m、・・・(以下、特に区別しない場合には単
にアノード電極54と記載する)は、前述のようにその
幅が約250μm程度とされている。また、前記アノー
ド電極54の近傍に架設された前記複数本のワイヤーグ
リッド60a、60b、60c、・・・60n-2、6
0n-1、60n、・・・(以下、特に区別しない場合には
単にワイヤーグリッド60と記載する)相互間の距離は
約50μm程度とされている。図5に示すように、平面
視において、2本のワイヤーグリッドたとえば6
0n-1、60nの間に存在するアノード電極54 mの矩形
状の1区画すなわち図5において斜線で示す約250μ
m四方の区画LCが表示パターンの画素に対応し、本実
施例の表示面においては、たとえば前記アノード電極5
4が64列、前記ワイヤーグリッド60が257列配列
させられることにより、256×64個数の画素から総
ドットパターンの表示面が構成されている。 【0019】本実施例の蛍光表示管50は、シングルマ
トリクス方式で駆動されるものであり、図6は、前記ワ
イヤーグリッド60a〜60n、および前記アノード電極
54のひとつであるアノード電極54mへ電圧を印加す
るタイミングチャートの一例を示す。この図6に示すタ
イミングチャートを用いて蛍光表示管50を駆動させた
場合、時刻t0においては、何れのワイヤーグリッド6
0もオフ状態すなわち消去電圧(カットオフバイアス)
が印加されており、カソード電極62から放出された電
子が何れの蛍光体層56にも届かない為、全画素が非点
灯状態にある。続く時刻t1においては、ワイヤーグリ
ッド60aが励起されてオン状態すなわち加速電圧が印
加されて正電位となるが、この時点ではまだ何れの画素
も点灯しない。さらに続く時刻t2において、ワイヤー
グリッド60aに加えてワイヤーグリッド60bが励起さ
れて正電位となり、且つ、複数本のアノード電極54の
うち点灯すべき画素が存在するものすなわち、ここでは
アノード電極54mに所定の正電圧が印加されることに
より、平面視においてワイヤーグリッド60aとワイヤ
ーグリッド60bとの間に存在するアノード電極54mの
1区画が選択的に点灯させられる。それ以後、時刻がt
3、t4、t5と進むに従い、ワイヤーグリッド60
b、60cが順次励起され、アノード電極54mにおい
て区画された複数の画素が順次点灯させられる。そのよ
うにして、それぞれのアノード電極54に所定の駆動電
圧が印加されることによって、表示面に所望の漢字、平
仮名、あるいは図形などが表示されるのである。 【0020】このとき、本実施例の蛍光表示管50にお
いては、ワイヤーグリッド60とアノード電極54とが
可及的に接近させられている為、カソード電極62から
放出され、ワイヤグリッド60の近傍において軌道を曲
げられた電子が隣接する区画に回り込む前に、発光が所
望される区画の蛍光体層56に衝突する為、電子の回り
込みによる漏れ発光が好適に抑制され、発光領域が鮮明
に区分された高い表示品位が実現される。 【0021】このように、本実施例によれば、前記複数
本のアノード電極54相互間に、前記ワイヤーグリッド
60と前記蛍光体層56が接触するのを防止する為の凸
状絶縁体層58が形成されている為、蛍光体層56とワ
イヤーグリッド60との距離を十分に接近させても、た
とえば駆動熱あるいは振動などによりワイヤーグリッド
60が蛍光体層56に接触することがない。すなわち、
デュアルワイヤーグリッド駆動方式を用いたシングルマ
トリクス構造の蛍光表示管において、たとえば総ドット
パターンあるいは大型高密度の表示パターンを備えた蛍
光表示管50を提供することができる。 【0022】また、好適には、前記ワイヤーグリッド6
0は、前記凸状絶縁体層58に略接触して架設されたも
のである為、前記凸状絶縁体層58が前記蛍光体層56
の表面から突出した高さがすなわち蛍光体層56の表面
とワイヤーグリッド60との距離となり、蛍光体層56
の表面とワイヤーグリッド60との距離を可及的に近接
させることが可能となる。 【0023】以上、本発明の好適な実施例を図面に基づ
いて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、さらに別の態様においても実施される。 【0024】たとえば、前述の実施例の蛍光表示管50
においては、前記複数本のアノード電極54相互間全て
に凸状絶縁体層58が設けられていたが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、たとえば表示面に複数列配
列させられたアノード電極54相互間の間隙3列に1列
の割合で凸状絶縁体層58が設けられていてもよく、そ
のような構成によっても前記ワイヤーグリッド60と前
記蛍光体層56とが接触するのを好適に防止することが
できる。すなわち、本発明は、前記複数本のアノード電
極54相互間に、前記ワイヤーグリッド60と前記蛍光
体層56が接触するのを防止する為の凸状絶縁体層58
が設けられた蛍光表示管50に広く用いられるものであ
る。 【0025】また、前述の実施例の蛍光表示管50は、
前記カバーガラス板64側から表示面を観察するもので
あったが、たとえば基板52に透明なガラスを用い、且
つアノード電極54の材料としてITO膜を用いた蛍光
表示管であって、基板52側から観察する態様の蛍光表
示管に本発明が適用されても構わない。 【0026】また、前述の実施例の蛍光表示管50は、
平面視において隣接する1組のワイヤーグリッド60の
間に存在するアノード電極54の1区画が1つの画素と
する所謂通常形式のデュアルワイヤーグリッド駆動方式
により駆動されるものであったが、選択的に励起された
隣接する1組のワイヤーグリッド60において、それぞ
れのワイヤーグリッド60に印加する正電圧に高低の傾
斜をかけることによって2本のワイヤーグリッド60の
間を通過する電子を高電圧のワイヤーグリッド60側に
偏向させ、かかる1組のワイヤーグリッド60の間に存
在するアノード電極54の1区画を2つの画素とする所
謂偏向形式のデュアルワイヤーグリッド駆動方式の蛍光
表示管に本発明が適用されても構わない。このようにす
れば、通常形式のデュアルワイヤーグリッド駆動方式の
蛍光表示管50と比較して画素の大きさがさらに半分と
なり、より高解像度の表示パターンが実現できるという
利点がある。 【0027】また、前述の実施例の凸状絶縁体層58
は、厚膜絶縁ペーストにより形成され電気絶縁性を有し
ていたが、凸状絶縁体層58とワイヤーグリッド60が
接触した際に、実質的にアノード電極54とワイヤーグ
リッド60が短絡しない程度の若干の導電性を有する材
料から形成されたものであってもよい。 【0028】また、前述の実施例のアノード電極54お
よび凸状絶縁体層58は、基板52の表面に直接固着さ
れていたが、基板52の表面にたとえば約30〜40μ
m程度の厚みを備えた絶縁体層が形成され、その絶縁体
層の表面にアノード電極54および凸状絶縁体層58が
設けられたものであってもよい。この場合、たとえば陽
極配線、グリッド配線、および陰極配線などの配線が基
板52とかかる絶縁体層との間に設けられ、絶縁体層の
一部に設けられた開口部においてそれぞれアノード電極
54、ワイヤーグリッド60、およびカソード電極62
と接続させられる。 【0029】その他一々例示はしないが、本発明はその
趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられ
て実施されるものである。
cuum Fluorescent Display:
VFD)の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】基板の表示面に設けられた複数個の陽極
上に蛍光体層が固着され、その表示面の上方に位置する
陰極から発生する電子をその蛍光体層に衝突させること
によりその蛍光体層を選択的に発光させる形式の蛍光表
示管が知られている。このような蛍光表示管は低い動作
電圧で鮮明に表示されると共に、発光色の異なる蛍光体
層を用意することによりカラー表示が可能となる等の特
徴がある為、音響機器や自動車の表示パネルの表示部品
などとして多用されている。 【0003】従来、蛍光表示管の表示パターンとして
は、「日」や「△」などの種々の所定形状に陽極および
蛍光体層が設けられた所謂キャラクタパターン(あるい
はセグメントパターン)が多く用いられてきたが、近年
ではグラフィック表示に用いる為の、縦横に区画された
ドットマトリクスパターン(あるいはグラフィックパタ
ーン)も用いられている。このドットマトリクスパター
ンにおいては、区画されたドットすなわち画素を選択的
に発光させることによりたとえば漢字、平仮名、あるい
は図形などの表示が可能とされる。 【0004】そのようなドットマトリクスパターンの一
形態として、デュアルワイヤーグリッド駆動方式などを
用いたシングルマトリクス構造がある。たとえば図1
は、デュアルワイヤーグリッド駆動方式を用いたシング
ルマトリクス構造を備えた蛍光表示管10の要部構造を
説明する概略断面図である。この図に示すように、蛍光
表示管10は、基板12と、その基板12の表面に互い
に平行となるように複数本固着され、その表面に蛍光体
層16が固着された帯状のアノード電極14と、そのア
ノード電極14から一定の距離を隔ててそのアノード電
極14の長手方向と直交する方向に複数本架設されたワ
イヤーグリッド18と、そのワイヤーグリッド18から
前記アノード電極14とは逆側に一定の距離を隔てて、
前記アノード電極14の長手方向に複数本架設されたカ
ソード電極20とを備えて構成されている。かかるデュ
アルワイヤーグリッド駆動方式を用いたシングルマトリ
クス構造では、表示欠けの制約なしに、アノード電極1
4相互間の距離およびワイヤーグリッド16相互間の距
離を作製可能な限界まで接近させることが可能であると
いう利点がある。 【0005】かかる蛍光表示管10では、たとえば図2
に示すように、ワイヤーグリッド18を順次2本ずつ励
起して正電位とすることにより、カソード電極20から
放出される電子を加速させ、平面視において、そのよう
に励起された2本のワイヤーグリッド18の間に存在す
るアノード電極14の1区画に衝突させることによりか
かるアノード電極14の1区画の表面に固着された蛍光
体層16を発光させる。一方、平面視において、負電位
とされた2本のワイヤーグリッド18の間に存在するア
ノード電極14の1区画には電子が到達しない為に発光
も起こらない。そのように、ワイヤーグリッド18のス
キャンニングと同期してアノード電極14に画像信号を
送ることにより所望の区画を選択的に発光させ、たとえ
ば漢字、平仮名、あるいは図形などを表示することがで
きる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の蛍光
表示管10では、上記蛍光体層16において発光が所望
されない区画が発光する所謂漏れ発光が生じることがあ
った。すなわち、図2に示すように、カソード電極20
から放出された電子の軌道がワイヤグリッド18の近傍
において曲げられ、発光が望まれない隣接する区画に回
り込んで衝突し、その部分の蛍光体層16が発光すると
いう弊害があり、画素の微細化の障害となっていた。 【0007】かかる不具合を解消する為に先ず考えられ
るのは、蛍光体層16とワイヤーグリッド18との距離
をより接近させることである。そのようにすれば、ワイ
ヤグリッド18の近傍において軌道を曲げられた電子が
隣接する区画に回り込む前に、発光が所望される区画の
蛍光体層16に衝突する為、上述の漏れ発光が好適に抑
制される。 【0008】しかし、図1に示すような蛍光表示管10
において、蛍光体層16の表面とワイヤーグリッド18
との距離をたとえば300μm以下となるように接近さ
せると、たとえば駆動熱あるいは振動などによりワイヤ
ーグリッド18が変形し、蛍光体層16に接触する可能
性がある。これを防ぐ為、蛍光体層16とワイヤーグリ
ッド18との間に脚部材を設置することも考えられる
が、たとえば前記蛍光体層の全面が前記ワイヤーグリッ
ドによって縦横に区画された総ドットパターンあるいは
大型高密度の表示パターンを備えたものでは設置が不可
能であった。この為、たとえばデュアルワイヤーグリッ
ド駆動方式などを用いたシングルマトリクス構造の蛍光
表示管において、たとえば総ドットパターンあるいは大
型高密度の表示パターンを備えた蛍光表示管は未だ開発
されていないのが現状である。 【0009】本発明は、以上の事情を背景として為され
たものであり、その目的とするところは、シングルマト
リクス構造の蛍光表示管において、たとえば総ドットパ
ターンあるいは大型高密度の表示パターンを備えた蛍光
表示管を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の要旨とするところは、(a)基板の表面に
互いに平行となるように複数本固着され、その表面に蛍
光体層が固着された帯状のアノード電極と、(b)その
アノード電極から一定の距離を隔ててそのアノード電極
の長手方向と直交する方向に複数本架設されたワイヤー
グリッドと、(c)そのワイヤーグリッドから前記アノ
ード電極とは逆側に一定の距離を隔てて、前記アノード
電極の長手方向に複数本架設されたカソード電極とを備
えて構成された蛍光表示管であって、(d)前記複数本
のアノード電極相互間に、前記ワイヤーグリッドと前記
蛍光体層が接触するのを防止する為の凸状絶縁体層が形
成されていることを特徴とするものである。 【0011】 【発明の効果】このようにすれば、前記複数本のアノー
ド電極相互間に、前記ワイヤーグリッドと前記蛍光体層
が接触するのを防止する為の凸状絶縁体層が形成されて
いる為、蛍光体層とワイヤーグリッドとの距離を十分に
接近させても、たとえば駆動熱あるいは振動などにより
ワイヤーグリッドが蛍光体層に接触することがない。す
なわち、たとえばデュアルワイヤーグリッド駆動方式な
どを用いたシングルマトリクス構造の蛍光表示管におい
て、たとえば総ドットパターンあるいは大型高密度の表
示パターンを備えた蛍光表示管を提供することができ
る。 【0012】 【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面に基づい
て詳細に説明する。なお、以下の説明に用いる図面に関
して、各部の寸法比等は必ずしも正確には描かれていな
い。 【0013】図3は、本発明の一実施例である蛍光表示
管50の一部を拡大して示す斜視図である。この図に示
すように、蛍光表示管50は、たとえばガラス、セラミ
ックス、琺瑯などの絶縁体材料から形成された基板52
と、その基板52の表面に互いに平行となるように複数
本固着され、その表面に蛍光体層56が固着された帯状
のアノード電極54と、その複数本のアノード電極54
相互間に設けられた凸状絶縁体層58と、上記アノード
電極54から一定の距離を隔てて上記アノード電極54
の長手方向と直交する方向に複数本架設されたワイヤー
グリッド60と、そのワイヤーグリッド60から前記ア
ノード電極54とは逆側に一定の距離を隔てて、前記ア
ノード電極54の長手方向に複数本架設されたカソード
電極62と、透明なカバーガラス板64と、枠状に形成
された図示しないガラス製のスペーサとを備えて構成さ
れており、それら基板52、スペーサ、およびカバーガ
ラス板64が一体的にガラス封着されることにより、そ
れらの部材により囲まれた真空空間が形成されている。 【0014】本実施例の蛍光表示管50は、所謂デュア
ルワイヤーグリッド駆動方式などが好適に用いられる蛍
光表示管であり、互いに隣接するワイヤーグリッド60
を順次2本ずつ励起してたとえばカソード電極62に対
して60V程度の正電圧を印加することにより、カソー
ド電極62から放出される電子を加速させ、平面視にお
いて、そのように励起された2本のワイヤーグリッド6
0の間に存在するアノード電極54の1区画に衝突させ
ることによりかかるアノード電極54の1区画の表面に
固着された蛍光体層56を発光させる。一方、平面視に
おいて、たとえばカソード電極62に対して数V程度の
負電圧を印加した2本のワイヤーグリッド60の間に存
在するアノード電極54の1区画には電子が到達しない
為、たとえアノード電極54に正電圧が印加されていた
としても発光が起こらない。そのように、カソード電極
62に電流が流されることにより熱電子が放出された状
態で、ワイヤーグリッド60に加速電圧が順次印加され
るタイミングに同期して、それぞれのアノード電極54
に画像信号を送ることにより、所謂ダイナミック駆動に
よって所望のパターンで発光表示がおこなわれる。 【0015】上記アノード電極54は、たとえば約20
μm程度の厚さを備えたたとえばグラファイト層あるい
はアルミニウム薄膜層から構成されたものであり、その
幅が約100〜400μm程度、長手方向の長さが約3
0〜2000mm程度とされている。そのように帯状に
構成されたアノード電極54は、たとえば約30〜20
0μm程度の一定の距離を隔てて互いに平行となるよう
に配列されており、基板52上において各列毎に独立し
て、すなわち電気的に絶縁された状態で備えられてい
る。また、上記蛍光体層56は、たとえば約30μm程
度の厚さを備えた所望の発光色に対応する1乃至複数の
蛍光体から構成されたものであり、上記アノード電極5
4における真空空間に面した1平面に、その略全面を覆
うように固着されている。 【0016】図4は、本実施例の蛍光表示管50の一部
を、前記アノード電極54の長手方向に垂直な平面で切
断して示す概略断面図である。図において、紙面に垂直
な方向がアノード電極54の長手方向に対応する。前記
アノード電極54の相互間に設けられた凸状絶縁体層5
8は、たとえばアルミナ粒子等の無機フィラーを含む低
融点ガラス等の絶縁体材料から構成された厚膜絶縁ペー
ストが、たとえばスクリーン印刷により繰り返し印刷さ
れることより形成されたものであり、たとえば約100
μm程度の高さを備えて構成されている。すなわち、か
かる凸状絶縁体層58は、前記蛍光体層56の表面から
真空空間側にさらに約50μm程度突出しており、その
ような構成をとることで、前記ワイヤーグリッド60が
たとえば駆動熱あるいは振動などにより変形することに
より前記蛍光体層56に接触するのを好適に防止する。
この為、本実施例においては、蛍光体層56の表面とワ
イヤーグリッド60との距離を、たとえば約100μm
程度と発光漏れを防ぐのに十分な距離にまで狭めること
ができる。また、かかる凸状絶縁体層58は、前記アノ
ード電極54および蛍光体層56が、隣接するアノード
電極54および蛍光体層56と接触するのを防ぐスペー
サとしての機能も備えており、かかる凸状絶縁体層58
を設けることで、前記アノード電極54の相互間隔を可
及的に狭めることが可能となるという利点もある。 【0017】ここで、さらに好適には、前記ワイヤーグ
リッド60は、前記凸状絶縁体層58に略接触して架設
されたものである。このようにすれば、前記凸状絶縁体
層58が前記蛍光体層56の表面から突出した高さがす
なわち蛍光体層56の表面とワイヤーグリッド60との
距離となり、蛍光体層56の表面とワイヤーグリッド6
0との距離を可及的に近接させることが可能となる。 【0018】図5は、本実施例の蛍光表示管50を表示
面に垂直な方向から見た平面図である。前述の基板52
の真空空間により覆われた一面は、蛍光表示管50の表
示面として機能するものであり、蛍光表示管50の表示
面に設けられている前記アノード電極54a、54b、・
・・54m、・・・(以下、特に区別しない場合には単
にアノード電極54と記載する)は、前述のようにその
幅が約250μm程度とされている。また、前記アノー
ド電極54の近傍に架設された前記複数本のワイヤーグ
リッド60a、60b、60c、・・・60n-2、6
0n-1、60n、・・・(以下、特に区別しない場合には
単にワイヤーグリッド60と記載する)相互間の距離は
約50μm程度とされている。図5に示すように、平面
視において、2本のワイヤーグリッドたとえば6
0n-1、60nの間に存在するアノード電極54 mの矩形
状の1区画すなわち図5において斜線で示す約250μ
m四方の区画LCが表示パターンの画素に対応し、本実
施例の表示面においては、たとえば前記アノード電極5
4が64列、前記ワイヤーグリッド60が257列配列
させられることにより、256×64個数の画素から総
ドットパターンの表示面が構成されている。 【0019】本実施例の蛍光表示管50は、シングルマ
トリクス方式で駆動されるものであり、図6は、前記ワ
イヤーグリッド60a〜60n、および前記アノード電極
54のひとつであるアノード電極54mへ電圧を印加す
るタイミングチャートの一例を示す。この図6に示すタ
イミングチャートを用いて蛍光表示管50を駆動させた
場合、時刻t0においては、何れのワイヤーグリッド6
0もオフ状態すなわち消去電圧(カットオフバイアス)
が印加されており、カソード電極62から放出された電
子が何れの蛍光体層56にも届かない為、全画素が非点
灯状態にある。続く時刻t1においては、ワイヤーグリ
ッド60aが励起されてオン状態すなわち加速電圧が印
加されて正電位となるが、この時点ではまだ何れの画素
も点灯しない。さらに続く時刻t2において、ワイヤー
グリッド60aに加えてワイヤーグリッド60bが励起さ
れて正電位となり、且つ、複数本のアノード電極54の
うち点灯すべき画素が存在するものすなわち、ここでは
アノード電極54mに所定の正電圧が印加されることに
より、平面視においてワイヤーグリッド60aとワイヤ
ーグリッド60bとの間に存在するアノード電極54mの
1区画が選択的に点灯させられる。それ以後、時刻がt
3、t4、t5と進むに従い、ワイヤーグリッド60
b、60cが順次励起され、アノード電極54mにおい
て区画された複数の画素が順次点灯させられる。そのよ
うにして、それぞれのアノード電極54に所定の駆動電
圧が印加されることによって、表示面に所望の漢字、平
仮名、あるいは図形などが表示されるのである。 【0020】このとき、本実施例の蛍光表示管50にお
いては、ワイヤーグリッド60とアノード電極54とが
可及的に接近させられている為、カソード電極62から
放出され、ワイヤグリッド60の近傍において軌道を曲
げられた電子が隣接する区画に回り込む前に、発光が所
望される区画の蛍光体層56に衝突する為、電子の回り
込みによる漏れ発光が好適に抑制され、発光領域が鮮明
に区分された高い表示品位が実現される。 【0021】このように、本実施例によれば、前記複数
本のアノード電極54相互間に、前記ワイヤーグリッド
60と前記蛍光体層56が接触するのを防止する為の凸
状絶縁体層58が形成されている為、蛍光体層56とワ
イヤーグリッド60との距離を十分に接近させても、た
とえば駆動熱あるいは振動などによりワイヤーグリッド
60が蛍光体層56に接触することがない。すなわち、
デュアルワイヤーグリッド駆動方式を用いたシングルマ
トリクス構造の蛍光表示管において、たとえば総ドット
パターンあるいは大型高密度の表示パターンを備えた蛍
光表示管50を提供することができる。 【0022】また、好適には、前記ワイヤーグリッド6
0は、前記凸状絶縁体層58に略接触して架設されたも
のである為、前記凸状絶縁体層58が前記蛍光体層56
の表面から突出した高さがすなわち蛍光体層56の表面
とワイヤーグリッド60との距離となり、蛍光体層56
の表面とワイヤーグリッド60との距離を可及的に近接
させることが可能となる。 【0023】以上、本発明の好適な実施例を図面に基づ
いて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、さらに別の態様においても実施される。 【0024】たとえば、前述の実施例の蛍光表示管50
においては、前記複数本のアノード電極54相互間全て
に凸状絶縁体層58が設けられていたが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、たとえば表示面に複数列配
列させられたアノード電極54相互間の間隙3列に1列
の割合で凸状絶縁体層58が設けられていてもよく、そ
のような構成によっても前記ワイヤーグリッド60と前
記蛍光体層56とが接触するのを好適に防止することが
できる。すなわち、本発明は、前記複数本のアノード電
極54相互間に、前記ワイヤーグリッド60と前記蛍光
体層56が接触するのを防止する為の凸状絶縁体層58
が設けられた蛍光表示管50に広く用いられるものであ
る。 【0025】また、前述の実施例の蛍光表示管50は、
前記カバーガラス板64側から表示面を観察するもので
あったが、たとえば基板52に透明なガラスを用い、且
つアノード電極54の材料としてITO膜を用いた蛍光
表示管であって、基板52側から観察する態様の蛍光表
示管に本発明が適用されても構わない。 【0026】また、前述の実施例の蛍光表示管50は、
平面視において隣接する1組のワイヤーグリッド60の
間に存在するアノード電極54の1区画が1つの画素と
する所謂通常形式のデュアルワイヤーグリッド駆動方式
により駆動されるものであったが、選択的に励起された
隣接する1組のワイヤーグリッド60において、それぞ
れのワイヤーグリッド60に印加する正電圧に高低の傾
斜をかけることによって2本のワイヤーグリッド60の
間を通過する電子を高電圧のワイヤーグリッド60側に
偏向させ、かかる1組のワイヤーグリッド60の間に存
在するアノード電極54の1区画を2つの画素とする所
謂偏向形式のデュアルワイヤーグリッド駆動方式の蛍光
表示管に本発明が適用されても構わない。このようにす
れば、通常形式のデュアルワイヤーグリッド駆動方式の
蛍光表示管50と比較して画素の大きさがさらに半分と
なり、より高解像度の表示パターンが実現できるという
利点がある。 【0027】また、前述の実施例の凸状絶縁体層58
は、厚膜絶縁ペーストにより形成され電気絶縁性を有し
ていたが、凸状絶縁体層58とワイヤーグリッド60が
接触した際に、実質的にアノード電極54とワイヤーグ
リッド60が短絡しない程度の若干の導電性を有する材
料から形成されたものであってもよい。 【0028】また、前述の実施例のアノード電極54お
よび凸状絶縁体層58は、基板52の表面に直接固着さ
れていたが、基板52の表面にたとえば約30〜40μ
m程度の厚みを備えた絶縁体層が形成され、その絶縁体
層の表面にアノード電極54および凸状絶縁体層58が
設けられたものであってもよい。この場合、たとえば陽
極配線、グリッド配線、および陰極配線などの配線が基
板52とかかる絶縁体層との間に設けられ、絶縁体層の
一部に設けられた開口部においてそれぞれアノード電極
54、ワイヤーグリッド60、およびカソード電極62
と接続させられる。 【0029】その他一々例示はしないが、本発明はその
趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられ
て実施されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】シングルマトリクス構造を備えた蛍光表示管の
要部構造を説明する概略断面図である。 【図2】デュアルワイヤーグリッド駆動方式を用いた蛍
光表示管の表示原理を説明する概略断面図である。 【図3】本発明の一実施例である蛍光表示管の一部を拡
大して示す斜視図である。 【図4】本実施例の蛍光表示管の一部を、アノード電極
の長手方向に垂直な平面で切断して示す概略断面図であ
る。 【図5】本実施例の蛍光表示管を表示面に垂直な方向か
ら見た平面図である。 【図6】本実施例の蛍光表示管に設けられたワイヤーグ
リッドおよびアノード電極へ電圧を印加するタイミング
チャートの一例を示す図である。 【符号の説明】 50:蛍光表示管 52:基板 54:アノード電極 56:蛍光体層 58:凸状絶縁体層 60:ワイヤーグリッド 62:カソード電極
要部構造を説明する概略断面図である。 【図2】デュアルワイヤーグリッド駆動方式を用いた蛍
光表示管の表示原理を説明する概略断面図である。 【図3】本発明の一実施例である蛍光表示管の一部を拡
大して示す斜視図である。 【図4】本実施例の蛍光表示管の一部を、アノード電極
の長手方向に垂直な平面で切断して示す概略断面図であ
る。 【図5】本実施例の蛍光表示管を表示面に垂直な方向か
ら見た平面図である。 【図6】本実施例の蛍光表示管に設けられたワイヤーグ
リッドおよびアノード電極へ電圧を印加するタイミング
チャートの一例を示す図である。 【符号の説明】 50:蛍光表示管 52:基板 54:アノード電極 56:蛍光体層 58:凸状絶縁体層 60:ワイヤーグリッド 62:カソード電極
フロントページの続き
(72)発明者 可児 康之
福岡県朝倉郡夜須町大字三並字八ツ並2160
番地 ノリタケ電子工業株式会社内
(72)発明者 毛利 順
福岡県朝倉郡夜須町大字三並字八ツ並2160
番地 ノリタケ電子工業株式会社内
(72)発明者 平川 幸太
福岡県朝倉郡夜須町大字三並字八ツ並2160
番地 ノリタケ電子工業株式会社内
Fターム(参考) 5C036 EE04 EF02 EF06 EG02 EG30
EH04
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 基板の表面に互いに平行となるように複
数本固着され、その表面に蛍光体層が固着された帯状の
アノード電極と、該アノード電極から一定の距離を隔て
て該アノード電極の長手方向と直交する方向に複数本架
設されたワイヤーグリッドと、該ワイヤーグリッドから
前記アノード電極とは逆側に一定の距離を隔てて、前記
アノード電極の長手方向に複数本架設されたカソード電
極とを備えて構成された蛍光表示管であって、 前記複数本のアノード電極相互間に、前記ワイヤーグリ
ッドと前記蛍光体層が接触するのを防止する為の凸状絶
縁体層が形成されていることを特徴とする蛍光表示管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002083427A JP2003282014A (ja) | 2002-03-25 | 2002-03-25 | 蛍光表示管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002083427A JP2003282014A (ja) | 2002-03-25 | 2002-03-25 | 蛍光表示管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003282014A true JP2003282014A (ja) | 2003-10-03 |
Family
ID=29231216
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002083427A Pending JP2003282014A (ja) | 2002-03-25 | 2002-03-25 | 蛍光表示管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003282014A (ja) |
-
2002
- 2002-03-25 JP JP2002083427A patent/JP2003282014A/ja active Pending
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