JP2003282228A - 誘導加熱調理器 - Google Patents
誘導加熱調理器Info
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Abstract
度制御をしつつ加熱調理をするとき鍋浮きにより温度検
出が正しくできず鍋が異常な温度上昇するのを防止す
る。 【解決手段】 材質検出部が非磁性体の鍋であることを
検出したとき、又は鍋浮きが起こったとき、温度制御の
機能を停止し、温度の調節を手動で行なうよう使用者に
通知する。
Description
理器に関するものである。
下、加熱コイルと略記する)に20KHz〜60KHz
の高周波電流を流して高周波磁界を発生させ、加熱コイ
ルに近接して置かれた鍋等の被加熱体に、電磁誘導によ
る渦電流を発生させる。被加熱体はこの渦電流によるジ
ュール熱によって加熱される。電磁誘導を利用するの
で、被加熱体は、鉄や磁性を有するステンレススチール
などの磁性体であるのが望ましい。しかし近年、アルミ
ニウムや銅など非磁性体の鍋等の被加熱体(以下、単に
鍋という)でも加熱できる誘導加熱調理器が実用化され
ており、誘導加熱調理器の利用範囲を拡大させている。
誘導加熱調理器では、加熱時に鍋に生じる渦電流の方向
は、加熱コイルを流れる電流の方向とは逆である。この
ため鍋と加熱コイルとの間で磁気による反発力が生じ
る。一方、加熱コイルと鍋との間には電磁力も働くの
で、鍋が鉄などの磁性体の場合には、加熱コイルと鍋と
の間に磁気による引力が生じる。磁性体の鍋では通常反
発力よりも引力の方が大きいので、鍋は加熱コイルに引
き付けられている。
の鍋(以下、非磁性鍋という)の場合には、前記の引力
は働かず反発力のみが働く。そのため、非磁性鍋の内容
物も含めた重量が軽く、その重力が前記反発力より小さ
いと、非磁性鍋は反発力により加熱コイルから離れて浮
き上る「鍋浮き」が起る。鍋浮きが起ると、鍋を乗せる
ために加熱コイルの上に設けている耐熱ガラス板等のト
ッププレート上を鍋が移動することがある。非磁性鍋
は、アルミニウムや銅など、透磁率と抵抗率の低い材料
で作られているので、鉄等の鍋と同程度の発熱量を確保
するためには、鉄の鍋のときより大きい高周波電流を加
熱コイルに流す必要がある。そのため前記反発力は鉄の
鍋のときよりも大きくなり鍋浮きを起こしやすくなる。
用いることに関する第1の先行技術として、特開昭61
−128492号公報に示すものがある。この第1の先
行技術では、トッププレートの表面に鍋の重量を検出す
る重量センサを設け、鍋の重量を検出する。また、加熱
コイルを流れる高周波電流をカレントトランスで検出
し、その検出出力に基づいて鍋の材質を検出する。内容
物を含めた鍋の重量が所定値以下であり、かつ鍋の材質
がアルミニウムや銅の場合には、鍋浮きが起きる恐れが
あるので、加熱コイルの高周波電流を遮断し加熱を停止
する。鍋の材質がアルミニウムや銅等の場合でも、鍋の
重量が所定値を超えるときは、鍋浮きが生じる恐れがな
いので、加熱コイルに高周波電流を流して加熱をする。
用いることに関する第2の先行技術として、特開昭62
−276787号公報に示すものがある。この第2の先
行技術においても前記第1の先行技術と同様に、鍋の重
量と材質を検出する。鍋の材質がアルミニウム等の高導
電率非磁性体の場合は高周波電流の周波数を50KHz
(鉄の鍋のときは20KHz)に上げて、このような鍋
でも鉄の鍋と同程度の発熱量が得られるようにする。ま
た鍋の重量に応じて加熱コイルに流す高周波電流を加減
して、鍋浮きが起きない範囲の電流値に制限する制御を
行なっている。鍋を用いて加熱調理を行なうとき、鍋内
の被加熱物の調理中の温度が所望の値に保たれるように
温度制御を行なえば、被調理物を焦がすおそれがなく良
好な調理品が得られる。特に、鍋に油を入れ天ぷらを揚
げるときなどは、油の温度を適値に保つことがおいしい
天ぷらを揚げる上で重要とされている。前記の第1及び
第2の先行技術においては、調理中に温度制御を行なう
ことは示されていないが、このような温度制御機能を有
する誘導加熱調理器も実用化されている。
誘導加熱調理器では、内容物を含む鍋の重量が所定値以
下のときは、高周波電流が遮断されるので、非磁性鍋を
用いる調理をすることができない。例えば少人数の家庭
で少量の食材を用いる調理には使用できないことにな
る。第2の先行技術の誘導加熱調理器では、内容物を含
む鍋の重量に応じて加熱コイルの電流を制限するので、
少量の食材を入れた軽い鍋では火力が弱くなって使用者
の望む加熱調理ができない。
は、被調理物の温度を検出する必要がある。被調理物の
温度を直接測定するのは容易でないので、通常は鍋の底
面の温度を温度センサにより間接的に検出する。温度セ
ンサは鍋を置くトッププレートの下面に設けられ、トッ
ププレート上に鍋を置いたとき、鍋の底の温度がトップ
プレートを介して検出される。従って鍋がトッププレー
トに接している場合にのみ正常な温度検出が行なわれ
る。非磁性体の鍋を用いた場合にもし鍋浮きが起ると、
鍋が浮いたり、トッププレート上を鍋が移動して正常な
位置からずれ、温度センサが鍋の底の温度を正しく検出
できない状態になることがある。この状態になると、温
度センサは温度が低いことを示す検出出力をその制御部
に与え、制御部は更に温度を上げるべく加熱コイルに供
給する高周波電流を増加させる。その結果正常な温度制
御が行なわれなくなり、鍋及び被加熱物の温度が異常に
上昇するおそれがある。本発明は、温度制御機能を有す
る誘導加熱調理器において、アルミニウム等非磁性体の
鍋を用いて加熱調理を行なう場合に、異常な温度上昇を
防止できる誘導加熱調理器を提供することを目的とす
る。
は、アルミニウムの導電率と略同等またはそれ以上の導
電率を有する被加熱体を加熱する場合は、温度センサの
検出結果に基づく加熱出力の制御を停止または抑制す
る。これにより、被加熱体の異常な温度上昇を防止す
る。
は、アルミニウムの導電率と略同等またはそれ以上の導
電率を有する非磁性被加熱体または鉄系の被加熱体を誘
導加熱するための加熱コイル、前記誘導加熱コイルに高
周波の電流を流すためのインバータ部、前記被加熱体の
温度を検出する温度センサ、及び前記温度センサの検出
結果に基づき前記加熱コイルの加熱出力を制御する温度
制御部を備え、前記温度制御部は、前記アルミニウムの
導電率と略同等またはそれ以上の導電率を有する非磁性
被加熱体を加熱すると認識した場合には、前記温度セン
サの検出結果に基づく温度制御を停止または抑制するよ
うにしている。請求項2の発明の誘導加熱調理器は、被
加熱体の材質を検出する材質検出部を有し、前記温度制
御部は、前記材質検出部の検出結果に基づいて、アルミ
ニウムの導電率と略同等またはそれ以上の導電率を有す
る非磁性被加熱体を加熱すると認識するようにしてい
る。
ミニウムの導電率と略同等またはそれ以上の導電率を有
する非磁性被加熱体を加熱するか他の材質の被加熱体を
加熱するかを選択する被加熱体選択手段を有し、前記温
度制御部は、前記被加熱体選択手段の選択結果に基づい
て、アルミニウムの導電率と略同等またはそれ以上の導
電率を有する非磁性被加熱体を加熱すると認識するよう
にしている。請求項4の発明の誘導加熱調理器は、被加
熱体の浮きまたは位置ずれを検知する位置ずれ検出手段
を有し、前記温度制御部は、前記位置ずれ検出手段の検
出結果に基づいて、アルミニウムの導電率と略同等また
はそれ以上の導電率を有する非磁性被加熱体を加熱する
と認識するようにしている。請求項5の発明の誘導加熱
調理器は、使用者に視覚的または聴覚的に報知する報知
手段を備え、前記報知手段は、温度制御部がアルミニウ
ムの導電率と略同等またはそれ以上の導電率を有する非
磁性被加熱体を加熱すると認識し、かつ温度センサの検
出結果に基づく加熱出力の制御を停止または抑制する際
に、その旨の報知を行なうようにしている。
者に視覚的または聴覚的に報知する報知手段を備え、前
記報知手段は、前記温度制御部が前記アルミニウムの導
電率と略同等またはそれ以上の導電率を有する非磁性被
加熱体を加熱すると認識した場合には、その旨を報知す
るようにしている。請求項7の発明の誘導加熱調理器
は、鍋等の被加熱体の置かれる位置の近傍に設けた誘導
加熱コイル、前記誘導加熱コイルに高周波の電流を流す
ためのインバータ部、前記被加熱体が磁性体か、高導電
率を有する非磁性体かを検出する材質検出部、前記被加
熱体の前記誘導加熱コイルに対する位置ずれを検出する
位置ずれ検出器、前記被加熱体の温度制御を行なうため
に前記被加熱体の温度を検出する温度センサ、及び前記
温度センサ、前記材質検出部及び位置ずれ検出部の各検
出出力が入力され前記温度センサの検出出力に基づいて
被加熱体の温度制御の動作を行なう制御出力を前記イン
バータ部に与える制御部であって、前記材質検出部が非
磁性かつ高導電率の被加熱体を検出したときの検出信
号、及び前記位置ずれ検出器が被加熱体の位置ずれを検
出したときの検出信号、のいずれか一方の検出信号が入
力されたとき、前記温度制御の動作を停止または抑制す
る制御部を有する。本発明によれば、材質検出部及び位
置ずれ検出部のいずれか一方の検出信号が制御部に入力
されたとき、温度制御の動作を停止又は抑制するので、
温度センサが被加熱体の温度を正常に検出できない状態
で温度制御を行なうことによる、被加熱体の異常な温度
上昇を防ぐことができる。
制御部が温度制御の動作を停止または抑制したとき、使
用者にその旨を知らせるための表示を行なう表示部を有
する。使用者は、温度制御の動作が停止または抑制され
たことを知ることができるので、それ以後は手動で温度
調節を行ない加熱調理を続行することができる。請求項
9の発明の誘導加熱調理器は、前記被加熱体が高導電率
の非磁性体であるとき、使用者が温度制御の動作の停止
を指示する操作手段を有する。被加熱体が非磁性体であ
ることを使用者が認識しているときはあらかじめ温度制
御動作を停止させることができるので、表示や音声によ
る通知を受けることがない。
施例を図1から図6を参照して説明する。 《第1実施例》本発明の第1実施例を図1から図4を参
照して説明する。図1は、本実施例の温度制御機能を有
する誘導加熱調理器の断面図である。図において、筐体
1の上部に、耐熱ガラス板等で作られたトッププレート
2が取付けられ、使用者は加熱調理をする鍋3等をトッ
ププレート2の上に置く。トッププレート2の下方の筐
体1内に、誘導加熱コイル4が鍋3との間に所定の間隔
を保って設けられている。トッププレート2の上面には
鍋3を置くべき位置が円等のパターンで示されている。
円で示す領域内のトッププレート2の下面に温度センサ
7、及び鍋浮き検出器8が設けられている。温度センサ
7は鍋3の底の温度を、トッププレート2を介して検出
するようになされている。鍋浮き検出器8は、被加熱体
である鍋3が誘導加熱コイル4に対して浮き上ったり移
動したりする位置ずれを検出する位置ずれ検出器であ
る。筐体1内には鍋3の材質を検出する材質検出部9が
設けられている。
部11が設けられている。制御部10には、前記の温度
センサ7、鍋浮検出器8及び材質検出部9の各検出出力
が印加されている。筐体1の、使用者に近い側面部に設
けられた操作部12には、図2の操作部12の正面図に
示すように、温度制御選択スイッチ12A、温度設定ス
イッチ12B及び加熱開始スイッチ12Cが設けられ、
それぞれ前記制御部10に接続されている。トッププレ
ート2の操作部12の近傍には制御部10につながる表
示部14が設けられている。制御部10の制御出力の出
力端はインバータ部11の入力端に接続されている。イ
ンバータ部11の出力端は誘導加熱コイル4の端子4
1、42に接続されている。インバータ部11の入力電
流を検知するカレントトランス44(以下、CT44と
いう)が設けられている。CT44の検出出力の電流信
号45が材質検出部9の一方の入力端に入力されてい
る。材質検出部9の他方の入力端には、インバータ部1
1から誘導加熱コイル4へ印加される電圧値に対応した
検知電圧である電圧信号46が入力されている。材質検
出部9は前記電流信号45及び電圧信号46にそれぞれ
対応する入力電流(I)及び誘導加熱コイルの電圧
(V)に基づいて鍋の材質を検知する。制御部10及び
インバータ部11は電源線17を経て、例えばAC10
0Vの交流電源に接続されている。
熱調理器について、動作を説明する。温度センサ7は、
例えばサーミスタ等の温度検出素子を有し、トッププレ
ート2の所定位置に鍋3が置かれたとき、鍋3の底部の
温度を検出する。本実施例の誘導加熱調理器は、制御部
10内に、温度センサ7の検出出力に基づいて鍋3の温
度を使用者が設定した設定温度に保つように制御する温
度制御部を有している。鍋浮き検出器8は、例えば容量
検知型などの近接スイッチであり、鍋3がトッププレー
ト2上で浮き上る現象である「鍋浮き」を検出する。材
質検出部9は、鍋3の材質が磁性体か非磁性体かを検出
する検出器であり、加熱コイル4の電流と両端子間の電
圧に基づいて後で説明するように鍋の材質を検出する。
温度制御選択スイッチ12Aは、使用者が温度制御を行
なうかどうかを選択するスイッチである。温度設定スイ
ッチ12Bは使用者が加熱温度を設定するためのスイッ
チであり、所定の範囲内で所望の温度を設定することが
できる。加熱開始スイッチ12Cは加熱の開始終了の操
作をする「入」、「切」のスイッチである。表示部14
は本実施例の誘導加熱調理器の動作状態を表示する表示
装置である。
下に説明する。図3は、横軸に前記の入力電流(I)を
とり、縦軸に誘導加熱コイルの電圧(V)をとった誘導
加熱コイル4の電流電圧特性曲線を示す。図3におい
て、鍋3が鉄の場合は曲線Aに示す電流電圧特性とな
り、鍋3がアルミニウムより導電率が低く非磁性体であ
るステンレススチール(18−8)の場合は曲線Bに示
す電流電圧特性となる。また鍋3がアルミニウム等の高
導電率の非磁性体材である場合は曲線Cに示す電流電圧
特性となる。図3の曲線A、B及びCにおいて、同じ入
力電流I1に対して、電圧Vは、曲線AではV1、曲線
BではV2、曲線CではV3となる。この電圧Vの違い
を検出することにより、鍋3の材質をアルミニウム等で
あるか非磁性ステンレススチール若しくは鉄系であるか
判別することができる。上記の検出原理は一例であって
他の方法を用いて検出してもよい。使用者が本実施例の
誘導加熱調理器を使用して加熱調理を行なうときは、ま
ず被調理物を入れた鍋3を、トッププレート2の例えば
円で示す所定領域内に置く。
て加熱調理するときの動作を図4のフローチャートを参
照して説明する。使用者は、あらかじめ取扱説明書など
によって、本実施例の誘導加熱調理器で温度制御選択ス
イッチ12Aを「入」にして温度制御を行なうことがで
きるのは、鉄、磁性体のステンレススチールなどの鍋を
用いる場合のみであり、アルミニウムなどの非磁性体の
鍋3を用いるときは温度制御選択スイッチ12Aを
「切」にするよう使用のための条件を知らされている。
以下、これを「使用条件」という。従って使用条件を知
っている使用者は非磁性体の鍋3を用いるときは、温度
制御選択スイッチ12Aを「切」にした状態で、加熱開
始スイッチ12Cを「入」にして加熱を開始する(図3
のステップS0)。この場合温度の調節は手動で行なう
(同ステップS5)。使用者が鉄など磁性体の鍋3を用
いるときは温度制御選択スイッチ12Aを「入」にして
温度制御機能を利用することができる。
体の鍋3を用いて調理を行なうとき、温度制御をするた
めに温度制御選択スイッチ12Aを「入」にして加熱を
すると(同ステップS1)、材質検出部9は鍋3の材質
がアルミニウムや銅などの高導電率の材質でかつ非磁性
体であることを検出して(同ステップS2)、検出信号
を制御部10に与える。その結果、制御部10は温度制
御選択スイッチ12Aを自動的に「切」にして温度制御
をやめて手動調節に切り換える(同ステップS3)。温
度制御をやめることを「停止」という。この場合表示部
14には「アルミ鍋の温度制御はできません、温度の調
節は手動で行ってください」等のメッセージが表示され
る(同ステップS4)。必要ならば音声でもその旨を知
らせたり、警報を出してもよい。これにより、使用者は
非磁性体の鍋3は温度制御ができないことを知り、以後
手動で温度調節をして調理を行なうことができる(同ス
テップS5)。制御部10が温度制御選択スイッチ12
Aを自動的に「切」にする代わりに、温度制御の設定温
度を下げるなどの温度制御の条件を自動的に変更しても
よい。このように温度制御の条件を変えることを温度制
御の「抑制」という。鍋の材質が非磁性体の旨の検出信
号が出力されないとき、すなわち鍋3が鉄などのときは
自動温度制御機能による加熱を所定の設定条件で続行す
る(同ステップS6)。
場合、あるいは予期せずに鍋浮きが生じると、鍋浮き検
出器8がそれを検出する(同ステップS7)。鍋浮き検
出器8が鍋浮きを検出すると、鍋浮きを示す信号が制御
部10に与えられ温度制御選択スイッチ12Aは自動的
に「切」になる(同ステップS3)。このときには(鍋
浮きのため)温度制御ができない旨の前記の表示やアナ
ウンスを行なう(同ステップS4)。温度制御選択スイ
ッチ12Aが「切」になって、使用者は手動で温度調節
をすることになるので(同ステップS5)、鍋浮きが生
じても、鍋3の異常な温度上昇を防止することができ
る。もし鍋浮き検出器8の検出出力が出ないときは、自
動温度制御機能による加熱を所定の設定条件で続行する
(同ステップS6)。以上の自動温度制御による加熱の
所定設定条件による続行(同ステップS6)、または手
動温度調節への切り換えによる手動調節加熱(同ステッ
プS5)の何れかにより必要な加熱を行なう。加熱調理
が終了すると、使用者は加熱開始スイッチ12Cを
「切」にして加熱調理を終了する(同ステップS9)。
1、図5及び図6を参照して説明する。第2実施例の誘
導加熱調理器は、図1における操作部12の代わりに、
図5に示す操作部22を備えている。操作部22は被加
熱体選択スイッチ12Dを備えている。その他の構成
は、図11に示す第1実施例のものと実質的に同じであ
る。被加熱体選択スイッチ12Dは、図1に示す制御部
10に接続されており、制御部10は以下に詳しく説明
するようにインバータ部11を制御する制御機能を備え
ている。被加熱体選択スイッチ12Dは、使用者が、ア
ルミニウムの導電率と略同等またはそれ以上の導電率を
有する材料で作った鍋3等の被加熱体(以下、アルミの
鍋3と略記する)を用いて温度制御しつつ加熱調理を行
うときに用いるスイッチである。アルミの鍋3を用いて
温度制御をしつつ加熱調理をすると、鍋浮きや鍋の移動
が起こって正常に加熱できないことがあるので、前記第
1実施例ではアルミの鍋3を用いるときは温度制御がで
きないようにしている。しかしそれでは不便なことが多
い。本実施例は、アルミの鍋3を用いて温度制御を行っ
ても安全に加熱調理ができる誘導加熱調理器を提供しよ
うとするものである。
いて詳しく説明する。使用者が、アルミの鍋3を用いて
温度制御をしつつ加熱調理をするときは、図5に示す操
作部22の、被加熱体選択スイッチ12Dの「アルミ」
と表示されたスイッチを押して選択する(図6のフロー
チャートのステップS21)。また、温度制御選択スイ
ッチ12Aを「入」にし(同ステップS22)、温度設
定スイッチ12Bで所望の温度を設定する。ステップS
23で加熱開始スイッチ12Cを「入」にすると、ステ
ップS24に進み、表示部14に「アルミの鍋を用いて
温度制御をしています」の表示がなされる。ステップS
25において、もし鍋浮き検出器8が鍋浮きの発生を検
出するとステップS26に進む。鍋浮き検出器8は、そ
の検出出力のレベルとそのレベル変化に基づいて、鍋浮
き状態を検出する。鍋浮きが生じたときの状態として
は、鍋3の片方が一時的または継続的に浮き上がる状
態、鍋3がトッププレート2上で上下に振動する状態、
鍋3がトッププレート2上に完全に浮き上がっている状
態など様々である。ステップ26では、鍋浮き状態が安
全な範囲かそうでないかを、あらかじめ規定した基準に
従って判定する。例えば、鍋3の一部が瞬間的に浮き上
がる状態や小さく振動する状態は安全な範囲と規定して
もよい。鍋3がトッププレート上に完全に浮き上がって
いる状態は安全な範囲とは言えない。ステップS26
で、鍋浮き状態が安全な範囲でないときはステップS2
7に進み、温度制御選択スイッチ12Aを自動的に
「切」にして温度制御を停止する。また手動調節に切り
替える。このとき、誘導加熱コイルの入力電力を若干下
げるのが望ましい。鍋浮き状態が安全な範囲にあるとき
は、ステップS31に進み、温度制御を抑制する。温度
制御の「抑制」とは、温度設定スイッチ12Bによって
設定されている温度を自動的に下げる。このときは、表
示部14に「設定温度を5℃下げました」などと表示し
て使用者に報知する(同ステップS32)。温度制御の
抑制中は、設定温度が下げられるものの温度制御は行わ
れている。加熱調理中は、ステップS33を経てステッ
プS26へ戻り鍋浮き状態が安全な範囲かどうかを判定
する。
たときは、表示部14に「温度調節は手動で行ってくだ
さい」の表示をする(同ステップS28)。使用者はこ
の表示により温度制御が行われていないことを認識し、
以後は手動で温度調節をする(同ステップS29)。加
熱調理が終了したらステップS30に進む。ステップS
30において使用者は、加熱開始スイッチ12Cを
「切」にして加熱調理を終了する。ステップS24、S
28、S32における表示は、文字または音声による報
知が望ましい。また必要ならばチャイムなどの警報音を
発するものでもよい。本実施例によれば、アルミの鍋3
を用いた場合でも安全に温度制御ができるので、誘導加
熱調理器を用いる調理の範囲が拡がるという効果が得ら
れる。尚、本実施例では鍋の材質はアルミニウムについ
て述べているが、アルミニウムと同程度かそれ以上の導
電率を有する非磁性体材質であれば同様の効果があるこ
とは言うまでもない。また、これらの材質と他の材質を
組み合わせた鍋であっても、誘導加熱を行う上で、鍋自
体の特性としてアルミニウムと同様の特性を有する鍋で
あれば同様の効果がある。
請求項1の発明によれば、アルミニウムと略同等または
それ以上の導電率を有する非磁性の被加熱体を加熱する
場合には、温度センサの検出結果に基づいて行なう加熱
出力の制御を停止または抑制するので、鍋浮き等が生じ
て温度センサから正しい検出値が得られないために生じ
る異常な温度上昇を防止することができる。請求項2の
発明によれば、温度制御部は材質検出部の検出結果に応
じて、温度センサの検出結果に基づく加熱出力の制御を
停止または抑制するので、被加熱体の材質がアルミニウ
ムと略同等またはそれ以上の導電率を有する非磁性被加
熱体の場合には、その材質が検出されて加熱出力の制御
が停止または制御され、被加熱体の異常な温度上昇が防
止される。
ルミニウムと略同等またはそれ以上の導電率を有する非
磁性被加熱体か、または他の材質の被加熱体かを被加熱
選択手段で使用者が選択できる。その選択結果に応じ
て、温度センサの検出結果に基づく温度制御の加熱出力
の制御を停止または抑制をするので、アルミニウム等の
温度制御が適さない被加熱体を用いる場合に異常な被加
熱体の温度上昇が防止できる。請求項4の発明によれ
ば、被加熱体の浮きまたは位置ずれを検出したとき、温
度制御を停止または抑制するので、被加熱体の浮きまた
は位置ずれが生じたときの不適切な温度制御による被加
熱体の異常な温度上昇を防止することができる。
または聴覚的に報知する報知手段を備え、前記報知手段
は、温度制御部がアルミニウムの導電率と略同等または
それ以上の導電率を有する非磁性被加熱体を加熱すると
認識し、かつ温度センサの検出結果に基づく加熱出力の
制御を停止または抑制する際に、その旨の報知をするの
で、使用者は温度制御部の動作状態を知ることができ
る。請求項6の発明によれば、アルミニウムの導電率と
略同等またはそれ以上の導電率を有する非磁性被加熱体
を加熱するとき、アルミニウムの導電率と略同等または
それ以上の導電率を有する非磁性の被加熱体または鉄系
の被加熱体であることを認識し、その旨を表示して使用
者に知らせるので、使用者は加熱状態に注意しつつ加熱
調理を行なうことができる。請求項7の発明によれば、
アルミニウム等非磁性体の鍋を用いて温度制御を行なお
うとすると、材質検出部または鍋浮き検出部の検出出力
により自動的に温度制御機能を停止または抑制する。従
って鍋浮きが生じて温度センサが鍋の温度を正しく検出
できない場合でも、鍋の異常な温度上昇を防止すること
ができる。
停止または抑制したときは、表示によりその旨を使用者
に通知して使用者による手動の温度調節をうながす。従
って使用者は温度制御の「入」「切」の現状とその後の
必要手動制御について知ることができ、誘導加熱調理器
を正しく使用することができる。請求項9の発明によれ
ば、使用条件を知っている使用者はあらかじめ温度制御
機能を停止するので、不要な表示メッセージや音声によ
る通知を受けなくてすむ。
示す断面図
作面の平面図
電流電圧特性曲線のグラフ
示すフローチャート
22の操作面の平面図
示すフローチャート
Claims (9)
- 【請求項1】 アルミニウムの導電率と略同等またはそ
れ以上の導電率を有する非磁性被加熱体または鉄系の被
加熱体を誘導加熱するための加熱コイル、前記誘導加熱
コイルに高周波の電流を流すためのインバータ部、前記
被加熱体の温度を検出する温度センサ、及び前記温度セ
ンサの検出結果に基づき前記加熱コイルの加熱出力を加
減して温度制御をする温度制御部を備え、 前記温度制御部は、前記アルミニウムの導電率と略同等
またはそれ以上の導電率を有する非磁性被加熱体を加熱
すると認識した場合には、前記温度センサの検出結果に
基づく温度制御を停止または抑制するようにした誘導加
熱調理器。 - 【請求項2】 被加熱体の材質を検出する材質検出部を
有し、前記温度制御部は、前記材質検出部の検出結果に
基づいて、アルミニウムの導電率と略同等またはそれ以
上の導電率を有する非磁性被加熱体を加熱すると認識す
るようにした請求項1に記載の誘導加熱調理器。 - 【請求項3】 アルミニウムの導電率と略同等またはそ
れ以上の導電率を有する非磁性被加熱体を加熱するか他
の材質の被加熱体を加熱するかを選択する被加熱体選択
手段を有し、前記温度制御部は、前記被加熱体選択手段
の選択結果に基づいて、アルミニウムの導電率と略同等
またはそれ以上の導電率を有する非磁性被加熱体を加熱
すると認識するようにした請求項1に記載の誘導加熱調
理器。 - 【請求項4】 被加熱体の浮きまたは位置ずれを検知す
る位置ずれ検出手段を有し、前記温度制御部は、前記位
置ずれ検出手段の検出結果に基づいて、アルミニウムの
導電率と略同等またはそれ以上の導電率を有する非磁性
被加熱体を加熱すると認識するようにした請求項1に記
載の誘導加熱調理器。 - 【請求項5】 使用者に視覚的または聴覚的に報知する
報知手段を備え、 前記報知手段は、温度制御部がアルミニウムの導電率と
略同等またはそれ以上の導電率を有する非磁性被加熱体
を加熱すると認識し、かつ温度センサの検出結果に基づ
く加熱出力の制御を停止または抑制する際に、その旨の
報知を行なうようにした請求項1〜4のいずれか1項に
記載の誘導加熱調理器。 - 【請求項6】 使用者に視覚的または聴覚的に報知する
報知手段を備え、前記報知手段は、前記温度制御部が前
記アルミニウムの導電率と略同等またはそれ以上の導電
率を有する非磁性被加熱体を加熱すると認識した場合に
は、その旨を報知するようにした請求項1〜4のいずれ
か1項に記載の誘導加熱調理器。 - 【請求項7】 鍋等の被加熱体の置かれる位置の近傍に
設けた誘導加熱コイル、 前記誘導加熱コイルに高周波の電流を流すためのインバ
ータ部、 前記被加熱体が磁性体か、高導電率を有する非磁性体か
を検出する材質検出部、 前記被加熱体の前記誘導加熱コイルに対する位置ずれを
検出する位置ずれ検出器、 前記被加熱体の温度制御を行なうために前記被加熱体の
温度を検出する温度センサ、及び前記温度センサ、前記
材質検出部及び位置ずれ検出部の各検出出力が入力さ
れ、前記温度センサの検出出力に基づいて被加熱体の温
度制御の動作を行なう制御出力を前記インバータ部に与
える制御部であって、前記材質検出部が非磁性かつ高導
電率の被加熱体を検出したときの検出信号、及び前記位
置ずれ検出器が被加熱体の位置ずれを検出したときの検
出信号、のいずれか一方の検出信号が入力されたとき、
前記温度制御の動作を停止または抑制する制御部を有す
る誘導加熱調理器。 - 【請求項8】 前記制御部が温度制御の動作を停止また
は抑制したとき、使用者にその旨を知らせるための表示
を行なう表示部を有する請求項7記載の誘導加熱調理
器。 - 【請求項9】 前記被加熱体が高導電率の非磁性体であ
るとき、使用者が温度制御の動作の停止を指示する操作
手段を有する請求項7記載の誘導加熱調理器。
Priority Applications (8)
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|---|---|---|---|
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-
2002
- 2002-03-22 JP JP2002080824A patent/JP3746721B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
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