JP2003282980A - 定電圧発生装置及び定電圧発生装置の製造方法 - Google Patents
定電圧発生装置及び定電圧発生装置の製造方法Info
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Abstract
絶縁層が交互に自然積層された構造を有するメサ形状の
超伝導超格子構造3を形成する。超伝導超格子構造3は
エポキシ樹脂2を介して誘電体基板1に接着固定されて
いる。超伝導超格子構造3のメサ構造部分3Aは、金属
薄膜4を介して、λ/4マイクロストリップライン(長
さがマイクロ波の波長の1/4)8に電気的に接合され
ており、メサ構造部分3Bは、金属薄膜4を介して金属
電極9に接続されている。
Description
スや精密電子計測機器などに好適に用いることのでき
る、定電圧発生装置及びその製造方法に関する。
からなるジョセフソン素子を利用した装置が用いられて
いる。前記素子は二つの超伝導体の超伝導電子が弱く相
互作用するような構造をしており、最も標準的なものは
超伝導体/絶縁体/超伝導体からなるトンネル接合型素
子である。前記素子にマイクロ波を照射すると交流ジョ
セフソン効果により電流−電庄特性上に量子化された定
電圧ステップが発現する。この定電圧ステップの発生電
圧は照射マイクロ波の周波数により一意的に決定される
ことからジョセフソン素子が電圧標準器として応用され
ている。
常、シリコンウェハ上にニオブ薄膜(〜100nm厚)
/酸化アルミニウム膜(〜2nm)/ニオブ薄膜(〜1
00nm厚)を積層し、それを微細加工することにより
作製する。このような作製方法によれば、数万個以上の
素子からなる集積回路の作製が可能である。実際、金属
系ジョセフソン素子を電圧標準器として用いる場合、1
つの素子から発生可能な電圧は1mV程度なので数V〜
数10Vの標準電圧を得るために数千〜数万個の素子を
直列接続して用いる。
導体ジョセフソン素子の作製技術ならびに定電圧発生技
術はすでに確立しており高い信頼性をもっているが、従
来のジョセフソン電圧標準器では、数千〜数万個の素子
を2次元的に配置することが要求されるため、装置の面
積が大きくなるとともに接続した全素子に対して均一に
マイクロ波を印加することが困難であるという問題があ
る。そのため、大きい電圧が発生可能なよりコンパクト
な装置が望まれている。
びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の定電圧発生装置は、誘電体基板と、この誘電体
基板上に形成され、超伝導層及び絶縁層が交互に積層さ
れた構造を有するメサ形状の超伝導超格子構造と、この
超伝導超格子構造のメサ構造部分の上面に接触するよう
にして設けられた、マイクロ波導入のためのマイクロス
トリップラインと、前記超伝導超格子構造の少なくとも
一部に電気的に接触するようにして設けられ、マイクロ
波の誘起によって生成した電圧を取り出すための金属電
極と、を具えることを特徴とする。
検討を行った。その結果、超伝導層及び絶縁層が交互に
自然積層された構造を有する超伝導超格子構造において
は、超伝導層/絶縁層/超伝導層なる積層構造が1つの
ジョセフソントンネル素子として機能することを見いだ
した。そして、前記超伝導超格子構造内には、前述した
積層構造が周期的に多数形成されているため、前記超伝
導超格子構造単独で前述したような、ジョセフソントン
ネル素子が数千〜数万個直列に配置された場合と等価に
なることを見いだした。
に微細加工し、メサ構造部分の上面の面積をある程度の
大きさにまで低減させることにより、その上面部分にマ
イクロ波導入のためのマイクロストリップラインを接触
させた場合において、その接触部における臨界電流が低
減されるため、ジョセフソン接合アレーを実現できるこ
とを見いだした。
導超格子構造のみでジョセフソン接合アレイを実現する
ことができ、これを用いることによって極めてコンパク
トな定電圧発生装置を提供することができる。
縁層を所定の成膜技術を用いて意図的に積層させたもの
ではなく、超伝導超格子構造を構成する超伝導体の結晶
構造に起因し、その結晶構造において超伝導層と絶縁層
とが交互に積層されているような場合を意味するもので
ある。
は、誘電体基板上に超伝導層及び絶縁層が交互に自然積
層された構造を有する超伝導超格子構造を形成する工程
と、前記超伝導超格子構造に対してフォトリソグラフィ
技術を施すことによって、前記超伝導超格子構造をメサ
形状にパターニングする工程と、前記超伝導超格子構造
の、前記メサ形状の上面に接触するようにして、マイク
ロ波導入のためのマイクロストリップラインを形成する
工程と、前記超伝導超格子構造の少なくとも一部に電気
的に接触するようにして、マイクロ波の誘起によって生
成した電圧を取り出すための金属電極を形成する工程
と、を含むことを特徴とする。
フソン素子を2次元的に配置する必要がないため、目的
とする定電圧発生装置を簡易に得ることができる。
圧発生装置の製造方法は、以下に示す発明の実施の形態
において詳述する。
にしたがって詳細に説明する。図1は、本発明の定電圧
発生装置の一例を示す平面図であり、図2は、図1に示
す定電圧発生装置の長手方向中心に沿って切った場合の
断面図である。図1及び図2に示す定電圧発生装置20
は、誘電体基板1上においてメサ形状の超伝導超格子構
造3が形成されている。超伝導超格子構造3はエポキシ
樹脂2を介して誘電体基板1に接着固定されている。超
伝導超格子構造3のメサ構造部分3Aは、金属薄膜4を
介して、λ/4マイクロストリップライン(長さがマイ
クロ波の波長の1/4)8に電気的に接触されており、
メサ構造部分3Bは、金属薄膜4を介して金属電極9に
接続されている。
層が交互に自然積層された構造を有することが必要であ
る。上述したように、超伝導超格子構造3がこのような
自然積層構造を有することによって、2次元的なアレイ
を形成することなく、超伝導超格子構造3単独でジョセ
フソン接合アレイを実現できるものである。このような
超伝導超格子構造3は、例えば銅酸化物系の高温超伝導
体から構成することができる。具体的には、(Bi1-XPbX)
2Sr2Can-1CunO2n+δ(0≦X≦0.5, n=1-3)又はTl2Ba2C
an-1CunO2n+4 (n=1-3)なる高温超伝導体から構成する
ことができる。
造を概念的に示す図である。この場合においては、CuO2
-Ca-CuO2の結合によって超伝導層が形成され、SrO-BiO-
BiO-SrOの結合によって絶縁層が形成されている。した
がって、このような超伝導体から超伝導超格子構造3を
構成することにより、ジョセフソントンネル素子が複数
直列に接続された場合と等価な構造を得ることができ
る。したがって、上述したように、超伝導超格子構造3
単独でジョセフソン接合アレイを実現することができ
る。
の超伝導遷移温度は約85Kであり、液体窒素温度(7
7K)よりも高い。したがって、超伝導超格子構造3、
すなわち定電圧発生装置20を液体窒素温度範囲で駆動
させることができる。この結果、より簡易な条件で定電
圧発生装置20を駆動させることができる。従来、液体
窒素温度範囲で駆動できる信頼性のあるジョセフソン素
子は実現されておらず、このようなジョセフソン素子の
実現が望まれていた。かかる観点からも本発明は極めて
重要である。
イン8と電気的に接触されて、ジョセフソン接合アレイ
を構成するものであり、接触部での臨界電流を十分に低
減されるべく、接触部である上面の面積をある大きさ以
下に設定する必要がある。具体的には、100μm2以
下とすることが好ましい。これによって、接触部の臨界
電流を十分に低減することができ、ジョセフソン接合ア
レイを簡易に形成することができる。
特に限定されるものではないが、現状の加工技術及び加
工精度などを考慮すると5μm2である。
ロストリップライン8及び金属電極9と超伝導超格子構
造3との間に設けられた絶縁層6中に埋設されている。
これによって、マイクロストリップライン8及び金属電
極9の、超伝導超格子構造3におけるメサ構造部分3A
及び3B以外の部分との電気的な接触を簡易に防止し、
装置全体の短絡を防止することができる。絶縁層6は、
例えばSiOなどから構成する。
部材7によって覆われている。これによって、超伝導超
格子構造3のエッジ部分とマイクロストリップライン8
及び金属電極9との電気的な接触を防止することがで
き、これによって装置全体の短絡を防止することができ
る。絶縁部材7は、例えばエポキシ樹脂などから構成す
る。
からなる金属接地板10が設けられており、金属接地板
10の側面には高周波コネクタ11が設けられている。
さらに、マイクロストリップライン8の側方には、追加
の金属電極12が高周波フィルタ13を介して設けられ
ている。
置20を用いて所定の定電圧を発生させるための操作手
順について説明する。最初に、金属電極9及び12間に
直流又は低周波の交流バイアス電流を印加する。次い
で、高周波コネクタ11を介して図示しないマイクロ波
発振源より所定のマイクロ波をマイクロストリップライ
ン8に導入する。なお、高周波フィルタ16によって前
記マイクロ波は図示しないバイアス電源内に流入しない
ように構成されている。
ン8より超伝導超格子構造3内に導かれ、前記マイクロ
波の周波数に応じて次式で示されるように、不連続的か
つ広範囲に電圧が誘起される。誘起された電圧は金属電
極9を介して外部へ取り出される。
の周波数を示す。また、hはプランク定数であり、eは
素電荷である。さらに、nは整数であり、ステップ次数
を表す。
20の製造方法について説明する。図4から図9は、定
電圧発生装置20の製造過程を順次に示す工程図であ
る。
上に超伝導超格子構造3をエポキシ樹脂2で接着固定す
ることによって形成する。次いで、超伝導超格子構造3
の表面を劈開した後、直ちに真空蒸着法又はスパッタリ
ング法によって金属薄膜4を例えば厚さ50nm〜10
0nmに形成する。次いで、金属薄膜4の表面にフォト
レジスト5を例えば厚さ0.5μm〜1μmに形成した
後乾燥し、フォトリソグラフィを施すことによって図5
に示すようにメサ形状に加工する。
格子構造3及び金属薄膜4を所定の厚さだけエッチング
した後、図6に示すように、加工部分を平坦にするため
にSiOなどからなる絶縁層6を真空蒸着法又はスパッ
タリング法などによって形成する。次いで、得られたア
センブリをアセトンなどの溶剤に浸漬させ、図7に示す
ように、フォトレジスト5及びその上に形成された金属
薄膜6をリフトオフして除去する。
構造3と誘電体基板1との段差を埋めるようにエポキシ
樹脂を塗布する。次いで、真空蒸着法又はスパッタリン
グ法により金属薄膜を例えば100nm〜200nmの
厚さに形成した後、フォトリソグラフィ及びイオンエッ
チングによってパターンニングし、図9に示すように、
絶縁層6上において、超伝導超格子構造3のメサ構造部
分3Aと電気的に接触するようにしてマイクロストリッ
プライン8を形成するとともに、メサ構造部分3Bと電
気的に接触するようにして金属電極9を形成する。
適宜に形成して、図1及び図2に示す定電圧発生装置を
得る。
晶から構成し、上述した図4〜図9に示す工程に従って
図1及び図2に示すような定電圧発生装置を作製した。
そして、4.2Kの温度において、マイクロストリップ
ライン8に周波数20GHzのマイクロ波を印加し、マ
イクロ波注入電力を増減させたところ図10に示すよう
な電流−電圧特性を示すグラフが得られた。
入電力の増減によって上記(1)式を満足するようにし
て不連続的に、広範囲において電圧が発現していること
が分かる。したがって、Bi2Sr2CaCu2Oy単結晶から構
成した超伝導超格子構造3単独でジョセフソン素子接合
アレイが実現できることが確認された。
態に基づいて本発明を詳細に説明してきたが、本発明は
上記内容に限定されるものではなく、本発明の範疇を逸
脱しない限りにおいて、あらゆる変形や変更が可能であ
る。
単一の超伝導超格子構造のみを用いてジョセフソン接合
アレイを実現することができるので、コンパクトな定電
圧発生装置を提供することができる。また、多数の素子
を2次元的に配列する必要がないため、簡易に製造する
ことができる。
である。
沿って切った場合の断面図である。
に示す図である。
圧特性を示すグラフである。
Claims (12)
- 【請求項1】 誘電体基板と、この誘電体基板上に形成
され、超伝導層及び絶縁層が交互に自然積層された構造
を有するメサ形状の超伝導超格子構造と、この超伝導超
格子構造のメサ構造部分の上面に接触するようにして設
けられた、マイクロ波導入のためのマイクロストリップ
ラインと、前記超伝導超格子構造の少なくとも一部に電
気的に接触するようにして設けられ、マイクロ波の誘起
によって生成した電圧を取り出すための金属電極と、を
具えることを特徴とする、定電圧発生装置。 - 【請求項2】 前記超伝導超格子構造の前記メサ構造部
分の前記上面の面積が100μm2以下であることを特
徴とする、請求項1に記載の定電圧発生装置。 - 【請求項3】 前記超伝導超格子構造の前記メサ構造部
分は絶縁層内に埋設されていることを特徴とする、請求
項1又は2に記載の定電圧発生装置。 - 【請求項4】 前記超伝導超格子構造の側端部は、絶縁
部材によって覆われていることを特徴とする、請求項1
〜3のいずれか一に記載の定電圧発生装置。 - 【請求項5】 前記超伝導超格子構造は追加のメサ構造
部分を有し、前記金属電極は前記追加のメサ構造部分の
上面に電気的に接触していることを特徴とする、請求項
1〜4のいずれか一に記載の定電圧発生装置。 - 【請求項6】 前記超伝導超格子構造は、(Bi1-XPbX)2S
r2Can-1CunO2n+δ(0≦X≦0.5, n=1-3)又はTl2Ba2Ca
n-1CunO2n+4 (n=1-3)なる高温超伝導体からなることを
特徴とする、請求項1〜5のいずれか一に記載の定電圧
発生装置。 - 【請求項7】 誘電体基板上に超伝導層及び絶縁層が交
互に自然積層された構造を有する超伝導超格子構造を形
成する工程と、 前記超伝導超格子構造に対してフォトリソグラフィ技術
を施すことによって、前記超伝導超格子構造をメサ形状
にパターニングする工程と、 前記超伝導超格子構造の、前記メサ形状の上面に接触す
るようにして、マイクロ波導入のためのマイクロストリ
ップラインを形成する工程と、 前記超伝導超格子構造の少なくとも一部に電気的に接触
するようにして、マイクロ波の誘起によって生成した電
圧を取り出すための金属電極を形成する工程と、を含む
ことを特徴とする、定電圧発生装置の製造方法。 - 【請求項8】 前記フォトリソグラフィ技術において、
前記超伝導超格子構造の前記メサ構造部分の上面の面積
を100μm2以下にパターニングすることを特徴とす
る、請求項7に記載の定電圧発生装置の製造方法。 - 【請求項9】 前記超伝導超格子構造の前記メサ構造部
分を絶縁層内に埋設する工程を含むことを特徴とする、
請求項7又は8に記載の定電圧発生装置の製造方法。 - 【請求項10】 前記超伝導超格子構造の側端部を、絶
縁部材によって覆う工程を含むことを特徴とする、請求
項7〜9のいずれか一に記載の定電圧発生装置の製造方
法。 - 【請求項11】 前記フォトリソグラフィ技術におい
て、前記超伝導超格子構造に対して追加のメサ構造部分
を形成し、前記金属電極は前記追加のメサ構造部分の上
面に電気的に接触するように形成することを特徴とす
る、請求項7〜10のいずれか一に記載の定電圧発生装
置。 - 【請求項12】 前記超伝導超格子構造は、(Bi1-XPbX)
2Sr2Can-1CunO2n+δ(0≦X≦0.5, n=1-3)又はTl2Ba2C
an-1CunO2n+4 (n=1-3)なる高温超伝導体からなること
を特徴とする、請求項7〜11のいずれか一に記載の定
電圧発生装置。
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|---|---|---|---|
| JP2002085211A JP4129522B2 (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | 定電圧発生装置及び定電圧発生装置の製造方法 |
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Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP2002085211A JP4129522B2 (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | 定電圧発生装置及び定電圧発生装置の製造方法 |
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| Publication Number | Publication Date |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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2002
- 2002-03-26 JP JP2002085211A patent/JP4129522B2/ja not_active Expired - Lifetime
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2003
- 2003-03-21 US US10/392,823 patent/US6958487B2/en not_active Expired - Fee Related
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