JP2003285116A - 金型部材の加工方法及び押出ダイス - Google Patents
金型部材の加工方法及び押出ダイスInfo
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Abstract
微細形状部分の溶融残留層(加工変質層)を、均一に精
度良く除去することができ、長寿命化、高機能化を図る
ことができる金型部材の加工方法等を提供する。 【解決手段】 金型部材1における放電加工された加工
部分12の表面26に生じている溶融残留層を、ワイヤ
放電研削法により製作されたツール70を用いて除去す
る。ワイヤ放電研削法によれば、加工精度が高く高硬度
で微小なツールを製作することができ、このツールを用
いて、放電加工によって加工部に生じた溶融残留層を除
去するから、該溶融残留層を均一にまた高精度に除去す
ることができる。
Description
る金型部材の加工方法、金型部材の製造方法、押出ダイ
ス、押出材の製造方法及び押出材に関する。
は、熱間ダイス鋼や超硬合金のように耐摩耗性に優れた
材料が用いられている。これらの材料は硬く、加工が困
難であり、一般に材料の強度により加工性が阻害される
ことのないワイヤ放電加工や形彫放電加工といった放電
現象を加工原理とした加工法が多く用いられている。
熱的な溶融除去現象を利用しているため、加工物表面に
は母材と質的に異なった溶融残留層(加工変質層)が形
成されてしまう。
したのもので、マイクロクラックや硬化層(油中加工の
場合)、軟化層(水中加工の場合)、引張残留応力を含
んでいる。押出ダイスには高い圧力が加わるので、表面
にこのような溶融残留層が存在すると、破壊の起点とし
てマイクロクラックが作用し、ダイスの寿命が短くなる
という問題がある。また、表面処理を行った場合にも、
表面処理層の剥離の原因となり、表面処理の寿命が短く
なるという問題もある。
工部分の表面に存在する溶融残留層は金型部材にとって
有害であるるため、一般に、放電加工後に溶融残留層を
除去することが行われている。
除去方法として、エメリー紙による研磨、ガム研磨、シ
ョットブラスト、バレル加工、ホーニング等による除去
方法が提案されている(例えば特開平10−15642
4号公報、特開平11−123444号公報、特開平1
1−244934号公報、特開平11−277131号
公報)。また、電解研磨により除去する方法も提案され
ている(例えば特開平9−41123号公報)。
ような溶融残留層の除去方法では、放電加工部分が例え
ば溝幅0.3mm未満の溝を含む微細形状を有するもの
である場合には、前記微細形状に対応できない上、除去
処理に際して当たりの強いところ、弱いところが生じて
加工形状にだれが発生し、加工寸法精度が低下してしま
うという欠点があった。
材料が超硬合金である場合、電解腐食により優先的に除
去される部分が発生するため、材料の特性を十分に引き
出すことができないという問題があった。
な加工形状の場合に十分な除去処理を行うことが困難で
あった。具体的には、溝幅0.3mm程度の微細形状部
分に対して深い(例えば幅の10倍以上)範囲の除去処
理を行うことは困難であった。しかも、除去処理に用い
るツールとして、一般的な円盤状のものを用いると、除
去処理を行える範囲が限定されてしまうとか、円盤状以
外の断面円柱形状や角柱形状のツールを用いた場合に
は、ツール径が0.3mm未満になるとツールを研削盤
に真っ直ぐに取り付けることが困難となり、偏心による
偏荷重が生じてツールが破損してしまい、満足な除去処
理を行うことができない、というような問題もあった。
みてなされたものであって、微細な放電加工形状を有す
る金型部材の前記微細形状部分の溶融残留層(加工変質
層)を、均一に精度良く除去することができ、長寿命
化、高機能化を図ることができる金型部材の加工方法、
金型部材の製造方法、押出ダイス、押出材の製造方法及
び押出材を提供することを課題とする。
おける放電加工された加工部分の表面に生じている溶融
残留層を、ワイヤ放電研削法により製作されたツールを
用いて除去することを特徴とする金型部材の加工方法に
よって解決される。
の一種であり、その特徴はツールを成形するのに、ワ
イヤ電極を用いた放電現象を利用しているが、ワイヤ電
極線をガイドするワイヤガイドがワイヤ電極をバックア
ップしているため、ツール成形時の加工(放電)反力に
よる、ツール加工精度の低下がない、ツール成形にワ
イヤ電極線を用いているため、常に新しい面で成形を行
っており、電極材料の消耗の影響がない、放電現象に
よる加工法であるので、導電性さえ確保できれば、材料
の硬度には関係なく加工でき、そのため、焼結ダイヤモ
ンドやタングステン、超硬合金等のダイス材料よりも硬
いツールを容易に製作することができる、というような
特徴がある。また、上記、の理由から、加工精度も
高いので微小なツールを製造することもできる。
工精度が高く高硬度で微小なツールを製作することがで
き、このツールを用いて、金型部材における放電加工に
よって加工部に生じた溶融残留層を除去するから、該溶
融残留層を均一にまた高精度に除去することができる。
旋削加工により行っても良いし、超音波加工により行っ
ても良い。また、放電加工された加工部分が溝幅0.0
3mm以上0.3mm未満、さらに好ましくは0.05
〜0.25mmの溝を含む微細形状を有するものである
場合であっても、十分な溶融残留層の除去を行うことが
できる。
は、前記ツールの製作に用いたツール取付工具からツー
ルを取り外すことなく行うものとしても良い。これによ
れば、製作したツールをツール取付工具から取り外すこ
となく、そのまま金型部材の溶融残留層の除去処理に用
いるので、ツール取り付け時の偏心取り付け等の問題を
生じることがない。
れる。この場合には、溶融残留層を均一にまた高精度に
除去した押出ダイスが得られる。
た後、加工部分の表面に生じている溶融残留層を、ワイ
ヤ放電研削法により製作されたツールを用いて除去する
ことを特徴とする金型部材の製造方法によっても解決さ
れる。
度が高く高硬度で微小なツールを製作することができ、
このツールを用いて、放電加工によって加工部に生じた
溶融残留層を除去するから、該溶融残留層が均一にまた
高精度に除去された金型部材の製造が可能となる。
去は、旋削加工により行っても良いし、超音波加工によ
り行っても良い。また、放電加工された加工部分が溝幅
0.03mm以上0.3mm未満、さらに好ましくは
0.05〜0.25mmの溝を含む微細形状を有するも
のであってもよい。また、溶融残留層の除去は、前記ツ
ールの製作に用いたツール取付工具からツールを取り外
すことなく行うものとしても良いし、金型部材が押出ダ
イスであっても良い。
分の表面に生じている溶融残留層が、ワイヤ放電研削法
により製作されたツールを用いて除去されてなることを
特徴とする押出ダイスによっても解決される。
度で微小なツールを用いて、放電加工部に生じた溶融残
留層を除去することができるから、該溶融残留層が均一
にまた高精度に除去された長寿命で高機能を実現できる
押出ダイスとなる。
除去は、旋削加工により行っても良いし、超音波加工に
より行っても良い。また、放電加工された加工部分が溝
幅0.3mm以下の溝を含む微細形状を有するものであ
ってもよい。
分の表面に生じている溶融残留層が、ワイヤ放電研削法
により製作されたツールを用いて除去されてなる押出ダ
イスを用い、ビレットを押し出すことを特徴とする押出
材の製造方法によっても解決される。
部の溶融残留層が均一にまた高精度に除去された押出ダ
イスを用いて押出しが行われるので、寸法精度も高く表
面性状にも優れた押出材を得ることができる。
留層の除去は、旋削加工により行っても良いし、超音波
加工により行っても良い。また、放電加工された加工部
分が溝幅0.03mm以上0.3mm未満、さらに好ま
しくは0.05〜0.25mmの溝を含む微細形状を有
するものであってもよい。
分の表面に生じている溶融残留層が、ワイヤ放電研削法
により製作されたツールを用いて除去されてなる押出ダ
イスによって押し出されたことを特徴とする押出材によ
っても解決される。
均一にまた高精度に除去された押出ダイスによって押し
出されたものであるので、寸法精度も高く表面性状にも
優れた押出材となる。
残留層の除去は、旋削加工により行われても良いし、超
音波加工により行われても良い。また、押出ダイスの放
電加工された加工部分が溝幅0.03mm以上0.3m
m未満、さらに好ましくは0.05〜0.25mmの溝
を含む微細形状を有するものであってもよい。
図面を参照しつつ説明する。
ある場合を示すものである。また、この押出ダイスによ
って製造される押出材は、図8に示されるように、仕切
壁201を介して多数の微細中空部202が幅方向に列
設されたアルミニウム(その合金を含む)製扁平多穴管
200であり、熱交換器の冷媒流通用の熱交換管に用い
られるものである。
ダイス1のマンドレル2を示す斜視図、図2は同じくダ
イス雌型3の押出方向後方(入側)から見た正面図、図
3は前記ダイス雌型3とマンドレル2とを組み合わせた
状態での図1のIII−III線断面図、図4は図3のIV−IV
線断面図である。
は、その押出方向後面の中央部に、アルミニウム管の外
周形状に対応する扁平の開口部31を有するとともに、
この開口部31に連通する態様で、ダイス雌型3の軸方
向を貫通する押出材通過孔32が形成されている。ま
た、前記開口部31の縁部に、アルミニウム管の外周面
を規定するベアリンク部33が形成されている。
ドレル本体21と、マンドレル本体21の先端部から串
歯状に一体突出し、幅方向(図4の左右方向)に溝部1
2を隔てて列設された複数個の柱状体22とを有してい
る。
体22との連設部23は、厚み方向(図4の上下方向)
の両外面が先端に向かって先細となる傾斜面となされて
おり、押出時にマンドレル本体21の厚み方向の両側の
成形材料が、柱状体22に向かって流れ込みやすくなっ
ている。
00の中空部202をそれぞれ形成するためのものであ
り、その先端部の形状は、前記各中空部202の断面形
状に対応しており、柱状体22の先端外周部が、前記ア
ルミニウム管100の中空部内周面を規定するベアリン
グ部25となされている。
態では、基端部からベアリング部25に到るまで同じで
あり、かつ幅方向の両側面(溝部12の内面)26がベ
アリング部に到るまで段差のない平坦面に形成されてい
る。
柱状体22の形状は、周知の放電加工により形成された
ものである。また、ダイス雌型3の開口部31も放電加
工により形成されたものである。この放電加工により、
放電加工面には溶融残留層(加工変質層)が生じる。そ
こで、この実施形態では放電加工後に、所定のツールを
用いて前記溶融残留層の除去処理を行っている。この点
については後述する。
2の先端のベアリング部25とダイス雌型3のベアリン
グ部33とが対向するように、柱状体22の先端部をダ
イス雌型3の開口部31に臨ませて配置され、ダイス1
が構成される。なお、マンドレル2は、必要に応じて図
示しない支持体に焼き嵌め等により固定支持された状態
でダイス雌型3と組み合わされても良い。
しないコンテナに、成形材料としてのアルミニウムビレ
ットを装填し、常法に従って押出を実施する。押圧によ
ってアルミニウム成形材料はマンドレル2の厚み方向両
側に流れ込み、柱状体22のベアリング部25とダイス
雌型のベアリング部33との間の隙間11から押し出さ
れると同時に、隣接柱状体22同士の間の溝部12にも
供給されて、溝部先端(隣接柱状体22のベアリング部
25間の隙間)からも押し出される。そして、成形材料
が連続的に押し出されることにより、図8に示したよう
な断面形状のアルミニウム押出管200が製造される。
イス用原盤からワイヤ放電や形彫放電といった放電加工
法により所要形状、所要寸法に成形される。ダイス材料
は特に限定されることはなく、放電加工可能な各種超硬
合金、導電性セラミックス、非導電性セラミックス(補
助電極法により放電加工が可能である)、各種ダイス鋼
などを適宜用いうる。このような材料で成形されたマン
ドレル2及びダイス雌型3の加工面に形成された溶融残
留層を、ワイヤ放電研削法により製作されたツールを用
いて除去する。
図である。この除去装置は、前記ツールを製作するため
のワイヤ放電研削装置を兼用している。また、図6はツ
ール製作時におけるツール部分を角度を変えて拡大した
状態の斜視図である。
平面内のY軸方向に移動自在な下側ステージ51と、こ
の下側ステージ51上に水平面内のX軸方向に移動自在
に設けられた上側ステージ52と、この上側ステージ5
2に設けられた加工液充填用の加工槽53と、上側ステ
ージ52に固定されたワイヤ放電研削ユニット54と、
上下(Z軸方向)に移動可能でありかつ回転可能なツー
ル取付工具55とを備えており、前記上下のステージ5
1、52により前記加工槽53及びワイヤ放電研削ユニ
ット54は水平面内で移動自在となっている。そして、
前記加工槽53の所定位置に、溶融残留層を除去される
被加工部材としてのマンドレル2が固定されている。こ
の実施形態では、前記マンドレル2における溝12の内
面26の溶融残留層を除去するものとする。
ル取付工具55の下端部に、ツール材料60を取り付け
る。また、前記ワイヤ放電研削ユニット54は、図6に
示すように、ワイヤガイド541と、このワイヤガイド
541に沿ってゆっくりと連続的に走行する直径0.1
mm程度の金属ワイヤ542とを備え、この金属ワイヤ
542を加工電極として用い、金属ワイヤ542のツー
ル材料60との対向部を放電部543として、ツール取
付工具55に取り付けられたツール材料60の放電加工
を行う。
41がワイヤ542をツール材料60に対して後方から
支持しているため、ツール成形時の加工(放電)反力に
よる、ツール加工精度の低下がないうえ、連続的に供給
されるワイヤ542をツール成形のための電極に用いる
ため、ワイヤ542の常に新しい面で成形を行うことが
でき、電極材料の消耗の影響がないというような利点を
有し、このため、加工精度も高く5ミクロンというよう
な微小なツールを製造することができる。しかも、放電
現象による加工法であるので、導電性さえ確保できれ
ば、材料の硬度には関係なく加工でき、そのため、焼結
ダイヤモンドやタングステン、超硬合金等のダイス材料
と同等の硬さかそれ以上の硬さのツールを容易に製作す
ることができる、というような利点をも有する。
材料と同等以上の硬さの材料例えば焼結ダイヤモンド
を、溝12の幅G(図1bに示す)よりも小さな径の断
面円形に加工することにより形成されたものである。な
お、断面円形のツール70を形成するには、ツール材料
を回転させながらワイヤ放電研削を行えばよい。また、
ツール70の断面形状は円形に限定されることはなく、
溶融残留層の除去加工時の加工屑の排出効率を高めるた
めに、断面角柱やその他の形状に設定しても良い。断面
角柱状のツールを形成する場合は、ツール材料60を連
続的に回転させることなくツール材料の側面を加工すれ
ばよい。
溝部12の内面(加工面)26に生じている溶融残留層
の除去処理を行う。この除去処理は、前記ツール70の
下方位置にマンドレル2の被加工部位が位置するよう
に、上下ステージ51、52を移動させるとともに、ツ
ール取付工具55の上下運動及び回転運動と、上下ステ
ージ51、52によるマンドレル2のXY平面内での移
動とを組み合わせながら行う。
たツール70を用いて溶融残留層を除去している状態を
示す斜視図である。
12に先端側からはめ込んで溝部12の内面26に接触
させた状態で、前記ツール取付工具55を上下(Z軸方
向)に移動させてツール70を太矢印で示す溝部12の
深さ方向に追い込みながら、上下ステージ51、52の
移動により前記ツール70を細矢印で示す溝部12の長
さ方向基端側に移動させ、溝部12の内面26の溶融残
留層を完全に研削除去する。ツール70は高硬度で高精
度に加工されているから、ツール70と溝部内面26と
の接触不均一を生じることなく、溝部12の寸法を高精
度に維持しながら溶融残留層を除去することができる。
また、ツール70を微小なものに製作できるから、溝部
12の幅が例えば0.03mm以上0.3mm未満の微
細形状であっても溶融残留層の除去が可能となる。より
好ましくは、溝幅0.05〜0.25mmの溝を有する
微細形状に対して前記ツール70を用いた溶融残留層の
除去を行うのがよい。しかも、ツール70はツール製作
段階からツール取付工具55に取り付けられたまま、取
り外されていないので、ツール70の偏心取り付けによ
る偏荷重の発生等の問題もなく、溶融残留層を均一に除
去することができる。
の研削除去加工は、砥粒を用いて行っても良いし、砥粒
を用いることなく行っても良い。また、研削ではなく、
超音波加工により除去しても良い。この超音波加工は、
被加工部材の加工面26とツール70の間に砥粒を付与
した状態で、ツール70に超音波振動を付与し、溶融残
留層を除去する方法である。
全体に施す必要はなく、押出時の応力が集中して破損し
やすい部分のみに施しても良い。
して、被加工部材の加工面にマイクロ放電加工を行うも
のとしてもよい。マイクロ放電加工はその加工エネルギ
が微小であるため、加工面に生じている溶融残留層を薄
くすることができる。また、電解加工(イオン交換水で
の加工を含む)や表面酸化処理を実施して、溶融残留層
を脆くしておき、前記ツール70による溶融残留層の除
去処理を容易にしてもよい。
2の内面26の溶融残留層を除去する場合を示したが、
ダイス雌型3の開口部31の内周面であるベアリング部
33や、その他マンドレル2あるいはダイス雌型3の放
電加工面に対して、溶融残留層を適宜除去すればよい。
ダイス1は、そのまま使用しても良いし、あるいは押出
材の表面性状の改善等の目的で、溶融残留層を除去され
た加工面に表面処理を施して用いても良い。溶融残留層
は高精度かつ均一に除去されているから、表面処理皮膜
の密着性が増大し、表面処理皮膜の耐久性が向上する。
材が押出ダイス1である場合を示したが、他の金型部材
に本発明を適用できることはいうまでもない。
ため、以下のような試験を行った。
202が幅方向に列設されたアルミニウム管200を押
し出すダイス1として、断面矩形の柱状体22を有する
マンドレル2を備えたダイス鋼からなるものを4個用意
した。ここに、柱状体22のベアリング部25における
高さを0.7mm、幅W(図1b)を0.4mm、隣接
柱状体22間の溝部12の幅Gを0.1mm、ダイス雌
型3の開口部31の長さを16.0mm、開口部31の
高さ(幅)を1mmに設定し、ダイスの加工は放電加工
により行った。
2の内面26を含む放電加工面の溶融残留層を、ワイヤ
放電研削法により製作された焼結ダイヤモンド製の断面
円形のツール(直径0.08mm)を用いた研削法(砥
粒使用せず)により除去した。ツール70はツール取付
工具55に取り付けられて製作された状態のままのもの
を使用した。また、他の1個のダイスについては、同様
に放電加工面の溶融残留層を除去した後、表面処理とし
て、PCVD法により厚さ5μmのTiAlN皮膜を形
成した。
加工後の溶融残留層を除去することなく、放電加工上が
りのままとした。
電加工後の溶融残留層を除去することなく、前記と同じ
表面処理を実施した。
ムビレットを押し出したときのダイス1の耐久性を調べ
た。具体的には、マンドレル2の少なくとも一部が破壊
されるまで、あるいは表面処理を実施したものについて
は、加工面の表面処理皮膜が剥離するまでの押出量を調
べた。その結果を図9に示す。
かったダイスが「放電仕上げ」と記載されたものであ
り、溶融残留層の除去処理を行ったダイスが「研削仕上
げ」と記載されたものである。また各グラフ上方の数字
はマンドレルの破壊または表面処理皮膜の剥離に至るま
での押出量を示す。
除去処理、表面処理を行わなかったダイスでは、押出量
が1.1トンであったのに対し、溶融残留層の除去処理
のみを行い表面処理を行わなかったダイスは、押出量が
2.2トンであり、ダイス寿命がほぼ2倍になっている
ことがわかる。また、表面処理のみ行ったダイスでは、
押出量が0.7トンであったのに対し、溶融残留層の除
去処理後に表面処理を行ったダイスでは、押出量が1.
2トンであり、表面処理皮膜の耐久性も格段に向上して
いることがわかる。(実施例2)実施例1と同じ形式の
ダイス1を用い、放電加工後に図10に示した各種の方
法により、加工面における溶融残留層を除去するに際
し、柱状体22のベアリンク部25の高さを0.7m
m、柱状体22の幅W2を0.4mmに設定した状態
で、隣接柱状体22間の溝部12の幅Gをそれぞれ変化
させて前記除去処理を行った。そして、溝部12の内面
26に放電加工面が残存する状態となったとき(溶融残
留層の除去が不十分となったとき)、柱状体22の角部
にR0.05以上のだれを生じたとき、あるいは除去処
理中にマンドレル2(柱状体22)に破損が生じたとき
のいずれかの状態が発生したときにおける溝部12の幅
Gを、その除去処理の限界と見なして、その値を求め
た。その結果を図10に示す。
記限界時の溝部12の幅Gを示す。また、図10中「W
EDG+研削」と記されたものは、本発明の実施に係
る、ワイヤ放電研削法により製作されたツールを用いて
の研削加工(砥粒使用)による除去処理を示す。同じ
く、「WEDG+超音波」と記されたものは、本発明の
実施に係る、ワイヤ放電研削法により製作されたツール
を用いての超音波加工による除去処理を示す。ツール7
0としてはいずれも、実施例1と同じものを用いた。
は、溶融残留層の除去処理の限界が、溝部12の幅Gで
0.05mmまたは0.03mmであったのに対し、エ
メリー紙研磨の場合には0.5mm、ガム研磨の場合に
は0.35mm、微粒子ピーニングの場合には0.3m
m、研削盤による研削加工の場合には0.3mm、バレ
ル加工の場合には0.3mm、超音波加工の場合には
0.4mmであった。
よりも押出ダイスの寿命を延ばすことができるととも
に、より微細な形状の溶融残留層の除去処理が可能とな
るものであることを確認し得た。また、実施例2の結果
から、溝部12の幅が0.3mm以下の微細形状の時に
特に有効であることもわかる。
この発明に係る金型部材の製造方法によれば、放電加工
面に生じている溶融残留層を、均一にまた高精度に除去
することができるから、金型部材の寿命を延ばすことが
できるとともに、金型部材に表面処理を実施した場合に
も、表面処理皮膜の劣化を防止でき、長期にわたって高
機能を発揮しうる押出ダイス等の金型部材を提供でき
る。
精度が高く高硬度で微小なツールを用いて、放電加工部
に生じた溶融残留層を除去することができるから、該溶
融残留層が均一にまた高精度に除去された長寿命で高機
能を実現できる押出ダイスとなる。
ば、放電加工部の溶融残留層が均一にまた高精度に除去
された押出ダイスを用いて押出しが行われるので、寸法
精度も高く表面性状にも優れた押出材を得ることができ
る。
部の溶融残留層が均一にまた高精度に除去された押出ダ
イスによって押し出されたものであるので、寸法精度も
高く表面性状にも優れた高品質の押出材となし得る。
イスのマンドレルを示す斜視図、(b)は柱状体の平面
図である。
(入側)から見た正面図である。
ダイスの要部断面図である。
置の斜視図である。
す斜視図である。
状態の斜視図である。
ミニウム管の断面斜視図である。
示すグラフである。
限界を調べるための試験の結果を示す斜視図である。
Claims (24)
- 【請求項1】 金型部材における放電加工された加工部
分の表面に生じている溶融残留層を、ワイヤ放電研削法
により製作されたツールを用いて除去することを特徴と
する金型部材の加工方法。 - 【請求項2】 ワイヤ放電研削法により製作されたツー
ルを用いた研削加工により、溶融残留層を除去する請求
項1に記載の金型部材の加工方法。 - 【請求項3】 ワイヤ放電研削法により製作されたツー
ルを用いた超音波加工により、溶融残留層を除去する請
求項1に記載の金型部材の加工方法。 - 【請求項4】 加工部分が溝幅0.03mm以上0.3
mm未満の溝を含む微細形状を有する請求項1ないし3
のいずれかに記載の金型部材の加工方法。 - 【請求項5】 ワイヤ放電研削法により製作されたツー
ルの製作に用いたツール取付工具からツールを取り外す
ことなく溶融残留層を除去する請求項1ないし4のいず
れかに記載の金型部材の加工方法。 - 【請求項6】 前記金型部材が押出ダイスである請求項
1ないし5のいずれかに記載の金型部材の加工方法。 - 【請求項7】 加工素材を放電加工した後、加工部分の
表面に生じている溶融残留層を、ワイヤ放電研削法によ
り製作されたツールを用いて除去することを特徴とする
金型部材の製造方法。 - 【請求項8】 ワイヤ放電研削法により製作されたツー
ルを用いた研削加工により、溶融残留層を除去する請求
項7に記載の金型部材の製造方法。 - 【請求項9】 ワイヤ放電研削法により製作されたツー
ルを用いた超音波加工により、溶融残留層を除去する請
求項7に記載の金型部材の製造方法。 - 【請求項10】 加工部分が溝幅0.03mm以上0.
3mm未満の溝を含む微細形状を有する請求項7ないし
9のいずれかに記載の金型部材の製造方法。 - 【請求項11】 ワイヤ放電研削法により製作されたツ
ールの製作に用いたツール取付工具からツールを取り外
すことなく溶融残留層を除去する請求項7ないし10の
いずれかに記載の金型部材の製造方法。 - 【請求項12】 前記金型部材が押出ダイスである請求
項7ないし11のいずれかに記載の金型部材の製造方
法。 - 【請求項13】 放電加工された加工部分の表面に生じ
ている溶融残留層が、ワイヤ放電研削法により製作され
たツールを用いて除去されてなることを特徴とする押出
ダイス。 - 【請求項14】 ワイヤ放電研削法により製作されたツ
ールを用いた研削加工により、溶融残留層が除去されて
なる請求項13に記載の押出ダイス。 - 【請求項15】 ワイヤ放電研削法により製作されたツ
ールを用いた超音波加工により、溶融残留層が除去され
てなる請求項13に記載の押出ダイス。 - 【請求項16】 加工部分が溝幅0.03mm以上0.
3mm未満の溝を含む微細形状を有する請求項13〜1
5のいずれかに記載の押出ダイス。 - 【請求項17】 放電加工された加工部分の表面に生じ
ている溶融残留層が、ワイヤ放電研削法により製作され
たツールを用いて除去されてなる押出ダイスを用い、ビ
レットを押し出すことを特徴とする押出材の製造方法。 - 【請求項18】 ワイヤ放電研削法により製作されたツ
ールを用いた研削加工により、溶融残留層が除去されて
なる押出ダイスを用いる請求項17に記載の押出材の製
造方法。 - 【請求項19】 ワイヤ放電研削法により製作されたツ
ールを用いた超音波加工により、溶融残留層が除去され
てなる押出ダイスを用いる請求項17に記載の押出材の
製造方法。 - 【請求項20】 加工部分が溝幅0.03mm以上0.
3mm未満の溝を含む微細形状を有する押出ダイスを用
いる請求項17〜19のいずれかに記載の押出材の製造
方法。 - 【請求項21】 放電加工された加工部分の表面に生じ
ている溶融残留層が、ワイヤ放電研削法により製作され
たツールを用いて除去されてなる押出ダイスによって押
し出されたことを特徴とする押出材。 - 【請求項22】 押出ダイスが、前記ツールを用いた研
削加工により、溶融残留層が除去されてなるものである
請求項21に記載の押出材。 - 【請求項23】 押出ダイスが、前記ツールを用いた超
音波加工により、溶融残留層が除去されてなるものであ
る請求項21に記載の押出材。 - 【請求項24】 押出ダイスの加工部分が溝幅0.3m
m以下の溝を含む微細形状を有するものである請求項2
1ないし23のいずれかに記載の押出材。
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