JP2003285607A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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Abstract
経てビード部4のビードコア5に至るトロイド状のカー
カス6を具えたタイヤ基体10の前記カーカス6の内側
に、発泡倍率が200〜1000%の発泡ゴムからなり
かつタイヤ内腔に面する吸音層11を設けたことを特徴
とする。
Description
イズを低減しうる空気入りタイヤに関する。
自動車の低騒音化、静粛化が望まれている。タイヤによ
り生じる騒音には様々なものがあるが、中でも荒れた路
面を走行した際に、50〜400Hzの周波数範囲でいわ
ゆる「ゴー」という音が生じるロードノイズは車室内で
のこもり音となり乗員に不快感を与える。種々の実験に
よって、このようなロードノイズは、タイヤとリムとに
より囲まれるタイヤ内腔が気柱となって空気が空洞共鳴
(約250〜300Hz付近)していることが大きな原因
となっていることが分かっている。従ってロードノイズ
を低減するためには、このようなタイヤ内腔の空洞共鳴
を抑制することが重要となってくる。
て、例えば特開昭63−137005号公報が提案され
ている。このものは、タイヤ内腔にリムからのびる遮蔽
体を取付けて共鳴を抑制することを開示している。しか
しながら、このような遮蔽体はいずれもリムからタイヤ
半径方向に立ち上がった状態で配置ないし組み込まれる
ため、タイヤをリムに組み難くするなどの不具合があっ
た。
なされたもので、リム組性などを損なうことなく、しか
も簡易な構成によりタイヤ内腔での空洞共鳴を減じロー
ドノイズなどを効果的に低減しうる空気入りタイヤを提
供することを目的としている。
載の発明は、トレッド部からサイドウォール部を経てビ
ード部のビードコアに至るトロイド状のカーカスを具え
たタイヤ基体の前記カーカスの内側に、発泡倍率が20
0〜1000%の発泡ゴムからなりかつタイヤ内腔に面
する吸音層を設けたことを特徴とする空気入りタイヤで
ある。
比重doに対する発泡後のゴムの比重d1の比do/d
1から1を減じかつその値100に乗じたもの、即ち {do/d1−1}×100 によって表されるものとする。
は、加硫により前記タイヤ基体に一体に設けられてなる
請求項1記載の空気入りタイヤである。
ム組みしかつ正規内圧を充填した無負荷である正規状態
におけるタイヤ子午線断面において、前記吸音層の体積
Vaが、前記タイヤ基体とリムとが囲むタイヤ内腔体積
Vtの1〜20%であることを特徴とする請求項1記載
の空気入りタイヤである。
は、トレッド部から両側のサイドウォール部へのびて終
端する断面略馬蹄形状をなすとともに、その厚さがタイ
ヤ赤道から両端部に向かって漸減することを特徴とする
請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤであ
る。
部は、前記カーカスの外側にベルト層を具えるととも
に、前記吸音層は、タイヤ赤道での厚さTcと前記ベル
ト層の外端での厚さTbとの比(Tb/Tc)が0.2
5よりも大かつ1より小であることを特徴とする請求項
4記載の空気入りタイヤである。
は、両端部がビードベースラインからタイヤ半径方向外
側に10mm以上の距離を隔てて終端することを特徴とす
る請求項4又は5記載の空気入りタイヤである。
に基づき説明する。図1には本実施形態の空気入りタイ
ヤ1を正規リムrにリム組みしかつ正規内圧を充填した
無負荷の正規状態の断面図を例示している。前記「正規
リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系
において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例
えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "De
signRim" 、或いはETRTOであれば "Measuring Ri
m"とする。また、「正規内圧」とは、タイヤが基づいて
いる規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に
定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気
圧、TRAであれば表"TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS C
OLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRT
Oであれば "INFLATION PRESSURE" とするが、タイヤが
乗用車用である場合には180KPaとする。
体10と、このタイヤ基体10の内側に配されかつタイ
ヤ基体10と一体化した吸音層11とから構成され、本
実施形態では乗用車用かつチューブレスタイプのものを
示す。なお吸音層11は、図1に示す断面形状がタイヤ
周方向に連続している。
このトレッド部2の両端からタイヤ半径方向内方にのび
る一対のサイドウォール部3、3と、このサイドウォー
ル部3の内端に連なりかつリムrに着座するビード部
4、4とを有したトロイド状をなす。またタイヤ基体1
0は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビー
ド部4に埋設されたビードコア5に至るトロイド状のカ
ーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつ
トレッド部2の内部に配されたベルト層7とを具えてい
る。また本例のタイヤ基体10は、前記カーカス6の内
側に空気を透過しにくいインナライナゴム層9が設けら
れ、このインナライナ層9がタイヤ基体10の内側面を
構成している。
ヤ赤道Cに対して例えば75゜〜90゜の角度で配列し
たラジアル構造の1枚以上、本例では1枚のカーカスプ
ライ6Aから構成されている。前記カーカスコードは、
本例ではポリエステルコードが採用されるが、これ以外
にもナイロン、レーヨン、アラミドなどの有機繊維コー
ドが好適である。またカーカスプライ6Aは、トレッド
部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビード
コア5に至る本体部6aと、この本体部6aからのびて
前記ビードコア5の廻りでタイヤ軸方向内側から外側に
折り返された折返し部6bとを有し、本体部6aと折返
し部6bとの間には、例えばビードコア5からタイヤ半
径方向外側にのびかつ硬質ゴムからなるビードエーペッ
クス8が配される。
赤道に対して例えば10〜45°の小角度で傾けて配列
した少なくとも2枚、本例ではタイヤ半径方向内、外2
枚のベルトプライ7A、7Bを前記コードが互いに交差
する向きに重ね合わせて構成している。なお、タイヤ半
径方向内のベルトプライ7Aは、外のベルトプライ7B
に比べ巾広に形成され、その端部がベルト層7の外端7
eをなす。
000%の発泡ゴムからなり、本例では前記インナライ
ナ層9の内側面に配されている。これにより吸音層11
は、空気入りタイヤ1とリムとが囲む空腔部分であるタ
イヤ内腔iに面して設けられる。このような吸音層11
は、タイヤ基体10からの振動がタイヤ内腔iの空気へ
伝達されるのを防ぐとともに、タイヤ内腔iで生じる空
気の振動エネルギーを吸収、緩和し、空洞共鳴によるロ
ードノイズを低減しうる。また吸音層11は、タイヤ基
体10の内側に一体化されているため、リム組み時の妨
げになることもない。
に用いる発泡ゴムの発泡倍率が200%未満になると、
発泡ゴムの空孔部分が少なくなり上述の吸音効果が得ら
れないことが分かった。また発泡ゴムの発泡倍率が10
00%を超えると、成型性が悪く、後述するが本実施形
態のようにタイヤ基体10と一体で加硫成形する場合に
はタイヤ基体10をいびつに変形させ易くなる。特に好
ましくは前記発泡倍率を230〜900%、より好まし
くは300〜500%とするのが望ましい。なお、発泡
ゴムは、独立気泡と連続気泡とが混在した多孔質体で形
成されている。
り前記タイヤ基体10の内側に一体化されたものを例示
している。これにより、より強固に吸音層11をタイヤ
基体10に固着でき、耐久性などを高めるのに役立つ。
このような空気入りタイヤ1は、タイヤ基体10の生カ
バーを成形後、或いは生カバーの成形と同時に吸音層を
構成する発泡ゴムシートをインナライナ層9の内側に貼
着しておき、常法に従って加硫すれば良い。これによ
り、タイヤ基体10を加硫成形しつつ吸音層11を発泡
させながらタイヤ基体10の内側に強固に加硫接着しう
る。ただし、吸音層11をタイヤ基体10に一体化させ
る方法は、このような加硫に限定されるものではなく、
接着剤等を用いるものでも良い。
特に限定はされないが、タイヤ基体10の内側のゴムと
接着性が良いゴム材を用いるのが望ましい。本実施形態
では、タイヤ基体10のインナライナ層9がブチル系の
ゴムから構成されているため、吸音層11にも同種のブ
チル系のゴムを使用している。この場合、タイヤ内腔i
の空気がより漏洩し難くなる点で好ましいものとなる。
なお本実施形態のタイヤ基体10には、すでに前記イン
ナライナ層9が設けられているため、該吸音層11自体
に空気非透過性を持たせる必要はない。従って、吸音層
11のゴム材には、ブチル系のゴム以外にも、天然ゴ
ム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム又はクロロプレン
ゴム等の材料を1種又は2種以上を混合してを用いるこ
ともできる。
の内側に配されていれば特にその配設位置は問わない
が、好ましくは本実施形態のようにタイヤ基体10のト
レッド部2から両側のサイドウォール部3へのびて終端
する断面略馬蹄形状をなすものが望ましい。このような
吸音層11は、外部からの振動入力が大きいトレッド部
2、サイドウォール部3で振動の吸収緩和をなしうるた
め、効果的にロードノイズを低減することができる。
ベースラインBLからタイヤ半径方向外側に10mm以上
の距離hを隔てて終端するのが望ましい。これにより、
リム組み時、リムフランジrf等が吸音層11に接触す
ることによる傷付き、あるいは剥離等を防止するのに役
立つ。特に好ましくは、前記距離hを15〜30mm、さ
らに好ましくは20〜25mm程度確保するのが望まし
い。
状態におけるタイヤ軸を含む子午線断面において、その
厚さがタイヤ赤道Cから両端部11eに向かって漸減す
るものを例示している。より具体的には、吸音層11
は、そのタイヤ赤道Cでの厚さTcと、ベルト層7の外
端7eでの厚さTbと、タイヤ最大巾位置Mでの厚さT
mとにおいて、各厚さの比(Tb/Tc)、(Tm/T
b)が次の関係を満たしている。 0.25<(Tb/Tc)<1.0 0≦(Tm/Tb)<0.5 特に好ましくは、 0.6≦(Tb/Tc)≦0.8 0.2≦(Tm/Tb)≦0.4 とする。とりわけ、吸音層11のタイヤ赤道Cでの厚さ
Tcは、例えばタイヤ基体10のタイヤ赤道Cでの厚さ
よりも大とし、特に好ましくは15〜30mm程度、さら
に好ましくは20〜25mm程度とするのが望ましい。な
お吸音層11の厚さは、ベルト層7の外端7e間では、
タイヤ半径方向の厚さとして測定し、前記外端7eより
も外側ではカーカス6と直角に測定する。
前後の周波数応答関数測定を行った。タイヤの周波数応
答関数測定は、公知のように加振器からの振動をロード
セルを介してタイヤ基体10に伝播させ、該タイヤ基体
10の振動を加速度センサを用いてタイヤ周方向及びタ
イヤ子午線方向に夫々10mm間隔で測定する。そして、
この測定を音域周波数の全域に亘って実施し、その測定
結果を周波数分析器によって分析し、その結果から2次
共振周波数に近似した約300Hzの振動モード(モー
ドアニメーション)を図2のごとく得た(タイヤ赤道C
より右半分)。
レッド部2のタイヤ赤道付近は、振幅が大きい振動の腹
となる。従って、この部分に、厚さが大の吸音層11を
配することによって、効果的に空洞共鳴の吸収効果を発
揮できる。吸音層11による振動減衰効果は、その厚さ
とほぼ比例するためである。また、トレッド部2は通
常、外部からの振動が最も大きく入力されるため、厚さ
が大の吸音層11は、このような直接的な振動の吸収緩
和にも役立つ。つまり、本実施形態の吸音層11では、
タイヤ内腔iでの空洞共鳴と、路面からトレッド部2に
入力されリムrへと伝わる振動の伝達特性の双方を改善
することができる。
硫により発泡させかつタイヤ基体10に一体化する場
合、発泡ゴムは加硫時に発泡し形状が変形する。従っ
て、ベルト層7のような高弾性の部材によって補強され
ていない部分、即ちバットレス部BTやサイドウォール
部2において吸音層11の厚さが大きいと、該部分が発
泡ゴムの変形に追従して大きく歪み、正常なタイヤ形状
を確保し得ない場合がある。これに対して、本実施形態
のような厚さの分布を具える吸音層11では、かかる不
具合を効果的に防止できる。
面において、吸音層11の体積Vaが、前記タイヤ基体
10とリムrとが囲むタイヤ内腔体積Vtの1〜20%
であることが望ましい。図3には、前記比(Va/V
t)と、軸力の振動レベル(吸音層を設けていない空気
入りタイヤの振動レベルを基準値とし、それに対する
差)との関係を示すグラフである。図3から明らかなよ
うに、吸音層11の体積Vaが、タイヤ内腔体積Vtの
1%以上になると2dB以上の効果が得られていること
が分かる。逆に吸音層11の体積Vaが、タイヤ内腔体
積Vtの20%を超えても、振動低減効果は頭打ちとな
るばかりかタイヤ重量の増加を招きやすい。よって、特
に好ましくは吸音層11の体積Vaを、タイヤ内腔体積
Vtの10〜20%であることが望ましい。
りタイヤを例に挙げ説明したが、本発明はこれ以外に
も、例えばトラック用タイヤや自動二輪車用タイヤなど
種々のカテゴリのタイヤに適用しうるのは言うまでもな
い。
す空気入りタイヤを表1の仕様に基づいて試作し、吸音
層の外観、耐久性、その他基本的なタイヤ性能について
テストを行った。テスト内容及びテスト結果は、次の通
りである。
圧(210kPa)を充填するとともに、排気量200
0cm3 の国産乗用車の四輪に装着して30000km走
行後の吸音層の状態を目視により確認した。
乾燥アスファルト路面を時速60kmで走行したときの
オーバオールの騒音レベルdB(A)を測定し、従来例
を基準とした騒音差として示している。従って、マイナ
ス表示は従来例1からのロードノイズの低減値を示す。
して官能評価した。従来例1を6とする10点法で評価
した。数値が大きいほど良好である。
りタイヤでは、タイヤ基体のカーカスの内側に、発泡倍
率を限定したゴムからなりかつタイヤ内腔に面する吸音
層を設けたことにより、リム組み作業性を損なうことな
く、タイヤ回転中のタイヤ内腔の空洞共鳴を抑制でき、
ひいてはロードノイズを低減しうる。
音層を、加硫により前記タイヤ基体に一体に設けたとき
には、接着強度を高め剥離等を防止するなど耐久性を高
めつつ生産性をも向上しうる。
子午線断面において、吸音層の体積Vaが、タイヤ基体
とリムとが囲むタイヤ内腔体積Vtの1〜20%である
ときには、タイヤ重量の大幅な増加等を招くことなくよ
り効果的にロードノイズを低減しうる。
に、吸音層が、トレッド部から両側のサイドウォール部
へのびて終端する断面略馬蹄形状をなすとともに、その
厚さがタイヤ赤道から両端部に向かって漸減するときに
は、空洞共鳴時、振幅が大きい振動の腹となるトレッド
部で、効果的に空洞共鳴の吸収効果を発揮できる。また
トレッド部は通常、外部からの振動が最も大きく入力さ
れるため、この部分に厚さが大の吸音層を配することに
より、直接的な振動の吸収緩和にも役立つ。このように
吸音層は、タイヤ内腔での空洞共鳴と、路面からトレッ
ド部に入力されリムへと伝わる振動の伝達特性の双方を
改善しうる。
は、両端部がビードベースラインからタイヤ半径方向外
側に10mm以上の距離を隔てて終端するときには、リム
組み時に吸音層がリムフランジ等が吸音層に接触するこ
とによる傷付き、あるいは剥離等を防止するのに役立
つ。
図である。
フである。
Claims (6)
- 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部を経てビ
ード部のビードコアに至るトロイド状のカーカスを具え
たタイヤ基体のカーカスの内側に、 発泡倍率が200〜1000%の発泡ゴムからなりかつ
タイヤ内腔に面する吸音層を設けたことを特徴とする空
気入りタイヤ。 - 【請求項2】前記吸音層は、加硫により前記タイヤ基体
に一体に設けられてなる請求項1記載の空気入りタイ
ヤ。 - 【請求項3】正規リムにリム組みしかつ正規内圧を充填
した無負荷である正規状態におけるタイヤ子午線断面に
おいて、 前記吸音層の体積Vaが、前記タイヤ基体とリムとが囲
むタイヤ内腔体積Vtの1〜20%であることを特徴と
する請求項1記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項4】前記吸音層は、トレッド部から両側のサイ
ドウォール部へのびて終端する断面略馬蹄形状をなすと
ともに、その厚さがタイヤ赤道から両端部に向かって漸
減することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
載の空気入りタイヤ。 - 【請求項5】前記トレッド部は、前記カーカスの外側に
ベルト層を具えるとともに、前記吸音層は、タイヤ赤道
での厚さTcと前記ベルト層の外端での厚さTbとの比
(Tb/Tc)が0.25よりも大かつ1より小である
ことを特徴とする請求項4記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項6】前記吸音層は、両端部がビードベースライ
ンからタイヤ半径方向外側に10mm以上の距離を隔てて
終端することを特徴とする請求項4又は5記載の空気入
りタイヤ。
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