JP2003285758A - 電気式操舵制御装置 - Google Patents
電気式操舵制御装置Info
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- JP2003285758A JP2003285758A JP2002090006A JP2002090006A JP2003285758A JP 2003285758 A JP2003285758 A JP 2003285758A JP 2002090006 A JP2002090006 A JP 2002090006A JP 2002090006 A JP2002090006 A JP 2002090006A JP 2003285758 A JP2003285758 A JP 2003285758A
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Abstract
性係数を異常値に置き替えない。 【解決手段】アシスト制御部20の処理内容を示すブロ
ック図である。EPS全作用力算出部3001では、ピ
ニオン回転角度θpと角速度ωpからEPS全作用力を算
出する。ラック推力算出部3002では、ピニオントル
クTPとモータトルクTmからラック推力を算出する。外
乱トルク算出部3003ではEPS全作用力とラック推
力の差から外乱トルクTdを算出する。一方、横滑り角
算出部3004ではピニオン回転角度θpと車速uから
横滑り角αfが算出される。SAT/内部抗力算出部3
005ではピニオン角速度ωpと、横滑り角αfと外乱ト
ルクTdから、勾配κと粘性係数ρとを推定する。この
とき、操舵周期が所定値よりも短い期間は推定した勾配
κと粘性係数ρとは更新されない。粘性係数ρはアシス
トトルク演算部3006での制御のために読み出され
る。
Description
し、特にその制御に関する。 【0002】 【従来の技術】出願人らは、特願2000−37070
4にて、路面から車輪に入力されるセルフアライニング
トルク(以下、SATと略す)による外力と、モータの
クーロン摩擦と装置内部の粘性摩擦による内部抗力(粘
性トルク)の和を外乱トルクT dとして算出し、そこか
らSATの前輪の横滑り角αfに対する勾配κと、粘性
トルクと操舵速度ωpの比として粘性係数ρを随時推定
して、推定された粘性係数ρを更新しつつ、それを用い
て操舵アシストトルクの発生量を制御する操舵装置の制
御装置を出願している。 【0003】この技術は、それ以前における粘性係数ρ
を一定値とした操舵アシストトルクの発生量を制御する
操舵装置の制御装置では、内部抗力(粘性トルク)が経
年変化や車両間のばらつきによる個々の車両に対応でき
ないなどの問題点を解決するためになされたものであ
る。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記先行出願の発明に
よると、操舵角が小さく操舵速度が速い操舵を行うと粘
性係数ρの推定が正常に行われず、推定値の精度が急激
に悪化するという問題が残っていた。そこで本発明は、
SATの前輪の横滑り角αfに対する勾配κと、粘性ト
ルクと操舵速度ωpの比として粘性係数ρを随時推定し
て、推定された粘性係数ρを用いる場合に、操舵角が小
さく操舵速度が速い操舵を行った場合でも粘性係数ρの
推定値が異常値を取らないことを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め請求項1の手段によれば、電気モータによりアシスト
トルクを付与するようにした電気式操舵制御装置におい
て、操舵角速度に依存した反力を与える操舵系の粘性係
数に関連する物理量である粘性係数関連値を推定する粘
性係数関連値推定手段と、操舵周期を検出する操舵周期
検出手段と、操舵周期検出手段により検出された操舵周
期が所定値よりも短い期間においては、前記粘性係数関
連値推定手段により粘性係数関連値を推定することな
く、当該操舵周期が所定値よりも短い期間に入る前に推
定された粘性係数関連値を現時刻での推定値とする補正
手段と、粘性係数関連値推定手段及び補正手段により推
定された粘性係数関連値に基づいてアシストトルクを制
御するアシストトルク制御手段とを有することを特徴と
する。 【0006】 【作用及び発明の効果】操舵角が小さく操舵速度が速い
操舵を行った場合には当該操舵周期が小さくなる。そこ
で、操舵周期が所定値よりも短い期間においては、それ
以前に推定された正常な粘性係数関連値を現時刻での推
定値とすれば、粘性係数関連値が異常値を示すことはな
くなる。これにより、操舵角が小さく操舵速度が速い操
舵を行った場合であっても精度の高い粘性係数関連値が
推定でき、アシストトルク制御が確実に行われる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的な実施例に
基づいて説明する。ただし、本発明は以下に示す実施例
に限定されるものではない。 【0008】図1は、本発明の一実施例な係る電動パワ
ーステアリング装置100のハードウェア構成図であ
る。以下、本実施例の電動パワーステアリング装置10
0について説明する。 【0009】ステアリングシャフト10の一端には、ス
テアリングホイール11(ハンドル)が取り付けられ、
他端にはギヤボックス12に軸承されたピニオン軸13
が結合されている。ピニオン軸13は、ギヤボックス1
2に嵌装されたラック軸14に噛合され、また図示して
いないが、このラック軸14の両端はボールジョイント
等を介して図略の操向車輪に連結されている。また、ス
テアリングシャフト10には、アシストトルクを付与す
るブラシレス直流モータM(以下、単に「モータM」と
いう)が、2つの歯車17を介して連結されている。 【0010】このモータMには、モータ制御装置200
の駆動回路213より、電流検出器215を介してU,
V,Wの3相に対する各モータ駆動電流iu,iv,i
wが供給される。更に、ステアリングシャフト10に
は、運転者からステアリングホイール(ハンドル)11
に加えられたマニュアル操舵力の大きさ及びその方向
(操舵トルクT)を検出するためのトルク検出器15が
設けられている。 【0011】また、モータMには、その回転角を検出す
る同期用の回転角センサE(エンコーダ)が付設されて
おり、回転角センサEが出力するモータMの回転角θm
に基づいてピニオン回転角(=ハンドルの操舵角)θp
が求められる。モータ制御装置200は、CPU21
0、ROM211、RAM212、駆動回路213、入
力インターフェイス(IF)214、電流検出器215
等から構成されている。駆動回路213は、図略のバッ
テリー、PWM変換器、PMOS駆動回路等から構成さ
れ、チョッパ制御により駆動電流を正弦波にしてモータ
Mに電力を供給する。 【0012】モータ制御装置200のCPU210に
は、上記の回転角θmや、操舵トルクTの検出に利用さ
れるトルクセンサ15、車速Vを与える車速計50等か
らの出力信号(測定値)が、入力インターフェイス(I
F)214を介して入力される。CPU210は、これ
らの入力値から所定のトルク計算に基づいて、モータM
が出力すべきトルク値(指令トルクTm)を決定し、更
に、この指令トルクTmに基づいてd軸とq軸の各電流
指令値(Id*,Iq*)を決定する。だだし、本実施例
においては、「Id*=0」である。 【0013】図2は、本実施例に係わる、電動パワース
テアリング装置100のモータ制御装置200の制御ブ
ロック・ダイヤグラムである。各制御ブロックの入出力
の関係は以下の通りである。トルクセンサ15は操舵ト
ルクを位相補償部21と微分演算部23に出力する。位
相補償部21は位相補償された操舵トルクをアシスト制
御部20に出力する。微分演算部23は操舵トルクの微
分を慣性補償部22に出力する。車速計50は車速をア
シスト制御部20、ダンパ制御部24、ハンドル戻し制
御部26に出力する。モータからは回転角が相対角演算
部60に出力され、操舵角の相対角が計算されて微分演
算部61に出力される。微分演算部61は操舵角の角速
度をダンパ制御部24、ハンドル戻し制御部26に出力
する。アシスト制御部20、慣性制御部22、ダンパ制
御部24、ハンドル戻し制御部26は、上記入力値から
設定された計算式に応じてトルクを出力する。尚、アシ
スト制御部20においては後述する方法により粘性係数
ρhを推定しそれを用いてアシストトルクを決定する。
アシスト制御部20と慣性制御部22の出力するトルク
は操舵速度と同方向、ダンパ制御部24とハンドル戻し
制御部26の出力するトルクは操舵速度と逆方向であ
る。アシスト制御部20、慣性制御部22、ダンパ制御
部24、ハンドル戻し制御部26の出力が加算部28に
て加算され、モータトルクTmとして電流指令演算部3
0に出力される。電流指令演算部30からは電流制御部
40にq軸の電流指令値(Iq*)が出力され、モータ
駆動電流iu,iv,iwとしてモータMに供給され
る。 【0014】図3は、本実施例のアシスト制御部20の
処理内容を示すブロック図である。EPS全作用力算出
部3001では、ピニオン回転角度θpと角速度ωpから
EPS全作用力を算出する。ラック推力算出部3002
では、ピニオントルクTPとモータトルクTmからラック
推力を算出する。外乱トルク算出部3003ではEPS
全作用力とラック推力の差から外乱トルクTdを算出す
る。一方、横滑り角算出部3004ではピニオン回転角
度θpと車速uから横滑り角αfが算出される。SAT/
内部抗力算出部3005ではピニオン角速度ωpと、横
滑り角αfと外乱トルクTdから、勾配κと粘性係数ρと
を推定する。SAT/内部抗力算出部3005の推定し
た勾配κと粘性係数ρとは更新されながら、粘性係数ρ
はアシストトルク演算部3006での制御のために読み
出される。 【0015】Tpは運転者の操舵トルク、ωpはピニオン
角速度(=dθp/dt)であり、ピニオン回転角θpは
θp=θS−Tp/KSで求められる。ここで、θSは操舵
角センサで検出した操舵角であり、KSはステアリング
・シャフトのトーションバーのねじれ剛性を示すバネ定
数である。また、バネ定数KSの値が非常に大きい場合
には、θp≒θSと考えても差支えないので、以下、この
様な前提条件のもとに、ピニオン角と操舵角とを区別せ
ずに論ずる場合がある。 【0016】路面反力に起因するトルク(セルフアライ
ニングトルクTS)は、操舵系の運動方程式(次式
(1))に基づいて、式(2)の様に表すことができ
る。 【数1】 Je・dωp/dt=Tp+gTm+TS−ρωp≡d …(1) 【数2】 TS−ρωp=d−Tp−gTm …(2) 【0017】ただし、ここで、Jeは操舵系の回転運動
に関する全慣性(イナーシャ)、Tmはモータ34の出
力トルク(補助トルク)、gは減速機のギヤ比、ρはハ
ンドルの回転に抗する粘性トルクのピニオン角速度ωp
に係わる粘性係数、dは操舵系に作用する全トルクであ
る。 【0018】Tp、ωpは各センサの出力値に基づいて求
めることができ、更に、モータEの出力トルクTmは、
モータEに通電される電流値に基づいて随時推定するこ
とができる。式(1)の全トルクdに関しては、周知の
フィードバック制御の制御理論に基づいて、図4の式
(a)に示すオブザーバ(状態推定器)を構成すること
ができる。ただし、ここで、Gはオブザーバ・ゲイン
(3行×2列の定数行列)であり、dhは全トルクdの
推定値、下付きの添字hはその変数が推定値であること
を示すものである。また、更に、上記の式(a)を前記
のサンプリング周期Δtにて離散化すれば、図4の式
(b),(c)に示す様に離散化された状態方程式を得
ることができる。ただし、ここで、A,Cは定数行列
(3行×3列)、B,Dは定数行列(3行×2列)、x
は操舵系の状態を表す状態ベクトル(3行×1列の縦ベ
クトル)であり、kはサンプリング周期Δtで離散化さ
れた時刻パラメータ(配列引数)である。 【0019】以上のことから、図4の離散化された状態
方程式(式(b),(c))に基づいて、操舵系に作用
する全トルクdの推定値dhを正確に算出できれば、上
記の外乱トルクTS−ρωpは、式(2)より正確に算出
できることが判る。 【0020】上記の粘性係数ρは、温度により変化する
ことが多く、また、パワーステアリング装置の経年、修
理、調整、部品交換、或いは仕様変更等により変動する
場合もある。そこでオンライン最小二乗法に基づいた所
定のアルゴリズムにより粘性係数ρと、セルフアライニ
ングトルクTSを前輪横滑り角αfで除した勾配κを同時
に推定する。 【0021】〔運動方程式により前輪横滑り角αfを推
定する方法〕車両の前輪横滑り角αfは、図4の式
(d)、式(e)で表される運動方程式により、近似或
いは推定できることが一般に知られている。ここで、下
付きの添字fは前輪、下付きの添字rは後輪をそれぞれ
表しており、ν[m/s]は横速度、r[rad/s]
はヨー角速度、u[m/s]は車速、cf[N/ra
d]は前輪のコーナリングパワー、Lf[m]は前輪車
軸と車両重心間の距離、M[kg]は車両質量、I
z[kg・m2]は車両のz軸回りの慣性モーメント、g
hはハンドル角(ピニオン角θp)と実舵角の比である。 【0022】車速u及びピニオン角θpを入力する際の
サンプリング間隔Δtで、この運動方程式(図4の式
(d)、式(e))を離散化することにより、次式
(3),(4)が得られる。 【数3】 z(k+1)=(I+Qu(k)+R/u(k))z(k)+Sθp(k) …(3) 【数4】 αf=(a/u(k),b/u(k))z(k)−cθp(k) …(4) 【0023】ただし、ここで、kはサンプリング周期Δ
tで離散化された第2実施例と同様の時刻パラメータ
(配列引数)であり、zは車体の状態を表す状態ベクト
ル(2行×1列の縦ベクトル)、Iは2行×2列の単位
行列、Qは2行×2列の定数行列で、Sは定数ベクトル
(2行×1列の縦ベクトル)である。また、式(4)の
a,b,cはそれぞれ定数である。以上のことから、図
5に例示する前輪横滑り角αfの推定手順(ステップ7
10〜ステップ780)に従えば、車速u及びピニオン
角θpを随時検出することにより、前輪横滑り角αfの推
定値がリアルタイムで得られることが判る。 【0024】〔粘性係数ρの推定方法〕次に、dh,αf
に基づいて粘性係数ρを推定する。dh,αf、ωp、
Tp、Tm、gが求められたので、次の式(5)で決定さ
れていないものは勾配κと粘性係数ρである。 【数5】 καf−ρωp=d−Tp−gTm …(5) 【0025】ここで、式(5)に対してオンライン最小
2乗法を適用することにより、以下に示す様に、勾配κ
と粘性係数ρとを同時に推定することができる。図6
は、オンライン最小2乗法に基づいて粘性係数ρの値を
推定する推定手順のフローチャートである。本アルゴリ
ズムでは、まず最初に、ステップ810により忘却係数
行列Lの各成分と前記の時刻パラメータkを初期化す
る。λ1,λ2の各値は、粘性係数ρと勾配κの各変動特
性を考慮して、例えば「λ1=0.999,λ2=0.95」など
の様に設定しておけば良い。 【0026】次に、ステップ815により、5つの代数
y,K,q,P,φの初期化をそれぞれ行う。ただし、
ここで、yはスカラー、Kは2行×1列の縦ベクトル
(状態ベクトル)、qは2行×1列の縦ベクトル(粘性
係数ρ,勾配κから成る推定値ベクトル)、Pは2行×
2列の可変行列、φは2行×1列の縦ベクトルで、ρ
0、κ0はそれぞれ粘性係数ρ,勾配κの初期値(適当
な仮定値)、Iは2行×2列の単位行列、cは適当な定
数である。 【0027】ステップ820では、図示する様に、q
(k),y(k),φ(k),K(k)の各値に基づいてq(k+1)の
値を算出する。ステップ830では、図示する様に、
L,P(k),φ(k)の各値に基づいてP(k+1)の値を算出
する。ステップ840では、次のステップ850が周期
Δt毎に実行される様に、ステップ850の次回の実行
時刻を待つ。ステップ850ではkの値を1だけ増加さ
せる。ステップ860では、αf,dh,θp,Tp,Tm
の各値を入力する。ただし、dh、αfについては、同定
済みの推定値を充てる。 【0028】ステップ870では、入力したαf,dh,
θp,Tp,Tmの各値に基づいて、図示する様に代数
φ,yの値をそれぞれ更新する。ただし、代数y(k)の
更新は、式(5)に基づいて、d=dhを仮定した上で
実行するものとする。ステップ880では、P(k),φ
(k)の各値に基づいて図示する様に代数K(k)の値を更新
する。ステップ890では、粘性係数ρの推定値を上記
のステップ820で算出した推定値ベクトルq(k)から
求める。以上の処理手順に従えば、粘性係数ρと勾配κ
の推定値を算出することができる。この推定された粘性
係数をρhとおく。 【0029】さて、操舵角が小さく、操舵速度が大きい
場合には粘性係数の推定値が異常値となるため、そのよ
うな場合に粘性係数を異常値に置き替えないことが本実
施例である。これは図3のAT/内部抗力算出部300
5にこの機能をもたせる。 【0030】〔操舵半周期が350ms以下の場合、粘性係
数を置き替えないためのフローチャート〕本実施例装置
は図7に示すフローチャートに従って動作する。図6の
オンライン最小二乗法により求められた粘性係数の推定
値ρhで、前回値を書き換えないよう、操舵半周期フラ
グを条件によりNGとするためのものである。図7のフ
ローチャートでは前回操舵角を記憶させておくことで、
ハンドル中立位置を通過しない操舵であっても、符号の
変化を検出することが可能となる。 【0031】まずステップ101で、ハンドル角につい
てハイパスフィルタ処理が行われる。カットオフ周波数
は例えば2Hzとする。次にステップ102で、ハイパス
フィルタ後のハンドル角の符号が判定される。ハイパス
フィルタ後のハンドル角の符号が正又は0であればステ
ップ103に、ハイパスフィルタ後のハンドル角の符号
が負であればステップ203に進む。 【0032】ステップ103では、ハイパスフィルタ後
のハンドル角の前回値の符号が判定される。ハイパスフ
ィルタ後のハンドル角の前回値の符号が負であればステ
ップ104に、ハイパスフィルタ後のハンドル角の前回
値の符号が正又は0であればステップ107に進む。 【0033】ステップ104では、操舵半周期カウンタ
が粘性係数推定可能最低周期を下回っているかどうかが
判定される。操舵半周期カウンタが粘性係数推定可能最
低周期を下回っていればステップ105に、操舵半周期
カウンタが粘性係数推定可能最低周期を下回っていなけ
ればステップ106に進む。 【0034】ステップ105では、操舵半周期フラグを
NGにセットしてステップ106に進む。ステップ10
6では、操舵半周期カウンタをクリアしてステップ11
0に進む。 【0035】ステップ107では、操舵半周期カウンタ
をインクリメントしてステップ108に進む。ステップ
108では、操舵半周期カウンタが粘性係数推定可能最
低周期以上であるかどうかが判定される。操舵半周期カ
ウンタが粘性係数推定可能最低周期以上であればステッ
プ109に、操舵半周期カウンタが粘性係数推定可能最
低周期未満であればステップ110に進む。ステップ1
09では、操舵半周期フラグをOKにセットしてステッ
プ110に進む。 【0036】ステップ203では、ハイパスフィルタ後
のハンドル角の前回値の符号が判定される。ハイパスフ
ィルタ後のハンドル角の前回値の符号が正又は0であれ
ばステップ204に、ハイパスフィルタ後のハンドル角
の前回値の符号が負であればステップ207に進む。 【0037】ステップ204では、操舵半周期カウンタ
が粘性係数推定可能最低周期を下回っているかどうかが
判定される。操舵半周期カウンタが粘性係数推定可能最
低周期を下回っていればステップ205に、操舵半周期
カウンタが粘性係数推定可能最低周期を下回っていなけ
ればステップ206に進む。 【0038】ステップ205では、操舵半周期フラグを
NGにセットしてステップ206に進む。ステップ20
6では、操舵半周期カウンタをクリアしてステップ11
0に進む。 【0039】ステップ207では、操舵半周期カウンタ
をインクリメントしてステップ208に進む。ステップ
208では、操舵半周期カウンタが粘性係数推定可能最
低周期以上であるかどうかが判定される。操舵半周期カ
ウンタが粘性係数推定可能最低周期以上であればステッ
プ209に、操舵半周期カウンタが粘性係数推定可能最
低周期未満であればステップ110に進む。ステップ2
09では、操舵半周期フラグをOKにセットしてステッ
プ110に進む。 【0040】ステップ110では、ローパスフィルタ後
のハンドル角でローパスフィルタ後のハンドル角前回値
を書き換え、ハイパスフィルタ後のハンドル角でハイパ
スフィルタ後のハンドル角前回値を書き換えて、ステッ
プ101に戻る。 【0041】図8に、入力データを変化させたときの粘
性係数推定データを示す。図8(a)は、車速を20km/h
又は40km/h、操舵速度を2rad/s又は4rad/s、操舵角を2
2.5度付近、45度付近、90度付近、180度付近としたもの
である。操舵速度が4rad/sで操舵角を22.5度付近とした
場合、車速が20km/hであるか40km/hであるかに関わらず
粘性係数として異常値(負の値)が推定された。また、
図8(b)は、車速を20km/h又は40km/h、操舵角を±45
度又は±90度とし、操舵速度を0.5rad/s付近、1rad/s付
近、2rad/s付近、4rad/s付近、8rad/s付近としたもので
ある。操舵速度が8rad/sで操舵角を±45度とした場合、
車速が20km/hであるか40km/hであるかに関わらず粘性係
数として異常値(0又は負の値)が推定された。本発明
ではこれらの異常値により粘性係数が置き替えられいの
で精度良く粘性係数を推定できる。
グ装置100のハードウェア構成図。 【図2】電動パワーステアリング装置100のモータ制
御装置200の制御ブロック・ダイヤグラム。 【図3】アシスト制御部20の構成を示すブロック図。 【図4】アシスト制御部20の作用原理に係わる物理公
式の公式表。 【図5】前輪横滑り角αfの推定手順を示したフローチ
ャート。 【図6】オンライン最小2乗法に基づいて粘性係数ρの
値を推定する推定手順のフローチャート。 【図7】操舵半周期が350ms以下の場合、粘性係数を置
き替えないためのフローチャート。 【図8】(a)は、横滑り角推定のための運転状況であ
る車速と操舵角の時間変化を示すグラフ図、(b)は、
(a)の状態で推定された横滑り角の時間変化を示すグ
ラフ図。 【符号の説明】 θp … ピニオン角 ωp … ピニオン角速度 Tp … 運転者の操舵トルク Ts … セルフアライニングトルク(SAT) Td … 外乱トルク(粘性トルクとSATの和) Tm … モータの出力トルク(補助トルク) g … ギヤ比 u … 車速 Je … 操舵系の回転運動に関する全慣性(イナーシ
ャ) d … 操舵系に作用する全トルク dh … 全トルクdの推定値 h … 下付きの添字(その変数が推定値であることを
示す) ρ … 粘性トルクのピニオン角速度ωpに係わる粘性
係数 αf … 前輪横滑り角 κ … 前輪横滑り角αfに対するセルフアライニング
トルクの勾配 A … 定数行列(3行×3列) B … 定数行列(3行×2列) C … 定数行列(3行×3列) D … 定数行列(3行×2列) G … オブザーバ・ゲイン(3行×2列の定数行列) x … 状態ベクトル(3行×1列の縦ベクトル) z … 状態ベクトル(2行×1列の縦ベクトル) k … 時刻tに対応し、離散化された時刻パラメータ
(配列引数) q(k) … ρ,κから成る推定値ベクトル(2行×1列
の縦ベクトル) K(k) … 状態ベクトル(2行×1列の縦ベクトル) P(k) … 可変行列(2行×2列)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 電気モータによりアシストトルクを付与
するようにした電気式操舵制御装置において、 操舵角速度に依存した反力を与える操舵系の粘性係数に
関連する物理量である粘性係数関連値を推定する粘性係
数関連値推定手段と、 操舵周期を検出する操舵周期検出手段と、 前記操舵周期検出手段により検出された操舵周期が所定
値よりも短い期間においては、前記粘性係数関連値推定
手段により粘性係数関連値を推定することなく、当該操
舵周期が所定値よりも短い期間に入る前に推定された粘
性係数関連値を現時刻での推定値とする補正手段と、 前記粘性係数関連値推定手段及び前記補正手段により推
定された前記粘性係数関連値に基づいて前記アシストト
ルクを制御するアシストトルク制御手段とを有すること
を特徴とする電気式操舵制御装置。
Priority Applications (1)
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| JP2002090006A JP4019760B2 (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 電気式操舵制御装置 |
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| JP2002090006A JP4019760B2 (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 電気式操舵制御装置 |
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| JP (1) | JP4019760B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1882623A3 (en) * | 2006-07-25 | 2008-09-17 | NSK Ltd. | Electric Power steering apparatus |
| JP2010070037A (ja) * | 2008-09-18 | 2010-04-02 | Mitsubishi Electric Corp | 電動パワーステアリング装置 |
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2002
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1882623A3 (en) * | 2006-07-25 | 2008-09-17 | NSK Ltd. | Electric Power steering apparatus |
| JP2010070037A (ja) * | 2008-09-18 | 2010-04-02 | Mitsubishi Electric Corp | 電動パワーステアリング装置 |
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| JP4019760B2 (ja) | 2007-12-12 |
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