JP2003286041A - シリカ板及びシリカ板の製造方法 - Google Patents
シリカ板及びシリカ板の製造方法Info
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Abstract
の製造に適するシリカの製造方法と大形シリカ板を提供
するものである。 【解決手段】管状のシリカ体1に軸方向にスリット2を
形成し、スリット2が上面となるように炉内へ載置し管
が板状になるまで加熱することを特徴とするシリカ板の
製造方法である。
Description
板の製造方法に係わり、特にLCD製造などに必要な大
型マスク等に用いられるシリカ板及びシリカ板の製造方
法に関する。
合成される。気相反応法によって合成された合成シリカ
の粗製インゴットは、ほぼ円柱状であり、成長面に沿っ
て層状の脈理が残存している。この粗製インゴットを成
形型内に設置し、高温に加熱しつつ押棒等で加圧するこ
とにより所定の形状、例えば角柱状に成形している。こ
うして得られた成形体(ブロック)を薄肉にスライスし
てフォトマスク材、CVD装置用窓材、光学用合成シリ
カなどの最終製品を得ている。
公報(特許文献1参照)に記載のようにグラファイトで
構成されている。この公報記載のグラファイト質または
黒鉛質の成形型に合成シリカインゴットを収納して加熱
すると、SiO2とCが反応しSiOガスとCOガスが
発生する。特に、1700℃以上の温度になると、Si
OガスとCOガスが多量に発生し、これらのガスが合成
シリカ中に入り込んだり、合成シリカの表面を粗して、
合成シリカ製品の品質に悪影響を与える。合成シリカの
粘性は高温になる程低下するので、高温で成形を行う方
が容易である。しかし、1700℃以上の温度では、S
iOガスとCOガスが多量に発生するため、特に短時間
で成形を終了させなければならない。そのため、粘性が
比較的小さくなる1600〜1700℃の高温で、押棒
等による加圧装置を用いて成形が行われてきた。他方、
1600℃以下の温度では、粘性が比較的大きいため加
圧を行っても成形に時間を要しそのため失透が生じ易い
などの欠点があった。また、高温炉において、押棒等に
よる加圧装置の機構は実現されにくい。
高温で短時間成形を行い発生したSiOガスとCOガス
を、成形型に使用した多孔体により外部に排出させる方
法が特開平5−17174号公報(特許文献2参照)に
記載されている。しかし、この公報記載の方法は、合成
シリカインゴットと成形型との反応による材料損失が大
きいだけでなく、成形型の焼損による形状の変化はブロ
ック形状に影響を与え、その後スライス工程で材料損失
が嵩んでしまう。さらに、発生したSiOガスとCOガ
スを合成シリカの表面から排出するために、真空炉が必
要となり、装置のコストが増大する。また、近年合成シ
リカ製マスクにはLCDのような大型板材を必要とする
ため、上記のような問題が一層顕著となる。
は、長さあるいは幅が1mを越えるものを製造する場
合、大型のインゴットや、消耗品であるカーボン部材は
大型のものが必要となって、小さいものを製造する場合
より、価格単価が高くなり製造コスト面で大きな問題と
なっている。特にカーボン部材は、不純物によるシリカ
板の失透を防止するためにハロゲンガスにより純化が不
可欠であり、また温度が高いほどSiO2と反応して珪
化するため消耗が大きくなり、製造コストが高くなる。
さらに、設備的面から見ても大型インゴット製造設備、
大型平面研削機等設備投資に対しても負担が大きい。
は合成シリカより光学的特性等が劣るが、安価で炉材の
心配がなく低温で製造できるソーダガラスや結晶化ガラ
ス等が多く代用されており、特性上問題になっている。
一方セラミック質等の成形型を使用する場合も同様に、
溶融用大型ケースが必要となりコスト面で大きな問題と
なっている。
型内で1800℃以上の高温で溶融し、強制または自重
によりダイスより引き出し、パイプ状に成形するか、イ
ンゴットを中空の状態に加工し、回転加熱によりパイプ
状に成形することができるが、この製造方法では直接シ
リカ板を製造できない。また、シリカルツボ、シリカベ
ルジャーは、シリカ粉を用いアーク回転加熱成形法によ
り製造できるが、この製造方法でも、直接シリカ板を製
造することはできない。
のようにして製造されたシリカパイプを拡開し、押型に
より板状にする必要がある。しかしながら、このように
押型により板状化する方法では、シリカ板材に応力が掛
かり、歪が発生し、また、残留応力を除去するための熱
処理が必要となり、生産性が低下して高価になる。
板材を製造しようとすれば、透明シリカ板と不透明シリ
カ板を製造後、溶着させる方法を採らねばならないが、
コスト的に高く問題があった。さらに、特開平11−1
16265号公報(特許文献3参照)の段落番号001
0及び図11には、不透明シリカ層の表面を透明シリカ
層で覆う2層シリカに関する記載があるが、この公報記
載の2層シリカは、シリカインゴットを板状に切断して
2層シリカ板を製造するもので、上記従来の製造方法と
同様に大型のインゴットや、消耗品であるカーボン部材
は大型のものが必要となって、価格単価が高くなり製造
コスト面で大きな問題がある。
く、製造コストが安く、かつ、高品質な大型板材の製造
に適するシリカ板の製造方法が要望されていた。また、
安価で高品質かつ大型の単層あるいは多層シリカ板が要
望されていた。
もので、材料歩留がよく、製造コストが安く、かつ、高
品質な大型板材の製造に適するシリカを容易に得ること
ができる製造方法を提供することを目的とする。また、
安価で高品質かつ大型の単層あるいは多層シリカ板を提
供することを目的とする。
次のような結果を得た。
管状に加熱整形するか、インゴットを経ずに直接管状に
成形する。次に、シリカ管を軸線に沿って水平に平板上
に放置して、十分高い温度に加熱すると、シリカ管はつ
ぶれて、畳み込んだ変形が起こることは予想がつくが、
このシリカ管にその軸方向に沿って、全長にわたってス
リット状の開口を設けると、従来は、上記特許文献4の
如く、強制的に開かない限り、管の内側に向って畳み込
みが起ると思われていた。しかし、その変形プロセスが
どうなるかについては、一概に判断すべきでないと考
え、依然二通りの可能性があると考えた。その一つは、
誰もが想像する開口無しの合成シリカ管の変形と同じ、
スリット両側の上部管壁は垂れて両側に畳み込んだ変形
が起こること、他の一つは、畳み込んだ変形ではなく、
成形時間が十分長ければ、一枚の板となることである。
上記条件で、スリット状開口付きのシリカ管の成形プロ
セスを計算機でシミュレーションを行い、また、実験で
も同様の結果を再現させることに成功し、一枚の板に開
くプロセスが正しいことが確かめられた。実験の際、対
称性の変形を保証することができれば、変形プロセスを
再現でき、さらに、この変形プロセスの特徴は変形体の
粘性係数に関係しないことを確認し、上記問題を解決で
きることを見出した。本発明はかかる知見に基づくもの
である。
め、本発明の1つの態様によれば、管状のシリカ体に軸
方向にスリットを形成し、スリットが上面となるように
炉内へ載置し管が板状になるまで加熱することを特徴と
するシリカ板の製造方法が提供される。これにより、材
料歩留がよく、製造コストが安く、かつ、高品質な大型
板材の製造が可能となる。
体に軸方向にスリットを形成し、スリットが上面となる
ようにシリカ体を水平に炉内で固定し、シリカ体の下端
と上端の温度が下端温度≧上端温度となるように加熱
し、制御することにより管を開くことを特徴とするシリ
カ板の製造方法が提供される。これにより、材料歩留が
よく、製造コストが安く、かつ、高品質な大型板材の製
造が可能となる。
シリカ体に軸方向にスリットを形成し、スリットが上面
となるようにシリカ体を炉内で固定し、シリカ体の両側
面と下端の温度が下端温度≧両側面温度となるように加
熱し、制御することにより管を開くことを特徴とするシ
リカ板の製造方法が提供される。これにより、材料歩留
がよく、製造コストが安く、かつ、高品質な大型板材の
製造が可能となる。
度を1600℃以下で制御する。これにより、シリカと
モールドの反応を防止することができて、シリカ板の品
質を改善することができ、また、成形温度の低下によ
り、成形装置に使用する周辺材料の選択範囲が広くな
り、場合によっては、成形炉の真空条件を不要とし大気
条件でも成形が可能となる。
シリカ体の内側に平行となり内周面に接する一対の支持
体をもって軸方向に沿ってスリットを上向きにして支持
される。これにより、シリカ体の移動が抑制され、より
確実に管が開かれる。
は、シリカ体のスリットに移動抑止部材を挿入する。こ
れにより、シリカ体の移動が抑制され、より確実に管が
開かれる。
は、シリカ体の外周から内周方向に向けて幅狭になるよ
うに形成される。これにより軟化成形後の機械加工をな
くし、あるいは極力低減することが可能となって、製造
効率が向上し、また、機械加工に伴う残留応力が低減さ
れ、残留応力をなくすための熱処理をなくしあるいは短
縮が可能となる。
のいずれか1項に記載のシリカ板の製造方法により製造
されるシリカ板である。これにより、安価で高品質かつ
大型板材が実現される。
上傾いた脈理が存在しない。これにより、フォトマスク
材、光学用シリカに適するシリカ板が得られる。
量が100ppm以上の高純度透明シリカ層と多気泡シ
リカ層を2層以上有し、厚さが3〜100mmであるこ
とを特徴とするシリカ板が提供される。これにより、安
価で高品質かつ大型の多層シリカ板が実現される。
圧または常圧でアーク回転溶融して、管状またはルツボ
状に溶融成形を行い、管状のシリカ体を製造し、このシ
リカ体にスリット切断加工またはシリカ体を複数に分割
切断加工後、減圧または、不活性雰囲気で常圧1350
℃〜1800℃の温度で加熱し自重により粘性変形によ
って平坦な板材に成形される。これにより、成形温度を
十分低くすることができ、また、スライス工程が不必要
であり、材料損失がなく材料歩留がよく、さらに、特別
な装置を必要とせず、処理時間も短く製造できるので製
造コストが安くなり、また、高品質かつ大型化が実現さ
れる。
活性雰囲気の常圧で中心抵抗加熱回転溶融して、管状ま
たはルツボ状に溶融成形を行い、管状のシリカ体を製造
し、このシリカ体にスリット切断加工またはシリカ体を
複数に分割切断加工後、減圧または、不活性雰囲気で常
圧1350℃〜1800℃の温度で加熱し自重により粘
性変形によって平坦な板材に成形される。これにより、
製造コストが安くなり、また、高品質かつ大型化が実現
される。
らに由来するものでも良いが、合成シリカとすれば、よ
り大きな本発明の効果を得ることができ、好ましい。
あるインゴットから製造する方法であり、ほぼ軸方向に
垂直な方向に脈理のある合成シリカのインゴットを準備
し、マンドレル(中子)を有する加熱炉中で加熱し、マ
ンドレルを移動させてまたは合成シリカインゴットを移
動させて、脈理が同心円状に入った管状の合成シリカ体
を製造し、この管状合成シリカ体を用いて、請求項1〜
7のいずれかの方法でシリカ板を製造する合成シリカ板
の製造方法である。これにより、大型のフォトマスク等
を歩留り良く、容易に製造することができる。
直な方向に脈理のある合成シリカのインゴットを準備
し、このインゴットを貫通孔形成のためのマンドレルを
有する加熱炉中で加熱し、マンドレルを移動させてまた
は合成シリカインゴットを移動させて、脈理が同心円状
に入った管状の合成シリカ体を製造し、この管状合成シ
リカ体を用いて、請求項1〜7のいずれか1項に記載の
方法で製造したシリカ板からなるマスクが実現される。
これにより、大型のマスクを容易に得られる。
製造方法の第1実施形態について添付図面を参照して説
明する。
のシリカ板の製造方法は、管状のシリカ体(以下、単に
管状体という。)1に軸方向にスリット2を形成し、ス
リット2が上面となるように管状体1を水平に加熱炉内
に設けられた平坦なモールドとしての基台3に載置し、
スリット2に細長板状の移動抑制部材4を遊挿して固定
し、シリカ体1の下端と上端の温度が下端温度≧上端温
度となるように、例えば、シリカの軟化点温度以上で1
600℃以下に制御して行う。このとき上端温度と下端
温度の差は100℃以下、好ましくは5〜40℃であれ
ばよい。
行って図2に示した成形プロセスのように、成形時間と
成形温度が相互依存し、スリットの両側の管壁が対称に
変形するようにして平板化される。また、本製造方法は
シリカ体のスリットを初期段階で中心に位置させれば、
治具を使わず安定的に成形できるシンプルな製造方法で
ある。
が可能であり、このように成形温度を下げることによ
り、シリカとモールドの反応を防止することができ、シ
リカ板の品質を改善することができる。また、成形温度
の低下により、成形装置に使用する周辺材料の選択範囲
が広くなり、場合によっては、成形炉の真空条件を不要
とし大気条件でも成形が可能となる。しかし、連続炉な
どで実施する場合は、ある程度管が開いたところで、次
のステージへ移動し、高温で加熱してもよい。また、コ
スト高になるが、最初から1600℃以上としてもシリ
カ板は得られる。失透が問題にならない場合や、天然の
シリカを用いる場合は1800℃以下でもよい。
することを防止するため、また、マスク材として利用す
るために水素分子を多く残留させるためには1360℃
以上1480℃以下で実施することが好ましい。この温
度範囲であっても少なくとも肉厚2mm〜30mmまで
の管状シリカにおいて管開きが可能である。また、種々
の粘性を有するシリカに適用可能である。
より製造されたシリカインゴットを管状に成形して製造
され、その偏肉は20%以内であるのが好ましい。肉厚
が20%以上異なるところがあると、うまく管が開かな
い可能性がある。
示すように、モールドとしての基台3に載置された管状
体1のスリット2に細長板状の移動抑止部材4を挿入
し、この移動抑止部材4をこの移動抑止部材4の両側に
設けられた支持台(図示せず)で支持することで行う。
状のシリカの端面から他の端面まで、一貫していること
が必要である。
られ、バッチ式炉であっても、連続炉であってもよい。
から平板になるまでの成形速度は、従来のインゴットか
ら成形する方法に比べて、同様な温度条件で10〜10
0倍ほど速くなるため、成形温度を十分低くすることが
できる。また、成形型を用いないのでスライス工程が不
必要であり、材料損失がなく材料歩留がよく、また、特
別な装置を必要とせず、処理時間も短縮できるので製造
コストが安くなり、さらに、高品質な大型板材の製造に
適する。
した第1実施形態のシリカ板は、従来方法に比べ熱処理
工程が加わるためシリカ中の水素分子濃度が減少し、水
素分子濃度が表面で少なく、中心部で多くなるように傾
斜する、例えば1600℃以下の低温で管開き成形した
場合、表層から約2mmまで水素分子濃度が1×10
18molecules/cm3以下となるが、その内
側はマスク材としての機能を十分満足するシリカ板とな
る。管開き法により生じる歪みについては、10時間以
上の除冷をすることで問題にならない。脈理について
は、図23(a)に示すように通常インゴット中に横に
存在するが、製管プロセスにおいてマンドレルが入り込
み、シリカガラスが引張られることにより、管の同心円
状に変形されるため(図23(b))、その管を管開き
成形した場合には、上下対称の横並びになり、非常に良
い状態となる(図23(c))。この結果、目視により
問題となる傾きの大きな脈理は観察されない。これに対
して、従来の真空溶融成形では、インゴットの径が同じ
でも(図23(a))溶融型(モールド)を大きくした場
合(図23(d))、すなわちzを大きくした場合、当
初から存在する脈理の移動が大きくなるため溶融型の先
端部で平面とのなす角度が45°以上になる脈理が観察
される(図23(e))。LCD用大型マスク等の大型
シリカ製品において、従来方法で成形した場合、製造上
不良が発生し易くなり、コスト面でも管開き成形法が有
利になる。上記のように第1実施形態のシリカ板は、悪
影響を及ぼす脈理が存在せず、フォトマスク材、光学用
シリカに適するシリカ板が得られる。
積を重ねてインゴットを製造するため、インゴットの軸
線に垂直に脈理が存在してしまう。マスク材とするには
脈理の影響を受けないように注意して板状に成形せねば
ならなかったが、本発明のように、一度製管すれば、脈
理を同心円状とすることができる。このようにして得た
管状の合成シリカと請求項1〜7のいずれかの方法を組
み合わせれば、脈理の問題を容易に解決することができ
る。
用いられるスリットの変形例について説明する。
おけるスリットは平行に形成されるのに対して、本変形
例のスリットは外周から内周方向に向けて幅狭になるよ
うに形成されている。
スリット2Aは、管状体1Aの外周1Aaから内周1A
b方向に向けて幅狭になるよう(楔状)に形成されてい
る。本変形例のスリット2Aが切込まれたシリカ管状体
1Aを上述した本発明に係わるシリカ板の製造方法によ
り平板化した場合には、図12に実線で示すように、シ
リカ板10Aの端面1Acが平面に対して垂直に形成さ
れる。従って、軟化成形後の機械加工量をなくし、ある
いは極力低減することが可能となって、製造効率が向上
し、また、機械加工に伴う残留応力が低減され、残留応
力をなくすための熱処理をなくしあるいは短縮できる。
て、素材に強制的な力を加えずまた素材の肉厚精度に影
響しない程度の加熱、軟化条件に於いては、素材管状体
の内外径差が成形後の板の端面形状に大きく影響し、肉
厚の大きな素材を用いた場合は、スリット加工形状にも
よるが、管状体内周側の辺は短く、外周側の辺は長くな
るため、成形後の板を管状体断面方向から観察すると図
12に点線で示すように台形1Adになる。
形態について説明する。
施形態のシリカ板が透明層の単層であるのに対して、透
明層と不透明層の多層である。
リカ板10Bは、OH基の含有量が100ppm以上の
高純度透明シリカ層10Bbと多気泡シリカ層10Ba
を2層以上有し、厚さが3〜100mmのシリカ板であ
る。
係わるシリカ板の製造方法を用いて製造されるが、これ
に用いられる管状体1Bは、次のようにして製造され
る。
製造装置41Bを用いて行われ、回転駆動源を稼働させ
て回転軸42Bを矢印の方向に回転させることによって
ルツボ成形用型43Bを所定の速度で回転させる。ルツ
ボ成形用型43B内に、原料供給ノズル44Bで、上部
から高純度のシリカ粉末を供給する。供給されたシリカ
粉末は、遠心力によってルツボ成形用型43Bの内面部
材45B側に押圧されルツボ形状の成形体R1として形
成される。減圧機構46Bの作動により内側部材15B
内を減圧し、さらに、不活性ガス供給管47Bからヘリ
ウムガスまたはアルゴンガス、例えばヘリウムガスを一
定量の割合で成形体R1の中空部R1iに供給する。ヘ
リウムガスの供給所定時間経過後、アーク電極48Bに
通電、継続し、成形体R1の内側から加熱し、成形体R
1の内表面R1Sに溶融層を形成する。
泡を多数含む不透明層を適切に形成するために、減圧機
構46Bを調整もしくは停止してルツボ成形用型2内の
減圧を調整もしくは停止させる。減圧を低減もしくは停
止した状態でさらに全アーク溶融所定時間アークを継続
し、アーク溶融開始から、一定時間経過後にヘリウムガ
スの供給を停止し、ヘリウムガスの供給を停止後、停止
と同時に水素ガス供給管48Bから一定量の割合で水素
ガスを成形体R1の中空部R1iに供給する。水素ガス
の供給開始は、遅くともアーク溶融停止の数分前に行わ
れ、かつ全アーク溶融時間に対する一定割合の時間経過
以降に行われる。アーク溶融開始から所定時間経過後、
アーク通電を停止し、水素ガスの供給を止めて溶融ルツ
ボ製造工程は終了する。
にシリカルツボRに形成されるシード層(内表面)と外
側の不透明層に含まれる気泡量を適切に低減でき、さら
に、ヘリウムガスの供給及び製造工程の後半における水
素ガスを供給することにより、著しく透明層の気泡量の
低減が図れ、また、減圧溶融を行うことにより、透明層
中に残存する気泡量を低減することができ、従って、外
層が不透明層と内層が透明層のシリカルツボが製造でき
る。なお、ルツボ成形用型の底部構造を変更すること
で、直接管状体を形成することもできる。このような層
構造を有する管状体は合成シリカよりも、むしろ天然の
シリカ(石英)を用いた方が製造し易い。
と底部が切除されて管形状にされ、さらに、図15に示
すように、不透明層1Ba及び透明層1Bbからなる多
層の管状体1Bにスリット2B切断加工または、図16
あるいは図17に示すように、管状体を複数に分割切断
して円弧体1B1に加工後、図18〜図20に示すよう
に、管状体1Bあるいは円弧体1B1を減圧または、A
r、N2等不活性雰囲気、常圧で好ましくは1350℃
〜1800℃、より好ましくは1350℃〜1500
℃、特に好ましくは1360℃〜1480℃の温度で加
熱し、自重により粘性変形によって平坦なシリカ板に成
形される。
透明層と遮熱効果を有する不透明層からなる多層を有す
る。
形態について説明する。
施形態のシリカ板がアーク回転溶融により製造されたル
ツボあるいは管状体から製造されるのに対して、中心抵
抗加熱回転溶融によって製造されたルツボあるいは管状
体から製造される。
られるルツボあるいは管状体は、図21に示すように、
中心抵抗加熱回転溶融装置51Cの管状型52Cを、長
手方向軸を中心に回転させながら、この中にシリカ粉末
を充填する。シリカ粉末はその遠心力で管状型52Cの
内面に均一に押圧され、管状型52C内面にシリカ粉末
管状体53Cが成形される。次に、管状型52Cの中に
挿通されている発熱体54Cに通電して、上記シリカ粉
末管状体53Cの内側53Cbからこれを加熱して溶融
する。それと共に、ハウジング55Cのガス吹き込み孔
56Cから水素ガス及び/またはヘリウムガスを所定時
間供給する。ここにおけるガスの供給は、例えば所定割
合のヘリウムガスである。これによって、管状体53C
は溶融開始時から、水素またはヘリウムガスがシリカ粉
末の層を通過して外側から内側に吹き込まれる。また、
上記供給時間の設定により、実質的に無気泡な透明シリ
カ層の厚さを調整することができる。
く、シリカ管内面に形成されたシリカ中も通過して排気
されるので、内層には気泡がほとんどなく透明なシリカ
とすることができる。その後、水素またはヘリウムガス
の供給を停止しハウジング内を減圧し加熱溶融し、冷却
後、管状体を型から外し、外層の未溶融部分を研磨して
除去し、従って、外層が不透明層と内層が透明層のシリ
カ管状体が製造できる。なお、管状体成形用型、発熱体
及びハウジングの構造を変更することで、シリカルツボ
を形成することができる。
は、上記第2実施形態のシリカ板と同様にして平坦な板
材に成形される。製造コストが安くなり、また、高品質
かつ大型化も可能である。
砲弾状のインゴットから板状体を製造する方法である。
シリカを溶融堆積して得たインゴットは、一般的である
が、堆積させて製造するため、図23(a)のようにほ
ぼ水平方向に脈理が存在する。このインゴットから管状
体を製造するためにまず、マンドレルをインゴット内に
挿通させ、中心部に貫通孔を形成させる。インゴットの
径に対応した加熱炉内にインゴットを配置し、上方また
は下方にマンドレルを配置し、インゴットを加熱軟化さ
せたところで、マンドレルとインゴットを同軸上で相対
的に移動させ、マンドレルがインゴットを貫通するよう
にする。このとき、インゴットはマンドレルにひきずら
れるように変形して管状体となり、それと同時に図23
(b)のように脈理は同心円状になる。
形態のように成形すれば脈理のない、大型マスク等に最
適な板状体を製造することができる。すなわち、大型化
でき、製法が容易となることに加えて脈理の問題を解決
することが可能となるのである。なお、脈理とは、図2
3(c)や(e)のように板材の側面から目視で観察す
ることができる。板の面と平行に入っている脈理は、使
用上問題ないが、図23(f)に示すように、板の面と
脈理との角度αが、例えば40°を超えるような角度を
もつ脈理があるとマスク材としては不適当とされる。本
発明では、40°以下に制御することが容易に可能であ
るが、好ましくは30°以下、さらに好ましくは20°
以下とすることである。
方法を用いて管状のシリカ体の成形温度と成形時間の相
互依存を調べる。東芝セラミックス製シリカT−404
0(登録商標)のシリカ管(外径D/厚さt=16.
4)の成形温度と成形時間の関係を図3に示す。本成形
プロセスでは、シリカ板の端部(スリット部の片側)が
完全に基台に接触するまでの時間は理論上では無限大と
なるために、実用上では、展開した板の長さ(シリカ管
の周長)の90%と95%が基台に接触する時間を表示
している。図示したように、1600℃では、それぞれ
の成形時間は1.87時間と2.83時間である。
に用いられる成形装置の上面図と側面図を図4及び図5
に示す。スリット付きのシリカ管11は一対の細長円柱
状の支持体12により支持される。この支持体12は基
台13の側壁14に形成された凹部15により支持され
る。シリカ管のスリットを真上に向かせるためには、移
動抑止部材16は基台13の側壁14の凹部15に差し
込んで、スリットを通させる。図6は図4及び図5に示
す成形装置を用いたシリカ管の成形プロセスを示す。
対称に変形させ平板化するには、上記一対の支持体はこ
れが外接する円の直径がシリカ管の内径より小さくなる
よう対称に配置してもよい。シリカ管の上部円弧の部分
と接触し、その接触点とシリカ管の水平直径となす中心
角が0〜60°まで、好ましくは0〜30°までにする
と、より好ましいことが判明した。
カ板の製造方法に用いられる他の成形装置の上面図と側
面図を示す(なお、図中では対称性のため、半分のみを
示した)。スリット付きのシリカ管21は2本の円柱状
の支持体22により支持される。この支持体22は基台
23の側壁24により支持され、その上で滑動が可能で
ある。支持体22は中心に寄せるのを防止するために、
止め突起部27を設ける。シリカ管のスリットを真上に
向かせるためには、移動抑止部材26を基台23の側壁
24の凹部25に差し込んで、スリットに遊挿させる。
シリカ管の開き変形において、支持体22はシリカ管の
変形と共にシリカ管の内面と接触しながら、基台23の
側壁24の斜面に沿って下部に滑動する。このようにし
て、成形プロセス中にも、2本の支持体22により変形
の対称性を実現させる。シリカ管の開き変形は基台23
の側壁24上のもう一本の止め突起部28まで進むと、
シリカは大きな面積でモールドと接触し、安定的に対称
性条件を確保できることになる。このとき、支持体22
は止め突起部27、28に止められる。図示した条件に
は、成形初期段階では、シリカ管は下部のモールドから
一定の距離で離れている。初期状態ではシリカ管の下部
とモールドとの間の距離はシリカ管の上部と支持体22
の中心線までの距離と等しいか、それより小さくなるよ
うに設置される。この距離をなくしてもよい。若干の距
離を設けることにより、成形効率を上げることが可能で
ある。即ち、同上の成形条件においては、成形時間が短
縮できる。しかし、その短縮量は1.2%程度にとどま
る。
リカ板の製造方法に用いられる他の成形装置の上面図と
側面図を示す。本成形装置においては、一枚の平衡部材
31を有している。この平衡部材31の幅はシリカ管3
2の内径より小さく、可能なかぎり大きくした方がよ
い。平衡部材31は基台33に設けられた案内柱34に
昇降自在に取付けられている。この平衡部材31が案内
柱34に沿って移動するときに、その水平面が変わらな
い。シリカ管32の平板化成形において、平衡部材31
は下部へ移動する。これにより、シリカ管32の開き変
形はその対称性が保証される。移動抑止部材36は基台
33の上部に設けた凹部35に立設され、シリカ管32
のスリット37に遊挿される。これにより、成形の初期
状態の対称性も保証される。
mm×内径170mm×長さ200mmのシリカパイプ
にスリット加工し、平板化(開き)成形を行い、外周及
び内周側の板寸法を測定した。その結果、開き前後の寸
法変化は5点測定の平均で、外周側612mm→572
mm、内周側516mm→564mmで、成形後板の内
外周寸法の差が8mmとなり、平板の端面が図12に点
線で示すように台形になっていた。
の内外周寸法差が8mmであったので、図11に示すよ
うに、管状体に対して、外周長さ608mm(612m
m−4mm)、内周長さ520mm(516mm+4m
m)になるように楔状のスリット加工を行った後、平板
化(開き)成形を行った。その結果、図22(a)及び
図22(b)に示すように、平板の外周側長さ、内周側
長さ共に568mmmとなり、両表面と端面が垂直な平
板に成形できた。
シリカ粉末からアーク回転放電溶融によりφ400(外
径)×400(長さ)×20(肉厚)mmのルツボを成
形した。得られたルツボ形状の底部を除去し、φ400
×300×20mmの管状体にし、さらに、スリットを
入れた。加工後、10重量%HFで1時間洗浄し、加工
不純物を除去した。このスリット入りのシリカ管状体を
ハロゲンガスで純化したカーボンモールド上にスリット
から対称になるように置き、雰囲気を高純度Arガスに
置換して1450℃、3時間の熱処理を行った。この結
果幅1200×長さ300×肉厚20mmで透明層10
mmと多気泡を有する不透明層10mmを持つ高純度シ
リカ板が製造できた。得られた板材についてレーザーラ
マン法によりOH濃度を測定した結果、透明層で平均約
200ppm、不透明層で平均約90ppmの均一な分
布が得られた。
シリカ粉末から中心抵抗加熱溶融によりφ300(外
径)×1000(長さ)×10(肉厚)mmの管状体を
成形した。得られたパイプ形状にスリットを入れた。加
工後、10重量%HFで1時間洗浄し、加工不純物を除
去した。このスリット入りのシリカ管状体をハロゲンガ
スで純化したカーボンモールド上にスリットから対称に
なるように置き、雰囲気を高純度Arガスに置換して1
450℃、2.2時間の熱処理を行った。この結果幅9
40×長さ1000×肉厚10mmで多気泡を有するシ
リカ板が得られた。
シリカインゴットを準備した。このインゴットを、炉内
径がインゴットとほぼ同様の加熱炉内に、軸が鉛直にな
るように配置した。インゴットの下方には管に成形する
ためのマンドレル(中子)がある。この状態でインゴッ
トを加熱軟化させ、マンドレルと炉壁の間を強制的に通
過させた。冷却するとインゴットは管状(内径150m
m、肉厚20mm、長さ500mm)に成形されてお
り、脈理は、同心円状に入っていた。このインゴットを
用いて、実施例7と同様に処理した。幅500×長さ5
00×肉厚20mmの板材が得られた。脈理の様子を確
認したところ、図23(d)のように入っており、マス
ク材としての使用に適していた。
れば、合成、天然(シリカ)いずれの原料を用いた場合
に拘らず、材料歩留がよく、製造コストが安く、大型板
材の製造に適するシリカの製造方法を提供することがで
きる。また、本発明に係わるシリカ板によれば、安価で
高品質かつ大型の単層あるいは多層シリカ板を提供する
ことができる。
概念図。
化のシミュレーション図。
成形温度と成形時間の関係図。
る成形装置の平面図。
る成形装置の側面図。
シリカ板の製造方法による平板化のシミュレーション
図。
る他の成形装置の平面図。
る他の成形装置の側面図。
る他の成形装置の平面図。
れる他の成形装置の側面図。
態におけるスリットの変形例を示す概念図。
態にスリットの変形例を用いて製造したシリカ板の状態
図。
図。
に用いられるシリカルツボ製造装置の概念図。
られるシリカ管状体の斜視図。
られるシリカ円弧体の斜視図。
られるシリカ円弧体の斜視図。
方法の概念図。
方法の概念図。
方法の概念図。
に用いられるシリカ管状体製造装置の概念図。
の変形例を用いて製造したシリカ板の長さの変化を示す
試験結果図。
((d)〜(f))によりインゴットからシリカ板を製
造した時の脈理の発生状態を示す概念図。
Claims (15)
- 【請求項1】 管状のシリカ体に軸方向にスリットを形
成し、スリットが上面となるように炉内へ載置し管が板
状になるまで加熱することを特徴とするシリカ板の製造
方法。 - 【請求項2】 管状のシリカ体に軸方向にスリットを形
成し、スリットが上面となるようにシリカ体を水平に炉
内で固定し、シリカ体の下端と上端の温度が下端温度≧
上端温度となるように加熱し、制御することにより管を
開くことを特徴とするシリカ板の製造方法。 - 【請求項3】 管状のシリカ体に軸方向にスリットを形
成し、スリットが上面となるようにシリカ体を炉内で固
定し、シリカ体の両側面と下端の温度が下端温度≧両側
面温度となるように加熱し、制御することにより管を開
くことを特徴とするシリカ板の製造方法。 - 【請求項4】 管状のシリカ体の最高温度を1600℃
以下で制御することを特徴とする請求項2または3に記
載のシリカ板の製造方法。 - 【請求項5】 上記シリカ体は、シリカ体の内側に平行
となり内周面に接する一対の支持体をもって軸方向に沿
ってスリットを上向きにして支持されることを特徴とす
る請求項1〜4のいずれか1項に記載のシリカ板の製造
方法。 - 【請求項6】 上記シリカ体は、シリカ体のスリットに
移動抑止部材を挿入することにより支持されることを特
徴する請求項1〜4のいずれか1項に記載のシリカ板の
製造方法。 - 【請求項7】 上記スリットは、シリカ体の外周から内
周方向に向けて幅狭になるように形成されることを特徴
とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のシリカ板の
製造方法。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載のシ
リカ板の製造方法により製造されたことを特徴とするシ
リカ板。 - 【請求項9】 目視で観察して、40°以上傾いた脈理
が存在しないことを特徴とする請求項8に記載のシリカ
板。 - 【請求項10】 OH基の含有量が100ppm以上の
高純度透明シリカ層と多気泡シリカ層を2層以上有し、
厚さが3〜100mmであることを特徴とするシリカ
板。 - 【請求項11】 シリカ粉を減圧または常圧でアーク回
転溶融して、管状またはルツボ状に溶融成形を行い、管
状のシリカ体を製造し、このシリカ体にスリット切断加
工またはシリカ体を複数に分割切断加工後、減圧また
は、不活性雰囲気で常圧1350℃〜1800℃の温度
で加熱し自重により粘性変形によって平坦な板材に成形
されたことを特徴とする請求項10に記載のシリカ板。 - 【請求項12】 シリカ粉を不活性雰囲気の常圧で中心
抵抗加熱回転溶融して、管状またはルツボ状に溶融成形
を行い、管状のシリカ体を製造し、このシリカ体にスリ
ット切断加工またはシリカ体を複数に分割切断加工後、
減圧または、不活性雰囲気で常圧1350℃〜1800
℃の温度で加熱し自重により粘性変形によって平坦な板
材に成形されたことを特徴とする請求項10に記載のシ
リカ板。 - 【請求項13】 シリカが合成シリカであることを特徴
とする請求項1〜12のいずれか1項に記載のシリカ板
またはその製造方法。 - 【請求項14】 ほぼ軸方向に垂直な方向に脈理のある
合成シリカのインゴットを準備し、このインゴットを貫
通孔形成のためのマンドレルを有する加熱炉中で加熱
し、マンドレルを移動させてまたは合成シリカインゴッ
トを移動させて、脈理が同心円状に入った管状の合成シ
リカ体を製造し、この管状合成シリカ体を用いて、請求
項1〜7のいずれか1項に記載の方法で合成シリカ板を
製造する合成シリカ板の製造方法。 - 【請求項15】 ほぼ軸方向に垂直な方向に脈理のある
合成シリカのインゴットを準備し、このインゴットを貫
通孔形成のためのマンドレルを有する加熱炉中で加熱
し、マンドレルを移動させてまたは合成シリカインゴッ
トを移動させて、脈理が同心円状に入った管状の合成シ
リカ体を製造し、この管状合成シリカ体を用いて、請求
項1〜7のいずれか1項に記載の方法で製造したシリカ
板からなるマスク。
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- 2003-01-27 JP JP2003017991A patent/JP4086293B2/ja not_active Expired - Lifetime
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