JP2003286702A - 現場打ち透水性コンクリート - Google Patents

現場打ち透水性コンクリート

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JP2003286702A JP2002090737A JP2002090737A JP2003286702A JP 2003286702 A JP2003286702 A JP 2003286702A JP 2002090737 A JP2002090737 A JP 2002090737A JP 2002090737 A JP2002090737 A JP 2002090737A JP 2003286702 A JP2003286702 A JP 2003286702A
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達三 佐藤
Satoshi Kajio
聡 梶尾
Akira Obata
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交通量の多い車道の舗装材としても用いるこ
とが可能な高性能な現場打ちの透水性コンクリートを提
供する。 【解決手段】 粗骨材と、該粗骨材に対する容積比が30
〜80%のペースト又はモルタルとからなる組成物の混練
物を敷設してなる現場打ち透水性コンクリートであっ
て、上記ペースト又はモルタルが、セメント100重量
部、混和材0〜35重量部、細骨材0〜150重量部、減水剤
0.1〜3.0重量部、有機繊維0〜5.0重量部、水15〜30重量
部を含むものである現場打ち透水性コンクリート。上記
ペースト又はモルタルは、セメント100重量部に対し
て、0.2重量部以下の遅延剤を含むことが好ましい。上
記有機繊維としては、ポリビニルアルコール繊維、ポリ
プロピレン繊維、ポリエチレン繊維、アラミド繊維から
選ばれる1種以上の繊維が使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交通量の多い車道
の舗装材としても用いることができる現場打ち透水性コ
ンクリートに関し、特に、透水性および強度発現性に優
れる現場打ち透水性コンクリートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、道路用コンクリートとして、現場
打ちの透水性コンクリートに関する技術が開示されてい
る。例えば、特公平7-99002号公報には、セメントコン
クリート混合物1m3当たり、300〜400kgのポルトランド
セメント、該セメント1重量部に対して0.008〜0.04重量
部のバインダーと0.3〜0.45重量部の水、および残部を
なす10:90〜15:85の重量比の砂と7号砕石よりなる骨
材を混練し、得られた混合物を流しまたは注型し、硬化
させる工程からなる透水性セメントコンクリート構築物
の製造方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載の透水
性セメントコンクリート構築物は、2.0〜3.0N/mm2の曲
げ強度を発現するものであり、歩道、駐車場、運動場の
他に、コンクリート舗装要網の交通量区分に示されるB
交通程度の車道までは適用できるものである。しかし、
透水性コンクリートは、雨水の水はけが良く、吸音性を
有する等の特性を有することから、交通量の多い車道の
舗装材として用いることも求められている。そのため、
本発明では、交通量の多い車道の舗装材としても用いる
ことが可能なより高性能な現場打ちの透水性コンクリー
トを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究した結果、コンクリートの成分を
特定し、かつ、その配合割合も特定することによって、
上記課題を解決することができることを見いだし、本発
明を完成させたものである。
【0005】即ち、本発明は、粗骨材と、該粗骨材に対
する容積比が30〜80%のペースト又はモルタルとからな
る組成物の混練物を敷設してなる現場打ち透水性コンク
リートであって、上記ペースト又はモルタルが、セメン
ト100重量部、混和材0〜35重量部、細骨材0〜150重量
部、減水剤0.1〜3.0重量部、有機繊維0〜5.0重量部、水
15〜30重量部を含むものであることを特徴とする現場打
ち透水性コンクリートである(請求項1)。該現場打ち
透水性コンクリートであれば、透水性および強度発現性
に優れるので、交通量の多い車道の舗装材としても用い
ることができる。また、有機繊維を添加することによ
り、すべり抵抗性を向上させることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の現場打ち透水性コンクリートを構成する
材料及びその配合割合は、次の通りである。 (1)粗骨材 粗骨材としては、粒径2.5〜20mmの砂利、砕石、又はこ
れらの混合物や、軽量骨材が挙げられる。
【0007】(2)セメント セメントとしては、普通、早強、中庸熱、低熱ポルトラ
ンドセメント等のポルトランドセメントや、ホワイトセ
メント、アルミナセメント、さらには都市ゴミ焼却灰・
下水汚泥焼却灰等の廃棄物を原料として利用したセメン
ト(エコセメント)が挙げられる。
【0008】(3)混和材 混和材としては、ブレーン比表面積が3000cm2/g以上の
高炉スラグ粉末、フライアッシュ、シリカフューム、石
灰石粉末、珪石粉末、メタカオリン、石膏又はこれらの
混合物が挙げられる。本発明においては、混和材として
は、高炉スラグ粉末、フライアッシュ、シリカフューム
又はメタカオリンを用いることが好ましい。混和材の添
加量は、セメント100重量部に対して、0〜35重量部であ
り、好ましくは2〜30重量部である。混和材を添加する
ことにより、長期強度や耐久性を向上させることができ
る。混和材の添加量が35重量部を超えると、現場打ちの
際の施工性が低下するので好ましくない。
【0009】(4)細骨材 細骨材としては、川砂、海砂、山砂、砕砂、又はこれら
の混合物が挙げられる。細骨材としては、粗骨材の粒径
が5mm以上の場合は、粒径5mm未満、好ましくは2.5mm以
下、より好ましくは1.0mm以下の粒体が用いられ、粗骨
材の粒径が2.5〜5mmの場合は、粒径2.5mm未満、好まし
くは1.5mm以下、より好ましくは0.5mm以下の粒体が用い
られる。細骨材の粒径が粗骨材の粒径に近すぎると、粗
骨材にモルタルが被覆されにくくなり、好ましくない。
細骨材の添加量は、セメント100重量部に対して、0〜15
0重量部であり、好ましくは20〜140重量部、より好まし
くは30〜130重量部である。細骨材を添加することによ
り、硬化後の乾燥による収縮を抑制することができる。
細骨材の添加量が150重量部を超えると、強度発現性が
低下するので好ましくない。
【0010】(5)有機繊維 有機繊維としては、ポリビニルアルコール繊維、ポリプ
ロピレン繊維、ポリエチレン繊維、アラミド繊維等が挙
げられる。有機繊維は、長さが1〜30mm、直径が0.01〜
1.0mmのものが好ましく、長さ3〜120mmで、直径が0.015
〜0.5mmのものがより好ましい。長さが1mm未満では、入
手が困難なうえ、コストも高くなるので好ましくない。
長さが30mmを超えると、粗骨材にペースト又はモルタル
が被覆されにくくなるうえ、現場打ちの際の施工性が低
下するので好ましくない。直径が0.01mm未満では、現場
打ちの際の施工性が低下するうえ、コストも高くなるの
で好ましくない。直径が1.0mmを越えると、粗骨材にペ
ースト又はモルタルが被覆されにくくなるうえ、現場打
ちの際の施工性が低下するので好ましくない。有機繊維
の添加量は、セメント100重量部に対して、0〜5.0重量
部であり、好ましくは0.1〜4.5重量部、より好ましくは
0.2〜3.0重量部である。有機繊維を添加することによ
り、すべり抵抗性を向上させることができる。有機繊維
の添加量が5.0重量部を超えると、粗骨材にペースト又
はモルタルが被覆されにくくなるうえ、現場打ちの際の
施工性が低下するので好ましくない。
【0011】(6)水 水の量は、セメント100重量部に対して、15〜30重量部
であり、好ましくは16〜28重量部である。水の量が、15
重量部未満では、粗骨材にペースト又はモルタルが被覆
されにくくなるうえ、現場打ちの際の施工性が低下する
ので好ましくない。水の量が30重量部を超えると、現場
打ちの際にペースト又はモルタルの流れ落ちが起こりや
すく、透水係数が小さくなるので好ましくない。
【0012】(7)減水剤 減水剤としては、リグニン系、ナフタレンスルホン酸
系、メラミン系、ポリカルボン酸系の減水剤、AE減水
剤、高性能減水剤又は高性能AE減水剤を使用すること
ができる。これらのうち、減水効果の大きな高性能減水
剤又は高性能AE減水剤を使用することが好ましい。減
水剤の添加量は、セメント100重量部に対して、固形分
換算で0.1〜3.0重量部であり、好ましくは固形分換算で
0.3〜2.0重量部である。セメント100重量部に対して、
減水剤量(固形分換算)が0.1重量部未満では、粗骨材
にペースト又はモルタルが被覆されにくくなるうえ、現
場打ちの際の施工性が低下するので好ましくない。一
方、3.0重量部を超える量を添加しても、現場打ちの際
の施工性はほとんど向上せず、コストが高くなる。ま
た、減水剤の添加量が多すぎると、現場打ちの際にペー
スト又はモルタルの流れ落ちが起こりやすく、透水係数
が小さくなるので好ましくない。なお、減水剤は、液状
又は粉末状どちらでも使用可能である。
【0013】(8)遅延剤 本発明においては、施工現場が生コンクリート工場から
遠い等の理由で、混練後1〜2時間程度経過してから施工
することが予想される場合には、ペースト又はモルタル
に、セメント100重量部に対して、0.2重量部以下の遅延
剤を含ませることが好ましい。より好ましい遅延剤の添
加量はセメント100重量部に対して0.01〜0.15重量部で
ある。ペースト又はモルタルに、遅延剤を含ませること
によって、混練後1〜2時間程度経過してから施工した場
合でも、現場打ちの際の施工性が良好であり、容易に施
工することができる。遅延剤としては、モノカルボン
酸、ポリカルボン酸、オキシカルボン酸、アミノ酸等の
有機酸、またはこれらのナトリウム、カリウム、リチウ
ム、カルシウム、マグネシウム等の金属塩が挙げられ
る。具体的には、モノカルボン酸としては、蟻酸、酢酸
等が、ポリカルボン酸としては、シュウ酸、マロン酸、
コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマ
ル酸、フタル酸、テレフタル酸等が、オキシカルボン酸
としては、ヘプトン酸、グルコン酸、グリコール酸、リ
ンゴ酸、酒石酸、クエン酸、サリチル酸、マンデル酸等
が、アミノ酸としては、エチレンジアミンテトラアセテ
ート、グルタミン酸、アスパラギン酸等が挙げられる。
本発明においては、上記遅延剤のうち、オキシカルボン
酸、ポリカルボン酸、またはそれらの塩を使用すること
が好ましい。
【0014】 (9)粗骨材に対するペースト又はモルタルの容積比 粗骨材に対するペースト又はモルタルの容積比は、粗骨
材100%に対して30〜80%(外割)である。ペースト又
はモルタルの容積比が30%未満では、強度発現性が低く
好ましくない。ペースト又はモルタルの容積比が80%を
超えると、現場打ちの際にペースト又はモルタルの流れ
落ちが起こりやすく、透水係数が小さくなるので好まし
くない。
【0015】次に、本発明の現場打ち透水性コンクリー
トの構築方法を説明する。混練に用いるミキサは、特に
限定するものではなく、パンタイプミキサ、二軸ミキサ
等の慣用のミキサで混練すれば良い。混練方法は、特に
限定するものではなく、材料を一括してミキサに投入
して1分以上混練する方法、水以外の材料をミキサに
投入して空練りした後に、水を投入して1分以上混練す
る方法等が挙げられる。なお、混練は、粗骨材に粗骨材
以外の材料からなるペースト又はモルタルが被覆された
状態の互いに独立した粒体(混練物)が得られるまで行
う。コンクリート工場から施工現場までの上記混練物の
運搬は、ダンプトラック、アジテータトラックのいずれ
を用いて行っても良い。
【0016】施工に際しては、上記混練物を、加圧振動
機で締固めて、施工現場に敷きならす。該加圧振動機に
は、従来からコンクリート舗装に用いられているタンピ
ングランマー、プレートコンパクター、バイブロコンパ
クター、フィニッシャ等を用いることができる。敷きな
らした後、コンクリート舗装表面を養生シートで覆い、
養生する。
【0017】コンクリート舗装の厚みは、交通量の多い
車道の場合、通常、25〜30cm程度である。コンクリート
舗装は、車道の他、歩道、駐車場、公園、河川の護岸等
に施工することができる。
【0018】
【試験例】以下、試験例により本発明を説明する。 1.使用材料 以下に示す材料を使用した。 セメント;普通ポルトランドセメント(太平洋セメン
ト(株)製) 混和材;高炉スラグ粉末(ブレーン比表面積8000cm2/
g) 細骨材;市原産細目山砂(粒径2.5mm以下) 粗骨材;青梅産砕石6号(粒径5〜13mm) 水;水道水 減水剤;「マイティ100」(花王(株)製、ナフタレン
スルホン酸系) 遅延剤;グルコン酸ナトリウム 有機繊維; A:「セメント補強用ビニロンRF-S602」((株)クラレ
製、ポリビニルアルコール系、直径0.026mm×長さ6mm) B:「セメント補強用ビニロンREC100L」((株)クラレ
製、ポリビニルアルコール系、直径0.1mm×長さ12mm) C:「セメント補強用ビニロンRF350」((株)クラレ
製、ポリビニルアルコール系、直径0.2mm×長さ12mm) D:「セメント補強用ビニロンRF350」((株)クラレ
製、ポリビニルアルコール系、直径0.66mm×長さ30mm) E:「マスキー2dr」(昭和電工建材(株)製、ポリプロ
ピレン系、直径0.017〜0.019mm×長さ3mm) F:「マスキー2dr」(昭和電工建材(株)製、ポリプロ
ピレン系、直径0.017〜0.019mm×長さ10mm)
【0019】2.透水性コンクリートの配合及び混練 前記材料を使用し、表1に示す配合にしたがって各材料
を2軸強制練りミキサ(0.1m3)に一括投入し、4分間
混練し、粗骨材に粗骨材以外の材料からなるモルタルが
被覆された状態の互いに独立した粒体(混練物)を調製
した。
【0020】
【表1】
【0021】3.成形及び養生 試験例1〜2の粒体(混練物)を、混練直後に100×60
×15cmの型枠に投入し、空隙率が15%となるようにプレ
ートコンパクター(MVC-110H;三笠(株)製)で敷設し
た。敷設後、養生シートでコンクリート舗装表面を覆
い、20℃で28日間気中養生して、100×60×15cmの透水
性舗装版を作製した。試験例3〜9に関しては、各粒体
(混練物)を20℃で1.5時間ミキサ内に静置した後、試
験例1と同様にして透水性舗装版を作製した。
【0022】4.評価 上記各粒体(混練物)を、型枠に投入し敷設する際の施
工性を、「○:良好」「×:悪い」で評価した。また、
上記舗装版を切断して、10×10×40cmの供試体を3本作
製し、「JIS A1106(コンクリートの曲げ試験方法)」
に準じて曲げ強度を測定した。また、上記舗装版を切断
して、10×10×20cmの供試体を3本作製し、「インター
ロッキングブロック舗装設計施工要領 8-3 透水性試
験」に準じて、透水係数を測定した。また、上記舗装版
のすべり抵抗性について、「舗装試験法便覧 6-5 舗装
路面のすべり抵抗の測定方法」に準じて、振り子式スキ
ッドレジスタンステスターによる抵抗値(BPN値)を
測定した。それらの結果を表2に示す。
【0023】
【表2】
【0024】表2から、本発明の現場打ち透水性コンク
リートでは、施工性が良好なうえ、透水性および強度発
現性に優れていることが分かる。また、有機繊維を添加
することにより、すべり抵抗性が向上することが分か
る。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の現場打ち
透水性コンクリートでは、透水性および強度発現性に優
れるので、交通量の多い車道の舗装材としても用いるこ
とができる。また、本発明の現場打ち透水性コンクリー
トでは、有機繊維を添加することにより、すべり抵抗性
を向上させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 24:22 C04B 24:06 A 24:06) Fターム(参考) 2D051 AA02 AA06 AA08 AE04 AF01 AF02 AF03 AG15 AG20 AH02 AH03 EA06 EB06 4G012 PA04 PA06 PA24 PA27 PA29 PB04 PB08 PB11 PB17 PB25 PC02 PC03 PC05 PC08 PC11 PE04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗骨材と、該粗骨材に対する容積比が30
    〜80%のペースト又はモルタルとからなる組成物の混練
    物を敷設してなる現場打ち透水性コンクリートであっ
    て、 上記ペースト又はモルタルが、セメント100重量部、混
    和材0〜35重量部、細骨材0〜150重量部、減水剤0.1〜3.
    0重量部、有機繊維0〜5.0重量部、水15〜30重量部を含
    むものであることを特徴とする現場打ち透水性コンクリ
    ート。
  2. 【請求項2】 上記ペースト又はモルタルが、セメント
    100重量部に対して、0.2重量部以下の遅延剤を含む請求
    項1記載の現場打ち透水性コンクリート。
  3. 【請求項3】 上記有機繊維が、ポリビニルアルコール
    繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、アラミ
    ド繊維から選ばれる1種以上の繊維である請求項1又は
    2に記載の現場打ち透水性コンクリート。
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