JP2003288930A - 燃料処理装置 - Google Patents

燃料処理装置

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JP2003288930A JP2002090361A JP2002090361A JP2003288930A JP 2003288930 A JP2003288930 A JP 2003288930A JP 2002090361 A JP2002090361 A JP 2002090361A JP 2002090361 A JP2002090361 A JP 2002090361A JP 2003288930 A JP2003288930 A JP 2003288930A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不活性ガスのパージを行わずに、充填触媒の
劣化を起こさずに、安全かつ経済的に停止する燃料処理
装置101を提供する。 【解決手段】 水蒸気Sと共に供給される原料ガスG1
を処理してHを主成分とする燃料ガスに改質する燃料
処理装置において、原料ガスをHとCOとを主成分と
する改質ガスG2とする改質部2と、改質ガスのCO含
有量を減少させる変成部3と、改質部と変成部とを内部
に収納する収納容器41と、収納容器の内部と外部との
間を、ガスの連通がないように遮断する遮断手段28、
29、30と、原料ガスと水蒸気の流量を制御する制御
手段21であって、水蒸気と共に供給されていた原料ガ
スの供給が停止された後にも所定の時間だけ水蒸気の供
給を継続し、水蒸気の供給停止ときに原料ガスの供給を
再開し所定の時間だけ原料ガスの供給を継続し、原料ガ
スの供給停止ときに遮断手段を作動させる制御手段とを
備える燃料処理装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メタン等炭化水素
を主成分とする原料ガスを改質して水素を主成分とする
改質ガスを生成させる燃料処理装置に関し、特に原料ガ
ス流量が毎時10m以下の小型の燃料処理装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、燃料処理装置により炭化水素を主
成分とする燃料ガスから水素を主成分とする改質ガスを
製造し、製造した改質ガスを燃料電池に供給して発電す
る燃料電池発電システムが開発、実用化されてきてい
る。用いる燃料電池がリン酸型燃料電池の場合、燃料処
理装置は主に改質触媒を充填し炭化水素の水蒸気改質反
応によって水素とCOを生成する改質部と、変成触媒を
充填し改質反応によって生成したCOをCO変成反応に
よって水素とCOに変成する変成部からなる。また、
用いる燃料電池が固体高分子型燃料電池の場合には、燃
料処理装置は前述の改質部と変成部に加え、選択酸化触
媒を充填しCO変成反応後ガス中に残留するCOを空気
を用いて選択酸化する選択酸化部を設けてなる。
【0003】前述の燃料電池発電システムあるいは燃料
処理装置を停止するときに、燃料処理装置内に保持され
ている改質ガスをパージしなければならない。そして、
パージ後に各触媒の被毒や劣化を起こさないようなガス
を封入するのがよい。従来から、窒素等の不活性ガスを
パージ用ガスとして用いるのが一般的であるが、この場
合、不活性ガスの供給手段を設ける必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、燃料電池発
電システムの発電規模が50kW以下、あるいは燃料処
理装置に供給する原料ガスの流量が毎時10m以下の
ような小規模の燃料電池発電システムあるいは燃料処理
装置は、いわゆる分散発電設備として広くオフィス、店
舗や家庭に分散設置されるので、用いるパージガスの管
理や補充の面からして窒素等不活性ガスを用いる方式は
現実的ではない。
【0005】また、小型の燃料処理装置の場合、高熱効
率化及びコンパクト化を図るために前述の改質部と変成
部を、場合によっては選択酸化部をも含めて一体化する
ことが一般的である。しかし、このような一体化構造の
燃料処理装置には、停止作動時の装置内パージは各部を
それぞれ独立して行うことができない制約がある。
【0006】また、燃料処理装置を停止するときに、各
触媒とりわけ改質触媒が急激に冷えると熱的応力が発生
する。このような状態で燃料処理装置の起動・停止を繰
り返すと各触媒とりわけ改質触媒の粉化が起こり、その
結果、触媒が劣化するおそれがある。
【0007】そこで本発明は、不活性ガスを用いたパー
ジを行わずに、充填触媒の劣化を起こすことなく、安全
にしかも経済的に停止することができる燃料処理装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題に鑑
み、本発明者が鋭意研鑽を重ねた結果、水蒸気と原料ガ
スとを利用した停止作動時の冷却手段及びパージ手段を
有する燃料処理装置を発明するに至った。具体的には、
以下に示す通りである。
【0009】上記目的を達成するために請求項1に係る
発明による燃料処理装置101は、例えば図1に示すよ
うに、水蒸気Sと共に供給される原料ガスG1を処理し
て水素を主成分とする燃料ガスG2に改質する燃料処理
装置101において;原料ガスG1を水素と一酸化炭素
とを主成分とする改質ガスG2に改質する改質部2と;
改質ガスG2を変成して該改質ガスG2中の一酸化炭素
含有量を減少させる変成部3と;改質部2と変成部3と
を内部に収納する収納容器41と;収納容器41の内部
と外部との間を、ガスの連通がないように遮断する遮断
手段26、27、28、29、30と;原料ガスG1と
水蒸気Sの流量を制御する制御手段21であって、水蒸
気Sと共に供給されていた原料ガスG1の供給が停止さ
れた後にも所定の時間(T2−T1)(図2参照)だけ
水蒸気Sの供給を継続し、水蒸気Sの供給を停止した際
に原料ガスG1の供給を再開し所定の時間(T3−T
2)(図2参照)だけ原料ガスG1の供給を継続し、原
料ガスG1の供給を停止した際に遮断手段26、30を
作動させる制御手段21とを備える。
【0010】このように構成すると、改質部2と、変成
部3とを備えるので、供給された原料ガスG1を水素と
一酸化炭素とを主成分とする改質ガスG2に改質し、変
成することができ、さらに収納容器41と、遮断手段2
6、27、28、29、30と、制御手段21とを備え
るので、制御手段21によって以下の制御を行うことが
できる。すなわち、水蒸気Sと共に供給されていた原料
ガスG1の供給が停止された後にも所定の時間(T2−
T1)(図2参照)だけ水蒸気Sの供給を流量制御しな
がら継続し、さらに、水蒸気Sの供給を停止した際に原
料ガスG1の供給を再開し、所定の時間(T3−T2)
(図2参照)だけ原料ガスG1の供給を流量制御しなが
ら継続し、次に原料ガスG1の供給を停止した際に遮断
手段26、30を作動させ、収納容器41の内部と外部
との間を、ガスの連通がないように遮断することができ
る。なお、水蒸気Sの流量を制御するとは、例えば水蒸
気Sを水蒸気供給部6により、蒸気供給部6に供給され
た水Wから発生させて供給する場合、水蒸気供給部6に
供給する水Wの量を制御することにより発生し供給され
る水蒸気Sの流量を制御する場合を含むものとする。
【0011】水蒸気Sと共に供給されていた原料ガスG
1の供給が停止された後にも所定の時間(T2−T1)
だけ水蒸気Sの供給を流量制御しながら継続することに
より、改質部2、変成部3を冷却すると共に改質部2、
変成部3内に残留している改質ガスG2をパージするこ
とができる。水蒸気Sの供給を停止した際に原料ガスG
1の供給を再開し所定の時間(T3−T2)だけ原料ガ
スG1の供給を流量制御しながら継続することにより、
改質部2、変成部3内に残留する水蒸気Sが改質部2、
変成部3内で凝縮することを防ぐことができる。次に、
原料ガスG1の供給を停止した際に遮断手段26、30
を作動させ、収納容器41の内部と外部との間を、ガス
の連通がないように遮断することができ、外気等の収納
容器41の内部への逆流を防止し、改質部2、変成部3
の内部に異物(水分、カーボン等)等が存在しないよう
にし、次の燃料処理装置101のスムーズな起動に備え
ることができる。なお、収納容器41は、改質部2と変
成部3とを一体に収納してもよいし、また、収納容器4
1は、改質部2と変成部3とを別々に収納し、改質部2
と変成部3とは改質されたガスG2を移送する配管で接
続されていてもよい。
【0012】水蒸気Sの供給が継続される所定の時間
(T2−T1)は、供給した水蒸気Sによって、改質部
2、変成部3の温度を、原料ガスG1の供給を再開する
ことができる温度以下まで低下させることができる時間
とするとよい。再開した原料ガスG1の供給が継続され
る所定の時間(T3−T2)は、改質部2、変成部3内
に残留する水蒸気Sの分圧を外気温における水の飽和蒸
気圧以下に低下させることができる時間とするとよい。
原料ガスG1、例えば都市ガスは、通常−20℃以下の
露点を有する乾燥ガスであるので、系内の水蒸気分圧を
下げるためのパージガスとして極めて好適である。
【0013】請求項2に係る本発明による燃料処理装置
101は、請求項1に記載の燃料処理装置において、例
えば図1に示すように、制御手段21は、原料ガスG1
の供給が停止された後に供給が継続される水蒸気Sの流
量を、改質部2の温度の冷却速度を所定の値に保つよう
に制御する。
【0014】このように構成すると、制御手段21によ
って水蒸気Sの流量を制御することにより、改質部2の
温度の冷却速度を、改質部2の改質触媒、変成部3の変
成触媒に有害な熱的応力が発生しないような穏やかな所
定の値に保つことができる。
【0015】請求項3に係る発明による燃料処理装置1
01は、請求項1または請求項2に記載の燃料処理装置
において、例えば図1に示すように、改質部2の温度を
検出する温度検出手段22を備え;制御手段21は、温
度検出手段22で検出された温度に基いて、前記供給が
継続されている水蒸気Sの供給を停止し、原料ガスG1
の供給を再開する。
【0016】このように構成すると、制御手段21は、
温度検出手段22で検出された温度に基いて、検出され
た温度が、例えば水蒸気Sの凝縮を起こす温度になる前
に、水蒸気Sの供給を停止し、原料ガスG1の供給を再
開するように制御することができる。
【0017】請求項4に係る発明による燃料処理装置1
01は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の
燃料処理装置において、例えば図1に示すように、制御
手段21は、タイマー23を有し;タイマー23によ
り、水蒸気Sの供給が停止された後の時間経過に従っ
て、供給の再開された原料ガスG1の供給を停止し、遮
断手段26、30を作動させる。
【0018】このように構成すると、制御手段21がタ
イマー23を有するので、タイマー23により、水蒸気
Sの供給が停止された後の時間経過に従って、供給の再
開された原料ガスG1の供給を停止し、遮断手段26、
30を作動させ、外気等の収納容器41への漏れ込みを
防ぐよう制御することができる。タイマー23は、水蒸
気Sの供給の停止後、燃料処理装置101内に残留する
水蒸気Sの分圧が、外気温度における水の飽和蒸気圧よ
りも低くなるまでかかる必要最小時間経過後に作動する
ように設定することが望ましい。ここで、タイマー23
により作動させるとは、タイマー23からの信号により
作動させることに加えて、制御手段21がタイマー23
からの信号を受けて、作動させることを含む概念とす
る。
【0019】請求項5に係る発明による燃料処理装置1
01Aは、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載
の燃料処理装置において、例えば図4に示すように、改
質部2に原料ガスG1を供給する原料ガス供給手段5
と;変成部3の下流側で、遮断手段29の上流側に配置
された凝縮手段31、32;供給の再開された原料ガス
G1を凝縮手段31、32の下流側から原料ガス供給手
段5に戻すよう構成された戻し手段33、34とを備え
る。
【0020】このように構成すると、凝縮手段31、3
2と戻し手段33、34とを備えるので、凝縮手段3
3、34によって、水蒸気Sと共に供給されていた原料
ガスG1の供給が停止された後にも所定の時間(T2−
T1)(図2参照)だけ継続して供給された水蒸気Sを
冷却し、該冷却により凝縮した水分Mを排出し、燃料電
池8に水蒸気Sを供給しないようにすることができ、戻
し手段33、34によって、供給の再開された原料ガス
G1を凝縮手段31、32の下流側から原料ガス供給手
段5に戻し、凝縮手段31、32によって水蒸気Sが除
去された原料ガスG1を原料ガス供給手段5に戻すこと
ができる。
【0021】凝縮手段31、32が、ガスを冷却する冷
却手段31と、凝縮した水分Mを排出する気水分離手段
32とから構成されるようにしてもよい。このようにす
ると、冷却手段31によって、水蒸気Sと共に供給され
ていた原料ガスG1の供給が停止された後にも所定の時
間(T2−T1)(図2参照)だけ継続して供給された
水蒸気Sを冷却し、気水分離手段32によって、該冷却
により凝縮した水分Mを排出し、燃料電池8に水蒸気S
を供給しないようにすることができる。
【0022】また、本発明による燃料処理装置101
は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の燃料
処理装置において、例えば図1に示すように、水蒸気S
の供給を停止した際に供給が再開された原料ガスG1を
燃焼させる燃焼手段24を備えてもよい。
【0023】このように構成すると、燃焼手段24を備
えるので、水蒸気Sの供給を停止した際に供給が再開さ
れた原料ガスG1を燃焼手段24により燃焼させること
によって、当該原料ガスG1を大気に拡散させることな
く適切に処理することができる。
【0024】さらに、本発明による燃料処理装置101
は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の燃料
処理装置において、例えば図1に示すように、改質部2
の上流側に備えられた、原料ガスG1を脱硫する脱硫装
置25を備えてもよい。
【0025】このように構成すると、脱硫装置25を備
えるので、脱硫装置25によって原料ガスG1を脱硫
し、各触媒の硫黄化合物による被毒または硫黄化合物の
大気放出を防ぐことができる。
【0026】上記目的を達成するために燃料電池発電シ
ステム201は、例えば図1に示すように、請求項1乃
至請求項5のいずれか1項に記載の燃料処理装置101
と;燃料処理装置101で改質して得られた燃料ガスG
2を燃料とし、空気中の酸素を酸化剤として発電を行う
燃料電池スタック8とを備えてもよい。燃料電池スタッ
ク8は典型的には、固体高分子電解質型燃料電池スタッ
クである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。なお、各図において互い
に同一あるいは相当する部材には同一符号を付し、重複
した説明は省略する。
【0028】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
燃料処理装置101と、改質した原料ガス(改質ガスG
2)を用いて燃料電池発電を行う燃料電池スタックを含
む燃料電池8とを含んで構成される燃料電池発電システ
ム201のブロック図である。燃料処理装置101は、
原料ガス流量が毎時10m以下の小型の装置である。
【0029】燃料処理装置101は、メタン等の炭化水
素を主成分とする原料ガスG1を改質反応により改質し
とCOとを主成分とする改質ガスG2とする改質部
2と、改質ガスG2中のCOを変成反応によりHとC
とに変成し、改質ガスG2中のCOを減少させる変
成部3と、変成後の改質ガスG2中のCOを選択酸化反
応により酸化して除去する選択酸化部4とが一体化され
て構成された、改質装置1を含んで構成される。改質装
置1は、収納容器41内に、改質部2、変成部3、選択
酸化部4を一体に収容する。
【0030】燃料処理装置101は、さらに原料ガスG
1を供給する原料ガス供給部5と、原料ガスG1から硫
黄化合物を除去する脱硫装置としての脱硫部25と、原
料ガスG1を原料ガス供給部5に供給する第1原料ガス
供給流路11と、原料ガスG1を原料ガス供給部5から
脱硫部25へ導く第2原料ガス供給流路13と、原料ガ
スG1を脱硫部25から改質装置1の改質部2へ導く第
3原料ガス供給流路18と、改質ガスG2を改質装置1
の選択酸化部4から燃料電池8へ導く改質ガス供給流路
15とを含んで構成される。なお、燃料電池8は、選択
酸化部4を経た改質ガスG2を燃料ガスG2として用い
て燃料電池発電を行う。
【0031】燃料処理装置101は、さらに、水Wの供
給を受ける水供給流路12Aと、水供給流路12Aから
水Wの供給を受け水蒸気Sを発生させ供給する水蒸気供
給部6と、水蒸気供給部6からの水蒸気Sを第3原料ガ
ス供給流路18へ導く水蒸気供給流路12Bと、選択酸
化用空気Aを供給する選択酸化用空気供給部7と、選択
酸化用空気Aを改質装置1の選択酸化部4に導く選択酸
化用空気供給流路14と、改質装置1に供給されたパー
ジガスP(後述のように燃料処理装置101の通常運転
の停止後に水蒸気供給部6から供給される水蒸気Sによ
るパージのさらに後に原料ガス供給部5から供給される
原料ガスG1)を燃焼する燃焼手段としてのパージガス
燃焼部24と、改質ガス供給流路15から分岐し、パー
ジガスPをパージガス燃焼部24に導くパージガス排出
流路16と、パージガス燃焼部24から燃焼ガスBを導
いて排出する燃焼ガス排出流路17とを含んで構成され
る。
【0032】第2原料ガス供給流路13は、原料ガスG
1の供給量を制御し、さらに第2原料ガス供給流路13
から改質部2へ外気等が逆流するのを防止する遮断手段
としての原料ガス供給制御弁26を有する。改質ガス供
給流路15は、燃料電池8への改質ガスG2の供給を遮
断する遮断手段としての改質ガス遮断弁29を有する。
改質ガス遮断弁29は、さらに改質ガス供給流路15を
通って選択酸化部4にガス、外気等が逆流するのを防止
する。
【0033】水供給流路12Aは、遮断手段としての水
供給制御弁27を有し、水供給制御弁27は、水蒸気供
給部6への水Wの供給量を制御することにより、水蒸気
供給部6から改質部2への水蒸気Sの供給量を制御し、
さらに外気等が水供給流路12Aを経て水蒸気供給流路
12Bから改質部2に逆流するのを防止する。水供給制
御弁27は、水蒸気供給制御弁であるといってもよく、
水蒸気供給制御弁としても作用する。選択酸化用空気供
給流路14は、遮断手段としての選択酸化用空気供給遮
断弁28を有し、選択酸化用空気供給遮断弁28は、選
択酸化部4への選択酸化用空気Aの供給量を制御し、さ
らに選択酸化用空気供給流路14から改質装置1に外気
等が逆流するのを防止する。パージガス排出流路16
は、遮断手段としてのパージガス遮断弁30を有し、パ
ージガス遮断弁30は、改質ガス供給流路15からパー
ジガス燃焼部24へ供給するパージガスPを遮断する。
パージガス遮断弁30は、さらにパージガス排出流路1
6から改質ガス供給流路15を通って選択酸化部4にガ
ス、外気等が逆流するのを防止する。なお、パージガス
燃焼部24は、バーナー燃焼器であってもよいし、触媒
燃焼器であってもよい。
【0034】パージガス燃焼部24の代わりに、立ち上
げ時に燃料処理装置101を加熱し、通常運転時に改質
反応に熱を供給するために設けられる熱供給手段として
の燃焼器(不図示)を使用することもできるが、この場
合、燃料処理装置101が再加熱されないように対策す
ることが必要である。パージのために供給する原料ガス
G1の流量は、燃料処理装置101の定格稼動時の原料
ガスG1の流量以下であって、用いるパージガス燃焼手
段(本実施の形態ではパージガス燃焼部24)の嫁動に
必要最小限の流量以上であるのが好ましい。なお、原料
ガスG1によるパージガスPの燃焼手段を設けない場合
は原料ガスG1によるパージ量をできるだけ少なくし、
パージガスPを大気中に安全に拡散させる対策が必要で
ある。原料ガスG1によるパージ量とは、他のガスをパ
ージするために供給される原料ガスG1の流量をいう。
なお、本明細書では流量とは、質量流量である。
【0035】燃料処理装置101は、さらに改質部2の
温度を検出する温度検出手段としての温度検出器22
と、制御手段としての制御部21とを備える。温度検出
器22は、改質部2の温度検出素子22Aと温度変換器
22Bとを含んで構成される。制御部21は、タイマー
23を有する。制御部21は、原料ガス供給部5と、水
蒸気供給部6と、選択酸化用空気供給部7とを作動さ
せ、原料ガス供給部5に原料ガスG1の供給、水蒸気供
給部6に水蒸気Sの供給、選択酸化用空気供給部7に選
択酸化用空気Aの供給を行わせる。
【0036】制御部21は、原料ガス供給制御弁26、
水供給制御弁27、選択酸化用空気供給遮断弁28、改
質ガス遮断弁29、パージガス遮断弁30、タイマー2
3を作動させる。
【0037】次に燃料処理装置101の通常運転状態の
動作について説明する。燃料処理装置101の通常運転
時に、制御部21による制御により、次の通り各機器の
動作が実施される。なお、通常運転時開始前に、パージ
ガス遮断弁30は、閉となっている。原料ガス供給制御
弁26を制御作動状態として開とし、原料ガス供給部5
を起動する。原料ガス供給部5は、メタン等炭化水素を
主成分とする原料ガスG1を、第2原料ガス供給流路1
3に供給し、原料ガス供給制御弁26は、原料ガスG1
が所定量供給されるよう減圧する。減圧された原料ガス
G1は、脱硫部25に送られる。脱硫部25で、原料ガ
スG1中の硫黄化合物の除去が行われる。脱硫部25を
出た原料ガスG1は、第3原料ガス供給流路18を経て
改質部2に送られる。
【0038】水供給制御弁27を制御作動状態として開
とし、水蒸気供給部6を起動する。水蒸気供給部6は、
水蒸気Sを水蒸気供給流路12Bに供給し、水供給制御
弁27は、水蒸気Sが所定の流量が流れるよう制御す
る。水蒸気供給流路12は、第3原料ガス供給流路18
に接続され、供給された水蒸気Sは、第3原料ガス供給
流路18を流れ、原料ガスG1とともに改質部2に送ら
れる。定格運転時における水蒸気Sの流量は、供給され
る原料ガスG1の流量の2.5倍以上4倍以下の範囲と
するとよい。改質部2において、改質反応が通常550
〜800℃の温度範囲で行われ、炭化水素がHとCO
に改質される。改質部2には、改質触媒(不図示)が充
填され改質反応を促進する。
【0039】改質部2を出た改質ガスG2は、変成部3
に入り、通常160〜280℃の温度範囲で変成反応が
行われ、改質ガスG2中のCOがHとCOに変成さ
れる。次いで、変成後の改質ガスG2が選択酸化部4に
入り、選択酸化部4で、COが選択酸化用空気供給部7
から選択酸化用空気供給遮断弁28により流量制御され
選択酸化用空気供給流路14を介して送られる所定流量
の選択酸化用空気A中の酸素と、通常100〜250℃
の温度範囲で選択酸化反応して酸化除去される。ここ
で、選択酸化用空気の供給流量は、改質ガスG2中のC
Oに対して、選択酸化用空気A中の酸素のモル比、即ち
/COが1.0〜3.0の範囲となるようにすると
よい。変成部3には、変成触媒(不図示)が充填され変
成反応を促進する。選択酸化部4には選択酸化用触媒
(不図示)が充填され、COの選択酸化を促進する。
【0040】改質ガス遮断弁29はこの時点で開となっ
ており、このようにして生成された改質ガスG2が選択
酸化部4から改質ガス供給流路15を経て燃料電池8に
送られ、燃料電池発電が行われる。なお、混乱を避ける
ために図示していないが、吸熱反応である改質部2には
熱供給手段が、発熱反応である変成部3及び選択酸化部
4には冷却手段がそれぞれ設けられている。
【0041】次に、該燃料処理装置101の停止作動時
の動作を説明する。該燃料処理装置101を通常運転状
態から停止作動状態に切り換えたときに、制御部21に
よる制御により、次の通り各機器の動作が実施される。
【0042】原料ガス供給部5と、選択酸化用空気供給
部7を停止し、原料ガス供給制御弁26、選択酸化用空
気供給遮断弁28及び改質ガス遮断弁29を閉にし、パ
ージガス遮断弁30を開にする。次に、水蒸気供給部6
による水蒸気Sの供給流量を定格運転時の、10分の1
以上2分の1以下、好ましくは約4分の1に水供給制御
弁27により制御する。このようにすると改質部2の冷
却速度を穏やかな冷却速度とすることができる。そし
て、改質部2の温度検出部22の温度検出素子22Aか
ら、温度変換器22Bを介して送られてきた温度信号i
1を受け、制御部21が、改質部2の温度が所定の温度
に到達したと判断した場合は、水蒸気供給部6を停止し
水供給制御弁27を閉にする。
【0043】なお、測定された改質部2の温度と、改質
部2の所定の目標温度とを比較して、その差が小さくな
るように、水蒸気供給部6により供給される水蒸気Sに
よるパージ流量を変える(温度制御)代わりに、改質部
2の冷却速度が穏やかな値となるように、目標とする改
質部2の冷却速度を設定し、測定された改質部2の温度
から改質部2の冷却速度を計算し、この計算された冷却
速度と、目標とする改質部2の冷却速度とを比較し、そ
の差が小さくなるように水蒸気Sによるパージ流量を変
えることにより冷却速度制御を行ってもよい。このよう
にするとより正確に、改質部2の冷却速度を所定の値に
制御することができる。なお、水蒸気供給部6により供
給される水蒸気Sによるパージ流量を変えるのは、水蒸
気供給部6への水Wの供給量を水供給制御弁27により
変えることにより行う。水蒸気Sによるパージ量とは、
他のガスをパージするために供給される水蒸気Sの流量
をいう。
【0044】また、ここにいう所定の温度は、原料ガス
G1中の炭化水素成分が熱分解して改質触媒の表面に炭
素を析出する炭素析出温度より低く、パージのために供
給する水蒸気Sが凝縮する温度より高い温度であり、1
10〜250℃、好ましくは150〜200℃の範囲の
温度とするとよい。改質部2の温度が、炭化水素の熱分
解温度以上であるにもかかわらず、水蒸気Sによるパー
ジを停止し原料ガスG1によるパージを開始すると、原
料ガスG1中の炭化水素が熱分解して改質触媒の表面に
炭素を析出し、改質触媒を劣化させるおそれがある。し
かし、改質部2の温度が、パージのために供給する水蒸
気Sの凝縮温度以下になってから原料ガスG1によるパ
ージを開始すると、前記凝縮温度以下になってから原料
ガスG1によるパージを開始するまでの間に水蒸気Sが
各触媒の表面凹凸部に凝縮し、燃料処理装置101の再
起動時の温度上昇による凝縮水分の蒸発膨張により各触
媒、特に変成触媒が粉化することがある。
【0045】制御部21が、改質部2の温度が所定の温
度に到達したと判断すると同時に、さらに原料ガス供給
制御弁26を開にし、原料ガス供給部5を起動し原料ガ
スG1の流量を定格運転時の約2分の1の流量に制御す
る。さらに、パージガス燃焼部24を起動し、タイマー
23が計時を始めるよう計時開始信号i2をタイマー2
3に送る。そして、タイマー23は、所定の時間(T3
−T2)(図2参照)を計測した時点で信号i3を制御
部21に送る。信号i3を受け取った制御部21は、原
料ガス供給制御弁26と、選択酸化用空気供給遮断弁2
8と、改質ガス遮断弁29と、パージガス遮断弁30と
を閉にし、原料ガス供給部5を停止してパージガスPの
供給を停止し、さらにパージガス燃焼部24を停止す
る。原料ガス供給制御弁26が閉になることにより、原
料ガスG1によるパージが停止する。選択酸化用空気供
給遮断弁28、改質ガス遮断弁29、パージガス遮断弁
30を閉にすることにより改質装置1と外部との流通を
遮断し外気の改質装置1内への漏れ込みを防ぐことがで
きる。
【0046】原料ガスG1によるパージを開始してから
改質装置1内の水蒸気が徐々に押し出されて水蒸気分圧
が低下する。タイマー23によって設定する原料ガスG
1によるパージ時間は、改質装置1内に残留する水蒸気
Sの分圧が外気温における水の飽和蒸気庄よりも低くな
るまでに要する最少時間とする。パージ時間は、一般
に、改質装置1の内容積の10〜30倍量の原料ガスを
流すのに要する時間とすることが好ましい。なお、タイ
マー23は、水蒸気Sの供給が停止された直後に計測を
開始する。
【0047】改質装置1と外部との流通を遮断してか
ら、改質装置1が徐々に外気温度まで自然冷却するが、
装置内温度低下によって封入されている原料ガスG1が
収縮し内圧が低下する。改質装置1の内圧が大気圧より
も低くなると空気の漏れ込みが防ぎにくくなるので、原
料ガスG1の供給圧力、すなわち原料ガスG1によるパ
ージの停止時の原料ガス封入圧を、冷却収縮により改質
装置1の内圧が低下しても大気圧以下にならないような
圧力とすることが望ましい。
【0048】原料ガスG1に必要な最小封入圧は次式に
よって決定する。すなわち、Pi=101.3×(Ti+
273.15)/(T0+273.15) である。こ
こで、Pi(kPa)は、封入圧、T0(℃)は、外気温
度、Ti(℃)は、原料ガスG1によるガスパージ終了
時の改質部2の温度である。
【0049】改質部2の充填される改質触媒と、変成部
3に充填される変成触媒にそれぞれニッケル系触媒と銅
−亜鉛系触媒を用いる場合では、燃料処理装置101の
停止作動中に空気が漏れ込むと、ニッケル系改質触媒及
び銅−亜鉛系変成触媒が空気中の酸素によって酸化され
る。すると、燃料処理装置101の起動・停止を繰り返
す間に前記改質触媒、特に変成触媒が徐々に劣化するこ
とが知られている。よって、燃料処理装置101の停止
作動中は、選択酸化用空気供給遮断弁28、改質ガス遮
断弁29、パージガス遮断弁30を遮断し、さらにパー
ジ停止時の原料ガスG1の封入圧を、冷却収縮により改
質装置1の内圧が低下しても大気圧以下にならないよう
な圧力とすることにより、改質部2、変成部3への空気
の漏れ込みを避けることが望ましい。
【0050】また、パージに供給する原料ガスG1を脱
硫する手段(具体的には脱硫部25)を改質装置1の前
段に設けているので、燃料処理装置101の各触媒の硫
黄化合物による被毒及び硫黄化合物の大気放出を防ぐこ
とができる。
【0051】図2に、本発明による改質装置1の停止作
動時における水蒸気流量及び原料ガス流量の経時変化の
一例を概念的に示す。図中のゾーンAは、通常の定格運
転を表し、原料ガスG1及び水蒸気Sが供給されてい
る。T1時に、原料ガスG1の供給が停止されゾーンB
に移行する。T1時に水蒸気Sによるパージが開始され
る。図中水蒸気Sによるパージ流量は定格運転時の4分
の1である。T2時に水蒸気Sによるパージが停止さ
れ、ゾーンCに移行する。T2時に原料ガスG1による
パージが開始され、T3時に停止される。原料ガスG1
によるパージ量は、図中、定格運転時の2分の1であ
る。
【0052】ゾーンBに、水蒸気Sによるパージを改質
部2の冷却速度が一定になるように行った場合の水蒸気
Sの典型的変化を破線にて示す。水蒸気Sによるパージ
をし始めた段階では改質部2の温度が高いので少量の供
給量で冷却速度を確保できるが、改質部2の温度が低下
するにつれ、冷却速度を一定に保つにはより多量の供給
量が必要となることがわかる。
【0053】図3に、改質部温度の経時変化の一例を概
念的に示す。図中のゾーンAは、通常の定格運転を表
す。改質部2の温度は550〜800℃である。T1時
に水蒸気Sによるパージが開始され、改質部2の温度が
徐々に低下する。T2時に、改質部2の温度が好ましく
は130〜160℃になった所で水蒸気Sによるパージ
が停止される。温度の低下はその後緩慢になる。
【0054】本実施の形態の燃料処理装置101は、供
給された原料ガスG1を改質部2で水素と一酸化炭素と
を主成分とする改質ガスG2に改質し、変成部3で、改
質ガスG2を変成して該改質ガスG2中の一酸化炭素含
有量を減少させるので、変成後の改質ガスG2を燃料電
池8の燃料として使用することができる。また、本実施
の形態の燃料処理装置101は、前述のように実用的か
つ効果的な停止作動時の水蒸気Sによる冷却、原料ガス
G1によるパージを行うので、安全にしかも経済的に停
止することができる。また、従来装置の停止作動時のパ
ージに必要であった窒素等不活性ガスの貯蔵や管理を不
要とすることができ、また、改質部2の冷却速度を緩和
し、および改質装置1での水分凝縮を排除することによ
り、装置の起動・停止の繰り返しによる各種充填触媒の
劣化を防ぐことができ、ひいては燃料処理装置101の
長寿命化を図ることができる。
【0055】図4は、本発明の第2の実施の形態に係る
燃料処理装置101Aと、燃料電池8とを含んで構成さ
れる燃料電池発電システム201Aのブロック図であ
る。燃料処理装置101Aは、原料ガス流量が毎時10
以下である小型の装置である。以下本実施の形態の
燃料処理装置101Aを含む燃料電池発電システム20
1Aについて、前述の燃料電池発電システム201と相
違する点を説明し、同一である点はその説明を省略す
る。
【0056】燃料処理装置101Aは、選択酸化部4の
下流側に、凝縮手段としての、あるいは冷却手段として
の冷却部31と、凝縮手段としての、あるいは気水分離
手段としての気水分離器32と、戻し手段としての循環
流路33とを備える。しかし、燃料処理装置101A
は、改質装置1にパージされたパージガスPを燃焼する
パージガス燃焼部24と、パージガス遮断弁30(図1
参照)とを備えていない。また、改質ガス供給流路15
から分岐し、パージガスPをパージガス燃焼部24(図
1参照)に導くパージガス排出流路16(図1参照)
と、パージガス燃焼部24から燃焼ガスBを導いて排出
する燃焼ガス排出流路17(図1参照)とを備えていな
い。
【0057】冷却部31は、選択酸化部4の下流側の改
質ガス供給流路15中に、遮断弁29の上流側に配置さ
れている。冷却部31には、冷媒R(例えば、冷却水)
を冷却部31に供給する冷媒供給流路37と、冷媒Rを
冷却部31から排出する冷媒排出流路38とが接続さ
れ、冷媒排出流路38には冷却部31を流れる冷媒Rの
流量を制御する冷媒制御弁39が設置されている。冷媒
制御弁39は制御部21により制御される。冷媒制御弁
39によって、通常運転時に、改質ガスG2の露点が所
定の値になるよう調整することができる。ここで所定の
値は、燃料電池8が固体高分子型燃料電池の場合は、5
0〜90℃であるのが一般的である。また、冷媒制御弁
39は、燃料処理装置101Aが停止作動状態のとき
に、水蒸気Sによるパージ、その後の原料ガスG1によ
るパージが行われている間、冷媒Rの冷却部31へ流量
を制御する。
【0058】燃料処理装置101Aが停止作動状態のと
きであって、水蒸気Sによるパージが行われている間、
およびその後の原料ガスG1によるパージが行われてい
る間に、冷却部31に冷媒Rが供給され、冷却部31に
導入される水蒸気S、パージガスP(原料ガスG1)が
好ましくは大気温度付近になるように冷却される。
【0059】気水分離器32は、改質ガス供給流路15
中の冷却部31の下流側であって、遮断弁29の上流側
に配置されている。気水分離器32は、水分Mを排出す
る排出配管36を有する。前述のように、燃料処理装置
101Aが停止作動状態のときに、供給された水蒸気
S、パージガスPが冷却部31によって冷却されるが、
気水分離器32は、この冷却により凝縮した水分Mを分
離して排出配管36から排出する。
【0060】循環流路33は、気水分離器32と遮断弁
29との間で改質ガス供給流路15から分岐し、原料ガ
スG1を第1原料ガス供給流路11に導き、原料ガス供
給部5に戻して、原料ガスG1を循環させる。
【0061】循環流路33には、遮断手段としての循環
遮断弁34が取り付けられている。循環遮断弁34は閉
状態で、改質ガスG2が循環流路33を流れるのを防止
し、改質ガスG2が第1原料ガス供給流路11を経て原
料ガス供給部5に戻ることを防止する。さらに循環遮断
弁34は開状態で、パージガスPが循環流路33を流れ
ることを可能にし、パージガスPが第1原料ガス供給流
路11を経て原料ガス供給部5に戻ることを可能にす
る。また、循環遮断弁34は閉状態で、外気等が循環流
路から選択酸化部4に逆流するのを防止する。循環遮断
弁34は、制御部21によって制御され開閉作動する。
循環流路33には、循環遮断弁34の下流側に、絞り3
5(例えばニードル弁またはグローブ弁)が設置されて
いる。絞り35は、循環流路33を流れるパージガスP
の流量を安定化させる。循環流路33を適切な流量のパ
ージガスPが流れるよう絞り35の開口面積を決めると
よい。
【0062】次に、燃料処理装置101Aの通常運転状
態の動作について、燃料処理装置101との相違点を説
明する。なお、通常運転時開始前には、循環遮断弁34
は、閉となっている。よって、改質ガスG2(選択酸化
部4を出た原料ガスG1)は、循環流路33を循環しな
い。改質ガスG2は選択酸化部4を出た後、冷却部31
を通過し、さらに気水分離器32を通過して、燃料電池
8に送られる。
【0063】次に、燃料処理装置101Aの停止作動時
の動作について、燃料処理装置101との相違点を説明
する。なお、燃料処理装置101Aの通常運転後の停止
作動中に、水蒸気供給部6から水蒸気Sの供給が行わ
れ、およびその後に原料ガス供給部5から原料ガスG1
の供給が行われる。これは、燃料処理装置101の動作
と同様である。
【0064】燃料処理装置101Aの停止作動中に水蒸
気供給部6から水蒸気Sが供給されるときは、改質ガス
遮断弁29は開の状態、循環遮断弁34は閉の状態にあ
る。水蒸気Sは、選択酸化部4から改質ガス供給流路1
5に流れ込むが、水蒸気Sは冷却部31で冷却されて凝
縮し、気水分離器32で水分Mが除去され燃料電池8に
入り込むことはない。
【0065】燃料処理装置101Aの停止作動中に原料
ガス供給部5からパージガスPが供給されるときは、改
質ガス遮断弁29は閉の状態、循環遮断弁34は開の状
態にある。パージガスPは、改質ガス遮断弁29に遮ら
れるため、燃料電池8に供給されることはない。パージ
ガスPは、循環遮断弁34が開であるので、循環流路3
3を流れて原料ガス供給部5に戻り燃料処理装置101
A内を循環する。
【0066】このときパージガスPは、改質装置1内に
残留している水蒸気Sを徐々に押出し、押し出された水
蒸気は冷却部31を通り、冷却部31によって冷却され
る。パージガスPの冷却部31による冷却は、パージガ
スPの温度が低くなり、なるべく大気温度に近づくよう
に行うとよい。また、冷却部31に供給される冷媒Rの
温度は、水蒸気Sが水分Mとして凝縮するかぎりにおい
て、低い方が望ましい。冷却部31を通った水蒸気S
は、気水分離器32内で、凝縮した水分Mが除去され、
乾きガスとなったパージガスPが循環流路33を通って
原料ガス供給部5に戻される。
【0067】パージガスPの供給が開始されてから、T
3−T2時間経過後にパージガスの供給が停止される
が、この際に原料ガス供給制御弁26、循環遮断弁34
が閉となり、改質装置1と外部との流通を遮断し外気等
の改質装置1内への漏れ込みを防ぐことができる。
【0068】本実施の形態の燃料処理装置101Aによ
れば、冷却部31と、気水分離器32と、循環流路33
とを備えたので、燃料処理装置101Aの通常運転後に
T2−T1時間(図3参照)燃料処理装置内部を冷却す
るために供給される水蒸気Sを冷却部31で冷却し、こ
の冷却により凝縮した水分Mを気水分離器32で分離し
て排出し、燃料電池8に水蒸気Sを導かないようにする
ことができる。さらに、燃料処理装置101Aの停止作
動中であって前述の水蒸気Sの供給後にT3−T2時間
だけ、供給されるパージガスPによってパージされる燃
料処理装置101A内に残留していた水蒸気Sを冷却部
31によって冷却し、この冷却により凝縮した水分Mを
気水分離器32で分離して排出し、水蒸気Sが含まれな
い、乾き状態のパージガスPを循環流路33を通って原
料ガス供給部5に戻すことができる。
【0069】よって、本実施の形態の燃料処理装置10
1Aは、パージガスPを原料ガス供給部5に戻すので、
パージガスPの系外放出を確実に避けることができる。
また、パージガスPを燃焼させるパージガス燃焼手段を
不要にすることができ、さらにパージに用いる原料ガス
G1の量を最小限とすることができる。なお、本実施の
形態では、原料ガス供給部5は、ブロワかコンプレサと
することが望ましく、循環流路33である配管は、気水
分離器32のパージガスP等の出口と、ブロワまたはコ
ンプレッサの吸引口とを連結するようアレンジするとよ
い。
【0070】図5は、本発明の第3の実施の形態に係
る、燃料処理装置101Bと、燃料電池スタックとして
の燃料電池8とを含んで構成される燃料電池発電システ
ム201Bのブロック図である。燃料処理装置101B
は、改質装置1Bが改質部2と変成部3とを一体化して
形成されている点、改質装置1Bと別体である選択酸化
部4(選択酸化触媒が充填されている)を改質装置1B
と改質ガス供給流路19で接続する点で、前述の燃料処
理装置101Aと相違するが、他の点では同一である。
【0071】本実施の形態の燃料処理装置101Bは、
通常運転時には改質ガスG2が、停止作動時には主とし
て水蒸気Sおよび原料ガスG1(パージガスP)が、改
質装置1Bの改質部2の上流側から供給、あるいはパー
ジされた後に、変成部3から選択酸化部4へ改質ガス供
給流路19を通って流れ込むことを除けば、前述の燃料
処理装置101Aと、通常運転時及び停止作動時の動作
が同一である。
【0072】前述のように、第2の実施の形態の燃料処
理装置101Aは、改質部2と変成部3と選択酸化部4
が一体化した構造であり、本実施の形態の燃料処理装置
101Bは、改質部2と変成部3とが一体化した構造で
ある。このように改質装置1、1Bが一体化構造の燃料
処理装置101A、101Bは、停止作動時の装置のパ
ージは各部をそれぞれ独立して行うことができない制約
があるが、前述のように改質部2の上流側にパージを行
うことにより、一体化構造の燃料処理装置101A、1
01Bの、各部に充填された触媒に適した水蒸気Sによ
るパージ、原料ガスG1によるパージを行うことができ
る。なお、改質装置1Bは、収納容器41B内に、改質
部2、変成部3を一体に収容する。
【0073】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、改質部
と、変成部と、収納容器と、遮断手段と、制御手段とを
備えるので、供給された原料ガスを、水素を主成分とす
る改質ガスに改質し、燃料電池の燃料ガスとして使用す
ることができる。さらに水蒸気と共に供給されていた原
料ガスの供給が停止された後にも所定の時間だけ水蒸気
の供給を流量を制御して継続し、水蒸気の供給を停止し
た際に原料ガスの供給を再開し所定の時間だけ原料ガス
の供給を流量を制御して継続し、原料ガスの供給を停止
した際に、収納容器の内部と外部との間を、ガスの連通
がないように遮断手段を遮断させるので、燃料処理装置
を、不活性ガスを用いたパージを行わずに、充填触媒の
劣化を起こすことなく、安全にしかも経済的に停止する
よう制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明による燃料処理装置の通常運転停止後の
原料ガス及び水蒸気流量の経時変化の一例を示す図であ
る。
【図3】本発明による燃料処理装置の通常運転停止後の
改質部温度の経時変化の一例を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図5】本発明の第3の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1、1B 改質装置 2 改質部 3 変成部 4 選択酸化部 5 原料ガス供給部 6 水蒸気供給部 7B 選択酸化用空気供給部 8 燃料電池 11 第1原料ガス供給流路 12A 水供給流路 12B 水蒸気供給流路 13 第2原料ガス供給流路 14 選択酸化用空気供給流路 15 改質ガス供給流路 16 パージガス排出流路 17 燃焼ガス排出流路 18 第3原料ガス供給路 19 改質ガス供給流路 21 制御部 22 温度検出器 23 タイマー 24 パージガス燃焼部 25 脱硫部 26 原料ガス供給制御弁 27 水供給制御弁 28 選択酸化用空気供給遮断弁 29 改質ガス遮断弁 30 パージガス遮断弁 31 冷却部 32 気水分離器 33 循環流路 34 循環遮断弁 35 絞り 101、101A、101B 燃料処理装置 201、201A、201B 燃料電池発電システム A 選択酸化用空気 B 燃焼ガス G1 原料ガス G2 改質ガス(燃料ガス) M 水分 P パージガス S 水蒸気 W 水

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水蒸気と共に供給される原料ガスを処理
    して水素を主成分とする燃料ガスに改質する燃料処理装
    置において;前記原料ガスを水素と一酸化炭素とを主成
    分とする改質ガスに改質する改質部と;前記改質ガスを
    変成して該改質ガス中の一酸化炭素含有量を減少させる
    変成部と;前記改質部と前記変成部とを内部に収納する
    収納容器と;前記収納容器の内部と外部との間を、ガス
    の連通がないように遮断する遮断手段と;前記原料ガス
    と水蒸気の流量を制御する制御手段であって、前記水蒸
    気と共に供給されていた原料ガスの供給が停止された後
    にも所定の時間だけ前記水蒸気の供給を継続し、前記水
    蒸気の供給を停止した際に前記原料ガスの供給を再開し
    所定の時間だけ前記原料ガスの供給を継続し、前記原料
    ガスの供給を停止した際に前記遮断手段を作動させる制
    御手段とを備える;燃料処理装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記原料ガスの供給が
    停止された後に供給が継続される水蒸気の流量を、前記
    改質部の温度の冷却速度を所定の値に保つように制御す
    る、請求項1に記載の燃料処理装置。
  3. 【請求項3】 前記改質部の温度を検出する温度検出手
    段を備え;前記制御手段は、前記温度検出手段で検出さ
    れた温度に基いて、前記供給が継続されている水蒸気の
    供給を停止し、前記原料ガスの供給を再開する、請求項
    1または請求項2に記載の燃料処理装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、タイマーを有し;前記
    タイマーにより、前記水蒸気の供給が停止された後の時
    間経過に従って、前記供給の再開された原料ガスの供給
    を停止し、前記遮断手段を作動させる;請求項1乃至請
    求項3のいずれか1項に記載の燃料処理装置。
  5. 【請求項5】 前記改質部に前記原料ガスを供給する原
    料ガス供給手段と;前記変成部の下流側で、前記遮断手
    段の上流側に配置された凝縮手段と;前記供給の再開さ
    れた原料ガスを前記凝縮手段の下流側から前記原料ガス
    供給手段に戻すよう構成された戻し手段とを備える;請
    求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の燃料処理装
    置。
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