JP2003290166A - 立位型身体組成測定装置 - Google Patents

立位型身体組成測定装置

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JP2003290166A
JP2003290166A JP2002095588A JP2002095588A JP2003290166A JP 2003290166 A JP2003290166 A JP 2003290166A JP 2002095588 A JP2002095588 A JP 2002095588A JP 2002095588 A JP2002095588 A JP 2002095588A JP 2003290166 A JP2003290166 A JP 2003290166A
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善久 増尾
Kazuhiko Yoshida
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検者の筋肉量や骨密度等を精度よく且つ簡
便に測定する。 【解決手段】 体重計を兼ねた本体部11上の足位置決
め部12L,12Rにおいて、踵側に電圧測定用電極1
4L,14Rを、つま先側に電流供給用電極13L,1
3Rを設け、両足間に設けた電極保持部20の両側面か
ら突出して踝内側に接触するための測定用電極17L,
17Rを配置する。これにより、両下肢部間に電流を流
し、それによって身体部位に誘導される電圧を踵及び踝
で測定する。これにより、各身体部位の測定値を求め
る。そして、MRIで予め収集されたデータに基づいた
回帰分析により作成された推定式を用いて、インピーダ
ンスの測定値と身長、体重等の身体特定化情報とから筋
肉量等の身体組成情報を推定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検者の身体の生
体電気インピーダンス(以下、単に「インピーダンス」
という)を測定し、このインピーダンスの測定値や身
長、体重、年齢、性別等の身体特定化情報を利用して当
該被検者の体脂肪量、筋肉量、筋力、骨密度、骨量、除
脂肪量、体脂肪率、基礎代謝量等の身体組成や健康状態
に関連した各種情報(ここでは、これら全てを含めて身
体組成情報と称する)を推算して提示する身体組成測定
装置に関し、更に詳しくは、立位姿勢でもって被検者が
簡便に測定が行えることを意図した身体組成測定装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、肥満等の健康管理のためには専ら
体重測定を行うことが一般的であったが、近年、単に体
格上の肥満のみならず、肥満を測る一つの指標として、
皮下脂肪や内臓脂肪などの体脂肪の量や体重に対する体
脂肪の割合を示す体脂肪率が注目されている。
【0003】従来より、身体のインピーダンスを測定
し、この測定値を利用して体脂肪率等を推定するという
研究は各所で行われている。その方法の一つはいわゆる
4電極法と呼ばれるもので、例えば被検者の右手甲と右
足甲に通電用電極を装着するとともに、その通電用電極
の内側、例えば右手首と右足首とに測定用電極を装着す
る。そして、両通電用電極間に身体をほぼ縦貫する高周
波電流を流し、そのときに測定用電極間の電位差を測定
する。その電圧値と電流値とからインピーダンスを求
め、その測定値を利用して体脂肪率等を推定する、とい
う方法である。
【0004】また最近は、より簡便に体脂肪率を測定す
るための装置(いわゆる体脂肪計)も開発され、広く市
販されている。例えば特開平7-51242号公報に記載の装
置では、両手で握持するグリップの左右それぞれに通電
用電極及び測定用電極を配置し、被検者が該グリップを
握持した際に、両手の指側に通電用電極が密着するとと
もに手首側に測定用電極が密着する構成とし、これによ
って取得したインピーダンスに基づいて除脂肪量、体脂
肪率、体内水分量、基礎代謝量等の各種情報を推算する
ようにしている。また、特公平5-49050号公報に記載の
装置では、被検者が測定台上に両足を載せたときに両足
の裏側に電極が密着する構成とし、体重と体脂肪率とを
同時に測定できるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した身体組成測定
装置では、片手と片脚との間、両手の間、又は両脚の間
を電流経路としてインピーダンスを測定している。片手
と片脚との間を電流経路としてその間の電位差を測定す
る場合には、脚部や腕部と比較して断面積が数十倍大き
な胸部や腹部(体幹部)が電流経路の一部となっている
ため、インピーダンスに対する脚部や腕部の寄与が相対
的に大きく、逆に、腹部の皮下脂肪、腹腔内脂肪(内臓
脂肪)の寄与が低い。そのため、腹部の皮下脂肪、腹腔
内脂肪の増減が結果に現れにくく、結果として信頼性を
欠くことになる。一方、両手間や両脚間を電流経路とし
てその間の電位差を測定する場合には、体幹部の殆どが
電流経路に含まれないため、身体全体の体脂肪率等を推
定する際の誤差が大きくなり易いという問題がある。
【0006】また、従来、インピーダンス測定値から体
脂肪率等を推定する際には、水中体重秤量法を推定基準
とした検量線に則って作成された生体電気インピーダン
ス法(BIA)による推定式が用いられている。しかし
ながら、このような方法では、除脂肪構成組織である筋
肉、骨のインピーダンスへの寄与度合の相違が考慮され
ていないなどの不備な点があり、推定誤差を小さくする
ことが困難である。
【0007】更にまた、このような測定法を適用する前
提として、人体の構成組織である骨、筋肉及び脂肪の電
気的特性の違いを利用して各組織が並列に接続されてい
る並列モデルを想定し、各組織の構成比率、及び構成組
織全体と個々の組織との電気的特性(体積抵抗率)は一
定であるとの条件の下に、インピーダンスから身体組成
を算出している。実際、一般的な成人の集団では、統計
的にこのような条件はかなり高い信頼性を有していると
言われている。しかしながら、子供等の非成人や老齢
者、或いは運動選手のような身体的に特殊な集団、など
においては、構成比率及び電気的特性ともに個人差によ
って上記条件から大きく外れる場合が多く、信頼性の高
い結果を得るのが難しいのが実状である。
【0008】一方、単に肥満の防止といった観点ではな
く、身体の強化度合や老化度合の把握という観点から言
うと、身体の筋肉量、筋力等の測定が非常に重要であ
る。具体的に言えば、例えば、運動選手等、特に身体能
力の向上を図っている者にとっては、筋肉量はトレーニ
ング等の成果を測る1つの指標値であり、また、トレー
ニングの際の目標にも成り得る。また、事故や疾病によ
る長期の入院により弱った身体部位を強化・回復すべく
リハビリテーション治療を行っている者などに対して
も、同様のことが言える。更には、今後の高齢者層の増
加を考えると、例えば高齢者介護の現場等で高齢者個人
毎の筋肉量や筋力、それらの左右半身におけるバランス
などを手軽に測定し、自立生活能力を事前に判断可能と
することによってパフォーマンスの高い日常生活をおく
ることができるように、日常生活をおくる上で不充分な
点をカバーするような生活環境の改善及びダイエット
(食事及び運動メニュー)を提供するといった必要性が
大きく増大するものと思われる。
【0009】このような要求を満たすには、筋肉量を始
めとする上記各種身体組成情報が精度良く測定できるの
はもちろんのこと、病院やスポーツ施設(フィットネス
クラブ等)などで使用される以外に、一般の人が自宅な
どで簡便に測定できることが重要である。すなわち、測
定に熟練を要することなく被検者一人でも測定が行え、
しかも無理な姿勢をとる必要がないことが望ましい。当
然のことながら、価格が廉価であって、場合によって
は、或る程度の携帯性や収納スペースが小さくて済むこ
とも必要である。また、例えば学校や保健所などにおい
て多数の人の健康診断や体力測定の一環としてこうした
測定を取り入れることは非常に有用であるが、このよう
な場合、効率的な測定が必須であるから、測定に要する
時間が短くて済むことも重要である。
【0010】本発明はこのような点に鑑みて成されたも
のであり、その主たる目的とするところは、被検者の体
脂肪、筋肉量、筋力、骨量、骨密度等の量やバランスな
どの各種身体組成情報を簡便でありながら精度良く測定
することができる立位型身体組成測定装置を提供するこ
とである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係る立位型身体組成測定装置は、 a)被検者の身体中の測定対象部位のサイズ情報を含む身
体特定化情報を取得する身体特定化情報取得手段と、 b)前記被検者が立位姿勢を維持するための姿勢維持補助
手段と、 c)前記被検者の測定対象部位のインピーダンスを測定す
るために、 c1)少なくとも脂肪組織、筋肉組織及び骨組織に対応す
るそれぞれのインピーダンスを並列に接続したモデルで
その身体部位のインピーダンスが近似でき、且つ前記各
組織の構成比率及び該構成組織全体と個々の組織との電
気的特性が一定であると看做し得るような身体部位毎に
人間の全身を分割して構成したモデルに基づいて、1個
又は直列接続された複数の前記身体部位から成る測定対
象部位のインピーダンスを測定するように被検者の身体
に接触される複数個の通電用電極及び複数個の測定用電
極と、 c2)前記通電用電極を介して少なくとも前記測定対象部
位を縦貫する所定周波数の交流電流を流す電流供給手段
と、 c3)該交流電流によって前記測定対象部位に誘導される
電圧を前記測定用電極を用いて測定する電圧測定手段
と、 c4)該電圧測定値と前記交流電流の電流値とから前記測
定対象部位に対応するインピーダンスを算出する演算手
段と、を含むインピーダンス測定手段と、 d)複数の事前被検者の全身及び/又は各身体部位毎のイ
ンピーダンス測定結果と、断層画像が得られる装置を用
いて計測・収集された該事前被検者の全身及び/又は各
身体部位毎の身体組成基準情報とに基づいて、又は更に
該事前被検者の身体特定化情報を加えて作成される推定
式を利用し、前記インピーダンス測定手段による測定値
と前記身体特定化情報取得手段により得られた身体特定
化情報とに基づいて、当該被検者の測定対象部位に対応
する又は該被検者の身体全体の身体組成や健康状態に関
連した各種情報を推定する推定演算手段と、を備えるこ
とを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態、及び効果】ここで言う「身体組成
や健康状態に関連した各種情報」とは、例えば、被検者
の体脂肪量(率)、除脂肪量(率)、体内水分量
(率)、筋肉量(率)、骨量(率)、筋力、肥満度、基
礎代謝量、エネルギ代謝量、日常生活動作(ADL:Ac
tivity of Daily Life(又はLiving))の能力を測るA
DL指標値などのことであり、上記量や率は身体全体、
身体の各部位毎、或いは、左右、上下、近位と遠位など
のバランス状態等を対象とすることができる。
【0013】また、測定対象部位は、構成組織の断面積
比率が略一定で所定長の円柱状モデルとして近似し得る
ような部位であり、具体的には、例えば、手首から肩口
(肩峰点付近)までの腕部と足首から脚の付け根(転子
点付近)までの脚部とを左右それぞれ1つの身体部位と
し、胴体を体幹部として1つの身体部位とすることがで
きる。更に、腕部を肘から2つに分離し、前腕部、上腕
部の2つの身体部位にすることができる。脚部について
も同様に、膝から2つに分離し、下腿部、大腿部の2つ
の身体部位にすることができる。更にまた、上肢部にあ
って手首から手の甲の指の付け根付近までの部分を1つ
の身体部位とし、下肢部についても足首から足の甲の指
の付け根付近までの部分を1つの身体部位とすることも
できる。更にまた、これら身体部位をより細かく区分し
た単位を1つの身体部位としてもよく、例えば左右前腕
部の手首部近辺や下腿部の足首部近辺を1つの身体部位
としてもよい。
【0014】また、身体特定化情報には、被検者の体格
に関する、例えば身長、体重、身体の一部(脚部など)
の長さやその周囲長といった身体部位の部分的なサイズ
等の情報のほか、年齢、性別などを含むが、そのほか
に、疾病や怪我等の履歴など身体、健康に影響を与える
各種の情報を含むことができる。これら身体特定化情報
の全てが外部から、例えば被検者やその他の測定担当者
の操作により入力されるような構成としてもよいが、一
般的には身体中の測定対象部位の長さ等は身長との相関
が高いから、身体特定化情報取得手段は、身体特定化情
報の1つとして外部より与えられる被検者の身長に基づ
いて、又は更に体重、年齢、性別なども勘案して測定対
象部位のサイズを推算し、これをまた身体特定化情報の
1つとする部位長推算手段を含む構成とすることもでき
る。或いは、身体特定化情報取得手段は、被検者の測定
対象部位のサイズを実測するためのサイズ計測手段を含
む構成としてもよい。
【0015】更にまた「断層画像が得られる装置」と
は、例えば核磁気共鳴イメージング装置やCTスキャン
装置などである。例えば核磁気共鳴イメージング装置
(MRI)によれば人体の腹腔、腕、脚などを所定間隔
毎に輪切りにした断面画像が撮影できるから、その断面
画像毎に生体組織(脂肪、筋肉、骨等)の種類を区別し
てそれぞれの量や占有比率を求め、更に、所定の部位に
含まれる全ての断面に対する分析結果を積分することに
より、その所定部位に対する生体組織の量や占有比率を
得ることができる。身長、体重、年齢、性別等(つまり
上記身体特定化情報)の相違する多数のモニタ(事前被
検者)についてそのような測定を行うとともに各身体部
位に対応したインピーダンスを測定し、それら結果に基
づいて推定式を作成すれば、精度の高い推定式を得るこ
とができる。
【0016】本発明の立位型身体組成測定装置の一実施
態様としては、前記姿勢維持補助手段は被検者が立位す
る立位台部を含み、前記通電用電極及び測定用電極のう
ちの少なくとも1個は、立位した被検者の足裏に接触す
るように前記立位台部の上面に配置された構成とするこ
とができる。
【0017】本発明に係る立位型身体組成測定装置で
は、1組の通電用電極を通して少なくとも1つの測定対
象部位中に微弱な交流電流を流す。本発明の立位型身体
組成測定装置の一実施態様としては、前記姿勢維持補助
手段は被検者が立位する立位台部を含み、前記通電用電
極及び測定用電極のうちの少なくとも1個は、立位した
被検者の足裏に接触するように前記立位台部の上面に配
置された構成とすることができる。この構成では、両足
間に交流電流を流すことになるから、左右の脚部に直列
に縦貫する電流が流れる。そして、その測定対象部位が
持つインピーダンスによってその電流経路内で生じる電
位差を、測定用電極を介して電圧測定手段により測定す
る。
【0018】なお、電流経路となっていない身体部位に
は電流が流れていないため電圧計測誘導路上に電位差が
発生せず、電圧を計測するために該身体部位は単に導電
線であるものと看做せる。例えば両足裏間に通電を行っ
ている場合には、左右腕部や体幹部は単に導電線である
と看做すことができ、例えば右手首と右足首との間の電
圧を計測すると、その電圧測定経路中の電流経路は右脚
部のみであるから、右脚部のインピーダンスによる電位
差を計測しているのと同等である。このようにして、通
電用電極及び測定用電極の接触位置を適宜に決めること
により、被検者の任意の身体部位の両端間の電位差を得
ることができるから、演算処理手段により、この電圧計
測値と電流値とから身体部位に対応したインピーダンス
を算出することができる。
【0019】上述のようにして算出されるインピーダン
スは、脂肪組織、筋肉組織及び骨組織に対応するそれぞ
れのインピーダンスを並列に接続したモデルでその身体
部位のインピーダンスが近似できるような身体部位であ
って、しかもそれら各組織の構成比率及び該構成組織全
体と個々の組織との電気的特性が一定であると看做すこ
とができるような単位の身体部位に対応したものであ
る。このように分割された身体部位は、身体組成を算出
する際に基準となるモデル、つまり上記MRI法の適用
モデルにかなり厳密に一致する。そのため、上述したよ
うにモデル化された身体部位に対して非常に精度の良い
推定を行うことができる。
【0020】したがって、本発明に係る立位型身体組成
測定装置によれば、各身体部位の組成情報等を高い精度
で推定することができるのはもちろんのこと、全身の身
体組成情報や健康状態に関連した情報も精度よく求める
ことができる。また、被検者は無理のないほぼ直立した
立位姿勢の状態で測定を行うことができるので、心理的
抵抗感が非常に小さく、手軽で簡便に測定を行うことが
できる。しかも、測定のための被検者の準備が殆どいら
ず、複数の被検者に対し順番に測定を行うのも容易であ
るため、効率的に多人数の測定を行うことができる。
【0021】また、本発明に係る立位型身体組成測定装
置において、前記立位台部は、立位した被検者の体重を
測定する体重測定手段を含む構成とすることができる。
また、この構成では、前記身体特定化情報取得手段は、
前記体重測定手段により測定された体重の測定値を情報
の一つとして利用するものとすることができる。
【0022】これにより、身体組成を測定すると同時に
体重を測定することができ、またこの体重の測定値を身
体特定化情報の一つとして利用すれば、被検者が体重を
入力する操作が不要になるとともに、実測された精度の
高い体重の測定値を用いてより信頼性の高い身体組成情
報を推定することができる。
【0023】また、前記測定用電極を被検者の所定箇所
に接触させるべく位置調整を行うための電極位置調整手
段を更に備える構成とすると好ましい。これにより、被
検者の体格の制限を受けることなく、被検者の身体上で
常に適切な位置に測定用電極を接触させて測定を行うこ
とができるので、精度の向上が図れる。
【0024】また、前記電極位置調整手段による調整動
作に連動して、前記身体特定化情報取得手段における被
検者の測定対象部位長の実測が行われる構成とすると更
に好ましい。すなわち、一般に身体の部位長を測定する
のは面倒であるが、この構成では、身体部位長が実測さ
れるので、測定作業が一層簡便になり、且つ精度の高い
実測値を基に身体組成情報を推算できるので精度が一段
と向上する。
【0025】本発明の一態様として、立位姿勢にある被
検者の踵下の足裏に接触するように前記測定用電極のう
ちの少なくとも1個を設け、該足裏の指側に接触するよ
うに前記通電用電極のうちの少なくとも1個を設けた構
成とすることができる。
【0026】この構成では、相反性の原理を利用して、
被検者の足裏の踵下側の測定用電極と、該足裏の指側の
通電用電極との機能を入れ替えてもよい。
【0027】また、本発明の別の態様として、立位姿勢
にある被検者の踝に接触するように前記測定用電極のう
ちの少なくとも1個を設けた構成とすることもできる。
【0028】更にまた、本発明の別の態様として、立位
姿勢にある被検者の膝に接触するように前記測定用電極
のうちの少なくとも1個を設けた構成としてもよい。
【0029】更になお、本発明の別の態様として、立位
姿勢にある被検者の大腿部の付け根に接触するように前
記測定用電極のうちの少なくとも1個を設けた構成とす
ることもできる。
【0030】これらの態様においては、例えば、前記測
定用電極を用いて測定されたインピーダンスと身体特定
化情報とから、当該被検者の下肢部の筋肉量を推定する
ことができる。
【0031】また、一般に、踵は脛部や大腿部などに比
べてその断面内における骨の占有割合が大きい。そこ
で、前記足裏に接触する測定用電極と踝に接触する測定
用電極を用いて測定されたインピーダンスと身体特定化
情報とから、当該被検者の踵部の骨密度を推定する構成
とすると、骨量や骨密度を一層正確に求めることができ
る。
【0032】また、本発明に係る立位型身体組成測定装
置では、前記電極位置調整手段は、前記測定用電極を身
体の所定位置から略垂直方向に所定距離離間した位置に
接触させるべく測定用電極の位置を移動させるものであ
る構成とすることができる。これにより、例えば踝や膝
などの関節部分や、逆に関節部分を除いた身体部位のイ
ンピーダンスの測定が可能である。一般に関節近傍は断
面積内で骨の占有割合が大きく、例えば脛、大腿部など
のほぼ真っ直ぐな部位とは各組織の比率が相違する傾向
にある。そこで、上記構成のようにして関節近傍を除外
した身体部位のインピーダンスを求め、そのインピーダ
ンスの測定値に基づいて身体組成情報を推定することに
より、その推定精度を一段と高めることができる。
【0033】上記構成の一態様として、前記電極位置調
整手段には前記測定用電極と一体に、被検者の身体表面
上に一時的に標識を行うための標識手段を備え、被検者
に設定された所定の測定基準位置に前記標識が為される
ように位置を調整した状態で測定を行う構成とすること
ができる。ここで標識手段の典型的な例としては、可視
波長を有するレーザ光を発する手段とすることができ
る。この構成によれば、標識手段により例えば被検者の
踝や膝などの基準位置に標識を行うように位置を調整す
ることによって、該基準位置から所定距離だけ離れた位
置に確実に測定用電極を接触させることができる。
【0034】また、本発明に係る立位型身体組成測定装
置では、一実施態様として、被検者の踝近傍に接触する
前記測定用電極は前記立位台部と一体に設けられている
構成とすることができる。
【0035】このとき、例えば、前記測定用電極は被検
者の踝内側(内果端点)に接触するように設けることが
できる。また、前記測定用電極は被検者の踝外側(外果
端点)に接触するように設けることもできる。また、前
記測定用電極は被検者の踝後方側に接触するように設け
るようにしてもよい。
【0036】なお、前記測定用電極は被検者の身体側に
付勢されたばね性を有する保持部を介して前記測定台部
に固定された構成とするとよい。この構成によれば、保
持部の付勢力によって測定用電極は被検者の所定箇所に
適宜に強く押し付けられるので、接触抵抗が小さくな
り、インピーダンスの算出精度の向上に有利である。
【0037】また、前記測定用電極は前記測定台部上の
被検者の両足の置き位置の間に設けられた電極保持部の
両側に突出している構成としてもよい。この構成では、
前記測定用電極は左右一体に高さ調整可能である構成と
すると、確実に被検者の踝や膝の内側に測定用電極を接
触させることができる。
【0038】また、前記高さ調整部に立位台部上面との
離間距離を測定する測距手段を備える構成とすれば、上
述したように、電極の位置を適切な高さに調整すると同
時に被検者の身体部位長が計測できるため、測定精度の
向上と操作性の向上とが図れる。
【0039】また、本発明に係る立位型身体組成測定装
置では、前記電極保持部には、立位姿勢にある被検者の
股間に接触する測定用電極が設けられ、該測定用電極
は、被検者の股下高さに応じて調整可能な伸縮機構を有
する構成とすることができる。この構成によれば、被検
者の体格に拘わらず、被検者の股間に測定用電極が適切
な押圧力で接触するようにすることができる。
【0040】また、本発明に係る立位型身体組成測定装
置の別の態様においては、被検者の踝又は膝の少なくと
もいずれか一方に接触する測定用電極を前記立位台部に
収納可能な電極保持部に設けるとともに、該電極保持部
の収納状態を検出する収納・引き出し検出手段を設け、
収納状態と引き出し状態とで測定モードを変更する構成
とすることもできる。
【0041】この構成では、例えば、電極保持部を収納
した状態では、足裏に接触する通電用電極と測定用電極
とを用いたインピーダンス測定により、下肢部や全身の
身体組成情報を推定して提示する測定モードを実行し、
電極保持部が引き出された状態では、踝及び/又は膝に
接触した測定用電極を用いたインピーダンス測定によ
り、特定の身体部位に特徴的な身体組成情報(例えば骨
密度など)を推定して提示する測定モードを実行するこ
とができる。また、電極保持部を収納した状態では装置
全体がコンパクトになるため、携帯性が向上し、収納ス
ペースも小さくて済む。
【0042】また本発明に係る立位型身体組成測定装置
では、被検者が把持することにより掌に接触する前記測
定用電極及び/又は通電用電極を更に備える構成とする
ことができる。すなわち、例えば両足間に交流電流を流
しているとき、該電流が流れていない体幹部や上肢部は
導電線と看做すことができるから、上述したように股間
部と手とは同電位であると看做して同等の測定を行うこ
とができる。これにより、股間又は大腿部の付け根に測
定用電極を接触させる必要がなくなり、測定に対する心
理的な抵抗が除去できる。
【0043】具体的な一態様として、被検者の掌に接触
する前記測定用電極及び/又は通電用電極は、前記電極
保持部から延出するハンドルに備えられた構成とするこ
とができる。また、被検者の掌に接触する前記測定用電
極のみならず、該測定用電極よりも指先に近い位置に接
触する通電用電極を備えるようにしてもよい。もちろ
ん、相反性定理が適用できる条件の下では、測定用電極
と通電用電極とは入れ替えが可能である。このように手
にも通電用電極を接触させる構成とすることにより、両
足間のみならず、手と足間、両手間などにも選択的に電
流を流すことができる。したがって、被検者の上肢部や
体幹部のインピーダンスも測定できるので、被検者の全
身の身体組成情報を算出する際にもその推定精度が大幅
に向上する。また当然のことながら、上肢部や体幹部に
関する身体組成情報についても高い精度で提示すること
が可能となる。
【0044】具体的な構成の一例としては、アームレス
トの上面に手で握る一対のグリップ部を設け、該グリッ
プ部に前記通電用電極を設ける構成とすればよい。この
構成では、被検者がグリップ部を握ると掌又は指に通電
用電極が接触する。また、このグリップ部を略円柱形状
とし、上部に通電用電極を備えるとともに、該通電用電
極と所定の間隙を保って下部に測定用電極を設けてもよ
い。この構成では、被検者がグリップ部を握ると、親
指、人差し指の腹周辺に通電用電極が接触し、掌の土手
周辺に測定用電極が接触する。
【0045】更にまた、本発明に係る立位型身体組成測
定装置では、立位姿勢にある被検者の足裏より、該被検
者の身体に刺激を与える刺激印加手段を備えた構成とす
ることができる。ここで言う刺激とは、被検者の身体全
体や一部の生体組織に好影響を与えるものであって、例
えば、生体組織を強化したり、血行や新陳代謝などを促
進したりして、結果的に健康状態の改善・向上に寄与す
るものであり、機械的、電気的、熱的、光学的な刺激な
どが考え得る。
【0046】例えば、前記刺激印加手段は主として骨組
織に機械的振動を与えるものとすることができる。立位
姿勢では足裏に体重が掛かっており、また立位姿勢を支
える主要な骨組織にも負荷が掛かっているため、足裏か
ら伝播した振動は効果的に骨組織を刺激し、骨組織を強
化することができる。また、こうした刺激印加手段によ
る刺激の効果の程度は、上述したような測定によって容
易に確認することができるので、効果的に健康増進を図
ることができる。
【0047】
【実施例】以上のような本発明に係る立位型身体組成測
定装置の具体的な構成や動作について、以下に詳細に説
明する。まず、具体例を説明するに先立って、本立位型
身体組成測定装置における測定方法を概略的に説明す
る。
【0048】図1はこの測定方法に対応する人体のイン
ピーダンス構成の近似モデル図である。本測定方法で
は、人体を複数のセグメントに細分化し、各セグメント
単位のインピーダンス又は複数セグメントが直列に接続
されたインピーダンスを求める。また、インピーダンス
に基づく身体組成情報の推定精度を向上させるために、
身体組成が比較的一定である、つまり後述する円柱モデ
ルに近似し易い部位毎にセグメントを設定する。
【0049】具体的に説明すると、頭部及び手先、足先
を除く身体全体について、左手首、左前腕部、左上腕
部、右手首、右前腕部、右上腕部、左大腿部、左下腿
部、左足首、右大腿部、右下腿部、右足首、及び体幹部
の13個のセグメントに分割し、この13個の各セグメント
にそれぞれ独立したインピーダンスを対応させ、各イン
ピーダンスが図1に示すように接続されたモデルを想定
する。ここで、左手首、左前腕部、左上腕部、右手首、
右前腕部、右上腕部、左大腿部、左下腿部、左足首、右
大腿部、右下腿部、右足首、及び体幹部の13個のセグメ
ントのインピーダンスをそれぞれ、ZLW,ZLFA,ZLU
A,ZRW,ZRFA,ZRUA,ZLFL,ZLCL,ZLH,ZRFL,
ZRCL,ZRH及びZTと記述する。
【0050】このような13個のインピーダンスを測定す
るために、被検者の四肢に対し、4箇所の電流供給点P
i1〜Pi4、及び12箇所の電圧測定点Pv1〜Pv12を設定
する。電流供給点Pi1〜Pi4は両手の甲部の中指の付け
根付近、両足の甲部の中指の付け根付近である。一方、
電圧測定点Pv1〜Pv12は、左右の掌、左右の手首、左
右の肘、左右の踵の下、左右の足首、左右の膝である。
【0051】いま、4個所の電流供給点Pi1〜Pi4のう
ちの2箇所を選択してその間に電流を流し、所定の2箇
所の電圧測定点の間の電位差を測定すると、その電位差
は1個のインピーダンス又は複数の直列接続されたイン
ピーダンスの両端に誘導される電位差であると看做せ
る。また、電流の通過経路を外れた身体部位には電流が
殆ど流れないので、その部位に相当するセグメントにつ
いてはインピーダンスを無視し単なる導電線であると看
做すことができる。
【0052】一例として、図2に示すように、両足の電
流供給点Pi3,Pi4の間に電流を流す場合を考える。こ
のとき、両足首の電圧測定点Pv5,Pv6間の電位差は、
ZLCL,ZLFL,ZRFL,ZRCLを直列接続したインピーダ
ンス、つまり左右両脚部のインピーダンスに対応した電
圧となる。また、両膝の電圧測定点Pv7,Pv8間の電位
差は、ZLFLとZRFLとを直列接続したインピーダンス、
つまり左右両大腿部のインピーダンスに対応した電圧と
なる。更に、例えば左掌の電圧測定点Pv9と左膝の電圧
測定点Pv7との間の電位差は、左上肢部及び体幹部は単
なる導電線と看做すことができることから、左大腿部の
インピーダンスZLFLに対応した電圧となる。
【0053】他の電流供給点、電圧測定点、身体部位に
おいても同様の測定が行えることは明らかであるから、
このような測定を利用することにより、上記13個のセグ
メントのインピーダンスをそれぞれ独立に精度よく求め
ることができる。
【0054】本測定方法では、上記13個のセグメントの
インピーダンスを独立に求めることが基本であるが、簡
易的な測定を行う場合、上述したような4箇所の電流供
給点と12箇所の電圧測定点を被検者の身体上に設けるこ
とは困難である。そこで、互いに隣接する複数のセグメ
ントを直列接続して1つのセグメントとして考えること
もできる。また、例えば大腿部の筋肉量といった特定の
身体部位に関する身体組成情報を得たい場合には、一部
の身体部位のインピーダンスさえ測定できれば充分であ
る。このようなことから、4箇所の電流供給点と12箇所
の電圧測定点全てを設定する必要はなく、最低2箇所の
電流供給点と2箇所の電圧測定点とを設ければ、上述し
たようなインピーダンスの測定が可能である。こうして
取得されたインピーダンスの測定値と身体特定化情報と
に基づいて身体組成情報を推定する。
【0055】次に、上述のように取得されたインピーダ
ンスの測定値に基づいた身体組成情報の推定方法を説明
する。この推定方法の特徴は、インピーダンス測定値と
身体特定化情報とに基づいて身体組成情報を推定する際
に、MRIによって収集された身体組成情報を活用して
作成された推定式を用いる点にある。
【0056】周知のように、MRIでは人体の任意の部
位の断面画像を得ることができる。その断面画像によれ
ば、その断面の中の筋肉、脂肪、骨といった身体組織の
量やそれぞれの比率を知ることができる。そこで、図3
(a)に示すように、対象とする身体部位の長手方向に
所定厚さD毎に該身体部位を輪切りにした断面画像を取
得し、各断面画像から脂肪、筋肉、骨といった身体組織
の量(面積)をそれぞれ算出する。その結果、図3
(b)に示すような身体部位の長さ方向に対応した各組
織の面積分布が得られるから、これを長さ方向に積分
し、当該身体部位に対する各身体組織の量を決定する。
本測定方法では、上述したように身体を13個のセグメン
トに分割しているため、各セグメント単位に対してこの
ようなMRI法を適用し易く、しかも円柱体に近似し易
いように各セグメントを設定しているので、高い精度で
各身体組織の量を求めることができる。
【0057】以下、主要な身体組成情報の推定方法につ
いて、幾つかの例を述べる。
【0058】〔1〕全身の身体組成の推定 ここでいう組成は体脂肪率%Fat、除脂肪量LBM、
脂肪量FM等である。 〔1−1〕全身の体脂肪率の推定方法の例 従来、ルカスキー(Lukaski.H.C)らの研究に基づい
て、生体インピーダンス(BI)法による除脂肪量(L
BM)の推定式として次式が用いられている。 LBM〔kg〕=a+b・(H/Z)+c・W
+d・Ag ここで、a、b、c、dは定数(重回帰係数)
であり、性別によって値が異なる。また、H、W、Ag
及びZはそれぞれ、被検者の身長、体重、年齢及び手
首足首間のインピーダンスである。この除脂肪量LBM
と体重Wとを用い、体脂肪率%Fatは次式で求まる。 %Fat=〔(W−LBM)/W〕×100 また、脂肪量FMは次式で求まる。 FM=W−LBM なお、除脂肪量LBMは上記推定式を用いず、後記の方
法で求めたものを利用することができる。
【0059】〔1−2〕全身の除脂肪量の推定方法の例 身体を構成する上記13個のセグメントのそれぞれを円柱
モデルに見たてて、身体組成を推定する。このための方
法としては次の2つが考えられる。
【0060】〔1−2−1〕四肢及び体幹部のセグメン
ト単位を個々に独立変数と看做し、重回帰式を作成する
方法 単純化するために、身体全体を四肢及び体幹部の5セグ
メントに分割する場合について考える。身体全体の除脂
肪量をLBM、左右両腕部の除脂肪量をLBM 、左右
両脚部の除脂肪量をLBM、体幹部の除脂肪量をLB
trとすると、 LBM∝H /Z:両腕部又は片腕部長、Z:両腕部又は片腕部の
インピーダンス LBM∝H /Z:両脚部又は片脚部長、Z:両脚部又は片脚部の
インピーダンス LBMtr∝Htr /Ztrtr:体幹長、Ztrは体幹のインピーダンス となる。したがって、次の(1)式を立てることができ
る。 LBM=a+b・H /Z+c・H /Z+d・Htr /Ztr+e・W+f・Ag …(1) ここで、体重W、年齢Agは相関性を向上させるための
補足的パラメータである。Agの項は年齢による組織の
特性の相違を補正するものであり、Wの項は骨組織への
体重のストレスによる骨密度等の特性への影響などを補
正するためのものである。当然、男女の性差があるか
ら、性別によってa,b,c,d,e,f
なる定数は相違する。
【0061】一般的には、上記H,H,Htrは各
個人毎に身長Hと高い相関が認められる。そこで(1)式
中のH,H,Htrは身長Hに置換することがで
き、次の(2)式となる。 LBM=a’+b’・H/Z+c’・H/Z+d’・H /Ztr+e’・W+f’・Ag …(2) ここで、Zは両腕部又は片腕部のインピーダンスのい
ずれでもよく、片腕部である場合には左右が同一である
と推定する。Zについても同様である。また、Z
は両腕部や両脚部のインピーダンスを左右それぞれ
別々に測定し、その平均値を用いてもよい。
【0062】また(1)式において、四肢の左右も独立で
あると看做すと次の(3)式となる。 LBM=a”+b”・HhR /ZhR+c”・HhL /ZhL+ d”・HLR /ZLR+e”・HLL /ZLL+f”・Htr /Z tr +g”・W+h”・Ag …(3) HhR:右腕部長、ZhR:右腕部のインピーダンス HhL:左腕部長、ZhL:左腕部のインピーダンス HLR:右脚部長、ZLR:右脚部のインピーダンス HLL:右脚部長、ZLL:右脚部のインピーダンス
【0063】更に(1)式において、上述したように13セ
グメントに細分化した測定が可能である場合には、次の
(4)式とすることができる。 LBM=a+b・HUAR /ZUAR+c・HFAR /ZFAR +d・HUAL /ZUAL+e・HFAL /ZFAL+f・HFLR /ZFLR+g・HCLR /ZCLR+h・HFLL /ZFLL+i ・HCLL /ZCLL+j・Htr /Ztr+k・W+l・Ag …(4) 但し、(1)、(2)、(3)、(4)式とも、全ての変数項が含ま
れる必要はなく、実質的に有効な独立変数項のみで構成
するとよい。つまり、上記各式は最大変数項の例である
と考えればよい。
【0064】〔1−2−2〕各セグメント単位で身体組
成を推算し、その推算値を身体全体の身体組成の推定式
に組み込む方法 腕部の除脂肪量をLBM、脚部の除脂肪量をLB
、体幹部の除脂肪量をLBMtrとすると、次の
(5)式を立てることができる。 LBM=a+b・LBM+c・LBM+d・LBMtr … (5) LBM=a+b・H /Z+c・W+d
・Ag LBM=a+b・H /Z+c・W+d
・Ag LBMtr=a+b・Htr /Ztr+c・W
+d・Ag (5)式は(1)式に対応した式であるが、同様に、(3)、(4)
式に対応した式を作成することもできる。
【0065】〔1−3〕全身の筋肉量及び骨量の推定方
法 一般的に全身の総筋肉量(TMM)は、従来知られてい
る解剖学的データなどから、除脂肪量(LBM)の50%
程度であると言われている。同様に、全身の総骨量(T
BM)は体重Wの16%程度又は除脂肪量(LBM)の18
%程度であると言われている。したがって、この数値を
利用すれば、上述のようにして求めた除脂肪量LBMや
体重Wから総筋肉量(TMM)や総骨量(TBM)を容
易に概算することができる。
【0066】また、総筋肉量(TMM)や総骨量(TB
M)は除脂肪量(LBM)と有意の相関が認められる。
したがって、LBMの推定式と同様の変数項による重回
帰式を作成する方法も考えられる。 TMM=a+b・H/Z+c・W+d・A
g TBM=a+b・H/Z+c・W+d・A
g 上式は最も単純化した式であるが、上述した通り、より
厳密な推算を行うために、更に複雑な推定式を作成する
こともできる。
【0067】〔2〕各セグメント単位毎の身体組成の推
定 〔2−1〕除脂肪量の推定方法 各セグメントに対して、それぞれ図4(a)に示すよう
な円柱形状の組成モデルを適用する。すなわち、各セグ
メントは、断面積Aの脂肪組織、断面積Aの筋肉組
織、断面積Aの骨組織を有し、その長さはいずれもL
であるとする。脂肪組織、筋肉組織及び骨組織の体積抵
抗率をそれぞれρ,ρ及びρとすると、脂肪組
織、筋肉組織及び骨組織のインピーダンスZ、Z
びZは、 Z=ρ・(L/A) Z=ρ・(L/A) Z=ρ・(L/A) である。セグメント単位のインピーダンスZは、電気
的には、図4(b)に示すような各組織のインピーダン
スZ,Z,Zの並列モデルとして近似できる。し
たがって、インピーダンスZ は次の(11)式となる。 1/Z=(1/Z)+(1/Z)+(1/Z) …(11)
【0068】除脂肪層の体積をVLBM、密度をD
LBMとする。密度DLBMは先行研究より既知であ
る。除脂肪量LBMは、 LBM=VLBM・DLBM となる。ここで、 VLBM=ALBM・L=(A+A)・L=ρ・(L/Z)+ρ ・(L/Z) …(12) である。(11)式を変形して(12)式に代入すると、 VLBM=ρ・L・〔(1/Z)−(1/Z)〕+(ρ−ρ) ・(L/Z) …(13) となる。ここで、各組織の体積抵抗率の関係は、ρ
ρ<<ρである。
【0069】まず、手首、足首などの遠位局部の影響を
除いて考えると(条件A)、 A<<A と看做すことができる。したがって、 Z(=ρ・(L/A))>Z(=ρ・(L/
))>>Z(=ρ・(L/A))>Z これを(13)式に適用すると、 VLBM=ρ・(L/Z)+(ρ−ρ)・(L/Z) … (14) となる。ここで、 ρ・(L/Z)>>(ρ−ρ)・(L/Z
) であるから、 VLBM =ρ・(L/Z) である。したがって、 LBM=DLBM ×ρ・(L/Z) 故に、所定の関数f(x)を用いて次の関係が成り立
つ。 LBM=f(L/Z
【0070】他方、手首、足首などの遠位局部の影響を
考慮する場合には(条件B)、A<Aとすることが
できる。したがって、 ρ・(L/Z)>(ρ−ρ)・(L
)=ΔV 一般に体重Wが重いほど、身体を保持するために骨組織
の体積Vは増加するから、V∝ΔV∝f(W)の
関係が推定できる。そこで、(14)式より、 VLBM=ρ・(L/Z)+(ρ−ρ)・
(L/Z)=ρ・(L/Z)+ΔV≒ρ
・(L/Z)+f(W) よって、 LBM =f(L/Z,W)
【0071】更に、各組織の加齢による変化及び、性差
による相違などを考慮して重回帰分析で推定式を作成す
ると、 LBM=a”+b”・(L/Z)+c”・W+d”・Ag …(15) となる。ここで、a”,b”,c”,d”は定数(重回
帰係数)であり、性別により値が異なる。MRI法によ
り求めた除脂肪量LBMを上記重回帰分析の推定式に適
用し、性別毎に定数a”,b”,c”,d”を求めてお
けばよい。
【0072】〔2−2〕筋肉量の推定方法 上述した除脂肪量の推定と基本的に同様である。筋肉層
の体積をVMM、密度をDMMとすると、筋肉量MM
は、 MM=VMM・DMM となり、筋肉層のインピーダンスZを用いれば、 VMM =ρ・(L/Z) である。
【0073】上記の条件Aの下では、 MM≒LBM=a+b・(L/Z)+c・Ag …(16) と考えられる。しかしながら、条件Bの下では、 LBM=MM+BM=a+b・(L/Z)+c・W+d・Ag …(1 7) であり、L/Zの項に筋肉量MM以外の骨BMの情
報も含まれてしまい、分離が不可能である。そこで、9
個のセグメントの中で条件A、Bを満足するセグメント
を考えてみると、 条件Aを満足するセグメント:上腕部、大腿部 条件Bを満足するセグメント:前腕部、下腿部 である。
【0074】上腕部と前腕部、及び、大腿部と下腿部の
それぞれの筋肉量間の相関は、各個人毎に非常に高いこ
とが知られている。そこで、上腕筋肉量情報MM、前
腕筋肉量情報MMを推定する。すなわち、MRI法で
算出したMMUA及びMM の回帰分析を基に次のよ
うな推定式を抽出する。 MMFA=a+b・MMUA …(18) 同様にMRI法で算出した大腿筋肉量情報MMFLを用
いて、下腿筋肉量MM CLを推定する。 MMCL=a'+b'・MMFL …(19) よって、上腕部及び大腿部等の近位セグメントの筋肉量
は条件Aを満足するため、(16)式で求めることができ
る。また、この(16)式で求めた上腕筋肉量及び大腿筋肉
量を(18)、(19)式に適用することにより、前腕筋肉量及
び下腿筋肉量を推算することができる。
【0075】〔2−3〕骨量の推定方法 条件Bを満足する前腕部及び下腿部に着目し、(15)式で
求まる除脂肪量LBM FA,LBMCLから(18)、(19)
式で求まるMMFA,MMCLを差し引くことにより、
骨量BMFA,BMCLを求めることができる。 BMFA=LBMFA−MMFA …(20) BMCL=LBMCL−MMCL …(21) (20)、(21)式で求めた骨量を基に、他の、条件Aを満足
するセグメント及び全身の骨量を推定する。すなわち、
筋肉量の場合と同様に、各個人毎に、前腕部と上腕部の
骨量、及び大腿部と下腿部の骨量もそれぞれ高い相関を
有している。そこで、MRI法を用いて算出したBM
FA,BMCLの回帰分析を基に次のような推定式を抽
出する。 BMUA=a+b・BMFA …(22) BMFL=a'+b'・BMCL …(23) 同様に、全身骨量、及び腕部、脚部などのMRI法によ
る回帰分析を基にして推定式を算出することも可能であ
る。
【0076】なお、上記推定方法はセグメント毎の除脂
肪量、筋肉量、筋力、骨量などを推算することを前提と
していたが、1個のセグメント内の単位長さ当たりの除
脂肪量、筋肉量、筋力、骨量などを推算することを前提
として推定式を作成すると、より精度の高い結果が得ら
れる場合がある。このような方法は、特に、特殊な体型
を有する運動選手、具体的には、上腕部と前腕部、又は
大腿部と下腿部とにおいてセグメント長等の左右バラン
スが著しく相違する場合、等に有効である。
【0077】筋肉量、骨量などを単位長当たりの値とし
て推算する方法の一例を次に説明する。円柱モデルの体
積V、断面積A、長さLの関係は、 V=A・L であるから、 V/L=A=ρ・(L/Z) である。上記(16)〜(23)式を単位長当たりに書き換える
と次のようになる。 MM/L ≒LBM/L=a+b・(L/Z)+c・Ag …(16)’ LBM/L=(MM+BM)/L=a+b・(L/Z)+c・W+d・A g …(17)’ MMFA/LFA=a+b・MMUA/LUA …(18)’ MMCL/LCL=a'+b'・MMFL/LFL …(19)’ BMFA/LFA=LBMFA/LFA−MMFA/LFA …(20)’ BMCL/LCL=LBMCL/LCL−MMCL/LCL …(21)’ BMUA/LUA=a+b・BMFA/LFA …(22)’ BMFL/LFL=a'+b'・BMCL/LCL …(23)’ したがって、 MMUA=(MMUA/LUA)・LUA MMFA=(MMFA/LFA)・LFA MMFL=(MMFL/LFL)・LFL MMCL=(MMCL/LCL)・LCL LBMFA=(LBMFA/LFA)・LFA LBMCL=(LBMCL/LCL)・LCL BMUA=(BMUA/LUA)・LUA BMFA=(BMFA/LFA)・LFA BMFL=(BMFL/LFL)・LFL BMCL=(BMCL/LCL)・LCL
【0078】また、関数式fを用いた表現では、 MMUA=f(LUA /ZUA) 又はf(LUA /ZUA,W,Ag) MMFL=f(LFL /ZFL) 又はf(LFL /ZFL,W,Ag) MMFA=f(LFA /ZFA,LUA /ZUA
W,Ag) 又はf(LFA /ZFA,LUA /ZUA,W,A
g)・LFA MMCL=f(LCL /ZCL,LFL /ZFL
W,Ag) 又はf(LCL /ZCL,LFL /ZFL,W,A
g)・LCL とすることができる。
【0079】〔3〕基礎代謝量の推定方法 基礎代謝量の一般的な推定方法は次の通りである。 基礎代謝量(BM)〔kCal〕/日≒安静代謝量(RM)
/1.2∝安静時酸素摂取量(VOr)〔mL/min〕∝除
脂肪量(LBM)〔kg〕∝総筋肉量(TMM)〔kg〕 ここで、例えばLBMが59.9kgであると仮定すると、 VOr=(LBM+7.36)/0.2929=229.635〔m
L/min〕 RQ(呼吸商)0.82一定のとき、1リットルのOガス
の熱産性は4.825kCalである。したがって、1日の酸素
消費量は、 229.635〔mL/min〕・60〔min〕・24〔Hr〕=330.674
〔L〕 基礎代謝量BMは、 BM=4.825〔kCal〕・330.674=1595.5〔kCal〕 である。
【0080】ここで、除脂肪量LBMの組織の中で筋肉
に着目する。本測定方法によれば、各セグメントの筋肉
量MMを高精度に推算することができる。そこで、除脂
肪量LBMよりも総筋肉量TMMを用いたほうが、基礎
代謝量BM及び安静代謝量RMの推定精度が改善できる
ものと考えられる。すなわち、次のような重回帰式を作
成すればよい。 BM(又はRM)=f(TMM) 又は、 BM(又はRM)=f(Σ各セグメントのMM)
【0081】また、筋肉の中でも、その部位によって基
礎代謝量に対する寄与の相違があるものと推測できる。
具体的には、腕部よりも脚部のほうが基礎代謝量に対す
る寄与が大きいと推測できるから、総筋肉量TMMより
も脚部(大腿部及び下腿部)の筋肉量と基礎代謝量BM
及び安静代謝量RMとの高い相関が期待できる。そこ
で、次のような重回帰式を作成すればよい。 BM(又はRM)=f(MMFL,MMCL
【0082】更に、従来は脂肪組織は基礎代謝量に殆ど
寄与しないとして除外されていたが、筋肉組織に比較す
ると低活性ではあるものの、或る程度の代謝を有してお
り、より高い精度で推定を行うには脂肪組織をも考慮し
た推定式が有用である。すなわち、脂肪量FMも用い、
次のような重回帰式を作成してもよい。 BM(又はRM)=f(TMM,FM) 従来より、特に女性の場合、基礎代謝量と除脂肪量との
相関は必ずしも高くなく、むしろ体重との相関が高いと
言われている。すなわち、これは脂肪組織の代謝が無視
できないことを示しており、本測定方法によれば脂肪量
FMも精度よく推算できるので、このような脂肪量をも
考慮した基礎代謝量の推定は精度向上に非常に有効であ
る。
【0083】〔4〕ADL指数の推定方法 ADL指数は、特に高齢者や疾病・事故の療養者が身体
的に自立した日常生活をおくるための能力をどの程度有
しているのかを判断するための指標値であって、これま
でADL評価法として用いられてきたバーセル指数やF
IMを代替する又は補完するものである。ADL評価は
人間の各種の日常生活活動に対応した動作を評価する必
要があるが、本装置では、主として自立歩行が可能であ
るか否かという点に着目してADL指数を提示してい
る。具体的には、ADL指数として大腿四頭筋筋肉量、
大腿四頭筋最大筋力、体重支持指数を利用しているが、
そのほかの指標値でもよい。大腿四頭筋筋肉量はこの大
腿四頭筋を含む脚部又は大腿部の筋肉量と高い相関を有
しているから、上述のようにして算出した脚部又は大腿
部の筋肉量から容易に推算することができる。また、最
大筋力は筋肉量と高い相関を有しているから、大腿四頭
筋最大筋力は上記大腿四頭筋筋肉量から容易に推定する
ことができる。更には、この大腿四頭筋最大筋力と体重
とから体重支持指数を推算することができる。
【0084】以上のように、本測定方法によれば、MR
I法で算出した各組織量の回帰分析を基にして、インピ
ーダンスの測定値から各組織量や基礎代謝量など、身体
組成情報や健康状態を反映した情報を高い精度で推定す
ることができる。
【0085】次いで、上記測定方法を利用した本発明に
係る立位型身体組成測定装置の具体的な構成例及びその
動作を説明する。以下の実施例による身体組成測定装置
はいずれも、立位姿勢の状態にある被検者に対して身体
組成情報を測定するものである。
【0086】〔第1実施例〕図5は本発明の第1実施例
による立位型身体組成測定装置1の上面外観図、図6は
本測定装置1の使用状態を示す図である。本実施例の立
位型身体組成測定装置1は、扁平略直方体形状の本体部
11の上に一般的な足裏の外形と同程度の大きさの左右
の足位置決め部12L,12Rを有し、両足位置決め部
12L,12Rの前方、つまり指側に通電用電極13
L,13Rが、後方つまり、踵側に測定用電極14L,
14Rが設けられている。また、本体部11上には、複
数の入力キーと表示器とを有する操作表示パネル15が
設けられている。本体部11は周知の体重計測の機能を
有しており、図6に示すように、被検者Bが本体部11
の上面に載ると体重が計測されるように構成されてい
る。また、両足位置決め部12L,12R上に被検者B
が両足を載置すると、足裏の指側に通電用電極13L,
13Rが接触し、足裏の踵側に測定用電極14L,14
Rが接触する。これにより、図1における電流供給点P
i3,Pi4と電圧測定点Pv11,Pv12とが確保される。
【0087】図7は本測定装置1の電気系構成図であ
る。2個の通電用電極13L,13Rは周波数f0の定
電流高周波信号を発生する電流源112に接続され、一
方、2個の測定用電極14L,14Rは差動増幅器11
3の入力端子に接続されている。ここで、高周波信号の
周波数f0は通常10kHz〜100kHzの範囲で適宜に設定され
る。
【0088】差動増幅器113の出力はバンドパスフィ
ルタ(BPF)114に接続され、ここで周波数f0以
外の信号成分が除去される。その後、検波部115にて
検波・整流が行われて周波数f0の信号成分が抽出さ
れ、更に増幅器116により増幅される。そして、この
信号をアナログ−デジタル(A/D)変換器117によ
りデジタル信号に変換し、演算・制御部111へと入力
する。演算・制御部111はCPUやROM、RAMな
どを含むマイクロコンピュータを中心に構成されてお
り、予めROMに格納されている制御プログラムに従っ
て各種処理を実行することにより、上述したようなイン
ピーダンス測定や身体組成情報の推定演算処理などを達
成する。また、本体部11にはバッテリなどの電源部1
18を備える。
【0089】本測定装置1による測定を行う際の手順
を、図8のフローチャートに沿って説明する。被検者B
が操作部151に設けられた電源スイッチを押して電源
を投入すると(ステップS11)、本装置が起動して各
種の初期化処理、測定回路系の自己検査処理などを含む
測定準備処理を実行する(ステップS12)。次に、被
検者Bは身長、年齢、性別等の身体特定化情報を操作部
151の各入力キーの操作により入力する(ステップS
13)。演算・制御部111は、最低限必要な入力項目
が入力されているか否かを判定し(ステップS14)、
未入力項目がある場合にはステップS13へと戻り入力
を促す。ステップS14で必要項目が入力されたと判定
されると、測定準備が整ったことの報知を表示又は音声
により行う(ステップS15)。
【0090】この報知を受けて、被検者Bは図6に示す
ように自分の両足を足位置決め部12L、12Rに載せ
て直立する(ステップS16)。このとき、手の指先等
が大腿部に接触していると正確な測定に支障をきたす恐
れがあるため、好ましくは、腕を体幹部から離した立位
姿勢をとることが推奨される。このような姿勢をとるこ
とによって、両足裏の指側がそれぞれ通電用電極13
L,13Rに密着し、両足裏の踵側がそれぞれ測定用電
極14L,14Rに密着する。
【0091】被検者Bが立位姿勢をとると、体重計測部
119は被検者Bの体重を計測してその情報を演算・制
御部111に与える(ステップS17)。これと並行し
て、演算・制御部111はインピーダンス測定を実行す
る(ステップS18)。すなわち、2個の通電用電極1
3L,13R間に電流源112より微弱な高周波電流を
流し、その電流によって両踵裏間に生じた電位を2個の
測定用電極14L,14Rにより測定し、その測定値を
演算・制御部111に与える。図2に明らかなように、
このときに測定される電位は、左右足首ZLH,ZRH、左
右下腿部ZLCL,ZRCL、左右大腿部ZLFL,ZRFLの6セ
グメントのインピーダンスを直列接続したものの両端電
位となる。
【0092】電圧の測定値が異常に大きい又は小さい場
合、及び、同一部位に対する複数回の測定結果が安定し
ない場合には、測定が正しく行われていない可能性があ
るから、測定異常であると判断し(ステップS19で
「Y」)、表示やブザー音によりエラー報知を行い(ス
テップS23)、そのまま測定を終了する。測定が正常
であると判断すると、測定終了メッセージを表示部15
2に表示する等の終了報知を行う(ステップS20)。
この報知をもって、被検者Bは測定姿勢を解く、つまり
本体部11上から離れることができる。その後、演算・
制御部111は、インピーダンス測定値と、体重の計測
値を含む身体特定化情報とに基づいて所定の演算処理を
実行することにより、身体組成情報や健康状態チェック
情報を算出し(ステップS21)、その結果を表示部1
52に表示する(ステップS22)。
【0093】以上のように、第1実施例による立位型身
体組成測定装置1では、従来の体重計などと同様に簡便
に身体組成や健康などに関する諸情報を測定し、被検者
に提示することができる。
【0094】なお、上記実施例(以下の実施例でも同様
である)において、相反性の定理を利用して、通電用電
極13L,13Rと測定用電極14L,14Rの位置関
係を入れ替え、指先側に測定用電極14L,14R、踵
下側に通電用電極13L,13Rを配置するようにして
もよい。
【0095】〔第2実施例〕図9は第2実施例による立
位型身体組成測定装置2の外観斜視図、図10は本装置
2の使用状態を示す拡大図である。上記第1実施例によ
る測定装置1が備える構成要素と同一の又は相当する構
成要素については、同一符号を付して特に必要のない限
り説明を省略する。この点は第3実施例以降の装置につ
いても同様である。
【0096】この第2実施例の身体組成測定装置2は、
第1実施例の装置と同様に、体重計測の機能を併せ持つ
本体部11の上面に、左右の足位置決め部12L,12
Rを有し、両足位置決め部12L,12Rの指側に通電
用電極13L,13Rが、踵側に測定用電極14L,1
4Rが設けられている。更にまた、両足位置決め部12
L,12Rの踵付近の内側には、板ばね性を持ってほぼ
直立した起立片16L,16Rが設けられ、起立片16
L,16Rの外側面上部には測定用電極14L,14R
とは別の測定用電極17L,17Rが配設されている。
【0097】両足位置決め部12L,12R上に被検者
Bが両足を載置すると、足裏の指側に通電用電極13
L,13Rが接触し、足裏の踵側に測定用電極14L,
14Rが接触するという点は、第1実施例による測定装
置1と同じである。これに加えて本装置2では、起立片
16L,16Rはそれぞれ外向きに付勢されているた
め、被検者Bが両膝を内側にやや締め気味にすると、例
えば左足側では、図10に示すように被検者Bの踝内側
に測定用電極17Lが接触する。右足側でも同様に、被
検者Bの踝内側に測定用電極17Rが接触する。これに
より、図1における電流供給点Pi3,Pi4と電圧測定点
Pv11,Pv12とが確保されるとともに、更に左右足首の
インピーダンスZLH,ZRHを独立に測定するための電圧
測定点Pv5,Pv6が左右の踝に確保される。
【0098】なお、測定用電極17L,17Rはステン
レス等の金属を用いてもよいが、密着性を増すために、
導電性ゴムなどのクッション性を有するものや導電性プ
ラスチックなどを使用してもよく、或いはクッション材
などを介挿して接触面に金属膜等の導電性材料を配置し
た構成としてもよい。
【0099】図11は本測定装置2の電気系構成図であ
る。この測定装置2では、上述した通り、測定用電極が
4個備えられているので、その4個のうちの任意の2個
を選択してその2個の測定用電極間の電位差を測定する
ことができるように構成されている。すなわち、電極選
択部120は演算・制御部111による指示に基づい
て、測定用電極14L,14R,17L,17Rに接続
された4本の信号線のうちの2本を選択して差動増幅器
113の入力へと接続する。
【0100】演算・制御部111は図8のフローチャー
ト中のステップS18の処理において、所定の順番で信
号が選択されるように電極選択部120を制御し、その
切り換え毎に選択された2個の測定用電極間の電位差に
対応する信号値を読み込み、インピーダンスを求める。
このとき、左右足首ZLH,ZRH、左右下腿部ZLCL,ZR
CL、左右大腿部ZLFL,ZRFLの6セグメントの直列イン
ピーダンスのほか、左右下腿部ZLCL,ZRCL、左右大腿
部ZLFL,ZRFLの4セグメントの直列インピーダンス、
左足首のインピーダンスZLH、右足首のインピーダンス
ZRHを得ることができる。これにより、第1実施例の測
定装置よりも身体組成情報の推定精度を高めることがで
きる。
【0101】なお、第2実施例の測定装置2では、被検
者Bの踝の内側に測定用電極17L,17Rが接触する
構成としているが、図12に示す測定装置2aのように
起立片16L,16Rを両足位置決め部12L,12R
の踵付近の外側に設け、その起立片16L,16Rの内
側面上部に測定用電極17L,17Rを配設して、踝の
外側に測定用電極17L,17Rが接触する構成として
もよい。更にまた、図13に示す測定装置2bのよう
に、起立片16L,16Rを両足位置決め部12L,1
2Rの踵の後方側に設け、その起立片16L,16Rの
前側面上部に測定用電極17L,17Rを配設して、図
14に示すように、被検者Bの踝の後ろ側に測定用電極
17L,17Rが接触する構成としても同様の測定が行
える。
【0102】更にまた、図13に示した測定装置2bは
図15に描出するような形態に変形することができる。
この例の測定装置2cでは、起立片を設ける代わりに、
両踵を後方から覆うように二箇所に凹所を有し且つ前方
が傾斜壁面となった段差部18を設け、その段差部18
に設けた凹所にそれぞれ測定用電極17L,17Rを配
置している。機能的には図13に示した測定装置2bと
同様であるが、この例の装置2cでは、起立片のような
比較的鋭利な部材が本体部11上面に突出していないた
め、被検者に対する安全性を向上させることができる。
【0103】〔第3実施例〕図16は第3実施例による
立位型身体組成測定装置3の外観斜視図である。この測
定装置3は第2実施例による測定装置2と同様に、被検
者の両踝の内側に接触する測定用電極17L,17Rを
備えるが、被検者の体格の相違を考慮して、その測定用
電極17L,17Rの高さが調整自在に構成されてい
る。図17は電極高さ調整機構を備えた電極保持部20
の概略縦断面図である。
【0104】図17において、調整ツマミ201は外周
面にネジ溝を切削した略円柱形状の軸体202に固着さ
れており、該軸体202のネジ溝に螺合するネジ山が内
周面に形成された電極保持体203の両側に測定用電極
17L,17Rが取り付けられ、該測定用電極17L,
17Rはカバー204に設けられた縦長の案内穴205
を貫通して側方に現れている。これにより、調整ツマミ
201が回動されると、軸体202の軸方向に沿って電
極保持体203が上下動し、測定用電極17L,17R
はスライド移動する。したがって、被検者Bの踝の位置
に応じて調整ツマミ201を適宜回動することによっ
て、被検者の体格に拘わらず確実に踝に測定用電極17
L,17Rを接触させることができる。
【0105】更にまた、電極保持体203下面と本体部
11上面との対向する位置に、対により構成される測距
センサ206が設けられている。測距センサ206は両
者の間の距離を測定可能なセンサでありさえすれば、例
えば超音波、レーザ光などを利用した各種のセンサを用
いることができる。また、上下方向の移動距離を調整ツ
マミ201の回転数に換算し、該回転数を機械的に計数
することにより距離を算出するようにしてもよい。上述
したように、被検者Bの踝に測定用電極17L,17R
が確実に接触するように高さ調整を行った場合、この測
距センサ206による検出値は被検者の足裏から踝まで
の高さに対応した値となる。すなわち、これは被検者の
体格の一部の情報であるから、この情報から例えば身長
や身体各部位の長さ等を推定し、その推定値を身体特定
化情報として用いることができる。これにより、身体組
成情報の推定精度が一段と高まるほか、例えば、測定に
際して被検者に入力してもらうべき身体特定化情報の数
を減らすことが可能であり、測定時の手間が軽減され
る。
【0106】なお、本実施例(及び以下の実施例でも同
様)のように踝の内側又は外側に接触する測定用電極1
7L,17Rにおいては、人体の踝部分の形状を考慮し
て、その密着性を高めるような形態とすることが好まし
い。一例として、図39(A)に示すように、踝に当接
する面を平坦にしたり、或いは、同図(B)に示すよう
に、膨出した形状を有する踝に嵌合するように湾曲状の
凹面としたりするとよい。これにより、押圧力が不充分
でも高い密着性を得ることができる。
【0107】図18は上記第3実施例の測定装置3の変
形例の測定装置における電極保持部20の概略縦断面
図、図19はこの測定装置の使用状態を示す図である。
この測定装置では、調整ツマミ201の回動操作に伴っ
て上下動する電極保持体203に保持板207が取り付
けられ、保持板207に、測定用電極17Lと、該電極
17Lの下方に距離d1だけ離間した位置に微弱なパワ
ーの可視レーザ光を水平に出射するマーカ208が固着
されている。これにより、調整ツマミ201を回動させ
ると、測定用電極17Lとマーカ208とは距離d1を
維持したままま上下動する。
【0108】測定方法としては、図19に示すように、
マーカ208からの出射光によって被検者Bの皮膚表面
に現れるマーキングMがちょうど被検者Bの踝の内側に
来るように調整ツマミ201で高さを調整する。する
と、踝から距離d1だけ高い位置の脛部内側に測定用電
極17L,17Rが接触する。これにより、常に被検者
の踝から上に距離d1だけ離れた位置に測定用電極17
L,17Rを接触させることができる。このような電極
配置は上述した標準的な電極配置とは異なるものである
が、次のような特徴的な測定が可能である。
【0109】すなわち、上記のように踝から距離d1だ
け高い位置に接触した測定用電極17L,17R間の電
圧は、図2においてZLCL,ZLFL,ZRFL,ZRCLを直列
接続したインピーダンスから両踝付近(厳密には上記距
離d1に対応する部位)のインピーダンスを除外したイ
ンピーダンスに対応した値となる。一般に、踝はその断
面積内での骨の占有割合が大きいため、上記のように円
柱形状のモデルとして考える場合に誤差要因となり易
い。そこで、この部位を除外することにより、円柱モデ
ルをより厳密に適用することが可能となり、筋肉量など
の身体組成情報を一層精度よく推定することができる。
【0110】一方、測定用電極14L(又は14R)と
測定用電極17L(又は17R)との間の電圧、図2に
おいてZLH(又はZRH)のインピーダンスに両踝付近
(厳密には上記距離d1に対応する部位)のインピーダ
ンスを加えたインピーダンスに対応した値となる。すな
わち、上記とは逆に、骨の占有割合が大きいような部位
を測定しているため、骨量や骨密度などの骨に関する身
体組成情報を一層精度よく推定することができる。
【0111】〔第4実施例〕図20は第4実施例による
立位型身体組成測定装置4の外観斜視図、図21は本測
定装置4の使用状態を示す正面図である。この測定装置
4は第3実施例による測定装置3のように、被検者Bの
両踝の内側に接触する、高さ調整可能な測定用電極17
L,17Rを備える上に、更に、同様の構成で高さ調整
可能な、被検者の膝の内側に接触する測定用電極22
L,22Rを備える。すなわち、調整ツマミ201を回
動させることにより測定用電極17L,17Rの高さを
調整して被検者Bの踝の内側に接触させることができる
とともに、調整ツマミ211を回動させることにより測
定用電極22L,22Rの高さを調整して被検者Bの膝
の内側に確実に接触させることができる。これにより、
図1における電流供給点Pi3,Pi4と電圧測定点Pv1
1,Pv121,Pv5,Pv6,Pv7,Pv8とが確保される。
【0112】なお、図示しないが、この第4実施例の測
定装置4の電気系構成は、第2実施例の測定装置2にお
いて測定用電極が4個から6個に拡大されたものであっ
て、測定すべき電位の数が増える。これにより、第2実
施例の測定装置よりも身体組成情報の推定精度を高める
ことができる。
【0113】この第4実施例の測定装置4の構成でも、
膝の位置にマーキングを行い、該マーキング位置から上
に所定距離d3だけ離れた大腿部内側に測定用電極22
L,22Rを接触させる構成とすることができる。その
ための構成を図22に示す。
【0114】更にまた、上記第4実施例による測定装置
は図38に示す測定装置4aのように変形することがで
きる。すなわち、操作表示パネル15を本体部11の上
面ではなく、電極保持部20の上面に設けている。これ
により、操作表示パネル15が被検者の目の位置に近づ
くので、表示が見易く、操作もし易くなる。
【0115】〔第5実施例〕図23は第5実施例による
立位型身体組成測定装置5の外観斜視図である。この測
定装置5は第4実施例による測定装置4のように、被検
者の両踝の内側に接触する、高さ調整可能な測定用電極
17L,17Rと、同じく高さ調整可能な、膝の内側に
接触する測定用電極22L,22Rを備える上に、両大
腿部の付け根に接触する測定用電極25L,25を備え
ている。すなわち、電極保持部20の上には上下方向に
伸縮自在の高さ調整部23を介挿して被検者が跨る座部
24が設けられ、座部24の両側面には測定用電極25
L,25Rが配置されている。これにより、図1におけ
る電流供給点Pi3,Pi4と電圧測定点Pv11,Pv12,P
v5,Pv6,Pv7,Pv8,Pv13とが確保される。
【0116】高さ調整部23は、図24に内部構成を示
すように、上下の保持体232、233をコイルばね2
34で連結し、その外側を蛇腹状のカバー231で被覆
している。保持体232,233の対向する位置には測
距センサ235が設けられ、両者の間隔を検出する。
【0117】図25に示すように、被検者Bは座部24
に跨った状態で両足を足位置決め部12L,12R上に
置く。すると、被検者Bに押圧されて高さ調整部23の
ばね234が収縮し、ばね234の付勢力によって測定
用電極25L,25Rは被検者Bの内股に密着する。ま
た、測距センサ235の検出値により脚部の長さ(大腿
長など)を算出することができるから、このセンサ23
5による測定値を身体特定化情報の一部である脚部の長
さとして利用することができる。
【0118】なお、図2で明らかななように、両測定用
電極25L,25Rの間の身体部位には殆どインピーダ
ンスが存在しないと看做すことができるため、第5実施
例の測定装置5の座部24は図26に示すように変形し
た形態としても実質的に同様の精度で測定が行える。
【0119】〔第6実施例〕図27は第6実施例による
立位型身体組成測定装置6の外観斜視図である。この測
定装置6は第5実施例による測定装置5に類似している
が、測定用電極14L,14Rと測定用電極17L,1
7Rとの間、及び、測定用電極17L,17Rと測定用
電極22L,22Rとの間にそれぞれ、上記第5実施例
における高さ調整部23と同様の構成を有する高さ調整
部26,27が備えられ、しかも、3つの高さ調整部2
3,26,27のばねは上からの押圧力に対して所定の
比率で収縮するように定められている。この比率は、標
準的な体格を有する被検者の、足裏から踝までの高さ、
膝までの高さ、及び股下までの高さに応じて予め決めら
れている。したがって、ごく特殊な体格を有する被検者
を除けば、被検者が図25に示すように座部24に跨っ
た状態で立位姿勢をとったとき、各高さ調整部23,2
6,27はそれぞれ所定の比率で収縮し、その結果、測
定用電極17L,17Rは踝内側に確実に接触し、測定
用電極22L,22Rは膝内側に確実に接触する。した
がって、各測定用電極の高さを適切な位置にするような
調整が不要になり、測定作業が省力化できる。
【0120】また、上記第6実施例の測定装置は図40
に示す測定装置6aのように変形することができる。す
なわち、操作表示パネル15を本体部11の上面ではな
く、座部24の上面に設けている。これにより、操作表
示パネル15が被検者の目の位置に近づくので、表示が
見易く、操作もし易くなる。もちろん、同様の変形は上
記第5実施例による測定装置に対しても行えることは言
うまでもない。
【0121】〔第7実施例〕図28は第7実施例による
立位型身体組成測定装置7の外観斜視図である。この測
定装置7は、被検者の足裏のほか、踝と膝とに測定用電
極14L,14R,17L,17R,22L,22Rを
接触させるようにした点では上記第4実施例の測定装置
4と同様であるが、測定用電極17L,17R,22
L,22Rを、2つの回動軸281,282を有する屈
折自在のZ字状のアーム28に設け、本体部11に形成
した凹陥部11aにアーム28を収納可能としている。
これにより、非使用には本体部11上面とほぼ同じ高さ
にアーム28を収納することができ、運搬が行い易く、
収納スペースも確保し易い。また、アーム28の回動軸
281,282は任意の位置で屈折状態を維持できる構
成となっており、図29に示すように、被検者Bの踝と
膝の位置に応じて適宜に屈折させ、測定用電極17L,
17R,22L,22Rの接触位置を適切に定めること
ができる。
【0122】また、アーム28を凹陥部11aに収納し
たときにごく近接又は当接する位置には、アーム収納検
知用のスイッチ29が配設されており、このスイッチ2
9のオン/オフによりアーム28が収納された状態であ
るか、引き出された状態であるのかの検知が行えるよう
に構成されている。アーム28が凹陥部11aに収納さ
れた状態では、被検者の足裏に接触する測定用電極14
L,14Rのみが有効であるから、この電極14L,1
4R間の電圧を測定し、それにより算出したインピーダ
ンスに基づいて下肢部の筋肉量などの推定を実行する。
一方、スイッチ29によりアーム28の引き出しが検知
された状態では、被検者の踝や膝に接触する測定用電極
17L,17R,22L,22Rも有効であると判断で
きる。そこで、上記アーム収納時とは測定モードを変更
し、測定用電極17L,17R,22L,22Rによる
電圧測定を実行し、それによるインピーダンスから骨量
や骨密度などの推定を実行する。このようにアーム28
の状態を検知して、測定モードを適宜に切り換えること
ができる。
【0123】なお、上記第7実施例の測定装置と同様の
収納性は、上記他の実施例の測定装置にも適用すること
ができる。図45〜図48は、上記第2実施例の測定装
置に収納性を付加した例を示す図である。図45に示す
測定装置2dでは、両面に測定用電極を設けた起立片1
6L,16Rをそれぞれ軸161L,161Rを中心に
回動自在に設け、倒した状態では、本体部11に設けら
れた凹陥部11aL,11aR内に収まるように構成さ
れている。そして、このように凹陥部11aL,11a
R内に収納された状態では垂直上方を指向する測定用電
極は踵の下に位置するようになっており(図46参
照)、この測定用電極は踵下に接触する測定用電極14
L,14Rとして機能する。一方、起立片16L,16
Rをそれぞれ起立させた状態では、測定用電極は踝の内
側に接触し、測定用電極17L,17Rとして機能す
る。また、上記のように、測定用電極の機能の切り替え
は、磁気式等のスイッチ29による検出信号に基づいて
行うことができる。この構成によれば、測定用電極が兼
用できるため、安価なコストで高い機能の装置を提供す
ることができる。
【0124】図47に示す測定装置2eでは、測定用電
極17L,17Rを設けた起立片16L,16Rを略コ
の字形状のパイプ体とし、それを本体部11の凹陥部1
1aL,11aRに収納可能な構成としている。この構
成では、起立片16L,16Rを起立させたときに踝に
接触する測定用電極17L,17Rと踵下に接触する測
定用電極14L,14Rとを同時に使用することがで
き、上記と同様の収納性、可搬性も達成できる。もちろ
ん、これ以外にも各種の形態が考え得る。
【0125】〔第8実施例〕図30は第8実施例による
立位型身体組成測定装置8の外観斜視図である。これま
で説明した上記各実施例の測定装置は脚部にのみ電極が
接触するような構成であったが、この第8実施例以降の
実施例による立位型身体組成測定装置では更に手に接触
する電極を備える。
【0126】すなわち、図30において、踵裏、踝内
側、膝内側にそれぞれ接触する測定用電極14L,14
R,17L,17R,22L,22Rは第4実施例と同
様に(但し高さ調整機能は有していない)電極保持部2
0に設けられており、該電極保持部20からT字状のア
ームバー31が延伸して設けられている。アームバー3
1の両端部にはグリップ状の測定用電極32L,32R
が設けられ、本体部11上に立位姿勢で載った被検者B
このグリップを握ると、測定用電極32L,32Rが被
検者の掌に接触する。これにより、図1におけるPv9,
Pv10なる電圧測定点が確保される。上述したように、
両脚部に電流が流れている場合には、体幹部や腕部のイ
ンピーダンスは殆ど無視することができ、電圧測定点P
v13とPv9、Pv13とPv10とをそれぞれ結ぶ線は、電圧
を測定する上では単なる導線である看做せる。換言すれ
ば、掌に電圧測定点を設定した場合と、股間部に電圧測
定点を設定した場合とでは同じ測定条件であると看做す
ことができる。したがって、このような構成では、跨る
という動作でなく単にグリップを握るという動作をとる
ことによって、ほぼ同等の精度で測定を行うことができ
る。
【0127】なお、左右の測定用電極32L,32Rは
共通としてもよく、また、左右いずれか一方のみを配置
してもよい。更にまた、上記測定用電極32L,32R
を通電用電極、つまりは図1における電流供給点Pi1,
Pi2として使用し、手と足の間を貫通する電流を流すよ
うにしても上記と同様の測定が可能である。それ以外
に、測定用電極32L,32Rの一方を通電用電極、他
方を測定用電極として使用してもよい。
【0128】また、例えばアームバー31が前後方向に
所定範囲で回動自在となっており、その回動位置に応じ
て膝や踝に接触する測定用電極14L,14R,22
L,22Rが高さ方向に移動する構成としておくことに
より、被検者自らが容易に測定用電極14L,14R,
22L,22Rの位置を調整することができる。
【0129】図31は第8実施例の変形例による立位型
身体組成測定装置8aの使用状態を示す斜視図である。
この測定装置8aでは、屈曲したストック状のバー50
L,50Rが左右方向に所定範囲で回動自在に設けられ
ており、その下部の水平延伸部に膝に接触する測定用電
極22L,22Rが取り付けられ、垂直延伸部の上端に
はグリップ状の測定用電極32L,32Rが設けられて
いる。図示するように、被検者Bは両足位置決め部12
L,12Rに両足を置き、測定用電極32L,32Rを
握ってバー50L,50Rを内側に倒すように傾ける。
すると、測定用電極22L,22Rがそれぞれ被検者B
の両膝の外側に接触する。また、膝を外側から軽く押圧
することにより両膝が内側に締まり気味になると、踝の
内側と測定用電極17L,17Rとの密着性が増すとい
う利点がある。
【0130】更に、図41は第8実施例の変形例による
立位型身体組成測定装置8bの外観斜視図である。この
測定装置8bでは、操作表示パネル15を本体部11の
上面ではなく、アームバー31の両測定用電極32L,
32Rの間に設けている。これにより、操作表示パネル
15は被検者の視線のほぼ正面に位置するので、表示が
見易く、操作もし易くなる。
【0131】更にまた、図42は第8実施例の別の変形
例による立位型身体組成測定装置8cの外観斜視図であ
る。この測定装置8cでは、上部で繋がった左右のバー
50L,50Rの水平延伸部に、膝に接触する測定用電
極22L,22Rが取り付けられている点は上記測定装
置8aと類似しているが、本装置8cでは、バー50
L,50R全体が上下方向に所定範囲でスライド移動自
在に構成されており、バー50L,50Rが降下した状
態では、測定用電極22L,22Rは被検者Bの踝の外
側に接触できるようになっている。すなわち、被検者B
の手動操作によるバー50L,50Rの上下移動によっ
て、膝に接触するための測定用電極22L,22Rは踝
に接触するための測定用17L,17Rとして機能す
る。本装置8cでは、測定の進行に伴い、表示や音声を
通して被検者Bに対してバー50L,50Rの上下移動
を指示し、その移動位置に応じて(例えばスイッチ等に
よりその位置を検出して)測定用電極22L,22Rに
よる測定値を膝に対応したものであるか、或いは踝に対
応したものであるとして取り扱う。この構成では、測定
に際して被検者の操作は若干面倒になるものの、測定用
電極の数が少なくて済み、安価に装置を提供できるとい
う利点がある。
【0132】更にまた、図43は第8実施例の別の変形
例による立位型身体組成測定装置8dを用いた測定状態
を示す斜視図、図44は本装置8dを収納した状態を示
す外観斜視図である。この測定装置8dは、特に収納性
や可搬性を考慮したものであって、掌に接触する測定用
電極32L,32Rや膝の裏側に接触する測定用電極2
2L,22Rが設けられた支持体51は2つの水平な軸
52,53を中心に回動する構成となっている。そのた
め、図44に示すように、非使用時には支持体51全体
を折り畳んで、ほぼ本体部11と同じ程度の大きさに収
めることができる。一方、使用時には、図43に示すよ
うに、被検者Bは本体部11上の所定位置に載った後、
支持体51を引き上げればよい。引き上げることによっ
て、測定用電極22L,22Rは前方へと移動しようと
するから、膝裏への密着性も高まる。
【0133】〔第9実施例〕図32は第9実施例による
立位型身体組成測定装置9による使用時の状態を示す斜
視図である。この測定装置9は、体重計の機能を備えた
本体部11に加えて、被検者Bが両手で把持する上肢測
定ユニット40を備え、両者はケーブル41で接続され
ている。
【0134】図33は上肢測定ユニット40の外観斜視
図である。上肢測定ユニット40はその左右両端部が後
方側に屈曲した上面略コの字形状の本体部42を有し、
後方に指向した両端部には略円柱形状のグリップ部44
L,44Rがそれぞれ設けられている。グリップ部44
L,44Rの側周面の上部には通電用電極45L,45
R、下部には測定用電極46L,46Rが離間して設け
られ、本体部42の両屈曲個所の外側側面には他の測定
用電極47L,47Rが設けられている。また、両測定
用電極47L,47Rで挟まれる本体部42の中央部前
面には、文字、数字、図形等を表示する液晶表示パネル
から成る表示部43が設けられている。また、本体部4
2に操作用のスイッチを設けるようにしてもよい。
【0135】測定時には、図32に示すように、被検者
Bがグリップ部44L,44Rの周面上部手前に親指を
掛けるとともに人差し指から小指までを向こう側に回す
ようにして両手で左右のグリップ部44L,44Rを握
り、両腕をほぼ前方に真っ直ぐに伸張させる。すると、
両手の親指全体と人差し指及び中指の腹付近が通電用電
極45L,45Rに接触し、両手の掌が左右の測定用電
極46L,46Rに接触し、更に両手の手首内側が左右
の測定用電極47L,47Rに接触する。これにより、
図1における電流供給点Pi1,Pi2と電圧測定点Pv1,
Pv2,Pv9,Pv10が確保される。なお、通電用電極4
5L(及び45R)と測定用電極46L(及び46R)
とは、互いにその機能を入れ替えても実質的に同等の性
能を得ることができる。
【0136】図36は第9実施例による測定装置9の電
気系構成図である。この測定装置9では、両足裏のみな
らず、両手にも電流供給点が設けられるから、4個の通
電用電極13L,13R,45L,45Rのうちの2個
の電極を選択するため通電用電極切替部120bが設け
られ、また、測定用電極切替部120aは、10個の測
定用電極14L,14R,17L,17R,22L,2
2R,46L,46R,47L,47Rのうちの2個を
選択する。この構成では、両手、又は片手と片足の通電
用電極を選択して電流を供給することにより、両上肢部
や、一方の上肢部、体幹部及び一方の下肢部を縦貫する
ように電流を流すことができる。したがって、下肢部の
インピーダンスのみならず、上肢部や体幹部のインピー
ダンスを測定することが可能となる。また、電極を適宜
選択することによって、手首、足首、下腿部などの細部
のインピーダンスも測定することができる。そのため、
被検者の身体全体の身体組成情報を算出する際にもその
精度を一層向上させることができる。
【0137】図34は第9実施例の変形例による測定装
置9aの使用状態を示す斜視図であり、図35はこの測
定装置9aに用いられるグリップ部の拡大図である。こ
の測定装置9aでは、左右のグリップ部44L,44R
はそれぞれ独立に電極保持部20にケーブル41で接続
されている。したがって、手首に接触する測定用電極は
ないものの、両腕を前に伸ばすような姿勢をとる必要は
なく、両腕が胴部に接触しないように腋を開けた状態の
立位姿勢で測定が行える。
【0138】また、本発明に係る立位型身体組成測定装
置は、身体全体や身体の一部の生体組織に対して良好な
影響を及ぼすような装置を組み込む形態とすることがで
きる。図49はこのような装置の一例を示す図である。
この例では、本体部11内に、上述したような測定を行
う身体組成測定部200のほか、超音波振動板等の加振
部201が内蔵されており、図示しない駆動回路からの
駆動信号により加振部201が振動すると、本体部11
の上面(例えば足位置決め部12L,12R)を通して
被検者Bに機械的振動が伝播する。体重の掛かる足裏面
から振動が与えられることにより、該振動は被検者の骨
組織に良好な刺激を加えるため、骨組織を強化するのに
有益である。したがって、本構成によれば、必要に応じ
て加振部201を作動させて骨組織の強化を図り、その
効果を身体組成測定部200による測定の結果で確認す
ることができる。また、機械的刺激以外に生体組織に対
し良好な電気的刺激を与えるような装置を組み込んでも
よい。
【0139】ところで、踝や膝に接触する測定用電極1
7L,17R,22L,22Rの高さが調整可能である
ような構成では問題ないが、これら電極の位置が固定さ
れているような構成では、被検者の体格の相違によって
これら電極が所望の箇所に接触せず、その位置ずれに起
因する測定誤差が生じるおそれがある。そこで、次のよ
うに、こうした位置ずれを補正する処理を組み込んでお
くようにするとよい。
【0140】測定位置ずれ補正処理には、入力情報とし
て用いる被検者の身体特定化情報から推定した四肢細部
の統計上の長さをパラメータとして利用することができ
る。そして、この推定長(La)と電極固定距離(L
b)との関係に基づいて、補正値を算出すればよい。一
例として、図37に示すような、ずれ量(ΔL=La−
Lb)と補正係数αの対応関係を予め求めて記憶させて
おく。そして、測定時に得たずれ量ΔLから補正係数α
を求め、実際に測定により得たインピーダンスZxに対
して補正係数αを乗じることによってインピーダンスZ
xを補正する。そして、この補正後のインピーダンスに
基づいて身体組成情報を推算する。これにより、電極位
置が固定されていても、被検者の体格の相違による誤差
を軽減して精度の高い測定が可能となる。
【0141】なお、上記実施例は本発明の単に一例であ
って、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各種の形態の変
形や修正を行っても、本発明に含まれることは明らかで
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の立位型身体組成測定装置で用いる測
定方法に対応する人体のインピーダンス構成の近似モデ
ル図。
【図2】 図1の近似モデル図を実際の測定に適用する
場合の簡略化したモデル図。
【図3】 MRIで取得する身体部位の断面画像を示す
概念図(a)及び身体部位の長さ方向に対応した各組織
の面積分布図(b)。
【図4】 本測定方法で利用する円柱形状の組成モデル
(a)及び等価回路(b)。
【図5】 本発明の第1実施例による立位型身体組成測
定装置の上面外観図。
【図6】 第1実施例による立位型身体組成測定装置の
使用状態を示す図。
【図7】 第1実施例による立位型身体組成測定装置の
電気系構成図。
【図8】 第1実施例による立位型身体組成測定装置で
測定を行う際の手順を示すフローチャート。
【図9】 第2実施例による立位型身体組成測定装置の
外観斜視図。
【図10】 第2実施例による立位型身体組成測定装置
の使用状態を示す拡大図。
【図11】 第2実施例による立位型身体組成測定装置
の電気系構成図。
【図12】 第2実施例の変形例による立位型身体組成
測定装置の外観斜視図。
【図13】 第2実施例の変形例による立位型身体組成
測定装置の外観斜視図。
【図14】 図13に示す立位型身体組成測定装置の使
用状態を示す拡大図。
【図15】 第2実施例の変形例による立位型身体組成
測定装置の外観斜視図。
【図16】 第3実施例による立位型身体組成測定装置
の外観斜視図。
【図17】 図16に示す立位型身体組成測定装置にお
ける電極高さ調整機構を備えた電極保持部の概略縦断面
図。
【図18】 第3実施例の変形例による立位型身体組成
測定装置における電極保持部の概略縦断面図。
【図19】 図18に示す立位型身体組成測定装置の使
用状態を示す拡大図。
【図20】 第4実施例による立位型身体組成測定装置
の外観斜視図。
【図21】 第4実施例による立位型身体組成測定装置
の使用状態を示す正面図。
【図22】 第4実施例の変形例による立位型身体組成
測定装置の使用状態を示す正面図。
【図23】 第5実施例による立位型身体組成測定装置
の外観斜視図。
【図24】 第5実施例による立位型身体組成測定装置
における高さ調整部の概略内部構成図。
【図25】 第5実施例による立位型身体組成測定装置
の使用状態を示す図。
【図26】 第5実施例の変形例による立位型身体組成
測定装置の一部外観斜視図。
【図27】 第6実施例による立位型身体組成測定装置
の外観斜視図。
【図28】 第7実施例による立位型身体組成測定装置
の外観斜視図。
【図29】 第7実施例による立位型身体組成測定装置
の使用状態を示す側面図。
【図30】 第8実施例による立位型身体組成測定装置
の外観斜視図。
【図31】 第9実施例による立位型身体組成測定装置
による測定時の状態を示す図。
【図32】 第9実施例による立位型身体組成測定装置
の上肢測定ユニットの外観斜視図。
【図33】 第9実施例の変形例による立位型身体組成
測定装置の使用状態を示す斜視図。
【図34】 第9実施例の変形例による立位型身体組成
測定装置を示す斜視図。
【図35】 第9実施例の変形例による立位型身体組成
測定装置に用いられるグリップ部の拡大図。
【図36】 第9実施例による立位型身体組成測定装置
の電気系構成図。
【図37】 電極位置の補正処理の一例を説明するため
の図。
【図38】 第4実施例の変形例による立位型身体組成
測定装置の外観斜視図。
【図39】 第3実施例の立位型身体組成測定装置にお
ける測定用電極の変形例を示す外観平面図。
【図40】 第6実施例の変形例による立位型身体組成
測定装置の外観斜視図。
【図41】 第8実施例の変形例による立位型身体組成
測定装置の外観斜視図。
【図42】 第8実施例の変形例による立位型身体組成
測定装置の外観斜視図。
【図43】 第8実施例の変形例による立位型身体組成
測定装置を用いた測定状態を示す斜視図。
【図44】 図43の測定装置を収納した状態を示す外
観斜視図。
【図45】 第2実施例の変形例による立位型身体組成
測定装置の上面図。
【図46】 図45の測定装置を用いた測定状態を示す
拡大図。
【図47】 第2実施例の変形例による立位型身体組成
測定装置の上面図。
【図48】 図47の測定装置を用いた測定状態を示す
拡大斜視図。
【図49】 本発明に係る更に他の実施例による身体組
成測定装置を用いた測定状態を示す正面図。
【符号の説明】
11…本体部 11a…凹陥部 111…演算・制御部 112…電流源 113…差動増幅器 114…バンドパスフィルタ(BPF) 115…検波部 116…増幅器 117…アナログ−デジタル(A/D)変換器 118…電源部 119…体重計測部 120,120a…(測定用)電極選択部 120b…通電用電極切替部 13L,13R,45L,45R…通電用電極 14L,14R,17L,17R,22L,22R,2
5L,25R,32L,32R,46L,46R,47
L,47R…測定用電極 15…操作表示パネル 151…操作部 152…表示部 16L,16R…起立片 18…段差部 20…電極保持部 201,211…調整ツマミ 202…軸体 203…電極保持体 204…カバー 205…案内穴 206…測距センサ 207…保持板 208…マーカ 23,26,27…高さ調整部 231…カバー 232…保持体 235…測距センサ 24…座部 28…アーム 281,282…回動軸 31…アームバー 40…上肢測定ユニット 41…ケーブル 42…本体部 43…表示部 44L,44R…グリップ部 50L,50R,51…バー 51…支持体 52…軸 200…身体組成測定部 201…加振部
フロントページの続き (72)発明者 吉田 一彦 京都市南区上鳥羽鉾立町11番地2 株式会 社アートヘブンナイン内 Fターム(参考) 4C027 AA06 CC00 GG09 KK01 KK03 KK05

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)被検者の身体中の測定対象部位のサイ
    ズ情報を含む身体特定化情報を取得する身体特定化情報
    取得手段と、 b)前記被検者が立位姿勢を維持するための姿勢維持補助
    手段と、 c)前記被検者の測定対象部位のインピーダンスを測定す
    るために、 c1)少なくとも脂肪組織、筋肉組織及び骨組織に対応す
    るそれぞれのインピーダンスを並列に接続したモデルで
    その身体部位のインピーダンスが近似でき、且つ前記各
    組織の構成比率及び該構成組織全体と個々の組織との電
    気的特性が一定であると看做し得るような身体部位毎に
    人間の全身を分割して構成したモデルに基づいて、1個
    又は直列接続された複数の前記身体部位から成る測定対
    象部位のインピーダンスを測定するように被検者の身体
    に接触される複数個の通電用電極及び複数個の測定用電
    極と、 c2)前記通電用電極を介して少なくとも前記測定対象部
    位を縦貫する所定周波数の交流電流を流す電流供給手段
    と、 c3)該交流電流によって前記測定対象部位に誘導される
    電圧を前記測定用電極を用いて測定する電圧測定手段
    と、 c4)該電圧測定値と前記交流電流の電流値とから前記測
    定対象部位に対応するインピーダンスを算出する演算手
    段と、 を含むインピーダンス測定手段と、 d)複数の事前被検者の全身及び/又は各身体部位毎のイ
    ンピーダンス測定結果と、断層画像が得られる装置を用
    いて計測・収集された該事前被検者の全身及び/又は各
    身体部位毎の身体組成基準情報とに基づいて、又は更に
    該事前被検者の身体特定化情報を加えて作成される推定
    式を利用し、前記インピーダンス測定手段による測定値
    と前記身体特定化情報とに基づいて、当該被検者の測定
    対象部位に対応する又は該被検者の身体全体の身体組成
    や健康状態に関連した各種情報を推定する推定演算手段
    と、 を備えることを特徴とする立位型身体組成測定装置。
  2. 【請求項2】 前記身体特定化情報取得手段は、身体特
    定化情報の1つとして外部より与えられる被検者の身長
    に基づいて、又は更に体重、年齢、性別等も勘案して測
    定対象部位のサイズを推算し、これをまた身体特定化情
    報の1つとする部位長推算手段を含むことを特徴とする
    請求項1に記載の身体組成測定装置。
  3. 【請求項3】 前記身体特定化情報取得手段は、被検者
    の測定対象部位のサイズを実測するためのサイズ計測手
    段を含むことを特徴とする請求項1に記載の身体組成測
    定装置。
  4. 【請求項4】 前記姿勢維持補助手段は被検者が立位す
    る立位台部を含み、前記通電用電極及び測定用電極のう
    ちの少なくとも1個は、立位した被検者の足裏に接触す
    るように前記立位台部の上面に配置されていることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の立位型身体組
    成測定装置。
  5. 【請求項5】 前記立位台部は、立位した被検者の体重
    を測定する体重測定手段を含むことを特徴とする請求項
    4に記載の立位型身体組成測定装置。
  6. 【請求項6】 前記身体特定化情報取得手段は、前記体
    重測定手段により測定された体重の測定値を情報の一つ
    として利用することを特徴とする請求項5に記載の立位
    型身体組成測定装置。
  7. 【請求項7】 前記測定用電極を被検者の所定箇所に接
    触させるべく位置調整を行うための電極位置調整手段を
    更に備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに
    記載の立位方身体組成測定装置。
  8. 【請求項8】 前記電極位置調整手段による調整動作に
    連動して、前記身体特定化情報取得手段における被検者
    の測定対象部位長の実測が行われることを特徴とする請
    求項7に記載の立位型身体組成測定装置。
  9. 【請求項9】 立位姿勢にある被検者の踵下の足裏に接
    触するように前記測定用電極のうちの少なくとも1個を
    設け、該足裏の指側に接触するように前記通電用電極の
    うちの少なくとも1個を設けたことを特徴とする請求項
    4〜8のいずれかに記載の立位型身体組成測定装置。
  10. 【請求項10】 被検者の足裏の踵下側の測定用電極
    と、該足裏の指側の通電用電極との機能を入れ替えるこ
    とを特徴とする請求項9に記載の立位型身体組成測定装
    置。
  11. 【請求項11】 立位姿勢にある被検者の踝に接触する
    ように前記測定用電極のうちの少なくとも1個を設けた
    ことを特徴とする請求項9又は10に記載の立位型身体
    組成測定装置。
  12. 【請求項12】 立位姿勢にある被検者の膝に接触する
    ように前記測定用電極のうちの少なくとも1個を設けた
    ことを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の立
    位型身体組成測定装置。
  13. 【請求項13】 立位姿勢にある被検者の大腿部の付け
    根に接触するように前記測定用電極のうちの少なくとも
    1個を設けたことを特徴とする請求項9〜11のいずれ
    かに記載の立位型身体組成測定装置。
  14. 【請求項14】 前記測定用電極を用いて測定されたイ
    ンピーダンスと前記身体特定化情報とから、当該被検者
    の下肢部全体又はその一部の筋肉量を推定することを特
    徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の立位型身体
    組成測定装置。
  15. 【請求項15】 前記足裏に接触する測定用電極と踝に
    接触する測定用電極とを用いて測定されたインピーダン
    スと前記身体特定化情報とから、当該被検者の踵部の骨
    密度を推定することを特徴とする請求項10に記載の立
    位型身体組成測定装置。
  16. 【請求項16】 前記電極位置調整手段は、前記測定用
    電極を身体の所定位置から略垂直方向に所定距離離間し
    た位置に接触させるべく該測定用電極の位置を移動させ
    るものであることを特徴とする請求項7〜15のいずれ
    かに記載の立位型身体組成測定装置。
  17. 【請求項17】 前記電極位置調整手段には前記測定用
    電極と一体に、被検者の身体表面上に一時的に標識を行
    うための標識手段を備え、被検者に設定された所定の測
    定基準位置に前記標識が為されるように位置を調整した
    状態で測定を行うことを特徴とする請求項16に記載の
    立位型身体組成測定装置。
  18. 【請求項18】 被検者の踝近傍に接触する前記測定用
    電極は前記立位台部と一体に設けられていることを特徴
    とする請求項11に記載の立位型身体組成測定装置。
  19. 【請求項19】 前記測定用電極は被検者の踝内側(内
    果端点)に接触するように設けられていることを特徴と
    する請求項18に記載の立位型身体組成測定装置。
  20. 【請求項20】 前記測定用電極は被検者の踝外側(外
    果端点)に接触するように設けられていることを特徴と
    する請求項18に記載の立位型身体組成測定装置。
  21. 【請求項21】 前記測定用電極は被検者の踝後方側に
    接触するように設けられていることを特徴とする請求項
    18に記載の立位型身体組成測定装置。
  22. 【請求項22】 前記測定用電極は被検者の身体側に付
    勢されたばね性を有する保持部を介して前記測定台部に
    固定されていることを特徴とする請求項18〜21のい
    ずれかに記載の立位型身体組成測定装置。
  23. 【請求項23】 前記測定用電極は、前記測定台部上の
    被検者の両足の置き位置の間に設けられた電極保持部の
    両側に突出していることを特徴とする請求項19に記載
    の立位型身体組成測定装置。
  24. 【請求項24】 前記測定用電極は左右一体に高さ調整
    可能であることを特徴とする請求項23に記載の立位型
    身体組成測定装置。
  25. 【請求項25】 前記高さ調整部に立位台部上面との離
    間距離を測定する測距手段を備えることを特徴とする請
    求項24に記載の立位型身体組成測定装置。
  26. 【請求項26】 前記電極保持部には、立位姿勢にある
    被検者の股間に接触する測定用電極が設けられ、該測定
    用電極は、被検者の股下高さに応じて調整可能な伸縮機
    構を有することを特徴とする請求項23〜25のいずれ
    かに記載の立位型身体組成測定装置。
  27. 【請求項27】 被検者の踝又は膝の少なくともいずれ
    か一方に接触する測定用電極を前記立位台部に収納可能
    な電極保持部に設けるとともに、該電極保持部の収納状
    態を検出する収納・引き出し検出手段を設け、収納状態
    と引き出し状態とで測定モードを変更することを特徴と
    する請求項4〜26のいずれかに記載の立位型身体組成
    測定装置。
  28. 【請求項28】 被検者が把持することにより掌に接触
    する測定用電極及び/又は通電用電極を更に備えること
    を特徴とする請求項4〜27のいずれかに記載の立位型
    身体組成測定装置。
  29. 【請求項29】 被検者の掌に接触する前記測定用電極
    及び/又は通電用電極は、前記電極保持部から延出する
    ハンドルに備えられていることを特徴とする請求項28
    に記載の立位型身体組成測定装置。
  30. 【請求項30】 被検者の掌に接触する前記測定用電極
    よりも指先に近い位置に接触する通電用電極を備えるこ
    とを特徴とする請求項28又は29に記載の立位型身体
    組成測定装置。
  31. 【請求項31】 立位姿勢にある被検者の足裏より、該
    被検者の身体に刺激を与える刺激印加手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1〜30のいずれかに記載の立位型
    身体組成測定装置。
  32. 【請求項32】 前記刺激印加手段は主として骨組織に
    機械的振動を与えるものであることを特徴とする請求項
    31に記載の立位型身体組成測定装置。
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