JP2003291315A - インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 - Google Patents
インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法Info
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- Ink Jet (AREA)
Abstract
のない高品位の印刷物を提供し得るインクジェット記録
装置及びインクジェット記録方法を提供すること。 【解決手段】 インクジェット記録装置1は、記録媒体
Mの搬送方向Yと平行に一定間隔tを置いて配置され、
該搬送方向Yと直交する方向Xにそれぞれ主走査される
第1記録ヘッド1及び第2記録ヘッド2を備えている。
第1記録ヘッド1は、記録媒体Mに対してインク凝集能
を有する前処理液を吐出し、第2記録ヘッド2は、該前
処理液の吐出後に、記録媒体Mに対して複数色の顔料イ
ンクを吐出する。第2記録ヘッド2は、各顔料インクを
吐出する複数のインクジェットヘッド21〜26を、搬
送方向Yに並列に配置して一体化させたマルチヘッドで
あり、前処理液による凝集性の最も高いシアンインクを
吐出するインクジェットヘッド26が、第1記録ヘッド
1との間の距離が最も遠くなる位置に配置されている。
Description
込み前に、インク凝集能を有する前処理液を打ち込ん
で、画像濃度が高く、カラーブリードや印刷ムラのない
高品位のカラー印刷物を提供し得るインクジェット記録
装置及びインクジェット記録方法に関する。
ジェット記録方法は、記録ヘッドの微小なノズルから画
像データに応じてインクの液滴を吐出させ、記録媒体に
付着させて記録を行う記録方式である。図6は、従来の
一般的なインクジェット記録装置(プリンタ)の要部の
斜視図である。図6に示すプリンタ100は、図示しな
いステップモータで駆動される紙送りローラ101によ
って、用紙スタッカ102から記録媒体Mを巻き取り、
プラテン103位置に給送し、キャリッジ104に搭載
された記録ヘッド105により各色インクを打ち込んで
プリント処理した後、矢標Yで示す副走査方向に記録媒
体Mを搬出するものである。キャリッジ104は、ステ
ップモータ106によって駆動されるタイミングベルト
107に連結されており、2本のガイドレール108に
よって、矢標Xで示す主走査方向に沿って往復移動可能
に案内支持されている。記録ヘッド105は、複数のカ
ラーインクに対応した記録ヘッドが一体化したマルチヘ
ッドであり、各色インクを収容したインクカートリッジ
109を装着している。
したノズル開口の吐出回復や吐出不良を未然に防止する
ために利用される回復ユニットであり、記録領域外に位
置するキャリッジ104のホームポジションに設けられ
ている。回復ユニット110は、キャップ部111によ
り記録ヘッド105のノズル開口面を覆い、図示しない
吸引ポンプを作動させて、ノズル開口から増粘あるいは
固化したインクや埃などの異物や気泡などを強制的に排
出させ、図示しない廃液タンクにこれらを貯蔵するよう
になっている。また、回復ユニット110には、図示し
ていないが、ノズル開口面に付着した不要なインクやゴ
ミなどを掃除するクリーニング動作に使用する、ゴムな
どの弾性材料で形成されたワイパー部材が設けられてい
る。
ては、染料や顔料等の着色剤を水やアルコール等を含む
水性媒体中に溶解又は分散させたものが一般的であり、
染料インクと顔料インクとに大別される。これまで、色
再現性や吐出安定性等に優れる染料インクが多用されて
きたが、インクジェット記録技術のデジタル写真サービ
スや商業印刷等への用途拡大により、記録画像の長期保
存性が重要視されるようになってきており、染料インク
に比して耐水性や耐光性等に優れる顔料インクが使用さ
れるようになってきている。
技術的課題としては、特に普通紙(非塗工紙)に記録を
行った場合にインクが普通紙の内部に浸透してしまい十
分な画像濃度が得られない;記録媒体表面の填料やサイ
ズ剤等の不均一な分布に起因すると考えられる画像濃度
の不均一(いわゆる印刷ムラ)が生じる;カラー画像に
おいて、異色の境界部分で色が滲んだり、不均一に混ざ
り合ったりする(いわゆるカラーブリード)等が挙げら
れる。
10-120956号公報には、顔料インクの打ち込みに先立っ
て、記録媒体の被記録面に、インク凝集能を有する前処
理液をインクジェットノズルより打ち込む方法が開示さ
れている。この方法は、記録媒体上でインクと接触した
前処理液が、インク成分の分散状態を破壊して凝集物を
形成し、着色剤(顔料)が記録媒体中に浸透するのを抑
制すると共に、未反応の前処理液成分が、記録媒体上で
皮膜を形成して着色剤の記録媒体への定着を促進するこ
とにより、高い色濃度で、カラーブリードや印刷ムラの
ない高品位の画像を実現するものと考えられている。
前処理液を使用する印刷を行う場合、図7に示すよう
に、記録ヘッド105のノズル開口面105aにおける
主走査方向Xの両端(単方向印字の場合は一端)のノズ
ル開口列をそれぞれ前処理液吐出用とし、他のノズル開
口列から各色インクを吐出させる前に、これらの前処理
液吐出用ノズル開口列から前処理液を吐出させていた。
能を有する上記前処理液とを単一の記録ヘッドから吐出
させると、ミスト(主インク滴に続いて飛翔する微小な
液滴)の発生などに起因して、ノズル開口周縁部に、該
前処理液により凝集固化したインクや埃などの異物が付
着し、その結果、いわゆる目詰まりを起こして、記録動
作時の安定した吐出が妨げられたり、インクの吐出方向
が不安定になったりするという問題があった。
題に鑑み、特開2000-141713号公報には、図7に示す記
録ヘッド105の如きマルチヘッドにおいて、処理液と
の凝集性の最も高いシアンインク(染料インク)を吐出
させるための記録ヘッドを、処理液を吐出させるための
記録ヘッドから最も離れた位置に配置して、ノズル近傍
への異物の付着を防止したインクジェット記録装置が開
示されているが、異物の付着を完全に防止することはで
きず、実用上十分な吐出安定性を確保するには到ってい
ない。また、このインクジェット記録装置は、記録ヘッ
ドの構成上、単方向印字にしか対応できず、高速印字性
に欠けるものであった。
して、上記回復ユニット110の如き回復装置を用いて
吐出回復処理を行う場合、該回復装置により強制排出さ
れたインク及び前処理液が、廃液タンクに導入される前
に、廃液導入路などで凝集固化してしまい、その結果、
吐出回復処理能力が低下するという問題もあった。ま
た、上記の如きワイパー部材でノズル開口面をワイピン
グするクリーニング動作を行うと、インク又は前処理液
を該ノズル開口面に引き延ばして塗布するようなことに
なり、却って目詰まりなどを悪化させるという問題もあ
った。
置では、前処理液を使用すると、目詰まりなどを起こし
て吐出不安定になり易く、また、本来の吐出回復処理能
力を発揮できないため、安定した印字を行うことが出来
なかった。
ク凝集能を有する前処理液を使用する印刷に好適に使用
することができ、吐出安定性に優れたインクジェット記
録装置及びインクジェット記録方法を提供することにあ
る。
に、本発明のインクジェット記録装置は、複数色の顔料
インクと、該顔料インクを凝集させる性質を有する前処
理液とを用いるインクジェット記録装置において、記録
媒体の搬送方向と平行に一定間隔を置いて配置され、該
搬送方向と直交する方向にそれぞれ主走査される第1記
録ヘッド及び第2記録ヘッドを備え、上記第1記録ヘッ
ドは、上記記録媒体に対してノズル開口より上記前処理
液を吐出し、上記第2記録ヘッドは、該前処理液の吐出
後に、該記録媒体に対してノズル開口より上記各顔料イ
ンクを吐出し、上記第2記録ヘッドは、上記各顔料イン
クをそれぞれ吐出する複数のインクジェットヘッドを、
上記搬送方向に並列に配置して一体化させたマルチヘッ
ドであり、上記前処理液による凝集性の最も高い顔料イ
ンクを吐出するインクジェットヘッドが、上記第1記録
ヘッドとの間の距離が最も遠くなる位置に配置されてい
ることを特徴とする。
に、複数の上記各インクジェットヘッドが、上記前処理
液による凝集性の高い顔料インクを吐出するものほど、
上記第1記録ヘッドとの間の距離が遠くなるように配置
されていることが好ましい。
は、記録媒体の搬送方向と平行に一定間隔を置いて配置
され、該搬送方向と直交する方向にそれぞれ主走査され
る第1記録ヘッド及び第2記録ヘッドを用いて、複数色
の顔料インク及び該顔料インクを凝集させる性質を有す
る前処理液により、該記録媒体に画像を形成するインク
ジェット記録方法であって、上記記録媒体に対して、上
記第1記録ヘッドより上記前処理液を吐出させる前処理
工程と、該前処理工程を経た該記録媒体に対して、上記
第2記録ヘッドより複数色の上記顔料インクをそれぞれ
吐出させるインクジェット記録工程とを備え、上記イン
クジェット記録工程は、上記前処理液による凝集性の高
い顔料インクほど、上記第1記録ヘッドから離れた位置
より吐出させて行われることを特徴とする。
よる凝集性の高い顔料インクほど、前処理液吐出用の第
1記録ヘッドから離れた位置より吐出させるようになし
てあるので、印字動作中に発生するミストによる目詰ま
り等を防止することができ、安定した吐出を行うことが
できる。また、上記装置において、インク吐出用の第2
記録ヘッドは、各顔料インクに対応した複数のインクジ
ェットヘッドが記録媒体の搬送方向に並列に配置されて
構成されているので、上記記録ヘッド105の如き従来
の記録ヘッドで観られた「つなぎスジ」が発生するおそ
れがない。「つなぎスジ」とは、バンディングなどとも
呼ばれるもので、帯状の画像領域(バンド)の境界に発
生する印刷ムラである。
録装置及びインクジェット記録方法について、その好ま
しい実施形態に基づき図1〜図4を参照しながら説明す
る。
装置の概略構成を示した斜視図である。図1中、1は第
1記録ヘッド、2は第2記録ヘッドである。第1記録ヘ
ッド1及び第2記録ヘッド2は、何れも、図示しないキ
ャリッジ上に搭載され、ガイドレールA又はBに沿っ
て、記録媒体Mの搬送方向Yと直交する方向(主走査方
向X)に主走査される。
て、顔料インクを凝集させる性質を有する(インク凝集
能)を有する前処理液を吐出する記録ヘッドである。第
1記録ヘッド1のノズル開口面1aには、図2に示すよ
うに、前処理液を吐出する複数のノズル開口10が、記
録媒体Mの搬送方向Yに並列に2列設けられている。
尚、前処理液は、図示しない前処理液用のタンクより供
給されるようになっている。
記録媒体Mに対して、複数色の顔料インクをそれぞれ吐
出して記録を行う記録ヘッドで、第1記録ヘッド1に対
して搬送方向Yの下流側に間隔tを置いて主走査される
ように配置されており、第1記録ヘッド1からの前処理
液の吐出後に、記録媒体Mに対して各色顔料インクを吐
出するようになっている。尚、各色顔料インクは、図示
しないインクタンクより供給されるようになっている。
ブラック、イエロー、ライトマゼンタ、マゼンタ、ライ
トシアン及びシアンの各色顔料インクをそれぞれ吐出す
る複数のインクジェットヘッド21〜26を、搬送方向
Yに並列に配置して一体化させたマルチヘッドとなって
いる。インクジェットヘッド21〜26それぞれのノズ
ル開口面2aには、複数のノズル開口20が、主走査方
向Xと平行に1列に配されている。
数のインクジェットヘッドの配置は、前処理液と顔料イ
ンクとの凝集性に基づき決定され、前処理液による凝集
性の最も高い顔料インクを吐出するインクジェットヘッ
ドが、第1記録ヘッドとの間の距離が最も遠くなる位置
に配置される。より好ましい配置は、前処理液による凝
集性の高い顔料インクを吐出するインクジェットヘッド
ほど、第1記録ヘッドとの間の距離が遠くなるような配
置である。
する各液の組成により異なるが、無機金属塩や有機系カ
チオン物質等を凝集化剤とする一般的な前処理液を使用
する場合、該前処理液との凝集性が最も高い顔料インク
は、フタロシアニン系顔料を着色剤とするシアン系の顔
料インクである。そこで、本実施形態では、シアン顔料
インクを吐出するインクジェットヘッド26を、第1記
録ヘッド1との間の距離が最も遠くなる位置に配置し、
該シアン顔料インクの淡インクであるライトシアン顔料
インクを吐出するインクジェットヘッド25を、該イン
クジェットヘッド26の隣に配置してある。シアン系以
外の色の顔料インクについては、一般に、シアン系顔料
インクほど上記前処理液との凝集性は高くなく、また、
各インクの凝集性に定常的で明確な差が観られない場合
もあるので、対応するインクジェットヘッドの配置は適
宜調整すればよい。本発明者らの調べた範囲では、カラ
ーインクジェット記録で一般的に用いられる6色の顔料
インクを、上記前処理液との凝集性の低い順に並べる
と、概ね、ブラック、イエロー、ライトマゼンタ、マゼ
ンタ、ライトシアン、シアンの順となるので、対応する
各インクジェットヘッドは、図2に示すように、第1記
録ヘッド側からこの順で配置することが好ましい。ま
た、本発明では、赤色(R)、緑色(G)、紫色(B)
などの、いわゆる特色顔料インクを使用することもでき
るが、この場合、G及びBは、上記前処理液との凝集性
が比較的高いので、これらに対応するインクジェットヘ
ッドは、シアン系に対応するインクジェットヘッドの隣
に配置することが好ましい。
2は、上記した点以外は基本的にこの種のインクジェッ
ト記録ヘッドと同様に構成されており、インク供給路、
該インク供給路の一部に設けられるエネルギー作用部、
該エネルギー作用部にあるインク又は反応液に作用させ
る液滴形成エネルギーを発生するエネルギー発生手段
(何れも図示せず)等を備えている。このようなエネル
ギー発生手段としては、ピエゾ素子等の電気機械変換体
を用いる方式、発熱抵抗体を有する発熱素子等の電気熱
変換体によってインクを加熱して吐出させる方式等があ
り、何れの方式でもよい。
2との上記間隔t(両記録ヘッドが搬送方向Yに平行に
一列に並んだときの両者間の距離)は、1〜10cmに
することが好ましい。間隔tが1cm未満では、印字動
作中に各記録ヘッドから発生するミスト(主インク滴に
続いて飛翔する微小な液滴)が、他方の記録ヘッドのノ
ズル開口面に付着して、該ノズル開口面上でインクの凝
集物を形成し、ノズルの目詰まりなどの吐出不良を起こ
すおそれがある。また、間隔tが10cm超では、記録
媒体の伸縮に起因して、前処理液及びインクの着弾位置
の精度にズレが生じ、画質の低下を招くおそれがある。
あることに加えて、記録媒体Mの搬送速度(用紙スルー
プットなどども呼ばれる。単位:cm/min.)の数値の1
/10〜1/2の範囲にあることが好ましい。例えば、
搬送速度が50cm/min.である場合、上記間隔tは、搬
送速度の数値50の1/10〜1/2に相当する5〜2
5cmと、上記1〜10cmとの重複範囲である5〜1
0cmとすることが好ましい。その理由は下記の通りで
ある。
ましいところ、通常、搬送速度が速いほど、記録ヘッド
の主走査速度も速くなるため、該記録ヘッドがミストな
どの影響を受け易くなり、その結果、吐出不良が起こり
易くなる。また、紙ジャムによる記録ヘッド擦れも起こ
り易くなる。本発明において、搬送速度をアップさせた
場合に生じるこれらの問題は、上記間隔tを広げること
で一応解決できるが、間隔tを必要以上に広げると、上
述したように、前処理液及びインクの着弾位置の精度に
ズレが生じ、画質の低下を招くおそれがある。そのた
め、上記のような、記録媒体の搬送速度に対応した間隔
を採ることが好ましいのである。
ッド1と第2記録ヘッド2との間に、主走査方向Xに亘
って記録媒体Mの上方に該記録媒体Mと非接触に仕切部
材3が設けられている。仕切部材3は、図示しない固定
部材により、主走査方向Xの両側端縁で固定されてい
る。仕切部材3の下端と記録媒体Mとの間隔は、各記録
ヘッドから発生するミストを確実に遮断する観点から、
両者の非接触状態を保持できる範囲で(仕切部材と記録
媒体が接触すると、該記録媒体の被印刷面が該仕切部材
の下端に擦られることになるため、印刷品質が低下する
おそれがある)、出来る限り狭くすることが好ましい。
仕切部材3としては、各記録ヘッドから発生するミスト
を遮断し得るようなものであればよく、硬質プラスチッ
ク、金属板、セラミック板、不織布等の材料を適宜選択
して使用することができる。
うに、該仕切部材3を挟んで記録媒体Mの搬送方向Yの
上流側と下流側それぞれに、該記録媒体Mと幅方向に亘
って接触するローラ対4,5が設けられており、該記録
媒体Mを、該ローラ対4及び5それぞれの間を通過させ
るようになしてある。このようにすることにより、ロー
ラ対4の通過前に前処理液を付着された記録媒体Mが、
仕切部材3の真下において、隆起したり、シワや波打ち
を生じたりすることを抑制できるので、上述したよう
に、仕切部材3の下端と記録媒体Mとの間隔を極力狭め
ることが可能となる。
(搬送される記録媒体Mの両外側)には、第1記録ヘッ
ド1の吐出回復処理を行う第1回復ユニット6と、第2
記録ヘッドの吐出回復処理を行う第2回復ユニット7と
が、それぞれ独立して設けられている。第1回復ユニッ
ト6及び第2回復ユニット7の配置位置は、それぞれ、
第1記録ヘッド1及び第2記録ヘッド2のホームポジシ
ョンとなっている。
ユニット7の概略構成図である。これらの回復ユニット
は、何れも、第1記録ヘッド1のノズル開口面1a又は
第2記録ヘッド2のノズル開口面2aをそれぞれ覆って
ノズル開口10又は20を封止するキャップ部材8と、
該キャップ部材8で封止された該ノズル開口10又は2
0から、廃液導入路9aを介して不要な前処理液又はイ
ンク(廃液)を吸引し、廃液導入路9bを介して廃液タ
ンクに排出する吸引ポンプ10とを備えている。
1回復ユニット1から強制排出された廃液(廃前処理
液)を収容する第1廃液タンク11と、第2回復ユニッ
ト2から強制排出された廃液(廃インク)を収容する第
2廃液タンク12とを、それぞれ独立して備えている。
第1廃液タンク11及び第2廃液タンク12の内部に
は、それぞれ、廃液を吸収保持するための廃液吸収体
(図示せず)が収容されており、廃液導入路10から排
出された廃液を、該廃液吸収体に吸収させるようになっ
ている。該廃液吸収体の素材としては、スポンジ等の多
孔質吸収体、フェルトや積層紙等の繊維状吸収体、高分
子吸収性ポリマー(SAP)等が挙げられる。本実施形
態のように、廃液タンクを、廃前処理液用と廃インク用
とに分けることにより、廃液吸収体内部での前処理液に
よるインク凝集反応が防止されるので、該廃液吸収体が
本来有する廃液吸収能力をフルに活かすことができる。
ェット記録装置の使用時における動作について説明す
る。記録開始前においては、第1記録ヘッド1は、第1
回復ユニット6と対向するホームポジションに位置し、
第2記録ヘッド2は、第2回復ユニット7と対向するホ
ームポジションに位置している。
ド1は、ホームポジション(第1回復ユニット6の上
方)から主走査方向Xに移動を開始し、その移動中に記
録媒体M上に前処理液を吐出して、帯状の前処理液付着
領域を形成していく。尚、前処理液は、インクを打ち込
む場所にのみ選択的に打ち込むこともできる。第1記録
ヘッド1が、記録媒体Mの第2回復ユニット7側の側端
まで到達すると、記録媒体Mは、図示しない紙送りロー
ラにより、前処理液付着領域の幅にほぼ等しい送り量
で、搬送方向Yに搬送される。該前処理付着領域が第1
記録ヘッド1の真下から完全に移動したところで、第1
記録ヘッド1は、ホームポジション(第1回復ユニット
6の上方)への戻り方向Xへ移動を開始し、その移動中
に上記と同様にして前処理液付着領域を形成していく。
た記録媒体Mは、上記前処理液付着領域が第2記録ヘッ
ド2のインクジェットヘッド21(図2参照)の真下に
到達したところで一旦搬送ストップされる。次いで、第
2記録ヘッド2が、ホームポジション(第2回復ユニッ
ト7の上方)から主走査方向Xに移動を開始し、その移
動中に該前処理液付着領域に対して、受信した画像デー
タに基づきインクジェットヘッド21よりブラック顔料
インクを吐出して、ブラック記録領域を形成していく。
第2記録ヘッド2が記録媒体Mの第1回復ユニット6側
の側端まで到達すると、記録媒体Mは、該ブラック記録
領域幅に略等しい送り量で搬送方向Yに搬送される。
ション(第2回復ユニット7の上方)への戻り方向Xへ
移動を開始し、その移動中に上記ブラック記録領域に対
して、受信した画像データに基づきインクジェットヘッ
ド22よりイエロー顔料インクを吐出して、イエロー記
録領域を形成していくと共に、インクジェットヘッド2
1の下方に新たに搬送されてきた前処理液付着領域に対
して、画像データに基づき該インクジェットヘッド21
よりブラック顔料インクを吐出してブラック記録領域を
形成していく。
ヘッド2のスキャン動作と、紙送り動作との繰り返しに
より、記録媒体Mに対して、第1記録ヘッド1より前処
理液を吐出させる前処理工程と、該前処理工程を経た該
記録媒体Mに対して、第2記録ヘッド2より複数色の顔
料インクをそれぞれ吐出させるインクジェット記録工程
とが繰り返し行われ、前処理液並びにブラック、イエロ
ー、ライトマゼンタ、マゼンタ、ライトシアン及びシア
ンの各色顔料インクが順次重ねて打ち込まれて、所望の
画像が形成される。
ては、第1記録ヘッド1及び第2記録ヘッド2は、それ
ぞれ、各ホームポジションにて、第1回復ユニット6又
は第2回復ユニット7のキャップ部材8によりノズル開
口面をキャッピングされ、キャッピング状態で吸引ポン
プ10が駆動される。これにより、各ノズル開口から、
不要なインク又は前処理液が、埃などの異物と共に、廃
前処理液又は廃インクとして強制排出される。強制排出
された廃前処理液は第1廃液タンク11に収容され、廃
インクは第2廃液タンク12に収容される。吐出回復処
理は、通常のインクジェット記録装置と同様、定期的に
及び/又は不吐出が検知されたときに行われる。
ンクと接触してその分散又は溶解状態を破壊し、インク
成分を凝集させ得るものであればよく、特に制限されな
い。前処理液としては、無機金属塩又は有機系カチオン
物質等を凝集化剤とし、該凝集化剤を水に溶解させたも
のが一般的である。該無機金属塩としては、塩化マグネ
シウム、硝酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、硝酸カ
ルシウム、酢酸カルシウム等が挙げられる。前処理液と
しては、例えば、本出願人の先の出願に係る特開平10-1
20956号公報の他、特開平8-20159号公報、特開平8-2016
1号公報、特開平8-20162号公報、特開平8-20720号公
報、特開平8-25801号公報、特開平8-72393号公報、特開
平9-277693号公報、特許第2676699号公報、特許第29997
0号公報、特許第2711098号公報などに記載の前処理液を
使用することができる。
ンクジェット記録で使用できるものであればよく、特に
制限されない。インクジェット記録用の顔料インクは、
水に着色剤として顔料を含有させたものが一般的であ
り、通常、保湿や浸透調整等のため、更に各種有機溶剤
や界面活性剤等が含有されている。フルカラー画像を形
成する場合は、イエロー、マゼンタ、シアンの減法混色
の3原色のインク、あるいはこれにブラック、ライトマ
ゼンタ、ライトシアンその他の色のインクを加えた4色
以上のインクを使用する。
色の顔料インクと、該顔料インクを凝集させる性質を有
する前処理液とを用いるインクジェット記録装置におい
て、記録媒体の搬送方向と平行に一定間隔を置いて配置
され、該搬送方向と直交する方向にそれぞれ主走査され
る第1記録ヘッド及び第2記録ヘッドを備え、上記第1
記録ヘッドは、上記記録媒体に対してノズル開口より上
記前処理液を吐出し、上記第2記録ヘッドは、該前処理
液の吐出後に、該記録媒体に対してノズル開口より上記
各顔料インクを吐出し、上記第2記録ヘッドは、上記各
顔料インクをそれぞれ吐出する複数のインクジェットヘ
ッドを、上記搬送方向に並列に配置して一体化させたマ
ルチヘッドであり、上記前処理液による凝集性の最も高
い顔料インクを吐出するインクジェットヘッドが、上記
第1記録ヘッドとの間の距離が最も遠くなる位置に配置
されていればよく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々の変更が可能である。
ンクジェット方式により前処理液又はインクを吐出する
ものであればよく、いわゆるオンデマンド型、コンティ
ニュアス型の何れでもよい。また、記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドでもよく、記録ヘッドとは別に配置されたイ
ンクタンクからチューブなどを介して前処理液又はイン
クを供給するタイプの記録ヘッドでもよい。
それぞれのノズル開口の数、ノズル列の数、ノズル開口
の密度、配列パターン等は、図2に示すものに制限され
ず、作成する印刷物の種類などに応じて適宜変更可能で
ある。例えば、上記実施形態では、第1記録ヘッドのノ
ズル開口列を搬送方向Yと平行に配置し、第2記録ヘッ
ドの各インクジェットヘッドのノズル開口列を主走査方
向Xと平行に配置したが、第1記録ヘッドのノズル開口
列を搬送方向Xと平行に配置し、更に/又は、第2記録
ヘッドの各インクジェットヘッドのノズル開口列を搬送
方向Yと平行に配置してもよい。
ヘッドと第2記録ヘッドとの間隔を1〜10cmに調整
し、更に、(2)第1記録ヘッドと第2記録ヘッドとの
間に上記仕切部材を設けたが、(1)又は(2)の何れ
か一方の構成のみを採用してもよい。尚、(1)及び
(2)の構成は何れも必須のものではなく、両構成を具
備しないものも、第1記録ヘッド及び第2記録ヘッドが
それぞれ上記のように構成されていれば、本発明の範囲
に含まれることは言う迄もない。
て、廃前処理液用の第1廃液タンク11と、廃インク用
の第2廃液タンク12を独立して設けたが、図5に示す
ように、単一の廃液タンク13に廃前処理液及び廃イン
クを一緒に収容させることもできる。その場合、例え
ば、廃液タンク13(廃液吸収体14)の長手方向の一
端側から廃前処理液を導入し(図5中、△印で示す)、
他端側から廃インクを導入する(図5中、×印で示す)
など、両者の導入位置はできるだけ離すようにすること
が、廃液吸収体14の吸収能力を十分に活かすことがで
きるため好ましい。
2回復ユニット7それぞれの上記キャップ部材8の隣接
位置に、ブレードや拭き部材等のワイピング手段を配設
して、記録ヘッドのノズル開口面をワイピングさせるよ
うにすることもできる。
能を有する前処理液を使用するインクジェット記録を、
吐出不良などを起こさずに安定して行うことができ、高
い色濃度で、カラーブリードや印刷ムラのない高品位の
画像を容易に形成することができる。
成を示した斜視図である。
口面を模式的に示す図である。
面図である。
した斜視図である。
に示す図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 複数色の顔料インクと、該顔料インクを
凝集させる性質を有する前処理液とを用いるインクジェ
ット記録装置において、 記録媒体の搬送方向と平行に一定間隔を置いて配置さ
れ、該搬送方向と直交する方向にそれぞれ主走査される
第1記録ヘッド及び第2記録ヘッドを備え、 上記第1記録ヘッドは、上記記録媒体に対してノズル開
口より上記前処理液を吐出し、上記第2記録ヘッドは、
該前処理液の吐出後に、該記録媒体に対してノズル開口
より上記各顔料インクを吐出し、 上記第2記録ヘッドは、上記各顔料インクをそれぞれ吐
出する複数のインクジェットヘッドを、上記搬送方向に
並列に配置して一体化させたマルチヘッドであり、上記
前処理液による凝集性の最も高い顔料インクを吐出する
インクジェットヘッドが、上記第1記録ヘッドとの間の
距離が最も遠くなる位置に配置されていることを特徴と
するインクジェット記録装置。 - 【請求項2】 複数の上記各インクジェットヘッドが、
上記前処理液による凝集性の高い顔料インクを吐出する
ものほど、上記第1記録ヘッドとの間の距離が遠くなる
ように配置されていることを特徴とする請求項1記載の
インクジェット記録装置。 - 【請求項3】 複数の上記各インクジェットヘッドが、
上記第1記録ヘッド側から、ブラック、イエロー、ライ
トマゼンタ、マゼンタ、ライトシアン、シアンの順で配
置されていることを特徴とする請求項2記載のインクジ
ェット記録装置。 - 【請求項4】 上記各インクジェットヘッドの複数の上
記ノズル開口が、主走査方向と平行に1列又は2列以上
に配されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか
に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項5】 上記第1記録ヘッドと上記第2記録ヘッ
ドとの間隔が1〜10cmであることを特徴とする請求
項1〜4の何れかに記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項6】 上記第1記録ヘッドと上記第2記録ヘッ
ドとの間隔が、上記記録媒体の搬送速度(cm/min.)の
数値の1/10〜1/2の範囲にあることを特徴とする
請求項1〜5の何れかに記載のインクジェット記録装
置。 - 【請求項7】 上記第1記録ヘッドと上記第2記録ヘッ
ドとの間に、主走査方向に亘って上記記録媒体の上方に
該記録媒体と非接触に仕切部材が設けてあることを特徴
とする請求項1〜6の何れかに記載のインクジェット記
録装置。 - 【請求項8】 上記仕切部材を挟んで上記記録媒体の搬
送方向の上流側と下流側それぞれに、該記録媒体と幅方
向に亘って接触するローラ対を備え、 上記記録媒体を、上記ローラ対間を通過させて、該記録
媒体と上記仕切部材との非接触状態を保持するようにな
したことを特徴とする請求項7記載のインクジェット記
録装置。 - 【請求項9】 上記第1記録ヘッドの吐出回復処理を行
う第1回復ユニットと、上記第2記録ヘッドの吐出回復
処理を行う第2回復ユニットとを備え、該第1回復ユニ
ット及び該第2回復ユニットが、主走査方向の一端側と
他端側にそれぞれ独立して設けられていることを特徴と
する請求項1〜8の何れかに記載のインクジェット記録
装置。 - 【請求項10】 上記第1回復ユニット及び上記第2回
復ユニットが、それぞれ、上記ノズル開口を封止するキ
ャップ部材と、該キャップ部材で封止された該ノズル開
口から不要なインク又は前処理液を吸引する吸引ポンプ
とを備えていることを特徴とする請求項9記載のインク
ジェット記録装置。 - 【請求項11】 上記第1記録ヘッドの上記吐出回復処
理により発生した廃前処理液を収容する第1廃液タンク
と、上記第2記録ヘッドの上記吐出回復処理により発生
した廃インクを収容する第2廃液タンクとを備えている
ことを特徴とする請求項9又は10記載のインクジェッ
ト記録装置。 - 【請求項12】 記録媒体の搬送方向と平行に一定間隔
を置いて配置され、該搬送方向と直交する方向にそれぞ
れ主走査される第1記録ヘッド及び第2記録ヘッドを用
いて、複数色の顔料インク及び該顔料インクを凝集させ
る性質を有する前処理液により、該記録媒体に画像を形
成するインクジェット記録方法であって、 上記記録媒体に対して、上記第1記録ヘッドより上記前
処理液を吐出させる前処理工程と、該前処理工程を経た
該記録媒体に対して、上記第2記録ヘッドより複数色の
上記顔料インクをそれぞれ吐出させるインクジェット記
録工程とを備え、 上記インクジェット記録工程は、上記前処理液による凝
集性の高い顔料インクほど、上記第1記録ヘッドから離
れた位置より吐出させて行われることを特徴とするイン
クジェット記録方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002099215A JP2003291315A (ja) | 2002-04-01 | 2002-04-01 | インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002099215A JP2003291315A (ja) | 2002-04-01 | 2002-04-01 | インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003291315A true JP2003291315A (ja) | 2003-10-14 |
Family
ID=29240815
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002099215A Withdrawn JP2003291315A (ja) | 2002-04-01 | 2002-04-01 | インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003291315A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007152149A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-21 | Dainippon Toryo Co Ltd | 意匠性建材の製造方法 |
| JP2012139908A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-26 | Brother Industries Ltd | 液滴吐出装置 |
-
2002
- 2002-04-01 JP JP2002099215A patent/JP2003291315A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007152149A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-21 | Dainippon Toryo Co Ltd | 意匠性建材の製造方法 |
| JP2012139908A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-26 | Brother Industries Ltd | 液滴吐出装置 |
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