JP2003291333A - インクジェットヘッド及びそれを用いた記録装置 - Google Patents

インクジェットヘッド及びそれを用いた記録装置

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JP2003291333A JP2002094667A JP2002094667A JP2003291333A JP 2003291333 A JP2003291333 A JP 2003291333A JP 2002094667 A JP2002094667 A JP 2002094667A JP 2002094667 A JP2002094667 A JP 2002094667A JP 2003291333 A JP2003291333 A JP 2003291333A
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクを高周波で吐出する際、インク滴の飛
翔速度が大きく変動するという課題を有する。これは、
前のインク滴の吐出後のメニスカスの残留振動が大きい
為であり、場合によっては吐出不能となることもある。
本発明はこの様な課題に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは高周波で吐出可能なインクジェットヘ
ッドを提供することである。 【解決手段】 本発明のインクジェットヘッドは、イン
クを吐出するノズルと、インクを供給する共通インク室
とに連通する圧力発生室と、前記圧力発生室の一壁面を
成す振動板と、振動板を動かす圧電振動子とを有し、前
記圧力発生室と前記共通インク室との壁間に複数の微細
穴を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノズルからインク
滴を吐出して記録媒体に文字等の記録像を書き込むイン
クジェット式記録ヘッドおよびこれを用いた記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置は、ノズル開
口部からインク滴を吐出させて紙などの記録媒体に文字
や画像を印刷するものである。近年、より高速、高品質
な印字を行うインクジェット式印刷装置が求められてい
る。そのような印刷装置を実現するには、実装密度の向
上や高周波駆動可能なインクジェットヘッドを必要とす
る。高周波駆動可能なヘッドを構成する技術は種々提案
されている。例えば、ヘッド寸法等によって定義される
ヘルムホルツ周波数を大きくして、ヘッドを構成する技
術などが提案されている。
【0003】また、特開平08−290571号公報
に、ノズル開口部とインクが供給されるリストリクタ
部、其々のイナータンスの関係を規定することで高周波
駆動可能な方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、単にイナータ
ンスのみの関係を維持するだけでは、例えば、インク室
を膨張収縮させてインク滴を吐出させる場合の駆動波形
において、膨張或いは収縮させる工程の時間が短い場合
などにインク室の膨張工程後の慣性によるインクの流入
が遅れたりして、最悪の場合、吐出不良を引き起こす。
また、インクの流入を確保するために膨張保持する時間
を長くすると、駆動波形全体が長くなり、周波数応答時
間に限界が生じてしまう。
【0005】また、インクを高周波で吐出する際に、イ
ンク滴の飛翔速度が大きく変動してしまっていた。これ
は、直前に吐出されたインク滴のメニスカスの残留振動
が大きいことによるものであり、場合によっては吐出不
能となることもあった。
【0006】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは高周波でも吐出可能
なインクジェットヘッドを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、インクを吐出するノズルと、そのノズ
ルに連通する圧力発生室と、その圧力発生室へインクタ
ンクからのインクを供給する共通インク室と、前記圧力
発生室と前記共通インク室との間に複数の微細穴からな
るインク供給口となるリストリクタと、前記圧力発生室
の一壁面を成す振動板と、その振動板に当接して前記圧
力発生室を加圧する圧電素子とを有するインクジェット
ヘッドにおいて、前記リストリクタは前記振動板と対向
する位置に設置されることを特徴とする。
【0008】また、前記リストリクタは板状であって、
前記振動板とほぼ平行に配置されていることを特徴とす
る。
【0009】また、其々の振動板と対向する位置に配設
された前記微細穴の開けられている一面の平面積が、前
記振動板の平面積に対し、30%以上であることを特徴
とする。
【0010】また、前記ノズルにおけるイナータンスを
Mn、流体抵抗をRn、リストリクタ部におけるイナー
タンスをMr、流体抵抗Rrをとした場合において、a
=Mr/Mn、b=Rr/Rn、とした場合に、aを:
0.5<a<2.0、bを:4.0<b<16.0の範
囲とするリストリクタの個数N、の最大値をn、最小値
をn'とした場合に、n/n'=2〜3とすることを特徴
とする。
【0011】また、前記リストリクタを構成する部材
が、共通インク室と、圧力発生室の一面とを兼ねること
を特徴とする。
【0012】また、前記ノズル、圧力発生室、リストリ
クタ、共通インク室、振動板を形成する流路形成部を、
フィルム状の感光性樹脂を積層して構成したことを特徴
とする。
【0013】また、前記ノズル、圧力発生室、リストリ
クタ、共通インク室、振動板を形成する流路形成部を、
金属製の薄板を積層して構成したことを特徴とする。
【0014】また、前記ノズル、圧力発生室、リストリ
クタ、共通インク室、振動板を形成する流路形成部を、
シリコンや水晶などの単結晶材料をエッチングして一体
形成したことを特徴とする。
【0015】更に、上記のインクジェットヘッドを適用
した記録装置であることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】図9に、一般的なシリアル方式イ
ンクジェット記録装置について説明する。
【0017】図9は、インクジェット記録装置の正面図
であり、斜線部は断面を表す。
【0018】後に詳述するインクジェットヘッド101
と、そのインクジェットヘッド101にインクを供給す
るインクカートリッジ102を搭載した記録ユニット1
03は、ガイドシャフト104に対して摺動自在に支持
されると共に、動力伝達部材105に連結されており、
駆動源6によりガイドシャフト104に沿って往復運動
する。
【0019】一方、被記録物107はインクジェットヘ
ッド101のノズル面108と対向し、記録ユニット1
03の移動方向に直交する方向に搬送ローラ109によ
って搬送される。被記録物107にはインクジェットヘ
ッド101のノズル110より記録信号に応じてインク
が噴射され、画像が形成される。
【0020】記録領域外に設けられた111は、複数の
ノズル1を有するノズル面108をキャッピングするゴ
ムなどの弾性体からなるキャップ部材である。非記録時
には、記録ユニット103がキャップ部材111の上方
まで移動し、キャップ部材111が図示していない動力
源によりノズル面108をキャッピングする。多くの場
合、キャップ内にはインク吸引の際の吸引容易化、キャ
ップ内雰囲気湿潤化等のため、インク吸収シート112
が備えられている。
【0021】また、キャップ部材111には底面に2本
のチューブ113,114が連結しており、チューブ1
13は大気開放弁115と繋がっている。チューブ11
4は吸引ポンプ116を介してキャップ内に負圧を供給
でき、大気開放弁115を閉じることでインクジェット
ヘッド101内のインクを吸引し、大気開放弁115を
開放することでキャップ内の空間117に溜まったイン
クを吸引する。吸引されたインクは、チューブ114の
先端に設けられた排インク室118に排出される。
【0022】このような記録装置に搭載されるインクジ
ェットヘッドについて、以下に、本発明の一例を図面に
基づいて詳細に説明する。また、本例では、シリアル方
式記録装置について記載しているが、ヘッドが固定され
たラインヘッド方式の記録装置であっても同様に適用可
能である。
【0023】次に、本発明の実施の形態について説明す
る。
【0024】図1は本発明の一例となるインクジェット
ヘッドを示す断面図であり、図2は従来技術によるイン
クジェットヘッドを示す断面図である。
【0025】図1および図2に、インクを吐出するノズ
ル1と、インクを供給する共通インク室2とに連通する
圧力発生室3と、圧力発生室3の一壁面を成す振動板4
と、振動板を動かす圧電振動子5とを有し、圧力発生室
3と共通インク室2との間にインク滴吐出後のメニスカ
スの残留振動を減衰させる為の抵抗を発生させるリスト
リクタ6が配設されている。なお、共通インク室へのイ
ンク流路は図示していないが、従来と同様、共通インク
室の一部にインクタンクからのインクを注入可能な穴を
設け、インクを充填する。
【0026】前記共通インク室2は、図10中の破線で
示すように、圧力発生室3のほぼ直下の領域にまで存在
している。図2において、共通インク室2内にラストチ
ャンスフィルタ7が配設され、リストリクタ6とは独立
して構成されている。
【0027】本発明の一例の圧力発生室3は、従来技術
と比較し、イナータンスMを大きくすることなく、流体
抵抗Rを大きく出来る特徴を有する。このような特徴が
必要となる理由は次のようにして分かる。
【0028】高い動作周波数を達成する為には、下記式
で定義されるヘルムホルツ共振周波数fを高くする必要
がある。 f=1/2π×√{(Mn+Mr)/((Cc+Cd)(MnxMr))}…( 1) ここで、Ccは圧力発生室内のインクに関するコンプラ
イアンス、Cdは圧力発生室の各壁に関するコンプライ
アンス、Mnはノズルのイナータンス、Mrはリストリ
クタのイナータンスである。この式から、Mn、Mrが
大きくなると、fは小さくなることが分かる。
【0029】一方、リストリクタの流体抵抗Rnの大き
い方が、インク滴吐出後のメニスカスの残留振動が小さ
い。これは、音響モデルにおける集中定数回路より算出
される振動の時定数(≒減衰時間)は、τ=2x(M/
R)で表されることからも容易に分かる。メニスカスの
残留振動が大きいと、その次に吐出されるインク滴の飛
翔速度等の特性が変動し、場合によっては吐出不能とな
る。特性変動をおさえ、吐出不能を防ぐ為には、メニス
カスの残留振動が十分に減衰するまで待って、次発を吐
出する必要がある。従って、高周波数駆動の為には、イ
ンク滴吐出後のメニスカスの残留振動を小さくする、ひ
いてはリストリクタの流体抵抗Rnを大きくすることが
必要となる。
【0030】しかし、従来技術では、流体抵抗Rを大き
くすると、イナータンスMも大きくなる、例えば、円筒
流路の場合、直径d、単位長さあたり流路のイナータン
スMと流体抵抗Rは次の式で表される。 M=ρ/(π×d^2)×4/3…(2) R=128×μ/(π×d^4)…(3) ρはインクの密度、μはインクの粘度である。式
(2)、(3)から半径を小さくして流体抵抗Rを大き
くすると、イナータンスMも大きくなることが分かる。
本発明のヘッドによれば、イナータンスMをあまり大き
くすることなく、流体抵抗Rを大きくすることが出来
る。
【0031】ノズル部のイナータンスMnとリストリク
タ部のイナータンスMrを、 a=Mr/Mn…(4) とし、また、ノズル部の流体抵抗Rnとリストリクタ部
の流体抵抗Rrにおいても同様に、 b=Rr/Rn…(5) とした場合に、実験的にa、bはそれぞれ、 0.5<a<2.0…(6) 4.0<b<16.0…(7) が望ましいことが分かっている。
【0032】ここで、定数成分をそれぞれA,Bとおけ
ば式(2)、(3)はそれぞれ、 M=A×(1/d)^2…(8) R=B×(1/d)^4…(9) と表されるから、ノズルの直径をdn、リストリクタ部
の直径をdrとすると、ノズルのイナータンスMn、流
体抵抗Rn、リストリクタのイナータンスMr、流体抵
抗Rrはそれぞれ、 Mn=A×(1/dn)^2…(10) Mr=A×(1/dr)^2…(11) Rn=B×(1/dn)^4…(12) Rr=B×(1/dr)^4…(13) となり、(1)、(10)、(12)式、(2)、(1
1)、(13)式より、それぞれ、 a=(dn/dr)^2…(14) b=(dn/dr)^4…(15) の関係式が導かれる。
【0033】図3に、X軸にdr、左Y軸にa、右Y軸
にbをとり、一例としてdnを30μmとした場合の
a、bを示す。この範囲を図から(4)、(5)式の範
囲を読みとると、0.5<a<2.0の範囲は21<d
r<30、4.0<b<16.0の範囲は15<dr<
21となり、(4)、(5)式を両立させるdrは存在
しない。
【0034】ここで、リストリクタ数を並列に増加させ
た場合を図7、8に示すような等価回路に置き換えて考
えると、合成抵抗Rは、 1/R=1/R1+1/R2+1/R3+…+1/Rn…(16) で表され、 R1=R2=R3=…=Rn…(17) とすると、式(16)(17)から、 R=Rn/n…(18) となるから、リストリクタ数を並列に増加させた場合の
Mr'、Rr'は、個数をNとするとそれぞれ、 Mr'=Mr/N…(19) Rr'=Rr/N…(20) で表される。(1),(10),(19)式、(2),
(11),(20)式からa,bは、それぞれ、 a=(dn/dr)^2/N…(21) b=(dn/dr)^4/N…(22) の関係式が導かれる。
【0035】図4に、リストリクタ数を増加させた場合
のa,bを示す。下表1に図4から読みとった(4),
(5)の成立するdr範囲及び共有範囲を示す。
【0036】
【表1】
【0037】表からも読み取れる様に、リストリクタ数
Nを変化させることによって任意の共有範囲を採ること
が出来ることが分かる。
【0038】一方、インクジェットヘッドにおいては、
従来から異物混入による詰まりの発生が報告されてお
り、インク供給部のフィルタは重要視されてきた。この
為、インクジェットヘッド内部にラストチャンスフィル
タを設けることなどが提案されていると共に、 κ=dr/dn…(23) とした場合のκは1/2以下、望ましくは1/3以下が
理想とされている。
【0039】図5にX軸に個数N、左Y軸にa、右Y軸
にbをとり、drをそれぞれ、15μm,10μm,
7.5μmとした場合のa,bを示す。この場合の
(4),(5)の成立する本数N範囲及び共有範囲を下
表2に示す。
【0040】
【表2】
【0041】以上のことから、仮に本例におけるdnが
30μmとした場合、dr=7.5μm、N=30本と
することによって、式(4),(5)を共に満たすこと
が出来ることが分かる。更には、N=16でも式
(4),(5)を共に満たすことが出来ることから、式
(4),(5)共にを満たすことが出来るNの最大値を
n、最小値をn'とした場合、リストリクタをラストチ
ャンスフィルタとして兼用した場合でも、N'=n−n'
=30−16=14に相当するまでの範囲でのリストリ
クタの詰まりを許容することが出来ることが分かる。
【0042】つまり、リストリクタの径drを小さくす
ることで、共有可能なリストリクタ本数を増やすことが
可能となり、フィルター機能としてより効果を発揮する
ことが可能となる。
【0043】ここで、従来技術として、特許公報第27
27196号では、インク加圧室の直前部分(上流側)
に複数の通路口を有するインクジェット記録装置のヘッ
ド構成が開示されているが、複数の通路口を設けられる
領域は、加圧室の順方向の流路幅に限られ、その本数も
4〜9本と少ない。また、インク吐出口であるノズルと
の流体抵抗のバランスを考えているので、前記通路口に
異物が付着するとそのバランスが早い段階で崩れてしま
い、吐出不良を起こす原因となってしまう。また、加圧
室を形成する流路に対し、フィルターを兼ねた通路口を
配置することは容易でなく、流路形成部材と一体で形成
することができないため、製造コストが大幅に増加して
しまう。
【0044】図6に、X軸にdr、Y軸にリストリクタ
の個数Nをとり、dnを30μmとした場合の、式
(4),(5)を満たすa,bの範囲及び共有範囲を示
す。図6からも分かる様に、a,bは2乗曲線、4乗曲
線となる為、ある点で交差し、n/n'は極大値を採
り、実用範囲としてはn/n'=2〜3が望ましい。
【0045】また、本例においてはノズル、リストリク
タ共に円筒流路として論じているが、矩形流路やその他
の形状においても、相当直径を考えた場合は本例と同様
に考えることが出来る。
【0046】また、本例においては、単位長さあたりの
流路について論じているが、ノズルに対して、リストリ
クタの長さを小さくした場合も同様で、その為N、ひい
てはN'を大きくすることが出来、より優位となる。
【0047】また、本例においては、リストリクタ部を
薄膜構造とし、振動板と対向し圧力発生室のほぼ直下の
従来デットスペースであった部分を共通インク室として
利用することが出来、ヘッドの小型化が可能となると共
に、ノズルの高密度実装に対しても有利である。
【0048】さらに、其々の振動板に対向する範囲に配
設されたリストリクタの微細穴の開けられている範囲
は、振動板に対向する部分に対し、全面であっても、一
部であっても構わない。そして、微細穴の加工性を考え
ると、その微細穴の範囲は振動板に対向する範囲の30
%以上であることが望ましい。また、30%付近から急
激にリストリクタの本数に対するフィルタ機能として発
揮するリストリクタの本数を増やすことができ、リスト
リクタの目詰まり等による不吐出に対する信頼性が向上
する。
【0049】また、本例においては、ノズル、圧力発生
室、リストリクタ、共通インク室、振動板を形成する流
路形成部を、薄板を積層して形成し、その部材としてシ
リコンや水晶などの単結晶材料を用いて、エッチングし
て一体形成することで安価なヘッドを提供することがで
きる。また、単結晶材料に替えて、フィルム状の感光性
樹脂や、金属製の薄板を用いて積層して流路形成部を形
成しても良い。形成方法はさまざまであるが、一例とし
て、図に示すように複数のノズルを有するノズルプレー
トと、共通インク室の大部分及び圧力発生室の一部を構
成する第1チャンバープレートと、リストリクタプレー
トと、圧力発生室の大部分および共通インク室の一部を
形成する第2チャンバープレートと、振動板を形成する
ダイアフラムプレートと、振動板の範囲を定義するサポ
ートプレートとを順に積層することで流路形成部が形成
される。ここで、より安価に製作するために、フィルム
状の感光性樹脂や、金属製の薄板、或いはシリコンや水
晶などの単結晶材料を用いて、其々を組わせて形成して
も良いことは、当然のことである。
【0050】また、本例においては、リストリクタは振
動板とほぼ平行に設置したが、振動板に対し斜めであっ
ても構わない。振動板と平行に設置することで、リスト
リクタの微細穴は同一の大きさで良く、更に平行である
場合、積層状の板に微細穴を設ければよく、加工性及び
設置性に優れる。そして、従来の振動板と垂直に設ける
構成に比べ、より表面積を広くすることが可能となる。
【0051】また、斜めに設置した場合は、それぞれの
微細穴がリストリクタのどの部分に相当するかにより、
微細穴の開口大きさを段階的に変更する必要があるもの
の、より表面積を稼ぐことが可能となる。
【0052】また、図1ではリストリクタがある部分は
一平面としたが、圧力発生室と共通インク室とを隔てる
壁全体に微細穴を適宜設けてもよい。この場合、微細穴
の大きさについて別途検討する必要があるものの、振動
板と平行な面のみに微細穴を設ける場合よりも、より大
きくリストリクタの表面積をとることが可能となる。
【0053】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、振動板と
対向する位置に複数の微細穴からなるインク供給口なる
リストリクタと、そのリストリクタを介して、複数のノ
ズルへインクを供給する共通インク室を設け、複数のノ
ズルを有するノズルプレートにより封止されている構成
とすることで、従来の振動板と垂直に設ける構成に比
べ、より表面積を広くでき、共通インク室から圧力発生
室へのインクの流入が円滑になる。
【0054】また、リストリクタを振動板と平行に設置
することにより、積層板への微細穴加工で済み、また、
従来の振動板と垂直に設ける構成に比べ、より表面積を
広くすることが可能となる。
【0055】また、微細穴の設けられている面積は、リ
ストリクタの全面積の30%以上とすることにより、リ
ストリクタ及びフィルタ機能としての性能が向上する。
【0056】また、リストリクタが共通インク室と圧力
発生室との間の一面となることにより、新たに別部材を
設ける必要がなく、安価に製造可能となる。
【0057】また、シリコンウェハーなどの単結晶材料
をエッチングにより一体で加工することで、高精度な加
工を実現できるので吐出特性の安定化及び製作コストが
少なくて済み安価で信頼性の高いインクジェット記録ヘ
ッド及び記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一例のインクジェットヘッドを示す
断面図である。
【図2】 従来技術によるインクジェットヘッドを示す
断面図である。
【図3】 dnを30μmとした場合のa、bのグラフ
である。
【図4】 リストリクタ数Nを増加させた場合のa、b
のグラフである。
【図5】 drを15μm、10μm、7.5μmとし
た場合のa、bのグラフである。
【図6】 drを変化させた場合のリストリクタ数Nの
グラフである。
【図7】 抵抗を並列に配置した回路図である。
【図8】 図7の等価回路図である。
【図9】 本発明となるインクジェット記録装置の一例
を示す。
【図10】 図1のA−Aから見た平面図である。
【符号の説明】
1はノズル、2は共通インク室、3は圧力発生室、4は
振動板、5は圧電振動子、6はリストリクタ、7はラス
トチャンスフィルタである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 俊孝 茨城県ひたちなか市武田1060番地 日立工 機株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF01 AF06 AF08 AG75 AP02 AP31 AQ02 AQ04 AQ06 BA04 BA14

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクを吐出するノズルと、そのノズルに
    連通する圧力発生室と、その圧力発生室へインクタンク
    からのインクを供給する共通インク室と、前記圧力発生
    室と前記共通インク室との間に複数の微細穴からなるイ
    ンク供給口となるリストリクタと、前記圧力発生室の一
    壁面を成す振動板と、その振動板に当接して前記圧力発
    生室を加圧する圧電素子とを有するインクジェットヘッ
    ドにおいて、前記リストリクタは前記振動板と対向する
    位置に設置されることを特徴とするインクジェットヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】前記リストリクタは、前記振動板とほぼ平
    行に配置されていることを特徴とする請求項1記載のイ
    ンクジェットヘッド。
  3. 【請求項3】其々の振動板に対向する位置に配設され
    た、前記微細穴の開けられている一面の平面積が、前記
    振動板の平面積に対し、30%以上であることを特徴と
    する請求項1または2記載のインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】前記ノズルにおけるイナータンスをMn、
    流体抵抗をRn、リストリクタ部におけるイナータンス
    をMr、流体抵抗Rrをとした場合において、a=Mr
    /Mn、b=Rr/Rn、とした場合に、aを:0.5
    <a<2.0、bを:4.0<b<16.0の範囲とす
    るリストリクタの個数N、の最大値をn、最小値をn'
    とした場合に、n/n'=2〜3とすることを特徴とす
    る請求項1乃至3記載のインクジェットヘッド。
  5. 【請求項5】前記リストリクタを構成する部材が、共通
    インク室と、圧力発生室の一面とを兼ねることを特徴と
    する請求項1乃至3記載のインクジェットヘッド。
  6. 【請求項6】前記ノズル、圧力発生室、リストリクタ、
    共通インク室、振動板を形成する流路形成部を、フィル
    ム状の感光性樹脂を積層して構成したことを特徴とする
    請求項1乃至3記載のインクジェットヘッド。
  7. 【請求項7】前記ノズル、圧力発生室、リストリクタ、
    共通インク室、振動板を形成する流路形成部を、金属製
    の薄板を積層して構成したことを特徴とする請求項6記
    載のインクジェットヘッド。
  8. 【請求項8】前記ノズル、圧力発生室、リストリクタ、
    共通インク室、振動板を形成する流路形成部を、シリコ
    ンや水晶などの単結晶材料をエッチングして一体形成し
    たことを特徴とする請求項1乃至3記載のインクジェッ
    トヘッド。
  9. 【請求項9】インクを吐出するノズルと、そのノズルに
    連通する圧力発生室と、その圧力発生室へインクタンク
    からのインクを供給する共通インク室と、前記圧力発生
    室と前記共通インク室との間に複数の微細穴からなるイ
    ンク供給口となるリストリクタと、前記圧力発生室の一
    壁面を成す振動板と、その振動板に当接して前記圧力発
    生室を加圧する圧電素子とを有するインクジェットヘッ
    ドにおいて、前記リストリクタは前記振動板と対向する
    位置に設置されることを特徴とするインクジェットヘッ
    ドを用いたインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】前記リストリクタは、前記振動板とほぼ
    平行に配置されていることを特徴とする請求項9記載の
    インクジェットヘッドを用いたインクジェット記録装
    置。
  11. 【請求項11】其々の振動板に対向する位置に配設され
    た、前記微細穴の開けられている一面の平面積が、前記
    振動板の平面積に対し、30%以上であることを特徴と
    する請求項9または10記載のインクジェットヘッドを
    用いたインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】前記ノズルにおけるイナータンスをM
    n、流体抵抗をRn、リストリクタ部におけるイナータ
    ンスをMr、流体抵抗Rrをとした場合において、a=
    Mr/Mn、b=Rr/Rn、とした場合に、aを:
    0.5<a<2.0、bを:4.0<b<16.0の範
    囲とするリストリクタの個数N、の最大値をn、最小値
    をn'とした場合に、n/n'=2〜3とすることを特徴
    とする請求項9乃至11記載のインクジェットヘッドを
    用いたインクジェット記録装置。
  13. 【請求項13】前記リストリクタを構成する部材が、共
    通インク室と、圧力発生室の一面とを兼ねることを特徴
    とする請求項9乃至11記載のインクジェットヘッドを
    用いたインクジェット記録装置。
  14. 【請求項14】前記ノズル、圧力発生室、リストリク
    タ、共通インク室、振動板を形成する流路形成部を、フ
    ィルム状の感光性樹脂を積層して構成したことを特徴と
    する請求項9乃至11記載のインクジェットヘッドを用
    いたインクジェット記録装置。
  15. 【請求項15】前記ノズル、圧力発生室、リストリク
    タ、共通インク室、振動板を形成する流路形成部を、金
    属製の薄板を積層して構成したことを特徴とする請求項
    14記載のインクジェットヘッドを用いたインクジェッ
    ト記録装置。
  16. 【請求項16】前記ノズル、圧力発生室、リストリク
    タ、共通インク室、振動板を形成する流路形成部を、シ
    リコンや水晶などの単結晶材料をエッチングして一体形
    成したことを特徴とする請求項9乃至11記載のインク
    ジェットヘッドを用いたインクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007050696A (ja) * 2005-07-22 2007-03-01 Fujifilm Holdings Corp 液滴吐出方法及び装置
JP2007237469A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Fuji Xerox Co Ltd 液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
JP2008265338A (ja) * 2007-04-18 2008-11-06 Samsung Electro Mech Co Ltd インクジェットヘッド及びその製造方法

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