JP2003292247A - 繊維束、繊維束の接合端部処理方法及び接合端部処理装置並びにプロペラシャフト - Google Patents
繊維束、繊維束の接合端部処理方法及び接合端部処理装置並びにプロペラシャフトInfo
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Abstract
流体の作用で接合した接合部の繊維の端がめくれても、
接合部から剥がれることなく元に戻ることができる端部
処理が施された繊維束を提供する。 【解決手段】 扁平な2本の繊維束Fの接合すべき端部
同士を重ねた状態で、交絡処理を施して接合した接合部
の端部に、繊維束の長手方向と交差する方向に延びる状
態で接合部に押圧されたノズル27,28から圧縮エアが噴
射される。噴射気流Gの作用により繊維の端Fa,Fb
が対向する繊維束Fを貫通して反対側に露出するように
処理される。ノズル27,28には孔が千鳥状に配置されて
おり、噴射気流Gはパルス的に噴射される。
Description
接合端部処理方法及び接合端部処理装置並びにプロペラ
シャフトに係り、詳しくは多数の長繊維からなる扁平な
2本の繊維束の端部同士を接合した接合部を備えた繊維
束、繊維束の接合端部処理方法及び接合端部処理装置並
びにプロペラシャフトに関するものである。
化複合材を製造する場合、あるいは三次元繊維構造体を
繊維強化複合材の強化材として使用する場合、繊維束を
初めから開繊した状態で配列する方が、複合材の物性上
好ましい。ここで、繊維束を開繊するとは、繊維束を構
成するフィラメントを拡げて繊維束を扁平な状態にする
ことを意味する。
次元繊維構造体の製造方法において、繊維束はボビンか
ら繰り出されるため、ボビンに巻かれた繊維束が完全に
使用し尽される前に、次のボビンの繊維束と接合する必
要がある。繊維束の接合を通常の糸のように結節部を設
けて接合すると、結節部は開繊されない状態で製品内に
存在する状態となり、製品の物性が低下する。そのた
め、結節部を設けずに繊維の絡み合いによって繊維束の
端部同士を接合する方法が提案されている。
示された接合方法では、撚りのない長繊維からなる扁平
な2本の繊維束を、各繊維束の端部を重ねた状態で、各
繊維束のそれぞれを支承部と把持部材とにより、繊維配
列方向に所定の間隔をおいて2箇所で押さえる。当該押
さえた2箇所の間において各繊維束に対して繊維配列方
向と交差する方向の複数箇所に、エア噴射孔から圧縮エ
アを順次噴射して隣接する繊維を交絡させる。
は、図11(a)に示すように、2本の繊維束Fの繊維
の端Fa,Fbが、接合部61の端部において繊維束F
の表面に自由状態で存在する。従って、図11(a)の
右方向へ繊維束Fが移動されて図示しない繊維束供給ヘ
ッドを通過する場合は端Faがめくれ、繊維束Fが左方
向へ移動されて繊維束供給ヘッドを通過する場合は端F
bがめくれる。また、場合によっては、接合部61が繊
維束供給ヘッドを通過する際に、進行方向前側の繊維の
端Fa又は繊維の端Fbと、繊維束供給ヘッドとの摩擦
で繊維が端から順にめくれて接合部61から剥がれる虞
がある。繊維が接合部61から剥がれると繊維束が切断
して供給が中断し、複合材の生産性が低下したり、切断
しない場合でも、複合材として必要な物性を確保でき
ず、歩留まりが悪くなる。
端Faのめくれを防止する接合端部処理方法が開示され
ている。この処理方法は、図11(a)に示すように、
2本の繊維束Fの端部を重ね合わせた後、図11(b)
に示すように、重合部及びその近傍の繊維を開繊して幅
を5割以上拡げる。次に重合部の両端を把持した状態
で、エア噴射孔から圧縮エアを噴射して重合部の接合処
理を行う。次に図11(c)に示すように、繊維束Fを
ヘッドへ供給する際の進行方向前側の繊維の端Faが内
側となるように繊維束Fを二つに折る。その結果、繊維
の端Faが繊維束Fの内部に配置される。この状態で、
図11(d)に示すように、繊維の端Faより前記進行
方向前側でエア噴射孔62から圧縮エアを噴射して重合
部の接合処理を行う。その結果、最終的に繊維束Fの幅
は接合部61から離れた部分における繊維束Fの幅とほ
ぼ同じとなる。なお、図11(c),(d)において、
繊維の交絡部63を横線で模式的に示している。
418に開示された接合端部処理方法では、めくれを防
止すべき繊維の端を繊維束の内側に折り込んだ後、圧縮
エアを噴射して繊維の交絡を行っている。従って、繊維
の端のめくれは確実に防止できる。しかし、接合部にお
いて繊維束Fを拡げる作業と、拡げた繊維束Fを二つに
折る作業が必要となり、作業の自動化が難しい。
のであって、その第1の目的は長繊維からなる扁平な2
本の繊維束の端部を流体の作用で接合した接合部の繊維
の端がめくれても、接合部から剥がれることなく元に戻
ることができる端部処理が施された繊維束を提供するこ
とにある。第2の目的は前記接合部の繊維の端がめくれ
ても、接合部から剥がれることなく元に戻ることができ
る端部処理を行うことができる繊維束の接合端部処理方
法を提供することにある。第3の目的はその接合端部処
理方法を実施するのに適した接合端部処理装置を提供す
ることにある。また、第4の目的は前記接合端部処理が
行われた接合部を有する繊維束を用いたプロペラシャフ
トを提供することにある。
るため、請求項1に記載の発明の繊維束は、多数の長繊
維からなる扁平な2本の繊維束の端部が、重ねられた部
分における繊維同士が交絡する交絡部を介して接合さ
れ、かつ接合部の繊維の端のうち少なくとも一方の繊維
の端が、対向する繊維束を貫通して反対側に露出するよ
うに処理されている接合部を有する。
の端が、対向する繊維束を貫通して反対側に露出するよ
うに処理されている場合は、繊維束が図示しない繊維束
供給ヘッドを通過する際に、処理された繊維の端が進行
方向前側となるように繊維束を供給する。接合部が繊維
束供給ヘッドを通過する際、繊維の端が繊維束供給ヘッ
ドに引っかかり、繊維の端と繊維束供給ヘッドとの摩擦
で繊維の端がめくれても、容易に元に戻り繊維束Fの端
部が接合部から剥がれる虞がなく、繊維束を強化繊維と
した複合材の物性が向上する。
の発明において、前記接合部において重ねられた両繊維
束の繊維の端は、それぞれ対向する繊維束を貫通して反
対側に露出するように処理されている。この発明では、
繊維束の接合部が繊維束供給ヘッドを通過する際、繊維
束の供給方向に拘わらず、進行方向前側に位置する接合
部の繊維の端が、繊維束供給ヘッドとの摩擦で繊維の端
がめくれても容易に元に戻る。従って、繊維束の端部が
接合部から剥がれる虞がなく、繊維束を強化繊維とした
複合材の物性が向上する。
求項2に記載の発明において、前記接合部には前記交絡
部が繊維束の長手方向に所定間隔をおいて複数対形成さ
れている。この発明では、接合部には繊維束の長手方向
に交絡部が複数対形成されているため、接合部の強度が
向上する。
らなる扁平な2本の繊維束の接合すべき端部同士を重ね
た状態で、その重合部の繊維に交絡処理を施して接合し
た繊維束の接合部の端部処理方法である。そして、前記
接合部の端に位置する繊維に対して流体を作用させ、そ
の繊維の端を対向する繊維束を貫通して反対側に露出す
るように処理する。
に対して流体が作用し、流体の力で繊維の端が繊維束を
貫通して反対側に露出する状態となる。従って、機械的
に繊維の端に力を加える場合に比較して繊維が損傷し難
い。
の発明において、前記流体は繊維束に対して、繊維の端
が存在する側から、該繊維の端に向けて噴射される。こ
の発明では、吸引作用を繊維の端に及ぼして繊維の端を
繊維束の反対側に貫通させる方法に比較して、繊維束を
さほど乱さずに繊維の端を効率良く繊維束の反対側に貫
通させることができる。
の発明において、前記接合部の端部に繊維束の長手方向
と交差する方向に延びる状態で該接合部に接触するノズ
ルに形成された複数の孔から噴射され、前記ノズルは前
記接合部に対する接触面が繊維束側に凸の曲面に形成さ
れた筒部を備え、該筒部に前記複数の孔が形成され、前
記ノズルを繊維束に押圧した状態で流体が噴射される。
の複数の孔から流体が噴射されるため、1個の孔を有す
るノズルを繊維束の長手方向と交差する方向に移動させ
て流体を全幅に作用させる構成に比較して、簡単な構成
となる。また、ノズルの前記接合部に対する接触面が繊
維束側に凸の曲面に形成されているため、平面の場合に
比較して繊維束が若干拡がった状態となり、繊維の端が
流体の作用によって繊維束の反対側まで貫通し易くな
る。
の発明において、前記ノズルの孔は、千鳥状に配置され
ている。この発明では、孔を一直線上に配置する構成に
比較して、孔の間隔を狭くでき、ノズルの幅をできるだ
け拡げることなく、孔から噴射される流体を繊維束の全
幅に亘って作用させることができる。
項7のいずれか一項に記載の発明において、前記流体は
パルス的に噴射される。この発明では、ノズルから連続
的に流体を噴射させる場合に比較して、流体使用量が同
じ場合に繊維の端が繊維束の反対側まで貫通し易くな
る。
合わされた状態の扁平な繊維束の端部を支承可能な支承
部が所定の間隔で2か所以上に配置されたベースを備え
ている。また、前記支承部と共同して繊維束を把持する
把持位置と、繊維束を解放する退避位置とにアクチュエ
ータにより移動される把持部材を備えている。また、前
記把持部材と支承部とに把持された繊維束の重合部に流
体を噴射させて繊維束の繊維を交絡させる噴射ノズル
と、前記把持部材で把持された繊維束の前記噴射ノズル
の噴射作用を受ける部分の外側に位置し、かつ一端が自
由状態の繊維の端部に該端部を対向する繊維束を貫通し
て反対側に露出させるように流体を作用させる繊維端処
理部とを備えている。
の重合部に流体を噴射させて繊維を交絡させて繊維束の
端部を接合することができるとともに、接合部の端部の
繊維を、対向する繊維束を貫通して反対側に露出させる
繊維端処理を行うことができる。
載の発明において、前記繊維端処理部は、前記把持部材
と支承部とに把持された繊維束の繊維配列方向と交差す
る状態で配設され、流体を噴射する複数の孔を備えたノ
ズルである。
把持された繊維束の接合部の端部の繊維に対して、ノズ
ルの複数の孔から流体が噴射されて、繊維の端が対向す
る繊維束を貫通して反対側に露出する状態となる。従っ
て、接合部の繊維端処理を1個の孔から流体を噴射する
ノズルで行う場合や、吸引ノズルで行う場合に比較して
簡単に行うことができる。
トは、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明
の繊維束を強化繊維として使用し、フィラメントワイン
ディング法により製造されたFRP製パイプを備えてい
る。前記の接合方法で接合された接合部を備えた繊維束
を用い、フィラメントワインディング装置を使用してプ
ロペラシャフト用のFRP製パイプを製造すると、接合
部が製品中に存在しても、必要な物性を確保したプロペ
ラシャフトを歩留まり良く製造できる。
の形態を図1〜図9に従って説明する。先ず接合端部処
理装置について説明する。なお、この実施の形態では図
3において上側、図5及び図6において右側を接合端部
処理装置の前側とする。図3〜図6に示すように、接合
端部処理装置11はベース12と、ベース12に対して
相対移動可能に配設された可動部材13とを備えてい
る。ベース12は平板状に形成され、その前側に扁平な
繊維束Fの端部を支承するための支承部14,15R,
15L,16R,16Lが所定の間隔で2箇所以上に、
左右方向に並んで配設されている。即ち、繊維束Fの接
合すべき端部は、繊維が接合端部処理装置11の左右方
向に延びる状態で支承部14,15R,15L,16
R,16Lに支承される。この実施の形態では、中央に
配置された支承部14を挟んで両側に支承部15R,1
5Lが配設され、その外側に支承部16R,16Lが配
設されている。
16Lには繊維束Fを接合端部処理装置11の左右方向
に延びるように案内するガイド部14a,15a,16
aが、繊維束Fの幅とほぼ等しい間隔をおいて突設され
ている。各ガイド部14a〜16aには、後記する把持
部材の一部を収容する溝14b,15b,16bがそれ
ぞれ形成されている。各支承部14,15R,15L,
16R,16Lには溝14b,15b,16bと対応す
る位置に弾性部材(例えば、ゴム)が貼付され、その表
面が把持面14c,15c,16cを構成している。支
承部14を挟んで右側に配設された支承部15R,16
Rと、左側に配設された支承部15L,16Lとはそれ
ぞれ1個のブロック17,18の両端に設けられてい
る。両支承部16R,16Lの把持面16cは他の支承
部14,15R,15Lの把持面14c,15cより若
干高くなるように形成されている。各ブロック17,1
8にはガイド部15a,16aに連続するガイド部17
a,18aが形成されるとともに、対向するガイド部1
7a,18a間の面は、把持面15cと同じ高さに形成
されている。
19が突設され、支持部19に支持された支軸20に、
前記各支承部14,15R,15L,16R,16Lと
共同して繊維束Fを把持する把持部材21が回動可能に
支持されている。把持部材21は、各支承部14,15
R,15L,16R,16Lと共同して繊維束Fを把持
する把持部22aを備えた支持プレート22と、支持プ
レート22を支持する支持アーム23とで構成され、支
持アーム23はその先端で支持プレート22を支持し、
基端において支軸20に回動可能に支持されている。
タとしてのエアシリンダ24が、そのピストンロッド2
4aがベース12の上方で前後方向に延びるように固定
されている。ピストンロッド24aの先端には、支持ア
ーム23の中間部が支持アーム23と直交する状態で水
平に延びる連結軸25を介して連結されている。連結軸
25はピストンロッド24aの先端に形成された上下方
向に延びる長孔を貫通する状態で支持アーム23に固定
されている。そして、エアシリンダ24の作動により支
持アーム23が回動されて、把持部材21が各支承部1
4,15R,15L,16R,16Lと共同して繊維束
Fを把持する把持位置と、繊維束Fを解放する退避位置
とに移動されるようになっている。この実施の形態では
ピストンロッド24aが突出位置に配置された状態で把
持部材21が把持位置に配置され、ピストンロッド24
aが没入位置に配置された状態で把持部材21が退避位
置に配置される。
は支持プレート22と一体成形されたものではなく、図
4(a)に示すように、把持部22aを構成する把持片
26a,26bをボルト(図示せず)で支持プレート2
2に固定することで形成されている。支承部14と対応
する把持部22aは把持片26aで構成され、支承部1
5R,16Rと対応する把持部22a及び支承部15
L,16Lと対応する把持部22aは、それぞれ把持片
26bで構成されている。両支承部16R,16Lと対
応する把持部22aは、支承部14,15R,15Lと
対応する把持部22aより若干短く形成されている。各
把持片26a,26bは、把持部材21が把持位置に配
置された状態において、その先端の前後両側が溝14b
〜16bに収容された状態で、繊維束Fを把持するよう
になっている。各把持部22aの先端には弾性部材(例
えば、ゴム)が貼付され、把持部材21が把持位置に配
置された際、各支承部14,15R,15L,16R,
16Lに貼付された弾性部材との間で繊維束Fを把持す
るようになっている。
は支承部15Lの把持面15cの近傍に、筒状のノズル
27が把持面15cに沿って延びるように配設されてい
る。即ち、ノズル27は把持部材21と支承部14,1
5R,15L,16R,16Lとに把持された繊維束F
の繊維配列方向と交差する状態で配設されている。ノズ
ル27はそのほぼ半分が把持面15cより上側に位置す
るように円弧面状に形成され、円弧面に複数の孔27a
が千鳥状に配列されている。
置に配置された際に、右側のブロック17の支承部15
Rの把持面15cの近傍と対応する位置に、筒状のノズ
ル28が把持面15cに沿って延びるように配設されて
いる。ノズル28はノズル27とほぼ同様な形状に形成
され、複数の孔28aが千鳥状に配列された円弧面が下
方を向くように把持片26bに固定されている。
介して圧縮エア源51に接続され、可撓性パイプ50の
途中にノズル27,28からの流体噴射時期を制御する
制御弁52と、ノズル27,28からの流体(この実施
の形態では圧縮エア)の噴射圧を調整可能な流体圧調整
手段53とが装備されている。そして、制御弁52の作
用によりノズル27,28から圧縮エアがパルス的に噴
射されるようになっている。両ノズル27,28は繊維
端処理部を構成する。
いて、前後方向に延びるとともに前方が開放された切り
欠き部12aが形成されている。ベース12の下面に
は、両切り欠き部12aより外側おいて前後方向に延び
る一対のガイドレール29が固定されている。
れ、ベース12の下面に固定されたガイドレール29に
沿って移動可能に設けられている。即ち、可動部材13
は、ベース12に対して支承部14,15R,15L,
16R,16Lに支承される繊維束Fと交差(この実施
の形態では直交)する方向に相対移動可能に配設されて
いる。
一体移動可能に設けられ、可動部材13がベース12に
対して相対移動する際に、支承部14,15R,15
L,16R,16Lと把持部材21とに把持された繊維
束Fと対向する位置を移動するように配置されている。
詳述すると、ガイドレール29に沿って延びる可動部材
13の一対のアーム部13a間には、支持プレート31
が左右方向に延びる状態でかつアーム部13aの下面に
対して垂直に固着されている。支持プレート31の前面
には、所定間隔をおいて2個の支持ブロック32が固定
され、支持ブロック32に噴射ノズル30が固定されて
いる。噴射ノズル30は可動部材13が移動する際に、
支承部14と支承部15Rとの間のほぼ中央及び支承部
14と支承部15Lとの間のほぼ中央に沿って移動可能
に、かつ噴射孔30a(図3に図示)が上方に向くよう
に固定されている。
33を介して圧縮エア源Cに接続され、配管33の途中
に噴射ノズル30からの流体噴射時期を制御する制御弁
34と、噴射ノズル30からの圧縮エア(流体)噴射圧
を調整可能な流体圧調整手段35とが装備されている。
なお、制御弁34、流体圧調整手段35等は図6では図
示を省略している。
せるとともに移動速度を調整可能なアクチュエータとし
ての2個のエアシリンダ36,37が装備されている。
第1のエアシリンダ36はベース12の下面後端中央に
固着されたブラケット38に固定され、第2のエアシリ
ンダ37はベース12の下面前端中央に固着されたブラ
ケット39に固定され、いずれも前後方向に延びるよう
に固定されている。第1のエアシリンダ36のピストン
ロッド36aは、その先端が支持プレート31の後面中
央に固定され、第2のエアシリンダ37のピストンロッ
ド37aは、その先端が支持プレート31の前面中央に
固定されている。この実施の形態では両ピストンロッド
36a,37aが一直線上に位置するように、エアシリ
ンダ36,37が配設されている。
低速で移動させる際に使用し、第2のエアシリンダ37
は可動部材13を高速で移動させる際に使用するための
ものである。第1のエアシリンダ36は配管40を介し
て低圧の圧縮エア源41aに接続され、第2のエアシリ
ンダ37は配管42を介して高圧の圧縮エア源41bに
接続されている。各エアシリンダ36,37は一方が使
用される際は、他方がフリーの状態となるように構成さ
れている。この実施の形態では、配管40,42の途中
に4ポート3位置切り換えの電磁切換弁43a,43b
が設けられ、両電磁切換弁43a,43bは、そのスプ
ールが中立位置に配置された状態において、Aポート及
びBポートが互いに連通状態となるように構成されてい
る。
部材13が基準位置に配置された状態において、支承部
14,15Rの間と、支承部14,15Lの間とにおい
て、それぞれ各支承部14,15R,15Lの把持面1
4c,15cより僅かに下方に位置する載置部44が設
けられている。図5、図6等に示すように、載置部44
の基端には軸支部44aが突設され、軸支部44aに支
持された支軸45に対して第1及び第2の押さえ部材4
6,47が基端において回動可能に支持されている。両
押さえ部材46,47は、支承部14,15R,15L
に支承された繊維束Fと接触可能な作用位置と、繊維束
Fの支承部14,15R,15L間への配置を許容する
退避位置とに移動配置可能に設けられている。
して、第1の繊維束Fを支承部14,15L,15Rの
把持面14c,15cより下方で挟持可能になってい
る。第2の押さえ部材47は第1の押さえ部材46と共
同して、第2の繊維束Fを支承部14,15L,15R
の把持面14c,15cとほぼ同じ高さで挟持可能にな
っている。
装置11の作用を説明する。図1(a)〜(d)は接合
端部処理作用を示す模式側面図、図2(a)〜(d)は
接合端部処理作用を示す模式平面図である。図8(a)
〜(d)及び図9(a)〜(d)は接合手順を示す模式
斜視図であり、図中接合する2本の繊維束Fを区別する
ために、繊維束Fにハッチングが施してある。また、把
持部材21の退避位置は、実際は図8(a)〜(d)に
示す位置より下方であるが、該位置に図示すると押さえ
部材46等が隠れるため、便宜上実際の退避位置より上
方に配置した状態で示している。
3を基準位置に配置した状態で、図8(a)に示すよう
に、把持部材21及び両押さえ部材46,47を退避位
置に配置する。その状態で、図8(b)に示すように、
第1の繊維束Fを支承部16L,15L,14,15
R,16Rに跨る状態で両載置部44上に配置した後、
両第1の押さえ部材46を作用位置に配置する。そし
て、第1の繊維束Fを移動させて、図8(c)に示すよ
うに、第1の繊維束Fの端がブロック18の把持面15
c上となるように配置させる。第1の繊維束Fの端は支
承部15Lと把持部22aによる把持位置より支承部1
6L側に位置してノズル27を覆うように配置される。
6上で支承部16L,15L,14,15R,16Rに
跨るように配置した後、第2の押さえ部材47を作用位
置に配置する。そして、第2の繊維束Fを移動させて、
図8(d)に示すように、第2の繊維束Fの端がブロッ
ク17の把持面15cと対向する位置となるように配置
させる。第2の繊維束Fの端は支承部15Rと把持部2
2aによる把持位置より支承部16R側に位置して、把
持部材21が把持位置に配置された際、ノズル28を覆
うように配置される。
ーム23を回動させ、把持部材21を図9(a)及び図
5に実線で示すように把持位置に配置する。この状態で
は両繊維束Fはそれぞれ繊維配列方向に所定の間隔をお
いて4箇所で支持プレート22に押さえられて、把持部
22aと支承部16L,15L,14,15R,16R
とによって把持される。
を開始した後、第1のエアシリンダ36を突出作動さ
せ、可動部材13をベース12に対して相対移動させ
る。その結果、可動部材13が繊維束Fと直交する方向
へ移動され、図9(b)に示すように、支承部16L,
15L,14,15R,16Rと把持部材21とに把持
された繊維束Fが、噴射孔30aと対向する位置へ向か
って相対移動される。噴射ノズル30の相対移動速度を
5mm/sec以下、例えば2mm/secとした。繊
維束Fは両押さえ部材46,47及び載置部44によっ
て挟持されているが、挟持力は両押さえ部材46,47
の自重によるものであるため、可動部材13の移動によ
り繊維束Fは両押さえ部材46,47及び載置部44の
間から円滑に脱出する。
ズル30が繊維束Fの下方を横切るように移動される。
図9(d)及び図5に示すように、噴射ノズル30が繊
維束Fに対して基準位置と反対側の位置まで移動した時
点で、エアシリンダ36の作動が停止され、可動部材1
3の往動が終了する。
が把持された状態で、噴射ノズル30からの圧縮エアの
噴射領域を繊維束Fの幅方向の一端側から順に通過す
る。重合部の繊維はその間に、開繊作用と回転作用を受
け、繊維同士が交絡する。繊維は1本ずつ交絡されるの
ではなく、ある程度まとまった単位として交絡される。
繊維は噴射気流の作用によって両把持部を支点として回
転されるため、一端が自由な状態で回転される場合と異
なり、交絡された状態においても、繊維は基本的に繊維
束Fの長手方向(繊維配列方向)に沿って配列される。
材46,47を退避位置に配置した後、第1のエアシリ
ンダ36を没入作動させ、可動部材13を基準位置側へ
移動(復動)させる。可動部材13が基準位置へ復帰さ
れるまでに再び繊維束Fは圧縮エアの噴射作用を受け、
可動部材13が基準位置に復帰した状態で繊維束Fの接
合が完了する。
は、可動部材13の往動時、即ち噴射ノズル30の往動
時より、復動時にその噴射圧が高くなるように調整され
る。例えば、往動時の噴射圧が0.2MPaに、復動時
の噴射圧が0.5MPaに設定される。
3の復動時に、圧縮エアが噴射されて接合端部処理が行
われる。圧縮エアはパルス的に噴射される。図1(a)
〜(d)及び図2(a)〜(d)に基づいて接合端部処
理作用を説明する。
は、図1(a)及び図2(a)に示すように、接合部4
8の一端部には、下側に位置する第1の繊維束Fの繊維
の端Faが自由状態で存在し、他端部には上側に位置す
る第2の繊維束Fの繊維の端Fbが自由状態で存在す
る。このとき、実際は図1(b)及び図2(b)に示す
ように、第1の繊維束Fの繊維の端Faはノズル27に
押圧されており、第2の繊維束Fの繊維の端Fbはノズ
ル28に押圧されている。なお、図示の都合上、図1
(a)〜(d)において、両繊維束Fの重合部が単に重
なった状態で示しているが、実際は重合部の繊維は交絡
して、両繊維束Fは接合された状態にある。また、図1
(b)〜(d)において、支承部14及び支承部14と
対向する把持部22aを省略して、両支承部15L,1
5Rの間隔を狭く表している。また、図2(b)〜
(d)においては把持部22a等も図示を省略してい
る。
ノズル27,28から圧縮エアが噴射されると、図1
(c)及び図2(c)に示すように、第2の繊維束Fよ
り下側に位置する第1の繊維束Fの繊維の端Faは孔2
7aから噴射される噴射気流Gにより吹き上げられる。
また、第1の繊維束Fより上側に位置する第2の繊維束
Fの繊維の端Fbは孔28aから噴射される噴射気流G
により吹き降ろされる。その結果、図1(d)及び図2
(d)に示すように、各繊維の端Fa,Fbは、それら
が属する繊維束Fと対向する繊維束Fを貫通して、繊維
束F同士が対向する面と反対側の面から露出する状態に
なる。
27,28及び噴射ノズル30からの圧縮エアの供給を
停止させる。次いで、エアシリンダ24を作動させて支
持アーム23を回動させて把持部材21を退避位置へ移
動させた後、繊維束Fを支承部16L,15L,14,
15R,16Rから離脱させて一連の接合作業及び接合
端部処理が終了する。そして、図4(b)に示すよう
に、繊維束Fの長手方向に交絡部49を複数対(この実
施の形態では2対)有する接合部48が形成される。
維強化複合材の強化繊維として使用される。例えば、フ
ィラメントワインディング装置によるプロペラシャフト
用のFRP製パイプの製造に使用される。FRP製プロ
ペラシャフトは、FRP製パイプの両端に、FRP製パ
イプを駆動軸や従動軸等と連結する金属製の継手(ヨー
ク)を圧入接合した構造となっている(例えば、特開2
000−120649号公報)。
なる繊維束の端部を接合したものを使用して、フィラメ
ントワインディング装置で実際にマンドレル上に繊維束
Fを配列した。そして、接合部がボビンから繊維束供給
ヘッドまでの経路の途中に存在するガイドバー及び繊維
束供給ヘッドを通過する際に、ガイドバーへの繊維の巻
き付き、ガイドバー通過時の糸剥がれ、ヘッド通過時の
糸剥がれ、ヘッド通過時の繊維端のめくれの有無を調べ
た。その結果、ガイドバーへの繊維の巻き付き、ガイド
バー通過時の糸剥がれ、ヘッド通過時の糸剥がれは発生
しなかった。また、ヘッド通過時に繊維端のめくれも発
生せず、繊維束は円滑に供給された。
繊維束Fの端部が、重ねられた部分における繊維同士が
交絡する交絡部49を介して接合された接合部48を有
する繊維束Fにおいて、接合部48の両端部の繊維の端
Fa,Fbが、対向する繊維束Fを貫通して反対側に露
出するように処理されている。従って、繊維束Fが図示
しない繊維束供給ヘッドを経て供給される際、接合部4
8が繊維束供給ヘッドを通過する際、繊維の端Fa,F
bと繊維束供給ヘッドとの摩擦で繊維の端Fa,Fbが
めくれても容易に元に戻り、繊維束Fの端部が接合部4
8から剥がれる虞がない。その結果、繊維束Fを強化繊
維とした複合材の物性が向上する。
部49が繊維束の長手方向に所定間隔をおいて複数対形
成されているため、接合部48の強度が向上する。 (3) 撚りのない多数の長繊維からなる扁平な2本の
繊維束Fの接合すべき端部同士を重ねた状態で、交絡処
理を施して接合した繊維束Fの接合部48の端に位置す
る繊維に対して流体を作用させ、その繊維の端Fa,F
bを対向する繊維束Fを貫通して反対側に露出するよう
に処理する。従って、機械的に繊維の端に力を加える場
合に比較して繊維が損傷し難い。
端Fa,Fbが存在する側から、該繊維の端Fa,Fb
に向けて噴射される。従って、吸引作用を繊維の端に及
ぼして繊維の端を繊維束Fの反対側に貫通させる方法に
比較して、繊維束Fをさほど乱さずに繊維の端Fa,F
bを効率良く繊維束Fの反対側に貫通させることができ
る。
Fの長手方向と交差する方向に延びる状態で1箇所に固
定されたノズル27,28に形成された複数の孔27
a,28aから噴射される。従って、1個の孔を有する
ノズルを繊維束Fの長手方向と交差する方向に移動させ
て流体を繊維束Fの全幅に作用させる構成に比較して、
簡単な構成となる。
対する接触面が繊維束F側に凸の曲面に形成された筒部
を備え、該筒部に複数の孔27a,28aが形成され、
ノズル27,28を繊維束Fに押圧した状態で流体が噴
射される。従って、ノズル27,28の接合部48に対
する接触面が平面の場合に比較して繊維束Fが若干拡が
った状態となり、繊維の端Fa,Fbが流体の作用によ
って繊維束Fの反対側まで貫通し易くなる。
8aは、千鳥状に配置されているため。孔27a,28
aを一直線上に配置する構成に比較して、孔27a,2
8aの間隔を狭くでき、ノズル27,28の幅をできる
だけ拡げることなく孔27a,28aから噴射される流
体が繊維束Fの全幅に亘って作用するようにすることが
できる。
ス的に噴射される。従って、ノズル27,28から連続
的に流体を噴射させる場合に比較して、流体使用量が同
じ場合に繊維の端Fa,Fbが繊維束Fの反対側まで貫
通し易くなる。
れている。従って、流体として液体を使用する場合に比
較して、処理が容易になる。また、他の気体に比較して
低コストとなる。
同士が重ね合わされた状態の扁平な繊維束の重合部に流
体を作用させて繊維を交絡させて接合部48を形成する
接合装置と、接合部48の端部処理を流体で行う繊維端
処理部との両方を備えている。そして、接合処理時にお
ける繊維束Fの把持位置と、接合端部処理時における繊
維束Fの把持位置とが同じため、接合処理時間内に端部
処理を行うことができる。
処理がなされた繊維束Fを用い、フィラメントワインデ
ィング装置を使用してプロペラシャフト用のFRP製パ
イプを製造すると、繊維束の供給時に接合部48の繊維
の端Fa,Fbが繊維束供給ヘッド等に引っかかって繊
維の剥がれが生じるのを防止できる。従って、生産性の
低下を防止できるとともに、接合部が製品中に存在して
も、必要な物性を確保したプロペラシャフトを歩留まり
良く製造できる。
16L,15L,14,15R,16Rとに弾性部材が
貼付されているため、把持部材21が把持位置に配置さ
れた際、繊維束Fの把持が確実になされる。
うに構成してもよい。 ○ 接合端部の処理は、接合部48の両端の繊維の端F
a,Fbをともに対向する繊維束Fを貫通して反対側に
露出するように処理する必要はなく、繊維の端Fa,F
bのうち少なくとも一方の繊維の端Fa(又はFb)
が、対向する繊維束を貫通して反対側に露出するように
処理すればよい。接合部48の一方の端部の繊維の端の
みが前記のように処理された繊維束Fを使用する場合
は、繊維束Fを供給する際、処理された繊維の端が進行
方向前側となるように繊維束Fを供給する。この場合、
ノズル27,28の一方を省略することができ、装置の
構成が簡単になる。
をパルス的に噴射せず、連続的に噴射してもよい。 ○ ノズル27,28に形成する複数の孔27a,28
aは、千鳥状の配列に限らず、1列としたり、3列以上
に配列したり、ランダムに多数形成してもよい。
の孔が1列に形成された2本のノズルを平行に配置した
構成として、2列の各孔27a,28aからの流体の噴
射時期をずらして噴射するようにしてもよい。この場
合、全ての孔27a,28aから同時に流体を噴射する
場合に比較して、繊維の端Fa,Fbを繊維束Fを貫通
して反対側に露出するように配置させ易くなる。
する面を繊維束の幅方向において繊維束側に凸となるよ
うに湾曲させてもよい。この場合も繊維束の幅を拡げる
作用を生じ、流体の作用により繊維の端Fa,Fbが繊
維束Fを貫通して反対側に露出するように配置させ易く
なる。
体を噴射する代わりに、1個の孔を有するノズルを使用
してノズルを繊維束Fの繊維配列方向と交差する方向に
移動させながら流体を噴射する構成としてもよい。
合、流体を繊維の端Fa,Fbに向けてノズル27,2
8から噴射する方法に限らず、吸引ノズルを使用し、ノ
ズルの吸引作用により、流体を繊維の端Fa,Fbに作
用させてもよい。しかし、流体を噴射する方が処理を行
い易い。
Fa,Fbを、対向する繊維束Fを貫通して反対側に露
出するように処理すればよく、流体を作用させて処理す
る代わりに、機械的な処理でもよい。例えば、図10
(a)に示すように、係止部54aを有する針54を使
用し、針54を繊維束F側から繊維の端Faを貫通する
ように挿入する。そして、その状態から針54を引き戻
すことにより、図10(b)に示すように、繊維の端F
aを繊維束Fを貫通して反対側に露出するように処理し
てもよい。この場合、繊維束Fに弛みを持たせた状態
で、針54の繊維束Fに対する挿入及び引き戻しを行う
方が繊維束Fを傷つけ難い。
て行う必要はなく、接合部が形成された後の繊維束Fに
対して端部処理を行ってもよい。しかし、並行して行っ
た方が、接合端部の処理時間を別に設ける必要がなく、
短時間で全ての処理が完了する。
圧縮エア等の気体に限らず、液体であってもよい。 ○ 接合部48に形成する交絡部49は複数対に限ら
ず、一対であってもよい。この場合、接合すべき繊維束
Fの端部を2箇所で把持するとともに、両把持部の中央
と対向する位置に1個の噴射ノズル30から流体を噴射
して繊維を交絡させる構成とする。
的に行うのではなく、流体噴射をパルス的に行ってもよ
い。往復移動時ともパルス的に噴射しても、いずれか一
方のみパルス的に噴射してもよいが、噴射ノズル30の
往動時に流体噴射をパルス的に行う方が好ましい。流体
噴射をパルス的に行うと、繊維が部分的に繊維束Fの厚
さ方向に食い込み易くなり、流体噴射を連続的に行いつ
つ噴射ノズル30を相対移動させる場合に比較して、繊
維の交絡が複雑になり、接合部48の強度をより高める
ことができる。
対移動方向は、繊維束Fの繊維配列方向と直交する方向
に限らず、斜めに交差する方向であってもよい。 ○ 噴射ノズル30を固定し、繊維束F側を移動させる
構成としてもよい。
縮エア等の気体に限らず、液体であってもよい。 ○ 圧縮エアの噴射圧縮が同じであれば、可動部材13
の移動速度、即ち噴射ノズル30の移動速度が遅い方
が、接合部の強度が高くなる傾向にあるが、あまり遅い
と、接合に必要な時間が長くなるため、2〜4mm/s
ec程度が好ましく、2mm/secがより好ましい。
ecより速くてもよい。 ○ 可動部材13の移動速度を往動時と復動時とで異な
る速度にしてもよい。往動時と復動時とで移動速度を変
えることにより、圧縮エアの作用が異なる状態となり、
交絡が複雑になる。例えば、往動時の速度を復動時の速
度より遅くすることにより、往動時における単位時間当
たりの圧縮エアの繊維に対する作用が復動時より強くな
り、繊維束の厚さ方向における交絡が複雑になる。
速移動用のエアシリンダ37とを設ける代わりに、1個
のエアシリンダを設けるとともに、該エアシリンダに低
速移動時には低圧の圧縮エアを供給し、高速移動時には
高圧の圧縮エアを供給する構成としてもよい。この場
合、配管内に残っている圧縮エアの影響により、移動速
度が多少ばらつくが、支障はない。
ータとしてエアシリンダ24に代えて油圧シリンダを使
用したり、ソレノイドを使用してもよい。 ○ 把持部材21を把持位置と退避位置とに移動させる
構成として、把持部材21の支持アーム23を回動させ
る構成に代えて、把持部材21の開放位置を把持位置か
ら垂直に上昇した位置とし、把持部材21を支承部14
等に対して垂直方向に昇降させる構成としてもよい。
本の繊維束の端部を重ねて重合部を把持部22aで把持
した状態で、噴射ノズル30から圧縮エアを噴射して繊
維を交絡させてもよい。
1の繊維束Fの弛み量を設定する第1の押さえ部材46
のみを設けてもよい。また、両押さえ部材46,47を
省略してもよい。しかし、両押さえ部材46,47が無
い場合は、2本の繊維束Fの端部同士の重合部の長さを
長くしないと、把持部材21による把持が難しくなる。
15L,15R,16L,16Rに貼付された弾性部材
を無くしてもよい。 ○ 繊維束の材質は炭素繊維に限らず、ポリアラミドや
超高分子量ポリエチレン繊維等他の繊維を使用してもよ
い。
(発明)について以下に記載する。 (1) 端部同士が重ね合わされた状態の扁平な繊維束
の端部を支承可能な支承部が所定の間隔で2か所以上に
配置されたベースと、前記支承部と共同して繊維束を把
持する把持位置と、繊維束を解放する退避位置とにアク
チュエータにより移動される把持部材と、前記複数の支
承部のうちの一方の端に位置する支承部の近傍に配置さ
れ、前記把持部材で把持された繊維束に対して流体を噴
射可能な複数の孔が形成されたノズルとを備えた繊維束
の接合端部処理装置。
3に記載の発明によれば、撚りのない長繊維からなる扁
平な2本の繊維束の端部を流体の作用で接合した接合部
の繊維の端がめくれても、接合部から剥がれることなく
元に戻ることができる。請求項4〜請求項8に記載の発
明の接合方法によれば、前記接合部の繊維の端がめくれ
ても、接合部から剥がれることなく元に戻ることができ
る端部処理を行うことができる。請求項9及び請求項1
0に記載の発明の接合端部処理装置は、前記の接合端部
処理方法を実施するのに適している。請求項11に記載
の発明のプロペラシャフトは、接合部が製品中に存在し
ても、必要な物性を確保でき、歩留まり良く製造でき
る。
理手順を示す模式正面図。
示す模式平面図。
維束の接合部を示す模式平面図。
理装置の模式側面図。
理装置の模式側面図。
斜視図。
斜視図。
示す模式側面図。
を示す模式図。
4,15L,15R,16L,16R…支承部、21…
把持部材、24…アクチュエータとしてのエアシリン
ダ、27,28…繊維端処理部を構成するノズル、27
a,28a…孔、30…噴射ノズル、48…接合部、4
9…交絡部。
Claims (11)
- 【請求項1】 多数の長繊維からなる扁平な2本の繊維
束の端部が、重ねられた部分における繊維同士が交絡す
る交絡部を介して接合され、かつ接合部の繊維の端のう
ち少なくとも一方の繊維の端が、対向する繊維束を貫通
して反対側に露出するように処理されている接合部を有
する繊維束。 - 【請求項2】 前記接合部において重ねられた両繊維束
の繊維の端は、それぞれ対向する繊維束を貫通して反対
側に露出するように処理されている請求項1に記載の繊
維束。 - 【請求項3】 前記接合部には前記交絡部が繊維束の長
手方向に所定間隔をおいて複数対形成されている請求項
1又は請求項2に記載の繊維束。 - 【請求項4】 多数の長繊維からなる扁平な2本の繊維
束の接合すべき端部同士を重ねた状態で、その重合部の
繊維に交絡処理を施して接合した繊維束の接合部の端部
処理方法であって、前記接合部の端に位置する繊維に対
して流体を作用させ、その繊維の端を対向する繊維束を
貫通して反対側に露出するように処理する繊維束の接合
端部処理方法。 - 【請求項5】 前記流体は繊維束に対して、繊維の端が
存在する側から、該繊維の端に向けて噴射される請求項
4に記載の繊維束の接合端部処理方法。 - 【請求項6】 前記流体は、前記接合部の端部に繊維束
の長手方向と交差する方向に延びる状態で該接合部に接
触するノズルに形成された複数の孔から噴射され、前記
ノズルは前記接合部に対する接触面が繊維束側に凸の曲
面に形成された筒部を備え、該筒部に前記複数の孔が形
成され、前記ノズルを繊維束に押圧した状態で流体が噴
射される請求項5に記載の繊維束の接合端部処理方法。 - 【請求項7】 前記ノズルの孔は、千鳥状に配置されて
いる請求項6に記載の繊維束の接合端部処理方法。 - 【請求項8】 前記流体はパルス的に噴射される請求項
5〜請求項7のいずれか一項に記載の繊維束の接合端部
処理方法。 - 【請求項9】 端部同士が重ね合わされた状態の扁平な
繊維束の端部を支承可能な支承部が所定の間隔で2か所
以上に配置されたベースと、 前記支承部と共同して繊維束を把持する把持位置と、繊
維束を解放する退避位置とにアクチュエータにより移動
される把持部材と、 前記把持部材と支承部とに把持された繊維束の重合部に
流体を噴射させて繊維束の繊維を交絡させる噴射ノズル
と、 前記把持部材で把持された繊維束の前記噴射ノズルの噴
射作用を受ける部分の外側に位置し、かつ一端が自由状
態の繊維の端部に該端部を対向する繊維束を貫通して反
対側に露出させるように流体を作用させる繊維端処理部
とを備えている繊維束の接合端部処理装置。 - 【請求項10】 前記繊維端処理部は、前記把持部材と
支承部とに把持された繊維束の繊維配列方向と交差する
状態で配設され、流体を噴射する複数の孔を備えたノズ
ルである請求項9に記載の繊維束の接合端部処理装置。 - 【請求項11】 請求項1〜請求項3のいずれか一項に
記載の発明の繊維束を強化繊維として使用し、フィラメ
ントワインディング法により製造されたFRP製パイプ
を備えたプロペラシャフト。
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|---|---|---|---|
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Cited By (1)
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|---|---|---|---|---|
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2002
- 2002-03-29 JP JP2002097070A patent/JP3888202B2/ja not_active Expired - Fee Related
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