JP2003292857A - 活性エネルギー線反応型電気絶縁インキおよびそれを用いた積層体 - Google Patents

活性エネルギー線反応型電気絶縁インキおよびそれを用いた積層体

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JP2003292857A
JP2003292857A JP2002105504A JP2002105504A JP2003292857A JP 2003292857 A JP2003292857 A JP 2003292857A JP 2002105504 A JP2002105504 A JP 2002105504A JP 2002105504 A JP2002105504 A JP 2002105504A JP 2003292857 A JP2003292857 A JP 2003292857A
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JP2002105504A
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English (en)
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Naoshi Nakajima
直士 中島
Hiroshi Tachika
弘 田近
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレキシブルプリント配線板、ポリエチレン
テレフタレートフィルム、ポリイミドフィルムや、IT
O(インジウムチンオキシド)蒸着フィルム、ITO蒸
着ガラスなどの基材に対する高度な接着力を有し、かつ
塗布、印刷性に優れる電気絶縁性に優れた活性エネルギ
ー線反応型電気絶縁インキ及びそれを用いた積層体を提
供する。 【解決手段】 共重合ポリエステル(A)及び/または
その変性物(B)と単官能アクリレートモノマー(C)
を含む活性エネルギー線反応型電気絶縁インキであり、
かつその配合比が{(A)+(B)}/(C)=20/
80〜75/25(重量比)であることを特徴とする活
性エネルギー線反応型電気絶縁インキに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスクリーン印刷可能
な電気・電子材料用の絶縁性インキ組成物及びそれを用
いた積層体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題や省資源、省エネルギー
などの観点から紫外線(UV)や、電子線(EB)など
のような活性エネルギー線を用い架橋、固化反応を起こ
させる技術が広く用いられるようになってきた。また活
性エネルギー線を用いた反応では、基本的に無溶剤化さ
れた樹脂組成物を塗布、印刷し、架橋、固化することが
できるため、溶剤型や水分散型と比較して厚膜印刷が可
能である事が特徴である。
【0003】電気・電子材料用の絶縁インキとしては、
エポキシ樹脂やアクリル樹脂等をアクリレートモノマー
に溶解した活性エネルギー線反応型樹脂組成物が広く用
いられてきたが、これらは基材、特にFPC(フレキシ
ブルプリント配線板)、PET(ポリエチレンテレフタ
レート)フィルム、ポリイミドフィルムや、ITO(イ
ンジウムチンオキシド)蒸着フィルム、ITO蒸着ガラ
スなどに対する接着強度が低いことが欠点であった。そ
こで接着強度を向上させるためにウレタンアクリレート
の配合等も検討されているが、接着強度の改善には不十
分でありかつ、インキ粘度が高くなるために塗布、印刷
が困難になってしまう欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
基材に対する高度な接着力を有し、かつ塗布、印刷性に
優れる電気絶縁性に優れた活性エネルギー線反応型電気
絶縁インキ及びそれを用いた積層体を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、本発明の
目的を達成すべく鋭意検討した結果、共重合ポリエステ
ル(A)及び/またはその変性物(B)と単官能アクリ
レートモノマー(C)を含むインキが基材に対する良好
な接着強度、及び電気絶縁性を有することを見いだし、
本発明に到達した。すなわち本発明は以下の活性エネル
ギー線反応型電気絶縁インキおよびそれを用いた積層体
である。
【0006】(1)共重合ポリエステル(A)及び/ま
たはその変性物(B)と単官能アクリレートモノマー
(C)を含む活性エネルギー線反応型電気絶縁インキで
あり、かつその配合比が{(A)+(B)}/(C)=
20/80〜75/25(重量比)であることを特徴と
する活性エネルギー線反応型電気絶縁インキ。
【0007】(2)共重合ポリエステル(A)及び/又
はその変性物(B)の一部あるいは全てが、分子内に不
飽和二重結合を有することを特徴とする(1)記載の活
性エネルギー線反応型電気絶縁インキ。
【0008】(3)共重合ポリエステル(A)及び/ま
たはその変性物(B)の有する不飽和二重結合が、ポリ
エステルの原料である二塩基酸、あるいはジオール成分
に由来することを特徴とする(2)記載の活性エネルギ
ー線反応型電気絶縁インキ。
【0009】(4)フレキシブルプリント配線板、PE
Tフィルム、ポリイミドフィルム、ITO蒸着フィルム
あるいはITO蒸着ガラスを基材として、(1)〜
(3)記載の活性エネルギー線反応型電気絶縁インキを
塗布した積層体。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の活性エネルギー線反応型
電気絶縁インキは、共重合ポリエステル(A)及び/ま
たはその変性物(B)を20〜75重量%含むことが必
要である。より好ましい配合量の下限は25重量%、さ
らに好ましくは30重量%以上である。共重合ポリエス
テル(A)及び/またはその変性物(B)の配合量が2
0重量%未満であると、基材に対する密着性が低下す
る。一方好ましい上限は65重量%、より好ましくは5
0重量%である。75重量%を越えるとインキの粘度が
上昇し、後で述べる印刷性の低下する場合がある。
【0011】本発明の活性エネルギー線反応型電気絶縁
インキに用いられる共重合ポリエステル(A)及び/ま
たはその変性物(B)の一部あるいは全てが、分子内に
不飽和二重結合を有するものであることが好ましい。共
重合ポリエステル(A)及び/またはその変性物(B)
の含有量を100重量%としたとき、50重量%以上が
不飽和二重結合を分子内にするものが好ましい。より好
ましくは60重量%以上、さらに好ましくは70重量%
以上である。50重量%以上含むことにより、ポリエス
テルが架橋に関与し、耐久性の向上効果が期待できる。
上限は特に限定されず、100重量%が最も好ましい。
【0012】本発明の活性エネルギー線反応型電気絶縁
インキに用いられる共重合ポリエステル(A)及び/ま
たはその変性物(B)の分子内に不飽和二重結合を導入
する方法は特に限定されないが、ポリエステルの原料で
ある二塩基酸、あるいはジオール成分に由来するもの
が、汎用性や経済性の面で好ましい。
【0013】例えば不飽和二重結合を有する二塩基酸と
しては、α、β−不飽和ジカルボン酸類としてフマール
酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、シトラ
コン酸、不飽和二重結合を含有する脂環族ジカルボン酸
として2,5−ノルボルナンジカルボン酸無水物、テト
ラヒドロ無水フタル酸、4−メチルテトラヒドロ無水フ
タル酸、4−メチルテトラヒドロフタル酸、3−メチル
テトラヒドロ無水フタル酸、3−メチルテトラヒドロフ
タル酸、テトラヒドロフタル酸、ドデセニル無水琥珀
酸、ダイマー酸等を挙げることができる。この内最も好
ましいものはフマール酸、マレイン酸および2,5−ノ
ルボルネンジカルボン酸(エンド−ビシクロ−(2,
2,1)−5−ヘプテン−2,3−ジカルボン酸)であ
る。
【0014】不飽和二重結合を有する二塩基酸、ジオー
ル成分は、酸成分、ジオール成分それぞれの合計量を1
00モル%としたとき、下限は1モル%以上、好ましく
は2モル%以上である。一方上限は25モル%以下、よ
り好ましくは20モル%以下である。1モル%未満だと
架橋が不十分となる場合があり、25モル%を越えると
架橋密度が上がり、密着性の低下する場合がある。
【0015】不飽和二重結合をもつ二塩基酸以外の共重
合ポリエステル(A)の酸成分としては、テレフタル
酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、ナフタレンジカル
ボン酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、4,4’
−ジフェニルエーテルジカルボン酸などの芳香族ジカル
ボン酸、p−オキシ安息香酸、p−(ヒドロキシエトキ
シ)安息香酸などの芳香族オキシカルボン酸、コハク
酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン
ジカルボン酸、水添ダイマー酸、シクロヘキサンジカル
ボン酸等の脂肪族ジカルボン酸があげられる。
【0016】グリコール成分としてはエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、2−メチル−1,3−プ
ロパンジオール、1,5−ペンタンジオール、3−メチ
ルペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ノナ
ンジオール、メチルオクタンジオール、ネオペンチルグ
リコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオ
ール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオ
ール、シクロヘキサンジメタノール、ダイマージオー
ル、ネオペンチルグリコールヒドロキシピバレート、ビ
スフェノールAのエチレンオキサイド付加物およびプロ
ピレンオキサイド付加物、水素化ビスフェノールAのエ
チレンオキサイド付加物およびプロピレンオキサイド付
加物等がある。また、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、
ポリカプロラクトン、ポリカーボネートジオール等の高
分子量グリコールを共重合しても良い。更には、ポリエ
ステルを重合後、ラクトンや酸を付加することもでき
る。
【0017】上記以外のジカルボン酸成分、グリコール
成分としては、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5
−カリウムスルホイソフタル酸、ナトリウムスルホテレ
フタル酸、2−ナトリウムスルホ−1,4−ブタンジオ
ール、2,5−ジメチル−3−ナトリウムスルホ−2,
5−ヘキサンジオール等のスルホン酸金属塩を含有する
ものが挙げられる。
【0018】また上記共重合ポリエステル(A)の原料
の一部には無水トリメリット酸、グリセリン、トリメチ
ロールプロパン、ペンタエリスリトール等の三官能以上
の化合物を、使用してもよい。
【0019】本発明に用いる共重合ポリエステル(A)
の数平均分子量は下限が1000以上、より好ましくは
2000以上、また上限は50,000以下、好ましく
は40,000以下である。分子量が1000未満では
凝集力が低くなり接着強度が低下する傾向がある。一方
分子量が50,000を超えるとインキの粘度が高くな
り過ぎ、基材への塗布、印刷が困難になる傾向がある。
【0020】本発明に用いる共重合ポリエステル(A)
の変性方法としては、ウレタンアクリレート変性、エポ
キシアクリレート変性、ウレタン変性、アクリル変性、
エポキシ変性等が挙げられる。
【0021】本発明は共重合ポリエステル(A)以外の
成分として、必要に応じてその他の樹脂を配合しても良
い。たとえばポリエチレングリコールやポリプロピレン
グリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリエ
ーテル類、ポリカプロラクトン、ポリカーボネート、ポ
リウレタン、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ビニル樹脂
等が挙げられる。更にはこれらを(ウレタン)アクリレ
ート化したものを配合しても良い。
【0022】本発明のインキには単官能アクリレートモ
ノマー(C)を25〜80重量%含むことが必須条件で
ある。さらに下限は好ましくは35重量%以上、最も好
ましくは50重量%以上である。上限は好ましくは75
重量%以下、より好ましくは70重量%以下である。ア
クリレートモノマーの配合量が25重量%未満であると
インキの粘度が上昇し、後で述べる印刷性が低下する場
合がある。80重量%を越えると基材に対する密着性が
低下するおそれがある。
【0023】分子内に1個の活性エネルギー線反応基を
有する単官能(メタ)アクリレートモノマーとしては、
(i)フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノ
キシプロピル(メタ)アクリレート、トリロキシエチル
(メタ)アクリレート、トリロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)
アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、フェノキシポリプロピレングリコー
ル(メタ)アクリレート、トリロキシポリエチレングリ
コール(メタ)アクリレート、トリロキシポリプロピレ
ングリコール(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロ
イロキシエチルフタレート、(メタ)アクイロイロキシ
エチルヒドロキシフタレート、(メタ)アクリロイロキ
シプロピルフタレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、ネオペンチルグリコールベンゾエート(メタ)アク
リレート、ノニルフェノキシエチル(メタ)アクリレー
ト、ノニルフェノキシポリエチレングリコール(メタ)
アクリレート、ノニルフェノキシプロピレングリコール
(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシポリプロピレ
ングリコール(メタ)アクリレート、パラクミルフェノ
キシエチレングリコール(メタ)アクリレート、ECH
変性フェノキシ(メタ)アクリレート等の芳香族環含有
アクリレートモノマーやこれらをハロゲン等で置換した
もの、あるいは(ii)メチル(メタ)アクリレート、エ
チル(メタ)アクリレート、n−およびi−プロピル
(メタ)アクリレート、n−,sec−およびt−ブチ
ル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)
アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、2−エ
トキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシジエチレ
ングリコールアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェ
ノキシプロピルアクリレートなどのアルキル(メタ)ア
クリレート類、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ートや2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシプロピルアクリレートなどのヒドロキシア
ルキル(メタ)アクリレート類、あるいはポリエチレン
グリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレン
グリコールモノ(メタ)アクリレートなどのポリオキシ
アルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート類、テ
トラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、EO変性
テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、カプロ
ラクトン変性テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレ
ート、アクリロイルモルホリンやイソボニルアクリレー
トやジシクロペンテニルアクリレートやジシクロペンタ
ニルアクリレートやジシクロペンテニルオキシエチルア
クリレートなどの複素環含有(メタ)アクリレート類、
ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチル
アミノエチル(メタ)アクリレートなどのアミノアルキ
ル(メタ)アクリレート類、(iii)ビスフェノールA
のエチレンオキシドおよびプロピレンオキシド付加物な
どのビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物のモ
ノ(メタ)アクリレート類、(iv)ジイソシアネート化
合物と1個以上のアルコール性水酸基含有化合物を予め
反応させて得られる末端イソシアネート基含有化合物
に、さらにアルコール性水酸基含有(メタ)アクリレー
ト類を反応させて得られる分子内に1個の(メタ)アク
リロイルオキシ基を有するウレタン変性モノ(メタ)ア
クリレート類、(v)分子内に1個以上のエポキシ基を
有する化合物にアクリル酸またはメタクリル酸を反応さ
せて得られるエポキシモノ(メタ)アクリレート類、お
よび(vi)カルボン酸成分としてアクリル酸またはメタ
クリル酸および多価カルボン酸とアルコール成分として
2価以上の多価アルコールとを反応させて得られるオリ
ゴエステルモノ(メタ)アクリレート類などがある。
【0024】これらの内、硬化性、接着性、溶解性、安
全性などの面より、フェノキシエチル(メタ)アクリレ
ート、フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、トリ
ロキシエチル(メタ)アクリレート、トリロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコ
ール(メタ)アクリレート、フェノキシポリプロピレン
グリコール(メタ)アクリレート、トリロキシポリエチ
レングリコール(メタ)アクリレート、トリロキシポリ
プロピレングリコール(メタ)アクリレート、EO変性
テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレートが好まし
い。
【0025】本発明の活性エネルギー線反応型電気絶縁
インキには、必要に応じて分子内に2個以上の活性エネ
ルギー線反応基を有している化合物を少量配合しても良
い。分子内に2個の活性エネルギー線反応基を有する化
合物としては、例えば、(i)エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メタ)
アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アク
リレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレ
ート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
トなどのアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート
類、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ト
リエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロ
ピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレン
グリコールジ(メタ)アクリレートなどのポリオキシア
ルキレングリコールジ(メタ)アクリレート類、(ii)
ビスフェノールAのエチレンオキシドおよびプロピレン
オキシド付加物などのビスフェノールAのアルキレンオ
キシド付加物のジ(メタ)アクリレート類、(iii)ジ
イソシアネート化合物と2個以上のアルコール性水酸基
含有化合物を予め反応させて得られる末端イソシアネー
ト基含有化合物に、さらにアルコール性水酸基含有(メ
タ)アクリレート類を反応させて得られる分子内に2個
の(メタ)アクリロイルオキシ基を有するウレタン変性
ジ(メタ)アクリレート類、(iv)分子内に2個以上の
エポキシ基を有する化合物にアクリル酸または/および
メタクリル酸を反応させて得られるエポキシジ(メタ)
アクリレート類、(v)カルボン酸成分としてアクリル
酸またはメタクリル酸および多価カルボン酸とアルコー
ル成分として2価以上の多価アルコールとを反応させて
得られるオリゴエステルジ(メタ)アクリレート類など
がある。
【0026】分子内に3個以上の活性エネルギー線反応
基を有する化合物としては、例えば、(i)トリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロー
ルエタントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリト
ールヘキサ(メタ)アクリレートなどの3価以上の脂肪
族多価アルコールのポリ(メタ)アクリレート類、(i
i)ジイソシアネート化合物と3個以上のアルコール性
水酸基含有化合物を予め反応させて得られる末端イソシ
アネート基含有化合物に、さらにアルコール性水酸基含
有(メタ)アクリレートを反応させて得られる分子内に
3個以上の(メタ)アクリロイルオキシ基を有するウレ
タン変性ポリ(メタ)アクリレート類、(iii)分子内
に3個以上のエポキシ基を有する化合物にアクリル酸ま
たは/およびメタクリル酸を反応させて得られるエポキ
シポリ(メタ)アクリレート類などがある。
【0027】本発明では共重合ポリエステル(A)、ア
クリレートモノマー以外に、光開始剤、シリカ、タルク
等の無機フィラーや顔料、アエロジル等のチキソ性付与
剤、ロジン系やアクリル系のタッキファイヤー、レベリ
ング材や消泡剤、ポリイソシアネートなどの硬化剤、ポ
リエステルや、ポリカーボネート、エポキシ、フェノキ
シ、ポリエーテル、ポリラクトン、アクリル系、ビニル
系等の樹脂物、反応性希釈剤等の化合物を配合しても良
い。
【0028】光開始剤としては、例えば、クロロアセト
フェノン、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4
−t−ブチルトリクロロアセトフェノン、ジエトキシア
セトフェノン、2−ヒドロシ−2−メチル−1−フェニ
ルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル(4−
ドデシル)プロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシ
エトキシフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロ
パン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシル−フェ
ニルケトン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フ
ェニル〕−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−
ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリ
ノフェニル)−ブタノン−1、フェニル2−ヒドロキシ
−2−プロピルケトン、ヒドロキシアセトフェノン、α
−アミノアセトフェノンなどのアセトフェノン類、ベン
ジルジメチルケタール(2,2−ジメトキシ−1,2−
ジフェニルエタン−1−オン)などのケタール類、ベン
ゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチル
エーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイ
ンイソブチルエーテル、ベンゾインアルキルエーテル、
α−メチルベンゾインなどのベンゾイン類、ベンゾフェ
ノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベ
ンゾフェノン、p−クロルベンゾフェノン、ヒドロキシ
ベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチル−ジフ
ェニルサルファイド、アクリル化ベンゾフェノン、3,
3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、3,
3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボ
ニル)ベンゾフェノン、4,4’−(ジメチルアミノ)
ベンゾフェノン、p−ジメチルアミノベンゾフェノン、
〔4−(メチルフェニルチオ)フェニル〕フェニルメタ
ノンなどのベンゾフェノン類、9,10−アントラキノ
ン、1−クロルアントラキノン、2−クロルアントラキ
ノン、2−エチルアントラキノンなどのアントラキノン
類、2−ヒドロシ−2−メチルプロピオフェノン、1−
(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−
メチルプロピオフェノンなどのプロピオフェノン類、ジ
ベンゾスベロンなどのスベロン類、ミヒラーケトン
(4,4−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン)な
どのミヒラーケトン類、ベンジルなどのベンジル類、ジ
フェニルジスルフィド、テトラメチルチウラムジスルフ
ィド、2−クロロチオキサントン、2−メチルチオキサ
ントン、イソプロピルチオキサントン、2,4−ジクロ
ロチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサントン、
2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジイソプロ
ピルチオキサントン、1−クロロ−4−プロポキシチオ
キサントンなどのチオキサントン類などの含イオウ化合
物類、メチレンブルー、エオシン、フルオレセインなど
の色素類などがあげられる。
【0029】その他に1,1−ジクロロアセトフェノ
ン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケト
ン、アゾビスイソブチルニトリル、ベンゾイルパーオキ
サイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、2,
4,6−トリメチロールベンゾフェノン、4−メチルベ
ンゾフェノン、2−ヒドロシ−2−メチル−1−〔4−
(1−メチルビニル)フェニル〕プロパノン、ビス
(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリ
メチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、2,2−ジ
クロロ−p−フェノキシアセトフェノン、1−フェニル
−1,2−プロパンジオン−2(o−エトキシカルボニ
ル)オキシム、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフ
ェニルホスフィンオキサイド、メチルフェニルグリオキ
シエステル、9,10−フェナンスレンキノン、カンフ
ァーキノン、ジベンゾスベロン、1−〔4−(2−ヒド
ロキシエトキシ)−フェニル〕−2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−
ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−
ブタノン−1、フェナンスレンキノン、1,4−ジベン
ゾイルベンゼン、10−ブチル−2−クロロアクリド
ン、2,2’−ビス(o−クロロフェニル)−4,5,
4’,5’−テトラキス(3,4,5−トリメトキシフ
ェニル)−1,2’−ビイミダゾール、2,2’−ビス
(o−クロロフェニル)−4,5,4’,5’−テトラ
フェニル−1,2’−ビイミダゾール、2−ベンゾイル
ナフタレン、4−ベンゾイルビフェニル、4−ベンゾイ
ルジフェニルエーテル、アクリル化ベンゾフェノンなど
もある。これらは、単独にまたは2種以上併用して使用
される。
【0030】この光開始剤の配合量は好ましくは0.0
5重量部以上、より好ましくは0.5重量部以上、ま
た、好ましくは20重量部以下、より好ましくは、10
重量部以下である。
【0031】本発明ではスクリーン印刷性を付与するた
めに、レベリング剤や消泡剤を添加することもできる。
使用するレベリング剤および/または消泡剤としては、
次のようなものがある。まず、レベリング剤としてはポ
リエーテル変性ポリジメチルシロキサン、ポリエステル
変性ポリジメチルシロキサン、ポリエステル変性メチル
アルキルポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリメチル
アルキルシロキサン、アラルキル変性ポリメチルアルキ
ルシロキサン、ポリエステル変性水酸基含有ポリジメチ
ルシロキサン、ポリエーテルエステル変性水酸基含有ポ
リジメチルシロキサン、アクリル系共重合物、メタクリ
ル系共重合物、ポリエーテル変性ポリメチルアルキルシ
ロキサン、アクリル酸アルキルエステル共重合物、メタ
クリル酸アルキルエステル共重合物、アクリル酸、アク
リル酸アルキル共重合物、ポリオキシアルキレンモノア
ルキルまたはアルケニルエーテルのグラフト化共重合
物、レシチンなどの公知のものを添加することができ
る。
【0032】これらレベリング剤の添加量は全重量の
0.05〜10重量%であり、好ましくは0.07〜
4.0重量%である。
【0033】消泡剤としてはシリコンを含まない特殊破
泡剤、アクリル系共重合物、破泡性ポリマー、ポリシロ
キサン、破泡性ポリシロキサン、ポリメチルアルキルシ
ロキサン、ポレエーテル変性ポリシロキサン、パラフィ
ン系ミネラルオイルなどの公知のものを添加することが
できる。
【0034】これら消泡剤の添加量は全量に対して0.
05〜10重量%であり、好ましくは0.05〜4.0
重量%である。
【0035】また、硬化剤として、イソシアネート化合
物、及びその各種ブロックイソシアネート化合物、エポ
キシ化合物、酸無水物、フェノール樹脂、アミノ樹脂を
配合することもできる。
【0036】本発明の活性エネルギー線反応型電気絶縁
インキは基材に対してロールコート、グラビアコート、
スクリーン印刷、スプレーコートといった公知の方法で
コーティングすることができるが、これらのなかでもス
クリーン印刷は厚膜印刷が可能であるという点で好まし
い。
【0037】本発明の活性エネルギー線反応型電気絶縁
インキは、スクリーン印刷するためにチキソ性を有する
ものが好ましい。ここで言うチキソ性とは、BH型粘度
計を用いて、25℃±0.5℃で測定したときの2回転
での粘度と20回転での粘度の比が1.1以上であるも
のを言う。チキソ性が1.1未満であると良好なスクリ
ーン印刷性が発揮できないことがある。チキソ性はアエ
ロジルやシリカ、フィラーを添加することで付与するこ
とが出来る。これらのうちアエロジルが少量の添加で効
果が大きいため、粘着性や接着性等の他の物性を損なわ
ない点で好ましい。この際の添加量はインキ100重量
部に対して0.1重量部以上10重量部以下が望まし
い。添加量が10重量部を越えると粘度が高くなり印刷
性に悪影響を及ぼす可能性があり、0.1重量部未満で
あると効果が不十分となる場合がある。
【0038】本発明の活性エネルギー線反応型電気絶縁
インキは、フレキシブルプリント配線板(FPC)、P
ETフィルム、ポリイミドフィルム、ITO蒸着フィル
ムあるいはITO蒸着ガラスを基材として塗布して電気
絶縁性を付与する電気絶縁性レジストインキとして使用
できる。より具体的には、本発明のインクを、導電性ペ
ーストを印刷した回路基板の絶縁インキとして用いる場
合には、PETフィルムの上に回路をスクリーン印刷
し、必要に応じて導電ペーストを乾燥、硬化する。その
上から本発明のインクを、接点部分を除いてスクリーン
印刷する。その後、本発明のインクに紫外線、電子線等
の活性光線を照射し、単官能アクリレートモノマー
(C)のアクリレート基を反応させる。この際、ポリエ
ステル(A)及び/またはその変性物(B)の分子内に
二重結合が含まれていると、アクリレート基の反応時に
ポリエステル及び/またはその変性物(B)も同時に反
応するので、ポリエステル自身が架橋に関与するため、
耐久性の点で優れた特性を得ることができる。
【0039】フレキシブルプリント配線板(FPC)や
ポリイミドフィルム、ITO蒸着フィルムやガラスに対
しても同様に使用できる。
【0040】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。実施例中、単に部とあるのは重量部を示す。実施例
および比較例で用いた共重合ポリエステル樹脂の組成と
特性を表1に示す。各ポリエステル樹脂はテトラブチル
チタネートを触媒として、エステル化反応と240℃、
0.1mmHgの真空下での重縮合反応による常法によ
り得た。尚、ポリエステル樹脂d、eは二重結合を含ん
でいない。
【0041】
【表1】 原料組成 TPA:テレフタル酸 IPA:イソフタル酸 SA :セバシン酸 FA :フマール酸 TMA:無水トリメリット酸 EG :エチレングリコール NPG:ネオペンチルグチコール PD :1,5−ペンタンジオール 2MG:2−メチル−1,3−プロパンジオール
【0042】得られた樹脂の組成分析はNMRを用いて
測定した。数平均分子量はテトラヒドロフランを溶媒と
してゲル浸透クロマトグラフィーにより、標準ポリスチ
レン換算の値を測定した。ガラス転移温度(Tg)は示
差走査熱量測定法(DSC)を用いて測定した。
【0043】実施例 1 共重合ポリエステルa30部をフェノキシエチルアクリ
レート(PO−A)41.5部、トリメチロールプロパ
ントリアクリレート2部に加え、80℃で6時間攪拌し
ながら加熱溶解し、透明なワニスを得た。25℃での粘
度は300dPa・sであった。このワニス73.5部にタ
ルクを20部、アエロジル#300(日本アエロジル
(株)製)を1部、光開始剤としてベンジルジメチルケ
タールを4部、消泡剤としてKS−66(信越シリコー
ン(株)製)を0.5部、レベリング剤としてMKコン
ク(共栄社化学(株)製)を1部加え、良く攪拌した後
3本ロールで分散し、実施例1のインキを得た。
【0044】実施例2〜5及び比較例1〜5 表1に示した原料組成で共重合ポリエステルを合成し、
表2に示した配合量で、実施例1の配合方法同様に実施
例2〜5及び比較例1〜5を得た。各インキの評価結果
を併せて表2に示す。尚評価方法は以下のように行っ
た。
【0045】密着性試験 実施例1〜5、及び比較例1〜5で得られたインキを、
厚さ75μmの二軸延伸ポリエステルフィルム上に活性
エネルギー線照射後の厚みが20μmになるようにスク
リーン印刷した後、紫外線を1000mJ/cm2照射
した。実施例3のみ、紫外線を照射した後、イソシアネ
ート基を反応させる目的でIR炉にて、150℃×1分
間加熱した。これらの塗膜の密着性を碁盤目セロハンテ
ープ剥離試験により評価した。 ○;密着性非常に良好(90/100以上) △;密着性良好(80/100以上90/100未満) ×;密着性不良(80/100未満)
【0046】電気絶縁性評価 銀ペーストを75μmのPETフィルムに硬化後の膜厚
が6〜8μmになるように1.2mmピッチ(線間0.
6mm、線幅0.6mm)で印刷し、オーブンを用い十
分乾燥、硬化させた。次に、銀ペースト印刷回路の上
に、活性エネルギー線硬化型インキを硬化後20μmの
厚みになるようにスクリーン印刷した。これを、紫外線
照射装置を用い、積算光量で1,000mJ/cm2
条件で硬化した。作製したテストピースを25℃、湿度
60%下に2時間以上放置した後、直流電圧500ボル
トで電気絶縁性を測定した。 ○;電気絶縁抵抗値 1×1010Ω以上 △;電気絶縁抵抗値 1×108Ω以上、1×1010Ω
未満 ×;電気絶縁抵抗値 1×108Ω未満以上
【0047】耐マイグレーション性評価 電気絶縁性評価に用いたサンプルと同様にサンプルを作
製し、銀回路間に10Vの電位差をかけ、60℃×95
%の高温高湿下に500時間放置した後のマイグレーシ
ョン性を電気絶縁性測定することにより評価した。 ○;電気絶縁抵抗値 1×1010Ω以上 △;電気絶縁抵抗値 1×108Ω以上、1×1010Ω
未満 ×;電気絶縁抵抗値 1×108Ω未満以上
【0048】
【表2】
【0049】表2より明らかなように、実施例1〜5は
比較例1〜5に比べて密着性、絶縁性、耐マイグレーシ
ョン性のいずれかにおいて優れた効果を有することがわ
かる。
【0050】
【発明の効果】本発明の活性エネルギー線反応型樹脂組
成物は、基材に対する良好な密着性を有し、また、電気
絶縁性、耐マイグレーション性も良好であるために、電
気・電子機器用の電気絶縁性材料として有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 5/25 C09D 5/25 167/00 167/00 167/06 167/06 Fターム(参考) 4F100 AA28B AA33B AG00B AK25A AK41A AK42B AK49B AL01A AL05A AL06A BA02 BA03 BA07 EH66B EJ08 EJ54 GB43 HB31 JB14A JG04 JG04A JK06 JL11 4J038 DD191 DD192 DD201 DD202 FA111 FA112 FA271 FA272 FA281 FA282 NA21 PA17 PB09 PB11 PC02 PC03 PC08 4J039 AD21 AE04 AE06 AE07 AF03 EA04 EA25 EA43 FA01 FA02 FA04 GA10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共重合ポリエステル(A)及び/または
    その変性物(B)と単官能アクリレートモノマー(C)
    を含む活性エネルギー線反応型電気絶縁インキであり、
    かつその配合比が{(A)+(B)}/(C)=20/
    80〜75/25(重量比)であることを特徴とする活
    性エネルギー線反応型電気絶縁インキ。
  2. 【請求項2】 共重合ポリエステル(A)及び/または
    その変性物(B)の一部あるいは全てが、分子内に不飽
    和二重結合を有することを特徴とする請求項1記載の活
    性エネルギー線反応型電気絶縁インキ。
  3. 【請求項3】 共重合ポリエステル(A)及び/または
    その変性物(B)の有する不飽和二重結合が、ポリエス
    テルの原料である二塩基酸、あるいはジオール成分に由
    来することを特徴とする請求項2記載の活性エネルギー
    線反応型電気絶縁インキ。
  4. 【請求項4】 フレキシブルプリント配線板、PETフ
    ィルム、ポリイミドフィルム、ITO蒸着フィルムある
    いはITO蒸着ガラスを基材として、請求項1〜3記載
    の活性エネルギー線反応型電気絶縁インキを塗布した積
    層体。
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