JP2003293955A - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機

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JP2003293955A
JP2003293955A JP2002098629A JP2002098629A JP2003293955A JP 2003293955 A JP2003293955 A JP 2003293955A JP 2002098629 A JP2002098629 A JP 2002098629A JP 2002098629 A JP2002098629 A JP 2002098629A JP 2003293955 A JP2003293955 A JP 2003293955A
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JP
Japan
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bearing
lubricating oil
crankshaft
compressor
compression mechanism
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Application number
JP2002098629A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Toyama
俊之 外山
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】モータ(33)と圧縮機構(20)との間に設けら
れたクランク軸(34)の軸受け(41)近傍に吐出管(1
8)を有する圧縮機において、潤滑油のケーシング外へ
の流出を抑制する。 【解決手段】モータ(33)と圧縮機構(20)との間に
は、クランク軸(34)のバランスウェイト(35)を覆い
且つ一端が軸受け(41)の端部を覆い、軸受け(41)よ
り流出する潤滑油を他端に導く筒状の遮蔽板(45)を設
ける。遮蔽板(45)は、内径が軸受け(41)の一端から
他端にいくにしたがって大きくなるように形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮機に関し、特
に、油上がり対策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、スクロール型やスイング型な
どの各種の圧縮機構を備えた圧縮機は、空気調和装置な
どの冷凍サイクルを行う冷凍装置に広く用いられてい
る。
【0003】この圧縮機には、特開平9−79153号
公報に開示されているように、密閉されたケーシング内
にスクロール型の圧縮機構とモータとが収納され、該圧
縮機構がクランク軸によってモータに連結されて構成さ
れている。
【0004】上記圧縮機構とモータとの間にはクランク
軸の軸受けが設けられる一方、上記圧縮機構には吸入管
が接続され、ケーシングには吐出管が接続されている。
そして、上記吐出管が軸受けの近傍に位置している。
【0005】上記吸入管より吸入した冷媒は、圧縮機構
で圧縮すると共に、吐出ガス通路及びケーシング内部を
介して吐出管から吐出する。一方、ケーシング底部の油
溜め部の潤滑油は、給油通路を介して軸受け等の摺動部
に供給される。この軸受けに供給された潤滑油は、軸受
けの下端から漏れ出して油溜め部に戻る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものでは、クランク軸の軸受けに供給されて、軸受
けの下端からクランク軸の外周面に漏れ出した潤滑油
は、クランク軸の回転による遠心力を受けると共に、下
方から高圧の吐出冷媒が吹き付けられるため、ケーシン
グ内の空間へ霧状となって容易に飛散してしまう。一
方、上記軸受けと吐出管とは近接して設けられているた
め、上記軸受けから飛散した潤滑油は、吐出冷媒と共に
吐出管を介してケーシング外へ流出し易いという問題が
ある。
【0007】具体的に、図6に示すように、従来より、
圧縮機構(120)とモータ(133)との間にクランク軸
(134)の軸受け(141)が設けられる一方、該軸受け
(141)の近傍に吐出管(118)が設けられている。更
に、上記クランク軸(134)にはバランスウェイト(13
5)が設けられ、該バランスウェイト(135)の外側に
は、下方に開口するカップ状のバランスカバー(140)
が取り付けられている。
【0008】上記バランスウェイト(135)は、クラン
ク軸(134)から突出しているので、軸受け(141)から
流出してバランスカバー(140)の表面を流れる潤滑油
は、大きな遠心力が作用する。そのため、バランスカバ
ー(140)表面の潤滑油が霧状となって飛散し易くな
る。
【0009】一方、圧縮機のケーシング(110)内の下
方に一端吐出された冷媒ガスが、モータ(133)のステ
ータ(131)とロータ(132)との間のエアギャップ等を
通り、上記軸受け(141)近傍へ向かって流れる。そし
て、この冷媒ガスの流れに乗って、上記飛散した潤滑油
が吐出管(118)へ容易に流出するという問題がある。
【0010】その結果、圧縮機内の潤滑油が不足して、
上記軸受け(141)や摺動部分が焼き付く虞れがある。
【0011】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、圧縮機の構造に改良
を加えることにより、潤滑油のケーシング外への流出を
可及的に抑制することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、軸受けから流出する潤滑油を吐出
管から離れた位置に導くようにしたものである。
【0013】具体的に、請求項1に係る発明は、ケーシ
ング(10)内にモータ(33)と、該モータ(33)にクラ
ンク軸(34)を介して連結された圧縮機構(20)とが収
納され、上記クランク軸(34)を支持する軸受け(41)
と該クランク軸(34)との間に潤滑油が供給される一
方、上記軸受け(41)の近傍に圧縮流体の吐出管(18)
が設けられた圧縮機を対象としている。そして、上記軸
受け(41)の端部を覆い、該軸受け(41)より流出する
潤滑油を該軸受け(41)の端部より遠方に導く遮蔽板
(45)が設けられている。
【0014】上記の発明によると、モータ(33)によっ
てクランク軸(34)が回転駆動することにより、該クラ
ンク軸(34)に連結された圧縮機構(20)は吸入した流
体を圧縮する。そして、上記圧縮機構(20)により圧縮
された流体は吐出管(18)より吐出される一方、上記ク
ランク軸(34)の軸受け(41)には潤滑油が供給され
る。
【0015】上記軸受け(41)に給油されて該軸受け
(41)の端部から流出する潤滑油は、遮蔽板(45)に沿
って流れ、軸受け(41)の端部から遠方へ導かれる。そ
の結果、潤滑油の吐出管(18)への流出が抑制される。
【0016】つまり、上記軸受け(41)の端部から流出
する潤滑油は、クランク軸(34)の回転による遠心力や
高圧吐出冷媒の流れ等により霧状に飛散することが抑制
され、潤滑油の吐出管(18)への流出が抑制される。
【0017】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
係る発明において、上記軸受け(41)が、モータ(33)
と圧縮機構(20)との間に位置し、上記クランク軸(3
4)に、モータ(33)と圧縮機構(20)との間に位置し
てバランスウェイト(35)が設けられる一方、上記遮蔽
板(45)が、クランク軸(34)のモータ(33)と圧縮機
構(20)との間に取り付けられ、バランスウェイト(3
5)を覆うと共に、一端が軸受け(41)の端部を覆い、
上記軸受け(41)より流出する潤滑油を他端に導く筒状
に形成されている。
【0018】上記の発明では、モータ(33)と圧縮機構
(20)との間におけるクランク軸(34)に、バランスウ
ェイト(35)が該クランク軸(34)の径方向に突出して
設けられているため、軸受け(41)からバランスウェイ
ト(35)の表面に流出した潤滑油は、より大きな遠心力
が作用して更に飛散し易くなる。本発明では、筒状の遮
蔽板(45)によりバランスウェイト(35)が覆われると
共に、遮蔽板(45)の一端により軸受け(41)の端部が
覆われるため、軸受け(41)から流出する潤滑油は、遮
蔽板(45)によって遮蔽された状態で、該遮蔽板(45)
の他端へ導かれる。その結果、潤滑油の吐出管(18)へ
の流出が抑制されると共に、バランスウェイト(35)周
りの冷媒ガス流れが整流される。
【0019】また、請求項3に係る発明は、上記請求項
2に係る発明において、上記遮蔽板(45)は、内径が軸
受け(41)側の一端から他端にいくにしたがって大きく
なるように形成されている。
【0020】上記の発明によると、軸受け(41)から遮
蔽板(45)の内部へ流出した潤滑油は、クランク軸(3
4)と共に回転する遮蔽板(45)の内周面に集まる。こ
のとき、遮蔽板(45)は、軸受け(41)を覆う一端から
他端へ向かうに連れて、その内径が大きくなっているた
め、遮蔽板(45)の内周面上の潤滑油は、遠心力の作用
により容易に端部へ導かれる。
【0021】請求項4に係る発明は、上記請求項2又は
3に係る発明において、上記遮蔽板(45)におけるバラ
ンスウェイト(35)側の端部を閉塞する底板(48)と、
上記遮蔽板(45)の底板(48)側の端部に形成され、該
遮蔽板(45)の内部の潤滑油を外部へ放出するための油
孔(49)とを備えている。
【0022】上記の発明によると、軸受け(41)から筒
状の遮蔽板(45)内部に流出した潤滑油は、遮蔽板(4
5)や底板(48)の内側を流れた後、油孔(49)により
遮蔽板(45)の外部へ案内される。したがって、軸受け
(41)から流出した潤滑油は、底板(48)及び油孔(4
9)によって軸受け(41)の端部から吐出管(18)より
も遠方へ確実に案内される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0024】図1に示すように、本発明の実施形態に係
るスクロール型の圧縮機(1)は、例えば、空気調和装
置等の蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行う冷媒回路に用い
られる。この圧縮機(1)は、密閉ドーム型のケーシン
グ(10)の内部に、圧縮機構(20)と、該圧縮機構(2
0)を駆動する駆動機構(30)とを備えている。
【0025】上記ケーシング(10)は、上下方向に延び
る円筒状の胴部(11)と、該胴部(11)の上下端部にそ
れぞれ設けられた皿形の鏡板(12,13)とによって構成
されている。そして、上記圧縮機構(20)は上側の鏡板
(12)及び胴部(11)に取付固定されている。一方、上
記駆動機構(30)は、圧縮機構(20)の下方に胴部(1
1)に取付固定されている。
【0026】上記ケーシング(10)内は、圧縮機構(2
0)によって、上側の低圧側室(15)と、下側の高圧側
室(16)とに区画され、高圧側室(16)に駆動機構(3
0)が設けられている。また、上記ケーシング(10)内
の底部は、潤滑油を貯留する油溜め部(14)を構成して
いる。
【0027】上記駆動機構(30)は、圧縮機モータ(3
3)により構成され、例えば、ブラシレスDCモータが
用いられている。上記圧縮機モータ(33)は、ステータ
(31)とロータ(32)とから構成され、該ステータ(3
1)とロータ(32)との間が所定のエアギャップに形成
されている。上記ロータ(32)には、ケーシング(10)
の内部で上下方向に延びるクランク軸(34)が固定され
ている。
【0028】図1及び図2に示すように、上記クランク
軸(34)は、ロータ(32)に固定された本体部(34b)
と、該本体部(34b)の上端に一体に設けられた偏心部
(34a)とから構成されている。該偏心部(34a)は、本
体部(34b)の軸心から所定量だけ偏心し、圧縮機構(2
0)に連結されている。
【0029】上記クランク軸(34)には、圧縮機モータ
(33)と圧縮機構(20)との間に位置してバランスウェ
イト(35)が設けられている。該バランスウェイト(3
5)は、クランク軸(34)の重心と回転中心とが一致す
るように、クランク軸(34)に一体に設けられ、該バラ
ンスウェイト(35)は、クランク軸(34)の本体部(34
b)と略同心の円弧状の外周面を有し、上下方向に延び
る所定厚さに形成されている。
【0030】また、図1に示すように、圧縮機モータ
(33)の上側及び下側には、クランク軸(34)を回転自
在に支持するための第1軸受け(41)及び第2軸受け
(42)がそれぞれ設けられている。上記第1軸受け(4
1)は、胴部(11)の上部に取付固定されているフレー
ム(23)の下端に設けられ、圧縮機モータ(33)と圧縮
機構(20)との間に位置している。一方、上記第2軸受
け(42)は、胴部(11)の下部に取付固定されている支
持部材(35)に設けられている。このようにして、上記
クランク軸(34)は、第1軸受け(41)及び第2軸受け
(42)により支持されている。
【0031】図1及び図2に示すように、上記クランク
軸(34)の内部には、圧縮機構(20)から吐出される吐
出ガスが流通する吐出ガス通路(36)が軸方向に形成さ
れている。該吐出ガス通路(36)の一端は、圧縮機構
(20)に連通し、他端は、第2軸受け(42)の上側近傍
においてクランク軸(34)の本体部(34b)外周面に開
口している。
【0032】また、上記クランク軸(34)の下端には、
油溜め部(14)の潤滑油を汲み上げるための油ポンプ
(38)が設けられている。該油ポンプ(38)は、例え
ば、遠心ポンプであって、クランク軸(34)の回転に伴
って潤滑油を汲み上げるように構成されている。
【0033】上記クランク軸(34)の内部には、上記油
ポンプ(38)により汲み上げられた潤滑油を第1軸受け
(41)や各摺動部分へ供給して給油するための給油通路
(37)が軸方向に形成されている。
【0034】上記圧縮機構(20)は、固定スクロール
(21)と可動スクロール(22)とを備えている。図2に
示すように、固定スクロール(21)は、鏡板(21a)
と、該鏡板(21a)の下面に一体に形成された渦巻き状
(インボリュート状)のラップ(21b)とから構成され
ている。そして、上記固定スクロール(21)の底部は、
上記フレーム(23)に固定されている。
【0035】一方、上記可動スクロール(22)は、鏡板
(22a)と、該鏡板(22a)の上面に一体に形成された渦
巻き状(インボリュート状)のラップ(22b)とから構
成されている。そして、可動スクロール(22)は、固定
スクロール(21)とフレーム(23)の間に配置されてい
る。すなわち、上記フレーム(23)に形成された凹部
(23a)のスラスト軸受け(24)を介して可動スクロー
ル(22)が配設されている。また、上記鏡板(22a)の
下面中央のボス部(22c)には、圧縮機モータ(33)の
クランク軸(34)が挿入連結されている。
【0036】上記固定スクロール(21)の鏡板(21a)
と可動スクロール(22)の鏡板(22a)との間には、両
ラップ(21b,22b)の接触部の間が圧縮室(25)として
区画形成されている。この圧縮室(25)は、可動スクロ
ール(22)の公転に伴って容積が中心に向かって収縮
し、冷媒を圧縮するように構成されている。
【0037】また、上記ケーシング(10)内の胴部(1
1)には、圧縮機構(20)の各摺動部に供給された潤滑
油を油溜め部(14)へ戻すための油戻し管(27)が、上
下方向に延びるように設けられている。上記フレーム
(23)には、該フレーム(23)の凹部(23a)と、油戻
し管(27)とを連通する潤滑油通路(28)が水平方向に
形成されている。
【0038】上記固定スクロール(21)の鏡板(21a)
には、図2に示すように、上記圧縮室(25)の周縁部に
低圧冷媒の吸込口(21c)が形成されている。該吸込口
(21c)には、ケーシング(10)の上側の鏡板(12)に
固定された吸入管(17)が接続されている。
【0039】一方、図1に示すように、可動スクロール
(22)の鏡板(22a)の中央部には、高圧冷媒の吐出口
(22d)が貫通形成されている。該吐出口(22d)には、
吐出ガス通路(36)が連通している。このようにして、
圧縮室(25)で圧縮された冷媒ガスは、吐出口(22d)
から吐出ガス通路(36)を通って高圧側室(16)へ吐出
される。
【0040】また、上記圧縮機構(20)と圧縮機モータ
(33)との間における第1軸受け(41)の近傍には、ケ
ーシング(10)の内外を連通するように吐出管(18)が
開口して設けられている。そして、圧縮機構(20)で圧
縮された流体である冷媒は、ケーシング(10)内の高圧
側室(16)から吐出管(18)に吐出される。
【0041】本発明の特徴として、図4及び図5に拡大
して示すように、吐出管(18)と第1軸受け(41)の端
部との間に位置して、第1軸受け(41)より流出する潤
滑油を、吐出管(18)に対して第1軸受け(41)の端部
より下方の遠方に導く遮蔽板としてのカバー部(45)が
設けられている。
【0042】上記カバー部(45)は、筒状に形成され、
内径が上側の一端から下側の他端にいくにしたがって大
きくなるようにテーパ状に形成されている。該カバー部
(45)の上部内側には、該カバー部(45)をバランスウ
ェイト(35)の上面に取付固定するための取付板(46)
が設けられている。該カバー部(45)の上端は、取付板
(46)から上方へ突出している。一方、上記取付板(4
6)には、クランク軸(34)の本体部(34b)を嵌挿させ
るための開口(46a)及びボルト穴(46b)が形成されて
いる。
【0043】上記カバー部(45)は、バランスウェイト
(35)を内部に収容した状態で、バランスウェイト(3
5)の上面に、ボルト等により予め固定されている。上
記取付板(46)から上方へ突出しているカバー部(45)
の上端が、第1軸受け(41)の下端側を支持しているフ
レーム(23)のボス部(23b)を覆うように形成されて
いる。
【0044】上記バランスウェイト(34)の下端には、
カバー部(45)の他端である下端部を閉塞する底板(4
8)が、ボルト等により固定されている。上記底板(4
8)には、クランク軸(34)の本体部(34b)を嵌挿させ
るための開口(48a)が形成されている。
【0045】上記カバー部(45)内は、上側の第1室
(51)と下側の第2室(52)とに区画されている。該第
1室(51)は、第1軸受け(41)の端部側のボス部(23
b)外壁面と、本体部(34b)の外周面と、取付板(46)
の上面と、カバー部(45)上端の内周面とによって区画
形成されている。一方、上記第2室(52)は、取付板
(46)の下面と、本体部(34b)の外周面と、バランス
ウェイト(35)の外壁面と、底板(48)の上面と、カバ
ー部(45)の内周面とによって区画形成されている。
【0046】上記取付板(46)には、第1軸受け(41)
から流出する潤滑油を通過させてカバー部(45)内の第
2室(52)へ導くための通過孔(47)が設けられてい
る。一方、上記カバー部(45)の他端には、カバー部
(45)内の第2室(52)の潤滑油を外部の高圧側室(1
6)へ案内するための油孔(49)が形成されている。該
油孔(49)は、通過孔(47)に上下に対応するように設
けられている。
【0047】上記カバー部(45)は、圧縮機モータ(3
3)と圧縮機構(20)との間において、バランスウェイ
ト(35)を覆い且つ一端が第1軸受け(41)の端部を覆
うように構成され、第1軸受け(41)より、クランク軸
(34)の本体部(34b)とボス部(23b)との間を介して
流出する潤滑油を、第1室(51)内に回収した後、通過
孔(47)を介して第2室(52)へ落とし込み、下方の他
端に導くようにしている。そして、他端に導かれた潤滑
油は、第2室(52)から油孔(49)を介してステータ
(31)のコイルエンドカフス部(31a)近傍へ流出す
る。
【0048】−運転動作−次に、このスクロール型圧縮
機(1)の運転動作について説明する。尚、図1、図4
及び図6において、白矢印は冷媒の流れを示しており、
黒矢印は潤滑油の流れを示している。
【0049】まず、圧縮機モータ(33)を駆動すると、
クランク軸(34)が回転し、可動スクロール(22)が固
定スクロール(21)に対して自転せずに公転のみ行う。
【0050】この可動スクロール(22)の公転により、
低圧の冷媒は、吸入管(17)から吸込口(21c)を介し
て圧縮室(25)の周縁部に吸引され、該冷媒が圧縮室
(25)の容積変化に伴って圧縮される。圧縮室(25)で
圧縮された冷媒は、吐出口(22d)から吐出ガス通路(3
6)を通って、圧縮機モータ(33)と第2軸受け(42)
との間の位置から高圧側室(16)に吐出される。
【0051】その後、高圧側室(16)に吐出された冷媒
は、ステータ(31)と胴部(11)との間や、ステータ
(31)とロータ(32)との間のエアギャップを通過した
後、底板(48)に当たって外側へ導かれて高圧側室(1
6)の上方へ移動し、吐出管(18)から吐出される。そ
して、この冷媒は、冷媒回路において凝縮、膨張、蒸発
の各行程を行った後、再度吸入管(17)から吸入されて
圧縮される。
【0052】一方、油溜め部(14)の潤滑油は、油ポン
プ(38)により汲み上げられて給油通路(37)を上昇す
る。給油通路の上端まで汲み上げられた潤滑油は、第1
軸受け(41)や圧縮機構(20)の各摺動部分へ供給され
る。圧縮機構(20)の摺動部分に供給された潤滑油は、
フレーム(23)の凹部(23a)から潤滑油通路(28)及
び油戻し管(27)を通って、再び油溜め部(14)へ戻
る。
【0053】第1軸受け(41)に供給された潤滑油は、
該第1軸受け(41)の下端から流出する。この流出した
潤滑油は、フレーム(23)下端のボス部(23b)と、ク
ランク軸(34)の本体部(34b)との間を通って、カバ
ー部(45)の第1室(51)に回収される。
【0054】上記第1軸受け(41)から本体部(34b)
の外周面へ流出した潤滑油は、本体部(34b)及びバラ
ンスウェイト(35)の回転による遠心力が作用して、径
方向外側へ霧状に飛散する。この霧状に飛散した潤滑油
は、第1室内(51)のカバー部(45)内周面に衝突する
ことにより液滴化する。液滴となった潤滑油は、取付板
(46)の通過孔(47)を通り、カバー部(45)の内周壁
面に沿って下方の第2室(52)へ導かれる。第2室(5
2)の下端へ流れた潤滑油は、油孔(49)を介して、ス
テータ(31)上部のコイルエンドカフス部(31a)近傍
へ流出する。この流出した潤滑油は、コイルエンドカフ
ス部(31a)や胴部(11)に衝突することによって更に
確実に滴化される。その後、この潤滑油は、ステータ
(31)と胴部(11)との間の隙間等を通って下方へ流
れ、油溜め部(14)へ戻る。
【0055】このようにして、上記圧縮機(1)では、
吸入した冷媒を圧縮して吐出する一方、油溜め部(14)
と第1軸受け(41)等との間で潤滑油が循環する。
【0056】−実施形態の効果−以上のように、本実施
形態によれば、カバー部(45)によりバランスウェイト
(35)を覆うようにしたので、クランク軸(34)の回転
に伴うバランスウェイト(35)の攪拌抵抗を低減させる
ことができる。そのことに加えて、第1軸受け(41)近
傍の本体部(34b)や、バランスウェイト(35)表面の
取付板(46)上面から飛散する霧状の潤滑油を、カバー
部(45)上端の内周面により遮蔽して液滴化させると共
に、その内周面に沿って、吐出管(18)よりも遠方のカ
バー部(45)下端側へ案内するようにしているため、潤
滑油の吐出管(18)への流出を効果的に抑制することが
できる。したがって、潤滑油不足を防止して、圧縮機
(1)の軸受け(41,42)や各摺動部分の焼き付きや損
傷を未然に防止することができる。また、霧状の潤滑油
を液化させるためのデミスタ等を設ける必要がないた
め、コストの低減を図ることができる。
【0057】さらに、カバー部(45)を、その内径が上
端から下端に向かうに連れて大きくなるようにしたの
で、カバー部(45)内に流入した潤滑油を、遠心力の作
用によって、カバー部(45)の内周面に集めると共に、
その内周面に沿って内径の大きい下端側へ容易に導くこ
とができる。また、内径の大きい下端側から上端側への
潤滑油の逆流を防止することができる。
【0058】また、カバー部(45)の下端に底板(48)
を設けると共に、カバー部(45)の下端に油孔(49)を
形成するようにしたので、第1軸受け(41)の下端から
流出した潤滑油を、底板(48)及び油孔(49)により凝
集して大きな滴状とすることができる。その結果、潤滑
油を、第1軸受け(41)の下端から吐出管(18)よりも
遠方のコイルエンドカフス部(31a)近傍へ確実に案内
して、吐出管(18)からの流出を防止することができ
る。また、カバー部(45)の下端を底板(48)で覆うよ
うにしたので、カバー部(45)内の潤滑油が、下方のロ
ータ(32)等へ落下するのを防止することができる。
【0059】尚、この実施形態では、スクロール型圧縮
機について説明したが、その他のスイング型圧縮機等に
おいても同様に適用することができる。
【0060】また、上記実施形態では、カバー部(45)
を、下方に向かって内径が大きくなるテーパ筒状に形成
したが、本発明の他の実施形態としては、上下両端に亘
って同一径の直管状の筒状に形成してもよい。
【0061】また、本発明の他の実施形態としては、底
板(48)及び油孔(49)を設けずに、カバー部(45)の
下端から滴下するようにしてもよい。
【0062】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る発明によ
ると、軸受けより流出する潤滑油を軸受けの端部より遠
方に導く遮蔽板を設けたために、クランク軸の回転によ
る遠心力等によって軸受けの端部近傍から飛散する潤滑
油を、遮蔽板により遮蔽して軸受け端部から吐出管より
も遠方に導くことができるので、潤滑油の吐出管への流
出を効果的に抑制することができる。
【0063】請求項2に係る発明によると、クランク軸
にモータと圧縮機構との間に位置してバランスウェイト
を設けると共に、クランク軸のモータと圧縮機構との間
に、バランスウェイトを覆い且つ一端が軸受けの端部を
覆い、軸受けより流出する潤滑油を他端に導く筒状の遮
蔽板を設けたために、遮蔽板によって、回転によるバラ
ンスウェイトの攪拌抵抗を低減させることができると共
に、軸受け端部やバランスウェイト表面から飛散する潤
滑油が、遮蔽板の一端により遮蔽して他端へ導かれるた
め、潤滑油の吐出管への流出を適切に抑制することが可
能となる。
【0064】請求項3に係る発明によると、上記請求項
2に係る発明において、遮蔽板を、内径が他端に向かう
に連れて大きくなるように形成することにより、遮蔽板
の内周面に集まった潤滑油には、クランク軸及び遮蔽板
の回転によって遠心力が作用するため、その潤滑油を、
遮蔽板内周面に沿って径が大きくなる他端側へ効果的に
導くことが可能となる。
【0065】請求項4に係る発明によると、上記請求項
2又は3に係る発明において、遮蔽板の他端を閉塞する
底板と、遮蔽板の他端に形成されて、この遮蔽板の内部
の潤滑油を外部へ案内するための油孔とを備えることに
より、軸受け端部から流出した潤滑油を、底板及び油孔
によって凝集し、大きな滴状にすることができるので、
潤滑油の吐出管からの流出を確実に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る圧縮機の内部構造を示
す断面図である。
【図2】圧縮機モータのクランク軸を示す上面図であ
る。
【図3】圧縮機の固定スクロールを示す下面図である。
【図4】本実施形態に係る圧縮機のカバー部近傍を拡大
して示す断面図である。
【図5】カバー部の概略を示す斜視図である。
【図6】従来の圧縮機のバランスカバー近傍を拡大して
示す断面図である。
【符号の説明】
1 スクロール圧縮機 18 吐出管 20 圧縮機構 33 圧縮機モータ 34 クランク軸 35 バランスウェイト 41 第1軸受け(軸受け) 45 カバー部(遮蔽板) 48 底板 49 油孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H003 AA05 AB03 AC03 BH06 3H029 AA02 AA14 AB03 BB03 BB05 BB35 BB43 CC08 CC16 CC42 CC45 CC58 3H039 AA03 AA06 AA12 BB11 BB16 BB28 CC10 CC12 CC43

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング(10)内にモータ(33)と、
    該モータ(33)にクランク軸(34)を介して連結された
    圧縮機構(20)とが収納され、上記クランク軸(34)を
    支持する軸受け(41)と該クランク軸(34)との間に潤
    滑油が供給される一方、上記軸受け(41)の近傍に圧縮
    流体の吐出管(18)が設けられた圧縮機であって、 上記軸受け(41)の端部を覆い、該軸受け(41)より流
    出する潤滑油を該軸受け(41)の端部より遠方に導く遮
    蔽板(45)が設けられていることを特徴とする圧縮機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記軸受け(41)は、モータ(33)と圧縮機構(20)と
    の間に位置し、 上記クランク軸(34)には、モータ(33)と圧縮機構
    (20)との間に位置してバランスウェイト(35)が設け
    られる一方、 上記遮蔽板(45)は、クランク軸(34)のモータ(33)
    と圧縮機構(20)との間に取り付けられ、バランスウェ
    イト(35)を覆うと共に、一端が軸受け(41)の端部を
    覆い、上記軸受け(41)より流出する潤滑油を他端に導
    く筒状に形成されていることを特徴とする圧縮機。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 上記遮蔽板(45)は、内径が軸受け(41)側の一端から
    他端にいくにしたがって大きくなるように形成されてい
    ることを特徴とする圧縮機。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3において、 上記遮蔽板(45)におけるバランスウェイト(35)側の
    端部を閉塞する底板(48)と、 上記遮蔽板(45)の底板(48)側の端部に形成され、該
    遮蔽板(45)の内部の潤滑油を外部へ放出するための油
    孔(49)とを備えていることを特徴とする圧縮機。
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