JP2003295000A - 光デバイス - Google Patents

光デバイス

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JP2003295000A
JP2003295000A JP2002097939A JP2002097939A JP2003295000A JP 2003295000 A JP2003295000 A JP 2003295000A JP 2002097939 A JP2002097939 A JP 2002097939A JP 2002097939 A JP2002097939 A JP 2002097939A JP 2003295000 A JP2003295000 A JP 2003295000A
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optical
optical fiber
light receiving
refractive index
optical device
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JP2002097939A
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English (en)
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Masashi Fukuyama
暢嗣 福山
Akihiro Ide
晃啓 井出
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】モニタリング機能を有する光デバイスと別の光
学部品と結合した場合において、長期にわたって、別の
光学部品との安定した結合状態の維持並びに高いモニタ
効率の維持を図る。 【解決手段】1以上の光ファイバ16の少なくともコア
端面16aに、空気層130を介して他の光学部品13
4の導波路136を配置する。具体的には、光ファイバ
16が載置されるV溝が形成された基体14の端面14
aのうち、1以上の光ファイバ16の少なくともコア端
面16a以外の部分と、他の光学部品134とを接着剤
132を介して固定する。また、1以上の光ファイバ1
6の少なくともコア端面16aから空気層130との屈
折率差を利用した反射光52を、光ファイバ16のクラ
ッド54外に屈折率整合層56を通じて取り出す構造と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1本の光ファイバ
あるいは複数本の光ファイバ(光ファイバアレイ)を有
する光デバイスに関し、特に、光ファイバを伝搬する信
号光をモニタする場合に好適な光デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】近時、ファイバアンプを用いた波長多重
通信の発達に伴い、アンプ特性確保のため、各波長の光
量をモニタし、光量を調整した上でアンプにて増幅させ
るという方式がとられるようになってきている。
【0003】このモニタには各種方法が知られている
が、各ファイバにモニタデバイスを搭載するため、モニ
タデバイスだけでかなりの大きさを必要としている。
【0004】そのため、モニタデバイスの小型化、高密
度化が望まれている。また、モニタする際に、信号光の
一部を取り出すことで行うようにしているが、信号光を
大きく減衰させることなくモニタリングできるものが望
まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のモニタデバイスにおいて、該モニタデバイスの光フ
ァイバの端面に他の光学部品(光導波路)を結合する場
合、例えば接着剤を介して結合することが考えられる。
【0006】しかし、接着剤を用いた場合においては、
長期的に考えた場合、その経時変化によって剥がれや接
着剤自身の劣化等の懸念がある。例えば光ファイバの端
面に接着剤の剥がれが生じた場合、例えば光ファイバの
端面の傾斜角として、反射光がコアに戻らない角度を採
用した場合であっても、接着剤の剥がれ面の状態(接着
剤の表面の角度や形状等)によってコアに戻ってしまう
場合が考えられる。
【0007】このような場合、反射光が光ファイバのコ
アに戻ってしまうと、光源等に悪影響を与えることとな
る。
【0008】本発明はこのような課題を考慮してなされ
たものであり、モニタリング機能を有する光デバイスと
別の光学部品とを結合した場合において、長期にわたっ
て、別の光学部品との安定した結合状態を維持できると
共に、高いモニタ効率を維持させることができる光デバ
イスを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光デバイス
は、1以上の光ファイバの少なくともコア端面に、空気
層を介して他の光学部品の導波路が配置されていること
を特徴とする。
【0010】これにより、1以上の光ファイバの少なく
ともコア端面と他の光学部品との間には、接着剤ではな
く、空気層が介在することから、接着剤の経時変化によ
る剥がれや接着剤自身の劣化等の懸念を考慮する必要が
ない。従って、長期にわたって、別の光学部品との安定
した結合状態を維持することができる。
【0011】また、前記構成において、前記光ファイバ
が載置されるV溝が形成された基体を有し、前記基体と
前記他の光学部品とが共に固定される基台を有するよう
にしてもよい。即ち、V溝に載置された光ファイバを有
する基体と、他の光学部品とを共に基台に固定すること
で、1以上の光ファイバの少なくともコア端面と他の光
学部品との間に空気層を介在させることができる。
【0012】また、前記構成において、前記光ファイバ
が載置されるV溝が形成された基体を有し、前記基体の
端面のうち、前記1以上の光ファイバの少なくともコア
端面以外の部分と、前記他の光学部品とを固着部材を介
して固定するようにしてもよい。この場合も、1以上の
光ファイバの少なくともコア端面と他の光学部品との間
に空気層を介在させることができる。前記固着部材は、
接着剤であってもよいし、溶接部材であってもよい。
【0013】また、前記構成において、前記1以上の光
ファイバの少なくともコア端面から前記空気層との屈折
率差を利用した反射光を、該光ファイバのクラッド外に
屈折率整合層を通じて取り出す構造を有するようにして
もよい。
【0014】この場合、1以上の光ファイバの少なくと
もコア端面において、接着剤の経時変化による剥がれや
接着剤自身の劣化等の懸念を考慮する必要がないことか
ら、長期にわたって、高いモニタ効率を維持させること
ができる。
【0015】また、前記構成において、前記反射光の光
路上であって、かつ、前記光ファイバのクラッド外の位
置に設置された光素子と、前記反射光を、前記光素子に
対して、適正な角度で入射させる手段とを有するように
してもよい。
【0016】ここで、光ファイバのコアを伝搬する信号
光のうち、光ファイバの少なくともコア端面での反射光
成分を除いた光成分は、該コア端面に空気層を介して結
合される他の光学部品に入射されることになる。
【0017】この発明では、光ファイバの少なくともコ
ア端面からの反射光が、前記光素子に対して、適正な角
度で入射されることから、反射光のスポットの一部が光
素子からはみ出るなどの不都合は生じなくなる。
【0018】特に、光素子の設置位置を光ファイバの端
面から遠ざけても、前記手段によって、光素子に対し
て、適正な角度で入射させることができるため、光素子
を光ファイバの端面から遠ざけた位置に設置することが
できる。その結果、基体の端面のうち、1以上の光ファ
イバの少なくともコア端面以外の部分と、他の光学部品
とを例えばUV接着剤で固定する場合を想定したとき、
該UV接着剤の塗布部分に対してその上方から紫外線を
照射した際に、前記UV接着剤に対して紫外線が十分に
照射されることから、UV接着剤による固定を実現させ
ることができる。
【0019】また、前記基体のうち、前記光ファイバの
少なくともコア端面と対応する端面を、前記コア端面と
ほぼ同一の角度で傾斜させるようにしてもよい。
【0020】また、前記構成において、前記光素子が、
配線基板上に実装され、前記基体は、前記V溝の形成部
分の両側において立ち上がる側壁が一体に形成され、前
記側壁の上端面に前記配線基板を、前記光素子を前記光
ファイバに向けて載置するようにしてもよい。
【0021】通常、光ファイバ外に光素子を設置する場
合、電気配線を考慮すると、配線基板上に実装された光
素子を光ファイバ上に設置することが考えられる。単純
に、光素子を上に向けた状態で基台上に配線基板を設置
しても、クラッドの表面から光素子までの距離が長くな
り、具体的には、光ファイバと配線基板間の距離、配線
基板の厚み、配線基板から光素子までの距離の合計とな
る。そのため、上述したように、反射光の損失並びにク
ロストークが発生するおそれがある。
【0022】しかし、本発明では、基台における側壁の
上端面に配線基板を載置する際に、前記光素子を光ファ
イバに向けて載置するようにしたので、光ファイバのク
ラッド面に光素子を近接させることが可能となり、光素
子が受光素子であれば、受光感度の向上を図ることがで
き、しかも、クロストークの低減を有効に図ることがで
きる。
【0023】また、光ファイバ上に光素子を設置する場
合、反射光が取り出される部分に光素子を位置決めする
必要がある。このとき、光ファイバが1本で光素子が1
つの場合は、それほど問題はないが、例えば8本以上の
光ファイバが配列された光ファイバアレイの各光ファイ
バに対してそれぞれ光素子を設置する場合、各光素子の
位置決めは困難を伴う。しかし、配線基板上に光ファイ
バの配列に対応して光素子をアレイ状に配列実装し、該
配線基板を基台の側壁の上端面に載置することで、光フ
ァイバアレイの各光ファイバに対して光素子を簡単に位
置決めすることができ、位置決め精度の向上、並びに位
置決め作業の時間短縮を図ることができる。
【0024】なお、反射光を、前記光素子に対して、適
正な角度で入射させる手段としては、前記光ファイバの
クラッド内に形成され、かつ、前記反射光の光路を変更
する全反射面を有するようにしてもよい。この場合、例
えば光ファイバの端面における反射位置からクラッド内
の任意の位置に斜めスリットを入れることで、反射光
は、このスリットの部分でさらに反射されることにな
る。斜めスリットの角度を例えば対空気において全反射
するよう設定すれば、光量を減衰させることなく、か
つ、光素子に対して垂直に入射させることも可能にな
る。その結果、光ファイバアレイにおけるクロストーク
の低減を図ることができ、光ファイバアレイの高密度化
を実現させることができると共に、光素子として受光素
子を設置した場合における受光感度を向上させることが
できる。
【0025】また、前記構成において、前記光ファイバ
の表面のうち、少なくとも前記反射光が取り出される部
分に屈折率整合層が形成され、前記手段は、前記光ファ
イバの外部に設置され、かつ、前記屈折率整合層を通じ
て取り出された前記反射光の光路を変更する全反射面を
有するようにしてもよい。
【0026】この場合も、光ファイバアレイにおけるク
ロストークの低減を図ることができ、光ファイバアレイ
の高密度化を実現させることができると共に、光素子と
して受光素子を設置した場合における受光感度を向上さ
せることができる。
【0027】光ファイバの外部に設置された全反射面を
構成する場合は、光ファイバ上に、前記屈折率整合層を
介して内部に前記反射光が入射され、かつ、空気層より
も高い屈折率を有する部材を設置する。これにより、前
記部材と前記空気層との境界面で前記全反射面を構成す
ることができる。しかも、光素子の設置位置を光ファイ
バの端面から遠ざけることができ、基体と他の光学部品
とをUV接着剤にて固定する場合に有利になる。
【0028】なお、光ファイバ上にミラー部材を設置
し、該ミラー部材の表面にて反射面を構成するようにし
てもよい。
【0029】また、前記手段として、前記光ファイバの
外部に設置され、かつ、前記屈折率整合層を介して入射
された前記反射光を前記光素子まで導波させる導波部材
を有するようにしてもよい。この場合も、光素子の設置
位置を光ファイバの端面から遠ざけることができ、基体
と他の光学部品とをUV接着剤にて固定する場合に有利
になる。
【0030】また、前記構成において、前記光ファイバ
のクラッドに凹部を形成し、前記凹部上に前記光素子を
設置するようにしてもよい。これにより、光ファイバの
少なくともコア端面から光素子までの距離を短くするこ
とができ、光ファイバアレイとした場合のクロストーク
を有効に低減させることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光デバイスの
実施の形態例を図1〜図20を参照しながら説明する。
【0032】まず、第1の実施の形態に係る光デバイス
10Aは、図1及び図2に示すように、上面に複数(図
示の例では、8つ)のV溝12がそれぞれ平行に配列さ
れた基体14を有する。各V溝12には、それぞれ光フ
ァイバ16が載置固定されている。つまり、この基体1
4には、複数の光ファイバ16が配列されてなる光ファ
イバアレイ18が載置固定されている。
【0033】また、基体14上には、光ファイバアレイ
18をV溝12側に押さえ付ける押さえ基板20が固着
されている。
【0034】基体14の上面には、前記V溝12のほ
か、光ファイバアレイ18の被覆部22が載置される載
置面24が形成されている。この載置面24には、光フ
ァイバアレイ18の被覆部22を固定するためのホルダ
ー26が取り付けられるようになっている。このホルダ
ー26で前記被覆部22を保持することで、光ファイバ
アレイ18がV溝12から容易に抜け出たり、裸部分と
被覆部22との間で屈曲するなどの不都合を回避するこ
とができる。なお、押さえ基板20と載置面24とで挟
まれた部分28は、光ファイバアレイ18が外部に露出
するオープン部28である。
【0035】そして、基体14のうち、その端面14a
から押さえ基板20までの部分がモニタ部30を構成
し、このモニタ部30において、光ファイバアレイ18
を伝搬する各信号光の一部がそれぞれ取り出されて例え
ば受光素子アレイ32にて検知されることになる。受光
素子アレイ32は、複数の受光素子が、光ファイバアレ
イ18における光ファイバ16の配列ピッチとほぼ同一
の配列ピッチで配列された構造を有し、図3に示すよう
に、表面に配線パターン34が形成された配線基板36
上に実装されている。
【0036】また、前記基体14は、V溝12の形成部
分の両側において立ち上がる側壁40が一体に形成さ
れ、これら側壁40の上端面42に、前記配線基板36
が受光素子アレイ32を光ファイバアレイ18側に向け
て載置固定されている。
【0037】そして、この第1の実施の形態に係る光デ
バイス10Aは、図4の拡大図に示すように、基体14
の端面14aと各光ファイバ16のコア端面16aが共
に、所定の角度ψをもった傾斜端面14a及び16aと
されている。前記所定の角度ψとは、光ファイバ16に
おける信号光の伝搬方向と直交する面を基準面(鉛直
面)としたとき、端面14a及びコア端面16aの前記
基準面に対する角度ψをいう。
【0038】また、この第1の実施の形態に係る光デバ
イスは、各光ファイバ16のコア端面16aには空気層
130が接しており、このコア端面16aでの屈折率差
を利用した反射光52を、該光ファイバ16のクラッド
54の外部に屈折率整合層を通じて取り出す構造を有す
る。前記コア端面16aに接する空気層130は屈折率
が1であることから、モニタリングに必要なだけの反射
光52を得ることができる。
【0039】また、第1の実施の形態においては、光フ
ァイバ16上に、内部を反射光52が透過する全反射部
材92が設置され、更に、光ファイバ16のクラッド5
4と全反射部材92との間に第1の屈折率整合層56が
形成され、全反射部材92の上面と受光素子70との間
に第2の屈折率整合層94が形成されている。
【0040】前記全反射部材92は、空気層よりも高い
屈折率を有し、第1の屈折率整合層56を介して内部に
反射光52が入射されるように位置決めされている。全
反射面は、該全反射部材92と空気層との境界面(端面
92a)にて構成される。
【0041】つまり、反射光52は、全反射部材92の
底面からその内部に入射され、該全反射部材92の端面
92aで全反射される。全反射部材92は空気層より屈
折率が高いため、前記端面92aでの全反射が可能であ
る。当然、端面92aの角度は全反射するだけの角度で
なくてはならない。そして、反射光52は、第2の屈折
率整合層94を介して受光素子70の受光面に到達され
る。このとき、反射光52を受光素子70の受光面に対
して直角に入射させることも可能となる。
【0042】好ましい条件として、前記第1の屈折率整
合層56としては、クラッド54で全反射しないだけの
屈折率を有すること、つまり、光ファイバ16の屈折率
と全反射部材の屈折率の間の屈折率を有することが好ま
しい。第2の屈折率整合層94についても同様であり、
全反射部材92の屈折率と受光素子70における受光面
の屈折率の間の屈折率を有することが好ましい。ちなみ
に、屈折率は、石英ファイバで1.44、受光素子(G
aAs−フォトダイオード)の場合、3.5である。
【0043】従って、各部材の屈折率の関係は、受光素
子70の受光面>第2の屈折率整合層94>全反射部材
92>第1の屈折率整合層56>光ファイバ16のクラ
ッド54となる。
【0044】厳密には、各屈折率界面での反射が全て同
じ反射率になるように設定すると最小の反射率となる。
上記の場合、順に3.5、2.8、2.24、1.8、
1.44とすることで、各界面での反射は1.2%とな
り、トータルで4.9%の反射となる。反射損失にする
と、0.22dB程度である。
【0045】また、図4に示すように、基体14の端面
のうち、光ファイバ16のコア端面16aを除く部分に
は、例えばUV接着剤132を介してPLCなどの光学
部品134が固定され、このとき、光ファイバ16の少
なくともコア端面16aと光学部品134の光導波路1
36の端面136aとが空気層130を介して結合され
る。
【0046】光ファイバ16のコア端面16aに接着剤
を存在させないようにする方法としては、例えば基体1
4と光学部品134との間に接着剤132を塗布し、該
接着剤132がコア端面16aに到達する前に硬化させ
ればよい。
【0047】そして、光ファイバのコア50を伝搬する
信号光のうち、光ファイバ16のコア端面16a及び光
導波路136の端面136aでの反射光成分を除いた信
号光成分が光学部品134の導波路136に再入射さ
れ、該導波路136を伝搬することとなる。
【0048】ここで、前記反射光52における光ファイ
バ16の光軸とのなす角(以下、反射角度θと記す)
は、反射光52がクラッド54の界面で全反射される程
度の角度であることが好ましい。反射光52がクラッド
54の界面で全反射される程度の角度とは、前記第1の
屈折率整合層56がなければクラッド54の界面で全反
射される程度の角度をいう。これにより、前記反射光5
2の大部分が光ファイバ16のコア50には戻らずに、
光ファイバ16におけるクラッド54の界面に向けて進
むことになる。これは、反射戻り光防止と、モニタ効率
の向上につながる。
【0049】また、光ファイバ16におけるコア端面1
6aの基準面に対する角度(端面角度)ψの範囲は6°
〜45°である。端面角度ψが小さいとコア50への反
射戻り光が発生するため、少なくとも6°以上が好まし
い。また、端面角度ψを極端に大きくすると、光デバイ
ス10Aが大きくなるという懸念から適正ではない。し
かし、端面角度ψを調整することで、受光素子70の配
置位置を任意に設定することができるというメリットが
ある。これらのことから、端面角度ψの範囲は6°〜4
5°が好ましい。特に、光デバイス10Aの小型化を図
る場合は、6°〜20°が好ましい。なお、端面角度ψ
が大きいことによる反射光の減衰は小さい。この端面角
度ψが適正な範囲にあれば、光ファイバ16のコア端面
16aが空気層130に接していても、コア50に戻る
反射光成分としては、60dB以上と非常に小さい値と
なる。
【0050】このように、第1の実施の形態に係る光デ
バイス10Aにおいては、各光ファイバ16のコア端面
16aに、空気層130を介して他の光学部品134の
導波路136を配置するようにしている。これにより、
各光ファイバ16のコア端面16aと他の光学部品13
4との間には、接着剤ではなく、空気層130が介在す
ることから、接着剤の経時変化による剥がれや接着剤自
身の劣化等の懸念を考慮する必要がない。従って、長期
にわたって、他の光学部品134との安定した結合状態
を維持することができると共に、高いモニタ効率を維持
させることができる。
【0051】また、この第1の実施の形態に係る光デバ
イス10Aにおいては、光ファイバ16のコア端面16
aからの反射光52が、受光素子70の受光面に対し
て、受光上、適正な角度、この実施の形態では、受光面
に対して直角に入射されることから、反射光52のスポ
ットの一部が受光面からはみ出るなどの不都合は生じな
くなり、受光素子70の感度を向上させることができ
る。
【0052】特に、受光素子70の設置位置を光ファイ
バ16の端面16bから遠ざけても、全反射部材92に
よって、受光素子70に対して、受光上、適正な角度で
入射させることができるため、受光素子70を光ファイ
バ16の端面16bから遠ざけた位置に設置することが
できる。
【0053】その結果、基体14の端面14a(光ファ
イバ16のコア端面16aを除く)と該端面14aに固
定される他の光学部品134との間に例えばUV接着剤
132を介在させた場合を想定したとき、基体の端面1
4aに対してその上方から紫外線を照射した際に、前記
UV接着剤132に対して紫外線が十分に照射されるこ
とから、UV接着剤132による結合を実現させること
ができる。
【0054】つまり、光ファイバ16のコア端面16a
での反射光52を取り出してモニタに利用するため、受
光素子70が光ファイバ16の端面16b近傍に存在す
る場合がある。光ファイバ16の端面16bの近傍に受
光素子70が存在すると、この部分は紫外線が通らない
ため、光ファイバ16の端面16bと別の光学部品13
4との結合にUV接着剤136が使えない等の問題を生
じさせてしまう場合がある。このため、少しでも受光素
子70は光ファイバ16の端面16bから遠ざかった位
置に設置した方が好ましい場合がある。
【0055】この第1の実施の形態では、全反射部材9
2を利用していることから、受光素子70を光ファイバ
16の端面16bからある程度距離を置いて設置するこ
とが可能となる。この場合、数百μmの距離を確保する
ことが可能である。
【0056】UV硬化時の紫外線の透過を考慮すると、
紫外線の透過のための間隔として、光ファイバ16の端
面16bから100μm以上の間隔が必要となる。この
間隔の確保は、全反射部材92の厚みと長さで調整する
ことができる。
【0057】なお、例えば設置スペース上等の問題で、
全反射部材92の厚みに制約がある場合は、図5に示す
ように、全反射部材92の中で、反射光52の全反射を
繰り返させ、その上で受光素子70に入射させてやれ
ば、薄い全反射部材92でも、光ファイバ16の端面1
6bから受光素子70の設置位置までの距離(間隔)を
確保することが可能となる。
【0058】また、光ファイバ16のコア端面16aか
ら発生した反射光52の光路上には、光導波路のような
光の閉じこめを行う手段が存在しないため、ある広がり
をもってクラッド54等を通じて受光素子70までの間
を伝搬する。このため、モニタリングを考えた場合、上
述したように、光ファイバ16のクラッド54から受光
素子70までの距離が長いと、反射光52の広がりが大
きくなり、そのスポット径が受光素子70の受光面の径
を超えれば損失になるだけでなく、光ファイバアレイ1
8を構成する光ファイバ16が例えば250μmピッチ
や、更には127μmピッチといった狭ピッチ間隔で並
んでいると、クロストークという問題も発生する。
【0059】このため、光ファイバ16から受光素子7
0までの距離は極力短いことが必要となる。この1つの
手段として、受光素子70を極力光ファイバ16まで近
接させることが好ましい。この場合、受光素子70を駆
動する電気回路が配線され、かつ、受光素子70が実装
された配線基板36をセットする際に、受光素子70を
いかに光ファイバ16に近接させるかという問題が発生
する。
【0060】この問題を解決するために、この第1の実
施の形態では、図1に示すように、配線基板36の裏面
36aを上方に向け、受光素子アレイ32が実装された
面36bを下方に向けて、この配線基板36を基体14
上に設置するようにしている。これは、いわゆるフリッ
プチップ実装により実現されることとなる。
【0061】また、例えば40チャネルといったチャネ
ル数の多い光ファイバアレイ18を考えた場合、受光素
子アレイ32もそれに対応して長くなることは必須であ
る。この長い受光素子アレイ32を正確に光ファイバア
レイ18の近傍にどのように設置するかという問題も生
じる。
【0062】この問題を解決するために、この第1の実
施の形態では、光ファイバアレイ18に用いる基体14
の両側に、配線基板36を設置するための設置面42を
有する側壁40を設けるようにしている。この側壁40
の上端面(設置面42)を基準に受光素子アレイ32を
設置することで、受光素子70と光ファイバ16との位
置合わせ(高さ方向)が容易になる。
【0063】前記側壁40の上端面(設置面42)は、
V溝12の存在する面(V溝上面)と、ある角度をもっ
て連続してつながるようにしておけば、特開平2−96
609号公報に開示された高精度な接触式測定方法を用
いて、光ファイバ16の中心位置(V溝12の仮想円中
心)と設置面42の位置関係を正確に把握することがで
き、高精度な位置合わせが容易となる。
【0064】このような設置面42を使用しないで、例
えばアクティブに位置を合わせをしようとすると、12
7μmピッチの40チャネル受光素子アレイの場合、受
光素子アレイそのものの長さが0.3mm程度なのに対
して、幅が5mm程度にもなるため、このような長細い
形状のものを光ファイバアレイ18と平行に設置するこ
とは非常に困難となる。
【0065】従って、第1の実施の形態のように、基体
14に設けられた側壁40の上端面(設置面42)を基
準として受光素子アレイ32を設置することが好まし
い。また、この設置面42に挟まれた部位に押さえ基板
20や受光素子アレイ32を設置することになるため、
特開平9−120014号公報に記載のように、高い信
頼性をもって押さえ基板20や受光素子アレイ32を設
置することができる。
【0066】上述の例では、基体14と光学部品134
間に接着剤132を供給する際に、光ファイバ16のコ
ア端面16aに接着剤132を存在させない方法につい
て示したが、その他、図示しないが、基体14と光学部
品134とをほぼ接する距離に近接させた上でYAGレ
ーザ等によって溶接を行うようにしてもよい。
【0067】あるいは、図6に示すように、少なくとも
基体14並びに光学部品134が載置される基台150
を用意し、この基台150に接着剤132を塗布し、そ
の後、基体14と光学部品134とをほぼ接する距離に
近接させた状態で基体14と光学部品134を基台15
0上に固定するようにしてもよい。この場合、接着剤1
32の表面張力によって基体14と光学部品134との
隙間に接着剤132が浸入する場合があるが、この場合
においても、接着剤132がコア端面16aに到達する
前に硬化させればよい。
【0068】次に、第2の実施の形態に係る光デバイス
10Bについて図7を参照しながら説明する。
【0069】この第2の実施の形態に係る光デバイス1
0Bは、上述した第1の実施の形態に係る光デバイス1
0Aとほぼ同様の構成を有するが、光ファイバ16の外
部に、ミラー部材90が設置されている点で異なる。こ
のミラー部材90のミラー表面90aは、屈折率整合層
56を通じて取り出された反射光52の光路を変更する
反射面を構成している。
【0070】反射光52はミラー部材90の内部を伝搬
せず、ミラー表面90aにて全反射して受光素子70の
受光面まで到達する。この場合も、クラッド54の界面
での全反射防止のために、屈折率整合層56を設ける必
要がある。反射光52はこの屈折率整合層56内を伝搬
し、かつ、ミラー面90aで反射するため、この屈折率
整合層56の屈折率は2.44が最適である。
【0071】なお、ミラー部材90としては、例えばガ
ラス基板の表面に反射膜を形成した一般的なミラー部材
を使用することができる。
【0072】この第2の実施の形態に係る光デバイス1
0Bにおいても、光ファイバのコア端面と他の光学部品
との間に空気層130が介在することから、長期にわた
って、他の光学部品134との安定した結合状態を維持
することができると共に、高いモニタ効率を維持させる
ことができる。
【0073】また、光ファイバ16のコア端面16aか
らの反射光52が、受光素子70の受光面に対して、受
光上、適正な角度で入射することから、受光素子70を
設置した場合における受光感度を向上させることができ
る。また、基体14と他の光学部品134との固定にお
いてUV接着剤132を用いる場合に、光ファイバ16
の端面16bから受光素子70までの間隔として、紫外
線を透過させるのに十分な距離を確保することができ
る。
【0074】次に、第3の実施の形態に係る光デバイス
10Cについて図8を参照しながら説明する。
【0075】この第3の実施の形態に係る光デバイス1
0Cは、光ファイバ16のクラッド54内に、反射光5
2の光路を変更する全反射面80が形成されている点で
特徴を有する。
【0076】つまり、光ファイバ16に、前記反射膜1
30とは別に、反射光52が全反射するための低屈折率
層(全反射層82)を設ける。図8の例では、光ファイ
バ16のクラッド54内における反射光52の光路上に
反射光52が全反射するに必要な角度のスリット82を
設けるようにしている。この全反射層82は、空気層と
なるので、屈折率1.44のクラッド54から入射した
反射光52は屈折率1の空気層で全反射が可能となる。
反射光52の反射角度θが16°の場合、このスリット
82に必要な角度(基準面(鉛直面)とのなす角)は2
8°である。
【0077】但し、反射光52の受光素子70への入射
角は0°であることが最良であるため、これを実現する
スリット角がより好ましい。図7の例では、37°であ
る。
【0078】なお、光ファイバ16に直接スリット82
を設けると、加工状態によってはマイクロクラック等が
発生するおそれがあるため、長期信頼性に問題を生じる
おそれもある。このため、スリット82に低屈折率の接
着剤を充填するなどの工夫を施せば、上述のような問題
の発生を低減することができる。
【0079】この場合も、反射光52が取り出される部
分と受光素子70との間に屈折率整合層56を設けた方
が屈折率界面での反射を考慮すると好ましい。屈折率整
合層56を設けずに空気層とした場合、光ファイバ16
から空気、空気から受光素子70となるため、約30%
は反射で損失することとなる(損失1.55dB)。こ
の反射損失の観点からすると、各屈折率界面での反射が
全て同じ反射率になるように設定すれば、最小の反射率
となり、最適といえる。この場合、屈折率2.44の屈
折率整合層56を設けることでトータル約9.5%の反
射となり、反射損失は0.44dBである。
【0080】このように、第3の実施の形態に係る光デ
バイス10Cにおいても、光ファイバ16のコア端面1
6aと他の光学部品134との間に空気層130が介在
することから、長期にわたって、他の光学部品134と
の安定した結合状態を維持することができると共に、高
いモニタ効率を維持させることができる。
【0081】特に、この第3の実施の形態では、光ファ
イバ16のクラッド54内に、反射光52の光路を変更
する全反射面80を形成するようにしているため、反射
光52の光路、例えば光ファイバ16のコア端面16a
から屈折率整合層56までの光路を短くすることが可能
となり、しかも、反射光52を受光素子70の受光面に
対して直角に入射させることも可能となる。これによ
り、光ファイバアレイ18におけるクロストークの低減
を図ることができ、光ファイバアレイ18の高密度化を
実現させることができると共に、受光素子70を設置し
た場合における受光感度を向上させることができる。
【0082】この第3の実施の形態では、光ファイバ1
6の端面16bから受光素子70までの距離として10
0μm程度しか確保できない。この場合、図8に示すよ
うに、例えば基体14に固定される光学部品140が、
導波路142を有するシリコン基板だとすると、シリコ
ン基板も紫外線を通すことができないため、UV接着剤
132に十分に紫外線を照射させることができなくなる
場合がある。
【0083】しかし、以下のように、例えばピグテール
の形態によって問題を回避することができる。
【0084】即ち、図8に示すように、光学部品140
の上部に透明のヤトイ(図示せず)を使用するか、ヤト
イなどのような治具もない状態にすれば、光ファイバ1
6のコア50より上部については光学部品140の上方
から光ファイバ16の端面16bに向けて紫外線を照射
し(矢印A参照)、光ファイバ16のコア50より下部
については基体14の裏面側から光ファイバ16の端面
16bに向けて紫外線を照射することで(矢印B参
照)、基体14と光学部品140との間のUV接着剤1
32を硬化させることができる。この場合、当然、基体
14自体は透明であることが必要となる。
【0085】次に、第1の実施の形態に係る光デバイス
10Aを作製する方法の実施例について図1〜図4並び
に図9を参照しながら説明する。
【0086】まず、図9のステップS1において、基体
14、配線基板36及び全反射部材92を準備する(図
1〜図4参照)。
【0087】この場合、基体14は、複数のV溝12と
側壁40が一体に形成されたものを準備した。配線基板
36にはアルミナを採用し、厚み1mmとした。受光素
子70(図4参照)としては、厚み200μmのフォト
ダイオードを用いた。全反射部材92には、厚み300
μm、屈折率2.2のガラスを用いた。
【0088】加工精度等を考慮し、光ファイバアレイ1
8と受光素子アレイ32の間隔が320μmになるよう
に基体14の側壁40の設置面42の高さを設定した。
また、光ファイバ16の頂部がV溝12の上面から50
μm程度はみ出るようなV溝深さに設定した。
【0089】その後、図9のステップS2において、V
溝12に光ファイバ16を載置した。その後、ステップ
S3において、図2に示すように、基体14上に押さえ
基板20を載置した後、光ファイバアレイ18をV溝1
2に対して押さえ付けるように加重をかけ、光ファイバ
アレイ18の先端部分に対して第1の屈折率整合層56
として用いられる接着剤を供給した。このときの接着剤
には屈折率1.8のものを用いた。
【0090】続いて、ステップS4において、押さえ基
板20と基体14の隙間を通じて、あるいは押さえ基板
40に形成された図示しない接着剤注入口を通じて接着
剤を供給し、硬化した。
【0091】その後、ステップS5において、基体14
の端面14a並びに各光ファイバ16の端面16aに対
して研磨を施した。研磨の角度によって反射光52の光
路が変化するため、各光ファイバ16の端面16aから
クラッド54外に反射光52が取り出される部分までの
距離が、設計上、必要な距離になるように研磨した。本
実施例では、前記距離が380μmになるように、基体
14の端面14a並びに各光ファイバ16の端面16a
に対して研磨を施した。端面角度、即ち、各光ファイバ
16における端面16aの基準面に対する角度ψを8°
とした。
【0092】次に、図9のステップS6において、全反
射部材92の設置を行った。第1の屈折率整合層56と
して用いる接着剤に屈折率1.8のものを使用すること
を前提に、全反射部材92の端面92aの角度(基準面
(鉛直面)とのなす角)は19°とした。これにより、
その後に設置される受光素子70の受光面への反射光5
2の入射角は0°となる。
【0093】また、光ファイバ16の端面16bから約
170μmのところにおいて、反射光52がクラッド5
4から抜けるので、全反射部材92の長さを200μm
とし、反射光52がクラッド54から抜ける位置がこの
全反射部材92の前面92b(図4参照)から150μ
mの位置となるように設定した。
【0094】反射光52がクラッド54から抜ける位置
に確実に第1の屈折率整合層56が形成されるように屈
折率1.8のUV接着剤(第1の屈折率整合層56とし
て用いる接着剤)にて全反射部材92を固定した。各光
ファイバ16の端面16aを観察しながら位置決めを行
ったので、各チャネルに対し、ばらつきのない状態で全
反射部材92を設置することができた。
【0095】その後、図9のステップS7において、受
光素子アレイ32の設置を行った。この工程は、まず、
全反射部材92の後端部(端面92a側の部分)を画像
で認識し、配線基板36に実装された受光素子アレイ3
2を位置決めした。このとき、光ファイバアレイ18の
先端から波長1.55μmのレーザ光を入射しておき、
出射される反射光52を受光素子アレイ32で受け、該
受光素子アレイ32の出力をモニタしながら、出力が最
大となるように設置位置を微調整した。このとき、受光
素子アレイ32のうち、1チャネルと8チャネルの受光
素子70の出力をモニタしながら調整を行った。受光素
子70の出力のモニタは、配線基板36上に形成された
配線パターン34にプローブを当てて、検出した。
【0096】受光素子アレイ32の高さ方向は、配線基
板36を基体14の側壁40の上端面(設置面42)に
設置させるようにしたので、全反射部材92から20μ
mの位置に設置された。このとき、配線基板36と設置
面42の間に熱硬化型の接着剤を塗布しておいた。そし
て、全反射部材92と受光素子アレイ32間の20μm
のギャップに第2の屈折率整合層94となる屈折率2.
8のUV接着剤を充填し、紫外線を照射して硬化させ
た。
【0097】その後、ステップS8において、光ファイ
バアレイ18を含む基体14全体を80℃に加熱し、U
V接着剤の熱養生と熱硬化型接着剤の硬化を同時に行っ
た。
【0098】最後に、図9のステップS9において、検
査を行った。反射光52(モニタリング光)としては、
13dBの光を確認した。チャネル間のクロストークは
40dBと良好であった。光ファイバ16のコア50を
伝搬する信号光の損失は反射光成分の減衰を含め1dB
の損失であり、問題ない結果を得た。
【0099】そして、上述の工程を踏むことにより、8
心250μmピッチのファイバアレイを有するモニタリ
ング機能付き光デバイス(第1の実施の形態に係る光デ
バイス10A)が完成した。
【0100】この場合、光デバイス10Aは、押さえ基
板20が設置された部分の長さが3mm、モニタ部30
の長さが3mm、載置面24の長さが3mm、オープン
部28の長さが2mmであって、全長11mmと小型に
作製することができた。厚みは、基体14、押さえ基板
20とも1.5mmであり、幅は5mmとした。
【0101】上述の第1〜第3の実施の形態に係る光デ
バイス10A〜10Cにおいては、光ファイバ16のク
ラッド54上に屈折率整合層56を介して受光素子70
を設置するようにしたが、その他、クラッド54の一部
を削り、その削った部分に受光素子70を設置するよう
にしてもよい。
【0102】以下、その構成を採用した第4の実施の形
態に係る光デバイス10Dについて図10〜図20を参
照しながら説明する。
【0103】この第4の実施の形態に係る光デバイス1
0Dは、図10に示すように、光ファイバ16のクラッ
ド54のうち、受光素子70(図11参照)が設置され
る部分に削り込み加工を施して、例えば底面110aが
平坦な凹部110(削り部分)を設け、更に、図11に
示すように、該凹部110に受光素子70を屈折率整合
層56(接着剤層)を介して設置している点で特徴を有
する。これにより、反射部60から受光素子70の受光
面までの距離を短くすることができる。
【0104】図10及び図11では、凹部110の底面
110aを光ファイバ16の端面16bまで連続して形
成した例を示している。もちろん、図12に示すよう
に、凹部110を光ファイバ16の端面16bから遠ざ
けた位置に形成するようにしてもよい。この場合、上述
したように、UV接着剤を硬化させる目的で紫外線を透
過させる際に有利になる。
【0105】この第4の実施の形態に係る光デバイス1
0Dの効果としては、以下のものが挙げられる。
【0106】まず、第1に、127μmピッチ等のよう
に狭い間隔の光ファイバアレイ18の場合、受光素子7
0の受光面積を小さくする必要から、反射光52のスポ
ット径が限られることと、配列ピッチが狭いため、他の
チャネルに光が入るというクロストークの発生が問題と
なるが、この第4の実施の形態では、クラッド54に凹
部110を設け、該凹部110に受光素子70を設置し
たことから、光ファイバ16のコア端面16aから受光
素子70の受光面までの距離を短くすることができ、反
射光52における受光素子70の受光面でのスポット径
を小さくすることができる。これは、クロストークの低
減に有効となる。
【0107】第2に、削り込みによって形成された前記
凹部110における内壁110b(図9参照)を、受光
素子70の設置上の基準とすることで、受光素子70
(並びに受光素子アレイ32)の光軸方向に対するパッ
シブアライメントが可能となる。通常、受光素子70
(並びに受光素子アレイ32)を設置する場合、受光素
子70からの光をモニタしながら光ファイバ16との光
軸合わせ(信号光の出力が最も強く観測される位置を見
つけること)を行って設置するようにしているが、前記
凹部110における内壁110bを設置上の基準とする
ことで、上述のような信号光出力のモニタの手間をなく
すことができ、受光素子70(並びに受光素子アレイ3
2)の設置にかかる時間の短縮、工程の簡略化を図るこ
とができる。
【0108】第3に、光ファイバ16の上部における反
射光52の損失要因の除去が可能となる。即ち、例えば
図13Aに示すように、V溝12に屈折率整合層を構成
しない接着剤112を用いて光ファイバ16を固定した
場合を想定する。この場合、光ファイバ16のクラッド
54上に接着剤112が残留すると、この残留した接着
剤(残留接着剤112a)の上部に屈折率整合層56を
介して受光素子70が設置されることになるが、クラッ
ド54と残留接着剤112aとの界面並びに残留接着剤
112aと屈折率整合層56との界面にて反射光52の
出力が弱められることとなる。
【0109】一方、この第4の実施の形態では、クラッ
ド54に対する削り込みによって、該クラッド54に凹
部110を設けることから、図13Bに示すように、凹
部110の底面110aに接着剤112が残留するとい
うことがない。そのため、凹部110の底面110a上
に屈折率整合層56を介して受光素子70を設置して
も、前記接着剤112による反射光52の損失は発生し
ない。
【0110】第4に、熱変動に対しても、受光素子70
にて安定に受光を行うことができる。即ち、削り込みに
よって凹部110を形成すると、受光素子70が設置さ
れる部分(凹部110の底面110a)が平坦面を有す
る構造となる。
【0111】従って、図11に示すように、凹部110
の底面110a上に屈折率整合層56を介して受光素子
70を設置する場合や、後述する第2の具体例のように
(図17及び図18参照)、凹部110の底面に第1の
屈折率整合層56を介して導波部材120を設置し、更
に、該導波部材120上に第2の屈折率整合層94を介
して受光素子70を設置する場合等において、凹部11
0の底面110a上に設けられる屈折率整合層56(第
1の屈折率整合層)の厚みを前記凹部110の底面11
0a上において均一とすることができる。
【0112】通常、円柱状の光ファイバ16上に屈折率
整合層56を介して受光素子70を設置する場合、図1
4Aに示すように、受光素子70の受光面をほぼ水平に
維持して設置する。ここで、受光素子70の受光面の中
心線(光ファイバ16の光軸に沿った線)を考えたと
き、その中心線から左右に向かうほど屈折率整合層56
の厚みが大きくなる。屈折率整合層56として使用され
る接着剤は、熱膨張係数が200〜300×10-7[1
/℃]と大きいために、屈折率整合層56として用いら
れる接着剤の厚みが不均一な場合、熱変動による応力不
均一が無視できない場合がある。このような応力不均一
状態においては、その屈折率分布も不均一となる場合が
あると想定される。
【0113】この課題は、接着剤の硬化条件(方法)等
で回避することも可能であるが、有効な手段の1つとし
ては、この第4の実施の形態に係る光デバイス10Dの
ように、削り込みによってクラッド54に凹部110を
形成することによって、図14Bに示すように、屈折率
整合層56として用いる接着剤の厚みを均一にすること
が挙げられる。
【0114】ここで、その他の好ましい態様について説
明する。削り込みを行う位置については、特に限定され
るものではないが、光ファイバ16のコア端面16aか
ら受光素子70の受光中心までの距離が5mmの範囲に
なる位置であることが望ましい。これは光ファイバ16
のコア端面16aから受光位置までの距離が大きくなる
ほど反射モニタ光の受光パワーが減衰してしまうためで
ある。
【0115】削り込み量については、直径125μmの
シングルモードファイバの場合、光ファイバ16の上端
部から最小で21μm、最大で55μmとすることが望
ましい。
【0116】削り込み量の最小値については、反射光5
2のスポット径が約10μmにおいて損失要因の影響を
受けないことを考慮すると、直径125μmファイバの
場合、凹部110の底面110aの幅が最低10μmに
なるように、最小で21μmの削り量とすることが好ま
しい。
【0117】また、光ファイバ16におけるコア50の
周囲には、コア50の内部での全反射による漏れ光が周
囲2μm程度存在している。この範囲まで削り込みを行
ってしまうと、コア50を伝搬する信号光まで取り出し
てしまうことになり、信号光の損失要因となる。従っ
て、削り込みの最大値はこの漏れ光の範囲に及ばないこ
とが好ましい。例えば直径125μmシングルモードフ
ァイバの場合、55μmまで削り込みを行うことができ
る。
【0118】次に、第4の実施の形態に係る光デバイス
10Dにおいて、凹部110に受光素子70を設置する
いくつかの形態(具体例)について説明する。
【0119】まず、第1の具体例に係る光デバイス10
Daは、図15及び図16に示すように、凹部110の
底面110aに屈折率整合層56を介して受光素子70
を設置することが挙げられる。この場合、コア50から
凹部110の底面110aまでの最短距離dは2μm以
上であり、屈折率整合層56の厚みtは3μm未満が好
ましい。
【0120】次に、第2の具体例に係る光デバイス10
Dbは、図17及び図18に示すように、凹部110の
底面110aに第1の屈折率整合層56を介して導波部
材120を設置し、更に、該導波部材120上に第2の
屈折率整合層94を介して受光素子70を設置する。導
波部材120としては、ガラスや高分子材料が挙げられ
る。
【0121】この第2の具体例に係る光デバイス10D
bは、コア50の近傍まで削り込みを行って凹部110
を形成する場合に好ましい。即ち、光ファイバ16のよ
うな導波路は、その実効屈折率により、光の伝搬形態が
決定される。コア50の近傍に受光素子70のような屈
折率の大きな物質が配置されると、このコア50におけ
る光の伝搬形態に影響を及ぼす場合がある。このような
影響が懸念される場合は、この第2の具体例に示すよう
に、凹部110の直上にガラスや高分子材料にて構成さ
れた導波部材120を屈折率整合層56を介して配置す
ればよい。
【0122】次に、第3の具体例に係る光デバイス10
Dcは、図19及び図20に示すように、上述した第1
の具体例に係る光デバイス10Daとほぼ同様の構成を
有するが、屈折率整合層56の厚みtが3μm以上であ
る点で異なる。この第3の具体例においては、コア50
の近傍に受光素子70を設置する場合の影響の懸念を払
拭したい場合で、かつ、第2の具体例に示すような導波
部材120を設置することが困難な場合に有効である。
【0123】これらの具体例に係る光デバイス10Da
〜10Dcにおいては、凹部110と受光素子70間、
あるいは凹部110と導波部材120間に屈折率整合層
56を介在させるようにしているが、これらの場合、屈
折率整合層56として機能する接着剤を用いることが挙
げられる。一般に、接着剤の厚みを制御すること、特
に、薄く制御することは容易ではないが、厚くすること
は容易である。従って、第3の具体例に係る光デバイス
10Dcにおいては、製造の簡単化においても有利とな
る。
【0124】上述の第4の実施の形態に係る光デバイス
10D並びに第1〜第3の具体例に係る光デバイス10
Da〜10Dcにおいては、基体14にUV接着剤13
2を介して他の光学部品140(図8参照)を結合させ
る場合、上述した第3の実施の形態に係る光デバイス1
0Cと同様に、光ファイバ16のコア50より上部につ
いては光学部品140の上方から光ファイバ16の端面
16bに向けて紫外線を照射し(矢印A参照)、光ファ
イバ16のコア50より下部については基体14の裏面
側から光ファイバ16の端面16bに向けて紫外線を照
射してやることで(矢印B参照)、基体14と光学部品
140との間のUV接着剤132を硬化させることがで
きる。
【0125】なお、この発明に係る光デバイスは、上述
の実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱すること
なく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光デ
バイスによれば、モニタリング機能を有する光デバイス
と別の光学部品と結合した場合において、長期にわたっ
て、別の光学部品との安定した結合状態を維持できると
共に、高いモニタ効率を維持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る光デバイスを正面から
見て示す断面図である。
【図2】第1の実施の形態に係る光デバイスを側面から
見て示す断面図である。
【図3】受光素子アレイが実装された配線基板を示す説
明図である。
【図4】第1の実施の形態に係る光デバイスにおけるモ
ニタ部の一例を示す拡大図である。
【図5】第1の実施の形態に係る光デバイスにおけるモ
ニタ部の他の例を示す拡大図である。
【図6】第1の実施の形態に係る光デバイスの固定方法
における他の例を示す拡大図である。
【図7】第2の実施の形態に係る光デバイスにおけるモ
ニタ部の一例を示す拡大図である。
【図8】第3の実施の形態に係る光デバイスにおけるモ
ニタ部の一例を示す拡大図である。
【図9】実施例に係る製造方法を示す工程ブロック図で
ある。
【図10】第4の実施の形態に係る光デバイスにおい
て、クラッドに凹部を形成した状態を示す説明図であ
る。
【図11】第4の実施の形態に係る光デバイスを側面か
ら見て示す断面図である。
【図12】クラッドの他の部分に凹部を形成した状態を
示す説明図である。
【図13】図13Aはクラッド上に残留する接着剤の影
響を示す説明図であり、図13Bは凹部による効果を示
す説明図である。
【図14】図14Aは円柱状の光ファイバ上に屈折率整
合層を形成した場合の影響を示す説明図であり、図14
Bは凹部による効果を示す説明図である。
【図15】第1の具体例に係る光デバイスを側面から見
て示す断面図である。
【図16】図15におけるXVI−XVI線上の断面図
である。
【図17】第2の具体例に係る光デバイスを側面から見
て示す断面図である。
【図18】図17におけるXVIII−XVIII線上
の断面図である。
【図19】第3の具体例に係る光デバイスを側面から見
て示す断面図である。
【図20】図19におけるXX−XX線上の断面図であ
る。
【符号の説明】
10A〜10D、10Da〜10Dc…光デバイス 12…V溝 14…基体 14a…端面(傾斜端面) 16…光ファイバ 16a…端面(傾斜端面) 18…光ファイバアレ
イ 20…押さえ基板 32…受光素子アレイ 36…配線基板 40…側壁 42…設置面 50…コア 52…反射光 54…クラッド 56…屈折率整合層(第1の屈折率整合層) 70…受光素子 80…全反射面 90…ミラー部材 92…全反射部材 94…第2の屈折率整合層 110…凹部 120…導波部材 130…空気層 132…接着剤 134、140…光学
部品 150…基台
フロントページの続き Fターム(参考) 2H037 AA01 BA11 BA14 BA24 BA31 BA35 CA10 CA34 DA03 DA04 DA12 DA16 DA17 5F088 AA01 AB07 BA03 BB01 EA02 JA11 JA14 JA20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1以上の光ファイバの少なくともコア端面
    に、空気層を介して他の光学部品の導波路が配置されて
    いることを特徴とする光デバイス。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光デバイスにおいて、 前記光ファイバが載置されるV溝が形成された基体を有
    し、 前記基体と前記他の光学部品とが共に固定される基台を
    有することを特徴とする光デバイス。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の光デバイスにおい
    て、 前記光ファイバが載置されるV溝が形成された基体を有
    し、 前記基体の端面のうち、前記1以上の光ファイバの少な
    くともコア端面以外の部分と、前記他の光学部品とが固
    着部材を介して固定されていることを特徴とする光デバ
    イス。
  4. 【請求項4】請求項3記載の光デバイスにおいて、 前記固着部材は、接着剤であることを特徴とする光デバ
    イス。
  5. 【請求項5】請求項3記載の光デバイスにおいて、 前記固着部材は、溶接部材であることを特徴とする光デ
    バイス。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1項に記載の光デ
    バイスにおいて、 前記1以上の光ファイバの少なくともコア端面から前記
    空気層との屈折率差を利用した反射光を、該光ファイバ
    のクラッド外に屈折率整合層を通じて取り出す構造を有
    することを特徴とする光デバイス。
  7. 【請求項7】請求項6記載の光デバイスにおいて、 前記反射光の光路上であって、かつ、前記光ファイバの
    クラッド外の位置に設置された光素子と、 前記反射光を、前記光素子に対して、適正な角度で入射
    させる手段とを有することを特徴とする光デバイス。
  8. 【請求項8】請求項2〜7のいずれか1項に記載の光デ
    バイスにおいて、 前記基体のうち、前記光ファイバの少なくともコア端面
    と対応する端面が、前記光ファイバの少なくともコア端
    面とほぼ同一の角度で傾斜していることを特徴とする光
    デバイス。
  9. 【請求項9】請求項7又は8記載の光デバイスにおい
    て、 前記光素子は、配線基板上に実装され、 前記基体は、前記V溝の形成部分の両側において立ち上
    がる側壁が一体に形成され、 前記側壁の上端面に前記配線基板が前記光素子を前記光
    ファイバに向けて載置されていることを特徴とする光デ
    バイス。
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