JP2003297419A - 非水電解質電池の製造方法 - Google Patents
非水電解質電池の製造方法Info
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Abstract
供する。 【解決手段】 リチウムを電気化学的にドープ・脱ドー
プ可能な正極と、リチウムを電気化学的にドープ・脱ド
ープ可能な負極と、非水電解質とを備えた非水電解質電
池の製造方法であって、非水電解質中に不飽和カーボネ
ート又は不飽和カーボネート誘導体を0.05重量%以
上、5重量%以下の範囲で添加するとともに、電池を組
み立てた後、30℃以上、60℃以下の範囲の温度環境
下で初回充電を行う。
Description
・脱ドープ可能な負極、正極と非水電解質とを備えた非
水電解質電池に関し、詳しくは、放電容量に優れた非水
電解質電池に関する。
ラップトップコンピュータ等のポータブル電子機器が多
く登場し、その小型軽量化が図られている。そしてこれ
らの電子機器のポータブル電源として、電池、特に二次
電池について、エネルギー密度を向上させるための研究
開発が活発に進められている。中でも、リチウムイオン
二次電池は、従来の水系電解液二次電池である鉛電池、
ニッケルカドミウム電池と比較して大きなエネルギー密
度が得られるため、期待が大きい。
多くのアプリケーションを内蔵しているために消費電力
も増加してきているため、その電子機器に用いられるポ
ータブル電源に対してより放電容量の大きな電源、特に
高容量二次電池が強く求められている。
ムイオン二次電池では、高放電容量のLiNiO2系正
極活物質の開発・実用化の研究や、炭素材料以外の新規
高容量負極材料の開発・実用化の研究が盛んに行われて
いる。
対しては信頼性、保存特性など解決しなければならない
課題があり、実用化のためにはさらに研究開発を進めて
いかなければならない。
料を用いたままで、放電容量を向上させる手段として、
例えば、リチウムをドープ・脱ドープ可能な正極と、リ
チウムをドープ・脱ドープ可能な負極と、非水電解液を
備えた非水電解液二次電池において、ビニレンカーボネ
ート又はビニレンカーボネート誘導体を前記非水電解液
に含有させる技術が報告されている(特開2001−1
67797号公報)。
ポータブル機器は、使用するアプリケーションが増加し
ており、それに伴い消費電力も増加しており、また、ポ
ータブル機器の使用時間を長くするためにも、更なる高
容量のポータブル電源の開発が強く望まれている。
提案されたものであり、優れた放電容量を有する非水電
解質電池を提供することを目的とする。
の製造方法は、リチウムを電気化学的にドープ・脱ドー
プ可能な正極と、リチウムを電気化学的にドープ・脱ド
ープ可能な負極と、非水電解質とを備えた非水電解質電
池の製造方法であって、上記非水電解質中に不飽和カー
ボネート又は不飽和カーボネート誘導体を0.05重量
%以上、5重量%以下の範囲で添加するとともに、電池
を組み立てた後、30℃以上、60℃以下の範囲の温度
環境下で初回充電を行うことを特徴とする。
池の製造方法では、電池を組み立てた後、30℃以上、
60℃以下の範囲の温度環境下で初回充電を行うこと
で、優れた放電容量を有する非水電解質電池が得られ
る。
質二次電池の実施の形態について、図面を参照しながら
詳細に説明する。
一構成例を図1乃至図5に示す。このゲル状電解質電池
1は、帯状の正極2と、正極2と対向して配された帯状
の負極3と、正極2及び負極3上に形成されたゲル状電
解質層4と、ゲル状電解質層4が形成された正極2とゲ
ル状電解質層4が形成された負極3との間に配されたセ
パレータ5とを備える。
に示すゲル状電解質層4が形成された正極2と、図5に
示すゲル状電解質層4が形成された負極3とが、セパレ
ータ5を介して積層されるとともに長手方向に巻回され
た、図2及び図3に示す電極巻回体6が、図1及び図2
に示すように絶縁材料からなる外装フィルム7により覆
われて密閉されている。そして、正極2には正極端子8
が、負極3には負極端子9がそれぞれ接続されており、
これらの正極端子8と負極端子9とは、外装フィルム7
の周縁部である封口部に挟み込まれている。また、正極
端子8及び負極端子9が外装フィルム7と接する部分に
は、樹脂フィルム10が配されている。
を含有する正極活物質層2aが、正極集電体2bの両面
上に形成されている。この正極集電体2bとしては、例
えばアルミニウム箔等の金属箔が用いられる。
量のLiを含んでいることが好ましく、例えば一般式L
iMxOy(ただしMはCo、Ni、Mn、Fe、A
l、V、Tiの少なくとも1種を表す。)で表されるリ
チウムと遷移金属からなる複合金属酸化物やLiを含ん
だ層間化合物等が好適である。
活物質を含有する負極活物質層3aが、負極集電体3b
の両面上に形成されている。この負極集電体3bとして
は、例えば銅箔等の金属箔が用いられる。
0V以下の電位で電気化学的にリチウムをドープ・脱ド
ープする材料であればいずれも使用することができる。
例示するならば難黒鉛化性炭素、人造黒鉛、天然黒鉛、
熱分解炭素類、コークス類(ピッチコークス、ニードル
コークス、石油コークス等)、グラファイト類、ガラス
状炭素類、有機高分子化合物焼成体(フェノール樹脂、
フラン樹脂等を適当な温度で焼成し炭素化したもの)、
炭素繊維、活性炭、カーボンブラック類等の炭素質材料
を使用することができる。またリチウムと合金を形成可
能な金属およびその合金も利用可能である。酸化鉄、酸
化ルテニウム、酸化モリブデン、酸化タングステン、酸
化チタン、酸化スズ等の比較的電位が卑な電位でリチウ
ムをドープ・脱ドープする酸化物やその他窒化物なども
同様に使用可能である。
中に溶解されてなる非水電解液が、マトリクスポリマに
よってゲル状とされてなる。
のであればいずれも使用可能である。具体的には、例え
ばLiClO4、LiAsF6,LiPF6、LiBF
4、LiB(C6H5)4、CH3SO3Li、CF3
SO3Li、LiCl、LiBr、LiN(CF3SO
2)2等が挙げられる。
ボネート、エチレンカーボネート、γ−ブチロラクト
ン、γ−バレロラクトン、ジエチルカーボネート、ジメ
チルカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、1,2
−ジエトキシエタン、テトラヒドロフラン、2−メチル
テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、4メチル
1,3ジオキソラン、ジエチルエーテル、スルホラン、
メチルスルホラン、アセトニトリル、プロピオニトリ
ル、酢酸エステル、酪酸エステル、プロピオン酸エステ
ル等の非水溶媒を単独又は混合して用いることができ
る。
液を吸収してゲル化するものであれば種々の高分子が利
用できる。例えばポリ(ビニリデンフルオロライド)や
ポリ(ビニリデンフルオロライド−co−ヘキサフルオ
ロプロピレン)などのフッ素系高分子、ポリ(エチレン
オキサイド)や同架橋体などのエーテル系高分子、また
ポリ(アクリロニトリル)などを使用できる。特に酸化
還元安定性から、フッ素系高分子を用いることが望まし
い。
解液中に不飽和カーボネートが添加されている。非水電
解液中に不飽和カーボネートを添加することで、ゲル状
電解質電池1の放電容量を向上させることができる。
ビニレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジエチ
ルカーボネート、ジプロピルカーボネートおよびこれら
の誘導体が挙げられるが、ビニレンカーボネートが好適
である。
ーボネートの量は、0.05重量%以上、5重量%以下
の範囲であることが好ましい。不飽和カーボネートの量
が0.05重量%より少ない場合には、放電容量を向上
させる効果が十分に得られない。また、不飽和カーボネ
ートの量が5重量%よりも多い場合には、サイクル特性
が低下してしまう。したがって、不飽和カーボネートの
量を、非水電解液の0.05重量%以上、5重量%以下
の範囲とすることでゲル状電解質電池1は、放電容量、
サイクル特性に優れたものとなる。
るゲル状電解質電池1は、つぎのようにして製造され
る。
剤とを含有する正極合剤を、正極集電体2bとなる例え
ばアルミニウム箔等の金属箔上に均一に塗布、乾燥する
ことにより正極活物質層2aが形成されて正極シートが
作製される。上記正極合剤の結着剤としては、公知の結
着剤を用いることができるほか、上記正極合剤に公知の
添加剤等を添加することができる。次に、正極シートを
帯状に切り出す。そして、正極活物質層2aの非形成部
分に、例えばアルミニウム製のリード線を溶接して正極
端子8とする。このようにして帯状の正極2が得られ
る。
含有する負極合剤を、負極集電体3bとなる例えば銅箔
等の金属箔上に均一に塗布、乾燥することにより負極活
物質層3aが形成されて負極シートが作製される。上記
負極合剤の結着剤としては、公知の結着剤を用いること
ができるほか、上記負極合剤に公知の添加剤等を添加す
ることができる。次に、負極シートを帯状に切り出す。
そして、負極集電体3bの負極活物質層3aの非形成部
分に、例えばニッケル製のリード線を溶接して負極端子
9とする。このようにして帯状の負極3が得られる。
3a上にゲル状電解質層4を形成する。ゲル状電解質層
4を形成するには、まず、非水溶媒に電解質塩を溶解さ
せて非水電解液を作製する。そして、この非水電解液に
マトリクスポリマを添加し、よく攪拌してマトリクスポ
リマを溶解させてゾル状の電解質溶液を得る。このと
き、非水電解液中に、0.05重量%以上、5重量%以
下の範囲で不飽和カーボネートを添加する。次に、この
電解質溶液を正極活物質層2a及び負極活物質層3a上
に所定量塗布する。続いて、室温にて冷却することによ
りマトリクスポリマがゲル化して、正極活物質2a及び
負極活物質層3a上にゲル状電解質層4が形成される。
の正極2と負極3とを、ゲル状電解質層4を介して張り
合わせてプレスし、電極積層体とする。さらに、この電
極積層体を長手方向に巻回して電極巻回体6とする。
らなる外装フィルム7で挟み、正極端子8及び負極端子
9と外装フィルム7とが重なる部分に樹脂フィルム10
を配する。そして、外装フィルム7の外周縁部を封口
し、正極端子8と負極端子9とを外装フィルム7の封口
部に挟み込むとともに電極巻回体6を外装フィルム7中
に密閉する。さらに、外装フィルム7によってパックさ
れた状態で、電極巻回体6に対して熱処理を施す。以上
のようにしてゲル状電解質電池1が完成する。
る際、外装フィルム7と正極端子8及び負極端子9との
接触部分に樹脂フィルム10を配することで、外装フィ
ルム7のバリ等によるショートが防止され、また、外装
フィルム7と正極端子8及び負極端子9との接触性が向
上する。
極端子8及び負極端子9に対して接着性を示すものであ
れば材料は特に限定されないが、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、変性ポリエチレン、変性ポリプロピレン及び
これらの共重合体等、ポリオレフィン樹脂からなるもの
を用いることが好ましい。また、上記樹脂フィルム10
の厚みは、熱融着前の厚みで20μm〜300μmの範
囲であることが好ましい。樹脂フィルム10の厚みが2
0μmより薄くなると取り扱い性が悪くなり、また、3
00μmよりも厚くなると水分が透過しやすくなり、電
池内部の気密性を保持することが困難になる。
に対して初回充電を行う。充電条件としては、例えば上
限電圧は3.8V〜4.4Vが好ましい。3.8Vより
低い電圧では放電容量を向上させる効果が充分に得られ
ず、また4.4Vより高い電圧では負極電極にリチウム
が析出して容量が低下してしまう。充電電流は2C以下
の範囲が好ましい。2Cより高い電流では放電容量を向
上させる効果が充分に得られない。さらに電池組み立て
終了から初回充電開始までの時間が長くなると生産性が
低下するので、5日以内に初回充電を行うことが好まし
い。
下、具体的には30℃以上、60℃以下の範囲の温度環
境下で初回充電を行う。上述したように電解質中に不飽
和カーボネートを含有するゲル状電解質電池に対して3
0℃以上、60℃以下の範囲の温度環境下で初回充電を
行うことで、放電容量をさらに向上することができる。
30℃より低い温度では放電容量を向上させる効果が充
分に得られず、また、60℃より高い温度ではサイクル
特性が低下してしまう。したがって30℃以上、60℃
以下の範囲の温度環境下で初回充電を行うことで、ゲル
状電解質電池1は、放電容量、サイクル特性に優れたも
のとなる。
極2と帯状の負極3とを積層し、さらに長手方向に巻回
して電極巻回体6とした場合を例に挙げて説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、矩形状の正極
2と矩形状の負極3とを積層して電極積層体とした場合
や、電極積層体を交互に折り畳んだ場合にも適用可能で
ある。
れるものではなく、例えば、電極活物質を単独あるいは
導電性材料さらには結着材と混合して成型等の処理を施
して成型体電極を作成する方法。あるいは、結着材の有
無にかかわらず、電極活物質に熱を加えたまま加圧成型
することにより強度を有した電極を作製することも可能
である。
解質を用いたゲル状電解質電池を例に挙げて説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、非水電解
液を用いた非水電解液電池についても適用可能である。
は、円筒型、角型、コイン型等、その形状については特
に限定されることはなく、また、薄型、大型等の種々の
大きさにすることができる。また、本発明は、一次電池
についても二次電池についても適用可能である。
施例及び比較例について説明する。なお、以下の例で
は、具体的な化合物名や数値等を挙げて説明している
が、本発明はこれらの例に限定されるものではないこと
は言うまでもない。
製した。まずフィラーとなる石炭系コークスを100重
量部と、バインダーとなるコールタール系ピッチを30
重量部とを約100℃で混合した後、プレスにて圧縮成
型し、炭素成型体の前駆体を得た。この前駆体を100
0℃以下で熱処理して得た炭素材料成型体に、さらに2
00℃以下で溶融させたバインダーピッチを含浸し、1
000℃以下で熱処理するという、ピッチ含浸/焼成工
程を数回繰り返した。その後、この炭素成型体を不活性
雰囲気で2800℃にて熱処理し、黒鉛化成型体を得た
後、粉砕分級して試料粉末を作製した。
X線回折測定を行った結果、(002)面の面間隔が
0.337nm、(002)面のC軸結晶子厚みが5
0.0nm、ピクノメータ法による真密度が2.23、
BET法による比表面積が1.6m2/g、レーザ回折
法による粒度分布は平均粒径が33.0μm、累積10
%粒径が13.3μm、累積50%粒径が30.6μ
m、累積90%粒径が55.7μm、黒鉛粒子の破壊強
度の平均値が7.1kgf/mm2であり、嵩密度が
0.98g/cm3であった。
としてポリフッ化ビニリデン(PVDF)を10重量部
とを混合して負極合剤を調製し、溶剤となるN−メチル
ピロリドンに分散させてスラリー(ペースト状)にし
た。負極集電体として厚さ10μmの帯状の銅箔を用
い、負極合剤スラリーをこの集電体の両面に塗布、乾燥
させた後、一定圧力で圧縮成型して800mm×120
mmの大きさに切り出して帯状負極を作製した。負極リ
ード線は、直径50μmの銅線又はニッケル線を75μ
m間隔で編んだ金属網を裁断して作製した。この負極リ
ード線を負極集電体未塗布部にスポット溶接することに
より、外部接続用の端子とした。
まず、正極活物質を合成した。炭酸リチウムを0.5モ
ルと炭酸コバルトを1モルとを混合し、この混合物を、
空気中、温度880℃で5時間焼成した。得られた材料
についてX線回折測定を行った結果、JCPDSファイ
ルに登録されたLi2CoO2のピークと良く一致して
いた。
8μmの粉末とした。そして、このLi2CoO2粉末
を95重量部と炭酸リチウム粉末を5重量部を混合し、
この混合物を91重量部と、導電剤として鱗片状黒鉛を
6重量部と、結着剤としてポリフッ化ビニリデンを3重
量部とを混合して正極合剤を調製し、N−メチルピロリ
ドンに分散させてスラリー(ペースト状)にした。
ルミニウム箔を用い、上記正極合剤スラリーをこの集電
体の両面に均一に塗布、乾燥させた後、一定圧力で圧縮
成型して640mm×118mmの大きさに切り出して
帯状正極を作製した。正極リード線は、直径50μmの
アルミニウム線を75μm間隔で編んだ金属網を裁断し
て作製した。この正極リード線を負極集電体未塗布部に
スポット溶接することにより、外部接続用の端子とし
た。
いた。まず、フッ化ビニリデンに、ヘキサフルオロプロ
ピレンが7重量%の割合で共重合された、その分子量が
重量平均分子量で70万である高分子(A)と31万で
ある高分子(B)とを、A:B=9:1の重量比で混合
したマトリックス高分子と、非水電解液とポリマーの溶
剤であるジメチルカーボネート(DMC)とをそれぞれ
重量比1:4:8の割合で混合したものを、70℃にて
攪拌し溶解させ、ゾル状の電解質とした。非水電解液
は、非水溶媒として、エチレンカーボネート(EC)
と、プロピレンカーボネート(PC)と、ビニレンカー
ボネート(VC)とを後掲する表1に示す割合で混合し
(サンプル1の場合、50:50:0)、電解質塩とし
て六フッ化燐酸リチウム(LiPF6)を用い、0.8
mol/kgの濃度で溶解して調製した。
極の面上に、バーコーターを用いて塗布し、70℃の恒
温槽で溶剤を揮発させてゲル状電解質を形成させた。そ
して、この正極と負極とを積層し、平たく巻回して電池
素子を作製し、これをラミネートフィルムに減圧封入す
ることによりゲル状電解質電池を作製した。
について、初回充放電効率を評価した。まず、電池に対
して、表1に示す所定温度で(サンプル1の場合、20
℃)、上限電圧4.2V、電流0.2C、10時間の条
件で定電流定電圧充電を行った。次に23℃恒温槽中
で、0.2Cの定電流放電を終止電圧3.0Vまで行っ
た。初回充放電効率(%)は、得られた初回放電容量と
初回充電容量との比を次式により求めることで評価し
た。
/(初回充電容量)×100 この値が低すぎる場合には、投入された活物質の無駄が
大きいことになる。なお、1Cとは、電池の定格容量を
1時間で放電させる電流値のことである。
質の非水溶媒、及び電池組立後の充電時の雰囲気温度
を、後掲す後掲する表1に示すように変えたこと以外は
サンプル1と同様にしてゲル状電解質電池を作製した。
特性を次のように評価した。各電池に対して、23℃雰
囲気中で、上限電圧4.2V、電流1C、3時間の条件
で定電流定電圧充電を行った後、1Cの定電流放電を終
止電圧3.0Vまで行ない、それを多数繰り返した。こ
のサイクル毎に得られた放電容量の経時変化を測定し、
3サイクル目の放電容量と200サイクル目の放電容量
の比率を次式により求めることで200サイクル目の放
電容量維持率(%)を求めた。
目の放電容量)/(3サイクル目の放電容量)×100 各サンプル電池について、初回充放電効率及び放電容量
維持率の評価結果を、ゾル状電解質の非水溶媒、及び電
池組立後の充電時の雰囲気温度と併せて表1に示す。
VC濃度を変えたサンプル1〜7、サンプル8〜14、
サンプル15〜21、サンプル22〜28、サンプル2
9〜35でそれぞれ比較すると、電解液中にVCを添加
したサンプルでは、VCを添加しないサンプルに比べて
充放電効率及び放電容量が向上していることがわかる。
しかし、VCの添加量が0.03重量%のサンプルで
は、充放電効率及び放電容量を向上させる効果が充分に
は得られておらず、また、VCの添加量が6重量%のサ
ンプルでは、充放電効率及び放電容量に加え、サイクル
特性が低下してしまっている。一方、VCの添加量を
0.05重量%以上、5重量%以下の範囲としたサンプ
ルでは、良好な充放電効率、放電容量及びサイクル特性
が得られている。
を変えたサンプル1,8,15,22,29、サンプル
2,9,16,23,30、サンプル3,10,17,
24,31、サンプル4,11,18,25,32、サ
ンプル5,12,19,26,33、サンプル6,1
3,20,27,34、サンプル7,14,21,2
8,35でそれぞれ比較すると、VCを添加していない
サンプル及びVCの添加量が0.03重量%であるサン
プルでは、初回充電時の雰囲気温度を変化させても放電
容量の向上は見られないのに対して、VCの添加量が
0.05重量%以上、5重量%以下の範囲であるサンプ
ルでは充電時の雰囲気温度を室温より高くすることで放
電用容量が向上していることがわかる。
にVCが負極上で皮膜を生成して初回充放電効率及び放
電容量が向上すると考えられているが、室温より高い温
度で充電することで、初回充電時に生成する負極上の皮
膜がより効果的に生成したと思われる。
したサンプルでは、放電容量向上の効果は見られるが、
サイクル特性が低下してしまった。
回充電時の雰囲気温度が30℃以上になると放電容量の
向上が確認されるが、60℃を超えると放電容量の向上
の割合が低下し、さらにサイクル特性も20℃で充電し
た電池に比べて低下してしまった。
時の雰囲気温度には最適値が存在し、VCの添加量とし
ては0.05重量%以上、5重量%以下の範囲が好まし
く、初回充電時の雰囲気温度としては30℃以上、60
℃以下の範囲が好ましいことが確認された。本発明で
は、VCの添加量及び初回充電時の雰囲気温度を規定す
ることで、これらの相乗効果により、充放電効率、放電
容量及びサイクル特性を飛躍的に向上させることができ
る。
変更して同様の実験を行った。
解質の非水溶媒、及び電池組立後の充電時の雰囲気温度
を、後掲する表2に示すように変えたこと以外はサンプ
ル1と同様にしてゲル状電解質電池を作製した。
池について、初回充放電効率及び放電容量維持率を上述
した方法と同様にして評価した。その結果を、ゾル状電
解質の非水溶媒、及び電池組立後の充電時の雰囲気温度
と併せて表2に示す。
率を変更した場合においても、初回充電時の雰囲気温度
が30℃以上になると放電容量の向上が確認されるが、
60℃を超えると放電容量の向上の割合が低下し、さら
にサイクル特性も20℃で充電した電池に比べて低下し
てしまった。つまり、ECとVCの比率によらず初回充
電時の雰囲気温度には最適値が存在し、30℃以上、6
0℃以下の範囲が好ましいことが確認された。
様の実験を行った。
1と同様に作成したサンプル電池を、後掲する表3に示
す充電条件で初回充電を行ない、初回充放電効率及び放
電容量維持率を上述した方法と同様にして評価した。そ
の結果をゾル状電解質の非水溶媒、電池組立後の充電時
の雰囲気温度、及び充電条件と合わせて表3に示す。
限電圧が3.8V以上になると放電容量の向上が確認さ
れるが、4.4Vを超えるとサイクル特性が低下してし
まった。つまり初回充電時の上限電圧には最適値が存在
し、3.8V以上、4.4V以下の範囲が好ましいこと
が確認された。
の電流値が2Cを超えると放電容量が低下しさらにサイ
クル特性も低下する。つまり初回充電時の電流値には最
適値が存在し、2C以下の範囲が好ましい。
いて評価を行ったが、本発明はこの実施例に限定される
ものではなく、非水電解液電池においても、同様の効果
を得ることができる。
ーボネートを0.05重量%以上、5重量%以下の範囲
で添加し、さらに、電池組み立て後の初回充電における
雰囲気温度を30℃以上、60℃以下の範囲とすること
で、放電容量、サイクル特性に優れた非水電解質電池を
実現することができる。
視図である。
示す斜視図である。
ゲル状電解質層、5 セパレータ、 6 電極巻回
体、 7 外装フィルム、 8 正極リード、9 負極
リード、 10 樹脂フィルム
Claims (6)
- 【請求項1】 リチウムを電気化学的にドープ・脱ドー
プ可能な正極と、リチウムを電気化学的にドープ・脱ド
ープ可能な負極と、非水電解質とを備えた非水電解質電
池の製造方法であって、 上記非水電解質中に不飽和カーボネート又は不飽和カー
ボネート誘導体を0.05重量%以上、5重量%以下の
範囲で添加するとともに、 電池を組み立てた後、30℃以上、60℃以下の範囲の
温度環境下で初回充電を行うことを特徴とする非水電解
質電池の製造方法。 - 【請求項2】 上記初回充電時の上限電圧が、3.8V
以上、4.4V以下の範囲であることを特徴とする請求
項1記載の非水電解質電池の製造方法。 - 【請求項3】 上記不飽和カーボネートが、ビニレンカ
ーボネートであることを特徴とする請求項1記載の非水
電解質電池の製造方法。 - 【請求項4】 上記正極活物質は、リチウムと遷移金属
との複合酸化物であり、 上記負極活物質は、リチウムと合金を形成可能な金属及
びその合金、又は炭素質材料であることを特徴とする請
求項1記載の非水電解質電池の製造方法。 - 【請求項5】 上記正極及び負極は、帯状の電極集電体
上に電極活物質層が形成されてなり、 当該正極と負極とはセパレータを介して積層され、長手
方向に多数回巻回されて電極素子とされることを特徴と
する請求項1記載の非水電解質電池の製造方法。 - 【請求項6】 上記非水電解質が、非水溶媒中に電解質
塩が溶解されてなる非水電解液がマトリクスポリマによ
ってゲル状とされてなるゲル状電解質であることを特徴
とする請求項1記載の非水電解質電池の製造方法。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2002104413A JP2003297419A (ja) | 2002-04-05 | 2002-04-05 | 非水電解質電池の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002104413A JP2003297419A (ja) | 2002-04-05 | 2002-04-05 | 非水電解質電池の製造方法 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003297419A true JP2003297419A (ja) | 2003-10-17 |
| JP2003297419A5 JP2003297419A5 (ja) | 2005-09-02 |
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|---|---|---|---|
| JP2002104413A Pending JP2003297419A (ja) | 2002-04-05 | 2002-04-05 | 非水電解質電池の製造方法 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003297419A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005276612A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-10-06 | Sanyo Electric Co Ltd | 非水電解質電池用正極及びその製造方法、並びに、この正極を用いた電池及びその製造方法 |
| JP2005294028A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | リチウム二次電池 |
| JP2007048560A (ja) * | 2005-08-09 | 2007-02-22 | Sony Corp | 電池 |
| US9685661B2 (en) | 2011-05-11 | 2017-06-20 | Sony Corporation | Secondary battery, electronic device, electric power tool, electrical vehicle, and electric power storage system |
| JP2019160391A (ja) * | 2018-03-07 | 2019-09-19 | トヨタ自動車株式会社 | リチウムイオン二次電池の製造方法 |
-
2002
- 2002-04-05 JP JP2002104413A patent/JP2003297419A/ja active Pending
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| US10403928B2 (en) | 2011-05-11 | 2019-09-03 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Secondary battery, electronic device, electric power tool, electrical vehicle, and electric power storage system |
| JP2019160391A (ja) * | 2018-03-07 | 2019-09-19 | トヨタ自動車株式会社 | リチウムイオン二次電池の製造方法 |
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