JP2003298405A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JP2003298405A JP2002137800A JP2002137800A JP2003298405A JP 2003298405 A JP2003298405 A JP 2003298405A JP 2002137800 A JP2002137800 A JP 2002137800A JP 2002137800 A JP2002137800 A JP 2002137800A JP 2003298405 A JP2003298405 A JP 2003298405A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大規模なLSIにおいて動作周波数が数GHz
以上になると、許されるゲート間の遅延時間は100p
s以下となり、配線の寄生インダクタンスによる遅延時
間を無視することができなくなる。そこで、本発明は寄
生インダクタンスの増大による影響の少ないLSIを提
供することを課題とする。 【解決手段】解決手段として、本発明の半導体集積回路
は、配線の寄生インダクタンスに起因して生じる、信号
発振に伴う信号遅延時間の増大を押さえる効果を有して
おり、信号配線が長くなっても信号遅延の少ないLSI
を提供することを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置における論理回路構成に関するものである。本発明に
関わる半導体集積回路技術は、特に、動作周波数が10
GHzを超える大規模LSIに対して、その利用が期待
される。
【0002】
【従来の技術】LSI製造技術の進展に伴い素子や信号
配線の微細化は進み、大規模なシステムLSIでは多種
多様な機能ブロックをワンチップに集積する為に、より
複雑な設計最適化作業を必要とするようになった。大規
模システムLSIの多くは、その大部分がCMOS論理
回路により構成されている。現在の量産レベルである最
小線幅0.18μm程度のプロセス技術によって製造さ
れたCMOS論理ゲートは、通常、数百ps程度の遅延
時間で信号を伝えることができる。つまり最近のLSI
では、数GHzの動作周波数を実現することができる。
【0003】しかし、大規模なLSIを実際に数GHz
で動作させる為には、注意深い設計が必要となる。その
原因のとして、素子の微細化が進むに従って、配線の寄
生インダクタンスが次第に無視できなくなりつつあるこ
とが挙げられる。配線の寄生インダクタンスに起因する
遅延時間は、通常は高々、数十ps程度であり、従来
は、ゲート遅延時間と比べて無視しうる値であったが、
動作周波数が数GHz以上になると、許されるゲート間
の遅延時間は100ps以下となり、配線の寄生インダ
クタンスによる遅延時間を無視することができなくな
る。
【0004】図8にCMOSインバータの一般的な回路
構成例を示す。図中のCは負荷容量で、Lは配線に寄生
するインダクタンスを示している。本来、配線には寄生
容量と寄生抵抗が分布存在するが、ここでは簡単の為
に、寄生容量は負荷容量に、また、寄生抵抗はトランジ
スタのオン抵抗Rに含まれて表されるとする。図8の回
路において、入力信号に対する出力信号の時間変化の例
を図9に示す。図9は、出力信号が減衰振動を起こして
いる例を表している。この出力信号の発振現象は、一般
に、回路パラメータがR<(4LC)0.5の条件を満
たすときに生じ、その減衰振動の減衰時定数τは2L/
Rである。一般にLSI内部の金属配線の寄生インダク
タンスは配線長が1mm程度の場合、0.3〜1nH程
度であるので、トランジスタのオン抵抗が100Ωの場
合、この発振現象による遅延時間は6〜20ps程度と
見積られる。この値は、もはや数GHz動作のLSIに
とって無視することができない程度である。
【0005】図10に、トランジスタのオン抵抗値と遅
延時間の関係を、負荷容量に起因する量と寄生インダク
タンスに起因する発振現象による量とに分けて表してい
る。オン抵抗に比例して増大する直線の例は、負荷容量
Cに起因する時定数RCの成分であり、Cが増大すると
その傾きも増大する。一方、オン抵抗の逆数に比例する
点線で示す例は、インダクタンスLに起因する時定数2
L/Rの成分である。この図から分かるように、遅延時
間を最小にする為のトランジスタのオン抵抗値は、負荷
容量CとインダクタンスLの値によってその最適値が変
化する。オン抵抗値の最適化とは即ち、トランジスタの
サイズ(ゲート長/ゲート幅)を設計するということで
あるが、厄介なのは、インダクタンスLによる遅延効果
が無視できなくなると、単にトランジスタのサイズを大
きくするだけでは遅延時間を小さくすることができない
ということである。つまり、図11に示す様に、トラン
ジスタのサイズを大きくして負荷容量に関する遅延時間
を小さくできても、インダクタンスによる遅延が増大す
る問題が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする問題】図10と11で分かる
ように、遅延時間を最小にする為には、負荷容量Cとイ
ンダクタンスL毎にトランジスタのサイズを設定しなけ
ればならない。しかし、仮にトランジスタのサイズを最
適化しても、遅延時間の最小値は、CまたはLの増大に
伴って増大する問題がある。これは、LSIの高速化の
為には、CおよびLを一定の値以下に抑える必要がある
こと意味し、配線長が長く負荷容量が大きくなりがちな
大規模LSIの設計においては、大きな制限となる。そ
の制限の為に大規模LSIの設計では、Cを小さくする
為にドライバーを複数分割にして負荷を分散させたり、
長い配線の途中に中継用ドライバーを配置する等の対応
が必要となる。
【0007】しかし、これらの対処は、消費電力や回路
面積の犠牲を多く支払うことになる。つまり、将来LS
Iの更なる高速化と大規模化の両立を図る為には、この
配線に寄生するインダクタンスによる遅延時間の問題を
解決する必要がある。そこで、本発明は寄生インダクタ
ンスの影響を抑えることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の半導体集積回路は、配線の寄生インダクタ
ンスに起因して生じる、信号発振に伴う信号遅延時間の
増大を押さえる効果を有しており、信号配線が長くなっ
ても信号遅延の少ないLSIを提供することを可能にす
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、利得係数βを変調する
ことができるMOSトランジスタで論理回路を構成する
ことを特徴としている。そして例えば、従来のCMOS
論理回路構成において、各々のp−chあるいはn−c
hのMOSトランジスタの代わりにp−ch β可変M
OSトランジスタあるいはn−ch β可変MOSトラ
ンジスタを用い、各々のβ可変MOSトランジスタのβ
制御ゲートを出力信号ノードに接続することを特徴とし
ている。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例として、インバータ回路の
β可変MOSトランジスタによる回路構成例を図1に示
す。この回路構成例では、従来のMOSトランジスタの
代わりにA−MOSというβ可変MOSトランジスタ用
いている。A−MOSデバイス(特願2001−018
133半導体素子)はβ可変MOSトランジスタの一実
施例であり、本発明では必ずしもβ可変MOSトランジ
スタとしてA−MOSを使用することは限定しない。図
中で使用しているβ可変MOSトランジスタを表す記号
は、従来のMOSトランジスタの記号に対し斜の失印し
を付加し、利得係数βを調整できることを表している。
また、その矢印ノードは追加された制御ゲートの端子を
表している。図12で示す様に、β可変MOSトランジ
スタには、従来のMOSデバイスと同様に、p−ch
(p型チャネル)及びn−ch(n型チャネル)の2種
類のタイプがある。
【0011】本発明の回路構成を説明する前に、まずA
−MOS(特願2001−018133半導体素子)に
ついてその概要を説明する。図13にA−MOSの基本
的構成例を示す。A−MOSデバイスの構造上の特徴
は、通常のMOSゲートに対して、ある一定の角度をな
す制御ゲートを追加設置しているところにある。制御ゲ
ートは図13の例で示すように、MOSゲートとは別の
層を用いてMOSゲートに重ねる様に形成することが可
能である。制御ゲート下のチャネル部分は、チャネル不
純物濃度をMOSゲート部と変えて、チャネルコンダク
タンスを独立に調整可能である。図13の例で示すよう
にA−MOSにおける基本構造は、通常のMOSゲート
とソースもしくはドレイン間に制御ゲート下チャネル領
域が実質上三角形を成し、MOSゲートを挟んでそれら
の領域は実質的に四角形を形成していることを特徴とし
ている。
【0012】A−MOSは、制御ゲートの電圧値によっ
て、制御ゲート下チャネルの抵抗値を制御することで、
MOSゲート下チャネルにかかる(ソース、ドレイン間
の)電界の向きを変調し、実効的なゲート長及びゲート
幅を変えることで利得係数βの電圧制御を可能にしてい
る。A−MOSデバイスのβ変調特性は、図14内に示
すように、MOSゲート長L及びゲート幅W、制御ゲー
トとMOSゲートのなす角度θ、そして制御ゲートとM
OSゲートのチャネルコンダクタンス比m(=γ/α)
によって決まる。図15には、A−MOSにおけるβ変
調例を示している。左側の図が制御ゲートとMOSゲー
トのコンダクタンスがほぼ等しい場合の実効ゲート長お
よびゲート幅を示しており、右側の図は制御ゲートのコ
ンダクタンスがMOSゲートより十分に大きい場合を示
している。A−MOSは、制御ゲートの電圧を変えるこ
とで、実効ゲート幅/長を変え、その利得係数βをアナ
ログ的に変調することができる。
【0013】次に、発明の実施例について回路動作を説
明する。考案した回路構成において、各々のA−MOS
トランジスタは、各々の制御ゲートを出力ノードに接続
していることから、Vds(ソース・ドレイン電圧)が
大きい程その利得係数βが大きくなる特徴を実現してい
る。図6、7で示したNAND、NOR論理回路のβ可
変MOSトランジスタによる回路構成例でも分かるよう
に、本発明の回路構成は、従来のあらゆるCMOS論理
回路に対して適応可能である。
【0014】図2には、図1で示した回路内の各ノード
における信号レベルと各A−MOSトランジスタの利得
係数βの時間的変化の例を示している。出力ノードOU
Tには、その負荷容量とトランジスタの駆動能力によっ
て決まる遅延時間を経て入力信号の反転信号が現れる。
出力ノードに接続された各A−MOSの制御ゲートCG
は出力OUTと同じ電圧レベルとなるので、各々のA−
MOSトランジスタは、各々のソースとドレイン(出力
ノード)間の電圧Vdsに比例して各々の利得係数βを
変調することが実現される。この例では、利得係数βと
Vdsを線形な比例関係と仮定しているが、その関係は
非線形であっても良い。
【0015】本発明の回路構成によって、負荷を駆動す
るトランジスタのオン抵抗を出力信号電圧によって自動
的に変化させることを実現することができる。つまり、
信号を変化させる初期の段階で、まだ十分に出力電圧が
変化していない間は、利得係数βを大きく(オン抵抗を
小さく)し、出力信号が十分に変化した頃に利得係数β
を小さく(オン抵抗を大きく)することができる。この
駆動トランジスタ−オン抵抗の出力電圧による自動変調
は、高速な信号変化とそれに伴う発振現象を抑える効果
を同時に実現することを可能にする。
【0016】図3は、発明の回路構成におけるトランジ
スタ−オン抵抗に対する遅延時間の関係例を示してい
る。この図において、負荷容量によるRC遅延時間は、
駆動トランジスタのオン抵抗が小さい時に対応し従来の
回路とほぼ同じである一方、発振による2L/R遅延
は、出力信号に伴うオン抵抗の増大により抑制されてい
る状態を示している。従って、発明の回路構成によるイ
ンバータの場合、図4に例示するような信号となること
が期待できる。
【0017】発明の回路構成における、これらの動作原
理から、配線インダクタンスLを考慮した場合の負荷容
量Cとゲート遅延時間との関係をトランジスタサイズ
(βの大きさ)をパラメータとして図5に示す。図5に
よれば、従来の回路構成における図11の同関係と比較
して、トランジスタサイズに関わらず一定の容量以下の
負荷に対して遅延時間がほとんど変化しないことが分か
る。つまり、従来はトランジスタのサイズを大きくする
と発振に伴う遅延が急速に大きくなっていたが、本発明
の回路構成では発振に伴う遅延増加が強く抑制される効
果がある。この効果によって、発明の回路構成では、予
想される最大の負荷容量さえ見積れば、そのトランジス
タサイズを設定することができ、良好な遅延時間を実現
することが可能となる。このことは、負荷容量の大幅な
変動に対してトランジスタサイズを調整する必要が無い
ことを意味しており、製造バラツキで生じる負荷容量の
変動に伴う性能劣化や複雑な回路構成における精密な負
荷容量見積などの厄介な問題を回避することを可能にし
ている。
【0018】また、発明の回路構成におけるトランジス
タのVdsに比例したβ変調によって、OFFすべきト
ランジスタの貫通電流を抑制することが可能となる。つ
まり、入力信号がHレベルの場合、n−ch A−MO
Sトランジスタは実質的にゲート長Lが長くなりβは小
さくなる。その結果、入力信号がHからLに変化する
時、出力がLからHになる迄の間そのn−ch A−M
OSトランジスタを流れる貫通電流は抑制されることに
なる。また、入力信号がLの時には、p−chA−MO
Sトランジスタの実効ゲート長Lが長くなりそのβが小
さくなることで、入力信号がLからHに変化する時に、
出力がHからLになる迄の間そのp−ch A−MOS
トランジスタを流れる貫通電流が抑制される。このよう
にA−MOS回路構成によって、高速動作時に問題にな
る貫通電流を抑制することができ、その結果、LSIの
消費電力を少なく抑制することが可能になる。
【0019】
【発明の効果】本発明によって、半導体集積回路は、配
線の寄生インダクタンスに起因して生じる、信号発振に
伴う信号遅延時間の増大を押さえることが可能となる。
従って、本発明の半導体集積回路を採用することによっ
て、大規模なLSIにおいて、信号配線が長くなる場合
でも信号遅延を極めて小さくすることができ、大規模L
SIの高速動作さを実現できる。本発明の半導体集積回
路技術は、特に、動作周波数が10GHzを超える大規
模LSIに対して、その有効性が発揮される。
【0020】また、従来のCMOS論理回路は、その動
作速度が高速化するに従って、OFFすべきトランジス
タの貫通電流が増大し、消費電力が増大する問題があっ
た。本発明に関わるA−MOSによる回路構成は、論理
回路の高速動作時においても貫通電流を低減し、高速化
に伴うLSIの消費電力の増大を抑制する効果がある。
【00021】
【図面の簡単な説明】
【図1】インバータの構成例
【図2】A−MOSインバータの各種信号とβ変調例
【図3】A−MOSインバータのβ対遅延特性例
【図4】A−MOSインバータの出力信号例
【図5】A−MOSインバータの負荷容量対遅延特性例
【図6】NAND論理回路の構成例
【図7】NOR論理回路の構成例
【図8】一般的なインバータ回路構成例
【図9】従来のCMOSインバータの出力信号例
【図10】従来のCMOSインバータのβ対遅延特性例
【図11】従来のCMOSインバータの負荷対遅延特性
【図12】β可変MOSトランジスタの記号
【図13】A−MOSの素子構成例
【図14】A−MOSの素子構成パラメータ
【図15】A−MOSのβ変調
【00022】
【符号の説明】
A−MOS Adjustable β−MOS(特
願2001−018133) β 利得特性 Vdd 電源電圧 Vds ソース・ドレイン間の電圧 p−ch A−MOS P型MOSトランジスタ n−ch A−MOS N型MOSトランジスタ IN 入力信号 OUT 出力信号 INa 入力信号a INb 入力信号b S ソース D ドレイン Co コンタクト G 通常ゲート CG 制御ゲート Gnd グランド p−ch P型チャネル n−ch N型チャネル td 遅延時間 R 抵抗 C 負荷容量 L 実行ゲート長 W 実行ゲート幅 θ 通常ゲートと制御ゲートのなす角度

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体論理回路において、利得係数βを電
    気的にアナログ変調可能な素子を含む回路構成を特徴と
    する半導体集積回路。
  2. 【請求項2】請求項1において、利得係数βを電気的に
    アナログ変調可能な素子は、そのソース・ドレイン電圧
    に応じて利得係数βを変調することを特徴とする半導体
    集積回路。
  3. 【請求項3】請求項1において、利得係数βを電気的に
    アナログ変調可能な素子は、そのソース・ドレイン電圧
    の減少に伴って利得係数βを小さくすることを特徴とす
    る半導体集積回路。
  4. 【請求項4】請求項1における論理回路において、p型
    の利得係数β可変調MOS素子およびn型の利得係数β
    可変調MOS素子により構成され、少なくとも一つ以上
    の利得係数β可変調MOS素子の制御ゲートを出力ノー
    ドと接続する回路構成を特徴とする半導体集積回路。
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