JP2003304814A - ホスファチジルセリン高含有組成物 - Google Patents
ホスファチジルセリン高含有組成物Info
- Publication number
- JP2003304814A JP2003304814A JP2002114795A JP2002114795A JP2003304814A JP 2003304814 A JP2003304814 A JP 2003304814A JP 2002114795 A JP2002114795 A JP 2002114795A JP 2002114795 A JP2002114795 A JP 2002114795A JP 2003304814 A JP2003304814 A JP 2003304814A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- phosphatidylserine
- composition
- rich
- content
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- Edible Oils And Fats (AREA)
Abstract
しかも、流動性のよい油溶性組成物及びその製造方法を
提供すること。 【解決手段】 ホスファチジルセリン高含有流動性油
性組成物、ホスファチジルセリンの含有量が全リン脂質
中20質量%以上であり、全リン脂質の含有量が全組成
中30質量%以上である、組成物、及びホスファチジル
セリン高含有流動性油性組成物を製造する方法であっ
て、ホスファチジルセリン含有素材からの抽出による製
造方法又はレシチンを原料とするホスファチジル基転換
反応による製造方法中における濃縮工程又は溶媒除去工
程を行う前に、その前の工程で得られているホスファチ
ジルセリン高含有リン脂質の溶液に希釈油を添加するこ
とを特徴とする、ホスファチジルセリン高含有流動性油
性組成物を製造する方法。
Description
ンを高濃度で含有し、しかも優れた流動性を有する油性
組成物及びその製造方法に関するものである。
に広く分布するリン脂質の1種である。ホスファチジル
セリンは、生体において、主にその細胞の細胞膜に存在
し、細胞膜の重要な成分として知られている。また、ホ
スファチジルセリンは、ホスファチジン酸とアミノ酸の
1種であるセリンが結合しているという化学構造的な特
徴を有するリン脂質であるため、生体内において様々な
重要な役割を担っており、生体の生理機能に深く関与し
ている。
チジルセリンは、植物中の含有量は僅かであるし、動物
中であっても多くても1%を超えるものではない。そこ
で、通常の食品の摂取によってホスファチジルセリンを
摂取しようとしても、食品は、ホスファチジルセリンの
含有量が少ない植物や動物を原材料としているため、十
分な量のホスファチジルセリンを摂取することはできな
い。さらに、天然物から高濃度にホスファチジルセリン
を含む素材を製造することも大変困難である。そのた
め、高濃度のホスファチジルセリンを用いた基礎研究や
用途開発などがホスファチジルコリンなどの他のリン脂
質成分と比較して遅れている。
方法としては天然成分から抽出したリン脂質を分画して
ホスファチジルセリン含有分画を得る方法がある。最近
では、大豆や卵黄に由来するレシチンを原料として用い
て転換反応によりホスファチジルセリンを製造する方法
が開発され(特開平2−79990号公報、特開2000−33368
9)、20質量%以上のホスファチジルセリン高含有す
る素材が得られている。
を用いた臨床研究により、ホスファチジルセリンを10
0〜500mg/日摂取することによる、脳機能改善を
初めとする様々な生理活性が報告された(Bruni A. et
al.、Nature 260、p331−333、1976;Amaducci T.、and
the SMID group、Psychopharmacol. Bull.、24、p130
−134、1988;Crook T. et al.、Neurology、41、p644
−649、1991)。ホスファチジルセリンの摂取量は、西
洋型の肉食を中心にした食事では1日平均数十mgとされ
ている(Heywood R. et al.、Clin. Trials.、24、p25
−32、1987。)ように、普段の食事によってホスファチ
ジルセリンをそれが生理機能を発揮できる十分な量を摂
取することは困難である。したがって、生理機能を発揮
できる十分な量のホスファチジルセリンを摂取するため
には、ホスファチジルセリンを高含有する組成物を補助
的に摂取すること、例えば健康食品や特定保健用食品な
どとして摂取することが有効な方法である。
あり、また、親水性と親油性両方の性質を持つ特徴があ
る。リン脂質は一般的に粉体、ペースト状、乳化液、ま
たは液体として利用されているが、そのうち液体として
利用し、特に、それをソフトカプセル充填などするため
には、流動性の良いことが要求される。そして、液体タ
イプのリン脂質を製造するにあたり、粉体成分又はペー
スト状物を希釈油に溶解して液体とすることが一般的で
ある。しかしながら、ホスファチジルセリンは他のリン
脂質に比べ、高い親水性を有するため、このような希釈
油、特に不飽和脂肪酸を高含有する油に対する溶解性は
極めて低く、ホスファチジルセリンを希釈油に溶解させ
て、室温で安定した流動性を保つ液体を製造することは
困難であった。
させる方法として種々の技術が報告されている。すなわ
ち、脂肪酸、スルホン酸、水性酸などの酸を加える方法
(米国特許第2,194,842号、同特許第2,374,681号、同特
許第2,391,462号)、金属塩類を加える方法(米国特許
第3,357,918号)、トコフェロールを加える方法(特開
昭61−15650号公報)、さらにホスファチジルエタノー
ルアミン又はホスファチジルエタノールアミン及びホス
ファチジルコリンと共に加える方法(特開2001−12288
4)などである。しかし、これらの方法は何れも有効成
分として目的とするホスファチジルセリン以外の物質を
添加するものであるから、そのような物質を添加するこ
と、そのための作業、時間などを必要とし、さらに得ら
れるリン脂質組成物における目的成分であるホスファチ
ジルセリンの含有濃度が低くなったり、その含有量を上
げようとすると、得られる製品の体積が大きくなってし
まうなどの問題点がある。
物である、粉体タイプ又はペーストタイプのリン脂質を
加える方法をとっていて、流動性において優れたものが
得られない。つまり、粉体タイプのリン脂質はその重さ
が非常に軽く、ホスファチジルセリンを高含有する液体
状リン脂質組成物を得るために、使用する希釈油の体積
と比較してはるかに大きい体積のリン脂質粉体を溶かさ
なければならない。この溶解のための作業には時間と設
備が要求されるうえ、その作業により得られた液体は均
一性に欠けているし、粉体原料により大量に気泡が持込
まれるので、その気泡の存在によって液体の流動性が低
下している。一方、ぺーストタイプのリン脂質を用いて
溶解する場合、ぺースト物の拡散性が低いことと、希釈
油自体の溶媒としての浸透力が弱いことから、溶解し切
れなかったぺースト原料が液体中にだまとして残存し、
結果的に液体の均一性が低くなって、流動性が下がって
しまう。
ジルセリンを高度に含有し、しかも、流動性の良い油性
組成物を製造することをその目的とする。
ジルセリン高含有リン脂質原料を一旦粉体又はペースト
状にしたものを、希釈油に溶解することによって、液体
組成物を製造するのではなく、このようなホスファチジ
ルセリン高含有リン脂質原料粉体又はペースト状物を製
造する工程中に行う濃縮工程又は溶媒除去工程の前に、
予めその前の工程で得られ溶液状態である、ホスファチ
ジルセリン高含有リン脂質溶液に、希釈油及び他の配合
成分を添加し、ホスファチジルセリン高含有リン脂質原
料の製造工程から直接、ホスファチジルセリン高含有油
性液体組成物を製造することにより、ホスファチジルセ
リンを高度に含有し、しかも、十分な流動性を有する液
体組成物が得られることを見出した。また、これにより
製造工程の効率化も行える。
が、その水分の含有量によって影響されることを見出
し、上述の濃縮又は溶媒除去工程において十分に脱水処
理を行って、目的とする液体組成物中の水分量を0.5
質量%以下とすることにより、より流動性に優れたホス
ファチジルセリン高含有油性液体組成物が得られること
を見出した。
ために使用する、リン脂質又は希釈油の成分の構造中に
含まれている脂肪酸の部分が酸化することにより、目的
とする液体組成物の流動性が低下することに着目した。
すなわち、液体組成物に抗酸化物質を添加することによ
り、リン脂質又は希釈油に含まれている脂肪酸の酸化を
防止し、液体組成物の流動性が維持できることを見出し
た。
ン高含有液体組成物の製造工程中、或いは製造直後にお
いて、茶エキス、カテキン、ルチン、プロポリスなど天
然ポリフェノール系酸化防止剤、或いはビタミンE類、
アスタキサンチンなど脂溶性天然酸化防止剤を配合す
る。このことにより、目的組成物の流動性がリン脂質又
は希釈油に含まれる脂肪酸の部分の酸化により劣化され
ることを防ぐことができる。
質量%以上であり、全リン脂質の含有量が全組成中30
質量%以上である、1記載の組成物、 3.酸化防止剤を含み、その酸化防止剤の含有量がホス
ファチジルセリン高含有流動性油性組成物中0.5質量
%以上である、1又は2記載の組成物、 4.ホスファチジルセリン高含有流動性油性組成物を製
造する方法であって、ホスファチジルセリン含有素材か
らの抽出による製造方法又はレシチンを原料とするホス
ファチジル基転換反応による製造方法中における濃縮工
程又は溶媒除去工程を行う前に、その前の工程で得られ
ているホスファチジルセリン高含有リン脂質の溶液に希
釈油を添加することを特徴とする、ホスファチジルセリ
ン高含有流動性油性組成物を製造する方法、 5.希釈油を、希釈油を添加した後のホスファチジルセ
リン高含有リン脂質溶液全量中15〜70質量%となる
範囲の量添加することを特徴とする、4記載の方法、 6.希釈油が、ココナツ油、ヤシ油、パーム油、グレー
プフルーツ油及び中鎖脂肪酸トリグリセリドのような飽
和脂肪酸系油剤並びに大豆油、ごま油、シソ油、落花生
油、米胚芽油、小麦胚芽油、トウモロコシ油、菜種油、
綿実油、カボチャ種子油、オリーブ油、グアバ種子油、
ナツメヤシ種子油、ブドウ種子油、ツバキ種子油、ヒマ
ワリ油、月見草種子油及びサフラワー油のような不飽和
脂肪酸系油剤から選択されることを特徴とする、4又は
5記載の方法、 7.4に記載の製造方法において、希釈油を添加したホ
スファチジルセリン含有リン脂質溶液を濃縮する工程に
おいて、脱水処理することにより、ホスファチジルセリ
ン高含有流動性油性組成物の水分量を0.5質量%以下
とする、ホスファチジルセリン高含有流動性油性組成物
の製造方法、 8.1〜3のいずれか記載のホスファチジルセリン高含
有流動性油性組成物を含む食品組成物、及び 9.健康食品又は特定保健用食品である、8記載の食品
組成物、に関する。
質原料は、天然物である、大豆、綿実などの植物種子や
卵黄、魚介類、鳥獣肉類などから抽出により製造するこ
とができる。又は、これらから製造されたレシチンを用
いてホスファチジル基転移反応を行うことにより、ホス
ファチジルセリン高含有リン脂質原料が製造できる。
ン)又はホスファチジルセリン高含有リン脂質原料の製
造は、一般に原料粉砕→溶媒抽出→固液分離→蒸留→水
和→脱ガム→精製→濃縮(溶媒除去)→乾燥という工程
にしたがって行われる(図1)。レシチンを用いてホス
ファチジル基転移反応によりホスファチジルセリン高含
有リン脂質原料を製造する場合は、一般にレシチン溶解
→酵素反応→酵素分離→濃縮(溶媒除去)→乾燥という
工程にしたがって製造される(図2)。
の液体組成物を製造する場合は、上述のいずれの製造工
程中においても行われる濃縮工程の前に、その前の工程
で得られている溶解状態にあるホスファチジルセリン高
含有リン脂質の溶液に予め希釈油を添加する。その後、
それぞれの通常工程に従えばホスファチジルセリン高含
有の液体組成物が製造できる。この方法によると、効率
良く目的とするホスファチジルセリン高含有の流動性に
優れた油性液体組成物を製造することができる。
ルセリンの含有量が全組成物中10〜40質量%という
高度のものであり、しかもソフトカプセルの充填に適し
た好ましい流動性を有している。好ましい粘度は、50
0〜20000cpsであり、より好ましくは、500
〜5000cpsである。
は、均一性の向上、気泡の不発生、溶媒の存在に
よる溶解性の向上、によると考えられる。は、希釈油
を添加する工程において、被処理物が液体状のままで工
程が進行するので、従来技術において採用されていた溶
解方法において生じていた、粉体又はペーストタイプの
ものを溶解する際に溶け切れなかったり、だまが残存し
たりするという問題点がないことによる。は、希釈油
を添加した後に行う濃縮工程が減圧条件であるため、溶
解時に被溶解物より持込まれた気泡が除去され、発生し
ないことによる。は、希釈油の添加が溶媒を除去する
前に行われるため、希釈油の添加時に十分量の溶媒が存
在しており、それによって希釈油が直ちに混ざり合うこ
とを可能にすることによる。
場合はその精製工程において、又はレシチンのホスファ
チジル基転移反応により製造する場合はその酵素分離工
程において、ホスファチジルセリン高含有リン脂質が有
機溶剤中に溶解している溶液状態のままで希釈油を添加
し、これらを溶解させた後、次の濃縮工程に移行する。
ァチジルセリン高含有リン脂質原料を一度粉体又はペー
スト状物にした後、希釈油に溶解することによって、ホ
スファチジルセリン高含有液体を製造するという2段階
の製造法ではなく、リン脂質原料製造工程において、一
気に最終目的物であるホスファチジルセリン高含有油性
液体組成物を製造することができる。この製造方法は、
より高効率、低コストという特徴を有する製造方法であ
る。また、被溶解物であるホスファチジルセリン高含有
リン脂質原料を溶解体である希釈油に加えて溶解させる
従来の方法ではなく、逆に、溶解体である希釈油を処理
中の溶液状態である被溶解物であるホスファチジルセリ
ン高含有リン脂質溶液に混入するというこの方法は、目
的とする液体組成物を得るための新たな方法を提供し、
製造方法としてより迅速であり、より均一な組成物を製
造することができる。
物に配合される他の配合成分を同時に添加することがで
きる。
ルセリン高含有流動性油性組成物を製造する場合は、希
釈油を添加する、ホスファチジルセリン高含有リン脂質
の溶液として、ホスファチジルセリンを全リン脂質中に
20質量%以上含むリン脂質溶液を使用するのが好まし
い。また、ホスファチジル基転移反応によりホスファチ
ジルセリン高含有流動性油性組成物を製造する場合に用
いる原料であるレシチンは、ホスファチジルセリンを高
含有するものを使用する必要はないが、ホスファチジル
コリンとホスファチジルエタノールアミンの全リン脂質
組成中の含有量が高いものが良い。具体的にはホスファ
チジルコリンとホスファチジルエタノールアミンの合計
含有量が全リン脂質組成中50質量%以上であることが
好ましい。
性油性組成物を製造する場合に用いるホスファチジルセ
リン高含有リン脂質の溶液は、市販されているホスファ
チジルセリン高含有粉体、またはペースト状物を有機溶
媒に溶解させて製造したものを使用することもできる。
含有流動性油性組成物中の全リン脂質の含有量は全組成
物中30質量%以上であり、また、ホスファチジルセリ
ンの含有量は全リン脂質中20質量%以上であることが
望ましい。さらに望ましいのは全リン脂質の含有量は全
組成物中50質量%以上、また、ホスファチジルセリン
含有量が全リン脂質中30質量%以上である。
ーム油、グレープフルーツ油及び中鎖脂肪酸トリグリセ
リド(MCT)の様な飽和脂肪酸を多く含む油類、或い
は大豆油、ごま油、シソ油、落花生油、米ぬか油(米胚
芽油)、小麦胚芽油、トウモロコシ油、菜種油、綿実
油、カボチャ種子油、オリーブ油、グアバ種子油、ナツ
メヤシ種子油、ブドウ種子油、ツバキ種子油、ヒマワリ
油、月見草種子油、サフラワー油などの様な不飽和脂肪
酸を多く含む油類の何れか、またはこれらの混合油類を
使用できる。精製魚油も、これらに混合して希釈油とし
て使用できる。
炭素間の不飽和結合を有する不飽和脂肪酸を多く含む希
釈油のみを使用してホスファチジルセリン高含有流動性
油性組成物を製造することはできないが、本発明ではこ
の様な不飽和脂肪酸を多く含む希釈油のみでも、ホスフ
ァチジルセリン高含有の好ましい流動性を有した油性液
体組成物を製造することができる。希釈油は、希釈油を
添加した後のホスファチジルセリン含有リン脂質溶液全
量中15〜70質量%となる範囲の量添加するのが好ま
しい。
高含有油性液体組成物の流動性をより好ましいものとす
るため、目的物中の水分量を低くする。好ましい水分量
は0.5質量%以下である。濃縮工程又は脱水工程にお
いて、十分に脱水処理を行って、目的とする油性液体組
成物中の水分量を低下させる。水分を除去する方法は分
子蒸留、真空乾燥などがあり、いずれも採用できる。
リン高含有油溶性組成物の流動性を維持することができ
る。酸化防止剤としては、茶エキス、カテキン、ルチ
ン、プロポリスなど天然ポリフェノール系酸化防止剤が
使用でき、油溶性天然酸化防止剤、例えばビタミンE、
カロチノイド類、アスタキサンチンなどが好ましく使用
できる。酸化防止剤は、ホスファチジルセリン高含有油
溶性組成物中0.5質量%以上配合することができ、好
ましくは、0.5〜10質量%、より好ましくは、0.
5〜5質量%配合することができる。
ファチジルセリン高含有油溶性組成物をそのまま、又は
種々の栄養成分または機能成分を加えて、若しくは飲食
品中に含有せしめて、脳機能改善剤、アルツハイマー
病、記憶障害、ADHD(注意欠陥多動性障害)の予防
又は治療に有用な保健用食品又は食品素材として使用で
きる。例えば、油脂、澱粉、乳糖、麦芽糖、植物油脂粉
末、カカオ脂末、ステアリン酸などの適当な助剤を添加
した後、慣用の手段を用いて、食用に適した形態、例え
ば、食用油、マーガリン、マヨネーズ、バター、ソフト
クリーム、カプセル、ペースト、顆粒などに成形して食
用に供してもよく、また種々の食品、例えば、ハム、ソ
ーセージなどの食肉加工食品、かまぼこ、ちくわなどの
水産加工食品、パン、菓子、バター、粉乳、発酵乳製品
に添加して使用したり、牛乳、清涼飲料などの飲料に添
加して使用してもよい。本発明の配合量は、当該食用組
成物の種類や状態等により適宜設定される。
リン高含有油性組成物を、健康食品または特定保健用食
品として、例えば、ソフトカプセル、ペーストに充填ま
たは添加して提供してもよく、また澱粉、乳糖、麦芽
糖、植物油脂粉末、カカオ脂末、ステアリン酸などの適
当な助剤を添加した後、顆粒状、粒状、錠状、ハードカ
プセルなどに成形して提供することもできる。ホスファ
チジルセリンは、特に脳内に多く存在し、脳機能維持に
関わる重要な役割を果たしているため、これを補給する
ことによって、脳機能の維持、改善及び低下防止、特に
アルツハイマー病による記憶力低下の防止及び改善、ス
トレスの緩和、ADHDの改善などに有用である。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
移反応によるホスファチジルセリン(以下PSと表記す
ることもある)高含有流動性油性組成物の製造] レシチン70質量%含有リン脂質を有機溶剤に溶解した
後、計算量の酵素と水分を加え、攪拌しながらレシチン
のホスファチジル基転移反応を行う。反応液より酵素と
水層を分離した後、PS高含有溶液を2等分し、一方の
溶液は従来の製法に従い、溶媒を蒸留してPSが50質
量%高含有粉体(見掛け比重0.30g/cm3)に仕
上げる。この粉体原料をさらに2等分し、これに同質量
のMCT(比重0.94g/cm3)とオリーブ油(比
重0.95g/cm3)をそれぞれ入れ、攪拌しながら
溶解する。最後に、減圧で脱ガスして目的のPS25質
量%含有油性組成物を製造した。もう一方の溶液は本発
明の製造方法に従い処理した。すなわち、少量を取って
測定して全リン脂質の濃度と全リン脂質中のPSの濃度
を算出した後2等分し、そのままで溶液中の全リン脂質
と同質量のMCTとオリーブ油をそれぞれ加え、減圧濃
縮して、さらに分子蒸留で脱水して目的のPS25質量
%含有油性組成物を製造した。これら油性組成物の希釈
油への溶解性(溶解性がよい:++、溶解する:+、溶
け切らない:−)、流動性(粘度の測定)、透明度(目
視により、透明性に優れる:++、透明である:+、不
透明:−)を評価した。結果を表1に示す。
てはオリーブ油を希釈油として使用した場合は、溶け切
らないという問題が生じるので使用する希釈油の種類が
制限されるうえ、得られる油性組成物の粘度が高く流動
性が低い。これに対して本発明方法の場合は、何れの評
価項目においても優れ、さらに従来法では製造すること
ができなかった不飽和脂肪酸を多く含む希釈油を用いた
場合であっても、溶解性がよく、透明性も満足で、十分
な流動性を有する目的物が得られた。
後、計算量の酵素と水分を加え、攪拌しながらレシチン
のホスファチジル基転換酵素反応を行う。反応液より酵
素と水層を分離した後、全リン脂質中のPSの濃度が4
0質量%となるPS高含有溶液を得た。この溶液を用い
て、実施例1と同じように各種希釈油(シソ油、オリー
ブ油、ドコサヘキサエン酸(DHA)含有精製魚油(脂
肪酸組成中DHA46%):DHA−46%、MCT又
はこれらの混合物)を加えて目的のPS高含有油性組成
物を製造した。これら油性組成物の溶解度、流動性、透
明度をそれぞれ4段階(優れる:4、やや優れる:3、
普通:2、許容できる程度である:1)で評価した。結
果を表2に示す。
質量%となるPS高含有溶液を得た。この溶液を用い
て、次の脱水工程において異なる水分レベルの目的のP
S高含有油性組成物を製造し、それらの溶解性、流動
性、透明度を実施例2と同様に評価した。結果は表3に
示す。
酸化防止剤として、ビタミンEを組成物中に1質量%添
加した場合と添加しない場合それぞれで、3ヶ月後それ
らの流動性を実施例2の場合と同様に評価した。結果は
表4に示す。
明方法により製造したMCTで希釈したPS高含有油性
組成物をソフトカプセル(Oval 5)に各250m
g充填した。用いたPS高含有油性組成物は、優れた流
動性を有し、充填は問題なく行うことができた。
高濃度に含有し、しかも、流動性のよい油溶性組成物を
製造することができ、例えば、そのような組成物を使用
して充填したソフトカプセルは、ホスファチジルセリン
を摂取するための健康食品、特定保健用食品として有用
である。
示す。
造工程フローチャートを示す。
らの従来法及び本発明方法による、ホスファチジルセリ
ン高含有油性組成物の製造工程フローチャートを示す。
Claims (9)
- 【請求項1】ホスファチジルセリン高含有流動性油性組
成物。 - 【請求項2】ホスファチジルセリンの含有量が全リン脂
質中20質量%以上であり、全リン脂質の含有量が全組
成中30質量%以上である、請求項1記載の組成物。 - 【請求項3】酸化防止剤を含み、その酸化防止剤の含有
量がホスファチジルセリン高含有流動性油性組成物中
0.5質量%以上である、請求項1又は2記載の組成
物。 - 【請求項4】ホスファチジルセリン高含有流動性油性組
成物を製造する方法であって、ホスファチジルセリン含
有素材からの抽出による製造方法又はレシチンを原料と
するホスファチジル基転換反応による製造方法中におけ
る濃縮工程を行う前に、その前の工程で得られているホ
スファチジルセリン高含有リン脂質の溶液に希釈油を添
加することを特徴とする、ホスファチジルセリン高含有
流動性油性組成物を製造する方法。 - 【請求項5】希釈油を、希釈油を添加した後のホスファ
チジルセリン高含有リン脂質溶液全量中15〜70質量
%となる範囲の量を添加することを特徴とする請求項4
記載の方法。 - 【請求項6】希釈油が、ココナツ油、ヤシ油、パーム
油、グレープフルーツ油及び中鎖脂肪酸トリグリセリド
のような飽和脂肪酸系油剤並びに大豆油、ごま油、シソ
油、落花生油、米胚芽油、小麦胚芽油、トウモロコシ
油、菜種油、綿実油、カボチャ種子油、オリーブ油、グ
アバ種子油、ナツメヤシ種子油、ブドウ種子油、ツバキ
種子油、ヒマワリ油、月見草種子油及びサフラワー油の
ような不飽和脂肪酸系油剤から選択されることを特徴と
する、請求項4又は5記載の方法。 - 【請求項7】請求項4に記載の製造方法において、希釈
油を添加したホスファチジルセリン含有リン脂質溶液の
濃縮の工程において、脱水処理するか又は濃縮工程の後
脱水処理することにより、ホスファチジルセリン高含有
流動性油性組成物の水分量を0.5質量%以下とする、
ホスファチジルセリン高含有流動性油性組成物の製造方
法。 - 【請求項8】請求項1〜3のいずれか記載のホスファチ
ジルセリン高含有流動性油性組成物を含む食品組成物。 - 【請求項9】健康食品又は特定保健用食品である、請求
項8記載の食品組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002114795A JP3623944B2 (ja) | 2002-04-17 | 2002-04-17 | ホスファチジルセリン高含有組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002114795A JP3623944B2 (ja) | 2002-04-17 | 2002-04-17 | ホスファチジルセリン高含有組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003304814A true JP2003304814A (ja) | 2003-10-28 |
| JP3623944B2 JP3623944B2 (ja) | 2005-02-23 |
Family
ID=29396465
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002114795A Expired - Lifetime JP3623944B2 (ja) | 2002-04-17 | 2002-04-17 | ホスファチジルセリン高含有組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3623944B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006128465A1 (en) * | 2005-05-31 | 2006-12-07 | Arla Foods Amba | Phosphatidylserine enriched milk fractions for the formulation of functional foods |
| WO2007063886A1 (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-07 | Nagase Chemtex Corporation | 多価不飽和脂肪酸含有リン脂質の製造方法及び該製造方法により得られる多価不飽和脂肪酸含有リン脂質 |
| JP2010235520A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Meiji Pharmaceutical Univ | 血管老化予防剤 |
| JP2010235490A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Fancl Corp | ホスファチジルセリン含有カプセル及びカプセル充填用ホスファチジルセリン組成物 |
| US8471002B2 (en) | 2004-10-12 | 2013-06-25 | Fonterra Co-Operative Group Limited | Beta-serum dairy products, neutral lipid-depleted and/or polar lipid-enriched dairy products, and processes for their production |
-
2002
- 2002-04-17 JP JP2002114795A patent/JP3623944B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8471002B2 (en) | 2004-10-12 | 2013-06-25 | Fonterra Co-Operative Group Limited | Beta-serum dairy products, neutral lipid-depleted and/or polar lipid-enriched dairy products, and processes for their production |
| WO2006128465A1 (en) * | 2005-05-31 | 2006-12-07 | Arla Foods Amba | Phosphatidylserine enriched milk fractions for the formulation of functional foods |
| JP2008541740A (ja) * | 2005-05-31 | 2008-11-27 | アルラ・フーズ・エイ・エム・ビィ・エイ | 機能性食品の製造のためのホスファチジルセリン富化乳画分 |
| JP2012061012A (ja) * | 2005-05-31 | 2012-03-29 | Arla Foods Amba | 機能性食品の製造のためのホスファチジルセリン富化乳画分 |
| US8231922B2 (en) | 2005-05-31 | 2012-07-31 | Arla Foods Amba | Phosphatidylserine enriched milk fractions for the formulation of functional foods |
| WO2007063886A1 (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-07 | Nagase Chemtex Corporation | 多価不飽和脂肪酸含有リン脂質の製造方法及び該製造方法により得られる多価不飽和脂肪酸含有リン脂質 |
| JP2010235520A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Meiji Pharmaceutical Univ | 血管老化予防剤 |
| JP2010235490A (ja) * | 2009-03-31 | 2010-10-21 | Fancl Corp | ホスファチジルセリン含有カプセル及びカプセル充填用ホスファチジルセリン組成物 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3623944B2 (ja) | 2005-02-23 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN1954079B (zh) | 含有作为构成要素的长链高不饱和脂肪酸的磷脂质的制造方法及其应用 | |
| KR101358008B1 (ko) | 다중불포화된 지방산-함유 오일 생성물 및 그의 용도 및제조방법 | |
| US7166311B2 (en) | Process for producing fat composition containing hydrophobic components of glycyrrhiza | |
| CA2694054C (en) | Omega-3 fatty acid fortified composition | |
| EA023523B1 (ru) | Твердые жировые композиции, содержащие полиненасыщенные жирные кислоты, и способы их получения и использования | |
| JP2021508343A (ja) | リゾホスファチジルコリン組成物 | |
| JPS6158536A (ja) | 栄養組成物 | |
| JP2019162042A (ja) | プラズマローゲン型リン脂質高含有抽出物及びその製造方法 | |
| van Nieuwenhuyzen | Production and utilization of natural phospholipids | |
| CN107429194A (zh) | 脂质组合物及其制造方法 | |
| JP2012102070A (ja) | クリル由来のリン脂質を用いて、アスタキサンチンとdah−及び/又はepa−結合したホスファチジルセリンとを含有する組成物を製造する方法、ならびにこの方法により製造された組成物 | |
| JP3623944B2 (ja) | ホスファチジルセリン高含有組成物 | |
| WO2011048160A1 (de) | Wurstwaren | |
| WO1991013957A1 (en) | Process for enrichment of fat with regard to polyunsaturated fatty acids and phospholipids, and application of such enriched fat | |
| JP2005179340A (ja) | 脂質組成物の製造方法 | |
| RU2287960C2 (ru) | Способ получения комплекса липидов и витаминов из икры рыб | |
| RU2242138C1 (ru) | Пищевой эмульсионный жировой продукт | |
| CN115916933B (zh) | 用于制备包含磷脂的无油组合物的方法 | |
| JP4190893B2 (ja) | ステロール組成物、それを含有する油脂組成物及び食品 | |
| JP4969989B2 (ja) | リン脂質組成物およびこれを含有する食品組成物、医薬品組成物、並びにその製造方法 | |
| JP7283176B2 (ja) | 調製粉乳用油脂、調製粉乳用油脂組成物、および調製粉乳 | |
| RU2242139C1 (ru) | Пищевой эмульсионный жировой продукт | |
| JP2003052305A (ja) | 肝油入り可塑性油脂組成物 | |
| JP2000083599A (ja) | 粉末およびエキス類を高濃度に含有した乳化安定性に優れたソフトカプセル剤並びにその製造方法 | |
| JP6853979B2 (ja) | プラスマローゲン含有水性液 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040409 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040427 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040625 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20040625 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20041102 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20041126 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 3623944 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071203 Year of fee payment: 3 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101203 Year of fee payment: 6 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101203 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131203 Year of fee payment: 9 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |