JP2003305794A - 真偽判別可能な積層体 - Google Patents

真偽判別可能な積層体

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和浩 樋渡
崇 ▲吉▼田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、通行券、パスポート、カー
ド等の偽造、複写、改ざんを防止する必要性のある貴重
印刷物に適用される真偽判別可能な積層体に関するもの
である。 【解決手段】 基材に、前記基材と同色、前記基材と
近似した色相のインキ及び透明インキの少なくとも1つ
以上のインキを用いてインキ盛りのある凹凸模様(A)
を印刷した第1の層(1)と、接着剤からなる第2の層
(4)と、光透過性基材に万線パターン又は網点パター
ン(3)を印刷した第3の層(2)を順次積層してなる
真偽判別可能な積層体において、前記第1の層(1)
に、前記第3の層(2)の万線パターン又は網点パター
ン(3)が印刷されている面を前記第2の層(4)で接
着されてラミネートされた真偽判別可能な積層体(5)
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通行券、パスポー
ト、カード等の偽造、複写、改ざんを防止する必要性の
ある貴重印刷物に適用される真偽判別可能な積層体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】通行券、パスポート、カード等の貴重印
刷物は、その性質上、偽造や改ざんされないことが要求
される。この改ざん防止策として、従来から、パスポー
ト、カード等は、基材の表面に文字、記号、顔写真等の
情報を施し、表面に透明なプラスチックシートを貼着し
てラミネートし、文字、記号、顔写真等の改ざん防止を
図っている。更に、貴重印刷物は、偽造されているか否
かを判別できる真偽判別技術が必要不可欠と言える。
【0003】印刷物を傾けて観察することにより潜像画
像を確認できるようにして真偽判別を行う技術は公知で
あり、凹版印刷物の画線構成を利用するもの、凹凸基材
と印刷画線を利用するもの、レンチキュラー板を利用す
るもの等が挙げられる。
【0004】画線構成を利用し潜像画像を確認できる方
法として、印刷基材上に縦横の画線で構成される画像を
凹版印刷することで印刷面を真上から観察した場合には
確認できない潜像が印刷面の角度を変えて観察すると潜
像が顕像化される方法が開示されている(特公昭56−
19273号公報参照)。
【0005】凹凸基材と印刷画線を利用し潜像画像を確
認できる方法として、印刷素材と同色又は近似した色の
各種万線模様又はレリーフ模様、及びそれら双方の模様
のいずれかの隆起した画線と、隆起した画線の色と異な
った他の有色の一定な間隔を持つ各種万線画線又は網点
画線、及びそれら双方の画線のいずれかを組み合わせる
ことによって、ある特定の方向から観察する時にのみ、
特定の文字、図柄などが認識できるようにした潜像印刷
物とその印刷方法が開示されている(特許260009
4号公報参照)。
【0006】レンチキュラー板を利用するもの、例え
ば、レンチキュラー板を用いて、観察角度を変えること
により当月、翌月のカレンダー表示を選択的に視認可能
なカレンダーとして開示されている(実開昭51−67
043号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特公昭56−1927
3号公報の方法では、印刷面を真上から見たとき印刷画
像を構成している縦横の画線構成により潜像とするデザ
インが確認されやすく、このためデザイン上何らかのカ
モフラージュを必要とする。また、万線方向からは潜像
画像が発現せず、万線に対して直角方向でしか発現しな
いめ、本物か否かを判別する効果としては低かった。特
許第2615401号は、凹凸形状を有する素材と、各
種万線画線又は網点画線との刷り合わせが難しい欠点が
あった。また、実開昭51−67043号公報はレンチ
キュラー板を用いるためコストが高く、レンチキュラー
レンズ自体に厚みがあり、製品自体に厚みが生じるた
め、薄い印刷物には不向きであり、更に、レンチキュラ
ー板は凹凸形状を有するため、変形しやすく、破損する
恐れがあった。
【0008】以上のことから、本発明は前述した問題点
を解決することを目的としたもので、真偽判別可能な積
層体に対して垂直方向から観察した場合、インキの盛り
のある凹凸模様は確認できないが、斜めから観察した場
合、白色光を照射して観察した場合、エネルギー線を照
射して観察した場合等に凹凸模様が視認できるため誰で
も容易に真偽判別することが可能である。
【0009】本発明は画線構成を利用して潜像画像を形
成することなく、基材に印刷を行うことで凹凸を付与し
潜像画像を形成するため、デザインの制限を受けること
なく、レンチキュラーレンズを用いることなく、薄い製
品にも対応でき、デザイン上、異なる複数の観察方向に
より潜像画像を出現させることが可能であり、真偽判別
装置等を用いることなく誰でもその場で真偽判別するこ
とができる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材に、前記
基材と同色、前記基材と近似した色相のインキ及び透明
インキの少なくとも1つ以上のインキを用いてインキ盛
りのある凹凸模様を印刷した第1の層と、接着剤からな
る第2の層と、光透過性基材に万線パターン又は網点パ
ターンを印刷した第3の層を順次積層してなる真偽判別
可能な積層体において、前記第1の層に、前記第3の層
の万線パターン又は網点パターンが印刷されている面を
前記第2の層で接着されてラミネートされた真偽判別可
能な積層体であって、前記真偽判別可能な積層体に対し
て垂直方向から観察した場合、前記凹凸模様は確認でき
ないが、斜めから観察した場合又は白色光を照射して観
察した場合に、前記凹凸模様が視認されることを特徴と
する真偽判別可能な積層体である。
【0011】また、本発明は、基材に、前記基材と同
色、前記基材と近似した色相のインキ及び透明インキの
少なくとも1つ以上のインキを用いてインキ盛りのある
凹凸模様を印刷した第1の層と、接着剤からなる第2の
層と、光透過性基材に万線パターン又は網点パターンを
印刷した第3の層を順次積層してなる真偽判別可能な積
層体において、前記第1の層の凹凸模様を有する領域に
有色インキで印刷した隠蔽模様を有し、前記隠蔽模様を
有した第1の層に、前記第3の層の万線パターン又は網
点パターンが印刷されている面を前記第2の層で接着さ
れてラミネートされた真偽判別可能な積層体であって、
前記真偽判別可能な積層体に対して垂直方向から観察し
た場合、前記凹凸模様は確認できないが、前記有色イン
キと同色又は近似した色相の光を照射して観察した場合
に、前記凹凸模様が視認されることを特徴とする真偽判
別可能な積層体である。
【0012】また、本発明は、基材に、前記基材と同
色、前記基材と近似した色相のインキ及び透明インキの
少なくとも1つ以上のインキを用いてインキ盛りのある
凹凸模様を印刷した第1の層と、接着剤からなる第2の
層と、光透過性基材に万線パターン又は網点パターンを
印刷した第3の層を順次積層してなる真偽判別可能な積
層体において、前記第1の層の凹凸模様を有する領域に
有色蛍光インキで印刷した隠蔽模様及び前記有色蛍光イ
ンキとエネルギー線照射時に同色又は近似した色相で発
光する無色蛍光インキで印刷したベタ模様を有し、前記
隠蔽模様及び前記ベタ模様を有した第1の層に、前記第
3の層の万線パターン又は網点パターンが印刷されてい
る面を前記第2の層で接着されてラミネートされた真偽
判別可能な積層体であって、前記真偽判別可能な積層体
に対して垂直方向から観察した場合、前記凹凸模様は確
認できないが、エネルギー線を照射して観察した場合
に、前記凹凸模様が視認されることを特徴とする真偽判
別可能な積層体である。
【0013】また、本発明の凹凸模様は文字、数字、記
号及び絵柄の少なくとも一つ以上であることを特徴とす
る真偽判別可能な積層体である。
【0014】また、本発明の前記凹凸模様は凹版印刷、
孔版印刷で作製することを特徴とする真偽判別可能な積
層体である。
【0015】また、本発明の前記光透過性基材に印刷し
たの万線パターンは、1インチ当たり150から300
本の万線パターンであることを特徴とする真偽判別可能
な積層体である。
【0016】また、本発明の前記光透過性基材に印刷し
た網点パターンはスクリーン線数が150線から300
線の範囲で、網点面積率が30%〜70%であることを特
徴とする真偽判別可能な積層体である。
【0017】
【発明の実施の形態】図1に本発明の基本原理を示す。
図1(a)に凹版印刷等によって「A」のインキ盛りの
ある凹凸模様Aを作製した凹凸模様入り基材1を示す。
図1(b)に万線パターン(網点パターンでも良い)3
を印刷した光透過性基材2を示す。図1(c)、図1
(d)に示すように凹凸模様入り基材1に、光透過性基
材2の万線パターン3が印刷されている面を接着層4に
よってラミネートされた真偽判別可能な積層体5を示
す。図1(c)は凹凸模様入り基材1の全面に光透過性
基材2がラミネートされており、図1(d)は凹凸模様
入り基材1の凹凸模様Aの領域に光透過性基材2がラミ
ネートされている。図1(c)、図1(d)のどちらの
場合においても本発明の効果を奏することができる。真
偽判別可能な積層体5は通常光(太陽光等の日常の光)
により、凹凸模様入り基材1に凹版印刷等によって設け
た凹凸模様Aの凸になっている部分の周辺では光透過性
基材2の万線パターン3による影6が発生する。
【0018】図2に示すように真偽判別可能な積層体5
に対して垂直方向から観察した場合、凹凸模様入り基材
に設けた凹凸模様は光透過性基材2に印刷された万線パ
ターン3によりカモフラージュされて確認できない。ま
た、真偽判別可能な積層体5に対して垂直方向から観察
しているため、凹凸模様入り基材に凹版印刷等によって
設けたの凹凸模様Aの凸状の部分では光透過性基材の万
線パターン3による影の影響を受けることがない。つま
り、垂直方向から観察した場合、光透過性基材2に設け
た万線パターン3のみが確認される。
【0019】図3に示すように、真偽判別可能な積層体
5を斜めから観察した場合又は白色光を斜めから照射し
て観察した場合に、凹凸模様入り基材1に凹版印刷等に
よって設けたの凸状の凹凸模様Aの周辺では光透過性基
材2の万線パターン3による影6が、光透過性基材2の
非画線部7より観察できるため、光透過性基材2の万線
パターン3による影6が確認でき、非画線部7の領域は
凹凸模様Aに比較して暗く確認でき、凹凸模様である
「A」が確認できるようになる。図3(a)は真偽判別
可能な積層体に対して斜めから観察した場合の図であ
り、図3(b)は真偽判別可能な積層体に斜めから白色
光を照射して真上から観察した場合の図である。
【0020】しかし、光透過性基材に付与されたパター
ンが万線パターンの場合、照明方向及び観察方向の両方
が万線の方向もしくは真上である場合、もしくは全く同
じである場合、発生した影を確認できないため、凹凸模
様「A」が確認できないが、それ以外の条件で有れば照
明方向及び観察方向は任意でよい。また、光透過性基材
に付与されたパターンが網点パターンの場合、照明方向
及び観察方向が全く同じである場合をのぞいて、照明方
向及び観察方向は任意でよい。
【0021】本発明に用いる光透過性基材はプラスチッ
ク、ラミネートフィルム等であればよく、光透過性基材
に付与する模様は上記の万線パターンの場合、線の数は
1インチあたり150〜300本程度の本数があれば凹
凸模様を確認することができる。ほかには、網点パター
ンでも同様の効果を得ることができる。網点パターンの
場合、線数が150〜300線で、網点面積率が30%
〜70%であれば、凹凸模様を確認することができる。
網点形状においては、特に限定されることなく、スクエ
アドット、チェーンドット、ラウンドドット、特殊網点
等を使用することができる。また、万線形状は、特に限
定されることなく、平行万線、波万線等を使用すること
ができる。また、光透過性基材に付与する各パターンは
影を発生させるための高い、不透明度を有していればよ
く、不透明度が高ければ、黒以外の白等も可能であり、
特に限定されるものではない。
【0022】また、図4のように凹版印刷等によって
「A」のインキ盛りのある凹凸模様Aを作製した凹凸模
様入り基材1の凹凸模様Aを施した領域に隠蔽模様8を
施すことによって、凹凸模様Aの秘匿性を向上させるこ
とができる。図4では隠蔽模様8は凹凸模様A及び凹凸
模様Aの周辺領域に印刷しているが凹凸模様入り基材の
全面に隠蔽模様8を設けてもよい。請求項2記載の凹凸
模様を有する領域とは、凹凸模様Aの領域、凹凸模様A
及び凹凸模様Aの周辺領域、凹凸模様Aを有する凹凸模
様入り基材の全面の領域を示す。有色インキを用いて隠
蔽模様8を施し、万線パターン又は印刷パターンを印刷
した光透過性基材2を積層させて、白色光を照射する場
合、凹凸模様Aの視認性を阻害させるため、有色インキ
と同色又は近似した色相の光(白色光を色フィルターに
通したり、発光ダイオードを用いる)を照射すること
で、隠蔽模様8による凹凸模様Aの視認性の低下を抑え
ることができる。本発明の隠蔽模様8は特に限定される
ことなく彩紋模様、微小文字、ベタ、通常の絵柄を用い
ることができる。また、本発明の有色インキは、特に限
定されないが、黒インキを用いる場合、印刷絵柄はベタ
を用いると本発明の効果を得ることができない。
【0023】また、図5のように印刷模様を有色蛍光イ
ンキによる隠蔽模様8と、紫外線等のエネルギー線を照
射したときに、有色蛍光インキと同色又は近似した色相
に発色をする無色蛍光インキにより、凹凸模様の全面に
わたるベタ模様9にすることによって、紫外線等のエネ
ルギー線を照射したときに、有色蛍光インキによる模様
を見えなくすることによって、凹凸模様Aのみを視認さ
せることができる。なお、紫外線等照射時に同色又は近
似した色相に発色するのであれば、有色蛍光インキは複
数色を同一領域に用いてもかまわない。図5では隠蔽模
様8及びベタ模様9は凹凸模様A及び凹凸模様Aの周辺
領域に印刷しているが凹凸模様入り基材の全面に隠蔽模
様8及びベタ模様9を設けてもよい。請求項3記載の凹
凸模様を有する領域とは、凹凸模様Aの領域、凹凸模様
A及び凹凸模様Aの周辺領域、凹凸模様Aを有する凹凸
模様入り基材の全面の領域を示す。
【0024】本発明の凹凸模様は、凹版印刷の他に、ス
クリーン印刷などの孔版印刷を用いて付与してもよい。
また、凹凸の高さは5ミクロン程度以上あれば判別は可
能である。また、基材には付与された凹凸を阻害しない
程度の平滑性があればよい。また、凹凸模様は文字、記
号、絵柄にすることにより真偽判別効果が向上する。
【0025】本発明の凹凸模様入り基材は、紙葉類、フ
ィルム、プラスチック、金属等を利用することができ
る。
【0026】また、本発明は凹凸模様入り基材と光透過
性基材を積層させるために、凹凸模様入り基材と光透過
性基材の間に接着層を設ける必要がある。
【0027】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明の内容は、これらの実施例の範囲に限
定されるものではない。
【0028】(実施例1)基材に凹凸を付与するために、
基材と同色の凹版インキを作製し、凹版印刷を行うこと
で凸状の模様を付与した。光を透過できるフィルムの表
面に150線の平行万線を印刷し、基材の凸状の模様が
付与されている場所に、フィルムの平行万線がある面を
接着剤により密着させ、フィルムを積層し、真偽判別可
能な積層体を作製した。真偽判別可能な積層体に対して
垂直方向から観察した場合、凸状の模様は確認できなか
ったが、斜め方向から観察した場合に凸状の模様が確認
することができた。また、フィルムを積層した面に白色
光(この実施例では懐中電灯を利用した)を照射して観察
することによって凸状の模様が確認できた。また、正面
から白色光を照射して観察しても凸状の模様が確認する
ことができた。
【0029】(実施例2)基材に凹凸を付与するために、
基材と同色の孔版インキを作製し、孔版印刷を行うこと
で凸状の模様を付与した。凸状の模様の視認性を低下さ
せるために、凸状の模様に重なるように、可視光下で観
察すると赤色で、紫外線下で観察すると同様の赤色に発
光する有色蛍光インキを用いた隠蔽模様をオフセット印
刷にて行い、また、可視光下では無色透明で、紫外線下
で観察すると有色蛍光インキと同色の赤に発光する無色
蛍光インキを同一領域に全面を覆うようにベタ模様をオ
フセット印刷で印刷した。光を透過できるフィルムの表
面に150線の平行万線を印刷し、基材の凸状の模様が
付与されている場所に、フィルムの平行万線がある面を
接着剤により密着させ、フィルムを積層し、真偽判別可
能な積層体を作製した。真偽判別可能な積層体に対して
垂直方向から観察した場合、凸状の模様は確認できなか
ったが、紫外線を照射し、観察することによって、ベタ
模様が赤色に発光し、赤色の有色蛍光インキで印刷した
隠蔽模様と同色となったために、隠蔽模様の視認が困難
になったために、凸状の模様のみが確認できた。
【0030】(実施例3)基材に凹凸を付与するために、
透明の凹版インキを作製し、凹版印刷を行うことで、凸
状の模様を付与した。凸状の模様の視認性を低下させる
ために、凸状の模様に重なるように、通常の赤色の有色
インキで隠蔽模様の印刷を行った。光を透過できるフィ
ルムの表面に150線の平行万線を印刷し、基材の凸状
の模様が付与されている場所に、フィルムの平行万線が
ある面を接着剤により密着させ、フィルムを積層し、真
偽判別可能な積層体を作製した。真偽判別可能な積層体
に対して垂直方向から観察した場合、凸状の模様は確認
できなかったが、隠蔽模様を印刷した有色インキと同色
の赤色のフィルターを通した光を照射し、観察すること
によって、赤色の光源を照射したことにより、赤色の有
色蛍光インキで印刷した隠蔽模様と同色となったため
に、隠蔽模様の視認が困難になったために、凸状の模様
のみが確認できた。
【0031】以上、本発明の実施例に基づいて説明した
が、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、特
許請求の範囲記載における技術的思想の範囲内であれ
ば、その他のいろいろな実施の形態が考えられる。
【0032】
【発明の効果】本発明は、真偽判別可能な積層体に対し
て垂直方向から観察した場合、インキ盛りのある凹凸模
様は確認できないが、斜めから観察した場合、白色光を
照射して観察した場合、エネルギー線を照射して観察し
た場合等に凹凸模様が視認できるため誰でも容易に真偽
判別することが可能であるため、通行券、パスポート、
カード等の偽造、複写、改ざんを防止する必要性のある
貴重印刷物に適用することができる。
【0033】また、凹凸模様を有する領域に凹凸模様と
は異なった模様の印刷を行って凹凸模様の形状を識別す
る事が難しい場合であっても容易に凹凸模様の形状のみ
を識別することが可能となる。
【0034】また、本発明は、基材に設けた凹凸模様と
光透過性基材に印刷した万線パターン又は網点パターン
の刷り合わせが必要としないため容易に作製でき、光透
過性基材に印刷した万線パターン又は網点パターンの影
が凹凸模様の凹部分に写り、光透過性基材に印刷した万
線パターン又は網点パターンの非画線領域から凹凸模様
が認識できるためデザイン上の制約も受けることがな
い。また、本発明の真偽判別可能な積層体は判別装置を
用いる必要がないため、判別装置のコスト、設置スペー
ス等を抑えることができる。
【0035】本発明は画線構成を利用して潜像画像を形
成することなく、基材に凹凸により潜像画像を形成する
ためデザインの制限を受けることなく、レンチキュラー
レンズを用いることなく、薄い製品にも対応でき、デザ
イン上、異なる複数の観察方向により潜像画像を出現さ
せることが可能であり、真偽判別装置等を用いずに誰で
もその場で真偽判別することができる。
【0036】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本原理を示す図である。
【図2】本発明における真偽判別可能な積層体を垂直方
向から観察した場合を示す図である。
【図3】本発明における真偽判別可能な積層体を斜めか
ら観察した場合又は白色光を照射して観察した場合を示
す図である。
【図4】本発明における有色インキによる隠蔽模様を示
す図である。
【図5】本発明における蛍光インキを用いた隠蔽模様を
示す図である。
【符号の説明】
1 凹凸模様入り基材 2 光透過性基材 3 万線パターン又は網点パターン 4 接着層 5 真偽判別可能な積層体 6 影 7 非画線部 8 隠蔽模様 9 ベタ模様
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 HA02 HA05 HB02 HB03 HB09 JB15 JB25 KA40 LA24 2H113 AA06 CA37 CA39 3E041 AA01 BA09 BA11 BB03 BB04 DB01 4F100 AK01B AK01C AR00B AT00A BA03 BA10A BA10C CB00B CC00A DD07A GB71 HB00A HB06C HB21A HB31A HB31C JL11B JN01C

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材に、前記基材と同色、前記基材と近
    似した色相のインキ及び透明インキの少なくとも1つ以
    上のインキを用いてインキ盛りのある凹凸模様を印刷し
    た第1の層と、接着剤からなる第2の層と、光透過性基
    材に万線パターン又は網点パターンを印刷した第3の層
    を順次積層してなる真偽判別可能な積層体において、 前記第1の層に、前記第3の層の万線パターン又は網点
    パターンが印刷されている面を前記第2の層で接着され
    てラミネートされた真偽判別可能な積層体であって、 前記真偽判別可能な積層体に対して垂直方向から観察し
    た場合、前記凹凸模様は確認できないが、斜めから観察
    した場合又は白色光を照射して観察した場合に、前記凹
    凸模様が視認されることを特徴とする真偽判別可能な積
    層体。
  2. 【請求項2】 基材に、前記基材と同色、前記基材と近
    似した色相のインキ及び透明インキの少なくとも1つ以
    上のインキを用いてインキ盛りのある凹凸模様を印刷し
    た第1の層と、接着剤からなる第2の層と、光透過性基
    材に万線パターン又は網点パターンを印刷した第3の層
    を順次積層してなる真偽判別可能な積層体において、 前記第1の層の凹凸模様を有する領域に有色インキで印
    刷した隠蔽模様を有し、前記隠蔽模様を有した第1の層
    に、前記第3の層の万線パターン又は網点パターンが印
    刷されている面を前記第2の層で接着されてラミネート
    された真偽判別可能な積層体であって、 前記真偽判別可能な積層体に対して垂直方向から観察し
    た場合、前記凹凸模様は確認できないが、前記有色イン
    キと同色又は近似した色相の光を照射して観察した場合
    に、前記凹凸模様が視認されることを特徴とする真偽判
    別可能な積層体。
  3. 【請求項3】 基材に、前記基材と同色、前記基材と近
    似した色相のインキ及び透明インキの少なくとも1つ以
    上のインキを用いてインキ盛りのある凹凸模様を印刷し
    た第1の層と、接着剤からなる第2の層と、光透過性基
    材に万線パターン又は網点パターンを印刷した第3の層
    を順次積層してなる真偽判別可能な積層体において、 前記第1の層の凹凸模様を有する領域に有色蛍光インキ
    で印刷した隠蔽模様及び前記有色蛍光インキとエネルギ
    ー線照射時に同色又は近似した色相で発光する無色蛍光
    インキで印刷したベタ模様を有し、前記隠蔽模様及び前
    記ベタ模様を有した第1の層に、前記第3の層の万線パ
    ターン又は網点パターンが印刷されている面を前記第2
    の層で接着されてラミネートされた真偽判別可能な積層
    体であって、 前記真偽判別可能な積層体に対して垂直方向から観察し
    た場合、前記凹凸模様は確認できないが、エネルギー線
    を照射して観察した場合に、前記凹凸模様が視認される
    ことを特徴とする真偽判別可能な積層体。
  4. 【請求項4】 前記凹凸模様は文字、数字、記号及び絵
    柄の少なくとも一つ以上であることを特徴とする請求項
    1、2又は3記載の真偽判別可能な積層体。
  5. 【請求項5】 前記凹凸模様は凹版印刷、孔版印刷で作
    製することを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の
    真偽判別可能な積層体。
  6. 【請求項6】 前記光透過性基材に印刷したの万線パタ
    ーンは1インチ当たり150から300本の万線パター
    ンであることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5
    記載の真偽判別可能な積層体。
  7. 【請求項7】 前記光透過性基材に印刷した網点パター
    ンはスクリーン線数が150線から300線の範囲で、
    網点面積率が30%〜70%であることを特徴とする請求
    項1、2、3、4又は5記載の真偽判別可能な積層体。
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