JP2003307568A - X線センサ信号処理回路及びx線センサ信号処理方法 - Google Patents

X線センサ信号処理回路及びx線センサ信号処理方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】X線センサ信号処理回路のハード構成を簡単化
し、且つ、X線センサにおいて発生する暗電流を除去
し、かつ入射フォトン数が少ない場合でもX線の平均フ
ォトン数に比例した正確な値を求めることができるX線
センサ信号処理回路及びX線センサ信号処理方法を提供
することにある。 【解決手段】加速器から出射されて被試験体を透過した
パルス状のX線を検出するX線センサの出力信号を処理
するX線センサ信号処理回路において、一端が前記X線
センサに接続され他端が接地された第1の抵抗と、前記
X線センサと前記第1の抵抗の接続点に一端が接続され
た第1のコンデンサと、前記第1のコンデンサの他端に
反転入力が接続されたOPアンプと、前記OPアンプに
並列に接続された第2の抵抗及び第2のコンデンサとを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線センサ信号処
理回路及びX線センサ信号処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、金属製部品や装置の内部欠陥など
を非破壊で検査するために、高エネルギー(1MeV以
上)のX線パルスを用いた工業用のX線CT装置が開発
されており、また、より大きな被試験体を高解像度で検
査するために更なる研究開発が進められている。
【0003】X線CT装置については「H.Miyai, et a
l.“A High Energy X-Ray ComputedTomography Using S
ilicon Semiconductor Detectors”,1996 Nuclear Sci
enceSymposium Conference Record, Vol.2, p816-p821,
Nov.2-9 1996, Anaheim, CA, USA (1997)」(以下、第
1従来技術という)に記載されている。この第1従来技
術に示された、X線センサの出力信号を処理する信号処
理回路について図9を用いて説明する。
【0004】図9に示す信号処理回路1において、半導
体センサ(X線センサ)21〜2nは初段回路90〜9
nに接続されている。X線CT装置用の半導体センサ
は、高エネルギーのX線パルスを効率よく検出するため
に短冊形で寸法が大きく(例えば、3×40×0.4m
m)、必然的に数十nAレベルの大きな暗電流を生じる。
初段回路90において、コンデンサ114は、電圧増幅
器が暗電流による直流電圧を増幅しないように、半導体
センサ21を交流結合するためのものである。X線が半
導体センサ21に入射すると、センサ内部に電荷が発生
するため、抵抗113に電流が流れる。そのときに発生す
る電圧変化を2段の電圧増幅器92,91で増幅し、サ
ンプルホールドアンプ94でホールドして後段の装置に
出力する。
【0005】
【特許文献1】特開昭58−15847号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図10(a)は第1従
来技術の半導体センサ21の出力を、図10(b)は第
1従来技術のサンプルホールドアンプ94の出力をそれ
ぞれ示す。X線パルスはパルス幅Twで出力されるの
で、被試験体が無いか又は透過した被試験体の厚さが薄
い場合、図10(a)に示すように、X線センサの出力
はX線パルスの線量に比例した方形波の出力101(実
線)となる。従って、サンプルホールドアンプ94の出
力は図10(b)に示すように、最初の立ち上がり部分
を除いて単位時間当たりの平均フォトン数に比例した出
力103が得られる。
【0007】一方、X線パルスが厚い被試験体を透過し
た場合、X線パルスは被試験体で減衰されて半導体セン
サ21に入射するため、被試験体が設置されていない場
合と比べて、入射するフォトン数は最小で4桁程度小さ
くなる。図10(a)の出力102は、被試験体が厚
く、入射フォトン数が少ない場合の半導体センサ21の
出力例を示す。図10(a)に示されるように、半導体
センサ21の出力は一定の値にはならず、フォトンが入
射した時にのみ出力波高が高くなるような波形とにな
る。この場合、図10(b)に出力104として示され
るように、サンプルホールドアンプ94の出力も一定に
はならず、ホールドした値が必ずしも単位時間当たりの
平均フォトン数に比例した電圧にはならない。このよう
に、第1従来技術には、入射フォトン数が少ない場合に
単位時間当たりの平均フォトン数に比例した電圧が得ら
れないという問題点がある。
【0008】入射フォトン数が少ない場合でも平均フォ
トン数に比例した電圧を得るための技術については、特
開昭58−15847号公報(以下、第2従来技術とい
う)に記載されている。この第2従来技術は、医療用の
X線断層撮影装置において、X線センサの出力信号から
コンデンサによって直流成分を除去し、その結果得られ
る揺らぎ成分を2乗平均することによって平均フォトン
数に比例した電圧を得ることを記載している。この手法
は、2乗平均電圧法、或いはキャンベル法と呼ばれてい
る。
【0009】そこで、この第2従来技術を第1従来技術
に適用した場合を想定する。一般的に、第1従来技術が
対象としている工業用のX線CT装置は、第2従来技術
が対象としている医療用のX線断層撮影装置と比較し
て、使用するX線パルスのパルス幅が小さく(5μs程
度)設定されるが、このようにパルス幅の小さいパルス
はコンデンサでは除去することができない。従って、第
1従来技術が対象としている工業用X線CT装置に第2
従来技術を適用したとしても、コンデンサによって揺ら
ぎ成分だけを取り出すことはできない。2乗平均電圧法
は、揺らぎ成分だけを取り出さなければ、平均フォトン
数に比例した電圧を正確に求めることができないため、
上述のように第1従来技術に第2従来技術を適用したと
しても、平均フォトン数に比例した電圧を正確に求める
ことができない。
【0010】本発明の目的は、X線センサ信号処理回路
のハード構成を簡単化し、且つ、X線センサにおいて発
生する暗電流を除去し、かつ入射フォトン数が少ない場
合でもX線の平均フォトン数に比例した正確な値を求め
ることができるX線センサ信号処理回路及びX線センサ
信号処理方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、加速器
から出射されて被試験体を透過したパルス状のX線を検
出するX線センサの出力信号を処理するX線センサ信号
処理回路において、一端が前記X線センサに接続され他
端が接地された第1の抵抗と、前記X線センサと前記第
1の抵抗の接続点に一端が接続された第1のコンデンサ
と、前記第1のコンデンサの他端に反転入力が接続され
たOPアンプと、前記OPアンプに並列に接続された第
2の抵抗及び第2のコンデンサとを備えたことにある。
【0012】本発明によれば、X線センサ信号処理回路
のハード構成を簡単化し、且つ、X線センサにおいて発
生する暗電流を除去し、かつ入射フォトン数が少ない場
合でもX線の平均フォトン数に比例した正確な値を求め
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
例を詳細に説明する。
【0014】(実施例1)本発明の好適な一実施例であ
るX線センサ信号処理回路を図1に示す。また、図1の
X線センサ信号処理回路を用いたX線CT装置を図2に
示す。
【0015】はじめに、図2を用いてX線CT装置によ
る被破壊検査について説明する。なお、図2(a)は側
面から見たX線CT装置を示し、図2(b)は上方から
見たX線CT装置を示す。図2(a)において、まずC
T制御装置9が加速器4に対してX線パルス出射指令を
出力する。また、CT制御装置9は、X線パルス出射指
令を出力するのと同時に、信号処理回路(X線センサ信
号処理回路)1に対してX線パルス出射開始信号を出力
する。加速器4はX線パルス出射指令が入力されると、
ライナック41によってイオンビームを加速して出射
し、そのイオンビームをターゲット42に照射すること
により扇状(放射状)で高エネルギー(1MeV以上)
のX線を発生させる。発生させたX線は、コリメータ4
3を通して加速器4から出射される。なお、X線はパル
ス幅5μsの短いパルスで加速器4から出射されるが、
X線のエネルギー及びパルス幅の制御は、ターゲット4
2に照射するイオンビームのエネルギー及びパルス幅を
ライナック41により制御することで行われる。
【0016】加速器4から出射されたX線パルスは、ス
キャナ6上に配置された被試験体5に照射され、被試験
体5を透過する。図示しないが、スキャナ6にはCT制
御装置9より制御信号が入力されており、スキャナ6は
その制御信号に応じて回転や上下動を行う。スキャナ6
の回転・上下動によって、被試験体5には任意の箇所に
対して様々な方向からX線パルスが複数回照射される。
被試験体5を透過したX線パルスは、コリメータ7を通
り、一列に並べられた半導体センサ(X線センサ)21
〜2nに入射される。半導体センサ21〜2nにおい
て、pn接合部の空乏層にX線が入射すると多数の電子
・正孔ペアが生じ、電流が流れる。信号処理回路1は、
半導体センサ21〜2nに生じた電流に応じたセンサ出
力データを出力する。信号処理回路1の動作については
後述する。
【0017】データ送受信回路3は、信号処理回路1か
ら出力されたセンサ出力データを入力し、そのセンサ出
力データをCT制御装置9に出力する。なお、データ送
受信回路3とCT制御装置9との間には遮蔽壁8がある
ため、両者間のデータの伝送は遮蔽壁8を貫通するケー
ブルを介して行われる。なお、加速器4及びスキャナ6
とCT制御装置9の間のデータ伝送も同様である。CT
制御装置9は、入力されたセンサ出力データを用いて被
試験体5の断面の透視画像を再構成し、表示装置10に
表示させる。
【0018】以上のようにして、被試験体5の断面の透
視画像が得られる。
【0019】次に、図1を用いて信号処理回路1につい
て説明する。図1において、半導体センサ21〜2n
は、各々初段回路111〜11nに接続される。なお、
初段回路112(図示しない)〜11nは初段回路11
1と同じ構成であるので、ここでは初段回路111につ
いてのみ説明する。
【0020】初段回路111において、半導体センサ2
1の一端には、半導体センサ21に逆バイアスをかける
向きでバイアス電源118が接続され、他端には抵抗1
19が接続される。なお、抵抗119の他端は接地され
ている。また、半導体センサ21と抵抗119の接続部
にはコンデンサ114が接続される。コンデンサ114の
他端は、OPアンプ115の反転入力に接続され、OP
アンプ115には並列に抵抗116及びコンデンサ11
7が接続される。OPアンプ115,抵抗116及びコン
デンサ117は積分回路を構成している。以下、OPア
ンプ115,抵抗116及びコンデンサ117をまとめ
て積分器という。初段回路111は以上のように構成さ
れる。
【0021】従来の技術で述べたように、半導体センサ
21では数十nA程度の暗電流が発生する。しかし、こ
の暗電流は直流成分であるため、コンデンサ114を通
して積分器側に流れ込むことはなく、抵抗119の方へ
流れる。初段回路111ではこのようにして暗電流が除
去される。
【0022】半導体センサ21がX線パルスを検出した
場合、X線パルスはパルス幅が5μsとなっているの
で、半導体センサ21の出力電流の周波数帯域は数十k
Hz以上となり、そのため、その出力電流はコンデンサ
114を通過して積分器側に流れ込む。OPアンプ11
5の反転入力はイマジナリショートであるので、出力電
流は抵抗116にはほとんど流れずにコンデンサ117
に流れ込み、コンデンサ117において電荷が蓄積され
る。半導体センサ21におけるX線パルスの検出が終わ
ると、半導体センサ21からの出力電流は直流成分の暗
電流のみとなるので、コンデンサ117に蓄積された電
荷が、抵抗116とコンデンサ117で決まる時定数に
従って放電(減衰)していく。なお、抵抗116の抵抗
値R及びコンデンサ117のキャパシタンスCの決定方
法、つまり時定数の決定方法については後述する。
【0023】図3(a)は半導体センサ21の出力電流
波形を示し、図3(b)はOPアンプ114,抵抗11
5及びコンデンサ116からなる積分器の出力電圧波形
を示す。図3(a)において、出力波形31(実線)
は、被試験体5を透過しなかったX線パルスが入射した
場合の半導体センサ21の出力波形を示し、一方の出力
波形32は、被試験体5の厚い部分を透過したために半
導体センサ21に入射するX線パルスの入射フォトン数
が数個程度まで低下した場合の半導体センサ21の出力
波形を示す。従来の技術で説明したように、X線パルス
が被試験体5を透過しなかった場合には、半導体センサ
21の出力波形はX線パルスの線量に比例した方形波と
なり、X線パルスが被試験体5の厚い部分を透過した場
合には、フォトンが入射した時にのみ出力波高が高くな
るような出力波形になる。
【0024】これに対する積分器出力は、図3(b)に
示すように、X線パルスが被試験体5を透過しなかった
場合には、半導体センサ21から電流が出力されている
間ほぼ直線的に増加し、その後、徐々に放電していく
(出力33:実線)。一方、X線パルスが被試験体5の
厚い部分を透過した場合には、半導体センサ21の出力
が積分され、入射したフォトン数に比例した電圧が得ら
れる。つまり、X線パルスが被試験体5の厚い部分を透
過した場合に半導体センサ21の出力波形が時間と共に
変化したとしても、本実施例では積分器を用いた積分値
を求めるため、入射したフォトン数に比例した電圧を得
ることができる。
【0025】このように本実施例の初段回路111によ
れば、X線パルスが被試験体5を透過したか否かにかか
わらず、X線の平均フォトン数に比例した電圧を正確に
求めることができる。また、本実施例において積分器
は、第1従来技術のサンプルホールドアンプの役割を兼
ねているため、本実施例ではサンプルホールドアンプを
設ける必要がない。更に、本実施例では、X線パルスに
より生じる電荷は全てコンデンサ117に蓄積されるた
め、X線パルス照射終了後に半導体センサ21やコンデ
ンサ114のバイアス状態は即座に定常状態に復帰す
る。よって、リセットスイッチを設ける必要がない。こ
のように本実施例の初段回路111によれば、ハード構
成を簡単化することができる。なお、前述したように、
初段回路112〜11nについても初段回路111と同様
である。
【0026】初段回路111〜11nの出力端(積分器
の出力端)は、マルチプレクサ13のスイッチ131〜
13nに各々接続される。制御回路12は、X線パルス
の照射開始から10μs後にスイッチ131に対して
「閉」指令を出力する。なお、制御回路12には、CT
制御装置9から出力されたX線パルス出射開始信号がデ
ータ送受信回路3及びバス17を介して入力されるの
で、制御回路12はX線パルス出射開始信号が入力され
たときに照射が開始されたとして、その10μs後に
「閉」指令を出力する。「閉」指令を受けたスイッチ1
31は閉じられ、初段回路111の出力信号はADコン
バータ14に出力される。制御回路12は、スイッチ1
31〜13nが5μsおきに順番に閉じるように「開」
指令及び「閉」指令を出力する。
【0027】次に、制御回路12は、ADコンバータ1
4に対してAD変換指令を出力する。AD変換指令が入
力されたADコンバータ14は、初段回路111の出力
信号をディジタルの出力信号にAD変換する。AD変換
により得られた出力信号は、制御回路12により、バス
17を介してメモリ15に記憶される。なお、メモリ1
5には、予め半導体センサ21〜2n(初段回路111
〜11n)の各々に対応した格納領域が設けられてお
り、上記出力信号は半導体センサ21に対応した格納領
域に記憶される。
【0028】続いて、制御回路12は、X線パルスの照
射開始から15μs後、すなわちスイッチ131に対し
て「閉」指令を出力してから5μs後に、スイッチ13
1に対して「開」指令を出力すると共にスイッチ132
に対して「閉」指令を出力する。「開」指令を受けたス
イッチ131は開き、「閉」指令を受けたスイッチ13
2は閉じる。スイッチ132が閉じられたことにより、
初段回路112の出力信号がADコンバータ14に出力
される。次に、制御回路12は、ADコンバータ14に
対してAD変換指令を出力し、ADコンバータ14は初
段回路112の出力信号をディジタルの出力信号にAD
変換する。AD変換により得られた出力信号は、制御回
路12によりバス17を介してメモリ15の半導体セン
サ22に対応する格納領域に記憶される。
【0029】以下、初段回路113〜11nに対しても
初段回路111,112と同様の処理が行われる。
【0030】ここで、初段回路111〜11nの出力信
号は、X線パルスの照射が終了してから一定時間経過し
た時点での出力信号であり、X線パルス照射終了直後の
出力信号よりも小さな値となる。つまり、初段回路11
1〜11nの各積分器の出力電圧は、前述のように、抵
抗116の抵抗値Rとコンデンサ117のキャパシタン
スCとの積で決まる時定数で減衰するため、時間と共に
その値が小さくなっていく。そこで、本実施例では、メ
モリ15に記憶された出力信号を補正してX線パルス照
射終了直後の出力信号を求める。
【0031】X線パルス照射終了直後の出力信号値V0
は(数1)で表わされる。
【0032】
【数1】 V0=V(t)×exp(t/τ) …(数1) ここで、t:X線パルス照射終了直後からの時間、V
(t):時間tにおける出力信号値、τ:時定数であ
る。初段回路111の場合、X線パルス照射終了直後か
ら出力信号を測定するまでの時間は5μsであるため、
t=5μsとなる。なお、前述のようにスイッチ131
〜13nは5μs毎に閉じられるので、初段回路112
の場合はt=10μs、初段回路113の場合はt=1
5μs,…、というように、各初段回路111〜11n
に対するtは予め求めることができる。また、時定数τ
も、抵抗116の抵抗値Rとコンデンサ117のキャパ
シタンスCとの乗算により予め求められる。よって(数
1)に基づいてX線パルス照射終了直後の出力信号値V
0を求めることが可能である。
【0033】本実施例では、exp(t/τ)のt及びτに
値を代入し、それを半導体センサ21〜2b(初段回路
111〜11n)用の補正係数として補正係数メモリ1
6に予め記憶しておく。メモリ15の半導体センサ21
〜2nに対する格納領域に記憶された各出力信号は、制
御回路12により予め補正係数メモリ16に記憶してお
いた各補正係数を用いてX線パルス照射終了直後の出力
信号値V0に補正され(出力信号に補正係数を乗算す
る)、メモリ15の半導体センサ21〜2nに対応する
各格納領域に上書きされる。メモリ15に記憶された出
力信号は、CT制御装置9からの要求に応じて、センサ
出力データとしてデータ送受信回路3へ出力される。
【0034】以上説明した処理が、X線パルスの一回の
照射毎に繰り返される。ここで、初段回路111〜11
nの出力信号、すなわち積分回路の出力信号は、初段回
路11nの出力信号がADコンバータ14によりAD変
換されるまでは保持されていなければならないが、次の
X線パルスの照射までには0になっていなければならな
い。よって、抵抗115及びコンデンサ116によって
決まる積分器の時定数を適切な値に設定しておく必要が
ある。
【0035】以下、本実施例における抵抗115の抵抗
値R及びコンデンサ116のキャパシタンスCの決定方
法を説明する。抵抗115の抵抗値R及びコンデンサ1
16のキャパシタンスCを決定する際に考慮しなければ
ならない事項は次の5点である。
【0036】 (1)半導体センサ21〜2nが発生する最大電荷量:
Qmax〔C〕 (2)測定に必要なダイナミックレンジ:m〔桁〕 (3)ADコンバータ14の入力レンジ(最大入力電
圧):Vfs〔V〕 (4)必要分解能:n〔bit〕 (5)X線パルスの繰返し周期:Tp〔s〕 X線パルスが被試験体5を透過しない場合に半導体セン
サ21〜2nの出力はQmax になるが、その際に初段回
路111〜11bの出力電圧はADコンバータ14の入
力レンジVfsを超えてはいけない。また、次のX線パル
スが入射するまでの時間Tp(本実施例では5msに設
定)には初段回路111〜11nの出力信号は必要分解
能nに対応する電圧以下まで減衰していなければいけな
い。
【0037】積分器の最大出力Vmaxは、(数2)で定
まる。
【0038】
【数2】 Vmax=Qmax/C …(数2) このVmax がADコンバータ14の入力レンジVfsを超
えては計測ができないので、Vmax≦Vfsが成り立たな
ければならない。
【0039】従って、(数2)より、(数3)が導き出
される。
【0040】
【数3】 C≧Qmax/Vfs …(数3) また、Vmax よりm桁小さい値を測定できるだけのAD
コンバータ14の分解能が必要であるから、簡単のため
ADコンバータ14によるディジタル変換を行うまでの
信号の減衰を無視すると、(数4)が成り立たなければ
ならない。
【0041】
【数4】 Vmax×10-m=Qmax/C×10-m>Vfs/2n …(数4) 一方、積分器の出力は時定数τ=R×Cで減衰するの
で、積分器の最大出力Vmax は、時刻tにおいて(数
5)で示すように減衰する。
【0042】
【数5】 V(t)=Vmax×exp(−t/τ) …(数5) 測定分解能がn〔bit〕 必要な場合には、次のX線パル
スが入射するまでの時間TpにはV(t)が要求される
分解能に対応する電圧以下に減衰していなければいけな
いので、(数6)が満たされなければならない。
【0043】
【数6】 V(Tp)=Vmax×exp(−Tp/τ)≦Vmax/2n …(数6) したがって、時定数τは(数7)となる。
【0044】
【数7】 τ=R×C≦Tp/(n+ln2) …(数7) また、(数3),(数4)と(数7)の関係から、Cは
(数8)となる。
【0045】
【数8】 Qmax/Vfs≦C≦min{(Qmax×10-m×2n)/Vfs,Tp /(R(n+ln2))} …(数8) なお関数minは、因数のどちらか小さい方を選択する
という意味である。本実施例では適用対象が工業用のX
線CT装置であるので、X線パルスの周期Tpは加速器
のトリガーを制御することにより一定にできる。一般的
な10〔V〕フルレンジ(Vfs=10〔V〕)のADコ
ンバータを用いて14ビット分機能(n=14)の精度
を必要とする場合、本実施例ではセンサの最大電荷量は
150〔pC〕程度(Qmax=150〔pC〕)であるか
ら、抵抗値Rを10〔MΩ〕とすると、(数8)から1
5〔pF〕<C<34〔pF〕の範囲にCを設定すれば
よいことがわかる。このように、抵抗116の抵抗値R
を決定すれば、(数8)を用いてコンデンサ117のキ
ャパシタンスCの適切な値を計算により求めることがで
きる。
【0046】図4は、制御回路12の動作を示すフロー
チャートである。制御回路12は、データ送受信回路3
からのX線パルス出射開始信号が入力されたか否かを判
定し、入力された場合にはステップ402へ進み、入力
されていない場合には入力されるまでステップ401の
判定を繰り返す(ステップ401)。X線パルス出射開
始信号が入力されると、一定の遅延時間(本実施例では
10μs)を経て(ステップ402)、半導体センサ2
1〜2nの出力信号の処理を開始する。
【0047】まず、出力信号の処理を行う半導体センサ
の番号を示すiを1に設定する(ステップ403)。次
に、マルチプレクサ13のスイッチ13iに対して
「閉」指令を出力し(ステップ404)、ADコンバー
タ14にはAD変換指令を出す(ステップ405)。A
Dコンバータ14によるAD変換が終了したらそのデー
タをメモリ15に格納し(ステップ406)、マルチプ
レクサ13のスイッチ13iに対して「開」指令を出力
する(ステップ407)。続いて、i=nか否かを(全て
の半導体センサ21〜2nについて測定を行ったかを)
判断し(ステップ408)、i=nならばステップ40
9へ進み、i≠nならばステップ410へ進む。ステッ
プ410では、i=i+1を演算し、ステップ404へ
戻る。
【0048】このようにして半導体センサ21〜2nの
各々の出力信号をAD変換してメモリ15に記憶した
ら、次にメモリ15に記憶された出力信号を補正係数メ
モリ16に格納されている補正係数により補正し、再び
メモリ15に上書きする(ステップ409)。そして、
データ送受信回路3からのデータ送信要求信号を受信し
たか否かを判定し(ステップ411)、受信したと判定し
た時点でメモリ15に記憶した補正済みの出力信号をデ
ータ送受信回路3に送信する(ステップ412)。データ
の送信が終了したら再びステップ401に戻る。制御回
路12のこのような処理によって、半導体センサ21〜
2nの出力信号の処理が行われる。
【0049】なお、本実施例では、ステップ408とス
テップ411の間にステップ409のデータの補正を行
っているが、ステップ406とステップ407の間に行
うこともできる。つまり、1つの半導体センサの出力信
号を処理するたびに補正を行うことも可能である。しか
しながら、データの補正を行う間にも積分器の出力は減
衰していくので、本実施例のように、全ての半導体セン
サ21〜2nの出力信号をメモリに記憶してから一度に
補正を行った方が精度の良い測定ができる。
【0050】以上説明したように、本実施例によれば、
半導体センサ21〜2nの出力電流から直流成分を除去
するコンデンサ114を備えることにより、半導体セン
サ21〜2nにおいて発生する暗電流を除去することが
できる。また、OPアンプ115,抵抗116及びコン
デンサ117からなる積分器を備えることにより、入射
フォトン数が少ない場合でも積分器によって積分するこ
とで、X線の平均フォトン数に比例した値を正確に求め
ることができる。
【0051】また、本実施例では、新たに補正係数メモ
リ16が設けられているが、メモリ15と補正係数メモ
リ16は1チップで十分収められるので、補正係数メモ
リ16の追加によるハードウェアの増加はない。従っ
て、本実施例と第1従来技術のハードウェア量を比較す
ると、第1従来技術では半導体センサ1個あたりにOP
アンプ2個とサンプルホールドアンプ1個の計3個のI
Cが必要とされるのに対し、本実施例では半導体センサ
1個あたりにOPアンプ1個のICがあればよく、IC
の数が3分の1となる。半導体センサ数が多いことを考
えると、本実施例は第1従来技術に比べて信号処理回路
のハードウェア量を全体で半減させることができる。こ
のように本実施例によれば、信号処理回路のハードウェ
ア量を低減し、製作コストを低減することができる。
【0052】なお、以上説明した本実施例の信号処理回
路1を複数の回路基板に分け、各回路基板で並列処理を
行うことによって、処理時間を短縮することも可能であ
る。図8は、5つの信号処理回路1a〜1eを使用する
場合の構成を示す。なお、信号処理回路1a〜1eは、
それぞれ別々の回路基板である。また、図に示すよう
に、バス17は各信号処理回路1a〜1eに共通で設け
られる。この場合、データ送受信回路3へのデータ送信
をのぞいて、各信号処理回路1a〜1eは並列して動作
することが出来るので、信号処理が速く、すなわち初段
回路の出力信号が減衰する前に精度の良い測定が行え
る。なお、データ送受信回路3へのデータ送信はデータ
送受信回路3からの要求に基づいてなされるため、混信
することはない。また、信号処理回路に予めアドレスさ
え割り振っておけば、回路基板数は幾つでも増すことが
できる。
【0053】以上説明した本実施例では、5μs毎に各
初段回路111〜11nの出力信号を処理しているが、
ADコンバータ14におけるAD変換に要する時間を短
くすることができれば、処理の間隔を短くしてもよい。
また、制御回路29は、ディジタル回路を組み合わせて
作製してもよいが、1チップマイクロコンピュータを利
用することもできる。なお、初段回路111〜11nに
おいて、各電子回路への電源供給回路は図示していない
が、各電子回路に電源供給回路が接続されていることは
言うまでもない。
【0054】(実施例2)本発明の他の実施例である信
号処理回路について図5を用いて以下に説明する。本実
施例では、ADコンバータの中にサンプルホールド回路
やマルチプレクサが組み込まれたデータ収集用ICを用
いる点で実施例1と異なる。以下、実施例1と異なる箇
所について説明する。
【0055】図に示すように、データ収集用IC50
は、サンプルホールド回路51〜5n,マルチプレクサ
用のスイッチ131〜13n,ADコンバータ14及び
メモリ15を備えている。初段回路111〜11nから
出力された出力信号は、データ収集用ICのサンプルホ
ールド回路51〜5nに入力され、直ちにホールドされ
る。ホールドされた出力信号は、スイッチ131〜13
nを介してADコンバータ14に入力されてAD変換さ
れた後、メモリ15に記憶される。なお、スイッチ13
1〜13n,ADコンバータ14及びメモリ15の制御
方法は実施例1と同様である。
【0056】本実施例でも、実施例1と同様に、コンデ
ンサ114により半導体センサ21〜2nにおいて発生
する暗電流を除去することができ、また、入射フォトン
数が少ない場合でも積分器により積分することでX線の
平均フォトン数に比例した値を正確に求めることができ
る。また、サンプルホールド回路51〜5nによりX線
照射直後の出力信号がホールドされるため、実施例1で
説明したような出力信号の補正は必要なく、よって補正
係数メモリ16が不要となる。なお、サンプルホールド
回路51〜5nは、初段回路111〜11n側に設けて
も良い。
【0057】(実施例3)本発明の他の実施例である信
号処理回路について図6を用いて以下に説明する。本実
施例は、データ収集用ICの中に対数変換回路を付加し
た点で実施例2と異なる。以下、実施例2と異なる箇所
について説明する。
【0058】データ収集用IC60において、サンプル
ホールド回路51〜5nでホールドされた出力信号は、
各々対数変換回路61〜6nに入力される。各対数変換
回路61〜6nは、それぞれ入力された出力信号を対数
値に変換して出力する。CT制御装置9において、透視
画像を再構成する計算で必要とされるデータは対数値の
データである。従って、信号処理回路1において予め対
数変換を行うことによって、CT制御装置9では対数変
換を行う必要が無くなり、CT制御装置9における演算
を簡単化することができる。なお、本実施例では対数変
換を行うための対数変換回路61〜6nを設けたが、制
御回路12によりデータ送信前にソフト的に演算しても
よい。
【0059】(実施例4)本発明の他の実施例である信
号処理回路について図7を用いて以下に説明する。な
お、本実施例については主に実施例1と異なる箇所を説
明する。
【0060】図7の初段回路70において、半導体セン
サ21と抵抗119との接続点には、スイッチ71とス
イッチ72が並列に接続されている。スイッチ71の他
端には更にスイッチ73が接続され、スイッチ71とス
イッチ73の接続点には他端が接地されたコンデンサ7
4が接続される。一方、スイッチ72の他端にも更にス
イッチ75が接続され、スイッチ72とスイッチ75の
接続点には他端が接地されたコンデンサ76が接続され
る。
【0061】この初段回路70の動作について説明す
る。X線パルスの照射が開始される前は、スイッチ71
及びスイッチ72は両方とも閉じられており、スイッチ
73及びスイッチ75は開かれている。そしてX線パル
スの照射が開始されると同時に、スイッチ71が開かれ
る。一方のスイッチ72はX線パルスの照射中も閉じら
れたままであり、スイッチ73及びスイッチ75はX線
パルスの照射中も開かれたままである。X線パルスの照
射中にスイッチ72が閉じられていることにより、コン
デンサ76にはX線の入射により半導体センサ21に発
生した電流と暗電流による電荷が蓄積(積分)される。
X線パルスの照射が終了すると、スイッチ71が閉じら
れる。X線の照射が終了した後、スイッチ71が閉じら
れることによって、コンデンサ74には暗電流による電
荷が蓄積(積分)される。なお、本実施例では、抵抗1
19の抵抗値を1〔MΩ〕と大きくとり、コンデンサ7
4,76のキャパシタンスを半導体センサ21の容量1
00〔pF〕と同じにすることによって、X線パルスに
より生じた電流が抵抗119に流れるのを防ぎ、半導体
センサ21とコンデンサ76に均等に流れるようにして
いる。
【0062】次に、スイッチ73及び75が閉じられる
ことによって、コンデンサ74及び76に蓄積された電
荷に応じた電流がスイッチ73及び75を介して後段の
回路に流れる。スイッチ73には、OPアンプ81,抵
抗82及びコンデンサ83からなる増幅器が接続され、
スイッチ75には、OPアンプ84,抵抗85及びコン
デンサ86からなる増幅器が接続される。両増幅器は、
各々の入力信号を同じ増幅率で増幅し、減算器87に出
力する。減算器87は、入力された2つの増幅器の出力
信号の減算を行い、その結果をサンプルホールド回路8
8に出力する。すなわち、減算器87は、X線の入射に
より半導体センサ21に発生した電流と暗電流に対応し
た電圧と、暗電流に対応した電圧との差を求める。よっ
て、減算器87の出力は、X線の入射により半導体セン
サ21に発生した電流に対応した電圧となる。サンプル
ホールド回路88は、入力された減算器87の出力信号
をホールドし、ADコンバータ14に出力する。ADコ
ンバータ14は、入力された出力信号をAD変換する。
【0063】本実施例によれば、X線の入射により半導
体センサ21〜2nに発生した電流と暗電流に対応した
電圧と、暗電流に対応した電圧との差を求める減算器8
7により、半導体センサ21〜2nにおいて発生する暗
電流に対応する電圧を除去し、X線の入射により発生し
た電流に対応した電圧を正確に求めることができる。こ
れは、入射フォトン数が多いか少ないかにかかわらな
い。
【0064】なお、本実施例のスイッチ71,コンデン
サ74,スイッチ73、及びOPアンプ81を用いた増
幅回路は省略することができる。その場合には、被試験
体の測定を開始する前に、X線を照射しない状態で暗電
流に応じた電圧を測定し、メモリ15に記憶しておく。
被試験体の測定時は、記憶しておいた暗電流に応じた電
圧を測定値から差し引くことにより、X線の入射により
発生した電流に対応した電圧を正確に求めることができ
る。
【0065】以上説明した各実施例では、暗電流を除去
するためにコンデンサを用いていたが、直流成分を除去
するフィルタであれば、コンデンサに限らず適用可能で
ある。また、各実施例は高エネルギーのX線パルスを用
いるX線CT装置を対象としているためにX線センサと
して半導体センサを用いたが、センサとしてシンチレー
タ光や蛍光を測定するためのフォトダイオード等を適用
することもできる。更に、X線をパルス状に出力し、そ
れを計測する装置であれば、X線CT装置に限らず各実
施例の信号処理回路を適用することができる。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、X線センサにおいて発
生する暗電流を除去することができ、また、入射フォト
ン数が少ない場合でも平均フォトン数に比例した値を求
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例である信号処理回路の
構成図である。
【図2】本発明の好適な一実施例であるX線CT装置の
構成図である。
【図3】図1の半導体センサ21の出力電流波形、及び
積分器の出力電圧波形を示す図である。
【図4】図1の制御回路12の動作を示すフローチャー
トである。
【図5】本発明の他の実施例である信号処理回路の構成
図である。
【図6】本発明の他の実施例である信号処理回路の構成
図である。
【図7】本発明の他の実施例である信号処理回路の構成
図である。
【図8】図1の実施例において、5つの信号処理回路1
a〜1eを用いた場合の構成図である。
【図9】第1従来技術の信号処理回路の構成図である。
【図10】図9の半導体センサ21の出力電流波形、及
び図9のサンプルホールドアンプ94の出力電圧波形を
示す図である。
【符号の説明】
1…信号処理回路、3…データ送受信回路、4…加速
器、5…被試験体、6…スキャナ、7…コリメータ、8
…遮蔽壁、9…CT制御装置、10…表示装置、12…
制御回路、14…ADコンバータ、15…メモリ、16
…補正係数メモリ、17…バス、21〜2n…半導体セ
ンサ、111〜11n…初段回路、131〜13n…ス
イッチ。
フロントページの続き (72)発明者 北口 博司 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 (72)発明者 山越 淳 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 (72)発明者 佐藤 克利 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 Fターム(参考) 2G001 AA01 BA11 CA01 DA01 DA10 FA09 GA01 HA09 HA13 HA14 JA06 JA08 2G088 EE02 EE29 FF02 GG21 KK06 KK07 LL02 5C024 AX13 CX32 CX41 HX17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加速器から出射されて被試験体を透過した
    パルス状のX線を検出するX線センサの出力信号を処理
    するX線センサ信号処理回路において、 一端が前記X線センサに接続され他端が接地された第1
    の抵抗と、前記X線センサと前記第1の抵抗の接続点に
    一端が接続された第1のコンデンサと、前記第1のコン
    デンサの他端に反転入力が接続されたOPアンプと、前
    記OPアンプに並列に接続された第2の抵抗及び第2の
    コンデンサとを備えたことを特徴とするX線センサ信号
    処理回路。
  2. 【請求項2】加速器から出射されて被試験体を透過した
    パルス状のX線を検出するX線センサの出力信号を処理
    するX線センサ信号処理回路において、 一端が前記X線センサに接続され他端が接地された第1
    の抵抗と、前記X線センサと前記第1の抵抗の接続点に
    一端が接続された第1のコンデンサと、前記第1のコン
    デンサの他端に反転入力が接続されたOPアンプと、前
    記OPアンプに並列に接続された積分回路を備え、前記
    積分回路は第2の抵抗及び第2のコンデンサを備え、 該第1のコンデンサから出力される信号を前記積分回路
    によって積分するよう構成したことを特徴とするX線セ
    ンサ信号処理回路。
  3. 【請求項3】前記積分回路は、時定数に従って出力信号
    を出力するものであって、前記時定数は、前記加速器よ
    りX線が出射されてから次のX線が出射されるまでの間
    に前記積分回路の出力信号が0となるような値が設定さ
    れていることを特徴とする請求項2記載のX線センサ信
    号処理回路。
  4. 【請求項4】加速器から出射されて被試験体を透過した
    パルス状のX線を検出するX線センサの出力信号を処理
    するX線センサ信号処理方法において、 一端が前記X線センサに接続され他端が接地された第1
    の抵抗と、前記X線センサと前記第1の抵抗の接続点に
    一端が接続された第1のコンデンサと、前記第1のコン
    デンサの他端に反転入力が接続されたOPアンプと、前
    記OPアンプに並列に接続された積分回路を備え、前記
    積分回路は第2の抵抗及び第2のコンデンサを備え、 前記第1のコンデンサによって信号の直流成分を除去
    し、直流成分が除去された信号を前記積分回路によって
    積分することを特徴とするX線センサ信号処理方法。
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