JP2004010174A - 相互間隔可変ダブルデッキエレベーター - Google Patents

相互間隔可変ダブルデッキエレベーター Download PDF

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JP2004010174A JP2002161373A JP2002161373A JP2004010174A JP 2004010174 A JP2004010174 A JP 2004010174A JP 2002161373 A JP2002161373 A JP 2002161373A JP 2002161373 A JP2002161373 A JP 2002161373A JP 2004010174 A JP2004010174 A JP 2004010174A
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Satoru Kato
加藤 覚
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Abstract

【課題】吊り枠に相互間隔可変に装備した上かご、下かごそれぞれのドアゾーン内存在を確実に検出できる相互間隔可変ダブルデッキエレベーターを得る。
【解決手段】昇降路1の吊り枠位置検出板23に対向して動作する吊り枠位置検出器24を吊り枠4に設け、かご位置検出板25に対向して動作するかご位置検出器26を上かご7、下かご8の両者に設ける。そして、各かごを相互間隔可変に装備した吊り枠4が隣接した乗場2の間に対向したときに乗場2間隔に関わりなくかごそれぞれのドアゾーン内存在を確実に検出できる。
このため、吊り枠4が乗場2相互に対向したときに、かごの戸と対向した乗場の戸が連係して確実に開閉動作する。したがって、かごのドアゾーン内存在の検出不良のために戸が動作せず、運転能率が低下する不具合の発生を防止する。
【選択図】       図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、一つの吊り枠内に設けられた上かご及び下かごが、上下方向に相対変位可能に装備された相互間隔可変ダブルデッキエレベーターに関する。
【0002】
【従来の技術】
図6及び図7は、例えば特開平10−279231号公報に示された構成に類似した従来の相互間隔可変ダブルデッキエレベーターを示す図で、図6は概念的に示す縦断面図、図7は図6のかご箇所の拡大図である。図において、1は昇降路、2は昇降路1に上下方向に互いに離れて設けられた乗場である。
【0003】
3は昇降路1に立設されたかご用レール、4はかご用レール3に案内されて昇降する吊り枠で、鋼材がロ字状に組立てられて高さ方向の中間に横材5が設けられている。6は吊り枠4の両側の縦枠に沿って内側にそれぞれ配置された吊り枠レール、7は吊り枠4内に設けられて横材5の上側に配置されて吊り枠レール6に昇降可能に係合された上かごである。
【0004】
8は吊り枠4内に設けられて横材5の下側に配置されて吊り枠レール6に昇降可能に係合された下かご、9は第一昇降機構で、電動ねじ機構からなり吊り枠4の上枠に設けられた駆動部及び一側が駆動部によって駆動され他側は上かご7に係合されたねじ棒によって構成されている。
【0005】
10は第二昇降機構で、リンク機構からなり長手中間が横材5に枢着された第一リンク、一端が第一リンクに上端に枢着され他端は上かご7に枢着された第二リンク及び一端が第一リンクに下端に枢着され他端は下かご8に枢着された第三リンクによって構成されている。
【0006】
11は昇降路1に立設されたつり合おもり用レール、12はつり合おもり用レール11に案内されて昇降するつり合おもり、13は昇降路1の上側に設けられた機械室、14は機械室13に設置された巻上機、15は巻上機14の駆動綱車に巻掛けられて一端が吊り枠4に、他端はつり合おもり12に連結された主索である。16は機械室13に設置されて巻上機14等のエレベーター機器に接続された制御装置である。
【0007】
なお、エレベーターには乗場にかごが対向したときに、図示が省略してあるが乗場の戸とかごの戸の双者が互いに係合して上記双者が一緒に開閉動作するドアー装置が設けられる。またドアゾーンとは、上記双者が連係して動作するドアー装置において上記双者の連係開閉のために開閉機構の構造によって生成される領域であって、乗場に対向したかごの上下方向位置に関わる許容範囲である。したがって、かごが乗場に対してドアゾーン内にいるときに上記双者が連係して開閉し、ドアゾーン外であれば乗場の戸は開閉動作しない。
【0008】
従来の相互間隔可変ダブルデッキエレベーターは上記のように構成され、制御装置16の動作によって巻上機14が付勢されると主索15が駆動される。これにより、上かご7及び下かご8を設けた吊り枠4がかご用レール3に案内されて昇降する。また、つり合おもり12がつり合おもり用レール11に案内されて吊り枠4とは反対方向に昇降する。
【0009】
そして、予め制御装置16に登録された標準間隔乗場、すなわち上下に隣接した乗場2の相互間隔が一定距離に設定された標準間隔乗場2相互に吊り枠4が停止した場合、すなわちかごが停止した場合に昇降路1に設けられて互いに上下に隣接した乗場2の一方に上かご7が対向し、隣接した乗場2の他方に下かご8が対向する。
【0010】
また、上下に隣接した乗場2の相互間隔が、他に設けられて上下に隣接した標準間隔乗場2とは異なる非標準間隔乗場2相互に吊り枠4が停止した場合、すなわちかごが停止した場合には、制御装置16が作動して予め記憶されたプログラムによって吊り枠4が非標準間隔乗場2に対向することにより第一昇降機構9に動作指令が発せられる。
【0011】
これによって、第一昇降機構9が動作し上かご7が吊り枠4に対して上下方向に吊り枠レール6の案内機能を介して変位する。また、この上かご7の変位による第二昇降機構10の作動によって、下かご8が吊り枠4に対して上下方向に吊り枠レール6の案内機能を介して変位する。
【0012】
このような昇降機構の動作によって上かご7及び下かご8が吊り枠4に対して変位して、かごの停止時には同時にそれぞれ上下に隣接した乗場のいずれかに床面を一致させて対向する。そして、この状態で制御装置16が作動してドアー装置に動作指令が発せられて、上かご7の戸と対向した乗場2の戸が連係し、また下かご8の戸と対向した乗場2の戸が連携して、それぞれ開閉動作するように構成されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の相互間隔可変ダブルデッキエレベーターでは、上下に隣接した乗場2の相互間隔が、他に設けられて上下に隣接した乗場2の相互間隔と異なる乗場2相互に吊り枠4が停止した場合に、予め記憶されたプログラムによって制御装置16が作動して第一昇降機構9に動作指令が発せられる。
【0014】
しかし、このときに第一昇降機構9等が故障してプログラムによる吊り枠4における指示位置に上かご7等が移動せず、上かご7等がドアゾーン外で乗場2に対向して乗場2の戸が開閉不能になることが考えられる。このような場合には乗場2の戸が開閉せず、その乗場2において乗客が乗降不能になるという問題点があった。
【0015】
この発明は、かかる問題点を解消するためになされたものであり、吊り枠に相互間隔可変に装備された上かご、下かごそれぞれのドアゾーン内に存在することを確実に検出できる相互間隔可変ダブルデッキエレベーターを得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る相互間隔可変ダブルデッキエレベーターにおいては、エレベーターの昇降路に配置されエレベーターの主索に吊持されて昇降する吊り枠と、この吊り枠内に設けられた上かご及び上かごの下側に配置された下かごの両者と、吊り枠に設けられて上記両者を吊り枠に対して昇降変位させて上記両者の相互間隔を変化する昇降機構と、昇降路における上下方向の所定位置に設けられた吊り枠位置検出板と、吊り枠に設けられて吊り枠位置検出板に対向したときに動作する吊り枠位置検出器と、昇降路に配設された乗場に設けられて上記両者それぞれの床面からの一定高さに対応した位置に配置されたかご位置検出板と、上記両者に設けられてかご位置検出板に対向したときに動作するかご位置検出器とが設けられる。
【0017】
また、この発明に係る相互間隔可変ダブルデッキエレベーターにおいては、吊り枠位置検出器並びに上かご及び下かごにそれぞれ対向したかご位置検出器の動作を介して作動してエレベーターのドアー装置に戸開動作を指令する制御装置が設けられる。
【0018】
また、この発明に係る相互間隔可変ダブルデッキエレベーターにおいては、昇降機構を付勢して上かご及び下かごを、昇降路における吊り枠位置に対応した乗場相互間隔に配置し、上かご及び下かごにそれぞれ対向したかご位置検出器の動作を介して作動してエレベーターのドアー装置に戸開動作を指令する制御装置が設けられる。
【0019】
また、この発明に係る相互間隔可変ダブルデッキエレベーターにおいては、吊り枠位置検出器の動作時に上かご及び下かごにそれぞれ対向したかご位置検出器の双方が不動作であるときに、エレベーターを異常時制御して吊り枠を昇降させ、この吊り枠の昇降動作による上記双方の一方の動作を介して、上かご及び下かごの両者における上記双方の一方に対応したかごに関わるドアー装置の戸開動作を指令する制御装置が設けられる。
【0020】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1〜図5は、この発明の実施の形態の一例を示す図で、図1はかご箇所の拡大図であり前述の図7相当図、図2は上下に隣接した乗場の相互間隔が一定間隔よりも短い状態を示す図1相当図、図3は上下に隣接した乗場の相互間隔が一定間隔よりも長い状態を示す図1相当図、図4は吊り枠に設けられた昇降機構の異常発生状態を示す図1相当図、図5は上かご位置のみを検出する状態を示す図1相当図である。
【0021】
なお、図1〜図5の他は前述の図6及び図7と同様に相互間隔可変ダブルデッキエレベーターが構成されている。図において、1は昇降路、2は昇降路1に上下方向に互いに離れて設けられた乗場で、乗場2相互間隔が一定間隔、すなわち標準間隔に配設された場合は図1に示すA間隔に配置される。また、乗場2相互間隔が一定間隔よりも短い間隔に配設された場合は図2に示すB間隔に配置される。また、乗場2相互間隔が一定間隔よりも長い間隔に配設された場合は図3に示すC間隔に配置される。
【0022】
4はかご用レール3に案内されて昇降する吊り枠で、鋼材がロ字状に組立てられて高さ方向の中間に横材5が設けられている。7は吊り枠4内に設けられて横材5の上側に配置されて吊り枠レール6に昇降可能に係合された上かご、8は吊り枠4内に設けられて横材5の下側に配置されて吊り枠レール6に昇降可能に係合された下かごである。
【0023】
9は第一昇降機構で、電動ねじ機構からなり吊り枠4の上枠に設けられた駆動部及び一側が駆動部によって駆動され他側は上かご7に係合されたねじ棒によって構成されている。10は第二昇降機構で、リンク機構からなり長手中間が横材5に枢着された第一リンク、一端が第一リンクに上端に枢着され他端は上かご7に枢着された第二リンク及び一端が第一リンクに下端に枢着され他端は下かご8に枢着された第三リンクによって構成されている。
【0024】
15は巻上機14の駆動綱車に巻掛けらて一端が吊り枠4に、他端はつり合おもり12に連結された主索である。23は昇降路1における上下方向の所定位置に設けられた吊り枠位置検出板、24は吊り枠位置検出器で、吊り枠4に設けられて制御装置16に接続されて、吊り枠位置検出板23に対向したときに動作する。
【0025】
25はかご位置検出板で、乗場2に設けられて上かご7及び下かご8それぞれの床面からの一定高さに対応して配置されて、乗場2床面から一定の高さに装備されている。26はかご位置検出器であり、上かご7及び下かご8のそれぞれに設けられて制御装置16に接続され、かご位置検出板25に対向したときに動作する。
【0026】
そして、かご位置検出器26がかご位置検出板25と対向したときには、上かご7及び下かご8が対向した乗場2に関わるドアゾーンにいることが検出される。なお、エレベーターには乗場にかごが対向したときに、図示が省略してあるが乗場の戸とかごの戸の双者が互いに係合して上記双者が一緒に開閉動作するドアー装置が設けられる。
【0027】
またドアゾーンとは、上記双者が連係して動作するドアー装置において、上記双者の連係開閉のために開閉機構の構造によって生成される領域であって、乗場に対向したかごの上下方向位置に関わる許容範囲である。したがって、かごが乗場に対してドアゾーン内にいるときに上記双者が連係して開閉し、ドアゾーン外であれば上記双者は共に開閉動作しない。
【0028】
上記のように構成された相互間隔可変ダブルデッキエレベーターにおいて、前述の図6及び図7のダブルデッキエレベーターと同様に、制御装置16の動作によって巻上機14が付勢されると主索15が駆動される。これにより、上かご7及び下かご8を設けた吊り枠4がかご用レール3に案内され、またつり合おもり12がつり合おもり用レール11に案内されて、吊り枠4とつり合おもり12が互いに反対方向に昇降する。
【0029】
そして、上下に隣接した乗場2の相互間隔が一定距離に設定された乗場2相互、すなわち標準間隔乗場に吊り枠4が停止する場合、すなわちかごが停止する場合は制御装置16のプログラムによって第一昇降装置9が動作し、またこの動作によって第二昇降装置10も動作して上かご7及び下かご8の床面相互が図1に示すA間隔に配置される。そして、吊り枠4が昇降して吊り枠位置検出器24が、標準間隔乗場に対応して設けられた吊り枠位置検出板23に対向すると制御装置16の動作によって吊り枠4が停止する。
【0030】
この状態では、図1に示すようにかご位置検出器26がかご位置検出板25と対向して上かご7及び下かご8がそれぞれドアゾーンにいることが検出される。そして、このドアゾーン停止の検出によって制御装置16の動作によってドアー装置に動作指令が発せられて、上かご7の戸と対向した乗場2の戸が連係し、また下かご8の戸と対向した乗場2の戸が連携してそれぞれ開閉動作する。
【0031】
また、上下に隣接した乗場2の相互間隔が、他に設けられて上下に隣接した乗場2の相互間隔における標準間隔よりも短い乗場2相互、すなわち短間隔乗場に吊り枠4が停止する場合、すなわちかごが停止する場合には制御装置16のプログラムによって第一昇降装置9が動作し、またこの動作によって第二昇降装置10も動作して図2に示すように上かご7及び下かご8の床面相互がB間隔に配置される。
【0032】
そして、吊り枠4が昇降して吊り枠位置検出器24が、短間隔乗場に対応して設けられた吊り枠位置検出板23に対向すると制御装置16の動作によって吊り枠4が停止する。この状態において第一昇降装置9等の動作が正常であれば、図示が省略してあるがかご位置検出器26がかご位置検出板25と対向して、上かご7及び下かご8がそれぞれドアゾーンにいることが検出されて、前述の標準間隔乗場に吊り枠4が対向した場合と同様にかごの戸と対向した乗場の戸が連係して開閉動作する。
【0033】
また、上下に隣接した乗場2の相互間隔が、他に設けられて上下に隣接した乗場2の相互間隔における標準間隔よりも長い乗場2相互、すなわち長間隔乗場に吊り枠4が停止する場合、すなわちかごが停止する場合には制御装置16のプログラムによって第一昇降装置9が動作し、またこの動作によって第二昇降装置10も動作して図3に示すように上かご7及び下かご8の床面相互がC間隔に配置される。
【0034】
そして、吊り枠4が昇降して吊り枠位置検出器24が、長間隔乗場に対応して設けられた吊り枠位置検出板23に対向すると制御装置16の動作によって吊り枠4が停止する。この状態において第一昇降装置9等の動作が正常であれば、図示が省略してあるがかご位置検出器26がかご位置検出板25と対向して、上かご7及び下かご8がそれぞれドアゾーンにいることが検出されて、前述の標準間隔乗場に吊り枠4が停止した場合と同様にかごの戸と対向した乗場の戸が連係して開閉動作する。
【0035】
また、第一昇降装置9等に故障が発生して上かご7及び下かご8の床面相互間隔が設定された正常間隔に配置されない場合には次に述べるような異常が発生する。すなわち、吊り枠4が昇降して吊り枠位置検出器24が、例えば長間隔乗場に対応して設けられた吊り枠位置検出板23に対向すると制御装置16の動作によって吊り枠4が停止する。
【0036】
そして、図4に示すように上かご7及び下かご8の位置がそれぞれのドアゾーンに対応しない。すなわち、上かご7及び下かご8のそれぞれにおいて、かご位置検出器26がかご位置検出板25と対向しない。このため、上かご7及び下かご8のドアゾーン停止が検出されず、このときには制御装置16の動作によってエレベーターが異常時制御される。
【0037】
すなわち、図4に示す状態からエレベーターを運転して吊り枠4を昇降させる。例えば吊り枠4を下降させると図5に示すように上かご7においてかご位置検出器26がかご位置検出板25と対向する。このときのかご位置検出器26の出力によって、上かご7がドアゾーンにいることが検出されて上かご7のドアー装置に動作指令が発せられる。これにより、上かご7の戸と対向した乗場2の戸が連係して開放動作する。このようにして、上かご7内の乗客が対応した乗場2に降り立つことができる。
【0038】
次いで、図5の状態から吊り枠4を上昇させると下かご8においてかご位置検出器26がかご位置検出板25に対向する。このときのかご位置検出器26の出力によって、下かご8がドアゾーンにいることが検出されて前述の上かご7の場合と同様に下かご8の戸等が開放される。これにより、下かご8内の乗客が対応した乗場2に降り立つことができる。このようにして、第一昇降装置9等の故障時に自動的な異常時運転が行われるので、かご内乗客を迅速に救出することができる。
【0039】
以上説明したように、吊り枠4が上下に隣接した乗場2の相互間隔が標準間隔、すなわち一定間隔である乗場2相互に対向する場合と、吊り枠4が上下に隣接した乗場2の相互間隔が標準間隔よりも短かったり、長かったりする標準間隔とは差異のある非標準間隔乗場2相互に対向する場合の両方がある。
【0040】
しかし、吊り枠4に上かご7、下かご8が相互間隔可変に装備されて、かご位置検出器26が上かご7及び下かご8に設けられる。このため、吊り枠4が乗場2相互に対向する場合に上記両方のいずれのときであっても、上かご7、下かご8それぞれのドアゾーン在否を確実に検出することができる。
【0041】
このため、吊り枠4が乗場2相互に対向したときに上かご7等におけるかごの戸と対向した乗場の戸が連係して確実に開閉動作する。したがって、上かご7等のドアゾーン在否検出が不安定となって戸が所定の開閉動作せず、エレベーターの運転能率が阻害される不具合の発生を未然に防止することができる。
【0042】
また、第一昇降装置9等に故障が発生して上かご7及び下かご8の両者の床面相互間隔が設定された正常間隔に配置されない場合には、上記両者がドアゾーンにいることが検出されなくなる。このときには、制御装置16の動作によってエレベーターが異常時制御され、吊り枠4が低速で昇降運転されて上かご7及び下かご8のドアゾーン停止が順次検出される。これによって、かごの戸と対向した乗場の戸が連係して開放動作して、かご内乗客が乗場に降り立つ救出運転が自動的に行われて、かご内乗客を容易かつ迅速に救出することができる。
【0043】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、エレベーターの昇降路に配置されエレベーターの主索に吊持されて昇降する吊り枠と、この吊り枠内に設けられた上かご及び上かごの下側に配置された下かごの両者と、吊り枠に設けられて上記両者を吊り枠に対して昇降変位させて上記両者の相互間隔を変化する昇降機構と、昇降路における上下方向の所定位置に設けられた吊り枠位置検出板と、吊り枠に設けられて吊り枠位置検出板に対向したときに動作する吊り枠位置検出器と、昇降路に配設された乗場に設けられて上記両者それぞれの床面からの一定高さに対応した位置に配置されたかご位置検出板と、上記両者に設けられてかご位置検出板に対向したときに動作するかご位置検出器とを設けたものである。
【0044】
これによって、上かご及び下かごの両者にそれぞれかご位置検出器が設けられて、昇降路に装備されたかご位置検出板と対向したときに動作する。そして、上記両者が相互間隔可変に装備された吊り枠が、上下に隣接した乗場の相互間に対向したときに乗場の相互間隔に関わりなく上記両者それぞれのドアゾーン内存在を確実に検出することができる。このため、吊り枠が乗場相互に対向したときに上かご等におけるかごの戸と対向した乗場の戸が連係して確実に開閉動作する。したがって、上かご等のドアゾーン内存在の検出が不安定となって戸が所定の開閉動作せず、エレベーターの運転能率が阻害される不具合の発生を未然に防止する効果がある。
【0045】
また、この発明は以上説明したように、吊り枠位置検出器並びに上かご及び下かごにそれぞれ対向したかご位置検出器の動作を介して作動してエレベーターのドアー装置に戸開動作を指令する制御装置を設けたものである。
【0046】
これによって、吊り枠に吊り枠位置検出器が設けられて昇降路に装備された吊り枠位置検出板と対向したときに動作し、また上かご及び下かごの両者にそれぞれかご位置検出器が設けられ、かご位置検出板と対向したときに動作する。そして、上記両者が相互間隔可変に装備された吊り枠が、上下に隣接した乗場の相互間隔が一定間隔である乗場に対向する場合、また上下に隣接した乗場の相互間隔が標準間隔よりも短かったり、長かったりする標準間隔とは差異のある乗場に対向する場合のいずれであっても、上記両者それぞれのドアゾーン内存在を確実に検出することができる。このため、吊り枠が乗場相互に対向したときに上かご等におけるかごの戸と対向した乗場の戸が連係して確実に開閉動作する。したがって、上かご等のドアゾーン内存在の検出が不安定となって戸が所定の開閉動作せず、エレベーターの運転能率が阻害される不具合の発生を未然に防止する効果がある。
【0047】
また、この発明は以上説明したように、昇降機構を付勢して上かご及び下かごを、昇降路における吊り枠位置に対応した乗場相互間隔に配置し、上かご及び下かごにそれぞれ対向したかご位置検出器の動作を介して作動してエレベーターのドアー装置に戸開動作を指令する制御装置を設けたものである。
【0048】
これによって、吊り枠に吊り枠位置検出器が設けられて昇降路に装備された吊り枠位置検出板と対向したときに動作し、また上かご及び下かごの両者にそれぞれかご位置検出器が設けられ、かご位置検出板と対向したときに動作する。また、昇降機構が付勢されて上記両者が昇降路における吊り枠位置に対応した乗場相互間隔に配置される。そして、上記両者が相互間隔可変に装備された吊り枠が、上下に隣接した乗場の相互間隔が一定間隔である乗場に対向する場合、また上下に隣接した乗場の相互間隔が標準間隔よりも短かったり、長かったりする標準間隔とは差異のある乗場に対向する場合のいずれであっても、上記両者それぞれのドアゾーン内存在を確実に検出することができる。このため、吊り枠が乗場相互に対向したときに上かご等におけるかごの戸と対向した乗場の戸が連係して確実に開閉動作する。したがって、上かご等のドアゾーン内存在の検出が不安定となって戸が所定の開閉動作せず、エレベーターの運転能率が阻害される不具合の発生を未然に防止する効果がある。
【0049】
また、この発明は以上説明したように、吊り枠位置検出器の動作時に上かご及び下かごにそれぞれ対向したかご位置検出器の双方が不動作であるときに、エレベーターを異常時制御して吊り枠を昇降させ、この吊り枠の昇降動作による上記双方の一方の動作を介して、上かご及び下かごの両者における上記双方の一方に対応したかごに関わるドアー装置の戸開動作を指令する制御装置を設けたものである。
【0050】
これによって、吊り枠に吊り枠位置検出器が設けられて昇降路に装備された吊り枠位置検出板と対向したときに動作する。しかし、このときに昇降装置等に故障が発生して上かご及び下かごの両者の床面相互間隔が設定された正常間隔に配置されない場合には、上記両者にそれぞれ設けられたかご位置検出器が不動作となる。このような異常発生時には、制御装置の動作によって異常時制御が指令され、吊り枠が昇降運転されて上記両者の一方のドアゾーン内存在によって、そのかごのかご位置検出器動作する。そして、このかご位置検出器動作により自動的に異常時運転が行われて、ドアゾーン内存在のかごに関わるドアー装置が戸開する。これによって、かご内乗客を乗場に救出でき異常発生時の救出運転を容易化、迅速化する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1を示す図で、かご箇所の拡大図であり後述する図7相当図。
【図2】上下に隣接した乗場の相互間隔が一定間隔よりも短い状態を示す図1相当図。
【図3】上下に隣接した乗場の相互間隔が一定間隔よりも長い状態を示す図1相当図。
【図4】吊り枠に設けられた昇降機構の異常発生状態を示す図で、図1相当図。
【図5】上かご位置のみを検出する状態を示す図1相当図。
【図6】従来の相互間隔可変ダブルデッキエレベーターを概念的に示す縦断面図。
【図7】図6のかご箇所の拡大図。
【符号の説明】
1 昇降路、   2 乗場、   4 吊り枠、   7 上かご、   8 下かご、   9 第一昇降機構、   10 第二昇降機構、   15 主索、   16 制御装置、   23 吊り枠位置検出板、   24 吊り枠位置検出器、
25 かご位置検出板、   26 かご位置検出器。

Claims (4)

  1. エレベーターの昇降路に配置され上記エレベーターの主索に吊持されて昇降する吊り枠と、この吊り枠内に設けられた上かご及び上記上かごの下側に配置された下かごの両者と、上記吊り枠に設けられて上記両者を上記吊り枠に対して昇降変位させて上記両者の相互間隔を変化する昇降機構と、上記昇降路における上下方向の所定位置に設けられた吊り枠位置検出板と、上記吊り枠に設けられて上記吊り枠位置検出板に対向したときに動作する吊り枠位置検出器と、上記昇降路に配設された乗場に設けられて上記両者それぞれの床面からの一定高さに対応した位置に配置されたかご位置検出板と、上記両者に設けられて上記かご位置検出板に対向したときに動作するかご位置検出器とを備えた相互間隔可変ダブルデッキエレベーター。
  2. 吊り枠位置検出器並びに上かご及び下かごにそれぞれ対向したかご位置検出器の動作を介して作動してエレベーターのドアー装置に戸開動作を指令する制御装置を備えたことを特徴とする請求項1記載の相互間隔可変ダブルデッキエレベーター。
  3. 昇降機構を付勢して上かご及び下かごを、昇降路における吊り枠位置に対応した乗場相互間隔に配置し、上記上かご及び下かごにそれぞれ対向したかご位置検出器の動作を介して作動してエレベーターのドアー装置に戸開動作を指令する制御装置を備えたことを特徴とする請求項1記載の相互間隔可変ダブルデッキエレベーター。
  4. 吊り枠位置検出器の動作時に上かご及び下かごにそれぞれ対向したかご位置検出器の双方が不動作であるときに、エレベーターを異常時制御して吊り枠を昇降させ、この吊り枠の昇降動作による上記双方の一方の動作を介して、上記上かご及び下かごの両者における上記双方の一方に対応したかごに関わるドアー装置の戸開動作を指令する制御装置を備えたことを特徴とする請求項1記載の相互間隔可変ダブルデッキエレベーター。
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