JP2004013103A - 光学部品ホルダ及び光学部品の保持方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】応力を光学部品にかけることなく光学部品を保持する光学部品ホルダ及び光学部品の保持方法を提供する。
【解決手段】本体320に設けられた孔340にはピン530が嵌合する。当接部321が主面311側から光学部品に接しピン530が孔340に嵌合した状態で、ピン530が主面312側からピン530に接する当接位置にピン530は位置決めされる。
【選択図】 図8
【解決手段】本体320に設けられた孔340にはピン530が嵌合する。当接部321が主面311側から光学部品に接しピン530が孔340に嵌合した状態で、ピン530が主面312側からピン530に接する当接位置にピン530は位置決めされる。
【選択図】 図8
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンズ等の光学部品を保持する光学部品ホルダ及び光学部品の保持方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、レンズ等の光学部品を保持するために利用される様々な光学部品ホルダ及び保持方法が提案されている。例えば、特開平9−281374号公報には、接着剤を用いてレンズを保持する光学部品ホルダ及び保持方法が開示されている。レンズが本体に位置決めされた状態で接着剤が本体の所定部分に塗布される。接着剤が硬化すればレンズが本体に保持される。この公報には板バネの押圧力を利用してレンズを保持するものも開示されている。レンズがこの押圧力により本体に押し当てられることで、レンズは本体に保持される。
【0003】
また、特開2001−51176号公報には、熱変形を利用してレンズを保持する光学部品ホルダ及び保持方法が開示されている。レンズは筒状の本体に入れられる。この後、レンズの周縁部を覆うようにリング状の当接部材が本体に入れられる。治具を筒状の本体の中心軸に平行に移動させながら治具を当接部材に押しつける。治具を加熱すると当接部材は熱変形する。この結果、当接部材はレンズの周縁部に圧着される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
接着剤を用いた場合、接着剤が硬化すると収縮する。このときレンズに応力がかかる。板バネの押圧力を利用した場合にもレンズに応力がかかる。また、熱変形を利用した場合にも、当接部材がレンズの周縁部に圧着されるので、レンズに応力がかかる。
【0005】
いずれの場合にも、レンズにかかる応力によりレンズに歪が発生し、光学性能が劣化することが避けられない。
【0006】
本発明はこの点に着目してなされたものであり、本発明の目的は、光学部品に歪みを発生させ光学性能を劣化させる応力を光学部品にかけることなく、光学部品を保持する光学部品ホルダ及び光学部品の保持方法を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係わる光学部品ホルダは、光が通過する、互いに対向する2つの主面をもつ光学部品を保持し、光学部品ホルは、
光学部品を保持する本体と、
光学部品に接する当接部材とを備え、
前記本体には、光学部品に接する当接部と、前記当接部が一方の主面側から光学部品に接した状態で、前記当接部材が他方の主面側から光学部品に接する当接位置に当接部材を位置決めする位置決め部とを設けている。
【0008】
光学部品に歪みを発生させ光学性能を劣化させる応力を光学部品にかけることなく、光学部品を保持することができる。
【0009】
本発明の請求項2に係わる光学部品ホルダでは、前記本体には、前記位置決め部としての外部から前記当接位置に通じる孔が設けられており、
前記当接部材は、前記本体の当接部が一方の主面側から光学部品に接した状態で、前記孔に挿入されて当接位置に位置決めされる。
【0010】
孔を通して当接位置を確認できるので、光学部品の保持状態の検査を簡易的に行うことができる。
【0011】
本発明の請求項3に係わる光学部品ホルダでは、前記位置決め部としての孔はスリットである。
【0012】
本発明の請求項4に係わる光学部品ホルダでは、前記当接部材はピンであって、
このピンは前記位置決め部としての孔に嵌合し、
前記当接部が一方の主面側から光学部品に接し、ピンが孔に嵌合した状態で、ピンは当接位置に位置決めされる。
【0013】
歪みを抑制するための構成を単純にすることができる。構成が単純であるので、製造が容易である。また、製造コストを低くすることができる。
【0014】
本発明の請求項5に係わる光学部品ホルダでは、前記当接部材の光学部品に接する部分にはテーパーが設けられている。
【0015】
当接部が光学部品に接した状態で当接部材の位置を調節しながら当接部材を孔に挿入すれば、本体と光学部品の少なくとも一方の形状に誤差があっても、テーパーが設けられた部分を光学部品にちょうど接触させることができる。
【0016】
本発明の請求項6に係わる光学部品ホルダでは、前記当接位置に位置決めされた前記当接部材は、光学部品の3箇所に接する。
【0017】
当接位置にあるピンが光学部品に接触する面積を小さくすることができるので、光学部品310の大部分を有効に利用することができる。
【0018】
本発明の請求項7に係わる光学部品の保持方法は、光が通過する、互いに対向する2つの主面をもつ光学部品を保持し、保持方法は、
光学部品を本体で保持しながら該光学部品の一方の主面側を本体に接触させる工程と、
他方の主面側から光学部品に接する当接位置に当接部材を位置決めする工程と
を備えている。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1〜図9を参照して、本発明の実施の形態に係わる光学部品ホルダ及び保持方法を説明する。先ず、図1を参照して本発明の第1の実施の形態の光学部品ホルダを説明する。図1は光学部品ホルダの断面図である。光学部品ホルダは光学部品を保持する筒状の本体120と円環状の当接部材130とを有している。図1には本体120と当接部材130の縦断面が示されている。光学部品として、互いに対向する2つの主面111,112を有している円板状のレンズ110が用いられている。光は主面111,112を通過する。
【0020】
筒状の本体120の一端には内周面側から本体120の内側に向かって突出したフランジ状の当接部121が設けられている。レンズ110が本体120に入れられると、当接部121は一方の主面111側からレンズ110に接する。このとき、レンズ110は本体120に対してレンズ110の光軸方向に位置決めされる。当接部121の内径はレンズ110の有効径よりも大きい。当接部121が主面111側から接するときにレンズ110の周縁部は本体120の内周面122により囲まれる。内周面122の径はレンズ110の外径よりもやや大きい。これにより、レンズ110が本体120に入れられたときに、レンズ110は光軸と直交する方向に位置決めされる。このとき、レンズ110の光軸は内周面122の中心軸125とほぼ一致する。内周面122は筒状の本体120の他端側にある内周面123と段付き124を介して連続している。内周面123の径は内周面122の径よりも大きい。内周面123の中心軸は内周面122の中心軸125に一致している。
【0021】
円環状の当接部材130の外径は、当接部材130を内周面123に囲まれた空間に挿入できるよう、内周面123の径よりもやや小さい。当接部材130が内周面123に挿入されると、当接部材130は段付き124に接する。当接部121が主面111側からレンズ110に接した状態で当接部材130を段付き124に接触させると、当接部材130は、当接部材130が主面112側からレンズ110にちょうど接する当接位置に位置決めされる。段付き124は当接部材3が当接位置に位置決めされるよう高精度に成形されている。段付き124は位置決め部として用いられている。当接部材130の内径はレンズ110の有効径よりも大きく、内周面122の径よりも小さい。
【0022】
当接位置に位置決めされた当接部材130は本体120に接着剤を用いて接着される。接着剤が硬化後に収縮しても、当接部材130は段付き124により位置決めされているので、レンズ110に応力がかかることがない。従って、レンズ110に歪が発生しないので、レンズ110の光学性能を劣化させることなくレンズ110を保持することができる。
【0023】
本実施の形態ではレンズ110を保持するときに本体の内周面123側からレンズ110と当接部材130を組み付ける。このような組み付けは極めて容易に行うことができるので、本実施の形態の光学部品ホルダは、適切な組み付け装置を用いて行われる自動組み付けに適している。
【0024】
本実施の形態の光学部品ホルダを利用してレンズ110を保持する保持方法を説明する。先ず、本体120を用意し、レンズ110を本体120で保持しながらレンズ110の主面111側を本体120に接触させる。このとき、レンズ110は本体120に入れられ、当接部121に接する。次に、当接部材130を用意し、当接部材130が主面112側からレンズ110に接する当接位置に当接部材130を位置決めする。位置決めは、当接部材130が段付き124に接することによりなされる。
【0025】
本実施の形態の光学部品ホルダの構成には様々な変形が可能である。当接部121がレンズ110に面で接するよう、レンズ110と接する当接部121の部分に面取りを施しても良い。当接部121がレンズ110にフィットするよう面取りを施しても良い。同様に、当接部材130の、レンズ110と接する部分に面取りを施しても良い。また、当接部材130はレンズ110の3箇所以上に接する形状に成形されていても良い。
【0026】
位置決め部として段付き124の代わりに本体120の端面126を用いても良い。この場合、当接部材130が本体120に挿入されたときに外側に向く当接部材130の部分には、当接部材130の外径よりも大きな外径をもつフランジが設けられる。当接部材130が本体120に挿入されると、このフランジが本体120の端面126に接する。このとき、当接部材130は当接位置に位置決めされる。
【0027】
本実施の形態では当接部材130は本体120に接着剤を用いて接着されるが、当接部材130は本体120にネジなどを用いて締結しても良い。また、本実施の形態では光学部品としてレンズが用いられているが、本発明はこれに限定されるものではない。また、本実施の形態では本体120の形状は円筒形であるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0028】
次に、図2及び図3を参照して本発明の第2の実施の形態の光学部品ホルダを説明する。図2は光学部品ホルダの斜視図であり、図3は図2に示された3C−3C断面図に沿って切断された光学部品ホルダの断面図である。筒状の本体220の一端には、第1の実施の形態の光学部品ホルダと同様のフランジ状の当接部221が設けられている。当接部221が一方の主面211側からレンズ210に接すると、レンズ210はレンズ210の光軸方向に位置決めされる。レンズ210の周縁にはフランジ213が設けられている。本体220の内周面222の径はフランジ213の外径よりもやや大きい。レンズ210が本体220に入れられると、レンズ210の光軸が内周面222の中心軸225に一致する。
【0029】
本体220の側面には孔が設けられている。この孔は互いに対向する2つのスリット240である。スリット240は中心軸225に直交するよう延びている。2つのスリット240には、当接部221がレンズ210に接した状態で、円弧状の2つの当接部材230がそれぞれ挿入される。挿入された当接部材230は、レンズ210にちょうど接する当接位置に位置決めされる。スリット240は、スリット240が外部から当接位置に通じるよう、配置されている。スリット240により囲まれている空間は互いに対向する2つの面241,242により挟まれている。当接部材230が挿入されると、当接部材230は、一方の面241と、レンズ210の他方の主面212側にあるフランジ213の側面214との間に挟まれる。当接部材230の厚さは、当接部材230が挟まれたときに、当接部材230がレンズ210に応力をかけずにフランジ213に接するよう設定されている。即ち、当接部材230の厚さは、面241とフランジ213の側面214との間の中心軸225方向の距離にほぼ等しい。面241とフランジ213の側面214との間に挟まれることで、当接部材230は中心軸225方向に位置決めされる。2つのスリット240の両端には、面241,242間で延びている4つの面243が形成されている。当接部材230をスリット240に挿入すると、当接部材230のそれぞれの端が面243に当接する。これにより、当接部材230は中心軸225に直交する方向に位置決めされる。このとき、当接部材230は当接位置に位置決めされる。当接位置に位置決めされた当接部材230は面241に接着される。面241と面243を備えたスリット240、即ち本体220の側面に設けられた孔は位置決め部として用いられている。
【0030】
当接部材230は、当接部材230がスリット240に挿入されたときに、ちょうどレンズ210のフランジ213に接するよう、高精度に加工されている。このため、当接部材230が挿入されたときにレンズ210に応力がかからないので、レンズ210に歪みが発生しない。従って、光学部品ホルダに保持されたレンズ210の光学性能は劣化しない。
【0031】
本実施の形態の光学部品ホルダは次のような特有の効果を有している。面241とフランジ213の側面214との間の距離は、スリット240を通して容易に確認できる。従って、この距離を極めて精度良く測定できる。精度良く測定されたこの距離に基づいて当接部材230の厚さを設定すれば、レンズ210の光学性能の劣化をほぼ抑えることができる。また、スリット240を通して当接部材230とレンズ210の位置を容易に確認できるので、レンズ210の保持状態の検査を簡易的に行うことができる。
【0032】
本実施の形態の光学部品ホルダの構成には様々な変形が可能である。本実施の形態では当接部材230が挿入される孔として、2つのスリット240が用いられているが、本発明はこれに限定されない。スリットは1つ設けられていても良いし、3以上設けられていても良い。また、孔の形状はスリット状とは異なる別の形状であっても良い。また、本実施の形態では当接部材230の形状は円弧上であるが、本発明はこれに限定されない。例えば、板状であっても良いし、棒状であっても良い。当接部材230の形状が棒状の場合、例えば棒の先端が孔に挿入される。本実施の形態では2つの当接部材230が用いられているが、1つだけ用いられても良いし、3以上用いられても良い。また、本実施の形態では光学部品としてレンズ210が用いられているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0033】
次に、図4及び図5を参照して本発明の第3の実施の形態の光学部品ホルダを説明する。図4は光学部品ホルダの斜視図である。図5は図4に示された5C−5C断面図に沿って切断された光学部品ホルダの断面図である。光学部品310として、対向する2つの主面311,312をもつ円板状のレンズやフィルタが用いられる。筒状の本体320の一端には第1の実施の形態の光学部品ホルダと同様のフランジ状の当接部321が設けられている。当接部321が光学部品310の一方の主面111側から光学部品310に接するとき、光学部品310の周縁部は、光学部品310の外径よりもやや大きい径をもつ内周面322により囲まれる。内周面322は、第1の実施の形態の光学部品ホルダと同様に、筒状の本体320の他端にある内周面323と段付き324を介して連続している。内周面323の径は内周面322の径よりも大きい。内周面322の中心軸325は内周面323の中心軸と一致している。
【0034】
内周面323には内周面323から本体の外周面通じる3つの孔340が設けられている。3つの孔340は内周面323の内周を3等分するよう配置されている。3つの孔340には当接部材として用いられている3つのピン330がそれぞれ嵌合する。当接部321が一方の主面311側から光学部品310に接した状態で、ピン330は孔340に挿入される。挿入されたピン330は他方の主面312側から光学部品310にちょうど接する当接位置に位置される。孔340は外部から当接位置に通じている。ピン330が孔340に挿入されて嵌合した状態で、ピン330は当接位置に位置決めされる。孔340はピン330を当接位置に位置決めする位置決め部として用いられている。ピン330は、孔340に嵌合することで本体320に固定される。
【0035】
ピン330は、光学部品310に応力がかからず、光学部品310にちょうど接する当接位置に位置決めされるので、光学部品310に歪みが発生しない。従って、光学部品310が保持されたとき、光学性能の劣化がほとんど起こらない。
【0036】
段付き324は、当接部321が一方の主面311側から光学部品310に接した状態で、他方の主面312側にある光学部品310の周縁部が段付き324に対して突出するよう、配置されている。孔340は段付き324から離れた位置に配置されている。ピン330を本体320の外周面から孔340に挿入し、ピン330を当接位置に位置させるとき、孔340を通って内周面323から出てきたピン330の先端の位置と、主面312側にある光学部品310の周縁部の位置とを確認しながらピン330を挿入することができる。
【0037】
本実施の形態の光学部品ホルダは次のような特有の効果を有している。ピン330として細いものを用いれば、当接位置にあるピン330が光学部品310に接触する面積を小さくすることができるので、光学部品310の大部分を有効に利用することができる。高い精度で加工された比較的細いピン330を入手することは容易である。
【0038】
本実施の形態の光学部品ホルダの構成には様々な変形が可能である。本実施の形態では、ピン330は、孔340に嵌合することで本体320に固定されるが、本発明はこれに限定されない。例えば、ピン330は、孔340に接着されても良い。
【0039】
次に、図6及び図7を参照して本発明の第4の実施の形態の光学部品ホルダを説明する。本実施の形態の光学部品ホルダの構成は、基本的に第2の実施の形態の構成と同じである。本実施の形態において、第2の実施の形態の図2及び図3を参照して説明した構成部材と実質的に同一の構成部材は、第2の実施の形態の対応する構成部材を指示していた参照符号と同じ参照符号を付して詳細な説明を省略する。
【0040】
本実施の形態では、第2の実施の形態と同じ本体220が用いられている。本実施の形態で用いられるレンズ410にはフランジが設けられていない。円弧状の当接部材430はテーパーが設けられたテーパー部431を有している。図6は当接部材430がスリット240に挿入されている途中の状態にある光学部品ホルダの断面図である。図7は当接部材430のスリット240への挿入が完了した状態にある光学部品ホルダの断面図である。当接部221が一方の主面411側からレンズ410に接する状態で当接部材430をスリット240に挿入すると、当接部材430の端がスリット240を囲む面243に当接する。このとき、当接部材430は、テーパー部431が他方の主面412側からレンズ410にちょうど接する当接位置に位置決めされる。第2の実施の形態と同様に当接位置に位置決めされた当接部材430はレンズ410に応力をかけない。位置決めされた当接部材430はスリットを囲む面241に接着される。レンズ410と本体220の少なくとも一方の形状に誤差があっても、当接部材430をスリット240に挿入するとテーパー部431はレンズ410にちょうど接する。
【0041】
図8及び図9を参照して本発明の第5の実施の形態の光学部品ホルダを説明する。本実施の形態の構成は、基本的に第3の実施の形態の構成と同じである。本実施の形態において、第3の実施の形態の図4及び図5を参照して説明した構成部材と実質的に同一の構成部材は、第3の実施の形態の対応する構成部材を指示していた参照符号と同じ参照符号を付して詳細な説明を省略する。図8は光学部品ホルダの断面図である。本実施の形態の構成が第3の実施の形態の構成と異なる点は、当接部材として用いられているピンの構成である。光学部品310と接するピン530の先端部分にはテーパー部531が設けられている。
【0042】
本実施の形態の光学部品ホルダを用いて厚さ0.1mmの平板状の光学部品310を保持した例を説明する。図9はピン530の寸法を説明するための図である。テーパー部531の傾斜θは15°であり、ピンの直径Dは0.5mmである。光学部品310を当接部321に接触させた状態でピン530を孔340に挿入するとき、顕微鏡でテーパー部531と光学部品310の周縁部との位置を確かめながらピン530を孔340に押し込む。テーパー部531と光学部品310の周縁部とがちょうど接する当接位置にピン530が位置したときに、ピン530を押し込むのを止める。これにより、ピン530は当接位置に位置決めされる。孔340はこれにピン530が嵌合するよう形成されているので、ピン530を押し込むのを止めると、その場に固定される。ピン530を押し込むのを止めた後に、ピン530を孔340に接着しても良い。このようにして保持された光学部品310の透過波面の変化は0.02λ以下であった。これは、ほとんど歪みを起こすことなく保持がなされたことを意味する。
【0043】
尚、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
【0044】
【発明の効果】
本発明に従った光学部品ホルダ及び保持方法を用いれば、光学部品に歪みを発生させ光学性能を劣化させる応力を光学部品にかけることなく、光学部品を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における光学部品ホルダの断面図。
【図2】本発明の第2の実施の形態における光学部品ホルダの斜視図。
【図3】図2に示された3C−3C断面図に沿って切断された光学部品ホルダの断面図。
【図4】本発明の第3の実施の形態における光学部品ホルダの斜視図。
【図5】図4に示された5C−5C断面図に沿って切断された光学部品ホルダの断面図。
【図6】本発明の第4の実施の形態において、当接部材がスリットに挿入されている途中の状態にある光学部品ホルダの断面図。
【図7】当接部材のスリットへの挿入が完了した状態にある、図6の光学部品ホルダの断面図。
【図8】本発明の第5の実施の形態における光学部品ホルダの断面図。
【図9】図8の光学部品ホルダに用いられるピンの寸法を説明するための図。
【符号の説明】
110 レンズ
111 主面
112 主面
120 本体
121 当接部
122 内周面
123 内周面
124 段付き(位置決め部)
125 中心軸
126 端面
130 当接部材
210 レンズ
211 主面
213 フランジ
214 フランジ213の側面
220 本体
221 当接部
222 内周面
225 中心軸
230 当接部材
240 スリット(位置決め部)
241 スリットの面
242 スリットの面
243 スリットの面
310 光学部品
311 主面
312 主面
320 本体
321 当接部
322 内周面
323 内周面
324 段付き
325 中心軸
330 ピン
340 孔(位置決め部)
410 レンズ
411 主面
412 主面
430 当接部材
431 テーパー部
530 ピン
531 テーパー部
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンズ等の光学部品を保持する光学部品ホルダ及び光学部品の保持方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、レンズ等の光学部品を保持するために利用される様々な光学部品ホルダ及び保持方法が提案されている。例えば、特開平9−281374号公報には、接着剤を用いてレンズを保持する光学部品ホルダ及び保持方法が開示されている。レンズが本体に位置決めされた状態で接着剤が本体の所定部分に塗布される。接着剤が硬化すればレンズが本体に保持される。この公報には板バネの押圧力を利用してレンズを保持するものも開示されている。レンズがこの押圧力により本体に押し当てられることで、レンズは本体に保持される。
【0003】
また、特開2001−51176号公報には、熱変形を利用してレンズを保持する光学部品ホルダ及び保持方法が開示されている。レンズは筒状の本体に入れられる。この後、レンズの周縁部を覆うようにリング状の当接部材が本体に入れられる。治具を筒状の本体の中心軸に平行に移動させながら治具を当接部材に押しつける。治具を加熱すると当接部材は熱変形する。この結果、当接部材はレンズの周縁部に圧着される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
接着剤を用いた場合、接着剤が硬化すると収縮する。このときレンズに応力がかかる。板バネの押圧力を利用した場合にもレンズに応力がかかる。また、熱変形を利用した場合にも、当接部材がレンズの周縁部に圧着されるので、レンズに応力がかかる。
【0005】
いずれの場合にも、レンズにかかる応力によりレンズに歪が発生し、光学性能が劣化することが避けられない。
【0006】
本発明はこの点に着目してなされたものであり、本発明の目的は、光学部品に歪みを発生させ光学性能を劣化させる応力を光学部品にかけることなく、光学部品を保持する光学部品ホルダ及び光学部品の保持方法を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係わる光学部品ホルダは、光が通過する、互いに対向する2つの主面をもつ光学部品を保持し、光学部品ホルは、
光学部品を保持する本体と、
光学部品に接する当接部材とを備え、
前記本体には、光学部品に接する当接部と、前記当接部が一方の主面側から光学部品に接した状態で、前記当接部材が他方の主面側から光学部品に接する当接位置に当接部材を位置決めする位置決め部とを設けている。
【0008】
光学部品に歪みを発生させ光学性能を劣化させる応力を光学部品にかけることなく、光学部品を保持することができる。
【0009】
本発明の請求項2に係わる光学部品ホルダでは、前記本体には、前記位置決め部としての外部から前記当接位置に通じる孔が設けられており、
前記当接部材は、前記本体の当接部が一方の主面側から光学部品に接した状態で、前記孔に挿入されて当接位置に位置決めされる。
【0010】
孔を通して当接位置を確認できるので、光学部品の保持状態の検査を簡易的に行うことができる。
【0011】
本発明の請求項3に係わる光学部品ホルダでは、前記位置決め部としての孔はスリットである。
【0012】
本発明の請求項4に係わる光学部品ホルダでは、前記当接部材はピンであって、
このピンは前記位置決め部としての孔に嵌合し、
前記当接部が一方の主面側から光学部品に接し、ピンが孔に嵌合した状態で、ピンは当接位置に位置決めされる。
【0013】
歪みを抑制するための構成を単純にすることができる。構成が単純であるので、製造が容易である。また、製造コストを低くすることができる。
【0014】
本発明の請求項5に係わる光学部品ホルダでは、前記当接部材の光学部品に接する部分にはテーパーが設けられている。
【0015】
当接部が光学部品に接した状態で当接部材の位置を調節しながら当接部材を孔に挿入すれば、本体と光学部品の少なくとも一方の形状に誤差があっても、テーパーが設けられた部分を光学部品にちょうど接触させることができる。
【0016】
本発明の請求項6に係わる光学部品ホルダでは、前記当接位置に位置決めされた前記当接部材は、光学部品の3箇所に接する。
【0017】
当接位置にあるピンが光学部品に接触する面積を小さくすることができるので、光学部品310の大部分を有効に利用することができる。
【0018】
本発明の請求項7に係わる光学部品の保持方法は、光が通過する、互いに対向する2つの主面をもつ光学部品を保持し、保持方法は、
光学部品を本体で保持しながら該光学部品の一方の主面側を本体に接触させる工程と、
他方の主面側から光学部品に接する当接位置に当接部材を位置決めする工程と
を備えている。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1〜図9を参照して、本発明の実施の形態に係わる光学部品ホルダ及び保持方法を説明する。先ず、図1を参照して本発明の第1の実施の形態の光学部品ホルダを説明する。図1は光学部品ホルダの断面図である。光学部品ホルダは光学部品を保持する筒状の本体120と円環状の当接部材130とを有している。図1には本体120と当接部材130の縦断面が示されている。光学部品として、互いに対向する2つの主面111,112を有している円板状のレンズ110が用いられている。光は主面111,112を通過する。
【0020】
筒状の本体120の一端には内周面側から本体120の内側に向かって突出したフランジ状の当接部121が設けられている。レンズ110が本体120に入れられると、当接部121は一方の主面111側からレンズ110に接する。このとき、レンズ110は本体120に対してレンズ110の光軸方向に位置決めされる。当接部121の内径はレンズ110の有効径よりも大きい。当接部121が主面111側から接するときにレンズ110の周縁部は本体120の内周面122により囲まれる。内周面122の径はレンズ110の外径よりもやや大きい。これにより、レンズ110が本体120に入れられたときに、レンズ110は光軸と直交する方向に位置決めされる。このとき、レンズ110の光軸は内周面122の中心軸125とほぼ一致する。内周面122は筒状の本体120の他端側にある内周面123と段付き124を介して連続している。内周面123の径は内周面122の径よりも大きい。内周面123の中心軸は内周面122の中心軸125に一致している。
【0021】
円環状の当接部材130の外径は、当接部材130を内周面123に囲まれた空間に挿入できるよう、内周面123の径よりもやや小さい。当接部材130が内周面123に挿入されると、当接部材130は段付き124に接する。当接部121が主面111側からレンズ110に接した状態で当接部材130を段付き124に接触させると、当接部材130は、当接部材130が主面112側からレンズ110にちょうど接する当接位置に位置決めされる。段付き124は当接部材3が当接位置に位置決めされるよう高精度に成形されている。段付き124は位置決め部として用いられている。当接部材130の内径はレンズ110の有効径よりも大きく、内周面122の径よりも小さい。
【0022】
当接位置に位置決めされた当接部材130は本体120に接着剤を用いて接着される。接着剤が硬化後に収縮しても、当接部材130は段付き124により位置決めされているので、レンズ110に応力がかかることがない。従って、レンズ110に歪が発生しないので、レンズ110の光学性能を劣化させることなくレンズ110を保持することができる。
【0023】
本実施の形態ではレンズ110を保持するときに本体の内周面123側からレンズ110と当接部材130を組み付ける。このような組み付けは極めて容易に行うことができるので、本実施の形態の光学部品ホルダは、適切な組み付け装置を用いて行われる自動組み付けに適している。
【0024】
本実施の形態の光学部品ホルダを利用してレンズ110を保持する保持方法を説明する。先ず、本体120を用意し、レンズ110を本体120で保持しながらレンズ110の主面111側を本体120に接触させる。このとき、レンズ110は本体120に入れられ、当接部121に接する。次に、当接部材130を用意し、当接部材130が主面112側からレンズ110に接する当接位置に当接部材130を位置決めする。位置決めは、当接部材130が段付き124に接することによりなされる。
【0025】
本実施の形態の光学部品ホルダの構成には様々な変形が可能である。当接部121がレンズ110に面で接するよう、レンズ110と接する当接部121の部分に面取りを施しても良い。当接部121がレンズ110にフィットするよう面取りを施しても良い。同様に、当接部材130の、レンズ110と接する部分に面取りを施しても良い。また、当接部材130はレンズ110の3箇所以上に接する形状に成形されていても良い。
【0026】
位置決め部として段付き124の代わりに本体120の端面126を用いても良い。この場合、当接部材130が本体120に挿入されたときに外側に向く当接部材130の部分には、当接部材130の外径よりも大きな外径をもつフランジが設けられる。当接部材130が本体120に挿入されると、このフランジが本体120の端面126に接する。このとき、当接部材130は当接位置に位置決めされる。
【0027】
本実施の形態では当接部材130は本体120に接着剤を用いて接着されるが、当接部材130は本体120にネジなどを用いて締結しても良い。また、本実施の形態では光学部品としてレンズが用いられているが、本発明はこれに限定されるものではない。また、本実施の形態では本体120の形状は円筒形であるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0028】
次に、図2及び図3を参照して本発明の第2の実施の形態の光学部品ホルダを説明する。図2は光学部品ホルダの斜視図であり、図3は図2に示された3C−3C断面図に沿って切断された光学部品ホルダの断面図である。筒状の本体220の一端には、第1の実施の形態の光学部品ホルダと同様のフランジ状の当接部221が設けられている。当接部221が一方の主面211側からレンズ210に接すると、レンズ210はレンズ210の光軸方向に位置決めされる。レンズ210の周縁にはフランジ213が設けられている。本体220の内周面222の径はフランジ213の外径よりもやや大きい。レンズ210が本体220に入れられると、レンズ210の光軸が内周面222の中心軸225に一致する。
【0029】
本体220の側面には孔が設けられている。この孔は互いに対向する2つのスリット240である。スリット240は中心軸225に直交するよう延びている。2つのスリット240には、当接部221がレンズ210に接した状態で、円弧状の2つの当接部材230がそれぞれ挿入される。挿入された当接部材230は、レンズ210にちょうど接する当接位置に位置決めされる。スリット240は、スリット240が外部から当接位置に通じるよう、配置されている。スリット240により囲まれている空間は互いに対向する2つの面241,242により挟まれている。当接部材230が挿入されると、当接部材230は、一方の面241と、レンズ210の他方の主面212側にあるフランジ213の側面214との間に挟まれる。当接部材230の厚さは、当接部材230が挟まれたときに、当接部材230がレンズ210に応力をかけずにフランジ213に接するよう設定されている。即ち、当接部材230の厚さは、面241とフランジ213の側面214との間の中心軸225方向の距離にほぼ等しい。面241とフランジ213の側面214との間に挟まれることで、当接部材230は中心軸225方向に位置決めされる。2つのスリット240の両端には、面241,242間で延びている4つの面243が形成されている。当接部材230をスリット240に挿入すると、当接部材230のそれぞれの端が面243に当接する。これにより、当接部材230は中心軸225に直交する方向に位置決めされる。このとき、当接部材230は当接位置に位置決めされる。当接位置に位置決めされた当接部材230は面241に接着される。面241と面243を備えたスリット240、即ち本体220の側面に設けられた孔は位置決め部として用いられている。
【0030】
当接部材230は、当接部材230がスリット240に挿入されたときに、ちょうどレンズ210のフランジ213に接するよう、高精度に加工されている。このため、当接部材230が挿入されたときにレンズ210に応力がかからないので、レンズ210に歪みが発生しない。従って、光学部品ホルダに保持されたレンズ210の光学性能は劣化しない。
【0031】
本実施の形態の光学部品ホルダは次のような特有の効果を有している。面241とフランジ213の側面214との間の距離は、スリット240を通して容易に確認できる。従って、この距離を極めて精度良く測定できる。精度良く測定されたこの距離に基づいて当接部材230の厚さを設定すれば、レンズ210の光学性能の劣化をほぼ抑えることができる。また、スリット240を通して当接部材230とレンズ210の位置を容易に確認できるので、レンズ210の保持状態の検査を簡易的に行うことができる。
【0032】
本実施の形態の光学部品ホルダの構成には様々な変形が可能である。本実施の形態では当接部材230が挿入される孔として、2つのスリット240が用いられているが、本発明はこれに限定されない。スリットは1つ設けられていても良いし、3以上設けられていても良い。また、孔の形状はスリット状とは異なる別の形状であっても良い。また、本実施の形態では当接部材230の形状は円弧上であるが、本発明はこれに限定されない。例えば、板状であっても良いし、棒状であっても良い。当接部材230の形状が棒状の場合、例えば棒の先端が孔に挿入される。本実施の形態では2つの当接部材230が用いられているが、1つだけ用いられても良いし、3以上用いられても良い。また、本実施の形態では光学部品としてレンズ210が用いられているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0033】
次に、図4及び図5を参照して本発明の第3の実施の形態の光学部品ホルダを説明する。図4は光学部品ホルダの斜視図である。図5は図4に示された5C−5C断面図に沿って切断された光学部品ホルダの断面図である。光学部品310として、対向する2つの主面311,312をもつ円板状のレンズやフィルタが用いられる。筒状の本体320の一端には第1の実施の形態の光学部品ホルダと同様のフランジ状の当接部321が設けられている。当接部321が光学部品310の一方の主面111側から光学部品310に接するとき、光学部品310の周縁部は、光学部品310の外径よりもやや大きい径をもつ内周面322により囲まれる。内周面322は、第1の実施の形態の光学部品ホルダと同様に、筒状の本体320の他端にある内周面323と段付き324を介して連続している。内周面323の径は内周面322の径よりも大きい。内周面322の中心軸325は内周面323の中心軸と一致している。
【0034】
内周面323には内周面323から本体の外周面通じる3つの孔340が設けられている。3つの孔340は内周面323の内周を3等分するよう配置されている。3つの孔340には当接部材として用いられている3つのピン330がそれぞれ嵌合する。当接部321が一方の主面311側から光学部品310に接した状態で、ピン330は孔340に挿入される。挿入されたピン330は他方の主面312側から光学部品310にちょうど接する当接位置に位置される。孔340は外部から当接位置に通じている。ピン330が孔340に挿入されて嵌合した状態で、ピン330は当接位置に位置決めされる。孔340はピン330を当接位置に位置決めする位置決め部として用いられている。ピン330は、孔340に嵌合することで本体320に固定される。
【0035】
ピン330は、光学部品310に応力がかからず、光学部品310にちょうど接する当接位置に位置決めされるので、光学部品310に歪みが発生しない。従って、光学部品310が保持されたとき、光学性能の劣化がほとんど起こらない。
【0036】
段付き324は、当接部321が一方の主面311側から光学部品310に接した状態で、他方の主面312側にある光学部品310の周縁部が段付き324に対して突出するよう、配置されている。孔340は段付き324から離れた位置に配置されている。ピン330を本体320の外周面から孔340に挿入し、ピン330を当接位置に位置させるとき、孔340を通って内周面323から出てきたピン330の先端の位置と、主面312側にある光学部品310の周縁部の位置とを確認しながらピン330を挿入することができる。
【0037】
本実施の形態の光学部品ホルダは次のような特有の効果を有している。ピン330として細いものを用いれば、当接位置にあるピン330が光学部品310に接触する面積を小さくすることができるので、光学部品310の大部分を有効に利用することができる。高い精度で加工された比較的細いピン330を入手することは容易である。
【0038】
本実施の形態の光学部品ホルダの構成には様々な変形が可能である。本実施の形態では、ピン330は、孔340に嵌合することで本体320に固定されるが、本発明はこれに限定されない。例えば、ピン330は、孔340に接着されても良い。
【0039】
次に、図6及び図7を参照して本発明の第4の実施の形態の光学部品ホルダを説明する。本実施の形態の光学部品ホルダの構成は、基本的に第2の実施の形態の構成と同じである。本実施の形態において、第2の実施の形態の図2及び図3を参照して説明した構成部材と実質的に同一の構成部材は、第2の実施の形態の対応する構成部材を指示していた参照符号と同じ参照符号を付して詳細な説明を省略する。
【0040】
本実施の形態では、第2の実施の形態と同じ本体220が用いられている。本実施の形態で用いられるレンズ410にはフランジが設けられていない。円弧状の当接部材430はテーパーが設けられたテーパー部431を有している。図6は当接部材430がスリット240に挿入されている途中の状態にある光学部品ホルダの断面図である。図7は当接部材430のスリット240への挿入が完了した状態にある光学部品ホルダの断面図である。当接部221が一方の主面411側からレンズ410に接する状態で当接部材430をスリット240に挿入すると、当接部材430の端がスリット240を囲む面243に当接する。このとき、当接部材430は、テーパー部431が他方の主面412側からレンズ410にちょうど接する当接位置に位置決めされる。第2の実施の形態と同様に当接位置に位置決めされた当接部材430はレンズ410に応力をかけない。位置決めされた当接部材430はスリットを囲む面241に接着される。レンズ410と本体220の少なくとも一方の形状に誤差があっても、当接部材430をスリット240に挿入するとテーパー部431はレンズ410にちょうど接する。
【0041】
図8及び図9を参照して本発明の第5の実施の形態の光学部品ホルダを説明する。本実施の形態の構成は、基本的に第3の実施の形態の構成と同じである。本実施の形態において、第3の実施の形態の図4及び図5を参照して説明した構成部材と実質的に同一の構成部材は、第3の実施の形態の対応する構成部材を指示していた参照符号と同じ参照符号を付して詳細な説明を省略する。図8は光学部品ホルダの断面図である。本実施の形態の構成が第3の実施の形態の構成と異なる点は、当接部材として用いられているピンの構成である。光学部品310と接するピン530の先端部分にはテーパー部531が設けられている。
【0042】
本実施の形態の光学部品ホルダを用いて厚さ0.1mmの平板状の光学部品310を保持した例を説明する。図9はピン530の寸法を説明するための図である。テーパー部531の傾斜θは15°であり、ピンの直径Dは0.5mmである。光学部品310を当接部321に接触させた状態でピン530を孔340に挿入するとき、顕微鏡でテーパー部531と光学部品310の周縁部との位置を確かめながらピン530を孔340に押し込む。テーパー部531と光学部品310の周縁部とがちょうど接する当接位置にピン530が位置したときに、ピン530を押し込むのを止める。これにより、ピン530は当接位置に位置決めされる。孔340はこれにピン530が嵌合するよう形成されているので、ピン530を押し込むのを止めると、その場に固定される。ピン530を押し込むのを止めた後に、ピン530を孔340に接着しても良い。このようにして保持された光学部品310の透過波面の変化は0.02λ以下であった。これは、ほとんど歪みを起こすことなく保持がなされたことを意味する。
【0043】
尚、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
【0044】
【発明の効果】
本発明に従った光学部品ホルダ及び保持方法を用いれば、光学部品に歪みを発生させ光学性能を劣化させる応力を光学部品にかけることなく、光学部品を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における光学部品ホルダの断面図。
【図2】本発明の第2の実施の形態における光学部品ホルダの斜視図。
【図3】図2に示された3C−3C断面図に沿って切断された光学部品ホルダの断面図。
【図4】本発明の第3の実施の形態における光学部品ホルダの斜視図。
【図5】図4に示された5C−5C断面図に沿って切断された光学部品ホルダの断面図。
【図6】本発明の第4の実施の形態において、当接部材がスリットに挿入されている途中の状態にある光学部品ホルダの断面図。
【図7】当接部材のスリットへの挿入が完了した状態にある、図6の光学部品ホルダの断面図。
【図8】本発明の第5の実施の形態における光学部品ホルダの断面図。
【図9】図8の光学部品ホルダに用いられるピンの寸法を説明するための図。
【符号の説明】
110 レンズ
111 主面
112 主面
120 本体
121 当接部
122 内周面
123 内周面
124 段付き(位置決め部)
125 中心軸
126 端面
130 当接部材
210 レンズ
211 主面
213 フランジ
214 フランジ213の側面
220 本体
221 当接部
222 内周面
225 中心軸
230 当接部材
240 スリット(位置決め部)
241 スリットの面
242 スリットの面
243 スリットの面
310 光学部品
311 主面
312 主面
320 本体
321 当接部
322 内周面
323 内周面
324 段付き
325 中心軸
330 ピン
340 孔(位置決め部)
410 レンズ
411 主面
412 主面
430 当接部材
431 テーパー部
530 ピン
531 テーパー部
Claims (7)
- 光が通過する、互いに対向する2つの主面をもつ光学部品を保持する光学部品ホルダであって、
光学部品を保持する本体と、
光学部品に接する当接部材とを備え、
前記本体には、光学部品に接する当接部と、前記当接部が一方の主面側から光学部品に接した状態で、前記当接部材が他方の主面側から光学部品に接する当接位置に当接部材を位置決めする位置決め部とを設けていることを特徴とする光学部品ホルダ。 - 前記本体には、前記位置決め部としての外部から前記当接位置に通じる孔が設けられており、
前記当接部材は、前記本体の当接部が一方の主面側から光学部品に接した状態で、前記孔に挿入されて当接位置に位置決めされることを特徴とする請求項1に記載の光学部品ホルダ。 - 前記位置決め部としての孔はスリットであることを特徴とする請求項2に記載の光学部品ホルダ。
- 前記当接部材はピンであって、
このピンは前記位置決め部としての孔に嵌合し、
前記当接部が一方の主面側から光学部品に接し、ピンが孔に嵌合した状態で、ピンは当接位置に位置決めされることを特徴とする請求項2に記載の光学部品ホルダ。 - 前記当接部材の光学部品に接する部分にはテーパーが設けられていることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の光学部品ホルダ。
- 前記当接位置に位置決めされた前記当接部材は、光学部品の3箇所に接することを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の光学部品ホルダ。
- 光が通過する、互いに対向する2つの主面をもつ光学部品を保持する保持方法であって、
光学部品を本体で保持しながら該光学部品の一方の主面側を本体に接触させる工程と、
他方の主面側から光学部品に接する当接位置に当接部材を位置決めする工程と
を備えていることを特徴とする光学部品の保持方法。
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