JP2004013399A - タイヤ用アンテナ装置及び通信機能付タイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】
タイヤに設けられた通信装置と外部の通信装置との通信性能を向上させることができるタイヤ用アンテナ装置及び通信機能を有するタイヤを提供すること。
【解決手段】
本発明にかかるタイヤ用アンテナ装置は、タイヤ100の全周にわたって取り付けられたベルト2の一部をループアンテナとして機能させている。このため、ベルト2の任意の点である点C及び点Dとをバイパス配線82により接続する。このバイパス配線82に通信回路部81を接続する。さらに、点Cと点Dの間におけるベルト2の近傍に磁性体83を設けている。
【選択図】 図2
タイヤに設けられた通信装置と外部の通信装置との通信性能を向上させることができるタイヤ用アンテナ装置及び通信機能を有するタイヤを提供すること。
【解決手段】
本発明にかかるタイヤ用アンテナ装置は、タイヤ100の全周にわたって取り付けられたベルト2の一部をループアンテナとして機能させている。このため、ベルト2の任意の点である点C及び点Dとをバイパス配線82により接続する。このバイパス配線82に通信回路部81を接続する。さらに、点Cと点Dの間におけるベルト2の近傍に磁性体83を設けている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤに取り付けられるタイヤ用アンテナ装置及び、タイヤ用アンテナ装置を備えた通信機能付タイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
タイヤに関して温度や内圧情報を得るために、タイヤにトランスポンダを埋設する従来技術が知られている。例えば、この従来技術は、特開平9−136517号公報に開示されている。この従来技術では、タイヤの内周面にトランスポンダ本体が設けられている。そして、このトランスポンダ本体中に受信用アンテナ及び送信用アンテナが設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のタイヤに設けられたトランスポンダ等の通信装置のアンテナは、小型であり、通信距離が短く、外部の通信装置との間の通信において情報が適切に伝達されない場合があった。
【0004】
他方、タイヤ内部に新たに大型のアンテナを設けることは、強度やバランスに悪影響を及ぼすため、困難である。
【0005】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、タイヤに設けられた通信装置と外部の通信装置との通信性能を向上させることができるタイヤ用アンテナ装置及び通信機能を有するタイヤを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかるタイヤ用アンテナ装置は、タイヤの全周にわたって取り付けられたベルトと、前記ベルトの任意の点である第1の点及び第2の点と接続されたバイパス配線と、前記バイパス配線と接続された通信回路部と、前記第1の点と前記第2の点の間におけるベルトの近傍に設けられた磁性体とを備えたものである。このような構成により、ベルトの機能を損なうことなく、その一部をループアンテナとして機能させることができる。
【0007】
本発明にかかる他のタイヤ用アンテナ装置は、タイヤの全周にわたって取り付けられたベルトと、前記ベルトの任意の点である第1の点及び第2の点のそれぞれの近傍であって、前記ベルトと離間した位置に設けられた第1の電極及び第2の電極と、前記第1の電極及び前記第2の電極と接続されたバイパス配線と、前記バイパス配線と接続された通信回路部と、前記第1の点と前記第2の点の間におけるベルトの近傍に設けられた磁性体とを備え、前記第1の電極と前記ベルトの第1の点の間及び前記第2の電極と前記ベルトの第2の点の間が、静電的に結合されるように構成したものである。このような構成によっても、ベルトの機能を損なうことなく、その一部をループアンテナとして機能させることができる。さらに、ベルトとバイパス配線とが直接接続されていないので、製造が容易となる。特に、通常のタイヤの内周面に電極とバイパス配線及び通信回路部を設けることによって、いわゆる後付けにより、ループアンテナを構成することができる。
【0008】
上述のタイヤ用アンテナ装置における第1の点及び第2の点には、それぞれ第3の電極と第4の電極とが設けられ、前記第1の電極と前記第3の電極の間及び前記第2の電極と前記第4の電極の間が、静電的に結合されるようにしてもよい。このような構成により、静電結合度を高めることができる。
【0009】
さらに、バイパス配線はコンデンサを備えるようにしてもよい。
【0010】
また、前記第1の点と前記第2の点間であって前記磁性体を近傍に設けた範囲のベルトのインダクタンスをL’とし、前記通信回路部及びバイパス配線のインピーダンスをZとし、前記通信回路部の通信周波数をωとしたとき、ωL’がZよりも十分に大きくなるように設定することが好ましい。これにより、ループアンテナの通信機能を向上させることができる。
【0011】
また、第1の電極と前記ベルトの第1の点の間に生じるキャパシタンスをCとし、前記第2の電極と前記ベルトの第2の点の間に生じるキャパシタンスをC’とし、前記通信回路部の通信周波数をωとしたとき、1/ωC及び1/ωC’は共に十分に小さくなるように設定するとよい。これにより、ループアンテナの通信機能を向上させることができる。
また、前記第1の点と前記第2の点間であって前記磁性体を近傍に設けた範囲以外のベルトのインダクタンスをLとしたとき、前記キャパシタンスC及びC’を、インダクタンスLと前記通信回路部の通信周波数ωに対し直列共振するように設定するとよい。これにより、ループアンテナの通信機能を向上させることができる。
【0012】
さらに、また、第1の点と前記第2の点間であって前記磁性体を近傍に設けた範囲のベルトのインダクタンスをL’とし、前記コンデンサのキャパシタンスをC’’としたとき、前記第1の点と前記第2の点間であって前記磁性体を近傍に設けた範囲のベルトと前記バイパス配線及び前記通信回路部によって構成されるループが前記通信回路部の通信周波数ωに対し並列共振するようにL’及びC’’を設定するとよい。これにより、ループアンテナの通信機能を向上させることができる。
【0013】
ここで、前記ベルトは、メッシュ状に構成するとよい。これにより、磁性体によるインダクタンスの向上効果を高めることができる。
【0014】
また、前記磁性体は、前記第1の点と前記第2の点の間におけるベルトの内周と外周の両方に設けることが望ましい。これにより、磁性体によるインダクタンスの向上効果を高めることができる。
【0015】
また、前記磁性体は、前記第1の点と前記第2の点の間におけるベルトに対して磁性塗料を塗布することによって構成するとよい。このような構成の場合には、製造が容易となる。
【0016】
好適な実施の形態における通信回路部は、アンテナコイルを内蔵したボール半導体により構成され、前記バイパス配線の一部にコイルが形成されている。
【0017】
本発明にかかる他のタイヤ用アンテナ装置は、タイヤの内周面に取り付けられるタイヤ用アンテナ装置であって、第1の電極と、第2の電極と、前記第1の電極及び前記第2の電極と接続されたバイパス配線と、前記バイパス配線と接続された通信回路部と、前記第1の電極と前記第2の電極の間に配置された磁性体と、前記第1の電極、前記第2の電極、前記バイパス配線、前記通信回路部と前記磁性体が取り付けられたシート状部材とを備えたものである。これにより、容易にループアンテナを構成することができる。
【0018】
このシート状部材の一面に、接着剤を塗布するとよい。これにより、タイヤへの装着が容易となる。
【0019】
さらに、前記シート状部材は、柔軟性を有するとよい。これにより、タイヤの形状に合わせて取り付けることができる。
【0020】
本発明にかかる他のタイヤ用アンテナ装置は、タイヤの全周にわたって取り付けられたカーカスコードと、前記カーカスコードの任意の点である第1の点及び第2の点と接続されたバイパス配線と、前記バイパス配線と接続された通信回路部と、前記第1の点と前記第2の点の間におけるカーカスコードの近傍に設けられた磁性体とを備えたものである。このような構成により、カーカスコードの機能を損なうことなく、その一部をループアンテナとして機能させることができる。
【0021】
本発明にかかる他のタイヤ用アンテナ装置は、タイヤの円周に取り付けられたカーカスコードと、前記カーカスコードの任意の点である第1の点及び第2の点のそれぞれの近傍であって、離間した位置に設けられた第1の電極及び第2の電極と、前記第1の電極及び前記第2の電極と接続されたバイパス配線と、前記バイパス配線と接続された通信回路部と、前記第1の点と前記第2の点の間におけるカーカスコードの近傍に設けられた磁性体とを備え、前記第1の電極と前記カーカスコードの第1の点の間及び前記第2の電極と前記カーカスコードの第2の点の間が、静電的に結合されるものである。このような構成により、カーカスコードの機能を損なうことなく、その一部をループアンテナとして機能させることができる。さらに、カーカスコードとバイパス配線とが直接接続されていないので、製造が容易となる。特に、通常のタイヤの内周面に電極とバイパス配線及び通信回路部を設けることによって、いわゆる後付けにより、ループアンテナを構成することができる。
【0022】
ここで、前記第1の点及び前記第2の点には、それぞれ第3の電極と第4の電極とが設けられ、前記第1の電極と前記第3の電極の間及び前記第2の電極と前記第4の電極の間が、静電的に結合されるようにしてもよい。このような構成により、静電結合度を高めることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態1.
最初に図1を用いて本発明の実施の形態1にかかるタイヤ用アンテナ装置が適用される情報取得システムのシステム構成例を説明する。但し、本発明にかかるタイヤ用アンテナ装置の適用対象は、ここで説明する情報取得システムに限定されるものではない。この情報取得システムは、通常は、4輪の自動車において実現される。但し、情報取得システムは、4輪自動車以外であっても実現可能であり、単車や3輪の自動車であっても実現可能である。この発明の実施の形態では、道路上を走行するガソリンエンジン付の自動車を想定しているが、これに限らず、電気エンジン、ハイブリッドエンジンであってもよく、また、レール上を走行するモノレール、電車やさらには飛行機であっても適用可能である。
【0024】
タイヤ100は、情報取得装置800を備えている。この情報取得装置800は、送受信アンテナ200を介して送受信器300と通信可能である。送受信器300は、車体のタイヤ100近傍に設けられている。送受信器300は、車体側制御装置400と有線又は無線により通信可能な状態に接続されている。車体側制御装置400は、さらに、出力装置500と接続されている。
【0025】
タイヤ100は、空気入りのタイヤである。この発明の実施の形態1では、チューブレスタイヤの例を説明するが、チューブ入りタイヤであってもよい。タイヤ100の具体的な構造については後述する。
【0026】
情報取得装置800は、タイヤ100内の圧力、温度、ガスの種類等の情報を測定する装置である。この情報取得装置800は、取得したこれらの測定情報を無線により送受信器300に送信する。情報取得装置800は、電源を備えている。但し、ボール半導体等のRFIDにより情報取得装置800を構成した場合には、情報取得装置800に電源を備えずに、送受信器300より給電されるよう構成してもよい。
【0027】
送受信器300は、情報取得装置800が取得した圧力等の情報を受信し、車体側制御装置400に出力する。送受信器300は、例えば、発信機を有する発信部、受信機やA/D変換回路を有する受信部、CPUやメモリを有する制御部、電源部等を備えている。この送受信器300は、情報取得装置800に対して電源を与えるために無変調波を送信したり、情報の取得を命令する情報取得命令信号を送信することができる。
【0028】
車体側制御装置400は、送受信器300より出力された情報を入力し、この情報に基づき所定の処理を行う。例えば、情報がタイヤ100の圧力情報であった場合には、タイヤ圧が予め定められた所定値以下か否かを比較し、所定値以下のときに警告を出力装置500により出力する。
【0029】
出力装置500は、自動車の運転席の前方に設けられたディスプレイやスピーカであり、警告や測定情報を出力する。
【0030】
図2は、本発明にかかる通信機能付タイヤの模式図である。このタイヤ100には、ベルト2が全周にわたって設けられている。このベルト2は、トレッドとカーカスコードの間に円周方向に張られた補強帯である。また、ベルト2は、カーカスコードを桶のたがのように強く締め付けて、トレッドの剛性を高めている。ベルト2は、通常、1層又は複数の層により構成され、有機繊維コードやスチールコードにより構成されている。但し、この発明の実施の形態におけるベルト2は、少なくとも一層が導電性を有したものである。また、ベルト2の形状は、メッシュ状、即ち網目状であることが好ましい。ベルト2の一部をループアンテナとして機能させた場合、メッシュ状とする方が、後述する磁性体との磁束結合の効率が良く、アンテナとしての通信機能を高めることができるからである。
【0031】
導電性を有するベルト2の一部は、バイパス配線82に接続されている。図2に示されるように、ベルト2上の点C及び点Dがバイパス配線82と接続されている。バイパス配線82とベルト2とは、並列に接続されることになる。このバイパス配線82に直列に通信回路部81が設けられている。
【0032】
通信回路部81は、図1に示す情報取得装置800の一部を構成するものであり、高周波の無線信号の送受信を行うことにより通信する通信機能を有する。この通信回路部81は、例えば、タイヤ100内の圧力、温度、ガスの種類等の情報を測定するセンサを備えるようにしてもよい。通信回路部81は、単に、外部から読み出し可能な状態で識別情報や履歴情報、販売情報等を記憶するものであってもよい。また、この例における通信回路部81は、電源を備えている。但し、送受信器300から給電されるよう構成してもよい。
【0033】
ベルト2上の点Cと点Dの間に、そのベルト2に沿って磁性体83が設けられている。この磁性体83は、ベルト2の一部を電気的に遮断に近い状態にするために設けられる。ベルト2の一部を電気的に遮断に近い状態にすることによって、ベルト2を通信回路部81のループアンテナとして機能させることができる。より厳密には、磁性体83が設けられていない部分のベルト2とバイパス配線82によってループアンテナが構成される。ここで、ベルト2を物理的に遮断することや、一部を絶縁体にすることによってもループアンテナとして機能させることが可能であるが、このようにするとベルト2の強度が弱まり、補強帯としての機能が著しく低下する。そのため、本発明では、ベルト2自体には変更を加えずに磁性体83を設けることによってベルト2の一部を電気的に遮断に近い状態としている。尚、この発明の実施の形態の説明では、ベルト2のC点とD点の間のうち、磁性体83が設けられた部分をベルト2aとし、磁性体83が設けられていない部分をベルト2bとしている。
【0034】
ここで、ベルト2aの長さよりもベルト2bの長さが長くなるように点C、点Dの位置を定めることが望ましい。ベルト2aの長さが長く、ベルト2a、通信回路部81とバイパス配線82により構成されるループの面積が大きくなると、この部分がループアンテナとして機能し、本来ループアンテナとして機能すべきベルト2b、通信回路部81及びバイパス配線82により構成されるループによる通信を妨害することになるからである。
【0035】
磁性体83は、例えば、ゴムフェライト、フェライトシートである。また、ベルト2に対して磁性塗料を塗布することによっても磁性体83を形成することができる。さらに、ベルト2にフェライトビーズを散布することによっても磁性体83を形成することができる。磁性体83は、ベルト2と接触していてもよく、離れていてもよい。さらに、磁性体83は、ベルト2の外周、内周のいずれに設けられてもよく、ベルト2の外周と内周の双方に設けられてもよい。さらには、磁性体83の全体を取り囲むようにして設けるようにしてもよい。また、磁性体83は、複数層のベルト2の間に設けられてもよい。
【0036】
図3に本発明にかかるタイヤの等価的な回路を示す。この回路では、通信回路部81及びバイパス配線82のインピーダンスをZとし、ベルト2aのインダクタンスをL’、ベルト2bのインダクタンスをLとしている。通信回路部81の通信周波数をωとしたとき、ωL’は、通信回路部81のインピーダンスZよりも十分に大きくする。このようにすると、バイパス配線82及び通信回路部81の経路の方が、ベルト2aよりも多くの電流が流れ、バイパス配線82、通信回路部81とベルト2bにより形成されるループがループアンテナとして機能する。
【0037】
図4及び図5は、本発明にかかる通信機能付タイヤの半断面図である。図4は、図2のA−A部分の断面を、図5は同B−B部分の断面をそれぞれ示す。図に示されるようにタイヤ100は、キャップトレッド1、ベルト2、サイドトレッド3、カーカスコード4、ビートワイヤ5、フィニッシング6、ビード部7、ICチップ8、アンテナ9を備えている。
【0038】
ここで、カーカスコード4は、ゴムで被覆された、繊維あるいはスチールからなるコード層で、斜めに、あるいは放射状に各コードが張り合わされ、タイヤの骨格を形成している。
【0039】
図4に示すように、A−A部分の断面における通信機能付タイヤは、二層からなるベルト2の下層の下面にバイパス配線82と接触している。この例では、バイパス配線82は、ベルト2との接触面積を広くしている。また、バイパス配線82の下端は、通信回路部81と接続されている。通信回路部81は、タイヤの内周面に接着剤等によって接着されている。
【0040】
図5に示すように、B−B部分の断面における通信機能付きタイヤは、二層からなるベルト2の下層の下方であって、この下層と略平行に磁性体83が設けられている。この磁性体83は、ベルト2とほぼ同じ幅にわたって延在している。
【0041】
図6は、本発明にかかる通信機能付きタイヤを外側から見た構成図である。図に示されるように、一番下層に磁性体83が位置し、その上層にベルト2の下層22、さらにその上層にベルト2の上層21が設けられている。ベルト2の上層21は、複数本のスチールコード210より構成され、下層22は、複数本のスチールコード220より構成される。
【0042】
このように、発明の実施の形態1にかかる通信機能付タイヤは、ベルトの機能を損なうことなく、ベルトの一部をループアンテナとして機能させることができる。
【0043】
発明の実施の形態2.
発明の実施の形態2にかかる通信機能付きタイヤは、ベルト2とバイパス配線2とが物理的な接触が行なわれずに、静電的な結合により接続されている。このため、図7に示されるように、ベルト2の2箇所に電極85を設け、それらの電極85の近傍であり、かつベルト2の内側に、バイパス配線2と物理的な接触を有する電極84を設けている。このような構成において、電極84と電極85は、一定の距離分だけ離れて位置し、静電的な結合により接続される。これら電極84と電極85の間は、タイヤのゴムが充填される。電極84及び電極85は、それぞれ導電性材料より構成される平板であり、静電的な結合度を増加させるために、面積が一定以上であることが望ましい。尚、電極85は、必ずしも必要はなく、電極84とベルト2との間で静電的な結合が生じるようにしてもよい。
【0044】
この発明の実施の形態2においても、発明の実施の形態1と同様にベルト2の内側に磁性体83が設けられている。この磁性体83は、発明の実施の形態1と同様であり、発明の実施の形態1において説明した様々な変形例も含まれる。その他の構成については、発明の実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0045】
このような構成によれば、ベルト2とバイパス配線82とが直接接続されていないので、製造が容易となる。特に、電極85が存在しない場合には、通常のタイヤの内周面に電極84とバイパス配線82及び通信回路部81を設けることによって、いわゆる後付けにより、本発明の実施の形態2にかかる通信機能付きタイヤを構成することができる。また、通信回路部81等が故障した場合に、交換が容易となる。
【0046】
図8に本発明の実施の形態2にかかるタイヤの等価的な回路を示す。この回路では、通信回路部81及びバイパス配線82のインピーダンスをZとし、ベルト2aのインダクタンスをL’、ベルト2bのインダクタンスをLとしている。また、電極84と電極85の間のキャパシタンスをC、C’としている。通信回路部81の通信周波数をωとしたとき、ωL’は、通信回路部81のインピーダンスZよりも十分に大きくする。このようにすると、バイパス配線82及び通信回路部81の経路の方が、ベルト2aよりも多くの電流が流れ、バイパス配線82、通信回路部81とベルト2bにより形成される回路がループアンテナとして機能する。また、1/ωC及び1/ωC’は十分小さくなるようにすることが好ましい。
【0047】
尚、この例では、バイパス配線82の両端に電極84を設けたが、一端のみ電極84を設け、他端は、直接ベルト2と接続するようにしてもよい。
【0048】
発明の実施の形態3.
発明の実施の形態3にかかる通信機能付きタイヤは、発明の実施の形態2と同様に、ベルト2とバイパス配線82とが物理的な接触が行なわれずに、静電的な結合により接続されている。このため、図9に示されるように、ベルト2の2箇所に電極85を設け、それらの電極85の近傍であり、かつベルト2の内側に、バイパス配線2と物理的な接触を有する電極84を設けている。
【0049】
この発明の実施の形態2においても、発明の実施の形態1と同様にベルト2の内側に磁性体83が設けられている。この磁性体83は、発明の実施の形態1と同様であり、発明の実施の形態1において説明した様々な変形例も含まれる。その他の構成については、発明の実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0050】
このような構成によれば、ベルト2とバイパス配線82とが直接接続されていないので、製造が容易となる。特に、電極85が存在しない場合には、通常のタイヤの内周面に電極84とバイパス配線82及び通信回路部81を設けることによって、いわゆる後付けにより、本発明の実施の形態2にかかる通信機能付きタイヤを構成することができる。
【0051】
さらに、この発明の実施の形態3では、通信回路部81と並列になるようにバイパス配線82にコンデンサ81が設けられている。
【0052】
図10に本発明の実施の形態3にかかるタイヤの等価的な回路を示す。この回路では、通信回路部81のインピーダンスをZとし、ベルト2aのインダクタンスをL’、ベルト2bのインダクタンスをLとしている。また、電極84と電極85の間のキャパシタンスをC、C’としている。さらに、コンデンサ86のキャパシタンスをC’’としている。通信回路部81の通信周波数をωとしたとき、ωL’は、通信回路部81のインピーダンスZよりも十分に大きくする。このようにすると、バイパス配線82及び通信回路部81の経路の方が、ベルト2aよりも多くの電流が流れ、バイパス配線82、通信回路部81とベルト2bにより形成される回路がループアンテナとして機能する。また、1/ωC及び1/ωC’は十分小さくなるようにする。このように設定することにより
【0053】
さらに、C+C’+C’’をL’と並列共振させるとよい。このように設定することにより、ベルト2a部分のインピーダンスを高くすることができ、ベルト2b、通信回路部81及びバイパス配線82によって構成されるループのアンテナとしての機能を向上させることができる。尚、共振の条件は、L’ω=1/Ceff
【0054】
・ωである。ここで、Ceffは、次のように表すことができる。
1/Ceff=1/C + 1/C’ + 1/C’’
【0055】
また、C、C’をLと直列共振するように設定するとさらによい。
【0056】
尚、本発明の実施の形態3では、発明の実施の形態2にかかるタイヤの構成において、新たにコンデンサ86を設けたが、これに限らず、発明の実施の形態1にかかるタイヤの構成において、新たにコンデンサ86を設けるようにしてもよい。
【0057】
発明の実施の形態4.
本発明の実施の形態4は、発明の実施の形態3における情報機能付きタイヤを、いわゆる後付けにより構成するための部材に関する。図11にこの部材の構成例を示す。図に示されるように、上述した通信回路部81、バイパス配線82、磁性体83、電極84、コンデンサ86は、全て貼り付けシート87の上面に設けられている。貼り付けシート87の下面は、タイヤ100の内周面に貼り付けられる。例えば、貼り付けシート87とタイヤ100の内周面とは、接着剤により貼り付けられる。このとき、貼り付けシート87の下面には、予め接着剤が塗布され、シール状に構成されていてもよい。貼り付けシート87は、柔軟性を有し、例えば、ビニール、セロファン等の素材により構成される。好ましい実施の形態によれば、バイパス配線82、磁性体83、電極84等も柔軟性を有する。
【0058】
このような貼り付けシート87をタイヤ100の内周面に取り付けることによって、ベルト2の一部をループアンテナとして機能させることができる。特に、この発明の実施の形態によれば、貼り付けシート87に、ベルト2の一部をループアンテナとして機能させるための部品が一体化されているので、単にタイヤ100の内周面に取り付ければよいため、製造が極めて容易となる。
【0059】
尚、この例では、ベルト2の一部をループアンテナとして機能させるための部品を貼り付けシート87の、タイヤの内周面と接着する面と反対の面に設けたが、これに限らず、タイヤの内周面と接着する面に設けてもよい。さらには、一部の部品をタイヤの内周面と接着する面に、また残りの部品を反対の面に設けるようにしてもよい。さらにまた、貼り付けシート87が多層構造になっている場合には、その層間にこれらの部品を配置するようにしてもよい。
【0060】
発明の実施の形態5.
この発明の実施の形態5にかかる通信機能付きタイヤは、磁性体83a、83bをベルト2の一部において内周と外周の双方に設けたことを特徴とする。図12にこの発明の実施の形態5にかかる通信機能付きタイヤの半断面図を示す。この例では、ベルト2の外側にベルト2とほぼ同じ幅を有する磁性体83aを設け、ベルト2の内側にベルト2とほぼ同じ幅を有する磁性体83bを設けている。
【0061】
このような構成により、ベルト2の一部を効果的に遮断に近い状態にすることができる。
【0062】
発明の実施の形態6.
この発明の実施の形態6にかかる通信機能付きタイヤは、カーカスコード4の一部をループアンテナとして機能させている。このため、カーカスコード4は導電性を有する素材により構成されている。
【0063】
この発明の実施の形態6にかかる通信機能付きタイヤの構成は、基本的に、バイパス配線2の接続先がカーカスコード4であり、磁性体83がカーカスコード4の近傍に設けられている点を除き、発明の実施の形態1乃至5と同じである。
【0064】
図13は、バイパス配線82がカーカスコード4に接続された部分における半断面図である。図に示されるように、通信回路部81はタイヤ100の内周面に設けられている。また、その通信回路部81とカーカスコード4との間にはバイパス配線4が設けられ、両者を接続している。
【0065】
図14は、カーカスコード4の近傍に磁性体83が設けられた部分における半断面図である。図に示されるように、磁性体83がカーカスコード4の全長に沿って、その内側に設けられている。
【0066】
このような構成により、カーカスコードの一部をループアンテナとして機能させることができる。
【0067】
その他の発明の実施の形態.
図15に示されるように、通信回路部81をアンテナコイルを内蔵したボール半導体88によって構成してもよい。この場合には、バイパス配線2の代わりに、ボール半導体88の近傍において、コイル状に形成され、その両端がベルト2又はカーカスコード4と接続されるようにしてもよい。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、タイヤに設けられた通信装置と外部の通信装置との通信性能を向上させることができるタイヤ用アンテナ装置及び通信機能を有するタイヤを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる情報取得システムの構成図である。
【図2】本発明にかかる通信機能付きタイヤの模式図である。
【図3】本発明にかかる通信機能付きタイヤの等価回路である。
【図4】本発明にかかる通信機能付きタイヤの半断面図である。
【図5】本発明にかかる通信機能付きタイヤの半断面図である。
【図6】本発明にかかる通信機能付きタイヤの上面図である。
【図7】本発明にかかる通信機能付きタイヤの模式図である。
【図8】本発明にかかる通信機能付きタイヤの等価回路である。
【図9】本発明にかかる通信機能付きタイヤの模式図である。
【図10】本発明にかかる通信機能付きタイヤの等価回路である。
【図11】本発明にかかる通信機能付きタイヤに貼り付ける部材の構成図である。
【図12】本発明にかかる通信機能付きタイヤの半断面図である。
【図13】本発明にかかる通信機能付きタイヤの半断面図である。
【図14】本発明にかかる通信機能付きタイヤの半断面図である。
【図15】本発明にかかる通信機能付きタイヤの模式図である。
【符号の説明】
100 タイヤ
200 送受信アンテナ
300 送受信器
2 ベルト
4 カーカスコード
81 通信回路部
82 バイパス回路
83 磁性体
84 電極
85 電極
86 コンデンサ
87 貼り付けシート
88 ボール半導体
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイヤに取り付けられるタイヤ用アンテナ装置及び、タイヤ用アンテナ装置を備えた通信機能付タイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
タイヤに関して温度や内圧情報を得るために、タイヤにトランスポンダを埋設する従来技術が知られている。例えば、この従来技術は、特開平9−136517号公報に開示されている。この従来技術では、タイヤの内周面にトランスポンダ本体が設けられている。そして、このトランスポンダ本体中に受信用アンテナ及び送信用アンテナが設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のタイヤに設けられたトランスポンダ等の通信装置のアンテナは、小型であり、通信距離が短く、外部の通信装置との間の通信において情報が適切に伝達されない場合があった。
【0004】
他方、タイヤ内部に新たに大型のアンテナを設けることは、強度やバランスに悪影響を及ぼすため、困難である。
【0005】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、タイヤに設けられた通信装置と外部の通信装置との通信性能を向上させることができるタイヤ用アンテナ装置及び通信機能を有するタイヤを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかるタイヤ用アンテナ装置は、タイヤの全周にわたって取り付けられたベルトと、前記ベルトの任意の点である第1の点及び第2の点と接続されたバイパス配線と、前記バイパス配線と接続された通信回路部と、前記第1の点と前記第2の点の間におけるベルトの近傍に設けられた磁性体とを備えたものである。このような構成により、ベルトの機能を損なうことなく、その一部をループアンテナとして機能させることができる。
【0007】
本発明にかかる他のタイヤ用アンテナ装置は、タイヤの全周にわたって取り付けられたベルトと、前記ベルトの任意の点である第1の点及び第2の点のそれぞれの近傍であって、前記ベルトと離間した位置に設けられた第1の電極及び第2の電極と、前記第1の電極及び前記第2の電極と接続されたバイパス配線と、前記バイパス配線と接続された通信回路部と、前記第1の点と前記第2の点の間におけるベルトの近傍に設けられた磁性体とを備え、前記第1の電極と前記ベルトの第1の点の間及び前記第2の電極と前記ベルトの第2の点の間が、静電的に結合されるように構成したものである。このような構成によっても、ベルトの機能を損なうことなく、その一部をループアンテナとして機能させることができる。さらに、ベルトとバイパス配線とが直接接続されていないので、製造が容易となる。特に、通常のタイヤの内周面に電極とバイパス配線及び通信回路部を設けることによって、いわゆる後付けにより、ループアンテナを構成することができる。
【0008】
上述のタイヤ用アンテナ装置における第1の点及び第2の点には、それぞれ第3の電極と第4の電極とが設けられ、前記第1の電極と前記第3の電極の間及び前記第2の電極と前記第4の電極の間が、静電的に結合されるようにしてもよい。このような構成により、静電結合度を高めることができる。
【0009】
さらに、バイパス配線はコンデンサを備えるようにしてもよい。
【0010】
また、前記第1の点と前記第2の点間であって前記磁性体を近傍に設けた範囲のベルトのインダクタンスをL’とし、前記通信回路部及びバイパス配線のインピーダンスをZとし、前記通信回路部の通信周波数をωとしたとき、ωL’がZよりも十分に大きくなるように設定することが好ましい。これにより、ループアンテナの通信機能を向上させることができる。
【0011】
また、第1の電極と前記ベルトの第1の点の間に生じるキャパシタンスをCとし、前記第2の電極と前記ベルトの第2の点の間に生じるキャパシタンスをC’とし、前記通信回路部の通信周波数をωとしたとき、1/ωC及び1/ωC’は共に十分に小さくなるように設定するとよい。これにより、ループアンテナの通信機能を向上させることができる。
また、前記第1の点と前記第2の点間であって前記磁性体を近傍に設けた範囲以外のベルトのインダクタンスをLとしたとき、前記キャパシタンスC及びC’を、インダクタンスLと前記通信回路部の通信周波数ωに対し直列共振するように設定するとよい。これにより、ループアンテナの通信機能を向上させることができる。
【0012】
さらに、また、第1の点と前記第2の点間であって前記磁性体を近傍に設けた範囲のベルトのインダクタンスをL’とし、前記コンデンサのキャパシタンスをC’’としたとき、前記第1の点と前記第2の点間であって前記磁性体を近傍に設けた範囲のベルトと前記バイパス配線及び前記通信回路部によって構成されるループが前記通信回路部の通信周波数ωに対し並列共振するようにL’及びC’’を設定するとよい。これにより、ループアンテナの通信機能を向上させることができる。
【0013】
ここで、前記ベルトは、メッシュ状に構成するとよい。これにより、磁性体によるインダクタンスの向上効果を高めることができる。
【0014】
また、前記磁性体は、前記第1の点と前記第2の点の間におけるベルトの内周と外周の両方に設けることが望ましい。これにより、磁性体によるインダクタンスの向上効果を高めることができる。
【0015】
また、前記磁性体は、前記第1の点と前記第2の点の間におけるベルトに対して磁性塗料を塗布することによって構成するとよい。このような構成の場合には、製造が容易となる。
【0016】
好適な実施の形態における通信回路部は、アンテナコイルを内蔵したボール半導体により構成され、前記バイパス配線の一部にコイルが形成されている。
【0017】
本発明にかかる他のタイヤ用アンテナ装置は、タイヤの内周面に取り付けられるタイヤ用アンテナ装置であって、第1の電極と、第2の電極と、前記第1の電極及び前記第2の電極と接続されたバイパス配線と、前記バイパス配線と接続された通信回路部と、前記第1の電極と前記第2の電極の間に配置された磁性体と、前記第1の電極、前記第2の電極、前記バイパス配線、前記通信回路部と前記磁性体が取り付けられたシート状部材とを備えたものである。これにより、容易にループアンテナを構成することができる。
【0018】
このシート状部材の一面に、接着剤を塗布するとよい。これにより、タイヤへの装着が容易となる。
【0019】
さらに、前記シート状部材は、柔軟性を有するとよい。これにより、タイヤの形状に合わせて取り付けることができる。
【0020】
本発明にかかる他のタイヤ用アンテナ装置は、タイヤの全周にわたって取り付けられたカーカスコードと、前記カーカスコードの任意の点である第1の点及び第2の点と接続されたバイパス配線と、前記バイパス配線と接続された通信回路部と、前記第1の点と前記第2の点の間におけるカーカスコードの近傍に設けられた磁性体とを備えたものである。このような構成により、カーカスコードの機能を損なうことなく、その一部をループアンテナとして機能させることができる。
【0021】
本発明にかかる他のタイヤ用アンテナ装置は、タイヤの円周に取り付けられたカーカスコードと、前記カーカスコードの任意の点である第1の点及び第2の点のそれぞれの近傍であって、離間した位置に設けられた第1の電極及び第2の電極と、前記第1の電極及び前記第2の電極と接続されたバイパス配線と、前記バイパス配線と接続された通信回路部と、前記第1の点と前記第2の点の間におけるカーカスコードの近傍に設けられた磁性体とを備え、前記第1の電極と前記カーカスコードの第1の点の間及び前記第2の電極と前記カーカスコードの第2の点の間が、静電的に結合されるものである。このような構成により、カーカスコードの機能を損なうことなく、その一部をループアンテナとして機能させることができる。さらに、カーカスコードとバイパス配線とが直接接続されていないので、製造が容易となる。特に、通常のタイヤの内周面に電極とバイパス配線及び通信回路部を設けることによって、いわゆる後付けにより、ループアンテナを構成することができる。
【0022】
ここで、前記第1の点及び前記第2の点には、それぞれ第3の電極と第4の電極とが設けられ、前記第1の電極と前記第3の電極の間及び前記第2の電極と前記第4の電極の間が、静電的に結合されるようにしてもよい。このような構成により、静電結合度を高めることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態1.
最初に図1を用いて本発明の実施の形態1にかかるタイヤ用アンテナ装置が適用される情報取得システムのシステム構成例を説明する。但し、本発明にかかるタイヤ用アンテナ装置の適用対象は、ここで説明する情報取得システムに限定されるものではない。この情報取得システムは、通常は、4輪の自動車において実現される。但し、情報取得システムは、4輪自動車以外であっても実現可能であり、単車や3輪の自動車であっても実現可能である。この発明の実施の形態では、道路上を走行するガソリンエンジン付の自動車を想定しているが、これに限らず、電気エンジン、ハイブリッドエンジンであってもよく、また、レール上を走行するモノレール、電車やさらには飛行機であっても適用可能である。
【0024】
タイヤ100は、情報取得装置800を備えている。この情報取得装置800は、送受信アンテナ200を介して送受信器300と通信可能である。送受信器300は、車体のタイヤ100近傍に設けられている。送受信器300は、車体側制御装置400と有線又は無線により通信可能な状態に接続されている。車体側制御装置400は、さらに、出力装置500と接続されている。
【0025】
タイヤ100は、空気入りのタイヤである。この発明の実施の形態1では、チューブレスタイヤの例を説明するが、チューブ入りタイヤであってもよい。タイヤ100の具体的な構造については後述する。
【0026】
情報取得装置800は、タイヤ100内の圧力、温度、ガスの種類等の情報を測定する装置である。この情報取得装置800は、取得したこれらの測定情報を無線により送受信器300に送信する。情報取得装置800は、電源を備えている。但し、ボール半導体等のRFIDにより情報取得装置800を構成した場合には、情報取得装置800に電源を備えずに、送受信器300より給電されるよう構成してもよい。
【0027】
送受信器300は、情報取得装置800が取得した圧力等の情報を受信し、車体側制御装置400に出力する。送受信器300は、例えば、発信機を有する発信部、受信機やA/D変換回路を有する受信部、CPUやメモリを有する制御部、電源部等を備えている。この送受信器300は、情報取得装置800に対して電源を与えるために無変調波を送信したり、情報の取得を命令する情報取得命令信号を送信することができる。
【0028】
車体側制御装置400は、送受信器300より出力された情報を入力し、この情報に基づき所定の処理を行う。例えば、情報がタイヤ100の圧力情報であった場合には、タイヤ圧が予め定められた所定値以下か否かを比較し、所定値以下のときに警告を出力装置500により出力する。
【0029】
出力装置500は、自動車の運転席の前方に設けられたディスプレイやスピーカであり、警告や測定情報を出力する。
【0030】
図2は、本発明にかかる通信機能付タイヤの模式図である。このタイヤ100には、ベルト2が全周にわたって設けられている。このベルト2は、トレッドとカーカスコードの間に円周方向に張られた補強帯である。また、ベルト2は、カーカスコードを桶のたがのように強く締め付けて、トレッドの剛性を高めている。ベルト2は、通常、1層又は複数の層により構成され、有機繊維コードやスチールコードにより構成されている。但し、この発明の実施の形態におけるベルト2は、少なくとも一層が導電性を有したものである。また、ベルト2の形状は、メッシュ状、即ち網目状であることが好ましい。ベルト2の一部をループアンテナとして機能させた場合、メッシュ状とする方が、後述する磁性体との磁束結合の効率が良く、アンテナとしての通信機能を高めることができるからである。
【0031】
導電性を有するベルト2の一部は、バイパス配線82に接続されている。図2に示されるように、ベルト2上の点C及び点Dがバイパス配線82と接続されている。バイパス配線82とベルト2とは、並列に接続されることになる。このバイパス配線82に直列に通信回路部81が設けられている。
【0032】
通信回路部81は、図1に示す情報取得装置800の一部を構成するものであり、高周波の無線信号の送受信を行うことにより通信する通信機能を有する。この通信回路部81は、例えば、タイヤ100内の圧力、温度、ガスの種類等の情報を測定するセンサを備えるようにしてもよい。通信回路部81は、単に、外部から読み出し可能な状態で識別情報や履歴情報、販売情報等を記憶するものであってもよい。また、この例における通信回路部81は、電源を備えている。但し、送受信器300から給電されるよう構成してもよい。
【0033】
ベルト2上の点Cと点Dの間に、そのベルト2に沿って磁性体83が設けられている。この磁性体83は、ベルト2の一部を電気的に遮断に近い状態にするために設けられる。ベルト2の一部を電気的に遮断に近い状態にすることによって、ベルト2を通信回路部81のループアンテナとして機能させることができる。より厳密には、磁性体83が設けられていない部分のベルト2とバイパス配線82によってループアンテナが構成される。ここで、ベルト2を物理的に遮断することや、一部を絶縁体にすることによってもループアンテナとして機能させることが可能であるが、このようにするとベルト2の強度が弱まり、補強帯としての機能が著しく低下する。そのため、本発明では、ベルト2自体には変更を加えずに磁性体83を設けることによってベルト2の一部を電気的に遮断に近い状態としている。尚、この発明の実施の形態の説明では、ベルト2のC点とD点の間のうち、磁性体83が設けられた部分をベルト2aとし、磁性体83が設けられていない部分をベルト2bとしている。
【0034】
ここで、ベルト2aの長さよりもベルト2bの長さが長くなるように点C、点Dの位置を定めることが望ましい。ベルト2aの長さが長く、ベルト2a、通信回路部81とバイパス配線82により構成されるループの面積が大きくなると、この部分がループアンテナとして機能し、本来ループアンテナとして機能すべきベルト2b、通信回路部81及びバイパス配線82により構成されるループによる通信を妨害することになるからである。
【0035】
磁性体83は、例えば、ゴムフェライト、フェライトシートである。また、ベルト2に対して磁性塗料を塗布することによっても磁性体83を形成することができる。さらに、ベルト2にフェライトビーズを散布することによっても磁性体83を形成することができる。磁性体83は、ベルト2と接触していてもよく、離れていてもよい。さらに、磁性体83は、ベルト2の外周、内周のいずれに設けられてもよく、ベルト2の外周と内周の双方に設けられてもよい。さらには、磁性体83の全体を取り囲むようにして設けるようにしてもよい。また、磁性体83は、複数層のベルト2の間に設けられてもよい。
【0036】
図3に本発明にかかるタイヤの等価的な回路を示す。この回路では、通信回路部81及びバイパス配線82のインピーダンスをZとし、ベルト2aのインダクタンスをL’、ベルト2bのインダクタンスをLとしている。通信回路部81の通信周波数をωとしたとき、ωL’は、通信回路部81のインピーダンスZよりも十分に大きくする。このようにすると、バイパス配線82及び通信回路部81の経路の方が、ベルト2aよりも多くの電流が流れ、バイパス配線82、通信回路部81とベルト2bにより形成されるループがループアンテナとして機能する。
【0037】
図4及び図5は、本発明にかかる通信機能付タイヤの半断面図である。図4は、図2のA−A部分の断面を、図5は同B−B部分の断面をそれぞれ示す。図に示されるようにタイヤ100は、キャップトレッド1、ベルト2、サイドトレッド3、カーカスコード4、ビートワイヤ5、フィニッシング6、ビード部7、ICチップ8、アンテナ9を備えている。
【0038】
ここで、カーカスコード4は、ゴムで被覆された、繊維あるいはスチールからなるコード層で、斜めに、あるいは放射状に各コードが張り合わされ、タイヤの骨格を形成している。
【0039】
図4に示すように、A−A部分の断面における通信機能付タイヤは、二層からなるベルト2の下層の下面にバイパス配線82と接触している。この例では、バイパス配線82は、ベルト2との接触面積を広くしている。また、バイパス配線82の下端は、通信回路部81と接続されている。通信回路部81は、タイヤの内周面に接着剤等によって接着されている。
【0040】
図5に示すように、B−B部分の断面における通信機能付きタイヤは、二層からなるベルト2の下層の下方であって、この下層と略平行に磁性体83が設けられている。この磁性体83は、ベルト2とほぼ同じ幅にわたって延在している。
【0041】
図6は、本発明にかかる通信機能付きタイヤを外側から見た構成図である。図に示されるように、一番下層に磁性体83が位置し、その上層にベルト2の下層22、さらにその上層にベルト2の上層21が設けられている。ベルト2の上層21は、複数本のスチールコード210より構成され、下層22は、複数本のスチールコード220より構成される。
【0042】
このように、発明の実施の形態1にかかる通信機能付タイヤは、ベルトの機能を損なうことなく、ベルトの一部をループアンテナとして機能させることができる。
【0043】
発明の実施の形態2.
発明の実施の形態2にかかる通信機能付きタイヤは、ベルト2とバイパス配線2とが物理的な接触が行なわれずに、静電的な結合により接続されている。このため、図7に示されるように、ベルト2の2箇所に電極85を設け、それらの電極85の近傍であり、かつベルト2の内側に、バイパス配線2と物理的な接触を有する電極84を設けている。このような構成において、電極84と電極85は、一定の距離分だけ離れて位置し、静電的な結合により接続される。これら電極84と電極85の間は、タイヤのゴムが充填される。電極84及び電極85は、それぞれ導電性材料より構成される平板であり、静電的な結合度を増加させるために、面積が一定以上であることが望ましい。尚、電極85は、必ずしも必要はなく、電極84とベルト2との間で静電的な結合が生じるようにしてもよい。
【0044】
この発明の実施の形態2においても、発明の実施の形態1と同様にベルト2の内側に磁性体83が設けられている。この磁性体83は、発明の実施の形態1と同様であり、発明の実施の形態1において説明した様々な変形例も含まれる。その他の構成については、発明の実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0045】
このような構成によれば、ベルト2とバイパス配線82とが直接接続されていないので、製造が容易となる。特に、電極85が存在しない場合には、通常のタイヤの内周面に電極84とバイパス配線82及び通信回路部81を設けることによって、いわゆる後付けにより、本発明の実施の形態2にかかる通信機能付きタイヤを構成することができる。また、通信回路部81等が故障した場合に、交換が容易となる。
【0046】
図8に本発明の実施の形態2にかかるタイヤの等価的な回路を示す。この回路では、通信回路部81及びバイパス配線82のインピーダンスをZとし、ベルト2aのインダクタンスをL’、ベルト2bのインダクタンスをLとしている。また、電極84と電極85の間のキャパシタンスをC、C’としている。通信回路部81の通信周波数をωとしたとき、ωL’は、通信回路部81のインピーダンスZよりも十分に大きくする。このようにすると、バイパス配線82及び通信回路部81の経路の方が、ベルト2aよりも多くの電流が流れ、バイパス配線82、通信回路部81とベルト2bにより形成される回路がループアンテナとして機能する。また、1/ωC及び1/ωC’は十分小さくなるようにすることが好ましい。
【0047】
尚、この例では、バイパス配線82の両端に電極84を設けたが、一端のみ電極84を設け、他端は、直接ベルト2と接続するようにしてもよい。
【0048】
発明の実施の形態3.
発明の実施の形態3にかかる通信機能付きタイヤは、発明の実施の形態2と同様に、ベルト2とバイパス配線82とが物理的な接触が行なわれずに、静電的な結合により接続されている。このため、図9に示されるように、ベルト2の2箇所に電極85を設け、それらの電極85の近傍であり、かつベルト2の内側に、バイパス配線2と物理的な接触を有する電極84を設けている。
【0049】
この発明の実施の形態2においても、発明の実施の形態1と同様にベルト2の内側に磁性体83が設けられている。この磁性体83は、発明の実施の形態1と同様であり、発明の実施の形態1において説明した様々な変形例も含まれる。その他の構成については、発明の実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0050】
このような構成によれば、ベルト2とバイパス配線82とが直接接続されていないので、製造が容易となる。特に、電極85が存在しない場合には、通常のタイヤの内周面に電極84とバイパス配線82及び通信回路部81を設けることによって、いわゆる後付けにより、本発明の実施の形態2にかかる通信機能付きタイヤを構成することができる。
【0051】
さらに、この発明の実施の形態3では、通信回路部81と並列になるようにバイパス配線82にコンデンサ81が設けられている。
【0052】
図10に本発明の実施の形態3にかかるタイヤの等価的な回路を示す。この回路では、通信回路部81のインピーダンスをZとし、ベルト2aのインダクタンスをL’、ベルト2bのインダクタンスをLとしている。また、電極84と電極85の間のキャパシタンスをC、C’としている。さらに、コンデンサ86のキャパシタンスをC’’としている。通信回路部81の通信周波数をωとしたとき、ωL’は、通信回路部81のインピーダンスZよりも十分に大きくする。このようにすると、バイパス配線82及び通信回路部81の経路の方が、ベルト2aよりも多くの電流が流れ、バイパス配線82、通信回路部81とベルト2bにより形成される回路がループアンテナとして機能する。また、1/ωC及び1/ωC’は十分小さくなるようにする。このように設定することにより
【0053】
さらに、C+C’+C’’をL’と並列共振させるとよい。このように設定することにより、ベルト2a部分のインピーダンスを高くすることができ、ベルト2b、通信回路部81及びバイパス配線82によって構成されるループのアンテナとしての機能を向上させることができる。尚、共振の条件は、L’ω=1/Ceff
【0054】
・ωである。ここで、Ceffは、次のように表すことができる。
1/Ceff=1/C + 1/C’ + 1/C’’
【0055】
また、C、C’をLと直列共振するように設定するとさらによい。
【0056】
尚、本発明の実施の形態3では、発明の実施の形態2にかかるタイヤの構成において、新たにコンデンサ86を設けたが、これに限らず、発明の実施の形態1にかかるタイヤの構成において、新たにコンデンサ86を設けるようにしてもよい。
【0057】
発明の実施の形態4.
本発明の実施の形態4は、発明の実施の形態3における情報機能付きタイヤを、いわゆる後付けにより構成するための部材に関する。図11にこの部材の構成例を示す。図に示されるように、上述した通信回路部81、バイパス配線82、磁性体83、電極84、コンデンサ86は、全て貼り付けシート87の上面に設けられている。貼り付けシート87の下面は、タイヤ100の内周面に貼り付けられる。例えば、貼り付けシート87とタイヤ100の内周面とは、接着剤により貼り付けられる。このとき、貼り付けシート87の下面には、予め接着剤が塗布され、シール状に構成されていてもよい。貼り付けシート87は、柔軟性を有し、例えば、ビニール、セロファン等の素材により構成される。好ましい実施の形態によれば、バイパス配線82、磁性体83、電極84等も柔軟性を有する。
【0058】
このような貼り付けシート87をタイヤ100の内周面に取り付けることによって、ベルト2の一部をループアンテナとして機能させることができる。特に、この発明の実施の形態によれば、貼り付けシート87に、ベルト2の一部をループアンテナとして機能させるための部品が一体化されているので、単にタイヤ100の内周面に取り付ければよいため、製造が極めて容易となる。
【0059】
尚、この例では、ベルト2の一部をループアンテナとして機能させるための部品を貼り付けシート87の、タイヤの内周面と接着する面と反対の面に設けたが、これに限らず、タイヤの内周面と接着する面に設けてもよい。さらには、一部の部品をタイヤの内周面と接着する面に、また残りの部品を反対の面に設けるようにしてもよい。さらにまた、貼り付けシート87が多層構造になっている場合には、その層間にこれらの部品を配置するようにしてもよい。
【0060】
発明の実施の形態5.
この発明の実施の形態5にかかる通信機能付きタイヤは、磁性体83a、83bをベルト2の一部において内周と外周の双方に設けたことを特徴とする。図12にこの発明の実施の形態5にかかる通信機能付きタイヤの半断面図を示す。この例では、ベルト2の外側にベルト2とほぼ同じ幅を有する磁性体83aを設け、ベルト2の内側にベルト2とほぼ同じ幅を有する磁性体83bを設けている。
【0061】
このような構成により、ベルト2の一部を効果的に遮断に近い状態にすることができる。
【0062】
発明の実施の形態6.
この発明の実施の形態6にかかる通信機能付きタイヤは、カーカスコード4の一部をループアンテナとして機能させている。このため、カーカスコード4は導電性を有する素材により構成されている。
【0063】
この発明の実施の形態6にかかる通信機能付きタイヤの構成は、基本的に、バイパス配線2の接続先がカーカスコード4であり、磁性体83がカーカスコード4の近傍に設けられている点を除き、発明の実施の形態1乃至5と同じである。
【0064】
図13は、バイパス配線82がカーカスコード4に接続された部分における半断面図である。図に示されるように、通信回路部81はタイヤ100の内周面に設けられている。また、その通信回路部81とカーカスコード4との間にはバイパス配線4が設けられ、両者を接続している。
【0065】
図14は、カーカスコード4の近傍に磁性体83が設けられた部分における半断面図である。図に示されるように、磁性体83がカーカスコード4の全長に沿って、その内側に設けられている。
【0066】
このような構成により、カーカスコードの一部をループアンテナとして機能させることができる。
【0067】
その他の発明の実施の形態.
図15に示されるように、通信回路部81をアンテナコイルを内蔵したボール半導体88によって構成してもよい。この場合には、バイパス配線2の代わりに、ボール半導体88の近傍において、コイル状に形成され、その両端がベルト2又はカーカスコード4と接続されるようにしてもよい。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、タイヤに設けられた通信装置と外部の通信装置との通信性能を向上させることができるタイヤ用アンテナ装置及び通信機能を有するタイヤを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる情報取得システムの構成図である。
【図2】本発明にかかる通信機能付きタイヤの模式図である。
【図3】本発明にかかる通信機能付きタイヤの等価回路である。
【図4】本発明にかかる通信機能付きタイヤの半断面図である。
【図5】本発明にかかる通信機能付きタイヤの半断面図である。
【図6】本発明にかかる通信機能付きタイヤの上面図である。
【図7】本発明にかかる通信機能付きタイヤの模式図である。
【図8】本発明にかかる通信機能付きタイヤの等価回路である。
【図9】本発明にかかる通信機能付きタイヤの模式図である。
【図10】本発明にかかる通信機能付きタイヤの等価回路である。
【図11】本発明にかかる通信機能付きタイヤに貼り付ける部材の構成図である。
【図12】本発明にかかる通信機能付きタイヤの半断面図である。
【図13】本発明にかかる通信機能付きタイヤの半断面図である。
【図14】本発明にかかる通信機能付きタイヤの半断面図である。
【図15】本発明にかかる通信機能付きタイヤの模式図である。
【符号の説明】
100 タイヤ
200 送受信アンテナ
300 送受信器
2 ベルト
4 カーカスコード
81 通信回路部
82 バイパス回路
83 磁性体
84 電極
85 電極
86 コンデンサ
87 貼り付けシート
88 ボール半導体
Claims (19)
- タイヤの全周にわたって取り付けられたベルトと、
前記ベルトの任意の点である第1の点及び第2の点と接続されたバイパス配線と、
前記バイパス配線と接続された通信回路部と、
前記第1の点と前記第2の点の間におけるベルトの近傍に設けられた磁性体とを備えたタイヤ用アンテナ装置。 - タイヤの全周にわたって取り付けられたベルトと、
前記ベルトの任意の点である第1の点及び第2の点のそれぞれの近傍であって、前記ベルトと離間した位置に設けられた第1の電極及び第2の電極と、
前記第1の電極及び前記第2の電極と接続されたバイパス配線と、
前記バイパス配線と接続された通信回路部と、
前記第1の点と前記第2の点の間におけるベルトの近傍に設けられた磁性体とを備え、
前記第1の電極と前記ベルトの第1の点の間及び前記第2の電極と前記ベルトの第2の点の間が、静電的に結合されるタイヤ用アンテナ装置。 - 前記第1の点及び前記第2の点には、それぞれ第3の電極と第4の電極とが設けられ、
前記第1の電極と前記第3の電極の間及び前記第2の電極と前記第4の電極の間が、静電的に結合されることを特徴とする請求項2記載のタイヤ用アンテナ装置。 - 前記バイパス配線はコンデンサを備えることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のタイヤ用アンテナ装置。
- 前記第1の点と前記第2の点間であって前記磁性体を近傍に設けた範囲のベルトのインダクタンスをL’とし、前記通信回路部及びバイパス配線のインピーダンスをZとし、前記通信回路部の通信周波数をωとしたとき、ωL’がZよりも十分に大きくなるように設定したことを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載のタイヤ用アンテナ装置。
- 前記第1の電極と前記ベルトの第1の点の間に生じるキャパシタンスをCとし、前記第2の電極と前記ベルトの第2の点の間に生じるキャパシタンスをC’とし、前記通信回路部の通信周波数をωとしたとき、1/ωC及び1/ωC’は共に十分に小さくなるように設定したことを特徴とする請求項2乃至4いずれかに記載のタイヤ用アンテナ装置。
- 前記第1の点と前記第2の点間であって前記磁性体を近傍に設けた範囲以外のベルトのインダクタンスをLとし、前記第1の電極と前記ベルトの第1の点の間に生じるキャパシタンスをCとし、前記第2の電極と前記ベルトの第2の点の間に生じるキャパシタンスをC’としたとき、前記キャパシタンスC及びC’を、インダクタンスLと前記通信回路部の通信周波数ωに対し直列共振するように設定したことを特徴とする請求項2、3、4又は6記載のタイヤ用アンテナ装置。
- 前記第1の点と前記第2の点間であって前記磁性体を近傍に設けた範囲のベルトのインダクタンスをL’とし、前記コンデンサのキャパシタンスをC’’としたとき、前記第1の点と前記第2の点間であって前記磁性体を近傍に設けた範囲のベルトと前記バイパス配線及び前記通信回路部によって構成されるループが前記通信回路部の通信周波数ωに対し並列共振するようにL’及びC’’を設定したことを特徴とする請求項4記載のタイヤ用アンテナ装置。
- 前記ベルトは、メッシュ状に構成されていることを特徴とする請求項1乃至8いずれかに記載のタイヤ用アンテナ装置。
- 前記磁性体は、前記第1の点と前記第2の点の間におけるベルトの内周と外周の両方に設けたことを特徴とする請求項1乃至9いずれかに記載のタイヤ用アンテナ装置。
- 前記磁性体は、前記第1の点と前記第2の点の間におけるベルトに対して磁性塗料を塗布することによって構成したことを特徴とする請求項1乃至9いずれかに記載のタイヤ用アンテナ装置。
- 前記通信回路部は、アンテナコイルを内蔵したボール半導体により構成され、前記バイパス配線の一部にコイルが形成されていることを特徴とする請求項1乃至11いずれかに記載のタイヤ用アンテナ装置。
- タイヤの内周面に取り付けられるタイヤ用アンテナ装置であって、
第1の電極と、
第2の電極と、
前記第1の電極及び前記第2の電極と接続されたバイパス配線と、
前記バイパス配線と接続された通信回路部と、
前記第1の電極と前記第2の電極の間に配置された磁性体と、
前記第1の電極、前記第2の電極、前記バイパス配線、前記通信回路部と前記磁性体が取り付けられたシート状部材とを備えたタイヤ用アンテナ装置。 - 前記シート状部材の一面には、接着剤が塗布されていることを特徴とする請求項13記載のタイヤ用アンテナ装置。
- 前記シート状部材は、柔軟性を有することを特徴とする請求項13記載のタイヤ用アンテナ装置。
- タイヤの全周にわたって取り付けられたカーカスコードと、
前記カーカスコードの任意の点である第1の点及び第2の点と接続されたバイパス配線と、
前記バイパス配線と接続された通信回路部と、
前記第1の点と前記第2の点の間におけるカーカスコードの近傍に設けられた磁性体とを備えたタイヤ用アンテナ装置。 - タイヤの円周に取り付けられたカーカスコードと、
前記カーカスコードの任意の点である第1の点及び第2の点のそれぞれの近傍であって、離間した位置に設けられた第1の電極及び第2の電極と、
前記第1の電極及び前記第2の電極と接続されたバイパス配線と、
前記バイパス配線と接続された通信回路部と、
前記第1の点と前記第2の点の間におけるカーカスコードの近傍に設けられた磁性体とを備え、
前記第1の電極と前記カーカスコードの第1の点の間及び前記第2の電極と前記カーカスコードの第2の点の間が、静電的に結合されるタイヤ用アンテナ装置。 - 前記第1の点及び前記第2の点には、それぞれ第3の電極と第4の電極とが設けられ、
前記第1の電極と前記第3の電極の間及び前記第2の電極と前記第4の電極の間が、静電的に結合されることを特徴とする請求項17記載のタイヤ用アンテナ装置。 - 請求項1乃至18のいずれかに記載のタイヤ用アンテナ装置を備えた通信機能付タイヤ。
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