JP2004014220A - ジョイントコネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】組み付けを簡易に行う。
【解決手段】ハウジング20のキャビティ21に後方から端子金具10を挿入すると、この端子金具10がランス23により一次係止される。続いて、バスバー30の端子部32を端子金具10の角筒部12に後側の開口から差し込んで接続させる。最後にカバー40を閉じると、二次係止突起43が角筒部12の後端上部に係止することで端子金具10が二次係止された状態となるとともに、部材抜止突起44がバスバー30の後端に係止してバスバー30が抜け止めされた状態となる。これにより端子金具10の二次係止とバスバー30の抜け止めとを一度に行うことができ、組み付け作業が簡単になる。
【選択図】 図4
【解決手段】ハウジング20のキャビティ21に後方から端子金具10を挿入すると、この端子金具10がランス23により一次係止される。続いて、バスバー30の端子部32を端子金具10の角筒部12に後側の開口から差し込んで接続させる。最後にカバー40を閉じると、二次係止突起43が角筒部12の後端上部に係止することで端子金具10が二次係止された状態となるとともに、部材抜止突起44がバスバー30の後端に係止してバスバー30が抜け止めされた状態となる。これにより端子金具10の二次係止とバスバー30の抜け止めとを一度に行うことができ、組み付け作業が簡単になる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハウジング内に収容される端子金具同士を短絡するバスバーを備えたジョイントコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
ジョイントコネクタとして、特開2001−176628に記載されたものが知られている。このものは、図6に示すように、電線Wの端末部に接続された複数の端子金具1と、これらの端子金具1を収容可能なキャビティ2を有するとともに前端に開閉可能なカバー3が設けられたハウジング4と、端子金具1同士を短絡するバスバー5とを備えて構成されている。組み付けに際しては、まずハウジング4の各キャビティ2内にそれぞれ後方から端子金具1を挿入する。すると、端子金具1の側面に撓み変形可能に設けられたランス(図示せず)がキャビティ2の内壁に係止することでこの端子金具1が抜け止めされる。続いて、各キャビティ2に対して前方からバスバー5の有する端子部6を差し込むと、各端子部6がキャビティ2内の各端子金具1に接続されることで端子金具1同士がバスバー5を介して短絡状態となる。最後に、カバー3を閉じると、これによりバスバー5がハウジング4に対して抜け止め状態で係止される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般に、端子金具をキャビティ内に抜け止めする手段としては、上記のようないわゆる金属ランスやあるいは樹脂ランスが用いられるが、ランスのみでは係止力が不足するような場合には、ランスに加えてリテーナが用られてこれによって端子金具を二次係止することでより確実な抜け止めが図られる。しかしながら、前記の従来の構成にリテーナを新たに付加した場合には、前記した組み付け手順に加えてリテーナを組み付ける分手数が増え、作業が煩雑となる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、組み付けを簡易に行うことの可能なジョイントコネクタを提供するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための請求項1の発明に係るジョイントコネクタは、電線の端末部に接続された複数の端子金具と、前記端子金具を挿入可能なキャビティが設けられたハウジングと、前記端子金具と前記キャビティとの間に設けられて、前記端子金具を前記キャビティに抜け止めする一次係止手段と、前記複数の端子金具に接続されてこれらの端子金具同士を短絡する短絡部材と、前記ハウジングに組み付けられて、前記複数の端子金具と前記短絡部材とをともに抜け止め状態で係止する共用抜止部材とを備えたところに特徴を有する。
【0005】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記端子金具は、前後に開口した筒部を備えて、その前側の開口から差し込まれる雄タブに対し接続可能な形態とされるとともに、前記短絡部材の有する雄タブ状の端子部を前記筒部に対し後側の開口から差し込んで接続させる構成としたところに特徴を有する。
【0006】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のものにおいて、隣り合う前記キャビティ間を仕切る仕切壁には、前記短絡部材を正規の組み付け位置に位置決めする位置決め部が形成されているところに特徴を有する。
【0007】
【発明の作用および効果】
請求項1の発明によれば、ハウジングに共用抜止部材を組み付けることにより、端子金具の二次係止と短絡部材の抜け止めとを一度に行うことができ、組み付け作業が簡単になる。
【0008】
請求項2の発明によれば、一般的な形態の雌側端子金具をそのままこのコネクタに使用することができるため、専用の端子金具を用意せずに済み、コストダウンを図ることができる。
【0009】
請求項3の発明によれば、短絡部材が位置決め部によって正規の位置に位置決めされるため、組み付け作業を円滑に行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に本発明の一実施形態について図1から図5を参照して説明する。
本実施形態のジョイントコネクタは、図1及び図2に示すように、電線Wの端末部に接続された複数(ここでは4本)の端子金具10と、これらの端子金具10を収容可能なハウジング20と、端子金具10同士を短絡するバスバー30(本発明の「短絡部材」に相当)と、ハウジング20の後部に一体的に設けられたカバー40(本発明の「共用抜止部材」に相当)とを備えて構成されている。
【0011】
端子金具10は、導電性を有する金属板材から形成されており、その後部に設けられたバレル部11に電線Wの端末部が接続されている。バレル部11は、より詳しくは後端側から順に、電線Wの被覆にかしめ圧着される一対のインシュレーションバレル11Aと、被覆の端末から露出された芯線にかしめ圧着される一対のワイヤバレル11Bとから構成されている。端子金具10の前部には、前後に開放した角筒部12(本発明の「筒部」に相当)が設けられ、この角筒部12内には、図4にも示すように、底壁前端から延出された舌片を内側へ折り返すことで、上下に撓み変形可能な弾性接触片13が形成されている。なお、この端子金具10は、ごく一般的な形態の雌側の端子金具であって、角筒部12に対し前側の開口から雄側端子金具の有する雄タブ(図示せず)を差し込むことで、弾性接触片がこの雄タブに弾性的に接触して電気的な接続が取られるようになっている。また、角筒部12の底壁には、ハウジング20のランス23と係止可能な係止孔14が開口されている。
【0012】
ハウジング20は、合成樹脂製であって、全体として偏平な箱形をなしている。ハウジング20の内部には、前後に細長いキャビティ21が仕切壁22によって互いに仕切られることで横幅方向に図示4個並んで形成されている。各キャビティ21は、略前半部が袋小路状をなし概ね閉塞された形態をなす一方で、略後半部が後方と上方とに開放した形態となっており、こちら側から端子金具10が挿入されるようになっている。ハウジング20の底壁20Aには、その前半部に各キャビティ21に対応して前側へ片持ち状に延出したランス23(本発明の「一次係止手段」に相当)が上下に撓み変形可能に設けられている。また、ハウジング20の上壁20Bは、略前半部のみに設けられており、ハウジング20の略後半部は上壁20Bがなく開放部24が形成されている。また、ハウジング20の後半部において、その幅方向両端の側部壁26と、キャビティ21間の仕切壁22における開放部24の前端部分は、上壁20Bに対し上壁20Bの厚み分だけ段差状に低くされている。さらに、仕切壁22は、開放部24の前端部分よりも後側の部分が段差状に低く切欠された切欠部27とされ、この切欠部27の底面27A(仕切壁22の上面)と切欠部27の前端面27Bとから本発明の位置決め部が構成されている。
【0013】
バスバー30は、導電性の金属材から平板状に形成されている。バスバー30の後端には、横幅方向へ帯状に延びた連結部31が形成され、その連結部31から計4本の雄タブ状の端子部32が前方へ向けて平行に延出されている。これらの端子部32は、ハウジング20におけるキャビティ21の配置ピッチと同一ピッチで配設されており、各キャビティ21に収容された端子金具10の角筒部12に対し後側の開口から端子部32を差し込むことで端子金具10と接続可能とされている。
【0014】
カバー40は、長方形をなす板状の本体部41を備えており、この本体部41の一端に薄肉状のヒンジ部42が設けられ、このヒンジ部42の先端が開放部24の縁部(上壁20Bの後縁部)に接続されることで、カバー40がハウジング20と一体的に形成されている。カバー40は、ヒンジ部42を撓ませることで、開放部24を開放させた開放状態(図2参照)と、開放部24を本体部41によって塞ぐ閉じ状態(図5参照)との間で回動可能とされている。なお、本体部41は、上壁20Bと同程度の厚さ寸法を有しており、閉じ状態では側部壁26の上端及び仕切壁22の上端とに密着した状態で支持されて、その上面が上壁20Bとほぼ面一の状態となる。また、本体部41の下面には、その前端に各キャビティ21に対応して二次係止突起43が突設され、この二次係止突起43が閉じ状態において端子金具10における角筒部12の後端縁に係止可能とされている。さらに、本体部41の下面には、各二次係止突起43よりも後方位置に二次係止突起43よりも背の高い部材抜止突起44が突設され、閉じ状態においてバスバー30の後端に係止可能とされている。なお、カバー40とハウジング20との間には、カバー40を閉じ状態で保持するためのロック手段(図示せず)が設けられている。
【0015】
本実施形態は以上の構成であり、次にその作用を説明する。
組み付けを行うには、まずカバー40を開放状態としておき、各キャビティ21に対し後方から端子金具10を挿入する。このとき、まず端子金具10の前端部を開放部24の上方から仕切壁22間(又は仕切壁22と側部壁26との間)に嵌め込むようにして底壁20A上に載せ、そのまま端子金具10を底壁20Aに沿って前方へスライドさせれば、端子金具10が仕切壁22に案内されて円滑に挿入できる。そして、角筒部12がランス23につき当たると、ランス23が下方へ撓み変形され、端子金具10が正規の位置まで至るとともに、ランス23が上方へ復元変形して係止孔14内に係止し、これにより端子金具10が一次係止された状態となる。
【0016】
各キャビティ21に端子金具10を挿入した後、バスバー30を組み付ける。まずバスバー30の端子部32を各端子金具10における角筒部12の後側の開口から前方へ差し込む。このとき、バスバー30の連結部31を切欠部27の底面27A上に載せることでバスバー30に対する高さ方向の位置決めがなされる。そして、バスバー30を切欠部27の底面27Aに沿って前方へスライドさせていくと、連結部31が切欠部27の前端面27Bに当接してバスバー30の挿入が規制され、これによりバスバー30が前後方向についても位置決めされる。この状態では、角筒部12内の弾性接触片13が端子部32に対して弾性的に接触して、端子金具10とバスバー30とが電気的に接続された状態となる。
【0017】
最後に、ヒンジ部42を撓ませつつカバー40を回動させ閉じ状態とすると、開放部24が覆蓋され、ロック手段によりカバー40がロックされる。この状態では、二次係止突起43が角筒部12の後端上部に係止し、これにより端子金具10が二次係止された状態となるとともに、部材抜止突起44がバスバー30の後端に係止してバスバー30が抜け止めされた状態となり、端子金具10とバスバー30とがハウジング20内にて前後にほぼがたつきなく保持される。
【0018】
以上のように本実施形態によれば、ハウジング20にカバー40を組み付けることにより、端子金具10の二次係止とバスバー30の抜け止めとを一度に行うことができ、組み付け作業が簡単になる。
また、一般的な形態の雌側端子金具をそのままこのコネクタに使用することができるため、専用の端子金具を用意せずに済み、コストダウンを図ることができる。さらに、本実施形態ではバスバー30の差し込み方向が端子金具10の挿入方向と一致するため、両者を抜け止めするための構成がとりやすくなっている。また、バスバー30が切欠部27の底面27A及び前端面27Bによって正規の位置に位置決めされるため、組み付け作業を円滑に行うことができる。
【0019】
本発明の技術的範囲は、上記した実施形態によって限定されるものではなく、例えば、次に記載するようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)キャビティの個数(端子金具の本数)や短絡部材の個数は、任意に設定可能である。
(2)上記実施形態では、共用抜止部材であるカバーをヒンジ部を介してハウジングと一体に設けたが、本発明によれば、共用抜止部材をハウジングと別体に設けても良い。
【0020】
(3)上記実施形態では、端子金具をキャビティに係止するための一次係止手段として樹脂ランスを用いたが、本発明によれば、端子金具側にいわゆる金属ランスを設けるようにしても良い。
(4)上記実施形態では、一般的な雌側端子金具を共用できるようにしたが、本発明によれば、端子金具の形状を変更してこのジョイントコネクタ専用の部品を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のジョイントコネクタの分解斜視図
【図2】端子金具をハウジングに組み付ける前の状態を示す側断面図
【図3】端子金具をハウジングに組み付けた状態を示す側断面図
【図4】バスバーをハウジングに組み付けた状態を示す側断面図
【図5】カバーを閉じた状態を示す側断面図
【図6】従来のジョイントコネクタの分解斜視図
【符号の説明】
W…電線
10…端子金具
12…角筒部(筒部)
20…ハウジング
21…キャビティ
22…仕切壁
23…ランス(一次係止手段)
27A…切欠部の底面(位置決め部)
27B…切欠部の前端面(位置決め部)
30…バスバー(短絡部材)
32…端子部
40…カバー(共用抜止部材)
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハウジング内に収容される端子金具同士を短絡するバスバーを備えたジョイントコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
ジョイントコネクタとして、特開2001−176628に記載されたものが知られている。このものは、図6に示すように、電線Wの端末部に接続された複数の端子金具1と、これらの端子金具1を収容可能なキャビティ2を有するとともに前端に開閉可能なカバー3が設けられたハウジング4と、端子金具1同士を短絡するバスバー5とを備えて構成されている。組み付けに際しては、まずハウジング4の各キャビティ2内にそれぞれ後方から端子金具1を挿入する。すると、端子金具1の側面に撓み変形可能に設けられたランス(図示せず)がキャビティ2の内壁に係止することでこの端子金具1が抜け止めされる。続いて、各キャビティ2に対して前方からバスバー5の有する端子部6を差し込むと、各端子部6がキャビティ2内の各端子金具1に接続されることで端子金具1同士がバスバー5を介して短絡状態となる。最後に、カバー3を閉じると、これによりバスバー5がハウジング4に対して抜け止め状態で係止される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一般に、端子金具をキャビティ内に抜け止めする手段としては、上記のようないわゆる金属ランスやあるいは樹脂ランスが用いられるが、ランスのみでは係止力が不足するような場合には、ランスに加えてリテーナが用られてこれによって端子金具を二次係止することでより確実な抜け止めが図られる。しかしながら、前記の従来の構成にリテーナを新たに付加した場合には、前記した組み付け手順に加えてリテーナを組み付ける分手数が増え、作業が煩雑となる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、組み付けを簡易に行うことの可能なジョイントコネクタを提供するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するための請求項1の発明に係るジョイントコネクタは、電線の端末部に接続された複数の端子金具と、前記端子金具を挿入可能なキャビティが設けられたハウジングと、前記端子金具と前記キャビティとの間に設けられて、前記端子金具を前記キャビティに抜け止めする一次係止手段と、前記複数の端子金具に接続されてこれらの端子金具同士を短絡する短絡部材と、前記ハウジングに組み付けられて、前記複数の端子金具と前記短絡部材とをともに抜け止め状態で係止する共用抜止部材とを備えたところに特徴を有する。
【0005】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記端子金具は、前後に開口した筒部を備えて、その前側の開口から差し込まれる雄タブに対し接続可能な形態とされるとともに、前記短絡部材の有する雄タブ状の端子部を前記筒部に対し後側の開口から差し込んで接続させる構成としたところに特徴を有する。
【0006】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のものにおいて、隣り合う前記キャビティ間を仕切る仕切壁には、前記短絡部材を正規の組み付け位置に位置決めする位置決め部が形成されているところに特徴を有する。
【0007】
【発明の作用および効果】
請求項1の発明によれば、ハウジングに共用抜止部材を組み付けることにより、端子金具の二次係止と短絡部材の抜け止めとを一度に行うことができ、組み付け作業が簡単になる。
【0008】
請求項2の発明によれば、一般的な形態の雌側端子金具をそのままこのコネクタに使用することができるため、専用の端子金具を用意せずに済み、コストダウンを図ることができる。
【0009】
請求項3の発明によれば、短絡部材が位置決め部によって正規の位置に位置決めされるため、組み付け作業を円滑に行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に本発明の一実施形態について図1から図5を参照して説明する。
本実施形態のジョイントコネクタは、図1及び図2に示すように、電線Wの端末部に接続された複数(ここでは4本)の端子金具10と、これらの端子金具10を収容可能なハウジング20と、端子金具10同士を短絡するバスバー30(本発明の「短絡部材」に相当)と、ハウジング20の後部に一体的に設けられたカバー40(本発明の「共用抜止部材」に相当)とを備えて構成されている。
【0011】
端子金具10は、導電性を有する金属板材から形成されており、その後部に設けられたバレル部11に電線Wの端末部が接続されている。バレル部11は、より詳しくは後端側から順に、電線Wの被覆にかしめ圧着される一対のインシュレーションバレル11Aと、被覆の端末から露出された芯線にかしめ圧着される一対のワイヤバレル11Bとから構成されている。端子金具10の前部には、前後に開放した角筒部12(本発明の「筒部」に相当)が設けられ、この角筒部12内には、図4にも示すように、底壁前端から延出された舌片を内側へ折り返すことで、上下に撓み変形可能な弾性接触片13が形成されている。なお、この端子金具10は、ごく一般的な形態の雌側の端子金具であって、角筒部12に対し前側の開口から雄側端子金具の有する雄タブ(図示せず)を差し込むことで、弾性接触片がこの雄タブに弾性的に接触して電気的な接続が取られるようになっている。また、角筒部12の底壁には、ハウジング20のランス23と係止可能な係止孔14が開口されている。
【0012】
ハウジング20は、合成樹脂製であって、全体として偏平な箱形をなしている。ハウジング20の内部には、前後に細長いキャビティ21が仕切壁22によって互いに仕切られることで横幅方向に図示4個並んで形成されている。各キャビティ21は、略前半部が袋小路状をなし概ね閉塞された形態をなす一方で、略後半部が後方と上方とに開放した形態となっており、こちら側から端子金具10が挿入されるようになっている。ハウジング20の底壁20Aには、その前半部に各キャビティ21に対応して前側へ片持ち状に延出したランス23(本発明の「一次係止手段」に相当)が上下に撓み変形可能に設けられている。また、ハウジング20の上壁20Bは、略前半部のみに設けられており、ハウジング20の略後半部は上壁20Bがなく開放部24が形成されている。また、ハウジング20の後半部において、その幅方向両端の側部壁26と、キャビティ21間の仕切壁22における開放部24の前端部分は、上壁20Bに対し上壁20Bの厚み分だけ段差状に低くされている。さらに、仕切壁22は、開放部24の前端部分よりも後側の部分が段差状に低く切欠された切欠部27とされ、この切欠部27の底面27A(仕切壁22の上面)と切欠部27の前端面27Bとから本発明の位置決め部が構成されている。
【0013】
バスバー30は、導電性の金属材から平板状に形成されている。バスバー30の後端には、横幅方向へ帯状に延びた連結部31が形成され、その連結部31から計4本の雄タブ状の端子部32が前方へ向けて平行に延出されている。これらの端子部32は、ハウジング20におけるキャビティ21の配置ピッチと同一ピッチで配設されており、各キャビティ21に収容された端子金具10の角筒部12に対し後側の開口から端子部32を差し込むことで端子金具10と接続可能とされている。
【0014】
カバー40は、長方形をなす板状の本体部41を備えており、この本体部41の一端に薄肉状のヒンジ部42が設けられ、このヒンジ部42の先端が開放部24の縁部(上壁20Bの後縁部)に接続されることで、カバー40がハウジング20と一体的に形成されている。カバー40は、ヒンジ部42を撓ませることで、開放部24を開放させた開放状態(図2参照)と、開放部24を本体部41によって塞ぐ閉じ状態(図5参照)との間で回動可能とされている。なお、本体部41は、上壁20Bと同程度の厚さ寸法を有しており、閉じ状態では側部壁26の上端及び仕切壁22の上端とに密着した状態で支持されて、その上面が上壁20Bとほぼ面一の状態となる。また、本体部41の下面には、その前端に各キャビティ21に対応して二次係止突起43が突設され、この二次係止突起43が閉じ状態において端子金具10における角筒部12の後端縁に係止可能とされている。さらに、本体部41の下面には、各二次係止突起43よりも後方位置に二次係止突起43よりも背の高い部材抜止突起44が突設され、閉じ状態においてバスバー30の後端に係止可能とされている。なお、カバー40とハウジング20との間には、カバー40を閉じ状態で保持するためのロック手段(図示せず)が設けられている。
【0015】
本実施形態は以上の構成であり、次にその作用を説明する。
組み付けを行うには、まずカバー40を開放状態としておき、各キャビティ21に対し後方から端子金具10を挿入する。このとき、まず端子金具10の前端部を開放部24の上方から仕切壁22間(又は仕切壁22と側部壁26との間)に嵌め込むようにして底壁20A上に載せ、そのまま端子金具10を底壁20Aに沿って前方へスライドさせれば、端子金具10が仕切壁22に案内されて円滑に挿入できる。そして、角筒部12がランス23につき当たると、ランス23が下方へ撓み変形され、端子金具10が正規の位置まで至るとともに、ランス23が上方へ復元変形して係止孔14内に係止し、これにより端子金具10が一次係止された状態となる。
【0016】
各キャビティ21に端子金具10を挿入した後、バスバー30を組み付ける。まずバスバー30の端子部32を各端子金具10における角筒部12の後側の開口から前方へ差し込む。このとき、バスバー30の連結部31を切欠部27の底面27A上に載せることでバスバー30に対する高さ方向の位置決めがなされる。そして、バスバー30を切欠部27の底面27Aに沿って前方へスライドさせていくと、連結部31が切欠部27の前端面27Bに当接してバスバー30の挿入が規制され、これによりバスバー30が前後方向についても位置決めされる。この状態では、角筒部12内の弾性接触片13が端子部32に対して弾性的に接触して、端子金具10とバスバー30とが電気的に接続された状態となる。
【0017】
最後に、ヒンジ部42を撓ませつつカバー40を回動させ閉じ状態とすると、開放部24が覆蓋され、ロック手段によりカバー40がロックされる。この状態では、二次係止突起43が角筒部12の後端上部に係止し、これにより端子金具10が二次係止された状態となるとともに、部材抜止突起44がバスバー30の後端に係止してバスバー30が抜け止めされた状態となり、端子金具10とバスバー30とがハウジング20内にて前後にほぼがたつきなく保持される。
【0018】
以上のように本実施形態によれば、ハウジング20にカバー40を組み付けることにより、端子金具10の二次係止とバスバー30の抜け止めとを一度に行うことができ、組み付け作業が簡単になる。
また、一般的な形態の雌側端子金具をそのままこのコネクタに使用することができるため、専用の端子金具を用意せずに済み、コストダウンを図ることができる。さらに、本実施形態ではバスバー30の差し込み方向が端子金具10の挿入方向と一致するため、両者を抜け止めするための構成がとりやすくなっている。また、バスバー30が切欠部27の底面27A及び前端面27Bによって正規の位置に位置決めされるため、組み付け作業を円滑に行うことができる。
【0019】
本発明の技術的範囲は、上記した実施形態によって限定されるものではなく、例えば、次に記載するようなものも本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)キャビティの個数(端子金具の本数)や短絡部材の個数は、任意に設定可能である。
(2)上記実施形態では、共用抜止部材であるカバーをヒンジ部を介してハウジングと一体に設けたが、本発明によれば、共用抜止部材をハウジングと別体に設けても良い。
【0020】
(3)上記実施形態では、端子金具をキャビティに係止するための一次係止手段として樹脂ランスを用いたが、本発明によれば、端子金具側にいわゆる金属ランスを設けるようにしても良い。
(4)上記実施形態では、一般的な雌側端子金具を共用できるようにしたが、本発明によれば、端子金具の形状を変更してこのジョイントコネクタ専用の部品を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のジョイントコネクタの分解斜視図
【図2】端子金具をハウジングに組み付ける前の状態を示す側断面図
【図3】端子金具をハウジングに組み付けた状態を示す側断面図
【図4】バスバーをハウジングに組み付けた状態を示す側断面図
【図5】カバーを閉じた状態を示す側断面図
【図6】従来のジョイントコネクタの分解斜視図
【符号の説明】
W…電線
10…端子金具
12…角筒部(筒部)
20…ハウジング
21…キャビティ
22…仕切壁
23…ランス(一次係止手段)
27A…切欠部の底面(位置決め部)
27B…切欠部の前端面(位置決め部)
30…バスバー(短絡部材)
32…端子部
40…カバー(共用抜止部材)
Claims (3)
- 電線の端末部に接続された複数の端子金具と、
前記端子金具を挿入可能なキャビティが設けられたハウジングと、
前記端子金具と前記キャビティとの間に設けられて、前記端子金具を前記キャビティに抜け止めする一次係止手段と、
前記複数の端子金具に接続されてこれらの端子金具同士を短絡する短絡部材と、
前記ハウジングに組み付けられて、前記複数の端子金具と前記短絡部材とをともに抜け止め状態で係止する共用抜止部材とを備えたことを特徴とするジョイントコネクタ。 - 前記端子金具は、前後に開口した筒部を備えて、その前側の開口から差し込まれる雄タブに対し接続可能な形態とされるとともに、前記短絡部材の有する雄タブ状の端子部を前記筒部に対し後側の開口から差し込んで接続させる構成としたことを特徴とする請求項1に記載のジョイントコネクタ。
- 隣り合う前記キャビティ間を仕切る仕切壁には、前記短絡部材を正規の組み付け位置に位置決めする位置決め部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のジョイントコネクタ。
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