JP2004014418A - 電池格納構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】コスト削減および小型化を図る上で有利であり、電池同士の分離を確実に行なうことができ、使い勝手に優れた電池格納構造を提供する。
【解決手段】仕切り板38は第2正面壁3404の幅方向の中央から幅方向の一方の側に変位した箇所で深さ方向に沿って延在する軸心の回りに揺動可能に設けられている。仕切り板38が幅方向の一方の側に変位した第2正面壁3404箇所から幅方向の中央に向けて傾斜しつつ起立した状態の中立位置に位置した状態で、2つの第1の電池を電池収容空間36に収容すると、仕切り板38が2つの第1の電池10の外周面間に介在する起立状態となる。仕切り板38が中立位置に位置した状態で、1つの第2の電池を開口32から電池収容空間36に挿入すると、第2の電池20が仕切り板38の傾斜部に当接し、これにより仕切り板38は第2正面壁3404に向け揺動されて倒伏状態となる。
【選択図】 図1
【解決手段】仕切り板38は第2正面壁3404の幅方向の中央から幅方向の一方の側に変位した箇所で深さ方向に沿って延在する軸心の回りに揺動可能に設けられている。仕切り板38が幅方向の一方の側に変位した第2正面壁3404箇所から幅方向の中央に向けて傾斜しつつ起立した状態の中立位置に位置した状態で、2つの第1の電池を電池収容空間36に収容すると、仕切り板38が2つの第1の電池10の外周面間に介在する起立状態となる。仕切り板38が中立位置に位置した状態で、1つの第2の電池を開口32から電池収容空間36に挿入すると、第2の電池20が仕切り板38の傾斜部に当接し、これにより仕切り板38は第2正面壁3404に向け揺動されて倒伏状態となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、異なる形状を有する2種類の電池を収容する電池格納構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、2つの単三電池をそれらの長さ方向を平行させて収容できるように構成されるとともに、1つのCR−V3リチウム電池を収容できるように構成された電池格納構造がある。
図9(A)、(B)に示すように、前記電池格納構造は、前記電池を収容する収容空間を形成する収容壁2を有して構成され、該収容壁2には、2つの単三電池同士を離間した状態で前記収容空間に収容するため、これら収容される2つの単三電池の間に位置するようにスペーサ部材4が設けられ、このスペーサ部材4は単三電池の長さ方向に間隔をおいて2つ設けられている。
前記各スペーサ部材4は、前記長さ方向と直交する方向に延在する軸心回りに揺動可能に設けられ、(A)に示す起立位置と(B)に示す倒伏位置とをとり、かつ、前記起立位置となるように付勢されている。
したがって、前記2つの単三電池の前記収容空間への収容は、前記各スペーサ部材4が(A)に示す起立位置にある状態で前記2つの単三電池を各スペーサ4の両側のそれぞれに矢印A方向から前記収容空間内に挿入することによってなされる。
また、前記1つの1つのCR−V3リチウム電池の前記収容空間への収容は、前記各スペーサ部材4が(A)に示す起立位置にある状態で前記1つのCR−V3リチウム電池を矢印A方向から前記収容空間内に挿入することによって前記各スペーサ部材4を押し倒して(B)に示す倒伏位置にさせることによってなされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の電池格納機構においては次のような欠点がある。
1)スペーサ部材4を2つ設けなくてはならないため、部品点数および組立て工数が多く、また、占有スペースも大きいものとなり、コスト削減および小型化を図ることが難しい。
2)前記CR−V3リチウム電池を前記収容空間に挿入する際の姿勢を誤った場合、CR−V3リチウム電池に設けられている凹部が前記スペーサ部材4に引っかかってしまい、前記収容空間から取出しにくくなることも考えられ、改良の余地があった。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、コスト削減および小型化を図る上で有利であり、電池同士の分離を確実に行なうことができ、使い勝手に優れた電池格納構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の電池格納構造は上記目的を達成するため、幅、高さ、深さを有し前記深さ方向の端部に開口が設けられた電池収容空間を備え、前記電池収容空間は、幅および高さに対して大きな寸法の長さを有する細長形状の2つの第1の電池を、それらの幅方向を電池収容空間の幅方向に合わせ、かつ、2つの第1の電池をそれらの長さ方向を平行させた状態で前記深さ方向に沿わせて収容できるように構成され、さらに、高さよりも大きな寸法の幅を有するとともに、この幅よりも大きな寸法の長さを有する1つの第2の電池を、その幅方向を電池収容空間の幅方向に合わせ、かつ、1つの第2の電池をその長さ方向を前記深さ方向に沿わせて収容できるように構成された電池格納構造であって、前記電池収容空間を構成する収容壁は、前記電池収容空間の高さ方向の両側に位置する2つの正面壁を備え、2つの正面壁のうちの1つの正面壁の幅方向の中央から幅方向の一方の側に変位した箇所で前記深さ方向に沿って延在する軸心の回りに揺動可能な仕切り板が設けられ、前記仕切り板は前記深さ方向に延在する長さを有し、前記仕切り板の前記開口寄りの部分は、前記開口から離れるに従い前記1つの正面壁からの高さが次第に大きくなる傾斜部として形成され、前記仕切り板を、前記一方の側に変位した正面壁箇所から幅方向の中央に向けて傾斜しつつ起立した状態の中立位置とする中立位置形成手段が設けられ、前記仕切り板の中立位置で、電池収容空間に2つの第1の電池を収容するとこれら2つの第1の電池の外周面間に仕切り板が介在する起立状態となり、かつ、前記仕切り板の中立位置で、前記電池収容空間に1つの第2の電池を収容するとこの収容された第2の電池の外面により前記1つの正面壁側に倒される倒伏状態となるように構成されていることを特徴とする。
【0005】
そのため、本発明によれば、前記仕切り板が中立位置にある状態で、前記第1の電池を、前記開口から仕切り板の両側で電池収容空間に挿入することにより、前記電池収容空間に2つの第1の電池がそれらの長さ方向を平行させた状態で、かつ、長さ方向を深さ方向に沿わせた状態で収容される。2つの第1の電池が電池収容空間に収容された状態では、前記仕切り板は前記起立状態となり、前記2つの第1の電池の外周面間に前記仕切り板が介在することによりこれら2つの第1の電池の外周面間が分離される。
また、前記仕切り板が前記中立位置にある状態で、前記1つの第2の電池を前記開口から前記長さ方向を前記電池収容空間の深さ方向に沿わせて該電池収容空間に挿入することにより、前記仕切り板が第2の電池により倒されて退避位置となり、前記電池収容空間に1つの第2の電池がその長さ方向を深さ方向に沿わせた状態で収容される。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による電池格納構造の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
まず、本実施の形態の電池格納構造で収容される電池について説明する。
本実施の形態の電池格納構造に収容される電池は、2つの第1の電池と、1つの第2の電池の2種類である。
図7に示すように、前記第1の電池10は、幅および高さに対して大きな寸法の長さを有する細長形状の電池であり、本実施の形態では円柱状の外形を有し、長さ方向の両端のそれぞれにプラス電極1002、マイナス電極1004が設けられた単三電池である。
図8(A)、(B)に示すように、前記第2の電池20は、高さH1よりも大きな寸法の幅W1を有するとともに、この幅W1よりも大きな寸法の長さL1を有する電池であり、本実施の形態ではCR−V3リチウム電池である。
(A)に示すように、第2の電池20の前部2001にはプラス電極2002、マイナス電極2004が前記幅方向に間隔をおいて外方に臨んで設けられている。
また、(B)に示すように、第2の電池20の下部には、前記高さ方向に凹状をなす凹部2006が前部から長さL1の中間位置まで延在形成されている。
なお、第1の電池10と第2の電池20は、一次電池であるかあるいは二次電池であるかを問わない。
【0007】
図1は本実施の形態の電池格納構造の構成を示す斜視図、図2は本実施の形態の電池格納構造の平面図である。
実施の形態に係る電池格納構造30は、電池収容空間36、収容壁34、仕切り板38、中立位置形成手段40などで構成されている。
前記電池収容空間36は、開口32を有し収容壁34によって幅W、高さH、深さDを有して形成されている。前記開口32は電池収容空間36の深さD方向の端部に設けられている。
前記収容壁34は、高さ方向の両側に位置し幅および長さを有し互いに対向する第1、第2正面壁3402、3404と、幅方向の両側に位置し高さおよび長さを有し互いに対向する両側の側面壁3406、3408と、前記開口32に対向しこれら第1、第2正面壁3402、3404、側面壁3406、3408の端部を接続する底壁3410とで構成されている。
【0008】
具体的には、前記収容壁34は、互いに分割可能な第1部材34Aと第2部材34Bとで構成されている。
第1部材34Aは、前記第1正面壁3402と、前記両側の側面壁3406、3408と、前記底壁3410とで構成されている。
前記第2部材34Bは、前記第2正面壁3404を含んで構成されている。
そして、第2正面壁3404の幅方向の一方の端部の係止孔3404Aに前記側面壁3408の爪部3408Aが係合され、第2正面壁3404の幅方向の端部の取付片3404Bが前記側面壁のボス部3406Aにねじにより取着されることで第1部材と第2部材は組付けられている。
【0009】
図5(A)に示すように、前記底壁3410には、前記第1の電池10のプラス電極1002および第2の電池20のプラス電極2002に接触する接点3410Aと、前記第1の電池10のマイナス電極1004および第2の電池20のマイナス電極2004に接触して電気的に導通する接点3410Bが前記電池収容空間36に臨んで設けられている。
また、前記開口32を開閉する不図示の蓋部には、前記2つの第1の電池10のプラス電極1002およびマイナス電極1004に接触する接点が前記電池収容空間36に臨んで設けられている。
【0010】
前記電池収容空間36は、2つの第1の電池10を、それらの幅方向を電池収容空間36の幅方向に合わせ、かつ、2つの第1の電池10をそれらの長さ方向を平行させた状態で開口32から前記深さ方向に沿わせて収容できるように構成されている。
また、前記電池収容空間36は、1つの第2の電池20を、その幅方向を前記電池収容空間36の幅方向に合わせ、かつ、1つの第2の電池20をその長さ方向を前記深さ方向に沿わせて開口32から収容できるように構成されている。
前記第1正面壁3402の上面には、幅方向の中間で長さ方向の中間から後端にわたって電池収容空間の内部に突出する凸部3414が延在形成されている。この凸部3414は、前記第2の電池20の電池収容空間36への誤挿入を防止するためのものである。
すなわち、前記第2の電池20を、その上部を第2正面壁3404に向け、かつ、前記前部2001を前記底壁3410に向けた状態で前記開口32から電池収容空間36に挿入した場合には、前記凸部3414が第2の電池20の凹部2006の部分に位置することで前記第2の電池20の挿入が許容され、前記第2の電池20の姿勢が前記と異なる場合には、前記凸部3414が前記第2の電池20の部分に当接して、第2の電池20の電池収容空間36への挿入ができないように構成されている。
【0011】
図6は収容壁34の第2正面壁3404および仕切り板38を下方から見た状態を示す斜視図である。
前記第2正面壁3404には、前記仕切り板38を収容する欠部3412が第2正面壁3404の幅方向のほぼ中間で長さ方向の前方寄りの箇所から後方寄りの箇所にわたって延在形成されている。
前記仕切り板38は、前記欠部3412に配設され、前記仕切り板38は前記第2正面壁3404の幅方向の中央から幅方向の一方の側に変位した箇所で前記深さ方向に沿って延在する軸心の回りに揺動可能に設けられている。
前記仕切り板38は前記深さ方向に延在する長さを有し、長さ方向の両端に設けられた支軸3416がそれぞれ第1正面壁3404の軸受部3418に挿通されることで前記軸心の回りに揺動可能に支持されている。
また、前記仕切り板38は、前記第1正面壁3404から起立した状態で前記電池収容空間36の高さのほぼ1/2程度に至る高さを有し、図4に示すように、前記仕切り板38の前記開口32寄りの部分は、前記開口32から離れるに従い第1正面壁3402からの高さが次第に大きくなる傾斜部3802として形成され、また、該傾斜部3802よりも後方の部分は一律の高さで形成されている。
また、前記仕切り板38の高さ方向の先部寄りに位置する部分は、前記電池電池収容空間36の前記幅方向の一方の側に収容される第1の電池の外周面に合致する円筒面で形成されている。
【0012】
前記中立位置形成手段40は、前記仕切り板38を、前記第2正面壁3404の幅方向の一方の側に変位した箇所から幅方向の中央に向けて傾斜しつつ起立した状態の中立位置とするもので、本実施の形態では、ねじりスプリング4002(特許請求の範囲の付勢手段に相当)と突起4004(特許請求の範囲のストッパに相当)とにより形成されている。
前記ねじりスプリング4002は、そのコイル部に、前記軸心に沿って延在する前記仕切り板38部分に設けられたボス部3420が挿通され、その一端の直線部が第2の正面壁3404に取着され、他端の直線部が仕切り板38に係止されている。
前記突起4004は、前記軸心に沿って延在する前記仕切り板38部分あるいは前記ボス部3420に設けられ、図5(A)に示すように、前記仕切り板38が前記中立位置となったときに前記第2正面壁3404の欠部3412の縁部に当接し、これにより前記仕切り板38の前記中立位置を越える方向への揺動を規制するストッパとして機能している。なお、前記突起4004は、図5(C)に示す倒伏状態では、前記電池収容空間36から開口3402内に退避するように構成されている。
【0013】
前記仕切り板38が中立位置に位置した状態で、図5(A)に示すように、仕切り板と一方の側面3406により1つの第1の電池10が収容されるスペースが画成され、また、仕切り板38と側面壁3408により1つの第1の電池10が収容されるスペースが画成される。
そして、前記仕切り板38が前記中立位置に位置した状態で、2つの第1の電池10を、それらの幅方向を電池収容空間36の幅方向に合わせ前記開口32から前記長さ方向を該電池収容空間36の深さ方向に沿わせ仕切り板38の両側に挿入し電池収容空間36に収容すると、図5(B)に示すように、前記仕切り板38が前記2つの第1の電池10の外周面間に介在する起立状態となるように構成されている。
また、前記仕切り板38が前記中立位置に位置した状態で、前記第2の電池20を、その幅方向を前記電池収容空間36の幅方向に合わせ、かつ、前記長さ方向を前記電池収容空間36の深さ方向に沿わせ、上部を第2正面壁3404に向けて前記前部2001を開口32から電池収容空間36に挿入すると、前記第2の電池20の前部2001(外面)が前記仕切り板38の傾斜部3802に当接し、これにより図3、図4、図5(C)に示すように、仕切り板38は第2正面壁3404に向け揺動されて倒伏状態となり、前記電池収容空間36の外部で前記欠部3412内に退避した退避位置となるように構成されている。
【0014】
なお、第1部材、第2部材、前記仕切り板36は、例えば合成樹脂を型成形することで得られる。また、前記支軸3416は、仕切り板36と一体に合成樹脂により型成形してもよく、あるいは、鋼製のピンで構成してもよい。
【0015】
次に、上述のように構成された前記電池格納構造30の作用について説明する。
前記電池収容空間36に何も収容されていない状態では、図1、図2、図5(A)に示すように、前記仕切り板38が前記中立位置形成手段により前記中立位置とされている。
前記第1の電池10を電池格納構造30に収容する際には、図5(A)に示すように、前記仕切り板38が中立位置にある状態で、前記第1の電池10を、前記開口32から仕切り板の両側で電池収容空間36に挿入し、前記第1の電池10のプラス電極1002、マイナス電極1004のそれぞれが前記底壁3410の接点3410A、3410Bにそれぞれ接触するまで押し入れる。これにより、前記電池収容空間36に2つの第1の電池10がそれらの長さ方向を平行させた状態で、かつ、長さ方向を深さ方向に沿わせた状態で収容される。
そして、2つの第1の電池10が電池収容空間36に収容された状態では、図5(B)に示すように、前記仕切り板38は前記起立状態となり、前記2つの第1の電池10の外周面間に前記仕切り板38が介在することによりこれら2つの第1の電池10の外周面間が分離される。ここで、前記起立状態にある前記仕切り板36は、前記電池収容空間36の高さのほぼ1/2程度の高さを有しているので、2つの第1の電池10の外周面間に確実に位置することになり、前記2つの第1の電池10の外周面間の分離がより確実となる。
この状態で、前記開口32を前記蓋部によって閉塞することにより、2つの第1の電池10が前記電池収容空間36に収容された状態が保持される。
【0016】
前記第2の電池20を電池格納構造30に収容する際には、図5(A)に示すように、前記仕切り板38が前記中立位置にある状態で、前記1つの第2の電池20を前記開口32から前記長さ方向を前記電池収容空間36の深さ方向に沿わせて該電池収容空間36に挿入し、前記第2の電池20のプラス電極2002、マイナス電極2004のそれぞれが前記接点3410A、3410Bにそれぞれ接触するまで押し入れる。これにより、図3、図4、図5(C)に示すように、前記仕切り板38が第2の電池20により倒されて退避位置となり、前記電池収容空間36に1つの第2の電池20がその長さ方向を深さ方向に沿わせた状態で収容される。
前記第2の電池20によって前記仕切り板38が倒されるが、前記仕切り板38の中立位置では、仕切り板38は正面壁箇所から幅方向の中央に向けて傾斜しつつ起立しており、しかも、仕切り板38の開口寄り部分に傾斜部3802が形成されているので、仕切り板38の中立位置から退避位置への揺動は円滑になされる。
この状態で、前記開口32を前記蓋部によって閉塞することにより、第2の電池20が前記電池収容空間36に収容された状態が保持される。
【0017】
以上説明したように、本実施の形態によれば、前記仕切り板38が前記中立位置に位置した状態で、電池収容空間36に2つの第1の電池10を収容するとこれら2つの第1の電池10の間に仕切り板38が介在する起立状態となり、かつ、前記仕切り板38が前記中立位置にある状態で、前記電池収容空間36に1つの第2の電池20を収容するとこの収容された第2の電池20の外面により倒される退避位置となるように構成されている。
したがって、2つの第1の電池10が収容されるとともに、1つの第2の電池が収容されることは無論のこと、2つの第1の電池2が収容された状態で、1つの仕切り板38によって2つの第1の電池10を分離することができるので、従来よりも部品点数が少なく、コスト削減および小型化を図る上で有利である。
【0018】
また、前記仕切り板38は、前記電池収容空間36の前記深さ方向に沿って、すなわち、2つの第1の電池10の長さ方向に沿って延在して2つの第1の電池10の外周面間に介在するため、電池同士の分離を確実に行なうことができる。特に、前記第1の電池10を1つずつ順番に前記電池収容空間36に挿入する際、1つの第1の電池10が収容された状態で、もう一つの第1の電池10を挿入する際、このもう一つの第1の電池10の部分が既に収容されている第1の電池10の部分に誤って接触することも前記仕切り板38によって防止される。
また、前記仕切り板38の高さ方向の先部寄りに位置する部分が、前記第1の電池10の外周面に合致する円筒面で形成されているので、前記起立状態にある仕切り板38は電池収容空間36に収容された第1の電池10の外周面に沿って位置することになり、前記仕切り板38と第1の電池10の外周面との間に無駄な隙間が生じないため、電池格納構造30を小型化する上で有利となる。
【0019】
また、前記第2の電池20を前記電池収容空間36に誤挿入した場合、すなわち、前記第2の電池20の凹部2006が前記第1正面壁3402の凸部3414に臨まないような姿勢で該第2の電池20を電池収容空間36に挿入した場合には、前記凸部3402が第2の電池20の部分に当接してそれ以上の挿入ができないので第2の電池20が誤った姿勢で装填されることを防止することができる。
このように前記第2の電池20の電池収容空間36への誤装填が確実に防止されるので、従来と違って、第2の電池20の凹部2006が仕切り板38の部分にひっかかり第2の電池20を電池収容空間36から取出しにくくなるといったことを未然に防ぐことができ、使い勝手を向上させる上で有利となる。
【0020】
なお、前記中立位置形成手段40は、本実施の形態に限定されず、例えば、ねじりスプリングのみによって構成することができる。すなわち、ねじりスプリングの一方の端部を前記仕切り板38に取着し、ねじりスプリングの他方の端部を前記収容壁34に取着し、前記中立位置を、前記ねじりスプリングの自然長状態により形成するように構成してもよい。この場合には、前記仕切り板38の中立位置を越える方向への揺動を規制するストッパが不要となるため、部品点数や加工を減らすことができ、コストを低減する上で有利となる。
【0021】
また、本実施の形態では、2つの単三電池と、1つのCR−V3リチウム電池とのいずれも収納できる電池格納構造について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、様々な大きさの乾電池や一次電池、二次電池(リチャージブル・バッテリー)に応用可能であることは言うまでもない。
また、本発明の電池格納構造は、2つの第1の電池でなく、3つ以上のN個の第1の電池を収容できるように構成してもよい。この場合には、前記仕切り板を(N−1)個設け、これら第1の電池を電池収容空間に収容した状態で前記仕切り板のそれぞれを互いに隣接する第1の電池の間のそれぞれの間に介在させる起立状態が形成できるように構成すればよい。
このように3つ以上のN個の第1の電池を収容する場合には、互いに隣接して収容される2つの第1の電池毎に前記電池収容空間が存在していると考えることで本発明は適用されるものである。例えば、3つの第1の電池を収容する場合には2つの仕切り板が設けられるが、この2つの仕切り板の前記起立状態は、電池収容空間の深さ方向から見て、ハの字をなすように傾斜して起立する状態、あるいは、逆ハの字をなすように傾斜して起立する状態、あるいは、互いに平行を保ちつつ傾斜して起立する状態となる。
また、この電池格納構造は、電子スチルカメラなどの電子機器に用いられて好適なものであるが、このような電子機器に限らず、ライトやシェーバーなどの家庭用電気機器などにも好適に使えるものであることは勿論である。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、コスト削減および小型化を図る上で有利であり、電池同士の分離を確実に行なうことができ、使い勝手に優れた電池格納構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の電池格納構造において仕切り板が中立位置にある状態を示す斜視図である。
【図2】本実施の電池格納構造において仕切り板が中立位置にある状態を示す平面図である。
【図3】本実施の形態の電池格納構造において仕切り板が退避位置にある状態を示す斜視図である。
【図4】本実施の電池格納構造において仕切り板が退避位置にある状態を示す平面図である。
【図5】(A)は本実施の形態の電池格納構造において仕切り板が中立位置にある状態を示す説明図、(B)は電池収容空間に第1の電池が収容された状態を示す説明図、(C)は電池収容空間に第2の電池が収容された状態を示す説明図である。
【図6】収容壁の第2正面壁および仕切り板を下方から見た状態を示す斜視図である。
【図7】第1の電池の斜視図である。
【図8】(A)第2の電池を上方から見た斜視図、(B)第2の電池を下方から見た斜視図である。
【図9】
(A)は従来の電池収容構造においてスペーサ部材が起立位置にある状態を示す説明図、(B)は従来の電池収容構造においてスペーサ部材が倒伏位置にある状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10……第1の電池、20……第2の電池、30……電池格納構造、32……開口、34……収容壁、3402……第1正面壁、3404……第2正面壁、3406、3408……側面壁、3410……底壁、36……電池収容空間、38……仕切り板、40……中立位置形成手段。
【発明の属する技術分野】
本発明は、異なる形状を有する2種類の電池を収容する電池格納構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、2つの単三電池をそれらの長さ方向を平行させて収容できるように構成されるとともに、1つのCR−V3リチウム電池を収容できるように構成された電池格納構造がある。
図9(A)、(B)に示すように、前記電池格納構造は、前記電池を収容する収容空間を形成する収容壁2を有して構成され、該収容壁2には、2つの単三電池同士を離間した状態で前記収容空間に収容するため、これら収容される2つの単三電池の間に位置するようにスペーサ部材4が設けられ、このスペーサ部材4は単三電池の長さ方向に間隔をおいて2つ設けられている。
前記各スペーサ部材4は、前記長さ方向と直交する方向に延在する軸心回りに揺動可能に設けられ、(A)に示す起立位置と(B)に示す倒伏位置とをとり、かつ、前記起立位置となるように付勢されている。
したがって、前記2つの単三電池の前記収容空間への収容は、前記各スペーサ部材4が(A)に示す起立位置にある状態で前記2つの単三電池を各スペーサ4の両側のそれぞれに矢印A方向から前記収容空間内に挿入することによってなされる。
また、前記1つの1つのCR−V3リチウム電池の前記収容空間への収容は、前記各スペーサ部材4が(A)に示す起立位置にある状態で前記1つのCR−V3リチウム電池を矢印A方向から前記収容空間内に挿入することによって前記各スペーサ部材4を押し倒して(B)に示す倒伏位置にさせることによってなされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の電池格納機構においては次のような欠点がある。
1)スペーサ部材4を2つ設けなくてはならないため、部品点数および組立て工数が多く、また、占有スペースも大きいものとなり、コスト削減および小型化を図ることが難しい。
2)前記CR−V3リチウム電池を前記収容空間に挿入する際の姿勢を誤った場合、CR−V3リチウム電池に設けられている凹部が前記スペーサ部材4に引っかかってしまい、前記収容空間から取出しにくくなることも考えられ、改良の余地があった。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、コスト削減および小型化を図る上で有利であり、電池同士の分離を確実に行なうことができ、使い勝手に優れた電池格納構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の電池格納構造は上記目的を達成するため、幅、高さ、深さを有し前記深さ方向の端部に開口が設けられた電池収容空間を備え、前記電池収容空間は、幅および高さに対して大きな寸法の長さを有する細長形状の2つの第1の電池を、それらの幅方向を電池収容空間の幅方向に合わせ、かつ、2つの第1の電池をそれらの長さ方向を平行させた状態で前記深さ方向に沿わせて収容できるように構成され、さらに、高さよりも大きな寸法の幅を有するとともに、この幅よりも大きな寸法の長さを有する1つの第2の電池を、その幅方向を電池収容空間の幅方向に合わせ、かつ、1つの第2の電池をその長さ方向を前記深さ方向に沿わせて収容できるように構成された電池格納構造であって、前記電池収容空間を構成する収容壁は、前記電池収容空間の高さ方向の両側に位置する2つの正面壁を備え、2つの正面壁のうちの1つの正面壁の幅方向の中央から幅方向の一方の側に変位した箇所で前記深さ方向に沿って延在する軸心の回りに揺動可能な仕切り板が設けられ、前記仕切り板は前記深さ方向に延在する長さを有し、前記仕切り板の前記開口寄りの部分は、前記開口から離れるに従い前記1つの正面壁からの高さが次第に大きくなる傾斜部として形成され、前記仕切り板を、前記一方の側に変位した正面壁箇所から幅方向の中央に向けて傾斜しつつ起立した状態の中立位置とする中立位置形成手段が設けられ、前記仕切り板の中立位置で、電池収容空間に2つの第1の電池を収容するとこれら2つの第1の電池の外周面間に仕切り板が介在する起立状態となり、かつ、前記仕切り板の中立位置で、前記電池収容空間に1つの第2の電池を収容するとこの収容された第2の電池の外面により前記1つの正面壁側に倒される倒伏状態となるように構成されていることを特徴とする。
【0005】
そのため、本発明によれば、前記仕切り板が中立位置にある状態で、前記第1の電池を、前記開口から仕切り板の両側で電池収容空間に挿入することにより、前記電池収容空間に2つの第1の電池がそれらの長さ方向を平行させた状態で、かつ、長さ方向を深さ方向に沿わせた状態で収容される。2つの第1の電池が電池収容空間に収容された状態では、前記仕切り板は前記起立状態となり、前記2つの第1の電池の外周面間に前記仕切り板が介在することによりこれら2つの第1の電池の外周面間が分離される。
また、前記仕切り板が前記中立位置にある状態で、前記1つの第2の電池を前記開口から前記長さ方向を前記電池収容空間の深さ方向に沿わせて該電池収容空間に挿入することにより、前記仕切り板が第2の電池により倒されて退避位置となり、前記電池収容空間に1つの第2の電池がその長さ方向を深さ方向に沿わせた状態で収容される。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による電池格納構造の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
まず、本実施の形態の電池格納構造で収容される電池について説明する。
本実施の形態の電池格納構造に収容される電池は、2つの第1の電池と、1つの第2の電池の2種類である。
図7に示すように、前記第1の電池10は、幅および高さに対して大きな寸法の長さを有する細長形状の電池であり、本実施の形態では円柱状の外形を有し、長さ方向の両端のそれぞれにプラス電極1002、マイナス電極1004が設けられた単三電池である。
図8(A)、(B)に示すように、前記第2の電池20は、高さH1よりも大きな寸法の幅W1を有するとともに、この幅W1よりも大きな寸法の長さL1を有する電池であり、本実施の形態ではCR−V3リチウム電池である。
(A)に示すように、第2の電池20の前部2001にはプラス電極2002、マイナス電極2004が前記幅方向に間隔をおいて外方に臨んで設けられている。
また、(B)に示すように、第2の電池20の下部には、前記高さ方向に凹状をなす凹部2006が前部から長さL1の中間位置まで延在形成されている。
なお、第1の電池10と第2の電池20は、一次電池であるかあるいは二次電池であるかを問わない。
【0007】
図1は本実施の形態の電池格納構造の構成を示す斜視図、図2は本実施の形態の電池格納構造の平面図である。
実施の形態に係る電池格納構造30は、電池収容空間36、収容壁34、仕切り板38、中立位置形成手段40などで構成されている。
前記電池収容空間36は、開口32を有し収容壁34によって幅W、高さH、深さDを有して形成されている。前記開口32は電池収容空間36の深さD方向の端部に設けられている。
前記収容壁34は、高さ方向の両側に位置し幅および長さを有し互いに対向する第1、第2正面壁3402、3404と、幅方向の両側に位置し高さおよび長さを有し互いに対向する両側の側面壁3406、3408と、前記開口32に対向しこれら第1、第2正面壁3402、3404、側面壁3406、3408の端部を接続する底壁3410とで構成されている。
【0008】
具体的には、前記収容壁34は、互いに分割可能な第1部材34Aと第2部材34Bとで構成されている。
第1部材34Aは、前記第1正面壁3402と、前記両側の側面壁3406、3408と、前記底壁3410とで構成されている。
前記第2部材34Bは、前記第2正面壁3404を含んで構成されている。
そして、第2正面壁3404の幅方向の一方の端部の係止孔3404Aに前記側面壁3408の爪部3408Aが係合され、第2正面壁3404の幅方向の端部の取付片3404Bが前記側面壁のボス部3406Aにねじにより取着されることで第1部材と第2部材は組付けられている。
【0009】
図5(A)に示すように、前記底壁3410には、前記第1の電池10のプラス電極1002および第2の電池20のプラス電極2002に接触する接点3410Aと、前記第1の電池10のマイナス電極1004および第2の電池20のマイナス電極2004に接触して電気的に導通する接点3410Bが前記電池収容空間36に臨んで設けられている。
また、前記開口32を開閉する不図示の蓋部には、前記2つの第1の電池10のプラス電極1002およびマイナス電極1004に接触する接点が前記電池収容空間36に臨んで設けられている。
【0010】
前記電池収容空間36は、2つの第1の電池10を、それらの幅方向を電池収容空間36の幅方向に合わせ、かつ、2つの第1の電池10をそれらの長さ方向を平行させた状態で開口32から前記深さ方向に沿わせて収容できるように構成されている。
また、前記電池収容空間36は、1つの第2の電池20を、その幅方向を前記電池収容空間36の幅方向に合わせ、かつ、1つの第2の電池20をその長さ方向を前記深さ方向に沿わせて開口32から収容できるように構成されている。
前記第1正面壁3402の上面には、幅方向の中間で長さ方向の中間から後端にわたって電池収容空間の内部に突出する凸部3414が延在形成されている。この凸部3414は、前記第2の電池20の電池収容空間36への誤挿入を防止するためのものである。
すなわち、前記第2の電池20を、その上部を第2正面壁3404に向け、かつ、前記前部2001を前記底壁3410に向けた状態で前記開口32から電池収容空間36に挿入した場合には、前記凸部3414が第2の電池20の凹部2006の部分に位置することで前記第2の電池20の挿入が許容され、前記第2の電池20の姿勢が前記と異なる場合には、前記凸部3414が前記第2の電池20の部分に当接して、第2の電池20の電池収容空間36への挿入ができないように構成されている。
【0011】
図6は収容壁34の第2正面壁3404および仕切り板38を下方から見た状態を示す斜視図である。
前記第2正面壁3404には、前記仕切り板38を収容する欠部3412が第2正面壁3404の幅方向のほぼ中間で長さ方向の前方寄りの箇所から後方寄りの箇所にわたって延在形成されている。
前記仕切り板38は、前記欠部3412に配設され、前記仕切り板38は前記第2正面壁3404の幅方向の中央から幅方向の一方の側に変位した箇所で前記深さ方向に沿って延在する軸心の回りに揺動可能に設けられている。
前記仕切り板38は前記深さ方向に延在する長さを有し、長さ方向の両端に設けられた支軸3416がそれぞれ第1正面壁3404の軸受部3418に挿通されることで前記軸心の回りに揺動可能に支持されている。
また、前記仕切り板38は、前記第1正面壁3404から起立した状態で前記電池収容空間36の高さのほぼ1/2程度に至る高さを有し、図4に示すように、前記仕切り板38の前記開口32寄りの部分は、前記開口32から離れるに従い第1正面壁3402からの高さが次第に大きくなる傾斜部3802として形成され、また、該傾斜部3802よりも後方の部分は一律の高さで形成されている。
また、前記仕切り板38の高さ方向の先部寄りに位置する部分は、前記電池電池収容空間36の前記幅方向の一方の側に収容される第1の電池の外周面に合致する円筒面で形成されている。
【0012】
前記中立位置形成手段40は、前記仕切り板38を、前記第2正面壁3404の幅方向の一方の側に変位した箇所から幅方向の中央に向けて傾斜しつつ起立した状態の中立位置とするもので、本実施の形態では、ねじりスプリング4002(特許請求の範囲の付勢手段に相当)と突起4004(特許請求の範囲のストッパに相当)とにより形成されている。
前記ねじりスプリング4002は、そのコイル部に、前記軸心に沿って延在する前記仕切り板38部分に設けられたボス部3420が挿通され、その一端の直線部が第2の正面壁3404に取着され、他端の直線部が仕切り板38に係止されている。
前記突起4004は、前記軸心に沿って延在する前記仕切り板38部分あるいは前記ボス部3420に設けられ、図5(A)に示すように、前記仕切り板38が前記中立位置となったときに前記第2正面壁3404の欠部3412の縁部に当接し、これにより前記仕切り板38の前記中立位置を越える方向への揺動を規制するストッパとして機能している。なお、前記突起4004は、図5(C)に示す倒伏状態では、前記電池収容空間36から開口3402内に退避するように構成されている。
【0013】
前記仕切り板38が中立位置に位置した状態で、図5(A)に示すように、仕切り板と一方の側面3406により1つの第1の電池10が収容されるスペースが画成され、また、仕切り板38と側面壁3408により1つの第1の電池10が収容されるスペースが画成される。
そして、前記仕切り板38が前記中立位置に位置した状態で、2つの第1の電池10を、それらの幅方向を電池収容空間36の幅方向に合わせ前記開口32から前記長さ方向を該電池収容空間36の深さ方向に沿わせ仕切り板38の両側に挿入し電池収容空間36に収容すると、図5(B)に示すように、前記仕切り板38が前記2つの第1の電池10の外周面間に介在する起立状態となるように構成されている。
また、前記仕切り板38が前記中立位置に位置した状態で、前記第2の電池20を、その幅方向を前記電池収容空間36の幅方向に合わせ、かつ、前記長さ方向を前記電池収容空間36の深さ方向に沿わせ、上部を第2正面壁3404に向けて前記前部2001を開口32から電池収容空間36に挿入すると、前記第2の電池20の前部2001(外面)が前記仕切り板38の傾斜部3802に当接し、これにより図3、図4、図5(C)に示すように、仕切り板38は第2正面壁3404に向け揺動されて倒伏状態となり、前記電池収容空間36の外部で前記欠部3412内に退避した退避位置となるように構成されている。
【0014】
なお、第1部材、第2部材、前記仕切り板36は、例えば合成樹脂を型成形することで得られる。また、前記支軸3416は、仕切り板36と一体に合成樹脂により型成形してもよく、あるいは、鋼製のピンで構成してもよい。
【0015】
次に、上述のように構成された前記電池格納構造30の作用について説明する。
前記電池収容空間36に何も収容されていない状態では、図1、図2、図5(A)に示すように、前記仕切り板38が前記中立位置形成手段により前記中立位置とされている。
前記第1の電池10を電池格納構造30に収容する際には、図5(A)に示すように、前記仕切り板38が中立位置にある状態で、前記第1の電池10を、前記開口32から仕切り板の両側で電池収容空間36に挿入し、前記第1の電池10のプラス電極1002、マイナス電極1004のそれぞれが前記底壁3410の接点3410A、3410Bにそれぞれ接触するまで押し入れる。これにより、前記電池収容空間36に2つの第1の電池10がそれらの長さ方向を平行させた状態で、かつ、長さ方向を深さ方向に沿わせた状態で収容される。
そして、2つの第1の電池10が電池収容空間36に収容された状態では、図5(B)に示すように、前記仕切り板38は前記起立状態となり、前記2つの第1の電池10の外周面間に前記仕切り板38が介在することによりこれら2つの第1の電池10の外周面間が分離される。ここで、前記起立状態にある前記仕切り板36は、前記電池収容空間36の高さのほぼ1/2程度の高さを有しているので、2つの第1の電池10の外周面間に確実に位置することになり、前記2つの第1の電池10の外周面間の分離がより確実となる。
この状態で、前記開口32を前記蓋部によって閉塞することにより、2つの第1の電池10が前記電池収容空間36に収容された状態が保持される。
【0016】
前記第2の電池20を電池格納構造30に収容する際には、図5(A)に示すように、前記仕切り板38が前記中立位置にある状態で、前記1つの第2の電池20を前記開口32から前記長さ方向を前記電池収容空間36の深さ方向に沿わせて該電池収容空間36に挿入し、前記第2の電池20のプラス電極2002、マイナス電極2004のそれぞれが前記接点3410A、3410Bにそれぞれ接触するまで押し入れる。これにより、図3、図4、図5(C)に示すように、前記仕切り板38が第2の電池20により倒されて退避位置となり、前記電池収容空間36に1つの第2の電池20がその長さ方向を深さ方向に沿わせた状態で収容される。
前記第2の電池20によって前記仕切り板38が倒されるが、前記仕切り板38の中立位置では、仕切り板38は正面壁箇所から幅方向の中央に向けて傾斜しつつ起立しており、しかも、仕切り板38の開口寄り部分に傾斜部3802が形成されているので、仕切り板38の中立位置から退避位置への揺動は円滑になされる。
この状態で、前記開口32を前記蓋部によって閉塞することにより、第2の電池20が前記電池収容空間36に収容された状態が保持される。
【0017】
以上説明したように、本実施の形態によれば、前記仕切り板38が前記中立位置に位置した状態で、電池収容空間36に2つの第1の電池10を収容するとこれら2つの第1の電池10の間に仕切り板38が介在する起立状態となり、かつ、前記仕切り板38が前記中立位置にある状態で、前記電池収容空間36に1つの第2の電池20を収容するとこの収容された第2の電池20の外面により倒される退避位置となるように構成されている。
したがって、2つの第1の電池10が収容されるとともに、1つの第2の電池が収容されることは無論のこと、2つの第1の電池2が収容された状態で、1つの仕切り板38によって2つの第1の電池10を分離することができるので、従来よりも部品点数が少なく、コスト削減および小型化を図る上で有利である。
【0018】
また、前記仕切り板38は、前記電池収容空間36の前記深さ方向に沿って、すなわち、2つの第1の電池10の長さ方向に沿って延在して2つの第1の電池10の外周面間に介在するため、電池同士の分離を確実に行なうことができる。特に、前記第1の電池10を1つずつ順番に前記電池収容空間36に挿入する際、1つの第1の電池10が収容された状態で、もう一つの第1の電池10を挿入する際、このもう一つの第1の電池10の部分が既に収容されている第1の電池10の部分に誤って接触することも前記仕切り板38によって防止される。
また、前記仕切り板38の高さ方向の先部寄りに位置する部分が、前記第1の電池10の外周面に合致する円筒面で形成されているので、前記起立状態にある仕切り板38は電池収容空間36に収容された第1の電池10の外周面に沿って位置することになり、前記仕切り板38と第1の電池10の外周面との間に無駄な隙間が生じないため、電池格納構造30を小型化する上で有利となる。
【0019】
また、前記第2の電池20を前記電池収容空間36に誤挿入した場合、すなわち、前記第2の電池20の凹部2006が前記第1正面壁3402の凸部3414に臨まないような姿勢で該第2の電池20を電池収容空間36に挿入した場合には、前記凸部3402が第2の電池20の部分に当接してそれ以上の挿入ができないので第2の電池20が誤った姿勢で装填されることを防止することができる。
このように前記第2の電池20の電池収容空間36への誤装填が確実に防止されるので、従来と違って、第2の電池20の凹部2006が仕切り板38の部分にひっかかり第2の電池20を電池収容空間36から取出しにくくなるといったことを未然に防ぐことができ、使い勝手を向上させる上で有利となる。
【0020】
なお、前記中立位置形成手段40は、本実施の形態に限定されず、例えば、ねじりスプリングのみによって構成することができる。すなわち、ねじりスプリングの一方の端部を前記仕切り板38に取着し、ねじりスプリングの他方の端部を前記収容壁34に取着し、前記中立位置を、前記ねじりスプリングの自然長状態により形成するように構成してもよい。この場合には、前記仕切り板38の中立位置を越える方向への揺動を規制するストッパが不要となるため、部品点数や加工を減らすことができ、コストを低減する上で有利となる。
【0021】
また、本実施の形態では、2つの単三電池と、1つのCR−V3リチウム電池とのいずれも収納できる電池格納構造について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、様々な大きさの乾電池や一次電池、二次電池(リチャージブル・バッテリー)に応用可能であることは言うまでもない。
また、本発明の電池格納構造は、2つの第1の電池でなく、3つ以上のN個の第1の電池を収容できるように構成してもよい。この場合には、前記仕切り板を(N−1)個設け、これら第1の電池を電池収容空間に収容した状態で前記仕切り板のそれぞれを互いに隣接する第1の電池の間のそれぞれの間に介在させる起立状態が形成できるように構成すればよい。
このように3つ以上のN個の第1の電池を収容する場合には、互いに隣接して収容される2つの第1の電池毎に前記電池収容空間が存在していると考えることで本発明は適用されるものである。例えば、3つの第1の電池を収容する場合には2つの仕切り板が設けられるが、この2つの仕切り板の前記起立状態は、電池収容空間の深さ方向から見て、ハの字をなすように傾斜して起立する状態、あるいは、逆ハの字をなすように傾斜して起立する状態、あるいは、互いに平行を保ちつつ傾斜して起立する状態となる。
また、この電池格納構造は、電子スチルカメラなどの電子機器に用いられて好適なものであるが、このような電子機器に限らず、ライトやシェーバーなどの家庭用電気機器などにも好適に使えるものであることは勿論である。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、コスト削減および小型化を図る上で有利であり、電池同士の分離を確実に行なうことができ、使い勝手に優れた電池格納構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の電池格納構造において仕切り板が中立位置にある状態を示す斜視図である。
【図2】本実施の電池格納構造において仕切り板が中立位置にある状態を示す平面図である。
【図3】本実施の形態の電池格納構造において仕切り板が退避位置にある状態を示す斜視図である。
【図4】本実施の電池格納構造において仕切り板が退避位置にある状態を示す平面図である。
【図5】(A)は本実施の形態の電池格納構造において仕切り板が中立位置にある状態を示す説明図、(B)は電池収容空間に第1の電池が収容された状態を示す説明図、(C)は電池収容空間に第2の電池が収容された状態を示す説明図である。
【図6】収容壁の第2正面壁および仕切り板を下方から見た状態を示す斜視図である。
【図7】第1の電池の斜視図である。
【図8】(A)第2の電池を上方から見た斜視図、(B)第2の電池を下方から見た斜視図である。
【図9】
(A)は従来の電池収容構造においてスペーサ部材が起立位置にある状態を示す説明図、(B)は従来の電池収容構造においてスペーサ部材が倒伏位置にある状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10……第1の電池、20……第2の電池、30……電池格納構造、32……開口、34……収容壁、3402……第1正面壁、3404……第2正面壁、3406、3408……側面壁、3410……底壁、36……電池収容空間、38……仕切り板、40……中立位置形成手段。
Claims (8)
- 幅、高さ、深さを有し前記深さ方向の端部に開口が設けられた電池収容空間を備え、前記電池収容空間は、幅および高さに対して大きな寸法の長さを有する細長形状の2つの第1の電池を、それらの幅方向を電池収容空間の幅方向に合わせ、かつ、2つの第1の電池をそれらの長さ方向を平行させた状態で前記深さ方向に沿わせて収容できるように構成され、さらに、高さよりも大きな寸法の幅を有するとともに、この幅よりも大きな寸法の長さを有する1つの第2の電池を、その幅方向を電池収容空間の幅方向に合わせ、かつ、1つの第2の電池をその長さ方向を前記深さ方向に沿わせて収容できるように構成された電池格納構造であって、
前記電池収容空間を構成する収容壁は、前記電池収容空間の高さ方向の両側に位置する2つの正面壁を備え、
2つの正面壁のうちの1つの正面壁の幅方向の中央から幅方向の一方の側に変位した箇所で前記深さ方向に沿って延在する軸心の回りに揺動可能な仕切り板が設けられ、
前記仕切り板は前記深さ方向に延在する長さを有し、
前記仕切り板の前記開口寄りの部分は、前記開口から離れるに従い前記1つの正面壁からの高さが次第に大きくなる傾斜部として形成され、
前記仕切り板を、前記一方の側に変位した正面壁箇所から幅方向の中央に向けて傾斜しつつ起立した状態の中立位置とする中立位置形成手段が設けられ、
前記仕切り板の中立位置で、電池収容空間に2つの第1の電池を収容するとこれら2つの第1の電池の外周面間に仕切り板が介在する起立状態となり、かつ、前記仕切り板の中立位置で、前記電池収容空間に1つの第2の電池を収容するとこの収容された第2の電池の外面により前記1つの正面壁側に倒される倒伏状態となるように構成されている、
ことを特徴とする電池格納構造。 - 前記仕切り板の高さ方向の先部寄りに位置する部分は、前記電池収容空間の前記幅方向の一方の側に収容される第1の電池の外周面に合致する円筒面で形成されていることを特徴とする請求項1記載の電池格納構造。
- 前記中立位置形成手段は、前記仕切り板を倒伏状態から前記中立位置に付勢する付勢手段と、前記仕切り板に設けられ前記正面壁に当接し該仕切り板の前記中立位置を越える方向への揺動を規制するストッパとで構成されていることを特徴とする請求項1記載の電池格納構造。
- 前記中立位置形成手段はねじりスプリングにより構成され、ねじりスプリングの一方の端部は前記仕切り板に取着され、ねじりスプリングの他方の端部は前記収容壁に取着され、前記中立位置は、前記ねじりスプリングの自然長状態により形成されることを特徴とする請求項1記載の電池格納構造。
- 前記正面壁に欠部が設けられ、前記仕切り板が倒伏した状態で該仕切り板は電池収容空間の外部で前記欠部内に位置する退避位置となるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の電池格納構造。
- 前記仕切り板は、前記正面壁から起立した状態で前記電池収容空間の高さのほぼ1/2程度の高さを有していることを特徴とする請求項1記載の電池格納構造。
- 前記第1の電池は単3電池であることを特徴とする請求項1記載の電池格納構造。
- 前記第2の電池はCR−V3リチウム電池であることを特徴とする請求項1記載の電池格納構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002169418A JP2004014418A (ja) | 2002-06-11 | 2002-06-11 | 電池格納構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002169418A JP2004014418A (ja) | 2002-06-11 | 2002-06-11 | 電池格納構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004014418A true JP2004014418A (ja) | 2004-01-15 |
Family
ID=30435979
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002169418A Pending JP2004014418A (ja) | 2002-06-11 | 2002-06-11 | 電池格納構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004014418A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006221825A (ja) * | 2005-02-08 | 2006-08-24 | Pentax Corp | 電池ボックス |
| JP2006244718A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-14 | Nf Corp | 電池格納構造および接点 |
| JP2007254926A (ja) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Kenwood Corp | ヘルメット |
-
2002
- 2002-06-11 JP JP2002169418A patent/JP2004014418A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006221825A (ja) * | 2005-02-08 | 2006-08-24 | Pentax Corp | 電池ボックス |
| JP2006244718A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-14 | Nf Corp | 電池格納構造および接点 |
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