JP2004018808A - 廃棄物の炭化設備 - Google Patents
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Abstract
【課題】各種廃棄物が含まれて収集された廃棄物を用いて炭化処理を行うに際して、乾燥機による事前乾燥を行わなくとも炭化処理で発生する乾留ガスを適切に無害化できるとともに、良好な品質の炭化物を得ることのできる廃棄物の炭化設備を提供する。
【解決手段】炭化炉1と焼却炉2とを備えて、収集された廃棄物の内、炭化に適した廃棄物10aは炭化炉1に投入されて炭化処理され、残った廃棄物10bは焼却炉2に投入されて完全燃焼される。そして、炭化炉1で発生した乾留ガス24と焼却炉2で発生した焼却排ガス27を二次燃焼炉3で混合して完全燃焼させた後、その燃焼排ガス29を大気30に放出する。
【選択図】 図1
【解決手段】炭化炉1と焼却炉2とを備えて、収集された廃棄物の内、炭化に適した廃棄物10aは炭化炉1に投入されて炭化処理され、残った廃棄物10bは焼却炉2に投入されて完全燃焼される。そして、炭化炉1で発生した乾留ガス24と焼却炉2で発生した焼却排ガス27を二次燃焼炉3で混合して完全燃焼させた後、その燃焼排ガス29を大気30に放出する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
一般廃棄物及び産業廃棄物などの廃棄物を炭化する廃棄物の炭化設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、廃棄物の炭化は廃棄物のリサイクルの有力な方法として注目されてきた。
【0003】
一般に、廃棄物から工業的に炭化物を得るためには、図5に示した処理フローに従っている。
【0004】
図5において、廃棄物12が炭化物原料として炭化炉1に投入され、炭化処理される。その結果、炭化物23が得られるとともに乾留ガス27が発生する。発生した乾留ガス27は二次燃焼炉3に送られる。二次燃焼炉3では、二次燃焼用空気28を吹き込んで乾留ガス27を完全燃焼させて無害化し、その排ガス29をバグフィルター及びガス冷却装置を備えた排ガス処理装置4によって除塵及び冷却をして大気30に放出する。なお、場合によっては、二次燃焼炉3の排ガス29を炭化炉1の加熱用に利用した後に排ガス処理装置4を経由して大気30に放出する。
【0005】
その際に、炭化物原料としての廃棄物が水分の多い高水分廃棄物11の場合には、予め乾燥機5を用いて20%以下程度の含水率まで乾燥してから炭化炉1に投入する。これは、炭化炉1で発生した乾留ガス27を完全燃焼して無害化した後大気に放出する必要があるが、二次燃焼炉3に入る乾留ガス27の発熱量は炭化炉1に供給される原料の発熱量に大きく依存するために、高水分廃棄物11をそのまま炭化炉1に投入すると、発生する乾留ガス27の発熱量が小さくなり、二次燃焼炉3での完全燃焼用に油等の外部燃料が必要となってしまうからである。
【0006】
なお、炭化炉1は2つの方式に大別され、部分燃焼式(あるいは、内熱式)と呼ばれる方式と、外熱式と呼ばれる方式がある。
【0007】
図6に部分燃焼式炭化炉の断面図を示す。支持ローラ39に支持されて回転するロータリーキルン31の左端から、ホッパー32に貯留されている炭化物原料13がスクリューフィーダ33によって投入される。ロータリーキルン31の内壁には複数の空気吹き出し孔35が設けられており、空気供給口34から供給された炭化用空気21が空気吹き出し孔35から吹き出し、投入された炭化物原料13の層を通過して、炭化物原料13の一部分を燃焼させ、発生する熱で残りの炭化物原料13を炭化させる。ロータリーキルン31の右端には、固定フード36が設けられており、上記の炭化処理によって得られた炭化物23が固定フード36の下方の取出し口37から取り出される。一方、上記の炭化処理によって発生した乾留ガス24は固定フード36の上方の排気口38から排出され、二次燃焼炉3に送られて無害化された後大気に放出される。
【0008】
図7に外熱式炭化炉の断面図を示す。ロータリーキルン41の左端から、ホッパー42に貯留されている炭化物原料13が投入される。投入された炭化物原料13をロータリーキルン41の外から加熱用熱源22で加熱し、空気を遮断した状態で蒸し焼きにすることにより、炭化物23を得る。その際に発生した乾留ガス24は二次燃焼炉3に送られて無害化された後、炭化炉の加熱熱源として利用されてから大気に放出されるのが外熱式炭化炉では一般的である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来の廃棄物の炭化処理においては、収集された廃棄物に高水分廃棄物が含まれている場合には、高水分廃棄物を事前乾燥するために大型の乾燥機が必要である。乾燥機は低温度で運転されるために、材料が腐食し易い。また、乾燥機の運転にガスや油等の外部燃料の使用が必要な場合が多い。そして、乾燥機を用いることで、炭化処理システムが複雑になってしまう。
【0010】
また、従来の廃棄物の炭化処理においては、収集された廃棄物に有害物質や塩分を多量に含む廃棄物が混入している場合には、得られる炭化物にも有害物質や塩分が多量に含まれるようになり、炭化物が低品位なものとなる。
【0011】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、各種廃棄物が含まれて収集された廃棄物を用いて炭化処理を行うに際して、乾燥機による事前乾燥を行わなくとも乾留ガスを適切に無害化できるとともに、良好な品質の炭化物を得ることのできる廃棄物の炭化設備を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、本発明は以下の特徴を有する。
【0013】
[1]収集された廃棄物の一部分を焼却するための焼却炉と、収集された廃棄物の残りの部分を炭化するための炭化炉とを備え、前記焼却炉で発生した焼却熱を前記炭化炉における廃棄物の加熱に利用するようにしたことを特徴とする廃棄物の炭化設備。
【0014】
[2]収集された廃棄物の一部分を焼却するための焼却炉と、収集された廃棄物の残りの部分を炭化するための炭化炉とを備え、前記焼却炉で発生した焼却熱を前記炭化炉で発生した乾留ガスの完全燃焼のために利用するようにしたことを特徴とする廃棄物の炭化設備。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施形態を図1に示す。
【0016】
本発明の第1の実施形態に係る廃棄物の炭化設備は、部分燃焼式の炭化炉1と焼却炉2とを備えている。収集された廃棄物は、炭化炉1に投入される廃棄物10aと焼却炉2に投入される廃棄物10bに分けられる。炭化炉用廃棄物10aには木屑を中心とした炭化原料にふさわしい物を選ぶ。焼却用廃棄物10bには厨芥、その他の残分を使う。炭化炉1に投入された廃棄物10aは、炭化用空気21が吹き込まれて炭化処理され、炭化物23が得られるとともに、乾留ガス24が発生する。発生した乾留ガス24は二次燃焼炉3に導かれる。一方、焼却炉2に投入された廃棄物10bは、焼却用空気25が吹き込まれて完全燃焼され、焼却灰26と焼却排ガス27が発生する。発生した焼却排ガス27も二次燃焼炉3に導かれる。二次燃焼炉3では、炭化炉1で発生した乾留ガス24と焼却炉2で発生した焼却排ガス27が混合され、二次燃焼用空気28が吹き込まれて二次燃焼が行われる。二次燃焼炉3からの二次燃焼排ガス29は、バグフィルター及びガス冷却装置を備えた排ガス処理装置4によって除塵及び冷却をされて大気30に放出される。
【0017】
この実施形態においては、炭化炉1で発生した乾留ガス24は発熱量が1000kal/Nm3以下の難燃焼性のものであるが、焼却炉2からの高温(900℃)の完全燃焼排ガス27と混合することによって完全燃焼できるようになる。また、炭化物23は有害物質、塩分などが極めて少ない安全なものが得られる。なお、この実施形態は、炭化炉と燃焼炉をほぼ同じ規模にするのが好ましい。
【0018】
本発明の第2の実施形態を図2に示す。
【0019】
本発明の第2の実施形態に係る廃棄物の炭化設備は、比較的大規模な部分燃焼式の炭化炉1と比較的小規模な焼却炉2とを備えている。収集された廃棄物は、前記の第1の実施形態と同様に、炭化炉1に投入される廃棄物10aと焼却炉2に投入される廃棄物10bに分けられる。炭化炉用廃棄物10aには木屑を中心とした炭化原料にふさわしい物を選ぶ。焼却用廃棄物10bには厨芥、その他の残分を使う。焼却炉2に投入された廃棄物10bは、焼却用空気25が吹き込まれて完全燃焼され、焼却灰26と焼却排ガス27が発生する。発生した焼却排ガス27は炭化炉1に導入され、加熱熱源として利用される。一方、炭化炉1に投入された廃棄物10aは、炭化用空気21が吹き込まれて炭化処理され、炭化物23が得られるとともに、乾留ガス24が発生する。乾留ガス24は、二次燃焼炉3に導かれ、二次燃焼用空気28が吹き込まれて二次燃焼が行われる。二次燃焼炉3からの排ガス29は、バグフィルター及びガス冷却装置を備えた排ガス処理装置4によって除塵及び冷却をされて大気30に放出される。
【0020】
この実施形態においては、焼却炉2からの高温の完全燃焼排ガス27を加熱熱源として利用することにより、炭化炉1から発生する乾留ガス28の高カロリー化が図られ、二次燃焼炉3での完全燃焼が可能となる。
【0021】
本発明の第3の実施形態を図3に示す。
【0022】
本発明の第3の実施形態に係る廃棄物の炭化設備は、比較的小規模な部分燃焼式の炭化炉1と比較的大規模な焼却炉2とを備えている。収集された廃棄物は、前記の第1の実施形態と同様に、炭化炉1に投入される廃棄物10aと焼却炉2に投入される廃棄物10bに分けられる。炭化炉用廃棄物10aには木屑を中心とした炭化原料にふさわしい物を選ぶ。焼却用廃棄物10bには厨芥、その他の残分を使う。炭化炉1に投入された廃棄物10aは、外部より間接的に加熱されて炭化処理され、炭化物23が得られるとともに乾留ガス24が発生する。発生した乾留ガス24は、焼却炉2に導入される。一方、焼却炉2に投入された廃棄物10bは、焼却用空気25が吹き込まれて完全燃焼され、焼却灰26と焼却排ガス27が発生する。発生した焼却排ガス27は、バグフィルター及びガス冷却装置を備えた排ガス処理装置4によって除塵及び冷却をされて大気30に放出される。
【0023】
この実施形態においては、炭化炉1から発生する乾留ガス28は、焼却炉2で完全燃焼されて無害化される。したがって、乾留ガス28を二次燃焼するための二次燃焼炉は不要である。
【0024】
本発明の第4の実施形態を図4に示す。
【0025】
本発明の第4の実施形態に係る廃棄物の炭化設備は、外燃式の炭化炉1と焼却炉2とを備えている。収集された廃棄物は、炭化炉1に投入される廃棄物10aと焼却炉2に投入される廃棄物10bに分けられる。炭化炉用廃棄物10aには木屑を中心とした炭化原料にふさわしい物を選ぶ。焼却用廃棄物10bには厨芥、その他の残分を使う。炭化炉1に投入された廃棄物10aは、炭化用空気21が吹き込まれて炭化処理され、炭化物23が得られるとともに、乾留ガス24が発生する。発生した乾留ガス24は二次燃焼炉3に導かれる。一方、焼却炉2に投入された廃棄物10bは、焼却用空気25が吹き込まれて完全燃焼され、焼却灰26と焼却排ガス27が発生する。発生した焼却排ガス27も二次燃焼炉3に導かれる。二次燃焼炉3では、炭化炉1で発生した乾留ガス24と焼却炉2で発生した焼却排ガス27が混合され、二次燃焼用空気28が吹き込まれて二次燃焼が行われる。二次燃焼炉3からの二次燃焼排ガス29は、炭化炉1の外熱熱源として利用された後、バグフィルター及びガス冷却装置を備えた排ガス処理装置4によって除塵及び冷却をされて大気30に放出される。
【0026】
この実施形態においては、炭化炉1で発生した乾留ガス24は発熱量が1000kal/Nm3以下の難燃焼性のものであるが、焼却炉2からの高温(900℃)の完全燃焼排ガス27と混合することによって完全燃焼できるようになる。また、炭化物23は有害物質、塩分などが極めて少ない安全なものが得られる。さらに、二次燃焼炉3からの二次燃焼排ガス29が炭化炉1の外熱熱源として有効利用される。
【0027】
【発明の効果】
本発明は、各種廃棄物が含まれて収集された廃棄物を用いて炭化処理を行うに際して、収集された廃棄物の一部を焼却する焼却炉を炭化炉に併設し、焼却炉の燃焼熱を利用するようにしているので、高水分廃棄物が含まれていても、乾燥機による事前乾燥を行わずに、乾留ガスを適切に無害化できるとともに、良好な品質の炭化物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の説明図である。
【図2】本発明の第2の実施形態の説明図である。
【図3】本発明の第3の実施形態の説明図である。
【図4】本発明の第4の実施形態の説明図である。
【図5】従来技術の説明図である。
【図6】部分燃焼式炭化炉の説明図である。
【図7】外燃式炭化炉の説明図である。
【符号の説明】
1 炭化炉
2 焼却炉
3 二次燃焼炉
4 排ガス処理装置
10a 炭化炉用廃棄物
10b 焼却用廃棄物
21 炭化用空気
23 炭化物
24 乾留ガス
25 焼却用空気
26 焼却灰
27 焼却炉排ガス
28 二次燃焼用空気
29 二次燃焼排ガス
30 大気
【発明の属する技術分野】
一般廃棄物及び産業廃棄物などの廃棄物を炭化する廃棄物の炭化設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、廃棄物の炭化は廃棄物のリサイクルの有力な方法として注目されてきた。
【0003】
一般に、廃棄物から工業的に炭化物を得るためには、図5に示した処理フローに従っている。
【0004】
図5において、廃棄物12が炭化物原料として炭化炉1に投入され、炭化処理される。その結果、炭化物23が得られるとともに乾留ガス27が発生する。発生した乾留ガス27は二次燃焼炉3に送られる。二次燃焼炉3では、二次燃焼用空気28を吹き込んで乾留ガス27を完全燃焼させて無害化し、その排ガス29をバグフィルター及びガス冷却装置を備えた排ガス処理装置4によって除塵及び冷却をして大気30に放出する。なお、場合によっては、二次燃焼炉3の排ガス29を炭化炉1の加熱用に利用した後に排ガス処理装置4を経由して大気30に放出する。
【0005】
その際に、炭化物原料としての廃棄物が水分の多い高水分廃棄物11の場合には、予め乾燥機5を用いて20%以下程度の含水率まで乾燥してから炭化炉1に投入する。これは、炭化炉1で発生した乾留ガス27を完全燃焼して無害化した後大気に放出する必要があるが、二次燃焼炉3に入る乾留ガス27の発熱量は炭化炉1に供給される原料の発熱量に大きく依存するために、高水分廃棄物11をそのまま炭化炉1に投入すると、発生する乾留ガス27の発熱量が小さくなり、二次燃焼炉3での完全燃焼用に油等の外部燃料が必要となってしまうからである。
【0006】
なお、炭化炉1は2つの方式に大別され、部分燃焼式(あるいは、内熱式)と呼ばれる方式と、外熱式と呼ばれる方式がある。
【0007】
図6に部分燃焼式炭化炉の断面図を示す。支持ローラ39に支持されて回転するロータリーキルン31の左端から、ホッパー32に貯留されている炭化物原料13がスクリューフィーダ33によって投入される。ロータリーキルン31の内壁には複数の空気吹き出し孔35が設けられており、空気供給口34から供給された炭化用空気21が空気吹き出し孔35から吹き出し、投入された炭化物原料13の層を通過して、炭化物原料13の一部分を燃焼させ、発生する熱で残りの炭化物原料13を炭化させる。ロータリーキルン31の右端には、固定フード36が設けられており、上記の炭化処理によって得られた炭化物23が固定フード36の下方の取出し口37から取り出される。一方、上記の炭化処理によって発生した乾留ガス24は固定フード36の上方の排気口38から排出され、二次燃焼炉3に送られて無害化された後大気に放出される。
【0008】
図7に外熱式炭化炉の断面図を示す。ロータリーキルン41の左端から、ホッパー42に貯留されている炭化物原料13が投入される。投入された炭化物原料13をロータリーキルン41の外から加熱用熱源22で加熱し、空気を遮断した状態で蒸し焼きにすることにより、炭化物23を得る。その際に発生した乾留ガス24は二次燃焼炉3に送られて無害化された後、炭化炉の加熱熱源として利用されてから大気に放出されるのが外熱式炭化炉では一般的である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来の廃棄物の炭化処理においては、収集された廃棄物に高水分廃棄物が含まれている場合には、高水分廃棄物を事前乾燥するために大型の乾燥機が必要である。乾燥機は低温度で運転されるために、材料が腐食し易い。また、乾燥機の運転にガスや油等の外部燃料の使用が必要な場合が多い。そして、乾燥機を用いることで、炭化処理システムが複雑になってしまう。
【0010】
また、従来の廃棄物の炭化処理においては、収集された廃棄物に有害物質や塩分を多量に含む廃棄物が混入している場合には、得られる炭化物にも有害物質や塩分が多量に含まれるようになり、炭化物が低品位なものとなる。
【0011】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、各種廃棄物が含まれて収集された廃棄物を用いて炭化処理を行うに際して、乾燥機による事前乾燥を行わなくとも乾留ガスを適切に無害化できるとともに、良好な品質の炭化物を得ることのできる廃棄物の炭化設備を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、本発明は以下の特徴を有する。
【0013】
[1]収集された廃棄物の一部分を焼却するための焼却炉と、収集された廃棄物の残りの部分を炭化するための炭化炉とを備え、前記焼却炉で発生した焼却熱を前記炭化炉における廃棄物の加熱に利用するようにしたことを特徴とする廃棄物の炭化設備。
【0014】
[2]収集された廃棄物の一部分を焼却するための焼却炉と、収集された廃棄物の残りの部分を炭化するための炭化炉とを備え、前記焼却炉で発生した焼却熱を前記炭化炉で発生した乾留ガスの完全燃焼のために利用するようにしたことを特徴とする廃棄物の炭化設備。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施形態を図1に示す。
【0016】
本発明の第1の実施形態に係る廃棄物の炭化設備は、部分燃焼式の炭化炉1と焼却炉2とを備えている。収集された廃棄物は、炭化炉1に投入される廃棄物10aと焼却炉2に投入される廃棄物10bに分けられる。炭化炉用廃棄物10aには木屑を中心とした炭化原料にふさわしい物を選ぶ。焼却用廃棄物10bには厨芥、その他の残分を使う。炭化炉1に投入された廃棄物10aは、炭化用空気21が吹き込まれて炭化処理され、炭化物23が得られるとともに、乾留ガス24が発生する。発生した乾留ガス24は二次燃焼炉3に導かれる。一方、焼却炉2に投入された廃棄物10bは、焼却用空気25が吹き込まれて完全燃焼され、焼却灰26と焼却排ガス27が発生する。発生した焼却排ガス27も二次燃焼炉3に導かれる。二次燃焼炉3では、炭化炉1で発生した乾留ガス24と焼却炉2で発生した焼却排ガス27が混合され、二次燃焼用空気28が吹き込まれて二次燃焼が行われる。二次燃焼炉3からの二次燃焼排ガス29は、バグフィルター及びガス冷却装置を備えた排ガス処理装置4によって除塵及び冷却をされて大気30に放出される。
【0017】
この実施形態においては、炭化炉1で発生した乾留ガス24は発熱量が1000kal/Nm3以下の難燃焼性のものであるが、焼却炉2からの高温(900℃)の完全燃焼排ガス27と混合することによって完全燃焼できるようになる。また、炭化物23は有害物質、塩分などが極めて少ない安全なものが得られる。なお、この実施形態は、炭化炉と燃焼炉をほぼ同じ規模にするのが好ましい。
【0018】
本発明の第2の実施形態を図2に示す。
【0019】
本発明の第2の実施形態に係る廃棄物の炭化設備は、比較的大規模な部分燃焼式の炭化炉1と比較的小規模な焼却炉2とを備えている。収集された廃棄物は、前記の第1の実施形態と同様に、炭化炉1に投入される廃棄物10aと焼却炉2に投入される廃棄物10bに分けられる。炭化炉用廃棄物10aには木屑を中心とした炭化原料にふさわしい物を選ぶ。焼却用廃棄物10bには厨芥、その他の残分を使う。焼却炉2に投入された廃棄物10bは、焼却用空気25が吹き込まれて完全燃焼され、焼却灰26と焼却排ガス27が発生する。発生した焼却排ガス27は炭化炉1に導入され、加熱熱源として利用される。一方、炭化炉1に投入された廃棄物10aは、炭化用空気21が吹き込まれて炭化処理され、炭化物23が得られるとともに、乾留ガス24が発生する。乾留ガス24は、二次燃焼炉3に導かれ、二次燃焼用空気28が吹き込まれて二次燃焼が行われる。二次燃焼炉3からの排ガス29は、バグフィルター及びガス冷却装置を備えた排ガス処理装置4によって除塵及び冷却をされて大気30に放出される。
【0020】
この実施形態においては、焼却炉2からの高温の完全燃焼排ガス27を加熱熱源として利用することにより、炭化炉1から発生する乾留ガス28の高カロリー化が図られ、二次燃焼炉3での完全燃焼が可能となる。
【0021】
本発明の第3の実施形態を図3に示す。
【0022】
本発明の第3の実施形態に係る廃棄物の炭化設備は、比較的小規模な部分燃焼式の炭化炉1と比較的大規模な焼却炉2とを備えている。収集された廃棄物は、前記の第1の実施形態と同様に、炭化炉1に投入される廃棄物10aと焼却炉2に投入される廃棄物10bに分けられる。炭化炉用廃棄物10aには木屑を中心とした炭化原料にふさわしい物を選ぶ。焼却用廃棄物10bには厨芥、その他の残分を使う。炭化炉1に投入された廃棄物10aは、外部より間接的に加熱されて炭化処理され、炭化物23が得られるとともに乾留ガス24が発生する。発生した乾留ガス24は、焼却炉2に導入される。一方、焼却炉2に投入された廃棄物10bは、焼却用空気25が吹き込まれて完全燃焼され、焼却灰26と焼却排ガス27が発生する。発生した焼却排ガス27は、バグフィルター及びガス冷却装置を備えた排ガス処理装置4によって除塵及び冷却をされて大気30に放出される。
【0023】
この実施形態においては、炭化炉1から発生する乾留ガス28は、焼却炉2で完全燃焼されて無害化される。したがって、乾留ガス28を二次燃焼するための二次燃焼炉は不要である。
【0024】
本発明の第4の実施形態を図4に示す。
【0025】
本発明の第4の実施形態に係る廃棄物の炭化設備は、外燃式の炭化炉1と焼却炉2とを備えている。収集された廃棄物は、炭化炉1に投入される廃棄物10aと焼却炉2に投入される廃棄物10bに分けられる。炭化炉用廃棄物10aには木屑を中心とした炭化原料にふさわしい物を選ぶ。焼却用廃棄物10bには厨芥、その他の残分を使う。炭化炉1に投入された廃棄物10aは、炭化用空気21が吹き込まれて炭化処理され、炭化物23が得られるとともに、乾留ガス24が発生する。発生した乾留ガス24は二次燃焼炉3に導かれる。一方、焼却炉2に投入された廃棄物10bは、焼却用空気25が吹き込まれて完全燃焼され、焼却灰26と焼却排ガス27が発生する。発生した焼却排ガス27も二次燃焼炉3に導かれる。二次燃焼炉3では、炭化炉1で発生した乾留ガス24と焼却炉2で発生した焼却排ガス27が混合され、二次燃焼用空気28が吹き込まれて二次燃焼が行われる。二次燃焼炉3からの二次燃焼排ガス29は、炭化炉1の外熱熱源として利用された後、バグフィルター及びガス冷却装置を備えた排ガス処理装置4によって除塵及び冷却をされて大気30に放出される。
【0026】
この実施形態においては、炭化炉1で発生した乾留ガス24は発熱量が1000kal/Nm3以下の難燃焼性のものであるが、焼却炉2からの高温(900℃)の完全燃焼排ガス27と混合することによって完全燃焼できるようになる。また、炭化物23は有害物質、塩分などが極めて少ない安全なものが得られる。さらに、二次燃焼炉3からの二次燃焼排ガス29が炭化炉1の外熱熱源として有効利用される。
【0027】
【発明の効果】
本発明は、各種廃棄物が含まれて収集された廃棄物を用いて炭化処理を行うに際して、収集された廃棄物の一部を焼却する焼却炉を炭化炉に併設し、焼却炉の燃焼熱を利用するようにしているので、高水分廃棄物が含まれていても、乾燥機による事前乾燥を行わずに、乾留ガスを適切に無害化できるとともに、良好な品質の炭化物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の説明図である。
【図2】本発明の第2の実施形態の説明図である。
【図3】本発明の第3の実施形態の説明図である。
【図4】本発明の第4の実施形態の説明図である。
【図5】従来技術の説明図である。
【図6】部分燃焼式炭化炉の説明図である。
【図7】外燃式炭化炉の説明図である。
【符号の説明】
1 炭化炉
2 焼却炉
3 二次燃焼炉
4 排ガス処理装置
10a 炭化炉用廃棄物
10b 焼却用廃棄物
21 炭化用空気
23 炭化物
24 乾留ガス
25 焼却用空気
26 焼却灰
27 焼却炉排ガス
28 二次燃焼用空気
29 二次燃焼排ガス
30 大気
Claims (2)
- 収集された廃棄物の一部分を焼却するための焼却炉と、収集された廃棄物の残りの部分を炭化するための炭化炉とを備え、前記焼却炉で発生した焼却熱を前記炭化炉における廃棄物の加熱に利用するようにしたことを特徴とする廃棄物の炭化設備。
- 収集された廃棄物の一部分を焼却するための焼却炉と、収集された廃棄物の残りの部分を炭化するための炭化炉とを備え、前記焼却炉で発生した焼却熱を前記炭化炉で発生した乾留ガスの完全燃焼のために利用するようにしたことを特徴とする廃棄物の炭化設備。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002179753A JP2004018808A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | 廃棄物の炭化設備 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002179753A JP2004018808A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | 廃棄物の炭化設備 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004018808A true JP2004018808A (ja) | 2004-01-22 |
Family
ID=31177082
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002179753A Pending JP2004018808A (ja) | 2002-06-20 | 2002-06-20 | 廃棄物の炭化設備 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004018808A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006038439A (ja) * | 2004-07-28 | 2006-02-09 | Tsukishima Nittetsu Chemical Engineering Ltd | 廃液焼却処理方法 |
| JP2007169534A (ja) * | 2005-12-26 | 2007-07-05 | Ube Machinery Corporation Ltd | バイオマス炭化装置 |
-
2002
- 2002-06-20 JP JP2002179753A patent/JP2004018808A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006038439A (ja) * | 2004-07-28 | 2006-02-09 | Tsukishima Nittetsu Chemical Engineering Ltd | 廃液焼却処理方法 |
| JP2007169534A (ja) * | 2005-12-26 | 2007-07-05 | Ube Machinery Corporation Ltd | バイオマス炭化装置 |
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