JP2004080902A - 回転電機 - Google Patents
回転電機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004080902A JP2004080902A JP2002237744A JP2002237744A JP2004080902A JP 2004080902 A JP2004080902 A JP 2004080902A JP 2002237744 A JP2002237744 A JP 2002237744A JP 2002237744 A JP2002237744 A JP 2002237744A JP 2004080902 A JP2004080902 A JP 2004080902A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic pole
- electric machine
- rotating electric
- wires
- pole teeth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Windings For Motors And Generators (AREA)
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
Abstract
【課題】小型化が可能な回転電機を提供する。
【解決手段】固定子鉄心12の磁極テイース11bの軸方向両端側をそれぞれ覆うように装着された一対の絶縁部材13、14を備え、複数の線材15の一端側を、絶縁部材13、14のいずれか一方の背面を磁極テイース11bの長手方向に沿って根元側へ延在させるとともに、磁極テイース11bの幅方向に一列に配置して固定し、各線材15の他端側を、磁極テイース11bの長手方向に順次位置をずらして幅方向に折曲させ、両絶縁部材13、14を巻芯にして各線材15を一緒に所定の層数フラット状に巻回するとともに各線材15を電気的に並列接続して形成される複数の固定子コイル16を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】固定子鉄心12の磁極テイース11bの軸方向両端側をそれぞれ覆うように装着された一対の絶縁部材13、14を備え、複数の線材15の一端側を、絶縁部材13、14のいずれか一方の背面を磁極テイース11bの長手方向に沿って根元側へ延在させるとともに、磁極テイース11bの幅方向に一列に配置して固定し、各線材15の他端側を、磁極テイース11bの長手方向に順次位置をずらして幅方向に折曲させ、両絶縁部材13、14を巻芯にして各線材15を一緒に所定の層数フラット状に巻回するとともに各線材15を電気的に並列接続して形成される複数の固定子コイル16を備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、発電機、電動機等のような回転電機に係り、特にその固定子コイルのコイルエンド部を低くして小型化を図る構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特に、回転電機の小型高出力化については、固定子コイルの鉄心のスロット内における占積率の向上、およびこの固定子コイルのスロット外における渡り部、すなわちコイルエンド部の整列化が必要であり、例えば日本特許第2927288号公報等に開示されているように、種々の改良が提案されている。
【0003】
図17(A)、(B)はこの種従来の回転電機、特に自動車の電装部品に代表される低電圧、大電流駆動の電動機の固定子コイルの要部をフロント側およびリヤ側からそれぞれ見た斜視図、図18は図17における固定子コイルに適用される導体セグメントの構成を示す斜視図である。
図において、1は内層側導体部1a、外層側導体部1bおよびターン部1cでU字状に形成された導体セグメントで、銅の帯状部材を折り曲げることにより形成されている。そして、このように形成された導体セグメント1を、固定子鉄心2のリヤ側にターン部1cが揃うように複数個配置する。次いで、図17(B)に示すようにそれぞれ内層側導体部1aと外層側導体部1bが周方向に所定のスロット数間の寸法に相当するだけ離反するようにターン部1cを折曲させる。その後、図示はしないが外層側導体部1bがスロットの深さ方向の奥側に、内層側導体部1aがスロットの深さ方向の手前側にそれぞれ位置するように挿入し、図17(A)に示すようにフロント側に延出される所定の導体セグメント1の端部同士を、例えば溶接、ろう付け等により順次接合して接合部3aを形成しコイル3が構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の回転電機の固定子コイルは、以上のようにU字状に形成された短尺の導体セグメント1を、固定子鉄心2のスロットにリア側から挿入し、フロント側に延出する端部同士を接合することにより構成されている。したがって、多数の短尺の導体セグメント1をひとつひとつ接合しなければならないため、作業性が悪く量産性が低下し、又、端部同士を接合するためには治具によりその一部をクランプする必要があるので、クランプ代だけ固定子鉄心2から余分に延出させなければならず、さらに又、U字状成形時に絶縁層が損傷するのを防止する上で、ある程度曲率を大きくしなければならないため、コイルエンド部が高くなり薄型化が困難になる等の問題点があった。
【0005】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、量産性の向上は勿論のこと、薄型化が可能な回転電機を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係る回転電機は、固定子鉄心の磁極テイースの軸方向両端側をそれぞれ覆うように装着された一対の絶縁部材を備え、複数の線材の一端側を、絶縁部材のいずれか一方の背面を磁極テイースの長手方向に沿って根元側へ延在させるとともに、磁極テイースの幅方向に一列に配置して固定し、各線材の他端側を、磁極テイースの長手方向に順次位置をずらして幅方向に折曲させ、両絶縁部材を巻芯にして各線材を一緒に所定の層数フラット状に巻回するとともに各線材を電気的に並列接続して形成される複数の固定子コイルを備えたものである。
【0007】
又、この発明の請求項2に係る回転電機は、請求項1において、一方の絶縁部材の背面に磁極テイースの長手方向を分割する段差部を形成し、段差部によって分割された各背面に各線材を分配して折曲させるようにしたものである。
【0008】
又、この発明の請求項3に係る回転電機は、請求項2において、段差部を複数段形成したものである。
【0009】
又、この発明の請求項4に係る回転電機は、請求項2または3において、絶縁部材の段差部の各線材が折曲される側の磁極テイースの幅方向端部近傍に突起部を形成したものである。
【0010】
又、この発明の請求項5に係る回転電機は、請求項2または3において、絶縁部材の磁極テイースの幅方向端部の側面に、各線材が嵌合可能で磁極テイースの軸方向に延在する複数の案内溝を形成したものである。
【0011】
又、この発明の請求項6に係る回転電機は、請求項2または3において、絶縁部材の背面に各線材が嵌合可能で磁極テイースの幅方向に延在する複数の案内溝を形成したものである。
【0012】
又、この発明の請求項7に係る回転電機は、請求項2または3において、段差部の高さを各線材の線径とほぼ同じ寸法に形成したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における回転電機の要部の構成を示す平面図、図2は図1における線II−IIに沿った断面を示す断面図、図3は図2における線III−IIIに沿った断面を示す断面図、図4は図1における回転電機の要部の構成を示す斜視図、図5は図4における回転電機の要部の構成を展開して示す斜視図である。
【0014】
図において、11はヨーク11aおよびヨーク11aの一側から磁極テイース11bが突出して形成される鉄心部材で、各ヨーク11aの端部同士を連結させ、磁極テイース11bが内側となるよう周方向に所定の数だけ環状に配置することにより固定子鉄心12を構成している。13、14は各磁極テイース11bの軸方向(図5中矢印L1で示す)両端をそれぞれ覆うように装着される一対の絶縁部材で、磁極テイース11bに幅方向(図5中矢印Wで示す)から挟持するように嵌着される胴部13a、14a、およびこれら各胴部13a、14aの磁極テイース長手方向(図5中矢印L2で示す)両端に形成され、磁極テイース11bの先端およびヨーク11aにそれぞれ嵌着されるフランジ部13b、13c、14b、14cによりそれぞれ構成されている。
【0015】
そして、一方の絶縁部材13のヨーク11aに嵌着される側のフランジ部13cの胴部13aの背面と対応する位置には、磁極テイース長手方向に開口する開口部13dが形成されている。15は複数(図示では4本)の線材で、図1に示すように各一端側は、絶縁部材13の胴部13aの背面を磁極テイース長手方向に沿って根元側、すなわちヨーク11a側に延在され、開口部13d近傍において磁極テイース幅方向に一列配置(図中※1で示す)して固定され、各他端側は、胴部13aの背面上で磁極テイース長手方向に順次位置をずらして、磁極テイース幅方向に折曲(図中※2で示す)され、各線材15は一緒に両絶縁部材13、14の各胴部13a、14aの周囲に沿って所定の層数フラット状に巻回されており、各線材15は電気的に並列接続されて複数の固定子コイル16が構成されている。
【0016】
このように上記実施の形態1によれば、各線材15の一端側を絶縁部材13の胴部13aの背面を磁極テイース長手方向に沿ってヨーク11a側に延在させるとともに、開口部13dの近傍において磁極テイース幅方向に一列に配置して固定する。そして、他端側を胴部13aの背面上で、磁極テイース長手方向に順次位置をずらして磁極テイース幅方向に折曲させ、各線材15を一緒に両絶縁部材13、14の各胴部13a、14aの周囲に沿って所定の層数ずつフラット状に巻回し、それぞれ電気的に並列接続してそれぞれ固定子コイル16を構成するようにしているので、角状部材を用いた場合と同様に大電流駆動が可能になることは勿論のこと、コイルエンド部が固定子コイル16より外方に延出することがないために薄型化が可能になり、又、同時巻回により固定子コイル16を形成することができるため、量産性の向上を図ることが可能になる。
【0017】
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2における回転電機の要部の構成を示す平面図、図7は図6における線VII−VIIに沿った断面を示す断面図、図8は図7における各固定子コイル端末間の接続を各磁極テイースが展開された状態で示す接続図である。
図において、上記実施の形態1におけると同様な部分は同一符号を付して説明を省略する。
【0018】
21は各磁極テイース11bの軸方向一端側を覆うように装着される絶縁部材で、上記実施の形態1における絶縁部材13と同様の胴部21a、両フランジ部21b、21cおよび開口部21dを有しており、胴部21aの背面にはこの背面を磁極テイース長手方向に2分割する段差hが形成されている。そして各磁極テイース11bの軸方向他端側には、上記実施の形態1におけると同様に絶縁部材14が装着されている。
【0019】
22は複数(図示では8本)の線材で、例えば半数4本の各一端側は、胴部21aの段差hによって形成される低い側の背面を、又、残りの半数4本の各一端側は高い方の背面を、それぞれ磁極テイース長手方向に根元側、すなわちヨーク11a側に重なって延在され、開口部21d近傍において、各4本ずつが一列で2段に配置されて固定され、各他端側はそれぞれ4本ずつ、胴部21aの各高低両背面上で磁極テイース長手方向に順次位置をずらして、磁極テイース幅方向に折曲され、8本一緒に両絶縁部材21、14の各胴部21a、14aの周囲に沿って所定の層数(図示では3層)だけフラット状に巻回されており、各線材22は電気的に並列接続されてそれぞれ固定子コイル23が構成される。
【0020】
このように上記実施の形態2によれば、絶縁部材21の胴部21aの背面に、この背面を磁極テイース長手方向に2分割する段差hを形成し、各線材22の半数の各一端側は、胴部21aの段差hによって形成される低い側の背面を、又、残りの半数の各一端側は、高い側の背面をそれぞれ磁極テイース長手方向に沿ってヨーク11a側に延在させるとともに、開口部21dの近傍において、各半数ずつを一列で2段に配置して固定する。
【0021】
そして、各他端側は、それぞれ半数ずつ胴部21aの各高低両背面上で、磁極テイース長手方向に順次位置をずらして磁極テイース幅方向に折曲し、全数同時に両絶縁部材21、14の各胴部21a、14aの周囲に沿って所定の層数だけフラット状に巻回し、それぞれ電気的に並列接続して固定子コイル23を構成するようにしているので、上記実施の形態1におけると同様に大電流駆動が可能になることは勿論のこと、線材22の本数が増加して開口部21dで2段配置の必要が生じても、胴部21aの背面に形成された段差hにより、線材22が捩れたり巻き乱れが発生するのを防止して平坦に巻回することができるため、コイルエンド部が固定子コイル23より外方に延出するのを無くし、薄型化が可能になる。
【0022】
なお、上記構成では段差hを1ヶ所形成した場合について説明したが、段差hを複数ヶ所、すなわち複数段形成することにより、線材22の本数がさらに増加した場合にも対応できるようになり、薄型化は勿論のことさらに大電流駆動が可能になる。
又、図8に示すように、複数の鉄心部材11に固定子コイル23を、それぞれ渡りながら順次巻回することにより、各固定子コイル23間の結線作業を不要とし、組立作業性の向上を図ることができる。
さらに又、段差hを線材22の線径とほぼ同じ寸法に形成することにより、線材22の本数が増加しても、捩れたり巻き乱れが発生することなく平坦に巻回することができ、さらに薄型化が可能になる。
【0023】
実施の形態3.
図9はこの発明の実施の形態3における回転電機の要部の構成を示す平面図、図10は図9における線X−Xに沿った断面を示す断面図、図11は図9における絶縁部材の構成を示す平面図である。
図において、上記各実施の形態1、2におけると同様な部分は同一符号を付して説明を省略する。
【0024】
24は各磁極テイース11bの軸方向一端側を覆うように装着される絶縁部材で、上記実施の形態1における絶縁部材13と同様の胴部24a、両フランジ部24b、24c、および開口部24dを有しており、胴部24aの背面にはこの背面を磁極テイース長手方向に2分割する段差hが形成されるとともに、この段差h部の各線材22が折曲される側の磁極テイース幅方向端部近傍に突起部24eが形成されている。そして、この突起部24eにより各線材22は各4本ずつ磁極テイース長手方向の移動が規制されている。
【0025】
このように上記実施の形態3によれば、段差h部の各線材22が折曲される側の磁極テイース幅方向端部近傍に突起部24eを形成して、各線材22が磁極テイース長手方向に移動するのを規制しているので、各線材22に捩れや巻き乱れが発生することなく平坦に巻回することができ、さらに薄型化が可能になる。
なお、上記構成では断面矩形状の突起部24eを形成した場合について説明したが、断面コーナ部を面取りしたり、断面形状をコーナ部のない形状とすることにより、線材22の巻回時における絶縁層の破損を防止することができ、信頼性の向上を図ることが可能になる。
【0026】
実施の形態4.
図12はこの発明の実施の形態4における回転電機の要部の構成を示す平面図、図13は図12における絶縁部材の構成を示す平面図、図14は絶縁部材の図13とは異なる構成を示す平面図である。
図において、上記各実施の形態1、2におけると同様な部分は同一符号を付して説明を省略する。
【0027】
25は各磁極テイース11bの軸方向一端側を覆うように装着される絶縁部材で、上記実施の形態1における絶縁部材13と同様の胴部25a、両フランジ部25b、25c、および開口部25dを有しており、胴部25aの背面にはこの背面を磁極テイース長手方向に2分割する段差hが形成されるとともに、磁極テイース幅方向の端部、すなわち胴部25aの側面には各線材22が嵌合可能で、断面円弧状を有し磁極テイース軸方向に延在する複数の案内溝25eが形成されている。そして、この案内溝25eにより各線材22はそれぞれ磁極テイース長手方向の移動が規制されている。
【0028】
このように上記実施の形態4によれば、胴部25aの側面に各線材22が嵌合可能で、断面円弧状を有し磁極テイース軸方向に延在する複数の案内溝25eを形成して、各線材22が磁極テイース長手方向に移動するのを規制しているので、各線材22に捩れや巻き乱れが発生することなく平坦に巻回することができ、さらに薄型化が可能になる。
【0029】
又、絶縁部材25に代えて、図14に示すように絶縁部材25と同様の胴部26a、両フランジ部26b、26c、開口部26dおよび段差hがそれぞれ形成されるとともに、胴部26aの側面に各線材22が嵌合可能で、断面V字状を有し磁極テイース軸方向に延在する複数の案内溝26eが形成された絶縁部材26を用いても上記と同様の効果を得ることができる。
なお、上記両絶縁部材25、26では、各案内溝25e、26eが各胴部25a、26aの一方の側面に形成された場合について説明したが、各案内溝25e、26eを各胴部25a、26aの両側面に形成すれば、上記効果はさらに増加されることは言うまでもない。
【0030】
実施の形態5.
図15はこの発明の実施の形態5における回転電機の要部の構成を示す平面図、図16は図15における回転電機の要部の構成を示す側面図である。
図において、上記各実施の形態1、2におけると同様な部分は同一符号を付して説明を省略する。
【0031】
27は各磁極テイース11bの軸方向一端側を覆うように装着される絶縁部材で、上記実施の形態1における絶縁部材13と同様の胴部27a、両フランジ部27b、27c、および開口部27dを有しており、胴部27aの背面にはこの背面を磁極テイース長手方向に2分割する段差hが形成されるとともに、胴部27aの背面には各線材(図示せず)が嵌合可能で、断面円弧状を有し磁極テイース幅方向に延在する複数の案内溝27eが形成されている。そして、この案内溝27eにより各線材(図示せず)はそれぞれ磁極テイース長手方向の移動が規制されている。
【0032】
このように上記実施の形態5によれば、胴部27aの背面に各線材が嵌合可能で、断面円弧状を有し磁極テイース軸方向に延在する複数の案内溝27eを形成して、各線材が磁極テイース長手方向に移動するのを規制しているので、各線材22に捩れや巻き乱れが発生することなく平坦に巻回することができ、さらに薄型化が可能になる。
なお、案内溝27eの断面形状は上記のような円弧状に限定されるものではなく、例えばV字状等としても上記と同様の効果を発揮し得ることは言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】
以上のように、この発明の請求項1によれば、固定子鉄心の磁極テイースの軸方向両端側をそれぞれ覆うように装着された一対の絶縁部材を備え、複数の線材の一端側を、絶縁部材のいずれか一方の背面を磁極テイースの長手方向に沿って根元側へ延在させるとともに、磁極テイースの幅方向に一列に配置して固定し、各線材の他端側を、磁極テイースの長手方向に順次位置をずらして幅方向に折曲させ、両絶縁部材を巻芯にして各線材を一緒に所定の層数フラット状に巻回するとともに各線材を電気的に並列接続して形成される複数の固定子コイルを備えたので、量産性の向上は勿論のこと、薄型化が可能な回転電機を提供することができる。
【0034】
又、この発明の請求項2によれば、請求項1において、一方の絶縁部材の背面に磁極テイースの長手方向を分割する段差部を形成し、段差部によって分割された各背面に各線材を分配して折曲させるようにしたので、線材の本数が増加しても、捩れたり巻き乱れが発生することなく平坦に巻回することができ、薄型化が可能な回転電機を提供することができる。
【0035】
又、この発明の請求項3によれば、請求項2において、段差部を複数段形成したので、線材の本数がさらに増加しても、薄型化が可能な回転電機を提供することができる。
【0036】
又、この発明の請求項4によれば、請求項2または3において、絶縁部材の段差部の各線材が折曲される側の磁極テイースの幅方向端部近傍に突起部を形成したので、薄型化は勿論のこと、巻線の作業性の向上を図ることが可能な回転電機を提供することができる。
【0037】
又、この発明の請求項5によれば、請求項2または3において、絶縁部材の磁極テイースの幅方向端部の側面に、各線材が嵌合可能で磁極テイースの軸方向に延在する複数の案内溝を形成したので、薄型化は勿論のこと、巻線の作業性の向上を図ることが可能な回転電機を提供することができる。
【0038】
又、この発明の請求項6によれば、請求項2または3において、絶縁部材の背面に各線材が嵌合可能で磁極テイースの幅方向に延在する複数の案内溝を形成したので、薄型化は勿論のこと、巻線の作業性の向上を図ることが可能な回転電機を提供することができる。
【0039】
又、この発明の請求項7によれば、請求項2または3において、段差部の高さを各線材の線径とほぼ同じ寸法に形成したので、線材の本数が増加しても、捩れたり巻き乱れが発生することなくさらに平坦に巻回することができ、薄型化が可能な回転電機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1における回転電機の要部の構成を示す平面図である。
【図2】図1における線II−IIに沿った断面を示す断面図である。
【図3】図2における線III−IIIに沿った断面を示す断面図である。
【図4】図1における回転電機の要部の構成を示す斜視図である。
【図5】図4における回転電機の要部の構成を展開して示す斜視図である。
【図6】この発明の実施の形態2における回転電機の要部の構成を示す平面図である。
【図7】図6における線VII−VIIに沿った断面を示す断面図である。
【図8】図7における各固定子コイル端末間の接続を各磁極テイースが展開された状態で示す接続図である。
【図9】この発明の実施の形態3における回転電機の要部の構成を示す平面図である。
【図10】図9における線X−Xに沿った断面を示す断面図である。
【図11】図9における絶縁部材の構成を示す平面図である。
【図12】この発明の実施の形態4における回転電機の要部の構成を示す平面図である。
【図13】図12における絶縁部材の構成を示す平面図である。
【図14】絶縁部材の図13とは異なる構成を示す平面図である。
【図15】この発明の実施の形態5における回転電機の要部の構成を示す平面図である。
【図16】図15における回転電機の要部の構成を示す側面図である。
【図17】従来の回転電機の固定子コイルの要部をフロント側およびリヤ側からそれぞれ見た斜視図である。
【図18】図17における固定子コイルに適用される導体セグメントの構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 鉄心部材、11a ヨーク、11b 磁極テイース、
12 固定子鉄心、13,14,21,24,25,26,27 絶縁部材、
13a,14a,21a,24a,25a,26a,27a 胴部、
13b,13c,14b,14c,21b,21c,24b,24c,25b,25c,26b,26c,27b,27c フランジ部、
13d,21d,24d,25d,26d,27d 開口部、24e 突起部、25e,26e,27e 案内溝、15,22 線材、
16,23 固定子コイル、h 段差。
【発明の属する技術分野】
この発明は、発電機、電動機等のような回転電機に係り、特にその固定子コイルのコイルエンド部を低くして小型化を図る構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特に、回転電機の小型高出力化については、固定子コイルの鉄心のスロット内における占積率の向上、およびこの固定子コイルのスロット外における渡り部、すなわちコイルエンド部の整列化が必要であり、例えば日本特許第2927288号公報等に開示されているように、種々の改良が提案されている。
【0003】
図17(A)、(B)はこの種従来の回転電機、特に自動車の電装部品に代表される低電圧、大電流駆動の電動機の固定子コイルの要部をフロント側およびリヤ側からそれぞれ見た斜視図、図18は図17における固定子コイルに適用される導体セグメントの構成を示す斜視図である。
図において、1は内層側導体部1a、外層側導体部1bおよびターン部1cでU字状に形成された導体セグメントで、銅の帯状部材を折り曲げることにより形成されている。そして、このように形成された導体セグメント1を、固定子鉄心2のリヤ側にターン部1cが揃うように複数個配置する。次いで、図17(B)に示すようにそれぞれ内層側導体部1aと外層側導体部1bが周方向に所定のスロット数間の寸法に相当するだけ離反するようにターン部1cを折曲させる。その後、図示はしないが外層側導体部1bがスロットの深さ方向の奥側に、内層側導体部1aがスロットの深さ方向の手前側にそれぞれ位置するように挿入し、図17(A)に示すようにフロント側に延出される所定の導体セグメント1の端部同士を、例えば溶接、ろう付け等により順次接合して接合部3aを形成しコイル3が構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の回転電機の固定子コイルは、以上のようにU字状に形成された短尺の導体セグメント1を、固定子鉄心2のスロットにリア側から挿入し、フロント側に延出する端部同士を接合することにより構成されている。したがって、多数の短尺の導体セグメント1をひとつひとつ接合しなければならないため、作業性が悪く量産性が低下し、又、端部同士を接合するためには治具によりその一部をクランプする必要があるので、クランプ代だけ固定子鉄心2から余分に延出させなければならず、さらに又、U字状成形時に絶縁層が損傷するのを防止する上で、ある程度曲率を大きくしなければならないため、コイルエンド部が高くなり薄型化が困難になる等の問題点があった。
【0005】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、量産性の向上は勿論のこと、薄型化が可能な回転電機を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係る回転電機は、固定子鉄心の磁極テイースの軸方向両端側をそれぞれ覆うように装着された一対の絶縁部材を備え、複数の線材の一端側を、絶縁部材のいずれか一方の背面を磁極テイースの長手方向に沿って根元側へ延在させるとともに、磁極テイースの幅方向に一列に配置して固定し、各線材の他端側を、磁極テイースの長手方向に順次位置をずらして幅方向に折曲させ、両絶縁部材を巻芯にして各線材を一緒に所定の層数フラット状に巻回するとともに各線材を電気的に並列接続して形成される複数の固定子コイルを備えたものである。
【0007】
又、この発明の請求項2に係る回転電機は、請求項1において、一方の絶縁部材の背面に磁極テイースの長手方向を分割する段差部を形成し、段差部によって分割された各背面に各線材を分配して折曲させるようにしたものである。
【0008】
又、この発明の請求項3に係る回転電機は、請求項2において、段差部を複数段形成したものである。
【0009】
又、この発明の請求項4に係る回転電機は、請求項2または3において、絶縁部材の段差部の各線材が折曲される側の磁極テイースの幅方向端部近傍に突起部を形成したものである。
【0010】
又、この発明の請求項5に係る回転電機は、請求項2または3において、絶縁部材の磁極テイースの幅方向端部の側面に、各線材が嵌合可能で磁極テイースの軸方向に延在する複数の案内溝を形成したものである。
【0011】
又、この発明の請求項6に係る回転電機は、請求項2または3において、絶縁部材の背面に各線材が嵌合可能で磁極テイースの幅方向に延在する複数の案内溝を形成したものである。
【0012】
又、この発明の請求項7に係る回転電機は、請求項2または3において、段差部の高さを各線材の線径とほぼ同じ寸法に形成したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における回転電機の要部の構成を示す平面図、図2は図1における線II−IIに沿った断面を示す断面図、図3は図2における線III−IIIに沿った断面を示す断面図、図4は図1における回転電機の要部の構成を示す斜視図、図5は図4における回転電機の要部の構成を展開して示す斜視図である。
【0014】
図において、11はヨーク11aおよびヨーク11aの一側から磁極テイース11bが突出して形成される鉄心部材で、各ヨーク11aの端部同士を連結させ、磁極テイース11bが内側となるよう周方向に所定の数だけ環状に配置することにより固定子鉄心12を構成している。13、14は各磁極テイース11bの軸方向(図5中矢印L1で示す)両端をそれぞれ覆うように装着される一対の絶縁部材で、磁極テイース11bに幅方向(図5中矢印Wで示す)から挟持するように嵌着される胴部13a、14a、およびこれら各胴部13a、14aの磁極テイース長手方向(図5中矢印L2で示す)両端に形成され、磁極テイース11bの先端およびヨーク11aにそれぞれ嵌着されるフランジ部13b、13c、14b、14cによりそれぞれ構成されている。
【0015】
そして、一方の絶縁部材13のヨーク11aに嵌着される側のフランジ部13cの胴部13aの背面と対応する位置には、磁極テイース長手方向に開口する開口部13dが形成されている。15は複数(図示では4本)の線材で、図1に示すように各一端側は、絶縁部材13の胴部13aの背面を磁極テイース長手方向に沿って根元側、すなわちヨーク11a側に延在され、開口部13d近傍において磁極テイース幅方向に一列配置(図中※1で示す)して固定され、各他端側は、胴部13aの背面上で磁極テイース長手方向に順次位置をずらして、磁極テイース幅方向に折曲(図中※2で示す)され、各線材15は一緒に両絶縁部材13、14の各胴部13a、14aの周囲に沿って所定の層数フラット状に巻回されており、各線材15は電気的に並列接続されて複数の固定子コイル16が構成されている。
【0016】
このように上記実施の形態1によれば、各線材15の一端側を絶縁部材13の胴部13aの背面を磁極テイース長手方向に沿ってヨーク11a側に延在させるとともに、開口部13dの近傍において磁極テイース幅方向に一列に配置して固定する。そして、他端側を胴部13aの背面上で、磁極テイース長手方向に順次位置をずらして磁極テイース幅方向に折曲させ、各線材15を一緒に両絶縁部材13、14の各胴部13a、14aの周囲に沿って所定の層数ずつフラット状に巻回し、それぞれ電気的に並列接続してそれぞれ固定子コイル16を構成するようにしているので、角状部材を用いた場合と同様に大電流駆動が可能になることは勿論のこと、コイルエンド部が固定子コイル16より外方に延出することがないために薄型化が可能になり、又、同時巻回により固定子コイル16を形成することができるため、量産性の向上を図ることが可能になる。
【0017】
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2における回転電機の要部の構成を示す平面図、図7は図6における線VII−VIIに沿った断面を示す断面図、図8は図7における各固定子コイル端末間の接続を各磁極テイースが展開された状態で示す接続図である。
図において、上記実施の形態1におけると同様な部分は同一符号を付して説明を省略する。
【0018】
21は各磁極テイース11bの軸方向一端側を覆うように装着される絶縁部材で、上記実施の形態1における絶縁部材13と同様の胴部21a、両フランジ部21b、21cおよび開口部21dを有しており、胴部21aの背面にはこの背面を磁極テイース長手方向に2分割する段差hが形成されている。そして各磁極テイース11bの軸方向他端側には、上記実施の形態1におけると同様に絶縁部材14が装着されている。
【0019】
22は複数(図示では8本)の線材で、例えば半数4本の各一端側は、胴部21aの段差hによって形成される低い側の背面を、又、残りの半数4本の各一端側は高い方の背面を、それぞれ磁極テイース長手方向に根元側、すなわちヨーク11a側に重なって延在され、開口部21d近傍において、各4本ずつが一列で2段に配置されて固定され、各他端側はそれぞれ4本ずつ、胴部21aの各高低両背面上で磁極テイース長手方向に順次位置をずらして、磁極テイース幅方向に折曲され、8本一緒に両絶縁部材21、14の各胴部21a、14aの周囲に沿って所定の層数(図示では3層)だけフラット状に巻回されており、各線材22は電気的に並列接続されてそれぞれ固定子コイル23が構成される。
【0020】
このように上記実施の形態2によれば、絶縁部材21の胴部21aの背面に、この背面を磁極テイース長手方向に2分割する段差hを形成し、各線材22の半数の各一端側は、胴部21aの段差hによって形成される低い側の背面を、又、残りの半数の各一端側は、高い側の背面をそれぞれ磁極テイース長手方向に沿ってヨーク11a側に延在させるとともに、開口部21dの近傍において、各半数ずつを一列で2段に配置して固定する。
【0021】
そして、各他端側は、それぞれ半数ずつ胴部21aの各高低両背面上で、磁極テイース長手方向に順次位置をずらして磁極テイース幅方向に折曲し、全数同時に両絶縁部材21、14の各胴部21a、14aの周囲に沿って所定の層数だけフラット状に巻回し、それぞれ電気的に並列接続して固定子コイル23を構成するようにしているので、上記実施の形態1におけると同様に大電流駆動が可能になることは勿論のこと、線材22の本数が増加して開口部21dで2段配置の必要が生じても、胴部21aの背面に形成された段差hにより、線材22が捩れたり巻き乱れが発生するのを防止して平坦に巻回することができるため、コイルエンド部が固定子コイル23より外方に延出するのを無くし、薄型化が可能になる。
【0022】
なお、上記構成では段差hを1ヶ所形成した場合について説明したが、段差hを複数ヶ所、すなわち複数段形成することにより、線材22の本数がさらに増加した場合にも対応できるようになり、薄型化は勿論のことさらに大電流駆動が可能になる。
又、図8に示すように、複数の鉄心部材11に固定子コイル23を、それぞれ渡りながら順次巻回することにより、各固定子コイル23間の結線作業を不要とし、組立作業性の向上を図ることができる。
さらに又、段差hを線材22の線径とほぼ同じ寸法に形成することにより、線材22の本数が増加しても、捩れたり巻き乱れが発生することなく平坦に巻回することができ、さらに薄型化が可能になる。
【0023】
実施の形態3.
図9はこの発明の実施の形態3における回転電機の要部の構成を示す平面図、図10は図9における線X−Xに沿った断面を示す断面図、図11は図9における絶縁部材の構成を示す平面図である。
図において、上記各実施の形態1、2におけると同様な部分は同一符号を付して説明を省略する。
【0024】
24は各磁極テイース11bの軸方向一端側を覆うように装着される絶縁部材で、上記実施の形態1における絶縁部材13と同様の胴部24a、両フランジ部24b、24c、および開口部24dを有しており、胴部24aの背面にはこの背面を磁極テイース長手方向に2分割する段差hが形成されるとともに、この段差h部の各線材22が折曲される側の磁極テイース幅方向端部近傍に突起部24eが形成されている。そして、この突起部24eにより各線材22は各4本ずつ磁極テイース長手方向の移動が規制されている。
【0025】
このように上記実施の形態3によれば、段差h部の各線材22が折曲される側の磁極テイース幅方向端部近傍に突起部24eを形成して、各線材22が磁極テイース長手方向に移動するのを規制しているので、各線材22に捩れや巻き乱れが発生することなく平坦に巻回することができ、さらに薄型化が可能になる。
なお、上記構成では断面矩形状の突起部24eを形成した場合について説明したが、断面コーナ部を面取りしたり、断面形状をコーナ部のない形状とすることにより、線材22の巻回時における絶縁層の破損を防止することができ、信頼性の向上を図ることが可能になる。
【0026】
実施の形態4.
図12はこの発明の実施の形態4における回転電機の要部の構成を示す平面図、図13は図12における絶縁部材の構成を示す平面図、図14は絶縁部材の図13とは異なる構成を示す平面図である。
図において、上記各実施の形態1、2におけると同様な部分は同一符号を付して説明を省略する。
【0027】
25は各磁極テイース11bの軸方向一端側を覆うように装着される絶縁部材で、上記実施の形態1における絶縁部材13と同様の胴部25a、両フランジ部25b、25c、および開口部25dを有しており、胴部25aの背面にはこの背面を磁極テイース長手方向に2分割する段差hが形成されるとともに、磁極テイース幅方向の端部、すなわち胴部25aの側面には各線材22が嵌合可能で、断面円弧状を有し磁極テイース軸方向に延在する複数の案内溝25eが形成されている。そして、この案内溝25eにより各線材22はそれぞれ磁極テイース長手方向の移動が規制されている。
【0028】
このように上記実施の形態4によれば、胴部25aの側面に各線材22が嵌合可能で、断面円弧状を有し磁極テイース軸方向に延在する複数の案内溝25eを形成して、各線材22が磁極テイース長手方向に移動するのを規制しているので、各線材22に捩れや巻き乱れが発生することなく平坦に巻回することができ、さらに薄型化が可能になる。
【0029】
又、絶縁部材25に代えて、図14に示すように絶縁部材25と同様の胴部26a、両フランジ部26b、26c、開口部26dおよび段差hがそれぞれ形成されるとともに、胴部26aの側面に各線材22が嵌合可能で、断面V字状を有し磁極テイース軸方向に延在する複数の案内溝26eが形成された絶縁部材26を用いても上記と同様の効果を得ることができる。
なお、上記両絶縁部材25、26では、各案内溝25e、26eが各胴部25a、26aの一方の側面に形成された場合について説明したが、各案内溝25e、26eを各胴部25a、26aの両側面に形成すれば、上記効果はさらに増加されることは言うまでもない。
【0030】
実施の形態5.
図15はこの発明の実施の形態5における回転電機の要部の構成を示す平面図、図16は図15における回転電機の要部の構成を示す側面図である。
図において、上記各実施の形態1、2におけると同様な部分は同一符号を付して説明を省略する。
【0031】
27は各磁極テイース11bの軸方向一端側を覆うように装着される絶縁部材で、上記実施の形態1における絶縁部材13と同様の胴部27a、両フランジ部27b、27c、および開口部27dを有しており、胴部27aの背面にはこの背面を磁極テイース長手方向に2分割する段差hが形成されるとともに、胴部27aの背面には各線材(図示せず)が嵌合可能で、断面円弧状を有し磁極テイース幅方向に延在する複数の案内溝27eが形成されている。そして、この案内溝27eにより各線材(図示せず)はそれぞれ磁極テイース長手方向の移動が規制されている。
【0032】
このように上記実施の形態5によれば、胴部27aの背面に各線材が嵌合可能で、断面円弧状を有し磁極テイース軸方向に延在する複数の案内溝27eを形成して、各線材が磁極テイース長手方向に移動するのを規制しているので、各線材22に捩れや巻き乱れが発生することなく平坦に巻回することができ、さらに薄型化が可能になる。
なお、案内溝27eの断面形状は上記のような円弧状に限定されるものではなく、例えばV字状等としても上記と同様の効果を発揮し得ることは言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】
以上のように、この発明の請求項1によれば、固定子鉄心の磁極テイースの軸方向両端側をそれぞれ覆うように装着された一対の絶縁部材を備え、複数の線材の一端側を、絶縁部材のいずれか一方の背面を磁極テイースの長手方向に沿って根元側へ延在させるとともに、磁極テイースの幅方向に一列に配置して固定し、各線材の他端側を、磁極テイースの長手方向に順次位置をずらして幅方向に折曲させ、両絶縁部材を巻芯にして各線材を一緒に所定の層数フラット状に巻回するとともに各線材を電気的に並列接続して形成される複数の固定子コイルを備えたので、量産性の向上は勿論のこと、薄型化が可能な回転電機を提供することができる。
【0034】
又、この発明の請求項2によれば、請求項1において、一方の絶縁部材の背面に磁極テイースの長手方向を分割する段差部を形成し、段差部によって分割された各背面に各線材を分配して折曲させるようにしたので、線材の本数が増加しても、捩れたり巻き乱れが発生することなく平坦に巻回することができ、薄型化が可能な回転電機を提供することができる。
【0035】
又、この発明の請求項3によれば、請求項2において、段差部を複数段形成したので、線材の本数がさらに増加しても、薄型化が可能な回転電機を提供することができる。
【0036】
又、この発明の請求項4によれば、請求項2または3において、絶縁部材の段差部の各線材が折曲される側の磁極テイースの幅方向端部近傍に突起部を形成したので、薄型化は勿論のこと、巻線の作業性の向上を図ることが可能な回転電機を提供することができる。
【0037】
又、この発明の請求項5によれば、請求項2または3において、絶縁部材の磁極テイースの幅方向端部の側面に、各線材が嵌合可能で磁極テイースの軸方向に延在する複数の案内溝を形成したので、薄型化は勿論のこと、巻線の作業性の向上を図ることが可能な回転電機を提供することができる。
【0038】
又、この発明の請求項6によれば、請求項2または3において、絶縁部材の背面に各線材が嵌合可能で磁極テイースの幅方向に延在する複数の案内溝を形成したので、薄型化は勿論のこと、巻線の作業性の向上を図ることが可能な回転電機を提供することができる。
【0039】
又、この発明の請求項7によれば、請求項2または3において、段差部の高さを各線材の線径とほぼ同じ寸法に形成したので、線材の本数が増加しても、捩れたり巻き乱れが発生することなくさらに平坦に巻回することができ、薄型化が可能な回転電機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1における回転電機の要部の構成を示す平面図である。
【図2】図1における線II−IIに沿った断面を示す断面図である。
【図3】図2における線III−IIIに沿った断面を示す断面図である。
【図4】図1における回転電機の要部の構成を示す斜視図である。
【図5】図4における回転電機の要部の構成を展開して示す斜視図である。
【図6】この発明の実施の形態2における回転電機の要部の構成を示す平面図である。
【図7】図6における線VII−VIIに沿った断面を示す断面図である。
【図8】図7における各固定子コイル端末間の接続を各磁極テイースが展開された状態で示す接続図である。
【図9】この発明の実施の形態3における回転電機の要部の構成を示す平面図である。
【図10】図9における線X−Xに沿った断面を示す断面図である。
【図11】図9における絶縁部材の構成を示す平面図である。
【図12】この発明の実施の形態4における回転電機の要部の構成を示す平面図である。
【図13】図12における絶縁部材の構成を示す平面図である。
【図14】絶縁部材の図13とは異なる構成を示す平面図である。
【図15】この発明の実施の形態5における回転電機の要部の構成を示す平面図である。
【図16】図15における回転電機の要部の構成を示す側面図である。
【図17】従来の回転電機の固定子コイルの要部をフロント側およびリヤ側からそれぞれ見た斜視図である。
【図18】図17における固定子コイルに適用される導体セグメントの構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 鉄心部材、11a ヨーク、11b 磁極テイース、
12 固定子鉄心、13,14,21,24,25,26,27 絶縁部材、
13a,14a,21a,24a,25a,26a,27a 胴部、
13b,13c,14b,14c,21b,21c,24b,24c,25b,25c,26b,26c,27b,27c フランジ部、
13d,21d,24d,25d,26d,27d 開口部、24e 突起部、25e,26e,27e 案内溝、15,22 線材、
16,23 固定子コイル、h 段差。
Claims (7)
- 固定子鉄心の磁極テイースの軸方向両端側をそれぞれ覆うように装着された一対の絶縁部材を備え、複数の線材の一端側を、上記絶縁部材のいずれか一方の背面を上記磁極テイースの長手方向に沿って根元側へ延在させるとともに、上記磁極テイースの幅方向に一列に配置して固定し、上記各線材の他端側を、上記磁極テイースの長手方向に順次位置をずらして幅方向に折曲させ、上記両絶縁部材を巻芯にして上記各線材を一緒に所定の層数フラット状に巻回するとともに上記各線材を電気的に並列接続して形成される複数の固定子コイルを備えたことを特徴とする回転電機。
- 上記一方の絶縁部材の背面に上記磁極テイースの長手方向を分割する段差部を形成し、上記段差部によって分割された各背面に上記各線材を分配して上記折曲させたことを特徴とする請求項1記載の回転電機。
- 上記段差部は複数段形成されていることを特徴とする請求項2記載の回転電機。
- 上記絶縁部材の段差部の上記各線材が折曲される側の上記磁極テイースの幅方向端部近傍に突起部を形成したことを特徴とする請求項2または3記載の回転電機。
- 上記絶縁部材の上記磁極テイースの幅方向端部の側面に、上記各線材が嵌合可能で上記磁極テイースの軸方向に延在する複数の案内溝が形成されていることを特徴とする請求項2または3記載の回転電機。
- 上記絶縁部材の背面に上記各線材が嵌合可能で上記磁極テイースの幅方向に延在する複数の案内溝が形成されていることを特徴とする請求項2または3記載の回転電機。
- 上記段差部の高さは上記各線材の線径とほぼ同じ寸法に形成されていることを特徴とする請求項2または3記載の回転電機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002237744A JP2004080902A (ja) | 2002-08-19 | 2002-08-19 | 回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002237744A JP2004080902A (ja) | 2002-08-19 | 2002-08-19 | 回転電機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004080902A true JP2004080902A (ja) | 2004-03-11 |
Family
ID=32021356
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002237744A Pending JP2004080902A (ja) | 2002-08-19 | 2002-08-19 | 回転電機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004080902A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007221882A (ja) * | 2006-02-15 | 2007-08-30 | Td Drive:Kk | ステータのコアモジュールおよびボビン |
| JP2009268231A (ja) * | 2008-04-24 | 2009-11-12 | Tamagawa Seiki Co Ltd | レゾルバの巻線絶縁構造 |
| WO2016177500A1 (de) * | 2015-05-06 | 2016-11-10 | Robert Bosch Gmbh | Wicklungszahn einer elektrischen maschine |
| JPWO2024176546A1 (ja) * | 2023-02-24 | 2024-08-29 |
-
2002
- 2002-08-19 JP JP2002237744A patent/JP2004080902A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007221882A (ja) * | 2006-02-15 | 2007-08-30 | Td Drive:Kk | ステータのコアモジュールおよびボビン |
| JP2009268231A (ja) * | 2008-04-24 | 2009-11-12 | Tamagawa Seiki Co Ltd | レゾルバの巻線絶縁構造 |
| WO2016177500A1 (de) * | 2015-05-06 | 2016-11-10 | Robert Bosch Gmbh | Wicklungszahn einer elektrischen maschine |
| CN107534330A (zh) * | 2015-05-06 | 2018-01-02 | 罗伯特·博世有限公司 | 电机的绕组齿 |
| CN107534330B (zh) * | 2015-05-06 | 2020-07-14 | 罗伯特·博世有限公司 | 电机的绕组齿 |
| JPWO2024176546A1 (ja) * | 2023-02-24 | 2024-08-29 | ||
| WO2024176546A1 (ja) * | 2023-02-24 | 2024-08-29 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 電動機、圧縮機、及び機器 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US7825562B2 (en) | Rotary electric machine, crank-shaped continuously winding coil, distribution winding stator and forming method thereof | |
| CN103503278B (zh) | 定子及定子制造方法 | |
| JPH1118331A (ja) | モータの固定子 | |
| JP2005253145A (ja) | 回転電機 | |
| JP2003018778A (ja) | 電動機 | |
| US12512706B2 (en) | Stator for dynamo-electric machine, dynamo-electric machine, electric drive system, and electrified wheel | |
| JP2018088729A (ja) | 回転電機のステータ | |
| JP2005224052A (ja) | 電動機およびその製造方法 | |
| JP2000341896A (ja) | 回転電機 | |
| JP2000139051A (ja) | 回転電機の波巻きコイルおよびその製造方法 | |
| JP2006033964A (ja) | 回転電機および回転電機の製造方法 | |
| JP3823555B2 (ja) | 回転電機の多相波巻き巻線 | |
| JP4603810B2 (ja) | 二層の重ね巻線を製作するための方法 | |
| JP6895326B2 (ja) | 三相モータの結線構造、結線方法及び三相モータ | |
| JP2022076092A (ja) | ステータ | |
| JP2602829B2 (ja) | 回転電機の電機子巻線 | |
| KR20140083730A (ko) | 헤어핀 권선모터의 상 배치 구조 | |
| JP2009044780A (ja) | 回転電機の渡り導体接合型ステータコイル | |
| JP2004080902A (ja) | 回転電機 | |
| JP2015167465A (ja) | モータ固定子及び該モータ固定子の巻線部材 | |
| JP2010252611A (ja) | ステータ、及びステータ製造方法 | |
| JP2002112483A (ja) | 回転電機の固定子 | |
| JP3744445B2 (ja) | 回転電機の固定子 | |
| JP2008301599A (ja) | 回転電機の固定子巻線 | |
| JP2006067674A (ja) | セグメント導体型電機子 |