JP2004100181A - 自然色舗装材料 - Google Patents

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Michio Arai
新 居 道 雄
Noboru Tanimoto
谷 本   昇
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Kajima Road Co Ltd
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Abstract

【課題】自動車道路・駐車場・歩道等の一般アスファルト舗装の景観舗装用骨材として貝殻を利用し、貝殻特有の光沢を生かした自然色舗装材料を提供する。
【解決手段】砕石、砂等に粒度が0.01〜15mmの貝殻破砕材を10〜30重量%混入した骨材を、アスファルトプラントで1〜10%の脱色バインダを混合して固結した自然色舗装材料。
【選択図】 図7

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、貝殻を利用した自然色舗装材料に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、貝殻は一部を工芸細工用に輸出している他は鳥の餌や肥料として販売されているが、販売価格に対して生産費用が嵩むので、大半は産業廃棄物として処分せざるを得なかった。
【0003】
すなわち、真珠を作る母貝として利用されているアコヤ貝は、真珠が水揚げされる11月から2月までの期間、例えば愛媛県漁業協同組合関係で600t/年程度、愛媛県真珠養殖漁業協同組合関係で300〜400t/年程度の貝殻がそれぞれ発生していた。そのため、愛媛県真珠養殖漁業協同組合では、発生するアコヤ貝殻を専用の粉砕施設で破砕し、鶏の餌や肥料として販売するなどの有効活用を図っていたが、依然、全体としてのその処分には苦慮していた。
【0004】
一方、明色骨材等を利用する従来の自然色舗装材料は骨材材料が高価で、舗装材料の単価が高価に設定されていた。
【0005】
【知見】
そこで発明者は、貝殻、例えばアコヤ貝殻を舗装材料の一部として有効活用し、大量に使用することの可能性について検討を行った。
まず、アコヤ貝殻を舗装材料として有効活用することの検討に当たり、アコヤ貝殻を0.01〜15mmに破砕したものを使用し、以下の二通りの活用方法について検討を進めた。
(1) 付加価値を考慮せず、大量に使用する方法として、砕石(クラッシャーラン)に混入して下層路盤材料として活用する。
(2) アコヤ貝殻の持つ色彩を生かして付加価値をつけ、景観舗装用骨材としてクリーングラベル(商品名)称せられている加熱混合型自然色舗装の骨材の一部として活用する。
【0006】
上記貝殻破砕材の舗装材料としての活用可否の検討は後述する図1に示すフローによって行われ、貝殻破砕材が下層路盤材および景観舗装用骨材として利用可能であり、特に貝殻は特有の光沢を放ち自然色舗装材料として好適であることが見出された。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明は、自動車道路・駐車場・歩道等の一般アスファルト舗装の景観舗装用骨材として貝殻を利用し、貝殻特有の光沢を生かした自然色舗装材料として提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、砕石、砂等の骨材に粒度が0.01〜15mmの貝殻破砕材を10〜30重量%混入し、アスファルトプラントにて1〜10%の脱色バインダを混合して製造された自然色舗装材料である。
【0009】
すなわち、本発明によれば、舗装用骨材の砕石と砂の割合を減らし、貝殻破砕材を混入してアスファルトプラントで脱色バインダ(半透明の樹脂)により固めることで、貝殻特有の光沢を生かした舗装材料が得られる。
そして、この自然色舗装材料は、透水性があって舗装材としての適用性に優れており、産業廃棄物として処分されていた貝殻を再利用できる。
【0010】
そして貝殻破砕材としては後述の如くアコヤ貝が好ましいが別の貝、例えばカラス貝等も十分に用いることが出来る。
この粒度が0.01mm以下では貝殻の光沢が出せない不都合があり、15mm以上では施工中に貝殻が破砕される等の不都合がある。
貝殻破砕材の混入量が5%以下では、貝殻の光沢が生かせず、30%以上では透水性が損なわれる。
バインダの混合量が1%以下では十分に固化せず、所定の強度が得られない。また10%以上では透水性がなくなる。特にバインダの量は最大値7%が好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態とし、アコヤ貝殻破砕材を利用してその適用性の確認を前出の図1のフローにしたがって実施しているのでその態様を説明する。
【0012】
実験に用いられたアコヤ貝殻破砕材(以下、貝殻破砕材と記す)は、事前処理として煮沸・洗浄した後、廃ガラス用破砕機(中山鉄工所製FR−S1)を用い、最大粒径が12mm以下になるよう破砕したもので、表1に示す粒度分布のものである(ステップS1)。
【表1】
Figure 2004100181
【0013】
前記図1のフローに示した貝殻破砕材の性状確認試験(ステップS2)では、上記貝殻破砕材を用い、下層路盤材としての活用と、景観舗装用骨材としての活用とについて実施されているが、以下には、本発明に関する景観舗装用骨材としての検討(図1の右側のフロー)について説明する(ステップS3)。
【0014】
適用性の検討は、貝殻破砕材を既存の製品である加熱混入物型の景観舗装混合物(商品名:クリーングラベル)の骨材の一部として混入(混入量:10%、20%、30%)し(ステップS4)、貝殻破砕材を添加しない混合物と比較検討して貝殻破砕材の最大混入量を決定したものである。
ここで、景観舗装骨材としての適用性検討試験は、加熱試験、マーシャル安定度試験、および透水試験の各項目について表2に示す試験方法で実施しており、その試験に使用した材料は、表3に示すものである。そして、それら使用材料の性状については、表4に脱色バインダを、表5に使用骨材を、また、表6にその使用骨材の粒度をそれぞれ示している。
【表2】
Figure 2004100181
【表3】
Figure 2004100181
【表4】
Figure 2004100181
【表5】
Figure 2004100181
【表6】
Figure 2004100181
【0015】
前記表2に示した試験として、まず、貝殻破砕材の加熱試験では、貝殻破砕材をアスファルトプラントのドライヤーで加熱した場合の粒度変化を確認する目的で実施しており、貝殻破砕材を300°Cの電気炉内で15分間加熱した後の粒度を測定している(ステップS5)。その結果を表7に示す。
【表7】
Figure 2004100181
【0016】
この試験結果によれば、加熱前後の粒度はほぼ同一であり、加熱による粒度変化はほとんど認められなかったため、配合設計には加熱してない貝殻破砕材を使用することとした。なお、加熱後の貝殻破砕材は色彩が若干黒色化しており、景観舗装用骨材として好ましくないため、実際に使用する場合にはドライヤーを通過させないことが望ましいとしている。
【0017】
そして、クリーングラベル(商品名)(透水型)は、その粒度が、2.36mmフルイ通過量が透水性アスファルト混合物の粒度範囲(12〜25)の中央(15%)付近となるよう設定した。クリーングラベルの骨材配合率を表8に、合成粒度を表9および図2に示す(ステップS6及びステップS7)。
【表8】
Figure 2004100181
【表9】
Figure 2004100181
【0018】
次に、マーシャル安定度試験については、アスファルト量を5.0±0.5%の3点として1アスファルト量あたり3個のマーシャル供試体を製作して実施した。マーシャル供試体の作製条件を表10に、クリーングラベル(商品名)の基準値(出願人の社内基準)を表11に示す。
【表10】
Figure 2004100181
【表11】
Figure 2004100181
【0019】
そして、マーシャル安定度試験の結果を、各貝殻破砕材混入量に対して表12〜表15に示し、また、図3〜図6にそれぞれアスファルト量に対する密度、空隙率、安定度、およびフロー値を示す(ステップS8)。
【表12】
Figure 2004100181
【表13】
Figure 2004100181
【表14】
Figure 2004100181
【表15】
Figure 2004100181
【0020】
この試験結果から、以下のことがいえる。
・貝殻破砕材は、当然のことながら扁平であり、貝殻破砕材を混入することにより空隙率が小さくなる傾向がある、ただし、各混合物の粒度が同一ではないために貝殻粉砕材の混入量と空隙率との関係は明確ではない。
・貝殻粉砕材を混入することによりマーシャル安定度が大きくなる傾向があるが、混入量による差は認められない。マーシャル安定度が大きくなった原因としては、この試験のように骨材形状が球形に近い豆砂利を使用した場合には、貝殻破砕材を混入することで骨材の噛み合わせが向上したことが考えられる。
・貝殻破砕材を混入することによりフローが大きくなる傾向があるが、マーシャル安定度と同様、混入量による差は認められない。なお、フロー値が大きくなるものの混合物性状に悪影響を与えるほどのものでもない。
【0021】
なお、この試験は、貝殻破砕材の混入がマーシャル特性値に与える影響を確認する目的で実施しており、正式な配合設計ではないので、マーシャル特性値が基準値(出願人の社内基準値)を満たしていないものについてもあえて配合の修正を実施していない。
【0022】
したがって、上記結果からは、貝殻破砕材を混入すると空隙率が低下するものの、マーシャル特性値に与える悪影響はないものとみられ、景観舗装用骨材として利用することが可能であるといえる。
【0023】
次に、室内透水性試験については、各混合物ともアスファルト量5.0%でマーシャル供試体を作製して室内透水試験を実施し、その結果を表16および図7に示す。
【表16】
Figure 2004100181
【0024】
上記透水試験結果によれば、混合物の空隙率よりも貝殻破砕材の混合量の方が透水係数との相関があり、混入量が増加するのにしたがい透水係数が低下する傾向が認められ、混入量30%のものは、透水係数の目標値である1×10−2以上を満足できない結果であった。この原因については、貝殻破砕材が扁平であることと、供試体作製時に破砕されることとから、水の浸透性を低下させていることが考えられる。
【0025】
以上の実施された各試験結果から、貝殻破砕材を景観舗装用骨材として使用することが可能であり、混入量については以下のことがいえる。
・貝殻破砕材の混入量が多くなると透水性能が低下するため、透水型混合物を対象とした場合には、貝殻破砕材の混入量の上限は30%程度(20%が好ましい)とすべきである。
・貝殻破砕材をアスファルトプラントのドライヤーで加熱すると変色する可能性があるため、リサイクルキット等による間接加熱方式で混合物を製作することが望ましい。
間接加熱方式による再生アスファルト混合物の製造では、再生骨材の混入率は30%程度以下とされており、これに準じて間接加熱方式で混合物を製造する場合には、貝殻破砕材の混入量の上限も30%程度(20%が好ましい)とする必要がある。
【0026】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成され、以下に示す効果を奏する。
(1) 産業廃棄物として処分していた貝殻を資源として再利用することができる。
(2) 破砕された貝殻は虹色の光沢を放ち、自然色舗装として優れた景観性を備えている。
(3) 透水性があるので水溜りができにくく、歩道への適用性に優れている。
(4) 廃貝殻を利用するので他の景観舗装(ブロック舗装、カラー舗装等)に比べて廉価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】貝殻破砕材の活用検討のフローを示す図。
【図2】クリーングラベルの合成粒度曲線を示す図。
【図3】マーシャル安定度試験結果のアスファルト量に対する密度を示す図。
【図4】マーシャル安定度試験結果のアスファルト量に対する空隙率を示す図。
【図5】マーシャル安定度試験結果のアスファルト量に対する安定度を示す図。
【図6】マーシャル安定度試験結果のアスファルト量に対するフロー値を示す図。
【図7】透水試験結果の混入量に対する透水係数を示す図。

Claims (1)

  1. 砕石、砂等の骨材に粒度が0.01〜15mmの貝殻破砕材を5〜30重量%混入し、アスファルトプラントにて1〜10%の脱色バインダを混合して製造されたものであることを特徴とする自然色舗装材料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8148639B2 (en) * 2005-06-14 2012-04-03 Airbus France Electrical cable provided with external marking and method of crimping the barrel of a contact onto an electrical cable provided with external marking

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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