JP2004100623A - エンジンの燃料噴射制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】キャニスタパージ実行中に空燃比振幅が小さくなることを回避し、触媒の排気浄化性能の低下を防止する。
【解決手段】基本燃料噴射パルス幅Tpを求め(S101)、O2センサの出力に基づくフィードバック補正値kαを読出すと(S102)、このフィードバック補正値kαをパージ補正係数(1+Kev)によって除算し、最終的なフィードバック補正値Kαを算出する(S103)。そして、基本燃料噴射パルス幅Tpを空燃比フィードバック補正係数(1+Kα)及びパージ補正係数(1+Kev)により補正し、他の補正を付加して最終的な燃料噴射パルス幅Tiを設定する(S105)。これにより、キャニスタパージ実行時のパージ量の増加に伴って空燃比フィードバック補正量の振幅が大きくなる方向に調整され、エンジンに供給される燃料の振幅量がキャニスタパージ実行前と同じ程度に維持され、触媒の排気ガス浄化性能を確保することができる。
【選択図】 図2
【解決手段】基本燃料噴射パルス幅Tpを求め(S101)、O2センサの出力に基づくフィードバック補正値kαを読出すと(S102)、このフィードバック補正値kαをパージ補正係数(1+Kev)によって除算し、最終的なフィードバック補正値Kαを算出する(S103)。そして、基本燃料噴射パルス幅Tpを空燃比フィードバック補正係数(1+Kα)及びパージ補正係数(1+Kev)により補正し、他の補正を付加して最終的な燃料噴射パルス幅Tiを設定する(S105)。これにより、キャニスタパージ実行時のパージ量の増加に伴って空燃比フィードバック補正量の振幅が大きくなる方向に調整され、エンジンに供給される燃料の振幅量がキャニスタパージ実行前と同じ程度に維持され、触媒の排気ガス浄化性能を確保することができる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャニスタパージ実行中における触媒の排気浄化性能の低下を防止するエンジンの燃料噴射制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、エンジンの燃料噴射制御においては、排気系の触媒上流にO2センサ等の空燃比センサを配設し、この空燃比センサの出力に基づいてインジェクタから噴射する燃料噴射量をフィードバック補正することで、実際の空燃比を目標空燃比に収束させ、排気エミッションの低減を図る技術が採用されている。
【0003】
この場合、燃料タンク内で発生する燃料の蒸発ガスが大気へ排出されることを防止するため、蒸発燃料をキャニスタ内の活性炭などに吸着させて一旦貯溜し、所定の運転領域でキャニスタ内の蒸発燃料を吸気通路からエンジンの燃焼室へ吸入させて再燃焼させる、いわゆるキャニスタパージが実行されると、エンジンに供給されるトータルの燃料量が増加して空燃比がリッチとなることから、インジェクタからの燃料噴射量を減量補正するパージ補正が行われている。
【0004】
通常、このキャニスタパージの実行に伴うパージ補正はインジェクタの基本噴射量からパージ燃料流量の分だけ差し引くことによって実施され、例えば、特開平6−101539号公報には、基本噴射量からパージ燃料流量の分を差し引くときには、空燃比フィードバック補正量の基本更新量を増量補正することにより、空燃比フィードバック補正量の基本更新量がパージON時に実質的に減少するのを防止する技術が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−101539号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の先行技術は、空燃比フィードバック補正量の制御周期が要求値より長くなって三元触媒の転化率が低下したり、空燃比が触媒ウィンドウから外れやすくなることを防止するものであり、インジェクタからの燃料噴射量が減少することによってフィードバック補正による空燃比振幅が小さくなることは避けられない。
【0007】
すなわち、空燃比フィードバック補正はインジェクタからの燃料噴射量を増減補正するものであり、インジェクタ以外からエンジンに供給される燃料には関与しないため、キャニスタパージの実行によってインジェクタからの燃料噴射量が減少してもエンジンに供給される燃料の総量が変化しない限り空燃比フィードバック補正値は同じ値を維持し、結果的にエンジンに供給される燃料量の振幅が小さくなって空燃比振幅が小さくなる。
【0008】
この空燃比振幅は、触媒の浄化性能を有効に発揮させる役割を果たしており、リッチ雰囲気下で触媒上を覆っていた還元性物質が、次のリーン雰囲気で触媒から離脱するため、再度リッチ雰囲気となったときの未反応物をより多く処理することができる反面、キャニスタパージの実行に伴って空燃比振幅が小さくなると、触媒の浄化性能が低下してしまう。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、キャニスタパージ実行中に空燃比振幅が小さくなることを回避し、触媒の排気浄化性能の低下を防止することのできるエンジンの燃料噴射制御装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、排気系の触媒上流側に配設した空燃比センサの出力に基づくフィードバック補正値により、インジェクタからの燃料噴射量をフィードバック補正するエンジンの燃料噴射制御装置において、燃料タンクで蒸発した燃料分の吸気系へのパージ量に基づくパージ補正値により上記インジェクタからの燃料噴射量を減量補正する手段と、上記フィードバック補正値を上記フィードバック補正値の振幅が大きくなる方向に上記パージ補正値で調整して最終的なフィードバック補正値を算出する手段と、上記最終的なフィードバック補正値により上記インジェクタの燃料噴射量をフィードバック補正する手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
すなわち、請求項1記載の発明は、燃料タンクで蒸発した燃料分の吸気系へのパージ量に基づくパージ補正値によりインジェクタからの燃料噴射量を減量補正すると共に、排気系の触媒上流側に配設した空燃比センサの出力に基づくフィードバック補正値を、このフィードバック補正値の振幅が大きくなる方向にパージ補正値で調整して最終的なフィードバック補正値を算出する。そして、この最終的なフィードバック補正値によりインジェクタの燃料噴射量をフィードバック補正することで、パージ実行中の空燃比振幅が小さくなることを回避し、空燃比振幅の減少によって触媒の排気浄化性能が低下することを防止する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1〜図3は本発明の実施の一形態に係わり、図1はエンジン制御系の全体図、図2は燃料噴射制御ルーチンのフローチャート、図3は燃料振幅とエバポパージ量と空燃比フィードバック補正量との関係を示すタイムチャートである。
【0013】
図1において、符号1はエンジン(図1においては、直列4気筒型自然吸気式エンジン)であり、このエンジン1のシリンダヘッド2に形成された各吸気ポート2aにインテークマニホルド3が連通されている。インテークマニホルド3には、各気筒の吸気通路が集合するエアチャンバ4を介して吸気管5が連通され、吸気管5の吸入空気取入れ口側に、エアクリーナ6が取付けられている。
【0014】
また、吸気管5にはスロットルボディ7が取付けられ、このスロットルボディ7の吸気通路にスロットル弁8が介装されている。スロットルボディ7には、スロットル弁8の上流側と下流側とを連通するバイパス通路が形成されており、このバイパス通路に、アイドル時に該バイパス通路を流れるバイパス空気量を調整することでアイドル回転数を制御するアイドルスピードコントロールバルブ(ISCバルブ)9が介装されている。
【0015】
また、インテークマニホルド3の各気筒の各吸気ポート2a直上流側にインジェクタ10が臨まされ、デリバリパイプ11から燃料供給ライン12を経て燃料タンク13内に配設される燃料ポンプ14に連通されている。この燃料ポンプ14には、プレッシャレギュレータ15が一体的に設けられており、このプレッシャレギュレータ15で所定の圧力に調圧された燃料が燃料供給ライン12からデリバリパイプ11内に圧送され、パルセーションダンパ16により圧力脈動が吸収される。
【0016】
燃料タンク13の上部からは、燃料タンク13内で発生した蒸発燃料ガス(エバポガス)を吸気系にパージするためのパージ通路17が延出され、2ウェイバルブ18を経て活性炭等からなる吸着部を備えたキャニスタ19に連通されている。パージ通路17のキャニスタ19下流側は、エバポガスのパージ流量を制御するためのキャニスタパージコントロールバルブ(CPCバルブ)20を介してスロットル弁8下流側の吸気通路に連通されている。
【0017】
また、エンジン1のクランク室に連通するブローバイガス通路21がシリンダヘッド2から延出され、エアクリーナ6の直上流側に連通されている。シリンダヘッド2には、各気筒毎に、その放電電極部を燃焼室に露呈する点火プラグ22が配設され、更に、シリンダヘッド2の各排気ポート2bに連通するエグゾーストマニホルド23が合流する排気管24に、2段構成の触媒25が介装され、マフラー26に連通されている。
【0018】
一方、符号50は、マイクロコンピュータ等からなる電子制御装置(ECU)であり、エンジン1に備えられる各種センサ類で検出した運転状態に基づいて、エンジン1の制御を行う。エンジン1に備えられるセンサ類としては、スロットル弁8に連設されてスロットル開度を検出するスロットルセンサ30、エアチャンバ4に取付られてスロットル弁8下流の吸気管圧力を検出する圧力センサ31、同じくエアチャンバ4に取付られて吸気温度を検出する吸気温センサ32、シリンダヘッド2に設けられた冷却水通路2cに臨まされた冷却水温センサ33、触媒25の上流側に配設されたO2センサ34、クランク軸に連設されるシグナルロータ27の外周に対設されたクランク角検出用のクランク角センサ35、カム軸に連設されるシグナルロータ28の外周に対設された気筒判別用のカム角センサ36等がある。
【0019】
ECU50によるエンジン制御では、主とする空燃比フィードバック制御において、排気系に介装したO2センサ34の出力を所定のスライスレベルと比較して空燃比リッチ/リーンを判定する。そして、空燃比リッチ/リーンに応じて比例積分制御により空燃比フィードバック補正値を設定し、この空燃比フィードバック補正値によりインジェクタ10からの燃料噴射量を増減補正して空燃比をストイキオに収束させる。
【0020】
また、ECU50は、エンジン運転領域がキャニスタパージの実行条件を満足する領域か否かを調べ、キャニスタパージ実行条件を満足する場合、例えば、エンジン1の暖機が完了してアイドルや減速時を除く運転領域にある場合には、CPCバルブ20を開制御し、エバポガスを吸気系にパージする。このCPCバルブ20の開制御は、例えば、エンジン負荷(後述する基本燃料噴射パルス幅Tp、吸入空気量Q、吸気管圧力Pm等)とエンジン回転数Neとを格子としてキャニスタパージ実行領域での目標パージ率を与える制御指令値を格納したマップを参照して行われ、エバポパージ量を運転状態に応じた量に制御する。一方、キャニスタパージ実行条件を満足しない場合には、CPCバルブ20を全閉状態としてキャニスタパージを停止させる。
【0021】
同時に、このキャニスタパージ実行時には、そのときの運転状態で必要とされる燃料量に対するキャニスタパージの燃料供給割合からパージ補正値を設定し、このパージ補正値でインジェクタ10からの燃料噴射量を減量補正すると共に、このインジェクタ10からの燃料噴射量に対する空燃比フィードバック補正値をパージ補正値を用いて調整する。
【0022】
すなわち、空燃比フィードバック補正は、インジェクタ10からの燃料噴射量を増減補正するものであり、インジェクタ10以外からエンジンに供給される燃料には関与しないため、キャニスタパージの実行によってインジェクタ10からの燃料噴射量が減少しても、エンジン1に供給される燃料の総量が変化しない限り、空燃比フィードバック補正値は同じ値を維持する。従って、従来の制御では、キャニスタパージ実行時には、運転状態に応じた一定のパージ量分だけインジェクタ10からの燃料噴射量が減少するにも係わらず、空燃比フィードバック補正値は同じ値が反映されてインジェクタ10の燃料噴射量の振幅が小さくなり、結果的にエンジンに供給される燃料量の振幅が小さくなって空燃比振幅が小さくなり、触媒の酸素吸脱作用が低下して排気ガス浄化性能が低下する。
【0023】
このため、キャニスタパージ実行時には、運転状態に応じた一定のパージ量分だけインジェクタ10からの燃料噴射量を減少させると共に、空燃比フィードバック補正値をパージ補正値を用いて調整することで、インジェクタ10から噴射される燃料の減少に伴う空燃比振幅の低下を防止し、触媒25における酸素吸脱作用の低下を防止して排気ガス浄化性能を一定に維持する。
【0024】
以下、ECU50によって実行される燃料噴射制御について、図2のフローチャートを用いて説明する。
【0025】
図2のフローチャートに示す燃料噴射制御ルーチンは、エンジン回転に同期して実行されるルーチンであり、先ず、ステップS101で、1行程当たりの吸入空気量に対応する基本燃料噴射量を定めるインジェクタ10の基本噴射時間すなわち基本燃料噴射パルス幅Tpを求める。本形態においては、エンジン1の制御は、吸入空気量センサを用いず、エンジン回転数と吸気管圧力とから吸入空気量を推定する方式であるため、クランク角センサ35からの信号に基づくエンジン回転数Neと圧力センサ31からの信号に基づく吸気管圧力Pmとからマップ参照等により基本燃料噴射パルス幅Tpを設定する。尚、吸入空気量センサを備えて吸入空気量を直接計測する方式のエンジンでは、計測空気量Qをエンジン回転数Neで割算した値にインジェクタ特性定数Kを乗算して基本燃料噴射パルス幅Tpを設定する(Tp←K×Q/Ne)。
【0026】
次いで、ステップS102へ進み、O2センサ34の出力に基づいて設定されるフィードバック補正値kαを読出す。このフィードバック補正値kαは、0を中心として増減する補正値であり、1.0を制御中心として加算した補正係数(1+Kα;いわゆる空燃比フィードバック補正係数)を基本燃料噴射パルス幅Tpに乗算することで燃料噴射時間に反映される。周知のように、空燃比フィードバック補正係数(フィードバック補正値kα)は、O2センサ34の出力に基づいて判定される空燃比リッチ/リーンの反転に伴い、比例積分制御の比例成分及び積分成分によって更新される。
【0027】
続くステップS103では、パージ流量とパージ燃料濃度とから求められるパージ燃料分の全要求燃料量に対する割合に基づいて設定されるパージ補正値Kevを読出し、このパージ補正値Kevでフィードバック補正値Kαを調整して最終的なフィードバック補正値Kαを算出する。パージ補正値Kevは、0を補正無しとして、運転状態に応じた減量のみ(Kev<0)を行う補正値であり、1を加算した補正係数(1+Kev;パージ補正係数)を基本燃料噴射パルス幅Tpに乗算することで燃料噴射時間に反映される。そして、このパージ補正係数(1+Kev)によってフィードバック補正値Kαを除算し、最終的なフィードバック補正値Kαを算出する(Kα←Kα/(1+Kev))。
【0028】
尚、パージ流量は、CPCバルブ20の弁開度を表す制御指令値によって把握することができ、パージ燃料濃度は、排気系に介装したO2センサ34のキャニスタパージ実行時と非実行時との出力値の差から推定することができる。また、パージ通路17に濃度センサ(例えば、酸素濃度を検出するセンサ)を介装し、この濃度センサの出力に基づいてパージ燃料濃度を検出しても良い。
【0029】
以上によりフィードバック補正値Kαを調整した後、ステップS104へ進み、基本燃料噴射パルス幅Tpを、上述の空燃比フィードバック補正係数(1+Kα)及びパージ補正係数(1+Kev)により補正し、更に、他の補正を付加して最終的な燃料噴射量を定めるインジェクタ10の噴射時間すなわち燃料噴射パルス幅Tiを設定する。空燃比フィードバック及びパージ補正以外の他の補正項としては、冷却水温補正、加減速補正、全開増量補正、アイドル後増量補正等に係わる補正係数COEF、バッテリ電圧VBに基づいてインジェクタ10の無効噴射時間を補間する電圧補正パルス幅Ts等であり、これらの各補正項を基本燃料噴射パルス幅Tpに乗算又は加算することで、最終的な燃料噴射パルス幅Tiを設定する(Ti←Tp×(1+Kα)×(1+Kev)×COEF+Ts)。
【0030】
その後、ステップS105からステップS106へ進み、燃料噴射パルス幅Tiを噴射タイマにセットし、ルーチンを抜ける。これにより、各気筒のインジェクタ10が所定のタイミングで駆動され、燃料噴射パルス幅Tiに相応する量の燃料が噴射される。
【0031】
エンジンに供給される燃料量は、パージ補正値Kevが0のキャニスタパージ非実行の運転状態では、運転状態に応じてインジェクタ10から噴射される燃料量のみであり、Kev=0のキャニスタパージ非実行状態からKev≠0(Kev<0)のキャニスタパージ実行状態に移行すると、図3に示すように、インジェクタ10からの燃料噴射量がパージ補正係数(1+Kev)によりエバポパージ量の分だけ減量補正され、エンジンに供給される燃料の総量が運転状態に応じた一定の値に維持される。
【0032】
このキャニスタパージ実行時には、エバポパージ量の分だけインジェクタ10からの燃料噴射量が減量補正されると同時に、エバポパージ量の分だけ空燃比フィードバック補正量の振幅が調整される。この空燃比フィードバック補正量の調整は、エバポパージ量の増加に伴って空燃比フィードバック補正量の振幅が大きくなる方向に調整され、エンジンに供給される燃料の振幅量としてはキャニスタパージ実行前と同じ程度に維持される。
【0033】
すなわち、パージ補正係数(1+Kev)によるインジェクタ10の基本噴射時間の補正(基本燃料噴射パルス幅Tpに対する減量補正)と、フィードバック補正値Kαの更新(Kα←Kα/(1+Kev))による空燃比フィードバック補正係数(1+Kα)の振幅調整が同時に行われ、空燃比フィードバック補正係数(1+Kα)の振幅が大きくされる。従って、破線で示す従来制御のように、インジェクタ10からの燃料噴射量の減少によって、空燃比振幅が低下し、これによってエンジンに供給される燃料の振幅量が小さくなることがない。
【0034】
これにより、キャニスタパージ実行時に空燃比振幅の低下を回避して触媒25における酸素吸脱作用の低下を防止し、触媒の浄化性能を有効に発揮させて排気ガス浄化性能を確保することができる。しかも、エバポパージ量に応じて空燃比フィードバック補正係数(1+Kα)の振幅量を調整するため、フィードバック制御周期がエバポパージ量によって変化することがなく、フィードバック補正速度を一定にして安定した触媒作用を確保することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、燃料タンクで蒸発した燃料分の吸気系へのパージ量に基づくパージ補正値によりインジェクタからの燃料噴射量を減量補正すると共に、排気系の触媒上流側に配設した空燃比センサの出力に基づくフィードバック補正値を、このフィードバック補正値の振幅が大きくなる方向にパージ補正値で調整して最終的なフィードバック補正値を算出し、この最終的なフィードバック補正値によりインジェクタの燃料噴射量をフィードバック補正するので、パージ実行中の空燃比振幅が小さくなることを回避し、空燃比振幅の減少によって触媒の排気浄化性能が低下することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジン制御系の全体図
【図2】燃料噴射制御ルーチンのフローチャート
【図3】燃料振幅とエバポパージ量と空燃比フィードバック補正量との関係を示すタイムチャート
【符号の説明】
1 エンジン
10 インジェクタ
13 燃料タンク
19 キャニスタ
20 キャニスタパージコントロールバルブ
25 触媒
34 O2センサ
50 電子制御装置
Kev パージ補正値
Kα フィードバック補正値
Ti 燃料噴射パルス幅
Tp 基本燃料噴射パルス幅
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャニスタパージ実行中における触媒の排気浄化性能の低下を防止するエンジンの燃料噴射制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、エンジンの燃料噴射制御においては、排気系の触媒上流にO2センサ等の空燃比センサを配設し、この空燃比センサの出力に基づいてインジェクタから噴射する燃料噴射量をフィードバック補正することで、実際の空燃比を目標空燃比に収束させ、排気エミッションの低減を図る技術が採用されている。
【0003】
この場合、燃料タンク内で発生する燃料の蒸発ガスが大気へ排出されることを防止するため、蒸発燃料をキャニスタ内の活性炭などに吸着させて一旦貯溜し、所定の運転領域でキャニスタ内の蒸発燃料を吸気通路からエンジンの燃焼室へ吸入させて再燃焼させる、いわゆるキャニスタパージが実行されると、エンジンに供給されるトータルの燃料量が増加して空燃比がリッチとなることから、インジェクタからの燃料噴射量を減量補正するパージ補正が行われている。
【0004】
通常、このキャニスタパージの実行に伴うパージ補正はインジェクタの基本噴射量からパージ燃料流量の分だけ差し引くことによって実施され、例えば、特開平6−101539号公報には、基本噴射量からパージ燃料流量の分を差し引くときには、空燃比フィードバック補正量の基本更新量を増量補正することにより、空燃比フィードバック補正量の基本更新量がパージON時に実質的に減少するのを防止する技術が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−101539号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の先行技術は、空燃比フィードバック補正量の制御周期が要求値より長くなって三元触媒の転化率が低下したり、空燃比が触媒ウィンドウから外れやすくなることを防止するものであり、インジェクタからの燃料噴射量が減少することによってフィードバック補正による空燃比振幅が小さくなることは避けられない。
【0007】
すなわち、空燃比フィードバック補正はインジェクタからの燃料噴射量を増減補正するものであり、インジェクタ以外からエンジンに供給される燃料には関与しないため、キャニスタパージの実行によってインジェクタからの燃料噴射量が減少してもエンジンに供給される燃料の総量が変化しない限り空燃比フィードバック補正値は同じ値を維持し、結果的にエンジンに供給される燃料量の振幅が小さくなって空燃比振幅が小さくなる。
【0008】
この空燃比振幅は、触媒の浄化性能を有効に発揮させる役割を果たしており、リッチ雰囲気下で触媒上を覆っていた還元性物質が、次のリーン雰囲気で触媒から離脱するため、再度リッチ雰囲気となったときの未反応物をより多く処理することができる反面、キャニスタパージの実行に伴って空燃比振幅が小さくなると、触媒の浄化性能が低下してしまう。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、キャニスタパージ実行中に空燃比振幅が小さくなることを回避し、触媒の排気浄化性能の低下を防止することのできるエンジンの燃料噴射制御装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、排気系の触媒上流側に配設した空燃比センサの出力に基づくフィードバック補正値により、インジェクタからの燃料噴射量をフィードバック補正するエンジンの燃料噴射制御装置において、燃料タンクで蒸発した燃料分の吸気系へのパージ量に基づくパージ補正値により上記インジェクタからの燃料噴射量を減量補正する手段と、上記フィードバック補正値を上記フィードバック補正値の振幅が大きくなる方向に上記パージ補正値で調整して最終的なフィードバック補正値を算出する手段と、上記最終的なフィードバック補正値により上記インジェクタの燃料噴射量をフィードバック補正する手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
すなわち、請求項1記載の発明は、燃料タンクで蒸発した燃料分の吸気系へのパージ量に基づくパージ補正値によりインジェクタからの燃料噴射量を減量補正すると共に、排気系の触媒上流側に配設した空燃比センサの出力に基づくフィードバック補正値を、このフィードバック補正値の振幅が大きくなる方向にパージ補正値で調整して最終的なフィードバック補正値を算出する。そして、この最終的なフィードバック補正値によりインジェクタの燃料噴射量をフィードバック補正することで、パージ実行中の空燃比振幅が小さくなることを回避し、空燃比振幅の減少によって触媒の排気浄化性能が低下することを防止する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1〜図3は本発明の実施の一形態に係わり、図1はエンジン制御系の全体図、図2は燃料噴射制御ルーチンのフローチャート、図3は燃料振幅とエバポパージ量と空燃比フィードバック補正量との関係を示すタイムチャートである。
【0013】
図1において、符号1はエンジン(図1においては、直列4気筒型自然吸気式エンジン)であり、このエンジン1のシリンダヘッド2に形成された各吸気ポート2aにインテークマニホルド3が連通されている。インテークマニホルド3には、各気筒の吸気通路が集合するエアチャンバ4を介して吸気管5が連通され、吸気管5の吸入空気取入れ口側に、エアクリーナ6が取付けられている。
【0014】
また、吸気管5にはスロットルボディ7が取付けられ、このスロットルボディ7の吸気通路にスロットル弁8が介装されている。スロットルボディ7には、スロットル弁8の上流側と下流側とを連通するバイパス通路が形成されており、このバイパス通路に、アイドル時に該バイパス通路を流れるバイパス空気量を調整することでアイドル回転数を制御するアイドルスピードコントロールバルブ(ISCバルブ)9が介装されている。
【0015】
また、インテークマニホルド3の各気筒の各吸気ポート2a直上流側にインジェクタ10が臨まされ、デリバリパイプ11から燃料供給ライン12を経て燃料タンク13内に配設される燃料ポンプ14に連通されている。この燃料ポンプ14には、プレッシャレギュレータ15が一体的に設けられており、このプレッシャレギュレータ15で所定の圧力に調圧された燃料が燃料供給ライン12からデリバリパイプ11内に圧送され、パルセーションダンパ16により圧力脈動が吸収される。
【0016】
燃料タンク13の上部からは、燃料タンク13内で発生した蒸発燃料ガス(エバポガス)を吸気系にパージするためのパージ通路17が延出され、2ウェイバルブ18を経て活性炭等からなる吸着部を備えたキャニスタ19に連通されている。パージ通路17のキャニスタ19下流側は、エバポガスのパージ流量を制御するためのキャニスタパージコントロールバルブ(CPCバルブ)20を介してスロットル弁8下流側の吸気通路に連通されている。
【0017】
また、エンジン1のクランク室に連通するブローバイガス通路21がシリンダヘッド2から延出され、エアクリーナ6の直上流側に連通されている。シリンダヘッド2には、各気筒毎に、その放電電極部を燃焼室に露呈する点火プラグ22が配設され、更に、シリンダヘッド2の各排気ポート2bに連通するエグゾーストマニホルド23が合流する排気管24に、2段構成の触媒25が介装され、マフラー26に連通されている。
【0018】
一方、符号50は、マイクロコンピュータ等からなる電子制御装置(ECU)であり、エンジン1に備えられる各種センサ類で検出した運転状態に基づいて、エンジン1の制御を行う。エンジン1に備えられるセンサ類としては、スロットル弁8に連設されてスロットル開度を検出するスロットルセンサ30、エアチャンバ4に取付られてスロットル弁8下流の吸気管圧力を検出する圧力センサ31、同じくエアチャンバ4に取付られて吸気温度を検出する吸気温センサ32、シリンダヘッド2に設けられた冷却水通路2cに臨まされた冷却水温センサ33、触媒25の上流側に配設されたO2センサ34、クランク軸に連設されるシグナルロータ27の外周に対設されたクランク角検出用のクランク角センサ35、カム軸に連設されるシグナルロータ28の外周に対設された気筒判別用のカム角センサ36等がある。
【0019】
ECU50によるエンジン制御では、主とする空燃比フィードバック制御において、排気系に介装したO2センサ34の出力を所定のスライスレベルと比較して空燃比リッチ/リーンを判定する。そして、空燃比リッチ/リーンに応じて比例積分制御により空燃比フィードバック補正値を設定し、この空燃比フィードバック補正値によりインジェクタ10からの燃料噴射量を増減補正して空燃比をストイキオに収束させる。
【0020】
また、ECU50は、エンジン運転領域がキャニスタパージの実行条件を満足する領域か否かを調べ、キャニスタパージ実行条件を満足する場合、例えば、エンジン1の暖機が完了してアイドルや減速時を除く運転領域にある場合には、CPCバルブ20を開制御し、エバポガスを吸気系にパージする。このCPCバルブ20の開制御は、例えば、エンジン負荷(後述する基本燃料噴射パルス幅Tp、吸入空気量Q、吸気管圧力Pm等)とエンジン回転数Neとを格子としてキャニスタパージ実行領域での目標パージ率を与える制御指令値を格納したマップを参照して行われ、エバポパージ量を運転状態に応じた量に制御する。一方、キャニスタパージ実行条件を満足しない場合には、CPCバルブ20を全閉状態としてキャニスタパージを停止させる。
【0021】
同時に、このキャニスタパージ実行時には、そのときの運転状態で必要とされる燃料量に対するキャニスタパージの燃料供給割合からパージ補正値を設定し、このパージ補正値でインジェクタ10からの燃料噴射量を減量補正すると共に、このインジェクタ10からの燃料噴射量に対する空燃比フィードバック補正値をパージ補正値を用いて調整する。
【0022】
すなわち、空燃比フィードバック補正は、インジェクタ10からの燃料噴射量を増減補正するものであり、インジェクタ10以外からエンジンに供給される燃料には関与しないため、キャニスタパージの実行によってインジェクタ10からの燃料噴射量が減少しても、エンジン1に供給される燃料の総量が変化しない限り、空燃比フィードバック補正値は同じ値を維持する。従って、従来の制御では、キャニスタパージ実行時には、運転状態に応じた一定のパージ量分だけインジェクタ10からの燃料噴射量が減少するにも係わらず、空燃比フィードバック補正値は同じ値が反映されてインジェクタ10の燃料噴射量の振幅が小さくなり、結果的にエンジンに供給される燃料量の振幅が小さくなって空燃比振幅が小さくなり、触媒の酸素吸脱作用が低下して排気ガス浄化性能が低下する。
【0023】
このため、キャニスタパージ実行時には、運転状態に応じた一定のパージ量分だけインジェクタ10からの燃料噴射量を減少させると共に、空燃比フィードバック補正値をパージ補正値を用いて調整することで、インジェクタ10から噴射される燃料の減少に伴う空燃比振幅の低下を防止し、触媒25における酸素吸脱作用の低下を防止して排気ガス浄化性能を一定に維持する。
【0024】
以下、ECU50によって実行される燃料噴射制御について、図2のフローチャートを用いて説明する。
【0025】
図2のフローチャートに示す燃料噴射制御ルーチンは、エンジン回転に同期して実行されるルーチンであり、先ず、ステップS101で、1行程当たりの吸入空気量に対応する基本燃料噴射量を定めるインジェクタ10の基本噴射時間すなわち基本燃料噴射パルス幅Tpを求める。本形態においては、エンジン1の制御は、吸入空気量センサを用いず、エンジン回転数と吸気管圧力とから吸入空気量を推定する方式であるため、クランク角センサ35からの信号に基づくエンジン回転数Neと圧力センサ31からの信号に基づく吸気管圧力Pmとからマップ参照等により基本燃料噴射パルス幅Tpを設定する。尚、吸入空気量センサを備えて吸入空気量を直接計測する方式のエンジンでは、計測空気量Qをエンジン回転数Neで割算した値にインジェクタ特性定数Kを乗算して基本燃料噴射パルス幅Tpを設定する(Tp←K×Q/Ne)。
【0026】
次いで、ステップS102へ進み、O2センサ34の出力に基づいて設定されるフィードバック補正値kαを読出す。このフィードバック補正値kαは、0を中心として増減する補正値であり、1.0を制御中心として加算した補正係数(1+Kα;いわゆる空燃比フィードバック補正係数)を基本燃料噴射パルス幅Tpに乗算することで燃料噴射時間に反映される。周知のように、空燃比フィードバック補正係数(フィードバック補正値kα)は、O2センサ34の出力に基づいて判定される空燃比リッチ/リーンの反転に伴い、比例積分制御の比例成分及び積分成分によって更新される。
【0027】
続くステップS103では、パージ流量とパージ燃料濃度とから求められるパージ燃料分の全要求燃料量に対する割合に基づいて設定されるパージ補正値Kevを読出し、このパージ補正値Kevでフィードバック補正値Kαを調整して最終的なフィードバック補正値Kαを算出する。パージ補正値Kevは、0を補正無しとして、運転状態に応じた減量のみ(Kev<0)を行う補正値であり、1を加算した補正係数(1+Kev;パージ補正係数)を基本燃料噴射パルス幅Tpに乗算することで燃料噴射時間に反映される。そして、このパージ補正係数(1+Kev)によってフィードバック補正値Kαを除算し、最終的なフィードバック補正値Kαを算出する(Kα←Kα/(1+Kev))。
【0028】
尚、パージ流量は、CPCバルブ20の弁開度を表す制御指令値によって把握することができ、パージ燃料濃度は、排気系に介装したO2センサ34のキャニスタパージ実行時と非実行時との出力値の差から推定することができる。また、パージ通路17に濃度センサ(例えば、酸素濃度を検出するセンサ)を介装し、この濃度センサの出力に基づいてパージ燃料濃度を検出しても良い。
【0029】
以上によりフィードバック補正値Kαを調整した後、ステップS104へ進み、基本燃料噴射パルス幅Tpを、上述の空燃比フィードバック補正係数(1+Kα)及びパージ補正係数(1+Kev)により補正し、更に、他の補正を付加して最終的な燃料噴射量を定めるインジェクタ10の噴射時間すなわち燃料噴射パルス幅Tiを設定する。空燃比フィードバック及びパージ補正以外の他の補正項としては、冷却水温補正、加減速補正、全開増量補正、アイドル後増量補正等に係わる補正係数COEF、バッテリ電圧VBに基づいてインジェクタ10の無効噴射時間を補間する電圧補正パルス幅Ts等であり、これらの各補正項を基本燃料噴射パルス幅Tpに乗算又は加算することで、最終的な燃料噴射パルス幅Tiを設定する(Ti←Tp×(1+Kα)×(1+Kev)×COEF+Ts)。
【0030】
その後、ステップS105からステップS106へ進み、燃料噴射パルス幅Tiを噴射タイマにセットし、ルーチンを抜ける。これにより、各気筒のインジェクタ10が所定のタイミングで駆動され、燃料噴射パルス幅Tiに相応する量の燃料が噴射される。
【0031】
エンジンに供給される燃料量は、パージ補正値Kevが0のキャニスタパージ非実行の運転状態では、運転状態に応じてインジェクタ10から噴射される燃料量のみであり、Kev=0のキャニスタパージ非実行状態からKev≠0(Kev<0)のキャニスタパージ実行状態に移行すると、図3に示すように、インジェクタ10からの燃料噴射量がパージ補正係数(1+Kev)によりエバポパージ量の分だけ減量補正され、エンジンに供給される燃料の総量が運転状態に応じた一定の値に維持される。
【0032】
このキャニスタパージ実行時には、エバポパージ量の分だけインジェクタ10からの燃料噴射量が減量補正されると同時に、エバポパージ量の分だけ空燃比フィードバック補正量の振幅が調整される。この空燃比フィードバック補正量の調整は、エバポパージ量の増加に伴って空燃比フィードバック補正量の振幅が大きくなる方向に調整され、エンジンに供給される燃料の振幅量としてはキャニスタパージ実行前と同じ程度に維持される。
【0033】
すなわち、パージ補正係数(1+Kev)によるインジェクタ10の基本噴射時間の補正(基本燃料噴射パルス幅Tpに対する減量補正)と、フィードバック補正値Kαの更新(Kα←Kα/(1+Kev))による空燃比フィードバック補正係数(1+Kα)の振幅調整が同時に行われ、空燃比フィードバック補正係数(1+Kα)の振幅が大きくされる。従って、破線で示す従来制御のように、インジェクタ10からの燃料噴射量の減少によって、空燃比振幅が低下し、これによってエンジンに供給される燃料の振幅量が小さくなることがない。
【0034】
これにより、キャニスタパージ実行時に空燃比振幅の低下を回避して触媒25における酸素吸脱作用の低下を防止し、触媒の浄化性能を有効に発揮させて排気ガス浄化性能を確保することができる。しかも、エバポパージ量に応じて空燃比フィードバック補正係数(1+Kα)の振幅量を調整するため、フィードバック制御周期がエバポパージ量によって変化することがなく、フィードバック補正速度を一定にして安定した触媒作用を確保することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、燃料タンクで蒸発した燃料分の吸気系へのパージ量に基づくパージ補正値によりインジェクタからの燃料噴射量を減量補正すると共に、排気系の触媒上流側に配設した空燃比センサの出力に基づくフィードバック補正値を、このフィードバック補正値の振幅が大きくなる方向にパージ補正値で調整して最終的なフィードバック補正値を算出し、この最終的なフィードバック補正値によりインジェクタの燃料噴射量をフィードバック補正するので、パージ実行中の空燃比振幅が小さくなることを回避し、空燃比振幅の減少によって触媒の排気浄化性能が低下することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジン制御系の全体図
【図2】燃料噴射制御ルーチンのフローチャート
【図3】燃料振幅とエバポパージ量と空燃比フィードバック補正量との関係を示すタイムチャート
【符号の説明】
1 エンジン
10 インジェクタ
13 燃料タンク
19 キャニスタ
20 キャニスタパージコントロールバルブ
25 触媒
34 O2センサ
50 電子制御装置
Kev パージ補正値
Kα フィードバック補正値
Ti 燃料噴射パルス幅
Tp 基本燃料噴射パルス幅
Claims (1)
- 排気系の触媒上流側に配設した空燃比センサの出力に基づくフィードバック補正値により、インジェクタからの燃料噴射量をフィードバック補正するエンジンの燃料噴射制御装置において、
燃料タンクで蒸発した燃料分の吸気系へのパージ量に基づくパージ補正値により上記インジェクタからの燃料噴射量を減量補正する手段と、
上記フィードバック補正値を上記フィードバック補正値の振幅が大きくなる方向に上記パージ補正値で調整して最終的なフィードバック補正値を算出する手段と、
上記最終的なフィードバック補正値により上記インジェクタの燃料噴射量をフィードバック補正する手段とを備えたことを特徴とするエンジンの燃料噴射制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002265809A JP2004100623A (ja) | 2002-09-11 | 2002-09-11 | エンジンの燃料噴射制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002265809A JP2004100623A (ja) | 2002-09-11 | 2002-09-11 | エンジンの燃料噴射制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004100623A true JP2004100623A (ja) | 2004-04-02 |
Family
ID=32264837
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2002265809A Pending JP2004100623A (ja) | 2002-09-11 | 2002-09-11 | エンジンの燃料噴射制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004100623A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8887491B2 (en) | 2011-03-01 | 2014-11-18 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control apparatus for an internal combustion engine |
| US8904762B2 (en) | 2011-03-10 | 2014-12-09 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control apparatus for an internal combustion engine |
-
2002
- 2002-09-11 JP JP2002265809A patent/JP2004100623A/ja active Pending
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