JP2004100837A - ブラインドボルト - Google Patents

ブラインドボルト Download PDF

Info

Publication number
JP2004100837A
JP2004100837A JP2002264119A JP2002264119A JP2004100837A JP 2004100837 A JP2004100837 A JP 2004100837A JP 2002264119 A JP2002264119 A JP 2002264119A JP 2002264119 A JP2002264119 A JP 2002264119A JP 2004100837 A JP2004100837 A JP 2004100837A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
sleeve
bolt
bolt body
blind
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002264119A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kanda
管田 剛史
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lobtex Co Ltd
Original Assignee
Lobtex Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lobtex Co Ltd filed Critical Lobtex Co Ltd
Priority to JP2002264119A priority Critical patent/JP2004100837A/ja
Publication of JP2004100837A publication Critical patent/JP2004100837A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dowels (AREA)

Abstract

【課題】リベッティング作業時に締め付けトルクの調整操作を不要とした上で、リベッティング作業の作業性の向上を図ることができるとともに、一旦かしめ施工が行われた状態で操作不能とする。
【解決手段】基端側に頭部22を有するボルト体20と、先端側にボルト体20の雄ネジに対応した雌ネジが螺設されたスリーブ30とからなり、スリーブ30が接合対象物に貫通された状態でボルト体20をスリーブ30にねじ込むことによりスリーブ30の六角フランジ部34と当該スリーブ30に形成されるバルジ36とで接合対象物が挟持されるように構成されたブラインドボルト10であり、頭部22は、周面から切り込まれることによって形成した易破断部としての環状肉薄部25を有しているとともに、環状肉薄部25が破断されることにより軸心回りの回転操作が不能な状態になるように構成されている。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、接合対象物の挿通孔に嵌挿されたスリーブに対するリベットの差し込み側からかしめ処理を施し得るように構成されたブラインドボルトの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、実公平2−39052号公報に記載された図6の(イ)に示すような止着具(ブラインドリベット100(本発明に係るブラインドボルトに対応))が知られている。このブラインドリベット100は、例えば2枚の板体X,Xをかしめ止めで接合するときなどに用いられるものであり、ボルト状のボルト体101と、このボルト体101が螺着されるスリーブ110とからなる基本構成を有している。
【0003】
ボルト体101は、先端側(図6の左側)の周面に雄ネジの螺設された雄ネジ部102と、この雄ネジ部102の基端側(図6の右側)に同心で延設された頭部103とからなっている一方、スリーブ110は、先端側に前記雄ネジ部102に対応する雌ネジの螺設されたスリーブ本体111と、このスリーブ本体111の基端側に同心で設けられたフランジ部112とからなっている。
【0004】
そして、ボルト体101の頭部103には所定の工具Yのビット部Y1を嵌め込むための多角孔104が穿設され、この多角孔104にビット部Y1を差し込んだ状態で工具Yを駆動させることにより、ボルト体101を軸心回りに回転させ得るようになっている。
【0005】
このようなブラインドリベット100を用いて2枚の板体X,Xを接合するには以下のような操作が行われる。すなわち、図6の(ロ)に示すように、スリーブ本体111を2枚の板体X,Xに貫設された貫通孔X1に嵌挿し、フランジ部112を一方の板体Xに当接させた状態で工具Yのビット部Y1を多角孔104に差し込み、引き続き工具Yを駆動してビット部Y1を軸心回りに所定方向に回転させる。
【0006】
こうすることによってスリーブ110が回転しない状態でボルト体101のみが回転するため、図6の(ハ)に示すように、ボルト体101の雄ネジ部102が螺着しているスリーブ本体111が板体Xに向かって引き寄せられ、その基端側が径方向に膨出したバルジ113が形成される。かかるバルジ113の形成によって2枚の板体X,Xは当該バルジ113とフランジ部112とによって挟持され互いに接合した状態(すなわち、かしめ処理が施された状態)になる。
【0007】
【特許文献1】
実公平2−39052号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来のブラインドリベット100にあっては、その仕様に応じてボルト体101の締め付けトルクが設定されており、これより大きなトルクでボルト体101が締め付けられると、バルジ113等が破損して用をなさなくなるという不都合が存在する。
【0009】
かかる不都合を回避するために、通常、締め付けトルクを検出することが可能な工具Yが採用され、検出値を視認しながらボルト体101による締め付け処理が行われる。しかしながらこうするためには専用の工具Yが必要になり、現場施工の汎用性が欠けるという問題点を有している。また、たとえ専用の工具Yが存在しても、検出値を一々確認しながら施工しなければならず、作業性が劣るという問題点も存在する。
【0010】
また、ブラインドリベット100によるかしめ処理が完了した後に板体X,Xの接合強度の点で雄ネジ部102をスリーブ本体111内に残留させた場合には、ボルト体101の頭部103がそのまま残った状態になっているため、外部から当該頭部103を操作することが可能であり、いたずら等によってボルト体101が外されたりするようなことも起り得る。
【0011】
本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたものであり、リベッティング作業時に締め付けトルクの調整操作を不要とした上で、リベッティング作業の作業性の向上を図ることができるとともに、一旦かしめ施工が行われると、その後は操作不能となし得るブラインドリベットを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、先端側に雄ネジが螺設され、且つ基端側に頭部を有するボルト状のボルト体と、先端側に前記ボルト体の雄ネジに対応した雌ネジが螺設され、且つ基端側に径方向に突設されたフランジ部を有するスリーブとからなり、スリーブが接合対象物に貫通された状態でボルト体をスリーブにねじ込むことにより当該スリーブの基端側に形成されるバルジと前記フランジ部とで接合対象物が挟持されるように構成されたブラインドボルトであって、前記頭部は、周面から切り込まれることによって形成した易破断部を有しているとともに、該易破断部が破断されることにより軸心回りの回転操作が不能な状態になるように構成されていることを特徴とするものである。
【0013】
この発明によれば、接合対象物にスリーブを貫通させ、引き続き当該スリーブにボルト体を嵌挿して螺着し、この状態でボルト体の頭部を軸心回りに締め付け方向に向けて回転操作することにより、スリーブの先端側が頭部の方向に向けて移動し、これによってスリーブの基端側における接合対象物から外部に出ている部分が全周に亘って径方向に膨出してバルジが形成され、このバルジとフランジ部とに挟持された状態で接合対象物は接合状態になる。
【0014】
そして、予め易破断部の破断強度を、スリーブに形成されたフランジ部とバルジとで接合対象物を充分に締め付けるに必要な所定の回転トルクに対応するように強度設定しておくことにより、ボルト体の回転操作時に易破断部が破断することによって必要な締め付け力で接合対象物がリベット止めされたことを認識することができる。
【0015】
したがって、従来用いられていたような回転トルクを検出し得る専用の締め付け工具を使用する必要がなくなり、通常の汎用工具で接合対象物のリベッティング処理を行い得るようになるため、リベッティング作業の汎用性が拡大するとともに、一々検出された検出値を視認することなく作業を行うことが可能になり、リベッティング作業の作業性が向上する。
【0016】
また、頭部は、易破断部が破断されることにより軸心回りの回転操作が不能な状態になるように形状設定されているため、一旦ブラインドボルトを用いて接合対象物の接合が行われた後は、外から故意にボルト体を回そうとしても取り掛かりが存在しないことでボルト体を回すことができず、したがって、いたずら等で故意にボルト体が回転操作されるような不都合を確実に防止することができる。
【0017】
さらに、ブラインドボルトによるかしめ処理が完了すると、頭部の外観形状が著しく変化するため、それを視認することでかしめ処理の完了を確認することができ、かしめ処理が行われたか否かをチェックするチェック作業の効率化を図ることができる。
【0018】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記頭部には、頂面の中心位置に工具嵌挿用の多角孔が穿設されていることを特徴とするものである。
【0019】
この発明によれば、所定の工具の先端を多角孔に回り止め状態で嵌挿することにより、当該工具の軸心回りの回転操作でボルト体を軸心回りに回転させることができる。
【0020】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記易破断部は、前記多角孔と、該多角孔に対応するように頭部の全周に亘って凹設される環状溝との間に形成された環状肉薄部からなることを特徴とするものである。
【0021】
この発明によれば、環状肉薄部の厚み寸法は、環状溝の溝深さを変えることによって種々設定することができ、しかも環状溝の溝深さは、所定の工作機械を用いた切削加工で容易に設定することができるため、環状肉薄部を破断させるためのボルト体の頭部の回転トルクを当該厚み寸法に応じて任意にかつ容易に設定することできる。
【0022】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記フランジ部には、前記頭部に対する対向面に当該頭部の少なくとも一部が入り込む環状段差部が設けられていることを特徴とするものである。
【0023】
この発明によれば、ボルト体をスリーブに螺着し締結することにより、ボルト体の頭部の少なくとも一部がフランジ部に設けられた環状段差部に入り込むため、頭部が環状肉薄部で破断した状態で頭部の残部の外部への突出を略なくすことが可能になり、これによって一旦破断した頭部の回転操作を実質的に行い得なくすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1および図2は、本発明に係るブラインドボルトの第1実施形態を示す斜視図であり、図1は、ボルト体がスリーブに嵌挿される直前の状態、図2はボルト体がスリーブに嵌挿され、螺着された状態をそれぞれ示している。また、図3は、図2のA−A線断面図である。これらの図に示すように、ブラインドボルト10は、ボルト状を呈したボルト体20と、このボルト体20が嵌挿され螺着されるスリーブ30とを備えた基本構成を有している。
【0025】
前記ボルト体20は、周面に雄ネジ21aの螺設されたボルト本体21と、該ボルト本体21の基端側(図1〜図3の右側)から同心で延設された頭部22とからなっている。頭部22は、本実施形態においては円柱状に形成され、軸心方向の略中央位置で全周に亘って凹設された断面視コ字状のコ字状環状溝23を有しているとともに、頂面にはボルト本体21と同心で六角孔(多角孔)24が凹設されている。前記六角孔24は、工具Y(図4)のビット部Y1を嵌着するためのものである。
【0026】
前記コ字状環状溝23は、図3に示すように、六角孔24の孔底部分に対応して設けられ、これによって六角孔24の内周面と、コ字状環状溝23の溝底との間に所定肉厚寸法を備えた環状肉薄部(易破断部)25が形成されている。この環状肉薄部25の厚み寸法は、ボルト体20の軸心回りの回転を阻止した状態で頭部22を強制的に軸心回りに回転させることにより、あらかじめ設定された回転トルクで当該環状肉薄部25が破断し得るように厚み設定されている。
【0027】
前記スリーブ30は、内周面の適所に前記雄ネジ21aに対応する雌ネジ31aの螺設されたスリーブ本体31と、このスリーブ本体31の基端側(図1〜図3の右側)に同心で設けられた六角フランジ部34とからなっている。前記スリーブ本体31は、先端側にのみ前記雌ネジ31aが孔心方向の所定範囲内で螺設されて形成された雌ネジ螺設部32と、該雌ネジ螺設部32より基端側に形成された内径寸法が雌ネジ螺設部32の内径寸法より若干大きめの肉薄筒部33とを備えている。
【0028】
前記肉薄筒部33は、長さ寸法が2枚の板体X,X(図4)の合計厚み寸法より若干長めに寸法設定され、これによってスリーブ本体31を板体X,Xの貫通孔X1に差し通した状態で、肉薄筒部33の先端側が貫通孔X1から若干外方に位置するようになっている(図4の(ロ)参照)。
【0029】
前記六角フランジ部34は、最小径寸法がボルト体20の頭部22の径寸法より若干大きめに設定されている。かかる六角フランジ部34の基端面には、六角フランジ部34の孔心と同心で孔の回りが環状に切り欠かれて形成した環状段差部35が設けられ、この環状段差部35によって六角フランジ部34の孔周りに環状段差が形成されている。かかる環状段差部35は、内径寸法がボルト体20の頭部22の外径寸法より僅かに大きく寸法設定され、これによってボルト体20がスリーブ30に螺着された状態で、頭部22の根本部分が環状段差部35に入り込むようになっている。
【0030】
そして、本実施形態においては、環状段差部35の孔心方向に向かう深さ寸法は、ボルト体20のコ字状環状溝23よりボルト本体21寄りの部分(根本部22a)の厚み寸法と略同一に寸法設定されている。したがって、ボルト本体21をスリーブ本体31に嵌挿して螺着・締結することにより、根本部22aが環状段差部35に嵌り込んでコ字状環状溝23の先端側(図1〜図3の左側)の溝壁と六角フランジ部34の表面とが略面一になる。
【0031】
図4は、第1実施形態のブラインドボルト10の作用を説明するための断面視の説明図であり、(イ)は、ブラインドボルト10が2枚の板体X,Xに穿設された貫通孔X1に嵌挿される直前の状態、(ロ)は、ブラインドボルト10のスリーブ30が板体X,Xの貫通孔X1に差し通された状態、(ハ)は、ボルト体20の頭部22およびスリーブ30の六角フランジ部34に工具Yの先端が装着された状態、(ニ)は、頭部22のコ字状環状溝23が破断することにより2枚の板体X,Xがブラインドボルト10によって互いに接合された状態をそれぞれ示している。
【0032】
2枚の板体X,Xを接合するに際しては、まず、図4の(イ)に示すように、ブラインドボルト10の先端側を板体X,Xの貫通孔X1に対向させた後、矢印で示すように当該ブラインドボルト10の先端側を貫通孔X1に差し込む。こうすることによってブラインドボルト10は、スリーブ30の外周面が貫通孔X1の内周面に摺接しながら当該貫通孔X1に嵌り込んでいき、図4の(ロ)に示すように、スリーブ30の六角フランジ部34が一方(右側)の板体Xに当接した状態になる。
【0033】
この状態で、図4の(ハ)に示すように、工具Yの先端部をブラインドボルト10の基端側に押し付ける。工具Yとしては、先端部に回り止め状態でボルト体20の頭部22に凹設された六角孔24に内嵌されるビット部Y1と、回り止め状態でスリーブ30の六角フランジ部34に回り止め状態で外嵌されるレンチ部Y2とを備えたものが採用される。ビット部Y1は工具Yに内装された所定の駆動手段の駆動で軸心回りにボルト締結方向に向けて回転する(通常は右回りに回転する)のに対し、レンチ部Y2は、工具Yの機体と一体に形成され、これによって回転しないようになっている。
【0034】
したがって、工具Yの先端部をブラインドボルト10の基端部に押し付けてビット部Y1を六角孔24に内嵌するとともに、レンチ部Y2を六角フランジ部34に外嵌した状態でビット部Y1を軸心回りに回転させることによって、図4の(ハ)に矢印で示すように、スリーブ30の回転が阻止された状態でビット部Y1の回転でボルト体20のみが回転し、これによってスリーブ本体31の雌ネジ螺設部32のみが板体Xに向けて強制的に移動させられることになる。
【0035】
しかしながら、スリーブ本体31は、六角フランジ部34がボルト体20の頭部22に当止されているため、全体的な右方への移動が阻止され、これによってスリーブ本体31の肉薄筒部33の板体Xから外部に突出している部分が径方向に外方に向かって膨出し、この膨出した部分で環状のバルジ36が順次形成されていくことになる。
【0036】
そして、バルジ36の成長が進行するにしたがって、ボルト体20の回転トルクは順次上昇していくことになるが、本発明においては、ボルト体20の回転トルクが予め設定された上限値を越えると、頭部22の環状肉薄部25が破断するように当該頭部22の肉厚寸法が設定されているため、ボルト体20の回転トルクが前記上限値を越えた時点で、頭部22は環状肉薄部25から破断し、図4の(ニ)に示すように、頭部22は基端部22bが根本部22aから外れて取り除かれる。これにより2枚の板体X,Xは、頭部22の根本部22aのみがスリーブ30の六角フランジ部34の環状段差部35に残留した状態で、スリーブ本体31を介してバルジ36と六角フランジ部34とによって挟持され互いに接合されることになる。
【0037】
なお、ボルト本体21の回転によりスリーブ本体31の先端側が板体Xに向けて引き寄せられつつあるとき(図4の(ハ))には、バルジ36が形成されるに先立って板体X,Xの貫通孔X1内におけるスリーブ本体31の肉薄筒部33が全周に亘って径方向に膨張させられ太鼓状になるため、たとえ各板体X,Xの貫通孔X1,X1に当初芯狂いが生じていても、このときの肉薄筒部33の外径寸法拡大によって当該芯狂いが矯正される。
【0038】
また、バルジ36の形成により2枚の板体X,Xがブラインドボルト10によって接合された状態(図4の(ニ))では、コ字状環状溝23を境にして頭部22から基端部22bのみが切り離され、ボルト本体21より径寸法の大きい根本部22aが残留するため、この残留した根本部22aがスリーブ30の六角フランジ部34を押えた状態になり、これにより振動等でボルト本体21が軸心回りに回転するような不都合が生じず、板体X,Xの確実な接合状態を維持することができる。
【0039】
図5は、本発明に係るブラインドボルトの第2実施形態を示す断面図であり、(イ)は、ボルト体20の頭部22が破断される前の状態、(ロ)は、同頭部22が破断された状態をそれぞれ示している。この実施形態のブラインドボルト10′は、図5の(イ)に示すように、ボルト体20′の頭部22に設けられる環状溝が、先のコ字状環状溝23に代えて断面視でV字状のV字状環状溝26が採用されている点、および六角フランジ部34に環状段差部35が設けられていない点が先の実施形態と相違している。この実施形態のブラインドボルト10′におけるその他の構成は先の実施形態のブラインドボルト10と同様である。
【0040】
第2実施形態のブラインドボルト10′によれば、頭部22は、V字状環状溝26の溝底に沿って切断されるため、切断部分が綺麗になり、切断後の頭部22の根本部22aの外観視を見苦しくないようにすることができる。また頭部22が分離された状態で、残留した根本部22aは、図5の(ロ)に示すように、円錐台状になるため、特にスリーブ30の六角フランジ部34に環状段差部35が設けられていなくても、頭部22は引っ掛かりがなくて操作し難い状態になっており、ボルト体20がいたずら等で故意に回転操作されることを確実に防止することができる。
【0041】
以上詳述したように、本発明に係るブラインドボルト10,10′によれば、ボルト体20の頭部22に形成された易破断部としての環状肉薄部25の破断強度を、スリーブ30の六角フランジ部34とスリーブ本体31に形成されたバルジ36とで接合対象物である2枚の板体X,Xを充分に締め付けるに必要な所定の回転トルクに対応するように強度設定しておくことにより、ボルト体20の回転操作時に易破断部が破断することによって必要な締め付け力で板体X,Xがリベット止めされたことを認識することができる。
【0042】
したがって、従来用いられていたような回転トルクを検出し得る専用の締め付け工具を使用する必要がなくなり、通常の汎用工具で板体X,Xのリベッティング処理を行い得るようになるため、リベッティング作業の汎用性が拡大するとともに、一々検出された検出値を視認することなく作業を行うことが可能になり、リベッティング作業の作業性をも向上させることができる。
【0043】
また、特に第1実施形態のブラインドボルト10においては、頭部22は、環状肉薄部25が破断されることにより根本部22aがスリーブ30の六角フランジ部34に設けられた環状段差部35に嵌り込んだ状態になるため、頭部22が環状肉薄部25で破断した後は、頭部22の根本部22aの外部への突出を略なくすことが可能になり、これによって一旦破断した頭部22の回転操作を実質的に行い得なくすることができ、いたずら等によって故意にボルト本体21が回されて板体X,Xの接合状態に支障を来すような不都合を確実に防止することができる。
【0044】
さらに、頭部22が分断されてその根本部22aのみが残留した状態では、根本部22aに残った六角孔24は極めて浅くなっているため、かかる浅い六角孔24に工具の先端を嵌め込んでボルト体20を回転させることは極めて困難であり、この点でもボルト体20の回転操作を実質的に行い得ないようにすることができる。
【0045】
なお、第2実施形態のブラインドボルト10′においては、スリーブ30の六角フランジ部34に環状段差部35が設けられていないが、その代わり頭部22にはコ字状環状溝23に代えてV字状環状溝26が形成されているため、頭部22から基端部22bが取り除かれた状態で残留した根本部22aは円錐台状になり、これによって頭部22は極めて操作し難い状態になるため、当該頭部22が故意に操作されるような不都合は生じない。
【0046】
また、頭部22の全周に亘って形成される環状肉薄部25の厚み寸法は、コ字状環状溝23の溝深さを変えることによって容易に設定することができるばかりか、コ字状環状溝23の溝深さは、旋盤などの通常の工作機械を用いた切削加工で容易に設定することができるため、環状肉薄部25を破断させるためのボルト体20の頭部22の回転トルクを当該厚み寸法をパラメータとして任意にかつ容易に設定することできる。
【0047】
また、スリーブ本体31には、基端側に六角フランジ部34が設けられているため、スリーブ本体31を板体X,Xに貫通させ当該六角フランジ部34を板体X,Xの外面に当接させた状態で、当該スリーブ本体31にボルト体20を嵌挿して螺着しさらにねじ込み方向へ回すことによりスリーブ本体31にバルジ36が形成されるとともに、このとき六角フランジ部34は、板体X,Xを介してバルジ36と六角フランジ部34とにより挟持された板体X,Xに押圧された状態になるため、この押圧による摩擦力でスリーブ30のボルト体20との共回りが抑制される。したがって、スリーブ本体31がボルト体20と共回りしてバルジ36が形成されなくなるという不都合が解消される。
【0048】
さらに、頭部22には、頂面の中心位置に工具Yのビット部Y1を共回り可能に内嵌させるための六角孔24が凹設されているとともに、スリーブ30には工具Yのレンチ部Y2が回り止め状態で外嵌される六角フランジ部34が設けられているため、工具Yのレンチ部Y2を六角フランジ部34に外嵌するとともに同ビット部Y1を六角孔24に内嵌した状態で工具Yを駆動させることにより、スリーブ30の回転を確実に阻止した上で、ボルト体20のみを回転させることができ、これによってスリーブ本体31の所定の位置に確実にバルジ36を形成させることができる。
【0049】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0050】
(1)第1実施形態のブラインドボルト10においては、スリーブ30の六角フランジ部34にボルト体20の頭部22を嵌め込むための環状段差部35が設けられているが、環状段差部35は必須ではなく特に設けなくてもよい。逆に第2実施形態のブラインドボルト10′においては、六角フランジ部34に環状段差部35が設けられていないが、環状段差部35を設けないことに限定されるものではなく設けてもよい。
【0051】
(2)上記の実施形態においては、頭部22は円柱状に形成されているが、これに代えて六角柱状等の多角柱状にしてもよい。この場合には頭部22に工具のレンチ部を外嵌してボルト体20を回転させることができる。また、頭部22を多角柱状にした場合には、薄肉部を形成するために頭部22の頂面に形成される孔を六角孔24に代えて円孔としてもよい。
【0052】
(3)上記の実施形態においては、スリーブ30に設けられるフランジ部として六角フランジ部34が採用されているが、本発明はフランジ部が六角フランジ部34であることに限定されるものではなく、円形のフランジ部を採用してもよいし、全周に亘って突設されるものでなくてもよい。フランジ部を円形にした場合等は、工具Yを用いたリベッティング操作時にレンチ部Y2によってフランジ部を回り止めすることができなくなるが、たとえフランジ部の回り止めをレンチ部Y2によって行わなくても、六角フランジ部34が板体Xに当接した状態での摩擦力によってフランジ部を回り止めすることができる。
【0053】
(4)上記の実施形態においては、易破断部として頭部22に六角孔24との連係で形成された環状肉薄部25が採用されているが、本発明は易破断部が環状肉薄部25であることに限定されるものではなく、六角孔24と連係することなくコ字状環状溝23またはV字状環状溝26の溝深さを深くして頭部22に中実の括れ部を形成し、この括れ部で易破断部を形成してもよいし、頭部22の対向側面から直状溝をそれぞれ切削していき、これによって形成される薄い板状体によって易破断部を形成させてもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のブラインドボルトによれば、ボルト体の頭部に、周面から切り込まれることによって形成した易破断部が設けられているため、予め易破断部の破断強度を、スリーブに形成されたフランジ部とバルジとで接合対象物を充分に締め付けるに必要な所定の回転トルクに対応するように強度設定しておくことにより、ボルト体の回転操作時に易破断部が破断することによって必要な締め付け力で接合対象物がリベット止めされたことを認識することができる。
【0055】
したがって、従来用いられていたような回転トルクを検出し得る専用の締め付け工具を使用する必要がなくなり、通常の汎用工具で接合対象物のリベッティング処理を行い得るようになるため、リベッティング作業の汎用性が拡大するとともに、一々検出された検出値を視認することなく作業を行うことが可能になり、リベッティング作業の作業性を向上させることができる。
【0056】
また、易破断部は、頭部が破断されることにより軸心回りの回転操作が不能な状態となるように構成されているため、一旦ブラインドボルトを用いて接合対象物の接合が行われた後は、ボルト体を回そうとしても取り掛かりが存在しないことで当該ボルト体を回すことができず、したがって、いたずら等で故意にボルト体が回転操作されるような不都合を確実に防止することができる。
【0057】
さらに、ブラインドボルトによるかしめ処理が完了すると、頭部の外観形状が著しく変化するため、それを視認することでかしめ処理の完了を確認することができ、かしめ処理が行われたか否かをチェックするチェック作業の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブラインドボルトの第1実施形態を示す斜視図であり、ボルト体がスリーブに嵌挿される直前の状態を示している。
【図2】図1に示すブラインドボルトにおいては、ボルト体がスリーブに嵌挿螺着された状態を示している。
【図3】図2に示すブラインドボルトのA−A線断面図である。
【図4】第1実施形態のブラインドボルト10の作用を説明するための断面視の説明図であり、(イ)は、ブラインドボルト10が2枚の板体X,Xに穿設された貫通孔X1に嵌挿される直前の状態、(ロ)は、ブラインドボルト10のスリーブ30が板体X,Xの貫通孔X1に差し通された状態、(ハ)は、ボルト体20の頭部22およびスリーブ30の六角フランジ部34に工具Yの先端が装着された状態、(ニ)は、頭部22のコ字状環状溝23が破断することにより2枚の板体X,Xがブラインドボルト10によって互いに接合された状態をそれぞれ示している。
【図5】本発明に係るブラインドボルトの第2実施形態を示す断面図であり、(イ)は、ボルト体20の頭部22が破断される前の状態、(ロ)は、同頭部22が破断された状態をそれぞれ示している。
【図6】(イ)〜(ハ)は、従来のブラインドリベット(ブラインドボルト)を説明するための側面視の断面図である。
【符号の説明】
10,10′ ブラインドボルト
20,20′ ボルト体   21 ボルト本体
21a 雄ネジ       22 頭部
22a 根本部       22b 基端部
23 コ字状環状溝     24 六角孔
25 環状肉薄部      26 V字状環状溝
30 スリーブ       31 スリーブ本体
31a 雌ネジ       32 雌ネジ螺設部
33 肉薄筒部       34 六角フランジ部
35 環状段差部      36 バルジ
X 板体          X1 貫通孔
Y 工具          Y1 ビット部
Y2 レンチ部

Claims (4)

  1. 先端側に雄ネジが螺設され、且つ基端側に頭部を有するボルト状のボルト体と、先端側に前記ボルト体の雄ネジに対応した雌ネジが螺設され、且つ基端側に径方向に突設されたフランジ部を有するスリーブとからなり、スリーブが接合対象物に貫通された状態でボルト体をスリーブにねじ込むことにより当該スリーブの基端側に形成されるバルジと前記フランジ部とで接合対象物が挟持されるように構成されたブラインドボルトであって、前記頭部は、周面から切り込まれることによって形成した易破断部を有しているとともに、該易破断部が破断されることにより軸心回りの回転操作が不能な状態になるように構成されていることを特徴とするブラインドボルト。
  2. 前記頭部には、頂面の中心位置に工具嵌挿用の多角孔が穿設されていることを特徴とする請求項1記載のブラインドボルト。
  3. 前記易破断部は、前記多角孔と、該多角孔に対応するように頭部の全周に亘って凹設される環状溝との間に形成された環状肉薄部からなることを特徴とする請求項2記載のブラインドボルト。
  4. 前記フランジ部には、前記頭部に対する対向面に当該頭部の少なくとも一部が入り込む環状段差部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のブラインドボルト。
JP2002264119A 2002-09-10 2002-09-10 ブラインドボルト Pending JP2004100837A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002264119A JP2004100837A (ja) 2002-09-10 2002-09-10 ブラインドボルト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002264119A JP2004100837A (ja) 2002-09-10 2002-09-10 ブラインドボルト

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004100837A true JP2004100837A (ja) 2004-04-02

Family

ID=32263645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002264119A Pending JP2004100837A (ja) 2002-09-10 2002-09-10 ブラインドボルト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004100837A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100410552C (zh) * 2004-06-10 2008-08-13 日本电信电话株式会社 螺钉
JP2008274982A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Tokyo Gas Co Ltd 被ライニング既設配管の穿孔部封止処理工法及び穿孔部封止処理構造
JP2015135184A (ja) * 2014-01-14 2015-07-27 エルアイエスアイ エアロスペース ブラインドファスナ用のリベット、それと関連する取付け工具およびそのようなリベットを取付けるための方法
KR102097974B1 (ko) * 2019-07-15 2020-04-07 유대업 육각헤드 토크볼트 및 그 제조방법
JP2022546089A (ja) * 2019-08-26 2022-11-02 エスピーエス・テクノロジーズ、エルエルシー ツーピースブラインドファスナおよび取付けツール
JP7644566B2 (ja) 2018-06-18 2025-03-12 ザ・ボーイング・カンパニー 電磁効果保護被覆を有するブラインドファスナシステム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5321354A (en) * 1976-08-09 1978-02-27 Hilti Ag Expansion anchor bolt
JPS54182771U (ja) * 1978-06-14 1979-12-25
JPS5828114U (ja) * 1981-08-17 1983-02-23 攝陽工業株式会社 カツプリング用ビス
JPS58178010A (ja) * 1982-04-13 1983-10-18 日産自動車株式会社 防盗スリ−ブ
JPH0182310U (ja) * 1987-11-20 1989-06-01
JPH10227308A (ja) * 1998-03-17 1998-08-25 Housing Tamura:Kk 締結具

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5321354A (en) * 1976-08-09 1978-02-27 Hilti Ag Expansion anchor bolt
JPS54182771U (ja) * 1978-06-14 1979-12-25
JPS5828114U (ja) * 1981-08-17 1983-02-23 攝陽工業株式会社 カツプリング用ビス
JPS58178010A (ja) * 1982-04-13 1983-10-18 日産自動車株式会社 防盗スリ−ブ
JPH0182310U (ja) * 1987-11-20 1989-06-01
JPH10227308A (ja) * 1998-03-17 1998-08-25 Housing Tamura:Kk 締結具

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100410552C (zh) * 2004-06-10 2008-08-13 日本电信电话株式会社 螺钉
JP2008274982A (ja) * 2007-04-25 2008-11-13 Tokyo Gas Co Ltd 被ライニング既設配管の穿孔部封止処理工法及び穿孔部封止処理構造
JP2015135184A (ja) * 2014-01-14 2015-07-27 エルアイエスアイ エアロスペース ブラインドファスナ用のリベット、それと関連する取付け工具およびそのようなリベットを取付けるための方法
JP7644566B2 (ja) 2018-06-18 2025-03-12 ザ・ボーイング・カンパニー 電磁効果保護被覆を有するブラインドファスナシステム
KR102097974B1 (ko) * 2019-07-15 2020-04-07 유대업 육각헤드 토크볼트 및 그 제조방법
JP2022546089A (ja) * 2019-08-26 2022-11-02 エスピーエス・テクノロジーズ、エルエルシー ツーピースブラインドファスナおよび取付けツール
JP7812324B2 (ja) 2019-08-26 2026-02-09 エスピーエス・テクノロジーズ、エルエルシー ツーピースブラインドファスナおよび取付けツール

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6868757B2 (en) Blind fastener and nose assembly for installation of the blind fastener
JP4602984B2 (ja) 自己穿設式アンカー
US3657956A (en) Blind fastener
EP0856670B1 (en) Clinch-type fastener member
KR102063126B1 (ko) 블라인드 리벳 볼트
US6893196B2 (en) Blind rivet nut and fastening unit
JP4197599B2 (ja) いじり防止ねじ及びドライバービットとの組合せ並びにいじり防止ねじ製造用ヘッダーパンチ
US20100232907A1 (en) Self-tapping blind rivet
JP2010537139A (ja) ブラインドファスナとその据え付け用のノーズアセンブリ
JP2004530852A (ja) 自己穿孔ブラインドリベットナット
CA2483811A1 (en) Self-drilling anchor
US5746096A (en) Break-off drillpoint screw
TW201809489A (zh) 盲螺帽、盲螺帽總成及其締結構造
WO2005017369A3 (en) Locator stud and method of assembly
TWI881688B (zh) 用於緊固件裝置的配合對準裝置
US4856950A (en) Re-usable plastic drive rivets
JP2004100837A (ja) ブラインドボルト
GB2415759A (en) A threaded insert
GB2163823A (en) Self-plugging blind rivet
JP2653640B2 (ja) 円筒状孔開け工具の装着構造
JP2018096506A (ja) セルフドリリングリベットおよびリベット締結用工具
JP3150631U (ja) 緩み止めナット
JP4313914B2 (ja) 締結具及び締結方法
JP7756454B1 (ja) ねじ具
JP6016652B2 (ja) 部材の二段接合方法、及び、該方法に用いる部材一段接合用ナット

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040623

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060512

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060929