JP2004102908A - 通信システム、通信方法、サーバ装置、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】移動局30のユーザが有するコンテンツはコンテンツ保管サーバ40内に保管される。移動局30がコンテンツ保管サーバ40にアクセスしてコンテンツを取得する際には、コンテンツに施された電子署名に基づいてコンテンツを初めて取得するのか再度取得するのかが判断される。コンテンツの初回取得については通常の課金体系が適用され、コンテンツの再取得に対しては通常よりも優遇された課金体系が適用される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワーク上に保管されたコンテンツをユーザにとって優遇された通信料金で取得するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年になって携帯電話機の高機能化が急速に進んでいる。最近では、インターネットに接続されたWWW(World Wide Web)サーバから各種コンテンツをダウンロードして不揮発性メモリに記憶させておき、記憶しているコンテンツを必要に応じて再生・出力する携帯電話機が広く普及している。
【0003】
さらに、携帯電話機のようなユーザ端末に備わる不揮発性メモリの容量は比較的小さいという事情から、ネットワークに接続された記憶装置にコンテンツを保管しておき、コンテンツが必要とされる度に上記記憶装置からユーザ端末にコンテンツを提供する、というようなサービスが考えられている(例えば特許文献1参照)。
これに類似のサービスは既に開始されている。例えばモビマジック株式会社が提供するサービスでは、ネットワーク上のサーバに「マイフォルダ」と呼ばれる各々のユーザ専用のデータ記憶領域を用意している。ユーザは、WWWサーバ等から取得したコンテンツを自身の「マイフォルダ」に登録しておけば、以降、この「マイフォルダ」からコンテンツを自由に取得することができるようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−350863号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、携帯電話機が通信を行う場合の課金方式としては、通信時間に応じて課金額が決定される時間従量制課金方式や、ネットワーク上を伝送されたデータ量に応じて課金額が決定されるデータ量従量制課金方式が一般的に採用されている。しかしながら、一定額の料金さえ支払えば無制限に通信することが可能というような定額制課金方式は、どの通信事業者においても採用されていない。なぜなら、無線通信サービスは、電波という有限かつ公共性の高い資源を利用したものであるから、これらの資源を特定のユーザに無制限に使用させることは好ましくないからである。従って、先に説明したようなサービスを実施する際にも、時間量従量制課金方式やデータ量従量制課金方式が採用されている。
【0006】
しかしながら、ユーザがいったん取得したコンテンツを再取得する場合に、その都度、従量制課金がなされていたのでは、ユーザにとっては料金面での負担が非常に大きい。これでは、上記のようなサービスは割高なものとなり、ひいては、その普及を妨げる要因になってしまう。
【0007】
そこで、本出願人は、”コンテンツの再取得”という極めて限定的な用途の通信に対しては、定額制課金方式等のユーザにとって有利な方式を採用して、通常よりも課金内容を優遇することを新たに着想した。即ち、本発明は、通信用途がコンテンツの再取得であるか否かに応じて適切な課金処理を行うための仕組みを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するため、本発明は、移動通信網を介して通信を行う移動局と、前記移動局が行う通信についての通信料金を前記移動局のユーザに課金するための処理を行う課金装置と、前記移動局のユーザが有するコンテンツを保管するコンテンツ保管装置と、前記移動局が前記コンテンツ保管装置に保管されているコンテンツを前記移動通信網を介して取得する場合に、その取得対象となるコンテンツが前記コンテンツ保管装置に初めて保管されたときからその内容が変更されていないことを確認する検証装置と、前記検証装置によって変更されていないことが確認された場合には、前記移動局が前記コンテンツ保管装置からその変更されていないコンテンツを取得するために行った通信については、ユーザにとって通常よりも優遇された内容で課金処理を行うように前記課金装置に指示する課金指示装置とを備えた通信システムを提供する。
この通信システムによれば、移動局がコンテンツ保管装置に保管されているコンテンツを取得する場合に、その取得対象となるコンテンツが前記コンテンツ保管装置に初めて保管されたときからその内容が変更されなければ、コンテンツの再取得であるとして、ユーザにとって通常よりも優遇された内容で課金処理を行うことができる。
【0009】
望ましくは、前記検証装置は、前記コンテンツ保管装置に初めて保管されるコンテンツに固有の情報を記憶する記憶手段を備えており、前記移動局の取得対象となるコンテンツに固有の情報と、前記記憶手段によって記憶されているコンテンツに固有の情報とを比較することにより、前記取得対象となるコンテンツの内容が変更されていないことを確認する。
【0010】
この場合、前記コンテンツ保管装置は、保管しているコンテンツを前記移動局が取得しようとする度に当該コンテンツに固有の情報を生成し、生成したコンテンツに固有の情報を前記コンテンツととともに前記検証装置に送信し、前記検証装置において、前記記憶手段は、前記コンテンツ保管装置から初めて送信されてくるコンテンツに固有の情報を記憶し、 前記移動局の取得対象となるコンテンツに固有の情報と、前記記憶手段によって記憶されているコンテンツに固有の情報とを比較することにより、前記コンテンツの内容が変更されていないことを確認してもよい。この前記コンテンツに固有の情報は、当該コンテンツを表すデータに基づいて生成される電子署名であれば望ましい。
【0011】
また、望ましくは、前記課金指示装置は、前記コンテンツ保管装置に初めて保管されたコンテンツを最初に前記移動局が前記移動通信網を介して取得するために行った通信については、通常の内容で課金を行うように前記課金装置に指示する。
【0012】
また、望ましくは、前記課金指示装置による指示に基づく前記課金装置の課金処理が終了した場合には、前記取得対象となるコンテンツに課金処理が終了した旨の課金済み情報を付加する付加手段を備え、前記移動局は、前記コンテンツとともに前記課金済み情報を取得すると、当該課金済み情報を当該コンテンツの識別情報と対応付けて記憶する記憶手段と、前記コンテンツ保管装置から取得しようとするコンテンツの識別情報と、前記記憶手段に記憶しているコンテンツの識別情報が一致した場合には、当該識別情報と対応付けて記憶している課金済み情報を含むコンテンツ取得要求を前記コンテンツ保管装置に送信する送信手段とを備え、前記コンテンツ保管装置は、前記課金済み情報を含むコンテンツ取得要求を受信すると、当該コンテンツ取得要求が、コンテンツを再度取得することを要求するものであることを確認する。
【0013】
また、望ましくは、前記コンテンツ保管装置は、自身が保管しているコンテンツを取得しようとする前記移動局のユーザを認証する認証手段を備える。
【0014】
また、望ましくは、前記コンテンツ保管装置は、複数の前記移動局のユーザにそれぞれ割り当てられた複数の保管領域を備えており、各ユーザが有するコンテンツを当該ユーザに割り当てられた保管領域にのみ保管する。
【0015】
また、望ましくは、前記検証装置と前記課金指示装置は、前記移動通信網と前記コンテンツ保管装置との間のデータ通信を中継する中継装置に設けられている。
【0016】
また、前記検証装置は、前記コンテンツの内容が変更されたと判断した場合には、前記移動局に対して当該コンテンツの取得ができない旨のエラー通知を送信してもよい。
【0017】
また、前記検証装置は、前記コンテンツの内容が変更されたと判断した場合には、当該変更されているコンテンツを前記コンテンツ保管装置が初めて保管したコンテンツとして取り扱うようにしてもよい。
【0018】
また、本発明は、コンテンツ保管装置が、移動局のユーザが有するコンテンツを保管するステップと、前記移動局が、前記コンテンツ保管装置によって保管されているコンテンツを初めて取得するステップと、課金指示装置が、前記コンテンツ保管装置から前記コンテンツを初めて取得するために前記移動局が行った通信については、通常の内容で課金処理を行うように課金装置に指示するステップと、検証装置が、前記コンテンツ保管装置によって保管されているコンテンツを前記移動局が再び取得しようとする場合に、その取得対象となるコンテンツが前記コンテンツ保管装置に初めて保管されたときからその内容が変更されていないことを確認するステップと、前記課金指示装置が、前記コンテンツの内容が変更されていないことが確認された場合には、前記コンテンツ保管装置からその変更されていないコンテンツを取得するために前記移動局が行った通信については、ユーザにとって通常よりも優遇された内容で課金処理を行うように前記課金装置に指示するステップとを備えた通信方法を提供する。
【0019】
また、本発明は、移動通信網を介して通信を行う移動局が、コンテンツ保管装置に保管された、前記移動局のユーザが有するコンテンツを前記移動通信網を介して取得する場合に、その取得対象となるコンテンツが前記コンテンツ保管装置に初めて保管されたときからその内容が変更されていないことを確認する検証手段と、前記検証手段によって変更されていないことが確認された場合には、前記コンテンツ保管装置からその変更されていないコンテンツを取得するために前記移動局が行った通信については、ユーザにとって通常よりも優遇された内容で課金処理を行うように課金装置に指示する課金指示手段とを備えるサーバ装置を提供する。
【0020】
また、本発明は、コンピュータに、移動通信網を介して通信を行う移動局が、コンテンツ保管装置に保管された前記移動局のユーザが有するコンテンツを前記移動通信網を介して取得する場合に、その取得対象となるコンテンツが前記コンテンツ保管装置に初めて保管されたときからその内容が変更されていないことを確認する検証機能と、前記検証手段によって変更されていないことが確認された場合には、前記コンテンツ保管装置からその変更されていないコンテンツを取得するために前記移動局が行った通信については、ユーザにとって通常よりも優遇された内容で課金処理を行うように課金装置に指示する課金指示機能とを実現するためのプログラムを提供する。このプログラムはコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施形態について説明する。なお、図面において、共通する部分には同一の符号が付されている。
A:構成
図1は、本発明の一実施形態に係る通信システムの全体構成を示したブロック図である。図1に示されるように、この通信システムは、インターネット10に接続されたCP(Contents Provider)サーバ11と、通信事業者が移動パケット通信サービスを提供するために用いる周知の移動パケット通信網20と、この移動通信パケット網20との間で無線パケット通信を行ってこの移動パケット通信網20を介して通信相手とパケット通信を行う移動局30と、移動パケット通信網20に接続された課金システム21と、インターネット10及び移動パケット通信網20に相互に接続されるゲートウェイサーバ22と、専用線によりゲートウェイサーバ22に接続されるとともに、図示せぬファイヤウォール・プロキシ装置を介してインターネット10に接続されるコンテンツ保管サーバ40とを備えている。この通信システムでは実際には複数の移動局及びCPサーバが存在するが、図面が繁雑になるのを避けるために、図1では一つの移動局30及びCPサーバ11のみが示されている。
【0022】
以下、この通信システムの各構成要素について説明する。
(1)CPサーバ11
CPサーバ11は、多数のコンテンツを保有するコンテンツ提供者によって管理されているWWWサーバである。ここでいうコンテンツとは、例えばニュース、電子書籍、オーディオ、ビデオクリップ、ホームページというような、テキスト、音楽及び画像の少なくともいずれか1つによって表現される情報を意味する他、ゲームソフトウェアやJava(登録商標)アプレット等の各種コンピュータプログラムをも含む概念である。CPサーバ11は、上記のコンテンツを示すファイル形式のデータ(以下、このデータも単にコンテンツという)や、各種ホームページを表すHTML(Hypertext Markup Language)形式のデータをハードディスク等の不揮発性メモリに記憶している。
【0023】
このCPサーバ11は、コンテンツを特定するURL(Uniform Resource Locator)を含むHTTPリクエストを受信した場合、基本的には、そのHTTPリクエストの送信元に対して、上記URLによって特定されるコンテンツを含むHTTPレスポンスを返信する。ただし、そのHTTPリクエストによって特にコンテンツの宛先が指定されている場合には、CPサーバ11は、HTTP、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)或いはFTP(File Transfer Protocol)等の任意のプロトコルに従ってその宛先にコンテンツを送信するようになっている。
本実施形態における移動局30は、ユーザによって指定されたコンテンツを要求するためのHTTPリクエストを移動パケット通信網20及びインターネット10を介してCPサーバ11に送信する。この場合、移動局30は、上記HTTPリクエスト内にコンテンツ保管サーバ40のURLを含ませることにより、コンテンツの宛先としてコンテンツ保管サーバ40を指定することができる。CPサーバ11は、このようなHTTPリクエストを受信した場合には、指定されたコンテンツをコンテンツ保管サーバ40に送信することになる。
【0024】
(2)コンテンツ保管サーバ40
コンテンツ保管サーバ40は、コンテンツ保管サービスを提供するサービス事業者によって管理されるWWWサーバである。このコンテンツ保管サービスとは、ユーザがCPサーバ11等から取得したコンテンツをそのユーザに代わって保管しておき、各ユーザの移動局30からの要求に応じて、保管しているコンテンツを移動局30に送信する、というサービスである。ユーザはこのコンテンツ保管サービスを受けることによって、自身の移動局30内にコンテンツを記憶させておく必要がないので、移動局30内のメモリをそのコンテンツの容量分だけ節約することができる。
【0025】
図2はコンテンツ保管サーバ40の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、コンテンツ保管サーバ40は、CPU(Central Proccessing Unit)41、ROM(Read Only Memory)42、RAM(Random Access Memory)43、通信部44、不揮発性メモリ45及びこれらを相互に接続するバス46を備えている。ROM42にはIPL(Initial Program Loader)等の基本制御を司る制御プログラムが格納されている。CPU41は、このROM42や不揮発性メモリ45に記憶されている各種プログラムを実行することによって後述する各種機能を実現する。RAM43は、CPU41のワークエリアとして用いられ、例えばCPU41によって実行されるプログラムが展開されたり、プログラム実行時に用いられる各種データが一時的に記憶される。通信部44は、インターネット10に接続された各種の通信装置との間や、専用線によって接続されたゲートウェイサーバ22との間でパケット通信を行う。
【0026】
ハードディスク等の不揮発性メモリ45には、各ユーザに割り当てられたディレクトリ451a、451b、451c・・・が各ユーザのユーザIDに対応付けられて設けられている。これらディレクトリ451a、451b、451c・・・内には、各々のユーザが保有するコンテンツが保管される。なお、以下では、各ディレクトリ451a、451b、451c・・・を特に区別して説明しなければならない場合を除き、以下では、これらを単にディレクトリ451と総称する。
各ユーザは、移動局30に実装されているWWWブラウザを実行させることによって、ディレクトリ451内のコンテンツにアクセスし、これらコンテンツをWWWページとして閲覧することができるようになっている。ただし、各ユーザに対しては、自身に割り当てられたディレクトリ451内のコンテンツを閲覧することは許可されているが、他のユーザのディレクトリ451内のコンテンツを閲覧することは許されていない。
【0027】
さらに、不揮発性メモリ45は、コンテンツ保管プログラム452と、ユーザ認証テーブル453と、サービス事業者の秘密鍵(図示略)と、各種ホームページを表すHTML形式のデータとを記憶している。
コンテンツ保管サービスを受けるユーザに対してはユーザIDとパスワードが割り当てられるが、ユーザ認証テーブル453には、これら各ユーザのユーザIDとパスワードとが対応付けられて記述されている。CPU41は、コンテンツ保管プログラム452を実行することによって、ユーザ認証テーブル453を用いたユーザ認証を行い、この結果、正当性が確認されたユーザに対してコンテンツ保管サービスを提供する。
【0028】
秘密鍵は、コンテンツ保管サーバ40が移動局30にコンテンツを送信する度にそのコンテンツに対して電子署名を施すために利用される。電子署名は、ハッシュ値を用いて対象データのダイジェストを生成し、このダイジェストを秘密鍵で暗号化することにより生成されるデジタルデータである。即ち、電子署名は各々のコンテンツに固有の情報であるから、コンテンツの内容が異なると電子署名の内容も異なることになる。この電子署名は、後述するコンテンツの同一性検証のためにゲートウェイサーバ22によって利用される。
【0029】
(3)ゲートウェイサーバ22
ゲートウェイサーバ22は、前述の通信事業者によって管理されている。このゲートウェイサーバ22は、移動パケット通信網20とインターネット10との間、及び、移動パケット通信網20とコンテンツ保管サーバ40との間で相互に通信を中継するという一般的なゲートウェイ機能を備えている。さらに、ゲートウェイサーバ22は、コンテンツ保管サーバ40から移動局30宛に送信されるコンテンツを中継する際にそのコンテンツの同一性を検証するコンテンツ検証機能と、検証結果に応じた課金処理を移動パケット通信網20を介して課金システム21に指示する課金指示機能を備えている。
【0030】
ここで、コンテンツ検証機能及び課金指示機能とは、以下に述べるような発想に基づくものである。
図3は、移動局30がコンテンツを取得する場合の2つの取得形態を説明する図である。図3において、コンテンツの1つ目の取得形態は、矢印G1によって示されているように、ユーザ(移動局30)がCPサーバ11に記憶されているコンテンツをコンテンツ保管サーバ40内にいったん保管させた後にゲートウェイサーバ22を介して取得する場合である。このとき取得されるコンテンツは移動局30にとっては初めて取得するコンテンツであるから、以下では、この取得のことを「初回取得」という。次に、2つ目の取得形態は、図3の矢印G2によって示されているように、ユーザ(移動局30)がコンテンツ保管サーバ40に既に保管されているコンテンツをゲートウェイサーバ22を介して取得する場合である。このとき取得されるコンテンツは、初回取得時においてコンテンツ保管サーバ40に保管したものを移動局30が再度取得するものであるから、以下では、この取得のことを「再取得」という。
【0031】
初回取得時の通信に対しては、移動パケット通信網20における通常のパケット通信に適用される課金体系(以下、通常課金体系という)が適用される。一方、再取得時の通信に対しては、通常課金体系よりもユーザにとって優遇された内容の課金体系(以下、優遇課金体系という)が適用される。具体的には、初回取得時の通信に対してはコンテンツ伝送時のパケット数に比例した通信料金が課金されるようになっているが、再取得時の通信に対しては通信料金は一切課金されないようになっている。
上記のことから、ゲートウェイサーバ22は、コンテンツを中継する際に初回取得か再取得かの別に応じて適用すべき課金体系の種類を課金システム21に指示する課金指示機能を備えているのである。
【0032】
本実施形態のコンテンツ保管サービスはユーザに代わってコンテンツを保管するというサービスであるから、ユーザは、保管しているコンテンツを必要とする度にコンテンツ保管サーバ40にアクセスしてコンテンツを取得し直さなければならない。このような再取得のために移動局30が行う通信に対して通常課金体系を適用するのは、ユーザにとっても非常に酷であり、サービス事業者のサービス戦略上も好ましくない。そこで、本実施形態は、これらの事情を勘案して、再取得については初回取得よりも通信料金を優遇しようとするものである。
但し、再取得の通信料金を優遇するためには、初回取得時とその後の再取得時とで、コンテンツの内容が完全に同一であり、一切の変更がないことが必須条件となる。なぜなら、コンテンツを取得したときにそのコンテンツの内容が当初のものとは異なるようであれば、それは新たにコンテンツを取得することと同等であるとみなすことができ、上述した事情を勘案する必要性がないからである。従って、例えばユーザがコンテンツ保管サーバ40に保管しているコンテンツを同一ファイル名で更新するような場合には、更新される度にコンテンツの内容が異なるのであるから通常課金体系が適用されることになる。
上記のことから、ゲートウェイサーバ22はコンテンツを中継する際に初回取得時と再取得時とでコンテンツが同一あるか否かを判断するコンテンツ検証機能を備えているのである。
【0033】
図4はゲートウェイサーバ22の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、ゲートウェイサーバ22は、CPU221、ROM222、RAM223、通信部224、不揮発性メモリ225及びこれらを相互に接続するバス228を備えている。
ROM222にはIPL等の基本制御を司る制御プログラムが格納されている。CPU221は、このROM222や不揮発性メモリ225に記憶されている各種プログラムを実行することによって前述したコンテンツ検証機能及び課金指示機能を実現する。RAM223は、CPU221のワークエリアとして用いられ、例えばCPU221によって実行されるプログラムが展開されたり、プログラム実行時に用いられる各種データが一時的に記憶される。
【0034】
ハードディスク等の不揮発性メモリ225には、上述したコンテンツ検証機能及び課金指示機能を実現するための検証・課金プログラム226と、検証テーブル227と、サービス事業者の公開鍵(図示略)が記憶されている。検証テーブル227には、コンテンツ保管サーバ40内におけるコンテンツ格納場所を示すURLと、そのコンテンツに対してコンテンツ保管サーバ40が施した電子署名とが対応付けられて記憶されている。CPU221は、検証・課金プログラム226を実行することにより、上記電子署名を利用してコンテンツの同一性について検証することができる。具体的には、初回取得時のコンテンツに施された電子署名をこのコンテンツのURLとともに検証テーブル227に登録しておき、以降の再取得時のコンテンツに施された電子署名を検証テーブル227に登録されている電子署名と比較する。ここで、両者が一致していれば、初回取得時と再取得時のコンテンツは同一であると判断できるし、一致していなければこれらコンテンツは同一ではないと判断できる。
【0035】
(4)移動局30
図5は、移動局30の構成を示すブロック図である。この移動局30は、例えばPDC(Personal Digital Cellular)方式或いはIMT2000(International Mobile Telecommunication−2000)方式の携帯電話機や、PHS(Personal Handyphone System)方式の簡易携帯電話機であり、図5に示すように、制御部31と、通信部32と、表示部33と、操作部34とを有している。
【0036】
通信部32は、アンテナや無線送受信部を備え、移動パケット通信網20と無線パケット通信を行う。また、通信部32は、通話のためのCODECやマイク、スピーカ等をも備えており、これによって移動機30は図示せぬ移動電話網を介して回線交換による通話を行うこともできる。
表示部33は、例えば液晶表示パネルやパネル駆動回路を有し、制御部31から供給されるデータで表される画像を表示する。操作部34は複数の操作子を備え、操作子の操作に応じた信号を制御部31へ供給する。
【0037】
制御部31は、CPU、ROM及びRAM(いずれも図示略)の他、不揮発性メモリ311を備えている。この不揮発性メモリ311は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)やバックアップ電源付きのSRAM(Static Random Access Memory)である。この不揮発性メモリにはWWWブラウザ等の制御プログラムが記憶されており、移動局30はこのWWWブラウザを実行することによってHTTPに従った通信を行うことができる。これによって移動局30が取得したコンテンツは、RAM上に一時的に記憶されたうえでCPUによって解釈され、WWWページとして表示部33に表示される
【0038】
また、この不揮発性メモリ311には、アドレステーブル311aが記憶されている。このアドレステーブル311aには、コンテンツ保管サーバ40内におけるコンテンツの格納場所を示すURLが記述されている。ただし、このアドレステーブル311aに記述されたURLは、そのURLに格納されているコンテンツの初回取得に要する通信料金の課金処理が終わっていることが前提となる。後で詳述するが、コンテンツの初回取得について通信料金の課金処理が終わっていることは、ゲートウェイサーバ22によって移動局30に通知されるから、移動局30はこの通知を受けてURLをアドレステーブル311aに書き込めばよい。
そして、制御部31は、WWWブラウザを実行することにより、ユーザによって指定されたURLを含むHTTPリクエストを送信するが、このアドレステーブル311aに記述されたURLを含むHTTPリクエストを送信する際には、通信料金の課金処理が終わっていることを示すフラグを含めて送信するようになっている。一方、このようなHTTPリクエストを受信したコンテンツ保管サーバ40は、当該リクエストにフラグが含まれていることから、課金処理が終わっていることを確認することができる。
以上が本実施形態の構成である。
【0039】
B:動作
次に、上記構成からなる実施形態の動作について、コンテンツの初回取得時と再取得時とで分けて説明を行う。
なお、以下の説明では、あるユーザAに割り当てられたのユーザIDが「0001」であり、パスワードが「xyz」であり、このユーザAの移動局30がCPサーバ11から取得するコンテンツのURLが「cp.co.jp/photocontents/aaa.gif」であり、ユーザAに割り当てられたコンテンツ保管サーバ40内のディレクトリ451aのURLが「hokan.co.jp/userfolder/0001」であると想定する。
また、以下の説明においては、移動局30とCPサーバ11の間、及び、移動局30とコンテンツ保管サーバ40との間の通信は全てゲートウェイサーバ22を経由してなされるものとする。
【0040】
(1)コンテンツの初回取得時の動作
図6において、まず、移動局30は、ユーザAの操作に従ってWWWブラウザを実行し、CPサーバ11が用意しているタイトルページ(ホームページの起点となるページ)のURLを含むHTTPリクエストを送信する(ステップS1)。
【0041】
これに応じて、CPサーバ11は、タイトルページを表すHTML形式のデータを不揮発性メモリから読み出し、これをHTTPレスポンスとして移動局30に送信する(ステップS2)。移動局30はこのHTML形式のデータを解釈してタイトルページを表示部33に表示する。このタイトルページ上にはCPサーバ11が保有している多数のコンテンツの名称がリスト形式で列挙されている。
【0042】
ユーザAは、列挙されたコンテンツの名称の中から所望のものを選択し、さらに、自身に割り当てられたユーザID「0001」や、コンテンツの宛先であるコンテンツ保管サーバ40内のユーザAのディレクトリ451aのURL「hokan.co.jp/userfolder/0001」を入力する操作を行う。この操作に応じて、移動局30は、選択されたコンテンツの名称にアンカータグによって埋め込まれているURL「cp.co.jp/photocontents/aaa.gif」と、入力された上記ユーザID及びコンテンツ保管サーバ40のURLとを含むHTTPリクエストを送信する(ステップS3)。
【0043】
CPサーバ11は、上記HTTPリクエストを受信すると、このHTTPリクエストに含まれているURL「cp.co.jp/photocontents/aaa.gif」に該当するコンテンツを不揮発性メモリから読み出す。そして、上記HTTPリクエストではコンテンツの宛先がコンテンツ保管サーバ40に指定されているので、CPサーバ11は、読み出したコンテンツをユーザID「0001」やURL「hokan.co.jp/userfolder/0001」とともにコンテンツ保管サーバ40に送信する(ステップS4)。この送信処理はHTTP、SMTP、FTP等の適当なプロトコルを用いて行われる。
【0044】
コンテンツ保管サーバ40は、CPサーバ11から送信されてくるデータを受信すると、受信したデータの中からユーザID「0001」及びURL「hokan.co.jp/userfolder/0001」を抽出する。そして、コンテンツ保管サーバ40は、不揮発性メモリ451に記憶された内容を参照しながら、抽出したURLに該当するディレクトリ451aが抽出したユーザIDに対応するユーザに割り当てられたものかどうかを確認して、正しいユーザからの要求であるか否かを判断する。ここでは、図2に示されるとおり、ユーザID「0001」に対応するディレクトリ451aのURLは「hokan.co.jp/userfolder/0001」であるので、コンテンツ保管サーバ40は、正しいユーザであると判断する。コンテンツ保管サーバ40は、ユーザID「0001」に対応するディレクトリ451a内に、受信したコンテンツをファイル名「aaa.gif」として記憶する(ステップS5)。
上記の動作によって、コンテンツ保管サーバ40にコンテンツを保管するための処理が完了する。
【0045】
次に、ユーザAは、自身が所望するときに、移動局30を操作してコンテンツ保管サーバ40内のディレクトリ451aにアクセスする。
まず、ユーザAがコンテンツ保管サーバ40が用意しているタイトルページのURLを移動局30に入力すると、この操作に応じて、移動局30は、入力されたURLを含むHTTPリクエストをコンテンツ保管サーバ40に送信する(ステップS6)。
【0046】
コンテンツ保管サーバ40は、上記HTTPリクエストを受信すると、タイトルページを表すHTML形式のデータを不揮発性メモリ451から読み出し、これをHTTPレスポンスとして移動局30に送信する(ステップS7)。
【0047】
移動局30はこのデータを解釈して表示部33にタイトルページを表示する。このタイトルページ上には、ユーザID及びパスワードを入力するためのテキストボックスが設けられている。ユーザAはこのタイトルページを参照しながら、ユーザID「0001」及びパスワード「xyz」を移動局30に入力し、これらを送信するための操作を行う。この操作に応じて、移動局30は上記ユーザID及びパスワードを含むHTTPリクエストをコンテンツ保管サーバ40に送信する(ステップS8)。
【0048】
一方、コンテンツ保管サーバ40は、受信したユーザID及びパスワードと、ユーザ認証テーブル453に記述されたユーザID及びパスワードとを比較してユーザ認証を行う。ここでは、図2に示されるように両者は一致するので、コンテンツ保管サーバ40は、アクセスしてきたユーザは正当であると判断する。そして、コンテンツ保管サーバ40は、ユーザAに割り当てられたディレクトリ451a内のコンテンツのファイル名のリストを示すデータを生成して移動局30に送信する(ステップS9)。
【0049】
ユーザAは、移動局30によって表示されたリストの中から所望のコンテンツのファイル名(ここでは、「aaa.gif」とする)を選択する操作を行う。これに応じて、移動局30は選択されたファイル名に埋め込まれているURL「hokan.co.jp/userfolder/0001/aaa.gif」を含むHTTPリクエストをコンテンツ保管サーバ40に送信する(ステップS10)。
【0050】
コンテンツ保管サーバ40は、上記HTTPリクエストを受信すると、URL「hokan.co.jp/userfolder/0001/aaa.gif」によって特定されるコンテンツを不揮発性メモリ451内のディレクトリ451aから読み出し、そのコンテンツに基づいて電子署名(ここでは、「signA」と表記する)を生成し(ステップS11)、生成した電子署名をコンテンツとともに移動局30を宛先として送信する(ステップS12)。
【0051】
ところで、ゲートウェイサーバ22は、検証・課金プログラム226を常時実行しており、上記のようなコンテンツ及び電子署名を受信すると、ステップS13において図7に示すようなサブルーチンを開始する。
まず、ゲートウェイサーバ22のCPU221は、受信したコンテンツを移動局30が取得するために行う通信について課金処理が済んでいるか否かを確認する(ステップS100)。この課金処理が済んでいるか否かを確認する処理は、ステップS12において、コンテンツ保管サーバ40から課金済みを示すフラグが送られてくるか否かによって確認するというものであるが、これについては後述する再取得時動作において詳細に説明する。ここでは、コンテンツを初めて取得しようとしているのだから課金処理は終了しているはずはなく(即ちコンテンツ保管サーバ40からは課金済みを示すフラグが送られてこない)、CPU221は課金処理が終了していないことを確認して次の処理に進む。
【0052】
次に、CPU221は、受信したコンテンツのURLが検証テーブル227に記述されているか否かを判断する(ステップ101)。
ここでは、コンテンツの初回取得でありゲートウェイサーバ22は初めてコンテンツを中継するのだから、URLは検証テーブル227には記述されていないはずである。この場合には(ステップS101;No)、CPU221は、コンテンツのURL「hokan.co.jp/userfolder/0001/aaa.gif」と電子署名「SignA」とを対応付けて、図4に示すようにして検証テーブル227に記憶する(ステップS102)。
【0053】
次いで、CPU21は、電子署名を公開鍵を用いて複号化してダイジェストを得る一方、既に受信しているコンテンツからダイジェストを生成し、これら2つのダイジェストを比較してコンテンツの改竄がないことを確認する(ステップS103)。
【0054】
次いで、CPU21は、コンテンツのパケット数をカウントし(ステップS104)、このカウント値とともに、パケット数に応じた課金を通常課金体系で行うように課金システム21に通知する(ステップS105)。これに応じて、課金システム21は通常課金体系に従ってパケット数に応じた課金処理を行い、処理が終了すると、終了通知をコンテンツ保管サーバ40に送信する。
ゲートウェイサーバ22のCPU221は、課金システム21から終了通知を受信すると、課金済みを示すフラグをコンテンツに付加して移動局30に送信する(ステップS106)。このステップS106の処理は図6においてステップS14として示されている。
【0055】
移動局30は、コンテンツを受信すると、これをRAM上に展開して解釈し、「aaa.gif」のデータによって示されるGIF(Graphics Interchange Format)画像を表示部33に表示する。さらに、移動局30は、受信したコンテンツにフラグが付加されているので、コンテンツのURL「hokan.co.jp/userfolder/0001/aaa.gif」をアドレステーブル311aに書き込む。
以上が、コンテンツの初回取得時の動作である。
【0056】
(2)コンテンツの再取得時の動作
次に、図8に示すシーケンスを参照しながら、コンテンツの再取得時の動作について説明する。
図8において、ユーザAは自身が所望するときに、移動局30を操作して、コンテンツ保管サーバ40内のディレクトリ451aにアクセスし、コンテンツを要求する。ここでは、ユーザAは、URL「hokan.co.jp/userfolder/0001/aaa.gif」によって特定されるコンテンツをコンテンツ保管サーバ40に要求したものとする。
図8に示されるステップS6〜12は、以下の点を除き、前述した図6におけるステップと同じである。即ち、ステップS10において、移動局30は、アドレステーブル311aに記述されている「hokan.co.jp/userfolder/0001/aaa.gif」を含むHTTPリクエストを送信することになるので、課金済みであることを示すフラグを含めてこのHTTPリクエストを送信する。また、ステップS12において、コンテンツ保管サーバ40はこのフラグをコンテンツ及び電子署名とともにゲートウェイサーバ22に送信する。
【0057】
ゲートウェイサーバ22のCPU221は、コンテンツ保管サーバ40からコンテンツ及び電子署名を受信すると、前述の図6に示すようなサブルーチンを開始する(ステップS13)。
まず、CPU221は、受信したコンテンツを移動局が取得するために行う通信について課金処理が済んでいるか否かを確認する(ステップS100)。ここでは、課金処理が終了していることを示すフラグが存在するので、CPU221は課金処理が終了していることを確認し、次の処理に進む
【0058】
次に、CPU221は、コンテンツのURLが検証テーブル227に記述されているか否かを判断する(ステップ101)。
ここでは、コンテンツの再取得であるからURLが既に記述されているはずであり(ステップS101;Yes)、CPU221は、検証テーブル227に記述されている電子署名と、受信した電子署名とが一致するか否かを判断する(ステップS107)。
【0059】
ここで、コンテンツの内容は初回取得時から変更されていないと想定すると、両者は一致するはずなので(ステップS108;Yes)、次に、CPU21は、コンテンツのパケット数をカウントし(ステップS109)、このカウント値に応じた課金を優遇課金体系で行うように課金システム21に通知する(ステップS110)。ここで、課金システム21が優遇課金体系に従って課金処理を行った場合には、一切の通信料金を課さないようになっているので、ゲートウェイサーバ22は、パケット数のカウント値を課金システム21に通知する必要は実質的には無いが、本実施形態では通信ログ等を保存しておくために通知するものである。
そして、ゲートウェイサーバ22のCPU221は、課金システム21から課金処理が終了した旨の終了通知を受信すると、コンテンツを移動局30に送信する(ステップS111)。
【0060】
なお、ステップS108において、CPU221は、検証テーブル227に記述されている電子署名と、受信した電子署名とが一致しなければ(ステップS108;No)、コンテンツの再取得ではないと判断し、コンテンツを取得できない旨のエラー通知を移動局30に送信し(ステップS112)、コンテンツを破棄する(ステップS113)。
【0061】
以上説明した実施形態によれば、コンテンツの初回取得については通常の課金体系が適用され、コンテンツの再取得に対しては通常よりも優遇された課金体系が適用される。よって、サービス事業者は、ユーザにとってより有利な通信料金でコンテンツ保管サービスを提供することが可能となる。また、コンテンツの再取得という極めて限定的な用途で行う通信に対してのみ、通常よりも優遇された内容の課金処理を行うから、先に説明したような電波の公共性を阻害することがない。
【0062】
また、実施形態では、初回取得時と再取得時のコンテンツが同一であるか否かを検証するために、コンテンツを表すデータそのものを比較するのではなく、コンテンツを表すデータから生成される電子署名を比較している。この電子署名はコンテンツを表すデータよりデータ容量が小さいので、コンテンツを表すデータそのものを用いる場合よりも、ネットワーク上のトラヒック量や同一性検証に要する処理時間を低減することができる。また、電子署名を用いるといっても、同一性を検証するためにはその電子署名をわざわざ復号化する処理も不要であるので、より迅速に同一性を判断することができる。
【0063】
また、実施形態では、ユーザID及びパスワードを用いてユーザの正当性を判断しているので、不正なユーザが正当なユーザになりすましてコンテンツ保管サーバ40内のディレクトリ451aにアクセスするというような事態を防止することができる。さらに、正当なユーザであっても、アクセス可能なディレクトリ451aは自身に割り当てられたものに限定されているので、これによっても、ディレクトリ451aに不正にアクセスするというような事態を防止することができる。
【0064】
C:変形例
本発明は上述した実施形態に限定されず、その技術思想の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、以下のような変更が可能である。
(1)ゲートウェイサーバ22の態様
上述した実施形態では、ゲートウェイサーバ22がコンテンツ検証機能及び課金指示機能を備えていたが、ゲートウェイサーバ22ではなくて他の装置がこれらの機能を備えてもよいし、複数の装置がコンテンツ検証機能と課金指示機能とを分散して備えてもよい。
【0065】
また、実施形態では、ゲートウェイサーバ22は、コンテンツの再取得時には課金システム21に対して優遇課金体系で課金するように指示していた。しかし、再取得時の通信料金を無料にするのであれば、ゲートウェイサーバ22から課金システムへの通知が無くてもよいので、このような課金の指示自体を一切行わないようにしてもよい。請求の範囲の「通常の課金体系の内容よりもユーザにとって優遇された内容の課金体系で課金処理を行うように前記課金手段に指示する課金指示手段」という用語の意味には、実施形態のように優遇課金体系で課金をすることを指示するという態様を含むことは勿論、課金に関する通知を全く行わないことによって通信料金を無料にすることを間接的に指示するという態様をも含むものとする。
【0066】
また、再取得時の優遇課金体系は、通信料金を無料にするようなものに限らず、ユーザにとって通常より優遇されたものであればどのようなものであってもよい。例えば、コンテンツの再取得時には、再取得するコンテンツのデータ量に関わらず極めて安い定額料金にするとか、コンテンツのデータ量に応じて定まる通常の通信料金に更に一定の料率(0より大きく1未満の数)を乗じて定まる金額を課金してもよい。
【0067】
また、実施形態では、ゲートウェイサーバ22は、検証テーブル227に記述されている電子署名と、受信した電子署名とが一致しなければ、図7のステップS112及びS113において、コンテンツの再取得ではないと判断し、コンテンツを取得でない旨のエラー通知を移動局30に送信し、コンテンツを破棄するようになっている。しかし、これに限らず、もし検証テーブル227に記述されている電子署名と受信した電子署名とが一致しなければ、ゲートウェイサーバ22は、受信したコンテンツを新たなコンテンツとして取り扱うようにしてもよい。
即ち、ゲートウェイサーバ22は、ステップS5と同様に、コンテンツのパケット数のカウント値とともに、パケット数に応じた課金を通常課金体系で行うように課金システム21に通知する一方、検証テーブル227に記述されている電子署名を受信した電子署名で上書きして、以降は、上書き後の電子署名を同一性検証に利用する。
【0068】
(2)正当なユーザの範囲
実施形態では、1人のユーザに1つのディレクトリ451を割り当てていたが、これに限らず、例えば複数ユーザからなるグループに対して1つのディレクトリ451を割り当ててもよい。このようにすれば、グループを構成するユーザは同一のコンテンツを共有できることになる。
また、実施形態ではユーザID及びパスワードによってユーザの正当性を確認していたが、ユーザ認証の手法はこれに限らず、様々な周知手段を採用することができる。また、このようなユーザ認証に加えて、或いは、このようなユーザ認証に代えて、移動局30の識別情報を用いた機体認証を利用してもよい。
【0069】
(3)コンテンツの取得形態
コンテンツ保管サーバ40に保管するコンテンツは移動局30がCPサーバ11から取得したものに限らず、移動局30が任意の手段を用いて取得したものであればよい。
例えば、移動局30に有線或いは近距離無線で接続されたパーソナルコンピュータ等の外部装置から取得したものであってもよい。この場合の好適なコンテンツとしては、例えばユーザのスケジュールデータや電子メール等が考えられる。また、移動局30が自身に実装されている機能を用いて生成したコンテンツであってもよい。具体例としては、カメラ付き移動局30が撮影した画像などが考えられる。
これらの場合には、移動局30は、コンテンツを移動パケット通信網20を介してコンテンツ保管サーバ40にアップロードして保管する。移動局30がコンテンツをアップロードしてコンテンツ保管サーバ40に保管したような場合、コンテンツの初回取得とは、コンテンツ保管サーバ40にアップロードして保管していたコンテンツを移動局30が最初に取得するときの処理に該当する。
【0070】
(4)移動局30の態様
移動局30は、実施形態で例示したものに限らず、無線パケット通信を行う通信装置を内蔵したPDA(Personal Digital Assisstants)であってもよい。また、移動局30が不揮発性メモリ311に記憶しているアドレステーブル311aには、コンテンツ保管サーバ40内のコンテンツのURLを記憶していたが、これに限らない。要は、コンテンツの取得に対して課金済みであることを移動局30が把握できればよいのだから、各々のコンテンツを識別可能な情報をアドレステーブル311aに登録しておけばよい。
【0071】
なお、本願発明のコンテンツ保管サービスにおいては、移動局30の不揮発性メモリ311にコンテンツが記憶されることは基本的にはないと考える。なぜなら、コンテンツはあくまでRAM上に一時的に記憶され、WWWページとして表示されるだけであって、コンテンツの永続的な保管はコンテンツ保管サーバ40に任されているからである。もちろん、ユーザAが所定の操作を行うことによりコンテンツを強制的に不揮発性メモリ311に記憶させることは可能であるが、このような場合にはユーザAがコンテンツ保管サービスを受ける意味はない。
【0072】
(5)コンテンツの同一性検証
実施形態では、初回取得時と再取得時のコンテンツが同一であるか否かを検証するために電子署名を利用した。しかし、これに限らず、各々のコンテンツに固有の情報であればコンテンツの異同が判断可能である。
【0073】
(6)記録媒体
なお、本発明のゲートウェイサーバ22、コンテンツ保管サーバ40、或いは移動局30において実行されるプログラム(処理)は、当該プログラムが記録された磁気テープ、磁気ディスク、フロッピーディスク(登録商標)、光記録媒体、光磁気記録媒体、DVD(Digital Versatile Disk)、RAM(Random Access Memory)等の様々な記録媒体から読み取られることによって実行することができる。
【0074】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、移動局がコンテンツ保管装置に保管されているコンテンツを移動通信網を介して取得する場合に、その取得対象となるコンテンツがコンテンツ保管装置に初めて保管されたときからその内容が変更されていないことを確認し、変更されていないことが確認された場合には、移動局がコンテンツ保管装置からコンテンツを取得するために行った通信については、ユーザにとって通常よりも優遇された内容で課金処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】同システムにおけるコンテンツ保管サーバの構成を示すブロック図である。
【図3】同システムにおけるコンテンツの取得形態を説明する図である。
【図4】同システムにおけるゲートウェイサーバの構成を示すブロック図である。
【図5】同システムにおける移動局の構成を示すブロック図である。
【図6】コンテンツの初回取得時のシステム全体の動作例を示すシーケンス図である。
【図7】同システムにおけるゲートウェイサーバのCPUの動作を示すフローチャートである。
【図8】コンテンツの再取得時のシステム全体の動作例を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
10・・・インターネット、20・・・移動パケット通信網(移動通信網)、
21・・・課金システム(課金装置)、
22・・・ゲートウェイサーバ(検証装置、課金指示装置、付加手段、中継装置)、
225・・・不揮発性メモリ(記憶手段)
30・・・移動局、311・・・不揮発性メモリ(記憶手段)、
32・・・通信部(送信手段)、
40・・・コンテンツ保管サーバ(コンテンツ保管装置)、
41・・・CPU(認証手段)、
451a,451b,451c・・・ディレクトリ(保管領域)
453・・・ユーザ認証テーブル(認証手段)。
Claims (15)
- 移動通信網を介して通信を行う移動局と、
前記移動局が行う通信についての通信料金を前記移動局のユーザに課金するための処理を行う課金装置と、
前記移動局のユーザが有するコンテンツを保管するコンテンツ保管装置と、
前記移動局が前記コンテンツ保管装置に保管されているコンテンツを前記移動通信網を介して取得する場合に、その取得対象となるコンテンツが前記コンテンツ保管装置に初めて保管されたときからその内容が変更されていないことを確認する検証装置と、
前記検証装置によって変更されていないことが確認された場合には、前記移動局が前記コンテンツ保管装置からその変更されていないコンテンツを取得するために行った通信については、ユーザにとって通常よりも優遇された内容で課金処理を行うように前記課金装置に指示する課金指示装置と
を備えた通信システム。 - 前記検証装置は、
前記コンテンツ保管装置に初めて保管されるコンテンツに固有の情報を記憶する記憶手段を備えており、
前記移動局の取得対象となるコンテンツに固有の情報と、前記記憶手段によって記憶されているコンテンツに固有の情報とを比較することにより、前記取得対象となるコンテンツの内容が変更されていないことを確認する
請求項1記載の通信システム。 - 前記コンテンツ保管装置は、保管しているコンテンツを前記移動局が取得しようとする度に当該コンテンツに固有の情報を生成し、生成したコンテンツに固有の情報を前記コンテンツととともに前記検証装置に送信し、
前記検証装置において、
前記記憶手段は、前記コンテンツ保管装置から初めて送信されてくるコンテンツに固有の情報を記憶し、
前記移動局の取得対象となるコンテンツに固有の情報と、前記記憶手段によって記憶されているコンテンツに固有の情報とを比較することにより、前記コンテンツの内容が変更されていないことを確認する
請求項2記載の通信システム。 - 前記コンテンツに固有の情報は、当該コンテンツを表すデータに基づいて生成される電子署名である
請求項3記載の通信システム。 - 前記課金指示装置は、前記コンテンツ保管装置に初めて保管されたコンテンツを最初に前記移動局が前記移動通信網を介して取得するために行った通信については、通常の内容で課金を行うように前記課金装置に指示する
請求項1記載の通信システム。 - 前記課金指示装置による指示に基づく前記課金装置の課金処理が終了した場合には、前記取得対象となるコンテンツに課金処理が終了した旨の課金済み情報を付加する付加手段を備え、
前記移動局は、
前記コンテンツとともに前記課金済み情報を取得すると、当該課金済み情報を当該コンテンツの識別情報と対応付けて記憶する記憶手段と、
前記コンテンツ保管装置から取得しようとするコンテンツの識別情報と、前記記憶手段に記憶しているコンテンツの識別情報が一致した場合には、当該識別情報と対応付けて記憶している課金済み情報を含むコンテンツ取得要求を前記コンテンツ保管装置に送信する送信手段とを備え、
前記コンテンツ保管装置は、前記課金済み情報を含むコンテンツ取得要求を受信すると、当該コンテンツ取得要求が、コンテンツを再度取得することを要求するものであることを確認する
請求項1記載の通信システム。 - 前記コンテンツ保管装置は、自身が保管しているコンテンツを取得しようとする前記移動局のユーザを認証する認証手段を備える
請求項1記載の通信システム。 - 前記コンテンツ保管装置は、
複数の前記移動局のユーザにそれぞれ割り当てられた複数の保管領域を備えており、
各ユーザが有するコンテンツを当該ユーザに割り当てられた保管領域にのみ保管する
請求項1記載の通信システム。 - 前記検証装置と前記課金指示装置は、前記移動通信網と前記コンテンツ保管装置との間のデータ通信を中継する中継装置に設けられている
請求項1記載の通信システム - 前記検証装置は、前記コンテンツの内容が変更されたと判断した場合には、前記移動局に対して当該コンテンツの取得ができない旨のエラー通知を送信する
請求項1記載の通信システム。 - 前記検証装置は、前記コンテンツの内容が変更されたと判断した場合には、当該変更されているコンテンツを前記コンテンツ保管装置が初めて保管したコンテンツとして取り扱う
請求項1記載の通信システム。 - コンテンツ保管装置が、移動局のユーザが有するコンテンツを保管するステップと、
前記移動局が、前記コンテンツ保管装置によって保管されているコンテンツを初めて取得するステップと、
課金指示装置が、前記コンテンツ保管装置から前記コンテンツを初めて取得するために前記移動局が行った通信については、通常の内容で課金処理を行うように課金装置に指示するステップと、
検証装置が、前記コンテンツ保管装置によって保管されているコンテンツを前記移動局が再び取得しようとする場合に、その取得対象となるコンテンツが前記コンテンツ保管装置に初めて保管されたときからその内容が変更されていないことを確認するステップと、
前記課金指示装置が、前記コンテンツの内容が変更されていないことが確認された場合には、前記コンテンツ保管装置からその変更されていないコンテンツを取得するために前記移動局が行った通信については、ユーザにとって通常よりも優遇された内容で課金処理を行うように前記課金装置に指示するステップと
を備えた通信方法。 - 移動通信網を介して通信を行う移動局が、コンテンツ保管装置に保管された、前記移動局のユーザが有するコンテンツを前記移動通信網を介して取得する場合に、その取得対象となるコンテンツが前記コンテンツ保管装置に初めて保管されたときからその内容が変更されていないことを確認する検証手段と、
前記検証手段によって変更されていないことが確認された場合には、前記コンテンツ保管装置からその変更されていないコンテンツを取得するために前記移動局が行った通信については、ユーザにとって通常よりも優遇された内容で課金処理を行うように課金装置に指示する課金指示手段と
を備えるサーバ装置。 - コンピュータに、
移動通信網を介して通信を行う移動局が、コンテンツ保管装置に保管された前記移動局のユーザが有するコンテンツを前記移動通信網を介して取得する場合に、その取得対象となるコンテンツが前記コンテンツ保管装置に初めて保管されたときからその内容が変更されていないことを確認する検証機能と、
前記検証手段によって変更されていないことが確認された場合には、前記コンテンツ保管装置からその変更されていないコンテンツを取得するために前記移動局が行った通信については、ユーザにとって通常よりも優遇された内容で課金処理を行うように課金装置に指示する課金指示機能と
を実現するためのプログラム。 - 請求項14記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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