JP2004103282A - 固体電解質型燃料電池発電システム - Google Patents

固体電解質型燃料電池発電システム Download PDF

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大谷 雄一
Masaharu Watabe
渡部 正治
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宮本 均
Hiroshi Kishizawa
岸沢 浩
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Abstract

【課題】システム効率を向上する。
【解決手段】SOFC10の発電動作によって排出される排燃料の一部を、再循環燃料としてSOFC10に再循環させる再循環ファン17と、再循環ファン17を通過する前の再循環燃料を降温するとともに再循環ファン17を通過した後の再循環燃料を昇温するように熱交換を行う再生熱交換器15とを備える。
再生熱交換器15を、高温領域の熱交換を行う高温再生熱交換器15Aと、低温領域の熱交換を行う低温再生熱交換器15Bとから構成する。再循環ファン17を通過する前の再循環燃料を降温するとともに余分な水分除去を行う凝縮器16を備える。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体電解質型燃料電池を用いた発電システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
固体電解質型燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cells)は、例えば脱硫装置で脱硫された天然ガスを燃料とし、空気を酸化剤として、1000゜C程度の高温下での反応により発電を行うものである。
このようなSOFCを用いたコジェネレーションシステムの具体的な構成が開示されている例は少ないが、一般的な特徴としては、図9に示すように、SOFCからの排ガス(SOFCから排出される排燃料と排空気とを混合して燃焼させる燃焼器から排出される排ガス)を用いてこのSOFCに供給される空気を予熱している点や、SOFCからの排ガスを用いて温水あるいは蒸気を製造している点などが挙げられる(例えば、特許文献1,特許文献2)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−162135号公報
【特許文献2】
特開平11−233129号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、SOFCからの排ガスを排熱回収ボイラに一度通すだけでは十分な熱回収を行うことができず、そのシステム効率は満足できるものではなかった。さらに、このようなコジェネレーションシステムに用いられる各種機器の信頼性を十分に確保できるものでもなかった。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、
▲1▼システム効率の向上
▲2▼各種機器の信頼性の向上
を図ることができる固体電解質型燃料電池発電システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、まず、固体電解質型燃料電池を用いた発電システムにおいて、前記固体電解質型燃料電池の発電動作によって排出される排燃料の一部を、再循環燃料として前記固体電解質型燃料電池に再循環させる再循環ファンと、前記再循環ファンを通過する前の前記再循環燃料を降温するとともに前記再循環ファンを通過した後の前記再循環燃料を昇温するように熱交換を行う再生熱交換器とを備えていることを必須としている。
このような本発明によれば、固体電解質型燃料電池から排出された排燃料の一部を再循環燃料として、再循環ファンにより固体電解質型燃料電池に再循環させることから、この再循環燃料に含まれる未燃成分を有効利用できるとともに、固体電解質型燃料電池に供給される燃料及び空気における燃料の流量を嵩上げして流量バランスをとることができるので、システム効率の向上を図ることが可能となる。
また、このような固体電解質型燃料電池から排出される排燃料は1000゜C程度と、通常のファンの作動温度範囲よりもかなり高い温度となっているため、再循環燃料を、そのまま再循環ファンに導入することができない。これに対して、本発明では、再生熱交換器を用いて、再循環ファンを通過する前の再循環燃料を、通常のファンの作動温度範囲まで降温させることにより、上記の熱の問題を解決することができている。
【0007】
ここで、上記の再生熱交換器としては、寸法低減のためにプレートフィンを有する熱交換器を用いることが多いが、このようなプレートフィンは薄肉であるため、固体電解質型燃料電池から排出される高温(1000゜C程度)の排燃料の一部をそのまま再生熱交換器に通過させるようにしていると、SUS等の汎用メタル材料からなるフィンでは減肉が激しく、この再生熱交換器の熱劣化が生じやすくなるおそれがある。
そこで、本発明における固体電解質型燃料電池発電システムは、以下に示すような構成を採用することとする。
【0008】
・前記再生熱交換器は、高温領域の熱交換を行う高温再生熱交換器と、低温領域の熱交換を行う低温再生熱交換器とから構成されている。
このような構成とすると、高温領域の熱交換を行う高温再生熱交換器には、高温にも耐え得る高温材料を用いることによって熱劣化のおそれをなくしつつも、低温領域の熱交換を行う低温再生熱交換器には、汎用メタル材料を用いることによって、高価な高温材料を必要な温度範囲のみに適用して、コスト負担を増大させることがない。
【0009】
・前記再生熱交換器で降温する前の前記再循環燃料を予め降温するように熱交換を行う蒸発器あるいは温水加熱器を備えている。
このような構成とすると、蒸発器あるいは温水加熱器によって、再生熱交換器で降温する前の再循環燃料を予め降温することができるから、汎用メタル材料からなる再生熱交換器を用いても熱劣化のおそれをなくすことができる。
【0010】
・前記再生熱交換器で昇温する前の前記再循環燃料の一部を、前記再生熱交換器で降温する前の前記再循環燃料に混合するバイパスラインを備えている。
このような構成とすると、再生熱交換器で昇温する前の再循環燃料の一部によって、再生熱交換器で降温する前の再循環燃料を予め降温することができるから、汎用メタル材料からなる再生熱交換器を用いても熱劣化のおそれをなくすことができる。
このとき、固体電解質型燃料電池に供給される燃料の温度を十分に昇温することができないような場合、本発明の固体電解質型燃料電池発電システムは、前記再生熱交換器で昇温した後の前記再循環燃料をさらに昇温するとともに前記固体電解質型燃料電池から排出される排燃料を降温するように熱交換を行う熱交換器を備えているようにすればよい。
【0011】
なお、固体電解質型燃料電池から排出される排燃料には、多くの水分が含まれていることから、本発明の固体電解質型燃料電池発電システムは、前記再循環ファンを通過する前の前記再循環燃料を降温するとともに余分な水分除去を行う凝縮器を備えていることが好ましい。
【0012】
また、本発明は、固体電解質型燃料電池を用いた発電システムにおいて、前記固体電解質型燃料電池の発電動作によって排出される排燃料の一部を、再循環燃料として前記固体電解質型燃料電池に再循環させるセラミックからなる高温再循環ファンを備えていることを特徴とするものである。
このような本発明によれば、固体電解質型燃料電池から排出された排燃料の一部を再循環燃料として、再循環ファンにより固体電解質型燃料電池に再循環させることから、この再循環燃料の一部に含まれる未燃成分を有効利用できるとともに、固体電解質型燃料電池に供給される燃料及び空気における燃料の流量を嵩上げして流量バランスをとることができるので、システム効率の向上を図ることが可能となる。
また、このような固体電解質型燃料電池から排出される排燃料は1000゜C程度と、通常のファンの作動温度範囲よりもかなり高い温度となっているため、再循環燃料を、そのまま再循環ファンに通過させることができない。これに対して、本発明では、高温にも耐え得るセラミックからなる高温再循環ファンを用いたことにより、上記の熱の問題を解決することができている。
なお、再循環ファンを通過する前の再循環燃料の温度が高すぎる場合、本発明の固体電解質型燃料電池発電システムは、前記高温再循環ファンを通過する前の前記再循環燃料を降温するとともに余分な水分除去を行う凝縮器を備えていることが好ましい。
【0013】
また、本発明は、固体電解質型燃料電池を用いた発電システムにおいて、前記固体電解質型燃料電池の発電動作によって排出される排燃料と排空気とを混合して燃焼させる燃焼器と、前記燃焼器から排出される排ガスを降温するように熱交換を行う蒸発器あるいは温水加熱器と、前記蒸発器あるいは温水加熱器で降温した後の前記排ガスの一部を前記燃焼器に投入する投入ラインを備えていることを特徴とするものである。
このような本発明によれば、蒸発器あるいは温水加熱器で降温された後の排ガスを燃焼器に投入することにより、この燃焼器から排出される排ガスの温度を低くすることができるので、燃焼器のすぐ下流側に設置される空気予熱器等の信頼性を向上することができる。
【0014】
また、本発明は、固体電解質型燃料電池を用いた発電システムにおいて、前記固体電解質型燃料電池の発電動作によって排出される排燃料と排空気とを混合して燃焼させる燃焼器と、前記燃焼器から排出される排ガスを降温するとともに前記固体電解質型燃料電池に供給する空気を昇温するように熱交換を行う空気予熱器と、前記空気予熱器で昇温する前の前記空気の一部を前記燃焼器に投入する投入ラインを備えていることを特徴とするものである。
このような本発明によれば、空気予熱器で昇温する前の常温の空気を燃焼器に投入することにより、この燃焼器から排出される排ガスの温度を低くすることができるので、燃焼器のすぐ下流側に設置される空気予熱器の信頼性を向上することができる。
【0015】
また、本発明は、固体電解質型燃料電池を用いた発電システムにおいて、前記固体電解質型燃料電池の発電動作によって排出される排燃料と排空気とを混合して燃焼させる燃焼器と、前記燃焼器から排出される排ガスを降温するとともに前記固体電解質型燃料電池に供給する空気を昇温するように熱交換を行う空気予熱器と、前記空気予熱器で降温する前の前記排ガスを予め降温するように熱交換を行う蒸発器あるいは温水加熱器とを備えていることを特徴とするものである。
このような本発明によれば、燃焼器から排出される排ガスを蒸発器あるいは温水加熱器で降温してから空気予熱器に投入することにより、燃焼器のすぐ下流側に設置される空気予熱器の信頼性を向上することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムを添付した図面を参照しながら説明する。
【0017】
〔第1実施形態〕
第1実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムの構成を図1に示す。SOFC(固体電解質型燃料電池発電システム)10の下流側には、燃焼器11、空気予熱器12、蒸発器あるいは温水加熱器13が順次接続されており、SOFC10では、供給される燃料及び空気によって、1000゜C程度の高温下で反応が進んで発電が行われ、1000゜C程度の排燃料及び排空気が排出される。
【0018】
SOFC10の発電動作によって排出される1000゜C程度の排燃料及び排空気は、燃焼器11に送られて、ここで混合されて燃焼させられることになる。燃焼器11からは1200゜C程度の排ガスが排出され、この排ガスは、空気予熱器12、蒸発器あるいは温水加熱器13でそれぞれ熱交換することによって降温される。
【0019】
空気予熱器12には、押込送風機14が接続されており、この押込送風機14によって外部から送り込まれる常温の空気が、空気予熱器12において燃焼器11から排出される高温の排ガスと熱交換することにより昇温されて予熱された後、SOFC10に供給される。
蒸発器あるいは空気予熱器13には、水あるいは温水が供給されており、この水あるいは温水が、空気予熱器12から排出される高温の排ガスと熱交換することにより昇温され、水蒸気あるいは温水が製造される。
【0020】
そして、この固体電解質型燃料電池発電システムには、SOFC10から排出される1000゜C程度の排燃料の一部を、再循環燃料としてSOFC10に再循環して供給するための再循環ラインが設けられている。
再循環ラインは、排燃料の一部を再循環燃料として吸い上げてSOFC10に供給するための再循環ファン17と、この再循環ラインを通過する再循環燃料の降温及び昇温を行う再生熱交換器15と、この再循環ラインを通過する再循環燃料の降温及び余分な水分除去を行う凝縮器16と、新たな燃料が投入される燃料投入口とを有している。
【0021】
また、再生熱交換器15は、高温条件にも優れた耐久性を示す例えば高ニッケル高クロム合金鋼などの高温材料からなる高温再生熱交換器15Aと、例えばSUSなどの汎用メタル材料からなる低温再生熱交換器15Bとから構成されている。
再循環ファン17によって吸い上げられる1000゜C程度の排燃料の一部(再循環燃料)は、まず、高温再生熱交換器15Aによって例えば600゜C程度にまで降温され、さらに、低温再生熱交換器15Bによって100゜C程度にまで降温された後、凝縮器16によって40゜C程度まで降温されるとともに余分な水分が除去される。
【0022】
凝縮器16を通過した再循環燃料には、燃料投入口から新たな燃料が供給されて混合され、この再循環燃料と新たに投入された燃料との混合燃料が、再循環ファン17を通過してから、低温再生熱交換器15Bによって昇温され、さらに、高温再生熱交換器15Aによって昇温された後、SOFC10に供給される。
【0023】
つまり、高温再生熱交換器15Aは、SOFC10から排出される再循環燃料(排燃料の一部)を低温再生熱交換器15Bによって降温する前に予め降温するとともに、SOFC10に供給される再循環燃料及び新たに投入された燃料の混合燃料を低温再生熱交換器15Bによって昇温した後にさらに昇温するように熱交換を行っているのである。
また、低温再生熱交換器15Bは、SOFC10から排出される再循環燃料(排燃料の一部)を高温再生熱交換器15Aによって降温した後にさらに降温するとともに、SOFC10に供給される再循環燃料及び新たに投入された燃料の混合燃料を高温再生熱交換器15Bによって昇温する前に予め昇温するように熱交換を行っているのである。
【0024】
このような本第1実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムによれば、SOFC10から排出される排燃料の一部(再循環燃料)を、新たに供給される燃料と混合してSOFC10に供給していることから、この再循環燃料に含まれる未燃成分の有効利用を図ることができ、かつ、SOFC10に供給される燃料及び空気のうちの燃料の流量を嵩上げできて、それらの流量バランスをとることができるので、システム効率の向上を図ることが可能となる。
【0025】
また、再循環ファン17によって吸い上げられる1000゜C程度の再循環燃料は、再循環ファン17を通過する前に、再生熱交換器15によって100゜C程度まで降温されることから、再生熱交換器15で降温された後の再循環燃料の温度が通常のファン作動温度範囲となり、上記のように、高温(1000゜C程度)の排燃料の一部を吸い上げるために再循環ファン17を用いたとしても何ら不具合が生じることがない。
【0026】
さらに、薄肉のプレートフィンを有する再生熱交換器15(高温再生熱交換器15A及び低温再生熱交換器15B)を用いたとしても、高温領域の熱交換を行う高温再生熱交換器15Aには、高温状態にも耐え得る高温材料を用いることで、その熱劣化のおそれを生じさせることがなく、かつ、低温領域の熱交換を行う低温再生熱交換器15Bには、汎用メタル材料を用いることで、高価な高温材料を必要な温度範囲(高温領域)のみに適用してコスト面での不具合が生じることがないという効果を得ることができる。
【0027】
そして、再循環ファン17によって吸い上げられる再循環燃料には、水分が多く含まれているが、この再循環燃料に含まれる余分な水分が、凝縮器16によって除去されるので、SOFC10の発電性能の向上を図ることができ、システム効率の向上につながる。
【0028】
〔第2実施形態〕(上述した実施形態と同様の部分には同一の符号を用いてその説明を省略する)
第2実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムの構成を図2に示す。本第2実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムは、第1実施形態と同様の構成をなしているものであって(再生熱交換器15は、高温再生熱交換器15Aと低温再生熱交換器15Bとに分かれていない)、再循環ファン17によって吸い上げられる1000゜C程度の排燃料の一部(再循環燃料)を、再生熱交換器15で降温する前に、予め降温するように熱交換を行う第2の蒸発器あるいは温水加熱器18を備えているものである。
【0029】
また、第2の蒸発器あるいは温水加熱器18は、空気予熱器12のすぐ下流側に設けられた蒸発器あるいは温水加熱器13と接続されている。
第2の蒸発器あるいは温水加熱器18には、蒸発器あるいは温水加熱器13で製造された水蒸気あるいは温水が供給されており、この水蒸気あるいは温水が、SOFC10から排出される高温の排燃料の一部(再循環燃料)と熱交換することにより、さらに昇温され、水蒸気あるいは温水が製造される。なお、第2の蒸発器あるいは温水加熱器18は、節炭器として用いることもできる。
【0030】
このような本第2実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムによれば、上述した第1実施形態と同様の構成を採用した部分については同様の効果を得ることができるのに加えて、汎用メタル材料から構成された薄肉のプレートフィンを有する再生熱交換器15を用いたとしても、再循環燃料を、この再生熱交換器15で降温する前に、第2の蒸発器あるいは温水加熱器18で予め降温するようにしていることから、熱劣化のおそれを生じさせることがないという効果を得ることができる。
ここで、このような第2の蒸発器あるいは温水加熱器18は、管内熱伝達率支配となるために、メタル温度を低い温度で保つことができ、熱劣化のおそれがないので、安価な汎用材料を用いることができて、コスト面での負担が増大することがない。
【0031】
〔第3実施形態〕(上述した実施形態と同様の部分には同一の符号を用いてその説明を省略する)
第3実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムの構成を図3に示す。本第3実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムは、第1実施形態と同様の構成をなしているものであって(再生熱交換器15は、高温再生熱交換器15Aと低温再生熱交換器15Bとに分かれていない)、再循環ファン17を通過した再循環燃料及び新たに供給された燃料の混合燃料の一部を、再生熱交換器15で昇温する前に、SOFC10から排出されて再生熱交換器15で降温する前の1000゜C程度の高温の再循環燃料に混合するようなバイパスラインを備えているものである。
【0032】
このような本第3実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムによれば、上述した第1実施形態と同様の構成を採用した部分については同様の効果を得ることができるのに加えて、汎用メタル材料から構成された薄肉のプレートフィンを有する再生熱交換器15を用いたとしても、再循環燃料を、この再生熱交換器15で降温する前に、再循環ファン17を通過して再生熱交換器15で昇温する前の低温の再循環燃料及び新たに供給された燃料の混合燃料の一部を混合して予め降温するようにしていることから、熱劣化のおそれを生じさせることがないという効果を得ることができる。
【0033】
〔第4実施形態〕(上述した実施形態と同様の部分には同一の符号を用いてその説明を省略する)
第4実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムの構成を図4に示す。本第4実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムは、第3実施形態と同様の構成をなしているものであって、再循環ファン17を通過した再循環燃料及び新たに供給された燃料の混合燃料の一部を、再生熱交換器15で昇温した後に、さらに昇温するとともにSOFC10から排出される排燃料を降温するように熱交換を行う熱交換器19を備えているものである。
また、押込送風機14によって外部から送り込まれ、空気予熱器12で昇温されて予熱された後の空気を、さらに昇温するとともにSOFC10から排出される排空気を降温するように熱交換を行う第2の空気予熱器20を備えている。
【0034】
このような本第4実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムによれば、例えば、上述した第3実施形態のようなバイパスラインを用いたために、SOFC10に供給される再循環燃料及び新たに供給される燃料の混合燃料を十分に昇温することができないおそれがある場合でも、この混合燃料を、SOFC10から排出される高温の排燃料と熱交換して十分に昇温することができるので、SOFC10の発電性能の向上を図ることができ、システム効率の向上につながる。
なお、熱交換器19及び第2の空気予熱器20は、SOFC10から排出される1000゜C程度の高温である排燃料と排空気とが直接投入されることになるため、薄肉のプレートフィンを有する熱交換器ではなく、二重管熱交換器などのメタル肉厚を厚くとることができる耐久性の高い熱交換器とされている。
【0035】
〔第5実施形態〕(上述した実施形態と同様の部分には同一の符号を用いてその説明を省略する)
第5実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムの構成を図5に示す。本第5実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムは、SOFC10から排出される1000゜C程度の排燃料の一部を、再循環燃料としてSOFC10に再循環して供給するための再循環ラインが設けられたものである。
再循環ラインは、排燃料の一部を再循環燃料として吸い上げてSOFC10に供給するためのセラミックからなる高温再循環ファン21と、この再循環ラインと並列に接続されて再循環ラインを通過する再循環燃料の一部に対して降温及び余分な水分除去を行う凝縮器22と、新たな燃料が投入される燃料投入口とを有している。
【0036】
高温再循環ファン21によって吸い上げられる1000゜C程度の排燃料の一部(再循環燃料)は、この再循環燃料の一部が凝縮器22に通過させられて降温されるとともに余分な水分が除去されることにより、温度調整が行われる。
その一部が凝縮器22を通過して温度調整された再循環燃料には、燃料投入口から新たな燃料が供給されて混合され、この再循環燃料と新たに投入された燃料との混合燃料が、高温のまま、高温再循環ファン21を通過してから、SOFC10に供給される。
【0037】
このような本5実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムによれば、SOFC10から排出される排燃料の一部(再循環燃料)を、新たに供給される燃料と混合してSOFC10に供給していることから、この再循環燃料に含まれる未燃成分の有効利用を図ることができ、かつ、SOFC10に供給される燃料及び空気のうちの燃料の流量を嵩上げできて、それらの流量バランスをとることができるので、システム効率の向上を図ることが可能となる。
【0038】
また、高温再循環ファン21によって吸い上げられる1000゜C程度の再循環燃料は、多少温度調整されるものの依然として高温のまま、高温再循環ファン21を通過することになるのであるが、この高温再循環ファン21は、セラミックから構成されて高温でも作動可能であるので、再生熱交換器のような機器が不要となり、ひいては、システム効率を向上させることが可能となる。
【0039】
〔第6実施形態〕(上述した実施形態と同様の部分には同一の符号を用いてその説明を省略する)
第6実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムの構成を図6に示す。本第6実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムは、第1実施形態と同様の構成をなしているものであって(再生熱交換器15は、高温再生熱交換器15Aと低温再生熱交換器15Bとに分かれていない)、燃焼器11から排出された1200゜C程度の排ガスが、空気予熱器12、蒸発器あるいは温水加熱器13でそれぞれ熱交換することによって、例えば110゜C程度まで降温された後、この降温された排ガスを、第2の再循環ファン23を用いて燃焼器11に投入するための投入ラインを備えているものである。
【0040】
このような本第6実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムによれば、燃焼器11から排出された高温の排ガスを、空気予熱器12、蒸発器あるいは温水加熱器13で降温した後、第2の再循環ファン23を用いて、燃焼器11に投入するようにしていることから、この燃焼器11から排出される排ガスの温度を低くすることができ、燃焼器11のすぐ下流側に設置される空気予熱器12の熱劣化を抑制して信頼性を向上することができる。
【0041】
〔第7実施形態〕(上述した実施形態と同様の部分には同一の符号を用いてその説明を省略する)
第7実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムの構成を図7に示す。本第7実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムは、第1実施形態と同様の構成をなしているものであって(再生熱交換器15は、高温再生熱交換器15Aと低温再生熱交換器15Bとに分かれていない)、空気予熱器12に接続された押込送風機14によって外部から送り込まれる常温の空気の一部を、空気予熱器12で昇温して予熱する前に、燃焼器冷却系空気として燃焼器11に投入するための投入ラインを備えているものである。
【0042】
このような本第7実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムによれば、押込送風機14によって外部から送り込まれる常温の空気の一部を、空気予熱器12で昇温して予熱する前に、押込送風機14を用いて、燃焼器11に投入するようにしていることから、この燃焼器11から排出される排ガスの温度を低くすることができ、燃焼器11のすぐ下流側に設置される空気予熱器12の熱劣化を抑制して信頼性を向上することができる。
【0043】
〔第8実施形態〕(上述した実施形態と同様の部分には同一の符号を用いてその説明を省略する)
第8実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムの構成を図8に示す。本第8実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムは、第1実施形態と同様の構成をなしているものであって(再生熱交換器15は、高温再生熱交換器15Aと低温再生熱交換器15Bとに分かれていない)、燃焼器11から排出される1200゜C程度の排ガスを、空気予熱器12で降温する前に、予め降温するように熱交換を行う第3の蒸発器あるいは温水加熱器24を備えているものである。
【0044】
また、第3の蒸発器あるいは温水加熱器24は、空気予熱器12の下流側に設けられた蒸発器あるいは温水加熱器13と接続されている。
第3の蒸発器あるいは温水加熱器24には、蒸発器あるいは温水加熱器13によって製造された水蒸気あるいは温水が供給されており、この水蒸気あるいは温水が、燃焼器11から排出される高温の排ガスと熱交換することにより、さらに昇温され、水蒸気あるいは温水が製造される。なお、第3の蒸発器あるいは温水加熱器24は、節炭器として用いることもできる。
【0045】
このような本第8実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムによれば、燃焼器11から排出された高温の排ガスを、空気予熱器12で降温する前に、第3の蒸発器あるいは温水加熱器24で予め降温するようにしていることから、空気予熱器12に投入される排ガスの温度を低くすることができ、この空気予熱器12の熱劣化を抑制して信頼性を向上することができる。
ここで、このような第3の蒸発器あるいは温水加熱器24は、管内熱伝達率支配となるために、メタル温度を低い温度で保つことができ、熱劣化のおそれがないので、安価な汎用材料を用いることができて、コスト面での負担が増大することがない。
さらに、第3の蒸発器あるいは温水加熱器24に供給される水蒸気あるいは温水は、蒸発器あるいは温水加熱器13で予め昇温されていることから、燃焼器11から排出される排ガスの温度が下がりすぎてしまうことがない。
【0046】
なお、上述した各実施形態で説明したような構成を適宜複数組み合わせることによって、固体電解質型燃料電池発電システムを構成するようにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、固体電解質型燃料電池発電システムの効率の向上を図ることができる。また、本発明によれば、固体電解質型燃料電池発電システムに用いられている各種機器の信頼性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第3実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第4実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第5実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムの構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第6実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムの構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第7実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムの構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第8実施形態による固体電解質型燃料電池発電システムの構成を示すブロック図である。
【図9】固体電解質型燃料電池を用いたコジェネレーションシステムの従来の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 SOFC(固体電解質型燃料電池)
11 燃焼器
12 空気予熱器
13 蒸発器あるいは温水加熱器
14 押込送風機
15 再生熱交換器
15A 高温再生熱交換器
15B 低温再生熱交換器
16 凝縮器
17 再循環ファン
18 第2の蒸発器あるいは温水加熱器
19 熱交換器
20 第2の空気予熱器
21 高温再循環ファン
22 凝縮器
23 第2の再循環ファン
24 第3の蒸発器あるいは温水加熱器

Claims (10)

  1. 固体電解質型燃料電池を用いた発電システムにおいて、
    前記固体電解質型燃料電池の発電動作によって排出される排燃料の一部を、再循環燃料として前記固体電解質型燃料電池に再循環させる再循環ファンと、
    前記再循環ファンを通過する前の前記再循環燃料を降温するとともに前記再循環ファンを通過した後の前記再循環燃料を昇温するように熱交換を行う再生熱交換器とを備え、
    前記再生熱交換器は、高温領域の熱交換を行う高温再生熱交換器と、低温領域の熱交換を行う低温再生熱交換器とから構成されていることを特徴とする固体電解質型燃料電池発電システム。
  2. 固体電解質型燃料電池を用いた発電システムにおいて、
    前記固体電解質型燃料電池の発電動作によって排出される排燃料の一部を、再循環燃料として前記固体電解質型燃料電池に再循環させる再循環ファンと、
    前記再循環ファンを通過する前の前記再循環燃料を降温するとともに前記再循環ファンを通過した後の前記再循環燃料を昇温するように熱交換を行う再生熱交換器と、
    前記再生熱交換器で降温する前の前記再循環燃料を予め降温するように熱交換を行う蒸発器あるいは温水加熱器をと備えていることを特徴とする固体電解質型燃料電池発電システム。
  3. 固体電解質型燃料電池を用いた発電システムにおいて、
    前記固体電解質型燃料電池の発電動作によって排出される排燃料の一部を、再循環燃料として前記固体電解質型燃料電池に再循環させる再循環ファンと、
    前記再循環ファンを通過する前の前記再循環燃料を降温するとともに前記再循環ファンを通過した後の前記再循環燃料を昇温するように熱交換を行う再生熱交換器と、
    前記再生熱交換器で昇温する前の前記再循環燃料の一部を、前記再生熱交換器で降温する前の前記再循環燃料に混合するバイパスラインとを備えていることを特徴とする固体電解質型燃料電池発電システム。
  4. 請求項3に記載の固体電解質型燃料電池を用いた発電システムにおいて、
    前記再生熱交換器で昇温した後の前記再循環燃料をさらに昇温するとともに前記固体電解質型燃料電池から排出される排燃料を降温するように熱交換を行う熱交換器を備えていることを特徴とする固体電解質型燃料電池発電システム。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の固体電解質型燃料電池発電システムにおいて、
    前記再循環ファンを通過する前の前記再循環燃料を降温するとともに余分な水分除去を行う凝縮器を備えていることを特徴とする固体電解質型燃料電池発電システム。
  6. 固体電解質型燃料電池を用いた発電システムにおいて、
    前記固体電解質型燃料電池の発電動作によって排出される排燃料の一部を、再循環燃料として前記固体電解質型燃料電池に再循環させるセラミックからなる高温再循環ファンを備えていることを特徴とする固体電解質型燃料電池発電システム。
  7. 請求項6に記載の固体電解質型燃料電池発電システムにおいて、
    前記高温再循環ファンを通過する前の前記再循環燃料を降温するとともに余分な水分除去を行う凝縮器を備えていることを特徴とする固体電解質型燃料電池発電システム。
  8. 固体電解質型燃料電池を用いた発電システムにおいて、
    前記固体電解質型燃料電池の発電動作によって排出される排燃料と排空気とを混合して燃焼させる燃焼器と、
    前記燃焼器から排出される排ガスを降温するように熱交換を行う蒸発器あるいは温水加熱器と、
    前記蒸発器あるいは温水加熱器で降温した後の前記排ガスの一部を前記燃焼器に投入する投入ラインを備えていることを特徴とする固体電解質型燃料電池発電システム。
  9. 固体電解質型燃料電池を用いた発電システムにおいて、
    前記固体電解質型燃料電池の発電動作によって排出される排燃料と排空気とを混合して燃焼させる燃焼器と、
    前記燃焼器から排出される排ガスを降温するとともに前記固体電解質型燃料電池に供給する空気を昇温するように熱交換を行う空気予熱器と、
    前記空気予熱器で昇温する前の前記空気の一部を前記燃焼器に投入する投入ラインを備えていることを特徴とする固体電解質型燃料電池発電システム。
  10. 固体電解質型燃料電池を用いた発電システムにおいて、
    前記固体電解質型燃料電池の発電動作によって排出される排燃料と排空気とを混合して燃焼させる燃焼器と、
    前記燃焼器から排出される排ガスを降温するとともに前記固体電解質型燃料電池に供給する空気を昇温するように熱交換を行う空気予熱器と、
    前記空気予熱器で降温する前の前記排ガスを予め降温するように熱交換を行う蒸発器あるいは温水加熱器とを備えていることを特徴とする固体電解質型燃料電池発電システム。
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