JP2004105802A - 汚水浄化装置 - Google Patents
汚水浄化装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004105802A JP2004105802A JP2002268740A JP2002268740A JP2004105802A JP 2004105802 A JP2004105802 A JP 2004105802A JP 2002268740 A JP2002268740 A JP 2002268740A JP 2002268740 A JP2002268740 A JP 2002268740A JP 2004105802 A JP2004105802 A JP 2004105802A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sewage
- biodegradable plastic
- plastic plate
- biological treatment
- microorganisms
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000010865 sewage Substances 0.000 title claims abstract description 76
- 229920000704 biodegradable plastic Polymers 0.000 claims abstract description 69
- 238000011282 treatment Methods 0.000 claims abstract description 54
- 244000005700 microbiome Species 0.000 claims abstract description 36
- 238000000746 purification Methods 0.000 claims description 35
- 239000005416 organic matter Substances 0.000 claims description 28
- 238000007599 discharging Methods 0.000 claims description 3
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 39
- 239000010802 sludge Substances 0.000 abstract description 23
- 230000000694 effects Effects 0.000 abstract description 12
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 10
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 abstract description 4
- 238000006065 biodegradation reaction Methods 0.000 abstract description 3
- 229920003023 plastic Polymers 0.000 abstract description 2
- 239000011368 organic material Substances 0.000 abstract 3
- 238000013019 agitation Methods 0.000 abstract 1
- CBENFWSGALASAD-UHFFFAOYSA-N Ozone Chemical compound [O-][O+]=O CBENFWSGALASAD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 16
- 238000001914 filtration Methods 0.000 description 9
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 6
- 239000002351 wastewater Substances 0.000 description 6
- 238000005273 aeration Methods 0.000 description 5
- 230000000813 microbial effect Effects 0.000 description 5
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 5
- QGZKDVFQNNGYKY-UHFFFAOYSA-N Ammonia Chemical compound N QGZKDVFQNNGYKY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- GRYLNZFGIOXLOG-UHFFFAOYSA-N Nitric acid Chemical compound O[N+]([O-])=O GRYLNZFGIOXLOG-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 238000000354 decomposition reaction Methods 0.000 description 4
- 229910017604 nitric acid Inorganic materials 0.000 description 4
- 238000003756 stirring Methods 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 3
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 3
- 229910021529 ammonia Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 2
- 229910001873 dinitrogen Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 230000001546 nitrifying effect Effects 0.000 description 2
- 230000003647 oxidation Effects 0.000 description 2
- 238000007254 oxidation reaction Methods 0.000 description 2
- 239000008188 pellet Substances 0.000 description 2
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 2
- 239000013589 supplement Substances 0.000 description 2
- 230000001502 supplementing effect Effects 0.000 description 2
- 238000005406 washing Methods 0.000 description 2
- 240000007594 Oryza sativa Species 0.000 description 1
- 235000007164 Oryza sativa Nutrition 0.000 description 1
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 238000004042 decolorization Methods 0.000 description 1
- 239000000835 fiber Substances 0.000 description 1
- 235000013305 food Nutrition 0.000 description 1
- 239000008187 granular material Substances 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 239000012528 membrane Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 150000002823 nitrates Chemical class 0.000 description 1
- 238000005121 nitriding Methods 0.000 description 1
- 230000001590 oxidative effect Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 1
- 239000000047 product Substances 0.000 description 1
- 235000009566 rice Nutrition 0.000 description 1
- 239000002689 soil Substances 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
- 210000003813 thumb Anatomy 0.000 description 1
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)
- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
- Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
- Treatment Of Biological Wastes In General (AREA)
Abstract
【課題】脱窒処理によって窒素除去を十分に行うことができ、生物処理槽内での微生物活性を常時保持することができる汚水浄化装置を提供する。
【解決手段】汚水浄化装置を備えた循環式水洗トイレシステム1では、嫌気槽6aに設けられた生分解性プラスチック板30が嫌気槽6a内の微生物によって分解されるので、汚水中の有機物と相まって脱窒処理のための有機物として利用することができる。また、この生分解性プラスチック板30により、生物処理槽6への汚水の非流入時も微生物の活性が保持できる。また、生分解性プラスチック板30は、固定部材を介して嫌気槽6aの内壁面に設けられているので、活性汚泥の流動によって浮いたり移動したりすることがなく、かつ活性汚泥の水流が当たって分解しやすく、活性汚泥中での有機物の生物分解時に撹拌の邪魔になることがない。
【選択図】 図2
【解決手段】汚水浄化装置を備えた循環式水洗トイレシステム1では、嫌気槽6aに設けられた生分解性プラスチック板30が嫌気槽6a内の微生物によって分解されるので、汚水中の有機物と相まって脱窒処理のための有機物として利用することができる。また、この生分解性プラスチック板30により、生物処理槽6への汚水の非流入時も微生物の活性が保持できる。また、生分解性プラスチック板30は、固定部材を介して嫌気槽6aの内壁面に設けられているので、活性汚泥の流動によって浮いたり移動したりすることがなく、かつ活性汚泥の水流が当たって分解しやすく、活性汚泥中での有機物の生物分解時に撹拌の邪魔になることがない。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、汚水浄化装置に関し、詳細には、微生物を用いて汚水を浄化する汚水浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、微生物を用いて汚水を浄化する汚水浄化装置として、図8に示すように、循環式水洗トイレシステム100に組み込まれたものが知られている。従来の循環式水洗トイレシステム100では、水洗トイレ105からの汚水は、まず生物処理槽110で微生物によって有機物分解、硝化及び脱窒処理をされた後、ろ過装置120で固液分離されて、固液分離されたろ過水はろ過水タンク(図示外)に一旦蓄えられる。ろ過水タンクに蓄えられたろ過水は、その色度成分が酸化処理槽であるオゾン脱色装置130で分解されることによって脱色され、処理水タンクに140に一旦貯えられるか、または直接図示外のポンプに送られるかして水洗トイレ105の洗浄水として再利用されることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来技術では、し尿の有機物分解は解決できるが、窒素除去は流入汚水の性状によっては不十分な場合があり、特に窒素分が有機物に比べて過剰である場合は、窒素除去が不十分となりやすく、生物処理槽内での処理に悪影響を及ぼす可能性があるという問題があった。また、トイレの使用頻度が低くなると、生物処理槽内での微生物活性を保持するために必要な有機物が不足するという問題があった。
【0004】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、脱窒処理によって窒素除去を十分に行うことができ、生物処理槽内での微生物活性を常時保持することができる汚水浄化装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の汚水浄化装置は、微生物を用いて汚水を浄化する汚水浄化装置において、前記汚水を受け入れ、当該汚水中の有機物を分解すると共に硝化及び脱窒処理する生物処理槽と、当該生物処理槽内で、前記微生物により分解される生分解性プラスチック板と、当該生分解性プラスチック板を前記生物処理槽の内壁面に固定する固定部材とを備えている。
【0006】
この構成の汚水浄化装置は、汚水を受け入れて汚水中の有機物を分解すると共に硝化及び脱窒処理する生物処理槽内には、有機物として微生物の餌となり、微生物により分解される生分解性プラスチック板が設けられているので、汚水の非流入時に微生物の餌となる汚水中の有機物が入ってこなくても生分解性プラスチック板が微生物により分解され、有機物として微生物の餌となるため、生物処理槽内での微生物活性を常時保持できると共に、汚水の流入時には、生分解性プラスチック板が微生物の餌となる汚水中の有機物の不足分を補うことで十分に脱窒処理を行うことができる。また、生分解性プラスチック板は、固定部材によって生物処理槽の内壁面に固定されているので、水流が当たりやすく、即ち微生物との接触により分解が促進され、また、活性汚泥の撹拌の邪魔になることもない。
【0007】
また、請求項2に記載の汚水浄化装置は、請求項1に記載の汚水浄化装置の構成に加え、前記固定部材は、前記生物処理槽の内壁面に固設され、前記生分解性プラスチック板を格納可能なケースであり、当該ケースは複数の開口部を備えていることを特徴とする。
【0008】
この構成の汚水浄化装置では、請求項1に記載の発明の作用に加えて、生分解性プラスチック板は、生物処理槽の内壁面に固設されたケース内に格納されるので、生物処理槽内で浮いたり水流によって流動したりしてしまうことがない。また、ケースは複数の開口部を備えているので、水流が生分解性プラスチックに当たりやすく、微生物が接触しやすい。微生物は汚水中の有機物の不足分を生分解性プラスチックで補うことにより、生物処理槽内での微生物活性を常時保持できる。
【0009】
また、請求項3に記載の汚水浄化装置は、請求項1に記載の汚水浄化装置の構成に加え、前記固定部材は、前記生分解性プラスチック板をその板厚方向両側から挟み込んで保持する少なくとも一対の保持板であることを特徴とする。
【0010】
この構成の汚水浄化装置では、請求項1に記載の発明の作用に加えて、生分解性プラスチック板は、少なくとも一対の保持板によって自らの板厚方向両側から挟まれて保持されるので、生物処理槽内で浮いたり水流によって流動したりしてしまうことがない。また、生分解性プラスチック板は、全体的に活性汚泥に接触した状態であるので、活性汚泥中の微生物は汚水中の有機物の不足分を生分解性プラスチックで補い、生物処理槽内での微生物活性を常時保持できる。
【0011】
また、請求項4に記載の汚水浄化装置は、請求項1乃至3の何れかに記載の汚水浄化装置の構成に加え、前記汚水浄化装置は、汚水を外部へ排出せずに内部の各処理槽内で浄化して循環させる循環式水洗トイレに用いられることを特徴とする。
【0012】
この構成の汚水浄化装置では、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の作用に加えて、汚水浄化装置は、汚水を外部へ排出せずに内部の各処理槽内で浄化して循環させる循環式水洗トイレに用いられるので、前記汚水浄化装置を備えた循環式水洗トイレにおいて、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の作用を奏することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した汚水浄化装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。尚、本実施の形態では、本発明の汚水浄化装置を備えた循環式水洗トイレシステムについて説明する。まず、図1を参照して、循環式水洗トイレシステム1の構成について説明する。図1に示すように、循環式水洗トイレシステム1は、水洗便器5と、水洗便器5からの汚水に含まれる有機物を分解すると共に硝化及び脱窒処理する生物処理槽6と、生物処理槽6で処理された一次処理水を固液分離するろ過装置7と、ろ過装置7での固液分離による残留高濃度汚泥を生物処理槽6に循環させる第1の循環ポンプ11(図2参照)と、ろ過水をオゾンによって酸化・脱色処理するオゾン脱色装置8と、オゾンにより酸化処理された処理水を、洗浄水として前記水洗便器5に循環させる第2の循環ポンプ12(図2参照)と、酸化処理された処理水の余剰分を余剰処理水として生物処理槽6に循環させる第3の循環ポンプ13(図2参照)とから構成されている。なお、オゾン脱色装置8の後段にオゾン脱色装置8で酸化・脱色処理された処理水を一旦貯めておく処理水タンク140を設ける場合もある(図8参照)。
【0014】
生物処理槽6は、図2に示すように、汚水中のアンモニアを硝化処理して硝酸に変換する曝気槽6bと、当該曝気槽6bで硝化処理された硝酸を脱窒処理して窒素ガスに変換する嫌気槽6aとから構成されており、各槽が仕切られた状態となっている。水洗便器5からの汚水は、嫌気槽6aを通過し、汚水中のアンモニアが曝気槽6bで硝化処理されて硝酸に変換される。生物処理槽6で有機物分解された一次処理水は、その後ろ過装置7でろ過膜7aによって固液分離される。そして、ろ過装置7で固液分離されたろ過水は、オゾン脱色装置8にてオゾン発生器18で発生したオゾンによって酸化処理されることになる。尚、曝気槽6bとろ過装置7とは、共通のエアーブロワー17aに接続されており、エアーブロワー17aで発生した高圧の空気が散気管17b,17cを通じて各槽に送り込まれるようになっている。
【0015】
また、図3に示すように、嫌気槽6aの内の4面の内壁面25a〜25dの内の内壁面25bの略中央部には、生分解性プラスチック板30を収納したケース35が固設されている。このケース35に収納されている生分解性プラスチック板30は、図4に示すように、生分解性プラスチックの米粒状のペレットを加熱押圧して成形されており、所定厚を有し、空洞を多数有する略矩形の板状に成形されている。この生分解性プラスチック板30は、嫌気槽6a(図2参照)内の微生物によって分解されるものであり、汚水中の有機物と相まって脱窒処理のための有機物として利用される。また、生分解性プラスチック板30は、生物処理槽6への汚水の非流入時も微生物の餌となり、微生物の活性がある程度保持されることになる。さらに、嫌気槽6aは、図2に示すように間欠式のエアーブロワー27aで発生した高圧の空気が散気管27bを通じて槽内に送り込まれることによって、嫌気槽6a内で活性汚泥と汚水が撹拌され、活性汚泥中の微生物と有機物の接触が促進されるようになっている。
【0016】
次に、図3を参照して、ケース35の構造を説明する。ケース35は、生分解性プラスチック板30を挿入する挿入口35aと、複数の開口部である複数の貫通孔35bと、挿入口35aを塞ぐ開閉可能な蓋部35cとを有し、挿入口35aから挿入される生分解性プラスチック板30を格納するようになっている。生分解性プラスチック板30をケース35に格納後に蓋部35cが閉じられるようになっている。尚、蓋部35cには、図示外の係止突起が設けられており、この係止突起が挿入口35aの外側に係止して、水流等により蓋部35cが開放されることを防止している。従って、生分解性プラスチック板30がケース35内に格納されていることにより、活性汚泥の流動によって生分解性プラスチック板30が浮いてしまったり流動してしまったりすることがない。また、生分解性プラスチック板30は、固定部材であるケース35を介して嫌気槽6aの内壁面25bの略中央部に設けられているので、活性汚泥の水流が当たって分解しやすく、活性汚泥中での有機物の生物分解時に撹拌の邪魔になることがない。尚、ケース35の固設は、内壁面25bの略中央部に接着、溶接、ボルト止め等で固定すれば良い。また、図5に示すように、内壁面25a〜25dの各面の略中央部に各々ケース35を各々固設して、4面全てに設けても良い。さらに、2面、3面に設けても良い。また、ケース35は、板状部材を曲折させて筐体形状とした後に、複数の貫通孔35bを穿設したものでも良いし、網状の板部材を曲折させて筐体形状としたものでもよい。
【0017】
また、図6に示すように、嫌気槽6aの内壁面25bに、所定厚を有する略長方形の第1の保持板41を固設し、当該第1の保持板41に生分解性プラスチック板30を当接させて、さらに生分解性プラスチック板30を挟んで第1の保持板41とは反対側に第2の保持板42を設けて、生分解性プラスチック板30をその板厚方向両側から挟み込んで嫌気槽6aの内壁面25bに固設してもよい。このとき、第1の保持板41から内壁面25bに対して垂直方向に突設され、その外周面に雄ねじ形状を有した上下左右各一対のボルト部材46を、ボルト部材46に対向して第2の保持板42に穿設された貫通孔(図示外)に挿入し、その後、第1及び第2の保持板41,42で生分解性プラスチック板30を挟み込んだ状態で第2の保持板42の外側からナット部材47をボルト部材46に螺入すれば、生分解性プラスチック板30を両保持板41,42で挟み込んで保持できる。このときも、生分解性プラスチック板30をケース35内に格納したときと同じように、活性汚泥の流動によって生分解性プラスチック板30が浮いてしまったり流動してしまったりすることがない。尚、生分解性プラスチック板30をその板厚方向から対向して挟み込む保持板は、一対の2枚でもよいし、それ以上でも構わない。また、保持板の固定構造は上述の方法に限られたものではなく、ちょうねじで固定しても良い。そうすれば、工具を用いずに保持板を外すことができる。さらに、図7に示すように、第1の保持板41及び第2の保持板42は、内壁面25a〜25dの各面の略中央部に各々固設して、4面全てに設けても良い。さらに、2面、3面に設けても良い。また、両保持板41,42は、板状部材に複数の貫通孔35bを穿設したものでも良いし、網状の板部材を使用しても良いし、凹凸のある板部材を使用しても良い。
【0018】
また、生分解性プラスチック板30を嫌気槽6aの内壁面25a〜25dに設けるための固定部材は、その形状及び固定の手段が特に限定されるものではなく、生分解性プラスチック板30が活性汚泥の流動によって浮いたり流動したりすることがなく固定できるものであれば足り、且つ、活性汚泥の水流が生分解性プラスチック板30に接触するための複数の開口部を備えていれば良い。
【0019】
尚、図2に示すように、ろ過装置7での固液分離による残留高濃度汚泥は、第1の循環ポンプ11によって循環されて、酸化処理槽6の嫌気槽6aに流入する。嫌気槽6aでは、流入した高濃度汚泥に含まれる硝酸が脱窒処理されて窒素ガスとして大気中に放出される。ろ過装置7で固液分離されたろ過水は、オゾン脱色装置8で、オゾン発生器18で発生したオゾンによって酸化処理され、ろ過水中の色度成分が分解されることで脱色される。それと共に、オゾン脱色装置8では、ろ過水中の難生物分解性有機物が易分解性有機物に変換される。オゾン脱色装置8で酸化処理(脱色)された処理水は、第2の循環ポンプ12によって水洗便器5に戻され、洗浄水として再利用される。
【0020】
また、夜間等のトイレ使用頻度が低いときに、オゾン脱色装置8が満水となった場合には、オゾン脱色装置8で酸化処理された処理水の余剰分は、余剰処理水として第3の循環ポンプ13によって生物処理槽6に戻されることになる。余剰処理水は、生物処理槽6の嫌気槽6aに戻されて、その余剰処理水中の難生物分解性有機物から易分解性有機物に変換された有機物が、嫌気槽6a及び曝気槽6bにより生物処理されて分解される。
【0021】
以上説明したように、本実施の形態の汚水浄化装置を備えた循環式水洗トイレシステム1では、嫌気槽6aに設けられた生分解性プラスチック板30が嫌気槽6a内の微生物によって分解されるので、汚水中の有機物と相まって脱窒処理のための有機物として利用することができる。また、この生分解性プラスチック板30により、生物処理槽6への汚水の非流入時も微生物の活性が保持できる。また、生分解性プラスチック板30は、ケース35内に格納または2枚の保持板41,42によって挟み込まれて保持されていることにより、活性汚泥の流動によって浮いてしまったり流動してしまったりすることがない。また、生分解性プラスチック板30は、固定部材を介して嫌気槽6aの内壁面25bの略中央に設けられているので、活性汚泥の水流が当たって分解しやすく、活性汚泥中での有機物の生物分解時に撹拌の邪魔になることがない。
【0022】
尚、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、各種の変形が可能である。例えば、本実施の形態では、ペレット状の生分解性プラスチック板を使用しているが、この他にも、チップ状、粉末状のものを繊維の袋に収納してケース35内に格納したり、食品容器、衛生材料などに使用された廃品をケース35内にそのまま投入してもよい。また、生分解性プラスチック板の種類は特に限定されるものではない。さらに、生分解性プラスチック板は、嫌気槽の内壁面であればどこに設けてもよい。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明の汚水浄化装置は、汚水を受け入れて汚水中の有機物を分解すると共に硝化及び脱窒処理する生物処理槽内には、有機物として微生物の餌となり、微生物により分解される生分解性プラスチック板が設けられているので、汚水の非流入時に微生物の餌となる汚水中の有機物が入ってこなくても生分解性プラスチック板が微生物により分解され有機物として微生物の餌となるため、生物処理槽内での微生物活性を常時保持できると共に、汚水の流入時には、生分解性プラスチック板が微生物の餌となる汚水中の有機物の不足分を補うことで十分に脱窒処理を行うことができる。また、生分解性プラスチック板は、固定部材によって生物処理槽の内壁面に固定されているので、水流が当たりやすく、即ち微生物との接触により分解が促進され、また、活性汚泥の撹拌の邪魔になることもない。
【0024】
また、請求項2に記載の汚水浄化装置では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、生分解性プラスチック板は、生物処理槽の内壁面に固設されたケース内に格納されるので、生物処理槽内で浮いたり水流によって流動したりしてしまうことがない。また、ケースは複数の開口部を備えているので、水流が生分解性プラスチックに当たりやすく、微生物が接触しやすい。微生物は汚水中の有機物の不足分を生分解性プラスチックで補うことにより、生物処理槽内での微生物活性を常時保持できる。
【0025】
また、請求項3に記載の汚水浄化装置では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、生分解性プラスチック板は、少なくとも一対の保持板によって自らの板厚方向両側から挟まれて保持されるので、生物処理槽内で浮いたり水流によって流動したりしてしまうことがない。また、生分解性プラスチック板は、全体的に活性汚泥に接触した状態であるので、活性汚泥中の微生物は汚水中の有機物の不足分を生分解性プラスチックで補い、生物処理槽内での微生物活性を常時保持できる。
【0026】
また、請求項4に記載の汚水浄化装置では、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の効果に加えて、汚水浄化装置は、汚水を外部へ排出せずに内部の各処理槽内で浄化して循環させる循環式水洗トイレに用いられるので、前記汚水浄化装置を備えた循環式水洗トイレにおいて、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の作用を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】循環式水洗トイレシステム1の概念図である。
【図2】循環式水洗トイレシステム1の構成図である。
【図3】生分解性プラスチック板30がケース35に格納されて嫌気槽6aの内壁面25bに配設された状態を示す斜視図である。
【図4】生分解性プラスチック板30の斜視図である。
【図5】生分解性プラスチック板30がケース35に格納されて嫌気槽6aの内壁面25a〜25dに各々配設された状態を示す斜視図である。
【図6】生分解性プラスチック板30が保持板41,42に挟まれて、嫌気槽6aの内壁面25bに配設された状態を示す斜視図である。
【図7】生分解性プラスチック板30が保持板41,42に挟まれて、嫌気槽6aの内壁面25a〜25dに各々配設された状態を示す斜視図である。
【図8】従来の汚水浄化装置を備えた循環式水洗トイレシステム100の概念図である。
【符号の説明】
1 循環式水洗トイレシステム
5 水洗便器
6 生物処理槽
7 ろ過装置
25a〜25d 内壁面
30 生分解性プラスチック板
35 ケース
41 第1の保持板
42 第2の保持板
【発明の属する技術分野】
本発明は、汚水浄化装置に関し、詳細には、微生物を用いて汚水を浄化する汚水浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、微生物を用いて汚水を浄化する汚水浄化装置として、図8に示すように、循環式水洗トイレシステム100に組み込まれたものが知られている。従来の循環式水洗トイレシステム100では、水洗トイレ105からの汚水は、まず生物処理槽110で微生物によって有機物分解、硝化及び脱窒処理をされた後、ろ過装置120で固液分離されて、固液分離されたろ過水はろ過水タンク(図示外)に一旦蓄えられる。ろ過水タンクに蓄えられたろ過水は、その色度成分が酸化処理槽であるオゾン脱色装置130で分解されることによって脱色され、処理水タンクに140に一旦貯えられるか、または直接図示外のポンプに送られるかして水洗トイレ105の洗浄水として再利用されることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来技術では、し尿の有機物分解は解決できるが、窒素除去は流入汚水の性状によっては不十分な場合があり、特に窒素分が有機物に比べて過剰である場合は、窒素除去が不十分となりやすく、生物処理槽内での処理に悪影響を及ぼす可能性があるという問題があった。また、トイレの使用頻度が低くなると、生物処理槽内での微生物活性を保持するために必要な有機物が不足するという問題があった。
【0004】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、脱窒処理によって窒素除去を十分に行うことができ、生物処理槽内での微生物活性を常時保持することができる汚水浄化装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の汚水浄化装置は、微生物を用いて汚水を浄化する汚水浄化装置において、前記汚水を受け入れ、当該汚水中の有機物を分解すると共に硝化及び脱窒処理する生物処理槽と、当該生物処理槽内で、前記微生物により分解される生分解性プラスチック板と、当該生分解性プラスチック板を前記生物処理槽の内壁面に固定する固定部材とを備えている。
【0006】
この構成の汚水浄化装置は、汚水を受け入れて汚水中の有機物を分解すると共に硝化及び脱窒処理する生物処理槽内には、有機物として微生物の餌となり、微生物により分解される生分解性プラスチック板が設けられているので、汚水の非流入時に微生物の餌となる汚水中の有機物が入ってこなくても生分解性プラスチック板が微生物により分解され、有機物として微生物の餌となるため、生物処理槽内での微生物活性を常時保持できると共に、汚水の流入時には、生分解性プラスチック板が微生物の餌となる汚水中の有機物の不足分を補うことで十分に脱窒処理を行うことができる。また、生分解性プラスチック板は、固定部材によって生物処理槽の内壁面に固定されているので、水流が当たりやすく、即ち微生物との接触により分解が促進され、また、活性汚泥の撹拌の邪魔になることもない。
【0007】
また、請求項2に記載の汚水浄化装置は、請求項1に記載の汚水浄化装置の構成に加え、前記固定部材は、前記生物処理槽の内壁面に固設され、前記生分解性プラスチック板を格納可能なケースであり、当該ケースは複数の開口部を備えていることを特徴とする。
【0008】
この構成の汚水浄化装置では、請求項1に記載の発明の作用に加えて、生分解性プラスチック板は、生物処理槽の内壁面に固設されたケース内に格納されるので、生物処理槽内で浮いたり水流によって流動したりしてしまうことがない。また、ケースは複数の開口部を備えているので、水流が生分解性プラスチックに当たりやすく、微生物が接触しやすい。微生物は汚水中の有機物の不足分を生分解性プラスチックで補うことにより、生物処理槽内での微生物活性を常時保持できる。
【0009】
また、請求項3に記載の汚水浄化装置は、請求項1に記載の汚水浄化装置の構成に加え、前記固定部材は、前記生分解性プラスチック板をその板厚方向両側から挟み込んで保持する少なくとも一対の保持板であることを特徴とする。
【0010】
この構成の汚水浄化装置では、請求項1に記載の発明の作用に加えて、生分解性プラスチック板は、少なくとも一対の保持板によって自らの板厚方向両側から挟まれて保持されるので、生物処理槽内で浮いたり水流によって流動したりしてしまうことがない。また、生分解性プラスチック板は、全体的に活性汚泥に接触した状態であるので、活性汚泥中の微生物は汚水中の有機物の不足分を生分解性プラスチックで補い、生物処理槽内での微生物活性を常時保持できる。
【0011】
また、請求項4に記載の汚水浄化装置は、請求項1乃至3の何れかに記載の汚水浄化装置の構成に加え、前記汚水浄化装置は、汚水を外部へ排出せずに内部の各処理槽内で浄化して循環させる循環式水洗トイレに用いられることを特徴とする。
【0012】
この構成の汚水浄化装置では、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の作用に加えて、汚水浄化装置は、汚水を外部へ排出せずに内部の各処理槽内で浄化して循環させる循環式水洗トイレに用いられるので、前記汚水浄化装置を備えた循環式水洗トイレにおいて、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の作用を奏することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した汚水浄化装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。尚、本実施の形態では、本発明の汚水浄化装置を備えた循環式水洗トイレシステムについて説明する。まず、図1を参照して、循環式水洗トイレシステム1の構成について説明する。図1に示すように、循環式水洗トイレシステム1は、水洗便器5と、水洗便器5からの汚水に含まれる有機物を分解すると共に硝化及び脱窒処理する生物処理槽6と、生物処理槽6で処理された一次処理水を固液分離するろ過装置7と、ろ過装置7での固液分離による残留高濃度汚泥を生物処理槽6に循環させる第1の循環ポンプ11(図2参照)と、ろ過水をオゾンによって酸化・脱色処理するオゾン脱色装置8と、オゾンにより酸化処理された処理水を、洗浄水として前記水洗便器5に循環させる第2の循環ポンプ12(図2参照)と、酸化処理された処理水の余剰分を余剰処理水として生物処理槽6に循環させる第3の循環ポンプ13(図2参照)とから構成されている。なお、オゾン脱色装置8の後段にオゾン脱色装置8で酸化・脱色処理された処理水を一旦貯めておく処理水タンク140を設ける場合もある(図8参照)。
【0014】
生物処理槽6は、図2に示すように、汚水中のアンモニアを硝化処理して硝酸に変換する曝気槽6bと、当該曝気槽6bで硝化処理された硝酸を脱窒処理して窒素ガスに変換する嫌気槽6aとから構成されており、各槽が仕切られた状態となっている。水洗便器5からの汚水は、嫌気槽6aを通過し、汚水中のアンモニアが曝気槽6bで硝化処理されて硝酸に変換される。生物処理槽6で有機物分解された一次処理水は、その後ろ過装置7でろ過膜7aによって固液分離される。そして、ろ過装置7で固液分離されたろ過水は、オゾン脱色装置8にてオゾン発生器18で発生したオゾンによって酸化処理されることになる。尚、曝気槽6bとろ過装置7とは、共通のエアーブロワー17aに接続されており、エアーブロワー17aで発生した高圧の空気が散気管17b,17cを通じて各槽に送り込まれるようになっている。
【0015】
また、図3に示すように、嫌気槽6aの内の4面の内壁面25a〜25dの内の内壁面25bの略中央部には、生分解性プラスチック板30を収納したケース35が固設されている。このケース35に収納されている生分解性プラスチック板30は、図4に示すように、生分解性プラスチックの米粒状のペレットを加熱押圧して成形されており、所定厚を有し、空洞を多数有する略矩形の板状に成形されている。この生分解性プラスチック板30は、嫌気槽6a(図2参照)内の微生物によって分解されるものであり、汚水中の有機物と相まって脱窒処理のための有機物として利用される。また、生分解性プラスチック板30は、生物処理槽6への汚水の非流入時も微生物の餌となり、微生物の活性がある程度保持されることになる。さらに、嫌気槽6aは、図2に示すように間欠式のエアーブロワー27aで発生した高圧の空気が散気管27bを通じて槽内に送り込まれることによって、嫌気槽6a内で活性汚泥と汚水が撹拌され、活性汚泥中の微生物と有機物の接触が促進されるようになっている。
【0016】
次に、図3を参照して、ケース35の構造を説明する。ケース35は、生分解性プラスチック板30を挿入する挿入口35aと、複数の開口部である複数の貫通孔35bと、挿入口35aを塞ぐ開閉可能な蓋部35cとを有し、挿入口35aから挿入される生分解性プラスチック板30を格納するようになっている。生分解性プラスチック板30をケース35に格納後に蓋部35cが閉じられるようになっている。尚、蓋部35cには、図示外の係止突起が設けられており、この係止突起が挿入口35aの外側に係止して、水流等により蓋部35cが開放されることを防止している。従って、生分解性プラスチック板30がケース35内に格納されていることにより、活性汚泥の流動によって生分解性プラスチック板30が浮いてしまったり流動してしまったりすることがない。また、生分解性プラスチック板30は、固定部材であるケース35を介して嫌気槽6aの内壁面25bの略中央部に設けられているので、活性汚泥の水流が当たって分解しやすく、活性汚泥中での有機物の生物分解時に撹拌の邪魔になることがない。尚、ケース35の固設は、内壁面25bの略中央部に接着、溶接、ボルト止め等で固定すれば良い。また、図5に示すように、内壁面25a〜25dの各面の略中央部に各々ケース35を各々固設して、4面全てに設けても良い。さらに、2面、3面に設けても良い。また、ケース35は、板状部材を曲折させて筐体形状とした後に、複数の貫通孔35bを穿設したものでも良いし、網状の板部材を曲折させて筐体形状としたものでもよい。
【0017】
また、図6に示すように、嫌気槽6aの内壁面25bに、所定厚を有する略長方形の第1の保持板41を固設し、当該第1の保持板41に生分解性プラスチック板30を当接させて、さらに生分解性プラスチック板30を挟んで第1の保持板41とは反対側に第2の保持板42を設けて、生分解性プラスチック板30をその板厚方向両側から挟み込んで嫌気槽6aの内壁面25bに固設してもよい。このとき、第1の保持板41から内壁面25bに対して垂直方向に突設され、その外周面に雄ねじ形状を有した上下左右各一対のボルト部材46を、ボルト部材46に対向して第2の保持板42に穿設された貫通孔(図示外)に挿入し、その後、第1及び第2の保持板41,42で生分解性プラスチック板30を挟み込んだ状態で第2の保持板42の外側からナット部材47をボルト部材46に螺入すれば、生分解性プラスチック板30を両保持板41,42で挟み込んで保持できる。このときも、生分解性プラスチック板30をケース35内に格納したときと同じように、活性汚泥の流動によって生分解性プラスチック板30が浮いてしまったり流動してしまったりすることがない。尚、生分解性プラスチック板30をその板厚方向から対向して挟み込む保持板は、一対の2枚でもよいし、それ以上でも構わない。また、保持板の固定構造は上述の方法に限られたものではなく、ちょうねじで固定しても良い。そうすれば、工具を用いずに保持板を外すことができる。さらに、図7に示すように、第1の保持板41及び第2の保持板42は、内壁面25a〜25dの各面の略中央部に各々固設して、4面全てに設けても良い。さらに、2面、3面に設けても良い。また、両保持板41,42は、板状部材に複数の貫通孔35bを穿設したものでも良いし、網状の板部材を使用しても良いし、凹凸のある板部材を使用しても良い。
【0018】
また、生分解性プラスチック板30を嫌気槽6aの内壁面25a〜25dに設けるための固定部材は、その形状及び固定の手段が特に限定されるものではなく、生分解性プラスチック板30が活性汚泥の流動によって浮いたり流動したりすることがなく固定できるものであれば足り、且つ、活性汚泥の水流が生分解性プラスチック板30に接触するための複数の開口部を備えていれば良い。
【0019】
尚、図2に示すように、ろ過装置7での固液分離による残留高濃度汚泥は、第1の循環ポンプ11によって循環されて、酸化処理槽6の嫌気槽6aに流入する。嫌気槽6aでは、流入した高濃度汚泥に含まれる硝酸が脱窒処理されて窒素ガスとして大気中に放出される。ろ過装置7で固液分離されたろ過水は、オゾン脱色装置8で、オゾン発生器18で発生したオゾンによって酸化処理され、ろ過水中の色度成分が分解されることで脱色される。それと共に、オゾン脱色装置8では、ろ過水中の難生物分解性有機物が易分解性有機物に変換される。オゾン脱色装置8で酸化処理(脱色)された処理水は、第2の循環ポンプ12によって水洗便器5に戻され、洗浄水として再利用される。
【0020】
また、夜間等のトイレ使用頻度が低いときに、オゾン脱色装置8が満水となった場合には、オゾン脱色装置8で酸化処理された処理水の余剰分は、余剰処理水として第3の循環ポンプ13によって生物処理槽6に戻されることになる。余剰処理水は、生物処理槽6の嫌気槽6aに戻されて、その余剰処理水中の難生物分解性有機物から易分解性有機物に変換された有機物が、嫌気槽6a及び曝気槽6bにより生物処理されて分解される。
【0021】
以上説明したように、本実施の形態の汚水浄化装置を備えた循環式水洗トイレシステム1では、嫌気槽6aに設けられた生分解性プラスチック板30が嫌気槽6a内の微生物によって分解されるので、汚水中の有機物と相まって脱窒処理のための有機物として利用することができる。また、この生分解性プラスチック板30により、生物処理槽6への汚水の非流入時も微生物の活性が保持できる。また、生分解性プラスチック板30は、ケース35内に格納または2枚の保持板41,42によって挟み込まれて保持されていることにより、活性汚泥の流動によって浮いてしまったり流動してしまったりすることがない。また、生分解性プラスチック板30は、固定部材を介して嫌気槽6aの内壁面25bの略中央に設けられているので、活性汚泥の水流が当たって分解しやすく、活性汚泥中での有機物の生物分解時に撹拌の邪魔になることがない。
【0022】
尚、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、各種の変形が可能である。例えば、本実施の形態では、ペレット状の生分解性プラスチック板を使用しているが、この他にも、チップ状、粉末状のものを繊維の袋に収納してケース35内に格納したり、食品容器、衛生材料などに使用された廃品をケース35内にそのまま投入してもよい。また、生分解性プラスチック板の種類は特に限定されるものではない。さらに、生分解性プラスチック板は、嫌気槽の内壁面であればどこに設けてもよい。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明の汚水浄化装置は、汚水を受け入れて汚水中の有機物を分解すると共に硝化及び脱窒処理する生物処理槽内には、有機物として微生物の餌となり、微生物により分解される生分解性プラスチック板が設けられているので、汚水の非流入時に微生物の餌となる汚水中の有機物が入ってこなくても生分解性プラスチック板が微生物により分解され有機物として微生物の餌となるため、生物処理槽内での微生物活性を常時保持できると共に、汚水の流入時には、生分解性プラスチック板が微生物の餌となる汚水中の有機物の不足分を補うことで十分に脱窒処理を行うことができる。また、生分解性プラスチック板は、固定部材によって生物処理槽の内壁面に固定されているので、水流が当たりやすく、即ち微生物との接触により分解が促進され、また、活性汚泥の撹拌の邪魔になることもない。
【0024】
また、請求項2に記載の汚水浄化装置では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、生分解性プラスチック板は、生物処理槽の内壁面に固設されたケース内に格納されるので、生物処理槽内で浮いたり水流によって流動したりしてしまうことがない。また、ケースは複数の開口部を備えているので、水流が生分解性プラスチックに当たりやすく、微生物が接触しやすい。微生物は汚水中の有機物の不足分を生分解性プラスチックで補うことにより、生物処理槽内での微生物活性を常時保持できる。
【0025】
また、請求項3に記載の汚水浄化装置では、請求項1に記載の発明の効果に加えて、生分解性プラスチック板は、少なくとも一対の保持板によって自らの板厚方向両側から挟まれて保持されるので、生物処理槽内で浮いたり水流によって流動したりしてしまうことがない。また、生分解性プラスチック板は、全体的に活性汚泥に接触した状態であるので、活性汚泥中の微生物は汚水中の有機物の不足分を生分解性プラスチックで補い、生物処理槽内での微生物活性を常時保持できる。
【0026】
また、請求項4に記載の汚水浄化装置では、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の効果に加えて、汚水浄化装置は、汚水を外部へ排出せずに内部の各処理槽内で浄化して循環させる循環式水洗トイレに用いられるので、前記汚水浄化装置を備えた循環式水洗トイレにおいて、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の作用を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】循環式水洗トイレシステム1の概念図である。
【図2】循環式水洗トイレシステム1の構成図である。
【図3】生分解性プラスチック板30がケース35に格納されて嫌気槽6aの内壁面25bに配設された状態を示す斜視図である。
【図4】生分解性プラスチック板30の斜視図である。
【図5】生分解性プラスチック板30がケース35に格納されて嫌気槽6aの内壁面25a〜25dに各々配設された状態を示す斜視図である。
【図6】生分解性プラスチック板30が保持板41,42に挟まれて、嫌気槽6aの内壁面25bに配設された状態を示す斜視図である。
【図7】生分解性プラスチック板30が保持板41,42に挟まれて、嫌気槽6aの内壁面25a〜25dに各々配設された状態を示す斜視図である。
【図8】従来の汚水浄化装置を備えた循環式水洗トイレシステム100の概念図である。
【符号の説明】
1 循環式水洗トイレシステム
5 水洗便器
6 生物処理槽
7 ろ過装置
25a〜25d 内壁面
30 生分解性プラスチック板
35 ケース
41 第1の保持板
42 第2の保持板
Claims (4)
- 微生物を用いて汚水を浄化する汚水浄化装置において、
前記汚水を受け入れ、当該汚水中の有機物を分解すると共に硝化及び脱窒処理する生物処理槽と、
当該生物処理槽内で、前記微生物により分解される生分解性プラスチック板と、
当該生分解性プラスチック板を前記生物処理槽の内壁面に固定する固定部材と
を備えたことを特徴とする汚水浄化装置。 - 前記固定部材は、前記生物処理槽の内壁面に固設され、前記生分解性プラスチック板を格納可能なケースであり、当該ケースは複数の開口部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の汚水浄化装置。
- 前記固定部材は、前記生分解性プラスチック板をその板厚方向両側から挟み込んで保持する少なくとも一対の保持板であることを特徴とする請求項1に記載の汚水浄化装置。
- 前記汚水浄化装置は、汚水を外部へ排出せずに内部の各処理槽内で浄化して循環させる循環式水洗トイレに用いられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の汚水浄化装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002268740A JP2004105802A (ja) | 2002-09-13 | 2002-09-13 | 汚水浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002268740A JP2004105802A (ja) | 2002-09-13 | 2002-09-13 | 汚水浄化装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004105802A true JP2004105802A (ja) | 2004-04-08 |
Family
ID=32266880
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002268740A Pending JP2004105802A (ja) | 2002-09-13 | 2002-09-13 | 汚水浄化装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004105802A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011140792A (ja) * | 2010-01-06 | 2011-07-21 | Bio Lafar Inc | ハイブリット型洗浄水浄化装置 |
| KR101619174B1 (ko) * | 2015-12-22 | 2016-05-10 | (유) 은광기업 | 생물촉진 재순환 발효소멸 이동식 화장실 |
| WO2017073304A1 (ja) * | 2015-10-28 | 2017-05-04 | 株式会社カネカ | 窒素除去方法、水処理用硝化反応促進剤及び水処理方法 |
| CN108560658A (zh) * | 2018-06-12 | 2018-09-21 | 上海艾尔泵阀有限公司 | 一种新型零排放生物分解移动厕所 |
| JP2023123214A (ja) * | 2022-02-24 | 2023-09-05 | 株式会社TI plusホールディングス | 循環型トイレシステム |
-
2002
- 2002-09-13 JP JP2002268740A patent/JP2004105802A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011140792A (ja) * | 2010-01-06 | 2011-07-21 | Bio Lafar Inc | ハイブリット型洗浄水浄化装置 |
| WO2017073304A1 (ja) * | 2015-10-28 | 2017-05-04 | 株式会社カネカ | 窒素除去方法、水処理用硝化反応促進剤及び水処理方法 |
| JPWO2017073304A1 (ja) * | 2015-10-28 | 2018-08-16 | 株式会社カネカ | 窒素除去方法、水処理用硝化反応促進剤及び水処理方法 |
| US10584046B2 (en) | 2015-10-28 | 2020-03-10 | Kaneka Corporation | Nitrogen removal method, nitrification-reaction promoting agent for water treatment, and water treatment method |
| KR101619174B1 (ko) * | 2015-12-22 | 2016-05-10 | (유) 은광기업 | 생물촉진 재순환 발효소멸 이동식 화장실 |
| CN108560658A (zh) * | 2018-06-12 | 2018-09-21 | 上海艾尔泵阀有限公司 | 一种新型零排放生物分解移动厕所 |
| JP2023123214A (ja) * | 2022-02-24 | 2023-09-05 | 株式会社TI plusホールディングス | 循環型トイレシステム |
| JP7854176B2 (ja) | 2022-02-24 | 2026-05-01 | 株式会社TI plusホールディングス | 循環型トイレシステム |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4508694B2 (ja) | 水処理方法および装置 | |
| US20050274669A1 (en) | Wastewater treatment system | |
| WO2003033420A9 (fr) | Purificateur d'eau souillee | |
| JP4059790B2 (ja) | 膜分離活性汚泥処理装置及び膜分離活性汚泥処理方法 | |
| KR102171918B1 (ko) | 축산폐수의 자원화 및 정화처리 순환재활용 시스템 | |
| JP3385150B2 (ja) | 廃水処理方法 | |
| JP2004105802A (ja) | 汚水浄化装置 | |
| KR100453646B1 (ko) | 침지식 막분리 고도처리시스템 | |
| JPH03213128A (ja) | 廃水処理設備 | |
| KR100527172B1 (ko) | 축산폐수 및 분뇨등 고농도의 질소를 함유하는 오폐수처리장치 및 방법 | |
| JP2002143887A (ja) | 水の浄化方法及び装置 | |
| JP2006314991A (ja) | 畜産廃水及び糞尿等のような高濃度の窒素を含む汚廃水の処理装置及びその処理方法 | |
| KR200171727Y1 (ko) | 축산분뇨 처리장치 | |
| JPH09108672A (ja) | 並行2段膜分離型浄化槽 | |
| JPH03232590A (ja) | 汚水の処理方法 | |
| JP2008301787A (ja) | 水槽水浄化装置 | |
| JP2006124918A (ja) | バイオ浄化循環システムトイレ | |
| JP3683099B2 (ja) | 浄化槽 | |
| JP4117361B2 (ja) | オゾンばっ気室を備える嫌気処理槽、及び汚水浄化槽 | |
| JP2008031744A (ja) | 循環式トイレシステム | |
| JP3933092B2 (ja) | 循環式水洗トイレシステム | |
| JPH0751668A (ja) | 汚水の浄化処理方法 | |
| JPH10128355A (ja) | 浄化槽 | |
| KR100469830B1 (ko) | 오수정화장치 | |
| KR20050102355A (ko) | 하수 및 오수의 생물학적 처리장치 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040401 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20060125 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20060328 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060718 |