JP2004116448A - アスファルトフィニッシャのエンジン制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】合材供給用コンベアのコンベア用油圧モータに作動油を供給する油圧ポンプを駆動するエンジンと、エンジンを制御するエンジン制御手段20とをそなえるとともに、合材供給用コンベアの実際の作動状態を作動関連パラメータに基づいて検出するコンベア作動検出手段31をそなえ、エンジン制御手段20は、コンベア作動検出手段31が合材供給用コンベアの始動を検出したら、該エンジンを高出力状態に切り換えるように構成する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アスファルトフィニッシャにおいて合材供給用コンベアの油圧モータを駆動する油圧ポンプのためのエンジンを制御する装置に関し、特に、かかるエンジンの作動をコンベアの作動状況に応じて制御する、アスファルトフィニッシャのエンジン制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5,図6は従来のアスファルトフィニッシャを示すもので、アスファルトフィニッシャで路面を施工する場合、図5,図6に示すように、車体1の前部に設けられたホッパ2で受けた合材(アスファルト混合物)をフィーダコンベア装置3によって、車体1の後部に設けられたスクリード装置4の前部に搬送し、このスクリード装置4の前部に配置されたスクリューコンベア装置(以下、単にコンベアという)5の螺旋翼5aにより合材をスクリード幅方向すなわち車体1の幅方向に拡散し、スクリード装置4の主スクリード4a及び伸縮部スクリード4bによって所定の道路幅員と舗装厚に成形する。
【0003】
コンベア5の回転軸5bは、車体1の後壁の中央部または左右両サイド部に取付けられたチェンケース(図示略)内に収納された無端チェンを介して、車体1側に取付けられた油圧式のコンベアモータ(図5,図6には図示せず)により駆動されるとともに、チェンケースと一体的にまたは独立的に車体の後壁に取付けられたベアリングケースにより、回転自在に保持されている。
【0004】
ところで、コンベアモータの作動を制御するために、図7に示すように、コンベア駆動回路10がそなえられている。このコンベア駆動回路10は、コンベアモータへの作動油流量を決定する電磁比例弁(速度制御比例弁)11と、この電磁比例弁11に出力電流を供給するコントローラ12と、このコントローラ12にコンベア指令電圧を供給する速度ダイヤル(速度設定ダイヤル)13と、同じくコンベア指令電圧を供給する超音波センサ16と、コントローラ12からの出力電流をオン・オフするスイッチ14とをそなえている。
【0005】
なお、スイッチ14において、コントローラ12からの出力電流をオンする状態とは、速度ダイヤル13に基づき即ち“手動”でコンベア5の速度を調整する手動モードであり、コントローラ12からの出力電流をオフする状態とは、“自動”でコンベア5の速度を調整する自動モードである。
コントローラ12には、スイッチ15を介して超音波センサ16が接続されており、スイッチ14が“自動”に切り換えられ自動モードが設定されたら、スイッチ15が連動して速度ダイヤル13をコントローラ12に接続する状態から超音波センサ16をコントローラ12に接続する状態へと切り換わり、超音波センサ16の検出情報がコントローラ12に入力されるようになる。
【0006】
これにより、自動モード時には、超音波センサ16がスクリード装置前部の合材量を検知しこの検知情報がコントローラ12に送られて、コントローラ12では検知情報に基づいて所定の舗装厚さ又は舗装面レベルにするのに必要な合材量を推定して合材供給量、即ち、コンベアの速度(回転数)を設定し、この設定に基づいて電磁比例弁11への供給電流を制御してコンベアの速度を自動調整するようになっている。
【0007】
また、作動油の油圧は、エンジン駆動の油圧ポンプによって与えられる。このコンベアへ作動油を供給する油圧ポンプは、走行用油圧モータへ作動油を供給する油圧ポンプと共通のエンジン(内燃機関)によって駆動されるようになっている。
つまり、図8に示すように、エンジン21によって、走行用油圧ポンプ22とともに、コンベア駆動用油圧ポンプ23が駆動されるようになっており、コンベア駆動用油圧ポンプ23は例えば斜板ポンプによって構成され、制御回路24によって吐出圧(又は吐出流量)を調整されるようになっている。左右のコンベアモータ25L1,25L2,25R1,25R2は、それぞれ切換弁26L1,26L2,26R1,26R2を介してコンベア駆動用油圧ポンプ23からの作動油を適宜の速度で供給されて、作動するようになっている。
【0008】
そして、エンジン21は、エンジンコントローラ(エンジン制御回路)20の制御によって、出力の低い低速運転(ローアイドル)と出力の高い高速運転(ハイアイドル)とに切り換えられるようになっており、アスファルトフィニッシャの走行停止時にはローアイドルにして、発進時にはハイアイドルに切り換えられる。
【0009】
走行停止時に、エンジン21をローアイドルにしたままでコンベアを作動させると、油圧ポンプ23からの作動油供給量が不足するので、コンベアを作動させる際には、手動によりエンジンをハイアイドルに切り換えるか、或いは、コンベアの元スイッチ(オン・オフスイッチ)17に連動してエンジンをハイアイドルに切り換えるかしていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、コンベアを作動させる度ごとに、エンジンの速度調整(ローアイドルとハイアイドルとの切換調整)行なうことは煩雑である。
また、コンベアの元スイッチと連動してエンジンの速度調整を自動的に行なう場合、コンベアには、元スイッチの他に速度ダイヤルがあり、元スイッチをオンにしても速度ダイヤルが0の時にはコンベアは作動しないので、コンベアが作動していないにもかかわらず、エンジンが不要にハイアイドル運転になってしまうことがあり、不要な騒音を招く。
【0011】
一方、コンベアの元スイッチをオンにして、スイッチ14が“自動”(自動モード)に設定されると、コンベアの速度は、上述のように外部センサとして設けられた超音波センサの検出信号に基づいて自動制御されるようにもなっているが、この場合にも、エンジンの速度調整は、手動によりエンジンをハイアイドルに切り換えるか、コンベアの元スイッチに連動してエンジンをハイアイドルに切り換えるかになり、上記と同様な課題が生じる。
【0012】
本発明は、上述の課題に鑑み創案されたもので、コンベア停止時に不要にエンジン出力(エンジン速度)を高めることなく、コンベアが実際に作動する際にはエンジン出力(エンジン速度)を高めて確実にコンベアを作動させ適切に合材供給を行なうことができるようにした、アスファルトフィニッシャのエンジン制御装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明のアスファルトフィニッシャのエンジン制御装置(請求項1)は、合材供給用コンベアのコンベア用油圧モータに作動油を供給する油圧ポンプを駆動するエンジンであって少なくとも低出力状態と高出力状態とで作動しうるエンジンと、該エンジンを制御するエンジン制御手段とをそなえるとともに、該合材供給用コンベアの実際の作動状態を作動関連パラメータに基づいて検出するコンベア作動検出手段をそなえ、該エンジン制御手段は、該コンベア作動検出手段が該合材供給用コンベアの始動を検出したら、該エンジンを該高出力状態に切り換えることを特徴としている。
【0014】
これにより、合材供給用コンベアが実際に始動したらエンジンが高出力状態に(エンジンの回転速度が高速に)切り換えられることとなり、合材供給用コンベアの作動時には確実にエンジン出力を高めて、油圧ポンプを十分な駆動力で作動させることができ、合材供給用コンベアによる必要とされる量の合材供給を確実に行なえる。しかも、合材供給用コンベアが実際に始動するまでは、エンジンを低出力状態のままとし、エンジンの回転速度を不要に高速に切り換えることがないので、騒音発生を抑制できる。
【0015】
さらに、該コンベア用油圧モータへの作動油流量を調整する電磁弁と、該電磁弁への出力電流を制御することで該合材供給用コンベアの作動を制御するコンベア制御手段とをそなえ、該コンベア作動検出手段は、該電磁弁への出力電流を検出する出力電流検出手段であって、該エンジン制御手段は、該出力電流検出手段により検出された該出力電流が該合材供給用コンベアの作動領域の値になったら、該エンジンを該高出力状態に切り換えることが好ましい(請求項2)。
【0016】
あるいは、該コンベア作動検出手段は、該油圧モータの負荷圧力を検出する圧力検出手段であって、該エンジン制御手段は、該圧力検出手段により検出された該油圧モータの負荷圧力が予め設定された所定の負荷圧力値以上になったら、該エンジンを該高出力状態に切り換えることが好ましい(請求項3)。
また、該コンベア用油圧モータに作動油を供給する該エンジンには、走行用油圧モータを駆動するためのものを兼用してもよい(請求項4)。
これにより、設備構成を簡素化でき、コスト低減やスペース効率の向上を図ることができる。
【0017】
さらに、作業個所を照射しうる照明設備に電力を供給する発電機をそなえ、該発電機が、該コンベア用油圧モータへの作動油供給系から作動油を供給されて作動する発電用油圧モータによって作動するように構成され、該エンジン制御手段は、該照明設備が作動状態に設定されたら、該エンジンを該高出力状態に切り換えるように構成してもよい(請求項5)。
【0018】
これにより、照明設備の使用時には確実にエンジン出力が得られ、発電用油圧モータを通じて発電機により照明設備を使用するのに十分な電力を発生させて、作業個所を必要な明るさで照射することができる。しかも、設備構成を簡素化でき、コスト低減を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態について説明すると、図1は本発明の第1実施形態としてのアスファルトフィニッシャのエンジン制御装置を示すブロック図である。なお、図1において、図7と同符号は同様のものを示す。また、ここでは、この図1及び既に説明した図5,図6,図8を用いて説明する。
【0020】
まず、本実施形態にかかるアスファルトフィニッシャ自体は、既に説明した従来技術と同様に、図5,図6に示すように、車体1の前部に設けられたホッパ2と、ホッパ2で受けた合材(アスファルト混合物)を車体1の後部に設けられたスクリード装置4の前部に搬送するフィーダコンベア装置3と、スクリード装置4の前部に配置された、合材供給用コンベアとしてのスクリューコンベア装置(以下、単にコンベアという)5とをそなえ、コンベア5の螺旋翼5aにより合材をスクリード幅方向すなわち車体1の幅方向に拡散し、スクリード装置4の主スクリード4a及び伸縮部スクリード4bによって所定の道路幅員と舗装厚に成形するようになっている。
【0021】
コンベア5の回転軸5bは、車体1の後壁の中央部または左右両サイド部に取付けられたチェンケース(図示略)内に収納された無端チェンを介して、車体1側に取付けられた油圧式のコンベアモータ(図5,図6には図示せず)により駆動されるとともに、チェンケースと一体的にまたは独立的に車体の後壁に取付けられたベアリングケースにより、回転自在に保持されている。
【0022】
そして、コンベアモータの作動を制御するために、図1に示すように、コンベア駆動回路10がそなえられている。このコンベア駆動回路10は、コンベアモータへの作動油流量を決定する電磁比例弁(速度制御比例弁)11と、この電磁比例弁11に出力電流を供給するコントローラ12と、このコントローラ12にコンベア指令電圧を供給する速度ダイヤル(速度設定ダイヤル)13と、同じくコンベア指令電圧を供給する超音波センサ16と、コントローラ12からの出力電流をオン・オフするスイッチ14とをそなえている。
【0023】
スイッチ14において、コントローラ12からの出力電流をオンする状態とは、速度ダイヤル13に基づき即ち“手動”でコンベア5の速度を調整する手動モードであり、コントローラ12からの出力電流をオフする状態とは、“自動”でコンベア5の速度を調整する自動モードである。
スイッチ14が“手動”に切り換えられて手動モードが設定された場合、コントローラ12は速度ダイヤル13からの設定信号に基づいて電磁比例弁11への供給電流を制御してコンベア5の速度を調整する。したがって、作業者は速度ダイヤル13を手動操作しながら、コンベア5の速度を調整することができる。
【0024】
コントローラ12には、スイッチ15を介して超音波センサ16が接続されており、スイッチ14が“自動”に切り換えられ自動モードが設定された場合、スイッチ15が連動して速度ダイヤル13をコントローラ12に接続する状態から超音波センサ16をコントローラ12に接続する状態へと切り換わり、超音波センサ16の検出情報がコントローラ12に入力されるようになる。
【0025】
これにより、自動モード時には、超音波センサ16がスクリード装置前部の合材量を検知しこの検知情報がコントローラ12に送られて、コントローラ12では検知情報に基づいて所定の舗装厚さ又は舗装面レベルにするのに必要な合材量を推定して合材供給量、即ち、コンベアの速度(回転数)を設定し、この設定に基づいて電磁比例弁11への供給電流を制御してコンベアの速度を自動調整するようになっている。
【0026】
ところで、コンベア5を駆動するコンベア用油圧モータ(コンベアモータ)で用いる作動油の油圧は、図8に示すように、エンジン駆動のコンベア駆動用油圧ポンプ23によって与えられるが、この油圧ポンプ23は、走行用油圧モータへ作動油を供給する油圧ポンプと共通のエンジン(内燃機関)21によって駆動されるようになっている。
【0027】
また、コンベア駆動用油圧ポンプ23は例えば斜板ポンプによって構成され、制御回路24によって吐出圧(又は吐出流量)を調整され、左右のコンベアモータ25L1,25L2,25R1,25R2は、それぞれ切換弁26L1,26L2,26R1,26R2を介してコンベア駆動用油圧ポンプ23からの作動油を適宜の速度で供給されて、作動するようになっている。
【0028】
エンジン21は、エンジン制御手段としてのエンジンコントローラ(エンジン制御回路)20の制御によって、低出力状態としての低速運転モード(ローアイドル)と高出力状態としての高速運転モード(ハイアイドル)とに切り換えられるようになっており、アスファルトフィニッシャの走行停止時にはローアイドルにして、発進時にはハイアイドルに切り換えられるようになっている。
【0029】
特に、本エンジン制御装置の特徴は、コンベア5の実際の作動状態をコンベア5の実作動に関連するパラメータ(作動関連パラメータ)に基づいて検出するコンベア作動検出手段をそなえており、エンジン制御回路20は、コンベア作動検出手段31がコンベア5の始動を検出したら、エンジン21を高出力状態(ハイアイドル)に切り換えるようになっている。
【0030】
本実施形態の場合、コンベア作動検出手段として、電磁弁である電磁比例弁11への出力電流を検出する電流スイッチ(出力電流検出手段)31がそなえられており、電流スイッチ31は、電磁比例弁11への出力電流がコンベア5の始動時電流値以上になったら(即ち、出力電流がコンベア5の作動領域の値になったら)、スイッチオンになって、エンジン制御回路20に、電磁比例弁11への出力電流がコンベア始動時電流値以上になった旨の信号を出力するようになっている。エンジン制御回路20では、電流スイッチ31から上記信号を受けると、コンベア5が始動したとして、エンジン21を高出力状態(ハイアイドル)に切り換えるようになっている。
【0031】
また、電流スイッチ31は、電磁比例弁11への出力電流がコンベア5の始動時電流値未満になったらスイッチオフになって、エンジン制御回路20に、電磁比例弁11への出力電流がコンベア始動時電流値未満になった旨の信号を出力することになり、エンジン制御回路20では、電流スイッチ31からコンベア始動時電流値未満になった旨の信号を受けると、他に、高出力状態(ハイアイドル)への要求がなければ、エンジン21をローアイドルに切り換えるようになっている。
【0032】
つまり、電磁比例弁11への出力電流がコンベア始動時電流値以上であるか、又は、アスファルトフィニッシャが走行状態なら、エンジン21はハイアイドルに切り換えられ、電磁比例弁11への出力電流がコンベア始動時電流値未満になって、且つ、アスファルトフィニッシャが走行停止状態なら、エンジン21はローアイドルに切り換えられるようになっている。
【0033】
本発明の第1実施形態としてのアスファルトフィニッシャのエンジン制御装置は、上述のように構成されているので、元スイッチ17をオン(コンベア作動可能)にして、エンジン21がローアイドルのときに、コンベア5を始動させると、電磁比例弁11への供給電流が増大して、コンベア5を駆動するコンベアモータが作動を開始する。このとき、電磁比例弁11への出力電流が増加してコンベア5の始動時電流値以上になるため、電流スイッチ31が、この電磁比例弁11への出力電流がコンベア5の始動時電流値以上になるのに連動してスイッチオンになって、エンジン制御回路20に、電磁比例弁11への出力電流がコンベア始動時電流値以上になった旨の信号を出力する。エンジン制御回路20では、電流スイッチ31から上記信号を受けると、コンベア5が始動したとして、エンジン21を高出力状態(ハイアイドル)に切り換える。
【0034】
これによって、コンベア5が実際に始動したらエンジン21の回転速度が高速の高出力状態に切り換えられることとなり、高いエンジン出力によって、コンベア駆動用油圧ポンプ23を十分な駆動力で作動させることができ、コンベア5によって合材を十分に供給することができ、合材の供給不足を招くようなことはない。
【0035】
しかも、コンベア5が実際に始動するまでは、例えば、アスファルトフィニッシャの走行が開始されるなど他にエンジン出力要求のない場合には、エンジン21がローアイドル状態に保持されるため、不要にエンジン回転を高めることはなく、エンジン騒音を極力抑制することができる。
【0036】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明すると、図2,図3は本発明の第2実施形態としてのアスファルトフィニッシャのエンジン制御装置について示すもので、図2はそのブロック図、図3はそのコンベア駆動油圧回路を示す図である。なお、図2,図3において、図1,図7,図8と同符号は同様のものを示す。
【0037】
本実施形態では、コンベア5の実際の作動状態をコンベア5の実作動に関連するパラメータ(作動関連パラメータ)に基づいて検出するコンベア作動検出手段が第1実施形態と異なっている。
つまり、本実施形態の場合、図2,図3に示すように、コンベア作動検出手段として、油圧モータ23の負荷圧力を検出する圧力センサ(圧力検出手段)32が設けられており、エンジン制御回路20は、圧力センサ32により検出された油圧モータ32の負荷圧力が予め設定された所定の負荷圧力値以上になったら、エンジン21を高出力状態(ハイアイドル)に切り換えるようになっている。
【0038】
つまり、油圧モータ32の負荷圧力が所定の負荷圧力値以上であるか、又は、アスファルトフィニッシャが走行状態なら、エンジン21はハイアイドルに切り換えられ、油圧モータ32の負荷圧力が所定の負荷圧力値未満になって、且つ、アスファルトフィニッシャが走行停止状態なら、エンジン21はローアイドルに切り換えられるようになっている。
【0039】
本発明の第2実施形態としてのアスファルトフィニッシャのエンジン制御装置は、上述のように構成されているので、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
つまり、元スイッチ17をオン(コンベア作動可能)にして、エンジン21がローアイドルのときに、コンベア5を始動させると、電磁比例弁11への供給電流が増大して、これとともに油圧モータ32の負荷圧力が増大する。これにより、油圧モータ32の負荷圧力が所定の負荷圧力値以上になるため、圧力センサ32がこれを検出して、エンジン制御回路20に、その旨の信号を出力する。エンジン制御回路20では、油圧モータ32の負荷圧力が所定の負荷圧力値以上になった旨の信号を受けると、コンベア5が始動したとして、エンジン21を高出力状態(ハイアイドル)に切り換える。
【0040】
これによって、コンベア5が実際に始動したらエンジン21の回転速度が高速の高出力状態に切り換えられることとなり、高いエンジン出力によって、コンベア駆動用油圧ポンプ23を十分な駆動力で作動させることができ、コンベア5によって合材を十分に供給することができ、合材の供給不足を招くようなことはない。
【0041】
しかも、コンベア5が実際に始動するまでは、例えば、アスファルトフィニッシャの走行が開始されるなど他にエンジン出力要求のない場合には、エンジン21がローアイドル状態に保持されるため、不要にエンジン回転を高めることはなく、エンジン騒音を極力抑制することができる。
ところで、アスファルトフィニッシャには、夜間作業の場合に作業個所を照射しうる照明設備をそなえたものがあるが、この照明設備に電力を供給するために油圧モータで駆動される発電機を設けて、図4に示すように、油圧ポンプ(モータコンベア用油圧モータへの作動油供給系)23からの作動油を切換弁42を会して発電用油圧モータ41に導入して駆動するように構成することができる。
【0042】
この場合、例えば第2実施形態のものにおいて、エンジン制御回路20が、照明設備用のスイッチ(照明スイッチ)43からの信号を受けて照明スイッチ43がオンになったら、エンジンを高出力状態(ハイアイドル)に切り換えるようにしてもよい。
これにより、設備構成を簡素化して、コスト低減を図りながら、発電用油圧モータを通じて発電機により照明設備を使用するのに十分な電力を発生させて、作業個所を必要な明るさで照射することができる。
もちろん、かかる構成は、第1実施形態のものに組み合わせてもよい。
【0043】
[その他]
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することができる。
【0044】
例えば、上述の実施形態では、エンジン運転状態が低出力状態(ローアイドル)と高出力状態(ハイアイドル)との2モードがそなえられているが、さらに多くの運転モードをそなえている場合、コンベア5が実際に作動したらそれまでのエンジン運転モードよりも高出力の運転モードがあれば、そのより高出力の運転モードに切り換え、この状態でコンベア5が実際に停止したらそれまでのエンジン運転モードよりも低出力の運転モードに切り換えるようにする。
【0045】
また、連続的にエンジン出力を調整できるものでは、コンベア5の実際の作動状況に応じて、エンジン出力を増減させればよい。
また、第1実施形態では、電磁比例弁11への出力電流がコンベア5の始動時電流値以上になったらコンベア5が始動したと判定しているが、これは一般的に、電磁比例弁11への出力電流を増やすとコンベア5が作動して速度を増すように設定されているためであり、もしも、電磁比例弁11への出力電流を減らすとこれに応じてコンベア5が作動して速度を増すように設定されている場合には、電磁比例弁11への出力電流がコンベア5の始動時電流値以下になったら(即ち、出力電流がコンベア5の作動領域の値になったら)、コンベア5が始動したと判定することになる。
【0046】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明のアスファルトフィニッシャのエンジン制御装置(請求項1)によれば、合材供給用コンベアが実際に始動したらエンジンが高出力状態に(エンジンの回転速度が高速に)切り換えられることとなり、合材供給用コンベアの作動時には確実にエンジン出力を高めて、油圧ポンプを十分な駆動力で作動させることができ、合材供給用コンベアによる必要とされる量の合材供給を確実に行なえるようになる。しかも、合材供給用コンベアが実際に始動するまでは、エンジンは低出力状態のままとされ、エンジンの回転速度を不要に高速に切り換えることがないので、騒音発生を抑制できる。
【0047】
さらに、該コンベア用油圧モータへの作動油流量を調整する電磁弁と、該電磁弁への出力電流を制御することで該合材供給用コンベアの作動を制御するコンベア制御手段とをそなえ、該コンベア作動検出手段は、該電磁弁への出力電流を検出する出力電流検出手段であって、該エンジン制御手段は、該出力電流検出手段により検出された該出力電流が該合材供給用コンベアの作動領域の値になったら、該エンジンを高出力状態に切り換えるようにすれば、合材供給用コンベアが実際に始動したか否かを低コストで容易に且つ確実に検出することができ、合材供給用コンベアによる確実な合材供給を実現しながら、エンジン騒音発生を抑制することができる(請求項2)。
【0048】
あるいは、該コンベア作動検出手段は、該油圧モータの負荷圧力を検出する圧力検出手段であって、該エンジン制御手段は、該圧力検出手段により検出された該油圧モータの負荷圧力が予め設定された所定の負荷圧力値以上になったら、該エンジンを高出力状態に切り換えるようにすれば、合材供給用コンベアが実際に始動したか否かを低コストで容易に且つ確実に検出することができ、合材供給用コンベアによる確実な合材供給を実現しながら、エンジン騒音発生を抑制することができる(請求項3)。
【0049】
また、該コンベア用油圧モータに作動油を供給する該エンジンには、走行用油圧モータを駆動するためのものを兼用すれば、、設備構成を簡素化して、コスト低減やスペース効率の向上を図りながら、合材供給用コンベアによる確実な合材供給を実現しながら、エンジン騒音発生を抑制することができる(請求項4)。さらに、作業個所を照射しうる照明設備に電力を供給する発電機をそなえ、該発電機が、該コンベア用油圧モータへの作動油供給系から作動油を供給されて作動する発電用油圧モータによって作動するように構成され、該エンジン制御手段は、該照明設備が作動状態に設定されたら、該エンジンの回転速度を高速の高出力状態に切り換えるように構成すれば、設備構成を簡素化して、コスト低減を図りながら、発電用油圧モータを通じて発電機により照明設備を使用するのに十分な電力を発生させて、作業個所を必要な明るさで照射することができる(請求項5)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としてのアスファルトフィニッシャのエンジン制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2実施形態としてのアスファルトフィニッシャのエンジン制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第2実施形態としてのアスファルトフィニッシャのエンジン制御装置にかかるコンベア駆動油圧回路を示す図である。
【図4】本発明の第2実施形態としてのアスファルトフィニッシャのエンジン制御装置にかかる変形例の油圧回路を示す図である。
【図5】一般的なアスファルトフィニッシャを示す平面図である。
【図6】一般的なアスファルトフィニッシャを示す側面図である。
【図7】従来のアスファルトフィニッシャのエンジン制御装置の構成を示すブロック図である。
【図8】従来のアスファルトフィニッシャにかかるコンベア駆動油圧回路を示す図である。
【符号の説明】
1 車体
2 ホッパ
3 フィーダコンベア装置
4 スクリード装置
4a 主スクリード
4b 伸縮部スクリード
5 合材供給用コンベアとしてのスクリューコンベア装置(コンベア)
5a 螺旋翼
5b コンベア5の回転軸
10 コンベア駆動回路
11 電磁弁としての電磁比例弁(速度制御比例弁電磁比例弁)
12 コントローラ(コンベア制御手段)
13 速度ダイヤル(速度設定ダイヤル)
14,15 スイッチ
16 超音波センサ
20 エンジン制御手段としてのエンジンコントローラ(エンジン制御回路)
21 エンジン(内燃機関)
22 走行用油圧ポンプ
23 コンベア駆動用油圧ポンプ
24 制御回路
25L1,25R1 コンベア用油圧モータ(コンベアモータ)
25L2,25R2 コンベア用油圧モータ(コンベアモータ)
26L1,26L2,26R1,26R2 切換弁
31 コンベア作動検出手段としての電流スイッチ(出力電流検出手段)
32 コンベア作動検出手段としての圧力スイッチ(圧力検出手段)
41 発電用油圧モータ
42 切換弁
43 照明スイッチ
Claims (5)
- 合材供給用コンベアのコンベア用油圧モータに作動油を供給する油圧ポンプを駆動するエンジンであって少なくとも低出力状態と高出力状態とで作動しうるエンジンと、該エンジンを制御するエンジン制御手段とをそなえるとともに、
該合材供給用コンベアの実際の作動状態を作動関連パラメータに基づいて検出するコンベア作動検出手段をそなえ、
該エンジン制御手段は、該コンベア作動検出手段が該合材供給用コンベアの始動を検出したら、該エンジンを該高出力状態に切り換える
ことを特徴とする、アスファルトフィニッシャのエンジン制御装置。 - 該コンベア用油圧モータへの作動油流量を調整する電磁弁と、該電磁弁への出力電流を制御することで該合材供給用コンベアの作動を制御するコンベア制御手段とをそなえ、
該コンベア作動検出手段は、該電磁弁への出力電流を検出する出力電流検出手段であって、
該エンジン制御手段は、該出力電流検出手段により検出された該出力電流が該合材供給用コンベアの作動領域の値になったら、該エンジンを該高出力状態に切り換える
ことを特徴とする、請求項1記載のアスファルトフィニッシャのエンジン制御装置。 - 該コンベア作動検出手段は、該油圧モータの負荷圧力を検出する圧力検出手段であって、
該エンジン制御手段は、該圧力検出手段により検出された該油圧モータの負荷圧力が予め設定された所定の負荷圧力値以上になったら、該エンジンを該高出力状態に切り換える
ことを特徴とする、請求項1記載のアスファルトフィニッシャのエンジン制御装置。 - 該コンベア用油圧モータに作動油を供給する該エンジンには、走行用油圧モータを駆動するためのものが兼用されている
ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載のアスファルトフィニッシャのエンジン制御装置。 - 作業個所を照射しうる照明設備に電力を供給する発電機をそなえ、
該発電機が、該コンベア用油圧モータへの作動油供給系から作動油を供給されて作動する発電用油圧モータによって作動するように構成され、
該エンジン制御手段は、該照明設備が作動状態に設定されたら、該エンジンを該高出力状態に切り換える
ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載のアスファルトフィニッシャのエンジン制御装置。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2002283090A JP2004116448A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | アスファルトフィニッシャのエンジン制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002283090A JP2004116448A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | アスファルトフィニッシャのエンジン制御装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004116448A true JP2004116448A (ja) | 2004-04-15 |
Family
ID=32277061
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002283090A Pending JP2004116448A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | アスファルトフィニッシャのエンジン制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004116448A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009197415A (ja) * | 2008-02-19 | 2009-09-03 | Sumitomo (Shi) Construction Machinery Manufacturing Co Ltd | 自走式舗装機械 |
| JP2012162876A (ja) * | 2011-02-04 | 2012-08-30 | Maeda Road Constr Co Ltd | 道路建設機械用駆動エンジンの回転数制御装置 |
| JP2015059401A (ja) * | 2013-09-20 | 2015-03-30 | 住友建機株式会社 | 道路舗装機械における発電制御装置 |
| JP2017040062A (ja) * | 2015-08-18 | 2017-02-23 | 大成ロテック株式会社 | 施工機械 |
| WO2020027313A1 (ja) | 2018-08-03 | 2020-02-06 | 住友建機株式会社 | アスファルトフィニッシャ |
-
2002
- 2002-09-27 JP JP2002283090A patent/JP2004116448A/ja active Pending
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