JP2004117745A - カラー画像形成装置及びその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】必要な消耗品が不足又は未実装である場合または定着装置が印字可能温度に達していない場合など印字可能条件を満たしていない場合でもカラーバランス調整を速やかに実行し、さらに高精度なカラーバランス調整を行うこと。
【解決手段】テストパターンによりカラーバランス調整を行うカラー画像形成方法及び装置において、あらかじめ色度検知用のテストパターンが転写定着された転写材を給紙する給紙手段、カラーバランス調整が必要な際にテストパターンの反射光を検出するテストパターン検出手段(26)および検出されたテストパターンの検出値に基づいてカラーバランス調整を行うカラーバランス調整手段を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】テストパターンによりカラーバランス調整を行うカラー画像形成方法及び装置において、あらかじめ色度検知用のテストパターンが転写定着された転写材を給紙する給紙手段、カラーバランス調整が必要な際にテストパターンの反射光を検出するテストパターン検出手段(26)および検出されたテストパターンの検出値に基づいてカラーバランス調整を行うカラーバランス調整手段を備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー画像形成装置及びその方法に関し、より詳細には、カラー画像濃度を適正に保ち、安定した高画質を提供するためのカラーバランス調整等色度の制御を行うカラー画像形成装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、カラープリンタ、カラー複写機等カラー画像形成装置及びその方法には、出力画像の高画質化が求められている。特に、濃度の階調とその安定性は、人間が下す画像の良し悪しの判断に大きな影響を与える。
【0003】
ところが、カラー画像形成装置及びその方法においては、環境の変化や長時間の使用による装置各部の変動があると、得られる画像の濃度が変動する。特に電子写真方式のカラー画像形成装置及びその方法の場合、わずかな環境変動でも濃度の変動が生じ、カラーバランスを崩す恐れがあるので、常に一定の濃度すなわち階調特性を保つ必要がある。そこで、各色のトナーに対して、絶対湿度に応じた数種類の露光量や現像バイアスなどのプロセス条件、ルックアップテーブル(LUT)などの階調補正方法及び手段をもち、温湿度センサによって測定された絶対湿度に基づいて、その時のプロセス条件や階調補正の最適値を選択している。
【0004】
また、転写材上にブラック(K)のみによるグレーパッチ(以下、グレーパッチという)とシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)を混色したプロセスグレーパッチ(以下、プロセスパッチという)を形成することでテストパターンとし、定着後に両パッチの色を相対比較することにより、プロセスパッチが無彩色となるCMYの混合比率を出力し、カラー濃度の変化を検知するセンサを使用したカラー画像形成装置及びその方法が考えられている。
【0005】
このカラー画像形成装置及びその方法では、検知した結果を、画像形成部への露光量やプロセス条件、画像処理部のRGB信号をカラー画像形成装置の色再現域へ変換するカラーマッチングテーブルやRGB信号をCMYK信号へ変換する色分解テーブル、濃度−階調特性を補正するためのキャリブレーションテーブルなどへフィードバックすることにより、転写材上に形成した最終出力画像の濃度または色度制御を行う。
【0006】
カラー画像形成装置の出力画像を装置の外部にある画像読取装置または色度計・濃度計で検知し、同様の制御を行うことも可能であるものの、前述のカラーセンサなどカラー濃度検出を装置内で行う方式はプリンタ等内部で制御が完結する点で優れている。このカラーセンサは、例えば、発光素子として赤(R)、緑(G)、青(B)等の発光スペクトルが異なる3種以上の光源を用いる。また、他の方法としては、発光素子は白色(W)を発光する光源を用いて受光素子上に赤(R)、緑(G)、青(B)等の分光透過率が異なる3種以上のフィルタを形成したもので構成し、これによりRGB出力等の異なる3種以上の出力を得ることもできる。
【0007】
以上のように、公知のカラー画像形成装置及びその方法は、カラー濃度を検出しカラーバランスを最適にすることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術では、テストパターンを転写・定着させてからテストパターンの色度を検知しているため、カラー画像形成装置が印字可能な状態でなければ、そもそも色度検知動作も実行できない。
【0009】
すなわち、印字動作に必要な感光体、現像剤、現像ユニット、転写材などの消耗品は、色度検知動作には不要であるにも関わらず、これらの消耗品のいずれかが不足あるいは未実装の場合は、色度検知動作も実行できない。
【0010】
さらに、定着器が印字可能温度に達していることは、色度検知動作には不要であるにも関わらず、定着器が印字可能温度に達していなければ、色度検知動作も実行できない。
【0011】
また、色度検知動作におけるテストパターンの搬送スピードは、印字動作での転写材の搬送スピードと同様に、通常、高速に設定されているため、カラーセンサの応答性などの制約で、副走査方向のパッチサイズを小さくすることができず、1ページ中のパッチ数を増やすことができない。これによって、テストパターンを印字する転写材の消費は多く、また、パッチ数の制限により、高精度なカラーバランス調整が実現できないという問題がある。
【0012】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、カラーバランス調整を速やかに実行し、さらに高精度なカラーバランス調整が可能なカラー画像形成装置及びその方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、感光体に各色画像情報に対応する静電潜像を形成する潜像形成手段と、それぞれ異なった色の現像剤を感光体に付与して静電潜像を現像する複数の現像手段と、現像手段により現像された可視画像を転写材上に転写する転写手段と、転写手段により転写材上に転写された未定着画像を定着する定着手段とを備えたカラー画像形成装置において、転写材上にあらかじめ定着されたテストパターンを給紙する給紙手段と、テストパターンの反射光を検出するテストパターン検出手段と、テストパターン検出手段によるテストパターンの検出値に基づいてカラーバランス調整を行うカラーバランス調整手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のカラー画像形成装置において、印字可能条件を満足していなくても、テストパターンの給紙と、テストパターン検出手段によるテストパターンの検出と、テストパターンの検出値に基づいてカラーバランス調整を行うことを特徴とする。
【0015】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のカラー画像形成装置において、画像形成に必要な消耗品のいずれかが不足あるいは未実装であったとしても、テストパターンの給紙と、テストパターン検出手段によるテストパターンの検出と、テストパターンの検出値に基づいてカラーバランス調整を行うことを特徴とする。
【0016】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のカラー画像形成装置において、画像形成に必要な消耗品には、感光体、現像剤、現像ユニット又は転写材のいずれかが含まれることを特徴とする。
【0017】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4いずれかに記載のカラー画像形成装置において、テストパターンの給紙を開始する位置からテストパターン検出手段までのテストパターン搬送路中に、定着手段が含まれていないカラー画像形成装置であって、定着手段が印字可能温度に達していなくても、テストパターンの給紙と、テストパターン検出手段によるテストパターンの検出と、テストパターンの検出値に基づいてカラーバランス調整を行うことを特徴とする。
【0018】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5いずれかに記載のカラー画像形成装置おいて、画像形成の方式は電子写真方式を用いたものであることを特徴とする。
【0019】
また、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6いずれかに記載のカラー画像形成装置において、テストパターン検出手段は、カラーセンサによりグレーパッチとプロセスパッチを比較することにより検出値を出力することを特徴とする。
【0020】
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のカラー画像形成装置において、カラーセンサは、少なくとも3種類の光源を有することを特徴とする。
【0021】
また、請求項9に記載の発明は、請求項7に記載のカラー画像形成装置において、カラーセンサは、1種類の光源と分光透過率の異なる少なくとも3種類のフィルタを有し、少なくとも3種類の出力を行うことを特徴とする。
【0022】
また、請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9いずれかに記載のカラー画像形成装置において、テストパターン検出手段における色度検知のためのテストパターン搬送速度を、転写手段における転写搬送速度よりも遅くなるように設定することを特徴とする。
【0023】
また、請求項11に記載の発明は、感光体に各色画像情報に対応する静電潜像を形成する潜像形成ステップ(301)と、それぞれ異なった色の現像剤を感光体に付与して静電潜像を現像する複数の現像ステップ(302)と、現像ステップにより現像された可視画像を転写材上に転写する転写ステップ(303)と、転写ステップにより転写材上に転写された未定着画像を定着する定着ステップ(304)とを備えたカラー画像形成方法において、転写材上にあらかじめ定着されたテストパターンを給紙する給紙ステップ(401)と、テストパターンの反射光を検出する検出ステップ(402)と、検出されたテストパターンの検出値に基づいてカラーバランス調整を行う調整ステップ(403)とを備えることを特徴とする。
【0024】
また、請求項12に記載の発明は、請求項11に記載のカラー画像形成方法において、検出ステップにおける色度検知のためのテストパターン搬送速度を、転写ステップにおける転写搬送速度よりも遅くなるように設定することを特徴とする。
【0025】
さらに、請求項13に記載の発明は、プログラムであって、コンピュータを用いて請求項11又は12に記載の各ステップを実行させることを特徴とする。
【0026】
さらに、請求項14に記載の発明は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、請求項11又は12に記載の各ステップを実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とする。
【0027】
以上の構成により、印字可能条件を満足していなくても、あらかじめ用意されたテストパターンを給紙搬送して、カラーセンサでの色度検知結果に基づいたカラーバランス調整を実行することで、カラーバランス調整が速やかに完了する。
【0028】
また、テストパターンの給紙を開始する位置からカラーセンサまでの、テストパターン搬送路中に定着器が含まれていないカラー画像形成装置において、定着器が印字可能温度に達していなくても、あらかじめ用意されたテストパターンを給紙搬送して、カラーセンサでの色度検知結果に基づいたカラーバランス調整を実行することで、カラーバランス調整が速やかに完了する。
【0029】
また、通常の印字とテストパターンの色度検知を別シーケンスとして、色度検知シーケンスでのテストパターン搬送スピードを、印字シーケンスでの搬送スピードよりも遅くなるように設定することで、副走査方向のパッチサイズを最小化できる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
まず、本発明の第1の実施例について説明する。
図1は、本発明のカラー画像形成装置の一実施例を説明するための全体構成図である。
本発明のカラー画像形成装置は、各色毎に画像形成部において画像データに基づく露光により感光ドラム上に静電潜像を形成し、次に、この静電潜像を現像して可視画像化した後、このカラー可視画像を給紙部から給紙された転写材1へ転写定着させるものである。あるいは、各色毎の感光ドラム上の可視画像を中間転写ベルト12上に順次転写し、中間転写ベルト12上に転写された可視画像を転写材1へ一括転写した後、定着させるものである。すなわち、感光体に各色画像情報に対応する静電潜像を形成する潜像形成手段、それぞれ異なった色の現像剤を感光体に付与して静電潜像を現像する複数の現像手段及び現像手段により現像され転写材上に転写された未定着画像を定着する定着手段を備えている。
【0031】
画像形成部は、現像色の数だけステーション毎に並置された感光ドラム5(5Y:イエロー用、5M:マゼンタ用、5C:シアン用、5K:ブラック用を示す。以下、Yを含む符号はイエロー用を、Mを含む符号はマゼンタ用を、Cを含む符号はシアン用を、Kを含む符号はブラック用をそれぞれ表すものとし、また、各色用を一括して5Y,5M,5C,5Kのように表す)、帯電器7(7Y、7M、7C、7K)、レーザスキャナ10(10Y、10M、10C、10K)、現像器8(8Y、8M、8C、8K)、トナーカートリッジ11(11Y、11M、11C、11K)、中間転写ベルト12、一次転写ローラ6(6Y、6M、6C、6K)、二次転写ローラ9、定着器13などから構成されている。
【0032】
感光ドラム5は、アルミシリンダの外周に有機光導伝層を塗布された構造を有しており、図示しない駆動モータによって反時計周り方向に回転する。帯電器7は、感光ドラム5を一次帯電させるために、帯電スリーブ7S(7YS、7MS、7CS、7KS)を備えている。
【0033】
順次入力された画像データに基づく静電潜像が感光ドラム5表面上に形成されるように、レーザスキャナ10により、選択的に感光ドラム5が露光される。現像器8は、上述した静電潜像を可視化するために、現像スリーブ8S(8YS、8MS、8CS、8CK)を具備している。
【0034】
中間転写ベルト12は、駆動ローラ18aと従動ローラ(18b及び18c)によって張設された無端状ベルトであって、感光ドラム5に当接しつつ時計周り方向に回転する。一次転写ローラ6は、ベルト表面にトナー像を順次、一次転写する。
【0035】
転写材1を供給する給紙部は、給紙カセット2または給紙トレー3で構成され、これらには転写材1が収容されている。転写材1は、給紙ローラ4および搬送ローラ24などにより構成される搬送路25上を搬送され、レジスト前センサ19の位置に到達する。転写材1は、さらに一定量だけ搬送されて、レジストローラ23に到達し、ループを形成して待機する。
【0036】
可視画像がベルト表面に一次転写されると、待機中の転写材1は再搬送される。中間転写ベルト12に二次転写ローラ9が当接して転写材1を狭持搬送することにより、中間転写ベルト12上に多重転写されたカラー可視画像が、一括して、転写材上に二次転写される。二次転写中、二次転写ローラ9は、実線で示すように中間転写ベルト12に当接するが、二次転写終了後は、点線にて示す位置に離間する。
【0037】
クリーナ容器21は、内蔵するクリーニングブレードによって中間転写ベルト12をクリーニングし、二次転写終了後転写されずに中間転写ベルト12上に残ったトナーを廃トナーとして蓄えるものである。
【0038】
定着器13は、転写材1を搬送させながら、転写材1上に二次転写されたトナー像を定着させるものであり、トナーを加熱する定着ローラ14と、転写材1を定着ローラ14に圧接させるための加圧ローラ15とを備えている。定着ローラ14と加圧ローラ15は中空状に形成され、内部にそれぞれヒータ16、17を備えている。
【0039】
転写材1はトナー定着後、定着器13から正常排出されたことを定着排紙センサ20によって検知された後、排紙フラッパ41の位置まで、さらに搬送される。排紙フラッパ41は、ソレノイドまたはクラッチなどで駆動され、図1の実線または点線で示された位置のいずれかに固定される。転写材1を、図示しない排出ローラによって図示しない排紙部に排出する場合には、排紙フラッパ41を点線の位置とすることで、通常の印字動作は終了する。
【0040】
次にテストパターンの色度を検知するテストパターン検出部の構成について説明する。図1に示したカラー画像形成装置において、カラーセンサ26は、両面ユニット40内部で転写材1の画像が転写される面に向けて配置されており、転写材1上に転写・定着されたテストパターンの色度を検知する。もちろん、カラーセンサ26は、転写材1の画像が転写される面に向けて配置されるのであれば、両面ユニット40外部に配置しても良いことは言うまでもない。
【0041】
カラーセンサ26は、色度を検知するために、図示しない発光素子として赤(R)、緑(G)、青(B)を発光する3種類の光源を使用するか、あるいは、白色(W)を発光する光源を使用して、受光素子上に赤(R)、緑(G)、青(B)の分光透過率が異なる3種類のフィルタを使用する。
【0042】
図2は、転写材上に形成した濃度または色度を検知するための、テストパターンの一例を示す図である。テストパターン30はグレーの階調パッチによって構成される。グレーは、色再現域の中心としてカラーバランスを取る上で非常に重要な色である。つまり、テストパターン30は、ブラック(K)のみのグレーパッチ31と、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)を混色したプロセスパッチ32で構成されている。これらのパッチは、標準のカラー画像形成装置において同じか、最も近い色度を有するブラック(K)のみのグレーパッチ31とプロセスパッチ32が対を成すように31aと32a、31bと32b、31cと32cの並べられている。これらのパッチの色度を、カラーセンサ26で検知する。
【0043】
図3は, 本発明第1実施例にかかるカラー画像形成装置の動作を説明するためのフローチャートを示す図である。まず、感光体に各色画像情報に対応する静電潜像を形成し(301)、それぞれ異なった色の現像剤を感光体に付与して静電潜像を現像する(302)。その後、現像された可視画像を転写材上に転写し(303)、転写された未定着画像を定着する(304)。
【0044】
図4は、本発明のカラー画像形成装置におけるカラーバランス調整方法を説明するためのフローチャートを示す図である。テストパターンを給紙した(401)後、テストパターンに所定の光を照射し反射光の検出を行う(402)。これにより得られた検出値に基づきカラーバランス調整を行う(403)。
【0045】
次に、図1のカラー画像形成装置が、あらかじめ転写材上に転写・定着済みのテストパターンに対して、カラーセンサ26によって、色度を検知する動作を説明する。
【0046】
まず、ユーザは、テストパターンをカラーセンサ26が検知可能な方向で両面ユニット40内部に収容して、図示しない操作パネルから、図1のカラー画像形成装置に対して、色度検知動作(カラーバランス調整実行)を指示する。
【0047】
指示を受けたカラー画像形成装置は、転写材1が図1の左方向に搬送されるように、搬送ローラ45を回転させ、両面フラッパ43を図1の点線位置に駆動固定し、転写材1が図1の下方向に搬送されるように、搬送ローラ44を回転させる。搬送ローラ44を通過した転写材1は、カラーセンサ26の位置に到達して、カラーセンサ26によって転写材1の画像形成面に形成したテストパターンの色度が検知される。色度検知後、転写材1を図1の上方向に搬送するよう搬送ローラ44が回転し、転写材1は再度、両面ユニット40の内部に収容される。本実施例では、色度検知後の転写材1を、再度、両面ユニット40の内部に収容する構成を説明したが、排紙フラッパ41周辺に搬送ローラを新設して、図示しない排紙部に排出する構成とすることもできる。
【0048】
図1に示したカラー画像形成装置が、あらかじめ転写材上に転写・定着済みのテストパターンの色度を検知する際には、感光体、現像剤、現像ユニット、転写材などの消耗品は不要であり、これらの消耗品のいずれかが不足あるいは未実装であったとしても、テストパターンの給紙と、カラーセンサ26によるテストパターンの色度検知と、検知結果に基づいたカラーバランス調整を可能とする。
【0049】
次に本発明の第2の実施例について説明する。
第2の実施例は、テストパターンの給紙を開始する位置からカラーセンサまでのテストパターン搬送路中に定着器が含まれていないカラー画像形成装置に関する。この場合、本発明にかかるカラー画像形成装置は定着器が印字可能温度に達していなくても、あらかじめ用意されたテストパターンを給紙搬送して、カラーセンサでの色度検知結果に基づいたカラーバランス調整を実行する。すなわち、あらかじめ転写材上に転写・定着済みのテストパターンの色度を検知する際には、定着器が印字可能温度に達している必要が無いため、定着器が印字可能温度に達していなくても、テストパターンの給紙およびカラーセンサ26によりテストパターンの色度検知をすることにより、検知結果に基づいたカラーバランス調整が可能である。
【0050】
もちろん、定着器が印字可能温度に達している場合にも、上述したテストパターンの給紙およびカラーセンサ26によるテストパターンの色度検知により、検知結果に基づいたカラーバランス調整は実行可能である。
【0051】
よって、テストパターンの給紙と、カラーセンサ26によるテストパターンの色度検知と検知結果に基づいたカラーバランス調整の一連の工程に、定着器の温度を判断する工程を含めない構成が可能となる。
【0052】
次に本発明の第3の実施例について説明する。
本発明の第3の実施例では、テストパターン検出部における色度検知のためのテストパターン搬送速度を、転写部における転写時のテストパターン搬送速度よりも遅くなるように設定する。
【0053】
図1を用いて、あらかじめ転写材上に転写定着したテストパターンに対して、カラーセンサ26によって、色度を検知する動作を説明する。
【0054】
まず、テストパターンをカラーセンサ26が検知可能な方向で両面ユニット40内部に転写材1が収容される。搬送ローラ45を回転させ、収容された転写材1を図1の左方向に搬送し、両面フラッパ43を図1の点線位置に駆動固定する。さらに、搬送ローラ44を回転させ、転写材1を図1の下方向に搬送する。この時、カラーセンサ部をテスト用紙が搬送される速度は、通常の印字時の用紙搬送速度よりも低速となるように、搬送ローラ44、45を駆動する。搬送ローラ44を通過した転写材1は、カラーセンサ26の位置に到達して、カラーセンサ26によってテストパターンの色度が検知される。カラーセンサ26の位置での転写材1の搬送スピードが低速であれば、副走査方向のパッチサイズを小さくしても、確実に色度を検知することができる。
【0055】
色度検知後、カラー画像形成装置は、転写材1が図1の上方向に搬送されるように搬送ローラ44を回転させ、転写材1を、再度、両面ユニット40内部に収容する。この時、上述した色度検知中の搬送速度よりも高速となるように、搬送ローラ44、45を駆動する。本実施例では、色度検知後の転写材1を、再度、両面ユニット40内部に収容する構成を説明したが、排紙フラッパ41周辺に搬送ローラを新設して、図示しない排紙部に排出する構成とすることもできる。
【0056】
上述した構成によると、副走査方向のパッチサイズを小さくしてテスト用紙上のパッチの占める面積を少なくすることができ、また、逆にテスト用紙1ページ中のパッチ数を増やすことが可能となる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、印字できない状態でも、あらかじめ用意されたテストパターンを給紙搬送しカラーセンサでの色度検知結果に基づいたカラーバランス調整を実行するため、ユーザが画像形成に必要な消耗品を準備している合間に、カラーバランス調整を完了することができ、装置使用までの時間を短縮することができるという効果が得られる。
【0058】
また、テストパターンの給紙を開始する位置からカラーセンサまでのテストパターン搬送路中に定着器が含まれていないカラー画像形成装置において、定着器が印字可能温度に達していなくても、あらかじめ用意されたテストパターンを給紙搬送して、カラーセンサでの色度検知結果に基づいたカラーバランス調整を実行するため、カラー画像形成装置の電源オン直後に、カラーバランス調整を完了することでき、装置使用までの時間を短縮するという効果がある。
【0059】
さらに、テストパターン検出手段における色度検知のためのテストパターン搬送速度を、通常の印字時の搬送速度よりも遅くなるように設定することにより、副走査方向のパッチサイズを小さくしてテストパターンを印字する転写材の消費を低減することが可能となる。また、逆にテスト用紙1ページ中のパッチ数を増やすことができ、パッチ数の増加に伴ないさらに高精度なカラーバランス調整が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー画像形成装置の一実施例を説明するための全体構成図である。
【図2】転写材上に形成した濃度または色度を検知するための、テストパターンの一例を示す図である。
【図3】本発明第1実施例にかかるカラー画像形成装置の動作を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図4】本発明のカラー画像形成装置におけるカラーバランス調整方法を説明するためのフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 転写材
2 給紙カセット
3 給紙トレー
4 給紙ローラ
5、5Y、5M、5C、5K 感光ドラム
6、6Y、6M、6C、6K 一次転写ローラ
7、7Y、7M、7C、7K 帯電器
7S、7YS、7MS、7CS、7KS 帯電器スリーブ
8、8Y、8M、8C、8K 現像器
8S、8YS、8MS、8CS、8KS 現像器スリーブ
9 二次転写ローラ
10、10Y、10M、10C、10K レーザスキャナ
11、11Y、11M、11C、11K トナーカートリッジ
12 中間転写ベルト
13 定着器
14 定着ローラ
15 加圧ローラ
16、17 ヒータ
18a 駆動ローラ
18b、18c 従動ローラ
19 レジスト前センサ
20 定着排紙センサ
21 クリーナ容器
23 レジストローラ
24、44、45 搬送ローラ
25 搬送路
26 カラーセンサ
40 両面ユニット
41 排紙フラッパ
42 搬送ローラ(対)
43 両面フラッパ
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー画像形成装置及びその方法に関し、より詳細には、カラー画像濃度を適正に保ち、安定した高画質を提供するためのカラーバランス調整等色度の制御を行うカラー画像形成装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、カラープリンタ、カラー複写機等カラー画像形成装置及びその方法には、出力画像の高画質化が求められている。特に、濃度の階調とその安定性は、人間が下す画像の良し悪しの判断に大きな影響を与える。
【0003】
ところが、カラー画像形成装置及びその方法においては、環境の変化や長時間の使用による装置各部の変動があると、得られる画像の濃度が変動する。特に電子写真方式のカラー画像形成装置及びその方法の場合、わずかな環境変動でも濃度の変動が生じ、カラーバランスを崩す恐れがあるので、常に一定の濃度すなわち階調特性を保つ必要がある。そこで、各色のトナーに対して、絶対湿度に応じた数種類の露光量や現像バイアスなどのプロセス条件、ルックアップテーブル(LUT)などの階調補正方法及び手段をもち、温湿度センサによって測定された絶対湿度に基づいて、その時のプロセス条件や階調補正の最適値を選択している。
【0004】
また、転写材上にブラック(K)のみによるグレーパッチ(以下、グレーパッチという)とシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)を混色したプロセスグレーパッチ(以下、プロセスパッチという)を形成することでテストパターンとし、定着後に両パッチの色を相対比較することにより、プロセスパッチが無彩色となるCMYの混合比率を出力し、カラー濃度の変化を検知するセンサを使用したカラー画像形成装置及びその方法が考えられている。
【0005】
このカラー画像形成装置及びその方法では、検知した結果を、画像形成部への露光量やプロセス条件、画像処理部のRGB信号をカラー画像形成装置の色再現域へ変換するカラーマッチングテーブルやRGB信号をCMYK信号へ変換する色分解テーブル、濃度−階調特性を補正するためのキャリブレーションテーブルなどへフィードバックすることにより、転写材上に形成した最終出力画像の濃度または色度制御を行う。
【0006】
カラー画像形成装置の出力画像を装置の外部にある画像読取装置または色度計・濃度計で検知し、同様の制御を行うことも可能であるものの、前述のカラーセンサなどカラー濃度検出を装置内で行う方式はプリンタ等内部で制御が完結する点で優れている。このカラーセンサは、例えば、発光素子として赤(R)、緑(G)、青(B)等の発光スペクトルが異なる3種以上の光源を用いる。また、他の方法としては、発光素子は白色(W)を発光する光源を用いて受光素子上に赤(R)、緑(G)、青(B)等の分光透過率が異なる3種以上のフィルタを形成したもので構成し、これによりRGB出力等の異なる3種以上の出力を得ることもできる。
【0007】
以上のように、公知のカラー画像形成装置及びその方法は、カラー濃度を検出しカラーバランスを最適にすることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術では、テストパターンを転写・定着させてからテストパターンの色度を検知しているため、カラー画像形成装置が印字可能な状態でなければ、そもそも色度検知動作も実行できない。
【0009】
すなわち、印字動作に必要な感光体、現像剤、現像ユニット、転写材などの消耗品は、色度検知動作には不要であるにも関わらず、これらの消耗品のいずれかが不足あるいは未実装の場合は、色度検知動作も実行できない。
【0010】
さらに、定着器が印字可能温度に達していることは、色度検知動作には不要であるにも関わらず、定着器が印字可能温度に達していなければ、色度検知動作も実行できない。
【0011】
また、色度検知動作におけるテストパターンの搬送スピードは、印字動作での転写材の搬送スピードと同様に、通常、高速に設定されているため、カラーセンサの応答性などの制約で、副走査方向のパッチサイズを小さくすることができず、1ページ中のパッチ数を増やすことができない。これによって、テストパターンを印字する転写材の消費は多く、また、パッチ数の制限により、高精度なカラーバランス調整が実現できないという問題がある。
【0012】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、カラーバランス調整を速やかに実行し、さらに高精度なカラーバランス調整が可能なカラー画像形成装置及びその方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、感光体に各色画像情報に対応する静電潜像を形成する潜像形成手段と、それぞれ異なった色の現像剤を感光体に付与して静電潜像を現像する複数の現像手段と、現像手段により現像された可視画像を転写材上に転写する転写手段と、転写手段により転写材上に転写された未定着画像を定着する定着手段とを備えたカラー画像形成装置において、転写材上にあらかじめ定着されたテストパターンを給紙する給紙手段と、テストパターンの反射光を検出するテストパターン検出手段と、テストパターン検出手段によるテストパターンの検出値に基づいてカラーバランス調整を行うカラーバランス調整手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のカラー画像形成装置において、印字可能条件を満足していなくても、テストパターンの給紙と、テストパターン検出手段によるテストパターンの検出と、テストパターンの検出値に基づいてカラーバランス調整を行うことを特徴とする。
【0015】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のカラー画像形成装置において、画像形成に必要な消耗品のいずれかが不足あるいは未実装であったとしても、テストパターンの給紙と、テストパターン検出手段によるテストパターンの検出と、テストパターンの検出値に基づいてカラーバランス調整を行うことを特徴とする。
【0016】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のカラー画像形成装置において、画像形成に必要な消耗品には、感光体、現像剤、現像ユニット又は転写材のいずれかが含まれることを特徴とする。
【0017】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4いずれかに記載のカラー画像形成装置において、テストパターンの給紙を開始する位置からテストパターン検出手段までのテストパターン搬送路中に、定着手段が含まれていないカラー画像形成装置であって、定着手段が印字可能温度に達していなくても、テストパターンの給紙と、テストパターン検出手段によるテストパターンの検出と、テストパターンの検出値に基づいてカラーバランス調整を行うことを特徴とする。
【0018】
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5いずれかに記載のカラー画像形成装置おいて、画像形成の方式は電子写真方式を用いたものであることを特徴とする。
【0019】
また、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6いずれかに記載のカラー画像形成装置において、テストパターン検出手段は、カラーセンサによりグレーパッチとプロセスパッチを比較することにより検出値を出力することを特徴とする。
【0020】
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のカラー画像形成装置において、カラーセンサは、少なくとも3種類の光源を有することを特徴とする。
【0021】
また、請求項9に記載の発明は、請求項7に記載のカラー画像形成装置において、カラーセンサは、1種類の光源と分光透過率の異なる少なくとも3種類のフィルタを有し、少なくとも3種類の出力を行うことを特徴とする。
【0022】
また、請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9いずれかに記載のカラー画像形成装置において、テストパターン検出手段における色度検知のためのテストパターン搬送速度を、転写手段における転写搬送速度よりも遅くなるように設定することを特徴とする。
【0023】
また、請求項11に記載の発明は、感光体に各色画像情報に対応する静電潜像を形成する潜像形成ステップ(301)と、それぞれ異なった色の現像剤を感光体に付与して静電潜像を現像する複数の現像ステップ(302)と、現像ステップにより現像された可視画像を転写材上に転写する転写ステップ(303)と、転写ステップにより転写材上に転写された未定着画像を定着する定着ステップ(304)とを備えたカラー画像形成方法において、転写材上にあらかじめ定着されたテストパターンを給紙する給紙ステップ(401)と、テストパターンの反射光を検出する検出ステップ(402)と、検出されたテストパターンの検出値に基づいてカラーバランス調整を行う調整ステップ(403)とを備えることを特徴とする。
【0024】
また、請求項12に記載の発明は、請求項11に記載のカラー画像形成方法において、検出ステップにおける色度検知のためのテストパターン搬送速度を、転写ステップにおける転写搬送速度よりも遅くなるように設定することを特徴とする。
【0025】
さらに、請求項13に記載の発明は、プログラムであって、コンピュータを用いて請求項11又は12に記載の各ステップを実行させることを特徴とする。
【0026】
さらに、請求項14に記載の発明は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、請求項11又は12に記載の各ステップを実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とする。
【0027】
以上の構成により、印字可能条件を満足していなくても、あらかじめ用意されたテストパターンを給紙搬送して、カラーセンサでの色度検知結果に基づいたカラーバランス調整を実行することで、カラーバランス調整が速やかに完了する。
【0028】
また、テストパターンの給紙を開始する位置からカラーセンサまでの、テストパターン搬送路中に定着器が含まれていないカラー画像形成装置において、定着器が印字可能温度に達していなくても、あらかじめ用意されたテストパターンを給紙搬送して、カラーセンサでの色度検知結果に基づいたカラーバランス調整を実行することで、カラーバランス調整が速やかに完了する。
【0029】
また、通常の印字とテストパターンの色度検知を別シーケンスとして、色度検知シーケンスでのテストパターン搬送スピードを、印字シーケンスでの搬送スピードよりも遅くなるように設定することで、副走査方向のパッチサイズを最小化できる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
まず、本発明の第1の実施例について説明する。
図1は、本発明のカラー画像形成装置の一実施例を説明するための全体構成図である。
本発明のカラー画像形成装置は、各色毎に画像形成部において画像データに基づく露光により感光ドラム上に静電潜像を形成し、次に、この静電潜像を現像して可視画像化した後、このカラー可視画像を給紙部から給紙された転写材1へ転写定着させるものである。あるいは、各色毎の感光ドラム上の可視画像を中間転写ベルト12上に順次転写し、中間転写ベルト12上に転写された可視画像を転写材1へ一括転写した後、定着させるものである。すなわち、感光体に各色画像情報に対応する静電潜像を形成する潜像形成手段、それぞれ異なった色の現像剤を感光体に付与して静電潜像を現像する複数の現像手段及び現像手段により現像され転写材上に転写された未定着画像を定着する定着手段を備えている。
【0031】
画像形成部は、現像色の数だけステーション毎に並置された感光ドラム5(5Y:イエロー用、5M:マゼンタ用、5C:シアン用、5K:ブラック用を示す。以下、Yを含む符号はイエロー用を、Mを含む符号はマゼンタ用を、Cを含む符号はシアン用を、Kを含む符号はブラック用をそれぞれ表すものとし、また、各色用を一括して5Y,5M,5C,5Kのように表す)、帯電器7(7Y、7M、7C、7K)、レーザスキャナ10(10Y、10M、10C、10K)、現像器8(8Y、8M、8C、8K)、トナーカートリッジ11(11Y、11M、11C、11K)、中間転写ベルト12、一次転写ローラ6(6Y、6M、6C、6K)、二次転写ローラ9、定着器13などから構成されている。
【0032】
感光ドラム5は、アルミシリンダの外周に有機光導伝層を塗布された構造を有しており、図示しない駆動モータによって反時計周り方向に回転する。帯電器7は、感光ドラム5を一次帯電させるために、帯電スリーブ7S(7YS、7MS、7CS、7KS)を備えている。
【0033】
順次入力された画像データに基づく静電潜像が感光ドラム5表面上に形成されるように、レーザスキャナ10により、選択的に感光ドラム5が露光される。現像器8は、上述した静電潜像を可視化するために、現像スリーブ8S(8YS、8MS、8CS、8CK)を具備している。
【0034】
中間転写ベルト12は、駆動ローラ18aと従動ローラ(18b及び18c)によって張設された無端状ベルトであって、感光ドラム5に当接しつつ時計周り方向に回転する。一次転写ローラ6は、ベルト表面にトナー像を順次、一次転写する。
【0035】
転写材1を供給する給紙部は、給紙カセット2または給紙トレー3で構成され、これらには転写材1が収容されている。転写材1は、給紙ローラ4および搬送ローラ24などにより構成される搬送路25上を搬送され、レジスト前センサ19の位置に到達する。転写材1は、さらに一定量だけ搬送されて、レジストローラ23に到達し、ループを形成して待機する。
【0036】
可視画像がベルト表面に一次転写されると、待機中の転写材1は再搬送される。中間転写ベルト12に二次転写ローラ9が当接して転写材1を狭持搬送することにより、中間転写ベルト12上に多重転写されたカラー可視画像が、一括して、転写材上に二次転写される。二次転写中、二次転写ローラ9は、実線で示すように中間転写ベルト12に当接するが、二次転写終了後は、点線にて示す位置に離間する。
【0037】
クリーナ容器21は、内蔵するクリーニングブレードによって中間転写ベルト12をクリーニングし、二次転写終了後転写されずに中間転写ベルト12上に残ったトナーを廃トナーとして蓄えるものである。
【0038】
定着器13は、転写材1を搬送させながら、転写材1上に二次転写されたトナー像を定着させるものであり、トナーを加熱する定着ローラ14と、転写材1を定着ローラ14に圧接させるための加圧ローラ15とを備えている。定着ローラ14と加圧ローラ15は中空状に形成され、内部にそれぞれヒータ16、17を備えている。
【0039】
転写材1はトナー定着後、定着器13から正常排出されたことを定着排紙センサ20によって検知された後、排紙フラッパ41の位置まで、さらに搬送される。排紙フラッパ41は、ソレノイドまたはクラッチなどで駆動され、図1の実線または点線で示された位置のいずれかに固定される。転写材1を、図示しない排出ローラによって図示しない排紙部に排出する場合には、排紙フラッパ41を点線の位置とすることで、通常の印字動作は終了する。
【0040】
次にテストパターンの色度を検知するテストパターン検出部の構成について説明する。図1に示したカラー画像形成装置において、カラーセンサ26は、両面ユニット40内部で転写材1の画像が転写される面に向けて配置されており、転写材1上に転写・定着されたテストパターンの色度を検知する。もちろん、カラーセンサ26は、転写材1の画像が転写される面に向けて配置されるのであれば、両面ユニット40外部に配置しても良いことは言うまでもない。
【0041】
カラーセンサ26は、色度を検知するために、図示しない発光素子として赤(R)、緑(G)、青(B)を発光する3種類の光源を使用するか、あるいは、白色(W)を発光する光源を使用して、受光素子上に赤(R)、緑(G)、青(B)の分光透過率が異なる3種類のフィルタを使用する。
【0042】
図2は、転写材上に形成した濃度または色度を検知するための、テストパターンの一例を示す図である。テストパターン30はグレーの階調パッチによって構成される。グレーは、色再現域の中心としてカラーバランスを取る上で非常に重要な色である。つまり、テストパターン30は、ブラック(K)のみのグレーパッチ31と、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)を混色したプロセスパッチ32で構成されている。これらのパッチは、標準のカラー画像形成装置において同じか、最も近い色度を有するブラック(K)のみのグレーパッチ31とプロセスパッチ32が対を成すように31aと32a、31bと32b、31cと32cの並べられている。これらのパッチの色度を、カラーセンサ26で検知する。
【0043】
図3は, 本発明第1実施例にかかるカラー画像形成装置の動作を説明するためのフローチャートを示す図である。まず、感光体に各色画像情報に対応する静電潜像を形成し(301)、それぞれ異なった色の現像剤を感光体に付与して静電潜像を現像する(302)。その後、現像された可視画像を転写材上に転写し(303)、転写された未定着画像を定着する(304)。
【0044】
図4は、本発明のカラー画像形成装置におけるカラーバランス調整方法を説明するためのフローチャートを示す図である。テストパターンを給紙した(401)後、テストパターンに所定の光を照射し反射光の検出を行う(402)。これにより得られた検出値に基づきカラーバランス調整を行う(403)。
【0045】
次に、図1のカラー画像形成装置が、あらかじめ転写材上に転写・定着済みのテストパターンに対して、カラーセンサ26によって、色度を検知する動作を説明する。
【0046】
まず、ユーザは、テストパターンをカラーセンサ26が検知可能な方向で両面ユニット40内部に収容して、図示しない操作パネルから、図1のカラー画像形成装置に対して、色度検知動作(カラーバランス調整実行)を指示する。
【0047】
指示を受けたカラー画像形成装置は、転写材1が図1の左方向に搬送されるように、搬送ローラ45を回転させ、両面フラッパ43を図1の点線位置に駆動固定し、転写材1が図1の下方向に搬送されるように、搬送ローラ44を回転させる。搬送ローラ44を通過した転写材1は、カラーセンサ26の位置に到達して、カラーセンサ26によって転写材1の画像形成面に形成したテストパターンの色度が検知される。色度検知後、転写材1を図1の上方向に搬送するよう搬送ローラ44が回転し、転写材1は再度、両面ユニット40の内部に収容される。本実施例では、色度検知後の転写材1を、再度、両面ユニット40の内部に収容する構成を説明したが、排紙フラッパ41周辺に搬送ローラを新設して、図示しない排紙部に排出する構成とすることもできる。
【0048】
図1に示したカラー画像形成装置が、あらかじめ転写材上に転写・定着済みのテストパターンの色度を検知する際には、感光体、現像剤、現像ユニット、転写材などの消耗品は不要であり、これらの消耗品のいずれかが不足あるいは未実装であったとしても、テストパターンの給紙と、カラーセンサ26によるテストパターンの色度検知と、検知結果に基づいたカラーバランス調整を可能とする。
【0049】
次に本発明の第2の実施例について説明する。
第2の実施例は、テストパターンの給紙を開始する位置からカラーセンサまでのテストパターン搬送路中に定着器が含まれていないカラー画像形成装置に関する。この場合、本発明にかかるカラー画像形成装置は定着器が印字可能温度に達していなくても、あらかじめ用意されたテストパターンを給紙搬送して、カラーセンサでの色度検知結果に基づいたカラーバランス調整を実行する。すなわち、あらかじめ転写材上に転写・定着済みのテストパターンの色度を検知する際には、定着器が印字可能温度に達している必要が無いため、定着器が印字可能温度に達していなくても、テストパターンの給紙およびカラーセンサ26によりテストパターンの色度検知をすることにより、検知結果に基づいたカラーバランス調整が可能である。
【0050】
もちろん、定着器が印字可能温度に達している場合にも、上述したテストパターンの給紙およびカラーセンサ26によるテストパターンの色度検知により、検知結果に基づいたカラーバランス調整は実行可能である。
【0051】
よって、テストパターンの給紙と、カラーセンサ26によるテストパターンの色度検知と検知結果に基づいたカラーバランス調整の一連の工程に、定着器の温度を判断する工程を含めない構成が可能となる。
【0052】
次に本発明の第3の実施例について説明する。
本発明の第3の実施例では、テストパターン検出部における色度検知のためのテストパターン搬送速度を、転写部における転写時のテストパターン搬送速度よりも遅くなるように設定する。
【0053】
図1を用いて、あらかじめ転写材上に転写定着したテストパターンに対して、カラーセンサ26によって、色度を検知する動作を説明する。
【0054】
まず、テストパターンをカラーセンサ26が検知可能な方向で両面ユニット40内部に転写材1が収容される。搬送ローラ45を回転させ、収容された転写材1を図1の左方向に搬送し、両面フラッパ43を図1の点線位置に駆動固定する。さらに、搬送ローラ44を回転させ、転写材1を図1の下方向に搬送する。この時、カラーセンサ部をテスト用紙が搬送される速度は、通常の印字時の用紙搬送速度よりも低速となるように、搬送ローラ44、45を駆動する。搬送ローラ44を通過した転写材1は、カラーセンサ26の位置に到達して、カラーセンサ26によってテストパターンの色度が検知される。カラーセンサ26の位置での転写材1の搬送スピードが低速であれば、副走査方向のパッチサイズを小さくしても、確実に色度を検知することができる。
【0055】
色度検知後、カラー画像形成装置は、転写材1が図1の上方向に搬送されるように搬送ローラ44を回転させ、転写材1を、再度、両面ユニット40内部に収容する。この時、上述した色度検知中の搬送速度よりも高速となるように、搬送ローラ44、45を駆動する。本実施例では、色度検知後の転写材1を、再度、両面ユニット40内部に収容する構成を説明したが、排紙フラッパ41周辺に搬送ローラを新設して、図示しない排紙部に排出する構成とすることもできる。
【0056】
上述した構成によると、副走査方向のパッチサイズを小さくしてテスト用紙上のパッチの占める面積を少なくすることができ、また、逆にテスト用紙1ページ中のパッチ数を増やすことが可能となる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、印字できない状態でも、あらかじめ用意されたテストパターンを給紙搬送しカラーセンサでの色度検知結果に基づいたカラーバランス調整を実行するため、ユーザが画像形成に必要な消耗品を準備している合間に、カラーバランス調整を完了することができ、装置使用までの時間を短縮することができるという効果が得られる。
【0058】
また、テストパターンの給紙を開始する位置からカラーセンサまでのテストパターン搬送路中に定着器が含まれていないカラー画像形成装置において、定着器が印字可能温度に達していなくても、あらかじめ用意されたテストパターンを給紙搬送して、カラーセンサでの色度検知結果に基づいたカラーバランス調整を実行するため、カラー画像形成装置の電源オン直後に、カラーバランス調整を完了することでき、装置使用までの時間を短縮するという効果がある。
【0059】
さらに、テストパターン検出手段における色度検知のためのテストパターン搬送速度を、通常の印字時の搬送速度よりも遅くなるように設定することにより、副走査方向のパッチサイズを小さくしてテストパターンを印字する転写材の消費を低減することが可能となる。また、逆にテスト用紙1ページ中のパッチ数を増やすことができ、パッチ数の増加に伴ないさらに高精度なカラーバランス調整が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー画像形成装置の一実施例を説明するための全体構成図である。
【図2】転写材上に形成した濃度または色度を検知するための、テストパターンの一例を示す図である。
【図3】本発明第1実施例にかかるカラー画像形成装置の動作を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図4】本発明のカラー画像形成装置におけるカラーバランス調整方法を説明するためのフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
1 転写材
2 給紙カセット
3 給紙トレー
4 給紙ローラ
5、5Y、5M、5C、5K 感光ドラム
6、6Y、6M、6C、6K 一次転写ローラ
7、7Y、7M、7C、7K 帯電器
7S、7YS、7MS、7CS、7KS 帯電器スリーブ
8、8Y、8M、8C、8K 現像器
8S、8YS、8MS、8CS、8KS 現像器スリーブ
9 二次転写ローラ
10、10Y、10M、10C、10K レーザスキャナ
11、11Y、11M、11C、11K トナーカートリッジ
12 中間転写ベルト
13 定着器
14 定着ローラ
15 加圧ローラ
16、17 ヒータ
18a 駆動ローラ
18b、18c 従動ローラ
19 レジスト前センサ
20 定着排紙センサ
21 クリーナ容器
23 レジストローラ
24、44、45 搬送ローラ
25 搬送路
26 カラーセンサ
40 両面ユニット
41 排紙フラッパ
42 搬送ローラ(対)
43 両面フラッパ
Claims (14)
- 感光体に各色画像情報に対応する静電潜像を形成する潜像形成手段と、それぞれ異なった色の現像剤を前記感光体に付与して前記静電潜像を現像する複数の現像手段と、該現像手段により現像された可視画像を転写材上に転写する転写手段と、該転写手段により転写材上に転写された未定着画像を定着する定着手段とを備えたカラー画像形成装置において、
前記転写材上にあらかじめ定着されたテストパターンを給紙する給紙手段と、
該テストパターンの反射光を検出するテストパターン検出手段と、
該テストパターン検出手段による前記テストパターンの検出値に基づいてカラーバランス調整を行うカラーバランス調整手段と、
を備えることを特徴とするカラー画像形成装置。 - 印字可能条件を満足していなくても、前記テストパターンの給紙と、前記テストパターン検出手段による前記テストパターンの検出と、前記テストパターンの検出値に基づいてカラーバランス調整を行うことを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
- 画像形成に必要な消耗品のいずれかが不足あるいは未実装であったとしても、前記テストパターンの給紙と、前記テストパターン検出手段による前記テストパターンの検出と、前記テストパターンの検出値に基づいてカラーバランス調整を行うことを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
- 前記画像形成に必要な消耗品には、感光体、現像剤、現像ユニット又は転写材のいずれかが含まれることを特徴とする請求項3に記載のカラー画像形成装置。
- 前記テストパターンの給紙を開始する位置から前記テストパターン検出手段までのテストパターン搬送路中に、前記定着手段が含まれていないカラー画像形成装置であって、前記定着手段が印字可能温度に達していなくても、前記テストパターンの給紙と、前記テストパターン検出手段による前記テストパターンの検出と、前記テストパターンの検出値に基づいてカラーバランス調整を行うことを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載のカラー画像形成装置。
- 前記画像形成の方式は電子写真方式を用いたものであることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載のカラー画像形成装置。
- 前記テストパターン検出手段は、カラーセンサによりグレーパッチとプロセスパッチを比較することにより検出値を出力することを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載のカラー画像形成装置。
- 前記カラーセンサは、少なくとも3種類の光源を有することを特徴とする請求項7に記載のカラー画像形成装置。
- 前記カラーセンサは、1種類の光源と分光透過率の異なる少なくとも3種類のフィルタを有し、少なくとも3種類の出力を行うことを特徴とする請求項7に記載のカラー画像形成装置。
- 前記テストパターン検出手段における色度検知のためのテストパターン搬送速度を、前記転写手段における転写搬送速度よりも遅くなるように設定することを特徴とする請求項1乃至9いずれかに記載のカラー画像形成装置。
- 感光体に各色画像情報に対応する静電潜像を形成する潜像形成ステップと、それぞれ異なった色の現像剤を前記感光体に付与して前記静電潜像を現像する複数の現像ステップと、該現像ステップにより現像された可視画像を転写材上に転写する転写ステップと、該転写ステップにより転写材上に転写された未定着画像を定着する定着ステップとを備えたカラー画像形成方法において、
前記転写材上にあらかじめ定着されたテストパターンを給紙する給紙ステップと、
該テストパターンの反射光を検出する検出ステップと、
検出された前記テストパターンの検出値に基づいてカラーバランス調整を行う調整ステップと
を備えることを特徴とするカラー画像形成方法。 - 前記検出ステップにおける色度検知のためのテストパターン搬送速度を、前記転写ステップにおける転写搬送速度よりも遅くなるように設定することを特徴とする請求項11に記載のカラー画像形成方法。
- コンピュータを用いて請求項11又は12に記載の各ステップを実行させるためのプログラム。
- 請求項11又は12に記載の各ステップを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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|---|---|---|---|---|
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