JP2004118885A - ライトワンス・メモリの情報消去方法 - Google Patents

ライトワンス・メモリの情報消去方法 Download PDF

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Shuji Hayashi
林 修二
Masanao Mashima
真島 雅尚
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Abstract

【課題】ライトワンス・メモリのごとき記憶媒体に記憶された情報を、効率的に、読み出し不能な状態とすることができる記憶媒体の消去方法を提供する。
【解決手段】記憶ビットから読み出した情報が、そこに書き込んだ情報と一致しなければ、情報を消去しようとする記憶媒体が、ライトワンス・メモリ等であることが確認でき、且つ書き込んだ情報と異なる情報を、記憶ビットに書き込むことで、使用前において、記憶ビットに予め書き込まれていた「0」又は「1」の情報全てを、「1」又は「0」の情報に書き換えることができ、それにより情報の消去を行うことができる。
【選択図】  図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ライトワンス・メモリの情報消去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばデジタルスチルカメラなどの電子カメラに用いられているメモリカードは、一般的にはいわゆるフラッシュ・メモリであり、画像情報等を任意に繰り返し書き込み、或いは消去できるものである。
【0003】
これに対し、近年、ライトワンスと呼ばれるメモリが開発されるに至った。ライトワンス・メモリは、情報を記憶し読み出しを許容するが、新たに任意の情報の上書きができないメモリであり、その構成上、比較的安価である。従って、ライトワンス・メモリを電子カメラの記憶手段として用いれば、撮影した画像をそのままメモリに保存し続けたいような場合であっても、ユーザーのコスト的な負担が減少し、気軽に撮影画像を保存できるようになるので好ましい。ライトワンス・メモリに関しては、以下のURLのホームページに詳細に記載されている。
【非特許文献1】
URL http://www.matrixsemi.com/
【0004】
【発明が課題を解決しようとする課題】
ところで、フラッシュ・メモリには、任意に画像情報等を書き込めるので、記憶されている画像情報に対して上書きなどすることで、繰り返し使用可能である。従って、フラッシュ・メモリに書き込まれた、ユーザーにとってもはや不要であるが他人に閲覧されたくない情報は、消去処理することで自動的に次の情報が上書きされ、それにより読み出しが不能となるので、プライバシーやセキュリティ上の問題は生じにくい。
【0005】
ところが、ライトワンス・メモリは、既に書き込んだ情報に対して、任意の画像を書き込めないため、ライトワンス・メモリに書き込まれた、ユーザーにとってもはや不要であるが他人に閲覧されたくない情報に読み出しを、どのようにして阻止するかが問題となる。ここで、情報の読み出し要求をソフト的に拒否することは可能であるが、ライトワンス・メモリ内に情報が残存している限り、通常とは異なる何らかの手段によって情報を読み出される恐れがある。一方、ライトワンス・メモリを物理的に破壊することで、情報の読み出しを不可能とすることもできるが、手間がかかる。
【0006】
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、ライトワンス・メモリのごとき記憶媒体に記憶された情報を、効率的に、読み出し不能な状態とすることができる記憶媒体の消去方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の記憶媒体の消去方法は、記憶媒体の消去対象領域の全ての記憶ビットに対して単一情報を書き込むことによって、前記消去対象領域の記憶ビットに記録された情報を消去することを特徴とする。
【0008】
更に、前記単一情報を決定するステップを有すると好ましい。
【0009】
又、前記単一情報を決定するステップが、所定の記憶ビットの情報を読み出す第1のステップ、前記第1のステップで読み出した情報とは異なる情報を、前記第1のステップで読み出した記憶ビットに書き込む第2のステップ、前記第2のステップで書き込んだ後の記憶ビットの情報を読み出す第3のステップ、前記第3のステップで読み出した情報が、前記第2のステップで書き込んだ情報と一致するか否かを判断する第4のステップ、を含むと好ましい。
【0010】
更に、前記第3のステップで読み出した情報が前記第2のステップで書き込んだ情報と一致した場合には、前記第2のステップで書き込んだ情報を前記単一情報として決定し、前記第3のステップで読み出した情報が前記第2のステップで書き込んだ情報と一致しなかった場合には、前記第1のステップで読み出した情報を前記単一情報として決定すると好ましい。
【0011】
いわゆるライトワンス・メモリのごとき記憶媒体においては、使用前において、全ての記憶ビットに情報「0」又は「1」のどちらか一方のみ(これを初期情報という)が予め書き込まれており、それらを一回だけ「1」(初期情報が0の場合)又は「0」(初期情報が1の場合)に書き換えることができる機能を有している。その結果、「0」と「1」とを組み合わせた情報に基づいて、画像情報などの情報が得られるのである。本発明はこの特性を利用したものである。具体的には、情報を記録した記憶媒体のある記憶ビットに対し、そこから読み込んだ情報(例えば「0」)と異なる情報(例えば「1」)を書き込んだ後、再度、その記憶ビットから読み出した情報(例えば「0」)が、そこに書き込んだ情報(例えば「1」)と一致しなければ、かかる記憶媒体に情報を記憶したことによって、その記憶ビットには既に情報(例えば「0」)が書き込まれている(すなわち初期情報は「1」であった)と判断できる。これが前記単一情報を決定することに相当する。それにより、その記憶媒体が、ライトワンス・メモリ等であることが確認できるから、その後、書き込んだ情報と異なる情報(例えば「0」)を、消去対象領域の全ての記憶ビットに書き込むことで、その領域における消去を確実に行うことができる。
【0012】
一方、ライトワンス・メモリのごとき記憶媒体において、ある記憶ビットに対し、そこから読み込んだ情報(例えば「0」)と異なる情報(例えば「1」)を書き込んだ後、再度、その記憶ビットから読み出した情報(例えば「1」)が、そこに書き込んだ情報(例えば「1」)と一致すれば、かかる記憶媒体に情報を記憶したにも関わらず、その記憶ビットは初期情報(例えば「0」)のままであったと判断できる。これが前記単一情報を決定することに相当する。従って、書き込んだ情報と同じ情報(例えば「1」)を、消去対象領域の全ての記憶ビットに書き込むことで、その領域における消去を確実に行うことができる。
【0013】
更に、前記単一情報が「0」又は「1」を示す情報であると好ましいが、それに限られることはない。例えば、前記単一情報が特定の消去パターンであっても良い。
【0014】
ところで、以上の発明によれば、特定の記憶ビットを選択し、そこから読み出した情報と異なる情報を書き込んだ上で、再度読み出し、比較するというステップが必要になるため、時間がかかる。以下の発明においては、より効率的に、情報の消去を行える。
【0015】
本発明のライトワンス・メモリの情報消去方法は、前記記憶媒体の消去対象領域の全ての記憶ビットに対して単一情報を書き込んだ後、当該記憶ビットに対して他の単一情報を書き込むことを特徴とする。
【0016】
又、前記単一情報が「0」を示す情報であり、前記他の単一情報が「1」を示す情報であると好ましい。
【0017】
更に、前記単一情報が「1」を示す情報であり、前記他の単一情報が「0」を示す情報であると好ましい。
【0018】
本発明を具体的に説明すると、まず、所定領域内の記憶ビット全てに、まず「0」の情報を書き込む。ここで、使用前において、所定の領域の記憶ビットに予め書き込まれていた情報(初期情報)が「1」であったとすると、前記記憶媒体に情報を記憶することによって所定の領域内の記憶ビットに残った「1」の情報は、全て「0」の情報に書き換えられるので、情報の消去が完了することになる。しかしながら、初期情報が「0」であった場合には、記憶ビット内の「1」の情報は消去されないため、記憶媒体に情報が依然として残ることとなる。そこで、次のステップとして、前記所定の記憶領域の記憶ビット全てに対して、「1」の情報を書き込むことで、「0」の情報全てが「1」の情報に書き換えられ、情報の消去が終了することとなる。
【0019】
さらに、以上とは逆の順序で情報を書き込むこともできる。本発明によれば、記憶媒体に予めいかなる情報が書き込まれていた場合でも、それを調査することもなく、効率的に情報を消去することができる。
【0020】
前記所定の領域とは、前記記憶媒体の全記憶領域であると好ましいが、一部でもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態にかかる記憶媒体の消去方法及び消去装置を説明する。図1は、記憶媒体の消去装置の概略構成図である。図2は、図1の記憶媒体の消去装置により実行される消去方法を示すフローチャートである。図3は、記憶媒体中の記憶ビットをマトリクスで示した模式図であり、各マス目が記憶ビットを表している。
【0022】
図1において、CPU1(例えば電子カメラのCPUであっても良い)は、インタフェース3を介して記憶媒体であるライトワンス・メモリ2に接続されており、ライトワンス・メモリ2の特定の領域の記憶ビットに、「0」又は「1」の情報を書き込むことができ、且つ読み出すことができるようになっている。
【0023】
記憶媒体の消去方法について説明する。尚、対象となる記憶媒体は、予めライトワンス・メモリであると分かっているものとする。フラッシュ・メモリの消去と兼用する場合、ライトワンス・メモリであるか否か、検出するステップを設けても良い。
【0024】
記憶媒体が、ライトワンス・メモリである場合に、記憶媒体中の一部又は全部の領域(消去対象領域)についてデータの消去が指示されると、図2のステップS101(第1のステップ)において、CPU1は、ライトワンス・メモリ2の、例えば最初の(特定されている限り最後でも中間でも良いが、判断の信頼性を高めるには複数が好ましい)記憶ビットの情報を読み出す。ここで、その情報が0であったものとする(図3(a)参照)。それに応じて、CPU1は、ステップS102(第2のステップ)において、読み出した情報と異なる情報として「1」の情報を、最初の記憶ビットに書き込む(上書きする)。
【0025】
更に、ステップS103(第3のステップ)において、CPU1は、「1」の情報を書き込んだ最初の記憶ビットの情報を読み出し、ステップS104(第4のステップ)で、書き込んだ情報「1」と、読み出した情報とを比較する。ここで、書き込んだ情報と、そこから読み出した情報とが同じ「1」であれば、かかるライトワンス・メモリ2は、使用前においては、全ての記憶ビットに「0」の情報が書き込まれていたものであることがわかる(図3(b)参照)。そこで、CPU1は、ステップS106で、消去すべき全ての領域(消去対象領域)に対して「1」の情報を書き込むことで、情報の消去を完了する。情報が消去されたライトワンス・メモリ2は、図3(c)に示す状態となる。
【0026】
一方、ステップS104の比較において、書き込んだ情報「1」と、そこから読み出した情報「0」とが異なれば、かかるライトワンス・メモリ2は、使用前においては、全ての記憶ビットに「1」の情報が書き込まれていたものであることがわかる(図3(c)参照)。そこで、CPU1は、ステップS105で、全ての領域(消去対象領域)に対して「0」の情報を書き込むことで、情報の消去を完了する。情報が消去されたライトワンス・メモリ2は、図3(b)に示す状態となる。
【0027】
図4は、第2の実施の形態にかかる記憶媒体の消去方法を示すフローチャートである。まず、ステップS201で、CPU1は、ライトワンス・メモリ2の消去対象領域(ここでは記憶領域全体)における記憶ビットの全てに「0」の情報を書き込む。ここで、使用前において、消去対象領域の記憶ビットに予め書き込まれていた初期情報が「1」であったとすると(図3(c)参照)、「0」の情報に書き換える動作によって、それらは全て「0」の情報に書き換えられる(図3(b)参照)ので、この時点で、情報の消去が完了する。
【0028】
しかしながら、ライトワンス・メモリ2に予め「0」の初期情報が書き込まれていれば(図3(b)参照)、現在書き込まれている「0」の情報は消去されないため、その情報が依然として残ることとなる。そこで、ステップS202において、CPU1は、消去対象領域の全ての記憶ビットに対して、「1」の情報に書き換える動作を行うことで、「0」の初期情報全てが「1」の情報に書き換えられ、情報の消去が終了することとなる。第2の実施の形態によれば、情報を読み出し比較する手間が不要となるため、より迅速に、情報の消去が可能となる。尚、図4においてカッコ書きで示すように、最初に「1」の情報を書き込み、次に「0」の情報を書き込んでも良い。
【0029】
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。例えば、全ての記憶ビットに「0」または「1」の情報を書き込む必要はなく、例えば画面の中央など、所定の領域だけでも良い。また、上記では、「0」又は「1」の情報を書き込んだが、特定の消去パターン(例えば0101010101・・・)を一律に書き込むようにしても良い。この場合、書き換えられない記憶ビットが出てくるが、少なくとも有効なデータとして読み出せなくなる。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、ライトワンス・メモリのごとき記憶媒体に記憶された情報を、効率的に、読み出し不能な状態とすることができる記憶媒体の消去方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】記憶媒体の消去装置の概略構成図である。
【図2】第1の実施の形態にかかる記憶媒体の消去方法を示すフローチャートである。
【図3】記憶媒体中の記憶ビットをマトリクスで示した模式図である。
【図4】第2の実施の形態にかかる記憶媒体の消去方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU
2 ライトワンスメモリ
3 インタフェース

Claims (9)

  1. 記憶媒体の消去対象領域の全ての記憶ビットに対して単一情報を書き込むことによって、前記消去対象領域の記憶ビットに記録された情報を消去することを特徴とするライトワンス・メモリの情報消去方法。
  2. 前記単一情報を決定するステップを有することを特徴とする請求項1に記載のライトワンス・メモリの情報消去方法。
  3. 前記単一情報を決定するステップが、
    所定の記憶ビットの情報を読み出す第1のステップ、
    前記第1のステップで読み出した情報とは異なる情報を、前記第1のステップで読み出した記憶ビットに書き込む第2のステップ、
    前記第2のステップで書き込んだ後の記憶ビットの情報を読み出す第3のステップ、
    前記第3のステップで読み出した情報が、前記第2のステップで書き込んだ情報と一致するか否かを判断する第4のステップ、を含むことを特徴とする請求項2に記載のライトワンス・メモリの情報消去方法。
  4. 前記第3のステップで読み出した情報が前記第2のステップで書き込んだ情報と一致した場合には、前記第2のステップで書き込んだ情報を前記単一情報として決定し、
    前記第3のステップで読み出した情報が前記第2のステップで書き込んだ情報と一致しなかった場合には、前記第1のステップで読み出した情報を前記単一情報として決定することを特徴とする請求項3に記載のライトワンス・メモリの情報消去方法。
  5. 前記単一情報が「0」又は「1」を示す情報であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のライトワンス・メモリの情報消去方法。
  6. 前記単一情報が特定の消去パターンであることを特徴とする請求項1に記載のライトワンス・メモリの情報消去方法。
  7. 前記記憶媒体の消去対象領域の全ての記憶ビットに対して単一情報を書き込んだ後、当該記憶ビットに対して他の単一情報を書き込むことを特徴とする請求項1に記載のライトワンス・メモリの情報消去方法。
  8. 前記単一情報が「0」を示す情報であり、前記他の単一情報が「1」を示す情報であることを特徴とする請求項7に記載のライトワンス・メモリの情報消去方法。
  9. 前記単一情報が「1」を示す情報であり、前記他の単一情報が「0」を示す情報であることを特徴とする請求項7に記載のライトワンス・メモリの情報消去方法。
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