JP2004120584A - 利得制御装置及び利得制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電源電圧変動等が生じた場合でも高速且つ正確に利得制御を行うことができる利得制御装置を提供する。
【解決手段】カプラ2で増幅器100の出力を監視し、検波回路3で高周波信号を検波電圧信号に変換する。そして、A/D変換回路4で利得制御期間における検波電圧信号をサンプリングし、更にサンプリングデータ群のなかから不要分除去回路5にて増幅器100の利得に変動をきたす要因のあるものを削除する。そして、残ったサンプリングデータ群を平均化回路6で平均化し、その平均値を設定回路7からの収束基準値と比較して収束基準値とのずれを算出し、算出した値をレジスタ回路9にて増幅器100の利得制御電圧に変換して増幅器100に与える。
【選択図】 図1
【解決手段】カプラ2で増幅器100の出力を監視し、検波回路3で高周波信号を検波電圧信号に変換する。そして、A/D変換回路4で利得制御期間における検波電圧信号をサンプリングし、更にサンプリングデータ群のなかから不要分除去回路5にて増幅器100の利得に変動をきたす要因のあるものを削除する。そして、残ったサンプリングデータ群を平均化回路6で平均化し、その平均値を設定回路7からの収束基準値と比較して収束基準値とのずれを算出し、算出した値をレジスタ回路9にて増幅器100の利得制御電圧に変換して増幅器100に与える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話やPHS(Personal Handy−phone System)などの無線通信装置の受信部に設けられた増幅器の利得を制御する利得制御装置及び利得制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述した無線通信装置においては、受信部の復調器の入力信号レベルを一定に保つために、復調器前段に設けられた増幅器の利得を調整するようにしている。増幅器の利得を制御する利得制御装置の利得特性は、電源電圧と制御電圧との比により決定されるため、電源変動や電源に雑音が重畳されると制御電圧に変動が生じて正確な利得調整ができないことがある。
【0003】
特に、TDD(Time Division Duplex)動作を高速に行うシステムや電力制御ダイナミックレンジが広いシステムにおいては、TDDの電源制御の立ち上がり等による電源電圧の変動が利得制御装置に対して無視できなくなる場合がある。すなわち、信号の先頭部にはプリアンブルと呼ばれるAGC(Automatic Gain Control)制御やAFC(Automatic Frequency Control)制御を行うためデータが割り当てられていることから、TDD動作の立ち上がりによる電源電圧の変動で利得が大きく変動してそれらのデータを取得できなくなると、AGC制御やAFC制御を行えなくなる。
【0004】
例えば、図12に示すように送信スロットから受信スロットに移行したときに、制御電圧が一定になっているにも関わらず受信側の電源電圧がその特性上の要因(一時遅れ要素)で遅れて立ち上がるため、増幅器の利得が一時的に高くなり、その分、増幅器の利得を低く抑える方向に利得制御値が決定されることから収束振幅A2が本来の収束振幅A1よりも低くなる。
【0005】
そこで、電源電圧の変動を抑えて正確な利得制御を可能にしたものがある(特許文献1参照)。図13は特許文献1で開示された電力増幅装置の構成を示すブロック図である。この電力増幅装置では、利得制御回路101の利得を高精度に固定するために、制御基準電圧VREFと制御電圧VCTLの直流成分を利得制御回路101に帰還入力するようにしている。
【0006】
【特許文献1】
特開平4−8008号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平4−8008号公報で開示されている利得制御回路101においては、時定数の大きなコンデンサ103を用いて電源電圧を平滑化しているため、検波回路102の検波電圧の変動検出に遅れが生じ、高速な利得制御を行うことができないという問題がある。
【0008】
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、電源電圧の変動が生じた場合でも正確且つ高速に利得制御を行うことができる利得制御装置及び利得制御方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の利得制御装置は、利得制御可能な増幅手段と、前記増幅手段の出力を検波する検波手段と、前記検波手段の検波出力をサンプリングするサンプリング手段と、前記増幅手段の利得制御期間において前記サンプリング手段にて得られたサンプリングデータのうち前記増幅手段の利得に変動をきたす要因のあるものを削除する削除手段と、前記削除手段にて削除されたサンプリングデータを除く残りのサンプリングデータ群の平均値を求める平均値算出手段と、前記増幅手段の利得に変動をきたす要因が無い状態で前記検波出力が収束する基準収束値と前記平均値算出手段にて算出されたサンプリングデータ平均値との差分を求め、これにより得られた差分に基づいて前記増幅手段の利得制御値を決定する利得制御値決定手段と、を具備する構成を採る。
【0010】
この構成によれば、サンプリングされた検波電圧から電源変動の影響のあるものを削除するので、検波電圧値の正確な平均化が可能となり、正確な利得制御電圧を得ることができる。また、従来のような電源変動を平滑化するための時定数の大きな検波コンデンサを用いる構成を採っていないので、高速な利得制御が可能となる。すなわち、電源電圧の変動が生じた場合でも正確且つ高速に利得制御を行うことができる利得制御装置を実現することができる。
【0011】
請求項2に係る発明の利得制御装置は、請求項1に係る発明の利得制御装置において、前記削除手段は、前記増幅手段に対する利得制御期間の開始時点から一定時間に亘ってサンプリングデータを削除する構成を採る。
【0012】
この構成によれば、サンプリングした検波電圧のうち電源電圧の立ち上がり時の変動の影響を受けたものを除外するので、検波電圧の正確な平均化が可能となり、正確な利得制御電圧を得ることができる。
【0013】
請求項3に係る発明の利得制御装置は、請求項1に係る発明の利得制御装置において、前記削除手段は、初回のサンプリングデータを削除すると共に、初回のサンプリングデータを除く1サンプル毎に現在のサンプリングデータとその直前のサンプリングデータと差分を求め、これにより得られた差分が所定の閾値を超える場合に現在のサンプリングデータを削除する構成を採る。
【0014】
この構成によれば、サンプリングした検波電圧のうち、初回のサンプリングデータとその後の1サンプル毎に直前のサンプリングデータとを比較して、その差が所定の閾値を超えるもの即ち電源の電圧変動や雑音成分が印加されたものを除外するので、検波電圧の正確な平均化が可能となり、正確な利得制御電圧を得ることができる。
【0015】
請求項4に係る発明の利得制御装置は、請求項1に係る発明の利得制御装置において、前記削除手段は、1サンプル毎にサンプリングデータと前記基準収束値との差分を求め、得られた差分が所定の閾値を超える場合に前記サンプリングデータを削除する構成を採る。
【0016】
この構成によれば、サンプリングされた検波電圧と増幅手段の利得に変動をきたす要因が無い状態で検波出力が収束する基準収束値との差分を求め、その差分が所定の閾値を超える場合に検波電圧のサンプリングデータを除外するので、検波電圧の正確な平均化が可能となり、正確な利得制御電圧を得ることができる。
【0017】
請求項5に係る発明の利得制御装置は、利得制御可能な増幅手段と、前記増幅手段に与えられる電源の電圧変動があると前記増幅手段に与える利得制御電圧の立ち上がり時の波形を整形する波形整形手段と、を具備する構成を採る。
【0018】
この構成によれば、利得制御電圧の立ち上がり時の波形を整形することにより、電源電圧が変化した場合に増幅手段の利得特性を変化させることができる。
【0019】
請求項6に係る発明の利得制御装置は、請求項5に係る発明の利得制御装置において、前記波形形成手段は、前記増幅手段の利得変動を打ち消すように前記利得制御電圧の波形整形を行う構成を採る。
【0020】
この構成によれば、電源変動による利得変動を打ち消すように利得制御電圧の波形整形を行うので、増幅手段の出力振幅を一定にすることができる。
【0021】
請求項7に係る発明の利得制御装置は、請求項6に係る発明の利得制御装置において、前記波形整形手段は、利得制御電圧に応じて波形整形方法を変化させる構成を採る。
【0022】
この構成によれば、利得変動量が利得制御電圧と電源変動により変化する影響を最小限に抑えることが可能となる。
【0023】
請求項8に係る発明の利得制御装置は、利得制御可能な増幅手段と、出力の信号レベルが最大値で0Vとなるように前記増幅手段に与えられる電源のオフセット電圧を変化させるオフセット手段と、前記オフセット手段の出力と前記増幅手段に与える利得制御電圧との差を求め、その差に基づいて前記電源の電圧変動を打ち消す利得制御電圧を生成して前記増幅手段に与える利得制御電圧生成手段と、を具備する構成を採る。
【0024】
この構成によれば、TDD動作時に電源変動が生じていても、変動特性を増幅手段に与える利得制御電圧に印加することにより、利得制御電圧の振幅特性を平坦にすることが可能となる。
【0025】
請求項9に係る発明の無線通信装置は、請求項1から請求項8のいずれかに係る発明の利得制御装置を具備する構成を採る。
【0026】
この構成によれば、TDD動作時に電源変動が生じても利得制御電圧の振幅特性を平坦にすることが可能となり、安定した性能が得られる無線通信装置を実現できる。
【0027】
請求項10に係る発明の無線通信装置は、受信部にて自動利得制御を行う無線通信装置であって、送信部のベースバンド信号の振幅包絡線特性を当該信号の立ち上がり時において変化させる波形整形手段と、を具備する構成を採る。
【0028】
この構成によれば、電源変動における利得変動の影響を修正することができる。
【0029】
請求項11に係る発明の無線通信装置は、請求項10に係る発明の無線通信装置において、前記波形整形手段は、前記送信部のベースバンド信号の振幅包絡線特性が前記受信部の利得制御装置の電源電圧変動による利得変動と逆特性となるように当該信号を波形整形する構成を採る。
【0030】
この構成によれば、TDD動作時に電源変動が生じた場合の受信振幅変動を受信部にて制御を行うことなく利得制御電圧の振幅特性を平坦にすることが可能となる。
【0031】
請求項12に係る発明の利得制御方法は、増幅器の利得を制御する利得制御方法であって、前記増幅手段の出力を検波し、さらに前記増幅手段の利得制御期間において検波出力をサンプリングして前記増幅手段の利得に変動をきたす要因のあるものを除外し、除外して残ったサンプリングデータ群の平均値を求め、求めたサンプリングデータ平均値と前記増幅手段の利得に変動をきたす要因が無い状態で前記検波出力が収束する基準収束値との差分を求め、求めた差分に基づいて前記増幅手段の利得制御値を決定する。
【0032】
この方法によれば、サンプリングされた検波電圧から電源変動の影響のあるものを削除するので、検波電圧値の正確な平均化が可能となり、正確な利得制御電圧を得ることができる。また、従来のような電源変動を平滑化するための時定数の大きな検波コンデンサを用いる構成を採ることがないので、高速な利得制御が可能となる。すなわち、電源電圧の変動が生じた場合でも正確且つ高速に利得制御を行うことができる利得制御装置を実現することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、増幅手段の出力を検波して得られた検波電圧から増幅手段の利得を制御する利得制御電圧の決定において、利得制御期間にて得られる検波電圧のうち電源電圧変動や雑音成分が印加されたものを除外することで正確且つ高速に利得制御を行うことである。
【0034】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0035】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る利得制御装置の構成を示すブロック図である。
この図において、本実施の形態に係る利得制御装置1は、外部より利得制御が可能な増幅器100の利得制御を行うものであり、増幅器100の出力を分岐して取り出すカプラ2と、カプラ2にて取り出された増幅器100の出力を検波する検波回路3と、検波回路3の検波出力をサンプリングするA/D変換回路4と、検波電圧のサンプリングデータのうち増幅器100の利得に変動をきたす要因のあるものを除去する不要分除去回路5と、不要分除去回路5にて除去されなかった検波電圧のサンプリングデータを平均化する平均化回路6と、検波電圧の収束基準値を出力する設定回路7と、平均化回路6の出力と設定回路8の収束基準値との減算を行う減算器8と、減算器8の結果を増幅器100における制御電圧に変換して増幅器100に供給するレジスタ回路9とを備えている。
【0036】
ここで、図2を参照して不要分除去回路5の機能について説明する。
図2に示すように、不要分除去回路5は、受信スロット区間内で得られた複数のサンプリングデータのうち、利得制御期間の開始時点から一定時間に亘ってサンプリングデータの削除を行う。この場合、サンプリングデータを削除する期間は電源電圧変動により増幅器100の利得が変動してしまう虞のある期間とする。この期間は予め実際の特性を確認することで精度を高めることができる。
【0037】
因みに、図2では受信スロットの開始時点からT1期間をサンプリングデータ削除期間として、この期間内のサンプリングデータD1及びD2を削除するようにしている。これらのサンプリングデータD1及びD2は明らかに増幅器100の利得が大きく変動したときのデータであり、これらを削除することでサンプリングデータの正確な平均化が可能となり、この結果、増幅器100に対する正確な利得制御が可能となる。また、従来のような電源変動を平滑化するための時定数の大きな検波コンデンサを用いる構成を採っていないので、高速な利得制御が可能となる。以上のことから高速且つ正確な利得制御が可能となる。
【0038】
なお、サンプリングデータは、利得制御電圧の値により削除を行うか否かを決定してもよい。これは、利得制御電圧の値により電源電圧変動による利得変動が変化するためである。
【0039】
このように、本実施の形態に係る利得制御装置1によれば、検波電圧のサンプリングデータの平均値を求めるに際して電源電圧の変動の影響を受けたサンプリングデータを排除するようにしたので、正確な利得制御電圧を得ることができる。また、従来のような電源電圧変動を平滑化するための時定数の大きな検波コンデンサを用いないので、高速且つ正確な利得制御が可能となる。
【0040】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る利得制御装置について説明する。
本実施の形態に係る利得制御装置は、不要なサンプリングデータを除去する方法に違いがある以外、実施の形態1に係る利得制御装置と同一の構成を採っている。以下、図3を参照して本実施の形態における不要サンプリングデータ除去について説明する。
【0041】
図3に示すように、本実施の形態に係る利得制御装置は、受信スロット区間において、時系列順で1サンプル毎に直前のサンプリングデータと現在のサンプリングデータとの差分を求め、求めた差分を所定の閾値と比較し、閾値を超える場合に現在のサンプリングデータを除去する。すなわち、現在のサンプリングデータを利得制御電圧算出用のデータとして採用しない。なお、最初のサンプリングデータD1については、直前のサンプリングデータがないので差分を求めることはできないが、このサンプリングデータD1は明らかに増幅器100の利得が大きく変動したときのデータである確率が高いので、このサンプリングデータD1を最初から排除することとする。
【0042】
因みに、図3では、次のサンプリングデータD2については、サンプリングデータD1との差分(1)が所定の閾値よりも大きいので、このサンプリングデータD2を平均値算出データとして採用しない。またその後のサンプリングデータD3については、サンプリングデータD2との差分(2)が所定の閾値よりも小さいので、このサンプリングデータD3を平均値算出データとして採用する。更にその後のサンプリングデータD4についてはサンプリングデータD3との差分(3)が所定の閾値よりも小さいので、このサンプリングデータD4も平均値算出データとして採用する。
【0043】
このように、本実施の形態に係る利得制御装置によれば、時系列順で1サンプル毎に、現在のサンプリングデータと直前のサンプリングデータとの差分を求め、求めた差分が所定の閾値を超える場合に現在のサンプリングデータを利得制御電圧算出用のデータとして採用しないようにしたので、実施の形態1の利得制御装置と同様に正確な利得制御電圧を得ることができる。また、従来のような電源電圧変動を平滑化するための時定数の大きな検波コンデンサを使用する構成を採っていないので、高速且つ正確な利得制御が可能となる。
【0044】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3に係る利得制御装置について説明する。
本実施の形態に係る利得制御装置は、実施の形態2に係る利得制御装置と同様に不要なサンプリングデータを除去する方法に違いがある以外、実施の形態1に係る利得制御装置と同一の構成を採っている。以下、図4を参照して本実施の形態における不要サンプリングデータ除去について説明する。
【0045】
図4に示すように、本実施の形態に係る利得制御装置は、受信スロット区間において、時系列的にサンプリングデータと収束振幅基準値Ad1とを比較して差分を求め、求めた差分値を所定の閾値と比較する。この比較処理において、閾値を超えるサンプリングデータがあれば、それを平均値算出用のデータとしては採用せず除外する。この場合、収束振幅基準値Ad1と比較することから、実施の形態2に係る利得制御装置と違って最初のサンプリングデータD1も収束振幅基準値Ad1との比較対象となる。収束振幅基準値Ad1とは、検波電圧が電源電圧変動や雑音成分の影響がない状態で収束する振幅値のことである。
【0046】
因みに、図4では、最初のサンプリングデータD1については、収束振幅基準値Ad1との差分(1)が所定の閾値よりも大であるから、平均値算出用のデータとして採用しない。その後のサンプリングデータD2については、収束振幅基準値Ad1との差分(2)が所定の閾値よりも小であるので、平均値算出用のデータとして採用する。更にその後のサンプリングデータD3も収束振幅基準値Ad1との差分(3)が所定の閾値よりも小であるので、平均値算出用のデータとして採用する。
【0047】
このように、本実施の形態に係る利得制御装置によれば、時系列的にサンプリングデータと収束振幅基準値Ad1とを比較して差分を求め、求めた差分値を所定の閾値と比較し、閾値を超える場合には平均値算出用のデータとして採用しないようにしたので、実施の形態1に係る利得制御装置と同様に正確な利得制御電圧を得ることができる。また、従来のような電源電圧変動を平滑化するための時定数の大きな検波コンデンサを使用する構成を採っていないので、高速且つ正確な利得制御が可能となる。
【0048】
また、本実施の形態に係る利得制御装置では、検波電圧のサンプリングデータを収束振幅基準値Ad1と比較するので、電源電圧変動がTDD(Time DivisionDuplex)動作時のみならず、電源系に雑音が印加された場合についても振幅の異常を検出できるので、より正確な利得制御が可能となる。
【0049】
(実施の形態4)
図5は、本発明の実施の形態4に係る利得制御装置の構成を示すブロック図である。
この図において、本実施の形態に係る利得制御装置50は、電源電圧と基準電圧を比較する比較器51と、比較器51の比較出力に応じたランプ出力を行うデータを記憶したランピングテーブル52と、ランピングテーブル52の出力をアナログ変換するD/A変換回路53と、D/A変換回路53のランピング出力とAGC設定電圧とを混合する混合器54とを備えて構成される。混合器54の出力が利得制御電圧として増幅器100に与えられる。
【0050】
本実施の形態に係る利得制御装置50では、電源電圧の変動に応じたランピング特性の電圧を発生させる。例えば電源電圧変動A時には図6の(a)に示すようなランピング電圧を発生する。また、電源電圧変動B時には図6の(b)に示すようなランピング電圧を発生する。このランピング電圧を利得制御電圧と混合させることで当該制御電圧の波形整形を行う。
【0051】
従来の利得制御装置では、電源電圧に変動が生じた場合、利得が電源電圧変動に応じて変化してしまうが、本実施の形態に係る利得制御装置では電源電圧変動が生じる区間において利得制御電圧を、利得変動を打ち消すようにその立ち上がり時に波形整形を行うようにしている。この場合、電源電圧変動による利得変動が変化するため、電源電圧値により利得制御電圧の波形整形を変化させることが望ましい。
【0052】
図7は、利得制御装置50の動作を説明するための波形図である。
この図において、送信スロットから受信スロットに移行するアイドル区間において受信側の電源電圧が(a)に示すように一次遅れ要素的に立ち上がるが、このとき利得制御電圧が一定であるので、制御利得は(c)に示すように瞬時に大きく立ち上がる。そこで、利得制御電圧を(d)に示すように波形整形することで制御利得は(e)に示すように瞬時に立ち上がることなく平坦な波形になる。
【0053】
このように本実施の形態に係る利得制御装置50によれば、利得制御電圧を電源電圧変動に対する変動を打ち消すように波形整形したので、電源変動による利得変動の影響を無くすことができ、正確な利得制御が可能となる。
【0054】
(実施の形態5)
図8は、本実施の形態5に係る無線通信装置の主要部の構成を示すブロック図である。
この図において、本実施の形態に係る無線通信装置80は、送信側のIQ信号(ベースバンド信号)をランピングすることにより、増幅器100の出力波形において一定の包絡線を得ることを可能にしたものであり、電源電圧と基準電圧を比較する比較器81と、比較器81の比較出力に応じたランプ出力を行うデータを記憶したランピングテーブル82と、ランピングデータブル82の出力をアナログ変換するD/A変換回路83と、D/A変換回路83のランピング出力とIQ信号とを混合する混合器84とを備えている。
【0055】
図9は無線通信装置80の動作を示す波形図であり、(a)は送信側のIQ信号、(b)は受信側の電源電圧、(c)は利得制御電圧、(d)は制御利得、(e)は受信側のIQ信号である。この波形図に示すように、本実施の形態に係る無線通信装置80は、送信側のIQ信号の振幅包絡線特性を信号立ち上がり時において変化させる。このIQ信号の振幅包絡線特性が無線通信装置80の受信側の電源変動に対する利得変動の逆特性を持つようIQ信号の包絡線特性特性に時定数を持たせて緩慢に立ち上げる。このIQ信号の包絡線特性の波形整形は、利得制御電圧の値により電源電圧変動による利得変動が変化するため、利得制御電圧の値により変化させることが望ましい。
【0056】
このように本実施の形態に係る無線通信装置80によれば、電源変動に応じて送信側のIQ信号の波形整形を行うことにより、受信側の出力振幅特性を平坦化できる。また、送信特性はIQ信号の波形整形を行うことにより、歪特性の改善を図ることができる。
【0057】
(実施の形態6)
図10は、本実施の形態6に係る利得制御装置の構成を示すブロック図である。
この図において、本実施の形態に係る利得制御装置110は、オフセット回路111により電源電圧Vdd1の電圧変動を検出してAGC電圧との差分を求め、求めた差分に基づいて電源電圧Vdd1の変動を打ち消す利得制御電圧を生成するものである。
【0058】
オフセット回路111には増幅器100に与えられる電源電圧Vdd1とAGC電圧とが与えられる。この場合、オフセット回路111の出力レベルが最大で0Vとなるようオフセット電圧が印加される。オフセット回路111から出力される電源電圧Vdd2(即ちオフセットが印加された電源電圧Vdd1)は利得可変増幅回路112に入力される。利得可変増幅回路112は、増幅器100に与えられる利得制御電圧の値により利得が変化する。
【0059】
これは増幅器100の利得が利得制御電圧の値の違いにより電源電圧変動の影響の仕方が異なるからである。例えば、増幅器100の電源電圧が同一であっても、利得制御電圧が高い場合と低い場合とでは増幅器100の利得変動の影響は異なり、利得制御電圧が低い場合の方が高い場合よりも変動が大きくなる。このため、AGC設定電圧から利得変動の影響量を検出し、利得変動量を抑えるような電圧を加算回路113に入力する。すなわち、加算回路113へはAGC電圧に加えて利得可変増幅回路112からの電源電圧Vdd3が入力される。これにより、加算回路113からは、立ち上がり時の電源変動分を考慮した利得制御電圧が出力される。
【0060】
図11は利得制御装置110の動作を示す波形図であり、(a)は変動した電源電圧Vdd1、(b)はオフセットが印加された電源電圧Vdd2、(c)は利得可変処理された電源電圧Vdd3、(d)は立ち上がり時の電源変動分を考慮していない利得制御電圧、(e)は立ち上がり時の電源変動分を考慮した利得制御電圧、(f)は増幅器100の出力である。(e)の利得制御電圧は、電源電圧Vdd1の変動を打ち消すことができる波形となっていることが分かる。
【0061】
このように、本実施の形態に係る利得制御装置110によれば、電源変動に応じて利得制御電圧を変化させるので、出力振幅特性を検波すること無しに利得を平坦化することができる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、検波電圧のサンプリング値を最適に制御することにより電源電圧変動等が生じた場合でも高速且つ正確に制御可能な利得制御装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る利得制御装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係る利得制御装置の動作を説明するための波形図
【図3】本発明の実施の形態2に係る利得制御装置の動作を説明するための波形図
【図4】本発明の実施の形態3に係る利得制御装置の動作を説明するための波形図
【図5】本発明の実施の形態4に係る利得制御装置の構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態4に係る利得制御装置の動作を説明するための波形図
【図7】本発明の実施の形態4に係る利得制御装置の動作を説明するための波形図
【図8】本発明の実施の形態5に係る利得制御装置の構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態5に係る利得制御装置の動作を説明するための波形図
【図10】本発明の実施の形態6に係る利得制御装置の構成を示すブロック図
【図11】本発明の実施の形態6に係る利得制御装置の動作を説明するための波形図
【図12】従来の利得制御装置の動作を説明するための波形図
【図13】従来の利得制御装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1、50、80、110 利得制御装置
2 カプラ
3 検波回路
4 A/D変換回路
5 不要分除去回路
6 平均化回路
7 設定回路
8 減算器
9 レジスタ回路
51、81 比較器
52、82 ランピングテーブル
53、83 D/A変換回路
54、84 混合器
100 増幅器
111 オフセット回路
112 利得可変増幅回路
113 加算回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話やPHS(Personal Handy−phone System)などの無線通信装置の受信部に設けられた増幅器の利得を制御する利得制御装置及び利得制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述した無線通信装置においては、受信部の復調器の入力信号レベルを一定に保つために、復調器前段に設けられた増幅器の利得を調整するようにしている。増幅器の利得を制御する利得制御装置の利得特性は、電源電圧と制御電圧との比により決定されるため、電源変動や電源に雑音が重畳されると制御電圧に変動が生じて正確な利得調整ができないことがある。
【0003】
特に、TDD(Time Division Duplex)動作を高速に行うシステムや電力制御ダイナミックレンジが広いシステムにおいては、TDDの電源制御の立ち上がり等による電源電圧の変動が利得制御装置に対して無視できなくなる場合がある。すなわち、信号の先頭部にはプリアンブルと呼ばれるAGC(Automatic Gain Control)制御やAFC(Automatic Frequency Control)制御を行うためデータが割り当てられていることから、TDD動作の立ち上がりによる電源電圧の変動で利得が大きく変動してそれらのデータを取得できなくなると、AGC制御やAFC制御を行えなくなる。
【0004】
例えば、図12に示すように送信スロットから受信スロットに移行したときに、制御電圧が一定になっているにも関わらず受信側の電源電圧がその特性上の要因(一時遅れ要素)で遅れて立ち上がるため、増幅器の利得が一時的に高くなり、その分、増幅器の利得を低く抑える方向に利得制御値が決定されることから収束振幅A2が本来の収束振幅A1よりも低くなる。
【0005】
そこで、電源電圧の変動を抑えて正確な利得制御を可能にしたものがある(特許文献1参照)。図13は特許文献1で開示された電力増幅装置の構成を示すブロック図である。この電力増幅装置では、利得制御回路101の利得を高精度に固定するために、制御基準電圧VREFと制御電圧VCTLの直流成分を利得制御回路101に帰還入力するようにしている。
【0006】
【特許文献1】
特開平4−8008号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平4−8008号公報で開示されている利得制御回路101においては、時定数の大きなコンデンサ103を用いて電源電圧を平滑化しているため、検波回路102の検波電圧の変動検出に遅れが生じ、高速な利得制御を行うことができないという問題がある。
【0008】
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、電源電圧の変動が生じた場合でも正確且つ高速に利得制御を行うことができる利得制御装置及び利得制御方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明の利得制御装置は、利得制御可能な増幅手段と、前記増幅手段の出力を検波する検波手段と、前記検波手段の検波出力をサンプリングするサンプリング手段と、前記増幅手段の利得制御期間において前記サンプリング手段にて得られたサンプリングデータのうち前記増幅手段の利得に変動をきたす要因のあるものを削除する削除手段と、前記削除手段にて削除されたサンプリングデータを除く残りのサンプリングデータ群の平均値を求める平均値算出手段と、前記増幅手段の利得に変動をきたす要因が無い状態で前記検波出力が収束する基準収束値と前記平均値算出手段にて算出されたサンプリングデータ平均値との差分を求め、これにより得られた差分に基づいて前記増幅手段の利得制御値を決定する利得制御値決定手段と、を具備する構成を採る。
【0010】
この構成によれば、サンプリングされた検波電圧から電源変動の影響のあるものを削除するので、検波電圧値の正確な平均化が可能となり、正確な利得制御電圧を得ることができる。また、従来のような電源変動を平滑化するための時定数の大きな検波コンデンサを用いる構成を採っていないので、高速な利得制御が可能となる。すなわち、電源電圧の変動が生じた場合でも正確且つ高速に利得制御を行うことができる利得制御装置を実現することができる。
【0011】
請求項2に係る発明の利得制御装置は、請求項1に係る発明の利得制御装置において、前記削除手段は、前記増幅手段に対する利得制御期間の開始時点から一定時間に亘ってサンプリングデータを削除する構成を採る。
【0012】
この構成によれば、サンプリングした検波電圧のうち電源電圧の立ち上がり時の変動の影響を受けたものを除外するので、検波電圧の正確な平均化が可能となり、正確な利得制御電圧を得ることができる。
【0013】
請求項3に係る発明の利得制御装置は、請求項1に係る発明の利得制御装置において、前記削除手段は、初回のサンプリングデータを削除すると共に、初回のサンプリングデータを除く1サンプル毎に現在のサンプリングデータとその直前のサンプリングデータと差分を求め、これにより得られた差分が所定の閾値を超える場合に現在のサンプリングデータを削除する構成を採る。
【0014】
この構成によれば、サンプリングした検波電圧のうち、初回のサンプリングデータとその後の1サンプル毎に直前のサンプリングデータとを比較して、その差が所定の閾値を超えるもの即ち電源の電圧変動や雑音成分が印加されたものを除外するので、検波電圧の正確な平均化が可能となり、正確な利得制御電圧を得ることができる。
【0015】
請求項4に係る発明の利得制御装置は、請求項1に係る発明の利得制御装置において、前記削除手段は、1サンプル毎にサンプリングデータと前記基準収束値との差分を求め、得られた差分が所定の閾値を超える場合に前記サンプリングデータを削除する構成を採る。
【0016】
この構成によれば、サンプリングされた検波電圧と増幅手段の利得に変動をきたす要因が無い状態で検波出力が収束する基準収束値との差分を求め、その差分が所定の閾値を超える場合に検波電圧のサンプリングデータを除外するので、検波電圧の正確な平均化が可能となり、正確な利得制御電圧を得ることができる。
【0017】
請求項5に係る発明の利得制御装置は、利得制御可能な増幅手段と、前記増幅手段に与えられる電源の電圧変動があると前記増幅手段に与える利得制御電圧の立ち上がり時の波形を整形する波形整形手段と、を具備する構成を採る。
【0018】
この構成によれば、利得制御電圧の立ち上がり時の波形を整形することにより、電源電圧が変化した場合に増幅手段の利得特性を変化させることができる。
【0019】
請求項6に係る発明の利得制御装置は、請求項5に係る発明の利得制御装置において、前記波形形成手段は、前記増幅手段の利得変動を打ち消すように前記利得制御電圧の波形整形を行う構成を採る。
【0020】
この構成によれば、電源変動による利得変動を打ち消すように利得制御電圧の波形整形を行うので、増幅手段の出力振幅を一定にすることができる。
【0021】
請求項7に係る発明の利得制御装置は、請求項6に係る発明の利得制御装置において、前記波形整形手段は、利得制御電圧に応じて波形整形方法を変化させる構成を採る。
【0022】
この構成によれば、利得変動量が利得制御電圧と電源変動により変化する影響を最小限に抑えることが可能となる。
【0023】
請求項8に係る発明の利得制御装置は、利得制御可能な増幅手段と、出力の信号レベルが最大値で0Vとなるように前記増幅手段に与えられる電源のオフセット電圧を変化させるオフセット手段と、前記オフセット手段の出力と前記増幅手段に与える利得制御電圧との差を求め、その差に基づいて前記電源の電圧変動を打ち消す利得制御電圧を生成して前記増幅手段に与える利得制御電圧生成手段と、を具備する構成を採る。
【0024】
この構成によれば、TDD動作時に電源変動が生じていても、変動特性を増幅手段に与える利得制御電圧に印加することにより、利得制御電圧の振幅特性を平坦にすることが可能となる。
【0025】
請求項9に係る発明の無線通信装置は、請求項1から請求項8のいずれかに係る発明の利得制御装置を具備する構成を採る。
【0026】
この構成によれば、TDD動作時に電源変動が生じても利得制御電圧の振幅特性を平坦にすることが可能となり、安定した性能が得られる無線通信装置を実現できる。
【0027】
請求項10に係る発明の無線通信装置は、受信部にて自動利得制御を行う無線通信装置であって、送信部のベースバンド信号の振幅包絡線特性を当該信号の立ち上がり時において変化させる波形整形手段と、を具備する構成を採る。
【0028】
この構成によれば、電源変動における利得変動の影響を修正することができる。
【0029】
請求項11に係る発明の無線通信装置は、請求項10に係る発明の無線通信装置において、前記波形整形手段は、前記送信部のベースバンド信号の振幅包絡線特性が前記受信部の利得制御装置の電源電圧変動による利得変動と逆特性となるように当該信号を波形整形する構成を採る。
【0030】
この構成によれば、TDD動作時に電源変動が生じた場合の受信振幅変動を受信部にて制御を行うことなく利得制御電圧の振幅特性を平坦にすることが可能となる。
【0031】
請求項12に係る発明の利得制御方法は、増幅器の利得を制御する利得制御方法であって、前記増幅手段の出力を検波し、さらに前記増幅手段の利得制御期間において検波出力をサンプリングして前記増幅手段の利得に変動をきたす要因のあるものを除外し、除外して残ったサンプリングデータ群の平均値を求め、求めたサンプリングデータ平均値と前記増幅手段の利得に変動をきたす要因が無い状態で前記検波出力が収束する基準収束値との差分を求め、求めた差分に基づいて前記増幅手段の利得制御値を決定する。
【0032】
この方法によれば、サンプリングされた検波電圧から電源変動の影響のあるものを削除するので、検波電圧値の正確な平均化が可能となり、正確な利得制御電圧を得ることができる。また、従来のような電源変動を平滑化するための時定数の大きな検波コンデンサを用いる構成を採ることがないので、高速な利得制御が可能となる。すなわち、電源電圧の変動が生じた場合でも正確且つ高速に利得制御を行うことができる利得制御装置を実現することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、増幅手段の出力を検波して得られた検波電圧から増幅手段の利得を制御する利得制御電圧の決定において、利得制御期間にて得られる検波電圧のうち電源電圧変動や雑音成分が印加されたものを除外することで正確且つ高速に利得制御を行うことである。
【0034】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0035】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る利得制御装置の構成を示すブロック図である。
この図において、本実施の形態に係る利得制御装置1は、外部より利得制御が可能な増幅器100の利得制御を行うものであり、増幅器100の出力を分岐して取り出すカプラ2と、カプラ2にて取り出された増幅器100の出力を検波する検波回路3と、検波回路3の検波出力をサンプリングするA/D変換回路4と、検波電圧のサンプリングデータのうち増幅器100の利得に変動をきたす要因のあるものを除去する不要分除去回路5と、不要分除去回路5にて除去されなかった検波電圧のサンプリングデータを平均化する平均化回路6と、検波電圧の収束基準値を出力する設定回路7と、平均化回路6の出力と設定回路8の収束基準値との減算を行う減算器8と、減算器8の結果を増幅器100における制御電圧に変換して増幅器100に供給するレジスタ回路9とを備えている。
【0036】
ここで、図2を参照して不要分除去回路5の機能について説明する。
図2に示すように、不要分除去回路5は、受信スロット区間内で得られた複数のサンプリングデータのうち、利得制御期間の開始時点から一定時間に亘ってサンプリングデータの削除を行う。この場合、サンプリングデータを削除する期間は電源電圧変動により増幅器100の利得が変動してしまう虞のある期間とする。この期間は予め実際の特性を確認することで精度を高めることができる。
【0037】
因みに、図2では受信スロットの開始時点からT1期間をサンプリングデータ削除期間として、この期間内のサンプリングデータD1及びD2を削除するようにしている。これらのサンプリングデータD1及びD2は明らかに増幅器100の利得が大きく変動したときのデータであり、これらを削除することでサンプリングデータの正確な平均化が可能となり、この結果、増幅器100に対する正確な利得制御が可能となる。また、従来のような電源変動を平滑化するための時定数の大きな検波コンデンサを用いる構成を採っていないので、高速な利得制御が可能となる。以上のことから高速且つ正確な利得制御が可能となる。
【0038】
なお、サンプリングデータは、利得制御電圧の値により削除を行うか否かを決定してもよい。これは、利得制御電圧の値により電源電圧変動による利得変動が変化するためである。
【0039】
このように、本実施の形態に係る利得制御装置1によれば、検波電圧のサンプリングデータの平均値を求めるに際して電源電圧の変動の影響を受けたサンプリングデータを排除するようにしたので、正確な利得制御電圧を得ることができる。また、従来のような電源電圧変動を平滑化するための時定数の大きな検波コンデンサを用いないので、高速且つ正確な利得制御が可能となる。
【0040】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る利得制御装置について説明する。
本実施の形態に係る利得制御装置は、不要なサンプリングデータを除去する方法に違いがある以外、実施の形態1に係る利得制御装置と同一の構成を採っている。以下、図3を参照して本実施の形態における不要サンプリングデータ除去について説明する。
【0041】
図3に示すように、本実施の形態に係る利得制御装置は、受信スロット区間において、時系列順で1サンプル毎に直前のサンプリングデータと現在のサンプリングデータとの差分を求め、求めた差分を所定の閾値と比較し、閾値を超える場合に現在のサンプリングデータを除去する。すなわち、現在のサンプリングデータを利得制御電圧算出用のデータとして採用しない。なお、最初のサンプリングデータD1については、直前のサンプリングデータがないので差分を求めることはできないが、このサンプリングデータD1は明らかに増幅器100の利得が大きく変動したときのデータである確率が高いので、このサンプリングデータD1を最初から排除することとする。
【0042】
因みに、図3では、次のサンプリングデータD2については、サンプリングデータD1との差分(1)が所定の閾値よりも大きいので、このサンプリングデータD2を平均値算出データとして採用しない。またその後のサンプリングデータD3については、サンプリングデータD2との差分(2)が所定の閾値よりも小さいので、このサンプリングデータD3を平均値算出データとして採用する。更にその後のサンプリングデータD4についてはサンプリングデータD3との差分(3)が所定の閾値よりも小さいので、このサンプリングデータD4も平均値算出データとして採用する。
【0043】
このように、本実施の形態に係る利得制御装置によれば、時系列順で1サンプル毎に、現在のサンプリングデータと直前のサンプリングデータとの差分を求め、求めた差分が所定の閾値を超える場合に現在のサンプリングデータを利得制御電圧算出用のデータとして採用しないようにしたので、実施の形態1の利得制御装置と同様に正確な利得制御電圧を得ることができる。また、従来のような電源電圧変動を平滑化するための時定数の大きな検波コンデンサを使用する構成を採っていないので、高速且つ正確な利得制御が可能となる。
【0044】
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3に係る利得制御装置について説明する。
本実施の形態に係る利得制御装置は、実施の形態2に係る利得制御装置と同様に不要なサンプリングデータを除去する方法に違いがある以外、実施の形態1に係る利得制御装置と同一の構成を採っている。以下、図4を参照して本実施の形態における不要サンプリングデータ除去について説明する。
【0045】
図4に示すように、本実施の形態に係る利得制御装置は、受信スロット区間において、時系列的にサンプリングデータと収束振幅基準値Ad1とを比較して差分を求め、求めた差分値を所定の閾値と比較する。この比較処理において、閾値を超えるサンプリングデータがあれば、それを平均値算出用のデータとしては採用せず除外する。この場合、収束振幅基準値Ad1と比較することから、実施の形態2に係る利得制御装置と違って最初のサンプリングデータD1も収束振幅基準値Ad1との比較対象となる。収束振幅基準値Ad1とは、検波電圧が電源電圧変動や雑音成分の影響がない状態で収束する振幅値のことである。
【0046】
因みに、図4では、最初のサンプリングデータD1については、収束振幅基準値Ad1との差分(1)が所定の閾値よりも大であるから、平均値算出用のデータとして採用しない。その後のサンプリングデータD2については、収束振幅基準値Ad1との差分(2)が所定の閾値よりも小であるので、平均値算出用のデータとして採用する。更にその後のサンプリングデータD3も収束振幅基準値Ad1との差分(3)が所定の閾値よりも小であるので、平均値算出用のデータとして採用する。
【0047】
このように、本実施の形態に係る利得制御装置によれば、時系列的にサンプリングデータと収束振幅基準値Ad1とを比較して差分を求め、求めた差分値を所定の閾値と比較し、閾値を超える場合には平均値算出用のデータとして採用しないようにしたので、実施の形態1に係る利得制御装置と同様に正確な利得制御電圧を得ることができる。また、従来のような電源電圧変動を平滑化するための時定数の大きな検波コンデンサを使用する構成を採っていないので、高速且つ正確な利得制御が可能となる。
【0048】
また、本実施の形態に係る利得制御装置では、検波電圧のサンプリングデータを収束振幅基準値Ad1と比較するので、電源電圧変動がTDD(Time DivisionDuplex)動作時のみならず、電源系に雑音が印加された場合についても振幅の異常を検出できるので、より正確な利得制御が可能となる。
【0049】
(実施の形態4)
図5は、本発明の実施の形態4に係る利得制御装置の構成を示すブロック図である。
この図において、本実施の形態に係る利得制御装置50は、電源電圧と基準電圧を比較する比較器51と、比較器51の比較出力に応じたランプ出力を行うデータを記憶したランピングテーブル52と、ランピングテーブル52の出力をアナログ変換するD/A変換回路53と、D/A変換回路53のランピング出力とAGC設定電圧とを混合する混合器54とを備えて構成される。混合器54の出力が利得制御電圧として増幅器100に与えられる。
【0050】
本実施の形態に係る利得制御装置50では、電源電圧の変動に応じたランピング特性の電圧を発生させる。例えば電源電圧変動A時には図6の(a)に示すようなランピング電圧を発生する。また、電源電圧変動B時には図6の(b)に示すようなランピング電圧を発生する。このランピング電圧を利得制御電圧と混合させることで当該制御電圧の波形整形を行う。
【0051】
従来の利得制御装置では、電源電圧に変動が生じた場合、利得が電源電圧変動に応じて変化してしまうが、本実施の形態に係る利得制御装置では電源電圧変動が生じる区間において利得制御電圧を、利得変動を打ち消すようにその立ち上がり時に波形整形を行うようにしている。この場合、電源電圧変動による利得変動が変化するため、電源電圧値により利得制御電圧の波形整形を変化させることが望ましい。
【0052】
図7は、利得制御装置50の動作を説明するための波形図である。
この図において、送信スロットから受信スロットに移行するアイドル区間において受信側の電源電圧が(a)に示すように一次遅れ要素的に立ち上がるが、このとき利得制御電圧が一定であるので、制御利得は(c)に示すように瞬時に大きく立ち上がる。そこで、利得制御電圧を(d)に示すように波形整形することで制御利得は(e)に示すように瞬時に立ち上がることなく平坦な波形になる。
【0053】
このように本実施の形態に係る利得制御装置50によれば、利得制御電圧を電源電圧変動に対する変動を打ち消すように波形整形したので、電源変動による利得変動の影響を無くすことができ、正確な利得制御が可能となる。
【0054】
(実施の形態5)
図8は、本実施の形態5に係る無線通信装置の主要部の構成を示すブロック図である。
この図において、本実施の形態に係る無線通信装置80は、送信側のIQ信号(ベースバンド信号)をランピングすることにより、増幅器100の出力波形において一定の包絡線を得ることを可能にしたものであり、電源電圧と基準電圧を比較する比較器81と、比較器81の比較出力に応じたランプ出力を行うデータを記憶したランピングテーブル82と、ランピングデータブル82の出力をアナログ変換するD/A変換回路83と、D/A変換回路83のランピング出力とIQ信号とを混合する混合器84とを備えている。
【0055】
図9は無線通信装置80の動作を示す波形図であり、(a)は送信側のIQ信号、(b)は受信側の電源電圧、(c)は利得制御電圧、(d)は制御利得、(e)は受信側のIQ信号である。この波形図に示すように、本実施の形態に係る無線通信装置80は、送信側のIQ信号の振幅包絡線特性を信号立ち上がり時において変化させる。このIQ信号の振幅包絡線特性が無線通信装置80の受信側の電源変動に対する利得変動の逆特性を持つようIQ信号の包絡線特性特性に時定数を持たせて緩慢に立ち上げる。このIQ信号の包絡線特性の波形整形は、利得制御電圧の値により電源電圧変動による利得変動が変化するため、利得制御電圧の値により変化させることが望ましい。
【0056】
このように本実施の形態に係る無線通信装置80によれば、電源変動に応じて送信側のIQ信号の波形整形を行うことにより、受信側の出力振幅特性を平坦化できる。また、送信特性はIQ信号の波形整形を行うことにより、歪特性の改善を図ることができる。
【0057】
(実施の形態6)
図10は、本実施の形態6に係る利得制御装置の構成を示すブロック図である。
この図において、本実施の形態に係る利得制御装置110は、オフセット回路111により電源電圧Vdd1の電圧変動を検出してAGC電圧との差分を求め、求めた差分に基づいて電源電圧Vdd1の変動を打ち消す利得制御電圧を生成するものである。
【0058】
オフセット回路111には増幅器100に与えられる電源電圧Vdd1とAGC電圧とが与えられる。この場合、オフセット回路111の出力レベルが最大で0Vとなるようオフセット電圧が印加される。オフセット回路111から出力される電源電圧Vdd2(即ちオフセットが印加された電源電圧Vdd1)は利得可変増幅回路112に入力される。利得可変増幅回路112は、増幅器100に与えられる利得制御電圧の値により利得が変化する。
【0059】
これは増幅器100の利得が利得制御電圧の値の違いにより電源電圧変動の影響の仕方が異なるからである。例えば、増幅器100の電源電圧が同一であっても、利得制御電圧が高い場合と低い場合とでは増幅器100の利得変動の影響は異なり、利得制御電圧が低い場合の方が高い場合よりも変動が大きくなる。このため、AGC設定電圧から利得変動の影響量を検出し、利得変動量を抑えるような電圧を加算回路113に入力する。すなわち、加算回路113へはAGC電圧に加えて利得可変増幅回路112からの電源電圧Vdd3が入力される。これにより、加算回路113からは、立ち上がり時の電源変動分を考慮した利得制御電圧が出力される。
【0060】
図11は利得制御装置110の動作を示す波形図であり、(a)は変動した電源電圧Vdd1、(b)はオフセットが印加された電源電圧Vdd2、(c)は利得可変処理された電源電圧Vdd3、(d)は立ち上がり時の電源変動分を考慮していない利得制御電圧、(e)は立ち上がり時の電源変動分を考慮した利得制御電圧、(f)は増幅器100の出力である。(e)の利得制御電圧は、電源電圧Vdd1の変動を打ち消すことができる波形となっていることが分かる。
【0061】
このように、本実施の形態に係る利得制御装置110によれば、電源変動に応じて利得制御電圧を変化させるので、出力振幅特性を検波すること無しに利得を平坦化することができる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、検波電圧のサンプリング値を最適に制御することにより電源電圧変動等が生じた場合でも高速且つ正確に制御可能な利得制御装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る利得制御装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係る利得制御装置の動作を説明するための波形図
【図3】本発明の実施の形態2に係る利得制御装置の動作を説明するための波形図
【図4】本発明の実施の形態3に係る利得制御装置の動作を説明するための波形図
【図5】本発明の実施の形態4に係る利得制御装置の構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態4に係る利得制御装置の動作を説明するための波形図
【図7】本発明の実施の形態4に係る利得制御装置の動作を説明するための波形図
【図8】本発明の実施の形態5に係る利得制御装置の構成を示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態5に係る利得制御装置の動作を説明するための波形図
【図10】本発明の実施の形態6に係る利得制御装置の構成を示すブロック図
【図11】本発明の実施の形態6に係る利得制御装置の動作を説明するための波形図
【図12】従来の利得制御装置の動作を説明するための波形図
【図13】従来の利得制御装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1、50、80、110 利得制御装置
2 カプラ
3 検波回路
4 A/D変換回路
5 不要分除去回路
6 平均化回路
7 設定回路
8 減算器
9 レジスタ回路
51、81 比較器
52、82 ランピングテーブル
53、83 D/A変換回路
54、84 混合器
100 増幅器
111 オフセット回路
112 利得可変増幅回路
113 加算回路
Claims (12)
- 利得制御可能な増幅手段と、前記増幅手段の出力を検波する検波手段と、前記検波手段の検波出力をサンプリングするサンプリング手段と、前記増幅手段の利得制御期間において前記サンプリング手段にて得られたサンプリングデータのうち前記増幅手段の利得に変動をきたす要因のあるものを削除する削除手段と、前記削除手段にて削除されたサンプリングデータを除く残りのサンプリングデータ群の平均値を求める平均値算出手段と、前記増幅手段の利得に変動をきたす要因が無い状態で前記検波出力が収束する基準収束値と前記平均値算出手段にて算出されたサンプリングデータ平均値との差分を求め、これにより得られた差分に基づいて前記増幅手段の利得制御値を決定する利得制御値決定手段と、を具備することを特徴とする利得制御装置。
- 前記削除手段は、前記増幅手段に対する利得制御期間の開始時点から一定時間に亘ってサンプリングデータを削除することを特徴とする請求項1に記載の利得制御装置。
- 前記削除手段は、初回のサンプリングデータを削除すると共に、初回のサンプリングデータを除く1サンプル毎に現在のサンプリングデータとその直前のサンプリングデータと差分を求め、これにより得られた差分が所定の閾値を超える場合に現在のサンプリングデータを削除することを特徴とする請求項1に記載の利得制御装置。
- 前記削除手段は、1サンプル毎にサンプリングデータと前記基準収束値との差分を求め、得られた差分が所定の閾値を超える場合に前記サンプリングデータを削除することを特徴とする請求項1に記載の利得制御装置。
- 利得制御可能な増幅手段と、前記増幅手段に与えられる電源の電圧変動があると前記増幅手段に与える利得制御電圧の立ち上がり時の波形を整形する波形整形手段と、を具備することを特徴とする利得制御装置。
- 前記波形形成手段は、前記増幅手段の利得変動を打ち消すように前記利得制御電圧の波形整形を行うことを特徴とする請求項5に記載の利得制御装置。
- 前記波形整形手段は、利得制御電圧に応じて波形整形方法を変化させることを特徴とする請求項6に記載の利得制御装置。
- 利得制御可能な増幅手段と、出力の信号レベルが最大値で0Vとなるように前記増幅手段に与えられる電源のオフセット電圧を変化させるオフセット手段と、前記オフセット手段の出力と前記増幅手段に与える利得制御電圧との差を求め、その差に基づいて前記電源の電圧変動を打ち消す利得制御電圧を生成して前記増幅手段に与える利得制御電圧生成手段と、を具備することを特徴とする利得制御装置。
- 請求項1から請求項8のいずれかに記載の利得制御装置を具備することを特徴とする無線通信装置。
- 受信部にて自動利得制御を行う無線通信装置であって、送信部のベースバンド信号の振幅包絡線特性を当該信号の立ち上がり時において変化させる波形整形手段と、を具備することを特徴とする無線通信装置。
- 前記波形整形手段は、前記送信部のベースバンド信号の振幅包絡線特性が前記受信部の利得制御装置の電源電圧変動による利得変動と逆特性となるように当該信号を波形整形することを特徴とする請求項10に記載の無線通信装置。
- 増幅器の利得を制御する利得制御方法であって、前記増幅手段の出力を検波し、さらに前記増幅手段の利得制御期間において検波出力をサンプリングして前記増幅手段の利得に変動をきたす要因のあるものを除外し、除外して残ったサンプリングデータ群の平均値を求め、求めたサンプリングデータ平均値と前記増幅手段の利得に変動をきたす要因が無い状態で前記検波出力が収束する基準収束値との差分を求め、求めた差分に基づいて前記増幅手段の利得制御値を決定することを特徴とする利得制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002283578A JP2004120584A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | 利得制御装置及び利得制御方法 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2002283578A JP2004120584A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | 利得制御装置及び利得制御方法 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004120584A true JP2004120584A (ja) | 2004-04-15 |
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ID=32277400
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| JP2002283578A Pending JP2004120584A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | 利得制御装置及び利得制御方法 |
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| JP (1) | JP2004120584A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007259377A (ja) * | 2006-03-27 | 2007-10-04 | Fujitsu Ltd | 無線送信装置及び無線送信電力制御方法 |
-
2002
- 2002-09-27 JP JP2002283578A patent/JP2004120584A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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