JP2004120848A - アウタロータ型多極発電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】固定の支持部に取付けられるステータと、前記支持部で回転自在に支承される駆動軸の端部に同軸に固着されて前記ステータを同軸に覆う有底円筒状のロータヨークの内周にマグネットが固着されて成るロータとを備え、ステータおよびロータを覆う固定のケーシング内に冷却風を流通させ得るアウタロータ型多極発電機において、部品点数の低減および組立作業能率の向上を図るとともに、ロータの支持剛性低下を回避しつつ発電機全体の軸方向長さを比較的短くし、さらに効率的な冷却を可能とする。
【解決手段】ロータヨーク21の閉塞端に、放射状に延びる複数の翼23cが一体に設けられるとともに各翼23c相互間に位置する複数の吸気孔25が形成される。
【選択図】 図1
【解決手段】ロータヨーク21の閉塞端に、放射状に延びる複数の翼23cが一体に設けられるとともに各翼23c相互間に位置する複数の吸気孔25が形成される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固定の支持部に取付けられるステータと、前記支持部で回転自在に支承される駆動軸の端部に同軸に固着されて前記ステータを同軸に覆う有底円筒状のロータヨークの内周にマグネットが固着されて成るロータとを備え、ステータおよびロータを覆う固定のケーシング内に冷却風を流通させ得るアウタロータ型多極発電機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
このようなアウタロータ型多極発電機では、たとえば特許文献1等で開示されるように、ロータヨークに、該ロータヨークとは別体の冷却ファンを取付けることで、ケーシング内に冷却風を流通させるようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−93849号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のもののように、ロータに冷却ファンが取付けられた構成では、部品点数が比較的多くなるだけでなく、組立に時間と人手がかかるので組立作業能率の低下を招くことになる。また冷却ファンはケーシング内の空気をかき回してしまう状態も生じ得るものであり、そのような状態が生じると効率低下を来す可能性がある。さらに冷却ファンがロータに取付けられることで発電機全体の軸方向長さが比較的大きくならざるを得ず、特に、冷却ファンがロータの開放端側に取付けられた場合には、駆動軸の長さを比較的大きく設定しなければならず、ロータが支持部で片持ち支持されているので、ロータの支持剛性が低下する可能性もある。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、部品点数の低減および組立作業能率の向上を図るとともに、ロータの支持剛性低下を回避しつつ発電機全体の軸方向長さを比較的短くし、さらに効率的な冷却を可能としたアウタロータ型多極発電機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、固定の支持部に取付けられるステータと、前記支持部で回転自在に支承される駆動軸の端部に同軸に固着されて前記ステータを同軸に覆う有底円筒状のロータヨークの内周にマグネットが固着されて成るロータとを備え、ステータおよびロータを覆う固定のケーシング内に冷却風を流通させ得るアウタロータ型多極発電機において、前記ロータヨークの閉塞端に、放射状に延びる複数の翼が一体に設けられるとともに各翼相互間に位置する複数の吸気孔が形成されることを特徴とする。
【0007】
このような請求項1記載の発明の構成によれば、ロータヨークの閉塞端に、複数の翼が相互間に吸気孔を介在させて一体に設けられるので、冷却ファンを取りつけるようにした従来のものと比べて、部品点数の低減および組立作業能率の向上を図ることができ、冷却風を生じさせるための専用スペースをロータ以外に確保することを不要とし、駆動軸の長さを比較的大きく設定することを不要とすることで、ロータの支持剛性低下を回避することができるとともに発電機全体の軸方向長さを小さく設定することができる。しかも吸気孔によってロータのフライホイール機能を果たすロータの重量とバランスの適正化を図ることが可能であり、さらにステータを流過する冷却風をロータの回転に応じて各翼により確実に生じさせて効率の低下を回避することができる。
【0008】
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記ロータヨークは、前記駆動軸の端部に中央部が固着される円盤部、該円盤部を同軸に囲繞するリング部、ならびに前記円盤部および前記リング部間を結ぶ複数の翼を一体に有してダイカスト成形される端壁部材と、前記ステータを同軸に覆う円筒状に形成されるとともに前記リング部に一端が固着される円筒部材とで構成されることを特徴とし、かかる構成によれば、複数の翼を端壁部材のダイカスト成形により精密に形成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0010】
図1〜図5は本発明の一実施例を示すものであり、図1はアウタロータ型多極発電機の縦断面図、図2はロータの斜視図、図3はロータの正面図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図4の5−5線断面図である。
【0011】
先ず図1において、このアウタロータ型多極発電機は、たとえばエンジン発電機として用いられるものであり、エンジン本体6に中空の支持部7を介して取付けられるステータ8と、該ステータ8を覆うロータ9とを備え、前記支持部7を回転自在に貫通してステータ8と同軸に配置される駆動軸としてのクランクシャフト10の端部にロータ9が固定される。
【0012】
ステータ8は、リング状である複数枚のコア板11,11…を積層して成るステータコア12を備えるものであり、該ステータコア12の外周には、該ステータコア12の軸線に直交する平面内で略T字状となる複数個の突極13,13…が相互間に等間隔をあけて突設される。
【0013】
ステータコア12の大部分は合成樹脂製のボビン14で被覆されており、該ボビン14は、各突極13,13…の先端ならびにステータコア12の両端面の一部および内周面を露出してステータコア12を被覆するようにインジェクション成形される。しかも各突極13,13…に対応する部分でボビン14にはコイル15…がそれぞれ巻装される。
【0014】
ステータコア12の周方向に間隔をあけた複数箇所でステータコア12の内周部には挿通孔16…が設けられており、各挿通孔16…に挿通されたボルト17…を支持部7に螺合して締めつけることにより、ステータコア12が支持部7に同軸に固着される。また支持部7には、ステータ8およびロータ9を覆うケーシング20が固定的に支持される。
【0015】
図2〜図5において、前記ロータ9は、ステータ8を同軸に覆う有底円筒状のロータヨーク21の内周に複数のマグネット22…が固着されて成るものであり、ロータヨーク21の閉塞端中央部が前記クランクシャフト10の端部に同軸に固着される。
【0016】
ロータヨーク21は、アウミニウム等の軽合金によりダイカスト成形される端壁部材23と、たとえば軟鋼によってステータ8を同軸に覆う円筒状に形成されて前記端壁部材23の外周部に一端が固着されるとともに内周に複数のマグネット22…が固着される円筒部材24とで構成される。
【0017】
端壁部材23は、クランクシャフト10の端部に中央部が固着される円盤部23aと、該円盤部23aを同軸に囲繞するリング部23bと、円盤部23aおよびリング部23b間を結ぶ複数の翼23c…とを一体に有するものであり、各翼23c…は、円盤部23aおよびリング部23b間を放射状に結ぶように形成され、各翼23c…相互間に配置される吸気孔25…が端壁部材23に形成される。
【0018】
円盤部23aには、支持部7の端部に設けられた凹部26に一部が収容されるハブ23dが一体に設けられており、このハブ23dには、支持部7とは反対側を開放した操作孔27と、支持部7側を大径としたテーパ孔28と、支持部7とは反対側に臨んで前記両孔27,28間に形成される環状の段部29とが設けられる。一方、クランクシャフト10の一端部には、前記テーパ孔27に嵌合されるテーパ部10aが同軸に設けられており、拡径頭部30aを前記段部29に係合させるようにして前記クランクシャフト10の一端部に螺合するボルト30を操作孔27内で締付けることにより、円盤部23aすなわち端壁部材23がクランクシャフト10の端部に同軸に固定される。
【0019】
円筒部材24において支持部7とは反対側の端部には半径方向内方に張り出す鍔部24aが一体に設けられており、端壁部材23のリング部23bが、該リング部23bの一端面に前記鍔部24aを当接させるようにして円筒部材24に圧入される。
【0020】
しかもリング部23bの周方向複数箇所には、該リング部23bの一端面から突出する突部31…が突設されており、前記鍔部24aに設けられた複数の係合孔32…に前記突部31…が挿通され、係合孔32…からの各突部31…の突出部が鍔部24aに係合するようにかしめられる。このかしめにあたっては、前記各突部31…の突出部に軸方向から歳差運動しつつ圧力を加えて前記突出部を押し潰すローリングかしめ方法が用いられるものであり、そのようなローリングかしめ方法を採用することにより、軟鋼から成る鍔部24aにアルミニウムダイカスト製の突部31を、クラックが生じないようにして固着することが可能となる。
【0021】
リング部23bの他端面には、複数のマグネット22…の周方向位置を定めるための規制突部33…が周方向に等間隔をあけて一体に突設されており、各マグネット22…は、各規制突部33…で相互間の位置を定められつつリング部23bに当接するまで円筒部材24に挿入され、接着等で円筒部材24の内周面に固着される。
【0022】
また円筒部材24の鍔部24aおよび端壁部材23のリング部23bにおける内周部において各マグネット22…に対応する部分には、軸方向に延びる溝34…が設けられており、これらの溝34…に挿入した棒状の試験片(図示せず)で各マグネット22…を押圧することにより、マグネット22…が円筒部材24の内周面に確実に固着されたか否かを確認することができる。
【0023】
次にこの実施例の作用について説明すると、有底円筒状であるロータヨーク21の閉塞端に、複数の翼23b…が相互間に吸気孔25…を介在させて一体に設けられるので、冷却ファンを取りつけるようにした従来のものと比べて、部品点数の低減および組立作業能率の向上を図ることができる。しかも冷却風を生じさせるための専用スペースをロータ9以外に確保することを不要とし、クランクシャフト10の長さを比較的大きく設定することを不要とすることで、ロータ9の支持剛性低下を回避することができ、発電機全体の軸方向長さを小さく設定することができる。また吸気孔25…によってロータ9のフライホイール機能を果たすロータ9の重量とバランスの適正化を図ることが可能であり、さらにステータ8を流過する冷却風をロータ9の回転に応じて各翼23c…により確実に生じさせて効率の低下を回避することができる。
【0024】
またロータヨーク21は、クランクシャフト10の端部に中央部が固着される円盤部23a、該円盤部23aを同軸に囲繞するリング部23b、ならびに円盤部23aおよびリング部23b間を結ぶ複数の翼23c…を一体に有してダイカスト成形される端壁部材23と、ステータ8を同軸に覆う円筒状に形成されるとともにリング部23bに一端が固着される円筒部材24とで構成されるものであり、複数の翼23c…を端壁部材のダイカスト成形により精密に形成することができる。
【0025】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0026】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、部品点数の低減および組立作業能率の向上を図ることができ、冷却風を生じさせるための専用スペースをロータ以外に確保することを不要とし、駆動軸の長さを比較的大きく設定することを不要として、ロータの支持剛性低下を回避することができるとともに発電機全体の軸方向長さを小さく設定することができる。しかも吸気孔によってロータのフライホイール機能を果たすロータの重量とバランスの適正化を図ることができ、ステータを流過する冷却風をロータの回転に応じて各翼により確実に生じさせて効率の低下を回避することができる。
【0027】
また請求項2記載の発明によれば、複数の翼を端壁部材のダイカスト成形により精密に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アウタロータ型多極発電機の縦断面図である。
【図2】ロータの斜視図である。
【図3】ロータの正面図である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【図5】図4の5−5線断面図である。
【符号の説明】
7・・・支持部
8・・・ステータ
9・・・ロータ
10・・・駆動軸としてのクランクシャフト
20・・・ケーシング
21・・・ロータヨーク
22・・・マグネット
23・・・端壁部材
23a・・・円盤部
23b・・・リング部
23c・・・翼
24・・・円筒部材
25・・・吸気孔
【発明の属する技術分野】
本発明は、固定の支持部に取付けられるステータと、前記支持部で回転自在に支承される駆動軸の端部に同軸に固着されて前記ステータを同軸に覆う有底円筒状のロータヨークの内周にマグネットが固着されて成るロータとを備え、ステータおよびロータを覆う固定のケーシング内に冷却風を流通させ得るアウタロータ型多極発電機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
このようなアウタロータ型多極発電機では、たとえば特許文献1等で開示されるように、ロータヨークに、該ロータヨークとは別体の冷却ファンを取付けることで、ケーシング内に冷却風を流通させるようにしている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−93849号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のもののように、ロータに冷却ファンが取付けられた構成では、部品点数が比較的多くなるだけでなく、組立に時間と人手がかかるので組立作業能率の低下を招くことになる。また冷却ファンはケーシング内の空気をかき回してしまう状態も生じ得るものであり、そのような状態が生じると効率低下を来す可能性がある。さらに冷却ファンがロータに取付けられることで発電機全体の軸方向長さが比較的大きくならざるを得ず、特に、冷却ファンがロータの開放端側に取付けられた場合には、駆動軸の長さを比較的大きく設定しなければならず、ロータが支持部で片持ち支持されているので、ロータの支持剛性が低下する可能性もある。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、部品点数の低減および組立作業能率の向上を図るとともに、ロータの支持剛性低下を回避しつつ発電機全体の軸方向長さを比較的短くし、さらに効率的な冷却を可能としたアウタロータ型多極発電機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、固定の支持部に取付けられるステータと、前記支持部で回転自在に支承される駆動軸の端部に同軸に固着されて前記ステータを同軸に覆う有底円筒状のロータヨークの内周にマグネットが固着されて成るロータとを備え、ステータおよびロータを覆う固定のケーシング内に冷却風を流通させ得るアウタロータ型多極発電機において、前記ロータヨークの閉塞端に、放射状に延びる複数の翼が一体に設けられるとともに各翼相互間に位置する複数の吸気孔が形成されることを特徴とする。
【0007】
このような請求項1記載の発明の構成によれば、ロータヨークの閉塞端に、複数の翼が相互間に吸気孔を介在させて一体に設けられるので、冷却ファンを取りつけるようにした従来のものと比べて、部品点数の低減および組立作業能率の向上を図ることができ、冷却風を生じさせるための専用スペースをロータ以外に確保することを不要とし、駆動軸の長さを比較的大きく設定することを不要とすることで、ロータの支持剛性低下を回避することができるとともに発電機全体の軸方向長さを小さく設定することができる。しかも吸気孔によってロータのフライホイール機能を果たすロータの重量とバランスの適正化を図ることが可能であり、さらにステータを流過する冷却風をロータの回転に応じて各翼により確実に生じさせて効率の低下を回避することができる。
【0008】
また請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の構成に加えて、前記ロータヨークは、前記駆動軸の端部に中央部が固着される円盤部、該円盤部を同軸に囲繞するリング部、ならびに前記円盤部および前記リング部間を結ぶ複数の翼を一体に有してダイカスト成形される端壁部材と、前記ステータを同軸に覆う円筒状に形成されるとともに前記リング部に一端が固着される円筒部材とで構成されることを特徴とし、かかる構成によれば、複数の翼を端壁部材のダイカスト成形により精密に形成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0010】
図1〜図5は本発明の一実施例を示すものであり、図1はアウタロータ型多極発電機の縦断面図、図2はロータの斜視図、図3はロータの正面図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図4の5−5線断面図である。
【0011】
先ず図1において、このアウタロータ型多極発電機は、たとえばエンジン発電機として用いられるものであり、エンジン本体6に中空の支持部7を介して取付けられるステータ8と、該ステータ8を覆うロータ9とを備え、前記支持部7を回転自在に貫通してステータ8と同軸に配置される駆動軸としてのクランクシャフト10の端部にロータ9が固定される。
【0012】
ステータ8は、リング状である複数枚のコア板11,11…を積層して成るステータコア12を備えるものであり、該ステータコア12の外周には、該ステータコア12の軸線に直交する平面内で略T字状となる複数個の突極13,13…が相互間に等間隔をあけて突設される。
【0013】
ステータコア12の大部分は合成樹脂製のボビン14で被覆されており、該ボビン14は、各突極13,13…の先端ならびにステータコア12の両端面の一部および内周面を露出してステータコア12を被覆するようにインジェクション成形される。しかも各突極13,13…に対応する部分でボビン14にはコイル15…がそれぞれ巻装される。
【0014】
ステータコア12の周方向に間隔をあけた複数箇所でステータコア12の内周部には挿通孔16…が設けられており、各挿通孔16…に挿通されたボルト17…を支持部7に螺合して締めつけることにより、ステータコア12が支持部7に同軸に固着される。また支持部7には、ステータ8およびロータ9を覆うケーシング20が固定的に支持される。
【0015】
図2〜図5において、前記ロータ9は、ステータ8を同軸に覆う有底円筒状のロータヨーク21の内周に複数のマグネット22…が固着されて成るものであり、ロータヨーク21の閉塞端中央部が前記クランクシャフト10の端部に同軸に固着される。
【0016】
ロータヨーク21は、アウミニウム等の軽合金によりダイカスト成形される端壁部材23と、たとえば軟鋼によってステータ8を同軸に覆う円筒状に形成されて前記端壁部材23の外周部に一端が固着されるとともに内周に複数のマグネット22…が固着される円筒部材24とで構成される。
【0017】
端壁部材23は、クランクシャフト10の端部に中央部が固着される円盤部23aと、該円盤部23aを同軸に囲繞するリング部23bと、円盤部23aおよびリング部23b間を結ぶ複数の翼23c…とを一体に有するものであり、各翼23c…は、円盤部23aおよびリング部23b間を放射状に結ぶように形成され、各翼23c…相互間に配置される吸気孔25…が端壁部材23に形成される。
【0018】
円盤部23aには、支持部7の端部に設けられた凹部26に一部が収容されるハブ23dが一体に設けられており、このハブ23dには、支持部7とは反対側を開放した操作孔27と、支持部7側を大径としたテーパ孔28と、支持部7とは反対側に臨んで前記両孔27,28間に形成される環状の段部29とが設けられる。一方、クランクシャフト10の一端部には、前記テーパ孔27に嵌合されるテーパ部10aが同軸に設けられており、拡径頭部30aを前記段部29に係合させるようにして前記クランクシャフト10の一端部に螺合するボルト30を操作孔27内で締付けることにより、円盤部23aすなわち端壁部材23がクランクシャフト10の端部に同軸に固定される。
【0019】
円筒部材24において支持部7とは反対側の端部には半径方向内方に張り出す鍔部24aが一体に設けられており、端壁部材23のリング部23bが、該リング部23bの一端面に前記鍔部24aを当接させるようにして円筒部材24に圧入される。
【0020】
しかもリング部23bの周方向複数箇所には、該リング部23bの一端面から突出する突部31…が突設されており、前記鍔部24aに設けられた複数の係合孔32…に前記突部31…が挿通され、係合孔32…からの各突部31…の突出部が鍔部24aに係合するようにかしめられる。このかしめにあたっては、前記各突部31…の突出部に軸方向から歳差運動しつつ圧力を加えて前記突出部を押し潰すローリングかしめ方法が用いられるものであり、そのようなローリングかしめ方法を採用することにより、軟鋼から成る鍔部24aにアルミニウムダイカスト製の突部31を、クラックが生じないようにして固着することが可能となる。
【0021】
リング部23bの他端面には、複数のマグネット22…の周方向位置を定めるための規制突部33…が周方向に等間隔をあけて一体に突設されており、各マグネット22…は、各規制突部33…で相互間の位置を定められつつリング部23bに当接するまで円筒部材24に挿入され、接着等で円筒部材24の内周面に固着される。
【0022】
また円筒部材24の鍔部24aおよび端壁部材23のリング部23bにおける内周部において各マグネット22…に対応する部分には、軸方向に延びる溝34…が設けられており、これらの溝34…に挿入した棒状の試験片(図示せず)で各マグネット22…を押圧することにより、マグネット22…が円筒部材24の内周面に確実に固着されたか否かを確認することができる。
【0023】
次にこの実施例の作用について説明すると、有底円筒状であるロータヨーク21の閉塞端に、複数の翼23b…が相互間に吸気孔25…を介在させて一体に設けられるので、冷却ファンを取りつけるようにした従来のものと比べて、部品点数の低減および組立作業能率の向上を図ることができる。しかも冷却風を生じさせるための専用スペースをロータ9以外に確保することを不要とし、クランクシャフト10の長さを比較的大きく設定することを不要とすることで、ロータ9の支持剛性低下を回避することができ、発電機全体の軸方向長さを小さく設定することができる。また吸気孔25…によってロータ9のフライホイール機能を果たすロータ9の重量とバランスの適正化を図ることが可能であり、さらにステータ8を流過する冷却風をロータ9の回転に応じて各翼23c…により確実に生じさせて効率の低下を回避することができる。
【0024】
またロータヨーク21は、クランクシャフト10の端部に中央部が固着される円盤部23a、該円盤部23aを同軸に囲繞するリング部23b、ならびに円盤部23aおよびリング部23b間を結ぶ複数の翼23c…を一体に有してダイカスト成形される端壁部材23と、ステータ8を同軸に覆う円筒状に形成されるとともにリング部23bに一端が固着される円筒部材24とで構成されるものであり、複数の翼23c…を端壁部材のダイカスト成形により精密に形成することができる。
【0025】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0026】
【発明の効果】
以上のように請求項1記載の発明によれば、部品点数の低減および組立作業能率の向上を図ることができ、冷却風を生じさせるための専用スペースをロータ以外に確保することを不要とし、駆動軸の長さを比較的大きく設定することを不要として、ロータの支持剛性低下を回避することができるとともに発電機全体の軸方向長さを小さく設定することができる。しかも吸気孔によってロータのフライホイール機能を果たすロータの重量とバランスの適正化を図ることができ、ステータを流過する冷却風をロータの回転に応じて各翼により確実に生じさせて効率の低下を回避することができる。
【0027】
また請求項2記載の発明によれば、複数の翼を端壁部材のダイカスト成形により精密に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アウタロータ型多極発電機の縦断面図である。
【図2】ロータの斜視図である。
【図3】ロータの正面図である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【図5】図4の5−5線断面図である。
【符号の説明】
7・・・支持部
8・・・ステータ
9・・・ロータ
10・・・駆動軸としてのクランクシャフト
20・・・ケーシング
21・・・ロータヨーク
22・・・マグネット
23・・・端壁部材
23a・・・円盤部
23b・・・リング部
23c・・・翼
24・・・円筒部材
25・・・吸気孔
Claims (2)
- 固定の支持部(7)に取付けられるステータ(8)と、前記支持部(7)で回転自在に支承される駆動軸(10)の端部に同軸に固着されて前記ステータ(8)を同軸に覆う有底円筒状のロータヨーク(21)の内周にマグネット(22)が固着されて成るロータ(9)とを備え、ステータ(8)およびロータ(9)を覆う固定のケーシング(20)内に冷却風を流通させ得るアウタロータ型多極発電機において、前記ロータヨーク(21)の閉塞端に、放射状に延びる複数の翼(23c)が一体に設けられるとともに各翼(23c)相互間に位置する複数の吸気孔(25)が形成されることを特徴とするアウタロータ型多極発電機。
- 前記ロータヨーク(21)は、前記駆動軸(10)の端部に中央部が固着される円盤部(23a)、該円盤部(23a)を同軸に囲繞するリング部(23b)、ならびに前記円盤部(23a)および前記リング部(23b)間を結ぶ複数の翼(23c)を一体に有してダイカスト成形される端壁部材(23)と、前記ステータ(8)を同軸に覆う円筒状に形成されるとともに前記リング部(23b)に一端が固着される円筒部材(24)とで構成されることを特徴とする請求項1記載のアウタロータ型多極発電機。
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